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未来の日本人のために戦った硫黄島の英霊を忘れるな! 青山繁晴「インサイト・コラム」

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【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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■7/22放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
 青山繁晴の“インサイト・コラム”

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2014年6月11日放送「アンカー」

 青山さん、2回目の硫黄島訪問。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。



 内容紹介ここから____________________________
 
櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」

青山繁晴
「おはようございます」

櫻井浩二
「硫黄島に行かれたそうですが、今回の目的は何だったんですか?」

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2014年6月11日放送「アンカー」。初出は2006年12月13日放送分]

青山繁晴
「はい。ひとつは、硫黄島に赴任されている自衛官の方々に、ま、講話といいまして、1時間あまりのお話をすることと、それから、英霊の方々のご遺骨の収集作業が、非常に難航してますから、その現場をお訪ねして、さらに私たち国民の側としてどうすべきかということを、ま、考えるために、2回目の訪問ですけれど、行ってまいりました」

櫻井浩二
「はい」


青山繁晴
「で、硫黄島のことを、もう、あの、今の櫻井さんのお尋ねぶりからしても、もうだいぶ国民に、知られるようになってきたと思うんですけれども、ま、簡単に申しておきますと、先の大戦の末期に、えー、アメリカ軍はサイパン、グアムまで、ま、戻ってきまして」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「そこから爆撃機を飛ばして、日本全土を、空爆、爆撃しまして、特に女性と子供を殺害していったんですね」

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櫻井浩二
「そうですね」

青山繁晴
ほんとは戦争犯罪です。勝ったから問題になってないだけであって

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「で、この爆撃、実は距離が遠すぎて、アメリカ軍にとっては不都合だったので、間に島を探したら、そこに運命の島、東京都小笠原村の、硫黄島が見つかり、この硫黄島は、サイパン・グアムからたとえば東京までの、ちょうどど真ん中にあるですね」

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2010年12月22日放送「アンカー」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、しかも、山が、端っこに擂鉢山(すりばちやま)っていう、富士山につながる火山が1コあるだけで、他はだいたい平らに見えるぐらいに、滑走路つくりやすい、爆撃機を飛ばすのに適してるってことで、ここを1945年の2月から、取りに来たわけですね」

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2014年6月11日放送「アンカー」。初出は2006年12月13日放送分]

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、それを映画で渡辺謙さんが演じた、栗林忠道陸軍中将指揮下の、2万1000人が、もう、島を取られるだろうけれども、1日でもその、島が取られるのを引き延ばして、爆撃を遅らせて、本土の女性を、そのぶん助けて、そこから未来の私たち、今、ラジオをお聴きになってる皆さんや、僕や櫻井さんや、みんなみんな、次世代の日本人が生まれますようにと願って、穴を掘って立てこもった。それが硫黄島の戦いなんですね」

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櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、2万1000人がここで戦われて、しかし戦争の末期ですから職業軍人は1000人しかいなくて、2万1000人のほとんどの人が、僕らと同じようなサラリーマンであったり、あるいは雑貨屋のご主人であったり、記録を見ますと小学校の先生であったり」

櫻井浩二
「う〜ん」

青山繁晴
「みんなご家族がいらっしゃった普通の人。だから、軍国主義の日本で、意見が同じみたいな嘘を言ってますけど、そうじゃなくて、全くみんな意見がバラバラの、日本は当時すでに国会もあって民主主義でしたから、そういう人々が栗林中将の、呼びかけに応じて、心をひとつにして、穴を掘って立てこもって、36日間持ちこたえた

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
アメリカ軍の計画ですと、5日間で、もう爆撃開始になるはずが、36日間も持ちこたえたっていうのが、まあ硫黄島の戦いなんですけど、実は僕も含めて日本国民はずっとこれを忘れてて、今申しましたアメリカの映画が作られて初めて、もう一度言いますが、僕も含めて思い出したっていうのがこの硫黄島なんですね」

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櫻井浩二
「うーん」

青山繁晴
「で、一番最初に行きましたのは、8年半前の、2006年の12月で、で、この時は、まあ、交渉に2ヶ月半かかって、やっと、当時の防衛庁、自衛隊、認めてくれたんですけれども、自衛隊いっさい協力しないという、非協力が条件だったんです」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、8年半経って、ま、国民の理解が進んだおかげだと思いますが、自衛官に講話するという、まあいわば新しい条件で、今回は自衛隊機に乗せていただいて、島に入りました。で、8年半前は、12月でした」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「さっき申しましたと思いますが、今回7月ですね。この季節の違い、まあ天の差配といいますか、あー、まあ、僕にとっても、この聴いていただくリスナーの皆さんにとっても、意味は、非常にあるんですね。というのは、硫黄島は、もう南の島ですから、とても普段から暑いですけれども、しかしやっぱり12月と7月比べるとですね、今回、っていうかまず、前回行った時、壕の中は気温が70度になったりしたんです」

櫻井浩二
「えー、そうなんですか」

青山繁晴
「ええ、今、(日本は)暑いって言ってますけど、その倍ですよ」

櫻井浩二
「はあ〜」

青山繁晴
「硫黄の噴き出る、火山の島ですからね」

櫻井浩二
「はい、はい」

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2014年6月11日放送「アンカー」

青山繁晴
「ところが今回行きますとね、海上自衛隊が測った実測で、噴き、あの、穴から噴き出てくるような熱風が、90度なんですよ」

本庄麻里子
「ええ〜っ」

櫻井浩二
「うわぁ〜」

青山繁晴
90度ですよ、そこに立てこもったんですよ」

櫻井浩二
「さぁ〜、そこですね」

青山繁晴
「で、これまあ、たとえば火事で、その、ガラス割った瞬間に、あの、800度の熱風が吹き付けたように、するんですけども、それ一瞬のことですけど、ここで、まあ何ヶ月も、1年を超えてここで立てこもって、準備して戦ったってのが私たちの70年前の先輩の方々なんですね」

櫻井浩二
「そんなことができるんですね、青山さんね」

青山繁晴
「ええ、いやもう、生存のギリギリですよね」

櫻井浩二
「ねえ、ですよね」

青山繁晴
「ええ、だから這い出たりいろんなことをしながら工夫して立てこもっていたわけですけれども」

櫻井浩二
「はあ、はあ」

青山繁晴
「その方々が、一人も、自分のためにそうした人はいないんですよね」

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2014年6月11日放送「アンカー」。初出は2006年12月13日放送分]

櫻井浩二
「う〜ん」

青山繁晴
「で、ご自分の家族だけじゃなくて、将来の、会うことがない私たちの立てこもったってのが一番大事なところなんですが、それらの人々を、私たちは敗戦後、日本兵を悪者だったということで、遺骨もほったらかしにしてきて

櫻井浩二
「う〜ん」

青山繁晴
「実に僕が入った時には、2万人のうち、1万8000人が、そのご遺骨で、60年以上も取り残されたままになってたわけです」

櫻井浩二
「はい」

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2014年6月11日放送「アンカー」。初出は2006年12月13日放送分]

青山繁晴
「で、今回行きますとね、その暑さだけじゃなくて、もう、その、狭い狭い、つまり、背中なんかもちろん伸ばせない、こう、屈んで屈んでずっと、這ったりしなきゃいけないその、壕の中に、赤い虫が

櫻井浩二
「ほぅ」

青山繁晴
「もう、びっしりと、もう、天井っていったって、その、丸めた背中が当たっちゃうんですけど、そこも横も床も埋め尽くしてるわけです」

本庄麻里子
「え〜」

櫻井浩二
「赤い虫ですか」

青山繁晴
「ええ。それが要するに古戦場じゃなくて、たった70年前の話ですから環境同じなんで」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「その中で戦われたわけですね」

櫻井浩二
「そうですねぇ」

青山繁晴
「で、このことを、実は8年半前に、行った、半年後に、安倍総理にお話ししました。当時、第1次安倍政権の。で、松岡農水大臣が自決されたのが、2007年の5月28日ですが、そのたまたま翌日に、お会いする機会があって」

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[第1次安倍内閣。2006年9月26日〜2007年8月27日]

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
「その時、安倍総理からは、内閣がこんな状況になってる時だから、外交を冷静にやりたいんで、外交の専門家として外交の話をしてくれって言われたのに、僕はその話は一言もせずに、1時間ずっと、この硫黄島の話をして」

櫻井浩二
「はぁ〜、はぁ」

青山繁晴
「内閣は潰れて、きっと潰れてしまうだろうと、自民党の中から足引っ張られて」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「しかし、いつか再登板できたら、1票にもならない、軍国主義と言われるだけであっても、この遺骨を取り返せるのはたぶんあなたしかいないから、総理、もし再登板なさったら、この硫黄島の遺骨収集に着手して下さいと言いましたら、安倍さん、その当時は怒って出て行かれたんですよ」

櫻井浩二
「はぁ、はぁ」

青山繁晴
「外交の話、聞きたかったのにと言って。ところが、2012年に再登板された、その数カ月あとの、2013年4月、だから2年ぐらい前ですね、その、当時ちょっと、まあ今だから言えますけど、身体悪くなったんですけれども」

櫻井浩二
「あぁ〜、そうなんですか」

青山繁晴
「それで1日だけ休みができたのに、その休みを使って硫黄島に行かれたんですよ」

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2013年9月25日放送「アンカー」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「4月ですからもうものすごく暑くなってて、その時に、自衛隊機で安倍さん着かれて、滑走路に土下座をされたんですね」

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首相官邸フェイスブックより]

櫻井浩二
「はぁ〜」

青山繁晴
「その下にいらっしゃる、かもしれない硫黄島の英霊のために、土下座をなさって、手でさすって、必ず取り返しますって約束をなさったんです。実は僕も、その、8年半前に行った時に、この土下座をしまして、そう安倍さんに話したのを、覚えていたんですね」

櫻井浩二
「はぁ〜…」

青山繁晴
「で、こういうことって右とか左とか、護憲派とか改憲派とか一切関係なく、みんなが、かつて穴を掘った2万人と同じように心をひとつにして、全ての遺骨に帰っていただいて、子供たちに、人のために生きるって生き方があるんだと、いうことを、話すべきだと思います。もう時間なくなりましたけど、遺骨収集は、まあこの暑さもあって困難を極めてますけれども、現地に入った厚労省の人や、あるいは協力してる自衛官も一生懸命にこれをやっていますから」

櫻井浩二
「ああ〜」

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2013年4月10日放送「アンカー」

青山繁晴
「私たちの税金がきちんと、正しく使われることも含めてですね、みんなで関心を持って、この遺骨収集事業がちゃんと完遂できますように、まだ1万1000人以上の方が取り残されたままですから、みんなでそれを考えたいと思います」

櫻井浩二
「うーーん、そうですね。ありがとうございました」

青山繁晴
「はい」

櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」




 ____________________________内容紹介ここまで


 青山さんのブログ7月20日付によれば、2回目の硫黄島訪問の様子は、「虎ノ門ニュース 8時入り!」で放映される予定だそうです。

 ちなみに1回目の硫黄島訪問を取り上げた2006年12月13日放送「アンカー」は、残念ながら私は文字起こしをしていません。

 名作として名高いこともありネットで動画はよく見かけますが、UPされたり消されたりのくり返しのようです。
 今はここで見ることができます。
 未視聴の方は、この機会にぜひご覧下さい。

 硫黄島の遺骨収集は、ほとんど報道がありませんね。
 進展がないということなんでしょうが…。
 戦後70年ということで、企画物で取り上げることはあるようです。

 たとえばこれは時事通信。
硫黄島の戦跡を巡る=灼熱の地下壕、集団埋葬地(2015年7月14日)
 短いですが、壕の過酷な環境も分かるし、有益な動画だと思います。
 遺骨収集に関しては、2:15頃〜に言及があります。


※拙ブログ関連エントリー(「アンカー」より硫黄島がテーマの分)
08/3/27付:「アンカー」硫黄島陥落63年 栗林中将の法要
09/3/26付:「アンカー」硫黄島の滑走路下に眠る遺骨 政府が動き始めた
10/12/23付:「アンカー」菅首相硫黄島訪問の真相と遺骨収容の厳しい現実
11/8/18付:「アンカー」渡辺謙が生出演“日本人の誇り”と『硫黄島からの手紙』秘話
13/4/11付:「アンカー」北の軍事挑発で日本の危機とは&安倍総理が硫黄島に行く理由&白梅看護隊とお地蔵様盗難事件
13/4/25付:「アンカー」『靖国・尖閣で関係悪化』のウソ!中韓のたくらみを後押しする日本の多数派メディア&硫黄島滑走路引きはがしで安倍さんの真意
13/9/26付:「アンカー」硫黄島の遺骨帰還来年度開始&中国軍の監視強化へ!硫黄島で安倍総理“土下座”の意味と新たな障壁
13/12/18付:「アンカー」(1)安倍総理生出演…消費税・TPP・防空識別圏・拉致・硫黄島遺骨・秘密保護法・憲法改正
14/6/12付:「アンカー」敗戦後の刷り込みが中韓の反日工作を招き寄せた…硫黄島と真珠湾レポから
15/3/26付:「アンカー」最終回!米議会での総理演説に中韓の圧力&中韓の米西海岸日本人いじめ&硫黄島&拉致&白梅の少女

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※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントを送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー
【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし





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