「アンカー」中国に乗せられた日本メディア 反日デモの裏に中共権力闘争
※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■10/20放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
今回の中国の反日デモで、日本のメディアはまたしても中共の作戦に乗せられてしまった(あえて乗っかった?)ようです。
後半は、9月24日を国辱の日としないために、私たちにはまだできることがあるというお話です。
今週も濃〜い解説で必見です!
コーナー前に、中国関連でニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はテレビ画面からデジカメで撮影しました。粗いですがご容赦下さい。
内容紹介ここから____________________________
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
■尖閣上陸の意思表明を決議=市長も同調−沖縄県石垣市議会(時事10/20)
■中国反日デモ 中国外務省・馬朝旭報道官、冷静な対応を呼びかける一方でデモに理解示す(FNN10/20)
■理不尽・中国に前原、橋下ブチ切れ!「信頼ゼロ、−2万点だ」(ZAKZAK10/20)
■中国レアアース輸出 日本に次いで欧米諸国にも輸出停止措置を拡大 NYタイムズ報道(FNN10/20)
(連日お伝えしておりますが、事の発端は漁船が衝突した事件でした。その模様を映したビデオすらまだ私たちは見ていないわけですけれども、その中で混迷が続く日中関係、いくつかのポイントがあると思いますけれども、まず青山さん、今日、石垣市議会で尖閣への上陸決議が全会一致で可決されましたが)
先週の土曜日に沖縄に行きまして、石垣市の中山市長と、市議会の議長にもお会いしてきたんですけどね。もともと、もっと前から中山市長は、たとえば魚釣島は個人の所有なんですね、私有地だから誰も入るなってことになってるんですけども、やっぱり日本国民があの島に普通行けないのはおかしいんじゃないかってことで、中山市長は固定資産税の調査ということで、国に内々、上陸したいと申し出をしてきて、もうほとんど門前払いになってきたんですよ。今回はちょっと戦術というかやり方を変えて、漁民の方々からずいぶん声が挙がってきたんです、実際に。尖閣諸島の周りって良い漁場だが、海が荒れることがあるので、実際に避難したくなった時に、たとえば魚釣島に避難しちゃいけないのかという重大な問題が現実にあるので、それで市長は避難港を作ることも含めて、そういう全体の調査をしたいと、それは私有地であってもですね、所有者と国の了解得られれば行けるはずだと」
(それは当然のことですよね)
皆さん(ニュースVTRで)ご覧になったとおり、中山市長って若いですよね。青年会議所出身で、僕、青年会議所と付き合いあるので、前からよく知ってるんですが、これ天運というのか天命というのか、沖縄の自治体首長ってわりと高齢者が多いんですが、こういう時に限って石垣市に青年市長がいるっていうのは、いわば日本にとっては動きが身軽っていうか活発というか。中国にとっては目障りな話だと思うが、とても重要な動きだと思います。やっぱり国民がどれぐらい応援するのかということも、今後大きく左右すると思いますね。
(なるほど。それから日本の政府高官、特に前原外相発言に対して、中国はまあ反応しておりますけれども)
前原さんと中国の報道官がやり合うっていうのは、むしろ堂々とやればいいと思うんですよ。ただね、中国のあの報道官が反日デモについて中国に責任はないと言われましたが、それは客観的に見てどう見てもおかしくて、というのは、中国はまずフェアな事実として言わなきゃいけないのは、1969年までは全然、尖閣諸島の領有を主張してなくて、海底資源があるって報告書がその69年に出たら、70年から突然領有を主張し出した。これ何回も『アンカー』で申しましたね。そこから40年経ってるんですね。その40年の間、ずっと中国の若い人々に昔から尖閣は中国のものだったと教え込んできて、国際社会はこう言ってるとか、日本はこう言ってるってこときちんと教えてこなかったから、日本が侵略してるんだと若い人が思い込んで反日デモになってる。
(つまり40代以降の世代にはそういう教育がもうずっとされ続けてるわけですね)
そうです。50代の人でもその時10歳じゃないですか。だから今の中国で働いてる大半の人たちはそういう教育だけ受けて、だから誤解をして反日デモをしてる面が非常に強いんだから、当然、中国に責任はあるので。あの報道官の言いぶりというのは、やっぱり日本だけじゃなく国際社会の基準から見てもおかしなコメントだなってことになると思います。
(なるほど。それとレアアースの問題については)
これはね、皆さんちょっとびっくりしたと思うんですよ。日本だけでなくて、あのアメリカにもレアアースを出さないと言ったりするのかと。これは今、何があるかというと、アメリカは11月初めに中間選挙があるんですね。その時に共和党も民主党も中国バッシング、中国と戦うのは私だってことを、これ日本の政治とずいぶん違いますけどね、中国と戦えるのは私ですと、で、相手は中国と癒着してますってことを選挙戦でお互いにやってるわけですよ。中国にしたら実は国際世論を非常に気にしてて、中国の経済も自分だけでやっていけるわけじゃない、アメリカとも連携をして世界経済の中でしか生きられないから、もうそういうものを11月までやられるの困るから、やめてくれって意図があるわけですね。だから中国はまたおかしなことやってると見えるでしょうが、中国っていうのはどれほど弱みを抱えてる国なのかっていうことが、これはっきり分かるわけです。
(アメリカの中間選挙を前にした民主党と共和党、お互いのやり方の是非はともかく、日本にはそういう動きは全くと言っていいほどないですよね)
これはやっぱり政治家の問題だけじゃなくて、いつも言うように有権者の、私たちの側の大きな課題でもあると思いますよ。だってアメリカではそう言ったら有権者が「よしやれ」と言うからでしょう?日本だったら「そんなこと言って大丈夫なのか」という空気の方が強いですね。でも橋下大阪府知事があそこまで言ったら、中国はちょっと橋下さんには弱腰になりかかってるって話もありますからね。やっぱりはっきりものを言うのがどれだけ大事かと。それは日本であれ世界であれ同じですということなんです。
(確かに有権者にも責任の一端あるでしょうけれども、やっぱり政治家たちが声を挙げると、それに対して世論がどういう反応を示すかということころだと、僕は思うんですけどね)
その通りで、アメリカだと与党の民主党もはっきり言ってるわけですからね。だから最終的には私たちの責任ですが、まずは菅総理以下の与党側の発言があるべきです。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
山本浩之
「さ、そしてこのあと、今日、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーですけれども、この中国関連のお話と伺っております」
青山繁晴
「はい。あの、今日もちろんこの、尖閣諸島をはじめとするその中国の問題をやらなきゃいけないと思うんですけれどね。今日はいきなりキーワードをお見せしたいと思います。これです(フリップ出す)」
山本浩之
「『中国に乗せられた日本のメディア』」
青山繁晴
「はい。あの、日本のメディアといっても、いろんな報道ぶりありますから、本来なら、十把一絡げにしたくないんですけど、僕の古巣の共同通信も含めてですね、ま、僕も20年記者やって、その、自省の思いも、自戒の思いも込めた上で、ちょっとあまりにも最近の日本の報道は全体に中国の、いわば作戦にむしろ乗せられてるんじゃないかと、いうことを、具体的に今日もひとつひとつ皆さんと一緒に検証していきたいと思います」
山本浩之
「はい。それではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、最初のキーワードはですね、『中国に乗せられた日本のメディア』というものでした。中国報道の裏にはどんな、じゃ、真相が隠されているというのでしょうか。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。皆さんまず見ていただくと、ここに、再燃した反日デモってありますけどね。あの、このあたりの尖閣諸島のところで事件があったのは9月7日ですよね。で、そのあと、船長が釈放される前の、9月18日、これまあ歴史上の事件の記念日なんで、その時にちょっと、ちょこっとこの北京のあたりで反日デモあったんですけど、それすぐ鎮まったんですよね。200人か300人ぐらいの小さなデモで終わって。ところが、そのあと9月24日に船長釈放されて、いちおうだんだん鎮まるように見えたはずが、そのあとこの、内陸部の奥の方でですね、突然大規模な反日デモが始まって、誰がどう考えてもこれ、不思議だよなあと」
一同
「(同意)」
青山繁晴
「で、それがその、そもそも自然発生で起きたかのような報道が多いんですが、やっぱりこれは中国に狙いがあると思うのが、これむしろ普通に生活をしてる、たとえば仕事なさってる人ならみんなそう思うわけですよね。その上でちょっと具体的に見てみましょう」
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■10/20放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
反日デモ再燃する中国…暴徒化した民衆を阻止しない理由とは?青山ズバリ
今回の中国の反日デモで、日本のメディアはまたしても中共の作戦に乗せられてしまった(あえて乗っかった?)ようです。
後半は、9月24日を国辱の日としないために、私たちにはまだできることがあるというお話です。
今週も濃〜い解説で必見です!
コーナー前に、中国関連でニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。
コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はテレビ画面からデジカメで撮影しました。粗いですがご容赦下さい。
内容紹介ここから____________________________
…………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
( )内は山本浩之キャスターの発言です
■尖閣上陸の意思表明を決議=市長も同調−沖縄県石垣市議会(時事10/20)
■中国反日デモ 中国外務省・馬朝旭報道官、冷静な対応を呼びかける一方でデモに理解示す(FNN10/20)
■理不尽・中国に前原、橋下ブチ切れ!「信頼ゼロ、−2万点だ」(ZAKZAK10/20)
■中国レアアース輸出 日本に次いで欧米諸国にも輸出停止措置を拡大 NYタイムズ報道(FNN10/20)
(連日お伝えしておりますが、事の発端は漁船が衝突した事件でした。その模様を映したビデオすらまだ私たちは見ていないわけですけれども、その中で混迷が続く日中関係、いくつかのポイントがあると思いますけれども、まず青山さん、今日、石垣市議会で尖閣への上陸決議が全会一致で可決されましたが)
先週の土曜日に沖縄に行きまして、石垣市の中山市長と、市議会の議長にもお会いしてきたんですけどね。もともと、もっと前から中山市長は、たとえば魚釣島は個人の所有なんですね、私有地だから誰も入るなってことになってるんですけども、やっぱり日本国民があの島に普通行けないのはおかしいんじゃないかってことで、中山市長は固定資産税の調査ということで、国に内々、上陸したいと申し出をしてきて、もうほとんど門前払いになってきたんですよ。今回はちょっと戦術というかやり方を変えて、漁民の方々からずいぶん声が挙がってきたんです、実際に。尖閣諸島の周りって良い漁場だが、海が荒れることがあるので、実際に避難したくなった時に、たとえば魚釣島に避難しちゃいけないのかという重大な問題が現実にあるので、それで市長は避難港を作ることも含めて、そういう全体の調査をしたいと、それは私有地であってもですね、所有者と国の了解得られれば行けるはずだと」
(それは当然のことですよね)
皆さん(ニュースVTRで)ご覧になったとおり、中山市長って若いですよね。青年会議所出身で、僕、青年会議所と付き合いあるので、前からよく知ってるんですが、これ天運というのか天命というのか、沖縄の自治体首長ってわりと高齢者が多いんですが、こういう時に限って石垣市に青年市長がいるっていうのは、いわば日本にとっては動きが身軽っていうか活発というか。中国にとっては目障りな話だと思うが、とても重要な動きだと思います。やっぱり国民がどれぐらい応援するのかということも、今後大きく左右すると思いますね。
(なるほど。それから日本の政府高官、特に前原外相発言に対して、中国はまあ反応しておりますけれども)
前原さんと中国の報道官がやり合うっていうのは、むしろ堂々とやればいいと思うんですよ。ただね、中国のあの報道官が反日デモについて中国に責任はないと言われましたが、それは客観的に見てどう見てもおかしくて、というのは、中国はまずフェアな事実として言わなきゃいけないのは、1969年までは全然、尖閣諸島の領有を主張してなくて、海底資源があるって報告書がその69年に出たら、70年から突然領有を主張し出した。これ何回も『アンカー』で申しましたね。そこから40年経ってるんですね。その40年の間、ずっと中国の若い人々に昔から尖閣は中国のものだったと教え込んできて、国際社会はこう言ってるとか、日本はこう言ってるってこときちんと教えてこなかったから、日本が侵略してるんだと若い人が思い込んで反日デモになってる。
(つまり40代以降の世代にはそういう教育がもうずっとされ続けてるわけですね)
そうです。50代の人でもその時10歳じゃないですか。だから今の中国で働いてる大半の人たちはそういう教育だけ受けて、だから誤解をして反日デモをしてる面が非常に強いんだから、当然、中国に責任はあるので。あの報道官の言いぶりというのは、やっぱり日本だけじゃなく国際社会の基準から見てもおかしなコメントだなってことになると思います。
(なるほど。それとレアアースの問題については)
これはね、皆さんちょっとびっくりしたと思うんですよ。日本だけでなくて、あのアメリカにもレアアースを出さないと言ったりするのかと。これは今、何があるかというと、アメリカは11月初めに中間選挙があるんですね。その時に共和党も民主党も中国バッシング、中国と戦うのは私だってことを、これ日本の政治とずいぶん違いますけどね、中国と戦えるのは私ですと、で、相手は中国と癒着してますってことを選挙戦でお互いにやってるわけですよ。中国にしたら実は国際世論を非常に気にしてて、中国の経済も自分だけでやっていけるわけじゃない、アメリカとも連携をして世界経済の中でしか生きられないから、もうそういうものを11月までやられるの困るから、やめてくれって意図があるわけですね。だから中国はまたおかしなことやってると見えるでしょうが、中国っていうのはどれほど弱みを抱えてる国なのかっていうことが、これはっきり分かるわけです。
(アメリカの中間選挙を前にした民主党と共和党、お互いのやり方の是非はともかく、日本にはそういう動きは全くと言っていいほどないですよね)
これはやっぱり政治家の問題だけじゃなくて、いつも言うように有権者の、私たちの側の大きな課題でもあると思いますよ。だってアメリカではそう言ったら有権者が「よしやれ」と言うからでしょう?日本だったら「そんなこと言って大丈夫なのか」という空気の方が強いですね。でも橋下大阪府知事があそこまで言ったら、中国はちょっと橋下さんには弱腰になりかかってるって話もありますからね。やっぱりはっきりものを言うのがどれだけ大事かと。それは日本であれ世界であれ同じですということなんです。
(確かに有権者にも責任の一端あるでしょうけれども、やっぱり政治家たちが声を挙げると、それに対して世論がどういう反応を示すかということころだと、僕は思うんですけどね)
その通りで、アメリカだと与党の民主党もはっきり言ってるわけですからね。だから最終的には私たちの責任ですが、まずは菅総理以下の与党側の発言があるべきです。
…………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………
山本浩之
「さ、そしてこのあと、今日、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーですけれども、この中国関連のお話と伺っております」
青山繁晴
「はい。あの、今日もちろんこの、尖閣諸島をはじめとするその中国の問題をやらなきゃいけないと思うんですけれどね。今日はいきなりキーワードをお見せしたいと思います。これです(フリップ出す)」
山本浩之
「『中国に乗せられた日本のメディア』」
青山繁晴
「はい。あの、日本のメディアといっても、いろんな報道ぶりありますから、本来なら、十把一絡げにしたくないんですけど、僕の古巣の共同通信も含めてですね、ま、僕も20年記者やって、その、自省の思いも、自戒の思いも込めた上で、ちょっとあまりにも最近の日本の報道は全体に中国の、いわば作戦にむしろ乗せられてるんじゃないかと、いうことを、具体的に今日もひとつひとつ皆さんと一緒に検証していきたいと思います」
山本浩之
「はい。それではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、最初のキーワードはですね、『中国に乗せられた日本のメディア』というものでした。中国報道の裏にはどんな、じゃ、真相が隠されているというのでしょうか。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。皆さんまず見ていただくと、ここに、再燃した反日デモってありますけどね。あの、このあたりの尖閣諸島のところで事件があったのは9月7日ですよね。で、そのあと、船長が釈放される前の、9月18日、これまあ歴史上の事件の記念日なんで、その時にちょっと、ちょこっとこの北京のあたりで反日デモあったんですけど、それすぐ鎮まったんですよね。200人か300人ぐらいの小さなデモで終わって。ところが、そのあと9月24日に船長釈放されて、いちおうだんだん鎮まるように見えたはずが、そのあとこの、内陸部の奥の方でですね、突然大規模な反日デモが始まって、誰がどう考えてもこれ、不思議だよなあと」
一同
「(同意)」
青山繁晴
「で、それがその、そもそも自然発生で起きたかのような報道が多いんですが、やっぱりこれは中国に狙いがあると思うのが、これむしろ普通に生活をしてる、たとえば仕事なさってる人ならみんなそう思うわけですよね。その上でちょっと具体的に見てみましょう」
村西利恵
「はい。今月16日に日本、中国双方で抗議デモが行われました。日本では中国大使館前でおよそ2800人が集まり、中国では3都市で1万人を超えたといわれています」
青山繁晴
「はい。これはあの、日本の報道ぶりですとね、日本のですよ、中国じゃなくて、日本の報道ぶりだと、その、日本でその、この中国に対して怒るデモがあったから、それに刺激されて、その、中国では反日デモが起きたんだと、いう報道があの、主体になってるわけですよ。しかしちょっと待って下さい。まずですね、ほんとは日本のデモというのは、10月2日に、これ2700人て書いてますけど、あの、これはあの、主催者が勝手に言ってる数字じゃなくて、僕は警察の側に確認しました。警察はほんとはカウントするわけですけど、その時にこの3000近い方がそのデモされてたわけですよ。ところがですよ、これをその、右翼がどうせ中心になってるデモだろうからということだと、僕は、実はこれ推測じゃなくて、昔の記者仲間に次々電話していくと、やっぱりそれは右翼デモに見えるからってことでしたが、今の右翼団体に3000人近い動員力ってありませんよ。それからどうして右翼に、だと思うって聞いたら、いや、日の丸いっぱい持ってたって言うから(笑)。国旗持ってたら右翼と思われる国って、世界で日本だけですよと。ね」
岡安譲
「なるほど」
青山繁晴
「で、この時には、その、もう一回話戻しますと、この時(10月2日)のはほとんど報道されず。『アンカー』でも言いましたね。で、もう一回、16日に、同じような規模の、場所は違うけれども、そのデモがあったわけですよ。で、この時はさすがにたくさん報道されて、そしてその同じ日から中国でデモが始まったから、その、日本のデモがきっかけだってことになってるんですけれども、たとえばその、中国のその、インターネットで、日本の右翼がデモをやったと、ね、というのをテレビ報道でわざわざそれを映してですよ、だからその、中国でデモが起きるようになったっていう報道ぶりだったわけです。ということはまるで、中国は、いや、日本、普通の国民じゃなくて、その、右翼がやってるにすぎないんだと言ってる、その中国の話に乗っかることになるわけですね。ところがこの参加者の中から、僕はたくさんメールいただきましたが、普通の方です、本当に。中にはそりゃ右翼団体の方もいるでしょう。ね。いろんな組織の人もいるでしょうが、大半は普通の方なんですよ。で、その上でですね、たとえば、その、新聞、あるいはテレビの報道ぶりっていうのはね、この、その、インターネットでこの日本のデモを知ってですよ、そして、その、インターネットでやっぱり中国の若者同士が、その、連絡を取り合ってですね、そしてデモが、その、中国の当局の、その、予想を裏切って起きたと、その、報道してますが」
村西利恵
「おかしいですよねえ」
青山繁晴
「それおかしいでしょ」
村西利恵
「中国、インターネット自由じゃないですもんね」
青山繁晴
「そのとおりで、同じ新聞でですよ、同じ報道で、ノーベル平和賞の時には、その、インターネットが規制されてるからノーベル平和賞は国民に伝わらないと、書いておきながらですよ、同じ朝刊の中でね、こっちの方は、いや、あの、インターネットで伝わったとなってるわけですよね(一同笑)。だからこれは一体どっちを向いた、その、報道ぶりなのかと、あの、いうふうに思わざるを得ないんですね。で、えー、その上でですね、その、中国の反日デモっていうのをちょっと、もうちょっとさらに具体的に見てみましょう」
村西利恵
「この16日から3日間連続で、各地でデモが起きました」
青山繁晴
「はい。でもこれ皆さん見ていただくと、あの、ま、たとえば、あの、これはこないだの四川大地震で大きな被害を受けた所ですけど、全体にその、内陸部なんですよね。で、これはその、非常に、普通に考えたら不思議なわけですよ。というのはその、日本に対して怒りって言うならばですよ、やっぱりその、日本企業はこの沿岸部を中心にその、来てますよね。それから政治意識の強いのはやっぱり上海ですよね。あ、ごめんなさい、北京ですよね。そして、えー、政治意識も、その、日本企業との結びつきの強いのは上海ですが、その、政治首都の北京では何も起きず、そして、たとえば上海万博やって、万博やってる上海ではきれいに何も起きないと。で、起きてんのは、いわばその関係ない所ばっかりで起きてるわけですよね。で、これって、えー、実はその、私たち、よく思い出すべきなのはですね、2005年の4月に、大規模な反日デモってあったじゃないですか。世界はよく覚えてて、日本人はすぐ忘れがちになってんですけど、あの時、えー、実際は中国共産党の指導部は、大使館とか領事館に石やペンキは投げろと、しかし日本企業には投げるなと言ったわけですよ」
村西利恵
「はあー」
青山繁晴
「ね。そういう指示を出しました。これは、日本の、日本だけじゃない、えー、日本と、えー、アメリカ、イギリス、フランスの情報当局、全部確認してんですよ。ところが中国の若者は、その、最初のきっかけは共産党から与えられたけど、あとは自分の怒りで動くから、領事館、大使館にも投げたけど、日本企業にもたくさん投げたんですよ。それで日本企業がもし中国から出ていったら、よけい失業が増えるから、これは困るってことになったんですよ。ということは、今回、日本企業と関係ない地域でばっかり起きるってことは、これどう見ても、中国共産党の指示が、新しい指示が出たっていうのを考えるのが普通であって、これも、その、僕はこれ、僕もそう考えましたから。考えたことだけで言ってるんじゃなくて、実は今回で言うと、日本の情報当局と、それからアメリカ国務省と、それからフランスの情報機関が、いずれも僕の問いかけに、イエスだと、あるいはウイだと言ってくれたので、それを今、申してるわけですね。で、しかもですよ、これ今、地域の話しましたが、この16、17、18ってね、この日にちも大事で、皆さんこれ見て下さい」
村西利恵
「15日から18日まで、中国共産党第17期中央委員会、第5回総会、5中全会と呼ばれますが、この最中でした」
青山繁晴
「そうです。これ長い名前ですけど、要するに、中国共産党にとっては、次の新体制どうするかというその、大事な大会でですね。その、地方から、北京にたくさん幹部が行ってしまうし、何よりも、共産党独裁の国でですよ、共産党にとって一番大事な行事やってる時に、デモなんか起こすことを許すはずがないんですよ。そしてさっき話しました通り、インターネットは徹底的に監視してますから、最初にもしもデモやろうっていう呼びかけが出たらですよ、つぶすつもりだったらその最初の段階で必ずつぶすんですよ。北京、上海でも実はそういうつぶした動きがあったんじゃないかと思われるわけですね。つまり、こういう所(内陸部)はこの最中なのにあえてやらした。ね。ということは、今の胡錦濤国家主席や温家宝首相がやったとは考えにくいんですよ。だって自分たちが主催してる大事な集会の最中に…」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「その、まるでその、ま、内乱まで行かないけれどね、奥深いところで反乱が起きるみたいなのって非常に都合が悪いじゃないですか。そしてもう一回言いますが、中国のデモは共産党はあくまでコントロールしますから、結論を言うと、中国共産党の内部の、今の指導者じゃない側から何らかの働きがあったんじゃないかなってことになるんですよね。で、皆さん、それを頭に置いてもらった上で、この、5中全会、中国共産党の大事な集まりで、これが決まりました。出して下さい」
村西利恵
「ポスト胡錦濤に内定したと言われるのが、習近平国家副主席。軍事委員会の副主席に選出されました」
青山繁晴
「はい。つまり反日デモが、あちこちで起きてる最中の、中国共産党の大事な会合で、この習近平さん、皆さんこれ覚えてらっしゃいますよね。えー、つまり天皇陛下に、すごく短い期間の周知しかない、準備しかないのに、ま、はっきり言って無理やり会った、その時のご記憶ありますね。その習近平さん、今、国家副主席なんですね。で、胡錦濤国家主席、皆さんおなじみの、国家主席ですからナンバー2です。で、普通の国だったら、つまり民主主義の国だったら、この人は副主席で、やがて国家主席になればいいわけですけど、中国は…あ、ちょっと待って下さいね(習近平のVTRがバックに出る)まだ早いです、えー、時間がなくなってるんで、周りは焦ってるんだと思いますが、えー、この習近平さんは、実は国家主席になるだけでは、実は国家を率いることはできないんです。独裁国家ですから、軍と、その、手を結ばなきゃいけない。ということは、中国共産党の中に、軍事委員会ってのがありまして、胡錦濤さんはその主席なんですね。国家の主席と軍の主席を兼ねるんですが、その軍の方のナンバー2にもならなきゃいけない。ね。で、これ、なりました。ああ、やっぱり習近平さんは我が天皇陛下に会われただけあって、次の指導者だなあと、いわば予定どおりのことでしたねっていうふうに報道されたんです。これも日本では報道されましたが、ね、皆さん、つい最近ですけど。違います。実はこうだった。はい」
村西利恵
「各国の情報当局者によると、5中全会の前日までの情報では、『習氏の選出は今回はつぶれたよ』、つまり、なくなったよという…」
青山繁晴
「はい。あの、習さん、習近平さんを推す側はあくまで今回、やりたかった。というのは、あと2年で中国共産党大会開かないといけないんですね。あと2年しかないから、今回やっぱりやらないとっていうことだったんですが、実はこの前日まで、で、僕自身も前日まで、えー、ちょっとイギリスは実は確認しきれなかったんですけど、日米仏については、もう間違いなくつぶれたということだったわけですよ。で、ということは、この反日デモが燃え盛る最中の、その共産党の重要な会合を実際に開いたら、この事前のことがひっくり返って、意外にも習近平さんが次の権力を握ることが内定したってことなんですよね。つまりこれはどういうことかというと、ちょっと出して下さい」
青山繁晴
「はい。不安定な中国政府内部って書いてありますが、要するにどうして不安定かっていうと、中国はこう共産党がしっかり抑えてるんですが、その、選挙っていう分かりやすいものから出てこないから、どうしてもその、共産党の中で激しい権力闘争が起きるんですね。これ歴史、歴史の必然のようなものですね。そして今は、胡錦濤さん国家主席、それから温家宝さん総理、もう僕たち顔なじみですが、実は中国はいろんな反省もあって、そのへんは中国は僕、大したもんだと思ってるんですよ。たとえば文化大革命の反省などを経て、国家主席は2期10年間、もうはっきり決めたんですよ。で、胡錦濤さんは今8年ですから、あと2年で任期がなくなるんで、必ず次、誰かやらなきゃいけないんですよ。ね。で、その時にこの習近平さんが、えー、いわばナンバー2として出てきたんですが、実は胡錦濤さんと、実は、仲が悪いっていうんじゃなくて、立場が違うんです。どうしてかというと、習近平さんの後ろにこの人がいる」
村西利恵
「それが江沢民前国家主席」
青山繁晴
「皆さん、この江沢民さんの顔、久しぶりに見ましたが、よく覚えてらっしゃるでしょ。で、この江沢民さんが徹底した反日教育を中国の若者に施したんです。これあの、右とか左で言ってるんじゃありませんからね。客観的な事実としてそう申したんです。そして皆さん、あの、頭に入れていただきたいのは、胡錦濤さん、温家宝さんのもとで、今、尖閣の衝突が起きてんですね。だから日本から見たら反日に見えますが、実は中国国内では、これでもすごく親日的だってことになってるわけですよ」
村西利恵
「あ、そうなんですか」
青山繁晴
「はい。で、反日教育を指導した江沢民さんから見たら気に入らないと。で、習近平さんは、ま、上手な人なんで、何も言いませんが、これは人脈でですね、この江沢民さんの派閥に明らかに入るわけです。ということは日本から見たら、えーって話だけど、中国内部では、親日と反日の違いなんですよ。ね。で、そして親日の側が、もう一回言いますよ、僕らから見たら親日じゃないけど中国の内部では親日に見える方が今、共産党の大会を開いてて、で、そこでひっくり返ってこの人がのしてきたっていうことは、何なのかというと、これです」
村西利恵
「日本政府高官によると、『内陸部の都市を選んで反日デモをやらせた。江沢民派による胡錦濤主席への圧力だった』」
青山繁晴
「はい。あの、今までの話を全部総合しますとね、その、江沢民さんのグループが、いろんな手を使って、その、内陸部を選んで、つまり、やりすぎないように、北京とか上海だとやりすぎになるから」
村西利恵
「加減してというか」
青山繁晴
「影響の少ない内陸部の都市を選んで、日本企業とのご縁が薄いとこ選んで反日デモをやらしたと。しかし、共産党の大事な大会やってる中にデモが起きたよ、しかも反日だよと、ね。お前たちのその、日本への政策は弱腰なんだというふうに批判されてるんだよ、ということを仕掛けたわけですね。で、これに対して胡錦濤さんは、どういう答えを出したかというと、もう一回さっきのお顔、出してくれますか」
青山繁晴
「さっきのお顔出していただくと、胡錦濤さんは、ちょっとそのへんは習近平さんと人間的には似てるとこがあって、慎重な人ですから、もうこれ以上揉めるのは良くないと。もうとりあえず安定させようと。少々考え合わないとこあるけども、もうこの人を軍事委員会のナンバー2にして、権力闘争がこれ以上ひどくならないようにしたと、いうのが、今回の、10月の動きの真相なわけです」
山本浩之
「安定が優先されるっていうことですね」
青山繁晴
「そして皆さん、もうひとつ、ヤマヒロさん、今いいこと聞いてくれたんですが、何で安定を優先させなきゃいけないかというと、実はこれがあるんです」
村西利恵
「その理由は、北朝鮮の動乱を警戒している」
青山繁晴
「はい。で、これも、日本の報道ぶりでは、この金正恩さんがもう着々とやってるよって雰囲気の報道多いですけど、これも生活者、皆さんの普通の感覚で言ったらですよ、27歳で突然出てきた人が、特に、たとえば外交・安全保障についてはですよ、今まで誰も顔を見たことないのに、どうやってこれがその、国を率いられるのかと、しかも餓死者が出てるような状況でですね。従って、普通に見たら中国も含めて、スポンサー役の中国も含めて、北朝鮮が今後、その、不安定になっていく、その時に、この北京がぐらぐらしてるわけにいかない、っていうことがあるんです。しかし実はもう一段深い話があって、実は北朝鮮が動乱に至るかもしれないっていうのは、本当はこういう面もあるんです。出して下さい」
村西利恵
「台湾を抑えるチャンス」
青山繁晴
「はい。皆さん、だからね、ここにあえて地図を出したんですが、もし北朝鮮が本当に、今の金一族の支配が終わりで、大混乱していったとしたらですよ、世界の目は全部ここ(北朝鮮)に向くわけですね。そして、えー、たとえば日本や韓国にいるアメリカ軍も、もうここに集中していくわけですね。つまりここ(台湾)から目が外れるんですね。で、中国は台湾をどうにかしたいってのはこれ絶対変わりません。ね。で、その時に、よくその、台湾に武力侵攻すると、武力で攻めていくと、そんな愚かなことはしません。実はこれ地図隠れてるけど、このへんのチベットだってですよ、10年かかって、最後の最後に軍隊入れたんですよ。その時にどんな名目で入れたかというと、チベットの首都のラサで大動乱、暴動が起きたから、それを鎮めるため、チベット人の安全のためにと言って、中国人民解放軍を治安部隊として入れたんです。侵攻したと見せないようにしたんです。だから、ここ(北朝鮮)にこうやって集中してたらですよ、そしてここがおかしくなったら、この、北東アジア全体、台湾も含めて、ここを安定させるために、台湾人がちゃんと安全でいられるようにってことで、中国人民解放軍が、治安部隊として入るかもしれない。これは中国の歴史に残る重大な転換点だから、中国共産党はガチッと今、体制を整えなきゃいけないと、いうことなんですね」
青山繁晴
「で、その上で、今日はもうひとつ、その、後半のお話があってですね。こういうその動乱の中で、ここ沖縄本島ですけど、この位置がどれほど大事になるかっていうのがお分かりになると思うんですね。そして、今日さっき、コーナーの前のニュースで申しました通り、土曜日に、僕は沖縄に行って来ましたが、それはその、沖縄で、こういう集会が開かれたからです。はい、出して下さい」
村西利恵
「それは、『中国の領海侵犯から尖閣諸島海域を守る沖縄県民の集い』」
青山繁晴
「はい。あの、ま、ここに僕、呼ばれまして、小一時間、ま、講演したんですけどね。あの、その時にですね、この写真じゃ分かんないんですが、この後ろにものすごい(たくさんの)人がいてですよ」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「もう2階も立ち見もいっぱいで、僕は沖縄で何度も講演してますが、こんなに人があふれたことはなくてですね、ま、700人から800人お出でになったんですが、大事なことはですよ、その、いろんな考え方で今まで分かれてきた沖縄が、もうほんとにたとえばその、いわゆる左、左と言っちゃいけないのかな、教職員組合の方々とか、あるいは、あの、だいぶ右の方かなって人まで全部集まりですよ、それはでも両方とも少数で、ほとんどが普通の、その、中学生から94歳のおじいさんまで来られたんですね。みんな目が輝いていて、その、沖縄がようやくひとつになり始めたという気配が明らかにその、感じられる素晴らしい日だったんですよ。しかしその日にですね、その、船長を釈放した9月24日をどう考えるかっていうのがひとつの、いわば大事なテーマになったんですが、僕は後半お話ししたいのは、実はこういうことなんです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『9月24日はほんとうに国辱の日か?』。CMのあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「やはり今の日中関係を考える時、端緒となるのはこの中国漁船の衝突事件なんですね。逮捕されたこの船長、釈放はされましたけども、あくまでも処分は保留されたままの状態です。えー、引き続き青山さんの解説をお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。皆さんもう一度この写真見ていただくと、その、先週土曜日の沖縄県民の集いで、たとえば平沼赳夫さんが、9月24日、船長を釈放してしまった日は国辱の日であるとおっしゃったんですが、それは僕は実はまだ早いと思うんですよ」
村西利恵
「早い?」
青山繁晴
「というのは、今のヤマヒロさんからも話がありましたが、皆さんご記憶ですよね、あの時、その、船長を処分保留で釈放しただけですよね」
村西利恵
「確かに」
青山繁晴
「で、身柄はなくなったけれども、実は調べというのはですね、あの、終わってたんです。これ海上保安庁は、実はまだ公表してませんけども、本当はこの船長は、今(VTRに)映ってる船長が乗ってた船を使って、それからぶつけられた巡視船も使って、シミュレーションやってですよ、徹底的な調べは終わり、そして船員14人も、一人一人の調べも終わり、そしてあの船長は、その、(中国の)大使館の指示のもと全面否認してるだけですから、もう身柄を置いてても、調べることは実はなかったんですよ。従ってその、処分保留というならば、もう調べは十分終わってるんだから、その調べに基づいて、淡々と起訴すればいい。ね。起訴できなかったら、その日が国辱の日になるっていうだけなんですよ。で、それについて実は国会でも質疑がありました。はい、出して下さい」
村西利恵
「今月14日の参議院予算委員会で、柳田法務大臣は、処分保留のまま最終的に起訴も不起訴にもしない例は過去にあるかという質問に、『決まらない例が多々あると承知している』と発言しました」
青山繁晴
「これ僕リアルタイムで、あの、予算委員会見てて、もうほんとに椅子からずっこけましたよ(笑)。これ法務大臣がこんな真っ赤な嘘言っちゃダメですよ、これね。あの、司法記者だった時代の経験からしても、この、刑事訴訟法の精神からしても、そんな処分保留のままですよ、こんなぶら下げてるような国じゃないんですよ、この国は。そんなことできるんだったらですよ、村西利恵ちゃんを、結婚したかど(=罪)で逮捕してですよ(一同笑&ざわ)、ね、結婚したかどで逮捕して、処分保留にしてぶら下げとけばいいじゃない。もう僕なんか年中、そりゃ処分保留のまま逮捕すればいいわけじゃないですか。ところがこの国は法治国家なんで、起訴なのか不起訴なのか、起訴するんだったらどんな法律なんだとはっきりさせなきゃいけないんですよ。だから、そのままにすることはあり得ないから、こういう答弁が出ました」
村西利恵
「法務省刑事局長によると、『最終的には起訴か不起訴にしなければならない』」
青山繁晴
「はい、もう長年、国会見てきましたが、大臣が言ったその場で、ね、その、役人がそれを真っ向から否定するって僕、見たことない(一同笑)。これが政治主導なのかと」
山本浩之
「ほんとですねえ」
青山繁晴
「いうことなんですが、これはでも僕たちにはまだ希望があるということなんですよ。もう一回言いますが、しっかり海上保安庁は調べは終わってますから、僕ら世論の力で起訴すればいいだけのことなんですよ。それに対して、今の政治の側が残念ながら何を考えてるか。これです」
村西利恵
「仙谷官房長官の狙いは、中国人船長をひっそりと不起訴へ」
青山繁晴
「はい。これひっそりというのは、あの、もちろん僕があの、あえてここに入れた言葉ですけれどね、これお分かりになりますよね。つまり日本国民はわーっと怒って、ね、今まで2回デモも起きたけど、その、報道も鎮まり何も鎮まりしていくと、だんだんだんだん忘れていくんじゃないか、その時にひっそりと、フッと、ね、起訴はやっぱりしなくて、不起訴でしたと、それ新聞5行。ね。テレビに至ってはほとんどやらないかも。5秒」
村西利恵
「つまり国民の怒りが収まるのを待ってると」
青山繁晴
「そうです。で、はい、まあ、普通ですね、みたいな感じで不起訴にするのを狙ってるわけですから、だから僕たちやらなきゃいけないのは、もう一回言いますが、これですよね。はい、出して下さい」
村西利恵
「在宅起訴」
青山繁晴
「在宅起訴を当然、主権者の力でやっていくと。で、これは、ここに大林宏検事総長もいて、そして政治家もいますけどね、この中でいわば船長釈放を決めてしまったわけでしょ。しかし最終的にはこの国は民主国家なんで、検察庁だろうが首相官邸だろうが法務本省であろうが、全部僕たちのもんです。国民のもんですから。国民の意思として、これちゃんと起訴しなさいってことをやれば、ちゃんと世界に発信することができる。これを逆に、不起訴に終わってしまったら、その日が国辱の日なんですよ。9月24日は国辱というのはまだ早い。まだ私たちにはやれることがある。そして最後に言わなきゃいけないのは、僕らがもう一度しっかり考えるべきはこのことです。はい、出して下さい」
村西利恵
「日本が中国と対立しているのではなくて、世界が対立してるんだと」
青山繁晴
「そう、そのとおりなんですよ。日本が孤立してるんじゃない。世界が中国に対して、経済が大きくなったからといって、無茶しなさんなってことを言ってるわけですよ。その証拠にこれがありましたよね。最後にこれ見て下さい。はい、出して下さい」
村西利恵
「10月の8日にノーベル平和賞の発表がありました」
青山繁晴
「はい。このノルウェーのヤーグランさんていう人、首相や外務大臣を務めた人で、だから中国から見たら、政治家だと見えるかもしれませんが、このヤーグランさんの言った言葉の中にですね、中国との経済的結びつきが強くなったからといって、自由と民主主義の諸国が、中国に対して遠慮をするようになったらおしまいだってことを、はっきりおっしゃったわけです」
山本浩之
「ああ、そうですね」
青山繁晴
「だから、あえて、その中国の劉暁波さんにノーベル平和賞を与えるんで、中国はそれを謙虚に考えて下さいとおっしゃったんです。ということは、私たちは孤立してるんじゃない。さっき言った、法に基づいてちゃんと起訴をすればですよ、世界は、アジアの中で日本という自由と民主主義の国がちゃんとやってるなと伝わり、国際世論とは連携ができて、そしたら中国も無茶はできなくなるんですよ。その、アメリカに対してもレアアースを輸出したくないと言ったりするのは、さっきも言いましたとおり、どれぐらい中国が国際世論を気にしてるかっていうことですから。国際世論と手を組めばいい。それだけのことです」
山本浩之
「確かにそうです。あの、当事者でもない、世界中のいろんな機関であり、いろんな人たちが、しっかりとものを言ってると。で、一番最初、青山さんが指摘されたそのメディアの責任ですよね。もしこのまま日本が不起訴というまま、それこそひっそりとですね、終わらせようとした時に、メディアは論陣を張ることもなく、ベタ記事、あるいはテレビは1分のニュースで済ませるようなことがあったら、これは本当のメディアの責任だなっていうふうに思いますね」
青山繁晴
「はい、そのとおりです」
山本浩之
「一緒に声を出したいと思います。どうもありがとうございました。えー、“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
『中国に乗せられた日本のメディア』……恥ずかしながら、私も乗せられてしまったクチですね(10/17付拙記事:10.16東京デモをNHKはどう伝えたか?参照)。当時まだ情報も少なく、よく把握できなかった部分はあったとは言え、私もまだまだですわ(T^T)
と同時に、皆さんもとっくにお感じのこととは思いますが、日本のメディアも中国とは程度の差こそあれ、やはりかなりの情報統制がされてるんですよね。
その意味でも、後半で青山さんが指摘されていた「仙谷官房長官の狙いは、中国人船長をひっそりと不起訴へ」、そして実際そうなった時に新聞もテレビも小さくしか伝えないだろうという予測、このまま行けばその可能性が高いんじゃないかと私も危惧しています。
また、衝突ビデオの公開も同じで、仙谷さんは世論が忘れるのを待ってる状態なんだろうと思います。
そうさせないためには、やはり私たち世論が粘り強く声を届けていくしかありませんね。
私も含め、ネット世論というのは何かあった時だけ騒ぎがちですが、地道に継続して言っていくことが特に大切だと思います。
・官邸>ご意見募集
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
・仙谷由人ホームページ(メールを受け付けています)
http://y-sengoku.com/
・民主党>ご意見・ご感想はこちらへ
https://form.dpj.or.jp/contact/
・各府省への政策に関する意見・要望
https://www.e-gov.go.jp/policy/servlet/Propose
それと、今日はこのあとのニュースのコーナーで、チェチェンの銃撃戦、朝鮮高校無償化問題についても、青山さんの濃い解説がありました。
その模様は誰にも手渡してはならない自由意志さんが近日中にUPして下さると思いますので、ぜひご覧下さい。
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※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ NEW!
動画の紹介など情報が大変充実しています。
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※拙ブログ関連エントリー
・9/23付:「アンカー」尖閣中国漁船衝突事件 日本vs中国 統治システムの戦い
・9/24付:【速報】中国人船長 処分保留で釈放決定
・9/27付:9月24日は国恥記念日 船長釈放でますます嵩にかかる中国
・9/30付:「アンカー」尖閣事件船長釈放の真相と中国の誤算
・10/2付:尖閣事件で改めて露呈した民主党政権の統治能力の無さ
・10/4付:中国が尖閣諸島を日本の領土だと認識していたことを裏付ける史料
・10/11付:戦前を上手に思い出せ! さすれば尖閣も……
・10/17付:10.16東京デモをNHKはどう伝えたか?
・10/19付:尖閣問題で仙谷批判の小藪座長GJ!
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