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日朝作業部会まとめと拉致問題停滞の内的要因

 台風9号が東日本を縦断、各地に大きな被害を及ぼしたようです。
 被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。
 台風が去った後もしばらくは土砂崩れや水害等が心配されますので、どうか皆様、お気をつけ下さい。

 さて、9月5日〜6日の2日間、モンゴルで日朝作業部会が行われました。
 台風と重なったせいかマスコミの扱いも小さめだったようですが、ちょこっと振り返ってみます。
 
■前日(9月4日)
北朝鮮が拉致被害再調査なら、政府「過去の清算」協議検討(読売9/5)
 【ウランバートル=黒見周平】政府は4日、6か国協議の第2回日朝国交正常化作業部会で北朝鮮が拉致被害者に関する再調査の要請に応じた場合、北朝鮮が求める「過去の清算」に関する新たな協議の場の設置に同意する方針を固めた。

 モンゴルの首都ウランバートルで5、6日に行われる作業部会では、「過去の清算」を含む国交正常化問題と拉致問題が主要課題となる。北朝鮮の核問題をめぐり米朝が歩み寄りを見せる中、日本政府内にも「基本方針は維持しつつ、柔軟な姿勢を見せ、事態の打開を図る必要がある」(政府筋)との声が出ている。

 このため、日本は作業部会で拉致被害者の再調査を求め、北朝鮮が再調査を表明すれば、北朝鮮の求める「過去の清算」に関する分科会の設置などに前向きに応じることにしたものだ。
(2007年9月5日15時40分 読売新聞)

 日本が先に譲歩してしまった(T^T)
 たとえ北朝鮮が「再調査の要請に応じる」と言ったとしても、本当に再調査するかどうかわかったもんじゃないのに。

 嫌な予感を抱えたまま、日朝作業部会がスタート。

■1日目(9月5日)
「拉致解決が必要」 日朝部会初日、過去の清算は平行線(中日9/6)
 【ウランバートル=西川裕二】六カ国協議の日朝国交正常化に関する作業部会は五日、ウランバートル市内のモンゴル政府迎賓館で初日の協議が行われ、日本の植民地支配に対する「過去の清算」を含む国交正常化問題を中心に協議した。

 日本側代表の美根慶樹・日朝国交正常化交渉担当大使は冒頭、作業部会に臨む日本政府の基本方針を説明し、「過去の清算をするにしても、拉致問題の解決が必要で、両方やっていく必要がある」と述べ、拉致問題解決に向けた北朝鮮側の具体的対応を求めた。

 これに対し、北朝鮮側代表の宋日昊(ソン・イルホ)日朝国交正常化交渉担当大使は、拉致被害者・家族の帰国などを挙げ、「日朝平壌宣言後、一定の措置をとってきた」と説明したが、拉致問題を「解決済み」として日本側を激しく批判した三月の前回作業部会でのような発言はなかった。

 日本側は六日の協議で、拉致問題をめぐる北朝鮮側の立場をただす。

 過去の清算に関して、宋氏は、「人的、物質的、精神的被害に対する清算が必要だ」と指摘し、在日朝鮮人の法的地位、文化財返還のほか、従軍慰安婦や朝鮮人強制連行、虐殺などを列挙した。

 これに対して、日本側は二〇〇二年の日朝平壌宣言に沿って、国交正常化後に過去の清算も含めた経済協力で一括解決する方式が「唯一の現実的解決策」と重ねて主張。

 議論は平行線に終わったが、宋氏は「相違は明らかだが、互いの立場への認識は深まった部分がある」と語り、引き続き協議することを確認した。

 というわけで日本は北朝鮮の要求を呑んだ形で、初日は「過去の清算」から入りました。
 (北朝鮮側の主張……従軍慰安婦だの朝鮮人強制連行だの虐殺だの、ツッコミ始めるとキリないので今回はスルーします)

 日朝平壌宣言、日朝平壌宣言って、日本はいつまでこれに縛られるんでしょうね。向こうはミサイル撃ったり核実験したり、裏切り行為を何度もしてきているのに。
 どうなったら日本は宣言を破棄するの?本土にミサイルでも撃ち込まれない限りダメなの?

 そこまで我慢して2日目、肝心の拉致問題はどうなったかというと――。

■2日目(9月6日)
日朝作業部会「拉致」進展なし 協議継続は確認(産経9/7)
 【ウランバートル=名村隆寛、赤地真志帆】北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の日朝国交正常化作業部会は6日、モンゴルの首都ウランバートルで2日間の協議を終えた。日本側は拉致被害者の再調査と拉致実行犯の引き渡しなどを要求したが、北朝鮮側は「拉致問題は解決済み」との従来の立場を崩さず、日本側が最優先課題に位置付けてきた拉致問題での進展はまったくないまま、協議継続を確認したにとどまった。

 協議終了後、日本側代表の美根慶樹日朝国交正常化交渉担当大使は記者団に「北朝鮮の拉致問題に関する主張は変わっていない」と述べ、進展がなかったと説明。また北朝鮮側が「日朝関係は悪化しておりさらなる措置を取る状況にない」と述べたことを明らかにした。

 一方、北朝鮮の金哲虎外務省アジア局副局長はモンゴル外務省で会見し、日本の植民地支配など「過去の清算」について「進展があったと評価する」としたが、拉致問題について「すべて解決したとのわれわれの立場を表明した」と言明。拉致被害者の再調査について「(日朝関係の)環境が整い信頼感が構築されれば今後、論議される」と言うにとどまった。

 また、日本側が引き渡しを要求した日航機よど号ハイジャック事件の実行犯について、「日本政府とよど号関係者で協議する問題だ。そのための場所を用意する準備がある」と述べたが、引き渡しには応じなかった。

 日本側は今回の協議で、「過去の清算」を先行協議する形をとり、北朝鮮が拉致問題で前向きな対応をとるよう期待したが、具体的な成果は出ないままに終わった。
(2007/09/07 01:54)

 やっぱりね(T^T)
 まぁ最初から予見できたことではあったんですけどね。だって北朝鮮は今、動く必要は全くないわけですから。

 今の北朝鮮が対日外交でやるべきことがあるとしたら、せいぜい「我が国は日本との関係改善に取り組んでますよ」ってアメリカ向けのポーズを取ることぐらいでしょ。
 今回の日本側とのやりとりの中で、これまでのように「拉致問題は解決済み」と言い張ることがなかったのは、その証左ではないでしょうか。
 (但し北朝鮮側は部会後の会見で、「これまでと同じく、すべて解決したとのわれわれの立場を表明した」と言い放っています)


 魚拓を取り忘れたからリンクもう切れちゃってるけど、9月6日夜のNHKニュースでこんなくだりがありました。
 日本側代表・美根大使の協議終了後の弁です。

日本と北朝鮮の作業部会は2日目の6日、北朝鮮による拉致問題を中心に議論が行われ、日本側は北朝鮮に対して、拉致被害者の早期帰国、事件の真相解明、拉致の容疑者の引き渡しなどをあらためて求めました。これに対して、北朝鮮側は「これまで被害者や家族の帰国の実現をするなどして、実行できるかぎりのことをやってきた。日本と北朝鮮の関係は悪化しており、新たな措置を取ることはできない」述べ、拉致問題について具体的な進展はありませんでした。これに対して、日本側は「拉致問題の解決なくしては国交正常化はできない」と説明し、双方は今後、国交正常化に向けて誠実に努力して、具体的な行動を取るため協議を続けていくことになりました。協議終了後、日本側代表の美根大使は記者団に対し、「拉致問題をはじめ日朝間の懸案が解決されたわけではないが、じっくりと意見交換できたことは一定の成果と考えている。国交正常化に向けた具体的な行動についても協議を実施していくことで合意したことは、将来につながる積極的な要素だと考えている」と述べました。日朝の作業部会は6日の拉致問題で2日間の日程を終え、協議の内容を今月中に開かれる6か国協議に報告することにしています。

 美根大使!国民をミスリードすな!
 「一定の成果」〜?「将来につながる積極的な要素」〜?
 ……ものは言いようですね(-.-#)

 一部(多くの?)マスコミも国民をミスリードするような報道をしてますね。
 特にひどいのがこの二つの社説。

朝日新聞社説:日朝協議―氷を解かす契機に(9/7)
北海道新聞社説:日朝協議 対話の機運を歓迎する(9/7)

 主張内容はほぼいっしょです。
 「北朝鮮の態度は変化してる。いい雰囲気になってきてる。日本も譲歩せよ。バスに乗り遅れるな。水害で人道支援せよ」――。
 何ですかね、この2社は。示し合わせてるんですかね。

 人道支援なんか必要なし!一回やったら癖になります。
 そもそも日本が人道支援を停止したのは、横田めぐみさんの「ニセ遺骨」問題に抗議して、というものだったはずです。最低限この問題で進展がない限り、絶対ダメです(産経9/7付:日朝作業部会 危険な「人道支援再開」参照)。
 ちなみに朝鮮総連の水害支援を巡る貨物船入港許可の要請は突っぱねたようで、これはGJでした(朝日9/6)。
 
 話を社説に戻して、意外だったのは東京新聞です。ふだんはかなり電波な主張が多かったりするんですが、今回はかなりまとも。

東京新聞社説:日朝作業部会 孤立論に乗せられるな(9/7)

 他紙はこうなってます(産経と毎日は本日は別のテーマ)。

読売新聞社説:日朝作業部会 「北」の揺さぶりに警戒を怠るな(9/7)
日経新聞社説:日朝交渉「拉致」進展が先決(9/7)


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 拉致問題が停滞してしまっている原因は何なんでしょうか?
 改めて考えてみましょう。
 
 まず外的要因で一番大きいのは、何と言ってもアメリカの豹変ですよね。

 あれほど強硬だったブッシュ政権が、今年に入ったあたりから北朝鮮に擦り寄り始めました。
 ブッシュ政権にとって、対イラクで明るい兆しが見えない限り、よそで外交成果を上げるしかありません。それが対北朝鮮だった、と。
 金融制裁を解除し、今やテロ支援国家指定までをも解除しようとしています。

 では内的要因は?日本側にも原因があるはずです。

 「諸君!」10月号で京都大学の中西輝政教授は、【「9・17の誓い」と日本の覚醒】と題された論文の中で、安倍総理の「あいまい戦略」と保守の怠慢に言及しています。

 中西教授によれば、約10年前から日本の保守は「上げ潮」に入りました。
 1996年12月に「新しい歴史教科書をつくる会」が創立し、1997年3月には拉致被害者家族の会が結成されました。
 そして2002年9月17日の小泉訪朝とともに、拉致問題の真相の一端が明らかになりました。

 中西教授はこの2002年9月17日が、日本人の意識を変える大きなターニングポイントであった旨、主張しています。

 いまでも多くの日本人がその時の映像を鮮やかに思い起こすことができるであろう。早朝、小泉純一郎首相が特別機で平壌に乗り込み、金正日と握手して首脳会談に入った。拉致被害者の安否の情報が刻々と日本にもたらされた。外務省の飯倉会館に陣取った福田康夫官房長官が家族ごとに部屋に招き入れ、「お宅は死亡です」、「お宅は生存です」、と残酷な宣告を行った。こうして福田氏は「拉致」に一刻も早く終止符を打ち、直ちに国交正常化に進もうとした。氏が拉致被害者をはじめとした日本人を売ろうとした政治家であったことは今も覚えておいた方がいい。

 続いて拉致被害者家族の記者会見がおこなわれた。明暗を分けた家族一人ひとりがマイクを前に語った言葉は、まだ多くの国民の耳に残っているはずだ。特に横田めぐみさんに関する「死亡宣告」を受けたばかりの横田早紀江さんが語った言葉は、日本人ならば誰もが忘れることのできないものだ。

 「日本の国のために、このように犠牲になって苦しみ、また亡くなったかもしれない若い者たちの心の内を思ってください」。彼らはこれが日本の「政治の中の大変な問題であることを暴露しました。このことは本当に日本にとって大事なことでした」。国家としての日本がすでに存在をなくしていたことを知らせるため、「めぐみは犠牲になり、また使命を果たしたのではないかと私は信じています。いずれ人は皆死んでいきます。本当に濃厚な足跡を残していったのではないかと思うことで、私は頑張ってまいりますので、皆さまと共に闘ってまいります」

 「国家とは何か」という、確信的な問いかけに、あれだけの関心が集まったのは、あの終戦の日、昭和二十年八月十五日以来のことであったといってよかろう。この日の出来事は日本人の同胞に対する意識を決定付け、今後、けっして風化することはないだろう。その後の歴史を決定付けるような出来事が訪れた瞬間を、英語で“defining moment”(決定的瞬間)と呼ぶが、まさに九月十七日のあの日は、その後の日本の歴史における「決定的瞬間」が訪れた日だった。

 そして被害者家族が語った言葉はこの日の出来事の象徴となって、その後の日本のあり方を大きく変えることになった。

 日本人の国家観は確かに変わりました。
 外交に対する考え方も変わりました。友好一辺倒ではなく、言うべきことははっきり言う、そんな外交を政府に求めるようになりました。
 これまで北朝鮮を擁護してきた左翼勢力は凋落しました。マスコミの北朝鮮報道も一変しました。

 そして安倍政権の誕生。北朝鮮に対してはもちろん、中国や韓国にも言うべきことをはっきり言う政権。この政権ならやってくれる。
 保守は大いに期待しました。

 が、安倍さんはその期待に反して、「あいまい戦略」を取りました。
 総理に就任早々、中国(と韓国)を訪問、関係修復に乗り出したのです。
 それが間違いのもとだったのかもしれません……!?

 そのあたり、中西教授の論文から再び引用。

 あるいは停滞した拉致問題の打開のために、北朝鮮の“宗主国”に等しい中国を抱き込む戦略を描いた外務官僚がいたのかもしれない。しかし日中間には本質的な変化は何も起きていないのである。たとえ就任直後の日本国首相が同盟国アメリカへの訪問より中国を優先したといっても、ただ外交上のサービスだけで、対立する二つの国の関係が飛躍的に改善することなどあり得ない。

 こういったコスメティック(化粧)な変化は、厳しい現実を覆い隠し、国民の現状認識を誤らせる。つまり日本の真の「敵」がだれであるのか、日本が対峙しているのは何なのかをわからなくしてしまう。すべての対立がもやもやとした関係に化け、日本が抱える対外関係の本質はいつの間にか雲散霧消してしまったかのような錯覚に陥ってしまうのだ。これは必ず、政治指導者に対する「冷めた眼」を生み、それまでの「上げ潮」が方向を見失うことにもつながる。このことが果たしてどこまで意識されていたか。

 その「冷めた眼」と「潮流の散乱」現象は、拉致問題に対する、それまでのモメンタムをも鈍らせてゆき、日本の政治の中心から拉致問題の影がはっきりとうすくなっていった。それに伴って拉致に関心を寄せる世論自体もどことなく弛緩し始めた。

 「アメリカの豹変」によって六カ国協議が“進展”し始めると、「拉致問題が置き去りになるという恐れはあるけれど、いますぐ核ミサイルが飛んでくることはなくなった。核実験ももうやらないだろうし……」というように、有権者大衆の心も変質し、「拉致問題に取り組む安倍首相」というオーラは霞み、内政の「年金」や「閣僚の失言」に焦点が移らざるを得なくなっていった。

 中西教授はこの後、今年4月に訪日した温家宝首相が衆院本会議場で演説を行った際の、与野党議員の反応について批判しています。
 演説終了直後、与野党議員は総立ちで拍手したが、その演説は、日本の国益を主張すべき人々が拍手喝采して迎えるような内容だったのか、と。

 その上で中西教授はこう続けます。

 意味もわからずに拍手喝采した国会議員もまた、明白な対立イシューはあたかも存在しないかのような錯覚に陥っていたのである。「あいまい戦略」は、外交的思考に未熟な大衆をして、厳存する対立を見過し錯覚に陥らせる危険があるのである。そして「中国や北朝鮮と仲良くなったなら、もう安倍さんでなくてもいいよな」ともなる。中国にあれだけ警戒感を持っていた日本の保守も、「中国と和解するといっても、安倍さんのことだから、宮澤さんや橋本さんのようなことはないだろう」と安心し様子見を決め込んでしまった。しかし一方、大衆の中にも、テレビの街頭インタビューに答え、「中国の首相のジョギングを見ていても、目は笑ってませんでしたね」と語った主婦がいたが、政治の素人の方がよほど鋭い直観を有していたのである。

 これは明らかに保守の怠慢だった。例えば、米朝接近に賛意を示し続けているヨーロッパであっても、アメリカの対北交渉の行方を楽観する向きはほとんど見られない。アメリカと北朝鮮という、水と油のような政治体制をとるくにどうしが国交を正常化する話し合いをしているのには、何か「狙い」があるはずだ。「アメリカは、何の声も挙げない日本を軽んじ、拉致でも有無を言わせぬようにしておいて、走り出したのだ。可哀相な日本!」というのが国際関係を熟知した欧州人の判断なのだ。

 それに対して日本のメディアは現状追認ばかりを繰り返している。六カ国協議の合意の先には、アメリカのテロ支援国家指定解除があり、それから米朝正常化が実現するという解説を、まるで他人事のように冷ややかに披露している。このままでは拉致問題は国際社会の舞台から姿を消すだけでなく、日本人の意識からもはるか遠くに消えてしまうに違いない。それなのにこの危機感のなさはどうしたことだろう。「そういえば拉致問題はどうなるんでしょうねえ」というのが国民の一般的な反応になってしまう日がもし来たとしたら、それでも日本は「国家」といえるのだろうか。

 「安倍さんなら大丈夫」「これで日本も良い方向に行くだろう」――。そういう油断や怠慢が保守の間にあったのは明らかでしょう。私もそうでした。


 実は安倍政権の誕生は、民間で拉致問題に取り組んできた人たち(家族会や支援者たち)にも、油断や怠慢を呼び込むことになってしまったようなのです。

 というのも、同じ「諸君!」10月号、特定失踪者問題調査会代表でもある荒木和博・拓殖大学教授が、【安倍総理は開き直って「拉致解決」に邁進する】と題された中川昭一議員(当時は自民党政調会長)との対談の中で、次のように発言しているのです。

 失礼を承知であえて申し上げますが、何十年もの間、日本の政治の構造自体が拉致問題の本質を隠蔽してきたのではないかと私は疑っています。自民党だけでなく、現在の民主党、他の政党の人たちも含め、拉致という、取り組めば間違いなく戦後政治の矛盾につきあたる問題を国民の目から隠してきた。この構造が変わらないまま、その上に安倍政権が乗っかった形になっている。まず根本にある体質を変えないと、問題解決は非常に難しい。

 もちろん民間のほうにも原因はあります。去年九月、安倍政権が発足した際、われわれは非常に大きな期待を抱きました。今まで拉致問題に率先して取り組んできた人が総理大臣になり、総理自身を本部長とする「拉致問題対策本部」が内閣に設置された。さらに拉致被害者や家族の方々に信頼の厚い中山恭子さんが担当補佐官になって、体制も整った。

 ところが同時に、「もう大丈夫だろう」という意識が芽生えてきたんですね。家族会発足から十年、中川さんたち拉致に取り組む政治家のバックアップを受けながらも、自分たちの手で何とかして解決への道筋をつけようと支援者たちも肚をくくってやってきました。それが世論も含め、「安倍政権ができたのだから、もう任せておけばいい」という雰囲気になってしまった。そのことに危機感を持って、「安倍政権であってもおかしな方向へ行くことがないか、冷静に見つめていくべきだ」と訴えてはいるのですが、拉致問題への関心が高い人には安倍政権に対する信頼感の強い人が多いようで、その結果、国民的運動としての運動量、一般の関心はむしろ低下したように思えてなりません。

 このくだりを読んで、私はハッとしました。
 有本嘉代子さん(有本恵子さんのお母さん)が似たようなことをおっしゃっていたのを思い出したからです。

 拙エントリー7/12付:「アンカー」有本恵子さんご両親インタビューからプレイバック。

青山繁晴
「前にお目にかかった1年半前と、今の、今日ですね、その間の出来事考えると、何か動きがないと報道しないから、北朝鮮の核とか6カ国協議とか、そういう話はいっぱい出るけど、拉致被害者や、それから被害者の家族の方が今どうされてて、で、日本国民や日本政府にどうしてほしいかって話が、この1年、ずいぶん減ったと思うんですよ」

有本嘉代子
「だからあの、この頃ね、よく言われるんですね。ほんとに、この、あの、『拉致が進展なくて、ほんとに気持ちの上で、イライラなさいますでしょ』と言うてる方があるんですね。で、『私たちも見とってね、イライラしてるんですよ』って、どこ行っても、何かの人が声かけて、そない言うて下さるんですけどね、私はそうじゃなくて、今ね、この、今まで運動してきた中でね、一番気が穏やかなんですよ

青山繁晴
「ほぅー」

有本嘉代子
「あの、もう、相手があることでしょ。あの国がもう、どう動くかですけど、あの国が動かんことにはこれ、解決しないんですよ、絶対に」

青山繁晴
「まあはっきり言うと、あの体制が変わらなければ、解決はしないと思うんですけど、最終的には」

有本嘉代子
「だけど、国内はもうきちっと、することして下さってるという気持ちがあるのでね。一番今、心安らか言うたらおかしいですけれど、そんな気持ちです

 青山さんはおそらく暗に「金正日体制が続く限り、いくら安倍さんでも解決は無理なんですよ」と言っているのだと思いますが、嘉代子さんは安倍さんなら何とかしてくれると安心しきっておられるように見えます。

 その後の「アンカー」では、参院選と有本家を絡めた特集がありました(拙エントリー8/2付:「アンカー」小沢が創価と接触?&拉致家族の7・29参照。後半部分です)。
 嘉代子さんはそこでも、このようにおっしゃっています。

有本嘉代子
「安倍総理がなられてから1年近くになるけれど、全然動いてないじゃないかって。当たり前ですよ。19年20年経ってもこんだけしかできてないのに、半年や1年で解決するなんて私ら全然思ってません。今までの人はきちっとしてくれなかったから、その方に気が、もう何とかしてもらわなんという気持ちがあったけども、今は安心して安倍総理に任せといたらいいという気持ちでおりますから、気分的にはもう一番楽なんですよ、今

 有本恵子さんのお父さんである有本明弘さんも、同じようなお気持ちでいるようです。
 参院選で自民党の歴史的惨敗が決まった朝、明弘さんの目には涙がありました。


 私は別に有本さんや家族会を責めているのではありません。と言うより、いったい誰がこの方々を責められるでしょうか?

 拉致被害者ご家族は何十年も冷遇されてきました。
 政治家、外務省、マスコミ、誰もほとんど動いてくれませんでした。
 動くどころか逆に妨害をするような連中もいました。
 
 たとえば、有本さんは地元の大物国会議員である土井たか子の事務所に相談しましたが、事務所は北朝鮮から家族宛に届いた石岡亨さん(有本恵子さんと一緒に北朝鮮にいた)の手紙のことを朝鮮総連に伝えるという、とんでもないことをしました。

 家族会が結成されて5年半後の2002年9月17日、小泉総理が訪朝し、拉致問題進展への扉がようやく開きました。
 小泉総理の功績は確かに大きいですが、2004年5月22日の再訪朝以降は拉致問題に積極的ではなくなってしまいました。

 再訪朝時の小泉総理と金正日との会談はわずか1時間半。
 家族会と支援者が感じたのはただ怒りだけでした。
 「小泉総理はきちんと主張すべきことを主張をしてくれたのか?」――。
 ふだん温厚な横田滋さんですら、記者会見で「予想していた範囲の最悪の結果」という非常に強い言葉を使ったぐらいです。

 当日夜の小泉総理と家族会とのやりとりは、家族会には何の説明もないまま、一部始終マスコミに公開されました。小泉総理の真意がどこにあったのかは今も謎です。
 直後から家族会・救う会には批判や嫌がらせのメール、ファックスが殺到し、バッシングはしばらく続きました。
 とにかく再訪朝以降、拉致問題は停滞してしまいました。

 そんな中、対北強硬派で拉致問題に長年取り組んできた、家族会からも絶大な信頼を得てきた安倍さんが総理大臣になったのです。
 有本嘉代子さんはじめ家族会の方々が「安心」されたのは、ごく自然な流れです。


 拉致問題で進展が、それも「目に見える」進展がない以上、マスコミも取り上げませんし、国民の関心が薄まってしまうのは仕方ないのでしょう。

 が、この状態が長く続けば、中西教授が懸念しているように、「日本人の意識からもはるか遠くに消えてしまう」ことにもなりかねません。
 拉致問題の解決を願う私たち国民は、いったいどうすればいいのでしょうか?


 再び「諸君!」10月号【安倍総理は開き直って「拉致解決」に邁進する】、荒木和博教授と中川昭一議員の対談より、今度は中川さんの発言をいくつか箇条書きにしてみます。

●「対話と圧力」といっても、もっぱら重視されるのは対話のほうで、圧力は言葉だけにすぎないことを敵に見透かされている状況ではないでしょうか。拉致被害者を返さないのであれば、日本も国際社会も強硬手段を取るということを、はっきり北朝鮮に示さなければ進展はない。

●いまのような膠着状態が続けば、被害者を「奪還」するという選択肢も視野に入れなければなりません。それほど拉致は緊急性が高く、重い問題です。最近、「拉致問題にばかり関わっていては前に進まない。核問題における日朝交渉にプラスにならない」と私に対して、面と向かって言う国会議員がいますが、私の中で北朝鮮の拉致と核の問題は、同じ重さを持っています。唯一違うのは、拉致問題は過去から現在まで「継続中の主権侵害問題」であるということ、先ほど荒木さんもおっしゃったように、すでに何百人もの人たちが拉致され、今後もさらに被害者が出る可能性が否定できない国家犯罪だということです。それに対して、核問題やミサイル問題というのは、将来の危険のために対処しなければならないというものの、現在はまだ「起こってはいない問題」です。その点が決定的に違うことを押さえておくべきだと思います。

●マスコミにもお願いしたい。一部マスコミは「拉致はけしからん」と言いながら、一方では「話せばわかる。対話をしよう」と矛盾した主張を平気で展開する。話してすむくらいなら、とっくに解決してますよ。そういう論調がクオリティ・ペーパーと呼ばれる新聞にあらわれるのを見て、北朝鮮はタカをくくっているのです。どうせ日本は本気でこぶしを振り上げたりできない、と。

●六者協議でも、日本があまり拉致にこだわりつづけると、アメリカや中国、韓国の宥和的な流れから取り残される、つまり「バスに乗り遅れちゃうよ」という議論があるけれども、私はちっとも構わない、場合によってはそんなバスになんか乗らなくてもいいと思っています。拉致被害者を取り戻すという日本の主たる目的ははっきりしているんですから、アメリカや中国につき合えない時はつき合えないと、はっきり伝えればいい。

●増元るみ子さんのお父上、増元正一さんが亡くなられたときの、「ワシは、それでも日本を信じる」という言葉、あの言葉は重いですね。それに報いるためにも、私も最大限の努力は尽くします。北朝鮮への最大の圧力は、何といっても世論です。日本という国家の根本を揺るがす大問題として拉致を捉える国民の皆さんから、被害者を救う運動を強く押し上げる力が、北朝鮮への圧力になります。その力があって、関連法案の制定やさまざまな行政行為が可能になるのです。

●自民党は参院選に大敗してしまいましたが、北朝鮮から見ると、安倍政権というのは厄介な政権だと思います。政治家や国家権力が主権の行使として何をなすべきか、われわれは充分に考えていきます。国民の皆さんには「拉致問題をどうするのか、政府は何をしているのか」とつねに厳しい問いかけをお願いしたいと思います。

 そう、やはり世論の力、世論の後押しが一番重要なのですね。

 皆さんご存知の通り、中川昭一さんは安倍さんに勝るとも劣らない対北強硬派です。
 一昨年、国会前で家族会の方々が経済制裁を求める座り込みをした時、「国会議員として申し訳ない」と言ったのは、当時、自民党幹事長代理だった安倍さん、拉致議連幹事長の西村眞悟議員、そして中川さんの3人だけだったそうです。

 この人が現在、内閣や党の要職にいないことを本当に残念に思います。


 話は少し違いますが、最近、宮崎哲弥氏はこのような意見をよく言われています。
 「日本はアメリカに要求すべきだ。『テロ特措法を延長してほしいのであれば、北朝鮮のテロ支援国家指定を解除するな』と」。
 つまり「テロ特」を対アメリカの外交カードにせよと。

 実際のところ、参院で与野党が逆転してしまった今、テロ特措法延長はかなり難しいようです。
 が、こういった危機ですら逆手に取って何かを得ようとする気概、もっと言えばしたたかさみたいなものが、安倍さんには基本的に欠けているように見えます(総理になるまではもっとしたたかさがあったように思うのですが)。

 私はその意味では、“麻生総理”の方が上手く立ち回れるのではないかと思います。
 麻生さんに関しては、靖国問題や北方領土問題などで私とは少し考え方が違ったりするんですが、少なくともこの人は、安倍さんのような「あいまい戦略」をとったりはしない、保守を油断させたり、国民を不必要に安心させたりということは減るはずだ、という気がします。
 あくまで個人的な印象ですけども。

 ただ、“麻生総理”で拉致問題が進展するのかと言われると、それにはちょっと疑問も感じるんですけどね。
 非常に合理的な物の考え方をする人だと思いますので、「最後の一人まで帰ってくることが解決」という政策を貫いてくれるかどうか。

 となると、拉致問題に関する限り、やはり安倍さん以外には任せられないと私は思います。
 金正日が安倍晋三以上に嫌う人物が現れない限りは。


 結局、私たち国民にできることは何かというと、やはり一人一人が拉致問題に関心を持ち続けること、そして安倍さんや政府にハッパをかけ続けることしかないのだと思います。

 「目先の情勢にとらわれないで、どうか原則を貫いて下さい。最後の一人まで奪還して下さい」と。
 さらに、あえて言うなら、「安倍政権が拉致問題で北朝鮮に譲歩をするようなことがあったら、その時こそが安倍政権の終焉です」と。


※国民の声を届けましょう

 ・自民党
 ・首相官邸
 ・外務省



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Comments

こんにちは
くっくりさんも他の2人に比べると安部さんにはきびしいですね。
私は曖昧戦略は安部さんの戦略でなくもともと保守の基本戦略だったとおもいます。
90年代ごろの保守の靖国の戦略は靖国を争点化してくる左陣営の挑発に乗らず、粛々と行きつづけることだったと思います。
それと安部さんが今後行かれるかどうかはわかりませんが
靖国問題については小泉さんも税所の年以外曖昧戦略だったことをみんなわすれているのではないでしょうか?
毎年いつも「適切に判断します」であっていくかいかないが明言しなかった。
だから新聞によっては今年はいかないいやいけないだろうとか予測したところもあったのですが(結局はじれましたが)
麻生さんについてはすぐれているところもあれば、そうでないところもあると思います。
保守派に支持されているのは案外外交より小泉経済の修正の意見を過去を含めてはっきり打ち出す可能性あるからだと思います。
安部さんより小泉さんに遠いため
思い切ったハンドル捌きがやりやすいという利があります。
ただ私は、この方も創始改名問題では詩論を修正せざるをえなかったし、河野洋平さんにくっついて
いたということ(つまり総裁選では河野さんに投票していたいうことです)に、ひっかかりがあり
私はくっくりさんがいうほどスタンスがはっきりする人だとはおもいません。
それは決してわるいことでもないんのですが・・・(世間ははっきりすることのほうがいいという意見がおおいとおもいますが)
teatimemail | 2007/09/08 02:14 AM
↑誤字脱字多くて済みません。
| 2007/09/08 02:16 AM
作戦の途中で反省会を開くのは感心しない。
開く場合は、続行か中止かを考える場合のみ。

問題は日本に現在進行中、あるいは予定している作戦があるのかという点。

ワシの感覚では、まだ日本は制裁も何もしていない事になっている。

アメリカが梯子を外すのも想定に入っていたはず。
不安になるのは、もしや日本は想定していなかったのか?と言う点。

総論として安倍内閣を応援するのはいいが、各論として何をやればいいかという話になると、それぞれがバラバラの考えを持っていると事に尽きる。

ワシが気になるのは公安の動き。
今回の協議が誰の目にも決裂と映れば次の動きになったかもしれないが、中途半端に評価する声があると水を差さないよう動かなくなる。

そしてその評価にしても、町村や与謝野と総理では開きがある。
総花内閣の欠点が既に出ているかと。

それでもワシは絶望などしていない。
梯子を外されたら、誰かがかけるまで降りないと決意していれば何も怖くない。のか?
ワシ | 2007/09/08 02:47 AM
こんばんは。

拉致問題停滞の内的要因ですが、「特定失踪者問題調査会(以下、調査会)」と「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(以下、救う会)」、「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(以下、家族会)」の対立も少なからず影響しているのではないかと思います。特に調査会と救う会の対立は深刻で、家族会もその影響を受けているようです。こういう言い方をすると反感を持たれる方もいると思いますが、拉致問題を政治的、思想的な争いに利用し過ぎたツケが今日の停滞に繋がっているのかな、と思います。

他の要因についてですが、慰安婦問題が影響を与えているんだろうと思います。アメリカでは「河野談話の撤回=サンフランシスコ講和条約第11条の受入拒否」と捉えられているということを知っておく必要があるでしょう。これまた反感を持たれる方もいると思いますが、慰安婦問題は現在進行形の「人権問題」であり、この点で拉致問題と同列に扱う政治家がいることも頭に入れておくべきだと思います。

安倍首相は価値観外交を提唱しましたが、この試みは「保守」を標榜する政治家やジャーナリストによる自己満足的な活動により座礁したんだろうと思います。

毎度のことですが、乱文失礼しました。
むうみん@ぶたぢるさん | 2007/09/08 03:31 AM
 日朝作業部会のまとめ、お疲れさまです。素早いご対応と興味深い論考に感服。安倍「あいまい戦略」と「保守の怠慢」、そして拉致問題――深いですね。
(「作戦の途中で反省会を開くのは感心しない」?、言わんとする意図がよぅ分からんですが)

>人道支援なんか必要なし!一回やったら癖になります。

 わたしも人道支援には真っ向反対です。(そもそも本当に北朝鮮で水害があったのかどうかという点も議論すべきですが…)
http://specialnotes.blog77.fc2.com/blog-entry-932.html

 忘れてはならいことは、対北宥和政策が国益に結びついたことは一度として無い、ということです。かつての「コメ支援」(1995年〜2000年)という愚行が有害無益だったことは、周知のとおり。そして、もちろん当時も名目は「人道支援」でした。
 今でもわたしは、自民党本部前でコメ支援に反対する、拉致被害者家族の方々の悲痛な叫びが忘れられません。正直、「拉致は他人事」と考える輩には、心の底から怒りを覚えるし、この国から出ていって欲しい。
独立自尊 | 2007/09/08 03:56 AM
他の要因については、

 慰安婦決議を支持して、北朝鮮に同胞を売るような真似をしているという自覚が無い上に、
 >アメリカでは「河野談話の撤回=サンフランシスコ講和条約第11条の受入拒否」と捉えられているということを知っておく必要がある
 
 などという在米中国人の脳内妄想を、恰もアメリカの認識であるかのように平気でウソを書き込む輩がいるから。
 
 講和条約11条はアムネスティの留保条項に過ぎないのだが、戦犯判決の受諾に拘りたいのならそれでもいい。
 日本は強制売淫事件戦犯判決を受諾し、刑の執行・賠償も完了している。
 
 11条に規定する戦犯判決以外の受け入れ要求に、法的根拠はない。
 人身売買を含む国際法違反であれば戦争犯罪でもあったのだから、法治国家なら当然に訴追している筈だし、遺漏があったというなら明白な証拠が伴う筈。
 であるからにしても、講和条約の規定とは無関係。そんな事も理解出来ないくせに・・・慰安婦問題は現在進行形の「人権問題」・・・現在の韓国人売春婦海外遠征批判?
福原 | 2007/09/08 05:11 AM
むうみん@ぶたぢるさんへ

>安倍首相は価値観外交を提唱しましたが、この試みは「保守」を標榜する政治家やジャーナリストによる自己満足的な活動により座礁したんだろうと思います。
その「保守」を標榜する政治家とは誰のことですか?
座礁したとは具体的にどういうことですか?
情報工作をするならもっと具体的にそれらしい証拠を提示して書かないとね、単なるあらしですよ。

あなたのレベルではここにレスをする人たちを騙すのは無理。
せいぜい2chあたりでお茶を濁すのが精一杯。

あなたは拉致問題になにか取り組んだことがあるのですか?
拉致被害者の家族の声を聞いたことがあるのですか?
本当は興味もなく何も知らないんでしょう。

結局、あなたは何を言いたいのか?
今度コメントするときは、結論を書きなさい。

あなたがもし、まじめに拉致被害者救出したいなら、その具体策を根拠をもって一度でいいから述べてみなさい。
オレゴン | 2007/09/08 06:30 AM
一応修正です

税所の年→最初の年
(なぜかパソコンで返還するとこれが出てきた。確か薩摩の氏だったような)
はじれましたが→外れましたが

コメント欄を、たびたび汚してすみません。
| 2007/09/08 10:28 AM
 エントリーありがとうございます。対北情勢は相変わらず厳しい情勢にありますね。金正日は、日本から見たらミサイル飛ばしたり、核実験やったり、拉致やったり、テロやったり、飛行機を爆破したりと頭の怪しい人にしかみえませんが、よくあんな小国を口八丁、手八丁で命脈を保っているのをみると、容易ならざる厄介な相手です。
 それに、日本以外の六カ国協議の参加国はあくまでも、鉄やらウラン等といった資源に関心があるのであり、核問題などは所詮、通過儀礼に過ぎないと思います。そもそも日本と諸外国の性質が違うのであり、それを孤立とガタつく必然性もバスも行き先が違います。
 北朝鮮が資源という餌で、米・中・露を色気づかせて有利な情勢を保っており、なかなか切り崩すのは難しいです。
北朝鮮そのものではなく、参加諸国の情勢、例えば、中国の膨張政策とロシアの南下政策がぶつかり、中露関係がこじれ、中央アジアで衝突が始まり、それが北朝鮮に飛び火、ロシアが北朝鮮の資源や不凍港確保に乗り出して北朝鮮の立場が不安定になるといった、六カ国協議に参加している諸国の情勢が変化するという大きな局面を迎えなければ、日本の対北情勢は劇的な展開を迎えることはないでしょう。
 北朝鮮で悲惨な洪水被害云々といって映る映像は、どうみても北朝鮮の日常にしかみえませんが、人権侵害の拉致と叫ぶには、洪水被害者?にも多少なりとも配慮しないと交渉で足元をすくわれます。憎々しいですが人並み程度の援助を行うしかないと思います。
六カ国協議で日本の最大の武器は人道的支援、つまり「金」です。米・中・露が北朝鮮の資源を確保・搬出する際に安全な資源供給ルートにする為に、その際、北朝鮮国内で不穏な動き・暴動・テロ等を防ぐ為に使われるでしょう。
その局面が日本のみせどころであり、それを念頭に、今は膠着状態ですが、地道に一歩一歩切り開いていくしかないと思います。

 最後に「あいまい外交」ですが、雑然とした考えですが、都合の良い時は親米、やばくなったら親中というコウモリ外交ではないと思います。
日本の国益や戦略を前提に展開するものと思います。集団安全保障を組み、大局的な情勢を押さえ込み、各国の情勢を鑑み、機が熟した・タイミングを図って各国・その国にアプローチしていく、「したたか外交」だと思います。欧州並みの駆け引きもあるかもしれません。
まあ、肝心の前提が国民に明かでない事があいまいであり、訝しくも思うのでは。
カイワレ | 2007/09/08 11:23 AM
皆さん、コメントありがとうございます。
いつも個別にレスを差し上げられず申し訳ありません<(_ _)>

teatimemailさん:
>くっくりさんも他の2人に比べると安部さんにはきびしいですね。
他の2人ってどなたですか?非常に気になるのですが(^_^;

むうみん@ぶたぢるさんさん:
定時爆撃、乙です。
慰安婦問題といえば、マイク・ホンダも共同提案者のこれ、採択されましたね。
■テロとの戦い支援、米下院が対日称賛決議を採択
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070906i304.htm
くっくり | 2007/09/08 12:51 PM
「拉致、核、ミサイルが解決しない限り日本からの資金協力は無いし、国交正常化は無い」
これを言い続ければ良いんです
日朝交渉は別に良いんです、幾らしても
ただ交渉を続けても北から拉致された人間が帰ってこない限り、核が廃絶されない限り、ミサイルが廃棄されない限り日本からは何も出せません
take | 2007/09/08 05:25 PM
>>被害者を「奪還」するという選択肢も視野に入れなければなりません。

 仰る通りです。
DUSK | 2007/09/08 11:57 PM
>福原様
アメリカにおいて「河野談話の撤回=サンフランシスコ講和条約第11条の受入拒否」と捉えられているという指摘が「在米中国人の脳内妄想」などではないことが分かる資料を一つ示しておきます。これは議会調査局(CRS)による、慰安婦問題に関するレポートです。

http://japanfocus.org/data/CRS%20CW%20Report%20April%2007.pdf

アメリカが「河野談話を撤回する動き」をどのように捉えているかを知らなければ、サンフランシスコ講和条約の解釈を変更しようとする動きが活発化している背景なども理解できないのでは、と思います。


>オレゴン様
最初に申し上げておきますが、「ここにレスをする人たちを騙す」つもりなどありません。

>その「保守」を標榜する政治家とは誰のことですか?
代表的な例を挙げますと、『THE FACTS』に名前を連ねたような政治家のことです。

>あなたは拉致問題になにか取り組んだことがあるのですか?
>拉致被害者の家族の声を聞いたことがあるのですか?
両方とも「yes」です。

>結局、あなたは何を言いたいのか?
多様な視点があることを知ってもらいたいだけです。

>あなたがもし、まじめに拉致被害者救出したいなら、その具体策を根拠をもって一度でいいから述べてみなさい。
北朝鮮が崩壊でもしない限り、全ての拉致被害者を救出することは不可能です。で、「じゃあ北朝鮮を崩壊させる具体策は?」と問われれば、「そんなものはありません」と答えるより他ありません。仮に日本が単独で経済制裁を行い、北朝鮮を崩壊させようと試みたとしても、まず成功しないでしょう。


>くっくり様
個別にレスをしていただきましてありがとうございます。
むうみん@ぶたぢるさん | 2007/09/09 03:37 AM
「拉致問題の解決」が「最後の一人まで戻ってくる事」であれば、青山氏の言う「金王朝の崩壊」以外に無いわけで、安倍首相が(麻生首相でも小沢首相でも同じですが)どうこうできる話ではないと思います。日本が自分自身でできる事は、「拉致問題の解決」が無い限り国交正常化はしない(=金は出さん)ということだけです。この状況では拉致問題が停滞するのは当然で、我々日本人はそれを甘受しなければいけないのです。
有本さんが言う安心感は、「自分が生きている間に拉致が解決」するか否かではなく、「日本政府が見捨てない」という意味の安心感だと思います。「人事を尽くして天命を待つ」といいますが、少なくとも「人事は尽くせている」「尽くしてもらっている」という安心感であって、拉致問題が進展する安心感ではないと思います。
「金王朝の崩壊」をさせるには、米露中のアジア3覇権国家と旨く立ち回る必要があります。いわゆる「あいまい外交」が正しいか否かは後世の歴史家の判断を待つしかありませんが、一つの方法であるのは間違いないと思います。弱小国日本は覇権国家の間で精神論だけではやっていけるものではないのですから。
私が安倍首相に是非やってもらいたいのは「拉致関係法」の制定です。「拉致問題の解決」とは何かを法律に明確に定義し、それが達成しない限り「国交正常化と援助をしない」という法案を国会に出すのです。米朝が国交正常化するとか、バスに乗り遅れるとか、拉致利権を考えている国会議員を炙り出すことも出来るので、たとえ成立しないにしても、法案提出だけでもしてもらいたいところです。
あと、「テロ特」を米国の「米国のテロ指定解除」のバーターとすべきという考えには反対です。「テロ特」延長後に米国に指定解除されない保障は無いですし、そもそも米国だけのためのテロ対策ではないはずです。問われているのは「同盟国日本の拉致問題解決」という問題を米国が重視するか否かであり、バーターとするのであれば「日米安保条約」ではないでしょうか?
日米安保を失うことを恐れて米国のテロ指定解除を止めることができないのであれば、我々日本人の「拉致問題の解決」に向けた覚悟も結局その程度のものということです。
も | 2007/09/09 04:30 AM
ぶたぢる氏の論拠は妄想以下の妄信。

 在米中国人の脳内妄想に基づいて慰安婦決議がなされたわけだが、同様にCRSにも下院議員と同類がいるというだけの事。
 
 妄想専門と言いながら、自分の頭で妄想する事も出来ず、反日プロパガンダを妄信しているだけだから、いつまでも馬鹿げた事を書き込むのだね。
 
 河野談話撤回論は、戦犯判決で確定した強制売淫事件を否定しているものではないのに、故意に戦犯例と混同してユスリ・タカリのネタにしようとしているのが特亜の慰安婦主張。
 日本が講和条約第11条で受諾した戦犯判決まで否定しようとしているか否か、特亜の事例が同条で受諾した戦犯判決に含まれるか否か、マトモな米人が同条規定外のユスリ・タカリ主張を同条で受諾した戦争犯罪に含むものと解するか否か、自分の頭で妄想したらどうかね。
福原 | 2007/09/09 05:02 AM
北 中国は今も拷問があるきちがいの国である
北の水害は助けてやるべきでは?
これは国家の問題ではなく同じ
地球人として。。。
また 北と中国の独裁政治を武力で崩壊させ 拷問されてる人
政権に弾圧されてる人を助けてやるべきだと思います
天使 | 2007/09/09 12:09 PM
情けないことにこの国には見たくないものは見えなくて、見たいものはなぜかよく見えてしまう人達が多いようで、太田昌国なんて人は横田さんに慰安婦について発言、つまるところ認めて謝れなんだろうけど、して欲しいそうです。まあ、書評欄で評者が中にそう書かれていると書いてるだけなんで、前後によっては違うかもしれませんが、いずれにせよいまだに拉致と慰安婦を同列に扱う事ができる人がいる事、それ自体が情けないです。
がっくり | 2007/09/09 12:44 PM
>天使さん
>また 北と中国の独裁政治を武力で崩壊させ

で、その後の収拾をどうやってつけるんですか?
イラクより酷い事になりそうですが
しんのすけ | 2007/09/09 01:23 PM
>福原様
>日本が講和条約第11条で受諾した戦犯判決まで否定しようとしているか否か、特亜の事例が同条で受諾した戦犯判決に含まれるか否か、マトモな米人が同条規定外のユスリ・タカリ主張を同条で受諾した戦争犯罪に含むものと解するか否か、自分の頭で妄想したらどうかね。

私が示しました議会調査局のレポートをちゃんと読んでから「妄信」だとか「馬鹿げた」と罵られたらいかがですか?
むうみん@ぶたぢるさん | 2007/09/09 02:44 PM
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070908AT3S0702K07092007.html
北への支援は当面見送りになった模様。当然です。世論が許さない。上で地球市民的発言をしている人は、支援が北朝鮮庶民に届いていない現状すら知らないようだ。
虎寅 | 2007/09/09 05:22 PM
すごいくさいババアの乞食
これはホントに愛情込めて言うけど早めに
詫びいれないと僕は
(以下略。ヒント飛び○り・笑)

ネットでディスられてるらしい
んですね(笑)
全てエネルゲンにして


ユダヤとニダヤの日本分割統治計画
http://www.teamrenzan.com/archives/writer/mineyama/seapower.html
http://www.araiart.jp/copro302a.html
http://www.araiart.jp/725.html
幽霊会社 | 2007/09/09 07:54 PM
>レポートをちゃんと読んでから

 講和条約11条の内容を理解してから書き込めという意味も理解出来ないから、CRSのレポートをちゃんと読めなんて馬鹿げた事を書いてるのだよ。

 元々、慰安婦問題が何だったかも理解してないから、CRSレポートが問題の本質と関係が無い事も理解出来ずに、下らない事ばかり書き込む。

 以下、再度読み返し、自分の頭で答えを出してから、レポートを読み返せば、CRSの一部の妄想屋を含め「妄信」だとか「馬鹿げた」と罵しる意味が判るんだが、・・・まぁ無理かもねぇ。

>日本が講和条約第11条で受諾した戦犯判決まで否定しようとしているか否か、特亜の事例が同条で受諾した戦犯判決に含まれるか否か、マトモな米人が同条規定外のユスリ・タカリ主張を同条で受諾した戦争犯罪に含むものと解するか否か、自分の頭で妄想したらどうかね。
福原 | 2007/09/09 08:23 PM
>福原様
>特亜の事例が同条で受諾した戦犯判決に含まれるか否か
私は「在米中国人の脳内妄想」ではないことを示すために議会調査局のレポートを示したのですが、「特亜の事例が同条で受諾した戦犯判決に含まれるか否か」が何の関係があるんでしょうか?
むうみん@ぶたぢるさん | 2007/09/09 10:18 PM
くっくりさん:

ちょと、ぶしつけな書き方をしたかもしれません。
他の二人はというと小泉さんと麻生さんのことです。
麻生さんについては、これからの人ですのでまだわからないことがあります。書いたようなことは気になってはいますが、でありながら矛盾するようですが、そのようなことが決定的なマイナスにはなってません。
ある意味麻生さんの立場に立ってみると理解できるからです。
ただ麻生さんは思想的にはいわゆる保守派がおもっているよりはややリベラルな方だとはおもっているます(わたしはもう少し保守の人がすきなんですが・・・でも現実に考えると安部氏の内閣が倒れたら次の内閣はこの人であってほしいしこの人しかいないでしょう。気持は中川昭一さんなのですが。)
小泉さんの評価は、正直言って
麻生さんのところで「わたしはもう少し保守の人がすきなんですが・・・」と述べたところからわかってもらえればと思うのですがはるかに低いのです
(もちろん国力に応じた現実的な日米外交などは評価しています。あくまで保守政党とはなんぞやの観点からです)。

ただ同じ事実であっても、こういうことがあっておそらく受け止め方が異なっているのでくっくりさんが気になさるような書き方になったとおもいます。
普段あまりコメントもしなくて、私の考え方もわからないのに、あれでは気になったかもしれませんね。
teatimemail | 2007/09/09 10:42 PM
teatimemailさん、レスありがとうございます。

>他の二人はというと小泉さんと麻生さんのことです。
おお、そうでしたか。
>ただ同じ事実であっても、こういうことがあっておそらく受け止め方が異なっているのでくっくりさんが気になさるような書き方になったとおもいます。
気になる以前に、他の二人=麻生さんと小泉さん、ということに全く気づきませんでした。私の読解力不足です<(_ _)>
でもそうですか?私は小泉さんも麻生さんも批判する時は批判してきましたけどね。
小泉さんについては皇位継承問題の時にこてんぱんに書きましたし、麻生さんについても靖国問題で「戦犯を国会で決める」と述べておられる件や北方領土の「面積二等分論」の時に批判した記憶が(^_^;

>気持は中川昭一さんなのですが。
私もそうです。でも失言とか多そうでちょっと怖いですね(^_^;
くっくり | 2007/09/10 01:52 AM
敬愛するくっくりさんブログのコメント蘭を荒らしたくないので極力自制してますが、今時『慰安婦問題は現在進行形の「人権問題」』などと書き込む輩は、結果として拉致被害者救出妨害効果があるわけだから、絶対に許せないし、罵倒以外の対応は考えられないのですが、それでも一応我慢します。


>「特亜の事例が同条で受諾した戦犯判決に含まれるか否か」が何の関係があるんでしょうか?

 だから、「ぶたぢる」は何も理解していない「妄信馬鹿」の癖に書き込むなと、再三述べているではないか。
 
 講和条約11条で受諾している強制慰安婦関連事件で訴追されたのは、蘭印・グアム・中国の34名しかいないんだよ。
 これ以外の被害主張については、法的には講和条約11条とは別問題・・・を理解していないんだから、少しは馬鹿恥晒してるという自覚を持てよ。
 
 でもね、これだけ指摘されても、妄信馬鹿が理解出来るかと言ったら、それは無理。

 前にも書いたが、脳内妄想(ここに脳内妄想リンクが貼ってあるので)と言いながら自分の頭で妄想も出来ず、プロパガンダ妄信しか出来ないんだから、マトモなブログにまで出張するのは、いい加減止めろよ。これ以外に馬鹿にレスする言葉は無い。
 
 ・・・精一杯我慢しました。
福原 | 2007/09/10 06:25 AM
私も諸君!の記事読みました。

庶民の勘を信用してきた私ですが、参院選で思いっきりマスコミにだまされてしまったのを見て不安になってきました(汗)。

いったい保守は上げ潮なのか?もしかして夢を見ているのは保守の方で国民はいまだに占領政策の洗脳から解けていないのでは?(ちょうど中西先生がおっしゃっているように)。
と疑ったりしております。

何はともあれ、正気を保ち続けることが大切ですね。

それから福原さん…お疲れさまです(お気持ちお察しします)。
おれんじ | 2007/09/10 11:19 AM
>福原様
>講和条約11条で受諾している強制慰安婦関連事件で訴追されたのは、蘭印・グアム・中国の34名しかいないんだよ。
>これ以外の被害主張については、法的には講和条約11条とは別問題・・・を理解していないんだから、少しは馬鹿恥晒してるという自覚を持てよ。

議会調査局のレポートをお読みになってから批判をされたらいかがですか?このレポートが出されて以降、121号決議案の共同提案者が増加した事実から見ても、アメリカの外交政策を知る上で見逃せない資料だと思いますが。ちなみに北朝鮮の拉致に関する記述もありますよ。
むうみん@ぶたぢるさん | 2007/09/10 11:15 PM
お世話になります。
福原さん!がんばって下さい。支持しています。

個人的感想ですが、我々は、六十数年前、敗戦の屈辱に接し、戦犯とされる人たちは軍事裁判で裁かれてしまいました。

しかし、講和条約により主権を回復し、国際社会に復帰し国際社会の一員として「名誉ある地位を占めるために、自国の主権を維持し、”他国と対等の関係”に立とう」(憲法前文。憲法もたまには良いこという!?)としています。

そういう武器をを使わない戦争(競争)を国際社会でしている最中に、誰かさんのように先の大戦の敗戦を殊更に言うのは、どうもしっくり来ません(利敵行為か!)。「勝負は時の運」とも申します。
折りしも、我が国の 国技大相撲も昨日から始まっています。
先場所は、「2勝13敗」で大きく負け越した。今場所は、「13勝2敗」で優勝を目指そう! というのが、我が「日本国民」の大方の気持ちだと思いますよ。
Gくん | 2007/09/10 11:43 PM
>それから福原さん…お疲れさまです(お気持ちお察しします)。 >おれんじさん
>福原さん!がんばって下さい。支持しています。>Gくんさん

 支持して頂いて調子に乗る・・・というタイプではないのですが、素直に感謝しないと駄目でしょね。
 
 馬鹿げた妄想が書き込まれた時に誰かが反論しないと、当人は自分の妄想が支持されたと思い込むタイプだし、妄想を読んで事実だと思い込んでしまう方もいるわけだから、馬並みの当人には念仏だと判っていても、第三者向けに批判せざるを得ないところです。
 自分が消えた後も、くっくりさんや皆さんには「負けないで頂きたい」という想いであって、当人に何か期待している訳ではありませんよ。
 
 自称保守である彼のように、自分の思い込みから抜けられないタイプというのは典型的ばかサヨクと同じ、コピペで持ち出した「権威」がカスカスなのも理解出来ていない。 これを潰す場合に、口先だけの相手の策に乗ると無駄な労力を費やす事になってしまうから、問題を絞って黙らせるしかない。・・・それでは、やってみましょ。
 
 
 
ぶたぢるくん
>議会調査局のレポートをお読みになってから批判をされたらいかがですか?このレポートが出されて以降、121号決議案の共同提案者が増加した事実から見ても、アメリカの外交政策を知る上で見逃せない資料だと思いますが。

 レポートが出されて共同提案者が増加したという因果関係が証明されるんだったら、議決の際に10名ほどの議員しか出席していなかった因果関係も証明してみなさいな。
 (と言いつつ、末節には拘らない)
 
 米下院と同様CRSも中共・・・特亜の妄想を信奉しているだけなのに、そのレポートに何の意味があるのか。
 ぶたぢるくんの妄想がシンクロしたからって、そりゃ何の意味も無い。
 
 「日本が講和条約11条受入拒否した事になる」と嘘を書いた「ぶたぢる」くんが、ネタ元CRSレポートを持ち出す前に、「自分の頭で考えて」元朝鮮人慰安婦の捏造証言が11条規定に該当するという不可能な証明をしてみなさいと言ってるんだよ。
 「米が言ったから」なんて責任転嫁するなよ。米の妄想の話じゃなく、ぶたぢるくんの妄想を非難してるんだからね。
 
(相手が証明不可能な主張をした事について、その根拠を求めてみる。・・・返答次第で、いろんな叩き方があるから娯楽ネタではあるけれども、自分には時間が・・・。)
福原 | 2007/09/11 05:46 AM
>福原様
「元朝鮮人慰安婦の捏造証言が11条規定に該当するという」などとは一言も述べてはおりませんが?福原様はスタートの時点で勘違いをされているのだと思いますよ。
むうみん@ぶたぢるさん | 2007/09/11 12:12 PM
東京では9月16日に救う会による緊急集会が開かれます。

http://www.sukuukai.jp/syuukai.php?itemid=1327

翌17日には渋谷駅ハチ公前にて街頭活動を東京ブルーリボンの会主催で行われます。

http://blue.ap.teacup.com/star717/724.html
(teacupによる妨害で下に表示されています)

北鮮による拉致事件を風化させないためにもご都合のよろしい方は行かれてみてはいかがでしょうか?
笹団子 | 2007/09/12 01:22 AM
>「元朝鮮人慰安婦の捏造証言が11条規定に該当するという」などとは一言も述べてはおりませんが?  >ぶたぢるさん

 またサヨク特有の卑劣な言い逃れか。
 
 「河野談話の撤回=サンフランシスコ講和条約第11条の受入拒否」と書いたのは、君じゃないか。
 「米がそう思ってる点を述べただけで、自分が主張してるわけじゃない」・・・予想通りの展開じゃないか。
 
 河野談話の対象は元朝鮮人慰安婦等であって、講和条約第11条で受諾した強制売淫事件判決の被害者ではない。
 
 11条規定外の捏造事件について、
 ぶたぢるさんは「慰安婦問題は現在進行形の「人権問題」であり、この点で拉致問題と同列に扱う政治家がいることも頭に入れておくべき」と書き、「河野談話の撤回=サンフランシスコ講和条約第11条の受入拒否」になると主張したわけだが、
 「『11条規定に該当するという』などとは一言も述べておりません。」と言うなら、「CRSレポートを読め」と馬鹿を晒す前に、「CRSレポートは、国際法慣習を知らないトンデモナイ馬鹿が、特亜の賄賂を貰って書いたもの」と書くのが先だろ。
 
 罵倒系コメントに対し、紳士ぶれば同情をかえると思ってるんだろうが、拉致被害者救出妨害コメントを書き込む人間を、自分は許せないんだね。
 前にも書いたが、妄想は自分のブログ・・脳内妄想だけにしとけって。
福原 | 2007/09/13 06:10 AM
>福原様
>河野談話の対象は元朝鮮人慰安婦等であって、講和条約第11条で受諾した強制売淫事件判決の被害者ではない。
この時点で福原様の認識が間違っていると思いますが。対象には朝鮮人慰安婦だけでなく、オランダ人で慰安婦にされた方々も含まれています。

議会調査局のレポートを読む前から「国際法慣習を知らないトンデモナイ馬鹿が、特亜の賄賂を貰って書いたもの」と決め付け、読むことすら避けてしまうのはどうかと思いますが…。レポートをお読み頂ければ分かることですが、アジア女性基金の見舞金受取りを韓国政府が「脅し」によって妨害したことも書かれていますよ。

本当に拉致問題の解決を望んでいるのであれば、アメリカの拉致問題に対する態度が急変した理由を探ろうとするものなんじゃないんですか?
むうみん@ぶたぢるさん | 2007/09/13 04:46 PM
まーだやってんですか<むうみん@ぶたぢるさん
自分に「さん」づけしてるだけで不快なのだがそれはともかく、アメリカの拉致問題における態度急変と慰安婦問題を結びつけようとする、そもそもそこに無理があるんですよ。こんなこと言ってんのはもう朝日新聞ぐらいでしょう。北の手先ですよ手先。
福原さん、よくがまんして相手されていると思う。でもここの方たちもすっかり分かっただろうし、もうスルーでいいと思いますよ。
burn!! | 2007/09/13 05:45 PM
>ここの方たちもすっかり分かっただろうし、もうスルーでいいと思いますよ。 >burn!!さん

 フォロー有難うございます。
 
 彼のような反日妄言妄信派は、「自分の頭で考える」という経験をした事が無いから、「日本軍による戦争犯罪・強制連行があった。」と言われたら、妄信する。
 しかし、慰安婦おばあさんたちの「強制連行・性暴行・虐待・拷問・殺人・人肉スープ」本人証言に関し、大量証拠の全隠滅、本人証言以外の家族や第三者の連行目撃体験者の完全抹殺、大半は朝鮮人であった官憲に対する行方不明者の届け出や捜索記録の抹消・・・全て不可能という常識を前にして、「広義の強制・人身売買・人権侵害」すり替えが始まると、またコロッと妄信する。
 
 河野談話の経緯を知っていれば、戦犯判決を受諾し、賠償も完結している蘭人慰安婦を対象としていなかった事が明白であるにも関らず「蘭人も含まれている」という主張は、強制主張の根拠に蘭人を持ち出してユスリ・タカリを狙う似非被害者論法に同じ。
 
 何も知らず、理解も出来ていない事柄について書き込めるのも、妄信が故。
 彼が恥を知る日は来ないだろうけど、また現れたら誤りを指摘する地道な行動も、拉致被害者救出の一助になるのかも。
福原 | 2007/09/14 03:34 PM
>福原様
>慰安婦おばあさんたちの「強制連行・性暴行・虐待・拷問・殺人・人肉スープ」
私はこんなことを信じていると主張した覚えはありませんが?人を罵倒するようなことを書き込んでいて恥ずかしくないですか?

>蘭人慰安婦を対象としていなかった事が明白
いや、河野官房長官談話と一緒に出された内閣官房内閣外政審議室の発表には「今次調査の結果慰安婦の出身地として確認できた国又は地域は」として、オランダが挙げられているんですが・・・。人を罵る前に日本政府が出した文書くらいは読んでおいて下さいな。

それから、日本国内で拉致問題が「拉致疑惑」と呼ばれていた頃から拉致問題の解決に協力的だった「Larry Niksch」に対し、「国際法慣習を知らないトンデモナイ馬鹿」と言ってしまうのはどうかと思いますが。北朝鮮に対する「テロ支援国家」の指定が解除されないできたのは彼のレポートのおかげですし、アメリカの議員や政府要人が拉致問題に関心を示さない中で拉致被害者家族や関係者に会ってくれたのは彼くらいなものでした。昔から拉致問題の解決しようと取り組んで来た者であれば、「Larry Niksch」の名前を知らないはずはないんですがね。
むうみん@ぶたぢる | 2007/09/14 08:48 PM
>「今次調査の結果慰安婦の出身地として確認できた国又は地域は」として、オランダが挙げられているんですが・・・。

 だから、蘭人慰安婦は戦犯判決・講和条約・2国間条約・賠償で完結してると述べているし、河野談話自体は韓国向けの政治的談話であった事を、愚かな君が知らないだけなんだよ。

>拉致問題の解決に協力的だった「Larry Niksch」に対し、「国際法慣習を知らないトンデモナイ馬鹿」と言ってしまうのはどうかと思いますが。

 だから、拉致問題の解決に協力的だったからと言って、講和条約11条とは無関係の朝鮮人慰安婦に関する部分について、同条受け入れ拒否云々しているなら、馬鹿確定じゃないか。

 何も知らない妄信派の癖に、懲りない・・・のも妄信派の証明だね。
福原 | 2007/09/15 03:54 AM
>福原様
>河野談話自体は韓国向けの政治的談話であった
内閣官房内閣外政審議室の発表に「〜この問題は昨年一月の宮澤総理の際、盧泰愚大統領(当時)との会談においても取り上げられ、韓国側より、実態の解明につき強い要請が寄せられた。この他、他の関係諸国、地域からも本問題について強い関心が表明されている。このような状況の下、政府は、平成三年十二月より、関係資料の調査を進めるかたわら〜」とあるように、談話は韓国だけでなく、「関係諸国、地域」にも向けられていたことは明らかです。

>だから、拉致問題の解決に協力的だったからと言って、講和条約11条とは無関係の朝鮮人慰安婦に関する部分について、同条受け入れ拒否云々しているなら、馬鹿確定じゃないか。
議会調査局のレポートでは「Moreover,the contention that there is no evidence of forcible,coerced recruitment seems finding and verdicts (including three death penalties) against seven Japanese army officers and four civilian employees of the army for coerced prostitution and rape of Dutch and other women in the Dutch East Indies (now Indonesia). This raises the potentially very important question of whether the Abe govoernment is repudiation of Article 11 of the 1951 Treaty of Peace between the Allied powers and Japan. Article 11 states: “Japan accepts the judgments of the International Military Tribunal for the Far East and of other Allied War Crimes Courts both within and outside Japan....”」とあるように、「講和条約11条とは無関係の朝鮮人慰安婦に関する部分について、同条受け入れ拒否云々」しているのではなく、オランダ人の件について述べています。

他人に「何も知らない妄信派の癖」と言う前に、少しは調べてから書き込まれたらいかがですか?
むうみん@ぶたぢる | 2007/09/16 03:08 PM
 娘を想う母親の悲痛な訴えを聞くと、妄信派に対する怒りがこみ上げてくる。

 もうスルーしても・・・というアドヴァイスは正しいのだけれど、妄信派に特徴的なのは、「反論が無かったから、自分の主張は受け入れられた。」と思い込むこと。
 
 
>談話は韓国だけでなく、「関係諸国、地域」にも向けられていたことは明らか
 
 君と同類・純粋馬鹿の妄信派とは一味違う・・・ユスリ・タカリを扇動する金目当ての日本人が関与した「関係諸国、地域」を挙げている心算なのか?
 
 「明らか」だというなら、韓国以外の「関係諸国、地域」でユスリ・タカリ運動が起きた「事実」について、具体的に挙げてみなさい。・・・出来もしないことを書くな!!
 
 
>議会調査局のレポートでは「・・・講和条約11条とは無関係の朝鮮人慰安婦に関する部分について、同条受け入れ拒否云々」しているのではなく、オランダ人の件について述べています。

 だから、最初から述べているじゃないか。 
 日本は、11条で受諾した蘭人慰安婦を否定しているのか?
 
 そのレポートを元にした下院慰安婦決議で、11条で受諾していない朝鮮人慰安婦を含んでいることを容認したばかりでなく、「河野談話否定=11条受入れ拒否」と書き込んだのは誰か。
 
 強制主張妄信>広義主張妄信>CRSレポート妄信、反日妄言なら何でも妄信する定見無い「鉄板バカ」が、「少しは調べてから書き込まれたらいかが」・・・受け狙いにしても限度があるね。
福原 | 2007/09/17 04:30 AM
>福原様
「他の関係諸国、地域からも本問題について強い関心が表明されている」を「ユスリ・タカリ運動」にすりかえる意図が不明です。

>日本は、11条で受諾した蘭人慰安婦を否定しているのか?
上に議会調査局のレポートを引用しておいたので読んでおいて下さい。

>そのレポートを元にした下院慰安婦決議で、11条で受諾していない朝鮮人慰安婦を含んでいることを容認したばかりでなく、「河野談話否定=11条受入れ拒否」と書き込んだのは誰か。
意味不明です。

>反日妄言なら何でも妄信する
してません。最初に書いた「アメリカでは「河野談話の撤回=サンフランシスコ講和条約第11条の受入拒否」と捉えられているということを知っておく必要がある」というコメントの根拠として議会調査局のレポートを示したのですが、あなたはちゃんと目を通すこともなく罵倒コメントに終始しています。

日本側の「河野談話の撤回」というような動きや政府関係者の発言がアメリカなどの第三者にどのように受け止められているかを把握しなければ、今後起き得る事態を予測し、対策を考えることなど不可能なわけですが。

「議会調査局のレポート」を「反日妄言」として読みもせずに切り捨ててしまうようなことが、果たして拉致問題の解決を真摯に願う者のとる姿勢として適切なんでしょうか?
むうみん@ぶたぢる | 2007/09/17 07:43 PM

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