<< それでもオバマ大統領の広島訪問は良かったと思う | main | 誘惑に負けず衆参同日選を見送った安倍総理! 青山繁晴「インサイト・コラム」 >>

台湾“懐日”ブームと蔡英文政権誕生と熊本地震支援 「未来世紀ジパング」より

「人気blogRanking」クリックお願いします→人気blogランキングへ
ご面倒でなければ「にほんブログ村」もお願いします→にほんブログ村 政治ブログへ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 5月20日、中国と距離を置く蔡英文政権がスタート!

 5月23日放送「未来世紀ジパング」は台湾がテーマでした。

 内容をざっくり紹介すると……



 「くまモン」をテーマにした台湾のカフェ「KUMA cafe」
 ここで行われた、ぬいぐるみオークションの場面から番組は始まります。



 実はこれはチャリティーオークション。
 売り上げはすべて熊本地震の義援金となります。



 支援活動は台湾全土に広がっています。
 
 台湾の方々は、東日本大震災の時も多くの義援金を送ってくれました。
 今回もすでに1億円以上の義援金が集まっているそうです。

………………………………………………………………………………………………
※これとは別に、5月25日、台南市と高雄市は日本円で約2億円の寄付を発表しました。市長らがその義援金を持って6月に熊本を訪問するそうです。蔡英文総統の側近で民進党の元主席でもある謝長廷次期駐日代表も同行する予定だということです(ANNニュース 2016/05/25 21:17)。
………………………………………………………………………………………………



 今年2月の台南地震の時、日本からは1億円を超える義援金が送られました。



 日台の揺るぎなき絆。



 8年ぶりの政権交代に中国は危機感を募らせています。



 5月、台北で、人気のイベントが開催されました。
 2年に一度の、台湾国際ドキュメンタリー映画祭。
 世界各国から120本の作品が集結。



 一番人気だったのが、日本の統治時代をテーマとした映画「日曜日式散歩者 Le Moulin」



 1895年から50年間続いた日本による台湾統治。



 看板などもすべて日本語。
 そんな台湾で生まれた日本文学を紹介しています。

………………………………………………………………………………………………
※YouTubeに予告編っぽいものを見つけました。
 【第十屆台灣國際紀錄片影展】國際競賽 台灣競賽|日曜日式散步者 Le Moulin
※映画をご覧になった方の感想も。
 ふぉるもさん・ぷろむなあど様>2015年08月22日【映画】ドキュメンタリー「The MOULIN 日曜日式散步者」

………………………………………………………………………………………………

 こうした日本統治時代を懐かしむ現象は、「懐日」ブームと呼ばれ、特に若い人たちの間で広がっています。

 統治時代を知らない若者たちがなぜ?



「知らないから、映画を通して知りたいんです」
統治時代のマイナス面ばかり教わってきた。でもそれが今、有識者に見直されていて、私自身そのイメージが変わるのが面白いんです



 若者に「懐日」が広がったきっかけは、映画「KANO」。



 統治時代、台湾からも代表チームが甲子園に出場していました。
 嘉義農林高校野球部は1931年、夏の甲子園に出て、奇跡の準優勝を果たしました。



 弱小チームを天下の嘉農と言われるまでに育て上げたのは日本人、近藤兵太郎監督。

 実話に基づいて作られた台湾映画「KANO」は、興行収入10億円を超える大ヒット。
 半世紀以上埋もれていた日本人の功績を掘り起こし、「懐日」ブームに火を着けました。



 映画の舞台となった嘉義市では、時代村が誕生。



 かつて嘉農野球部に所属していた劉正雄さん(93歳)のインタビュー。
 近藤兵太郎監督の思い出を、流暢な日本語で語ってくれました。

「夏でも長袖のワイシャツを着て、袖と首のボタンをして練習場にやってくる」
「準優勝しても何ひとつ自慢話をしなかった」
「全然野球をやってなかった者をわずか2年足らずで準優勝に導いた。神業ですよ」



 日本の隣国・台湾。



 今年のゴールデンウィークの台湾は、日本人観光客であふれていました。
 一方、去年まではたくさんいた中国人の姿が激減。



 理由は、中国政府が発行する通行証が制限されたから。
 蔡英文政権に対する圧力と噂されています。

 故宮博物院の前で、中国人観光客に取材。
 台湾をどう思うか、聞いてみたところ……



「台湾が好き。我々は一つの国だから



「習近平主席がいつも言うように、我々は兄弟として仲良くしていきたい」



台湾は我々の宝島だ。♪高波は台湾島へ流れる 台湾は私の故郷♪」



 こうした中国人の声を聞いて、台湾出身モデル(15年前に来日)のアイウェイさんが感じたのは…

「私たちも仲良しになりたいけど、どこか引っかかるところがあります。『我々の』という…」



 「一つの中国」を主張する中国は、台湾にさまざまな揺さぶりをかけてきています。



 西アフリカのガンビアと国交回復。
 OECD会議で台湾を締め出し。
 中国と国交のあるケニアが、台湾籍の45人を中国へ移送。

 それだけ中国は蔡英文政権に危機感を感じているということ。



 蔡英文総統は、就任演説で「一つの中国」という言葉はさすがに使いませんでした。
 交流を活発化させるとは言いましたが。

 アイウェイさん曰く、
 「もっと突っ込んだことを言ってくれるかと思ったけど、中国に最大の配慮をしたと思う」



 番組後半は、シャープを買収したホンハイ(鴻海精密工業)を、番組が独占取材。

 興味ないので飛ばしますσ(^_^;



 番組最後に、アイデンティティについての世論調査。

【台湾で聞きました。あなたは“何人(なにじん)”ですか?】

 以前は「台湾人であり中国人である」と答えた人が多かったのですが、2008年に大陸から台湾への旅行が解禁され、初めて中国人と接して、考え方が変わったとされています。

 「やはり自分たちは中国人とは違う。自分たちは台湾人だ」と強く意識するようになったのだと。



 アイウェイさんも、自分が台湾人であることに何の疑問もないと言います。



 一方、後藤康浩氏(日本経済新聞社編集委員。4月から亜細亜大学教授も務める)は、

中国(親中)でもない、親日でもない、台湾人のアイデンティティを認めてほしいと。私たちもこれから台湾アイデンティティを認識して、付き合っていくことが重要」

 ……と、何だか分かりにくい論評をしていました。

 「台湾アイデンティティ」と「親日」が、まるで両立しないかのように聞こえたのは、気のせいでしょうか?

 いずれにしても、「懐日」ブームが、統治時代を知る年配の方々だけでなく、若者にまで広がっているのは嬉しいことです(^▽^)

 番組の詳しい内容を知りたい方はネットで動画を探してみて下さい。
 (たとえば現時点でdailymotionには複数UPされています)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 番組の紹介はここまで。

 さて、蔡英文政権は発足後さっそく、馬英九時代に中国に傾きすぎていた振り子を、元に戻そうとしているようです。


 日本と台湾、また、台湾と中国の関係は今後どうなっていくのでしょう?
 日本の安全保障にも大きく関わってくることだし、目が離せませんね。


 熊本地震に関しては、台湾の皆さん、本当に気に懸けて下さっているようです。

 以下はネットで拾った画像。







 最後の画像はニューヨークで開催された台湾文化紹介イベント。
 わざわざ熊本支援ブースを作って下さったようです(フォーカス台湾 2016/05/25)。

 台湾の皆さん、本当にありがとうございます<(_ _)>

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

※拙ブログ関連エントリー(「未来世紀ジパング」)
14/4/12:ポーランド孤児を救った日本 「未来世紀ジパング」より
14/7/21:警官?強盗でしょ!中越衝突の実態 「未来世紀ジパング」より
15/6/26:元日本兵がミャンマーに建てた涅槃像&ロヒンギャ問題で沈黙するスー・チー「未来世紀ジパング」より

※拙ブログはAmazonアソシエイトに参加しています。紹介している商品をクリックしてAmazonを訪問された皆様がすぐに購入されなくても、24時間以内にその商品や他の商品を購入されれば当方の報酬になります(紹介している商品にお目当ての物がなくても、どれかを適当にクリックしてAmazonの中に入っていただき、そこから目当ての商品に検索などで飛んでいただき購入されれば、当方の報酬になります)。「寄付」的にご協力いただければ幸いです。




okirakubanner.jpg「お気楽くっくり」更新済
 水谷優子さん安らかに…。

「人気blogRanking」クリックお願いします→人気blogランキングへ
ご面倒でなければ「にほんブログ村」もお願いします→にほんブログ村 政治ブログへ
ご面倒でなければ「FC BlogRanking」もお願いします→FC2 blogランキングへ
拙ブログのミラー(FC2)にfacebookのボタンがあります。

竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue

尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。

megumi080328-4.jpegアニメ「めぐみ」配信中。
日本語版のほか外国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!

takeshima dokdo dokto tokdo tokto
________________________________________________
★コメント・トラックバックを下さる方へ
お手数ですが規約(13.5.9改訂)に一度目を通された上でお願いいたします。
TV番組内容紹介 | comments (6) | trackbacks (0)

Comments

初めて、書き込みさせていただきます。くまモン好きということから、臺灣、香港、タイ等の方々とお知り合いになることが出来ました。みなさん、それぞれ、今回の熊本地震に関して、チャリティ・マラソンをやったり、色々なことをして、義捐金を集めてくださっています。非常にありがたく、うれしいことだと思っています。これからも、こういった友情が続くことを願っています。
marino13 | 2016/05/30 07:14 AM
 「KANO」を観た時に、戦前の日本人の佇まいを感じてとても清々しい気持ちになりました。そして霧社事件の翌年に嘉義農林学校野球部が甲子園で準優勝したという事実を調べてから、余計に印象深い映画になりました。

 虎の門ニュースで台湾について有本さんがお話されていて、228事件に遭遇したかつて日本人であった台湾人の一人が「大変な事になった。日本軍は助けに来てくれないのか。」と思ったそうです。

5/27(金)&#12316;須田慎一郎・有本香・居島一平&#12316;【真相深入り!虎ノ門ニュース】1:12〜から
https://www.youtube.com/watch?v=kas4AYsV_Zg

https://ja.wikipedia.org/wiki/二・二八事件

 ただ1964年生まれの『日本統治時代の台湾』著者・陳柔縉さんにとって日本の痕跡は、「ずっとそこにあって見慣れたもの。日本統治時代が良いとか悪いとか、特にそういった意識はありませんね。」ということです。李登輝さんの様にかつて日本人だった世代も勿論ですが、ましてや戦後世代では親日でも当然ですが日本は外国です。そこがハッキリしないと、台湾という国に対して認識の誤りが生じるかもしれないと思います。だから「「中国(親中)でもない、親日でもない、台湾人のアイデンティティを認め・・・」と後藤さんは考えたのではないでしょうか?

『日本統治時代の台湾』著者・陳柔縉さんに聞く #2
http://motto-taiwan.com/2014/09/%e3%80%8e%e6%97%a5%e6%9c%ac%e7%b5%b1%e6%b2%bb%e6%99%82%e4%bb%a3%e3%81%ae%e5%8f%b0%e6%b9%be%e3%80%8f%e8%91%97%e8%80%85%e3%83%bb%e9%99%b3%e6%9f%94%e7%b8%89%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ab%e8%81%9e%e3%81%8f-4/
都民です。 | 2016/05/30 08:51 AM
「中国でもない、親日でもない、台湾人のアイデンティティを認めてほしいと。」

文字通りこう言ったのなら違和感はぬぐえませんね。
台湾という単語を形容する「中国」と「親日」の二つは同じレベルの比喩ではありえません。

「台湾アイデンティティ」という言葉が表している台湾の帰属意識の問題なのであれば、
「中国(の一部としての台湾)」に対応するものは、「日本(の旧植民地であった台湾)」であるべきでしょう。
意識高い系 | 2016/05/30 11:13 AM
同じ様に日本の統治を経験した国なのに、もう一方の国は「謝罪と賠償」ばかりでウンザリ。
台湾とはこれからもイイ関係を続けていきたい。

日韓断交。
親愛台湾 嫌悪韓国 | 2016/05/30 04:34 PM
相手を脅すばかりの中国に誰が親近感持つのか
| 2016/05/30 07:06 PM
「中国でもない、親日でもない、台湾人のアイデンティティを認めてほしいと。」
この番組を見ていましたが、最後の最後にこのシメ。かなりの違和感がありましたね。台湾人であることは親日ではない、と視聴者に刷り込みする意図がありありとうかがえました。まだまだ反日人といいますか、中国に「配慮」する日本人がマスコミには多すぎて困ります。
Ener | 2016/05/31 12:05 AM

Comment Form

Trackbacks