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誘惑に負けず衆参同日選を見送った安倍総理! 青山繁晴「インサイト・コラム」
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※【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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■6/1放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
青山繁晴の“インサイト・コラム”
もともと衆参同日選に意欲的だった安倍総理。
熊本地震で同日選はいったん消えたと思われましたが、最近になって周りから誘惑が…。
それでも総理が思いとどまった理由とは?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
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青山繁晴の“インサイト・コラム”
もともと衆参同日選に意欲的だった安倍総理。
熊本地震で同日選はいったん消えたと思われましたが、最近になって周りから誘惑が…。
それでも総理が思いとどまった理由とは?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
田中みずき(RKBアナウンサー)
「おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
櫻井浩二
「今朝はどんな話題でしょうか」
青山繁晴
「はい。皆さんご承知の通り、安倍総理は、衆参ダブル選挙っていうのを見送りました」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「えー、これ客観的に見て、安倍さんはダブル選挙をよく思いとどまったと思います」
櫻井浩二
「うーん、そうですか。はい」
青山繁晴
「えー、途中まで、むしろ一番積極的にダブル選挙やろうと思ってたのは、安倍さんだったんですね」
櫻井浩二
「はぁ、はぁ、はい」
青山繁晴
「で、そもそも消費増税の見送りを決心したのは、非常に早くて、去年の11月です」
櫻井浩二
「ああ〜、はい」
青山繁晴
「で、その時点で、この2017年4月の消費税10%をやめるっていうことは、総理自身の公約を破ることだから、衆議院を解散して国民に聞かなきゃいけないっていう決心もしまして、えー、そしてその、去年の11月に、自民党の谷垣幹事長に対して、来年、つまり今年ですね、2016年の通常国会は、正月が明けたらすぐに開くように指示したんですね」
一同
「うーん、はい」
青山繁晴
「これ普通は1月の下旬から始まって、まあ、6月の下旬までやるわけですから、通常国会っていうのは。それを早めるよう指示しました」
一同
「はい。うんうん」
青山繁晴
「えー、但し谷垣幹事長には、去年の秋の臨時国会やらなかったから、年明けての通常国会は早めにやりましょうとしか言わなかったですね」
一同
「はい」
青山繁晴
「これどうしてかというと、谷垣さんは、財務大臣をかつてやりまして、まあ真面目な人柄だからよけいに、財務省の言うことをたくさん聞いてですね、この消費増税ちゃんとやらなきゃいけないっていう考えでしたから」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「よけいなこと言うと、あ、つまり消費増税見送りとセットになってるのかと」
田中みずき
「うーん」
青山繁晴
「いうふうに警戒されるんで、まあ、あえて、自民党の幹事長でもそうとしか言わなかったんですね」
櫻井浩二
「ほう〜」
青山繁晴
「で、谷垣さんはまさしく、いわば素直に野党側にこの線で交渉なさって、で、今年1月4日、つまり3が日終わったらすぐもう国会が始まって」
櫻井浩二
「はいはい」
青山繁晴
「したがって、今日、6月1日にもう、国会は閉じるんですよね」
櫻井浩二
「はい」
[安倍総理は6月1日夕の記者会見で、参院選を7月10日に行うと発表。公示日は6月22日]
青山繁晴
「で、今月、6月は19日から18歳、19歳も、選挙権が出ることになります。それを済ませて、なおかつ、憲法の定めによると、衆議院解散した日から40日以内に総選挙ですから、ぴったり7月10日の参議院選挙とぎりぎり重なって」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「まあ衆議院選挙もその時にやって、ダブル選挙と、いう予定だったんですよね」
櫻井浩二
「ああ、そういう青写真を描いてたわけですね、ちゃんとね。はい」
青山繁晴
「実は僕自身も、ま、僕の意見など関係ないですけれども、それやるべきだと考えてたんですが、すべて変えたのは、ご承知の通り、九州の方にとっては一番、胸にある、4月14日の熊本地震ですね」
櫻井浩二
「ああ〜、そうですか」
青山繁晴
「で、熊本の被災者の方々に参議院選挙に合わせて、衆議院も取り組んでくれっていうのは、これ無茶な話ですから」
櫻井浩二
「うーーん」
青山繁晴
「もうここで当然、衆議院選挙はなくなって、まあ予め法で決まってる参議院選挙に、だけになると、いうはずだったんですよ」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、総理もいったんそうしたんですけれども、ところがもうほんの1週間、10日ぐらい前にですね、総理官邸と自民党の中に、また誘惑が起きまして」
櫻井浩二
「ほぅ」
青山繁晴
「というのは、ひとつは、熊本の被災が、亡くなった方が49人、行方不明の方はお1人、これあの、単純に数で言いますとね、えー、21年前の阪神淡路大震災が6434人亡くなって、5年前の東日本大震災は、死者15894人ですから、はるかに少ないと」
櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「で、被災地もだいぶ落ち着かれたんじゃないかと、こういう思い込みですね。実際、落ち着くどころじゃないんですけれども」
櫻井浩二
「そうですよね、まだ。はい」
青山繁晴
「はい。それから内閣支持率がびっくりするぐらい上がってるし、これ僕がびっくりじゃなくて、官邸や自民党がびっくりするぐらい上がって」
[5月28日・29日実施の世論調査。上は共同通信、下は産経・FNN合同]
櫻井浩二
「ええ(笑)」
青山繁晴
「不支持率が下がって、しかも民進党が総選挙の準備が実はほとんどできてなくて、総選挙が怖いもんだから、内閣不信任案を出すと、ま、強がったんですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、内閣不信任案、野党が出してくれると、それを口実に解散できると」
櫻井浩二
「ああ〜、なるほど」
青山繁晴
「これほどのチャンスはないって誘惑が盛り上がってしまってですね、皮肉にも、熊本地震に、どう対応したかで、有権者が評価されて、支持率が上がって、熊本地震でやめたはずが、熊本地震でまた総選挙やろうかって話になってですね」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「で、オバマさんが広島に行き、あるいはサミットで盛り上がる。全部合わせると、これほどのチャンスはない、もう絶対やるんだって話にですね、安倍さんの周りがもう沸き立ったんですね」
櫻井浩二
「はぁ〜、そうですか」
青山繁晴
「それで、実は、サミットの前日の5月25日の朝に、えー、僭越ながら、総理サイドに直接ご意見申し上げまして」
櫻井浩二
「あ、そうなんですか?はい」
青山繁晴
「えー、ダブル選挙は見送るべきですと」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「というのは熊本の、亡くなった方、単純な数では少なそうに見えるけれども、本当は1回目、4月14日に、マグニチュード6.5の、震度7の地震があってですね、気象庁から以降、1カ月は、少なくとも1カ月は余震に気をつけて下さいと、いう発表があったんで、皆さん誰もが、あるいは被災地にいない僕らも、このあとは余震だと。つまり一番大きい地震は14日に終わったんだと思いましたから」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「たくさんの方が家に戻られてですね、わずか2日後の4月16日の午前1時25分に、もっとマグニチュードの大きい7.3の地震が発生して」
櫻井浩二
「そうですね」
青山繁晴
「その家に潰されて亡くなった方が実は、数え方はいろいろあっても、実際は40人超えたと思われるんですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「そうすると5分の4の方が、この発表のあり方に左右されて、いわば、犠牲になったという見方も、できますから」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「気象庁の悪口を言ってるんじゃなくて、気象庁のことだけを言ってるんじゃなくて、気象庁も内閣の一員ですから、安倍内閣の責任なんで」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「数が少ないからといって、ダブル選挙に踏み切るっていうのはどういうことですかっていうのをですね、あの、僕なりにご意見申し上げまして、秋の、どうしても解散を急ぎたいんだったら秋の臨時国会で、TPPの関連法案をちゃんと審議して、補正予算も上げてそれから解散っていうならまだ分かるけれども」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「いまの解散はおかしいってことを申し上げまして、僕の意見など全く関係ありません、関係ありませんが、総理ご自身、よくお考えになって、周りの誘惑に左右されずに、えー、熊本地震がありましたからっていう理由も、もうすでに話されて、見送りになったっていうのは、これ政治には、ほんとは謙虚な姿勢が必要なんで、安倍さんはサミットも、思うがままに仕切ってですね、これで被災地のことを、いわば無視して解散に踏み切ってたら、もう天の怒りに触れると、国民の怒りの前に」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「思いましたから、まあ、客観的に言えば、総理ご自身がよく思いとどまれたと、思うんですね」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「はい」
櫻井浩二
「まあ、やっぱりじゃあ直前までけっこういろいろ、思い悩んだところもあるんですね、総理もね」
青山繁晴
「う〜ん、と、やっぱりこう、政治家っていうのはいかに誘惑に弱いかってことも改めて感じたんですよね」
櫻井浩二
「そうですね」
青山繁晴
「被災地をもっとちゃんと、見て歩いてほしいんですよね」
櫻井浩二
「はい。それから、あの、青山さん、えっと、明日6月2日に、新しい本、青山さんの『壊れた地球儀の直し方─ぼくらの出番』という本を出版されるそうですが、これどんな本なんですか?」
青山繁晴
「ああ、ありがとうございます。これ、えー、実は通称、ぶと新、ぶっとい新書っていいまして」
櫻井浩二
「ええ」
田中みずき
「(笑)」
青山繁晴
「あの、新書なんですけど、実は普通の新書の3倍ぐらいあって、値段は普通の新書並みにこう、抑えてくれた本なんですけど」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「12年前にですね、ノンフィクションで出した本、それが予言が当たってるっていうことで、編集者から意外な申し出があってですね」
櫻井浩二
「へぇ〜。あ、そうですか」
青山繁晴
「それをあえて書き直しまして、タイトルも変えて、えー、皆さんに見ていただくことにしました」
櫻井浩二
「あ、そうですか」
青山繁晴
「それから、あの、出版社にお願いして、相談して、10冊をこの、リスナーの皆さんにプレゼントしたいと思います」
櫻井浩二
「そうですか。分かりました。ありがとうございます」
青山繁晴
「はい。あの、この、サインを入れて、お返ししますので、できれば、よろしければ、あの、応募なさって下さい」
櫻井浩二
「そうですね。分かりました。後ほどじゃあ詳しい応募方法をお伝えします。青山さん、どうもありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
田中みずき
「ありがとうございました」
青山繁晴
「いつもありがとうございます」
櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
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____________________________内容紹介ここまで
私は熊本地震の後も、どちらかと言うと同日選はやった方がいいのでは?と思っていました。
なぜなら、青山さんも少し示唆されていたように、年内に衆院解散するという話もちらほら聞くからです。
だったら7月に前倒しでダブルでやった方が費用も手間も浮くじゃないか、被災地の方々もその方が負担減になるんじゃないかという、はっきり言って素人考えです(^^ゞ
(逆に言えば、年内に解散しないなら同日選は見送るべきだろうと)
でも、場所の問題や、記載台や投票箱の発注の問題、人手の問題など、被災地ではダブル選挙はやはり難しいらしいんですね。
同日選がなくなって被災地の方々もホッとされているでしょうが、それと同様、あるいはそれ以上にホッとしているのは実は民進党はじめ野党だったりして…。
この記事を上げる直前に、安倍総理の消費増税再延期の記者会見(6月1日午後6時〜)を見ました。
再延期の理由は…
アベノミクスは順調だが、中国など新興国をはじめとする世界経済に翳りがある。
リスクに備えるため、内需を腰折れさせかねない消費増税は延期すべきであると。
そのうえで…
再延期は新しい判断。公約違反という批判を真摯に受け止める。
新しい判断について、参院選で国民の信を問いたい。
また、同日選見送りについては…
野党から内閣不信任案が提出された時、正直、解散について頭の中をよぎったことは否定しません。
熊本地震の被災地に参院選の準備だけでも苦労をかけている。
国政選挙である参院選で国民の信を問いたいと考えた。
※会見の詳細はニュースサイトなどをご覧下さい。
社会保障の財源どうするの?とか、確かに気になりますが、いま増税したら肝心の財源が今後さらにジリ貧になってしまうわけだし(私なんか絶対買い控える(T_T))、やむをえないんじゃないかと思います。
あと「再延期は公約違反」という批判は、5月末の世論調査を見る限り、さほど起きていません。
メディアはともかく、国民の間からは。
メディアもひどいけど、野党もひどいですね。
「消費税上げるな」と主張しておいて、実際上げませんとなったら「公約違反だ」と批判するわけでしょ。
ためにする批判はやめてほしいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★青山繁晴さんの新刊「壊れた地球儀の直し方」
いよいよ6月2日発売!
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※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントを送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー
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竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue)
尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
アニメ「めぐみ」配信中。
日本語版のほか外国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
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「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
田中みずき(RKBアナウンサー)
「おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
櫻井浩二
「今朝はどんな話題でしょうか」
青山繁晴
「はい。皆さんご承知の通り、安倍総理は、衆参ダブル選挙っていうのを見送りました」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「えー、これ客観的に見て、安倍さんはダブル選挙をよく思いとどまったと思います」
櫻井浩二
「うーん、そうですか。はい」
青山繁晴
「えー、途中まで、むしろ一番積極的にダブル選挙やろうと思ってたのは、安倍さんだったんですね」
櫻井浩二
「はぁ、はぁ、はい」
青山繁晴
「で、そもそも消費増税の見送りを決心したのは、非常に早くて、去年の11月です」
櫻井浩二
「ああ〜、はい」
青山繁晴
「で、その時点で、この2017年4月の消費税10%をやめるっていうことは、総理自身の公約を破ることだから、衆議院を解散して国民に聞かなきゃいけないっていう決心もしまして、えー、そしてその、去年の11月に、自民党の谷垣幹事長に対して、来年、つまり今年ですね、2016年の通常国会は、正月が明けたらすぐに開くように指示したんですね」
一同
「うーん、はい」
青山繁晴
「これ普通は1月の下旬から始まって、まあ、6月の下旬までやるわけですから、通常国会っていうのは。それを早めるよう指示しました」
一同
「はい。うんうん」
青山繁晴
「えー、但し谷垣幹事長には、去年の秋の臨時国会やらなかったから、年明けての通常国会は早めにやりましょうとしか言わなかったですね」
一同
「はい」
青山繁晴
「これどうしてかというと、谷垣さんは、財務大臣をかつてやりまして、まあ真面目な人柄だからよけいに、財務省の言うことをたくさん聞いてですね、この消費増税ちゃんとやらなきゃいけないっていう考えでしたから」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「よけいなこと言うと、あ、つまり消費増税見送りとセットになってるのかと」
田中みずき
「うーん」
青山繁晴
「いうふうに警戒されるんで、まあ、あえて、自民党の幹事長でもそうとしか言わなかったんですね」
櫻井浩二
「ほう〜」
青山繁晴
「で、谷垣さんはまさしく、いわば素直に野党側にこの線で交渉なさって、で、今年1月4日、つまり3が日終わったらすぐもう国会が始まって」
櫻井浩二
「はいはい」
青山繁晴
「したがって、今日、6月1日にもう、国会は閉じるんですよね」
櫻井浩二
「はい」
[安倍総理は6月1日夕の記者会見で、参院選を7月10日に行うと発表。公示日は6月22日]
青山繁晴
「で、今月、6月は19日から18歳、19歳も、選挙権が出ることになります。それを済ませて、なおかつ、憲法の定めによると、衆議院解散した日から40日以内に総選挙ですから、ぴったり7月10日の参議院選挙とぎりぎり重なって」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「まあ衆議院選挙もその時にやって、ダブル選挙と、いう予定だったんですよね」
櫻井浩二
「ああ、そういう青写真を描いてたわけですね、ちゃんとね。はい」
青山繁晴
「実は僕自身も、ま、僕の意見など関係ないですけれども、それやるべきだと考えてたんですが、すべて変えたのは、ご承知の通り、九州の方にとっては一番、胸にある、4月14日の熊本地震ですね」
櫻井浩二
「ああ〜、そうですか」
青山繁晴
「で、熊本の被災者の方々に参議院選挙に合わせて、衆議院も取り組んでくれっていうのは、これ無茶な話ですから」
櫻井浩二
「うーーん」
青山繁晴
「もうここで当然、衆議院選挙はなくなって、まあ予め法で決まってる参議院選挙に、だけになると、いうはずだったんですよ」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、総理もいったんそうしたんですけれども、ところがもうほんの1週間、10日ぐらい前にですね、総理官邸と自民党の中に、また誘惑が起きまして」
櫻井浩二
「ほぅ」
青山繁晴
「というのは、ひとつは、熊本の被災が、亡くなった方が49人、行方不明の方はお1人、これあの、単純に数で言いますとね、えー、21年前の阪神淡路大震災が6434人亡くなって、5年前の東日本大震災は、死者15894人ですから、はるかに少ないと」
櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「で、被災地もだいぶ落ち着かれたんじゃないかと、こういう思い込みですね。実際、落ち着くどころじゃないんですけれども」
櫻井浩二
「そうですよね、まだ。はい」
青山繁晴
「はい。それから内閣支持率がびっくりするぐらい上がってるし、これ僕がびっくりじゃなくて、官邸や自民党がびっくりするぐらい上がって」
[5月28日・29日実施の世論調査。上は共同通信、下は産経・FNN合同]
櫻井浩二
「ええ(笑)」
青山繁晴
「不支持率が下がって、しかも民進党が総選挙の準備が実はほとんどできてなくて、総選挙が怖いもんだから、内閣不信任案を出すと、ま、強がったんですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、内閣不信任案、野党が出してくれると、それを口実に解散できると」
櫻井浩二
「ああ〜、なるほど」
青山繁晴
「これほどのチャンスはないって誘惑が盛り上がってしまってですね、皮肉にも、熊本地震に、どう対応したかで、有権者が評価されて、支持率が上がって、熊本地震でやめたはずが、熊本地震でまた総選挙やろうかって話になってですね」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「で、オバマさんが広島に行き、あるいはサミットで盛り上がる。全部合わせると、これほどのチャンスはない、もう絶対やるんだって話にですね、安倍さんの周りがもう沸き立ったんですね」
櫻井浩二
「はぁ〜、そうですか」
青山繁晴
「それで、実は、サミットの前日の5月25日の朝に、えー、僭越ながら、総理サイドに直接ご意見申し上げまして」
櫻井浩二
「あ、そうなんですか?はい」
青山繁晴
「えー、ダブル選挙は見送るべきですと」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「というのは熊本の、亡くなった方、単純な数では少なそうに見えるけれども、本当は1回目、4月14日に、マグニチュード6.5の、震度7の地震があってですね、気象庁から以降、1カ月は、少なくとも1カ月は余震に気をつけて下さいと、いう発表があったんで、皆さん誰もが、あるいは被災地にいない僕らも、このあとは余震だと。つまり一番大きい地震は14日に終わったんだと思いましたから」
櫻井浩二
「はい、はい」
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「たくさんの方が家に戻られてですね、わずか2日後の4月16日の午前1時25分に、もっとマグニチュードの大きい7.3の地震が発生して」
櫻井浩二
「そうですね」
青山繁晴
「その家に潰されて亡くなった方が実は、数え方はいろいろあっても、実際は40人超えたと思われるんですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「そうすると5分の4の方が、この発表のあり方に左右されて、いわば、犠牲になったという見方も、できますから」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「気象庁の悪口を言ってるんじゃなくて、気象庁のことだけを言ってるんじゃなくて、気象庁も内閣の一員ですから、安倍内閣の責任なんで」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「数が少ないからといって、ダブル選挙に踏み切るっていうのはどういうことですかっていうのをですね、あの、僕なりにご意見申し上げまして、秋の、どうしても解散を急ぎたいんだったら秋の臨時国会で、TPPの関連法案をちゃんと審議して、補正予算も上げてそれから解散っていうならまだ分かるけれども」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「いまの解散はおかしいってことを申し上げまして、僕の意見など全く関係ありません、関係ありませんが、総理ご自身、よくお考えになって、周りの誘惑に左右されずに、えー、熊本地震がありましたからっていう理由も、もうすでに話されて、見送りになったっていうのは、これ政治には、ほんとは謙虚な姿勢が必要なんで、安倍さんはサミットも、思うがままに仕切ってですね、これで被災地のことを、いわば無視して解散に踏み切ってたら、もう天の怒りに触れると、国民の怒りの前に」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「思いましたから、まあ、客観的に言えば、総理ご自身がよく思いとどまれたと、思うんですね」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「はい」
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「まあ、やっぱりじゃあ直前までけっこういろいろ、思い悩んだところもあるんですね、総理もね」
青山繁晴
「う〜ん、と、やっぱりこう、政治家っていうのはいかに誘惑に弱いかってことも改めて感じたんですよね」
櫻井浩二
「そうですね」
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「被災地をもっとちゃんと、見て歩いてほしいんですよね」
櫻井浩二
「はい。それから、あの、青山さん、えっと、明日6月2日に、新しい本、青山さんの『壊れた地球儀の直し方─ぼくらの出番』という本を出版されるそうですが、これどんな本なんですか?」
青山繁晴
「ああ、ありがとうございます。これ、えー、実は通称、ぶと新、ぶっとい新書っていいまして」
櫻井浩二
「ええ」
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「(笑)」
青山繁晴
「あの、新書なんですけど、実は普通の新書の3倍ぐらいあって、値段は普通の新書並みにこう、抑えてくれた本なんですけど」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「12年前にですね、ノンフィクションで出した本、それが予言が当たってるっていうことで、編集者から意外な申し出があってですね」
櫻井浩二
「へぇ〜。あ、そうですか」
青山繁晴
「それをあえて書き直しまして、タイトルも変えて、えー、皆さんに見ていただくことにしました」
櫻井浩二
「あ、そうですか」
青山繁晴
「それから、あの、出版社にお願いして、相談して、10冊をこの、リスナーの皆さんにプレゼントしたいと思います」
櫻井浩二
「そうですか。分かりました。ありがとうございます」
青山繁晴
「はい。あの、この、サインを入れて、お返ししますので、できれば、よろしければ、あの、応募なさって下さい」
櫻井浩二
「そうですね。分かりました。後ほどじゃあ詳しい応募方法をお伝えします。青山さん、どうもありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
田中みずき
「ありがとうございました」
青山繁晴
「いつもありがとうございます」
櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
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____________________________内容紹介ここまで
私は熊本地震の後も、どちらかと言うと同日選はやった方がいいのでは?と思っていました。
なぜなら、青山さんも少し示唆されていたように、年内に衆院解散するという話もちらほら聞くからです。
だったら7月に前倒しでダブルでやった方が費用も手間も浮くじゃないか、被災地の方々もその方が負担減になるんじゃないかという、はっきり言って素人考えです(^^ゞ
(逆に言えば、年内に解散しないなら同日選は見送るべきだろうと)
でも、場所の問題や、記載台や投票箱の発注の問題、人手の問題など、被災地ではダブル選挙はやはり難しいらしいんですね。
同日選がなくなって被災地の方々もホッとされているでしょうが、それと同様、あるいはそれ以上にホッとしているのは実は民進党はじめ野党だったりして…。
この記事を上げる直前に、安倍総理の消費増税再延期の記者会見(6月1日午後6時〜)を見ました。
再延期の理由は…
アベノミクスは順調だが、中国など新興国をはじめとする世界経済に翳りがある。
リスクに備えるため、内需を腰折れさせかねない消費増税は延期すべきであると。
そのうえで…
再延期は新しい判断。公約違反という批判を真摯に受け止める。
新しい判断について、参院選で国民の信を問いたい。
また、同日選見送りについては…
野党から内閣不信任案が提出された時、正直、解散について頭の中をよぎったことは否定しません。
熊本地震の被災地に参院選の準備だけでも苦労をかけている。
国政選挙である参院選で国民の信を問いたいと考えた。
※会見の詳細はニュースサイトなどをご覧下さい。
社会保障の財源どうするの?とか、確かに気になりますが、いま増税したら肝心の財源が今後さらにジリ貧になってしまうわけだし(私なんか絶対買い控える(T_T))、やむをえないんじゃないかと思います。
あと「再延期は公約違反」という批判は、5月末の世論調査を見る限り、さほど起きていません。
メディアはともかく、国民の間からは。
毎日放送ぷいぷい、消費増税再延期は公約違反だと一斉批判。でも紹介された街の声は「再延期賛成」が多数。与良は「これ逆に上げないと言ってたのに上げたら文句言ってる」と捨て台詞。ちなみに産経FNN世論調査では再延期「公約違反でない」72%。https://t.co/dlISJIt4mt
— くっくり (@boyakuri) 2016年5月31日
メディアもひどいけど、野党もひどいですね。
「消費税上げるな」と主張しておいて、実際上げませんとなったら「公約違反だ」と批判するわけでしょ。
ためにする批判はやめてほしいです。
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・【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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