安保法制で自衛隊の活動は変わる?憲法前文の諸国民って誰? 青山繁晴「インサイト・コラム」
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■9/23放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
青山繁晴の“インサイト・コラム”
[南スーダンの流通促進のためジュバ・イェイ間基幹道路を整備する自衛隊員。防衛省・自衛隊HPより]
安保法制で自衛隊の活動はどう変わる?
憲法の中に日本の国民をどうやって守るかが書かれている箇所が1つだけある?
最後に青山さんの「予言」と、私たち国民への「心構え」を。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
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青山繁晴の“インサイト・コラム”
[南スーダンの流通促進のためジュバ・イェイ間基幹道路を整備する自衛隊員。防衛省・自衛隊HPより]
安保法制で自衛隊の活動はどう変わる?
憲法の中に日本の国民をどうやって守るかが書かれている箇所が1つだけある?
最後に青山さんの「予言」と、私たち国民への「心構え」を。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
櫻井浩二
「安保法案が成立しましたね」
青山繁晴
「はい。この安保法案が成立して、さあ櫻井さん、自衛隊の活動って、これから、ほんとに大きく変わると思いますか?」
櫻井浩二
「何か活動のね、範囲が拡大するっていうふうに、言われてるので私はそう思ってるんですけど、違うんでしょうか」
青山繁晴
「う〜ん。実態は、少なくとも当面は、ほとんど、変わりません」
櫻井浩二
「ああ〜、そうですか」
青山繁晴
「で、これは、実は特定秘密保護法の時の、ま、大騒ぎとよく似てまして」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「特定秘密保護法案の時も、これが成立すると、映画も小説も作れなくなると、たくさんの識者はおっしゃいましたよね」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「で、その後、映画、小説、作れなくなってるんでしょうか?」
櫻井浩二
「うーん、そんなことないですね」
青山繁晴
「そんなことないし、何かその、おっしゃったことを忘れた感じで、テレビ、ラジオにも普通に出てらっしゃるんですけど」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「たとえば僕は、情報収集、日常的にやってますけれども、えー、国家公務員からもたくさん情報を得てますが、この特定秘密保護法が成立しても、何にも変わらないですね」
櫻井浩二
「ああ〜、はい」
青山繁晴
「つまり悪いことしなければ別に、変化はないんです」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「で、この安保法制の場合は、ま、今、櫻井さんが、その、自衛隊の活動が、増えると、いうことをおっしゃって、それはそうなんですね」
櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「で、少なくとも、その、当面変わるとすれば、自衛隊を通じて、国際社会への協力、それは国連決議に基づくものであったり、そうでない場合も含めて、えー、国際社会の平和を保つための協力ってのはこれは確かに増えると思いますね」
[南スーダンの流通促進のためジュバ・イェイ間基幹道路を整備する自衛隊員。防衛省・自衛隊HPより]
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「で、増えると、実はやはり、将来いつかは犠牲者が出ると思います」
櫻井浩二
「ああ〜、はい、そうですね」
青山繁晴
「ところがですね、すでに出てるってご存知ですか?」
櫻井浩二
「え?」
本庄麻里子
「ん?」
櫻井浩二
「出てるんですか?」
青山繁晴
「ええ」
櫻井浩二
「自衛隊は、戦後、全然、亡くなったりとかはしてないんじゃないですか?」
青山繁晴
「う〜ん。まあ自衛隊といえばそうなんですけれども、国際社会の平和に協力するために、警察官亡くなってますよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「あ、それは、ご記憶されてますか」
櫻井浩二
「え〜? ありましたかね」
青山繁晴
「これはですね、僕は実はアメリカやイギリスの、この軍の人たちに、日本人はどうしてこうなんですか?と、特にビール飲んだりすると、もうけっこう追及されて困ることがあってですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「これはそんな昔の話じゃなくて、1993年に、カンボジアに、国連の要請によって、派遣された、日本の警察官の、高田警部補っていう方が、銃撃され、ロケット弾で撃たれて、亡くなってるんですよね」
[2013年11月16日、カンボジアを訪れた安倍総理はPKO活動中に殉職した高田さんの慰霊碑の前で手を合わせた]
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、以降しばらく、警察はPKOに人を出さなかったりしたわけですけれども、この、まず、国際社会のこういう、あの、紛争から平和に移る時に協力すると、どうしてもこういう犠牲は、どこの国でも出てるわけです」
櫻井浩二
「うーん、はい」
青山繁晴
「で、これもちろん戦争とは全く関係ないわけですよね。日本が戦争してるわけじゃない」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、さっき言いました自衛官の協力の範囲が広がるっていうのは、この高田警部補と、非常によく似たことであって、日本が戦争に行って自衛官が亡くなるってケースは、この安保法制では、ほとんど、ほとんどっていうか実は全く考えられないです」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「で、同時にですね、この安保法制が成立するはるか前に、イラク戦争ってありまして」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、イラク戦争でも本当は、自衛官は、何度も何度も死に直面しました」
櫻井浩二
「はい」
[サマーワで浄水場の施工状況を確認する隊員。Wikipedia>自衛隊イラク派遣より]
青山繁晴
「で、イラク戦争、実は僕は自衛隊が派遣される前に行きまして、まあ自衛隊から何も頼まれてませんけど、いち国民として、この自衛隊が入ってきた時に、なるべく、えー、犠牲者が出ないようにと思って、たとえばサマーワってとこに派遣されたんですが、そのサマーワの州知事と事前に会ったり、あるいは住民の方々とたくさん会っていったり、あるいは宗教指導者に会ったり、したわけですけれども、ところが僕は日本に帰ってきて、その、自衛隊がさあ行きますになった時に、えー、実は独立総合研究所は毎年2人、自衛官を研修で受け入れてまして」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「で、そういった方々、が、こう真っ先に、こうイラク戦争に派遣されたんですけど、その時に、朝に、早朝に会ってですね、水杯(みずさかずき)を交わして、送り出したんです」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「水杯っていうのは、ご存知の方多いと思いますけれども、別れの挨拶なんですね、本来。で、つまりイラク戦争に派遣される自衛官は、もう一度言いますが安保法制と全く関係なく、おそらく犠牲者が出るであろうということを、まあ、いち国民の僕も、あるいは自衛隊も、予測、覚悟をして送り出したんです」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、それはどうしてかというとですね、日本国憲法の制約によって、日本の自衛隊は、世界の、ま、軍隊っていうか防衛力の中で唯一、世界で国連加盟国193カ国もあって、えー、ま、国は200を超えてるわけですけれども、その中で自衛隊だけが唯一、これだけはしてもいいよっていうリストを持たされてるんですね」
櫻井浩二
「ほぅ〜、はい」
青山繁晴
「で、世界の国々はどうかというと、全く逆で、これだけはしてはいけませんっていうリストを持たされてるわけです」
櫻井浩二
「はぁ〜、はぁ、はぁ、はい」
青山繁晴
「たとえば、仮に、国連PKOで派遣されて、その、襲われたりした時に、たとえば、相手と小競り合いになったとしても、相手がもし、降参して、もうやりませんと、つまり、戦争の時だとこれ捕虜っていうわけですけれども、そうなった人々にはそれ以上攻撃しちゃいけないというように、これだけはしちゃいけないっていう、この、ネガティブリストっていうんですが、それだけが法律で示されていて、その他のことは国民を守ったり、あるいは国際社会の平和を守ったり、あるいは自らを守るためには何でもしなさいと」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「それが絶対の原則なんですけど、自衛隊だけが、これだけはしてもいいよ、ポジティブリストっていうんですけど」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「だから名前は明るいけど実際は非常に困る話で、えー、たとえば、イラク戦争のサマーワに行った自衛隊は、ロケット弾を宿営地に何度も撃ち込まれました」
[陸上自衛隊サマーワ入り前の、宿営地のテント内]
櫻井浩二
「う〜ん、みたいですね、はい」
青山繁晴
「で、何度撃ち込まれても、要するに撃ち込まれた時に、たとえば、誰が撃ったのか見に行っていいよってことが法律に書いてなかった。イラク特措法に書いてなかった」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「で、あるいは、もちろん応戦していいなんて書いてない」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、したがって、撃ち込まれると、ただ、頭を抱えてじっとしてるだけだったんですよ」
櫻井浩二
「うーーーん、はい」
青山繁晴
「この撃ち込まれたことは、今、櫻井さんもおっしゃったように、わりと最近知られましたけど、実際に僕が送り出した自衛官で、ヘルメットをロケット弾がかすった人もいるんですよ」
櫻井浩二
「はぁ〜、そうですか」
本庄麻里子
「う〜ん」
青山繁晴
「それ不発弾だったから、彼も死ななかったし、周りにいた自衛官も死ななかったけど、実際は、何て言いますか、天のこの、与えたもうた幸いがなければ、ここにいたみんなバラバラになって死んでるわけですよね」
櫻井浩二
「そうですねぇ」
青山繁晴
「で、このことっていうのは、安保法制でも、何にも変わらないんですよ」
櫻井浩二
「ほぅ、ってことは、そういうことですね、はい」
青山繁晴
「あの、これを普通に考えていただくと、主義主張関係なく、客観的に分かるんですけど、今回、存立危機事態とか、重大影響事態とか、日本語を破壊するような、奇妙な言葉が法律に、盛り込まれてますよね」
櫻井浩二
「うーん、はい」
青山繁晴
「で、こういうのも、その日本の存立が危なくなった時に、そして、こういうことに限ってしてもいいよって書いてあるだけなんで、実際に起きる出来事ってのは想定を超える出来事が山のように起きますから」
櫻井浩二
「う〜ん、ですねぇ」
青山繁晴
「その時にはまた、頭を抱えてじっとしているってことは、何にも変わらないんですよ」
櫻井浩二
「はぁ、はい、はい」
青山繁晴
「で、何で、日本国憲法の定めによってそうなるかというと、これもうもう主義主張とか右とか左とか、改憲派とか護憲派とか、今までの対立、国民の中を分断されることはいい加減やめて、普通の子供の心で憲法をもう一回読んでいただくとですね、これぜひ提案したいんですけど」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「憲法って、日本国憲法1条から103条まであってけっこう長いんですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「その中で国民をどうやって守るかと、あるいは平和にどうやって貢献するかってのはたった1カ所しかなくて、それ第9条ですね」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「でも第9条、普通に読んでいただくと、要は、武力で脅すことも、武力を使うことも、あるいは陸海空軍だけじゃなくて、その他の戦力も全部持たないと」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「えー、国の交戦権も認めないと」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「つまり国際法が定めた、国民を守るための手段ってのは全て、放棄、否定してあるんですよね」
櫻井浩二
「う〜ん、そうですね」
青山繁晴
「じゃあどうやって守るんですかってことが1カ所も書いてなくて、僕もかつて一所懸命探したんですけど、すると、あったあった、どこにあったかというと、どこにあったと思います?」
櫻井浩二
「……どこでしょうか、…どこだろう」
青山繁晴
「これは、条文にはなくて憲法の前文(まえぶん)にあるんですよね」
櫻井浩二
「ああ〜、はいはい、前文(ぜんぶん)ですね」
青山繁晴
「で、憲法の前文に、何て書いてあるかというと、諸国民の公正と信義に信頼し、われらの安全と生存、これを守ろうと決意したって書いてあるわけですけど」
櫻井浩二
「はぁはぁはぁ」
青山繁晴
「要するに僕らの安全だけじゃなくて命までも、諸国民にお願いするって書いてあるわけですね。自分で守るんじゃなくて」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「諸国民って誰ですか?」
櫻井浩二
「分からないですよね(苦笑)」
青山繁晴
「だから正体不明の誰かに守ってもらうんであって」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「私たちは、お互いに守ることはしない、国民を自分で守らないって書いてあるんですから、その制約のもとでいくら安保法制を作ろうと、あるいは、昔に自衛隊を創設しようと、さっき言いました根本原則は、まあ、憲法がこう言ってるんだから、これだけはしてもいいよってリストしか作れないから」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「いざという時に対応できない。そうするとですね、自衛隊が海外に行く機会は増えますから、犠牲者は必ずいつか僕は出ると思います」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「いつまでも天がニコニコしてくれるわけじゃない。その時におそらく安保法制のせいだと言って、世の中ひっくり返る騒ぎになると思いますけれども、実はそれは安保法制のせいではなくて、根本は憲法にあるっていうことを、今のうちから、僕はあえて予言しますけど、私たちも考えておくべきだと思います」
櫻井浩二
「う〜ん、確かにそうですね。青山さん、ありがとうございました」
青山繁晴
「はい」
櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
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____________________________内容紹介ここまで
安保法の成立前後、自衛官の死を望むような法案反対派の書き込みをネットで複数見かけました。
だいたいこのような趣旨です。
「自衛隊員が死ねばいい。そら見たことか!となる」
「法案成立しても慌てなくていい。自衛隊員が死んだら裁判で違憲にできるから」
その一方で、反対デモではこんなプラカードを掲げていたわけです。
ことさら自衛官の身を案じるようなことを言って安保法に反対している人たちこそ、本音では全く逆のことを考えている…ということなのでしょう。
(もちろん全員がそうとは言いません)
詳細こちら
→15/9/12:自衛官の命が大切なら二度と差別はしないで下さい
※拙ブログ関連エントリー
・15/5/29:安保法制でまず論議すべきこと 青山繁晴「ザ・ボイス」
・15/6/10:自衛官の命が大切なら国会で証言させろ! 青山繁晴「インサイト・コラム」
・15/8/5:国民を守るため法を犯す覚悟の自衛官の苦悩と法の不備を国会で審議せよ! 青山繁晴「インサイト・コラム」
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※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントを送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue)
尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
アニメ「めぐみ」配信中。
日本語版のほか外国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
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「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
櫻井浩二
「安保法案が成立しましたね」
青山繁晴
「はい。この安保法案が成立して、さあ櫻井さん、自衛隊の活動って、これから、ほんとに大きく変わると思いますか?」
櫻井浩二
「何か活動のね、範囲が拡大するっていうふうに、言われてるので私はそう思ってるんですけど、違うんでしょうか」
青山繁晴
「う〜ん。実態は、少なくとも当面は、ほとんど、変わりません」
櫻井浩二
「ああ〜、そうですか」
青山繁晴
「で、これは、実は特定秘密保護法の時の、ま、大騒ぎとよく似てまして」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「特定秘密保護法案の時も、これが成立すると、映画も小説も作れなくなると、たくさんの識者はおっしゃいましたよね」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「で、その後、映画、小説、作れなくなってるんでしょうか?」
櫻井浩二
「うーん、そんなことないですね」
青山繁晴
「そんなことないし、何かその、おっしゃったことを忘れた感じで、テレビ、ラジオにも普通に出てらっしゃるんですけど」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「たとえば僕は、情報収集、日常的にやってますけれども、えー、国家公務員からもたくさん情報を得てますが、この特定秘密保護法が成立しても、何にも変わらないですね」
櫻井浩二
「ああ〜、はい」
青山繁晴
「つまり悪いことしなければ別に、変化はないんです」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「で、この安保法制の場合は、ま、今、櫻井さんが、その、自衛隊の活動が、増えると、いうことをおっしゃって、それはそうなんですね」
櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「で、少なくとも、その、当面変わるとすれば、自衛隊を通じて、国際社会への協力、それは国連決議に基づくものであったり、そうでない場合も含めて、えー、国際社会の平和を保つための協力ってのはこれは確かに増えると思いますね」
[南スーダンの流通促進のためジュバ・イェイ間基幹道路を整備する自衛隊員。防衛省・自衛隊HPより]
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「で、増えると、実はやはり、将来いつかは犠牲者が出ると思います」
櫻井浩二
「ああ〜、はい、そうですね」
青山繁晴
「ところがですね、すでに出てるってご存知ですか?」
櫻井浩二
「え?」
本庄麻里子
「ん?」
櫻井浩二
「出てるんですか?」
青山繁晴
「ええ」
櫻井浩二
「自衛隊は、戦後、全然、亡くなったりとかはしてないんじゃないですか?」
青山繁晴
「う〜ん。まあ自衛隊といえばそうなんですけれども、国際社会の平和に協力するために、警察官亡くなってますよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「あ、それは、ご記憶されてますか」
櫻井浩二
「え〜? ありましたかね」
青山繁晴
「これはですね、僕は実はアメリカやイギリスの、この軍の人たちに、日本人はどうしてこうなんですか?と、特にビール飲んだりすると、もうけっこう追及されて困ることがあってですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「これはそんな昔の話じゃなくて、1993年に、カンボジアに、国連の要請によって、派遣された、日本の警察官の、高田警部補っていう方が、銃撃され、ロケット弾で撃たれて、亡くなってるんですよね」
[2013年11月16日、カンボジアを訪れた安倍総理はPKO活動中に殉職した高田さんの慰霊碑の前で手を合わせた]
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、以降しばらく、警察はPKOに人を出さなかったりしたわけですけれども、この、まず、国際社会のこういう、あの、紛争から平和に移る時に協力すると、どうしてもこういう犠牲は、どこの国でも出てるわけです」
櫻井浩二
「うーん、はい」
青山繁晴
「で、これもちろん戦争とは全く関係ないわけですよね。日本が戦争してるわけじゃない」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、さっき言いました自衛官の協力の範囲が広がるっていうのは、この高田警部補と、非常によく似たことであって、日本が戦争に行って自衛官が亡くなるってケースは、この安保法制では、ほとんど、ほとんどっていうか実は全く考えられないです」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「で、同時にですね、この安保法制が成立するはるか前に、イラク戦争ってありまして」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、イラク戦争でも本当は、自衛官は、何度も何度も死に直面しました」
櫻井浩二
「はい」
[サマーワで浄水場の施工状況を確認する隊員。Wikipedia>自衛隊イラク派遣より]
青山繁晴
「で、イラク戦争、実は僕は自衛隊が派遣される前に行きまして、まあ自衛隊から何も頼まれてませんけど、いち国民として、この自衛隊が入ってきた時に、なるべく、えー、犠牲者が出ないようにと思って、たとえばサマーワってとこに派遣されたんですが、そのサマーワの州知事と事前に会ったり、あるいは住民の方々とたくさん会っていったり、あるいは宗教指導者に会ったり、したわけですけれども、ところが僕は日本に帰ってきて、その、自衛隊がさあ行きますになった時に、えー、実は独立総合研究所は毎年2人、自衛官を研修で受け入れてまして」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「で、そういった方々、が、こう真っ先に、こうイラク戦争に派遣されたんですけど、その時に、朝に、早朝に会ってですね、水杯(みずさかずき)を交わして、送り出したんです」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「水杯っていうのは、ご存知の方多いと思いますけれども、別れの挨拶なんですね、本来。で、つまりイラク戦争に派遣される自衛官は、もう一度言いますが安保法制と全く関係なく、おそらく犠牲者が出るであろうということを、まあ、いち国民の僕も、あるいは自衛隊も、予測、覚悟をして送り出したんです」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、それはどうしてかというとですね、日本国憲法の制約によって、日本の自衛隊は、世界の、ま、軍隊っていうか防衛力の中で唯一、世界で国連加盟国193カ国もあって、えー、ま、国は200を超えてるわけですけれども、その中で自衛隊だけが唯一、これだけはしてもいいよっていうリストを持たされてるんですね」
櫻井浩二
「ほぅ〜、はい」
青山繁晴
「で、世界の国々はどうかというと、全く逆で、これだけはしてはいけませんっていうリストを持たされてるわけです」
櫻井浩二
「はぁ〜、はぁ、はぁ、はい」
青山繁晴
「たとえば、仮に、国連PKOで派遣されて、その、襲われたりした時に、たとえば、相手と小競り合いになったとしても、相手がもし、降参して、もうやりませんと、つまり、戦争の時だとこれ捕虜っていうわけですけれども、そうなった人々にはそれ以上攻撃しちゃいけないというように、これだけはしちゃいけないっていう、この、ネガティブリストっていうんですが、それだけが法律で示されていて、その他のことは国民を守ったり、あるいは国際社会の平和を守ったり、あるいは自らを守るためには何でもしなさいと」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「それが絶対の原則なんですけど、自衛隊だけが、これだけはしてもいいよ、ポジティブリストっていうんですけど」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「だから名前は明るいけど実際は非常に困る話で、えー、たとえば、イラク戦争のサマーワに行った自衛隊は、ロケット弾を宿営地に何度も撃ち込まれました」
[陸上自衛隊サマーワ入り前の、宿営地のテント内]
櫻井浩二
「う〜ん、みたいですね、はい」
青山繁晴
「で、何度撃ち込まれても、要するに撃ち込まれた時に、たとえば、誰が撃ったのか見に行っていいよってことが法律に書いてなかった。イラク特措法に書いてなかった」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「で、あるいは、もちろん応戦していいなんて書いてない」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、したがって、撃ち込まれると、ただ、頭を抱えてじっとしてるだけだったんですよ」
櫻井浩二
「うーーーん、はい」
青山繁晴
「この撃ち込まれたことは、今、櫻井さんもおっしゃったように、わりと最近知られましたけど、実際に僕が送り出した自衛官で、ヘルメットをロケット弾がかすった人もいるんですよ」
櫻井浩二
「はぁ〜、そうですか」
本庄麻里子
「う〜ん」
青山繁晴
「それ不発弾だったから、彼も死ななかったし、周りにいた自衛官も死ななかったけど、実際は、何て言いますか、天のこの、与えたもうた幸いがなければ、ここにいたみんなバラバラになって死んでるわけですよね」
櫻井浩二
「そうですねぇ」
青山繁晴
「で、このことっていうのは、安保法制でも、何にも変わらないんですよ」
櫻井浩二
「ほぅ、ってことは、そういうことですね、はい」
青山繁晴
「あの、これを普通に考えていただくと、主義主張関係なく、客観的に分かるんですけど、今回、存立危機事態とか、重大影響事態とか、日本語を破壊するような、奇妙な言葉が法律に、盛り込まれてますよね」
櫻井浩二
「うーん、はい」
青山繁晴
「で、こういうのも、その日本の存立が危なくなった時に、そして、こういうことに限ってしてもいいよって書いてあるだけなんで、実際に起きる出来事ってのは想定を超える出来事が山のように起きますから」
櫻井浩二
「う〜ん、ですねぇ」
青山繁晴
「その時にはまた、頭を抱えてじっとしているってことは、何にも変わらないんですよ」
櫻井浩二
「はぁ、はい、はい」
青山繁晴
「で、何で、日本国憲法の定めによってそうなるかというと、これもうもう主義主張とか右とか左とか、改憲派とか護憲派とか、今までの対立、国民の中を分断されることはいい加減やめて、普通の子供の心で憲法をもう一回読んでいただくとですね、これぜひ提案したいんですけど」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「憲法って、日本国憲法1条から103条まであってけっこう長いんですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「その中で国民をどうやって守るかと、あるいは平和にどうやって貢献するかってのはたった1カ所しかなくて、それ第9条ですね」
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「はい、はい」
青山繁晴
「でも第9条、普通に読んでいただくと、要は、武力で脅すことも、武力を使うことも、あるいは陸海空軍だけじゃなくて、その他の戦力も全部持たないと」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「えー、国の交戦権も認めないと」
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「はい」
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「つまり国際法が定めた、国民を守るための手段ってのは全て、放棄、否定してあるんですよね」
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「う〜ん、そうですね」
青山繁晴
「じゃあどうやって守るんですかってことが1カ所も書いてなくて、僕もかつて一所懸命探したんですけど、すると、あったあった、どこにあったかというと、どこにあったと思います?」
櫻井浩二
「……どこでしょうか、…どこだろう」
青山繁晴
「これは、条文にはなくて憲法の前文(まえぶん)にあるんですよね」
櫻井浩二
「ああ〜、はいはい、前文(ぜんぶん)ですね」
青山繁晴
「で、憲法の前文に、何て書いてあるかというと、諸国民の公正と信義に信頼し、われらの安全と生存、これを守ろうと決意したって書いてあるわけですけど」
櫻井浩二
「はぁはぁはぁ」
青山繁晴
「要するに僕らの安全だけじゃなくて命までも、諸国民にお願いするって書いてあるわけですね。自分で守るんじゃなくて」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「諸国民って誰ですか?」
櫻井浩二
「分からないですよね(苦笑)」
青山繁晴
「だから正体不明の誰かに守ってもらうんであって」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「私たちは、お互いに守ることはしない、国民を自分で守らないって書いてあるんですから、その制約のもとでいくら安保法制を作ろうと、あるいは、昔に自衛隊を創設しようと、さっき言いました根本原則は、まあ、憲法がこう言ってるんだから、これだけはしてもいいよってリストしか作れないから」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「いざという時に対応できない。そうするとですね、自衛隊が海外に行く機会は増えますから、犠牲者は必ずいつか僕は出ると思います」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「いつまでも天がニコニコしてくれるわけじゃない。その時におそらく安保法制のせいだと言って、世の中ひっくり返る騒ぎになると思いますけれども、実はそれは安保法制のせいではなくて、根本は憲法にあるっていうことを、今のうちから、僕はあえて予言しますけど、私たちも考えておくべきだと思います」
櫻井浩二
「う〜ん、確かにそうですね。青山さん、ありがとうございました」
青山繁晴
「はい」
櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
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____________________________内容紹介ここまで
安保法の成立前後、自衛官の死を望むような法案反対派の書き込みをネットで複数見かけました。
だいたいこのような趣旨です。
「自衛隊員が死ねばいい。そら見たことか!となる」
「法案成立しても慌てなくていい。自衛隊員が死んだら裁判で違憲にできるから」
その一方で、反対デモではこんなプラカードを掲げていたわけです。
ことさら自衛官の身を案じるようなことを言って安保法に反対している人たちこそ、本音では全く逆のことを考えている…ということなのでしょう。
(もちろん全員がそうとは言いません)
詳細こちら
→15/9/12:自衛官の命が大切なら二度と差別はしないで下さい
※拙ブログ関連エントリー
・15/5/29:安保法制でまず論議すべきこと 青山繁晴「ザ・ボイス」
・15/6/10:自衛官の命が大切なら国会で証言させろ! 青山繁晴「インサイト・コラム」
・15/8/5:国民を守るため法を犯す覚悟の自衛官の苦悩と法の不備を国会で審議せよ! 青山繁晴「インサイト・コラム」
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※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントを送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー
・【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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