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国民を守るため法を犯す覚悟の自衛官の苦悩と法の不備を国会で審議せよ! 青山繁晴「インサイト・コラム」

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【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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■8/5放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
 青山繁晴の“インサイト・コラム”

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[多用途機U-4。航空自衛隊サイトより]

 青山さんが航空自衛隊の百里基地で、領空侵犯機に対抗するためスクランブル発進するF15戦闘機隊の現場を体験。
 そこから見えてきた現在の法体系の不備。
 安保法制国会ではこのことこそ審議すべきでは?

 メインキャスターの櫻井浩二さんは今週はお休みで、坂田周大さんがピンチヒッターです。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。



 内容紹介ここから____________________________
 
坂田周大(RKBアナウンサー)
「水曜日は、独立総合研究所の青山繁晴さんです。青山さん、おはようございます」

青山繁晴
「おはようございます」

坂田周大
「さあ青山さん、今朝は改めて、安保法制についてですね」

150805-01sangiin.jpg

青山繁晴
「ええ。あの、皆さんよくご承知のとおり、安保法制案は、参議院に移りまして、審議続いてますね」

坂田周大
「はい」

青山繁晴
「で、その審議をご覧になってたりお聴きになっててですね、質問する野党から答弁する総理をはじめ政府側、すべて通じて、衆議院の時よりもずっと意味があって良くなったと思ってるリスナーの方、どれだけいらっしゃるか」

坂田周大
「ああー」

青山繁晴
「もう喋ってて苦笑しそうになるんですけれども。ま、昨日、昨日もテレビ中継ありまして、僕は仕事しながら原稿書きながら、全部の審議を見たんですけれど」

坂田周大
「はい」

青山繁晴
「ま、正直言って馬鹿馬鹿しいやり取りが多いと言わざるを得ないと思います」

坂田周大
「そうですか」

青山繁晴
「たとえば恥の上塗りで、礒崎さんっていう総理補佐官が、参考人で呼ばれると。政府内部の人間が、国会審議で参考人に呼ばれるなんて前代未聞ですけれども」

坂田周大
「うーん」

青山繁晴
「まあ、この、礒崎総理補佐官、何を言いたかったかというと、もう法的安定性って言葉、とても難しい言葉、ふだん聞きませんけれど、要は、憲法とか法律とか、解釈や使い方がいたずらにグラグラすると困っちゃうから、なるべくそうしないようにしましょうってことなんですけれども。おそらく礒崎さんの言いたかったのは、必要があったら国民を守ることが優先するんだから、法が変わったり、あるいは解釈が変わったりするということですよね」

150805-02isozaki.jpg

坂田周大
「はい」

青山繁晴
「で、そうしたら、その、発言を取り消すと、いうふうに、その場しのぎの保身を言うだけじゃなくて、なぜ、真意はこうで、で、自分の言葉の使い方は、思わず興奮して全く悪かったという説明をしないのかってことですね」

坂田周大
「ええ、ええ」

青山繁晴
「で、その上で、今日リスナーと改めて一緒に考えたいことは、そもそも参考人というのは誰を呼ぶべきなのかということです」

坂田周大
「はい」

青山繁晴
「これ総理補佐官を呼ぶような、あるいは呼ばれるような、与野党ともに、恥ずかしいことしないで、当然、参考人に呼ぶべきは自衛官でしょう?

坂田周大
「ああ〜」

本庄麻里子
「うーん」

青山繁晴
「ね。リスクが増える、増えないとか、ま、そういう話もしてるわけですから。で、本来自衛官っていうのは、政府の一員ですから、こういう時に参考人じゃなくて、むしろ答弁すべきなんですけれども」

坂田周大
「ああー、はい」

青山繁晴
「世界の議会、国会では当然、軍人が、議会、国会で証言しますけど、敗戦後の日本ではなぜかそれ許されないんで、じゃあ、それだったら、総理補佐官も呼ばれるぐらいですから、自衛官を参考人で呼べばいいと思うんですね」

坂田周大
「ええ」

150805-03hyakuri.jpg
[googleマップより。「一坪地主」の土地があるため、誘導路が「く」の字型になっている。詳細は後述]

青山繁晴
「で、それに関連して、現場の話をちょっとしますと、まだほんの数日前なんですが、僕は、何人かの学者さんたちと一緒に、航空自衛隊の百里基地に行ってきました。茨城空港に隣接した、戦闘機の発進する基地ですね。で、ここから、この、茨城沖の海に、飛行機に乗って出て行ったんです」

坂田周大
「はい」

150805-04tayouki.jpg
[多用途機U-4。航空自衛隊サイトより]

青山繁晴
「で、乗った飛行機は、多用途機って言いまして、もともとはビジネスジェットで使ってるやつを、ま、航空自衛隊がいろんな用途で使う。その飛行機に、学者さんたちと乗りまして、何をしたかというと、この飛行機を、領空侵犯機、分かりますよね、あの、日本の領土の上、上に、領空がありまして、そこに昔から、侵犯する飛行機が現れるわけです、日本の領空の中に勝手に入ってくる飛行機。えー、ロシア機をはじめとして、くり返されてきたんですが、えー、僕らの乗ってる飛行機をそれ(領空侵犯機)に見立てまして、これは航空自衛隊の、いわば訓練、研修の一環として、そのように見立てて

坂田周大
「はい」

青山繁晴
「そうしますと、その、さっき言いました百里基地から、F15戦闘機隊が、スクランブル発進、つまり緊急発進ですね」

150805-05F15.jpg
[戦闘機F-15。航空自衛隊サイトより]

坂田周大
「ええ」

青山繁晴
「あの、実際に、これ専用の格納庫がありまして、そこに、まあ、あの、火事に備える消防官と同じように、完全装備した、戦闘機乗りが待ち構えていまして、領空侵犯機があると、これあの、実際にも、こう、あの、激しいアラームが鳴って」

坂田周大
「はい」

青山繁晴
「ま、ベルが鳴って、ちょうどあの、消防官が消防車に飛び降りるみたいに、逆にこう、戦闘機に飛び乗っていってですね、緊急発進していくわけですね」

坂田周大
「はい」

青山繁晴
「で、数日前、実際にこれの発進、が、ありまして、僕らの乗ってる飛行機、前後に挟んで、まず実際何をしたかというと、通告ってのを行うわけです。これ、あの、英語で、あなたの飛行機は、これはパイロットに向けてですけれども、多くの飛行機の。あなたの操縦してる飛行機は、間もなく、あとわずかな時間で日本の領空を侵犯してしまいますと」

坂田周大
「ええ」

青山繁晴
「ここで引き返しなさいということを通告します」

坂田周大
「これは無線で、言葉で、通告する…」

青山繁晴
「そうです、はい。で、これを無視して、領空侵犯機はそのまま進みます。するともう領空の中、入っちゃいます。えー、領空の中、入っていったら今度は、警告ってのに切り替えて、えー、出て行けと。あるいは、着陸しろと、いうふうに言うんですが、言うだけで、それ以上何もできない。やれることはですね、翼を振るんです

坂田周大
「ほう」

青山繁晴
翼を振ってお願いする。で、僕らは、窓にへばりついて、そのF15の様子を見てるわけですけど、実際に激しく翼を振って、それから場合によっては信号弾、射撃するんじゃなく信号弾だけ撃つわけです」

坂田周大
「はい」

青山繁晴
「ま、この日はですね、えー、やや雲が出てて、海がよく見えなかったんで信号弾、発射しなかった。どうしてかというと、下に漁船がいらっしゃったら」

坂田周大
「ああ〜」

青山繁晴
「その信号弾のドンガラが当たっては大変だというので」

坂田周大
「ああー、なるほど」

青山繁晴
「これ実際の有事の時もこうなっちゃうんですけれども、ま、信号弾も発射しなかった。で、これ以上、何もできませんからどうなるかというと、領空侵犯機がこういう警告とか、あるいは仮に信号弾発射しても無視したり、翼振るのは当然無視すると、あっという間に、福岡であれ東京であれ、上空に達して、爆撃しようと思ったら爆撃できちゃうわけですね」

坂田周大
「ああ〜」

150805-06boukuusikibetu.jpg
海国防衛ジャーナル様より]

青山繁晴
で、これに対抗するためには、なんと、防衛出動を、閣議を開いて決定しなきゃいけないと

坂田周大
「うーん」

青山繁晴
しかし、爆撃機であれ戦闘機であれ、特にジェット機だったら、あっという間に領空に入ってから、福岡でも東京でも上空に達しますから、閣議決定なんか間に合うわけがないんですよね」

本庄麻里子
「うーん」

坂田周大
「うーん、なるほど」

青山繁晴
「で、この訓練、研修ではどうなったかというと、僕らの乗ってる飛行機が、なぜか突然、翼を大きく振って、呼びかけに応じてこう、出て行って、事なきを得たんですけれども、えー、実際にはなかなかもちろんこうならないわけで。で、もしもこの領空侵犯機が、この戦闘機のF15を攻撃したら

坂田周大
「はい」

青山繁晴
「むしろそれがもっけの幸いで、初めてF15のパイロットはこれを、正当防衛のために、対抗できるんですね」

坂田周大
「うーん」

青山繁晴
「爆撃機に対して撃つことができる」

坂田周大
「ええ」

青山繁晴
「これって実は、坂田さんや僕のような、あるいはリスナーの方々のような一般市民と同じ話なんですよ」

坂田周大
「と言いますと?」

青山繁晴
「要するに、要するに日本は軍がないことになってるから、市民の法律なんで、基本的には今の法体系は。で、僕らも、殴られたり、ナイフで刺されようとしたら正当防衛、一定の範囲でできますね」

坂田周大
「はい、はい。…ああ〜」

150805-07sinpanki.jpg

青山繁晴
「F15戦闘機も、それだけはできるわけです。ところが、日本国民を奪ったままの北朝鮮であったり、あるいはいま脅威が語られてる中国は、日本のこういう法体系をよーく知ってますから

坂田周大
「うーん」

青山繁晴
まさかそんなことはしないで、福岡や東京に、まっすぐに向かうわけです

坂田周大
「ああ〜!」


青山繁晴
「で、実は私が社長を務めている独立総合研究所は毎年2人、研修生として、自衛官を受け入れてます。えー、もう10年近くやってるんですけれども、その中の、ある航空自衛官、ま、陸上自衛官、海上自衛官、も受け入れてるんですが、1人の航空自衛官が僕に言ったのは、青山さん、こういう時私たちは、法を犯すことを覚悟の上で、国民を守るために最後には撃墜しますと

150805-08pirot.jpg
[画像はあくまでイメージ]

坂田周大
「ほう」

青山繁晴
言ったんですが、これもしやるとですね、その自衛官は当然、殺人罪に問われて裁判受けなきゃいけないってことになるわけですね」

坂田周大
「ああ〜、はい」

青山繁晴
「で、実はですね、これと同じ研修を、あるいは訓練の参加を、安倍総理が、2013年に行ってるんですよ」

坂田周大
「ああ、そうなんですか」

青山繁晴
「ええ。これ実は報道もされてるんですけども、ちっちゃくしか報道されなかったから」

150805-09abe.jpg
[画像は2014年10月の自衛隊発足60年記念「航空観閲式」。2013年当時の報道が見つけられなかったので…]

坂田周大
「ああ〜」

青山繁晴
「あの、坂田さん、ご記憶になかったですね、いま」

坂田周大
「なかったですね」

青山繁晴
「ええ、それは別に坂田さんが変わってるんじゃなくて、リスナーの方でもこれ覚えてる人、極めて少ないと思いますし、えー、僕のような専門家でもあんまり記憶に残ってないっていうのが正直なところなんですよ(苦笑)」

坂田周大
「うーん」

青山繁晴
「それで、国会で審議しなきゃいけないってのは、こういう話でしょう?

坂田周大
「うーん、なるほど」

青山繁晴
自衛権自体が、使えてないわけですから。個別も集団も問わず

一同
「うん、うん」

青山繁晴
「自衛権ってのは国連憲章によればもともと、個別的自衛権と集団的自衛権の両方ありますと明記されてて、だから本当は日米安保はすでに集団的自衛権に基づいて、実は行われてるわけですけれども、いまの話も、実は私たちは自国を守ることはできなくて、この時に、米軍は出てきてくれるんじゃないかみたいな話に終わっちゃうわけですよね」

坂田周大
「ええ、ええ」

青山繁晴
「で、この現場、要するに、自衛官は毎日体験してるわけですね」

坂田周大
「はい」

青山繁晴
「その人たちを、なぜ参考人に呼んで話を聞かないのか。それから、安倍総理に、安倍総理も、ご自分で体験したんだったらなぜそれを国会で言わないのか

150610-08ame.jpg
[海外では議会で軍人が発言するのは当たり前。<例>2014年9月16日、上院軍事委員会の公聴会で証言する米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長]

坂田周大
「ええ」

青山繁晴
「僕は安倍総理に直接それを、お聞きしました。すると野党が質問してくれないからって答えだったんですが、これは与野党ともに、国会の審議の仕方が間違ってますよ」

坂田周大
「うーん」

青山繁晴
「したがって、国民の声として、そういう自衛官を呼んで、国会で、参議院は良識の府のはずですから、まともな審議してくれと、声を挙げるべきだと思います」

坂田周大
「そうですか」

青山繁晴
「はい」

坂田周大
「はい、分かりました。ありがとうございました。水曜日は、独立総合研究所の青山繁晴さんでした」




 ____________________________内容紹介ここまで


 青山さんが今回の訓練を体験したのは7月30日(木)。
 まず入間基地に入り、多用機U4に搭乗して百里基地へ。
 そこでスクランブル発進するF15戦闘機隊の現場を見られたそうです。

 そのため、7月30日(木)の「ザ・ボイス そこまで言うか!」(音声)は、スタジオからではなく入間基地から中継での出演でしたね。

 今回の「インサイト」では触れられませんでしたが、「ザ・ボイス」ではこんな話もされてました(18:10頃〜)。

 ……百里基地には、不思議な砦のような所がある。
 神社か何か祀ってるのかと思いきや、自衛隊絶対反対の「一坪地主」
 滑走路周辺に成田空港のようにドーンといらっしゃる。
 反対派の若い女性、中年男性の姿が見えた。
 反対派のために自衛隊はわざわざ、砦のある所まで、国有地に、フェンスで囲った通り道まで造って、存在を確保している。(起こしの本文中に添付した空撮画像参照)……

 青山さんのブログ2015-08-01 13:52:08もご参照下さい。


 さて…
 自衛官を国会に呼んでくれる野党があるとしたら、次世代の党ぐらいですよね。
 というわけで、リンク貼っておきます。
 国民の声を届けましょう!

★次世代の党 公式サイト
 http://jisedai.jp
 メールアドレス:info@jisedai.jp
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※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントを送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー
【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし





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