「アンカー」安倍外交スタートから課題山積…特使への非礼、慰安婦問題、北方領土
※こちらは今夜2本目の記事です。
1本目→米NY州議会に提出予定の「慰安婦決議案」についてお願い
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■1/9放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
今年最初の青山さんコーナー。
いやー、今週はすごかったです。いつもすごいけど今回は特に。
特に慰安婦問題。ニューヨークタイムズ紙の社説を取り上げ、思い切り正論言ってくれました(朝日新聞にも言及してくれればパーフェクトでしたが)。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さ、それではこのあとは、“ニュースDEズバリ”のコーナー、今年1回目ですけれども、今日はどのようなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。あの、1回目は何やるんですかってメールもすでにいただいて(笑)、あの、えー、光栄に思ってるんですけれども。あの、実はブログに書きましたから知ってる人もいると思いますけど、大晦日に日本を出て、で、元旦にスイスのジュネーブに着く日程で、えー、欧州を回ってきました。で、ジュネーブっていうのは、国際機関がたくさん集まってる場所ですけれども、そのジュネーブだけじゃなくてヨーロッパ、ご存知の方多いと思いますけど、12月はすごくたっぷり休む、クリスマスを挟んでですね。でも年明けると、元旦は確かに動かないけど、2日からもう、どんどん動き出していく。従って、この時期でないと会えない、えー、特に外交関係者の方いらっしゃって、そういう方と会ってきたんです。ちょっとついでに言うと、その合間に、あの、レンタカー飛ばしてですね、シャマニーとか、ジュネーブから、あの、実はレンタカーで1時間ぐらいで行けちゃうんですよね。えー、そこへ行って、無理無理、スキーをしたりしましたが」
山本浩之
「そうですか(笑)」
青山繁晴
「実はスキーそのものは全然うまく行かなくて」
山本浩之
「いや、スキーはだって大学、スキー部で…」
青山繁晴
「いやいや、もうそんなことじゃなくて、あのアルプスの、荘厳な佇まいに、圧倒されちゃうんですよ」
山本浩之
「はぁー、そうですか」
青山繁晴
「ええ。これ、実はあの、日本の有名な選手でも、あの、こう細かく回る回転競技だといいけど、こう、どーんと長くすべる滑降競技だと、アルプスに気圧(けお)されて、身動きできなくなるって話を前から、選手から聞いたことがあって」
山本浩之
「あれはアルプスに気圧されてるわけですか」
青山繁晴
「ええ。実は聞いた時は情けないと思ったんですが、えー、現実に僕はもっと情けなくて(笑)、とにかく怖くて身体動かないんですよ」
村西利恵
「それぐらいすごい景色なわけですね」
青山繁晴
「そうです。日本の山も素晴らしいですけど、ま、桁外れなんですね」
山本浩之
「すみません、興味深いんですけど、本題に…(笑&一同ざわ)」
青山繁晴
「…いつまでも続けるわけにいかないので(笑)、話を元に戻すとですね、えー、スキーの合間じゃなくて、仕事の合間にスキー行ってますが、その仕事で会った人たち、から、非常に印象深いことがありまして、そのキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『Abe(エービーイー)』…(笑)じゃなくて、アベ」
青山繁晴
「はい。これそのとおりで(笑)、これあの、安倍さんのお名前ですよね。で、これ、あの、ふつうに、たとえばあの、欧米の人がこれパッと見ると、これ名前だと分かるっていうんですね。ふつう名前でしょうけど名前だと分かると。『エイブ』って読むんですよ」
一同
「ああー」
青山繁晴
「それを、ちゃんと、もう一人残らず、正しく、『アベ』。Prime Minister Abeとか、Mr.Abeってちゃんと言ってくれたんですよ。これ画期的でね。あの、この『アンカー』でお話ししたことありますけど、あの実力派総理だった竹下登総理が、えー、日米首脳会談なさった時に、一緒に記者会見してたのに、アメリカの大統領から、『テイクシータ』と」
一同
「ああー」
青山繁晴
「『タケシタ』と読めなかったというね。それぐらい知られてないんですよ、日本のリーダーは。天皇陛下を別にすると。で、従ってこれが『エイブ』じゃなくて『アベ』と、その、言いにくそうに『アビィ』と言った人もいますけど、『アビィ』でもいいんですよ、とにかく『エイブ』じゃなくて、安倍総理っていうことを知ってて、言ってくれるっていうのは、これは本当に僕は、長年海外と関わってきて今回初めてなんですよね。だから再登板ってこともあると思いますけれども、これだけ世界が関心を持ってくれてる新政権っていうのは、やっぱりその、立場の違いを超えて、えー、総選挙で誰に入れたかは別にしてですね、日本国民として共有できる、いい話だと思うんですよ。しかしその、安倍さんの船出、特に外交においては実は非常な困難がすでに始まっているっていう話を、しますし、それをどうやって私たち、選んだ側の、民意を表した側の国民が打ち破っていくのかっていうことを、今日は皆さんと一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「分かりました。それではコマーシャルを挟んで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
1本目→米NY州議会に提出予定の「慰安婦決議案」についてお願い
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■1/9放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
いよいよ安倍新政権が本格始動、外交・経済…課題山積打開の鍵を青山ズバリ
今年最初の青山さんコーナー。
いやー、今週はすごかったです。いつもすごいけど今回は特に。
特に慰安婦問題。ニューヨークタイムズ紙の社説を取り上げ、思い切り正論言ってくれました(朝日新聞にも言及してくれればパーフェクトでしたが)。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
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内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さ、それではこのあとは、“ニュースDEズバリ”のコーナー、今年1回目ですけれども、今日はどのようなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。あの、1回目は何やるんですかってメールもすでにいただいて(笑)、あの、えー、光栄に思ってるんですけれども。あの、実はブログに書きましたから知ってる人もいると思いますけど、大晦日に日本を出て、で、元旦にスイスのジュネーブに着く日程で、えー、欧州を回ってきました。で、ジュネーブっていうのは、国際機関がたくさん集まってる場所ですけれども、そのジュネーブだけじゃなくてヨーロッパ、ご存知の方多いと思いますけど、12月はすごくたっぷり休む、クリスマスを挟んでですね。でも年明けると、元旦は確かに動かないけど、2日からもう、どんどん動き出していく。従って、この時期でないと会えない、えー、特に外交関係者の方いらっしゃって、そういう方と会ってきたんです。ちょっとついでに言うと、その合間に、あの、レンタカー飛ばしてですね、シャマニーとか、ジュネーブから、あの、実はレンタカーで1時間ぐらいで行けちゃうんですよね。えー、そこへ行って、無理無理、スキーをしたりしましたが」
山本浩之
「そうですか(笑)」
青山繁晴
「実はスキーそのものは全然うまく行かなくて」
山本浩之
「いや、スキーはだって大学、スキー部で…」
青山繁晴
「いやいや、もうそんなことじゃなくて、あのアルプスの、荘厳な佇まいに、圧倒されちゃうんですよ」
山本浩之
「はぁー、そうですか」
青山繁晴
「ええ。これ、実はあの、日本の有名な選手でも、あの、こう細かく回る回転競技だといいけど、こう、どーんと長くすべる滑降競技だと、アルプスに気圧(けお)されて、身動きできなくなるって話を前から、選手から聞いたことがあって」
山本浩之
「あれはアルプスに気圧されてるわけですか」
青山繁晴
「ええ。実は聞いた時は情けないと思ったんですが、えー、現実に僕はもっと情けなくて(笑)、とにかく怖くて身体動かないんですよ」
村西利恵
「それぐらいすごい景色なわけですね」
青山繁晴
「そうです。日本の山も素晴らしいですけど、ま、桁外れなんですね」
山本浩之
「すみません、興味深いんですけど、本題に…(笑&一同ざわ)」
青山繁晴
「…いつまでも続けるわけにいかないので(笑)、話を元に戻すとですね、えー、スキーの合間じゃなくて、仕事の合間にスキー行ってますが、その仕事で会った人たち、から、非常に印象深いことがありまして、そのキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『Abe(エービーイー)』…(笑)じゃなくて、アベ」
青山繁晴
「はい。これそのとおりで(笑)、これあの、安倍さんのお名前ですよね。で、これ、あの、ふつうに、たとえばあの、欧米の人がこれパッと見ると、これ名前だと分かるっていうんですね。ふつう名前でしょうけど名前だと分かると。『エイブ』って読むんですよ」
一同
「ああー」
青山繁晴
「それを、ちゃんと、もう一人残らず、正しく、『アベ』。Prime Minister Abeとか、Mr.Abeってちゃんと言ってくれたんですよ。これ画期的でね。あの、この『アンカー』でお話ししたことありますけど、あの実力派総理だった竹下登総理が、えー、日米首脳会談なさった時に、一緒に記者会見してたのに、アメリカの大統領から、『テイクシータ』と」
一同
「ああー」
青山繁晴
「『タケシタ』と読めなかったというね。それぐらい知られてないんですよ、日本のリーダーは。天皇陛下を別にすると。で、従ってこれが『エイブ』じゃなくて『アベ』と、その、言いにくそうに『アビィ』と言った人もいますけど、『アビィ』でもいいんですよ、とにかく『エイブ』じゃなくて、安倍総理っていうことを知ってて、言ってくれるっていうのは、これは本当に僕は、長年海外と関わってきて今回初めてなんですよね。だから再登板ってこともあると思いますけれども、これだけ世界が関心を持ってくれてる新政権っていうのは、やっぱりその、立場の違いを超えて、えー、総選挙で誰に入れたかは別にしてですね、日本国民として共有できる、いい話だと思うんですよ。しかしその、安倍さんの船出、特に外交においては実は非常な困難がすでに始まっているっていう話を、しますし、それをどうやって私たち、選んだ側の、民意を表した側の国民が打ち破っていくのかっていうことを、今日は皆さんと一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「分かりました。それではコマーシャルを挟んで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、今年1回目の“ニュースDEズバリ”は、世界が注目する安倍外交についてです。きのうヨーロッパから帰ったばかりの青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。実はまだ、ていうか今、ちょうど時差ボケの真っ只中で」
村西利恵
「そうでしょうね(一同笑)」
青山繁晴
「生放送ですから無事にやれるかどうか、自分でも多少心配してるんですが(笑)。この『どうなる?どうする?安倍外交』っていうのは、もちろんその私たち日本国民の関心事のひとつ、経済だけじゃなくてですね、今、領土危機抱えてますから、関心お持ちの方多いと思うんですけど。これ本当に、ま、今回僕が行ったのは欧州だけですけど、その欧州で見聞きするアメリカ情報も含めて、世界が今、安倍外交の今後を、ほんとに見つめてるなっていうのは実感いたしてます。その上でちょっと意外なことがありました。それはこれです」
村西利恵
「インテリジェンス、つまりヨーロッパの情報当局者によると、『特使が罵声を浴びるように設定するなんて、あり得ない話だ。会わずに帰国するべきだった』」
青山繁晴
「ええ。これ実は、その、安倍さん、ていうか安倍政権は今後、その、外交どうするかっていう話をしてる時に、これあの、ま、一人しか書いてないですけど、ほんとは複数の人から、急にこの話をされたんですね」
山本浩之
「ほぅー」
青山繁晴
「で、えー、これあの、起きたのは1月4日のことで、えー、僕は実はその時日本にいなかったので、多少実感、正直言うと薄かったんですけど、むしろその、海外、特に欧州の外交官のほうが、外交官やインテリジェンス、情報当局の人が反応してて、これ何のことかというとですね、これです」
村西利恵
「1月4日に安倍総理の特使として額賀元財務大臣が、韓国の次期大統領、朴槿恵(パククネ)氏と会談しました」
青山繁晴
「はい。その時に、空港での出来事なんですが、当然、日本国内閣総理大臣の特使ですから、特別な通路を必ず使いますけれども、そして、えー、韓国政府、韓国政府っていうのは今はまだ旧政権下にありますけれど、その韓国政府はいったん、当たり前のことですけれども、その、特別通路を使わせることになっていたのが、突然、韓国の情報によると、大統領、官邸からの指示で、一般的な通路を使わせることにしたと」
一同
「うーん」
青山繁晴
「で、その時に、こういういわゆる反日団体の方々が、罵声を浴びせたり、あるいは、切腹の真似事のようなことをしたりですね、えー、まあ、とんでもないことがたくさんあったわけですね。で、これは、その欧州の人たちが関心持つのは、いったい韓国ってのは何なのかと。今、ちょうどこの絵(映像)が出てますけれども。はい」
(画像では全く分かりませんが、額賀さんに罵声が浴びせられています)
青山繁晴
「この様子、実は日韓の間だけじゃなくて、欧州でも関心を持たれていて」
青山繁晴
「こんな非礼をする国っていうのは、どうかしてるんじゃないのかと」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「で、日韓関係にどのようなことがあろうとも、これはおかしいと」
村西利恵
「この時点で引き返すべきだったということですね、空港で」
青山繁晴
「はい。あの、おかしいっていうのはあくまで韓国に対しておかしいと言ってて(一同同意)。で、その上で、あの、ま、僕は言われたのは、本来であれば、総理特使っていうのはほんとは閣僚よりも、いわば、大事な役割だと。これはね、これも、韓国の言ってることがおかしいっていうことの一部なんですよ。韓国は、その、閣僚級は、特別通路だけど、閣僚じゃないからこうしたという言い訳もしてるんですが、それは全然違うってことを欧州側は指摘した上でですね、その特使も、きびすを返して、つまりクルリってこうやって方向を変えて、帰ってくるのがむしろ外交常識じゃないのかと」
村西利恵
「ああー」
青山繁晴
「こんな非礼の中、行くことはないと、言われたんで、僕のほうから反論したのは、それは日本が敗戦国という立場をずっと取らされていて、国連憲章の中にも日本は、敗戦国、だから、その、たとえば襲われても、つまり戦争仕掛けられてもしょうがないって意味の、敵国条項っていうんですが、それまであるじゃないかと。それを変えないから、こういうことも起きるんだと、韓国だけの問題じゃないと僕は反論したんですけど、それは場所がジュネーブですから。それでも、実はこれは本当は、韓国にとって、手痛いミスなんですよね。韓国外交にとって、その、韓国っていうのは国際常識が通用しない国だということで」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「日本の方々、これ屈辱を感じてる人は多いと思いますけれども、本当は損をしてるのは、韓国の側です。ただし、日本が得してるわけでもない。この、ま、特使がそのまま、朴槿恵次期大統領と会談、せざるを得なかったことも含めてですね。で、そしてその上でですね、実はこのことは、安倍外交が、本当はスタートからどんな、厳しい困難に直面してるかってことを、実は物語ってもいるんですね。で、それをまず、今日は考えていきたいんですけれども、それを考えるために大事なテーマは、これです」
村西利恵
「安倍総理の就任後初めての外遊先としてアメリカ訪問が検討されていましたが、1月の訪米を断念し、2月以降で調整することになりました。代わりにと言っては何ですが来週ベトナム、タイ、インドネシアと、東南アジア訪問が検討されています」
青山繁晴
「はい。はっきり申せばですね、えー、これまずはその、首脳外交が始まるわけで、つまり、外務大臣とかその他と手分けしていく話じゃなくて、安倍さんがまずどこに行くかって話ですから、日韓はだから特使、なわけですよね。従って日韓外交よりも、当然、日米同盟がある。そして、民主党政権下で明らかに弱体化した日米同盟を立て直すために、日米首脳会談ってのは、もう一番大事なテーマであることは、これは立場の違いを超えて、間違いがないです。で、それ、安倍さんご自身が、1月に訪米するっておっしゃってましたね(一同同意)。えー、総選挙が終わって、安倍自民党総裁が総理に正式就任する前にこの『アンカー』で、生放送に出ていただいたのは皆さんのご記憶に新しいと思いますが、その生放送の中でも1月の訪米ってことははっきりおっしゃってました。それが、2月以降に、ま、延期されたわけですね。で、その公式な説明としては、このオバマ大統領も再選直後、で、これから大統領の就任式があって、そして1月中におそらく、一般教書演説っていう、今後の方針を全部話すのも、1月中にやりたいって言ってますから、お忙しいんだと、いうことになってるわけですね。じゃあしょうがないっていうので来週その、総理自ら、東南アジアを回ると、外務大臣だけじゃなくて、こういう所を回ると。で、この回る、こと自体は、これは僕も賛成なんですよ。というのは特にベトナム、インドネシア、特にベトナムは、中国とずっと長年対峙してきた国であって、『アンカー』でお話したとおり、今も戦争の危機があります。それぐらい中国と、ま、対峙、真っ正面から向かい合ってきた国であって、安倍外交の中心は、今後、中国をどうするかってことですから、その、アメリカの代わりにこれ(東南アジア)を選ぶっていうのはいいんですけれども、しかし、問題なのはですね、この、アメリカが、1月、要は来てくれるなと言ってるんですが、日米の間で水面下の交渉はもう始まってます、その水面下の交渉でどんな話が出てるかというと、実はこれなんです」
村西利恵
「日米首脳会談『先送りの真相』は、複数の政府高官によると、『TPPで手土産がないと、首脳会談はできない』」
青山繁晴
「はい。この手土産って言葉、あの、実は記者時代から僕、嫌いなんですけれどね。あの、デスクとこの文字を入れる入れないで、もう何度も喧嘩になったんですけれども」
村西利恵
「つまり向こうにとって嬉しい話ということですね」
青山繁晴
「うん、要するに首脳会談やる限りは、特に日米首脳会談の場合は特に、日本が弱い立場だから、アメリカに守ってもらってる立場だから、その、必ず喜ぶお土産を持って行かなきゃいけない、それ何なんだ、それ取材してくれっていう、のがいつもあって、えー、外務省担当の時に、そんなの取材しないと言って(笑)、えー、まあよく喧嘩になったんですけれども。今回も、まあこういう言葉、残念ながら使われていてですね、そして、あの、たとえば、そのアベノミクスの金融緩和とか、あるいは日銀との政策協定とか、そんな話も全部吹っ飛んでるそうです。そうじゃなくて、もっと言うと普天間よりも、その沖縄問題よりも、もうとにかくTPPにアメリカは集中してて、そこで実は行き詰まってるんだということなんですね。で、TPPについて、安倍さんをはじめとする自由民主党は、総選挙で何を国民に語ったかというと、全部、関税は何が何でも全部、聖域もなく、全て撤廃するっていうんだったら交渉に入れないと。裏を返せば、そこが妥協できるんだったら交渉に入りたいってことでもあると、私たちのほうで思うしかなかった(一同同意)。『アンカー』に安倍さんが出られた時も、その話で、いわば終わりましたね。で、これ、記憶していただいてる視聴者の方、いらっしゃると思うんですが、その時に、生放送で安倍さんに僕から呼びかけたのは、なぜいつもアメリカ側の提案に、こっちが受け身でどうするかを考えなきゃいけないんでしょうかと。アジア太平洋の民主国家のリーダーは日本ですから、こういうふうに、細かい言葉まで言えたとは限りませんけど、趣旨としては、アジア太平洋の民主国家のリーダーは本来日本ですから、日本から逆提案をしてその妥協点を探るべきじゃないですかと、いうのをこの放送でも申しましたが、別な機会でも安倍総理に申し、あるいは、ここに書いてある政府高官の方々にも、その、水面下の交渉でそれを言って下さいよと、それでこそ、第二次安倍政権の使命の始まりじゃないですかと、言ったんですが、いや、アメリカの態度は非常に硬いそうなんですよ。実はこれTPP、だけが硬い理由じゃなくてですね、ちょっと今、時差ボケで、言葉が出ませんでしたが(笑)、TPPだけが理由じゃなくて、実はもう1個、意外な、まことに意外な背景がありました。それはこれです」
村西利恵
「『安倍外交』の手足を縛る動き。情報当局者によると、『安倍政権誕生を見越して、ワシントンのロビー活動が一段と激しくなっていた。中国と韓国は連携してロビー活動を展開している』」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「はい。これあの、安倍政権誕生を見越してっていうのは、あの、僕も今になってよく分かったんですけど、中韓やあるいはヨーロッパも含めてですね、そしてもちろんアメリカも含めて、私たち国民より前から安倍政権誕生っていうのを、ま、予期してた、ということなんですね。それは、ま、僕らから見たら、去年年末の、年末っていうか12月16日の選挙すごい早かったですけど、もう諸外国から見たら、いずれ、今年の夏に、もう任期切れですから、いずれこうなるってことは分かってたわけで、で、中国・韓国は前から、アメリカの議員を含め、ロビー活動、これロビー活動、『アンカー』でも説明しましたよね、ほんとにロビーに立ってて、たとえば議会なら議会のロビーに立ってて、出てきた議員にくっついていって、そして最終的にはお金も渡して、自分の味方に引き込んでいくと、いうことをやってるわけですね。で、それが、その安倍政権誕生を見越した以降に非常に激しくなって。で、それはもちろん背景に、尖閣諸島と竹島、中国との尖閣、韓国との竹島の問題があるんですけれども、尖閣に領土問題は存在しないけど、中国はそれ認めろと言ってるわけですね。竹島は、韓国はすでに侵略してしまってる。そのようなことがあるんですが、実はそれ(領土)を直接ロビー活動やってるわけじゃないんですよ。というのはさすがにアメリカですから、たとえば、尖閣諸島については日米安保条約が適用されるとまで言ってるわけですから。だから、ロビー活動はそんな単純なものじゃなくて、もっとしたたかなもので、実は意外なところをターゲットにしてるんです。それは、私たち日本国民がちゃんと見えるところに現れていて、その証拠が、これなんです」
村西利恵
「1月2日付のニューヨークタイムズの社説の抜粋です。『日本の歴史を歪曲する新たな試み。日本の新しい総理・安倍晋三氏は、日韓の緊張関係を高め、協力関係をさらに難しくする重大なミスで任期をスタートさせた。第二次世界大戦の侵略と、韓国人などの女性を性的奴隷(SEX SLAVES)にしたことに対するおわびを、安倍総理は修正しようとしている』と」
青山繁晴
「ええ。これあの、もう、この前半だけでも、ものすごい偏った、表現なんですよね。その、安倍さんがもう、いきなり重大なミスをやってんだと。で、一方的にその、日本が悪いんだと、韓国が正しいんだみたいな書き方になってるわけですね。で、こちら見ていただくとですね、これ実際に、あの、今、インターネットにアップされてます。ニューヨークタイムズのホームページ見ていただくと、この原文をご覧になれますから。しかもですね、これ、普段のニューヨークタイムズの社説より明らかに易しい英語で書いてあるんですよ」
村西利恵
「易しい英語」
青山繁晴
「ええ。たぶん日本人や韓国人に読ませるつもり、特に日本人に読ませるつもりで書いたんだろうと思うんですが、単語も、いつもニューヨークタイムズってわりと、あの、お上品な単語を使いたがるんですけど、高級な言葉を、これほとんど使ってないですよ。で、いわばその象徴としてあるのがですね、この、えー、(間違って次の画像が表示されてしまう)これちょっと待って下さい。その、ここで言うと2段目のところにあるね、このSEX SLAVES、ね、カタカナであえて書きませんでしたが。セックススレイブって言ったら、もうカタカナでもお分かりになりますよね? これ何のことかというと、実はあの慰安婦のことを言ってるわけですよ。で、慰安婦っていう言葉は確かにありました。で、前も言いましたが、僕はイラク戦争行った時に、アジア女性で、兵士相手に売春をしてる女性も目撃しました。で、昔の日本ではそれは慰安婦って呼んでた。で、しかしそれは、あくまで民間業者が、新聞広告などで、その、お金を払うからって募集した、いわば売春行為、あるいは買春行為だったわけですね。それを何と、戦争が終わってずいぶん経った1970年代や、特に80年代になってから、これも何と何と、日本のジャーナリストが、わざわざその、済州島で、朝鮮女性を強制連行したと、嘘を本に書いて、あとで本人も嘘と認めた。これ吉田清治さんていうんです。調べたい人は調べていただければと思いますが。で、その時に初めて従軍慰安婦っていう奇っ怪な言葉を、作り出したわけですね。慰安婦って言葉が、従軍慰安婦に置き換えられ、さらに現在では、SEX SLAVESっていうね、性奴隷っていう名前に置き換えられてるわけです。これ思い出していただくと、最近ニューヨークの、街頭に、その大広告が出ましたよね。SEX SLAVESを日本は謝罪しないんだと。それをニューヨークタイムズのこれ、ちょっと見えないと思いますが、これこのまま引いててですね、そのまま使ってるわけです、慰安婦って言葉は全く使わない。さらにもっとびっくりなのは、この社説の末尾のところ。はい、出して下さい」
青山繁晴
「出していただくと、えっと、じゃあこれ僕が読みますとね、まず英文そのままあえて読みますと、『Mr.Abe's shameful impulses could threaten critical cooperation in the region on issues like North Korea's nuclear weapons program.』。この、ミスター安倍の、shameful impulsesって」
山本浩之
「うーーん」
青山繁晴
「こんな失敬な言い方、これ安倍さんに対してだけじゃ、よりも、日本国民に対して失礼ですよ。日本国民が民意で選んだ総理を、恥知らずの衝動を持ってるって言ってるわけですよ。その、安倍さんの恥知らずの衝動が、全然関係ない北朝鮮の核開発、そういうことをめぐった地域の協力に、悪い影響を与える、could、かもしれないって言ってるわけですね。これは、少なくともここまで書くならば、当然、根拠を書くべきですけども、この長い、ま、社説としては普通の長さだけども、いちおう長い記事の中に、全く根拠はなくて、いきなりSEX SLAVESって、出てるだけなんですね。で、これは実はロビー活動の反映だということを、これは日本のインテリジェンスははっきり認識していて、しかも、中国と韓国がこのロビー活動について連携してるんです。それは、靖国神社に火を着けて、警視庁が逮捕状を出した、いや、取った、中国人の犯人を、韓国が、日本に引き渡さずに、中国に引き渡してしまったっていうことで、お分かりになると思います。じゃあその上で私たちが必要なのは、何かというとやっぱり正しい公平な知識ですね。じゃあ新安倍政権が何をしようとしてるかっていうのを、ちょっと整理してみましょう。はい」
村西利恵
「安倍総理は年末の産経新聞のインタビューで、2つの談話の見直しを表明しました。1つは、侵略戦争などをおわびした1995年の『村山談話』については、『21世紀にふさわしい未来志向の安倍内閣としての談話を発出したい』。そして従軍慰安婦をおわびした1993年の『河野談話』については、『内閣の方針は、官房長官が外に対して示していくことになる』と話しています」
青山繁晴
「はい。これまず下のほうから言いますとね、その、これ、何と自民党政権ですけどね、自民党政権、宮沢政権が、もう終わる、前日に突然この談話を官房長官だった河野洋平さん、親中派で知られる、これご自分も認めてますからはっきり申しますが、中国と親しいので有名な河野さんが、もういわば、あの、菅政権の時思い出しますけど、最後っ屁みたいに出した談話で、閣議決定もできなかったんですね。で、その時に実質この従軍慰安婦って言葉を認めてしまってるわけですよ。で、これを第一次安倍政権でどうしたかというと、石原信雄官房副長官、つまり中立的な、官僚の副長官のもとで、再調査したところ、慰安婦というのはいたけど、従軍慰安婦なるものは存在したっていう証拠は全くない、つまり軍が強制したってことは、証拠がありませんっていうを閣議決定してるんで、それをそのあとどうするかが未決着だから、それでも安倍さんはいわば柔らかくして、官房長官が、その、歴史的な、科学的な調査を行いますってことを言ってるわけですね。それをどうしてさっきの、ニューヨークタイムズのような表現になるかというと、これ『アンカー』で言いましたけど、、ニューヨークタイムズもワシントンポストもアメリカの一流紙ほど、その、開いていくと真ん中にチャイナデイリーっていう中国共産党の公然たる、宣伝新聞が中に入っていて、つまりそれは広告の扱いですから、巨額の広告収入が、チャイナマネーとしてニューヨークタイムズやワシントンポストに入り込んでるわけですね(これを証言したのはNYタイムズと非常に近い朝日新聞の幹部。12/10/17放送「アンカー」を参照)。実はそういう背景あることを私たちはちゃんと勉強したいと思います。それから、村山さんの談話については、この談話自体は閣議決定されてるんで、しかも自社政権ですからね。これ安倍内閣でそれを、その、談話をなくすってことは言ってなくて、次に向けた談話を出すと言ってるわけです。でもここで僕はもうひとつ、提案があるのはですね、その、侵略戦争であったかなかったかって、不毛な論争だけに終わるのはよくないです。なぜかというと、当時の中国は、日本だけじゃなくてアメリカも、その、西欧諸国も、僕が今回行った諸国も、みんな行ってたわけですからね。そうじゃなくて、初めてやってほしいのは、なぜ負けたのかということです。なぜ戦争になったかだけじゃなくて、なぜ負けたのかってことを一度も整理してません。えー、たとえば真珠湾攻撃で、航空戦力を見せたはずの日本が、戦争末期の沖縄戦で、なぜ戦闘機を載せられない戦艦大和で行かざるを得なかったのか。そういうことをきちんとやる政権になってほしいと思うんですね。えー、その上でですね、改めて外交に話を戻しますと、こういう安倍さんを見ながら、実は、違うアプローチをしてきてる人がいるんです。それは後半にお話ししますが、キーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『プーチンの仕掛け』。安倍外交に対してロシアのプーチン大統領は何を狙ってくるのか。CMのあと、詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、2つめのキーワードは、『プーチンの仕掛け』でした。プーチン大統領は、安倍外交の何を見透かし、仕掛けてくるんでしょうか」
青山繁晴
「はい。困難に直面、早くも直面してる、安倍外交っていうものを、ま、プーチンさんは、情報機関も使って、よく見抜いていて、それは欧州諸国も、よく把握してます。ロシアの動き、ほんとに激しいんですね。で、そのプーチンさんが、安倍外交の様子を見て、もう、今すでに仕掛けてきている、これからじゃないんです、すでに仕掛けは始まっています。それはこれです」
村西利恵
「夢の、“北方領土返還”」
青山繁晴
「ええ。これあの、僕がこう書いてくれって言ったんですけど、今、聞いただけでも、北方領土返還って聞くと、ああーすごい、もうほんとに夢の、夢の北方領土返還だなあと、それどなたも思うと思うんですよね。これが、実は、ただし、こうです」
村西利恵
「ただし、返すのは、歯舞、色丹の2島のみと」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「はい。これあの、皆さん思い出していただくと、まず1956年の、当時のソ連との日ソ共同宣言では、日本とソ連、今のロシアですね、平和条約を結んだら、そのあと歯舞・色丹は返しましょうというところまでは行ったんですね。あるいは、事件になりましたけども、鈴木宗男さんのような方々が、この2島を先に返還させるってことをやらないと、領土返還に結びつかないってことを言ってらして、今も言ってますよね。そういうことがずっとありますから2島返還っていうのは、まあ、おなじみの提案ではあると思うんですよ。ただし、さっき申しましたとおり、世界が注目する新政権の外交を考える時に、私たち国民の知識のあり方も問われると思うんですね。それは、体罰の問題だけじゃなくて、学校教育に関わることで、この歯舞・色丹がどういう島なのかっていうのを僕も、学校時代全然知らなかったです。実際に仕事をするようになって、北海道の現地へ行ってみて、ここもちろん入れませんけれども、たとえば、自衛隊機に乗せてもらって、ぎりぎりの所まで行ったこともあります。そこで痛感したのは、たとえば歯舞っていう島、ないんですよね。これあの、えー、去年後半から参加してくれてる堀田さん(堀田篤アナ)に、きのう問うたところ、いや、歯舞ってひとつの島じゃないんですかと。ね。知らなかったですよね」
堀田篤
「知らないです、全く知らないです」
青山繁晴
「それあの、堀田さんがどうこうじゃなくて、僕もだから知らなかったわけですよ。これ歯舞の島は小さすぎて、群島としか表現できないんですよね。で、色丹島は島ですけれども、とっても狭くて、あの、要は、国後・択捉島の、えー、大切さ、もちろんその、歯舞は基本的に無人島の時代が長かったですけど、色丹島には人がいらっしゃったんで、人にとっての区別はないけれども、しかし、領土の重さで言うとやっぱり国後・択捉とは比べものにならない。だから4島返還要求のうち、半分の2島が返ってくるからいいじゃないかってイメージは、すぐ植え付けられそうになるけど、本当はもう、半分なんてことは、全くないわけですね(一同同意)。しかし、プーチン大統領は間違いなくその1956年の日ソ共同宣言をベースにして、えー、交渉に出てきます。それで、プーチンさんの狙いのひとつはですね、安倍外交の本心が、中国の包囲網にあるってことを意識してるわけです。だから巧みに日本を味方にこの際つけようと。それから資源価格は下がり、日本は自前のメタンハイドレートを持ちそうだから、その前に、その、ロシアの天然ガスを高く売りたいって思い、えー、思い込みじゃなくて策略もあり、そしてプーチンさん自体の政権基盤もやや弱くなってることもあって、この2島を仕掛けてくることになると思います。もしこれを、安倍政権が受け入れて呑んだとしたらどうなるかというと、こうなります」
村西利恵
「肯定面と否定面がある。肯定面は、敗戦後秩序を初めて修正することになるということ。否定面は、日本は領土を放棄することになるということ」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「はい。この敗戦後秩序っていうのは、日本は戦争に負けたんだからということでさっき、欧州の方に申した国連憲章もそうですが、日本は戦争に負けて、しかも資源のない国なんだから、何も文句言うなと。北方領土は、日本とソ連が戦争終わってから盗られたんで、不当な行為ですけれども、でもそういうのも込みで全部敗戦後の秩序にされていて、今、中国は、尖閣もそうなんだと、いわば新しく言い始めてるわけですね。それを、初めて修正できるんですから、その肯定的な意味は、歴史的にはもうびっくりするほど大きいです。ただし、実質、名ばかりであって、領土は放棄したっていうことに、なります。で、その上でどうすべきかというのを、最後にお話ししたいんですが、これを見て下さい」
青山繁晴
「改めてこの地図を見ていただくと、たぶん日本のテレビ番組では、この『アンカー』だけが、取り上げてくれてると思うんですけど、本来の日本の北方領土っていうのは、4島じゃなくて、全千島列島、カムチャッカ半島すぐ南の、占守島(しゅむしゅとう)ってところから、そして、この島(4島)全部、そして、樺太(からふと)、サハリンじゃないんですよ?それはロシア語。樺太の南半分は日本のものだと、いうことをですね、最初に言うんじゃなくて、仮に、2島返還をベースにした交渉受け入れるんだったら、その2島で話がまとまり始めたところで、択捉・国後の問題は次のことになるんだろうけども、その2島の話じゃなくて、これ全部を、いったん出すと。4島で行くと、半分の2島になっちゃうけど、これ全部を出して、初めて話半分の4島が返ってくるわけですから、その転換を図っていただきたいっていうのが、僕の提案であり、主権者、有権者、国民の方々に考えていただきたい点なんです」
山本浩之
「はい。分かりました。えー、“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
拙ブログでも何度も取り上げてきた慰安婦問題(例:慰安婦問題まとめ2012)。
国内的にはすでに「軍の強制連行はなかった」でほぼ決着していますが、国際社会ではそうはなっていません。
青山さんの指摘にもあったとおり、中韓のロビー活動はますます活発化しています。
今年に入ってからは、ニューヨーク州議会で慰安婦決議案を提出する動きがあります。
この件に関しては、皆様方へのお願いも含めて、1コ前に記事をUPしていますので、そちらをご覧下さい。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・体罰受けた大阪市立高校男子生徒の自殺問題
・日本経済再生本部初会合、経済財政諮問会議も約3年半ぶりに再開へ
・中国紙「南方週末」改ざん問題
・除染手抜き問題
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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「さ、今年1回目の“ニュースDEズバリ”は、世界が注目する安倍外交についてです。きのうヨーロッパから帰ったばかりの青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。実はまだ、ていうか今、ちょうど時差ボケの真っ只中で」
村西利恵
「そうでしょうね(一同笑)」
青山繁晴
「生放送ですから無事にやれるかどうか、自分でも多少心配してるんですが(笑)。この『どうなる?どうする?安倍外交』っていうのは、もちろんその私たち日本国民の関心事のひとつ、経済だけじゃなくてですね、今、領土危機抱えてますから、関心お持ちの方多いと思うんですけど。これ本当に、ま、今回僕が行ったのは欧州だけですけど、その欧州で見聞きするアメリカ情報も含めて、世界が今、安倍外交の今後を、ほんとに見つめてるなっていうのは実感いたしてます。その上でちょっと意外なことがありました。それはこれです」
村西利恵
「インテリジェンス、つまりヨーロッパの情報当局者によると、『特使が罵声を浴びるように設定するなんて、あり得ない話だ。会わずに帰国するべきだった』」
青山繁晴
「ええ。これ実は、その、安倍さん、ていうか安倍政権は今後、その、外交どうするかっていう話をしてる時に、これあの、ま、一人しか書いてないですけど、ほんとは複数の人から、急にこの話をされたんですね」
山本浩之
「ほぅー」
青山繁晴
「で、えー、これあの、起きたのは1月4日のことで、えー、僕は実はその時日本にいなかったので、多少実感、正直言うと薄かったんですけど、むしろその、海外、特に欧州の外交官のほうが、外交官やインテリジェンス、情報当局の人が反応してて、これ何のことかというとですね、これです」
村西利恵
「1月4日に安倍総理の特使として額賀元財務大臣が、韓国の次期大統領、朴槿恵(パククネ)氏と会談しました」
青山繁晴
「はい。その時に、空港での出来事なんですが、当然、日本国内閣総理大臣の特使ですから、特別な通路を必ず使いますけれども、そして、えー、韓国政府、韓国政府っていうのは今はまだ旧政権下にありますけれど、その韓国政府はいったん、当たり前のことですけれども、その、特別通路を使わせることになっていたのが、突然、韓国の情報によると、大統領、官邸からの指示で、一般的な通路を使わせることにしたと」
一同
「うーん」
青山繁晴
「で、その時に、こういういわゆる反日団体の方々が、罵声を浴びせたり、あるいは、切腹の真似事のようなことをしたりですね、えー、まあ、とんでもないことがたくさんあったわけですね。で、これは、その欧州の人たちが関心持つのは、いったい韓国ってのは何なのかと。今、ちょうどこの絵(映像)が出てますけれども。はい」
(画像では全く分かりませんが、額賀さんに罵声が浴びせられています)
青山繁晴
「この様子、実は日韓の間だけじゃなくて、欧州でも関心を持たれていて」
青山繁晴
「こんな非礼をする国っていうのは、どうかしてるんじゃないのかと」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「で、日韓関係にどのようなことがあろうとも、これはおかしいと」
村西利恵
「この時点で引き返すべきだったということですね、空港で」
青山繁晴
「はい。あの、おかしいっていうのはあくまで韓国に対しておかしいと言ってて(一同同意)。で、その上で、あの、ま、僕は言われたのは、本来であれば、総理特使っていうのはほんとは閣僚よりも、いわば、大事な役割だと。これはね、これも、韓国の言ってることがおかしいっていうことの一部なんですよ。韓国は、その、閣僚級は、特別通路だけど、閣僚じゃないからこうしたという言い訳もしてるんですが、それは全然違うってことを欧州側は指摘した上でですね、その特使も、きびすを返して、つまりクルリってこうやって方向を変えて、帰ってくるのがむしろ外交常識じゃないのかと」
村西利恵
「ああー」
青山繁晴
「こんな非礼の中、行くことはないと、言われたんで、僕のほうから反論したのは、それは日本が敗戦国という立場をずっと取らされていて、国連憲章の中にも日本は、敗戦国、だから、その、たとえば襲われても、つまり戦争仕掛けられてもしょうがないって意味の、敵国条項っていうんですが、それまであるじゃないかと。それを変えないから、こういうことも起きるんだと、韓国だけの問題じゃないと僕は反論したんですけど、それは場所がジュネーブですから。それでも、実はこれは本当は、韓国にとって、手痛いミスなんですよね。韓国外交にとって、その、韓国っていうのは国際常識が通用しない国だということで」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「日本の方々、これ屈辱を感じてる人は多いと思いますけれども、本当は損をしてるのは、韓国の側です。ただし、日本が得してるわけでもない。この、ま、特使がそのまま、朴槿恵次期大統領と会談、せざるを得なかったことも含めてですね。で、そしてその上でですね、実はこのことは、安倍外交が、本当はスタートからどんな、厳しい困難に直面してるかってことを、実は物語ってもいるんですね。で、それをまず、今日は考えていきたいんですけれども、それを考えるために大事なテーマは、これです」
村西利恵
「安倍総理の就任後初めての外遊先としてアメリカ訪問が検討されていましたが、1月の訪米を断念し、2月以降で調整することになりました。代わりにと言っては何ですが来週ベトナム、タイ、インドネシアと、東南アジア訪問が検討されています」
青山繁晴
「はい。はっきり申せばですね、えー、これまずはその、首脳外交が始まるわけで、つまり、外務大臣とかその他と手分けしていく話じゃなくて、安倍さんがまずどこに行くかって話ですから、日韓はだから特使、なわけですよね。従って日韓外交よりも、当然、日米同盟がある。そして、民主党政権下で明らかに弱体化した日米同盟を立て直すために、日米首脳会談ってのは、もう一番大事なテーマであることは、これは立場の違いを超えて、間違いがないです。で、それ、安倍さんご自身が、1月に訪米するっておっしゃってましたね(一同同意)。えー、総選挙が終わって、安倍自民党総裁が総理に正式就任する前にこの『アンカー』で、生放送に出ていただいたのは皆さんのご記憶に新しいと思いますが、その生放送の中でも1月の訪米ってことははっきりおっしゃってました。それが、2月以降に、ま、延期されたわけですね。で、その公式な説明としては、このオバマ大統領も再選直後、で、これから大統領の就任式があって、そして1月中におそらく、一般教書演説っていう、今後の方針を全部話すのも、1月中にやりたいって言ってますから、お忙しいんだと、いうことになってるわけですね。じゃあしょうがないっていうので来週その、総理自ら、東南アジアを回ると、外務大臣だけじゃなくて、こういう所を回ると。で、この回る、こと自体は、これは僕も賛成なんですよ。というのは特にベトナム、インドネシア、特にベトナムは、中国とずっと長年対峙してきた国であって、『アンカー』でお話したとおり、今も戦争の危機があります。それぐらい中国と、ま、対峙、真っ正面から向かい合ってきた国であって、安倍外交の中心は、今後、中国をどうするかってことですから、その、アメリカの代わりにこれ(東南アジア)を選ぶっていうのはいいんですけれども、しかし、問題なのはですね、この、アメリカが、1月、要は来てくれるなと言ってるんですが、日米の間で水面下の交渉はもう始まってます、その水面下の交渉でどんな話が出てるかというと、実はこれなんです」
村西利恵
「日米首脳会談『先送りの真相』は、複数の政府高官によると、『TPPで手土産がないと、首脳会談はできない』」
青山繁晴
「はい。この手土産って言葉、あの、実は記者時代から僕、嫌いなんですけれどね。あの、デスクとこの文字を入れる入れないで、もう何度も喧嘩になったんですけれども」
村西利恵
「つまり向こうにとって嬉しい話ということですね」
青山繁晴
「うん、要するに首脳会談やる限りは、特に日米首脳会談の場合は特に、日本が弱い立場だから、アメリカに守ってもらってる立場だから、その、必ず喜ぶお土産を持って行かなきゃいけない、それ何なんだ、それ取材してくれっていう、のがいつもあって、えー、外務省担当の時に、そんなの取材しないと言って(笑)、えー、まあよく喧嘩になったんですけれども。今回も、まあこういう言葉、残念ながら使われていてですね、そして、あの、たとえば、そのアベノミクスの金融緩和とか、あるいは日銀との政策協定とか、そんな話も全部吹っ飛んでるそうです。そうじゃなくて、もっと言うと普天間よりも、その沖縄問題よりも、もうとにかくTPPにアメリカは集中してて、そこで実は行き詰まってるんだということなんですね。で、TPPについて、安倍さんをはじめとする自由民主党は、総選挙で何を国民に語ったかというと、全部、関税は何が何でも全部、聖域もなく、全て撤廃するっていうんだったら交渉に入れないと。裏を返せば、そこが妥協できるんだったら交渉に入りたいってことでもあると、私たちのほうで思うしかなかった(一同同意)。『アンカー』に安倍さんが出られた時も、その話で、いわば終わりましたね。で、これ、記憶していただいてる視聴者の方、いらっしゃると思うんですが、その時に、生放送で安倍さんに僕から呼びかけたのは、なぜいつもアメリカ側の提案に、こっちが受け身でどうするかを考えなきゃいけないんでしょうかと。アジア太平洋の民主国家のリーダーは日本ですから、こういうふうに、細かい言葉まで言えたとは限りませんけど、趣旨としては、アジア太平洋の民主国家のリーダーは本来日本ですから、日本から逆提案をしてその妥協点を探るべきじゃないですかと、いうのをこの放送でも申しましたが、別な機会でも安倍総理に申し、あるいは、ここに書いてある政府高官の方々にも、その、水面下の交渉でそれを言って下さいよと、それでこそ、第二次安倍政権の使命の始まりじゃないですかと、言ったんですが、いや、アメリカの態度は非常に硬いそうなんですよ。実はこれTPP、だけが硬い理由じゃなくてですね、ちょっと今、時差ボケで、言葉が出ませんでしたが(笑)、TPPだけが理由じゃなくて、実はもう1個、意外な、まことに意外な背景がありました。それはこれです」
村西利恵
「『安倍外交』の手足を縛る動き。情報当局者によると、『安倍政権誕生を見越して、ワシントンのロビー活動が一段と激しくなっていた。中国と韓国は連携してロビー活動を展開している』」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「はい。これあの、安倍政権誕生を見越してっていうのは、あの、僕も今になってよく分かったんですけど、中韓やあるいはヨーロッパも含めてですね、そしてもちろんアメリカも含めて、私たち国民より前から安倍政権誕生っていうのを、ま、予期してた、ということなんですね。それは、ま、僕らから見たら、去年年末の、年末っていうか12月16日の選挙すごい早かったですけど、もう諸外国から見たら、いずれ、今年の夏に、もう任期切れですから、いずれこうなるってことは分かってたわけで、で、中国・韓国は前から、アメリカの議員を含め、ロビー活動、これロビー活動、『アンカー』でも説明しましたよね、ほんとにロビーに立ってて、たとえば議会なら議会のロビーに立ってて、出てきた議員にくっついていって、そして最終的にはお金も渡して、自分の味方に引き込んでいくと、いうことをやってるわけですね。で、それが、その安倍政権誕生を見越した以降に非常に激しくなって。で、それはもちろん背景に、尖閣諸島と竹島、中国との尖閣、韓国との竹島の問題があるんですけれども、尖閣に領土問題は存在しないけど、中国はそれ認めろと言ってるわけですね。竹島は、韓国はすでに侵略してしまってる。そのようなことがあるんですが、実はそれ(領土)を直接ロビー活動やってるわけじゃないんですよ。というのはさすがにアメリカですから、たとえば、尖閣諸島については日米安保条約が適用されるとまで言ってるわけですから。だから、ロビー活動はそんな単純なものじゃなくて、もっとしたたかなもので、実は意外なところをターゲットにしてるんです。それは、私たち日本国民がちゃんと見えるところに現れていて、その証拠が、これなんです」
村西利恵
「1月2日付のニューヨークタイムズの社説の抜粋です。『日本の歴史を歪曲する新たな試み。日本の新しい総理・安倍晋三氏は、日韓の緊張関係を高め、協力関係をさらに難しくする重大なミスで任期をスタートさせた。第二次世界大戦の侵略と、韓国人などの女性を性的奴隷(SEX SLAVES)にしたことに対するおわびを、安倍総理は修正しようとしている』と」
青山繁晴
「ええ。これあの、もう、この前半だけでも、ものすごい偏った、表現なんですよね。その、安倍さんがもう、いきなり重大なミスをやってんだと。で、一方的にその、日本が悪いんだと、韓国が正しいんだみたいな書き方になってるわけですね。で、こちら見ていただくとですね、これ実際に、あの、今、インターネットにアップされてます。ニューヨークタイムズのホームページ見ていただくと、この原文をご覧になれますから。しかもですね、これ、普段のニューヨークタイムズの社説より明らかに易しい英語で書いてあるんですよ」
村西利恵
「易しい英語」
青山繁晴
「ええ。たぶん日本人や韓国人に読ませるつもり、特に日本人に読ませるつもりで書いたんだろうと思うんですが、単語も、いつもニューヨークタイムズってわりと、あの、お上品な単語を使いたがるんですけど、高級な言葉を、これほとんど使ってないですよ。で、いわばその象徴としてあるのがですね、この、えー、(間違って次の画像が表示されてしまう)これちょっと待って下さい。その、ここで言うと2段目のところにあるね、このSEX SLAVES、ね、カタカナであえて書きませんでしたが。セックススレイブって言ったら、もうカタカナでもお分かりになりますよね? これ何のことかというと、実はあの慰安婦のことを言ってるわけですよ。で、慰安婦っていう言葉は確かにありました。で、前も言いましたが、僕はイラク戦争行った時に、アジア女性で、兵士相手に売春をしてる女性も目撃しました。で、昔の日本ではそれは慰安婦って呼んでた。で、しかしそれは、あくまで民間業者が、新聞広告などで、その、お金を払うからって募集した、いわば売春行為、あるいは買春行為だったわけですね。それを何と、戦争が終わってずいぶん経った1970年代や、特に80年代になってから、これも何と何と、日本のジャーナリストが、わざわざその、済州島で、朝鮮女性を強制連行したと、嘘を本に書いて、あとで本人も嘘と認めた。これ吉田清治さんていうんです。調べたい人は調べていただければと思いますが。で、その時に初めて従軍慰安婦っていう奇っ怪な言葉を、作り出したわけですね。慰安婦って言葉が、従軍慰安婦に置き換えられ、さらに現在では、SEX SLAVESっていうね、性奴隷っていう名前に置き換えられてるわけです。これ思い出していただくと、最近ニューヨークの、街頭に、その大広告が出ましたよね。SEX SLAVESを日本は謝罪しないんだと。それをニューヨークタイムズのこれ、ちょっと見えないと思いますが、これこのまま引いててですね、そのまま使ってるわけです、慰安婦って言葉は全く使わない。さらにもっとびっくりなのは、この社説の末尾のところ。はい、出して下さい」
青山繁晴
「出していただくと、えっと、じゃあこれ僕が読みますとね、まず英文そのままあえて読みますと、『Mr.Abe's shameful impulses could threaten critical cooperation in the region on issues like North Korea's nuclear weapons program.』。この、ミスター安倍の、shameful impulsesって」
山本浩之
「うーーん」
青山繁晴
「こんな失敬な言い方、これ安倍さんに対してだけじゃ、よりも、日本国民に対して失礼ですよ。日本国民が民意で選んだ総理を、恥知らずの衝動を持ってるって言ってるわけですよ。その、安倍さんの恥知らずの衝動が、全然関係ない北朝鮮の核開発、そういうことをめぐった地域の協力に、悪い影響を与える、could、かもしれないって言ってるわけですね。これは、少なくともここまで書くならば、当然、根拠を書くべきですけども、この長い、ま、社説としては普通の長さだけども、いちおう長い記事の中に、全く根拠はなくて、いきなりSEX SLAVESって、出てるだけなんですね。で、これは実はロビー活動の反映だということを、これは日本のインテリジェンスははっきり認識していて、しかも、中国と韓国がこのロビー活動について連携してるんです。それは、靖国神社に火を着けて、警視庁が逮捕状を出した、いや、取った、中国人の犯人を、韓国が、日本に引き渡さずに、中国に引き渡してしまったっていうことで、お分かりになると思います。じゃあその上で私たちが必要なのは、何かというとやっぱり正しい公平な知識ですね。じゃあ新安倍政権が何をしようとしてるかっていうのを、ちょっと整理してみましょう。はい」
村西利恵
「安倍総理は年末の産経新聞のインタビューで、2つの談話の見直しを表明しました。1つは、侵略戦争などをおわびした1995年の『村山談話』については、『21世紀にふさわしい未来志向の安倍内閣としての談話を発出したい』。そして従軍慰安婦をおわびした1993年の『河野談話』については、『内閣の方針は、官房長官が外に対して示していくことになる』と話しています」
青山繁晴
「はい。これまず下のほうから言いますとね、その、これ、何と自民党政権ですけどね、自民党政権、宮沢政権が、もう終わる、前日に突然この談話を官房長官だった河野洋平さん、親中派で知られる、これご自分も認めてますからはっきり申しますが、中国と親しいので有名な河野さんが、もういわば、あの、菅政権の時思い出しますけど、最後っ屁みたいに出した談話で、閣議決定もできなかったんですね。で、その時に実質この従軍慰安婦って言葉を認めてしまってるわけですよ。で、これを第一次安倍政権でどうしたかというと、石原信雄官房副長官、つまり中立的な、官僚の副長官のもとで、再調査したところ、慰安婦というのはいたけど、従軍慰安婦なるものは存在したっていう証拠は全くない、つまり軍が強制したってことは、証拠がありませんっていうを閣議決定してるんで、それをそのあとどうするかが未決着だから、それでも安倍さんはいわば柔らかくして、官房長官が、その、歴史的な、科学的な調査を行いますってことを言ってるわけですね。それをどうしてさっきの、ニューヨークタイムズのような表現になるかというと、これ『アンカー』で言いましたけど、、ニューヨークタイムズもワシントンポストもアメリカの一流紙ほど、その、開いていくと真ん中にチャイナデイリーっていう中国共産党の公然たる、宣伝新聞が中に入っていて、つまりそれは広告の扱いですから、巨額の広告収入が、チャイナマネーとしてニューヨークタイムズやワシントンポストに入り込んでるわけですね(これを証言したのはNYタイムズと非常に近い朝日新聞の幹部。12/10/17放送「アンカー」を参照)。実はそういう背景あることを私たちはちゃんと勉強したいと思います。それから、村山さんの談話については、この談話自体は閣議決定されてるんで、しかも自社政権ですからね。これ安倍内閣でそれを、その、談話をなくすってことは言ってなくて、次に向けた談話を出すと言ってるわけです。でもここで僕はもうひとつ、提案があるのはですね、その、侵略戦争であったかなかったかって、不毛な論争だけに終わるのはよくないです。なぜかというと、当時の中国は、日本だけじゃなくてアメリカも、その、西欧諸国も、僕が今回行った諸国も、みんな行ってたわけですからね。そうじゃなくて、初めてやってほしいのは、なぜ負けたのかということです。なぜ戦争になったかだけじゃなくて、なぜ負けたのかってことを一度も整理してません。えー、たとえば真珠湾攻撃で、航空戦力を見せたはずの日本が、戦争末期の沖縄戦で、なぜ戦闘機を載せられない戦艦大和で行かざるを得なかったのか。そういうことをきちんとやる政権になってほしいと思うんですね。えー、その上でですね、改めて外交に話を戻しますと、こういう安倍さんを見ながら、実は、違うアプローチをしてきてる人がいるんです。それは後半にお話ししますが、キーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『プーチンの仕掛け』。安倍外交に対してロシアのプーチン大統領は何を狙ってくるのか。CMのあと、詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、2つめのキーワードは、『プーチンの仕掛け』でした。プーチン大統領は、安倍外交の何を見透かし、仕掛けてくるんでしょうか」
青山繁晴
「はい。困難に直面、早くも直面してる、安倍外交っていうものを、ま、プーチンさんは、情報機関も使って、よく見抜いていて、それは欧州諸国も、よく把握してます。ロシアの動き、ほんとに激しいんですね。で、そのプーチンさんが、安倍外交の様子を見て、もう、今すでに仕掛けてきている、これからじゃないんです、すでに仕掛けは始まっています。それはこれです」
村西利恵
「夢の、“北方領土返還”」
青山繁晴
「ええ。これあの、僕がこう書いてくれって言ったんですけど、今、聞いただけでも、北方領土返還って聞くと、ああーすごい、もうほんとに夢の、夢の北方領土返還だなあと、それどなたも思うと思うんですよね。これが、実は、ただし、こうです」
村西利恵
「ただし、返すのは、歯舞、色丹の2島のみと」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「はい。これあの、皆さん思い出していただくと、まず1956年の、当時のソ連との日ソ共同宣言では、日本とソ連、今のロシアですね、平和条約を結んだら、そのあと歯舞・色丹は返しましょうというところまでは行ったんですね。あるいは、事件になりましたけども、鈴木宗男さんのような方々が、この2島を先に返還させるってことをやらないと、領土返還に結びつかないってことを言ってらして、今も言ってますよね。そういうことがずっとありますから2島返還っていうのは、まあ、おなじみの提案ではあると思うんですよ。ただし、さっき申しましたとおり、世界が注目する新政権の外交を考える時に、私たち国民の知識のあり方も問われると思うんですね。それは、体罰の問題だけじゃなくて、学校教育に関わることで、この歯舞・色丹がどういう島なのかっていうのを僕も、学校時代全然知らなかったです。実際に仕事をするようになって、北海道の現地へ行ってみて、ここもちろん入れませんけれども、たとえば、自衛隊機に乗せてもらって、ぎりぎりの所まで行ったこともあります。そこで痛感したのは、たとえば歯舞っていう島、ないんですよね。これあの、えー、去年後半から参加してくれてる堀田さん(堀田篤アナ)に、きのう問うたところ、いや、歯舞ってひとつの島じゃないんですかと。ね。知らなかったですよね」
堀田篤
「知らないです、全く知らないです」
青山繁晴
「それあの、堀田さんがどうこうじゃなくて、僕もだから知らなかったわけですよ。これ歯舞の島は小さすぎて、群島としか表現できないんですよね。で、色丹島は島ですけれども、とっても狭くて、あの、要は、国後・択捉島の、えー、大切さ、もちろんその、歯舞は基本的に無人島の時代が長かったですけど、色丹島には人がいらっしゃったんで、人にとっての区別はないけれども、しかし、領土の重さで言うとやっぱり国後・択捉とは比べものにならない。だから4島返還要求のうち、半分の2島が返ってくるからいいじゃないかってイメージは、すぐ植え付けられそうになるけど、本当はもう、半分なんてことは、全くないわけですね(一同同意)。しかし、プーチン大統領は間違いなくその1956年の日ソ共同宣言をベースにして、えー、交渉に出てきます。それで、プーチンさんの狙いのひとつはですね、安倍外交の本心が、中国の包囲網にあるってことを意識してるわけです。だから巧みに日本を味方にこの際つけようと。それから資源価格は下がり、日本は自前のメタンハイドレートを持ちそうだから、その前に、その、ロシアの天然ガスを高く売りたいって思い、えー、思い込みじゃなくて策略もあり、そしてプーチンさん自体の政権基盤もやや弱くなってることもあって、この2島を仕掛けてくることになると思います。もしこれを、安倍政権が受け入れて呑んだとしたらどうなるかというと、こうなります」
村西利恵
「肯定面と否定面がある。肯定面は、敗戦後秩序を初めて修正することになるということ。否定面は、日本は領土を放棄することになるということ」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「はい。この敗戦後秩序っていうのは、日本は戦争に負けたんだからということでさっき、欧州の方に申した国連憲章もそうですが、日本は戦争に負けて、しかも資源のない国なんだから、何も文句言うなと。北方領土は、日本とソ連が戦争終わってから盗られたんで、不当な行為ですけれども、でもそういうのも込みで全部敗戦後の秩序にされていて、今、中国は、尖閣もそうなんだと、いわば新しく言い始めてるわけですね。それを、初めて修正できるんですから、その肯定的な意味は、歴史的にはもうびっくりするほど大きいです。ただし、実質、名ばかりであって、領土は放棄したっていうことに、なります。で、その上でどうすべきかというのを、最後にお話ししたいんですが、これを見て下さい」
青山繁晴
「改めてこの地図を見ていただくと、たぶん日本のテレビ番組では、この『アンカー』だけが、取り上げてくれてると思うんですけど、本来の日本の北方領土っていうのは、4島じゃなくて、全千島列島、カムチャッカ半島すぐ南の、占守島(しゅむしゅとう)ってところから、そして、この島(4島)全部、そして、樺太(からふと)、サハリンじゃないんですよ?それはロシア語。樺太の南半分は日本のものだと、いうことをですね、最初に言うんじゃなくて、仮に、2島返還をベースにした交渉受け入れるんだったら、その2島で話がまとまり始めたところで、択捉・国後の問題は次のことになるんだろうけども、その2島の話じゃなくて、これ全部を、いったん出すと。4島で行くと、半分の2島になっちゃうけど、これ全部を出して、初めて話半分の4島が返ってくるわけですから、その転換を図っていただきたいっていうのが、僕の提案であり、主権者、有権者、国民の方々に考えていただきたい点なんです」
山本浩之
「はい。分かりました。えー、“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
拙ブログでも何度も取り上げてきた慰安婦問題(例:慰安婦問題まとめ2012)。
国内的にはすでに「軍の強制連行はなかった」でほぼ決着していますが、国際社会ではそうはなっていません。
青山さんの指摘にもあったとおり、中韓のロビー活動はますます活発化しています。
今年に入ってからは、ニューヨーク州議会で慰安婦決議案を提出する動きがあります。
この件に関しては、皆様方へのお願いも含めて、1コ前に記事をUPしていますので、そちらをご覧下さい。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・体罰受けた大阪市立高校男子生徒の自殺問題
・日本経済再生本部初会合、経済財政諮問会議も約3年半ぶりに再開へ
・中国紙「南方週末」改ざん問題
・除染手抜き問題
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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竹島問題- 国際司法裁判所で法廷を開く請願書(署名)にご協力を Facebookでの署名です。2013年2月22日締切です。
※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
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