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【拡散】ウイグル人亡命者の強制送還をやめるよう、アジア各国へ日本国政府からの働きかけを求める請願(署名)にご協力を
現在、ウイグル(東トルキスタン)に関する署名運動が行われています。
日本ウイグル協会のHPから引用します。
2013年1月31日締切「ウイグル人亡命者の強制送還をやめるよう、アジア各国へ日本国政府からの働きかけを求める請願」
2012年4月末で一旦締めました、ウイグル人亡命者の強制送還をやめるよう、アジア各国へ日本国政府からの働きかけを求める請願署名について、引き続き2013年1月末まで署名を集め、第182回通常国会に提出することになりました。
中国共産党による弾圧を逃れ国外へ亡命したウイグル人が、その亡命先の政府によって中国に強制送還されています。
このような非人道的であり、国際社会の原則に反する強制送還をやめるよう、アジア各国との関係が深く、影響力を持つ日本国から求めるよう、請願したいと思います。ご協力の程、何卒よろしくお願い致します。
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前回の告知はこちらから
また2012年4月末までに集まった署名は以下の通りでした。
衆議院宛:834名
参議院宛:652名
ご協力頂きありがとうございました。
前回分とまとめて提出しますので、前回ご署名頂いた方以外の方からの署名を頂けますと幸いです。ご協力の程何卒よろしくお願い致します。
請願署名のPDFファイルはこちら
なお署名者の国籍は問いません。署名用紙は同じ物を使用しますが、どのような内容が書かれているかは以下をご参照くださるようご紹介ください。
http://uyghur-j.org/news_20130131e.html
<中略>
*署名簿として集めた本請願書は、個人情報保護法に基づき、直接提出にのみ使用致します。
また、衆議院と参議院と別々に提出しますので、可能であれば2枚署名頂けると幸いです。
平成25年1月31日で一旦締切り、日本ウイグル協会で取りまとめた上で日本国国会に提出致します。
請願書送付先:
〒162-0067 東京都新宿区富久町16-11 武蔵屋スカイビル405 日本ウイグル協会(請願書在中)
日本ウイグル協会メールアドレス:info@uyghur-j.org
ウェブサイト:http://uyghur-j.org
文書への署名ですので、ネット署名のように気軽にはいかないかもしれませんが、締切は2013年1月末ということで日程的にはまだ余裕があります。
どうか皆様のご署名および情報拡散を宜しくお願い申し上げます<(_ _)>
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読者の皆様は、チベットの現状についてはよくご存知だと思います。
チベットでは現在、北京政府の弾圧に対して「焼身抗議者」が続出するという大変惨い状況が続いており、日本でもネットが中心ではありますが、それなりの注目を集めています。
そのチベットに比べると、ウイグルに対する日本での注目度というのは、かなり低いように思います。
同じように北京政府による苛酷な弾圧にさらされているのに……。
ウイグルは最近どのような状況になっているのでしょうか?
やや古い記事ですが、「正論」2012年8月号に掲載されたジャーナリスト・大高未貴さんの記事【世界ウイグル会議が日本人に突きつけた覚悟】より、「世界ウイグル会議」総裁のラビア・カーディル女史らウイグル人の方々のお話を引用させていただきます。
今年5月14日から17日まで、「世界ウイグル会議」の3年に一度の大会が東京で開催されました。
今日引用するお話は、ラビア女史がその来日中になされたものです。
[画像は産経新聞より、世界ウイグル会議で挨拶するラビア・カーディル主席=5月14日、東京都千代田区の憲政記念館]
■ラビア女史が命を賭して戦う理由
「世界で最も弾圧され、人権のかけらのない状況に置かれているのが我が民族とチベット族です。愛する息子が危険な状況におかれている情報も得ていますが*1、私が戦いを止めることはありません。こういった悲劇は私だけのものではありません。何千何万のウイグル人の母親達は、私の目を見て“いつ我が子を解放できるのか”と質問してきます。そういう人々は私達に期待しているのです。その期待を裏切ることはできません。……私の知っている母親は5人の子供を次々と死刑判決で失っています。だから、私がやるべき事はたくさんあるのです」
*1 ラビア女史の11人のお子さんのうち、5人の方はウイグルに拘束されています。3人は軟禁状態で、不当な理由で刑務所に入れられていた2人の息子さんは、今回の来日に対する報復措置として、ウイグルで最も劣悪な刑務所に移送されたそうです。
[マスコミが言えない韓国の話さまより画像拝借]
■いかにして東トルキスタンは中国に侵略されたのか?
「私達は高い農業技術を誇り、美しい伝統文化を持っていました。最初は我々の文化の高さに驚き、絶賛していたのです。笑顔で“友好”を連発し、甘言ばかり。それがある時、突然“中国は未開で野蛮なウイグル人を教育し近代化させてあげた”と対外的に吹聴しはじめました。
49年から54年にかけて、人民解放軍は野蛮人を救うために来たといって約25万人を虐殺しました。最初に富裕層、次に知識人、地域のリーダーや名誉を持つ人、宗教指導者の順に殺していきました。カシュガルの王宮も破壊されました。
次に行ったのが精神的な破壊です。人は一日一食、食べられるかどうかという状況におかれると精神が不安定になります。恐怖感は人としての基本的な感覚を破壊します。中国人はそうした事を熟知した上で、私達を動物のように扱ってきたのです。シャワーを禁じ、川で体を洗う生活や、20人で一つの部屋で寝起きし、10人で一つの鍋をつつく生活を強要しました。
そしてある日、頬笑みながら“我々の政策に間違いがあるなら、素直に声を上げてください。それを参考に改善します”と言いながら、声を上げた人をいきなり国家反逆罪だといって拘束しました。その数は6万人以上で、彼らはクリム盆地に追放されましたが、生きて戻った人は千人にも満たなかったのです。
61年の配給は1カ月250グラムの油と、8〜13キロの食糧で、飢餓のため数十万人が死にました。当時の“汚れた白饅頭”の事件は有名です。ウイグル人に中国人が白い饅頭を投げ与えました。しかしその饅頭は大便をした後、尻を拭いたもので、汚物がこびりついていました」
[さかさんのブログより画像拝借]
■核実験について
「1964年から96年にかけて、中国政府はウイグルの砂漠で地上核実験を46回も行い、そのため何十万、何百万という人々が被害を受けました。直接的、間接的にどれほどの人々が死んだか誰にもわからず、中学生になっても歩行できない男の子や、癌、白血病、奇病患者が続出しました。中国政府は被害の大きかった村々を封鎖し、立ち入り禁止にしましたが、98年に医師のアニバル・トフティ氏が密かに潜入し、悲惨な実態を映像にして、世界83カ国で公開しました。しかし、現在も癌や原因不明の奇病は続いていますが、政府は貧しい彼らに一切、治療の支援もせず、自然と死に絶えるのを待っているような状態です」
[民族衣装を着るウイグルの少女。罪のない女性たちがなぜここまで迫害を…?台湾は日本の生命線!さまより画像拝借]
■男は刑務所へ!女は奴隷にせよ!
「2001年の9・11同時多発テロ以前に、中国の全人代の議員が提案した“対ウイグル政策17カ条”という秘密文書があります。そこにはウイグル人の豊かさ、楽しみや喜びを奪い、宗教、言葉、文化を破壊、厳しい弾圧で、男は刑務所へ女は奴隷にせよと書いてあり、実際にこの内容が実行されています。06年から09年の間に約40万人の若いウイグル人女性(15歳〜25歳)が沿海部の工場施設などに強制移住させられ、今年の4月にはその数が70万人にものぼりました」
[画像は2009年7月に発生したウイグル暴動を取り上げた関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”より]
■強制連行と民族浄化
「(強制連行のやり方は)中国の役人が娘のいる家庭に数名で押しかけ、最初は“都市部に行けば高賃金な職場を紹介する”などと甘言をかけます。それでも親や娘がイエスと言わないと、農民であれば農地没収、住居の破壊、住民権の剥奪などをチラつかせ、最終的に娘を手放すしか手段がない状況に追い込んでゆくのです。実際の労働環境は毎日10時間以上休みもなく働かされ、年収は8万円にも満たないのです。あまりにも過酷な労働環境なので、地元の漢民族はこれらの工場施設を“00刑務所”と呼んでいます。
この事は秘密裏に遂行されてきたのですが、今年になったら開き直ってウイグル自治区のトップが“職にあぶれた貧しいウイグル人女性を救済するため、これから150万人を強制移住させる”と公言しました。ウイグル人男性から結婚適齢期の娘達を奪い、彼女達を漢民族と結婚させることによって民族浄化、エスニック・クレンジングしようという策謀です。これはナチス・ドイツのホロコースト以上の人類に対する冒涜です」
[画像はYouTubeより2009年6月26日、中国広東省で起きたウイグル人労働者襲撃事件。一人の漢人が失業した腹いせにネットにデマを流したことで、漢民族がウイグル人を襲撃し大規模な衝突事件に発展しました]
■中国共産党の内部抗争の激化がウイグルに及ぼす影響は?
「政府のコントロールがきかなくなり、無政府状態になる可能性もなきにしもあらずです。とはいえ中国は容易にはウイグルを手放さないでしょう。中国にとっての領土とは国際法が定めたものではなく、自分達が欲しい土地、すべて中国の領土ということなのですから」
[ウイグル自治区書記の張春賢。画像は真シルクロードさまから拝借]
■ウイグル自治区書記異動で事態はさらに悪化
「2010年4月、我が民族の血で両手をいっぱいに濡らした王楽泉ウイグル自治区書記が中央政府に異動し、後任に張春賢*2がウイグルに赴任しました*3。そのとき、我々は新人に期待したのですが、結果は逆でした。彼は赴任するや否や、18歳から25歳の子供たちに死刑判決を下し、次々と処刑しているのです。中国政府の政策は、“殺したいときに殺す”“殴りたいときに殴る”“頭をさげろと言ったとき、頭を下げなければならない”。つまり、“政策に従わないと命がない”という政策を我が民族にとっているのです。
今回、世界ウイグル会議で話し合った戦略は、すべてを明かすことは不可能ですが、その一部はウイグル自治区に住む人達に伝えようと思います。しかし非常に困難です。電話は盗聴され、メールも検閲されています。パスワードなど一週間に一度は変えているにもかかわらず、亡命先のアメリカの自宅での会話が、その直後にウェブに掲載され驚かされたことも多々あります」
*2 「正論」記事では「張春堅」とありますが、ネットの報道等で調べたところでは「張春賢」が正しいようです。なお、この交代人事は2009年に発生した暴動の責任をとらされた王楽泉の事実上の更迭とみられます。
*3 「正論」記事では赴任した年は「2012年」とありますが、ネットの報道等で調べたところでは「2010年」が正しいようです。
[画像は産経新聞より、世界ウイグル会議東京大会で関係者らのスピーチに耳をかたむけるラビア・カーディル主席。平沼赳夫さん、田母神俊雄さん、櫻井よしこさんの顔も見えます=5月14日、東京都千代田区の憲政記念館]
■それでも前進を
「それでも私達は絶望していません。中国の隣国の日本で、私達の大会が開催できたことがその証拠です。この事はいまニュースとして世界を駆け巡っていることでしょう。それによって私達の戦いを理解してくれる人々が益々増える筈です。泣いたり、嘆いたりしている暇はありません。一歩、一歩前進するのみです」
以下は、ラビア女史以外の「世界ウイグル会議」メンバーのお話です。
■カザフスタンから「世界ウイグル会議」代表会議に参加した女性代表員
「中国政府は、首にロープを巻き付け、まるで死刑囚のように合成された私の写真を添付し、日本に行けば命の保証はできない、とする警告書を送りつけてきました。ご丁寧に、数年前、不慮の事故で死んだカザフ在住のウイグル女性の名前まで書いてありました」
■このたび「世界ウイグル会議」代表会議で副総裁に選出されたイリハム・ムハマディ氏
「5月20日、12歳のメルザビット君という少年がコロラという街でコーランを勉強していただけで公安に連行されました。翌日、当局から母親に“息子さんは昨夜、我々の質問に耐えられず、突然壁にぶつかって自殺を図った”という連絡が入ったのです。狂乱状態に陥った母親がかけつけると、遺体には全身青痣があり、首にはロープの跡、頭の右側が陥没して穴が空いていたそうです。虐殺されたのは明らかなのに、母親はその場で数名の公安に取り囲まれ“息子は自殺しました。遺体は翌日埋葬します”と書かれた文面に署名を強要され、遺体検証もなく一方的に葬られたそうです」
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[画像は外務省サイトより、2010年3月18日、岡田外務大臣(当時)を表敬した程永華駐日大使]
今年5月の「世界ウイグル会議」東京大会の開催については、北京政府が何とか阻止しようと様々な圧力を日本政府にかけてきました。
また、程永華駐日大使は、与野党の国会議員100人超に、5月8日付で同会議の開催を容認したことを抗議するだけでなく、ラビア・カーディル総裁との接触を避けるよう要請してきました。
その文面はまるで属国に命令するような口調で、このように書いてありました。
「『チベット独立』勢力を支持せず、舞台を提供せず、いかなる形でも接触しないことを希望する」
「日本政府が(世界ウイグル会議開催)を認めれば、中国の安定と安全利益を損なうだけでなく、日本自身の安全にも害がある」
これには自民党の古屋圭司衆議院議員はじめ、多くの議員が「脅迫状ともいうべき文章だ」と激怒し、議員連盟で中国大使に抗議文を提出しました(古屋圭司議員のブログ5/18付を参照)。
その後どうなったかというと、民主党の福島伸享衆議院議員(当時。先の衆院選で残念ながら落選)によれば、返事がないので中国大使館に乗り込み、「このような失礼な文書は送るべきでない」という抗議の意思を伝えたものの、相手は中国の正当性を延々喋るだけだったそうです。
それよりも深刻なのは、国会議員の中には、抗議文が来ていることすら興味がないという人がたくさんいたことです。驚くべきことに、文面を読んでも「そんなに腹立たしいことなの?」という人までいたそうです!(「WiLL」2012年10月号)。
この件についての記事まとめはこちらを。
こうした北京政府の姿勢に外務省が臆したのか、ラビア女史へのビザ発給が決定したのは期限ぎりぎりでした。
[5月14日、靖国神社を参拝したラビア女史は、「この神社に祀られている人達は、国を守るために戦った戦士であり、日本民族の英雄です。祖国のために命を落とした人々に敬意を払うのは、イスラム教徒の私達も変わりはありません。しかし、私達ウイグル人には、祖国のために殉じた人達を弔う慰霊碑を建立することも禁じられています」と語りました]
来日中のラビア女史らが靖国神社に参拝したことを知ると、北京政府の洪報道官は激しい口調で非難しました。
「中国の分裂分子と日本の右翼勢力が結託して、日中関係の政治的本質を破壊する」
「彼らの稚拙な行動は、必ずやウイグル族同胞を含めた国内外の中華人民子弟から唾棄されるだろう」
また、「世界ウイグル会議」と前後して開かれた日中首脳会談の折、胡錦濤国家主席は14日、野田首相との二者会談を拒否しました。
15日に予定されていた経団連の米倉会長と楊外相との会談も、前日深夜にキャンセルしています。
明らかに日本政府への報復です。
[日本ウイグル協会HPより、5月17日に行われた中国大使館前抗議デモ。ウイグル人代表団と日本人参加者による約200人で行われた]
ちなみに、訪日したラビア女史と何日か行動をともにした大高未貴さんは、ラビア女史らが集団で行動する時、常に怪しげな支那人がつきまとっていたと証言しています。
5月17日の中国大使館へのデモ行進でも、支那人カメラマンがつきまとい、ラビア女史らに賛同して参加していた一般の日本人女性の顔写真を執拗に撮り続けたりしていたそうです。
[日本ウイグル協会HPより、5月19日、ラビア女史を初めとするウイグル人代表者約20名が福島の被災地を訪問。いわき市内の久之浜を視察し、東日本大震災で亡くなられた方々を追悼する祈りが捧げられました]
ラビア女史は「世界ウイグル会議」大会後の5月19日、福島の3・11大震災被災地を訪れ、ウイグルの歌や踊り、音楽などで慰問しました。そしてこんなメッセージを残しています。
「今は大変でしょうけど、皆さんは強い国を持っています。それは本当に誇るべきことです。私達の祖国は誰も助けてくれず悲惨な状況にありますが、皆さんのように強い国が持てるよう戦い続けます。そして皆さんのように、どんなに苦しい状況に陥っても、笑顔で対応できるようになりたいと思っています。皆さんが一日も早く普通の生活に戻れるよう、また亡くなられた方々が天国で幸せに暮らせるようお祈りします」
ラビア女史はこの時、東京都の尖閣諸島購入計画に賛同し、乏しい運動資金の中から世界ウイグル会議を代表して、金10万円を寄付してくれました。
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[東トルキスタンの人々に平和と自由を さまより画像拝借]
ウイグル弾圧は日本にとって決して対岸の火事ではありません。
北京政府は「核心的利益」という言葉(どんな代償を払っても手放さないとする決意表明)を台湾やチベットやウイグル等に用いてきましたが、最近は尖閣諸島にもこの言葉を使うようになっています。
そして彼らのターゲットは尖閣諸島のみならず、沖縄全体に及んでいます。
人民解放軍の現役少将で国防大学戦略研究所の金一南所長は7月13日、中国広播網という官製メディアの取材記事において、「琉球はもともと中国の属地。それが日本によって強奪された」と論じた上で、「われわれは今後(対日交渉において)、尖閣の領有権問題にとどまらず、琉球群島全体の帰属問題を持ち出すべきだ」と語っています。
また、『社会観察』という政論誌の8月号が、復旦大学日本研究センター副主任の胡令遠教授と中国対外経済貿易大学国際関係学院の王海浜副教授の連名の「琉球問題論文」を掲載、そこでは金少将と歩調を合わせた主張をしており、「宣伝工作」の一環として、「国際社会に中国の主張を伝えること」の重要性を論じています(産経2012.9.13「石平のChina Watch」)
他に、拙ブログでこれまで何度か紹介しましたとおり、中国共産党商務部日本問題専門家の唐淳風氏は、2010年9月19日付の「環球時報」に「琉球(沖縄県)は明治政府が19世紀末に清国から奪い取ったもので、日本政府は今も沖縄住民の独立要求を抑え込んでいる」との趣旨の論文を掲載。
この人物はその後、「環球時報」傘下のテレビ局「環球網」の「日本真相」という番組(動画こちら)においても同じ趣旨の話をしています。
日本が尖閣を国有化した9月以降、中国では「尖閣本」がハイペースで出版されていますが、それと同時に、『琉球是中国的』と題した書籍など、沖縄の領有権を主張する書籍も複数出版されているそうです(ZAKZAK2012/11/30 23:57)。
[画像は共同通信より、9月18日、尖閣諸島周辺の接続水域に入った中国の監視船団。国有化以降、尖閣諸島周辺への中国公船の領海侵入や接続水域航行は常態化しています。直近では12月21日に接続水域航行が確認されました。12月13日には中国国家海洋局の航空機が尖閣諸島周辺上空を飛行。これは中国機による初めての領海侵犯でした]
中国共産党にとって、尖閣諸島侵略は沖縄侵略への第一歩に過ぎません。
「琉球の支那属地化」の次にやってくるのは、言うまでもなく「日本の支那属国化」です。
支那の静かなる侵蝕は、沖縄以外の日本各地でもとっくに始まっています。
東京麻布の中国大使館土地売却問題、新潟中国総領事館の万代小学校跡地移転問題、名古屋中国総領事館の国家公務員宿舎跡地移転問題、中国資本による日本各地の水源地買収問題など、皆さん一度は耳にしたことがおありでしょう(11/19放送「アンカー」中国による日本の土地買収問題第2弾!有本香さん現地取材参照)。
何十年か後、日本がウイグルのようにならないと誰が断言できるでしょうか?
私たち日本国民はウイグルの方々を支援し、共闘していくべきです。
具体的には……
冒頭に紹介した「ウイグル人亡命者の強制送還をやめるよう、アジア各国へ日本国政府からの働きかけを求める請願」に署名したり、情報を拡散する。
ウイグルの現状や北京政府の弾圧状況をネットで拡散したり、周辺の人に知らせる。
日本ウイグル協会のサポーターになる。あるいは寄付をする。
北京政府の弾圧に抗議するデモ等があれば参加する。
ウイグルに関する講演会や勉強会などイベントに参加する。
安倍新政権や自民党の議員さんに、ウイグルの方々を手助けしてくださるよう要請する。
……この他にもさまざまなサポートが可能だと思います。
皆様、どうかご協力下さい!!
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※参考サイト
・【Rabiye Qadir】ウイグル人の戦い、中共の民族浄化政策の現実[桜H24/5/22]
世界ウイグル会議第4回代表大会のため来日されていたラビア・カーディル総裁に、大高未貴さんが単独インタビューした動画です。
・ウェッジ2012年06月01日「ラビア・カーディル総裁に聞くウイグルの「いま」(前篇)
・ウェッジ2012年06月08日「ラビア・カーディル総裁に聞くウイグルの「いま」(後篇)
世界ウイグル会議終了の翌日、ラビア・カーディル総裁に、有本香さんが単独インタビューした記事です。
※拙ブログ関連エントリー
・08/8/12付:ウイグル人の声を聞け!(細切れぼやきも)
・09/7/9付:「アンカー」報道されないウイグル暴動の真実
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今年5月14日から17日まで、「世界ウイグル会議」の3年に一度の大会が東京で開催されました。
今日引用するお話は、ラビア女史がその来日中になされたものです。
[画像は産経新聞より、世界ウイグル会議で挨拶するラビア・カーディル主席=5月14日、東京都千代田区の憲政記念館]
■ラビア女史が命を賭して戦う理由
「世界で最も弾圧され、人権のかけらのない状況に置かれているのが我が民族とチベット族です。愛する息子が危険な状況におかれている情報も得ていますが*1、私が戦いを止めることはありません。こういった悲劇は私だけのものではありません。何千何万のウイグル人の母親達は、私の目を見て“いつ我が子を解放できるのか”と質問してきます。そういう人々は私達に期待しているのです。その期待を裏切ることはできません。……私の知っている母親は5人の子供を次々と死刑判決で失っています。だから、私がやるべき事はたくさんあるのです」
*1 ラビア女史の11人のお子さんのうち、5人の方はウイグルに拘束されています。3人は軟禁状態で、不当な理由で刑務所に入れられていた2人の息子さんは、今回の来日に対する報復措置として、ウイグルで最も劣悪な刑務所に移送されたそうです。
[マスコミが言えない韓国の話さまより画像拝借]
■いかにして東トルキスタンは中国に侵略されたのか?
「私達は高い農業技術を誇り、美しい伝統文化を持っていました。最初は我々の文化の高さに驚き、絶賛していたのです。笑顔で“友好”を連発し、甘言ばかり。それがある時、突然“中国は未開で野蛮なウイグル人を教育し近代化させてあげた”と対外的に吹聴しはじめました。
49年から54年にかけて、人民解放軍は野蛮人を救うために来たといって約25万人を虐殺しました。最初に富裕層、次に知識人、地域のリーダーや名誉を持つ人、宗教指導者の順に殺していきました。カシュガルの王宮も破壊されました。
次に行ったのが精神的な破壊です。人は一日一食、食べられるかどうかという状況におかれると精神が不安定になります。恐怖感は人としての基本的な感覚を破壊します。中国人はそうした事を熟知した上で、私達を動物のように扱ってきたのです。シャワーを禁じ、川で体を洗う生活や、20人で一つの部屋で寝起きし、10人で一つの鍋をつつく生活を強要しました。
そしてある日、頬笑みながら“我々の政策に間違いがあるなら、素直に声を上げてください。それを参考に改善します”と言いながら、声を上げた人をいきなり国家反逆罪だといって拘束しました。その数は6万人以上で、彼らはクリム盆地に追放されましたが、生きて戻った人は千人にも満たなかったのです。
61年の配給は1カ月250グラムの油と、8〜13キロの食糧で、飢餓のため数十万人が死にました。当時の“汚れた白饅頭”の事件は有名です。ウイグル人に中国人が白い饅頭を投げ与えました。しかしその饅頭は大便をした後、尻を拭いたもので、汚物がこびりついていました」
[さかさんのブログより画像拝借]
■核実験について
「1964年から96年にかけて、中国政府はウイグルの砂漠で地上核実験を46回も行い、そのため何十万、何百万という人々が被害を受けました。直接的、間接的にどれほどの人々が死んだか誰にもわからず、中学生になっても歩行できない男の子や、癌、白血病、奇病患者が続出しました。中国政府は被害の大きかった村々を封鎖し、立ち入り禁止にしましたが、98年に医師のアニバル・トフティ氏が密かに潜入し、悲惨な実態を映像にして、世界83カ国で公開しました。しかし、現在も癌や原因不明の奇病は続いていますが、政府は貧しい彼らに一切、治療の支援もせず、自然と死に絶えるのを待っているような状態です」
[民族衣装を着るウイグルの少女。罪のない女性たちがなぜここまで迫害を…?台湾は日本の生命線!さまより画像拝借]
■男は刑務所へ!女は奴隷にせよ!
「2001年の9・11同時多発テロ以前に、中国の全人代の議員が提案した“対ウイグル政策17カ条”という秘密文書があります。そこにはウイグル人の豊かさ、楽しみや喜びを奪い、宗教、言葉、文化を破壊、厳しい弾圧で、男は刑務所へ女は奴隷にせよと書いてあり、実際にこの内容が実行されています。06年から09年の間に約40万人の若いウイグル人女性(15歳〜25歳)が沿海部の工場施設などに強制移住させられ、今年の4月にはその数が70万人にものぼりました」
[画像は2009年7月に発生したウイグル暴動を取り上げた関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”より]
■強制連行と民族浄化
「(強制連行のやり方は)中国の役人が娘のいる家庭に数名で押しかけ、最初は“都市部に行けば高賃金な職場を紹介する”などと甘言をかけます。それでも親や娘がイエスと言わないと、農民であれば農地没収、住居の破壊、住民権の剥奪などをチラつかせ、最終的に娘を手放すしか手段がない状況に追い込んでゆくのです。実際の労働環境は毎日10時間以上休みもなく働かされ、年収は8万円にも満たないのです。あまりにも過酷な労働環境なので、地元の漢民族はこれらの工場施設を“00刑務所”と呼んでいます。
この事は秘密裏に遂行されてきたのですが、今年になったら開き直ってウイグル自治区のトップが“職にあぶれた貧しいウイグル人女性を救済するため、これから150万人を強制移住させる”と公言しました。ウイグル人男性から結婚適齢期の娘達を奪い、彼女達を漢民族と結婚させることによって民族浄化、エスニック・クレンジングしようという策謀です。これはナチス・ドイツのホロコースト以上の人類に対する冒涜です」
[画像はYouTubeより2009年6月26日、中国広東省で起きたウイグル人労働者襲撃事件。一人の漢人が失業した腹いせにネットにデマを流したことで、漢民族がウイグル人を襲撃し大規模な衝突事件に発展しました]
■中国共産党の内部抗争の激化がウイグルに及ぼす影響は?
「政府のコントロールがきかなくなり、無政府状態になる可能性もなきにしもあらずです。とはいえ中国は容易にはウイグルを手放さないでしょう。中国にとっての領土とは国際法が定めたものではなく、自分達が欲しい土地、すべて中国の領土ということなのですから」
[ウイグル自治区書記の張春賢。画像は真シルクロードさまから拝借]
■ウイグル自治区書記異動で事態はさらに悪化
「2010年4月、我が民族の血で両手をいっぱいに濡らした王楽泉ウイグル自治区書記が中央政府に異動し、後任に張春賢*2がウイグルに赴任しました*3。そのとき、我々は新人に期待したのですが、結果は逆でした。彼は赴任するや否や、18歳から25歳の子供たちに死刑判決を下し、次々と処刑しているのです。中国政府の政策は、“殺したいときに殺す”“殴りたいときに殴る”“頭をさげろと言ったとき、頭を下げなければならない”。つまり、“政策に従わないと命がない”という政策を我が民族にとっているのです。
今回、世界ウイグル会議で話し合った戦略は、すべてを明かすことは不可能ですが、その一部はウイグル自治区に住む人達に伝えようと思います。しかし非常に困難です。電話は盗聴され、メールも検閲されています。パスワードなど一週間に一度は変えているにもかかわらず、亡命先のアメリカの自宅での会話が、その直後にウェブに掲載され驚かされたことも多々あります」
*2 「正論」記事では「張春堅」とありますが、ネットの報道等で調べたところでは「張春賢」が正しいようです。なお、この交代人事は2009年に発生した暴動の責任をとらされた王楽泉の事実上の更迭とみられます。
*3 「正論」記事では赴任した年は「2012年」とありますが、ネットの報道等で調べたところでは「2010年」が正しいようです。
[画像は産経新聞より、世界ウイグル会議東京大会で関係者らのスピーチに耳をかたむけるラビア・カーディル主席。平沼赳夫さん、田母神俊雄さん、櫻井よしこさんの顔も見えます=5月14日、東京都千代田区の憲政記念館]
■それでも前進を
「それでも私達は絶望していません。中国の隣国の日本で、私達の大会が開催できたことがその証拠です。この事はいまニュースとして世界を駆け巡っていることでしょう。それによって私達の戦いを理解してくれる人々が益々増える筈です。泣いたり、嘆いたりしている暇はありません。一歩、一歩前進するのみです」
以下は、ラビア女史以外の「世界ウイグル会議」メンバーのお話です。
■カザフスタンから「世界ウイグル会議」代表会議に参加した女性代表員
「中国政府は、首にロープを巻き付け、まるで死刑囚のように合成された私の写真を添付し、日本に行けば命の保証はできない、とする警告書を送りつけてきました。ご丁寧に、数年前、不慮の事故で死んだカザフ在住のウイグル女性の名前まで書いてありました」
■このたび「世界ウイグル会議」代表会議で副総裁に選出されたイリハム・ムハマディ氏
「5月20日、12歳のメルザビット君という少年がコロラという街でコーランを勉強していただけで公安に連行されました。翌日、当局から母親に“息子さんは昨夜、我々の質問に耐えられず、突然壁にぶつかって自殺を図った”という連絡が入ったのです。狂乱状態に陥った母親がかけつけると、遺体には全身青痣があり、首にはロープの跡、頭の右側が陥没して穴が空いていたそうです。虐殺されたのは明らかなのに、母親はその場で数名の公安に取り囲まれ“息子は自殺しました。遺体は翌日埋葬します”と書かれた文面に署名を強要され、遺体検証もなく一方的に葬られたそうです」
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[画像は外務省サイトより、2010年3月18日、岡田外務大臣(当時)を表敬した程永華駐日大使]
今年5月の「世界ウイグル会議」東京大会の開催については、北京政府が何とか阻止しようと様々な圧力を日本政府にかけてきました。
また、程永華駐日大使は、与野党の国会議員100人超に、5月8日付で同会議の開催を容認したことを抗議するだけでなく、ラビア・カーディル総裁との接触を避けるよう要請してきました。
その文面はまるで属国に命令するような口調で、このように書いてありました。
「『チベット独立』勢力を支持せず、舞台を提供せず、いかなる形でも接触しないことを希望する」
「日本政府が(世界ウイグル会議開催)を認めれば、中国の安定と安全利益を損なうだけでなく、日本自身の安全にも害がある」
これには自民党の古屋圭司衆議院議員はじめ、多くの議員が「脅迫状ともいうべき文章だ」と激怒し、議員連盟で中国大使に抗議文を提出しました(古屋圭司議員のブログ5/18付を参照)。
その後どうなったかというと、民主党の福島伸享衆議院議員(当時。先の衆院選で残念ながら落選)によれば、返事がないので中国大使館に乗り込み、「このような失礼な文書は送るべきでない」という抗議の意思を伝えたものの、相手は中国の正当性を延々喋るだけだったそうです。
それよりも深刻なのは、国会議員の中には、抗議文が来ていることすら興味がないという人がたくさんいたことです。驚くべきことに、文面を読んでも「そんなに腹立たしいことなの?」という人までいたそうです!(「WiLL」2012年10月号)。
この件についての記事まとめはこちらを。
こうした北京政府の姿勢に外務省が臆したのか、ラビア女史へのビザ発給が決定したのは期限ぎりぎりでした。
[5月14日、靖国神社を参拝したラビア女史は、「この神社に祀られている人達は、国を守るために戦った戦士であり、日本民族の英雄です。祖国のために命を落とした人々に敬意を払うのは、イスラム教徒の私達も変わりはありません。しかし、私達ウイグル人には、祖国のために殉じた人達を弔う慰霊碑を建立することも禁じられています」と語りました]
来日中のラビア女史らが靖国神社に参拝したことを知ると、北京政府の洪報道官は激しい口調で非難しました。
「中国の分裂分子と日本の右翼勢力が結託して、日中関係の政治的本質を破壊する」
「彼らの稚拙な行動は、必ずやウイグル族同胞を含めた国内外の中華人民子弟から唾棄されるだろう」
また、「世界ウイグル会議」と前後して開かれた日中首脳会談の折、胡錦濤国家主席は14日、野田首相との二者会談を拒否しました。
15日に予定されていた経団連の米倉会長と楊外相との会談も、前日深夜にキャンセルしています。
明らかに日本政府への報復です。
[日本ウイグル協会HPより、5月17日に行われた中国大使館前抗議デモ。ウイグル人代表団と日本人参加者による約200人で行われた]
ちなみに、訪日したラビア女史と何日か行動をともにした大高未貴さんは、ラビア女史らが集団で行動する時、常に怪しげな支那人がつきまとっていたと証言しています。
5月17日の中国大使館へのデモ行進でも、支那人カメラマンがつきまとい、ラビア女史らに賛同して参加していた一般の日本人女性の顔写真を執拗に撮り続けたりしていたそうです。
[日本ウイグル協会HPより、5月19日、ラビア女史を初めとするウイグル人代表者約20名が福島の被災地を訪問。いわき市内の久之浜を視察し、東日本大震災で亡くなられた方々を追悼する祈りが捧げられました]
ラビア女史は「世界ウイグル会議」大会後の5月19日、福島の3・11大震災被災地を訪れ、ウイグルの歌や踊り、音楽などで慰問しました。そしてこんなメッセージを残しています。
「今は大変でしょうけど、皆さんは強い国を持っています。それは本当に誇るべきことです。私達の祖国は誰も助けてくれず悲惨な状況にありますが、皆さんのように強い国が持てるよう戦い続けます。そして皆さんのように、どんなに苦しい状況に陥っても、笑顔で対応できるようになりたいと思っています。皆さんが一日も早く普通の生活に戻れるよう、また亡くなられた方々が天国で幸せに暮らせるようお祈りします」
ラビア女史はこの時、東京都の尖閣諸島購入計画に賛同し、乏しい運動資金の中から世界ウイグル会議を代表して、金10万円を寄付してくれました。
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[東トルキスタンの人々に平和と自由を さまより画像拝借]
ウイグル弾圧は日本にとって決して対岸の火事ではありません。
北京政府は「核心的利益」という言葉(どんな代償を払っても手放さないとする決意表明)を台湾やチベットやウイグル等に用いてきましたが、最近は尖閣諸島にもこの言葉を使うようになっています。
そして彼らのターゲットは尖閣諸島のみならず、沖縄全体に及んでいます。
人民解放軍の現役少将で国防大学戦略研究所の金一南所長は7月13日、中国広播網という官製メディアの取材記事において、「琉球はもともと中国の属地。それが日本によって強奪された」と論じた上で、「われわれは今後(対日交渉において)、尖閣の領有権問題にとどまらず、琉球群島全体の帰属問題を持ち出すべきだ」と語っています。
また、『社会観察』という政論誌の8月号が、復旦大学日本研究センター副主任の胡令遠教授と中国対外経済貿易大学国際関係学院の王海浜副教授の連名の「琉球問題論文」を掲載、そこでは金少将と歩調を合わせた主張をしており、「宣伝工作」の一環として、「国際社会に中国の主張を伝えること」の重要性を論じています(産経2012.9.13「石平のChina Watch」)
他に、拙ブログでこれまで何度か紹介しましたとおり、中国共産党商務部日本問題専門家の唐淳風氏は、2010年9月19日付の「環球時報」に「琉球(沖縄県)は明治政府が19世紀末に清国から奪い取ったもので、日本政府は今も沖縄住民の独立要求を抑え込んでいる」との趣旨の論文を掲載。
この人物はその後、「環球時報」傘下のテレビ局「環球網」の「日本真相」という番組(動画こちら)においても同じ趣旨の話をしています。
日本が尖閣を国有化した9月以降、中国では「尖閣本」がハイペースで出版されていますが、それと同時に、『琉球是中国的』と題した書籍など、沖縄の領有権を主張する書籍も複数出版されているそうです(ZAKZAK2012/11/30 23:57)。
[画像は共同通信より、9月18日、尖閣諸島周辺の接続水域に入った中国の監視船団。国有化以降、尖閣諸島周辺への中国公船の領海侵入や接続水域航行は常態化しています。直近では12月21日に接続水域航行が確認されました。12月13日には中国国家海洋局の航空機が尖閣諸島周辺上空を飛行。これは中国機による初めての領海侵犯でした]
中国共産党にとって、尖閣諸島侵略は沖縄侵略への第一歩に過ぎません。
「琉球の支那属地化」の次にやってくるのは、言うまでもなく「日本の支那属国化」です。
支那の静かなる侵蝕は、沖縄以外の日本各地でもとっくに始まっています。
東京麻布の中国大使館土地売却問題、新潟中国総領事館の万代小学校跡地移転問題、名古屋中国総領事館の国家公務員宿舎跡地移転問題、中国資本による日本各地の水源地買収問題など、皆さん一度は耳にしたことがおありでしょう(11/19放送「アンカー」中国による日本の土地買収問題第2弾!有本香さん現地取材参照)。
何十年か後、日本がウイグルのようにならないと誰が断言できるでしょうか?
私たち日本国民はウイグルの方々を支援し、共闘していくべきです。
具体的には……
冒頭に紹介した「ウイグル人亡命者の強制送還をやめるよう、アジア各国へ日本国政府からの働きかけを求める請願」に署名したり、情報を拡散する。
ウイグルの現状や北京政府の弾圧状況をネットで拡散したり、周辺の人に知らせる。
日本ウイグル協会のサポーターになる。あるいは寄付をする。
北京政府の弾圧に抗議するデモ等があれば参加する。
ウイグルに関する講演会や勉強会などイベントに参加する。
安倍新政権や自民党の議員さんに、ウイグルの方々を手助けしてくださるよう要請する。
……この他にもさまざまなサポートが可能だと思います。
皆様、どうかご協力下さい!!
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※参考サイト
・【Rabiye Qadir】ウイグル人の戦い、中共の民族浄化政策の現実[桜H24/5/22]
世界ウイグル会議第4回代表大会のため来日されていたラビア・カーディル総裁に、大高未貴さんが単独インタビューした動画です。
・ウェッジ2012年06月01日「ラビア・カーディル総裁に聞くウイグルの「いま」(前篇)
・ウェッジ2012年06月08日「ラビア・カーディル総裁に聞くウイグルの「いま」(後篇)
世界ウイグル会議終了の翌日、ラビア・カーディル総裁に、有本香さんが単独インタビューした記事です。
※拙ブログ関連エントリー
・08/8/12付:ウイグル人の声を聞け!(細切れぼやきも)
・09/7/9付:「アンカー」報道されないウイグル暴動の真実
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Comments
幸いなことに、声を上げることが出来る国に生まれました。大変幸運なことだったと感謝しております。
できる範囲で拡散させていただきます。
お正月に帰省したとき家族にも署名してもらおうと思います。
すこし想像力を働かせれば、尖閣から沖縄に住まわれる人々が同じ様な運命をたどる事を否定出来ない事をどうすれば斜め上の人達に分かってもらえるのでしょうか?
もう、彼らのことは諦めて打ち捨てて行くべきなのか?
いや、日本人はそんな薄情者ではないし、そうなりたくもない。
日本国憲法前文の「諸国民」が皮肉にも日本自身だけなんですよね、少なくとも日本の最近隣諸国の中では。
(台湾でさえ、現台湾政府はいまいち信用出来ない)
くっくりさんありがとうございます。
確かにチベットよりも注目度は低いですよね。
少しずつでもいいので、出来ることをしていきましょう。
数日前の記事にコメントして申し訳ありません。
この記事を読んで、うなされてしまいました。
こんなに過酷な状況を生きている人々がいたとは。
チベットについては、書籍を読んだことがあるので知っていましたが、
ウイグルの詳しいことは
こちらで知りました。
なぜ、チベットから亡命した人は
そのままインドや日本に住めるのに、ウイグル人だけ強制送還なんでしょうかね。
日本でも、積極的に難民を
受け入れてあげればいいと思います。
なんとかしてあげたい気持ちでいっぱいです。