ぼやきくっくり時事ネタぼやきと番組書き起こし

財務　こんなにひどい内閣（菅内閣）は、私の官僚人生のなかでも一度も見たことがない。それなのに、テレビメディアがあまりに甘すぎる。震災だから許してやれと言わんばかりじゃないですか。

経産　震災だからこそ潰すべきですよね。

財務　テレビ報道が明らかに変ですよ。特にＴＢＳ、テレ朝、ＮＨＫ。新聞は、毎日は軌道修正しつつあるけど、朝日は相変わらず。まさに“亡国のジャーナリズム”です。

経産　特に、ＮＨＫの原発報道はひどすぎる。組合が強いからああなるのでしょうが……。ＮＨＫの原発批判には、必ず「自民党時代からやってきたことですよね」という言葉が入っている。

内閣　民主党はなおひどいじゃないですか。総理自らセールスマンとなって、満面の笑みを浮かべて積極的にベトナム原発を売り込んでいた。リードしたのは、仙谷官房副長官と福山官房長官です。「これからは新幹線と原発を海外に売り込むんだ」と鼻息荒かったのを、我々はみな忘れてはいませんよ。

経産　菅政権は当初から、成長戦略が空っぽだと批判されていました。肝心の中身は、ＴＰＰと原発の海外売り込みの二つしかなかった。いずれもいまでは都合が悪くなったので、わが社（経産省）が先頭に立って強引に押し込んだと責任転嫁されています。省内は節電で明かりも暗いけど、雰囲気も真っ暗。

内閣　テレビは必ず歩調を合わせるよね。官僚は顔が見えない存在だから、“悪役”に仕立てやすいのでしょう。御社（経産省）の古賀茂明官房付は別として。

財務　別に自民党の肩を持つわけではないですが、震災後、自民党も裏では結構、与党に協力しています。ところが、テレビは「引きずり降ろそうとしている」とか、「不信任案決議を出した」「復興よりも政局を考えている」としか報道しない。

経産　自民党のＰＲ不足もあるんですよね。「なんでこんなに下働きしなくてはいけないんだ」と、むくれている自民党議員は結構いる。議員立法も頑張って出しているのに、報道しないですね。

内閣　7月6日の衆議院予算委員会で赤澤亮正(りょうせい)議員が、民主党の津波対策推進法案について問い質していた。東日本大震災が起きる前に、津波に対する原子力発電所の安全対策推進を盛り込んだ法案を自公は提出していたんです。もし、民主党が蹴っ飛ばしていなかったら、何割かの人は救われたはず。そういうことをテレビメディアは報じるべきですよ。

財務　最新の時事の世論調査では（7月7日〜10日実施）、ようやく支持率が12.5％に下落した。前月と比較すると、10ポイント近く落ちている。国民も、“幽霊内閣”だとようやく理解したのでは。

厚労　これまでは、「震災で仕方がない」という国民の優しさが下駄をはかせていただけです。

経産　テレビでは、何の仕事もしない内閣を「未曾有の危機だから挙国一致で支えろ」という識者が少なくないのですが、それが政治空白をうんでいるという事実に気がついてないのかと疑問でした。

厚労　ここまできたら、解散しても政治空白にはならない。自民党のほうが「腐っても鯛」です。

経産　民主党はたとえて言うなら、「ちゃぶ台をひっくり返すことだけが目標」だった政党。2年前のマニフェストを見ると、「政権交代」と大きく書いてある。それがゴールだから、実際に政権を取った後は目標がない。震災対応もCO2の25％も普天間もできるわけがないんです。

財務　結局、民主党の議員って、自民党政権を引きずり降ろして「ざまあみろ」と言いたい元自民党議員と、自民党議員の息子と自民党から公認を貰えなかった人たちの集団ですからね。

厚労　税と社会保障の一体改革も含めて、国会答弁があまりにひどい。こんな答弁がよく通るなあと思った。自公政権でこんな答弁したら大問題になっていただろうという場面が何度もあった。たしかに、前政権でも誇張表現は数週間に一度はありました。ところが民主は、一日に複数回ある。嘘も平気でつく。

−−7月14日の政府の社会保障改革に関する集中検討会議後の懇談会で、菅総理は「政治家は何を言っても信用されない。特に私は口下手で信用されていない」とぼやいたそうですが、信じられるわけがない（笑）。

内閣　官僚の9割は、「自分たちは自公政権時代と変わらず答弁をつくっているけど、つくるのがバカバカしい」と言うはずだから。

財務　皆、真面目だから意味がないとわかっていてもつくる。菅さんが財務相に就任した時は、前職の同僚から「どうせ見ないから引き継ぎ書も説明書も要らないよ」と言われていたけど、担当者は深夜までかかって作成していたようです。結局、無駄でしたが（笑）。

内閣　閣僚がつくったものとは違う虚偽答弁をしまくるんですから。メディアも少しは霞が関の役人に取材して、真面目な番組づくりをしてほしいですよね。

　____________________________一部起こしここまで


　メディア、民主党、官僚……どれも「どっこいどっこい」じゃないかという気もしますが、皆さんはどう感じられましたか？

　私は、官僚の目から見てもＴＢＳ、テレ朝、ＮＨＫ、朝日新聞の報道はおかしいんだ、ってことにかなり驚きましたが。

　それにしても、退職済の官僚の方々はよくテレビに出ておられますが、古賀さんみたいに、現役の官僚の方が顔出しで出られることって滅多にありませんよね。
　「もっと表に出てきて言いたいこと言ってくれればいいのに」と、私なんかは常日頃感じているのですが。

　ま、今の官僚組織の中にあっては、現役官僚が顔出しでメディアに本音なんか語ったりしたら、古賀さんみたいにいっぺんに閑職に追いやられてしまうんでしょうけど(T^T)

　だから引用の最後で内閣官僚さんが言われてる「メディアも少しは霞が関の役人に取材して」っていうのは、あくまでも匿名取材のことなんだと思います。残念ながら。

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　この「WiLL」9月号の座談会では他に、民主党の弁護士利権についても語られていました。

　現役官僚らが指摘したのは、特に原発事故に関すること。

　一言で言うと、原発事故の損害賠償交渉に絡み、日弁連が政府と随意契約を結んでいることで、日弁連の弁護士が美味しい思いをする仕組みになってしまっているそうです。

　これの人件費が二次補正で約10億円計上されたのですが、仙谷官房副長官（言わずと知れた弁護士議員）が相当強硬に押したそうです。

　また、随意契約についても、「日弁連にすべて任せろ。優秀な弁護士にお願いするのであれば、時給２万が相場だ。弁護士手当はしっかりやれ」と、やはり仙谷さんが押し切ったとのこと。

　実は、民主党政権と日弁連との関係の深さは大震災発生直後から噂になっていたそうです。

　例えば、被災地がまだ物資を必要としている段階から弁護士を300人も派遣。
　ところが相談件数は全部で1000件。ひとり約3件。少なっ！！
　派遣された弁護士300人には、相談料25,000円＋日当15,000円＋宿泊交通費が支払われたそうです。
　大阪や京都から行った弁護士は、何と10万円コースです。

　そのお金、苦しんでる被災者の方々に使ってあげて下さいよ(T^T)

　そういや、仙谷さんって前原さんの後見役ですよね。
　前原さんがもし新首相になったら、弁護士利権はさらに拡大し、日弁連はそれこそウハウハ状態に？！

※現役官僚の匿名座談会は「WiLL」10月号（今月号。8/26発売）にも載っています。興味のある方はどうぞ。

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　「利権」と聞くと未だに自民党をイメージする人が多いのかもしれませんが、このように民主党も様々な利権を抱えています。
　ほとんど報道されないので、気づいてる国民は少数のようですけども(T^T)

　それでも↓自治労や日教組についてはわりと以前から言われてきましたが、

・07/6/12付：「たかじん委員会」年金問題と自治労、麻生太郎
・08/7/22付：再録「報道特集」日教組徹底研究

　もっと深刻なのは、外国勢力が絡んだ利権ではないでしょうか。



　例えば、8/24放送「アンカー」で青山繁晴さんも指摘されたように、民主党との半島勢力とのつながりは相当根深いものがあります（注：上記画像は7/13放送分）。

　カネだけでなく情報、それも国家機密が半島に流れている可能性が十分にあるのです。

　そういや、前原さん、在日韓国人女性から献金を受け取っていた問題で近いうちに釈明会見するって言ってたのに、今のところ（8月27日未明時点）、まだやってないですよね。

　マスコミや世論には、「子供の頃から知ってる近所のおばちゃんにお小遣い程度の額をもらっただけ。大した問題じゃない」という論調も多いから、「ま、いいか」って放置してるんじゃないでしょうね？(-.-#)

　この前原さんの在日献金問題について、なぜかマスコミはめちゃ甘いんですよね。

　さっきも「朝まで生テレビ」で、田原総一朗氏が、「美談だよ」「５万円ぽっちで辞めなきゃいけないの？」などと発言してました。

　8月17日放送「ちちんぷいぷい」（毎日放送）では、出演者が総出でやはり「近所のおばちゃんにお小遣いもらっただけ」と言って前原さんを庇ってました。

　メインキャスターの角淳一氏に至っては、「（外国人だからといってあれこれ規制するのは）差別にもつながる」とまで言い出す始末。

　こいつらアホか？！とがっくり来てたら、たったひとり反論してくれたのが吉本新喜劇の小藪千豊座長。

　「外国人の献金問題は枝葉末節の問題ではない。政治をやる上で外国人の影響を受けるかもしれない。ましてや松下政経塾まで出た人がそんなことでいいのか？」

　余談ですが、小藪くんは昨年の尖閣諸島沖中国船衝突事件の時も、良い発言をされてました（10/16放送 読売テレビ「あさパラ！」）。

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　立つ鳥跡を濁す！！
　最後まで菅さんらしいですね(T^T)

■退陣前に菅政権が自画自賛の冊子作成　鳩山前政権に責任転嫁も（産経8/25 21:57）


　はいはい。もう二度と表舞台に出てこないでね！(#-.-)ノ""""

　で、29日（月）には新しい民主党代表、つまり次の首相が選出されるわけですが、そのニューリーダーに新しい希望を見出す国民が果たしてどのぐらいいるのでしょうか。

　政権たらい回し、政策よりも数の論理、勝ち馬に乗ろうとする人たち。
　最大勢力のボスからいかに支持を取り付けるかが勝敗を大きく左右する。
　自民党時代と何が違うんでしょう？

　候補者の多くが「小沢詣で」をしたり（前原さんも例外ではなかった）、小沢さんにおもねる発言をしました。
　で、結局は「反小沢vs親小沢」って構図です。
　「脱小沢」とは何だったんでしょう？

　「前原vs海江田」は、外交面で言えば「反中vs媚中」ですよね。

　前原さんは中国に対してはわりと物申してきた人ですが、首相になれば今までのようには行かないでしょう。ましてやバックには媚中の仙谷さんがついてるし、大いに不安です。

　実際、前原さんは尖閣沖中国船衝突事件の時も、最初は威勢の良いこと言ってたのに、結局は仙谷さん（当時は官房長官）に丸投げしましたからね。

　一方の海江田さんは、中国に関してはもう目も当てられないほどひどい。

　2008年3月の中共によるチベット弾圧の時、何と海江田さんは、蜂起したチベット人を批判して、胡錦濤を擁護したのです（08/3/21放送「ミヤネ屋」より。10/8/9付拙エントリーに起こしあり。ちなみに当時、海江田さんは落選中）。

　経済面で言えば、前原さんも海江田さんもTPP推進派というのが気になります。
　拙ブログでは以前、ジャーナリストの東谷暁さんが「アンカー」に出られた時の起こしをしました。

・11/2/16放送：「アンカー」東谷暁氏が解説“報道されないTPPの真実”
　
　それまで私はTPPに賛成でも反対でもなかったのですが、東谷さんの話を聞いて、日本人としてはこれは反対に回らざるを得ないと強く思ったものです。

　とにかく、「言うだけ前原」と「泣き虫海江田」の戦いっていう時点で夢も希望もないというか。
　あれだけの大人数なのに、民主党ってこの程度の人たちしかおらんの？

　小沢さんも小沢さんですわ。
　あれだけ長い間政治やってて、まともな人材の一人も育てられへんの？

　小沢さんが今回支持を打ち出した海江田さんは、かつて著書「僕が小沢政治を嫌いなほんとの理由」の中で「心情的な『反小沢』ではなく、政策上、理念上の対立軸が僕にはある」とまで書いた人ですよ（毎日8/24）。

　それでも小沢さんはそんな海江田さんの支持に回るしかなかったというんですから、見てるこっちが情けなくなっちゃいます。

　ただ、どちらが新首相になるにしても一筋縄では行かなくて、１回目の投票でどちらも過半数に届かず決戦投票になる可能性も大いにあるようです。

　この土日、民主党の中は様々な動きがあって、色んな報道がなされるでしょうが、開票の最後の瞬間まで、誰が選ばれるかは分からないのかもしれませんね。

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　ま、こうやってあれこれ考えるのも実は空しいのです。

　民主党が政権党である限り、誰が首相になっても期待できないからです。

　そもそもが民主党には未だ綱領すらありません。

　なぜか？寄り合い所帯の民主党が綱領を作ろうとすれば必ず意見が大きく割れます。ひいては党の分裂にもつながりかねない。だから作れない。

　民主党には日本の将来像や国家観を語れる政治家が皆無に近い。
　語れる人も、政権党となった今は、党内が紛糾するのを恐れてなかなか言い出せないんじゃないでしょうか。何せ極左から保守まで幅広い人たちが混在してるから。

　そういや野田さんが24日に江田五月さんと会談、代表選の支援を要請したと聞き、何それ？と私は苦笑してしまいました。

　6/11付の拙エントリーでも紹介したように、野田さんは歴史認識はかなりまともな人で、「『Ａ級戦犯』と呼ばれた人たちは戦争犯罪人ではない」「『戦犯』の名誉はすでに回復されている」「国内法上、戦犯は存在していない」「『南京大虐殺20数万』は虚構である」「満州事変以来一貫して侵略戦争を行なっていたという解釈は間違いである」「『Ａ級戦犯』の合祀を理由とする首相の靖国神社参拝への反対論は破綻している」と、小泉政権時代に提出した質問主意書の中で述べています。

　そんな野田さんが、「靖国神社は先の戦争で国民を戦争に駆り立てる役割を果たした」「戦争責任や諸外国に迷惑を掛けたことを考えると（閣僚が参拝するのは）いかがなものか」という考えの江田さんと、一緒に政治をやっていけるんですか？

　もともとがひとつの党として団結しようというところに無理がある上に、組織としてもなってなくて、震災対応ひとつとってもどこで誰がどう物事を決定してるのかもよく分からない。

　さらに、外国勢力の浸透をやすやすと許してしまう体質でもある。

　これらが根本的に改善されない限り（改善されるとも思えませんが）、民主党には統治能力が認められないし、要するに誰が首相になっても同じことの繰り返しになると思えてならないのです。

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■「お気楽くっくり」更新済
　ジョブズ氏辞任でMacと私。

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