さくらさくら今咲きほこる(写真と和歌)
写真は4月7日夕刻に筆者が近所の公園で撮影したものです。
(大阪は4月6日が満開だったそうです)
写真だけだと寂しいんで、桜に関する和歌も付けました。
絵と内容が一致しないのはご愛敬ということで……(^^ゞ
どちらかと言えば「お気楽くっくり」向けの記事ですが、あえてこちらに。
だって北のミサイル発射映像とか発射直後の衛星写真とか、テレビをつければこんなんばっかり見せられて、皆さん、気ぃ悪いでしょ(T^T)
どうかこちらでお口直しならぬ、お目直しを。
(あまり綺麗に撮れてなくて申し訳ないですが)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせし間に】
「長雨にうたれて、すっかり色あせてしまった花(桜)を眺めています。その花の色のように、あなたの心も変わってしまったのですね。わたしが、あなたの来ない日々をむなしく過ごしている間に…」
小野小町
(大阪は4月6日が満開だったそうです)
写真だけだと寂しいんで、桜に関する和歌も付けました。
絵と内容が一致しないのはご愛敬ということで……(^^ゞ
どちらかと言えば「お気楽くっくり」向けの記事ですが、あえてこちらに。
だって北のミサイル発射映像とか発射直後の衛星写真とか、テレビをつければこんなんばっかり見せられて、皆さん、気ぃ悪いでしょ(T^T)
どうかこちらでお口直しならぬ、お目直しを。
(あまり綺麗に撮れてなくて申し訳ないですが)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせし間に】
「長雨にうたれて、すっかり色あせてしまった花(桜)を眺めています。その花の色のように、あなたの心も変わってしまったのですね。わたしが、あなたの来ない日々をむなしく過ごしている間に…」
小野小町
【高砂の 尾上(おのえ)の桜 咲きにけり 外山(とやま)の霞 立たずもあらなむ】
「遠くの山の峰の桜が咲いたよ。人里近い山の霞よ、どうか立たないでおくれよ。(桜が見えなくなってしまうから)」
権中納言匡房
【もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし】
「わたしがあなたをしみじみいとおしいと思うように、あなたもわたしを、しみじみいとおしいと思っておくれ、山桜よ。花より他にわたしの心を知る人もいないのだから」
前大僧正行尊
【久方(ひさかた)の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ】
「のどかな日のひかりのさしている春の日に、なぜ桜の花は静かな心もなく、このように忙しく散ってゆくのだろうか」
紀友則
【一目見し君もやくると 桜花 けふは待ちみて ちらばちらなん】
「桜の花よ、ちょっと顔を見せた人が、もう一度来るかもしれないから今日一日だけは散るのを待ってみてくれ。それでも訪れない時は、お前の勝手で散って貰おう」
紀貫之
【おしなべて 花の盛に なりにけり 山のはごとに かかる白雲】
「すべての花(桜)が盛りになったなあ、山のどの稜線にも白雲がかかったように花が咲いているよ」
西行
【願はくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ】
「もし願いが叶うならば、爛漫たる桜の花のもとで死にたいものだ、まさにその2月15日(太陽暦の3月末)の満月のころに」
西行
※これを詠んだ3年後の2月16日、西行は驚くべきことに願った通りの時に没した。
【世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし】
「桜を愛する余りに、雨や風やが気がかりで、心は落ち着かない。こんな想いをするのならば、いっそこの世に桜がなければと(決して桜を悪んで無ければよいという意ではない)」
在原業平
【散ればこそ いとど桜は めでたけれ 憂き世になにか 久しかるべき】
「散るからこそ、いっそう桜はすばらしい。この憂き世に不滅のものなどないのですから」
詠み人知らず
※上の在原業平の歌に対する返歌
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※参考リンク
・Milch's blog>08/4/1付:「桜を詠んだ和歌・俳句」あれこれ
・四季の花図鑑>桜について
・西行の研究>西行の生涯とその歌:第五期
・Yahoo!知恵袋
※関連記事
・【日本よ】石原慎太郎 花見の頃に(産経4/7)
※拙ブログ関連エントリー
・09/3/21付:桜と日本人の感性
桜にまつわる楽曲と映像のご紹介
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★このブログが面白かったらクリックして下さい→
★ご面倒でなければこちらも→
村山談話白紙撤回の署名にご協力ください。
アニメ「めぐみ」配信中。
英語・中国語・韓国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
________________________________________________
★トラックバックを下さる方へ
お手数ですがこちらに一度目を通されてから宜しくお願いします。
★コメント(投稿)を下さる方へ
初めてコメント下さる方は、お手数ですがこちらに一度目を通されてから宜しくお願いします。
Comments
いい写真を有難う
くっくりさんに素敵な和歌と桜の写真を見せていただき、ささくれ立っていた自分が、和らぎました。
『願わくは花の下にて……』西行
大好きな和歌です。自分が日本人だなあ、と思わせてくれますね。
後はこれで花粉の飛散(或いは「悲惨」)量が少なければ・・。
紅葉もきれいですが、桜の季節はまた格別ですよ。機会あればいちどどうぞ。
Nana Mouskouri - Le temps de cerises(サクランボの季節)
http://www.youtube.com/watch?v=ayYKtriID80&feature=related
Georgette Lemaire - "Le Temps des Cerises"(桜さサクランボと愛)
http://www.youtube.com/watch?v=tsOHY2ViCw4&feature=related
le temps des cerises(さくらんぼ狩り)
http://www.youtube.com/watch?v=nfOsscg1Bj4&feature=related
le temps des cerises(花とサクランボ)
http://www.youtube.com/watch?v=0Svqr5R1Szg&feature=related
Le temps des cerises - Songs from Biasca Contro(パリ・コミューン?)
http://www.youtube.com/watch?v=rLCeFRKyDc8&feature=related
桜の下で美しく散れたらと思います
後は業平と紀友則の歌が良いです。桜の為に日本中が大騒ぎなのは今も昔も変わらないのですね
和歌や君が代の力について書かれています。和歌に興味ある方は好かったら見てください一読の価値ありだと思います。
女楽のご案内2009年4月10日 (金)
http://mademoiselleai.nifty.com/madeailog/2009/04/post-f6c4.html#more