「アンカー」中国毒入り餃子 容疑者拘束!?(付:ワイスク)
■2/6放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
いろいろ新しいニュースは出てくるものの、解明まではまだほど遠そうなこの事件。
ところが青山さんが得た情報によれば、中国側は“複数の容疑者”をすでに拘束し、厳しい取り調べをしているとか。マジっすか?!
ヤマヒロさんもヒヤヒヤの今回のこのコーナー、さてどうなりますか。
土曜日に放送された「ぶったま!」(こちらにテキスト起こしあり)とダブッてる部分もありますが、新情報もいろいろあるので、ぜひご覧下さい。
話のつながり上、直前のニュースコーナーから起こしています。
細かい相づちはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像は“たか改名 元祖たか”さんがUPして下さったビデオ(最後のリンク集参照)から、キャプチャさせていただきました。
各画像をクリックすると、新規画面で拡大します。
あと、最後に「ワイスク」の小若順一氏(あんまりよく知らない)のコメントも紹介します。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さて、中国産の冷凍ギョーザから農薬が見つかって今日で丸1週間が経ちましたが、何とメタミドホスとは違う別の農薬も見つかっています」
村西利恵
「今回新たに見つかったのは、日本でも流通しているジクロルボスという農薬成分。これまでと同じ中国の天洋食品製のギョーザから検出されましたが、製造日や輸入の時期は全く異なるものです」
…………………………VTR開始…………………………
中国製冷凍ギョーザの中毒問題が発覚してから1週間。驚きの新事実が昨日明らかになりました。
日本生協連の会見
「検査の結果、ジクロルボスという、あの、農薬が新たに検出され、同検体からは、あの、メタミドホスは検出されないという従来にない検出結果になってますんで」
今回見つかったのは有機リン系の農薬、ジクロルボス。
メタミドホスが検出された物と同じ種類の「CO・OP手作り餃子40個入り」の皮と具の部分から検出されました。
去年11月、このギョーザを客として購入した福島県の生協の職員が、「オイルのような匂いがする」と異変を報告。
この時、JTフーズが検査を行っていましたが、ジクロルボスは発見されていませんでした。
ジクロルボスは農薬や、ゴキブリなどを駆除する殺虫剤として、日本でも中国でも使用されていて、日本では劇物に指定されています。
化学物質に詳しい 神奈川大学 常石敬一教授
「胃に入って胃がけいれんを起こして、それからあの、気持ち悪くなっておう吐するとか、さらに頭痛とか〈VTR中略〉最悪の場合には死に至るっていうことになりますね」
一方、これまで写真でしか目にすることができなかった中国の天洋食品の工場内部の様子が、昨日初めて報道陣に公開されました。
神崎博記者(中国・河北省)
「公開された工場の内部はきれいに清掃されていて、蛍光灯の明かりが部屋の白いタイルにまぶしく反射するほどでした」
公開されたのは工場1階の冷凍、包装を行う作業場。
作業場に入る時は雑菌が入らないよう入念なチェックが行われ、服装も帽子やマスク、作業靴など、頭の先から足の先まで全身白ずくめで、出ているのは目の部分だけでした。
金属製の机が並び、製品を冷凍、包装する際に使ったとみられる機械類が置かれ、念入りに清掃が行われていたことがうかがえます。
日本政府調査団 原嶋耐治団長
「あの、今後も色々と調べなきゃいけないかと思います」
日本政府の調査団は今日午後、再び北京に戻り、引き続き中国側から情報提供を求めることにしています。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「ま、昨日の夜、別の農薬ジクロルボスが検出されたという発表がありました。これがまた原因の解明に影響を与えるのは必至と思われますけれども、ちょっとこちらをご覧下さい」
村西利恵
「はい。これまでは原因がわからない中にも、被害をたどるといくつか共通する部分がありました。見ていきますと、兵庫と大阪で見つかった『中華deごちそうひとくち餃子』、それから千葉で被害が出た『CO・OP手作り餃子』、ともに中国の天洋食品で製造、包装され、天津の港を経て日本に輸入された物でした。で、どちらからも農薬成分メタミドホスを検出したものです。こちらは製造日がこのように若干違ったものの、中国の同じ倉庫で4日間はいっしょに保管された期間がありました。ま、こういった共通点が混入ルート解明の手がかりになるかと思われたんですが、新たに福島で見つかったこちらのギョーザからは、ま、千葉の物と同じ商品ですから、同じ天洋食品製なんですが、検出されたのがジクロルボスという全く別の農薬でした。で、さらに製造日も日本に入ってきた日も去年6月と、これまでとは全く異なっているんです」
ギョーザ中毒問題で捜査当局が注目する情報を青山がズバリ
いろいろ新しいニュースは出てくるものの、解明まではまだほど遠そうなこの事件。
ところが青山さんが得た情報によれば、中国側は“複数の容疑者”をすでに拘束し、厳しい取り調べをしているとか。マジっすか?!
ヤマヒロさんもヒヤヒヤの今回のこのコーナー、さてどうなりますか。
土曜日に放送された「ぶったま!」(こちらにテキスト起こしあり)とダブッてる部分もありますが、新情報もいろいろあるので、ぜひご覧下さい。
話のつながり上、直前のニュースコーナーから起こしています。
細かい相づちはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像は“たか改名 元祖たか”さんがUPして下さったビデオ(最後のリンク集参照)から、キャプチャさせていただきました。
各画像をクリックすると、新規画面で拡大します。
あと、最後に「ワイスク」の小若順一氏(あんまりよく知らない)のコメントも紹介します。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さて、中国産の冷凍ギョーザから農薬が見つかって今日で丸1週間が経ちましたが、何とメタミドホスとは違う別の農薬も見つかっています」
村西利恵
「今回新たに見つかったのは、日本でも流通しているジクロルボスという農薬成分。これまでと同じ中国の天洋食品製のギョーザから検出されましたが、製造日や輸入の時期は全く異なるものです」
…………………………VTR開始…………………………
中国製冷凍ギョーザの中毒問題が発覚してから1週間。驚きの新事実が昨日明らかになりました。
日本生協連の会見
「検査の結果、ジクロルボスという、あの、農薬が新たに検出され、同検体からは、あの、メタミドホスは検出されないという従来にない検出結果になってますんで」
今回見つかったのは有機リン系の農薬、ジクロルボス。
メタミドホスが検出された物と同じ種類の「CO・OP手作り餃子40個入り」の皮と具の部分から検出されました。
去年11月、このギョーザを客として購入した福島県の生協の職員が、「オイルのような匂いがする」と異変を報告。
この時、JTフーズが検査を行っていましたが、ジクロルボスは発見されていませんでした。
ジクロルボスは農薬や、ゴキブリなどを駆除する殺虫剤として、日本でも中国でも使用されていて、日本では劇物に指定されています。
化学物質に詳しい 神奈川大学 常石敬一教授
「胃に入って胃がけいれんを起こして、それからあの、気持ち悪くなっておう吐するとか、さらに頭痛とか〈VTR中略〉最悪の場合には死に至るっていうことになりますね」
一方、これまで写真でしか目にすることができなかった中国の天洋食品の工場内部の様子が、昨日初めて報道陣に公開されました。
神崎博記者(中国・河北省)
「公開された工場の内部はきれいに清掃されていて、蛍光灯の明かりが部屋の白いタイルにまぶしく反射するほどでした」
公開されたのは工場1階の冷凍、包装を行う作業場。
作業場に入る時は雑菌が入らないよう入念なチェックが行われ、服装も帽子やマスク、作業靴など、頭の先から足の先まで全身白ずくめで、出ているのは目の部分だけでした。
金属製の机が並び、製品を冷凍、包装する際に使ったとみられる機械類が置かれ、念入りに清掃が行われていたことがうかがえます。
日本政府調査団 原嶋耐治団長
「あの、今後も色々と調べなきゃいけないかと思います」
日本政府の調査団は今日午後、再び北京に戻り、引き続き中国側から情報提供を求めることにしています。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「ま、昨日の夜、別の農薬ジクロルボスが検出されたという発表がありました。これがまた原因の解明に影響を与えるのは必至と思われますけれども、ちょっとこちらをご覧下さい」
村西利恵
「はい。これまでは原因がわからない中にも、被害をたどるといくつか共通する部分がありました。見ていきますと、兵庫と大阪で見つかった『中華deごちそうひとくち餃子』、それから千葉で被害が出た『CO・OP手作り餃子』、ともに中国の天洋食品で製造、包装され、天津の港を経て日本に輸入された物でした。で、どちらからも農薬成分メタミドホスを検出したものです。こちらは製造日がこのように若干違ったものの、中国の同じ倉庫で4日間はいっしょに保管された期間がありました。ま、こういった共通点が混入ルート解明の手がかりになるかと思われたんですが、新たに福島で見つかったこちらのギョーザからは、ま、千葉の物と同じ商品ですから、同じ天洋食品製なんですが、検出されたのがジクロルボスという全く別の農薬でした。で、さらに製造日も日本に入ってきた日も去年6月と、これまでとは全く異なっているんです」
山本浩之
「ま、これ新たな種類の発見ということで、時期もまた違うと。解決への糸口がさらに、室井さん、難しくなったと。ちょうどこれ、先週の水曜日でしたよね。本番の一番最初に一報をお伝えして、予定をかなり変更して詳しくお伝えしたんですが、それから1週間、高い関心を持って見ていたと思うんですが」
室井佑月
「……てましたけど、でも全然わからないですよね。誰が何のためにやったかっていうのが、全くわからないじゃないですか。早くそれが解明されないと怖くて、食品、中国風(製?)の食品を食べるのが。いろんな物に使われてますもんね」
山本浩之
「そうですよね。で、今回、昨日明らかになったジクロルボスなんですけど、これあの、一般的にっていうか、入手するのには、日本でも中国でも可能だと。だけど劇薬ですから、購入時にはその、紙に住所とか名前とか書かなきゃいけないと。で、購入した後、もしなくしたりなんかすると警察に届けなければならないほど、管理をしっかりしなきゃいけない物なんだそうです。ま、こういったものが毎日、毎日、新しい情報が出てくるんですけれども、解明の糸口になるような話っていうのは出てきてません。そんな中、今日は青山さんのいつもの“ニュースDEズバリ”のコーナーなんですけれども、この中国製冷凍ギョーザ問題について詳しく解説をしていただけるということですが」
青山繁晴
「はい。あの、今ね、ヤマヒロさんと室井さんの話にあった通り、ちょうど1週間前のこの水曜日に、えー、この毒入りギョーザというものが発覚したんですけど、その段階で僕は食品テロかもしれないという言葉を使いましたが、実は昨日それを、いわば日本政府はほぼ認めたと同じだと思います。というのは昨日、兵庫県警、千葉県警による共同捜査本部が設置され、警察庁の監督の下、設置されて、それが殺人未遂容疑と……」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「はっきり出ましたね。だから1週間前に申した食品テロということが、実はほぼそういう方向になってるということなんですが、今日一番大事な話は実はこれなんです」(フリップ出す)
山本浩之
「『中国で容疑者を拘束』という。非常にセンセーショナルな話です。っていうか……」
青山繁晴
「あの、センセーショナルな話は私はしませんので、そのような話をするつもりはなくて、ちゃんと根拠を示してお話ししたいと思います」
山本浩之
「ではコマーシャルの後、青山さんの解説です」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
先週この時間に突然飛び込んできたショッキングなニュース。
事件発覚から中国政府は異例の対応の速さを見せ、専門調査チームが来日した。
一方、日本では昨日、千葉、兵庫、両県警が殺人未遂容疑で共同捜査本部を設置。
警察庁 米田壮刑事局長
「わが国の、えー、食の安全を脅かす、えー、極めて深刻なものであり……」
冷凍食品への不安が広がる中、真相はいつになったら明らかにされるのか。
そこで今日の“ニュースDEズバリ”は捜査当局幹部からもたらされた最新情報をもとに、青山が大胆解説。
今こそ知っておくべき食の安全保障をズバリ解き明かします。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「えー、毎回この青山さんの“ニュースDEズバリ”という人気のコーナーは、青山さんの独自情報に基づく構成になっております。ただ、責任下においてはこの『スーパーニュースアンカー』という番組が全面的に負うわけでして、ただ、その中でさっき、あのー、容疑者を拘束という、非常にまあ私としてはドキッとする、だってまだ中身は私も聞いてないんです。だけどどうして毎週このコーナーをお願いしてるかというと、緻密な取材と、それから確度の非常に高い取材に基づいて青山さんが仕入れたその情報をもとにお話しになってるからという、番組と青山さんとの信頼関係の上で成り立っています。そんな私でもやっぱり今日はちょっとビクビクするような、えー、キーワードではありました。解説よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。まず最初に1週間、何か長かった1週間ですけどね、その動きをちょっと振り返ってみたいと思います」
村西利恵
「はい。先ほどからお話にもありますように、ちょうど1週間前の水曜日でした。1月30日、兵庫と千葉で中国製ギョーザに混入した農薬『メタミドホス』による食中毒が判明しました。翌31日には政府が関係閣僚会議を開いています。そして2月1日、自民党、民主党がそれぞれ対策本部を設置しました。3日には中国政府の調査団が来日、そして昨日5日は日本の調査団が中国へ行き、天洋食品を視察しています。同時に兵庫、千葉、両県警が共同捜査本部を設置するという、ま、これだけざっと見ましても、注目が高まっているだけあって日中双方、素早く動いているのではと思ったのですが、青山さん」
青山繁晴
「うん。あのー、中国がわりと素早いと言えますね。さっさと日本にやって来たりね、その意図は別としてね。だけど日本政府は素早いですか?これ逆にどっかおかしくないですか?岡安さん、どうですか?」
岡安譲
「逆だなと思います。日本政府と中国政府の対応の早さが……あれ?違う?(一同笑)」
青山繁晴
「いやいや、違わないです」
岡安譲
「大正解だと思ったのに、今」
青山繁晴
「違わない。まあ正解の一種だけど、もうちょっと突っ込んで具体的に踏み込んでほしかったんですけどね。これね、まず1月30日に事が露見してですよ、そこで翌日に福田首相は対策本部を作るんじゃなくて、関係閣僚会議しか作ってないわけですよね。それで対策本部を作ったのは、それぞれ政党ですね。ね。これ緊急、まあ関係閣僚会議っていうけれども、関係閣僚会議なんか当ったり前じゃないですか、そんなもん。関係する閣僚が、外務大臣とか法務大臣とかね、国家公安委員長とか、集まって相談するのは、そんなの普段からやることでしょう?だから当然これははっきり首相官邸に対策本部を置いて、対策本部長に福田総理が就任して、その対策本部の席上で『私はこういう方針でこの事件、この問題をですね、国民の生活、安全を守るためにこうします』っていう表明がなきゃいけないんです。それ……」
山本浩之
「だって今年の年頭の会見で、あの、福田総理は消費者の視点に立った年に生まれ変わるっていうか、その転換をするスタートの年になるって言ったその月の出来事ですからね」
室井佑月
「とは言ってもさ、あの人の場合、何しろ、何やってもトロイじゃん(一同笑)」
青山繁晴
「いや、その通りなんだけど、トロイだけならいいんですよ。トロイだけならいいんだけど、実はね、今ね、この、ヤマヒロさんが言った消費者行政で言うとね、トロイわりには消費庁を作るとかね、あるいは岸田さんっていう人をね、その担当大臣にするとか、それは動いてるじゃないですか。だからこれ、公平に考えると、相手が中国だから遠慮をして、対策本部を作らないんじゃないかと思って、これ、えー、実は事前の打ち合わせではこの番組のスタッフに言わなかったんですが、はっきり言いますと、僕はこの閣内にいる現職閣僚に電話をして、おかしいじゃないかと聞きました。そうすると、『うん、それは言えなくもない』とその現職の閣僚が言って、福田内閣の大臣ですよ、ね。その人が言って、『それ、青山ちゃんね』、その、政治記者時代からのつきあい長い人なんですが、『何でかって言うとね、対策本部作っちゃうと、あんたが言うように対策本部長は総理だろうな』と。『総理が対策本部長になったら、さあ、そこで表明しなきゃいけない、自分の考えを。それはあの人は嫌なんだよ』と。『だって靖国問題の時に、中国は嫌がることはしないと言ったんだから、そんな中国が嫌がることは私は言いたくないってことなんだよ』というふうに言って、僕はまあ正直、電話の先で仰天したんですが。但しね、救いのない話じゃなくてですね、これさっき言いました通りね、昨日ね、兵庫、千葉、両県警が共同捜査本部を警察庁の監督の下、作って、それだけじゃなくて、これは殺人未遂の容疑なんですっていうことをはっきり言いましたね。いつも警察がいいとは全然限らない、でっち上げ捜査もやったしね、ひどいことも多いけれども、今回については福田さんが何も言わない間に、警察はとにかくこれは殺人未遂なんだってことに踏み込んだっていうことは大事なことですね。で、その上で、その……」
青山繁晴
「その上で、これ、(パネルに)出ちゃいましたが、殺人未遂容疑で警察がそうやって動き出したっていうことを、まあ、取材しますね、警察の意図を。で、その上でですね、まず一つ目、ここに殺人未遂容疑と書いた通り……」
山本浩之
「それは殺人未遂容疑っていうのは、ちょっと確認したいと思うんですけれど、あれ発生したのが先週水曜日で、最初、殺人未遂の疑いで捜査を始めたって出たんですね」
室井佑月
「確か千葉県警はそうだった」
山本浩之
「で、それをいったん取り下げたんですね」
青山繁晴
「あれ、本当は取り下げじゃなかったそうです。まだ千葉県警だけ言うのは早いから、とりあえず後できちんとその、話を合わせましょうってことにしたんで、取り下げたわけじゃないと。但しですね、この殺人未遂容疑で共同捜査本部を昨日立ち上げたというのは大事なことで、この件、室井さんがさっき言った通り、なかなかわからない話が多いでしょ。その一つにケリをつけたんです。つまり故意なのか過失なのか、犯罪なのか事故なのか。それを故意による犯罪だとはっきり言ったわけですね。で、もう一つ、実はこれ(パネルの下の方)今、隠れてるのは、ここ(殺人未遂容疑)はいわば公表したに近いけれども、ここは公表してないんです。はい、これ何かというと、実はこれです」
村西利恵
「中国国内で行われた『犯罪』……」
青山繁晴
「はい、捜査関係者、これ複数の人たちに、僕は電話あちこちにかけて聞きましたら、これなかなか、ま、福田さんが何も言わないこともあって、言いにくいんだけれども、すでに中国国内で行われたことであると断定してます。これ、日本国内で入れられたんじゃないと断定してる。それはどうしてかというとですね、まず一つはね、まずあの、メタミドホスっていう農薬、最初に見つかったメタミドホスは日本にありません。これ、研究機関に一部あることを、証拠、いわばその根拠にしてね、その、『研究者が入れたかもしれないじゃないか』って言う人がこの日本にいるんですが、それは笑止千万であって。というのは、日本の研究機関が持ってるメタミドホスの成分は、中国のメタミドホスと成分が違います。違う物です、成分は。で、中国で発見された物は日本の研究機関にある物の成分とは違うので、日本の研究者が入れた可能性はありません。それからもう一つ、さっきジクロルボス、新しく発見されたジクロルボスは日本でも使われる農薬ですけれども、これは、この件についてはね、要はその、あの、問題になってるギョーザというのはですね、この、完全にパッケージをしてしまって、そのパッケージまで中国で作って、で、段ボールに入れてそれからコンテナに入れて、コンテナに鉛で封印をします。で、そっから中国の港から出ていくんで、その、日本のマーケットに並ぶまでの間がほとんど機械化されていて、人間がそこに入る余地はほとんどないんです。ということは……」
山本浩之
「それは昨日の『アンカー』でも、その段ボールを再現してやりました。ここに入れることは不可能だということはお伝えしています」
青山繁晴
「はい。ですから、今申した二つの根拠で、実は日本国内で入れられたという可能性については、少なくとも警察当局は、日本の警察当局はその可能性はないと断定してるから、実は殺人未遂容疑っていうのは、中国の中で殺人未遂事件が行われたということの容疑で、捜査本部は立ち上げたわけです。これ重大な、僕は決意だと思いましたから、実は今まで電話した人よりももっと上の局長級のある幹部に、ある省庁の局長級の幹部に電話をしました。ま、問い合わせはしといたんですけれども、実は昨日の午後4時頃にその局長幹部の方から僕に電話があって、その彼が言ったのがこれなんです」
村西利恵
「『中国側が容疑者を拘束したという情報がある。但し、まだホニャホニャかもね』と」
青山繁晴
「ええ。で、まずですね、あの、たくさんこの人(局長級幹部)に問い合わせをしました。で、たくさん僕がした問い合わせに対して電話をしてきて、彼は役所からかけてますから、もう一言、二言なんです。それでいきなりこの、中国側では容疑者が拘束されたという話がある、彼はほんとは『話』と言いました。話があると言ったんで、僕は仰天したわけです。そんな話聞いたことないと。聞いたことないから、『え、どういうことですか?ちょっともう少し詳しく教えて下さいよ』と言ったら、こう言ったんですが、岡安さん、これは何でしょう?(伏せた箇所を示して)」
岡安譲
「えっ、……ガセネタ?」
青山繁晴
「あ、いいですね。もうそれは正解に近い。はい、出して下さい」
村西利恵
「『ただし、まだまゆつばかもね』……」
一同
「ああー」
青山繁晴
「『まゆつばかもね』と言ったんです。それで僕がまたそれでびっくりしたのは、この局長級の幹部っていうのは、今まで不確かな情報を僕に言ってきたことはただの一度もないんです。長いつきあいですけど。ね。彼は課長補佐の頃からよく知ってますけれど、まゆつばかもしれない情報を僕にわざわざ電話してくるという今回の意図は何だろうと思ってですね、この電話切れちゃった後、午後4時過ぎからもうたくさんの人にまた電話をして、電話をした果てに、昨日の、夕べの午後11時過ぎ、この局長級幹部の携帯電話に電話しました。これ、実は彼はもう寝てました。寝てましたが、起きて、その、携帯電話に出てですね、えー、僕が、『あなたは今日僕に4時頃に電話をしてきたよね。で、その時にすごい、容疑者が拘束という重大な話をしながら、まゆつばかもしれないって言いましたよね。あなたにとってはこれは異常なことでね、僕はその後真意を考えた。それから正直他の政府関係者にも聞きましたよ。そしたらね、つまり容疑者を拘束したっていう情報は本当だから、それを僕に伝えるっていうのは危ないから、まゆつばかもねとぼかした、それが意図であって、容疑者拘束っていうのは実は真実の情報じゃないんですか?』と聞いたんです。そしたらその局長級の幹部が、まあ、あの、寝てたんですが、だんだん頭はっきりしてきたようでね、その、『確かにまゆつばかもねと俺は言ったよね。で、それは確かにあんたが言った通り役所で電話してるから、その、ちょっと安全を図るって意味もあるんだけど、しかし、しかし青山さんね、本当に大事なことはね、もうちょっと違うんだよ』と。というのは、『あんたが』、つまり青山がね、『2月2日土曜日の関西テレビの番組(「ぶったま!」のこと。こちらにテキスト起こしあり)で言ってたじゃないですか』と。これ、ちゃんとその省庁はウォッチしてるんですけど、僕は番組で言ったことっていうのはね、『今後真相は明らかにならない恐れが強い』って言ったんですよ。中国だから、中国に都合のいい、申し訳ないけど共産党独裁の国家ですから、中国にとって都合のいい話しかしない可能性があるから、とうとう真相は明らかにならないかもしれないってことを、僕言ったわけです、この関テレの番組で。『それはちゃんと知ってて、私はそれを言ったんだよ』と。そしてこう言ったんです。はい」
村西利恵
「『本当はアメリカやイギリスならかなり信じられるが、中国だから信じられないんだ』」
青山繁晴
「うん、だからたとえばFBIとかロンドン警視庁から言ってきたことなら信じられるけれども、中国であれば、中国の公安当局から言ってきた話、日本の政府側に、つまり非公式に伝えられた話って、普通アメリカ、イギリス、いつもあてになるとは限りませんよ、謀略情報あるから。でもだいたいはあてになるけど、中国の場合は、官から官へ、政府から政府へ来た情報でも信じられない場合があると言って、で、実はこの電話は3番目の電話があってですね、今日の午前11時頃にその幹部から3度目の電話がありました。その3度目の電話で彼は、拘束された容疑者を詳しく話してくれましたが、キーワードはこれです」(フリップ出す)
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『退職者』ということですが、具体的な犯人像については、お知らせの後、青山さんに解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「『容疑者拘束』というキーワードに続いて、『退職者』というキーワードが続けて出されました。これはテレビをご覧の、この1週間考えていた視聴者の皆さんも、いろいろと憶測で考えていたことの一つではあるかもしれませんが、これを青山さんがある政府関係者から得た情報をもとに今、お話をいただいていることです。お願いします」
青山繁晴
「はい。あの、この後はですね、さっき言いました通り、今日の午前11時頃に僕の携帯にかかってきた電話の中身、今から6時間ぐらい前ですか、それをお話しします。まずこれです。はい」
村西利恵
「『確認した。複数の容疑者を実質的に拘束して、厳しく激しく取り調べている。容疑者は複数の退職者だ』」
青山繁晴
「はい、これあの、ほとんど言葉の通りなんですけれども、この、まず『実質的に拘束して』っていう意味はですね、その、逮捕状、正式な逮捕状はとっていないようだということなんですが、それで普通だったら、その後、『厳しく調べている』だけでしょ。『激しく』という言葉があってですね。で、しかもそれが複数であるという話を彼がしました。そして次に彼が言ったことはこれです」
村西利恵
「『解雇通告され、退職するまでのわずかな期間に薬物(メタミドホスやジクロルボスなど)を家から持ってきて混入した農民出身者とみられる』」
青山繁晴
「はい。あの、今、問題になってる天洋食品というのは、あの、これけっこういろんな方知ってると思いますけど、その、リストラをどんどんやったり、また急に雇ったり、色々するわけですね。で、そのうちの何人か、つまり解雇を通告されて、さあもう荷物まとめて出て行かなきゃいけない、そのわずかな時間を利用して、家からというのはですね、この、容疑者たちがほぼ全員農村出身であって、農村にもともとメタミドホスやジクロルボスがあって、それを持ってきて、しかも数人で分け合って、意図的に混入したと見られる。で、いつ混入したかというとですね。ちょっと出してもらうと……」
村西利恵
「ここに今、実物があるんですけれども」(ギョーザのパックを出す)
青山繁晴
「これ実物なんですが、あの、このようにギョーザがですね、ギョーザとしてできあがって、で、ギョーザがたくさん運ばれてきますね、ベルトコンベヤーで。で、それをまず手でならしながらトレーに入れる、トレーに入れたらこの後パックに入れる、パックに入れたら、その、パックのここ(口の部分)を密封する、そして段ボールに持っていく。この間の工程で入れられたことがほぼ間違いないと、この幹部は言うんです。それ、どうしてかというと、一つはつまりこの農薬はですね、この袋の外や、あるいはこのギョーザの皮の部分に主に付いてて、具の部分は皮から染みたと思われると。袋の外とこの中と両方付くっていうのは、その工程以外にありえないということを彼は言ってるわけです。そしてこの件についてね、二つ皆さんにわかっていただきたいのは、その背景になってる重大な問題。一つは今言った通り、これ農民工って言うんですけどね、農民に工業の工って書きます。農民工っていう人は、つまり農村から仕事にあぶれて都市にやってきて、工場で働いてる人たち。それは女性も最近大変多いんですけれども、だいたい、たとえばこの天洋食品でも年収が18万円程度。年に18万円。ところがこの天洋食品だけじゃなくて、中国のこういう大きな工場の経営者や幹部は4000万円から7000万円ぐらいの年収を得てる。その激しい格差の上に突然解雇されたりするから、その不満がまず一つ。それからもう一つはそういう今の農民工たちの世代というのは、中国政府によって、あるいは共産党によって最も激しい反日教育を施された人たちであって、そうやって育ってきたのに、皆さん思い出して下さい、2005年の4月にあの反日暴動があった時に、こういう農民工が、つまり中国共産党のコントロールも超えて、日系の企業の看板なんかに石を投げて、それで中国共産党あるいは政府は非常に困ってですね、その後、反日を抑圧したんです。だから会社とか、その、社会に対する怒り、政府に対する怒りと、反日を抑えられたと。両方が合わさって日本に向けた商品に対して、たとえばその、今回、新たに発見されたジクロルボスでいうと去年の6月ですよね。で、メタミドホスでいうと去年の10月ですよね。だから数人というのも、その中で話し合いもして、農薬もいわば分け合って、この、犯行をくり返したらしいということですから。この情報のもう一つ重大な点は、ということは、メタミドホスとかジクロルボス以外にも、中国の農家にはたくさんの農薬がありますから、何かが入れられてる可能性もあって、それがまだオモテに、私たちにはわかってない恐れがあるということですね。そして、この局長級幹部はこの今日の午前の電話で、もう一つ重大なことを言ったんです」
村西利恵
「『この情報は今後、公式のルートで伝えられる保証はない』」
青山繁晴
「はい。すなわちこれ、ウラを返せば現在はその、政府間どうしで容疑者拘束の情報が入ってきてるってことですよね。だけどこれが中国政府から日本政府への公式な伝達というのは、最後まで行われない可能性があると。つまりさっき僕が言いました、真相がオモテに出てこない恐れが十分にあるってことを、これ、もう一回言いますが、局長級ですよ、中央省庁のこの人がもうはっきり言ってて、それどうしてか、その背景にあるのがこれなんです」
村西利恵
「政治関係者を悩ます『F』問題……として、福田さんの顔が出てきました」
青山繁晴
「これね、政治関係者って、まあ政府関係者なんです、本当はね。今、局長級幹部が属してる役所だけじゃなくて、いろんな役所に聞いたら、『青ちゃん、F問題はね』って言葉が何度も出てきて、それ僕は『まさか福田総理のことなの?』って。『当然じゃない』と。要するにね、対策本部も立ち上げてないから、福田さんがこの件をどうしたいのか。日中友好を優先して日本国民の健康は二の次だと言うんならまだわかるわけです。日本政府の関係者はそれならもうこれね、抑えなきゃいけないんだってわかるでしょ。それ言わない、何も言わない。じゃあその、国民の健康の方が大事だから、その、日中友好をある程度今は目をつぶってでも真相解明しましょう、ね、そのためには中国に情報提供呼びかけるっていうのがあればいいんだけど、それがないから、つまり今、水面下でやってるけど、オモテで情報もらうためには、福田総理は胡錦濤国家主席に当然言わなきゃいけないんですよ。それ言わないままだからみんな困ってるわけです」
室井佑月
「中国政府もあれなんじゃないの、はっきりして、その人たち限定されて、その人たちやったって言う方がさ……今後の……」
青山繁晴
「あのね、ちょっとごめんね、いや、いい質問だけど、時間がないからまとめて言いますけど、あの、この政府関係者も恐れてるのは、中国政府から出てくる情報が公式に来るものでも、謀略情報かもしれないんですよ、ね。それもあるけど、いずれにしろ福田総理から情報をフェアに交換しましょうと中国側に言わないとだめですよ。そして最後に言いますけどね、中国の胡錦濤国家主席がこの4月に来日するんですよ?福田総理、あなた『外交の福田』と言ってるんでしょう?これ中国も困るんですよ。ね。あと2カ月しかない中でね、こうやって何もわからないまま、日本国民の中国に対する反感が高まったまま、胡錦濤国家主席が桜の咲く頃に来日できるんですか?だからこれは福田総理が自らちゃんと発言をして、対策本部も作って、中国側に情報提供を公式に呼びかけて、僕がこの番組で言ったことが正しいのかどうかも含めて、みんな明らかになる日がすぐ来ないと中国側も困るということを、最後にお話ししたいと思います」
山本浩之
「昨日の現職閣僚の発言なんかを聞いてると、何か、ああ?と思ったのは、官房長官は非常に慎重派なんですけど、慎重な物言いなんですけど、舛添厚生労働大臣はあたかももう犯罪があったかのような物言いをしてると」
青山繁晴
「舛添さんも岸田さんも……」
山本浩之
「岸田さんもそうです。完全に分かれてるんです、閣内で言うことが」
青山繁晴
「あのね、町村さんは分かれてるんじゃなくて、町村さんは総理の女房役ですから、総理が意思はっきりさせないとどうにも物が言えないんで、みんな困ってる。だから政府関係者が困ってると僕は言ったんです」
山本浩之
「青山さんの今日のまあ、話、得た捜査情報、これが明らかになることを願いたいと思います。その時にはこの番組の、それから青山さんのスクープということになります。“ニュースDEズバリ”でのコーナーでした」
____________________________内容紹介ここまで
青山さん以外にも、今回の事件は「食品テロ」であるという指摘をされている方がいます。
「食品と暮らしの安全」編集長の小若順一氏です。
同日(2月6日)放送の「ワイドスクランブル」にスタジオ生出演されていました。
以下、コメント要旨です。
(こちらの画像も“たか改名 元祖たか”さんがUPして下さったビデオから、キャプチャさせていただきました)
●ジクロルボスは非常に揮発性が高い。マイナス20度という冷凍食品の保存下では揮発しない。ギョーザの製造工程で、ジクロルボスを揮発させずにギョーザと袋の両方に付着させることができるのは、ギョーザを冷凍してトレーに入れて袋に詰める工程。そこしかない。蒸す前に入れると飛んでしまうから。
●工場側の説明では、農薬の持ち込みはできないという話だが、工場に携帯電話を持ち込んだ従業員女性の死亡事故が実際に起きている。この女性は携帯を蒸し器の中に忘れて取りに行った時に閉じ込められ、翌朝死亡しているのが発見された。携帯を持ち込めるのであれば、相当の毒物は持ち込める。金属を持ち込めるのだから、液体や固形物も持ち込める。持ち物チェックをされる場所はわかっているんだから、チェックされない所に隠せばいいのであって、本気になれば持ち込めることは、その死亡事故で証明されている。
●動機は経営者への仕返し。日本でもよくある。商品にゴキブリ入れたり。表沙汰になっていないだけでよく発生している。中国の場合は毒を入れるというのが流行っている。そういう国から輸入をしているんだから、「食品テロ」と位置づけて対応することが一番重要。アメリカは9.11テロ以降、2003年に食品テロ規制というのを作って、制度を整えている。日本もそういう段階に来ているのが今回の事件でわかった。
●食品テロを防ぐのは難しい。検疫態勢を厳しくしたらなくなると考えるのは間違いで、お金を無駄に使うだけかもしれない。そうではなく、食品テロ規制をする。被害を出さずにどう止めるか。被害が出た瞬間に亡くなる人が出ないよう、誤診をなくす。アメリカは4000人の患者が発生してもすぐ対応できるよう訓練をしている。
この事件の最新ニュースはこちらからご確認下さい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※参考リンク
・ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay(青山繁晴さんのブログ)
※ビデオご提供
・国風(“たか改名 元祖たか”さんのサイト)
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初めてコメント下さる方は、こちらのガイドラインに一度目を通されてから宜しくお願いします。
「ま、これ新たな種類の発見ということで、時期もまた違うと。解決への糸口がさらに、室井さん、難しくなったと。ちょうどこれ、先週の水曜日でしたよね。本番の一番最初に一報をお伝えして、予定をかなり変更して詳しくお伝えしたんですが、それから1週間、高い関心を持って見ていたと思うんですが」
室井佑月
「……てましたけど、でも全然わからないですよね。誰が何のためにやったかっていうのが、全くわからないじゃないですか。早くそれが解明されないと怖くて、食品、中国風(製?)の食品を食べるのが。いろんな物に使われてますもんね」
山本浩之
「そうですよね。で、今回、昨日明らかになったジクロルボスなんですけど、これあの、一般的にっていうか、入手するのには、日本でも中国でも可能だと。だけど劇薬ですから、購入時にはその、紙に住所とか名前とか書かなきゃいけないと。で、購入した後、もしなくしたりなんかすると警察に届けなければならないほど、管理をしっかりしなきゃいけない物なんだそうです。ま、こういったものが毎日、毎日、新しい情報が出てくるんですけれども、解明の糸口になるような話っていうのは出てきてません。そんな中、今日は青山さんのいつもの“ニュースDEズバリ”のコーナーなんですけれども、この中国製冷凍ギョーザ問題について詳しく解説をしていただけるということですが」
青山繁晴
「はい。あの、今ね、ヤマヒロさんと室井さんの話にあった通り、ちょうど1週間前のこの水曜日に、えー、この毒入りギョーザというものが発覚したんですけど、その段階で僕は食品テロかもしれないという言葉を使いましたが、実は昨日それを、いわば日本政府はほぼ認めたと同じだと思います。というのは昨日、兵庫県警、千葉県警による共同捜査本部が設置され、警察庁の監督の下、設置されて、それが殺人未遂容疑と……」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「はっきり出ましたね。だから1週間前に申した食品テロということが、実はほぼそういう方向になってるということなんですが、今日一番大事な話は実はこれなんです」(フリップ出す)
山本浩之
「『中国で容疑者を拘束』という。非常にセンセーショナルな話です。っていうか……」
青山繁晴
「あの、センセーショナルな話は私はしませんので、そのような話をするつもりはなくて、ちゃんと根拠を示してお話ししたいと思います」
山本浩之
「ではコマーシャルの後、青山さんの解説です」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
先週この時間に突然飛び込んできたショッキングなニュース。
山本浩之
「兵庫県高砂市と千葉県市川市で、同じ中国産の冷凍ギョーザを食べた10人が下痢やおう吐を催し……」
青山繁晴
「最悪の場合は食品テロじゃないですか」
山本浩之
「そういうことですね」
青山繁晴
「だって日本に出されるのはわかってるわけですから」
山本浩之
「はい」
事件発覚から中国政府は異例の対応の速さを見せ、専門調査チームが来日した。
一方、日本では昨日、千葉、兵庫、両県警が殺人未遂容疑で共同捜査本部を設置。
警察庁 米田壮刑事局長
「わが国の、えー、食の安全を脅かす、えー、極めて深刻なものであり……」
冷凍食品への不安が広がる中、真相はいつになったら明らかにされるのか。
そこで今日の“ニュースDEズバリ”は捜査当局幹部からもたらされた最新情報をもとに、青山が大胆解説。
今こそ知っておくべき食の安全保障をズバリ解き明かします。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「えー、毎回この青山さんの“ニュースDEズバリ”という人気のコーナーは、青山さんの独自情報に基づく構成になっております。ただ、責任下においてはこの『スーパーニュースアンカー』という番組が全面的に負うわけでして、ただ、その中でさっき、あのー、容疑者を拘束という、非常にまあ私としてはドキッとする、だってまだ中身は私も聞いてないんです。だけどどうして毎週このコーナーをお願いしてるかというと、緻密な取材と、それから確度の非常に高い取材に基づいて青山さんが仕入れたその情報をもとにお話しになってるからという、番組と青山さんとの信頼関係の上で成り立っています。そんな私でもやっぱり今日はちょっとビクビクするような、えー、キーワードではありました。解説よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。まず最初に1週間、何か長かった1週間ですけどね、その動きをちょっと振り返ってみたいと思います」
村西利恵
「はい。先ほどからお話にもありますように、ちょうど1週間前の水曜日でした。1月30日、兵庫と千葉で中国製ギョーザに混入した農薬『メタミドホス』による食中毒が判明しました。翌31日には政府が関係閣僚会議を開いています。そして2月1日、自民党、民主党がそれぞれ対策本部を設置しました。3日には中国政府の調査団が来日、そして昨日5日は日本の調査団が中国へ行き、天洋食品を視察しています。同時に兵庫、千葉、両県警が共同捜査本部を設置するという、ま、これだけざっと見ましても、注目が高まっているだけあって日中双方、素早く動いているのではと思ったのですが、青山さん」
青山繁晴
「うん。あのー、中国がわりと素早いと言えますね。さっさと日本にやって来たりね、その意図は別としてね。だけど日本政府は素早いですか?これ逆にどっかおかしくないですか?岡安さん、どうですか?」
岡安譲
「逆だなと思います。日本政府と中国政府の対応の早さが……あれ?違う?(一同笑)」
青山繁晴
「いやいや、違わないです」
岡安譲
「大正解だと思ったのに、今」
青山繁晴
「違わない。まあ正解の一種だけど、もうちょっと突っ込んで具体的に踏み込んでほしかったんですけどね。これね、まず1月30日に事が露見してですよ、そこで翌日に福田首相は対策本部を作るんじゃなくて、関係閣僚会議しか作ってないわけですよね。それで対策本部を作ったのは、それぞれ政党ですね。ね。これ緊急、まあ関係閣僚会議っていうけれども、関係閣僚会議なんか当ったり前じゃないですか、そんなもん。関係する閣僚が、外務大臣とか法務大臣とかね、国家公安委員長とか、集まって相談するのは、そんなの普段からやることでしょう?だから当然これははっきり首相官邸に対策本部を置いて、対策本部長に福田総理が就任して、その対策本部の席上で『私はこういう方針でこの事件、この問題をですね、国民の生活、安全を守るためにこうします』っていう表明がなきゃいけないんです。それ……」
山本浩之
「だって今年の年頭の会見で、あの、福田総理は消費者の視点に立った年に生まれ変わるっていうか、その転換をするスタートの年になるって言ったその月の出来事ですからね」
室井佑月
「とは言ってもさ、あの人の場合、何しろ、何やってもトロイじゃん(一同笑)」
青山繁晴
「いや、その通りなんだけど、トロイだけならいいんですよ。トロイだけならいいんだけど、実はね、今ね、この、ヤマヒロさんが言った消費者行政で言うとね、トロイわりには消費庁を作るとかね、あるいは岸田さんっていう人をね、その担当大臣にするとか、それは動いてるじゃないですか。だからこれ、公平に考えると、相手が中国だから遠慮をして、対策本部を作らないんじゃないかと思って、これ、えー、実は事前の打ち合わせではこの番組のスタッフに言わなかったんですが、はっきり言いますと、僕はこの閣内にいる現職閣僚に電話をして、おかしいじゃないかと聞きました。そうすると、『うん、それは言えなくもない』とその現職の閣僚が言って、福田内閣の大臣ですよ、ね。その人が言って、『それ、青山ちゃんね』、その、政治記者時代からのつきあい長い人なんですが、『何でかって言うとね、対策本部作っちゃうと、あんたが言うように対策本部長は総理だろうな』と。『総理が対策本部長になったら、さあ、そこで表明しなきゃいけない、自分の考えを。それはあの人は嫌なんだよ』と。『だって靖国問題の時に、中国は嫌がることはしないと言ったんだから、そんな中国が嫌がることは私は言いたくないってことなんだよ』というふうに言って、僕はまあ正直、電話の先で仰天したんですが。但しね、救いのない話じゃなくてですね、これさっき言いました通りね、昨日ね、兵庫、千葉、両県警が共同捜査本部を警察庁の監督の下、作って、それだけじゃなくて、これは殺人未遂の容疑なんですっていうことをはっきり言いましたね。いつも警察がいいとは全然限らない、でっち上げ捜査もやったしね、ひどいことも多いけれども、今回については福田さんが何も言わない間に、警察はとにかくこれは殺人未遂なんだってことに踏み込んだっていうことは大事なことですね。で、その上で、その……」
青山繁晴
「その上で、これ、(パネルに)出ちゃいましたが、殺人未遂容疑で警察がそうやって動き出したっていうことを、まあ、取材しますね、警察の意図を。で、その上でですね、まず一つ目、ここに殺人未遂容疑と書いた通り……」
山本浩之
「それは殺人未遂容疑っていうのは、ちょっと確認したいと思うんですけれど、あれ発生したのが先週水曜日で、最初、殺人未遂の疑いで捜査を始めたって出たんですね」
室井佑月
「確か千葉県警はそうだった」
山本浩之
「で、それをいったん取り下げたんですね」
青山繁晴
「あれ、本当は取り下げじゃなかったそうです。まだ千葉県警だけ言うのは早いから、とりあえず後できちんとその、話を合わせましょうってことにしたんで、取り下げたわけじゃないと。但しですね、この殺人未遂容疑で共同捜査本部を昨日立ち上げたというのは大事なことで、この件、室井さんがさっき言った通り、なかなかわからない話が多いでしょ。その一つにケリをつけたんです。つまり故意なのか過失なのか、犯罪なのか事故なのか。それを故意による犯罪だとはっきり言ったわけですね。で、もう一つ、実はこれ(パネルの下の方)今、隠れてるのは、ここ(殺人未遂容疑)はいわば公表したに近いけれども、ここは公表してないんです。はい、これ何かというと、実はこれです」
村西利恵
「中国国内で行われた『犯罪』……」
青山繁晴
「はい、捜査関係者、これ複数の人たちに、僕は電話あちこちにかけて聞きましたら、これなかなか、ま、福田さんが何も言わないこともあって、言いにくいんだけれども、すでに中国国内で行われたことであると断定してます。これ、日本国内で入れられたんじゃないと断定してる。それはどうしてかというとですね、まず一つはね、まずあの、メタミドホスっていう農薬、最初に見つかったメタミドホスは日本にありません。これ、研究機関に一部あることを、証拠、いわばその根拠にしてね、その、『研究者が入れたかもしれないじゃないか』って言う人がこの日本にいるんですが、それは笑止千万であって。というのは、日本の研究機関が持ってるメタミドホスの成分は、中国のメタミドホスと成分が違います。違う物です、成分は。で、中国で発見された物は日本の研究機関にある物の成分とは違うので、日本の研究者が入れた可能性はありません。それからもう一つ、さっきジクロルボス、新しく発見されたジクロルボスは日本でも使われる農薬ですけれども、これは、この件についてはね、要はその、あの、問題になってるギョーザというのはですね、この、完全にパッケージをしてしまって、そのパッケージまで中国で作って、で、段ボールに入れてそれからコンテナに入れて、コンテナに鉛で封印をします。で、そっから中国の港から出ていくんで、その、日本のマーケットに並ぶまでの間がほとんど機械化されていて、人間がそこに入る余地はほとんどないんです。ということは……」
山本浩之
「それは昨日の『アンカー』でも、その段ボールを再現してやりました。ここに入れることは不可能だということはお伝えしています」
青山繁晴
「はい。ですから、今申した二つの根拠で、実は日本国内で入れられたという可能性については、少なくとも警察当局は、日本の警察当局はその可能性はないと断定してるから、実は殺人未遂容疑っていうのは、中国の中で殺人未遂事件が行われたということの容疑で、捜査本部は立ち上げたわけです。これ重大な、僕は決意だと思いましたから、実は今まで電話した人よりももっと上の局長級のある幹部に、ある省庁の局長級の幹部に電話をしました。ま、問い合わせはしといたんですけれども、実は昨日の午後4時頃にその局長幹部の方から僕に電話があって、その彼が言ったのがこれなんです」
村西利恵
「『中国側が容疑者を拘束したという情報がある。但し、まだホニャホニャかもね』と」
青山繁晴
「ええ。で、まずですね、あの、たくさんこの人(局長級幹部)に問い合わせをしました。で、たくさん僕がした問い合わせに対して電話をしてきて、彼は役所からかけてますから、もう一言、二言なんです。それでいきなりこの、中国側では容疑者が拘束されたという話がある、彼はほんとは『話』と言いました。話があると言ったんで、僕は仰天したわけです。そんな話聞いたことないと。聞いたことないから、『え、どういうことですか?ちょっともう少し詳しく教えて下さいよ』と言ったら、こう言ったんですが、岡安さん、これは何でしょう?(伏せた箇所を示して)」
岡安譲
「えっ、……ガセネタ?」
青山繁晴
「あ、いいですね。もうそれは正解に近い。はい、出して下さい」
村西利恵
「『ただし、まだまゆつばかもね』……」
一同
「ああー」
青山繁晴
「『まゆつばかもね』と言ったんです。それで僕がまたそれでびっくりしたのは、この局長級の幹部っていうのは、今まで不確かな情報を僕に言ってきたことはただの一度もないんです。長いつきあいですけど。ね。彼は課長補佐の頃からよく知ってますけれど、まゆつばかもしれない情報を僕にわざわざ電話してくるという今回の意図は何だろうと思ってですね、この電話切れちゃった後、午後4時過ぎからもうたくさんの人にまた電話をして、電話をした果てに、昨日の、夕べの午後11時過ぎ、この局長級幹部の携帯電話に電話しました。これ、実は彼はもう寝てました。寝てましたが、起きて、その、携帯電話に出てですね、えー、僕が、『あなたは今日僕に4時頃に電話をしてきたよね。で、その時にすごい、容疑者が拘束という重大な話をしながら、まゆつばかもしれないって言いましたよね。あなたにとってはこれは異常なことでね、僕はその後真意を考えた。それから正直他の政府関係者にも聞きましたよ。そしたらね、つまり容疑者を拘束したっていう情報は本当だから、それを僕に伝えるっていうのは危ないから、まゆつばかもねとぼかした、それが意図であって、容疑者拘束っていうのは実は真実の情報じゃないんですか?』と聞いたんです。そしたらその局長級の幹部が、まあ、あの、寝てたんですが、だんだん頭はっきりしてきたようでね、その、『確かにまゆつばかもねと俺は言ったよね。で、それは確かにあんたが言った通り役所で電話してるから、その、ちょっと安全を図るって意味もあるんだけど、しかし、しかし青山さんね、本当に大事なことはね、もうちょっと違うんだよ』と。というのは、『あんたが』、つまり青山がね、『2月2日土曜日の関西テレビの番組(「ぶったま!」のこと。こちらにテキスト起こしあり)で言ってたじゃないですか』と。これ、ちゃんとその省庁はウォッチしてるんですけど、僕は番組で言ったことっていうのはね、『今後真相は明らかにならない恐れが強い』って言ったんですよ。中国だから、中国に都合のいい、申し訳ないけど共産党独裁の国家ですから、中国にとって都合のいい話しかしない可能性があるから、とうとう真相は明らかにならないかもしれないってことを、僕言ったわけです、この関テレの番組で。『それはちゃんと知ってて、私はそれを言ったんだよ』と。そしてこう言ったんです。はい」
村西利恵
「『本当はアメリカやイギリスならかなり信じられるが、中国だから信じられないんだ』」
青山繁晴
「うん、だからたとえばFBIとかロンドン警視庁から言ってきたことなら信じられるけれども、中国であれば、中国の公安当局から言ってきた話、日本の政府側に、つまり非公式に伝えられた話って、普通アメリカ、イギリス、いつもあてになるとは限りませんよ、謀略情報あるから。でもだいたいはあてになるけど、中国の場合は、官から官へ、政府から政府へ来た情報でも信じられない場合があると言って、で、実はこの電話は3番目の電話があってですね、今日の午前11時頃にその幹部から3度目の電話がありました。その3度目の電話で彼は、拘束された容疑者を詳しく話してくれましたが、キーワードはこれです」(フリップ出す)
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『退職者』ということですが、具体的な犯人像については、お知らせの後、青山さんに解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「『容疑者拘束』というキーワードに続いて、『退職者』というキーワードが続けて出されました。これはテレビをご覧の、この1週間考えていた視聴者の皆さんも、いろいろと憶測で考えていたことの一つではあるかもしれませんが、これを青山さんがある政府関係者から得た情報をもとに今、お話をいただいていることです。お願いします」
青山繁晴
「はい。あの、この後はですね、さっき言いました通り、今日の午前11時頃に僕の携帯にかかってきた電話の中身、今から6時間ぐらい前ですか、それをお話しします。まずこれです。はい」
村西利恵
「『確認した。複数の容疑者を実質的に拘束して、厳しく激しく取り調べている。容疑者は複数の退職者だ』」
青山繁晴
「はい、これあの、ほとんど言葉の通りなんですけれども、この、まず『実質的に拘束して』っていう意味はですね、その、逮捕状、正式な逮捕状はとっていないようだということなんですが、それで普通だったら、その後、『厳しく調べている』だけでしょ。『激しく』という言葉があってですね。で、しかもそれが複数であるという話を彼がしました。そして次に彼が言ったことはこれです」
村西利恵
「『解雇通告され、退職するまでのわずかな期間に薬物(メタミドホスやジクロルボスなど)を家から持ってきて混入した農民出身者とみられる』」
青山繁晴
「はい。あの、今、問題になってる天洋食品というのは、あの、これけっこういろんな方知ってると思いますけど、その、リストラをどんどんやったり、また急に雇ったり、色々するわけですね。で、そのうちの何人か、つまり解雇を通告されて、さあもう荷物まとめて出て行かなきゃいけない、そのわずかな時間を利用して、家からというのはですね、この、容疑者たちがほぼ全員農村出身であって、農村にもともとメタミドホスやジクロルボスがあって、それを持ってきて、しかも数人で分け合って、意図的に混入したと見られる。で、いつ混入したかというとですね。ちょっと出してもらうと……」
村西利恵
「ここに今、実物があるんですけれども」(ギョーザのパックを出す)
青山繁晴
「これ実物なんですが、あの、このようにギョーザがですね、ギョーザとしてできあがって、で、ギョーザがたくさん運ばれてきますね、ベルトコンベヤーで。で、それをまず手でならしながらトレーに入れる、トレーに入れたらこの後パックに入れる、パックに入れたら、その、パックのここ(口の部分)を密封する、そして段ボールに持っていく。この間の工程で入れられたことがほぼ間違いないと、この幹部は言うんです。それ、どうしてかというと、一つはつまりこの農薬はですね、この袋の外や、あるいはこのギョーザの皮の部分に主に付いてて、具の部分は皮から染みたと思われると。袋の外とこの中と両方付くっていうのは、その工程以外にありえないということを彼は言ってるわけです。そしてこの件についてね、二つ皆さんにわかっていただきたいのは、その背景になってる重大な問題。一つは今言った通り、これ農民工って言うんですけどね、農民に工業の工って書きます。農民工っていう人は、つまり農村から仕事にあぶれて都市にやってきて、工場で働いてる人たち。それは女性も最近大変多いんですけれども、だいたい、たとえばこの天洋食品でも年収が18万円程度。年に18万円。ところがこの天洋食品だけじゃなくて、中国のこういう大きな工場の経営者や幹部は4000万円から7000万円ぐらいの年収を得てる。その激しい格差の上に突然解雇されたりするから、その不満がまず一つ。それからもう一つはそういう今の農民工たちの世代というのは、中国政府によって、あるいは共産党によって最も激しい反日教育を施された人たちであって、そうやって育ってきたのに、皆さん思い出して下さい、2005年の4月にあの反日暴動があった時に、こういう農民工が、つまり中国共産党のコントロールも超えて、日系の企業の看板なんかに石を投げて、それで中国共産党あるいは政府は非常に困ってですね、その後、反日を抑圧したんです。だから会社とか、その、社会に対する怒り、政府に対する怒りと、反日を抑えられたと。両方が合わさって日本に向けた商品に対して、たとえばその、今回、新たに発見されたジクロルボスでいうと去年の6月ですよね。で、メタミドホスでいうと去年の10月ですよね。だから数人というのも、その中で話し合いもして、農薬もいわば分け合って、この、犯行をくり返したらしいということですから。この情報のもう一つ重大な点は、ということは、メタミドホスとかジクロルボス以外にも、中国の農家にはたくさんの農薬がありますから、何かが入れられてる可能性もあって、それがまだオモテに、私たちにはわかってない恐れがあるということですね。そして、この局長級幹部はこの今日の午前の電話で、もう一つ重大なことを言ったんです」
村西利恵
「『この情報は今後、公式のルートで伝えられる保証はない』」
青山繁晴
「はい。すなわちこれ、ウラを返せば現在はその、政府間どうしで容疑者拘束の情報が入ってきてるってことですよね。だけどこれが中国政府から日本政府への公式な伝達というのは、最後まで行われない可能性があると。つまりさっき僕が言いました、真相がオモテに出てこない恐れが十分にあるってことを、これ、もう一回言いますが、局長級ですよ、中央省庁のこの人がもうはっきり言ってて、それどうしてか、その背景にあるのがこれなんです」
村西利恵
「政治関係者を悩ます『F』問題……として、福田さんの顔が出てきました」
青山繁晴
「これね、政治関係者って、まあ政府関係者なんです、本当はね。今、局長級幹部が属してる役所だけじゃなくて、いろんな役所に聞いたら、『青ちゃん、F問題はね』って言葉が何度も出てきて、それ僕は『まさか福田総理のことなの?』って。『当然じゃない』と。要するにね、対策本部も立ち上げてないから、福田さんがこの件をどうしたいのか。日中友好を優先して日本国民の健康は二の次だと言うんならまだわかるわけです。日本政府の関係者はそれならもうこれね、抑えなきゃいけないんだってわかるでしょ。それ言わない、何も言わない。じゃあその、国民の健康の方が大事だから、その、日中友好をある程度今は目をつぶってでも真相解明しましょう、ね、そのためには中国に情報提供呼びかけるっていうのがあればいいんだけど、それがないから、つまり今、水面下でやってるけど、オモテで情報もらうためには、福田総理は胡錦濤国家主席に当然言わなきゃいけないんですよ。それ言わないままだからみんな困ってるわけです」
室井佑月
「中国政府もあれなんじゃないの、はっきりして、その人たち限定されて、その人たちやったって言う方がさ……今後の……」
青山繁晴
「あのね、ちょっとごめんね、いや、いい質問だけど、時間がないからまとめて言いますけど、あの、この政府関係者も恐れてるのは、中国政府から出てくる情報が公式に来るものでも、謀略情報かもしれないんですよ、ね。それもあるけど、いずれにしろ福田総理から情報をフェアに交換しましょうと中国側に言わないとだめですよ。そして最後に言いますけどね、中国の胡錦濤国家主席がこの4月に来日するんですよ?福田総理、あなた『外交の福田』と言ってるんでしょう?これ中国も困るんですよ。ね。あと2カ月しかない中でね、こうやって何もわからないまま、日本国民の中国に対する反感が高まったまま、胡錦濤国家主席が桜の咲く頃に来日できるんですか?だからこれは福田総理が自らちゃんと発言をして、対策本部も作って、中国側に情報提供を公式に呼びかけて、僕がこの番組で言ったことが正しいのかどうかも含めて、みんな明らかになる日がすぐ来ないと中国側も困るということを、最後にお話ししたいと思います」
山本浩之
「昨日の現職閣僚の発言なんかを聞いてると、何か、ああ?と思ったのは、官房長官は非常に慎重派なんですけど、慎重な物言いなんですけど、舛添厚生労働大臣はあたかももう犯罪があったかのような物言いをしてると」
青山繁晴
「舛添さんも岸田さんも……」
山本浩之
「岸田さんもそうです。完全に分かれてるんです、閣内で言うことが」
青山繁晴
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Comments
悪意を持って食品に毒を入れる民衆がいる国家が隣国にいることを
知る機会になればいいのですが。
しかし・・・悪意を持つ者が居て、ソレをはっきりさせないなら、
それこそオリンピックで何がおきるか分からなくなると思うんだけど。
青山さんは、福田総理が曖昧なままだと中国も困る、とおっしゃっていましたが、中共のことですから、中国で拘束されているという容疑者達を即有罪判決・即処刑→「今回の件は極めて例外。中国食品は安全です」宣言→「中国食品を排斥したらいぢめるぞ!」と脅し、という路線で早めに片を付けてくると危機感を感じています。自国民が毒を喰わされるという異常事態なのに現在に至るまで椅子と臀部が完全に融合していた首相の態度は、中共に「押すだけ押して追認させるという力業が通用する」と錯覚させるに十分だったと思うのです・・・はよ退陣せんかな、この首相(汗。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080206-OYT1T00554.htm
食品問題もしくは殺人事件で決着をつけようとしてるだろう所へ、魏伝忠さんは「テロ」にして問題をガァーッと発展させちゃって○゙○じゃなかろうか?って思っちゃいました。王大寧さんという人が取り消すよう発言をしてるらしいのですが、いかんせん、どうにも安っぽいです。
日本が安全性を認めたと強調することで、同事件をきっかけに広がった中国食品の安全問題を沈静化させたいとの中国の意向を反映した内容とみられる。
同紙はさらに、国家品質監督検査検疫総局幹部の発言を引用し「日本厚生労働省の昨年の報告では、中国の日本向け輸出食品の合格率は99・42%」と指摘。「中国食品は安全だ」と断じた。
また他紙も「ギョーザ工場に異常なし」(新京報)などと報じ、中国側の食品管理に問題がなかったことを強調。国営中央テレビも6日、ニュース番組で同事件を初めて伝え、安全性をアピールした。(共同)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/121077/
何時もごくろうさまです。
と言うわけで宗主国さまからのお達しが”また”出ました。
思いっ切り脱力しますが後は何処かで捕まえてきた浮浪者でも2,3人犯人に仕立てて「はい、お仕舞い」でしょうね?
彼らは国内治安強化の名目に9・11を使いましたから、今回もあれの焼き直しでしょうか?
それにしても福田さん。どうしたいんでしょうね?
あの人に自分が総理だという自覚はあるんでしょうか?
「消費者行政推進本部」(仮称)と言うのを4月にも立ち上げるみたいですけど…?どうするんでしょうね?
「今度は何をしでかすやら」と気を揉んでいましたが、
ここまでなにもしない、決断できない総理もなかなか居ないのではないでしょうか。
「何とか言ってくれ」と願うのに違和感がw
いっつも「もう何も言うな、頼むから」だったからなぁ…。
ともかく、警察にやる気があって、ホントによかった。
皮肉って言ってるのかもしれないけど、こうゆうことを平気でゆうひとがいる国はおしまいだわ
福田さんも小沢さんも、他の閣僚も、それからマスコミも、中国に劣らずダメダメだ。なんだか虚しい気分になってくるよ。
チャンネル桜の水島社長制作「南京の真実」が大阪で9日土曜上映会があります。
西村慎吾氏もこられるそうですが、まだまだ収容人数に足りないようです。私も行こうと思っています。 先日、チャンネル桜討論番組中、水島氏が、「南京の真実」を「たかじんの委員会」で紹介されるかもと話していました。 チャンネル桜も特定スポンサーの無い保守チャンネルですが、かなり運営状況は厳しいようです。何とか、
チャンネル桜にも頑張ってほしいので、
告知みたいになりましたが、書かせていただきました。
既出でしたらすみません。
http://www.ch-sakura.jp/topix/264.html
青山さんの言論が読めてありがたいです。m(__)mペコ
宗主国うんぬんの話が出たりしてますが、なぜ日本の政権が国民をないがしろにするのか本当のことを研究しているサイトがあります。よかったら見てくださいね。
反ロスチャイルド同盟
http://www.anti-rothschild.net/
「中国を責めても何も始まらない」「日中協力してやっていけばいい」「日本の検疫がなってない」「日本の行政がなってない」「日本の企業が悪い」・・・こんなのばっか。
ワイスクの人GJですね。テロ朝ですらそういうまともな意見を言う人を出してるのに。
たしかに日本の行政も企業も悪い点はある。それは否定しない。しかし今回の事件はまさに食品テロであり、たとえ行政や企業がきっちりしていても防げない事件。しかし連中にはその視点が全く欠けている。
>泉さん
蒸し焼きのニュースはFNNのスクープのようです。
http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00126668.html
これが小泉時代だったら、安倍時代だったら、はたまた総裁選で麻生さんが勝って首相になってたら…と、詮無いことを考えてしまう今日このごろです。
zzzさん
国際問題化させるというご意見には大賛成ですが、世界はテロに敏感になってますから、むしろこれは食品テロだと明言することにより、テロとの戦いに世界を引きずり込んだほうが得策ではないでしょうか。過去の米国ペットフードやパナマうがい薬などはあくまでも「過失」扱いだったが、今度の日本ギョーザ中毒は「犯罪」であることを強調せねばならない。だから青山さんが言う2つめの「反日」の部分は抑えて、中国の格差社会や貧者の経営者への不満の部分を目立たせるようにすれば、米国も他の国も対岸の火事ではないと理解するのではないでしょうか。
>相手が中国だから遠慮をして、対策本部を作らないんじゃないか
むしろ首相が施政方針演説で高らかに唱えた「共鳴外交www」を実践しているだけの気もしますが…。
>『F』問題
まぁ、最初から分かっていたことですけど。より重要な問題はこういう人物を担ぎ出す人がいて、当初はF氏の支持率も高かった、ということでしょう。F氏は、亡父が出来なかったサミットをやりたいのと、大嫌いな前首相より一日でも長く首相の座にいたい、と執念を燃やしているという噂もあるそうですから。残念ながら、しばらくこのままなんでしょう。勘弁してくれ。
小若順一氏については、全く私も知りませんでした。とりあえず、ググってみたらブログで取り上げている方がいらっしゃいましたので、リンク貼っておきます。(Wikiによると、この人は「ポストハーベスト農業問題では世界の第一人者」らしいです)
miroさんのブログ「Cherry picking news 」垣田達哉と小若順一の違い
http://miro.iza.ne.jp/blog/entry/471686/
毒物の成分の違いなど。
戒厳令を敷いてるようですね。
相変わらずの秘密主義のようで。こんなんで通り一遍の調査しただけで、中国側の言い分をそのまま発表しちゃう日本って何なの。
今回といい、暫定税率の件といい、塀の影からとんでもないことを
ぼそっと言っといて、さも「責任まで知るか」と言いたげな態度。
何で「不信任決議案」が出ないのか、理解に苦しむよ。
こんなのを総理にした自民党が、ますます嫌いになった。
これだけの問題を自国に起こされて、まだ原因究明がまだ出来てないと戯れ言が吐けるとは。
これが他の国なら、戦争が起こってもおかしくないよ。
今日ネタ元として紹介させてもらいました。勝手に紹介してまずかったかな?
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1201938095/
テロ支援企業に対する不買運動にご協力下さい!
http://www.pref.shimane.lg.jp/emergency/em_haiki/hyochaku-pt.html
こちらは報道されないですが、危険ですのでポリ容器に近づかないで下さい。
産経新聞にこのような記事がありました。
『日本に国内世論制御を要求 中国高官、ギョーザ報道に懸念』
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080208/chn0802081831004-n1.htm
見たときに驚いて、固まってしまいました。外国に情報統制の要求をするとは・・・
「中国側に在庫供出/生協連、未検査のまま」
こいつら!工作員か!!
スパイ防止法が無い以上、少なくとも、証拠隠滅で厳重に処罰すべき!!!