「アンカー」安倍総理告白『小泉訪朝は失敗』日朝交渉の新方針とは?北ミサイル発射の狙いと“大転換”
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■7/2放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
前半のキーワードは『安倍総理の告白』。
安倍総理は、小泉訪朝を実は失敗だったと思っているそうです。
焦りから来た失敗。それは北朝鮮をも縛る結果になった。
よってこれまでの方針を転換し、「訪朝」カードは最後まで温存すると。
後半のキーワードは『若き独裁者の大転換』。
北朝鮮のミサイル発射は考え抜いた、したたかなものだった。
しかも3月のミサイル発射の時は、安倍総理に直接連絡が!?
そして北朝鮮側にも大きな転換が起きていた!?
今週もびっくりな話がいっぱいです!
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■7/2放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
すべての拉致被害者を取り戻せ、安倍政権の決断いかに、日朝交渉を青山ズバリ
前半のキーワードは『安倍総理の告白』。
安倍総理は、小泉訪朝を実は失敗だったと思っているそうです。
焦りから来た失敗。それは北朝鮮をも縛る結果になった。
よってこれまでの方針を転換し、「訪朝」カードは最後まで温存すると。
後半のキーワードは『若き独裁者の大転換』。
北朝鮮のミサイル発射は考え抜いた、したたかなものだった。
しかも3月のミサイル発射の時は、安倍総理に直接連絡が!?
そして北朝鮮側にも大きな転換が起きていた!?
今週もびっくりな話がいっぱいです!
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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※「日朝協議終了 伊原局長、2日帰国し協議内容を安倍首相に報告へ」のストレートニュースのあと
岡安譲
「さて今日は、拉致被害者のご家族、有本恵子さんのご両親と中継がつながっていますので、いろいろお話伺いたいと思います。有本さん、お忙しいところありがとうございます。よろしくお願いします。あの、まず、嘉代子さんにお伺いしたいんですけれども、北朝鮮が再調査を約束してから初めての局長級協議が昨日行われました。どんなお気持ちで見守ってらっしゃったんでしょうか」
有本嘉代子
「そうですね、この交渉で、きちっとした結果が出ればいいなと、あの、思っております。ほんとに、私たちも、もう、高齢化してきまして、体調もあまり良くありませんので、何とかこの交渉によって、あの、恵子たちが帰ってくればという、期待は持っております」
岡安譲
「あの、お隣の明弘さんはいかがでしょうか。その、今回の協議に期待されていらっしゃいました?」
有本明弘
「えー、あの、安倍総理になって、初めての、えー、朝鮮外交でありますので、私は、期待しております」
岡安譲
「さて今日はスタジオに青山さんがいらっしゃいますので、青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、皆さんご承知の通り、有本恵子ちゃん、恵子さんと僕は神戸で幼稚園が同じなんですけれども、まああの、今、ご両親、座ってらっしゃるお宅にお伺いした時、例えば、お母さんの嘉代子さんが、陰膳を作っておられて、毎日毎日、ちゃんとご飯もよそって、作ってらっしゃるんですが、もう食べるとほんとに、美味しかったんです。嘉代子さん覚えてらっしゃいますか。あの、陰膳いただきまして(2007年7月11日放送「アンカー」参照)」
有本嘉代子
「はい、覚えております(笑)」
青山繁晴
「もうほんとにほっぺたが、ほっぺたが落ちるぐらいに美味しくてですね(笑)。気持ちがこもるとこんなに美味しいのかと思ったんです。その、陰膳、いよいよ食べてもらえる、かもしれませんね」
有本嘉代子
「そうですね。ほんとに、あの、帰ってきてね、一緒にここで、あの、食卓で一緒に食べたいなという思いはずっとあります」
青山繁晴
「ほんとですね、あの、明弘さんも、その、陰膳をこうじーっと横で、見てらっしゃって、もう何十年が過ぎてしまったんですけれども。実は明弘さん非常に冷静に、この安倍さんの交渉を見ておられて、あの、指摘すべきは指摘してこられたんですけど」
岡安譲
「はい」
青山繁晴
「明弘さんがご覧になって、もう、今の安倍政権、一番、実は注意しなきゃいけないのは、どういうところでしょうか」
有本明弘
「やはりあの、北朝鮮には、もう、歴代ずーっと騙され続けてきたから、まあ、騙されない、ということが一番、大事じゃないかと思ってます」
青山繁晴
「実は、有本恵子さんの事件については、もう容疑者も、誰がどういうふうに犯行をやったかってことも、かなり、明らかになってる。政府認定の拉致被害者の事件の中でも、一番明らかになってる事件なんですね。で、したがって本当は、第2次安倍政権は、北と交渉する時に、その、犯罪者をちゃんと出しなさいと、いうことを本当は同時進行でやるべきだと、僕も考えてるんですが、そこは、明弘さんと嘉代子さん、いかがでしょうか」
有本嘉代子
「そうですね。やはりもうはっきり分かっておりますからね。あの、向こうに安部公博という人が、もう指名手配されておりますからね。やはりこの人たちも一緒に帰ってこないといけないと思っております、私たちは」
青山繁晴
「はい。いや、実は今、あの、嘉代子さんおっしゃったのは肝心なところで、あの、今回、北朝鮮にいる全ての日本人について調査するってことになってますから」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「帰るべき人、あるいは、犯罪に関与したってことで日本で、罪に問われなきゃいけない人も実は、含まれているわけですからね。だから、あまりこれ報道されてませんけれど、実は、この、恵子さんのご両親は非常に冷静にそこを見てらっしゃる、客観的に見てらっしゃって、そういうところを疎かにしちゃいけないというお話だったと思いますね。はい」
岡安譲
「今のところ、どうでしょう、嘉代子さん、あの、不安と期待、両方おありだと思うんですが、どちらの方がお強いですか」
有本嘉代子
「そうですね、やはり北朝鮮の場合には、あの、結果が出ないと、ほんとにはっきりこっちも評価できないんですけどね。とにかく、あの、私たちとしたら、もう高齢化しますのでね、何とか、この機会に帰ってきてほしい、その思いだけです。私たちは、もうこの動いてるのに、ほんとに大勢の人に支援していただいてここまで来れたんですけれどもね、ほんとに、あの、皆さんもいつも、あの、励まして下さいます。だからこの機会に、どうしても、恵子たちを取り戻したい、その一念で今まで動いておりましたので、その結果が出ればいいなと、祈っております」
青山繁晴
「明弘さんはいかがですか」
有本明弘
「私はもう、あの、この、外務省の、まあ、あの、局長が、行く、その1日前に、あの、内閣府でお会いしたんです。だから、その時には、私は、その、再調査には、絶対応じてくれるなと、そういうことを申し上げたんです。で、この、再調査、という言葉であったら、もう向こうの、言うてくるのんを待っての話やからね。もう、向こうの手のひらに乗るから、それは具合悪いので、わが国は、北朝鮮に対しては、拉致の実行犯の、引き渡しの問題で、それを譲らんと、突っ込んでやってくれと。これやったら、わが国の、言い分が、向こうが受け入れたらもう、わが国の、言い分で、向こうに話を持っていけるからね。これで行ってくれと、そういうふうに、あの、言ったんです。たぶんそれで行ったと思うんです、この外務省の、局長は」
青山繁晴
「あの、今、明弘さんがおっしゃったのは、決して、その強硬論をおっしゃったんじゃなくてね。その、恵子ちゃん、恵子さんだけ帰ってくればいいんじゃなくて、最後の一人まで取り返すためには、ちゃんと犯罪であったということを、確認しながら、交渉しないと、北朝鮮にまた、一種騙されることになりますよっていうことをおっしゃったと思うんですが、明弘さん、そういうお考え、ということでよろしいですか」
有本明弘
「そうです。とにかく、日本の国は今まで、自分の、自国の問題を北にぶつけたことがなかったんです、これ。で、拉致の問題でも向こう言うたら、あの、向こうにもの言うていったら、わが国は、拉致なんか、ないんだと、言うて、それでみな断られて。で、ほいでもう、そのあと、もう、追及するというようなことは、誰もようやらなかったんです、これ。もう歴代のね、あの、内閣、みなそうなんですよ?」
岡安譲
「今度はそんなことがないように、ということを有本さんご夫妻も、あの、期待なさってると思いますが、えー、ちょっと今日は、いろいろお話伺いたかったんですが時間が来てしまいました。えー、ほんとに今日はお忙しい中、ご夫妻どうもありがとうございました」
青山繁晴
「はい、また機会あると思います。はい。ありがとうございます」
スタジオ一同
「ありがとうございました」(中継終了)
岡安譲
「はい。えー、有本さんご夫妻にお話を伺いました。さて、このあとの青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーも引き続き、この日朝協議に関連したお話、ですね」
青山繁晴
「そうです。で、ま、あの、その前にもう一度、今の有本さんのね、様子を見てお感じになった方多いと思うんですが、この家族会の方々のすごいところは、自分の娘や息子のことだけを考えてる方は本当にいらっしゃらなくて」
岡安譲
「いやぁ、本当にそうですね」
青山繁晴
「ええ。もう全員帰ってくることだけをほんとに連帯して目指してこられましたんで、その連帯に、寄り添うような、安倍政権の、きちんとした姿勢であってほしいと思いますね(一同同意)。で、あの、今、岡安キャスターがおっしゃったとおり、今日もこの日朝交渉についてやるんですけれども、その、北京で、日朝の外交官同士が交渉しまして、そして、その、日本側の伊原さんっていう帰ってきた外交官がですね、今夜、このあと、安倍総理に報告をして、で、明日、安倍さんが、例えば、拉致問題担当大臣の古屋さんであったり、官房長官であったりそういう人たちと、協議をして、で、日本の制裁一部解除するかどうかっていうのを、話し合って決めて、明日、総理が、会見なさるかもしれません。で、そういう、いわばオモテの動きを通じて、あの、拉致被害者の家族と、それから、実は家族と僕らは全く同じ日本国民ですから、国民等しく、その実際のところはどうなってるんだっていうことを、一番、今こそ知りたいと思うんですね。今、有本さんの、ご両親もまだこのテレビ見てらっしゃる、見ていただいてると思いますけど、今日は、恵子さん、と、ご両親に向けても、そして私たち普通の、一般国民が考える材料としても、あえて申しますが普段よりさらに踏み込んで、お話をしたいと思ってます。えー、キーワードは、これです(フリップ出す)」
岡安譲
「『安倍総理の告白』」
青山繁晴
「総理が告白するってのは一体どういうことだと、思われる方も多いと思いますが、実はこうやって、拉致事件が解決に向けて、非常に大きな山を迎える、今に、なりまして、安倍総理があえて政府の中で、実は、こうであって、こういう日本政府に失敗があったんだと、それを踏まえてやらねばならないってことをですね、安倍さん自身の責任も含めて、実は、政府部内で最近それを話されました。その伝え聞いたところも含めて、これから、いつ、私たちの日本国民が帰ってくるのかってお話を、いたしたいと思います」
岡安譲
「はい。コマーシャルのあと、青山さんにじっくり解説していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「今日のキーワードは、『安倍総理の告白』でした。一体どんな告白だったのか。そして、今後の日朝協議にどう影響してくるのか。青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。ここにまず、日朝交渉、最新の『ウラ』、つまり、今、たった今、ウラでどういう本当の交渉をやってるかってお話をするんですが、これは、国益を損なわない範囲、あるいは拉致被害者、と家族の利益を損なわない範囲、にするのは当然のことであって、それよりも、私たち日本国民が、知ることによって、国益に資する、あるいは拉致被害者と、家族のためになると、いう、ウラをお話ししたいと思います。で、一番肝心なのが、まずこの交渉は、安倍さんと金正恩第1書記の、いわば、直接対決になってると、いうことであって、だからまず、わが政府のトップである、日本のトップである安倍さんが、今、何をしてるかが一番大事なんですね。その時に安倍さんは、側近から見ても、意外な、挙に出ました。それがこれです」
村西利恵
「安倍総理の“日朝交渉”の新しい方針は、政府高官によると、『小泉訪朝の“失敗”を繰り返さない』」
青山繁晴
「はい。まずこの、新しい方針、新方針っていうのを安倍さん自身がおっしゃったわけではありません。それは、この安倍さんがつい最近、政府部内のごく限られた人たち、拉致事件の交渉に直接、携わってる人、あるいはこれは、誘拐事件ですから、捜査に関わってきた、長年、自分の出世を置いといてでも、関わってきた、警察官僚、あるいは捜査関係者、あるいは情報当局者を含めて、そういう、いわば一番の、最前線の人たちに、限って、安倍さんが初めて話した話があって、それを、そういう、聞かされた側、政府高官たちは、新方針と受け止め、そして、その方々と議論した僕も、これは明らかに新方針だと、解釈しましたから、安倍さんがおっしゃったわけじゃありませんが、新方針って書きました。そして安倍さんが明らかにされたのは、実は小泉訪朝っていうのは失敗であったと、いうことを初めておっしゃいました。えー、これ公には今後も言われることはないと思いますが、どうしてかというと、今、当時の絵が映ってますが、えー、これ安倍さんも、実はすぐ横にいるんですけど今ちょっと映ってませんけれども」
青山繁晴
「この、小泉訪朝によって何が起きたかというと、5人、初めて帰国されましたし、そして、その前に、この金正日総書記が、初めて、そうです、北朝鮮が国家の機関を使って、日本国民を誘拐しましたってことを認めたんですよね(一同同意)。で、5人というのは拉致被害者のごく一部に過ぎませんから、したがって、問題は大きいけれども、しかしこれをはっきり失敗だったと、言った例は、日本の歴代総理にありませんし、何よりも、安倍さん自身が、この時、官房副長官として、同行してたんですよね(一同同意)。で、安倍さんにはそれなりの功績があります。というのは5人帰ってきたと言いながら、本当は小泉さんと北朝鮮は、仮、仮帰国っていうか、いったん帰国しただけで、また北朝鮮に戻すという、それこそ裏合意をしてたわけです(一同同意)。さらに、莫大なお金が支払われるっていう裏合意があったっていう、見方も根強くあります。ね。で、そういうことにまあ、特に、いったん、帰国された拉致被害者、日本国民を、犯罪者のテロ国家に戻すことをしないと、いうことを、当時官房副長官の安倍さんと、それから中山恭子さん、当時政府部内にいた2人が強く主張して、今、5人が、日本でやっと平和に暮らしておられる。そういう功績はあるんですが、しかしいわば、そういうことに集中せざるを得なかったから、さっきの有本恵子さんや横田めぐみちゃんを含めて、他の方々が、死んだことにされたままになってしまったり、そういうことをやった失敗があった。安倍総理にも、当時は官房副長官という重要な、ポジションにいましたから、責任があったっていうことを、はっきり認めた上で、具体的に何ておっしゃったかというと、こうです」
村西利恵
「小泉訪朝の失敗とは、小泉総理の焦りが、北朝鮮の『5人生存、8人死亡、2人入境せず』という、乱暴な回答につながった」
青山繁晴
「まず小泉さんの焦りっていうのがやっぱりその、小泉さんならではの、ま、個性もあると思うんですね。やっぱり、一発回答、一発解決、で、大歓喜の声っていうね、そういうものを求めるタイプの、ま、強いといえば強いけれども、実はそこが、弱さと裏腹になってですね、そういう焦りがあったから、北朝鮮は北朝鮮で金正日総書記が、その、小泉さんを通じて、私たち国民のお金を早くほしいもんだから、北朝鮮も焦って、乱暴な回答になった。乱暴な回答っていうのはですね、5人、これは、実は予めかなり準備してたと思われてて、つまり私たちが、日本側が知らなかった曽我ひとみさんっていう人を、わざわざ、被害者をわざわざ出してくるようにですね。えー、曽我ひとみさんは性格が穏やかすぎて、北朝鮮の工作活動に、使えなかったから、日本に戻しても、日本に情報を取られない、ね、北がどんな不正なことやってるかっていう、全貌をつかめないから、曽我ひとみさんを用意してた。で、その人たちはいいんですが、その、横田めぐみさんのようにですね、重要な情報として、この金正日総書記の、子供たち、つまり金正恩第1書記もそうなんですけれども、金正恩第1書記の例えばお兄ちゃん、金正哲(ジョンチョル)っていう人がいるんですが、そういう人の家庭教師をさせられてた。つまり一族の、中をよく知ってしまってると。あるいは有本恵子さんで言うと、拉致被害者のうち、唯一の例外として、自分たちが北朝鮮にいますと、自分たちっていうのは石岡さんっていう、ね、誘拐された札幌の男性、と結婚して、その、お二人の赤ちゃんらしい写真も付けて、この『アンカー』で紹介しましたが、写真を、誰かに託してポーランドから投函して、日本に届いたと。そういうような、要するに北の裏側を知ってしまった、人たちについては、こう死亡っていうことにいきなりしてしまってですね、残りの人は北に入ってないって言ってしまって、乱暴な回答っていうのは、このめぐみさんや恵子さんが、こう違う場所で、もちろん違う日時で、違う原因で亡くなったと言っておきながら、死亡診断書が、全部同じ病院の、同じ医師で、ハンコまで同じだったと。ね。そういう、無茶苦茶な、誰が見てもあとで、あの、嘘だって分かることをやってしまって、実はその死亡診断書については、北朝鮮はその後の日朝交渉で、これ、けっこう忘れてる人が多いんですけど、2004年になってからですね、あれは急きょ作ったものですと言ってしまってるんです。つまり捏造を認めてるわけです(一同同意)。それなのに、この金正日総書記の責任下でやったから、それ変えられなくて、北朝鮮自身も手足を縛られたになってしまって」
岡安譲
「ええ、ええ」
青山繁晴
「恵子さんやめぐみさんを返さないことにつながってしまってると。だからこういう、焦ったような、要求をしないという、してはいけない、実は小泉訪朝にはそういう重大な失敗があって、自分も官房副長官として、それ当時、正せなかったと。それが今、総理となってるんだから、その間違いをはっきり認めて、そうじゃない交渉をやりましょうというふうに、新たな方針を示しました。そして総理は、安倍総理は新しい方針として、関係者に示したのがこれです」
村西利恵
「『歓喜・感動・歓声』は求めず」
青山繁晴
「はい。ちょうど小泉訪朝の、あの大きな、いわば騒ぎと違うことをやりましょうと。ということは、これはどういう意味かというと、先ほども申しましたが、こうです」
村西利恵
「“一発解決”を、あえて否定」
青山繁晴
「はい。一発解決を、求めない。で、これはですね、実は、今回の日朝の合意内容、つまり北朝鮮も、この安倍さんが改めて政府部内で言う前から、北朝鮮側も、それ実はさっき言ったように安倍さんと直接なやりとりを、ほんとは北朝鮮、最近してるから」
岡安譲
「え? 直接ですか」
青山繁晴
「直接。これはあとでもう一度言いますが。で、したがって、この気配を察して、そのへんは北朝鮮はほんとにしたたか、ある意味さすが、なわけですけれども、その合意内容、したがって北と日本が合意した合意内容もう1回見ていただくと、こうなってるわけですよね」
村西利恵
「5月にスウェーデンで行われた日朝政府間協議の合意の内容は、北朝鮮側は、全ての日本人に関する調査を全面的に実施するというもので、その全ての日本人に関する調査というのが、政府認定拉致被害者・特定失踪者・自ら北朝鮮に行った日本人・日本人妻・よど号犯・遺骨を含む、となっています」
青山繁晴
「これだから、めっちゃくちゃ範囲が広くなってるわけですよね」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「その、ご遺骨も含めて、北朝鮮にいらっしゃる日本国民には、全部調査を施すと言ってるわけですよ。で、政府認定拉致被害者17人いらっしゃって、5人帰ってますから、残り12人、特定失踪者は、これ本当は、例えば民間の調査だと、まあ数百人ってことになってるわけです。数百人は本当は、北朝鮮の能力から見てそこまでは誘拐できなかったでしょうが、でもたくさんいらっしゃるわけですね。自ら北朝鮮に行った日本人っていうのは、これは、僕の古巣の共同通信も含めて、かつて、この世の地上の楽園、北朝鮮に、帰国事業っていうのをやって、そしてそれは主には、在日朝鮮人の方と結婚された日本人の女性が、北朝鮮に渡ってしまった、それが日本人妻ですが、それ以外に、地上の楽園っていうなら、社会主義・共産主義は正しいと思って、本気で行った、つまり結婚と関係なく行った人たちもかなり、実際いらっしゃって、その数は全然分からないわけですよ(一同同意)。で、さらには、例のハイジャックのよど号犯は、まだ北朝鮮にいるわけですね。そしてご遺骨というのはこの番組で、実はこの番組でやったのが日本で初めてやったんですけれども、シベリアに抑留された日本人の人々のうち、特にお身体が弱くなった、女性の方とか子供たちを、病んだ子供たちを、何と当時のソ連が、北朝鮮に送って、さらに北朝鮮が強制労働させて、あっという間に次々亡くなった方々の、ご遺骨を含めたご遺骨なんですね。拉致被害者のご遺骨って意味じゃないんですよ? そこは誤解なきよう。で、こういう方々を、全部やるっていうことはですね、ある程度、北が、その自分でやってるんだから把握してたとしても、当然これは、時間がかかることになるわけですよ。したがって一発回答じゃなくて、今、水面下交渉で北が、日本側に話してる話からすると、これが新たに分かってきました。出して下さい」
村西利恵
「政府高官によると『北朝鮮は、日本の世論の反応を見ながら、段階的に日本人を出してくることになる。最初は、(文字が)隠れていますが、…になる可能性が高い』」
青山繁晴
「これ常識で言ったら、政府認定の拉致被害者のうちの何人かということになるんですが、一番最近の水面下の交渉で、実は北側は違う話を出してきました。最初に北が出そうとしてるのは、この方々です」
村西利恵
「最初は特定失踪者になる可能性が高い」
青山繁晴
「はい。これ、実は安倍さん自身が、つい最近の発言で、ま、歴代内閣として初めて、政府が認定した拉致被害者だけじゃなくて、民間だけがずっと調べてきた、特定失踪者、失踪・家出なさった方の中で、家出をする個人的な理由がない、その人たちに民間があえて特定って2文字を付けて、北朝鮮に誘拐された恐れが強いと。民間の調査だけで言ってきたけど、安倍さん自身が、これを、政府が認定した拉致被害者と、全く同等に扱いますってことを言ったから、まず特定失踪者だと、最近の水面下の交渉で北側は、実は話してる。それはつまり北が言いたいのは、自分たちは安倍さんの意向に沿ってるんだよと、言いつつ、同時に、北にとって、都合のいい話なんですよ。どうしてかというと、これ私たちは、公にはつかめてないわけですから。だから北が、どういう嘘をでっち上げても、その嘘の検証に、たくさん時間もかかってしまうってことにもなるわけで、そこからまず実は、その、始めようとしてて、そして、この(特定失踪者の)お名前を出して、例えば帰しますと言った時に、特に日本の世論がどうなるかを見て、さあじゃあ次は、政府認定の拉致被害者から勝手に誰かを選ぼうとするのか、あるいは自分で北朝鮮に行かれた方を選ぶのか、あるいはたぶん数が多い日本人妻の方を帰そうとするのか。あくまで、皆さん安倍さんの、ここは安倍さんの顔色を超えて私たち普通の国民の顔色を見て、北が決めようとしてるんです。で、こういう北朝鮮の現在の様子を見て、安倍さんが、実はこれは新方針というよりは、今までの安倍さんの、いわば、願いというか、安倍さん自身の、欲求を、実は変えた、捨てたところがあるんですよ。それは何かというと、これです」
村西利恵
「全ての日本人を取り戻すために、安倍訪朝は最後のカード」
青山繁晴
「つまり自分が北朝鮮に乗り込んで、日本人の方と、特に拉致被害者の方、特定失踪者の方と手をつないで帰るっていうのが、誰でも予想してるところだし、安倍さんも、内閣支持率や選挙を考えなきゃいけない、政治家ではありますから、やっぱりそこに、安倍さんの関心は実は行ってたんだけれども、それを、最初に切ってしまったら、小泉さんと同じことになると」
岡安譲
「なるほど」
村西利恵
「そのあと手がなくなると」
青山繁晴
「はい。もう、要するに、特に今回トップ交渉になってるから、トップが行ってしまって、その時に5人と言われたら、もうそのまま鵜呑みにして帰るしかなかっていうことを絶対繰り返したくない。したがって、方針がどう変わったかというとこうです」
村西利恵
「ことし秋は『見送り』を検討している」
青山繁晴
「はい。早ければ9月中にも訪朝すると、いう段取りをもって北朝鮮ともすり合いをやってきたんですが、そういうことをやると、手の内にはまることになるから、この訪朝は延ばして、もちろん年明けも含めてですね、もう本当に最後の最後の最後の、最後まで我慢すると。安倍さん自ら我慢するっていうふうに、方針を変えまして、実はそれでようやく、その安倍さんに対するきつい意見を、言わなくなった情報当局者もいるんですよ。つまり、情報当局者も自分たちの責任感じてるわけですね。結局、小泉訪朝を後押ししましたからね。その時に、あのカードを最初に切らしてしまったから、一部しか帰らないことになったと。今回は、その、安倍さん間違ってますよと、自分の地位もかけてた、かけて言ってた情報当局者もいてですね、えー、日本は、いろんな組織が腐ってますけれども、そんな腐った組織の中でも何とか、良心を貫こうとしてるわずかな人たちがいて、その人たちが安倍さんにご意見も言って、これはようやく、その、焦った訪朝を、見送るというふうに今、動いてるってことです。さあその中でですね、皆さんもうひとつどうしても、気になることがあると思います。じゃあそういう、その、いわば安倍さんの意向を、うま〜くこう使うような北朝鮮、そういう交渉、裏交渉をやりながら、何でミサイル撃つんですか」
岡安譲
「そうなんですよね」
青山繁晴
「有本さんご夫妻も、聞いておられましたけれどもね。その、何で今この時期にそういうことやるのかと、いうことがありますよね。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「振り返っておきましょう。北朝鮮は今日(7月2日)、多連装ロケット弾2発を日本海へ発射しました。また先月29日には、短距離弾道ミサイル『スカッド』を2発、発射しています」
青山繁晴
「えー、皆さん実はこの件について、えー、僕は、一昨日の早朝、こういうことに関連した日本の情報機関の、責任者と、1対1で会いまして、その時正直僕はどう言ったかというと、まあ、あの、僕の方から聞かないと相手は何も言いません。えー、これあの、特定秘密保護法が施行される前から、彼らは公務員ですから、守秘義務がありますから、情報洩らすことはしませんので。何か意見を言うと、それは違うよ君、とかね、そこはちょっと合ってるなとか、そういう反応で初めて情報が分かる。僕は何を言ったかというと、これすごいですねって言いました。あの、今、怒った人、多いと思いますが、僕は正直、すごいタイミングの、したたかな、北朝鮮は正直、やるなぁと、今ここでこういうことをやるのかと。つまり数日前に、まずスカッドっていう、短い距離のミサイルを撃って、そしてそれだけじゃなくて、今日またロケット弾を撃ちましたね。これを僕は絶妙のタイミングと申しまして、じゃあ、情報当局者はそれに対してどう答えたかを含めて、拉致被害者の救出とどうつながるか。それを後半お話ししたいと思いますが、キーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「後半に向けてのキーワードは、『若き独裁者の大転換』。今回のミサイル発射にはどんな狙いがあるのか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「何でこのタイミングでミサイルを発射したんでしょうか、青山さん」
青山繁晴
「あの、日本と北朝鮮は、いわば、ある意味接近して、拉致事件について交渉してる真っ最中。で、そこで北がミサイルを撃ってしまえばですね、要するにアメリカ、韓国は、日本に、この交渉やめろって言ってきますし、特にアメリカは言ってきますから、北としては最悪のタイミングのはずなんですよね」
岡安譲
「そうですよね」
青山繁晴
「しかし僕はあえて、絶妙の、したたかなタイミングで撃ったと申しました。そしたら、ふだん僕の言うことをことごとく否定するタイプの、この情報機関の人なんですが、一昨日の朝は、その通りだと。北はもう考え抜いてこれをやったよねと(一同ざわ)、言ったんですね。で、それを考えるヒントとしては、今年の3月までちょっと遡っていただくと、だんだん分かってきます。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「3月3日の赤十字会談の時も、それから、3月26日の日米韓首脳会談の時も、北朝鮮は弾道ミサイルを2発ずつ発射しています」
青山繁晴
「今、7月ですよね。で、日朝協議やってますね。ということは前から水面下で、すり合わせをやってますから、もうこの頃は実は日朝の接近、とっくに始まってるわけですよね。それなのに、これ接近始まってるから日朝の赤十字ってことに任せて、赤十字だと角が立たないから。これが皮切りになってるわけですよね、日朝の接近の。3月3日っていうのは。ところがそのタイミングにですね、この時も、スカッドミサイル2発撃って、さらにはその同じ月のうちに、まあアメリカの仲介で日米韓首脳会談、覚えてらっしゃるでしょ。その、韓国の朴槿恵大統領がずっとこわばった顔してた。あのタイミングで今度はノドン撃ったわけですよ」
岡安譲
「そうでしたね」
青山繁晴
「で、こうすると、いつも邪魔してるように見えますが、ところが、とんでもない隠されてた話があって、それがこれです」
村西利恵
「政府高官によると、『北朝鮮は3月のミサイル発射のとき、「日本ではなく、韓国をターゲットにしたものだ」と、外交ルートを外して、安倍総理に直接連絡してきた』」
岡安譲
「へえー」
青山繁晴
「はい。これは実は僕はこの情報は最初に接した時も驚きましたが」
村西利恵
「直接?」
青山繁晴
「はい。これを確認できた時には、ほんとに椅子から転がり落ちる気分でした」
村西利恵
「え?電話ですか?」
青山繁晴
「そこは言えません。はい。僕は民間人ですがそれなりに情報源守らなきゃいけないから。えー、そこは言えませんが。もう一回言います、外務省を完全に外して、安倍総理にダイレクトに、この、3月のミサイル発射、あの中にはノドンもあるんですよ、ノドンは日本に届きますよね。それなのにそうじゃなくて、日本はターゲットにしてません、あくまで韓国をターゲットにした、実はミサイル発射だっていうことを、直接伝えてきたんです。したがって、今回の6月末から、今日(7月2日)にかけた、この動きも、つまり、使ってるミサイルや、さらに、それも、3月のノドンよりも、今、スカッドと、多連装ロケット弾ぐらいで、日本には全然届かないもの使ってますから、ずーっと同じ、日本をターゲットにしてないってことが、日本側に伝わってるわけですよ。で、それも今、たった今、見ていただくとこうです。出して下さい」
村西利恵
「今回の北朝鮮のミサイル発射の狙いは、あす(3日)習近平国家主席が訪韓する、さらには昨日(1日)から北京で日朝協議が始まったというタイミング」
青山繁晴
「はい。だから実は、韓国をターゲットにって言いながらですね、そのお友だちのはずの中国を強く牽制してるわけですね。この金正恩第1書記は、まず訪中してません。あるいは訪中できないままです。したがってもちろん習近平さんの方から北朝鮮にも行ってません。それなのに北朝鮮は横にどかしといて、いきなり韓国に行く。じゃあその、中国と北朝鮮の関係どうするつもりなんだ、いわば、この野郎という形で、中国に圧力をかけ、そして同時に韓国に圧力をかけ、そして、ほんとはもうひとつしたたかなのは、安倍さんとは仲良くやってるように見えて、ちゃんと瀬踏みしてるじゃないですか」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「つまり、3月や、あるいは今回のようにやって、アメリカは水面下で必ず文句言ってきてますから、それに耐えられるのか、安倍よと」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「アメリカがどう言っても日朝の交渉やるのかって、瀬踏みをしてて、全部の狙いを、あの2発とかそれぐらいのミサイルで、やってのけるっていうのは…」
岡安譲
「したたかだなあ」
青山繁晴
「とってもしたたかな感覚で、これを金正恩第1書記が考えてるとはとても思えないので、違うルートからいろいろ当たっていきました。誰がこれを考えてるのか、浮かんできたのがこのお2人です」
村西利恵
「若き独裁者を陰で動かしているのは、張成沢氏の処刑を主導したこの2人、黄炳瑞(ファンビョンソ)総政治局長と、金元弘(キムウォンホン)国家安全保衛部長」
青山繁晴
「はい。ですから、軍と、工作機関の、いわば実権を今、握ってる人物、その実権を使って親中派の張成沢さんを、実質殺害してしまった。その2人が絵を描いてるってことは、はっきりしてきて、それが、こういう、いわば、その、ミサイル撃って、その、脅しをうまくかけて云々っていうだけに留まらないんですよ。さっき大転換と申しましたが、実は、アジアの平和を左右しかねない、北朝鮮の外交政策が、大転換、実はしてるんです。それ何かというと、まずこれ見て下さい」
青山繁晴
「はい。ちょっと僕から言っていいですか。今まで、お父さんの金正日総書記の時代の、外交の2本柱っていうのは、一番はもう断然中国ですよね。これ裏援助してくれますから。そして2番は、アメリカが北朝鮮の存在認めてくれたら、もう何もかも上手く行くってことで、実は中国・アメリカで、日本は入ってないんですよ。その、金正日さんは、拉致事件認めたといっても、それやったら、アメリカが、つまり日本を保護してるアメリカ、北朝鮮から見たらですね、そのアメリカも態度変えてくれるから、あくまでアメリカ狙いで、日本の拉致事件も解決しようとした。もちろん日本のお金も狙ってますけれど。ところがですね、現在の金正恩第1書記、三男坊、若すぎる三男坊の独裁者になってから、2本柱が両方とも変わってしまってですよ、まず、1本目、出して下さい」
村西利恵
「それが日本」
青山繁晴
「これが日本なんですね。アメリカじゃなくなって、日本にダイレクトに、接近してきてる。そしてもうひとつが、これです」
村西利恵
「ロシア。金第1書記が近くロシア訪問も」
青山繁晴
「そうなんです。で、これはですね、この情報はどこから来たかというと、どこだと思います? これ何と、先ほどのよど号の犯人なんですよ」
岡安譲
「へえ」
青山繁晴
「よど号の犯人は、北朝鮮で実は独裁者に未だに近づける機会はある。そして、これはもうギリギリのところで申しますが、日本の情報当局は、よど号の犯人と、直接連絡を取っています。朝鮮総連経由じゃない。ね。そこから情報取ってるんです。その情報で、どうも金正恩第1書記は、ロシアに訪問するらしいっていうシークレットな情報伝えてきたんです。よど号の犯人は、そうやって、日本政府に恩を売りたいんですよ」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「恩なんか買いませんよ。それはさすがにそんなことはありませんけれども、おかしなところがいっぱいある自民党も、外務省も、さすがにそれはない、それで罪を減じたりはしないけれども、大事なのは、ロシアに、実は急接近してて、中国に行かない代わりに、ロシアにまず行くっていう計画を立てている。場合によっては拉致事件が進展していけば、日本に、ね、安倍さんの訪朝がまずあったら、そのあと日本に来るかもしれないってことまで含めてですね、ものすごい転換が行われてる。しかし、依然として中国との裏関係は続いてるんですよ? それは、言っとかなきゃいけないんですが、そういうふうに変わってきてて、そして最後に、じゃあ、拉致事件を、最終的に最後の一人まで取り返すためには、誰が一番肝心な最終決定権者かといえば、出して下さい」
村西利恵
「拉致解決の最後の決定権者は、“日本国民”であると」
青山繁晴
「はい。ああ、青山がいつものことを言ってると、思ってらっしゃるかもしれませんが、ちょっと待って下さいね。いつものことを言ってるわけじゃないんです。ね。いつも言ってきたことですが、根拠があって申してます。というのは、この金正日総書記が、その、小泉さんに対して、5人だけ選んで、帰しました。それで終わりにしてお金ももらうつもりだったわけですね。その裏合意があったって見方も根強いわけですね。それ阻んだのは誰ですか。日本国民だけですよ。日本国民が、そういう裏合意認めなかったんです。ね。5人だけじゃなくて、めぐみちゃんや恵子ちゃんや全員帰ってこいってことを主張したから、思惑は潰れてしまって、したがって、金正日総書記の時代から息子にかけても学んだのが、日本で一番強いのは安倍総理じゃなくて、どんなに強い総理でも、集団的自衛権の容認までやれた総理であっても、一番強いのは日本国民だっていうことを、実は北がよく知ってるんで、私たちがどう考えるのか。僕はこのコーナーでいつまで発信できるか分かりませんが、発信できる限りは、発信してる間は、ささやかな参考材料をこれからもお伝えしますから、これから秋に向けて、私たち一人一人がご自分の頭でどうするかってことを、どうぞお考え下さい。今日はそういう問題提起であります」
岡安譲
「はい。ありがとうございました。以上、青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
実は私は2002年9月17日の小泉訪朝の日に、「日朝首脳会談は失敗」と書き、小泉ファンの方から批判を受けました。
それは青山さんが今回紹介された安倍さんが言われるところの失敗とは違ってて、2002年9月17日当日に、日本政府が早々と北朝鮮との国交正常化交渉を再開すると発表したからです。
誰それは生きてます、誰それは亡くなりました、という北朝鮮側の一方的な発表だけで、まるで拉致問題を解決したとみなしたかのような、日本側の対応はおかしいと思ったからです。
朝銀問題が置き去り状態になっていたことも、大きな疑問でした。
ちなみに当時の日記を読み返してみたら、私自身すっかり忘れてたけど、こんなことが書いてありました。
【家族の一人はこう言った。「これまで拉致問題を無視し続けた国会議員、社民党、共産党の方々。何か我々に言うことがあったら、連絡下さい」(←NHKの生中継のみ放送された。あとは各局ニュースともカットされている)】
あと、これは「WiLL」2014年8月号(最新号)で百田尚樹さんが、辛坊治郎さんから聞いた話として紹介してるんですが、その小泉訪朝を伝える各局の特番の中で、TBSは「拉致などない」というコメンテーターをズラッと揃えていたそうです。
ところが、番組開始直後に北朝鮮側が「日本人を拉致した事実を認め、謝罪、日本側の安否確認に対して4人生存、8人死亡と伝えた」という情報が飛び込んできて、その瞬間、コメンテーター全員が絶句して、その場がお通夜みたいになったのだと。
現在、拉致問題に対する国民の関心は、小泉訪朝の頃に比べるとかなり下がってしまっていることは否めません。
今これご覧の皆様、どうか一緒に盛り上げていきましょう。
ところで最後に青山さん、「僕はこのコーナーでいつまで発信できるか分かりません」とちょっと気になることを言われてますが、今日のエントリーの冒頭にも載せた、これが原因だと思います。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
●集団的自衛権 政府、関連法案の法整備に着手へ
●サッカーW杯 アルゼンチンとベルギーがベスト8 8チーム出そろう
●兵庫県議が号泣会見 政務活動費から不明瞭な支出
拙ブログで紹介しきれなかった他の青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
【今週も告知】
青山さんの引き続きの番組ご出演を願う皆様、時々でけっこうですので、関西テレビにご意見をお寄せ下さい。
http://www.ktv.jp/goiken/
関テレ側にご意見するのとは別に、ギモズバ!用のメールアドレスに、ニュースの疑問(青山さんにコーナーで解説してほしいニュースなど)を送ることも、大きな力になると思います。
zubari@ktv.jp
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※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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岡安譲
「さて今日は、拉致被害者のご家族、有本恵子さんのご両親と中継がつながっていますので、いろいろお話伺いたいと思います。有本さん、お忙しいところありがとうございます。よろしくお願いします。あの、まず、嘉代子さんにお伺いしたいんですけれども、北朝鮮が再調査を約束してから初めての局長級協議が昨日行われました。どんなお気持ちで見守ってらっしゃったんでしょうか」
有本嘉代子
「そうですね、この交渉で、きちっとした結果が出ればいいなと、あの、思っております。ほんとに、私たちも、もう、高齢化してきまして、体調もあまり良くありませんので、何とかこの交渉によって、あの、恵子たちが帰ってくればという、期待は持っております」
岡安譲
「あの、お隣の明弘さんはいかがでしょうか。その、今回の協議に期待されていらっしゃいました?」
有本明弘
「えー、あの、安倍総理になって、初めての、えー、朝鮮外交でありますので、私は、期待しております」
岡安譲
「さて今日はスタジオに青山さんがいらっしゃいますので、青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、皆さんご承知の通り、有本恵子ちゃん、恵子さんと僕は神戸で幼稚園が同じなんですけれども、まああの、今、ご両親、座ってらっしゃるお宅にお伺いした時、例えば、お母さんの嘉代子さんが、陰膳を作っておられて、毎日毎日、ちゃんとご飯もよそって、作ってらっしゃるんですが、もう食べるとほんとに、美味しかったんです。嘉代子さん覚えてらっしゃいますか。あの、陰膳いただきまして(2007年7月11日放送「アンカー」参照)」
有本嘉代子
「はい、覚えております(笑)」
青山繁晴
「もうほんとにほっぺたが、ほっぺたが落ちるぐらいに美味しくてですね(笑)。気持ちがこもるとこんなに美味しいのかと思ったんです。その、陰膳、いよいよ食べてもらえる、かもしれませんね」
有本嘉代子
「そうですね。ほんとに、あの、帰ってきてね、一緒にここで、あの、食卓で一緒に食べたいなという思いはずっとあります」
青山繁晴
「ほんとですね、あの、明弘さんも、その、陰膳をこうじーっと横で、見てらっしゃって、もう何十年が過ぎてしまったんですけれども。実は明弘さん非常に冷静に、この安倍さんの交渉を見ておられて、あの、指摘すべきは指摘してこられたんですけど」
岡安譲
「はい」
青山繁晴
「明弘さんがご覧になって、もう、今の安倍政権、一番、実は注意しなきゃいけないのは、どういうところでしょうか」
有本明弘
「やはりあの、北朝鮮には、もう、歴代ずーっと騙され続けてきたから、まあ、騙されない、ということが一番、大事じゃないかと思ってます」
青山繁晴
「実は、有本恵子さんの事件については、もう容疑者も、誰がどういうふうに犯行をやったかってことも、かなり、明らかになってる。政府認定の拉致被害者の事件の中でも、一番明らかになってる事件なんですね。で、したがって本当は、第2次安倍政権は、北と交渉する時に、その、犯罪者をちゃんと出しなさいと、いうことを本当は同時進行でやるべきだと、僕も考えてるんですが、そこは、明弘さんと嘉代子さん、いかがでしょうか」
有本嘉代子
「そうですね。やはりもうはっきり分かっておりますからね。あの、向こうに安部公博という人が、もう指名手配されておりますからね。やはりこの人たちも一緒に帰ってこないといけないと思っております、私たちは」
青山繁晴
「はい。いや、実は今、あの、嘉代子さんおっしゃったのは肝心なところで、あの、今回、北朝鮮にいる全ての日本人について調査するってことになってますから」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「帰るべき人、あるいは、犯罪に関与したってことで日本で、罪に問われなきゃいけない人も実は、含まれているわけですからね。だから、あまりこれ報道されてませんけれど、実は、この、恵子さんのご両親は非常に冷静にそこを見てらっしゃる、客観的に見てらっしゃって、そういうところを疎かにしちゃいけないというお話だったと思いますね。はい」
岡安譲
「今のところ、どうでしょう、嘉代子さん、あの、不安と期待、両方おありだと思うんですが、どちらの方がお強いですか」
有本嘉代子
「そうですね、やはり北朝鮮の場合には、あの、結果が出ないと、ほんとにはっきりこっちも評価できないんですけどね。とにかく、あの、私たちとしたら、もう高齢化しますのでね、何とか、この機会に帰ってきてほしい、その思いだけです。私たちは、もうこの動いてるのに、ほんとに大勢の人に支援していただいてここまで来れたんですけれどもね、ほんとに、あの、皆さんもいつも、あの、励まして下さいます。だからこの機会に、どうしても、恵子たちを取り戻したい、その一念で今まで動いておりましたので、その結果が出ればいいなと、祈っております」
青山繁晴
「明弘さんはいかがですか」
有本明弘
「私はもう、あの、この、外務省の、まあ、あの、局長が、行く、その1日前に、あの、内閣府でお会いしたんです。だから、その時には、私は、その、再調査には、絶対応じてくれるなと、そういうことを申し上げたんです。で、この、再調査、という言葉であったら、もう向こうの、言うてくるのんを待っての話やからね。もう、向こうの手のひらに乗るから、それは具合悪いので、わが国は、北朝鮮に対しては、拉致の実行犯の、引き渡しの問題で、それを譲らんと、突っ込んでやってくれと。これやったら、わが国の、言い分が、向こうが受け入れたらもう、わが国の、言い分で、向こうに話を持っていけるからね。これで行ってくれと、そういうふうに、あの、言ったんです。たぶんそれで行ったと思うんです、この外務省の、局長は」
青山繁晴
「あの、今、明弘さんがおっしゃったのは、決して、その強硬論をおっしゃったんじゃなくてね。その、恵子ちゃん、恵子さんだけ帰ってくればいいんじゃなくて、最後の一人まで取り返すためには、ちゃんと犯罪であったということを、確認しながら、交渉しないと、北朝鮮にまた、一種騙されることになりますよっていうことをおっしゃったと思うんですが、明弘さん、そういうお考え、ということでよろしいですか」
有本明弘
「そうです。とにかく、日本の国は今まで、自分の、自国の問題を北にぶつけたことがなかったんです、これ。で、拉致の問題でも向こう言うたら、あの、向こうにもの言うていったら、わが国は、拉致なんか、ないんだと、言うて、それでみな断られて。で、ほいでもう、そのあと、もう、追及するというようなことは、誰もようやらなかったんです、これ。もう歴代のね、あの、内閣、みなそうなんですよ?」
岡安譲
「今度はそんなことがないように、ということを有本さんご夫妻も、あの、期待なさってると思いますが、えー、ちょっと今日は、いろいろお話伺いたかったんですが時間が来てしまいました。えー、ほんとに今日はお忙しい中、ご夫妻どうもありがとうございました」
青山繁晴
「はい、また機会あると思います。はい。ありがとうございます」
スタジオ一同
「ありがとうございました」(中継終了)
岡安譲
「はい。えー、有本さんご夫妻にお話を伺いました。さて、このあとの青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーも引き続き、この日朝協議に関連したお話、ですね」
青山繁晴
「そうです。で、ま、あの、その前にもう一度、今の有本さんのね、様子を見てお感じになった方多いと思うんですが、この家族会の方々のすごいところは、自分の娘や息子のことだけを考えてる方は本当にいらっしゃらなくて」
岡安譲
「いやぁ、本当にそうですね」
青山繁晴
「ええ。もう全員帰ってくることだけをほんとに連帯して目指してこられましたんで、その連帯に、寄り添うような、安倍政権の、きちんとした姿勢であってほしいと思いますね(一同同意)。で、あの、今、岡安キャスターがおっしゃったとおり、今日もこの日朝交渉についてやるんですけれども、その、北京で、日朝の外交官同士が交渉しまして、そして、その、日本側の伊原さんっていう帰ってきた外交官がですね、今夜、このあと、安倍総理に報告をして、で、明日、安倍さんが、例えば、拉致問題担当大臣の古屋さんであったり、官房長官であったりそういう人たちと、協議をして、で、日本の制裁一部解除するかどうかっていうのを、話し合って決めて、明日、総理が、会見なさるかもしれません。で、そういう、いわばオモテの動きを通じて、あの、拉致被害者の家族と、それから、実は家族と僕らは全く同じ日本国民ですから、国民等しく、その実際のところはどうなってるんだっていうことを、一番、今こそ知りたいと思うんですね。今、有本さんの、ご両親もまだこのテレビ見てらっしゃる、見ていただいてると思いますけど、今日は、恵子さん、と、ご両親に向けても、そして私たち普通の、一般国民が考える材料としても、あえて申しますが普段よりさらに踏み込んで、お話をしたいと思ってます。えー、キーワードは、これです(フリップ出す)」
岡安譲
「『安倍総理の告白』」
青山繁晴
「総理が告白するってのは一体どういうことだと、思われる方も多いと思いますが、実はこうやって、拉致事件が解決に向けて、非常に大きな山を迎える、今に、なりまして、安倍総理があえて政府の中で、実は、こうであって、こういう日本政府に失敗があったんだと、それを踏まえてやらねばならないってことをですね、安倍さん自身の責任も含めて、実は、政府部内で最近それを話されました。その伝え聞いたところも含めて、これから、いつ、私たちの日本国民が帰ってくるのかってお話を、いたしたいと思います」
岡安譲
「はい。コマーシャルのあと、青山さんにじっくり解説していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「今日のキーワードは、『安倍総理の告白』でした。一体どんな告白だったのか。そして、今後の日朝協議にどう影響してくるのか。青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。ここにまず、日朝交渉、最新の『ウラ』、つまり、今、たった今、ウラでどういう本当の交渉をやってるかってお話をするんですが、これは、国益を損なわない範囲、あるいは拉致被害者、と家族の利益を損なわない範囲、にするのは当然のことであって、それよりも、私たち日本国民が、知ることによって、国益に資する、あるいは拉致被害者と、家族のためになると、いう、ウラをお話ししたいと思います。で、一番肝心なのが、まずこの交渉は、安倍さんと金正恩第1書記の、いわば、直接対決になってると、いうことであって、だからまず、わが政府のトップである、日本のトップである安倍さんが、今、何をしてるかが一番大事なんですね。その時に安倍さんは、側近から見ても、意外な、挙に出ました。それがこれです」
村西利恵
「安倍総理の“日朝交渉”の新しい方針は、政府高官によると、『小泉訪朝の“失敗”を繰り返さない』」
青山繁晴
「はい。まずこの、新しい方針、新方針っていうのを安倍さん自身がおっしゃったわけではありません。それは、この安倍さんがつい最近、政府部内のごく限られた人たち、拉致事件の交渉に直接、携わってる人、あるいはこれは、誘拐事件ですから、捜査に関わってきた、長年、自分の出世を置いといてでも、関わってきた、警察官僚、あるいは捜査関係者、あるいは情報当局者を含めて、そういう、いわば一番の、最前線の人たちに、限って、安倍さんが初めて話した話があって、それを、そういう、聞かされた側、政府高官たちは、新方針と受け止め、そして、その方々と議論した僕も、これは明らかに新方針だと、解釈しましたから、安倍さんがおっしゃったわけじゃありませんが、新方針って書きました。そして安倍さんが明らかにされたのは、実は小泉訪朝っていうのは失敗であったと、いうことを初めておっしゃいました。えー、これ公には今後も言われることはないと思いますが、どうしてかというと、今、当時の絵が映ってますが、えー、これ安倍さんも、実はすぐ横にいるんですけど今ちょっと映ってませんけれども」
青山繁晴
「この、小泉訪朝によって何が起きたかというと、5人、初めて帰国されましたし、そして、その前に、この金正日総書記が、初めて、そうです、北朝鮮が国家の機関を使って、日本国民を誘拐しましたってことを認めたんですよね(一同同意)。で、5人というのは拉致被害者のごく一部に過ぎませんから、したがって、問題は大きいけれども、しかしこれをはっきり失敗だったと、言った例は、日本の歴代総理にありませんし、何よりも、安倍さん自身が、この時、官房副長官として、同行してたんですよね(一同同意)。で、安倍さんにはそれなりの功績があります。というのは5人帰ってきたと言いながら、本当は小泉さんと北朝鮮は、仮、仮帰国っていうか、いったん帰国しただけで、また北朝鮮に戻すという、それこそ裏合意をしてたわけです(一同同意)。さらに、莫大なお金が支払われるっていう裏合意があったっていう、見方も根強くあります。ね。で、そういうことにまあ、特に、いったん、帰国された拉致被害者、日本国民を、犯罪者のテロ国家に戻すことをしないと、いうことを、当時官房副長官の安倍さんと、それから中山恭子さん、当時政府部内にいた2人が強く主張して、今、5人が、日本でやっと平和に暮らしておられる。そういう功績はあるんですが、しかしいわば、そういうことに集中せざるを得なかったから、さっきの有本恵子さんや横田めぐみちゃんを含めて、他の方々が、死んだことにされたままになってしまったり、そういうことをやった失敗があった。安倍総理にも、当時は官房副長官という重要な、ポジションにいましたから、責任があったっていうことを、はっきり認めた上で、具体的に何ておっしゃったかというと、こうです」
村西利恵
「小泉訪朝の失敗とは、小泉総理の焦りが、北朝鮮の『5人生存、8人死亡、2人入境せず』という、乱暴な回答につながった」
青山繁晴
「まず小泉さんの焦りっていうのがやっぱりその、小泉さんならではの、ま、個性もあると思うんですね。やっぱり、一発回答、一発解決、で、大歓喜の声っていうね、そういうものを求めるタイプの、ま、強いといえば強いけれども、実はそこが、弱さと裏腹になってですね、そういう焦りがあったから、北朝鮮は北朝鮮で金正日総書記が、その、小泉さんを通じて、私たち国民のお金を早くほしいもんだから、北朝鮮も焦って、乱暴な回答になった。乱暴な回答っていうのはですね、5人、これは、実は予めかなり準備してたと思われてて、つまり私たちが、日本側が知らなかった曽我ひとみさんっていう人を、わざわざ、被害者をわざわざ出してくるようにですね。えー、曽我ひとみさんは性格が穏やかすぎて、北朝鮮の工作活動に、使えなかったから、日本に戻しても、日本に情報を取られない、ね、北がどんな不正なことやってるかっていう、全貌をつかめないから、曽我ひとみさんを用意してた。で、その人たちはいいんですが、その、横田めぐみさんのようにですね、重要な情報として、この金正日総書記の、子供たち、つまり金正恩第1書記もそうなんですけれども、金正恩第1書記の例えばお兄ちゃん、金正哲(ジョンチョル)っていう人がいるんですが、そういう人の家庭教師をさせられてた。つまり一族の、中をよく知ってしまってると。あるいは有本恵子さんで言うと、拉致被害者のうち、唯一の例外として、自分たちが北朝鮮にいますと、自分たちっていうのは石岡さんっていう、ね、誘拐された札幌の男性、と結婚して、その、お二人の赤ちゃんらしい写真も付けて、この『アンカー』で紹介しましたが、写真を、誰かに託してポーランドから投函して、日本に届いたと。そういうような、要するに北の裏側を知ってしまった、人たちについては、こう死亡っていうことにいきなりしてしまってですね、残りの人は北に入ってないって言ってしまって、乱暴な回答っていうのは、このめぐみさんや恵子さんが、こう違う場所で、もちろん違う日時で、違う原因で亡くなったと言っておきながら、死亡診断書が、全部同じ病院の、同じ医師で、ハンコまで同じだったと。ね。そういう、無茶苦茶な、誰が見てもあとで、あの、嘘だって分かることをやってしまって、実はその死亡診断書については、北朝鮮はその後の日朝交渉で、これ、けっこう忘れてる人が多いんですけど、2004年になってからですね、あれは急きょ作ったものですと言ってしまってるんです。つまり捏造を認めてるわけです(一同同意)。それなのに、この金正日総書記の責任下でやったから、それ変えられなくて、北朝鮮自身も手足を縛られたになってしまって」
岡安譲
「ええ、ええ」
青山繁晴
「恵子さんやめぐみさんを返さないことにつながってしまってると。だからこういう、焦ったような、要求をしないという、してはいけない、実は小泉訪朝にはそういう重大な失敗があって、自分も官房副長官として、それ当時、正せなかったと。それが今、総理となってるんだから、その間違いをはっきり認めて、そうじゃない交渉をやりましょうというふうに、新たな方針を示しました。そして総理は、安倍総理は新しい方針として、関係者に示したのがこれです」
村西利恵
「『歓喜・感動・歓声』は求めず」
青山繁晴
「はい。ちょうど小泉訪朝の、あの大きな、いわば騒ぎと違うことをやりましょうと。ということは、これはどういう意味かというと、先ほども申しましたが、こうです」
村西利恵
「“一発解決”を、あえて否定」
青山繁晴
「はい。一発解決を、求めない。で、これはですね、実は、今回の日朝の合意内容、つまり北朝鮮も、この安倍さんが改めて政府部内で言う前から、北朝鮮側も、それ実はさっき言ったように安倍さんと直接なやりとりを、ほんとは北朝鮮、最近してるから」
岡安譲
「え? 直接ですか」
青山繁晴
「直接。これはあとでもう一度言いますが。で、したがって、この気配を察して、そのへんは北朝鮮はほんとにしたたか、ある意味さすが、なわけですけれども、その合意内容、したがって北と日本が合意した合意内容もう1回見ていただくと、こうなってるわけですよね」
村西利恵
「5月にスウェーデンで行われた日朝政府間協議の合意の内容は、北朝鮮側は、全ての日本人に関する調査を全面的に実施するというもので、その全ての日本人に関する調査というのが、政府認定拉致被害者・特定失踪者・自ら北朝鮮に行った日本人・日本人妻・よど号犯・遺骨を含む、となっています」
青山繁晴
「これだから、めっちゃくちゃ範囲が広くなってるわけですよね」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「その、ご遺骨も含めて、北朝鮮にいらっしゃる日本国民には、全部調査を施すと言ってるわけですよ。で、政府認定拉致被害者17人いらっしゃって、5人帰ってますから、残り12人、特定失踪者は、これ本当は、例えば民間の調査だと、まあ数百人ってことになってるわけです。数百人は本当は、北朝鮮の能力から見てそこまでは誘拐できなかったでしょうが、でもたくさんいらっしゃるわけですね。自ら北朝鮮に行った日本人っていうのは、これは、僕の古巣の共同通信も含めて、かつて、この世の地上の楽園、北朝鮮に、帰国事業っていうのをやって、そしてそれは主には、在日朝鮮人の方と結婚された日本人の女性が、北朝鮮に渡ってしまった、それが日本人妻ですが、それ以外に、地上の楽園っていうなら、社会主義・共産主義は正しいと思って、本気で行った、つまり結婚と関係なく行った人たちもかなり、実際いらっしゃって、その数は全然分からないわけですよ(一同同意)。で、さらには、例のハイジャックのよど号犯は、まだ北朝鮮にいるわけですね。そしてご遺骨というのはこの番組で、実はこの番組でやったのが日本で初めてやったんですけれども、シベリアに抑留された日本人の人々のうち、特にお身体が弱くなった、女性の方とか子供たちを、病んだ子供たちを、何と当時のソ連が、北朝鮮に送って、さらに北朝鮮が強制労働させて、あっという間に次々亡くなった方々の、ご遺骨を含めたご遺骨なんですね。拉致被害者のご遺骨って意味じゃないんですよ? そこは誤解なきよう。で、こういう方々を、全部やるっていうことはですね、ある程度、北が、その自分でやってるんだから把握してたとしても、当然これは、時間がかかることになるわけですよ。したがって一発回答じゃなくて、今、水面下交渉で北が、日本側に話してる話からすると、これが新たに分かってきました。出して下さい」
村西利恵
「政府高官によると『北朝鮮は、日本の世論の反応を見ながら、段階的に日本人を出してくることになる。最初は、(文字が)隠れていますが、…になる可能性が高い』」
青山繁晴
「これ常識で言ったら、政府認定の拉致被害者のうちの何人かということになるんですが、一番最近の水面下の交渉で、実は北側は違う話を出してきました。最初に北が出そうとしてるのは、この方々です」
村西利恵
「最初は特定失踪者になる可能性が高い」
青山繁晴
「はい。これ、実は安倍さん自身が、つい最近の発言で、ま、歴代内閣として初めて、政府が認定した拉致被害者だけじゃなくて、民間だけがずっと調べてきた、特定失踪者、失踪・家出なさった方の中で、家出をする個人的な理由がない、その人たちに民間があえて特定って2文字を付けて、北朝鮮に誘拐された恐れが強いと。民間の調査だけで言ってきたけど、安倍さん自身が、これを、政府が認定した拉致被害者と、全く同等に扱いますってことを言ったから、まず特定失踪者だと、最近の水面下の交渉で北側は、実は話してる。それはつまり北が言いたいのは、自分たちは安倍さんの意向に沿ってるんだよと、言いつつ、同時に、北にとって、都合のいい話なんですよ。どうしてかというと、これ私たちは、公にはつかめてないわけですから。だから北が、どういう嘘をでっち上げても、その嘘の検証に、たくさん時間もかかってしまうってことにもなるわけで、そこからまず実は、その、始めようとしてて、そして、この(特定失踪者の)お名前を出して、例えば帰しますと言った時に、特に日本の世論がどうなるかを見て、さあじゃあ次は、政府認定の拉致被害者から勝手に誰かを選ぼうとするのか、あるいは自分で北朝鮮に行かれた方を選ぶのか、あるいはたぶん数が多い日本人妻の方を帰そうとするのか。あくまで、皆さん安倍さんの、ここは安倍さんの顔色を超えて私たち普通の国民の顔色を見て、北が決めようとしてるんです。で、こういう北朝鮮の現在の様子を見て、安倍さんが、実はこれは新方針というよりは、今までの安倍さんの、いわば、願いというか、安倍さん自身の、欲求を、実は変えた、捨てたところがあるんですよ。それは何かというと、これです」
村西利恵
「全ての日本人を取り戻すために、安倍訪朝は最後のカード」
青山繁晴
「つまり自分が北朝鮮に乗り込んで、日本人の方と、特に拉致被害者の方、特定失踪者の方と手をつないで帰るっていうのが、誰でも予想してるところだし、安倍さんも、内閣支持率や選挙を考えなきゃいけない、政治家ではありますから、やっぱりそこに、安倍さんの関心は実は行ってたんだけれども、それを、最初に切ってしまったら、小泉さんと同じことになると」
岡安譲
「なるほど」
村西利恵
「そのあと手がなくなると」
青山繁晴
「はい。もう、要するに、特に今回トップ交渉になってるから、トップが行ってしまって、その時に5人と言われたら、もうそのまま鵜呑みにして帰るしかなかっていうことを絶対繰り返したくない。したがって、方針がどう変わったかというとこうです」
村西利恵
「ことし秋は『見送り』を検討している」
青山繁晴
「はい。早ければ9月中にも訪朝すると、いう段取りをもって北朝鮮ともすり合いをやってきたんですが、そういうことをやると、手の内にはまることになるから、この訪朝は延ばして、もちろん年明けも含めてですね、もう本当に最後の最後の最後の、最後まで我慢すると。安倍さん自ら我慢するっていうふうに、方針を変えまして、実はそれでようやく、その安倍さんに対するきつい意見を、言わなくなった情報当局者もいるんですよ。つまり、情報当局者も自分たちの責任感じてるわけですね。結局、小泉訪朝を後押ししましたからね。その時に、あのカードを最初に切らしてしまったから、一部しか帰らないことになったと。今回は、その、安倍さん間違ってますよと、自分の地位もかけてた、かけて言ってた情報当局者もいてですね、えー、日本は、いろんな組織が腐ってますけれども、そんな腐った組織の中でも何とか、良心を貫こうとしてるわずかな人たちがいて、その人たちが安倍さんにご意見も言って、これはようやく、その、焦った訪朝を、見送るというふうに今、動いてるってことです。さあその中でですね、皆さんもうひとつどうしても、気になることがあると思います。じゃあそういう、その、いわば安倍さんの意向を、うま〜くこう使うような北朝鮮、そういう交渉、裏交渉をやりながら、何でミサイル撃つんですか」
岡安譲
「そうなんですよね」
青山繁晴
「有本さんご夫妻も、聞いておられましたけれどもね。その、何で今この時期にそういうことやるのかと、いうことがありますよね。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「振り返っておきましょう。北朝鮮は今日(7月2日)、多連装ロケット弾2発を日本海へ発射しました。また先月29日には、短距離弾道ミサイル『スカッド』を2発、発射しています」
青山繁晴
「えー、皆さん実はこの件について、えー、僕は、一昨日の早朝、こういうことに関連した日本の情報機関の、責任者と、1対1で会いまして、その時正直僕はどう言ったかというと、まあ、あの、僕の方から聞かないと相手は何も言いません。えー、これあの、特定秘密保護法が施行される前から、彼らは公務員ですから、守秘義務がありますから、情報洩らすことはしませんので。何か意見を言うと、それは違うよ君、とかね、そこはちょっと合ってるなとか、そういう反応で初めて情報が分かる。僕は何を言ったかというと、これすごいですねって言いました。あの、今、怒った人、多いと思いますが、僕は正直、すごいタイミングの、したたかな、北朝鮮は正直、やるなぁと、今ここでこういうことをやるのかと。つまり数日前に、まずスカッドっていう、短い距離のミサイルを撃って、そしてそれだけじゃなくて、今日またロケット弾を撃ちましたね。これを僕は絶妙のタイミングと申しまして、じゃあ、情報当局者はそれに対してどう答えたかを含めて、拉致被害者の救出とどうつながるか。それを後半お話ししたいと思いますが、キーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「後半に向けてのキーワードは、『若き独裁者の大転換』。今回のミサイル発射にはどんな狙いがあるのか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「何でこのタイミングでミサイルを発射したんでしょうか、青山さん」
青山繁晴
「あの、日本と北朝鮮は、いわば、ある意味接近して、拉致事件について交渉してる真っ最中。で、そこで北がミサイルを撃ってしまえばですね、要するにアメリカ、韓国は、日本に、この交渉やめろって言ってきますし、特にアメリカは言ってきますから、北としては最悪のタイミングのはずなんですよね」
岡安譲
「そうですよね」
青山繁晴
「しかし僕はあえて、絶妙の、したたかなタイミングで撃ったと申しました。そしたら、ふだん僕の言うことをことごとく否定するタイプの、この情報機関の人なんですが、一昨日の朝は、その通りだと。北はもう考え抜いてこれをやったよねと(一同ざわ)、言ったんですね。で、それを考えるヒントとしては、今年の3月までちょっと遡っていただくと、だんだん分かってきます。はい、ちょっと出して下さい」
村西利恵
「3月3日の赤十字会談の時も、それから、3月26日の日米韓首脳会談の時も、北朝鮮は弾道ミサイルを2発ずつ発射しています」
青山繁晴
「今、7月ですよね。で、日朝協議やってますね。ということは前から水面下で、すり合わせをやってますから、もうこの頃は実は日朝の接近、とっくに始まってるわけですよね。それなのに、これ接近始まってるから日朝の赤十字ってことに任せて、赤十字だと角が立たないから。これが皮切りになってるわけですよね、日朝の接近の。3月3日っていうのは。ところがそのタイミングにですね、この時も、スカッドミサイル2発撃って、さらにはその同じ月のうちに、まあアメリカの仲介で日米韓首脳会談、覚えてらっしゃるでしょ。その、韓国の朴槿恵大統領がずっとこわばった顔してた。あのタイミングで今度はノドン撃ったわけですよ」
岡安譲
「そうでしたね」
青山繁晴
「で、こうすると、いつも邪魔してるように見えますが、ところが、とんでもない隠されてた話があって、それがこれです」
村西利恵
「政府高官によると、『北朝鮮は3月のミサイル発射のとき、「日本ではなく、韓国をターゲットにしたものだ」と、外交ルートを外して、安倍総理に直接連絡してきた』」
岡安譲
「へえー」
青山繁晴
「はい。これは実は僕はこの情報は最初に接した時も驚きましたが」
村西利恵
「直接?」
青山繁晴
「はい。これを確認できた時には、ほんとに椅子から転がり落ちる気分でした」
村西利恵
「え?電話ですか?」
青山繁晴
「そこは言えません。はい。僕は民間人ですがそれなりに情報源守らなきゃいけないから。えー、そこは言えませんが。もう一回言います、外務省を完全に外して、安倍総理にダイレクトに、この、3月のミサイル発射、あの中にはノドンもあるんですよ、ノドンは日本に届きますよね。それなのにそうじゃなくて、日本はターゲットにしてません、あくまで韓国をターゲットにした、実はミサイル発射だっていうことを、直接伝えてきたんです。したがって、今回の6月末から、今日(7月2日)にかけた、この動きも、つまり、使ってるミサイルや、さらに、それも、3月のノドンよりも、今、スカッドと、多連装ロケット弾ぐらいで、日本には全然届かないもの使ってますから、ずーっと同じ、日本をターゲットにしてないってことが、日本側に伝わってるわけですよ。で、それも今、たった今、見ていただくとこうです。出して下さい」
村西利恵
「今回の北朝鮮のミサイル発射の狙いは、あす(3日)習近平国家主席が訪韓する、さらには昨日(1日)から北京で日朝協議が始まったというタイミング」
青山繁晴
「はい。だから実は、韓国をターゲットにって言いながらですね、そのお友だちのはずの中国を強く牽制してるわけですね。この金正恩第1書記は、まず訪中してません。あるいは訪中できないままです。したがってもちろん習近平さんの方から北朝鮮にも行ってません。それなのに北朝鮮は横にどかしといて、いきなり韓国に行く。じゃあその、中国と北朝鮮の関係どうするつもりなんだ、いわば、この野郎という形で、中国に圧力をかけ、そして同時に韓国に圧力をかけ、そして、ほんとはもうひとつしたたかなのは、安倍さんとは仲良くやってるように見えて、ちゃんと瀬踏みしてるじゃないですか」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「つまり、3月や、あるいは今回のようにやって、アメリカは水面下で必ず文句言ってきてますから、それに耐えられるのか、安倍よと」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「アメリカがどう言っても日朝の交渉やるのかって、瀬踏みをしてて、全部の狙いを、あの2発とかそれぐらいのミサイルで、やってのけるっていうのは…」
岡安譲
「したたかだなあ」
青山繁晴
「とってもしたたかな感覚で、これを金正恩第1書記が考えてるとはとても思えないので、違うルートからいろいろ当たっていきました。誰がこれを考えてるのか、浮かんできたのがこのお2人です」
村西利恵
「若き独裁者を陰で動かしているのは、張成沢氏の処刑を主導したこの2人、黄炳瑞(ファンビョンソ)総政治局長と、金元弘(キムウォンホン)国家安全保衛部長」
青山繁晴
「はい。ですから、軍と、工作機関の、いわば実権を今、握ってる人物、その実権を使って親中派の張成沢さんを、実質殺害してしまった。その2人が絵を描いてるってことは、はっきりしてきて、それが、こういう、いわば、その、ミサイル撃って、その、脅しをうまくかけて云々っていうだけに留まらないんですよ。さっき大転換と申しましたが、実は、アジアの平和を左右しかねない、北朝鮮の外交政策が、大転換、実はしてるんです。それ何かというと、まずこれ見て下さい」
青山繁晴
「はい。ちょっと僕から言っていいですか。今まで、お父さんの金正日総書記の時代の、外交の2本柱っていうのは、一番はもう断然中国ですよね。これ裏援助してくれますから。そして2番は、アメリカが北朝鮮の存在認めてくれたら、もう何もかも上手く行くってことで、実は中国・アメリカで、日本は入ってないんですよ。その、金正日さんは、拉致事件認めたといっても、それやったら、アメリカが、つまり日本を保護してるアメリカ、北朝鮮から見たらですね、そのアメリカも態度変えてくれるから、あくまでアメリカ狙いで、日本の拉致事件も解決しようとした。もちろん日本のお金も狙ってますけれど。ところがですね、現在の金正恩第1書記、三男坊、若すぎる三男坊の独裁者になってから、2本柱が両方とも変わってしまってですよ、まず、1本目、出して下さい」
村西利恵
「それが日本」
青山繁晴
「これが日本なんですね。アメリカじゃなくなって、日本にダイレクトに、接近してきてる。そしてもうひとつが、これです」
村西利恵
「ロシア。金第1書記が近くロシア訪問も」
青山繁晴
「そうなんです。で、これはですね、この情報はどこから来たかというと、どこだと思います? これ何と、先ほどのよど号の犯人なんですよ」
岡安譲
「へえ」
青山繁晴
「よど号の犯人は、北朝鮮で実は独裁者に未だに近づける機会はある。そして、これはもうギリギリのところで申しますが、日本の情報当局は、よど号の犯人と、直接連絡を取っています。朝鮮総連経由じゃない。ね。そこから情報取ってるんです。その情報で、どうも金正恩第1書記は、ロシアに訪問するらしいっていうシークレットな情報伝えてきたんです。よど号の犯人は、そうやって、日本政府に恩を売りたいんですよ」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「恩なんか買いませんよ。それはさすがにそんなことはありませんけれども、おかしなところがいっぱいある自民党も、外務省も、さすがにそれはない、それで罪を減じたりはしないけれども、大事なのは、ロシアに、実は急接近してて、中国に行かない代わりに、ロシアにまず行くっていう計画を立てている。場合によっては拉致事件が進展していけば、日本に、ね、安倍さんの訪朝がまずあったら、そのあと日本に来るかもしれないってことまで含めてですね、ものすごい転換が行われてる。しかし、依然として中国との裏関係は続いてるんですよ? それは、言っとかなきゃいけないんですが、そういうふうに変わってきてて、そして最後に、じゃあ、拉致事件を、最終的に最後の一人まで取り返すためには、誰が一番肝心な最終決定権者かといえば、出して下さい」
村西利恵
「拉致解決の最後の決定権者は、“日本国民”であると」
青山繁晴
「はい。ああ、青山がいつものことを言ってると、思ってらっしゃるかもしれませんが、ちょっと待って下さいね。いつものことを言ってるわけじゃないんです。ね。いつも言ってきたことですが、根拠があって申してます。というのは、この金正日総書記が、その、小泉さんに対して、5人だけ選んで、帰しました。それで終わりにしてお金ももらうつもりだったわけですね。その裏合意があったって見方も根強いわけですね。それ阻んだのは誰ですか。日本国民だけですよ。日本国民が、そういう裏合意認めなかったんです。ね。5人だけじゃなくて、めぐみちゃんや恵子ちゃんや全員帰ってこいってことを主張したから、思惑は潰れてしまって、したがって、金正日総書記の時代から息子にかけても学んだのが、日本で一番強いのは安倍総理じゃなくて、どんなに強い総理でも、集団的自衛権の容認までやれた総理であっても、一番強いのは日本国民だっていうことを、実は北がよく知ってるんで、私たちがどう考えるのか。僕はこのコーナーでいつまで発信できるか分かりませんが、発信できる限りは、発信してる間は、ささやかな参考材料をこれからもお伝えしますから、これから秋に向けて、私たち一人一人がご自分の頭でどうするかってことを、どうぞお考え下さい。今日はそういう問題提起であります」
岡安譲
「はい。ありがとうございました。以上、青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
実は私は2002年9月17日の小泉訪朝の日に、「日朝首脳会談は失敗」と書き、小泉ファンの方から批判を受けました。
それは青山さんが今回紹介された安倍さんが言われるところの失敗とは違ってて、2002年9月17日当日に、日本政府が早々と北朝鮮との国交正常化交渉を再開すると発表したからです。
誰それは生きてます、誰それは亡くなりました、という北朝鮮側の一方的な発表だけで、まるで拉致問題を解決したとみなしたかのような、日本側の対応はおかしいと思ったからです。
朝銀問題が置き去り状態になっていたことも、大きな疑問でした。
ちなみに当時の日記を読み返してみたら、私自身すっかり忘れてたけど、こんなことが書いてありました。
【家族の一人はこう言った。「これまで拉致問題を無視し続けた国会議員、社民党、共産党の方々。何か我々に言うことがあったら、連絡下さい」(←NHKの生中継のみ放送された。あとは各局ニュースともカットされている)】
あと、これは「WiLL」2014年8月号(最新号)で百田尚樹さんが、辛坊治郎さんから聞いた話として紹介してるんですが、その小泉訪朝を伝える各局の特番の中で、TBSは「拉致などない」というコメンテーターをズラッと揃えていたそうです。
ところが、番組開始直後に北朝鮮側が「日本人を拉致した事実を認め、謝罪、日本側の安否確認に対して4人生存、8人死亡と伝えた」という情報が飛び込んできて、その瞬間、コメンテーター全員が絶句して、その場がお通夜みたいになったのだと。
現在、拉致問題に対する国民の関心は、小泉訪朝の頃に比べるとかなり下がってしまっていることは否めません。
今これご覧の皆様、どうか一緒に盛り上げていきましょう。
ところで最後に青山さん、「僕はこのコーナーでいつまで発信できるか分かりません」とちょっと気になることを言われてますが、今日のエントリーの冒頭にも載せた、これが原因だと思います。
「水曜アンカー」はできるだけ生放送でご覧ください。録画してご覧になる視聴者は、テレビ局にとって「存在しない」ことにされています。 詳細こちら。そしてこちらも。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
●集団的自衛権 政府、関連法案の法整備に着手へ
●サッカーW杯 アルゼンチンとベルギーがベスト8 8チーム出そろう
●兵庫県議が号泣会見 政務活動費から不明瞭な支出
拙ブログで紹介しきれなかった他の青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
【今週も告知】
青山さんの引き続きの番組ご出演を願う皆様、時々でけっこうですので、関西テレビにご意見をお寄せ下さい。
http://www.ktv.jp/goiken/
関テレ側にご意見するのとは別に、ギモズバ!用のメールアドレスに、ニュースの疑問(青山さんにコーナーで解説してほしいニュースなど)を送ることも、大きな力になると思います。
zubari@ktv.jp
※「ぼやきくっくり」「お気楽くっくり」はAmazonアソシエイト(アフィリエイト)に参加しています。拙ブログで実際に紹介している商品をクリックしてAmazonを訪問された皆様がすぐに購入されなくても、24時間以内にその商品や他の商品を購入されれば当方の報酬になる仕組みだそうです。「寄付」的にご協力いただければ幸いです<(_ _)>
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
http://ameblo.jp/hosyuyamato/
竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue)
尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
アニメ「めぐみ」配信中。
日本語版のほか外国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
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