「アンカー」天安門車炎上事件の深層&日本海側メタハイ調査を国が明言
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■10/30放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
今日は天安門車炎上事件とメタンハイドレートの2本立て。
前半のキーワードは『湧きあがるような真実』。
天安門車炎上事件を中共は当初「事故」としていましたが、すぐに「事件」と方針転換せざるを得なくなりました。その理由とは?
また、この事件に対する日本メディアの報道の問題点とは?
後半のキーワードは『前進』。
日本海側のメタンハイドレートについて、自治体連合初の円卓会議が開かれました。
その会議の場で、国側から画期的な発言が!
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■10/30放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
天安門で車両炎上…その背景は&日本の国産資源に光、青山繁晴がズバリ解説
今日は天安門車炎上事件とメタンハイドレートの2本立て。
前半のキーワードは『湧きあがるような真実』。
天安門車炎上事件を中共は当初「事故」としていましたが、すぐに「事件」と方針転換せざるを得なくなりました。その理由とは?
また、この事件に対する日本メディアの報道の問題点とは?
後半のキーワードは『前進』。
日本海側のメタンハイドレートについて、自治体連合初の円卓会議が開かれました。
その会議の場で、国側から画期的な発言が!
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
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(天安門車炎上事件のストレートニュースのあと)
岡安譲
「天安門の前で起きたこの事件については、このあと、青山さんに“ニュースDEズバリ”のコーナーで詳しく解説していただけると、いうことなんですが」
青山繁晴
「はい。あの、今日のコーナーは、えー、例えば先週は靖国1本でしたが、今週はあえて2つのことを、だからけっこう時間が大変なんですが、2つのことをやろうと考えてまして、それも生の生、たった今のこと、1つは、文字どおり今、起きたばかりの、新しい天安門での事件ですね。天安門事件ってのは1989年にありましたが、その、新しい事件のようなこの事件、の奥深く。それからもう1つはですね、あの、水曜『アンカー』来るために僕は毎週火曜日に大阪に入ります。で、近畿大学の授業を終えてから、関西テレビの方々、つまりこの岡安ちゃんや利恵ちゃんも含めて、バトルトークをやって(一同笑)、議論をやって、僕がテーマを提案し、それをめぐって、ま、かなり激しい言い合いにもなって最大4時間やったりしたんですけど、あの、そのために、火曜日に入ってるんですけど、今日、今朝水曜日、朝4時半に起きまして、新潟にいったん行って、そこでメタンハイドレートをめぐる、極めて画期的な会議に出て、開くこと自体画期的だったんですが、もっとびっくりしたのはそこにやって来た政府の、資源エネルギー庁の現職の課長が、今まで聞いたこともないような、踏み込んだことを、おっしゃいまして。えー、そしてその会議に出て、僕も発言して、とんぼ返りでこの大阪に来て、今から、ま、ほとんどまだ未整理の状態なんですけども、あえてそのまま、生で何があったかを、後半お話ししようと思います」
岡安譲
「だから数時間前のことを今からお話しして下さるわけですよね」
青山繁晴
「そうです。はい。えー、その上で、まず最初の今日のキーワードは、これです(フリップ出す)」
岡安譲
「『湧きあがるような真実』」
青山繁晴
「はい。これ、ようなってちょっとちっちゃく書いたんですけど、ま、真実ってふつう湧き上がるってイメージはあんまりないと思うんですよね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「でも、今日は、いわば、海の底からメタンハイドレート、私たちの建国以来初めての自前資源が湧き上がってくるように、いわば天の計らいで、本当のことっていうのは自ずから明らかになるものですねっていうことを、皆さんと一緒に考えたいんです」
岡安譲
「はい。コマーシャルをはさんで、青山さんの詳しい解説です」
(いったんCM)
岡安譲
「今日のコーナーまずは、皆さんも大変気になっていると思います。天安門の近くで起きた、この事件ですね。さっそくこれについて青山さんの解説お願いします」
青山繁晴
「はい。ここに、新たな天安門事件って書いてますけど、先ほど言いましたとおり、1989年、に、この天安門で、天安門広場、ま、僕も、随分ここへ行ってますけれども、中国の学生や市民、の人々が、中国共産党軍、ま、正式名称は人民解放軍って言っていますけど、要するに共産党の軍隊によって、大量に殺されたっていう事件があってですね。日本では何となく過去の話みたいに、言われてますけど、経済界からも政界からも言われてるけど、中国の内部では、全然過去のことじゃないです。えー、だからこそ今回は新たな天安門事件とも呼ぶべき事件なんですけれども、警戒がものすごい厳しいわけです、だから。未だに、いわば民主化運動の象徴になる、広場、なんで、そこで事件が起きることをずーっと歴代政権、共産党政権が警戒してきたんで、本来は、こういう事件があるはずがないんですよ。で、その上で昨日何があったか。はい、出して下さい」
村西利恵
「この事件について中国の公安当局はきのう、ウイグル族ら8人が関与したと断定しました」
青山繁晴
「はい。中国政府、が、こうしてるから、もう日本のメディアも見事に、それに追随して、ウイグル人によるテロだという、いわばもう決めつけ報道が、日本でも、普通のように行われてるわけですけどね。これ今日30日でまだ一昨日の28日の事件ですが、このたった1日半ぐらいの間に、これ実は日本の報道ぶりも、中国の決めつけも、ずいぶん、変わっちゃったんですよ、本当は。最初は本当はこうでした。出して下さい」
村西利恵
「中国の国営の新華社通信はこの事件の第一報で、『事故』と報道しました」
青山繁晴
「ええ。これあの、正直、僕はこの新華社の報道に接した時にですね、まあ、呆れました。というのはさっき言いましたとおりね、この天安門って、本当に警戒厳しくて、例えば、同じ、もと共産主義の国で言うと、モスクワに赤の広場ってあるじゃないですか。で、あそこで僕一度、軍に身柄拘束されたことがあるんですよ。で、その赤の広場より、はるかに厳しいですよ、ここ。ね。観光客いっぱい入れてますけど、本当は、ものすごい厳重な警戒で、その一つの理由は実は天安門広場は、毛沢東国家主席の亡骸まで、いわば公開してるわけですよ。だからそういう意味もあって非常に警戒厳しい。そこにですよ、その、ああいった車が、その、歩道にどんどん乗り上げてきて、しかもさっき、見ていただいたかな?その天安門広場の正面のとこに、誰でも知ってますね、毛沢東主席の写真がドーンとあるじゃないですか、あれ中央部で一番大事なところですね。そこまで、その、ありとあらゆる柵を突破して、その、交通事故で車が入ってくるんですか?だからそんなことはあり得ないんですよ。だから、ああもう隠すつもりだなと、いうことはこれで分かるわけですが、これ隠すだけじゃなくて、重大な意図があって、それはこれです」
村西利恵
「西側メディアへの脅し」
青山繁晴
「はい。その、中国共産党による中華人民共和国、建国の地でもあります、あの天安門広場の上で、まさしく毛沢東、さんが、1949年10月1日に、中華人民共和国の建国を宣言した場所でもあるんですよ。いくつもいくつもそういう要素が重なってて、そこでまさかテロをやられたとなったら、もう習近平政権自体の信頼性も、ドンと低下しちゃうから、事故と報道しろと。ね。西側メディア、そのとおりですが、ま、やっぱり一番意識したのはむしろ日本のメディアだろうと、僕、共同通信にいた経験からもそう思うんですが、その、とにかく事故と報道しろ、テロってやるなよっていう実は脅しなんですよ。これ脅しってね、誇張した言葉じゃないです。というのは、その、中国が気に入らないとなったら、その、特派員の追放とか、あるいは、その、支局の開設不許可とか、やられると、中国経済、今ほんとはすごく下り坂に入ってるけど、でも、大きくなってるってイメージでしょ?だから当然、共同通信も含めてどこのメディアもそこに支局、特派員を置かせてもらわないと、そのメディアの、いわば生存に関わるようになるわけですよ。だからこの脅しって実は、効くわけで、皆さんもう一回日本の報道ぶりを、これ、1日半のことですから、これご自分のとってる新聞とかご覧になったテレビ、もう一度ね、検証していただくと分かります。事故と、日本のメディアも使ってます。明らかに違うのに、北京の特派員でそんな分からないわけはないのに、事故とやって、ま、正直言うと、申し訳ないように、でもテロかもねって解説をつけてたってのが日本の報道ぶりの現実だったんですよ。それ打ち破ったのは、これは僕すごく残念なんですが、記者の良心ではなかった。記者の良心じゃなくて、インターネットが打ち破ったんです。これです」
村西利恵
「これが、インターネットに投稿された現場の映像です」
青山繁晴
「はい。今、あの、申しましたが、この、警戒はすごい厳しいけど、同時に、中国にイメージアップしたい、つまり天安門事件の記憶を薄れさせたいこともあって、観光客は入れるんですね。その観光客は今は、普通のカメラだけじゃなくて、カメラ付きの携帯電話やスマートフォンをみんな持ってるから、これ一瞬でアップされたわけですよ。で、中国のインターネットって実は軍が管理してて、インターネットは管理できないって人がいますが違います。中国は、その、インターネットをよく調べてから、実はインターネット網を作ったので、軍が実際に管理してます。ね。しかし、アップされてすぐ削除はしたけれども、そのアップするのは事前に全部止めることはできない(一同同意)。で、アップされたこの写真を見ますとね、これ一目瞭然で、これまず、バックで入ってきたんじゃなくて前向きで、その突入してきたっていうのはすでに分かってて、そうしますとね…」
青山繁晴
「これ車の前ですけどきれいに残ってますよね。で、タイヤもそのままですね。つまり車の、中央から後ろが、これ炎上してるわけで、えー、これは事故でなくて、その、ガソリンのような、つまり可燃物か、あるいは、爆発物を積んでの自爆テロだっていうことが、実はこれで分かってしまうわけですね。で、分かってしまったあと、ま、さすがと言うべきなのか、情報統制の国ですから、すぐに方針を変えました。こうなります」
村西利恵
「情報当局者によると、『中国当局は、“事故”から“事件”に変えて、ウイグル族のテロを強調する方針に変更した』」
青山繁晴
「うん、だから残念ながら今、日本のメディアも、中国のお上がそうなさったんだから、もう、ウイグル、これ、これね、これずっと僕、提案してるんですが、これ、ウイグル族じゃなくてウイグル人ですよ?これずーっと関テレでも『アンカー』でも当たり前にやってると、いつか日本族と、言われる日が来ますよ?本当に。これウイグル人です、民族違いますから」
村西利恵
「失礼しました」
青山繁晴
「で、いやいや、あの、村西利恵ちゃんが謝ることじゃないんですが、ま、FNNの基準に従ってるんでしょうが、僕の問題提起として聞いて下さい、あくまでもね。で、僕から言わせると、そのウイグル人のテロみたいに、この、もう、決まったっていうふうに、この、お上に追随するそのメディアの姿勢も、これ僕、問われると思いますね。自由の国日本なんですから。で、その上で、なぜこの事件が起きたのか。そして実は中国は、これも、あの、僕もちょっと未だにちょっと信じられない部分があるぐらい、天安門、ほんとに警戒してたんですよ、ここ1ヶ月半ぐらい、特にですね。それなのに突破されたわけで、これ訓練されてないとできないです。だから事故なんかあり得ない、最初からですね。えー、それどうして警戒したかというと、日本ではほとんど知られてないんですが、こういう事実があります」
村西利恵
「中国が警戒する理由、それは、間もなく11月12日であるということ。その日というのは、東トルキスタン共和国の建国記念日、です」
青山繁晴
「はい。ま、これ普通、学校で教わったりすること絶対ないと思いますから、東トルキスタン共和国って何?と思われる方が、むしろ、もちろん普通です。日本はまじめに学校行く国ですからね。学校で教えられないこと、教わらないこと、分かんないですよ。これ実は、ウイグル人という、その漢人と違う人たちが、つくった国なんです。というのは、これ、ユーラシア大陸の中央部です。で、そこにいらっしゃる、そのウイグル人っていうのは、トルコ系です。だから、あの、言葉も違いますし、宗教も基本的にイスラム教が多くて、そして、ま、容姿も全然違う。つまり、民族そのものが全く違ってるわけで、従って、一度、1933年に独立を達成したけど、すぐ潰された。で、そのあとまた1944年に達成したんですが、そのあとは、1949年ってさっき言いましたよね、毛沢東主席が、中華人民共和国の建国を宣言した。そのあとに、ま、もっと正確に言うとその前後に、その中国共産党軍が、ここに侵入していって、この東トルキスタン共和国、再建されてた共和国を、ま、潰してしまったんですよ。で、それが、それがじゃなくて、潰された日じゃなくて、建国の日が11月12日で、だからウイグル人、ウイグル人もいわば僕らの隣人に近いと言うべきだと思いますが、この日に向けて、実は日本でも11月10日に集会が予定されてたりですね、そういうところにも中国は圧迫かけてくるんですよ?日本国内であっても。世界中でそういう動きがあるから、非常に警戒されてるところでこれが起きたわけですね。そして実は習近平政権になってから、その、チベットでもお坊様の焼身自殺がずっと相次いでいるんですが、ウイグルでも非常に無残な状況になってて、それ、これです」
村西利恵
「今年に入って新疆ウイグル自治区で発生した事件、主なものでもこれだけあります」
青山繁晴
「ええ、これ、ほんとに今年に入ってわずか、4ヶ月ぐらいの間にこれ情報が漏れてきたものだけでですね、えー、この、21人死んだとか35人死んだとか、ものすごい話なんですよね。で、これも、大半が警官と衝突したということなんですが、これ実はその、新疆ウイグル自治区っていう中国側はそう呼んでるわけですけどね。新疆って新しい領土って意味なんですよ?ウイグル人もともとそこに住んでるわけですからね。これも奇妙な言い方なんですが。そこの警察が、その、ま、多大な権限ていうか、これで分かりますようにね、(一番下の行を示して)公安当局がテロ訓練した疑いで、逮捕して裁判にかけたんじゃなくて、殺してしまってるわけですね。だから警察、警察に対して非常に、まあ、あの、恨みというか怒りがあってですね、どうしてもこういう衝突になるんですが、これ中国国内で、僕の知ってる若い中国人にも、どう説明してるかというとね、中国当局は、その、ウイグル人ていうのは警察を憎んで、しょっちゅう襲撃して、あの真面目な警察官を殺してるんだって話になってるわけですよ。その前の話が、全然ないわけですね。それでも、この習近平政権になってから、この警官の行動はさらに激しくなってるわけですよ。それどうしてかというと、実は根本理由があって、それはこれなんです」
村西利恵
「2009年のウルムチ事件で鎮圧を指揮したのが、習近平国家主席」
青山繁晴
「そもそも習近平さんが、中国共産党の権力争いの中で頭角現したのは、さっきやってましたよね、えー、200人死んだと。2009年7月5日のウルムチ事件ですけど、あの200人というのは、それは中国側の一方的な発表でそれでも200人死んだと。ね。西側の分析だと、最大だと3000人、最悪だと3000人死んでるっていう、情報があるぐらいなんですが、その徹底的な武力行使、殺害も含めて、指揮したのが習近平さんなんですよ。で、何とですね、この前の胡錦濤さん、胡錦濤さんて江沢民のあと、江沢民さん、胡錦濤さん、今の習近平さん、この、習近平さんがなぜ出てきたのか、いやごめんなさい、胡錦濤さんがなぜ出てきたのか分からない時期があったんですよ。ところが、あとになって分かったのは、この胡錦濤さん、前の国家主席は、チベットで、徹底的にチベット人を、虐殺した。ね。その作戦の指揮を、ま、中国側からすると、貫いたと。いろんな批判に負けず貫いた。何と、チベット人や、その、ウイグル人を、徹底的に弾圧することで、実は今の国家主席が生まれてると、いう、現実を私たちは考えなきゃいけない。そうすると、一番問われる、まず私たちが自らに問わなきゃいけないのは、これです」
村西利恵
「問われるのは、第2次安倍政権の中国への姿勢」
青山繁晴
「はい。と言いますのはね、今この、海部さんの、これはどちらかと言うと現在のお顔ですけれども、あの、天安門事件のあとですね、当時の海部総理が、西側諸国は天安門事件でものすごく怒ったんです。ね。当時の中国経済が今よりは小さかったこともあるけど、すごく怒って、中国はもう困り切った。その時に、天安門事件から2年で、その日本が真っ先かけて訪中して、そして僕は担当記者として同行もしました。で、あの、天安門広場の、一角で、首脳会談もやって、つまり日本が率先して、その中国の天安門事件はもう、不問にしましょうってことをやったんですよ。ね。それがずーっと、その、その後のチベットやウイグルに対する中国の姿勢を、実は日本も加担して作ってきた面があると、自由民主党の政権がそれをやってきたということは、僕は、考えなきゃいけないと思います。で、これはあくまで、当時同行した、同行して海部総理にも直接、僕なりの意見を言った、つまり批判をした、これおかしいんじゃないですかと言った、そのことも踏まえて自らの反省も踏まえて、ずーっと皆さんに一緒に考えてもらいたいことなんですよ。で、時間ないですけどね、あと2点だけ申しておきたいのは、今、日本の報道で、さあウイグル人の今回の事件、テロだということになったから、その、例えば、中国では少数民族の扱いが悪い、それから経済格差がひどくなってるからこうやってテロになると。で、先ほどの、申し訳ないけど『アンカー』が作った、あのVTRでもそうなってたでしょ?でもここも、もう一度根っこで考えていただけませんか。ウイグル人、少数民族ですか?それ中国の一部っていうことを、最初から決めつけてるわけですね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「だからウイグル族って言葉になりますね。今、ウイグル人はあの地域だけで、1100万人いらっしゃいます。十分、独立国家になれます。それ少数民族の扱いの問題でしょうか。民族の自立・独立の問題じゃないですか?それからもう一つの経済格差っていうのは、例えば日本が、中国の一部になってしまって、例えば沖縄県がそうなって、じゃあ経済格差が少なかったらそれでいいんですか?そんな問題ですか?民族の自立ってのはそれと違います。個人の自立と同じように民族の自立があって、人間の誇りが保たれるんじゃないか。そのことを考えながら、この問題に公平に、安倍さんがどのように、中国に、向き合われるのかと。この問題を、見て見ぬ(ふり)をするのかどうか。これは菅官房長官が、その最初の記者会見で、日本も情報収集に努めるって言ったんですよ。これは、実はね、少し、あの、何て言いますかね、あの、足がかりになる発言なんですよ。普通は、中国側の問題だから中国の捜査を見守るとか言うはずが、日本人の方が1人怪我をなさってることを踏まえてのことですが、日本側として情報収集するって言ってるわけですね。だから、日本としてこの事件を人権、あるいは民族自立の問題からどう考えるかっていう、その、わずかな発端はあるから、それを後押しするのは、安倍さんのお尻を叩くのは、それは国民ですよ」
村西利恵
「声ですね」
※くっくりより:
首相官邸にご意見を!
青山繁晴
「はい。だから、あくまで僕の問題提起ですが、もう一度、ウイグル問題を、その根っこに立ち戻って、考えていただきたいんです。さて、えー、今日はもう1本、あの、欲張りですが、お話ししなきゃいけません。さっき言いましたとおり、えー、今朝早く、大阪を出発して、新潟で会議に参加してきました。はい、出して下さい」
村西利恵
「きょう(10月30日)、メタンハイドレート開発促進日本海連合の初めての円卓会議が新潟県で行われました」
青山繁晴
「はい。この日本海連合っていうのは、不肖私たちが、問題提起をしたら、兵庫県の井戸知事や、京都府の山田知事、全国知事会長ですね、あるいは新潟の泉田知事が、前向きに受け止めて下さって、秋田から島根まで、日本海連合っていうのを、その、メタンハイドレート、ちゃんとやりましょうよって、政府がなかなかやんないんだったら自治体からやりましょうっていう、連合を作って下さったんですが、これ正式名称はメタハイだけじゃなくて、海洋エネルギー全体になってるんです、それ正しいです。メタンハイドレートだから、これだけになっちゃだめなんですよ。エネルギー安全保障は、いろんなものを組み合わせなきゃいけない、ベストミックスでなきゃいけないから。でもその上でですね、なかなか前に進めることができなかった。去年の9月にできて、今日初めて、1年1ヶ月経って初めての全体会議を、開くことができたんですが、実はポイント2つあって、ここ映ってないんですが、あ、映ってる…」
青山繁晴
「ここに、政府から、資源エネルギー庁から幹部が来てて、そしてたまたま、不肖僕ですけれど、民間からも参加してると。そういう意味で実は、画期的な会議なんですが、そこで何が話し合われたかということを、後半お話ししますが、キーワードは、幸いにもこれです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『前進』。初の円卓会議でどんなことが話し合われたのか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「メタンハイドレートに関する、自治体初、自治体連合初の円卓会議が今日新潟であって、青山さんも参加されてきました。それでは続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。もうメタンハイドレートについては、この『アンカー』では率先してずっとお話ししてきましたが、すごく簡単におさらいすると、メタンは天然ガスの主な成分です。ハイドレートって要は凍ってるものです。だから、溶ければ普通の天然ガスですから、火力発電でも、あるいは都市ガスでも、実はそのまま使えます。そして、そのメタンハイドレートは2種類あります。1種類は主に太平洋側にあって、海の底で砂と混じり合ってます。いつかはこれも必ず実用化できるけれども、なかなかコストがかかります。ところが日本海にある方は、海底の上に、白い塊のメタンハイドレートそのものが露出してる、あるいは、浅い所にある。海の深さ自体も、日本海ははるかに浅いです」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「で、それなのになぜか、政府はこちら側(太平洋側)ばっかり、今もやってます。えー、それはどうしてかと言うと、2つ、簡単に言うと理由があって、日本は、戦争に負ける前から、いったん決めた方針、そこに利益・権益も乗っかり、役人・企業を問わず乗っかるから、それ変えられないっていう、戦前からのずーっと困ったところがそのまま続いてる。日本海に、もっといいタイプがありました、こと自体が自分たちの保身にとって困るって人が、その、政治家・学者・企業、全部にあるからなかなか進まない。それからもう1つは、もっと根本的に、資源は、みんなが資源のない国だと思い込んでくれてて、それで高い値段で外国から買っても文句出ない方がいいっていう人も、全部既得権益になってるわけですよね。高いほど、マージン、利益が大きいですから」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「ところが、その日本海生かしていくと、それが変わってくるということで、えー、中央政府や、あるいは中央の学者たちが動かないんだったら、自治体で、あの、世の中を変えようって意思を持ってる人が、実際いらっしゃいますから、だから日本海連合を去年提案して作ったんですけど、ようやく円卓会議が開かれました。円卓っていうのは今ちょっと、(VTRを)出していただけますか。えー、この画像を見ていただくと、円卓じゃないじゃないかと(一同笑)、思われるかもしれませんが」
村西利恵
「まあ確かに(笑)」
青山繁晴
「分かりやすいように、丸いテーブルにした方が良かったかもしれないけども、これはどういう意味かというと」
青山繁晴
「この全国知事会長の山田知事であれ、いち民間人の私であれ」
青山繁晴
「そしてこの向かって右側が、資源エネルギー庁の天然ガス課長の南さんていう方ですけれども、こういう人たちが、分け隔てなく立場の違いを超えて」
青山繁晴
「その、平等に話し合おうっていうのがこの円卓会議の趣旨であって、そこに中央政府もちゃんとやって来て、いち民間人の僕も、参加できたと。僕が参加じゃなくて、民間人が参加してるってことの意味は、非常に大きなものがあります。つまり日本で苦手なのはまた官民の連携ですからね。立場を超えた連携が苦手だった。それを克服する意味もあります。その上で、えー、この、日本海連合を、作る上で、大きなリーダーシップを発揮した2人の知事から発言がありました。はい、出して下さい」
村西利恵
「きょうの会議での発言です。京都府の山田知事。『青山さんのアドバイスを受けて、日本海の資源が生かされてないのではないかと懸念したが、今では国も確認した。新たなエネルギーの日本海国土軸をつくりたい』。そして新潟県の泉田知事。『インパクトのある資源の実用化で、国民所得の向上につながる』」
青山繁晴
「はい。この、最初にこれ青山っていう固有名詞、しかも僕の固有名詞が入ってる、ね、これ入れるかどうか、僕はこれ、入れたくないと思いましたが、その、番組のスタッフ、利恵ちゃんも含めてですね」
村西利恵
「でも、おっしゃったんですよね、知事が」
青山繁晴
「はい、これはね、山田さんがおっしゃっただけじゃなくて、この会議で繰り返し繰り返し、どの発言者からもその話が出て、それは、もう一回言います、僕個人の問題じゃなくて、民間の、その意見をくみ上げようって姿勢が感じられた、それは大きな成果でしたから、あえてここに入れました、結局はですね。そしてその上で、大事なことは、つまり、民間のアドバイスを聞いたら、実は日本海に資源があるのに生かされてないと。例えば最初に連携したのは兵庫県の井戸知事でしたが、井戸知事の第一声は、僕らの話を聞いて、えっ!兵庫県に資源があるんですか?って言われたんですよ。これ、前も紹介したと思いますが。これ画期的な発言ですよ。今までの思い込みを、脱していく発言ですよね。だから、それ(山田知事の発言)こういうことをおっしゃってて、それ懸念したけど、ま、1年1ヶ月かかったけど、国も、この日本海に、実用化しやすいメタンハイドレートがあることを、確認したと。で、従って、いよいよ官民の連携ができると思うから、これから、日本海、今まで過疎に苦しんできた日本海に、新しいエネルギーによって、軸をつくっていくと日本経済全体が潤う。それを受けて泉田知事、日本海連合の会長です、日本海連合の事務局長、この泉田さんが、国民所得の向上につながるってことを指摘されて、そしてメタンハイドレートはインパクトがあると。そのインパクト、2つの意味があってですね、日本が、つまり一番高い値段で油や天然ガスを買ってきた日本が自前資源を持つとなると、世界中のその値段が下がっていくから、世界の幸せにつながるというインパクトと、実は、メタンハイドレートはほっとくと、そのまま、そのメタンハイドレートが、つまり氷が溶けてメタンガスになって、今、この瞬間も日本海の海面からたくさん蒸発して、大気中に出てるわけです。メタンガスの地球温暖化効果はCO2の20倍ですから、従って今までの埋蔵資源の常識と違ってこのメタンハイドレートだけは、最後に人類が見つけたメタンハイドレートだけは、取って燃やしてCO2を出した方が、温暖化を20分の1にしますと、いう意味で、実は今、大きな問題になってる地球温暖化についてもインパクトがあるってことを、指摘されました。こういう発言を受けて、さあ、ここにやって来た国側が何て言うかと、注目したらですね、えー、これを、僕は前進と評価してるんですが、こういう発言でした」
村西利恵
「きょうの会議で、資源エネルギー庁石油・天然ガス課の南課長は、『ことし4月に新しい海洋基本計画をつくり、旧計画の方針を変更した』と、国として初めて方針転換したことを明言しました」
岡安譲
「へえー」
青山繁晴
「はい。これ全く初めてです。で、実はこの資源エネルギー庁の天然ガス課長、ね、前の人たちだと、例えば、突然僕らを国賊呼ばわりをしたこともあったんですよ、されたことありました。ね」
村西利恵
「国賊…(苦笑)」
青山繁晴
「国賊ですよ?(笑)自分のことでしょうって話ですけれども。ま、それはもう過去のことだからいいです。えー、日本海連合ができてから、資源エネルギー庁や経済産業省で人事異動も行われて。安倍政権できる前ですよ?えー、去年の秋から人事異動行われて、この南さんは、私たちの拙い本もちゃんと読み込んでいただいてて、参考にしてますとおっしゃり、そして今日ですね、こういう、その資料を、克明な資料を、参加者全員に分け隔てなく配られたんですよ」
青山繁晴
そしてこの中にですね、えー、例えばね、ちょっと見にくいでしょうが、旧計画と新計画と。ね。これあの、メディアがやるならともかく、政府自ら、旧計画を自分で否定するってのは、本当に珍しいです。旧計画、ここには、表層型の記載なし、表層型、つまり海底の表面に出てる、日本海側のメタンハイドレートは無視してましたってことを、ここで明言してるわけですよ」
村西利恵
「すごいですね…」
青山繁晴
「で、それは、新計画、4月26日に閣議決定した、今年の4月ですよ?こないだ決定した新計画では、ほらこうやって、日本海のやつを重視しますと。今までのも続けるけれども、新しくこれ(日本海側)やりますと、いうふうに明言したんですね。これは大きいです。そして、その次(のページ)に、だから日本海側に、予算も付けましたと、出てるんですが、ちなみに僕らには1円も回ってきてません。今後も回ってこなくて結構です。私たちは、自治体と、あるいは自立して調査をいたします。その上で、連携をしたいんですね。そして、じゃあ民間人の私が、何を申したかというと、えー、発言は、実は、たぶん今日の発言の中で一番長く時間下さったと思うんですが、それを全部発言する、えー、紹介することはできません。一番、僕が何を言いたかったよりも、会場で一番関心が集まったことを2点だけ紹介します。これです」
村西利恵
「きょうの会議で関心が高かったのは、兵庫県沖のサンプルを使って実験炉を造るという提案と、新潟県沖の海域に32本のメタンプルームを確認したという報告です」
青山繁晴
「はい。まずこっちですが、これ『アンカー』でお話しした、こないだお話しした(10月2日放送分)、兵庫県と独立総合研究所の共同調査をやって、そしてピストンコアリングって言って、僕の腕に注射器を打ち込んで、こうやって中を抜いていけば血が上がって来ます、それと同じように、ピストンコアリングと言って海底に打ち込んで、えー、あの、もう特許技術で、特許料は取ってませんが特許技術で場所特定できるんで、そこから吸い出して、そして白いメタンハイドレートの塊があることも確認したのに、残念ながらまだ、作業員全体としてはよく理解されてなくて、放置したためにそれが溶けましたって話、しましたよね。その失敗からこそ、やり直しましょうってことを申しました。ね。『アンカー』で。で、今日申したのも、兵庫県沖で、実際に取れると分かったから、それをもう一度取って、その量、けっこうなものがありますから、実験炉、もちろん小さいもんですよ?それを造って、メタンハイドレート炉、ね、の、メタンハイドレートを使った、初めての炉を造って、それ日本海の、この日本海連合の、秋田県から、島根県まで、それぞれ造って、その過疎の場所に置くと。そしてそれは、国民が見やすいようにしとくと、そこに観光客も研究者も集まってくる。それをやりましょうと言ったら、おおーっと盛り上がったんですよ。そしてこの新潟県沖はですね、えー、こないだ、6月に調査した時に、こういう場所ですけど、佐渡島の南です、わずか80キロ平米、すごく狭い所ですね、そこで、その中でも特定の場所を調査しただけで32本の、メタンハイドレートがこってり入ったこの柱が、林立してるわけですよ。これ泉田知事が、おおーっと、これ正式にはこらから報告なんですけれども、つまりそれだけ可能性があるってことであって、最後に、これを受けて、国側の方針、改めて明言されました。出して下さい」
村西利恵
「国側の今後の取り組みは、今後3年間に日本海のどこにどれぐらいメタンハイドレートが埋蔵されているか調査する。そして、すでに生産企業との協議は始まっている」
青山繁晴
「はい。それは、今まで僕たちだけが、ま、孤立無援でやってきたことを国としてもやるって明言ですね、これ大事です。で、生産していくこと、それが大事ですから、その協議を実は始まってると。これも初めての紹介です。そして企業側からはですね、じゃあメタンハイドレートの濃さとか、濃さが一様なのかとか、あるいは、その固さはどれぐらいですかって情報下さいって話に入ってる。で、それは、僕たちの研究成果もそのまま、自治体との共同研究もそのまま、全部お渡ししますから、これは、今日は明らかに前進の1日であります。えー、しかしその上で、既得権益を打破するためには、安倍政権の力だけでは全然足りない。そんなに壁は簡単に崩れませんから、これも、さっきの天安門でお話ししたとおり、私たち主権者、国民の声が一番大事ですから、この今の胸突き八丁を乗り越えていく、そこが一番大事なので、長い時間いただきました。ありがとうございました」
※くっくりより:
首相官邸や自民党や資源エネルギー庁(enechohp@meti.go.jp)など、関係各所にご意見を!
岡安譲
「以上、青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
まず天安門の事件に関してですが、放送から数時間後、新たな報道がありました。
中国国営新華社通信の報道なのでどこまで本当かは分かりませんが、北京市公安当局は30日、北京中心部の天安門前で起きた車両突入事件を「テロ事件」と断定し、ウイグル族の容疑者5人を拘束したそうです。
炎上した車に乗っていたのはウイグル人男性と妻と母親で、3人は衝突後、自らガソリンに火をつけて自殺したと。
無関係な人をも巻き込むテロ行為はもちろんいけないことですが、そうするしかなかった彼らの心情を思うと、痛ましいという言葉しか浮かびません。
あと、青山さんが指摘された、ウイグル人やチベット人を「ウイグル族」「チベット族」と言ってしまってるというのは、私も本当にテレビや新聞を見る度に気になってきたことです。
産経新聞ですら未だに「族」表記ですからね。
2008年のチベット暴動があった頃にテレビで聞いた、このペマ・ギャルポさんのコメントが私は未だに忘れられません。
「中国は嘘を100回言えばほんとになると思ってるんです。(中略)皆さんも、無意識のうちに中国に洗脳されてるのは、たとえば皆さんは中国人のことを漢民族、漢族と言うんですね。僕たちのことを、チベット族とかって言うんです。これはまさに中国の洗脳を受けてるんです。(中略)普通の民族に対して何々族なんか言わないですよ」(08年3月24日放送「ムーブ!」)
今回の事件をきっかけに、なおいっそうウイグルやチベットへの弾圧が激しくなることが予想されますね。
安倍政権は現在、尖閣諸島の問題などもあって支那に対しては比較的厳しい姿勢で臨んでいますが、これら人権問題についても正義を貫いてほしいです。
そして、日本海のメタンハイドレート、また一歩前進ですね(^▽^)!
青山さんたちがこれまで地道に取り組んでこられたことが、少しずつ花を開かせているという感じです。
ただ、この日の会議については今のところ報道はほとんどないようです。
現時点で私が見つけられたのは地方紙のみ。
しかも全て共同通信配信で中身おんなじ…(T_T)
■日本海沖資源開発で初会議 10府県、商業化協力確認(2013/10/30 12:34)
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・南海トラフ地震 大阪府、独自の被害想定公表 死者は13万人以上
・日本版NSCをめぐり与野党が本格論戦&特定秘密保護法案
・原子力分野で協力 トルコと共同宣言
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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岡安譲
「天安門の前で起きたこの事件については、このあと、青山さんに“ニュースDEズバリ”のコーナーで詳しく解説していただけると、いうことなんですが」
青山繁晴
「はい。あの、今日のコーナーは、えー、例えば先週は靖国1本でしたが、今週はあえて2つのことを、だからけっこう時間が大変なんですが、2つのことをやろうと考えてまして、それも生の生、たった今のこと、1つは、文字どおり今、起きたばかりの、新しい天安門での事件ですね。天安門事件ってのは1989年にありましたが、その、新しい事件のようなこの事件、の奥深く。それからもう1つはですね、あの、水曜『アンカー』来るために僕は毎週火曜日に大阪に入ります。で、近畿大学の授業を終えてから、関西テレビの方々、つまりこの岡安ちゃんや利恵ちゃんも含めて、バトルトークをやって(一同笑)、議論をやって、僕がテーマを提案し、それをめぐって、ま、かなり激しい言い合いにもなって最大4時間やったりしたんですけど、あの、そのために、火曜日に入ってるんですけど、今日、今朝水曜日、朝4時半に起きまして、新潟にいったん行って、そこでメタンハイドレートをめぐる、極めて画期的な会議に出て、開くこと自体画期的だったんですが、もっとびっくりしたのはそこにやって来た政府の、資源エネルギー庁の現職の課長が、今まで聞いたこともないような、踏み込んだことを、おっしゃいまして。えー、そしてその会議に出て、僕も発言して、とんぼ返りでこの大阪に来て、今から、ま、ほとんどまだ未整理の状態なんですけども、あえてそのまま、生で何があったかを、後半お話ししようと思います」
岡安譲
「だから数時間前のことを今からお話しして下さるわけですよね」
青山繁晴
「そうです。はい。えー、その上で、まず最初の今日のキーワードは、これです(フリップ出す)」
岡安譲
「『湧きあがるような真実』」
青山繁晴
「はい。これ、ようなってちょっとちっちゃく書いたんですけど、ま、真実ってふつう湧き上がるってイメージはあんまりないと思うんですよね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「でも、今日は、いわば、海の底からメタンハイドレート、私たちの建国以来初めての自前資源が湧き上がってくるように、いわば天の計らいで、本当のことっていうのは自ずから明らかになるものですねっていうことを、皆さんと一緒に考えたいんです」
岡安譲
「はい。コマーシャルをはさんで、青山さんの詳しい解説です」
(いったんCM)
岡安譲
「今日のコーナーまずは、皆さんも大変気になっていると思います。天安門の近くで起きた、この事件ですね。さっそくこれについて青山さんの解説お願いします」
青山繁晴
「はい。ここに、新たな天安門事件って書いてますけど、先ほど言いましたとおり、1989年、に、この天安門で、天安門広場、ま、僕も、随分ここへ行ってますけれども、中国の学生や市民、の人々が、中国共産党軍、ま、正式名称は人民解放軍って言っていますけど、要するに共産党の軍隊によって、大量に殺されたっていう事件があってですね。日本では何となく過去の話みたいに、言われてますけど、経済界からも政界からも言われてるけど、中国の内部では、全然過去のことじゃないです。えー、だからこそ今回は新たな天安門事件とも呼ぶべき事件なんですけれども、警戒がものすごい厳しいわけです、だから。未だに、いわば民主化運動の象徴になる、広場、なんで、そこで事件が起きることをずーっと歴代政権、共産党政権が警戒してきたんで、本来は、こういう事件があるはずがないんですよ。で、その上で昨日何があったか。はい、出して下さい」
村西利恵
「この事件について中国の公安当局はきのう、ウイグル族ら8人が関与したと断定しました」
青山繁晴
「はい。中国政府、が、こうしてるから、もう日本のメディアも見事に、それに追随して、ウイグル人によるテロだという、いわばもう決めつけ報道が、日本でも、普通のように行われてるわけですけどね。これ今日30日でまだ一昨日の28日の事件ですが、このたった1日半ぐらいの間に、これ実は日本の報道ぶりも、中国の決めつけも、ずいぶん、変わっちゃったんですよ、本当は。最初は本当はこうでした。出して下さい」
村西利恵
「中国の国営の新華社通信はこの事件の第一報で、『事故』と報道しました」
青山繁晴
「ええ。これあの、正直、僕はこの新華社の報道に接した時にですね、まあ、呆れました。というのはさっき言いましたとおりね、この天安門って、本当に警戒厳しくて、例えば、同じ、もと共産主義の国で言うと、モスクワに赤の広場ってあるじゃないですか。で、あそこで僕一度、軍に身柄拘束されたことがあるんですよ。で、その赤の広場より、はるかに厳しいですよ、ここ。ね。観光客いっぱい入れてますけど、本当は、ものすごい厳重な警戒で、その一つの理由は実は天安門広場は、毛沢東国家主席の亡骸まで、いわば公開してるわけですよ。だからそういう意味もあって非常に警戒厳しい。そこにですよ、その、ああいった車が、その、歩道にどんどん乗り上げてきて、しかもさっき、見ていただいたかな?その天安門広場の正面のとこに、誰でも知ってますね、毛沢東主席の写真がドーンとあるじゃないですか、あれ中央部で一番大事なところですね。そこまで、その、ありとあらゆる柵を突破して、その、交通事故で車が入ってくるんですか?だからそんなことはあり得ないんですよ。だから、ああもう隠すつもりだなと、いうことはこれで分かるわけですが、これ隠すだけじゃなくて、重大な意図があって、それはこれです」
村西利恵
「西側メディアへの脅し」
青山繁晴
「はい。その、中国共産党による中華人民共和国、建国の地でもあります、あの天安門広場の上で、まさしく毛沢東、さんが、1949年10月1日に、中華人民共和国の建国を宣言した場所でもあるんですよ。いくつもいくつもそういう要素が重なってて、そこでまさかテロをやられたとなったら、もう習近平政権自体の信頼性も、ドンと低下しちゃうから、事故と報道しろと。ね。西側メディア、そのとおりですが、ま、やっぱり一番意識したのはむしろ日本のメディアだろうと、僕、共同通信にいた経験からもそう思うんですが、その、とにかく事故と報道しろ、テロってやるなよっていう実は脅しなんですよ。これ脅しってね、誇張した言葉じゃないです。というのは、その、中国が気に入らないとなったら、その、特派員の追放とか、あるいは、その、支局の開設不許可とか、やられると、中国経済、今ほんとはすごく下り坂に入ってるけど、でも、大きくなってるってイメージでしょ?だから当然、共同通信も含めてどこのメディアもそこに支局、特派員を置かせてもらわないと、そのメディアの、いわば生存に関わるようになるわけですよ。だからこの脅しって実は、効くわけで、皆さんもう一回日本の報道ぶりを、これ、1日半のことですから、これご自分のとってる新聞とかご覧になったテレビ、もう一度ね、検証していただくと分かります。事故と、日本のメディアも使ってます。明らかに違うのに、北京の特派員でそんな分からないわけはないのに、事故とやって、ま、正直言うと、申し訳ないように、でもテロかもねって解説をつけてたってのが日本の報道ぶりの現実だったんですよ。それ打ち破ったのは、これは僕すごく残念なんですが、記者の良心ではなかった。記者の良心じゃなくて、インターネットが打ち破ったんです。これです」
村西利恵
「これが、インターネットに投稿された現場の映像です」
青山繁晴
「はい。今、あの、申しましたが、この、警戒はすごい厳しいけど、同時に、中国にイメージアップしたい、つまり天安門事件の記憶を薄れさせたいこともあって、観光客は入れるんですね。その観光客は今は、普通のカメラだけじゃなくて、カメラ付きの携帯電話やスマートフォンをみんな持ってるから、これ一瞬でアップされたわけですよ。で、中国のインターネットって実は軍が管理してて、インターネットは管理できないって人がいますが違います。中国は、その、インターネットをよく調べてから、実はインターネット網を作ったので、軍が実際に管理してます。ね。しかし、アップされてすぐ削除はしたけれども、そのアップするのは事前に全部止めることはできない(一同同意)。で、アップされたこの写真を見ますとね、これ一目瞭然で、これまず、バックで入ってきたんじゃなくて前向きで、その突入してきたっていうのはすでに分かってて、そうしますとね…」
青山繁晴
「これ車の前ですけどきれいに残ってますよね。で、タイヤもそのままですね。つまり車の、中央から後ろが、これ炎上してるわけで、えー、これは事故でなくて、その、ガソリンのような、つまり可燃物か、あるいは、爆発物を積んでの自爆テロだっていうことが、実はこれで分かってしまうわけですね。で、分かってしまったあと、ま、さすがと言うべきなのか、情報統制の国ですから、すぐに方針を変えました。こうなります」
村西利恵
「情報当局者によると、『中国当局は、“事故”から“事件”に変えて、ウイグル族のテロを強調する方針に変更した』」
青山繁晴
「うん、だから残念ながら今、日本のメディアも、中国のお上がそうなさったんだから、もう、ウイグル、これ、これね、これずっと僕、提案してるんですが、これ、ウイグル族じゃなくてウイグル人ですよ?これずーっと関テレでも『アンカー』でも当たり前にやってると、いつか日本族と、言われる日が来ますよ?本当に。これウイグル人です、民族違いますから」
村西利恵
「失礼しました」
青山繁晴
「で、いやいや、あの、村西利恵ちゃんが謝ることじゃないんですが、ま、FNNの基準に従ってるんでしょうが、僕の問題提起として聞いて下さい、あくまでもね。で、僕から言わせると、そのウイグル人のテロみたいに、この、もう、決まったっていうふうに、この、お上に追随するそのメディアの姿勢も、これ僕、問われると思いますね。自由の国日本なんですから。で、その上で、なぜこの事件が起きたのか。そして実は中国は、これも、あの、僕もちょっと未だにちょっと信じられない部分があるぐらい、天安門、ほんとに警戒してたんですよ、ここ1ヶ月半ぐらい、特にですね。それなのに突破されたわけで、これ訓練されてないとできないです。だから事故なんかあり得ない、最初からですね。えー、それどうして警戒したかというと、日本ではほとんど知られてないんですが、こういう事実があります」
村西利恵
「中国が警戒する理由、それは、間もなく11月12日であるということ。その日というのは、東トルキスタン共和国の建国記念日、です」
青山繁晴
「はい。ま、これ普通、学校で教わったりすること絶対ないと思いますから、東トルキスタン共和国って何?と思われる方が、むしろ、もちろん普通です。日本はまじめに学校行く国ですからね。学校で教えられないこと、教わらないこと、分かんないですよ。これ実は、ウイグル人という、その漢人と違う人たちが、つくった国なんです。というのは、これ、ユーラシア大陸の中央部です。で、そこにいらっしゃる、そのウイグル人っていうのは、トルコ系です。だから、あの、言葉も違いますし、宗教も基本的にイスラム教が多くて、そして、ま、容姿も全然違う。つまり、民族そのものが全く違ってるわけで、従って、一度、1933年に独立を達成したけど、すぐ潰された。で、そのあとまた1944年に達成したんですが、そのあとは、1949年ってさっき言いましたよね、毛沢東主席が、中華人民共和国の建国を宣言した。そのあとに、ま、もっと正確に言うとその前後に、その中国共産党軍が、ここに侵入していって、この東トルキスタン共和国、再建されてた共和国を、ま、潰してしまったんですよ。で、それが、それがじゃなくて、潰された日じゃなくて、建国の日が11月12日で、だからウイグル人、ウイグル人もいわば僕らの隣人に近いと言うべきだと思いますが、この日に向けて、実は日本でも11月10日に集会が予定されてたりですね、そういうところにも中国は圧迫かけてくるんですよ?日本国内であっても。世界中でそういう動きがあるから、非常に警戒されてるところでこれが起きたわけですね。そして実は習近平政権になってから、その、チベットでもお坊様の焼身自殺がずっと相次いでいるんですが、ウイグルでも非常に無残な状況になってて、それ、これです」
村西利恵
「今年に入って新疆ウイグル自治区で発生した事件、主なものでもこれだけあります」
青山繁晴
「ええ、これ、ほんとに今年に入ってわずか、4ヶ月ぐらいの間にこれ情報が漏れてきたものだけでですね、えー、この、21人死んだとか35人死んだとか、ものすごい話なんですよね。で、これも、大半が警官と衝突したということなんですが、これ実はその、新疆ウイグル自治区っていう中国側はそう呼んでるわけですけどね。新疆って新しい領土って意味なんですよ?ウイグル人もともとそこに住んでるわけですからね。これも奇妙な言い方なんですが。そこの警察が、その、ま、多大な権限ていうか、これで分かりますようにね、(一番下の行を示して)公安当局がテロ訓練した疑いで、逮捕して裁判にかけたんじゃなくて、殺してしまってるわけですね。だから警察、警察に対して非常に、まあ、あの、恨みというか怒りがあってですね、どうしてもこういう衝突になるんですが、これ中国国内で、僕の知ってる若い中国人にも、どう説明してるかというとね、中国当局は、その、ウイグル人ていうのは警察を憎んで、しょっちゅう襲撃して、あの真面目な警察官を殺してるんだって話になってるわけですよ。その前の話が、全然ないわけですね。それでも、この習近平政権になってから、この警官の行動はさらに激しくなってるわけですよ。それどうしてかというと、実は根本理由があって、それはこれなんです」
村西利恵
「2009年のウルムチ事件で鎮圧を指揮したのが、習近平国家主席」
青山繁晴
「そもそも習近平さんが、中国共産党の権力争いの中で頭角現したのは、さっきやってましたよね、えー、200人死んだと。2009年7月5日のウルムチ事件ですけど、あの200人というのは、それは中国側の一方的な発表でそれでも200人死んだと。ね。西側の分析だと、最大だと3000人、最悪だと3000人死んでるっていう、情報があるぐらいなんですが、その徹底的な武力行使、殺害も含めて、指揮したのが習近平さんなんですよ。で、何とですね、この前の胡錦濤さん、胡錦濤さんて江沢民のあと、江沢民さん、胡錦濤さん、今の習近平さん、この、習近平さんがなぜ出てきたのか、いやごめんなさい、胡錦濤さんがなぜ出てきたのか分からない時期があったんですよ。ところが、あとになって分かったのは、この胡錦濤さん、前の国家主席は、チベットで、徹底的にチベット人を、虐殺した。ね。その作戦の指揮を、ま、中国側からすると、貫いたと。いろんな批判に負けず貫いた。何と、チベット人や、その、ウイグル人を、徹底的に弾圧することで、実は今の国家主席が生まれてると、いう、現実を私たちは考えなきゃいけない。そうすると、一番問われる、まず私たちが自らに問わなきゃいけないのは、これです」
村西利恵
「問われるのは、第2次安倍政権の中国への姿勢」
青山繁晴
「はい。と言いますのはね、今この、海部さんの、これはどちらかと言うと現在のお顔ですけれども、あの、天安門事件のあとですね、当時の海部総理が、西側諸国は天安門事件でものすごく怒ったんです。ね。当時の中国経済が今よりは小さかったこともあるけど、すごく怒って、中国はもう困り切った。その時に、天安門事件から2年で、その日本が真っ先かけて訪中して、そして僕は担当記者として同行もしました。で、あの、天安門広場の、一角で、首脳会談もやって、つまり日本が率先して、その中国の天安門事件はもう、不問にしましょうってことをやったんですよ。ね。それがずーっと、その、その後のチベットやウイグルに対する中国の姿勢を、実は日本も加担して作ってきた面があると、自由民主党の政権がそれをやってきたということは、僕は、考えなきゃいけないと思います。で、これはあくまで、当時同行した、同行して海部総理にも直接、僕なりの意見を言った、つまり批判をした、これおかしいんじゃないですかと言った、そのことも踏まえて自らの反省も踏まえて、ずーっと皆さんに一緒に考えてもらいたいことなんですよ。で、時間ないですけどね、あと2点だけ申しておきたいのは、今、日本の報道で、さあウイグル人の今回の事件、テロだということになったから、その、例えば、中国では少数民族の扱いが悪い、それから経済格差がひどくなってるからこうやってテロになると。で、先ほどの、申し訳ないけど『アンカー』が作った、あのVTRでもそうなってたでしょ?でもここも、もう一度根っこで考えていただけませんか。ウイグル人、少数民族ですか?それ中国の一部っていうことを、最初から決めつけてるわけですね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「だからウイグル族って言葉になりますね。今、ウイグル人はあの地域だけで、1100万人いらっしゃいます。十分、独立国家になれます。それ少数民族の扱いの問題でしょうか。民族の自立・独立の問題じゃないですか?それからもう一つの経済格差っていうのは、例えば日本が、中国の一部になってしまって、例えば沖縄県がそうなって、じゃあ経済格差が少なかったらそれでいいんですか?そんな問題ですか?民族の自立ってのはそれと違います。個人の自立と同じように民族の自立があって、人間の誇りが保たれるんじゃないか。そのことを考えながら、この問題に公平に、安倍さんがどのように、中国に、向き合われるのかと。この問題を、見て見ぬ(ふり)をするのかどうか。これは菅官房長官が、その最初の記者会見で、日本も情報収集に努めるって言ったんですよ。これは、実はね、少し、あの、何て言いますかね、あの、足がかりになる発言なんですよ。普通は、中国側の問題だから中国の捜査を見守るとか言うはずが、日本人の方が1人怪我をなさってることを踏まえてのことですが、日本側として情報収集するって言ってるわけですね。だから、日本としてこの事件を人権、あるいは民族自立の問題からどう考えるかっていう、その、わずかな発端はあるから、それを後押しするのは、安倍さんのお尻を叩くのは、それは国民ですよ」
村西利恵
「声ですね」
※くっくりより:
首相官邸にご意見を!
青山繁晴
「はい。だから、あくまで僕の問題提起ですが、もう一度、ウイグル問題を、その根っこに立ち戻って、考えていただきたいんです。さて、えー、今日はもう1本、あの、欲張りですが、お話ししなきゃいけません。さっき言いましたとおり、えー、今朝早く、大阪を出発して、新潟で会議に参加してきました。はい、出して下さい」
村西利恵
「きょう(10月30日)、メタンハイドレート開発促進日本海連合の初めての円卓会議が新潟県で行われました」
青山繁晴
「はい。この日本海連合っていうのは、不肖私たちが、問題提起をしたら、兵庫県の井戸知事や、京都府の山田知事、全国知事会長ですね、あるいは新潟の泉田知事が、前向きに受け止めて下さって、秋田から島根まで、日本海連合っていうのを、その、メタンハイドレート、ちゃんとやりましょうよって、政府がなかなかやんないんだったら自治体からやりましょうっていう、連合を作って下さったんですが、これ正式名称はメタハイだけじゃなくて、海洋エネルギー全体になってるんです、それ正しいです。メタンハイドレートだから、これだけになっちゃだめなんですよ。エネルギー安全保障は、いろんなものを組み合わせなきゃいけない、ベストミックスでなきゃいけないから。でもその上でですね、なかなか前に進めることができなかった。去年の9月にできて、今日初めて、1年1ヶ月経って初めての全体会議を、開くことができたんですが、実はポイント2つあって、ここ映ってないんですが、あ、映ってる…」
青山繁晴
「ここに、政府から、資源エネルギー庁から幹部が来てて、そしてたまたま、不肖僕ですけれど、民間からも参加してると。そういう意味で実は、画期的な会議なんですが、そこで何が話し合われたかということを、後半お話ししますが、キーワードは、幸いにもこれです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『前進』。初の円卓会議でどんなことが話し合われたのか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「メタンハイドレートに関する、自治体初、自治体連合初の円卓会議が今日新潟であって、青山さんも参加されてきました。それでは続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。もうメタンハイドレートについては、この『アンカー』では率先してずっとお話ししてきましたが、すごく簡単におさらいすると、メタンは天然ガスの主な成分です。ハイドレートって要は凍ってるものです。だから、溶ければ普通の天然ガスですから、火力発電でも、あるいは都市ガスでも、実はそのまま使えます。そして、そのメタンハイドレートは2種類あります。1種類は主に太平洋側にあって、海の底で砂と混じり合ってます。いつかはこれも必ず実用化できるけれども、なかなかコストがかかります。ところが日本海にある方は、海底の上に、白い塊のメタンハイドレートそのものが露出してる、あるいは、浅い所にある。海の深さ自体も、日本海ははるかに浅いです」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「で、それなのになぜか、政府はこちら側(太平洋側)ばっかり、今もやってます。えー、それはどうしてかと言うと、2つ、簡単に言うと理由があって、日本は、戦争に負ける前から、いったん決めた方針、そこに利益・権益も乗っかり、役人・企業を問わず乗っかるから、それ変えられないっていう、戦前からのずーっと困ったところがそのまま続いてる。日本海に、もっといいタイプがありました、こと自体が自分たちの保身にとって困るって人が、その、政治家・学者・企業、全部にあるからなかなか進まない。それからもう1つは、もっと根本的に、資源は、みんなが資源のない国だと思い込んでくれてて、それで高い値段で外国から買っても文句出ない方がいいっていう人も、全部既得権益になってるわけですよね。高いほど、マージン、利益が大きいですから」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「ところが、その日本海生かしていくと、それが変わってくるということで、えー、中央政府や、あるいは中央の学者たちが動かないんだったら、自治体で、あの、世の中を変えようって意思を持ってる人が、実際いらっしゃいますから、だから日本海連合を去年提案して作ったんですけど、ようやく円卓会議が開かれました。円卓っていうのは今ちょっと、(VTRを)出していただけますか。えー、この画像を見ていただくと、円卓じゃないじゃないかと(一同笑)、思われるかもしれませんが」
村西利恵
「まあ確かに(笑)」
青山繁晴
「分かりやすいように、丸いテーブルにした方が良かったかもしれないけども、これはどういう意味かというと」
青山繁晴
「この全国知事会長の山田知事であれ、いち民間人の私であれ」
青山繁晴
「そしてこの向かって右側が、資源エネルギー庁の天然ガス課長の南さんていう方ですけれども、こういう人たちが、分け隔てなく立場の違いを超えて」
青山繁晴
「その、平等に話し合おうっていうのがこの円卓会議の趣旨であって、そこに中央政府もちゃんとやって来て、いち民間人の僕も、参加できたと。僕が参加じゃなくて、民間人が参加してるってことの意味は、非常に大きなものがあります。つまり日本で苦手なのはまた官民の連携ですからね。立場を超えた連携が苦手だった。それを克服する意味もあります。その上で、えー、この、日本海連合を、作る上で、大きなリーダーシップを発揮した2人の知事から発言がありました。はい、出して下さい」
村西利恵
「きょうの会議での発言です。京都府の山田知事。『青山さんのアドバイスを受けて、日本海の資源が生かされてないのではないかと懸念したが、今では国も確認した。新たなエネルギーの日本海国土軸をつくりたい』。そして新潟県の泉田知事。『インパクトのある資源の実用化で、国民所得の向上につながる』」
青山繁晴
「はい。この、最初にこれ青山っていう固有名詞、しかも僕の固有名詞が入ってる、ね、これ入れるかどうか、僕はこれ、入れたくないと思いましたが、その、番組のスタッフ、利恵ちゃんも含めてですね」
村西利恵
「でも、おっしゃったんですよね、知事が」
青山繁晴
「はい、これはね、山田さんがおっしゃっただけじゃなくて、この会議で繰り返し繰り返し、どの発言者からもその話が出て、それは、もう一回言います、僕個人の問題じゃなくて、民間の、その意見をくみ上げようって姿勢が感じられた、それは大きな成果でしたから、あえてここに入れました、結局はですね。そしてその上で、大事なことは、つまり、民間のアドバイスを聞いたら、実は日本海に資源があるのに生かされてないと。例えば最初に連携したのは兵庫県の井戸知事でしたが、井戸知事の第一声は、僕らの話を聞いて、えっ!兵庫県に資源があるんですか?って言われたんですよ。これ、前も紹介したと思いますが。これ画期的な発言ですよ。今までの思い込みを、脱していく発言ですよね。だから、それ(山田知事の発言)こういうことをおっしゃってて、それ懸念したけど、ま、1年1ヶ月かかったけど、国も、この日本海に、実用化しやすいメタンハイドレートがあることを、確認したと。で、従って、いよいよ官民の連携ができると思うから、これから、日本海、今まで過疎に苦しんできた日本海に、新しいエネルギーによって、軸をつくっていくと日本経済全体が潤う。それを受けて泉田知事、日本海連合の会長です、日本海連合の事務局長、この泉田さんが、国民所得の向上につながるってことを指摘されて、そしてメタンハイドレートはインパクトがあると。そのインパクト、2つの意味があってですね、日本が、つまり一番高い値段で油や天然ガスを買ってきた日本が自前資源を持つとなると、世界中のその値段が下がっていくから、世界の幸せにつながるというインパクトと、実は、メタンハイドレートはほっとくと、そのまま、そのメタンハイドレートが、つまり氷が溶けてメタンガスになって、今、この瞬間も日本海の海面からたくさん蒸発して、大気中に出てるわけです。メタンガスの地球温暖化効果はCO2の20倍ですから、従って今までの埋蔵資源の常識と違ってこのメタンハイドレートだけは、最後に人類が見つけたメタンハイドレートだけは、取って燃やしてCO2を出した方が、温暖化を20分の1にしますと、いう意味で、実は今、大きな問題になってる地球温暖化についてもインパクトがあるってことを、指摘されました。こういう発言を受けて、さあ、ここにやって来た国側が何て言うかと、注目したらですね、えー、これを、僕は前進と評価してるんですが、こういう発言でした」
村西利恵
「きょうの会議で、資源エネルギー庁石油・天然ガス課の南課長は、『ことし4月に新しい海洋基本計画をつくり、旧計画の方針を変更した』と、国として初めて方針転換したことを明言しました」
岡安譲
「へえー」
青山繁晴
「はい。これ全く初めてです。で、実はこの資源エネルギー庁の天然ガス課長、ね、前の人たちだと、例えば、突然僕らを国賊呼ばわりをしたこともあったんですよ、されたことありました。ね」
村西利恵
「国賊…(苦笑)」
青山繁晴
「国賊ですよ?(笑)自分のことでしょうって話ですけれども。ま、それはもう過去のことだからいいです。えー、日本海連合ができてから、資源エネルギー庁や経済産業省で人事異動も行われて。安倍政権できる前ですよ?えー、去年の秋から人事異動行われて、この南さんは、私たちの拙い本もちゃんと読み込んでいただいてて、参考にしてますとおっしゃり、そして今日ですね、こういう、その資料を、克明な資料を、参加者全員に分け隔てなく配られたんですよ」
青山繁晴
そしてこの中にですね、えー、例えばね、ちょっと見にくいでしょうが、旧計画と新計画と。ね。これあの、メディアがやるならともかく、政府自ら、旧計画を自分で否定するってのは、本当に珍しいです。旧計画、ここには、表層型の記載なし、表層型、つまり海底の表面に出てる、日本海側のメタンハイドレートは無視してましたってことを、ここで明言してるわけですよ」
村西利恵
「すごいですね…」
青山繁晴
「で、それは、新計画、4月26日に閣議決定した、今年の4月ですよ?こないだ決定した新計画では、ほらこうやって、日本海のやつを重視しますと。今までのも続けるけれども、新しくこれ(日本海側)やりますと、いうふうに明言したんですね。これは大きいです。そして、その次(のページ)に、だから日本海側に、予算も付けましたと、出てるんですが、ちなみに僕らには1円も回ってきてません。今後も回ってこなくて結構です。私たちは、自治体と、あるいは自立して調査をいたします。その上で、連携をしたいんですね。そして、じゃあ民間人の私が、何を申したかというと、えー、発言は、実は、たぶん今日の発言の中で一番長く時間下さったと思うんですが、それを全部発言する、えー、紹介することはできません。一番、僕が何を言いたかったよりも、会場で一番関心が集まったことを2点だけ紹介します。これです」
村西利恵
「きょうの会議で関心が高かったのは、兵庫県沖のサンプルを使って実験炉を造るという提案と、新潟県沖の海域に32本のメタンプルームを確認したという報告です」
青山繁晴
「はい。まずこっちですが、これ『アンカー』でお話しした、こないだお話しした(10月2日放送分)、兵庫県と独立総合研究所の共同調査をやって、そしてピストンコアリングって言って、僕の腕に注射器を打ち込んで、こうやって中を抜いていけば血が上がって来ます、それと同じように、ピストンコアリングと言って海底に打ち込んで、えー、あの、もう特許技術で、特許料は取ってませんが特許技術で場所特定できるんで、そこから吸い出して、そして白いメタンハイドレートの塊があることも確認したのに、残念ながらまだ、作業員全体としてはよく理解されてなくて、放置したためにそれが溶けましたって話、しましたよね。その失敗からこそ、やり直しましょうってことを申しました。ね。『アンカー』で。で、今日申したのも、兵庫県沖で、実際に取れると分かったから、それをもう一度取って、その量、けっこうなものがありますから、実験炉、もちろん小さいもんですよ?それを造って、メタンハイドレート炉、ね、の、メタンハイドレートを使った、初めての炉を造って、それ日本海の、この日本海連合の、秋田県から、島根県まで、それぞれ造って、その過疎の場所に置くと。そしてそれは、国民が見やすいようにしとくと、そこに観光客も研究者も集まってくる。それをやりましょうと言ったら、おおーっと盛り上がったんですよ。そしてこの新潟県沖はですね、えー、こないだ、6月に調査した時に、こういう場所ですけど、佐渡島の南です、わずか80キロ平米、すごく狭い所ですね、そこで、その中でも特定の場所を調査しただけで32本の、メタンハイドレートがこってり入ったこの柱が、林立してるわけですよ。これ泉田知事が、おおーっと、これ正式にはこらから報告なんですけれども、つまりそれだけ可能性があるってことであって、最後に、これを受けて、国側の方針、改めて明言されました。出して下さい」
村西利恵
「国側の今後の取り組みは、今後3年間に日本海のどこにどれぐらいメタンハイドレートが埋蔵されているか調査する。そして、すでに生産企業との協議は始まっている」
青山繁晴
「はい。それは、今まで僕たちだけが、ま、孤立無援でやってきたことを国としてもやるって明言ですね、これ大事です。で、生産していくこと、それが大事ですから、その協議を実は始まってると。これも初めての紹介です。そして企業側からはですね、じゃあメタンハイドレートの濃さとか、濃さが一様なのかとか、あるいは、その固さはどれぐらいですかって情報下さいって話に入ってる。で、それは、僕たちの研究成果もそのまま、自治体との共同研究もそのまま、全部お渡ししますから、これは、今日は明らかに前進の1日であります。えー、しかしその上で、既得権益を打破するためには、安倍政権の力だけでは全然足りない。そんなに壁は簡単に崩れませんから、これも、さっきの天安門でお話ししたとおり、私たち主権者、国民の声が一番大事ですから、この今の胸突き八丁を乗り越えていく、そこが一番大事なので、長い時間いただきました。ありがとうございました」
※くっくりより:
首相官邸や自民党や資源エネルギー庁(enechohp@meti.go.jp)など、関係各所にご意見を!
岡安譲
「以上、青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
まず天安門の事件に関してですが、放送から数時間後、新たな報道がありました。
中国国営新華社通信の報道なのでどこまで本当かは分かりませんが、北京市公安当局は30日、北京中心部の天安門前で起きた車両突入事件を「テロ事件」と断定し、ウイグル族の容疑者5人を拘束したそうです。
炎上した車に乗っていたのはウイグル人男性と妻と母親で、3人は衝突後、自らガソリンに火をつけて自殺したと。
無関係な人をも巻き込むテロ行為はもちろんいけないことですが、そうするしかなかった彼らの心情を思うと、痛ましいという言葉しか浮かびません。
あと、青山さんが指摘された、ウイグル人やチベット人を「ウイグル族」「チベット族」と言ってしまってるというのは、私も本当にテレビや新聞を見る度に気になってきたことです。
産経新聞ですら未だに「族」表記ですからね。
2008年のチベット暴動があった頃にテレビで聞いた、このペマ・ギャルポさんのコメントが私は未だに忘れられません。
「中国は嘘を100回言えばほんとになると思ってるんです。(中略)皆さんも、無意識のうちに中国に洗脳されてるのは、たとえば皆さんは中国人のことを漢民族、漢族と言うんですね。僕たちのことを、チベット族とかって言うんです。これはまさに中国の洗脳を受けてるんです。(中略)普通の民族に対して何々族なんか言わないですよ」(08年3月24日放送「ムーブ!」)
今回の事件をきっかけに、なおいっそうウイグルやチベットへの弾圧が激しくなることが予想されますね。
安倍政権は現在、尖閣諸島の問題などもあって支那に対しては比較的厳しい姿勢で臨んでいますが、これら人権問題についても正義を貫いてほしいです。
そして、日本海のメタンハイドレート、また一歩前進ですね(^▽^)!
青山さんたちがこれまで地道に取り組んでこられたことが、少しずつ花を開かせているという感じです。
ただ、この日の会議については今のところ報道はほとんどないようです。
現時点で私が見つけられたのは地方紙のみ。
しかも全て共同通信配信で中身おんなじ…(T_T)
■日本海沖資源開発で初会議 10府県、商業化協力確認(2013/10/30 12:34)
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・南海トラフ地震 大阪府、独自の被害想定公表 死者は13万人以上
・日本版NSCをめぐり与野党が本格論戦&特定秘密保護法案
・原子力分野で協力 トルコと共同宣言
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
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「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
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