北が拉致を認めて10年…横田さんご夫妻の苦悩に胸が痛みます
韓国を国際司法裁判所へ引きずり出す署名&「マッカーサー電文3カ国語訳版」の拡散にご協力ください。
2002年9月17日、北朝鮮が日本人拉致を認めました。
あれから10年になります。
時の流れは速いですね。
そして残酷です。
皆さんは「めぐみへの遺言」という本をご存知でしょうか。
横田滋さん・早紀江さんご夫妻が語り下ろしたインタビュー集です。
聞き手は元朝日放送プロデューサーで拉致問題報道の先駆け的存在である石高健次氏。
今年4月に発行されました。
ところが、「正論」2012年9月号の野村旗守氏の論説によれば、発売後3ヶ月以上経過した時点で、中央マスコミでこの本を取り上げたのは朝日新聞、週刊朝日など、かつて石高氏が所属していた朝日系メディアと週刊金曜日のみだそうです。
言われてみれば、産経読者の私はこの本の書評を見たことがありません。
それどころか本の存在自体を知りませんでした。
【2012年3月11日、「めぐみへの遺言」を手にする横田滋さん・早紀江さんご夫妻】
そんなわけで私はまだ「めぐみへの遺言」を読んでいないのですが、野村旗守氏によれば、この本の中で実はご夫妻はかなり強い言葉で、政府当局・政治家・支援団体・マスコミ等の批判をされているそうです。
例えば、早紀江さんはこのような発言をされているそうです。
「大きな講演会で地方に行くと、呼びかけて下さった県議会とか市議会の議員さんが次から次に来られて私たちと写真を一緒に撮る。(略)断って娘のことよろしくって言えないから横に並ぶ。選挙の時の宣伝用写真にすることもあると聞きますが、そういう撮影会というのはものすごく嫌なんです、情けなくて」
滋さんもまた、
「北と交渉したいなら金正日の死に弔意を示すべきだった」
「制裁を強化するのでなく緩めるべき」
「拉致があるから朝鮮高校無償化反対というのはおかしい」
というように、対北朝鮮強硬派の保守系議員や救う会などの支援団体がこれまで発してきたメッセージとは正反対の主張をして、周囲を驚かせたそうです。
滋さんが制裁を緩和すべきと言われる理由は、「制裁、制裁といって6年経つが一向に解決の目途が立っていない。金正日が亡くなってチャンスが巡ってきたんだから、制裁を強化するのではなく、むしろ緩めて話し合いの機会を設けるべきだ」というものだそうです。
そして、ここからが深刻なのですが、「めぐみへの遺言」が朝日系メディアと週刊金曜日のみでしか取り上げられていない理由として、滋さんのこれら北朝鮮に対する融和的な姿勢に原因があるのではないかという見方があるのです。
【この8月末に発行されたばかりの早紀江さんの著書「めぐみと私の35年」。この本の書評も私は見たことがありません】
早くから拉致被害者救出運動に関わってきた人権活動家でもあり、書評家でもある三浦小太郎氏は、こう話しているそうです。
「『遺言』の書評を、という依頼があるかと思ったら、どこからもなかった。善意に解釈すれば、この沈黙は、拉致事件の解決に向け制裁強化に取り組んでいる保守陣営が、『制裁緩和』を言う滋さんの意見をあえて回避したのではないかと言えなくもないが、悪く言えば自分たちに都合の悪い意見には耳を貸したくないだけともとれる。拉致問題に取り組んできた政治家や言論人がこの本を無視、沈黙することは許されないはずだ」
これは非常に難しい問題です。
三浦氏の言うように、都合の良い意見(北への強硬論)を言う人の話には耳を傾けるが、都合の悪い意見(北への融和論)を言う人の話は無視するというふうに、保守系の政治家やメディアが被害者家族への態度を変えているのだとしたら、アンフェアな話です。
が、政治的に見た場合、どうでしょうか。
拉致事件の象徴的存在である横田めぐみさんのお父様である滋さんが、北朝鮮に融和的な姿勢を見せているとなれば、北朝鮮にとっては狙い目です。
滋さんを狙い撃ちし、揺さぶる作戦を取ってくるのではないでしょうか。
また、日本の世論はどうなるでしょうか。
滋さんが北朝鮮への制裁緩和や対話を望んでいることが大きく伝えられれば、「お父さんが望んでるのなら、そうしてあげれば?」という声が高まってしまうのではないでしょうか。
が、現実的に言って、北朝鮮のこれまでの拉致問題への対応を振り返った時、制裁を緩めて対話の場に引き出したところで、そう簡単に歩み寄るとは考えにくいですよね。
特に、中国、韓国、ロシアなど近隣国に舐められきっている今の民主党政権では。
実際、8月末に4年ぶりに日朝政府間協議が始まりましたが(この時は課長級の実務会議。今後は局長級にレベルを上げて継続)、日本の情報当局者は「議題になってもその先は望めない。日本政府は舐められている」と見ています(9月5日放送の関西テレビ「アンカー」 による)。
もしも本当に保守陣営が拉致問題に与える悪い影響を心配し、「制裁緩和」を言う滋さんの意見をあえて回避したのだとすれば、それは苦渋の決断でやむを得なかったのかもしれないと私は思います(この私の意見も「苦渋の決断」です)。
【2010年3月、川崎市役所で開催された「めぐみちゃんと家族のメッセージ〜横田滋写真展」で写真を見て回る横田さんご夫妻】
しかし、滋さんが融和派に「転向」したのだとしたら、その原因や責任はどこにあるのでしょう?
日本政府はもちろん、政治家、支援団体、メディア、そして関心を徐々に失ってきた国民、その全てにあるのではないでしょうか。
私たちには滋さんを責める資格などないのです。
私は悲しいです。
横田さんご夫妻はじめご家族の方々が、なぜこのように政治的なことに巻き込まれなければならないのでしょう?
彼らは運動家ではありません。私たちと同じ普通の国民のはずです。
が、現実は、彼らを普通の国民でいられなくしてしまいました。
なぜか?
お子さんが北朝鮮による拉致という国家犯罪の被害に遭ったからです。
もしこれが国内の誘拐事件であれば、日本の警察に任せておけば概ね上手く行くでしょう。
が、この場合はそうではありません。
外国の、しかもその政府が主導して行った組織的な誘拐事件。
さらに相手は無法な独裁国家。
日本が普通の国であれば、軍隊を出すなり何なりして、実力行使で取り返すこともできます。
が、日本は普通の国ではありません。
戦後の日本の体制では、拉致被害者を救出できない仕組みができあがってしまっているのです。
ゆえに、ご家族にとって日本政府は頼りにならない。
自分たちが主導的に動いて行かなければ何も動かない。
講演をしたりデモをしたり署名を集めるなどして、国民運動を高める。
日本政府への要請はもちろん、他国の政府や機関にも支援を要請する。
こういった政治活動に嫌でも関わらざるを得なくなってしまいます。
【2011年6月12日、川崎市内で行われた拉致被害者の早期救出を求める署名活動。横田さんご夫妻も参加】
お子さんが拉致されている現実だけでも辛いのに、さらに政治的なものに巻き込まれてしまっているご家族が、本当にお気の毒でなりません。
しかもご家族の高齢化はどんどん進んでいます。
時間がない中で、皆さんはこれまでぎりぎりの戦いを何度も強いられてきました。
特に横田さんご夫妻は、めぐみさんの娘のヘギョン(ウンギョン)さんのこと、めぐみさんの偽遺骨のこと等々、精神的に非常につらい揺さぶりを北朝鮮から受けてきました。
最近では、2008年の福田政権の時の「再調査」が消えていった経緯が、2012年9月5日放送「アンカー」で明らかにされました(有本恵子さんの父・明弘さんが青山繁晴さんに託した「放送されない資料」より)。
【2012年9月5日放送「アンカー」より】
この時、もし北朝鮮の提案に乗っていたならば、もしかしたら何人かの被害者は帰国できたかもしれません。
でも、拉致被害者全体のことを考えて、ぐっとこらえ、家族会はそれに乗りませんでした。
これも本当に胸が痛む話でした。
本来、普通の国民であるはずのご家族の方々が、このように何度も「政治的な決断」を迫られてきたのです。
身を切られるような苦しみを味わってこられたのです。
日本国民ならば誰しも、拉致被害者の方々が一日も早く解放され、日本に帰国できることを願っています。
帰国された皆さんがご家族と抱き合う日を待ち望んでいます。
これは政治的なものを超越した国民共通の願いではないでしょうか。
どうすれば拉致問題が解決するのか?あるいは進展するのか?
それには、まず民主党に下野してもらうことが絶対に必要だと思います。
なぜなら、民主党政権と北朝鮮の間には、信頼に足る外交チャンネルが全くないからです。
(このことはやはり「正論」2012年9月号で野村旗守氏が解説しています)
そもそも、歴代の民主党政権はみな拉致問題に冷淡な姿勢でした。
政権だけでなく民主党という党自体が、拉致問題への関心が薄いのです。
民主党の有田芳生参議院議員は、自党の拉致問題への取り組みを、このように厳しく批判しています。
「一昨年、菅氏が首相になったとき、拉致問題について2人で3時間も話し込んだ。『これからも意見が欲しい』と言われたので、枝野官房長官を通じて計5通の書簡を送ったのだがナシのつぶてだった。
はっきり言って、民主党には拉致問題への具体的な目標や方針がまったくない。本気で取り組もうという議員もいない。なんでそんなことやるの?という感じだ。
昨年12月の北朝鮮人権週間では、政府主催のイベントにもかかわらず、最初から最後まで出席した民主党議員は自分一人だけだった」
菅元首相は、昨年まだ現職だった時、拉致事件容疑者親族の政治団体への献金問題が発覚しました。
その前の鳩山元首相もそうでしたし、他にも同じような議員が民主党に複数いるのが明らかになりました。
【拉致事件容疑者親族の政治団体への献金問題の相関図。画像クリックで新規画面で拡大されます。淡交ブログさまに新聞記事のまとめがあります】
もちろん、自民党政権時代の拉致問題への対応が十分だったとは言いません。
が、こんな「親北体質」の民主党に任せおけますか?
次期総選挙で自民党が政権を奪還した暁には、以前の反省・教訓を生かし、解決を目指して今度こそ死力を尽くしてほしいです。
同時に、この10年間、徐々に拉致問題への関心を失ってきた私たち国民も大いに反省すべきでしょう。
仮に私たちが、歴代民主党政権や民主党議員に強力に「圧力」をかけ続けていれば、彼らもこのような冷淡な態度でいるわけにもいかなかったでしょうから。
【平成21年(2009年)11月6日、天皇陛下ご即位20年に際して行われた天皇皇后両陛下の記者会見】
かつて、天皇皇后両陛下が拉致問題に関して発言なさったことがあります。
皆さん、覚えておられますか?
皇后陛下お誕生日に際し(平成14年)
宮内記者会の質問に対する文書ご回答より皇后陛下のお言葉抜粋
「悲しい出来事についても触れなければなりません。
小泉総理の北朝鮮訪問により,一連の拉致事件に関し,初めて真相の一部が報道され,驚きと悲しみと共に,無念さを覚えます。
何故私たち皆が,自分たち共同社会の出来事として,この人々の不在をもっと強く意識し続けることが出来なかったかとの思いを消すことができません。
今回の帰国者と家族との再会の喜びを思うにつけ,今回帰ることのできなかった人々の家族の気持ちは察するにあまりあり,その一入(ひとしお)の淋しさを思います」
天皇陛下ご即位二十年に際し(平成21年)
天皇皇后両陛下の記者会見より天皇陛下のお言葉抜粋
「このように今日の世界は,決して平和な状況にあるとは言えませんが,明るい面として考えられるのは,世界がより透明化し,多くの人々が事実関係を共有することができるようになったことです。
拉致の問題も,それが行われた当時は今と違って,日本人皆が拉致の行われたことを事実として認識することはありませんでした。
このため,拉致が続けられ,多くの被害者が生じたことは返す返すも残念なことでした。
それぞれの人の家族の苦しみは,いかばかりであったかと思います」
両陛下は今も、拉致被害者とそのご家族に思いを寄せ続けておられるに違いありません。
皆さん!今からでも遅くはありません。
拉致被害者を一日も早く取り返せと、政府や政治家や政党に対して声を挙げ続けていきましょう。
国民の声など無力なものと思う人がおられるとしたら、それは誤りです。
当初は一時帰国の予定だった5人の方々が永久帰国を果たせたのも、北朝鮮に対する経済制裁が進んだのも、朝鮮学校無償化が未だに適用されていないのも、私たち国民の関心の高まりや、怒りの声があったればこそだということを思い出して下さい。
また、これは拙ブログで何度か紹介してきたことですが、青山繁晴さんがこのような話をされています。
「まず国民が声を挙げること。送られてくるメールは政治家、政党、役所も実は非常に気にしてる」
「小選挙区の代議士にも言うこと。『○○○をしたら、次は投票しない』と言ったらビビる」
遠からずやってくる解散総選挙を控え、特に今は政党も政治家も、有権者の声に非常に敏感になっている時期です。
彼らにどんどん声を届けましょう!
※参考文献
「正論」2012年9月号 野村旗守氏
【対日交渉責任者の演説を暴露 北朝鮮にナメきられた戦略なき日本】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※要請先
○首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
○外務省
https://www3.mofa.go.jp/mofaj/mail/qa.html
○民主党
http://www.dpj.or.jp/contact/contact
○自由民主党
http://www.jimin.jp/voice/
○国民新党
http://kokumin.or.jp/index.php/pages/contact_us
○みんなの党
https://www.your-party.jp/contact/mail.cgi
○たちあがれ日本
https://www.tachiagare.jp/contact.php
○日本共産党
http://www.jcp.or.jp/web_info/mail.html
○大阪維新の会(日本維新の会の正式設立は9月下旬以降予定)
https://www.oneosaka.jp/contact/
■北朝鮮が拉致を認めて10年−9/17東京特別集会ご案内
飯塚繁雄さん、横田滋さん、横田早紀江さん、増元照明さん、本間勝さんが今の思いを語ります。
西岡力救う会会長の情勢分析もあります。
日 時 平成24年9月17日(月)祝日
午後2時〜4時 開場1時半
場 所 友愛会館会議室(三田会館があるビル9F 玄関は別)
地下鉄三田線芝公園A1出口1分 03-3453-5381
JR田町駅徒歩10分
参加費 1,000円(事前申込み不要)
主 催 救う会東京・救う会全国協議会
連絡先 救う会事務局03-3946-5780 FAX03-3946-5784
〒112-0013東京都文京区音羽1-17-11-905
詳細こちら→
http://www.sukuukai.jp/mailnews/item_3141.html
※おすすめリンク
・救う会メールニュース>平成24年9月2日「すべての拉致被害者を救出するぞ!国民大集会」全記録
1 飯塚繁雄さん、曽我ひとみさんなど
2 松原仁大臣、安倍晋三議員など
3 東祥三議員、石原慎太郎知事など
4 横田早紀江さん、有本嘉代子さんなど
5 有本明弘さん、浜本七郎さん(地村富貴江さん兄)など
6 荒木和博さん(特定失踪者調査会代表)など
7 大会決議案、西岡力さんなど
・産経特集【再び、拉致を追う】第1部 めぐみさんは生きている
(1)北「死亡」シナリオの原点「知りすぎた」
(2)幕引き狙う北「象徴」に照準
(3)DNA型鑑定が暴いた謀略
(4)増え続ける「疑惑」被害者
(5)32年前のスクープ黙殺
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■「お気楽くっくり」更新済
幻想的な動画と画像。
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
☆ブータン「ワンデュ・ポダン・ゾン」火災への寄附(お見舞金)をよろしくお願いします。詳細はこちらを。動画もあります→YouTube・ニコニコ動画
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Comments
今まで何度も期待を裏切られ続ければ、政治家や支援団体、メディア不信に陥るのも無理はないでしょう。写真撮影する政治家も、その政治家の政治活動アピールの為、つまり政治的利得の為でしかないのではないかとの反発に近い疑問もあったのでしょう。
我々に、民主主義の仕組みを活用して政治を充分に動かせなかった点の反省がまず求められるのは、それはその通りです。しかしそれは、今後も我々が政治に対して無力無関心であることを意味しているわけでは、断じてない。
方々に主張し、投票権を活用して政治家を動かし(北朝鮮に対し経済援助をちらつかせる戦術と似ています)そして最も肝心な事は、その関心を我々が継続させ続けられるかどうかにかかっているように思えてなりません。
確かに「時間がない」のですが、それに加え関心まで失ってしまってはならないはずです。
早期のスパイ工作員防止法制定を望みます。
いつも私を支配しています。
被害者が救出されるには
一番効果が高いであろう
北の崩壊、を待っているわけにはいかない、
かと言って、現実的に崩壊が
期待されるような状況か、
というとそうではない。
本当にじれったい思いでいっぱいです。
家族会、救う会は以下の事を求めています。
1.北朝鮮は、全ての拉致被害者をいますぐ返せ。
2.政府は、今年を勝負の年として全勢力を傾けてすべての拉致被害者を早急に
救出せよ。北朝鮮との協議では拉致問題を最優先とし、行動対行動の原則を守っ
て、全被害者の帰還を強く迫れ。9月17日を期限に、拉致問題を理由として送金
停止と人の往来の停止を断行し、米国などに金融制裁の再発動を促せ。政府と関
係地方自治体は、朝鮮学校への公的支援を止めよ。
3.政府は、特定失踪者など拉致の可能性のある事案の捜査調査に全力を挙げ、
寺越事件をはじめとする拉致が明確な事案の認定を急げ。
4.政府は、緊急時の拉致被害者救出計画を準備し、関係各国にも働きかけよ。
平成24年9月2日 「国民大集会」参加者一同
政府はまだやれることをやっていないです。
送金に関しては北に渡る在日や
総連関係者が、舌を出しながら
多くの金を運んでいます。
人の往来の停止についても
特に総連関係者に対しては一度出たら
日本へ戻れない、と決められたのは
総連トップのごくごく少数のみで
その下の幹部はまだまだ足しげく
北に通っているのです。
どうして効果てきめんな制裁を
いつまでもせず、10年という
貴重で長い歳月を無駄にしなくてはならなかったのか、
この時間はもう取り戻せません。
もたもたする時間はなく、
出来る限りの方策を全てやらねばならぬの時期はすでに来ていると思います。
そしてくっくりさんも記されているように
ご家族が恐れる国民の関心の薄れ
を非常に危惧しています。
常時、ブルーリボンをつけていますが
「それ何?」と聞かれたこと多々。
そのたびに首相である野田氏ですら(あえて、ですら、と言わせていただきます)
とりあえずは欠かさず着用している
このブルーリボンバッジを
見たこともない、知らない、という
ありさま自体、驚き、呆れ、そして
失望を重ねています。
まだ、そのバッジに気づき
聞いてくるだけましか、と
自分を励ましたり、たとえ知らぬとも
これをきっかけに「これは拉致問題」と話すことで
知って貰い、関心を持つように
せめてなるのであれば、と
あきらめない気持ちを奮い立たせていますが説明した時のリアクションには本当にがっかりさせられます。
即座に堂々と「知らん」「ああ・・」
知らぬ事を恥ずかしいとも
思っていない、自分には関係ない、
若い世代は特にそうかもしれません。知っていてもハナからあきらめている、そんな気配すら感じます。
今回自民党の総裁候補がTVに
出ていても、拉致は国の最重要課題、
と謳われているにもかかわらず報道する側は全く問題の一つとして
拉致を取り上げない。
今朝の読売ウエークアップでナレーションが
一言「拉致問題もある」といったのを
このところ数あった候補者出演番組で聞いたのは、
私の知る限る初めてでした、
ですが、この番組もえナレーション以外、
司会者から振られる事もなく
率先して話しをする候補もなかった。
時間の問題もあったとは思いますが
せめて一言北に向けて、国民に向けて重要だ、と言ってほしかった。
これら憂うる現実に本当にこれでは解決できるはずがない!と
重い気持ちになってしまいます。
肝心の日本、日本人が一番だめなんです。
主権を侵され人権を侵され
重大な犯罪に見舞われた日本が
懲りずに取ってきた外交が、態度が、
今の尖閣、竹島、北方領土などをめぐる外国に威嚇され続ける事につながっていると思います。
拉致問題は単なる人さらいでは済まされないのです。
日本が敗戦後取り続けてきた
外交、防衛のあり方でこういう
残酷な犯罪に見舞われ、かつ、
解決すら出来ない状態に
なってしまっているのですから
これをそのままにしていいはずがない。
日本の背骨である外交安全保障を
気合を入れて政治が、国民が
一致団結して掛け声をあげれば
マスコミも気に留めて報道し続けるはず。
日本が敗戦後抱えるあいまいな
すり寄り外交を改めるためにも、絶対うやむやにできない、解決せねばならないその一つが拉致問題です。
気持ちや考えを全て上手く
書ききることが出来ないもどかしを感じつつ、
まとまりのない下手な長いコメントをお許しください。
11/25には八尾で青山繁晴さん講師による大阪ブルーリボン主催
直ちに拉致被害者全員を奪還しよう」大阪府民集会IN八尾
があります。今まで関心の薄かった方こういう講演に行かれたことのない方々に
ぜひ足を運んでいただきたいと思います。
また、
家族会・救う会は「今年を勝負の年!」として行っている
「1000万署名運動」は、8月末日時点で9,330,583
筆となり、1000万署名まであと669,417筆
ということで引き続き署名の協力を
求めておられます。
用紙が新しくなったので
過去に既に署名されたという方も新たに署名ができるそうですのでどうかこの署名にもしていない方を含めて皆様のご協力をお願いいたします。
くっくりさん、拉致問題を
おおきく取り上げてくださり
そのお心と、労力に心から
感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
先日、大阪高島屋で開催された横田滋写真展で、ぼくもこの本を購入し、改めて悲しみを感じました。
有田参議院議員は最近のツイッターで、横田滋さんの意を汲むように北朝鮮との対話路線を強く求め、安倍元首相や青山繁晴さんの対北強硬路線を非難しています。
しかし、対話路線は北朝鮮の現体制の維持を助けることになり、拉致被害者全員の帰国という全面的な解決には至らないと思います。金正恩体制の解体無くして、めぐみさんの帰国実現は難しいでしょう。
でも、これまでの日本政治のだらしなさに、横田さんご夫妻はしびれを切らし、対話路線を選ばざるを得ないという苦渋の選択であることを感じます。
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2012/09/post-b6df.html
きっこもさすがに10年ということで1本書いてくれたんだなと思ったら、競馬だってさ。
ホシュのブログですら軒並みスルーの中、ここが取り上げてくれたのが救い。
17日の集会に行きます。
イマイチ信用のおけない団体ですからね。
私信になってしまいますが、
エネルギー満タンさん:
今年の春に全く同じ趣旨の書き込みをいただいて、その時、私なりに調べてみました。
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/1675.html
http://www35.atwiki.jp/kolia/pages/1683.html
http://www.mynippon.jp/question5.htm
my日本の管理者さんの連絡先について、ひとつの行き違いが誤解を広げてしまっているという印象を受けました。
それから何らかの進展はあったのでしょうか。今回改めて情報を探してみましたが、よく分かりませんでした。
何か情報をお持ちでしたら、お教え下さい。
(もしここに書くのが憚れるようであれば、お手数ですがメールでお願い申し上げます。メールアドレスは横のメニューのプロフィールのところにあります)
スッゴイ不自然だと思って色々調べてみたら凄い酷い人でした。
人権擁護法案・(救済法案)
外国人参政権・北朝鮮への制裁反対・反靖国参拝+A級戦犯分祀派
・女系天皇推進派・軍ヲタなだけで自衛隊の人には好かれていない・
・過去に小沢と仲良し
メディアがこういう問題のある人しか推さないのはわかってはいますが、もし総裁選でこの人に決まったら、次の選挙で初めて自民党以外の政党に入れちゃうと思います。
青山氏が政党ではなくその人自身を見て入れてと前回の選挙でおっしゃっていましたが、うちの地区は似たり寄ったりで独自要素のある政治家はいつも3位で落選してしまうのです。
私は関心を失っていませんが、拉致被害者をとり戻すには、尖閣や慰安婦でオタオタするような政府では、しょせん無理と思います。せめて橋下さんみたいにはっきりモノを言う人でないとね。
橋下さんは外国人参政権に賛成といっても永住者限定のようです。いつぞやの暴論を書いた最高裁判事と同じパターン。しかし、それでも日本人を無視する政治家よりずっとましでしょう。
いつもながら、素晴らしい記事ありがとうございます。
今回のエントリーを読んでから、ずっと憂悶しています。なかなか考えがまとまらなくて・・・。
くっくりさんが紹介された書籍、2冊とも知りませんでした。横田滋さんが宥和派に転向されたように思われること、私にとっても驚きでした。ただ、それほどまでに苦しんでおられるのかと推量するに、私もつらく哀しくなりました。
めぐみさんに逢うことさえできるのであれば、北朝鮮への制裁を強めようが弱めようが、北朝鮮の体制が崩壊しようが存続しようが、手段はどうでも構わないという境地なのではないでしょうか。こんなことは言葉にするのもつらいですが、横田さんに残された時間も決して長くはないのですから。
横田さんは今や拉致事件の象徴的存在になっています(政治家が写真撮影を求めるほど!)が、くっくりさんご指摘の通りこんな事件さえ無ければ普通の国民だった訳で、「どんなことをしてでも我が子に逢いたい」という普通の親としての思いを否定することはできません。
拉致された日本人同朋を取り戻すために、私達ができることは何でしょうか。
2009年に民主党への政権交代を実現させてしまったことは、拉致問題に関して大きな退歩でした。私達日本国民(有選挙権者)全員に責任があるでしょう。
私達一人ひとりが、できるだけ多くの人に拉致問題に関心を持たせるよう努める、それが地道ながら私達皆ができる確実な第一歩だと思います。その意味で、くっくりさんに改めて感謝します。
すみません、文章がまとまらないのですが、私の率直な思いを書き連ねさせて頂きました。
拉致被害者が一日も早く無事帰国できることを強く願っています。
荒木さんのお話では、警察は特定失踪者のお一人の捜査結果として他人のDNA鑑定結果を出してきたとか。荒木さんによるとこれは官邸の指示ではないかと。
何故こんなことがまかり通るのか。何故拉致問題が解決できないのか。何故もみ消されてしまうのか。佐藤克己さんは「自民党には総連から多額の献金がされている。総連を逮捕すれば自民党が吹っ飛ぶ」とおっしゃっていました。また拉致被害者を支援されていた元共産党の兵本達吉さんは、突然共産党幹部に呼び出され、除名を言い渡されたとか。
なぜ北に関係すると政治家は口をつぐんでしまうのか?私達の想像を超える大きな闇があるに違いありません。
私も恥ずかしいことに拉致問題が長期化して被害者の方々のことを忘れがちになることがありました。何とか被害者の奪還に向けて少しでも政府、議員に働きかけていこうと思います。
応援クリック。
私も産経新聞購読をしておりますが、昨日17日朝刊(関東にて購読)にて、「めぐみへの遺言」が、横田ご夫妻の写真入りで紹介され、知ることができました。
講演会に何度も足を運びましたが、正直、最近は生活に追われ、遠のいています。心苦しいです。
10年過ぎようと、横田ご夫妻には、何一つ喜びの日を迎えることが出来ない過酷な現状です。
議員たちがよく言うセリフ、「政治生命をかけて……」
本当にかけて、もう一度奪回してくれる政治家はいないのでしょうか?
今回のブログ記事、正直あまり書きたくない事ですが、やはり横田夫妻が追い詰められているのを利用している輩がいるんでしょうね・・・そんな臭いがします。
これこそ今まで言うのを躊躇ってたことですが、帰国された拉致被害者の方々の中に、北の洗脳が解けてない方が見えるのでは?と。あれだけ北に厳しく対応していた被害者のお兄さんが、ここ数年で洗脳されてしまったのでは?と思えるぐらい意見を変え、被害者の会を出られてしまった事実・・・
今日のアンカーで青山さんが「これは新しいタイプの戦争なんです、私たちが今まで想定した事ないような」と仰られてました。
いま、拉致被害者のご家族は「心理戦」という見えない戦争に巻き込まれているんだと思います。それも、10年20年と。
どんな手段を使ってでも会いたいと思うのが、親族の心境かと思います。ですが、その手に乗ってしまえば、横田めぐみさんはもちろん、政府認定すらしてもらえない多くの特定失踪者の方々は帰ってきません。
改めて、北の残酷さを思い知らされますね。