「アンカー」報道されない拉致問題と尖閣国有化合意?の真相
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■9/5放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
先週はアメリカに出張し、米大統領選などを取材してきた青山さん。
テレビ欄は上のようになってましたが、その米大統領選は今回は扱われませんでした。
前半は拉致問題。有本恵子さんのお父様が青山繁晴さんに送った資料に書かれていた、驚愕の真実とは。
後半は尖閣問題。国有化にあたり、野田首相は当初は施設を造るつもりでいたそうです。それがなぜ変わったのか?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。
内容紹介ここから____________________________
・尖閣諸島を国が購入で地権者と合意?石原知事は否定
・丹羽大使の車襲撃事件で中国当局は中国人2人に5日間の行政拘留処分
のストレートニュースのあと
山本浩之
「ま、尖閣の購入問題についてはこのあと青山さんのコーナーで、語っていただきたいと思うんですけれども、この、大使車、大使の車襲撃事件、行政処分で済ませたことについてはいかがでしょうか」
青山繁晴
「うん、これは、この、行政処分で済ますっていうのは、国際社会の常識に全く反した、とんでもないことですよ」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「いやしくも大使の車を、外交特権があって、お互いの外交の尊厳の象徴である大使の車を、襲撃して、そして、国旗を侮辱しつつ奪っていったっていうのは、これはもう天下の大罪ですから、これあの、世界の常識では必ず、その、刑事責任を問わなきゃいけないんですよ。で、それを、単に、行政拘留って耳慣れない言葉で、要するに、4、5日泊まっていただくだけじゃないですか。で、それを、もう一度言いますが日本のメディアが、中国が日本に配慮したんだと、いう報道で見事に揃ってますけど、これ、とんでもないですよ。これで、中国に配慮していただいてるんだと、私たち日本国民が考えなきゃいけないとしたら、日本は中国の属国と同じですよ」
山本浩之
「ああー、確かにその通りですね」
青山繁晴
「これ、必ず、刑事訴追しなさいと。これ、逮捕も起訴もしないってことなんですから。この行政拘留ってものの真相は」
山本浩之
「それで終わらせるってことですからね」
青山繁晴
「はい。終わらせちゃいけないです」
山本浩之
「そうですね。さ、それでは、このあとは、“ニュースDEズバリ”のコーナーに移りたいというふうに思います」
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■9/5放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
アメリカ大統領選・ボストンで青山が見た真実とは…そして拉致問題の今は
先週はアメリカに出張し、米大統領選などを取材してきた青山さん。
テレビ欄は上のようになってましたが、その米大統領選は今回は扱われませんでした。
前半は拉致問題。有本恵子さんのお父様が青山繁晴さんに送った資料に書かれていた、驚愕の真実とは。
後半は尖閣問題。国有化にあたり、野田首相は当初は施設を造るつもりでいたそうです。それがなぜ変わったのか?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。
内容紹介ここから____________________________
・尖閣諸島を国が購入で地権者と合意?石原知事は否定
・丹羽大使の車襲撃事件で中国当局は中国人2人に5日間の行政拘留処分
のストレートニュースのあと
山本浩之
「ま、尖閣の購入問題についてはこのあと青山さんのコーナーで、語っていただきたいと思うんですけれども、この、大使車、大使の車襲撃事件、行政処分で済ませたことについてはいかがでしょうか」
青山繁晴
「うん、これは、この、行政処分で済ますっていうのは、国際社会の常識に全く反した、とんでもないことですよ」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「いやしくも大使の車を、外交特権があって、お互いの外交の尊厳の象徴である大使の車を、襲撃して、そして、国旗を侮辱しつつ奪っていったっていうのは、これはもう天下の大罪ですから、これあの、世界の常識では必ず、その、刑事責任を問わなきゃいけないんですよ。で、それを、単に、行政拘留って耳慣れない言葉で、要するに、4、5日泊まっていただくだけじゃないですか。で、それを、もう一度言いますが日本のメディアが、中国が日本に配慮したんだと、いう報道で見事に揃ってますけど、これ、とんでもないですよ。これで、中国に配慮していただいてるんだと、私たち日本国民が考えなきゃいけないとしたら、日本は中国の属国と同じですよ」
山本浩之
「ああー、確かにその通りですね」
青山繁晴
「これ、必ず、刑事訴追しなさいと。これ、逮捕も起訴もしないってことなんですから。この行政拘留ってものの真相は」
山本浩之
「それで終わらせるってことですからね」
青山繁晴
「はい。終わらせちゃいけないです」
山本浩之
「そうですね。さ、それでは、このあとは、“ニュースDEズバリ”のコーナーに移りたいというふうに思います」
青山繁晴
「はい。あの、このところですね、あの、報道を見てても、つまり一生懸命新聞を読んだり、テレビニュースをご覧になる方でも、見れば見るほどさっぱり分からないなって話、2つあると思うんですよ。1つはいまの尖閣の、3つの島の購入問題ですね。地権者はついこないだまで、石原都知事と、信頼関係持ってやってたはず、国には不信感を持ってたはず、それがなぜ突然国が買うことになるのか。それが、一生懸命報道見ても、おそらく国民はほとんど分からないと思います。それからもう1つ、つい先日開かれてた日朝協議ですね。中国と日本、いや、ごめんなさい、北朝鮮と日本の、4年ぶりの協議、これあの、拉致問題を議題にする云々の報道あるけども、じゃあ拉致問題はその中でどうなってるのか、日朝協議って一体何をやったのかっていうのが、これも報道見ても、見れば見るほど分かんなくなると思うんですね。だから今日のコーナーはその2つに、明確な答えを、この『アンカー』として出したいと思うんですけれども、まずは、実は今日は写真見ていただきたいんですね。はい、この写真です(フリップ出す)」
山本浩之
「ああ…、有本恵子さん…」
青山繁晴
「はい、皆さんよくご存知の、この、神戸出身の拉致被害者である、有本恵子さんですが。これあの、恵子さん、まず、あの、こっち(左)の写真はですね、あの、ご自宅の、神戸市内のご自宅の居間に飾られている写真なんですけど、20歳の時の写真だそうです、お父様お母様のお話によればですね。で、この時はだから神戸市立外国語大学の学生なんですけれども、その、外大を卒業するにあたって、イギリスに語学留学しました。そして、語学留学から帰る途中の、23歳の時に北朝鮮に誘拐されて、そして実は、明日なんです、えー、9月の6日、24年前の9月の6日、1988年の9月の6日にですね、この、恵子さん、恵子ちゃん、実は僕と神戸で同じ幼稚園なんですけど、しかも、(青山の方が)7つ上ですから、世代もそうは変わらないんですよね。これたまたまです。それがあるから拉致問題、僕取り組んでんじゃなくて、拉致問題に取り組んだら、こういう意外なことだってたくさんあるんです。えー、拉致被害者多いですから皆さんも本当は身近にあると思います。話を戻しますとね、あの、20歳の時の恵子ちゃん見ていただいて、そして、23歳で誘拐されて、そして、誘拐されてから5年経ってですね、実は手紙が届いたんですね。これは全く唯一のケースなんですけれども。その手紙は、あー、この、誘拐された北朝鮮で結婚した、石岡さんっていう、やっぱり拉致被害者、札幌の方なんですが、それと、この、恵子ちゃんと、そして赤ちゃんが写ってたんですね。その写真があったんですが、これつまり、もうひとつの写真はですね、えー、もうひとつの写真(右)は、28歳の時の恵子ちゃんなんです、恵子さんなんですね。皆さんもう一回見て下さい。同じ20代ですよ?同じ20代ですが、ちょっともう一度、両方映していただけますか、同20代で、これほど、正直表情が変わってしまう。えー、頬がこけ、目が落ちくぼんだように見えますね。ま、どれぐらい5年間の誘拐された生活が、苦しかったかということですけど。もうこの、恵子さんも50を過ぎましたけれども、北朝鮮でちゃんと生きてらっしゃいます。で、この、いま写真見ていただいたのはですね、実はこの、恵子ちゃんのお父さんの有本明弘さんから、僕、手紙いただきました。で、これ、先週は僕はボストン出張中でしたから、この番組で紹介できなかったんですけども、このお手紙をもとに、この日朝協議で何が行われたかも、それから、えー、例えば拉致問題がいまどんな交渉してるかも、お話ししていきたいと思うんですね。従って、今日の最初のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『当事者の声を聴け』」
青山繁晴
「はい。えー、まさしく、恵子ちゃんのお父さんお母さんは、拉致問題の当事者です。その当事者の声が、実は、全然報道されてないんです。お手紙の中にはびっくりするような重大な話と、あと、これからの私たち日本がどうすべきかっていう大切な提案があったんですが、両方とも全く報道されないので、やむを得ず、この、恵子ちゃんのお父様は、僕に手紙をお渡しになったわけです。従ってその当事者の声を聴く、当事者の声を聴くっていうのは実は、この拉致問題だけじゃなくて、なぜ尖閣諸島が突然、施設は何も造らないと言ってる国の手に渡ることになるのか、それも実は今日、当事者に話を聴きました。そのことを今日コーナーでやりたいと思います。2つをやりたいと思います」
山本浩之
「ではまず、拉致被害者家族はいま何をどう考えているのか。青山さんの解説はコマーシャルのあとです」
(いったんCM)
山本浩之
「拉致被害者家族の有本さんから届いた手紙。そこには何が記されているのか。さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。えー、皆さんもう一度、有本さんの一家ですけれども、この有本さんからいただいた手紙の中身は、少しあとに、詳しくお伝えしたいと思うんですが、この、有本さん一家、ま、ご兄弟もいらっしゃるんですけど、恵子ちゃんのね、も知りたいと、きっと思われてる、その日朝協議の中身からまずやりたいと思います。はい、出して下さい」
村西利恵
「先週、4年ぶりとなる日朝政府間協議が行われました」
青山繁晴
「はい。えー、まさしく、その4年ぶりであるから、皆さんの、国民の期待も強いと思うんですけれども、一体これ何を話し合ってたかというと、実はこれです」
村西利恵
「協議で話し合われている中身は、戦後、旧ソ連軍が北朝鮮に送り込んだ、日本人の遺骨返還について」
青山繁晴
「はい。これつまり、恵子ちゃん、有本恵子さんを含めて、生きている拉致被害者の話は全く出てないんですよ」
一同
「えっ…、全く出てないんですか…?」
青山繁晴
「はい。全く出ていません。僕は何度も、色んなルートで確認しました。色んなルートっていうのは外務省も含めて、それから日本の情報当局、えー、そして、こういう情報を収集してる、アメリカと、今回はフランスの情報当局にも確認しましたけれども、日朝協議で拉致問題が話し合われた形跡はゼロです。で、何が話し合われたかというと、予定通りのこれ中身なんですよ。で、しかもこの中身っていうのは、これ、正式な政府間協議、日本と北朝鮮の政府間協議で話し合ったの初めてなんですが、これ『アンカー』で、前にお話ししましたね?というのは僕たちも全然知らされてない事実があって、まずあの、知ってる、普通知ってることから言うと、戦争が終わった、こないだの戦争、こないだって67年も前ですが、第二次世界大戦が終わってしまってるのに、終わったあとに、旧ソ連軍が、中国の東北部にいた日本の方々を、もう武装解除もしてる兵隊やあるいは、強姦されたあとの女性も含めて、すみません、あの、きつい表現してますけど、事実の通り申すと、そういう日本人をシベリアに無理矢理連れていって、無理矢理寒い中でシベリア鉄道を、飢えと病気の中でつくらせた、その時に、それ、その中で、さらに最も弱ってた人たち、大けがをしてたり、あるいは、心身に傷を負った女性、あるいは子供、のような年齢の方も含めて、そういう弱い人をわざわざ、旧ソ連軍が選んで、北朝鮮に送り込んで、そしてそこでも、北朝鮮によって強制労働を強いられたためにバタバタ亡くなった方が、えー、いま分かってるだけでも2万8000人以上、いらっしゃると。その遺骨を返還するって話を突然、北朝鮮側が、例えば日本の元拉致問題担当大臣などに、裏ルートから言ってきて、日本側がそれに乗ってきたので、それで日朝協議をやろうとしてる。この、ご遺骨が日本に帰ってくるってのもとっても大切なことです。遺族の方々はいままで物も言わず我慢されてきたわけですね。しかし、それだけで済ませて、生きている拉致被害者は帰さないまま、日本から、支援を引き出そうとしてるのが日朝交渉再開の実態です。そして、一方、日本政府はどのように説明してるかっていうと、こうです」
村西利恵
「先ほど青山さんは、生きている拉致被害者の話は出ていないとしていましたが、日本の外務省が日朝政府間協議で強調しているのはこういうことです。拉致問題を議題にすることで合意したんだと」
青山繁晴
「はい。ま、さすがの外務省も拉致問題話し合いましたとは一言も言ってないんですよ」
岡安譲
「そうか…」
青山繁晴
「これから議題にすることで合意したんだと(一同ざわ)ということで、こう胸を張ってるわけです。ね」
村西利恵
「まだしてないってことですね」
青山繁晴
「ええ。で、しかもこの日朝政府間協議って本来は局長級でやるはずだったのが、突然、北からの一方的な申し入れで課長級になってしまって、その課長級でとりあえず議題にして下さいって言ったら北朝鮮は、じゃあ検討するっていうことになったと。それだけのことなんです。そしてさらに、ま、いわば、どこの政府でもそうですが、一番クールに、冷徹に、物事を見ようとするのは情報当局ですが、その情報当局はこれをどう見てるかというとこうです」
村西利恵
「情報当局者によると、『議題になっても、その先は望めない。日本政府は舐められている』」
青山繁晴
「はい。えー、日本政府は舐められているっていうのは、これ、情報当局のほんとは責任者の一人ですから、いわば強烈な言葉であり、彼は、その、自分に返ってくることも承知の上で、つまり普段と声のトーンが違って、これを言いました。その、単に、その先は望めなよ(軽い口調)って言ってんじゃなくて、その先は望めないと(重い口調)、それが、じゃあ、議題にすると、それを検討していただくだけで、北朝鮮ごときに、議題にすることを検討していただくだけで、まるで良いことのように言わなきゃいけないってのは、本当に日本は舐められてますよっていうね、彼の話だったわけです。さあこの時に、僕たちは何をすべきかを考える上で、やっぱり当事者の話を聴くっていうのは、とても大切なことですね。だからもう一度、有本さんご一家を出していただけますか。そして、いただいたお手紙っていうのは実はこれなんです」
青山繁晴
「えー、そしてですね、これあの、ちょっと映していただけますか。例えば、私たちの、独研の、独立総合研究所の住所、は、全部お見せできませんけど、ここをちょっと見てくれますか。ここちょっとアップしていただけますか」
青山繁晴
「はい。アップしていただくと、『放送されない資料 三部 在中』ってあって」
一同
「ほぅー、はい…」
青山繁晴
「僕はこの封筒見た時に、あの、放送してくれってお話かと思ったんです。そんなことないんですよ。あの、有本さんのお父さんっていうのは、長い付き合いですけれど、ほんとに謙虚な方で、そうじゃなくて、青山さんだけには見てほしかったっていう、その、淡々とした、あの、こういう、あの、お手紙をいただきましてね。そして、その、放送されなかったっていう重要な資料が、その、いくつもあったわけです」
青山繁晴
「そして、えー、その、ま、ちょっと裏見ていただくと、その、有本さんの署名がここにありますけれどね。えー、そして、その書類の中でですね、資料の中で、あの、いくつも驚きとショックがあったんですが、そのうちの1つ、まずほんとに、あの、僕は実はこれアメリカに出張中のボストンの、ホテルの部屋でこれ真夜中に、これを見て、あの、椅子から転がり落ちるって表現ありますけど、本当にあの、これぐらい落ちるんじゃなくて、あの、真夜中に一人で突っ立ちました。これは大変なことじゃないかと。それが書いてあったんですよ。それ、出して下さい」
村西利恵
「有本ご夫妻はこの8月に、雑誌のインタビューに対してこう証言されています。福田元総理の任期中、2008年の夏ごろに、政府から家族会へ、『北朝鮮への制裁の一部解除と引き換えに、一部の拉致被害者が帰国する』という話があった」
青山繁晴
「これ村西さん、聞いたことあります?」
村西利恵
「ないです」
青山繁晴
「ないでしょう?これ、福田赳夫総理じゃなくて、福田康夫総理ですよ?だからついこないだの話で、要するに2008年夏ですから、今からわずか4年前の話でですね、当時もちろん北朝鮮に制裁をしてましたね、当時からしてました、当時もしてました、それを一部解除する代わりに、新たに、つまり今までお帰りになった5人以外に、新たに拉致被害者の一部を帰国させるっていう話があった、話があったっていうのはどういうことかというと、北朝鮮側から福田政権に、裏でその提案があって、福田政権が、有本さんは家族会の副代表ですから、その家族会に打診したってことなんですよ」
村西利恵
「この頃って再調査って言われてた時でしたよね、拉致問題が…(一同同意)」
青山繁晴
「そうです。あの、僕たちがこの『アンカー』でもやったのはですね、あの、この2008年の6月ですよ、その、夏じゃなくて6月に、その、再調査を北朝鮮がする代わりに、その、制裁の一部解除を検討しようかってことになってて、それはいったん合意したんですよ、その日朝協議でまさしく。合意したのにそのまま、再調査も行われずに、すーっと消えていったのは一体何でなのか、謎が分かんないねって言ってたのが、謎はこれなんですよ」
一同
「はあー…」
青山繁晴
「つまりこれが、壊れたからですよ。だから再調査の話もなくなったんですが、なぜ壊れたかというと、実は壊れなきゃいけなかったんです。壊れて困るんじゃなくて、本当は壊れなきゃいけなかった。どうしてかというと、家族会は、このような姿勢を取られました。出して下さい」
村西利恵
「家族会は、帰国する日本人の名前を事前に知らされないという、北朝鮮の条件に乗ることに不安を持ち、反対した」
青山繁晴
「これはね、あの、家族会は、あの、例えば意見の対立などで、苦しみもあるんですよ?僕はきれいごと申しませんから。しかしよくぞこれまとまって、反対されたなと思うんですよ。それどうしてかというとですね、何と北朝鮮は条件を付けた。福田総理はその条件を事実上呑んだ上で家族会に打診した。その条件というのは、誰を、返すかということは、事前に知らされない。日本にその人が帰ってきて初めて、ああこの人なのかと分かるって話。ということはですよ、それをもし認めたら、例えば皆さん思い出して下さい、えー、2002年の9月17日に、今からちょうど10年前ですが、小泉さんが初めて、えー、平壌に行って、そして初めて北朝鮮が拉致を認めましたね。認める代わりに、5人は生きているけれども、8人はもう亡くなったんだと、いうことを言いましたね。その時に死亡診断書なるものを出してきて、ところがそのあとに、2004年になってから、つまり2年後に、あれは全部、偽造の診断書だったってことは北朝鮮も認めたってことがあったんですね。だからこそ、恵子ちゃんや横田めぐみさんも含めて、拉致被害者は、生きているということで私たちは踏ん張ってきたのに、これをもし受け入れてたらですよ、要するに、8人の方は死んだことにそのままされるということになりかねないってことに家族会はちゃんと気がついて、反対したんですよ。そしてさらにですね、北朝鮮が返そうとしたっていう人はですね、小泉さんが行ったあとに認定された、鳥取の松本京子さんであったり、あるいは、神戸出身の田中実さんであるかもしれない。しかし本当は政府認定の17人以外にも、拉致被害者が、やっぱり、やっぱりいるんじゃないかって、その証拠じゃないかっていう可能性も、非常にあるわけですね。しかし家族会は、いわば、冷静に、これを拒絶した。従って再調査なんてのは僕は『アンカー』で言いましたが、再調査って本当はほとんど意味がないと言いましたが、それも、北朝鮮の思惑通りに進まなかった、家族会のおかげで、北朝鮮の企みに、乗らずに済んだっていうことなんです。しかし同時に、ちゃんと生きている拉致被害者がいるっていう証拠を、北朝鮮自ら示したってことですね。さあその上で、これを受け止めた有本さんは、どうされるのかっていうことが、ここに出てきます。はい、出して下さい」
村西利恵
「今年の4月28日に日比谷公会堂で行われた、国民大集会での有本さんのあいさつの内容です。読ませていただきます。『拉致実行命令を出した金正日が去年の末に亡くなり、私たちの拉致問題も、交渉がしやすくなるのではないかと思っていましたが、最近のニュースを見ていると、金正恩は、亡くなった金正日の先軍政治の思想を、そのまま受け継いでいくことがはっきりしてきました。この現実を見る限り、日本政府に考え方を変えていただくしかありません』」
青山繁晴
「はい。これね、あの、これもつい最近ですね、違う意味で。今年の4月ですよ?で、その国民大集会っていうのは、小泉訪朝から10年になるから、今年2回大集会開くんですね。その時に有本さんが挨拶されて、有本さんによると、テレビカメラも9台、取材に来ていたそうですが、一切報道されてないんですよ。この中に、もうまず2つ重要なことがあってですね、金正恩さんってのは若いから何となくソフトじゃないかって報道が最近しきりにされてて。で、料理人だった藤本さんって方が出てきて、金正恩はいい男だみたいな話もされてる。違いますねってことを有本さんは指摘されてて。その上で、日本政府に考え方を変えてもらうしかない、つまり、これは日本政府というよりは、その日本国の、敗戦後の日本国の根幹を変えないと、子供たち、娘も、あの、他の家族の息子さんも、めぐみちゃんも誰も帰ってこないってことを、言われてるんですね。はい、次どうぞ」
村西利恵
「内容続けます。『(中略)アメリカは北朝鮮との、核とミサイルの問題を抱えての交渉たるや、長きに渡り北朝鮮にだまされ続け、現在があるのです。これは、アメリカの怠慢です。日本国として、アメリカに、我が国の安全保障を全面的に託せるのか、皆さんに考えていただきたい』」
青山繁晴
「これも、根本的な問題提起で、その、拉致問題の解決に、その、アメリカの手を借りることなんてもともとできませんよ、日本自身が解決するためには、じゃあどうしたらいいんでしょうかっていうことで、もうひとつの、その、有本さんの提案につながるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「続きです。『(中略)憲法改正を実現し、独立国家としての、種々様々な法規制を整えなければ、北朝鮮のような無法国家と対決していくことはできません』」
青山繁晴
「はい、有本さんはね、いま紹介したのはこの言葉ですけど、要するに平和、あの、他でおっしゃってるのはね、平和憲法と言って、その、平和でいたいがために、もう何もしないっていう国でいいのかと。そして平和っていうのは、たまたま誘拐されなかった僕や、岡安ちゃんや、あるいは村西さんやヤマヒロさん、あるいは視聴者の方々であって、本当は100人以上誘拐されてるかもしれない。それをもって、平和だったと言えるのか。そうじゃなくて、国民が誘拐された時に、主権国家、独立国家として、ちゃんと無法なことには対抗できるように、本来の、その、あるべき憲法にすべきじゃないかっていうことを、問題提起されてるんですね。そして皆さん、この挨拶は全部、無視されたわけです。そしてさらに、福田政権時代に、実は家族会に対して、そのような提案があったことを、この夏に、有本さんは雑誌のインタビューで明らかにしてるのに、僕も全く知らなかった。一切報道されてないということは、どれほど、実は深刻なことなのかと。私たちの日本国の言論の自由っていうのは一体何のためにあるのかと、いうことを私たちの胸に、僕自身の胸にも、もうここ(胸)に突き刺さってることなんです。それを、その、一緒に考えたいんですが、これは実は、この有本さんの問題提起というのは、尖閣や、尖閣諸島や竹島や北方領土の領土問題にもつながることです。従ってそのことを後半考えていきたいんですが、後半のキーワードはこれです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『裏切り』。このあとは、尖閣諸島の購入をめぐって何があったのか、その舞台裏を、詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、先ほどの、有本明弘さんのお話を聞かれて、緊張感に包まれている方が多いんじゃないかなっていうふうに思うんですけれど、えー、これはまあ、尖閣にも通じる話だと。2つめのキーワードは『裏切り』でした。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。この、尖閣諸島の問題については、いまちょうどこれ、あの、尖閣諸島5つの島あるんですけど、そのうちの、南小島、北小島、そして魚釣島、この3島について、えー、いま個人の所有になってるものを、国が買うっていう話が、急に進んでいるわけですね。で、皆さんご承知の通りその地権者、この島をお持ちの方は、この、国を信用せずに、これはもうはっきり言うと自民党政権時代から、国を信用できないと。で、本気で買うつもりの石原都知事、そして買うだけじゃなくてちゃんと施設を造って、その、日本のものであるってことを、しっかり、固めると。固め直すと。再確認するってことをやるから、その、石原さんを信頼して、都に売る交渉をしてたはずが、突如として、いや国が買うことになったんですと、報道がうわーっとあふれて、僕はボストンにいた時に本当にびっくりしたんですよ。一体これはあの、どうなってるのかと思ったんですが。あの、先ほど、ニュースであった通り、石原さんがまた、あれ本当は地権者の弟さんの方ですね、から、電話をもらって、いや、まだ合意したわけじゃないって言われたと。皆さん何が何だか分からないと思われてる人もいらっしゃると思いますが、これ、そこは実はほんとは大したことだと僕は思ってません、すでに。なぜかというとそれは地権者の、気持ちの揺れとか、あるいは兄弟間の意見の違いを表してるだけであって、えー、何度も確認しましたが、国が売買交渉を進めてる、それもいわゆる契約の、ま、寸前まで行ってること、は、間違いがないです。しかしまだ、契約したわけじゃないから、ここにクエスチョンマークを付けました。しかし一番大事なことはですね、この野田総理、本人から、石原都知事に対して、国が、買いたいと、買った時に施設は造りませんと。この都知事が主張してるような、例えば、漁船が、もちろん日本の漁船が避難できるような、台風の時に避難できるような港とか、あるいはしっかりした無線の設備とか、そういうものは造りませんということを、すでに、野田さんは石原都知事に言ってしまってるんです(一同同意)。その上で政府が買うってことは、要は、中国に気を遣って、中国はもう、対日方針っていうのを3つ決めましたよね。つまり、例えば、調査させないとか開発させないとか、そういうのを決めてる中で、国が買うってことは、要するに中国に言いなりになると、いうことと僕、大して変わらないと思うんですよ。それが一番問題ですから、今日当事者に電話をしました。それはこれです」
村西利恵
「総理側近によると、『実は、尖閣に国が施設を造る前提で話を進めていた。総理も受け入れていた』」
一同
「へえー」
青山繁晴
「これ実は、これもまた、今日の昼ぐらいですけどね、えー、この総理の側近、ま、総理の側近、色んな人がいます、それは。それから、公には補佐官も何人もいらっしゃって。その中で、えー、良心派というべき人も、います。で、その人に電話をして、実は僕はこのへん(頭)から噴火して、青山はどうせいつも怒ってると思ってる、視聴者も多いでしょうが(苦笑)、普段実は僕は怒らないんですけども、この、あの、今日はかなり怒って電話したんですよ。なぜかというと、あなたね、あなた良心的な人だと思ってきたけれども、国は、施設を造らないために、あるいは都に造らせないために買うんだよねって。それにあなたは協力して、それであなたは政治家と言えるのかと。それでよく、その、議員でいられるなってことまで、僕は言いました。すると彼が、あの、何て言いますかね、一種の、涙ぐむような声で、反論されたのはですね、本当は青山さん、違ういきさつがあるんですと。実は、国が買っても、あるいは国が買ったら尖閣にちゃんと港も含めて施設を造るということで、私は、総理に進言をして、総理もそれを受け入れて、買う上で、施設を造るって話になってたんですと。そして地権者、が、国に、気持ちが傾いたのはひとつは施設を造るという話が、ある上に、そして都が使えるお金は14億5000万しかないんです、いまのところ、これ、いま、の寄附金全部です。他に、もちろん東京都はお金出せますけれど、都議会の承認とか手続きに時間かかる、国は、私たちの税金で予備費を持ってるから、それに、ドンと乗せて20億以上出せると、いう話で話が進んでた。話が進み出したら、突然こんなことが起きたんですと、総理側近は言いました。はい、出して下さい」
村西利恵
「しかし、外務省が『対中関係に致命的』と、横やりを入れてきた」
青山繁晴
「はい。施設を造るために国が買うとなると、対中関係、これ正確には対中外交、に致命的になると、外務省から、この、総理側近や補佐官の上を越えて、直接野田さんに、もうがんがんクレームを入れてきたと。しかしその時に野田さんがぐらぐらしてた時に、決定的な、その、いわば致命的なことをやった人がいる。それは誰かというと、この人です」
村西利恵
「決めさせたのは、岡田副総理」
青山繁晴
「はい。岡田さん、外務大臣やってましたね(一同同意)。皆さん財務大臣は、よく財務省に取り込まれると言うけど、違いますよ?外務大臣も、外務官僚に取り込まれてる人、すごく多いですよ?僕、記者時代からそれ見てきましたが。岡田さんが、野田さんに、外務省の言う通り、こんなことやったら対中関係に致命的だよって言ったら、野田さんは、…って(ひっくり返る仕草)裏切ったんですよ。それなぜ裏切ったのか皆さんお分かりになりますでしょ?代表選挙で、岡田副総理が、自分が出ると言わなかったり、野田さん続けて下さいと、要は、野田再選支持をしてるから、野田さんは命脈が保たれる、つまり、それを野田さんは優先させたし、岡田さんも、それを優先させたんです(一同ざわ)」
村西利恵
「そんなことで…」
岡安譲
「結局そこですか」
青山繁晴
「はい。そしてさらにですね、これで、絶望的な話じゃなくて、実は中国は何をしようとしてるかを見たら、実は希望はまだあるんです。出して下さい」
村西利恵
「情報当局者によると、尖閣諸島をめぐって、『中国が、日本に新政権が誕生する前に、つまり年内に、何か仕掛けてくる恐れがある』」
青山繁晴
「はい。これ何のことを言ってるかというと、さっきの、ストレートニュースで申しましたね。総選挙は来年だっていうのは、実は韓国や中国や北朝鮮、あるいはアメリカの、そういう政府機関もそうやって見てるわけですよ。だから、要するに年内は、いまの、政権なんですね。しかし年が明けて、日本で総選挙があって、これはっきり言うと自民党中心の、例えば政権ができたとしたら、その、国有化した尖閣諸島に何か造るかもしれません。だから自民党は責任があるんですよ?もし政権を取りたいならば(一同同意)。だから、いまの政権だったら何もできないから、いまのうちに中国は、例えば、漁民の名目で尖閣諸島を占領したりする、恐れがあると、情報当局者は警戒してて、それ逆に言うと、私たちが来年の、来年かもしれない総選挙で、その、ちゃんと尖閣諸島に施設を造る政権を、私たちが選挙を通じて作れば、実は、国有化したことに、私たちは何も、がっかりする必要はなくなるわけですよ。世の中一変するわけですね。その上でもう一度、有本さんの提案を…」
青山繁晴
「有本さんの提案を思い出していただけますか。有本さんは、その、憲法が私たちの課題だ、課題じゃないでしょうかと。そうすると、次の総選挙では、政党で選ぶよりも、その、憲法について、改正するのかしないのか、どんな考えを持ってるかを基準に、選んでいただけませんかっていう問題提起を本当はされてて、僕は有本さんとこの件、一度も話したことないんですが、実は僕の持論とも全く同じですね。だから、そういう意味でも拉致問題と領土問題と、あるいは敗戦後の日本のあり方は全部つながっていて、これを改憲派とか護憲派とか国を二分するような、国民をわざわざ分けるような議論はもうやめませんか。一致できるところはちゃんと一致して、日本を、国民を救い、領土を守れる国にしませんかっていうのが、有本さんの提案でもあり、僕からの皆さんへの問題提起でもあります」
山本浩之
「いや、大切な話、よく理解できました。ありがとうございました」
※番組最後に、拉致問題の集会の告知がありました。
※有本さんご夫妻、横田さんご夫妻がいらっしゃって、青山さんも講演されます。青山さんのブログ9/1付にもう少し詳しい内容が載っています。大阪近郊の方はぜひご参加下さい。
____________________________内容紹介ここまで
今ここをご覧になっている皆さんの中には、東京都に尖閣諸島購入のための寄附をされた方もおられると思います。
我が家も金額は少ないですが、寄附をしました。
もちろん、東京都という一地方自治体が所有するよりも国有化した方がいいに決まってます。
でもそれは、港や灯台などの施設を造るなどして実効支配を強めてくれることが前提です。
少なくとも私はそう考えてます。
国有化しても施設は造らない、北京政府に配慮して何もしません、これからも放置しますよと公言してる今の政府に託しても、実効支配が強まるとはとても思えません。
放置主義の国が買うこと、それすなわち、尖閣国有化ではなく尖閣中国化です。
地権者さんはそのあたり、十分理解しておられるはずですが…。
このまま東京都でなく国に売ることが現実になった場合、私たちが東京都に、あるいは石垣市に寄せたお金はどうなるのでしょうか?
石原さんは東京都に集まった寄附は全額国に渡すと言っているようですが、いまいち釈然としません。
そのうち記者会見で国民に話すということなので、それを待とうとは思いますが…。
もっとも、まだ国有化が決定したわけではないんですよね。
地権者さんと親交のある山東昭子議員が、5日朝にご本人(テレビによく出ておられる弟さんではない)に聞いたところ、「いま迷っている」と述べたそうです。
また、国との交渉の経緯については、「(尖閣諸島の)貸主としてこれまで役所の人と長年接しており、むげに断れなかった」と述べているとのこと。
これらを勘案すると、山東議員の言うように、「政府が先走っているだけ」という可能性も残されていると思います(以上、産経新聞2012.9.5 20:56)。
ただ、拙ブログではこれまで貼り付けてきた尖閣諸島の寄附金募集(東京都・石垣市)のバナーを、いったん外すことにしました。
しばらく経緯を見守りたいと思います。
青山さんの言われるように、次の選挙で自民党を中心とした政権ができて、尖閣に施設を造ってくれれば、「野田さん、あのとき国有化してくれてありがとう」ってことにもなるんでしょうが…(是非そうなってほしい!)。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・維新の会国政進出で東国原前宮崎県知事と中田前横浜市長擁立?
・国会会期中も白熱党首選 谷垣総裁は街頭演説
・米大統領選 民主党大会スタート
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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「はい。あの、このところですね、あの、報道を見てても、つまり一生懸命新聞を読んだり、テレビニュースをご覧になる方でも、見れば見るほどさっぱり分からないなって話、2つあると思うんですよ。1つはいまの尖閣の、3つの島の購入問題ですね。地権者はついこないだまで、石原都知事と、信頼関係持ってやってたはず、国には不信感を持ってたはず、それがなぜ突然国が買うことになるのか。それが、一生懸命報道見ても、おそらく国民はほとんど分からないと思います。それからもう1つ、つい先日開かれてた日朝協議ですね。中国と日本、いや、ごめんなさい、北朝鮮と日本の、4年ぶりの協議、これあの、拉致問題を議題にする云々の報道あるけども、じゃあ拉致問題はその中でどうなってるのか、日朝協議って一体何をやったのかっていうのが、これも報道見ても、見れば見るほど分かんなくなると思うんですね。だから今日のコーナーはその2つに、明確な答えを、この『アンカー』として出したいと思うんですけれども、まずは、実は今日は写真見ていただきたいんですね。はい、この写真です(フリップ出す)」
山本浩之
「ああ…、有本恵子さん…」
青山繁晴
「はい、皆さんよくご存知の、この、神戸出身の拉致被害者である、有本恵子さんですが。これあの、恵子さん、まず、あの、こっち(左)の写真はですね、あの、ご自宅の、神戸市内のご自宅の居間に飾られている写真なんですけど、20歳の時の写真だそうです、お父様お母様のお話によればですね。で、この時はだから神戸市立外国語大学の学生なんですけれども、その、外大を卒業するにあたって、イギリスに語学留学しました。そして、語学留学から帰る途中の、23歳の時に北朝鮮に誘拐されて、そして実は、明日なんです、えー、9月の6日、24年前の9月の6日、1988年の9月の6日にですね、この、恵子さん、恵子ちゃん、実は僕と神戸で同じ幼稚園なんですけど、しかも、(青山の方が)7つ上ですから、世代もそうは変わらないんですよね。これたまたまです。それがあるから拉致問題、僕取り組んでんじゃなくて、拉致問題に取り組んだら、こういう意外なことだってたくさんあるんです。えー、拉致被害者多いですから皆さんも本当は身近にあると思います。話を戻しますとね、あの、20歳の時の恵子ちゃん見ていただいて、そして、23歳で誘拐されて、そして、誘拐されてから5年経ってですね、実は手紙が届いたんですね。これは全く唯一のケースなんですけれども。その手紙は、あー、この、誘拐された北朝鮮で結婚した、石岡さんっていう、やっぱり拉致被害者、札幌の方なんですが、それと、この、恵子ちゃんと、そして赤ちゃんが写ってたんですね。その写真があったんですが、これつまり、もうひとつの写真はですね、えー、もうひとつの写真(右)は、28歳の時の恵子ちゃんなんです、恵子さんなんですね。皆さんもう一回見て下さい。同じ20代ですよ?同じ20代ですが、ちょっともう一度、両方映していただけますか、同20代で、これほど、正直表情が変わってしまう。えー、頬がこけ、目が落ちくぼんだように見えますね。ま、どれぐらい5年間の誘拐された生活が、苦しかったかということですけど。もうこの、恵子さんも50を過ぎましたけれども、北朝鮮でちゃんと生きてらっしゃいます。で、この、いま写真見ていただいたのはですね、実はこの、恵子ちゃんのお父さんの有本明弘さんから、僕、手紙いただきました。で、これ、先週は僕はボストン出張中でしたから、この番組で紹介できなかったんですけども、このお手紙をもとに、この日朝協議で何が行われたかも、それから、えー、例えば拉致問題がいまどんな交渉してるかも、お話ししていきたいと思うんですね。従って、今日の最初のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『当事者の声を聴け』」
青山繁晴
「はい。えー、まさしく、恵子ちゃんのお父さんお母さんは、拉致問題の当事者です。その当事者の声が、実は、全然報道されてないんです。お手紙の中にはびっくりするような重大な話と、あと、これからの私たち日本がどうすべきかっていう大切な提案があったんですが、両方とも全く報道されないので、やむを得ず、この、恵子ちゃんのお父様は、僕に手紙をお渡しになったわけです。従ってその当事者の声を聴く、当事者の声を聴くっていうのは実は、この拉致問題だけじゃなくて、なぜ尖閣諸島が突然、施設は何も造らないと言ってる国の手に渡ることになるのか、それも実は今日、当事者に話を聴きました。そのことを今日コーナーでやりたいと思います。2つをやりたいと思います」
山本浩之
「ではまず、拉致被害者家族はいま何をどう考えているのか。青山さんの解説はコマーシャルのあとです」
(いったんCM)
山本浩之
「拉致被害者家族の有本さんから届いた手紙。そこには何が記されているのか。さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。えー、皆さんもう一度、有本さんの一家ですけれども、この有本さんからいただいた手紙の中身は、少しあとに、詳しくお伝えしたいと思うんですが、この、有本さん一家、ま、ご兄弟もいらっしゃるんですけど、恵子ちゃんのね、も知りたいと、きっと思われてる、その日朝協議の中身からまずやりたいと思います。はい、出して下さい」
村西利恵
「先週、4年ぶりとなる日朝政府間協議が行われました」
青山繁晴
「はい。えー、まさしく、その4年ぶりであるから、皆さんの、国民の期待も強いと思うんですけれども、一体これ何を話し合ってたかというと、実はこれです」
村西利恵
「協議で話し合われている中身は、戦後、旧ソ連軍が北朝鮮に送り込んだ、日本人の遺骨返還について」
青山繁晴
「はい。これつまり、恵子ちゃん、有本恵子さんを含めて、生きている拉致被害者の話は全く出てないんですよ」
一同
「えっ…、全く出てないんですか…?」
青山繁晴
「はい。全く出ていません。僕は何度も、色んなルートで確認しました。色んなルートっていうのは外務省も含めて、それから日本の情報当局、えー、そして、こういう情報を収集してる、アメリカと、今回はフランスの情報当局にも確認しましたけれども、日朝協議で拉致問題が話し合われた形跡はゼロです。で、何が話し合われたかというと、予定通りのこれ中身なんですよ。で、しかもこの中身っていうのは、これ、正式な政府間協議、日本と北朝鮮の政府間協議で話し合ったの初めてなんですが、これ『アンカー』で、前にお話ししましたね?というのは僕たちも全然知らされてない事実があって、まずあの、知ってる、普通知ってることから言うと、戦争が終わった、こないだの戦争、こないだって67年も前ですが、第二次世界大戦が終わってしまってるのに、終わったあとに、旧ソ連軍が、中国の東北部にいた日本の方々を、もう武装解除もしてる兵隊やあるいは、強姦されたあとの女性も含めて、すみません、あの、きつい表現してますけど、事実の通り申すと、そういう日本人をシベリアに無理矢理連れていって、無理矢理寒い中でシベリア鉄道を、飢えと病気の中でつくらせた、その時に、それ、その中で、さらに最も弱ってた人たち、大けがをしてたり、あるいは、心身に傷を負った女性、あるいは子供、のような年齢の方も含めて、そういう弱い人をわざわざ、旧ソ連軍が選んで、北朝鮮に送り込んで、そしてそこでも、北朝鮮によって強制労働を強いられたためにバタバタ亡くなった方が、えー、いま分かってるだけでも2万8000人以上、いらっしゃると。その遺骨を返還するって話を突然、北朝鮮側が、例えば日本の元拉致問題担当大臣などに、裏ルートから言ってきて、日本側がそれに乗ってきたので、それで日朝協議をやろうとしてる。この、ご遺骨が日本に帰ってくるってのもとっても大切なことです。遺族の方々はいままで物も言わず我慢されてきたわけですね。しかし、それだけで済ませて、生きている拉致被害者は帰さないまま、日本から、支援を引き出そうとしてるのが日朝交渉再開の実態です。そして、一方、日本政府はどのように説明してるかっていうと、こうです」
村西利恵
「先ほど青山さんは、生きている拉致被害者の話は出ていないとしていましたが、日本の外務省が日朝政府間協議で強調しているのはこういうことです。拉致問題を議題にすることで合意したんだと」
青山繁晴
「はい。ま、さすがの外務省も拉致問題話し合いましたとは一言も言ってないんですよ」
岡安譲
「そうか…」
青山繁晴
「これから議題にすることで合意したんだと(一同ざわ)ということで、こう胸を張ってるわけです。ね」
村西利恵
「まだしてないってことですね」
青山繁晴
「ええ。で、しかもこの日朝政府間協議って本来は局長級でやるはずだったのが、突然、北からの一方的な申し入れで課長級になってしまって、その課長級でとりあえず議題にして下さいって言ったら北朝鮮は、じゃあ検討するっていうことになったと。それだけのことなんです。そしてさらに、ま、いわば、どこの政府でもそうですが、一番クールに、冷徹に、物事を見ようとするのは情報当局ですが、その情報当局はこれをどう見てるかというとこうです」
村西利恵
「情報当局者によると、『議題になっても、その先は望めない。日本政府は舐められている』」
青山繁晴
「はい。えー、日本政府は舐められているっていうのは、これ、情報当局のほんとは責任者の一人ですから、いわば強烈な言葉であり、彼は、その、自分に返ってくることも承知の上で、つまり普段と声のトーンが違って、これを言いました。その、単に、その先は望めなよ(軽い口調)って言ってんじゃなくて、その先は望めないと(重い口調)、それが、じゃあ、議題にすると、それを検討していただくだけで、北朝鮮ごときに、議題にすることを検討していただくだけで、まるで良いことのように言わなきゃいけないってのは、本当に日本は舐められてますよっていうね、彼の話だったわけです。さあこの時に、僕たちは何をすべきかを考える上で、やっぱり当事者の話を聴くっていうのは、とても大切なことですね。だからもう一度、有本さんご一家を出していただけますか。そして、いただいたお手紙っていうのは実はこれなんです」
青山繁晴
「えー、そしてですね、これあの、ちょっと映していただけますか。例えば、私たちの、独研の、独立総合研究所の住所、は、全部お見せできませんけど、ここをちょっと見てくれますか。ここちょっとアップしていただけますか」
青山繁晴
「はい。アップしていただくと、『放送されない資料 三部 在中』ってあって」
一同
「ほぅー、はい…」
青山繁晴
「僕はこの封筒見た時に、あの、放送してくれってお話かと思ったんです。そんなことないんですよ。あの、有本さんのお父さんっていうのは、長い付き合いですけれど、ほんとに謙虚な方で、そうじゃなくて、青山さんだけには見てほしかったっていう、その、淡々とした、あの、こういう、あの、お手紙をいただきましてね。そして、その、放送されなかったっていう重要な資料が、その、いくつもあったわけです」
青山繁晴
「そして、えー、その、ま、ちょっと裏見ていただくと、その、有本さんの署名がここにありますけれどね。えー、そして、その書類の中でですね、資料の中で、あの、いくつも驚きとショックがあったんですが、そのうちの1つ、まずほんとに、あの、僕は実はこれアメリカに出張中のボストンの、ホテルの部屋でこれ真夜中に、これを見て、あの、椅子から転がり落ちるって表現ありますけど、本当にあの、これぐらい落ちるんじゃなくて、あの、真夜中に一人で突っ立ちました。これは大変なことじゃないかと。それが書いてあったんですよ。それ、出して下さい」
村西利恵
「有本ご夫妻はこの8月に、雑誌のインタビューに対してこう証言されています。福田元総理の任期中、2008年の夏ごろに、政府から家族会へ、『北朝鮮への制裁の一部解除と引き換えに、一部の拉致被害者が帰国する』という話があった」
青山繁晴
「これ村西さん、聞いたことあります?」
村西利恵
「ないです」
青山繁晴
「ないでしょう?これ、福田赳夫総理じゃなくて、福田康夫総理ですよ?だからついこないだの話で、要するに2008年夏ですから、今からわずか4年前の話でですね、当時もちろん北朝鮮に制裁をしてましたね、当時からしてました、当時もしてました、それを一部解除する代わりに、新たに、つまり今までお帰りになった5人以外に、新たに拉致被害者の一部を帰国させるっていう話があった、話があったっていうのはどういうことかというと、北朝鮮側から福田政権に、裏でその提案があって、福田政権が、有本さんは家族会の副代表ですから、その家族会に打診したってことなんですよ」
村西利恵
「この頃って再調査って言われてた時でしたよね、拉致問題が…(一同同意)」
青山繁晴
「そうです。あの、僕たちがこの『アンカー』でもやったのはですね、あの、この2008年の6月ですよ、その、夏じゃなくて6月に、その、再調査を北朝鮮がする代わりに、その、制裁の一部解除を検討しようかってことになってて、それはいったん合意したんですよ、その日朝協議でまさしく。合意したのにそのまま、再調査も行われずに、すーっと消えていったのは一体何でなのか、謎が分かんないねって言ってたのが、謎はこれなんですよ」
一同
「はあー…」
青山繁晴
「つまりこれが、壊れたからですよ。だから再調査の話もなくなったんですが、なぜ壊れたかというと、実は壊れなきゃいけなかったんです。壊れて困るんじゃなくて、本当は壊れなきゃいけなかった。どうしてかというと、家族会は、このような姿勢を取られました。出して下さい」
村西利恵
「家族会は、帰国する日本人の名前を事前に知らされないという、北朝鮮の条件に乗ることに不安を持ち、反対した」
青山繁晴
「これはね、あの、家族会は、あの、例えば意見の対立などで、苦しみもあるんですよ?僕はきれいごと申しませんから。しかしよくぞこれまとまって、反対されたなと思うんですよ。それどうしてかというとですね、何と北朝鮮は条件を付けた。福田総理はその条件を事実上呑んだ上で家族会に打診した。その条件というのは、誰を、返すかということは、事前に知らされない。日本にその人が帰ってきて初めて、ああこの人なのかと分かるって話。ということはですよ、それをもし認めたら、例えば皆さん思い出して下さい、えー、2002年の9月17日に、今からちょうど10年前ですが、小泉さんが初めて、えー、平壌に行って、そして初めて北朝鮮が拉致を認めましたね。認める代わりに、5人は生きているけれども、8人はもう亡くなったんだと、いうことを言いましたね。その時に死亡診断書なるものを出してきて、ところがそのあとに、2004年になってから、つまり2年後に、あれは全部、偽造の診断書だったってことは北朝鮮も認めたってことがあったんですね。だからこそ、恵子ちゃんや横田めぐみさんも含めて、拉致被害者は、生きているということで私たちは踏ん張ってきたのに、これをもし受け入れてたらですよ、要するに、8人の方は死んだことにそのままされるということになりかねないってことに家族会はちゃんと気がついて、反対したんですよ。そしてさらにですね、北朝鮮が返そうとしたっていう人はですね、小泉さんが行ったあとに認定された、鳥取の松本京子さんであったり、あるいは、神戸出身の田中実さんであるかもしれない。しかし本当は政府認定の17人以外にも、拉致被害者が、やっぱり、やっぱりいるんじゃないかって、その証拠じゃないかっていう可能性も、非常にあるわけですね。しかし家族会は、いわば、冷静に、これを拒絶した。従って再調査なんてのは僕は『アンカー』で言いましたが、再調査って本当はほとんど意味がないと言いましたが、それも、北朝鮮の思惑通りに進まなかった、家族会のおかげで、北朝鮮の企みに、乗らずに済んだっていうことなんです。しかし同時に、ちゃんと生きている拉致被害者がいるっていう証拠を、北朝鮮自ら示したってことですね。さあその上で、これを受け止めた有本さんは、どうされるのかっていうことが、ここに出てきます。はい、出して下さい」
村西利恵
「今年の4月28日に日比谷公会堂で行われた、国民大集会での有本さんのあいさつの内容です。読ませていただきます。『拉致実行命令を出した金正日が去年の末に亡くなり、私たちの拉致問題も、交渉がしやすくなるのではないかと思っていましたが、最近のニュースを見ていると、金正恩は、亡くなった金正日の先軍政治の思想を、そのまま受け継いでいくことがはっきりしてきました。この現実を見る限り、日本政府に考え方を変えていただくしかありません』」
青山繁晴
「はい。これね、あの、これもつい最近ですね、違う意味で。今年の4月ですよ?で、その国民大集会っていうのは、小泉訪朝から10年になるから、今年2回大集会開くんですね。その時に有本さんが挨拶されて、有本さんによると、テレビカメラも9台、取材に来ていたそうですが、一切報道されてないんですよ。この中に、もうまず2つ重要なことがあってですね、金正恩さんってのは若いから何となくソフトじゃないかって報道が最近しきりにされてて。で、料理人だった藤本さんって方が出てきて、金正恩はいい男だみたいな話もされてる。違いますねってことを有本さんは指摘されてて。その上で、日本政府に考え方を変えてもらうしかない、つまり、これは日本政府というよりは、その日本国の、敗戦後の日本国の根幹を変えないと、子供たち、娘も、あの、他の家族の息子さんも、めぐみちゃんも誰も帰ってこないってことを、言われてるんですね。はい、次どうぞ」
村西利恵
「内容続けます。『(中略)アメリカは北朝鮮との、核とミサイルの問題を抱えての交渉たるや、長きに渡り北朝鮮にだまされ続け、現在があるのです。これは、アメリカの怠慢です。日本国として、アメリカに、我が国の安全保障を全面的に託せるのか、皆さんに考えていただきたい』」
青山繁晴
「これも、根本的な問題提起で、その、拉致問題の解決に、その、アメリカの手を借りることなんてもともとできませんよ、日本自身が解決するためには、じゃあどうしたらいいんでしょうかっていうことで、もうひとつの、その、有本さんの提案につながるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「続きです。『(中略)憲法改正を実現し、独立国家としての、種々様々な法規制を整えなければ、北朝鮮のような無法国家と対決していくことはできません』」
青山繁晴
「はい、有本さんはね、いま紹介したのはこの言葉ですけど、要するに平和、あの、他でおっしゃってるのはね、平和憲法と言って、その、平和でいたいがために、もう何もしないっていう国でいいのかと。そして平和っていうのは、たまたま誘拐されなかった僕や、岡安ちゃんや、あるいは村西さんやヤマヒロさん、あるいは視聴者の方々であって、本当は100人以上誘拐されてるかもしれない。それをもって、平和だったと言えるのか。そうじゃなくて、国民が誘拐された時に、主権国家、独立国家として、ちゃんと無法なことには対抗できるように、本来の、その、あるべき憲法にすべきじゃないかっていうことを、問題提起されてるんですね。そして皆さん、この挨拶は全部、無視されたわけです。そしてさらに、福田政権時代に、実は家族会に対して、そのような提案があったことを、この夏に、有本さんは雑誌のインタビューで明らかにしてるのに、僕も全く知らなかった。一切報道されてないということは、どれほど、実は深刻なことなのかと。私たちの日本国の言論の自由っていうのは一体何のためにあるのかと、いうことを私たちの胸に、僕自身の胸にも、もうここ(胸)に突き刺さってることなんです。それを、その、一緒に考えたいんですが、これは実は、この有本さんの問題提起というのは、尖閣や、尖閣諸島や竹島や北方領土の領土問題にもつながることです。従ってそのことを後半考えていきたいんですが、後半のキーワードはこれです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『裏切り』。このあとは、尖閣諸島の購入をめぐって何があったのか、その舞台裏を、詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、先ほどの、有本明弘さんのお話を聞かれて、緊張感に包まれている方が多いんじゃないかなっていうふうに思うんですけれど、えー、これはまあ、尖閣にも通じる話だと。2つめのキーワードは『裏切り』でした。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。この、尖閣諸島の問題については、いまちょうどこれ、あの、尖閣諸島5つの島あるんですけど、そのうちの、南小島、北小島、そして魚釣島、この3島について、えー、いま個人の所有になってるものを、国が買うっていう話が、急に進んでいるわけですね。で、皆さんご承知の通りその地権者、この島をお持ちの方は、この、国を信用せずに、これはもうはっきり言うと自民党政権時代から、国を信用できないと。で、本気で買うつもりの石原都知事、そして買うだけじゃなくてちゃんと施設を造って、その、日本のものであるってことを、しっかり、固めると。固め直すと。再確認するってことをやるから、その、石原さんを信頼して、都に売る交渉をしてたはずが、突如として、いや国が買うことになったんですと、報道がうわーっとあふれて、僕はボストンにいた時に本当にびっくりしたんですよ。一体これはあの、どうなってるのかと思ったんですが。あの、先ほど、ニュースであった通り、石原さんがまた、あれ本当は地権者の弟さんの方ですね、から、電話をもらって、いや、まだ合意したわけじゃないって言われたと。皆さん何が何だか分からないと思われてる人もいらっしゃると思いますが、これ、そこは実はほんとは大したことだと僕は思ってません、すでに。なぜかというとそれは地権者の、気持ちの揺れとか、あるいは兄弟間の意見の違いを表してるだけであって、えー、何度も確認しましたが、国が売買交渉を進めてる、それもいわゆる契約の、ま、寸前まで行ってること、は、間違いがないです。しかしまだ、契約したわけじゃないから、ここにクエスチョンマークを付けました。しかし一番大事なことはですね、この野田総理、本人から、石原都知事に対して、国が、買いたいと、買った時に施設は造りませんと。この都知事が主張してるような、例えば、漁船が、もちろん日本の漁船が避難できるような、台風の時に避難できるような港とか、あるいはしっかりした無線の設備とか、そういうものは造りませんということを、すでに、野田さんは石原都知事に言ってしまってるんです(一同同意)。その上で政府が買うってことは、要は、中国に気を遣って、中国はもう、対日方針っていうのを3つ決めましたよね。つまり、例えば、調査させないとか開発させないとか、そういうのを決めてる中で、国が買うってことは、要するに中国に言いなりになると、いうことと僕、大して変わらないと思うんですよ。それが一番問題ですから、今日当事者に電話をしました。それはこれです」
村西利恵
「総理側近によると、『実は、尖閣に国が施設を造る前提で話を進めていた。総理も受け入れていた』」
一同
「へえー」
青山繁晴
「これ実は、これもまた、今日の昼ぐらいですけどね、えー、この総理の側近、ま、総理の側近、色んな人がいます、それは。それから、公には補佐官も何人もいらっしゃって。その中で、えー、良心派というべき人も、います。で、その人に電話をして、実は僕はこのへん(頭)から噴火して、青山はどうせいつも怒ってると思ってる、視聴者も多いでしょうが(苦笑)、普段実は僕は怒らないんですけども、この、あの、今日はかなり怒って電話したんですよ。なぜかというと、あなたね、あなた良心的な人だと思ってきたけれども、国は、施設を造らないために、あるいは都に造らせないために買うんだよねって。それにあなたは協力して、それであなたは政治家と言えるのかと。それでよく、その、議員でいられるなってことまで、僕は言いました。すると彼が、あの、何て言いますかね、一種の、涙ぐむような声で、反論されたのはですね、本当は青山さん、違ういきさつがあるんですと。実は、国が買っても、あるいは国が買ったら尖閣にちゃんと港も含めて施設を造るということで、私は、総理に進言をして、総理もそれを受け入れて、買う上で、施設を造るって話になってたんですと。そして地権者、が、国に、気持ちが傾いたのはひとつは施設を造るという話が、ある上に、そして都が使えるお金は14億5000万しかないんです、いまのところ、これ、いま、の寄附金全部です。他に、もちろん東京都はお金出せますけれど、都議会の承認とか手続きに時間かかる、国は、私たちの税金で予備費を持ってるから、それに、ドンと乗せて20億以上出せると、いう話で話が進んでた。話が進み出したら、突然こんなことが起きたんですと、総理側近は言いました。はい、出して下さい」
村西利恵
「しかし、外務省が『対中関係に致命的』と、横やりを入れてきた」
青山繁晴
「はい。施設を造るために国が買うとなると、対中関係、これ正確には対中外交、に致命的になると、外務省から、この、総理側近や補佐官の上を越えて、直接野田さんに、もうがんがんクレームを入れてきたと。しかしその時に野田さんがぐらぐらしてた時に、決定的な、その、いわば致命的なことをやった人がいる。それは誰かというと、この人です」
村西利恵
「決めさせたのは、岡田副総理」
青山繁晴
「はい。岡田さん、外務大臣やってましたね(一同同意)。皆さん財務大臣は、よく財務省に取り込まれると言うけど、違いますよ?外務大臣も、外務官僚に取り込まれてる人、すごく多いですよ?僕、記者時代からそれ見てきましたが。岡田さんが、野田さんに、外務省の言う通り、こんなことやったら対中関係に致命的だよって言ったら、野田さんは、…って(ひっくり返る仕草)裏切ったんですよ。それなぜ裏切ったのか皆さんお分かりになりますでしょ?代表選挙で、岡田副総理が、自分が出ると言わなかったり、野田さん続けて下さいと、要は、野田再選支持をしてるから、野田さんは命脈が保たれる、つまり、それを野田さんは優先させたし、岡田さんも、それを優先させたんです(一同ざわ)」
村西利恵
「そんなことで…」
岡安譲
「結局そこですか」
青山繁晴
「はい。そしてさらにですね、これで、絶望的な話じゃなくて、実は中国は何をしようとしてるかを見たら、実は希望はまだあるんです。出して下さい」
村西利恵
「情報当局者によると、尖閣諸島をめぐって、『中国が、日本に新政権が誕生する前に、つまり年内に、何か仕掛けてくる恐れがある』」
青山繁晴
「はい。これ何のことを言ってるかというと、さっきの、ストレートニュースで申しましたね。総選挙は来年だっていうのは、実は韓国や中国や北朝鮮、あるいはアメリカの、そういう政府機関もそうやって見てるわけですよ。だから、要するに年内は、いまの、政権なんですね。しかし年が明けて、日本で総選挙があって、これはっきり言うと自民党中心の、例えば政権ができたとしたら、その、国有化した尖閣諸島に何か造るかもしれません。だから自民党は責任があるんですよ?もし政権を取りたいならば(一同同意)。だから、いまの政権だったら何もできないから、いまのうちに中国は、例えば、漁民の名目で尖閣諸島を占領したりする、恐れがあると、情報当局者は警戒してて、それ逆に言うと、私たちが来年の、来年かもしれない総選挙で、その、ちゃんと尖閣諸島に施設を造る政権を、私たちが選挙を通じて作れば、実は、国有化したことに、私たちは何も、がっかりする必要はなくなるわけですよ。世の中一変するわけですね。その上でもう一度、有本さんの提案を…」
青山繁晴
「有本さんの提案を思い出していただけますか。有本さんは、その、憲法が私たちの課題だ、課題じゃないでしょうかと。そうすると、次の総選挙では、政党で選ぶよりも、その、憲法について、改正するのかしないのか、どんな考えを持ってるかを基準に、選んでいただけませんかっていう問題提起を本当はされてて、僕は有本さんとこの件、一度も話したことないんですが、実は僕の持論とも全く同じですね。だから、そういう意味でも拉致問題と領土問題と、あるいは敗戦後の日本のあり方は全部つながっていて、これを改憲派とか護憲派とか国を二分するような、国民をわざわざ分けるような議論はもうやめませんか。一致できるところはちゃんと一致して、日本を、国民を救い、領土を守れる国にしませんかっていうのが、有本さんの提案でもあり、僕からの皆さんへの問題提起でもあります」
山本浩之
「いや、大切な話、よく理解できました。ありがとうございました」
※番組最後に、拉致問題の集会の告知がありました。
※有本さんご夫妻、横田さんご夫妻がいらっしゃって、青山さんも講演されます。青山さんのブログ9/1付にもう少し詳しい内容が載っています。大阪近郊の方はぜひご参加下さい。
____________________________内容紹介ここまで
今ここをご覧になっている皆さんの中には、東京都に尖閣諸島購入のための寄附をされた方もおられると思います。
我が家も金額は少ないですが、寄附をしました。
もちろん、東京都という一地方自治体が所有するよりも国有化した方がいいに決まってます。
でもそれは、港や灯台などの施設を造るなどして実効支配を強めてくれることが前提です。
少なくとも私はそう考えてます。
国有化しても施設は造らない、北京政府に配慮して何もしません、これからも放置しますよと公言してる今の政府に託しても、実効支配が強まるとはとても思えません。
放置主義の国が買うこと、それすなわち、尖閣国有化ではなく尖閣中国化です。
地権者さんはそのあたり、十分理解しておられるはずですが…。
このまま東京都でなく国に売ることが現実になった場合、私たちが東京都に、あるいは石垣市に寄せたお金はどうなるのでしょうか?
石原さんは東京都に集まった寄附は全額国に渡すと言っているようですが、いまいち釈然としません。
そのうち記者会見で国民に話すということなので、それを待とうとは思いますが…。
もっとも、まだ国有化が決定したわけではないんですよね。
地権者さんと親交のある山東昭子議員が、5日朝にご本人(テレビによく出ておられる弟さんではない)に聞いたところ、「いま迷っている」と述べたそうです。
また、国との交渉の経緯については、「(尖閣諸島の)貸主としてこれまで役所の人と長年接しており、むげに断れなかった」と述べているとのこと。
これらを勘案すると、山東議員の言うように、「政府が先走っているだけ」という可能性も残されていると思います(以上、産経新聞2012.9.5 20:56)。
ただ、拙ブログではこれまで貼り付けてきた尖閣諸島の寄附金募集(東京都・石垣市)のバナーを、いったん外すことにしました。
しばらく経緯を見守りたいと思います。
青山さんの言われるように、次の選挙で自民党を中心とした政権ができて、尖閣に施設を造ってくれれば、「野田さん、あのとき国有化してくれてありがとう」ってことにもなるんでしょうが…(是非そうなってほしい!)。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・維新の会国政進出で東国原前宮崎県知事と中田前横浜市長擁立?
・国会会期中も白熱党首選 谷垣総裁は街頭演説
・米大統領選 民主党大会スタート
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
■「お気楽くっくり」更新済
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