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米大統領の権限が弱いことを日本の政治評論家も学者もよく分かってない…青山繁晴「虎ノ門ニュース」
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2月22日は竹島の日。今年は韓国による不法占拠から64年目。
ブログやSNSをされている皆様、「竹島プロジェクト」にご協力を。
参加表明くださった方は記事内にリンクを貼らせていただきます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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■1/30放送 DHCシアター「真相深入り!虎ノ門ニュース」
テーマ:トランプ新政権と日本
(1)アメリカ大統領の権限
(2)トランプ大統領 就任演説
(3)トランプ大統領と安倍首相
(4)トランプ政権の閣僚
(5)アメリカと北朝鮮
青山繁晴さんが国会対応で多忙につき、本日は収録放送でした。
収録日時は、先週1/23の生放送後。
というわけで最新ニュースの解説はなかったのですが、地上波テレビでは紹介されないことを中心に解説されていたので、それはそれで大変勉強になりました。
今後トランプ政権がどうなるのかを占う上でいろいろ知っておくべきことがある、特に大統領の権限、これをまず頭に入れていないと話にならないってことがよく分かりました。
例によって脱線も多かったですが、安倍総理と周辺の人々の話(安倍さんは「人たらし」)、アメリカ海兵隊が日本をすごく好きだという話などもあって、とても見応えがありました。
あと、すみません、今日、仕事詰まってるので起こしは短めです<(_ _)>
※元動画はこちら(1月30日午後現在)。URLが変更される(修正版がUPされる)こともあります。変更後は、日が浅い時期であればDHCシアターの再生リストから、日が経っている場合はYouTubeの検索窓に「1/30 虎ノ門 青山繁晴」などキーワードを入力して探してみて下さい。但し、アーカイブは2週間の公開です。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
内容紹介ここから____________________________
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■1/30放送 DHCシアター「真相深入り!虎ノ門ニュース」
テーマ:トランプ新政権と日本
(1)アメリカ大統領の権限
(2)トランプ大統領 就任演説
(3)トランプ大統領と安倍首相
(4)トランプ政権の閣僚
(5)アメリカと北朝鮮
青山繁晴さんが国会対応で多忙につき、本日は収録放送でした。
収録日時は、先週1/23の生放送後。
というわけで最新ニュースの解説はなかったのですが、地上波テレビでは紹介されないことを中心に解説されていたので、それはそれで大変勉強になりました。
今後トランプ政権がどうなるのかを占う上でいろいろ知っておくべきことがある、特に大統領の権限、これをまず頭に入れていないと話にならないってことがよく分かりました。
例によって脱線も多かったですが、安倍総理と周辺の人々の話(安倍さんは「人たらし」)、アメリカ海兵隊が日本をすごく好きだという話などもあって、とても見応えがありました。
あと、すみません、今日、仕事詰まってるので起こしは短めです<(_ _)>
※元動画はこちら(1月30日午後現在)。URLが変更される(修正版がUPされる)こともあります。変更後は、日が浅い時期であればDHCシアターの再生リストから、日が経っている場合はYouTubeの検索窓に「1/30 虎ノ門 青山繁晴」などキーワードを入力して探してみて下さい。但し、アーカイブは2週間の公開です。
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(1)アメリカ大統領の権限
番組からのご要望で、意外と地上波のテレビで見過ごされている点を中心にやりましょうと。僕も賛成です。
一番はやっぱりアメリカ大統領の権限。
僕は地上波も昔から顔を出してるが、厳しいことを言うと、アメリカの話題になる時に、コメンテーター、政治評論家も学者も含めて、アメリカ大統領の権限をよく分かってない。
アメリカ大統領ってすごく強くて何でもできると思ってる発言が、イラク戦争の時も、普段のアメリカの行政についても、明らかにそう思ってる発言がずっと続く。
それ、全く違う。
僕はいつもニュースには尻尾があるという言い方をするが、普通に考えたら分かるのは、オバマ政権の時に、大統領ってこんなに弱いんだというのがみんなに分かった例があったでしょ?
(居島:共和党が支配する議会で、何も法案が通らなくて、しかも行政機関が全部ストップしかねなかった)
その通りで、連邦政府の機能停止ってありましたよね。
日本では絶対あり得ないです。
たとえば国会で安倍さんに反対したからと言って、たとえば今日、法務省に行っても何の法的手続きもできないとか、パスポート発行してもらおうと外務省に行ってもできないとか、そんなことは日本では絶対起きない。
ちょうどオバマ政権下で連邦政府の機能停止があった時に、僕はアメリカ大平洋軍司令部に行くためにハワイに行った。
大平洋軍司令部の道を挟んだ反対側は公園局で、全部閉まってる。誰も入れない。
軍の方は連邦政府の行政機関じゃないから、普通に仕事してる。
軍の人に「道を挟んだ反対側は死んだ状態だよね」と言ったら、「ほんとそうなんだよね。ただ、軍については大統領の執権があるからね」と。
この話に全てが集約されている。
結局誤解があるのは、外交、行政、軍事、立法、全部強大な権限を持ってる存在なんだというイメージでしょ。
実際は、要は、元首と軍事が中心。
軍事で分かりやすく言うと、カバン、ご存知でしょ。
非常に重くて、分厚い。ブリーフケースと言ってるんですが。
3つに分かれてて、留め金が3つあります。
で、これをアタッシュケースと呼んでるんですが、トランクみたいなイメージですよね。
発射ボタンというから、この中に核の発射ボタンがあると思ってる人がいっぱいいる。
全く違います。
中身については、僕は軍と話しますよね、核を持ってる部隊です。だから実態を知ってます。
日本国民がそれを知らないのは当たり前で、でも本当は、政治学者だったり評論家だったり、少なくともテレビで口を利く人間は知ってなきゃいけないと思います。
知らないなら知らないとはっきり言うべき。
それを言わないから、カバン中にボタンみたいな物があって、ボタンを押したら核兵器が飛んで行くんだというようなことを、テレビで、有名な人が僕の隣で、朝の番組で生放送で言ったことがある。
それは全く事実に反する。
実際は核の発射ボタンも、鍵もありません。
中に入ってるのは、簡単に言うと、中心は紙です。
だいたい4種類ぐらい入ってる。
1つは意外かもしれないけど、避難場所のリスト。
核を撃ち込む時は、相手に核を撃たれる時なので。
いざとなった時に慌てないように、実際にリストになってます。地下シェルター。
もう1つは、暗号コード表。
これを使って、そこから要するに軍の実際に核を発射する所に指示を飛ばす。
その時に偽の大統領が騙っては困るから、これは本物の大統領だと示すための暗号コード表が入ってる。
だから核のボタンも鍵も一切ありません。
これは知られていない。日本では知っている人に会ったことがない。
ブリーフケースを持っているのは軍人。女性もいます。
身辺調査を完璧にした軍人。
指令を飛ばすためのカバンで、広い意味では核のボタン。
これを事実上握るのがトランプさん。
それ以外のところ、たとえば行政では非常に弱い立場です。
日本の評論家も誤解してるように強い権限持ってるんだったら、オバマさんの時の連邦政府の機能停止なんてあり得ないでしょ。
だから、まずこの誤解を解いとかなきゃいけないのは、アメリカ合衆国で一番強いのは議会で、それも上院です。圧倒的に強い。
日本で言ったら参議院。でも参議院は圧倒的に弱い(笑)。
日本国憲法にも衆議院優越の原則が盛り込まれてる。参議院はご意見番。
安倍政権が組閣する時、閣僚プラスアルファ、全部総理が決める。それで成立ですよね。
内閣改造する時に、たとえば居島さんという民間人を持ってくる、それで決まりですよね。
あとは宮中に行って、天皇陛下の前に進み出てっていう手続きがあるだけで、陛下に権限ありませんから、総理が全部決められる。
これを(閣僚を)大統領が決められるか?
全くできない。
海兵隊の出身だったマティスさん、マッドドッグ(狂犬)と言われながら、国防長官になる。
それからティラーソンというエクソンモービルの経営トップだった人が国務大臣に、というので今、議会で説明してる。
で、その時にトランプさんが言ってることと全然違う話をするでしょ。
どうしてかというと、トランプさんの言ってることを議会で言ったら、上院が認めてくれないから。
上院が認めないと、閣僚を任命できない。
どれだけ上院の権限が強いか。
トランプさんは今、ツイッターで外交をすでにやっている。
外交ですごく権限があるように思われるが、「ひとつの中国って知らない」と口先で言うのも大事だけど、基本的には条約を結ぶ。
この条約を大統領が結べるか?
条約を締結する権限はあるが、これも上院の承認がないとできなくて、しかも条約については上院の過半数あってもだめで、3分の2以上が認めてくれないと、いかなる条約も成立しない。
上院議院が実は国の最高権力。
これに対抗しないと大統領は仕事できないから、やたら乱発するようになってるのが大統領令。
実はアメリカのような法治国家でも、この大統領令っていうのがどういう権限なのか、だんだん分からなくなってきてる。
本来は、合衆国憲法に盛り込まれてるのは、大統領令を大統領は出せるけれども、議会の立法権を侵すなという意味のことが書いてある。
するとどうなるかというと、本来の憲法の定めだと、要するに大統領令っていうのは、拒否できるだけだと。
議会が作った法律が気に入らないと、拒否できる。拒否権。
それだけで、合衆国憲法はどう読んでも、大統領の方から積極的に仕掛けることはできない。
でも、それだと議会の力が強すぎて、大統領が仕事ができないから、逆に大統領がこれをやりたい、オバマケアも含めて、あれやりたいこれやりたいというのを出すようになって、実は今、アメリカ政治の問題になってる。
権限がはっきりしない、と。
だから、トランプさんだから何でもできるってことではなくて。
上院の、今ねじれがなくなって上下両院は共和党ですけど、共和党の上院の中にトランプ嫌いがいっぱいいる。
ジョン・マケインさんとか、特に尊敬されてる人も。
ある意味、大統領を超える影響力を持っている、少なくともワシントンD.C.のあたりでは持っている。
だからトランプさんは、ワシントンはけしからんとずっと言うわけです。
そういう背景があることを分かるためには、アメリカ大統領の権限って何かというのを、先ほどの核のボタンも含めて、現場を知ってないと話にならない。
日本の地上波のテレビは本当にいい加減で、それを知らないまま…。
合衆国で大統領が何でもできるわけじゃないというのをよく考えるのと、それから逆に言うと、天皇陛下(元首)の役割を兼ねてる存在だということが、いかに深刻なことか。
トランプさんが下品な言い方したり、就任演説でも、ちょっと耳を疑った言葉が出てきた。
アメリカ人はみんなびっくりした。
※耳を疑った言葉について、起こしは省略しますが、(2)トランプ大統領 就任演説 のパートで解説があります。
ひとつは、「This American carnage stops right here and stops right now.」の「carnage」。
これは「大虐殺」という意味で、戦争で無茶苦茶に殺しまくったと聞こえる。
もうひとつは、「We must protect our borders from the ravages of other countries making our products, stealing our companies, and destroying our jobs. Protection will lead to great prosperity and strength.」の、「from the ravages of other countries」。
他国が侵略しまくる、殺しや略奪、無理無体なことを全部含めて奪い尽くすという意味。
「他国」には日本も含まれている。ふざけんじゃねぇと。
書いたのは、31歳のスピーチライター。
(就任演説の原文全文と和訳はこちらにあります)
要するに、天皇陛下がおかしな言葉を使われたという場面を想像していただけますか?
ショック残るでしょう?
合衆国は、他にそういう存在がいないんですから。
いかに品格が本来は求められるか。
トランプさんは権力を行使したい人だから、戦争をやります。
オバマ政権の8年間でやれなかった戦争を必ずやる。
それに一番びっくりしてるのは中国。
(以下、中国空母「遼寧」が張り子の虎であることがばれた話など)
本来の軍事国家アメリカにもう戻った。
軍は、僕の知り合いも含めて温厚な人も、イケイケどんどんみたいに、「きっと予算も出るべー」みたいな感じで。
軍は今、CNNに見つからないように沸きに沸いている。
但し緊張感もあって、8年間、無人機に任せてたのを自分でやらなきゃいけない。
イラク戦争の悪夢が甦る。
すると僕たちが警戒しないといけないのは、お金を出してくれという話じゃなく、優秀な自衛隊に肩代わりしてくれというのが、絶対来ます。
安保法制がなかったら、もっと勝手に使われる。
成立の過程でむちゃくちゃ歯止めがかかったから。
日本国民の命と存立に関わらないと、集団的自衛権は発動しませんと書いてある。
だから戦争法じゃなくて、逆になってる。
これがほとんど唯一の歯止め。
憲法は全く歯止めにならない。
だって、「陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない」と書いてある。
なのに自衛隊がいて、「その他の戦力」に該当するに決まってる。
だから要するに憲法は日本では無力化してると、アメリカも世界も思ってるから、憲法は何の歯止めにもならない。
憲法とは関係なく自衛隊があるんだから、たとえばイラクに行ってくれ、南シナ海に行ってくれと必ずなる。
止めるのは安保法制だけ。
日本の存立事態がダメになる時でないと使えないと書いてあるから、これしか歯止めがない。
だから国会での議論、特に野党の話はめちゃくちゃで、共産党は仕方ないとしても、民進党は自己改革すべき、トランプさん(の登場)に合わせて。
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____________________________内容紹介ここまで
ネットで「虎ノ門ニュース」を追っかけ視聴しながら、テレビでNHKの国会中継(参院予算委員会)をちら見したら、両方に青山さんが映ってて、不思議な感じがしました(^_^;
それはともかく、トランプ大統領就任から1週間ちょっと、アクセル全開でいろいろありましたね。
大統領令だけで、27日までに合計14件だそうです。
日本で特に大きく報道されているのは、このあたりでしょうか。
★オバマケア撤廃をめぐる経済的な負担軽減
★TPPの離脱
★メキシコ国境間に壁建設
★入国審査の厳格化
(テロ対策強化の一環。難民受け入れ凍結やシリアなどイスラム圏7カ国からの入国禁止)
入国審査の厳格化をめぐっては、空港が大混乱になってしまったという。
大統領令の効力を部分的に停止する連邦地裁の判断が、29日までに相次いで出たそうです。
入国禁止になった当事国からだけでなく、ヨーロッパ、カナダなどからも、人権の観点から批判が噴出してますね。
カナダに関しては、トルドー首相が「カナダはどんな宗教の人も歓迎する」とツイッターで表明し、「迫害やテロ、戦争から逃れてきた人をカナダは歓迎する。多様性こそがカナダの強みだ」と強調していました。
そのカナダで30日(日本時間)、モスクがテロリストに襲撃され、6人の方が亡くなるという皮肉な事件が起きてしまいましたが…。
入国審査の厳格化は、日本にも影響を及ぼし始めてますね。
日航と全日空は30日午後、7カ国のパスポートを持つ旅客は、政府関係者や米国の居住権保持者などを除き、米国に向かう便にチェックインできないようにすることを決めたそう。
メキシコの壁建設をめぐっては、米メキシコ首脳会談が中止になりましたね。
但し、その後、電話で会談が行われ、今後、協議を通じて解決を目指すことで一致したそう。
何か硬軟織り交ぜながらやってるなぁという感じもしますが…。
他に外交では、日英首脳会談や、安倍総理など各国首脳との電話会談も行われました。
安倍総理との電話会談では、トランプ大統領は、貿易不均衡など通商政策(自動車)にも、在日米軍駐留経費負担増にも一切触れなかったとのこと。
たとえば産経新聞は、「『安全保障だけでなく、貿易不均衡など経済問題でも中国に対して日米の絆を崩さない』という意思を確認できたのは大きな成果」と、前向きに伝えていますが、どうなんでしょう。
2月10日にワシントンで直接会って会談が行われるので、今のところ、それを見守るしかないのでしょうか。
今日の「羽鳥慎一モーニングショー」で、ジャーナリストの山口敬之さん(元TBSワシントン支局長。こないだ阿比留瑠比さんとの対談紹介しました)は、こんなふうに言ってました。
「大統領令を出すのは、周囲がちゃんと精査している。覆されることも、戦略として出している。今は、強い大統領というのをアピールしている時期」
今日の「虎ノ門」と時間かぶってたので、私はあまり見てないんですが、ご覧になった方によると、こんな感じだったらしい…。
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・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
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・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
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番組からのご要望で、意外と地上波のテレビで見過ごされている点を中心にやりましょうと。僕も賛成です。
一番はやっぱりアメリカ大統領の権限。
僕は地上波も昔から顔を出してるが、厳しいことを言うと、アメリカの話題になる時に、コメンテーター、政治評論家も学者も含めて、アメリカ大統領の権限をよく分かってない。
アメリカ大統領ってすごく強くて何でもできると思ってる発言が、イラク戦争の時も、普段のアメリカの行政についても、明らかにそう思ってる発言がずっと続く。
それ、全く違う。
僕はいつもニュースには尻尾があるという言い方をするが、普通に考えたら分かるのは、オバマ政権の時に、大統領ってこんなに弱いんだというのがみんなに分かった例があったでしょ?
(居島:共和党が支配する議会で、何も法案が通らなくて、しかも行政機関が全部ストップしかねなかった)
その通りで、連邦政府の機能停止ってありましたよね。
日本では絶対あり得ないです。
たとえば国会で安倍さんに反対したからと言って、たとえば今日、法務省に行っても何の法的手続きもできないとか、パスポート発行してもらおうと外務省に行ってもできないとか、そんなことは日本では絶対起きない。
ちょうどオバマ政権下で連邦政府の機能停止があった時に、僕はアメリカ大平洋軍司令部に行くためにハワイに行った。
大平洋軍司令部の道を挟んだ反対側は公園局で、全部閉まってる。誰も入れない。
軍の方は連邦政府の行政機関じゃないから、普通に仕事してる。
軍の人に「道を挟んだ反対側は死んだ状態だよね」と言ったら、「ほんとそうなんだよね。ただ、軍については大統領の執権があるからね」と。
この話に全てが集約されている。
結局誤解があるのは、外交、行政、軍事、立法、全部強大な権限を持ってる存在なんだというイメージでしょ。
実際は、要は、元首と軍事が中心。
軍事で分かりやすく言うと、カバン、ご存知でしょ。
非常に重くて、分厚い。ブリーフケースと言ってるんですが。
3つに分かれてて、留め金が3つあります。
で、これをアタッシュケースと呼んでるんですが、トランクみたいなイメージですよね。
発射ボタンというから、この中に核の発射ボタンがあると思ってる人がいっぱいいる。
全く違います。
中身については、僕は軍と話しますよね、核を持ってる部隊です。だから実態を知ってます。
日本国民がそれを知らないのは当たり前で、でも本当は、政治学者だったり評論家だったり、少なくともテレビで口を利く人間は知ってなきゃいけないと思います。
知らないなら知らないとはっきり言うべき。
それを言わないから、カバン中にボタンみたいな物があって、ボタンを押したら核兵器が飛んで行くんだというようなことを、テレビで、有名な人が僕の隣で、朝の番組で生放送で言ったことがある。
それは全く事実に反する。
実際は核の発射ボタンも、鍵もありません。
中に入ってるのは、簡単に言うと、中心は紙です。
だいたい4種類ぐらい入ってる。
1つは意外かもしれないけど、避難場所のリスト。
核を撃ち込む時は、相手に核を撃たれる時なので。
いざとなった時に慌てないように、実際にリストになってます。地下シェルター。
もう1つは、暗号コード表。
これを使って、そこから要するに軍の実際に核を発射する所に指示を飛ばす。
その時に偽の大統領が騙っては困るから、これは本物の大統領だと示すための暗号コード表が入ってる。
だから核のボタンも鍵も一切ありません。
これは知られていない。日本では知っている人に会ったことがない。
ブリーフケースを持っているのは軍人。女性もいます。
身辺調査を完璧にした軍人。
指令を飛ばすためのカバンで、広い意味では核のボタン。
これを事実上握るのがトランプさん。
それ以外のところ、たとえば行政では非常に弱い立場です。
日本の評論家も誤解してるように強い権限持ってるんだったら、オバマさんの時の連邦政府の機能停止なんてあり得ないでしょ。
だから、まずこの誤解を解いとかなきゃいけないのは、アメリカ合衆国で一番強いのは議会で、それも上院です。圧倒的に強い。
日本で言ったら参議院。でも参議院は圧倒的に弱い(笑)。
日本国憲法にも衆議院優越の原則が盛り込まれてる。参議院はご意見番。
安倍政権が組閣する時、閣僚プラスアルファ、全部総理が決める。それで成立ですよね。
内閣改造する時に、たとえば居島さんという民間人を持ってくる、それで決まりですよね。
あとは宮中に行って、天皇陛下の前に進み出てっていう手続きがあるだけで、陛下に権限ありませんから、総理が全部決められる。
これを(閣僚を)大統領が決められるか?
全くできない。
海兵隊の出身だったマティスさん、マッドドッグ(狂犬)と言われながら、国防長官になる。
それからティラーソンというエクソンモービルの経営トップだった人が国務大臣に、というので今、議会で説明してる。
で、その時にトランプさんが言ってることと全然違う話をするでしょ。
どうしてかというと、トランプさんの言ってることを議会で言ったら、上院が認めてくれないから。
上院が認めないと、閣僚を任命できない。
どれだけ上院の権限が強いか。
トランプさんは今、ツイッターで外交をすでにやっている。
外交ですごく権限があるように思われるが、「ひとつの中国って知らない」と口先で言うのも大事だけど、基本的には条約を結ぶ。
この条約を大統領が結べるか?
条約を締結する権限はあるが、これも上院の承認がないとできなくて、しかも条約については上院の過半数あってもだめで、3分の2以上が認めてくれないと、いかなる条約も成立しない。
上院議院が実は国の最高権力。
これに対抗しないと大統領は仕事できないから、やたら乱発するようになってるのが大統領令。
実はアメリカのような法治国家でも、この大統領令っていうのがどういう権限なのか、だんだん分からなくなってきてる。
本来は、合衆国憲法に盛り込まれてるのは、大統領令を大統領は出せるけれども、議会の立法権を侵すなという意味のことが書いてある。
するとどうなるかというと、本来の憲法の定めだと、要するに大統領令っていうのは、拒否できるだけだと。
議会が作った法律が気に入らないと、拒否できる。拒否権。
それだけで、合衆国憲法はどう読んでも、大統領の方から積極的に仕掛けることはできない。
でも、それだと議会の力が強すぎて、大統領が仕事ができないから、逆に大統領がこれをやりたい、オバマケアも含めて、あれやりたいこれやりたいというのを出すようになって、実は今、アメリカ政治の問題になってる。
権限がはっきりしない、と。
だから、トランプさんだから何でもできるってことではなくて。
上院の、今ねじれがなくなって上下両院は共和党ですけど、共和党の上院の中にトランプ嫌いがいっぱいいる。
ジョン・マケインさんとか、特に尊敬されてる人も。
ある意味、大統領を超える影響力を持っている、少なくともワシントンD.C.のあたりでは持っている。
だからトランプさんは、ワシントンはけしからんとずっと言うわけです。
そういう背景があることを分かるためには、アメリカ大統領の権限って何かというのを、先ほどの核のボタンも含めて、現場を知ってないと話にならない。
日本の地上波のテレビは本当にいい加減で、それを知らないまま…。
合衆国で大統領が何でもできるわけじゃないというのをよく考えるのと、それから逆に言うと、天皇陛下(元首)の役割を兼ねてる存在だということが、いかに深刻なことか。
トランプさんが下品な言い方したり、就任演説でも、ちょっと耳を疑った言葉が出てきた。
アメリカ人はみんなびっくりした。
※耳を疑った言葉について、起こしは省略しますが、(2)トランプ大統領 就任演説 のパートで解説があります。
ひとつは、「This American carnage stops right here and stops right now.」の「carnage」。
これは「大虐殺」という意味で、戦争で無茶苦茶に殺しまくったと聞こえる。
もうひとつは、「We must protect our borders from the ravages of other countries making our products, stealing our companies, and destroying our jobs. Protection will lead to great prosperity and strength.」の、「from the ravages of other countries」。
他国が侵略しまくる、殺しや略奪、無理無体なことを全部含めて奪い尽くすという意味。
「他国」には日本も含まれている。ふざけんじゃねぇと。
書いたのは、31歳のスピーチライター。
(就任演説の原文全文と和訳はこちらにあります)
要するに、天皇陛下がおかしな言葉を使われたという場面を想像していただけますか?
ショック残るでしょう?
合衆国は、他にそういう存在がいないんですから。
いかに品格が本来は求められるか。
トランプさんは権力を行使したい人だから、戦争をやります。
オバマ政権の8年間でやれなかった戦争を必ずやる。
それに一番びっくりしてるのは中国。
(以下、中国空母「遼寧」が張り子の虎であることがばれた話など)
本来の軍事国家アメリカにもう戻った。
軍は、僕の知り合いも含めて温厚な人も、イケイケどんどんみたいに、「きっと予算も出るべー」みたいな感じで。
軍は今、CNNに見つからないように沸きに沸いている。
但し緊張感もあって、8年間、無人機に任せてたのを自分でやらなきゃいけない。
イラク戦争の悪夢が甦る。
すると僕たちが警戒しないといけないのは、お金を出してくれという話じゃなく、優秀な自衛隊に肩代わりしてくれというのが、絶対来ます。
安保法制がなかったら、もっと勝手に使われる。
成立の過程でむちゃくちゃ歯止めがかかったから。
日本国民の命と存立に関わらないと、集団的自衛権は発動しませんと書いてある。
だから戦争法じゃなくて、逆になってる。
これがほとんど唯一の歯止め。
憲法は全く歯止めにならない。
だって、「陸海空軍その他の戦力はこれを保持しない」と書いてある。
なのに自衛隊がいて、「その他の戦力」に該当するに決まってる。
だから要するに憲法は日本では無力化してると、アメリカも世界も思ってるから、憲法は何の歯止めにもならない。
憲法とは関係なく自衛隊があるんだから、たとえばイラクに行ってくれ、南シナ海に行ってくれと必ずなる。
止めるのは安保法制だけ。
日本の存立事態がダメになる時でないと使えないと書いてあるから、これしか歯止めがない。
だから国会での議論、特に野党の話はめちゃくちゃで、共産党は仕方ないとしても、民進党は自己改革すべき、トランプさん(の登場)に合わせて。
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____________________________内容紹介ここまで
ネットで「虎ノ門ニュース」を追っかけ視聴しながら、テレビでNHKの国会中継(参院予算委員会)をちら見したら、両方に青山さんが映ってて、不思議な感じがしました(^_^;
それはともかく、トランプ大統領就任から1週間ちょっと、アクセル全開でいろいろありましたね。
大統領令だけで、27日までに合計14件だそうです。
日本で特に大きく報道されているのは、このあたりでしょうか。
★オバマケア撤廃をめぐる経済的な負担軽減
★TPPの離脱
★メキシコ国境間に壁建設
★入国審査の厳格化
(テロ対策強化の一環。難民受け入れ凍結やシリアなどイスラム圏7カ国からの入国禁止)
入国審査の厳格化をめぐっては、空港が大混乱になってしまったという。
大統領令の効力を部分的に停止する連邦地裁の判断が、29日までに相次いで出たそうです。
入国禁止になった当事国からだけでなく、ヨーロッパ、カナダなどからも、人権の観点から批判が噴出してますね。
カナダに関しては、トルドー首相が「カナダはどんな宗教の人も歓迎する」とツイッターで表明し、「迫害やテロ、戦争から逃れてきた人をカナダは歓迎する。多様性こそがカナダの強みだ」と強調していました。
そのカナダで30日(日本時間)、モスクがテロリストに襲撃され、6人の方が亡くなるという皮肉な事件が起きてしまいましたが…。
入国審査の厳格化は、日本にも影響を及ぼし始めてますね。
日航と全日空は30日午後、7カ国のパスポートを持つ旅客は、政府関係者や米国の居住権保持者などを除き、米国に向かう便にチェックインできないようにすることを決めたそう。
メキシコの壁建設をめぐっては、米メキシコ首脳会談が中止になりましたね。
但し、その後、電話で会談が行われ、今後、協議を通じて解決を目指すことで一致したそう。
何か硬軟織り交ぜながらやってるなぁという感じもしますが…。
他に外交では、日英首脳会談や、安倍総理など各国首脳との電話会談も行われました。
安倍総理との電話会談では、トランプ大統領は、貿易不均衡など通商政策(自動車)にも、在日米軍駐留経費負担増にも一切触れなかったとのこと。
たとえば産経新聞は、「『安全保障だけでなく、貿易不均衡など経済問題でも中国に対して日米の絆を崩さない』という意思を確認できたのは大きな成果」と、前向きに伝えていますが、どうなんでしょう。
2月10日にワシントンで直接会って会談が行われるので、今のところ、それを見守るしかないのでしょうか。
今日の「羽鳥慎一モーニングショー」で、ジャーナリストの山口敬之さん(元TBSワシントン支局長。こないだ阿比留瑠比さんとの対談紹介しました)は、こんなふうに言ってました。
「大統領令を出すのは、周囲がちゃんと精査している。覆されることも、戦略として出している。今は、強い大統領というのをアピールしている時期」
今日の「虎ノ門」と時間かぶってたので、私はあまり見てないんですが、ご覧になった方によると、こんな感じだったらしい…。
#モーニングショー #tvasahi
— メディア権力に負けない報道 (@mmcjapaninnet) 2017年1月29日
テレ朝 モーニングショーに、山口敬之さんがでてる。
まさか朝日にって思ったw
さすが、トランプ大統領分析は素晴らしい。
バカコメンテーターが「トランプ怖い」とか言ってるなか、
山口「怖いではなく。トランプのロジックがわかる」
すげー
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