<< 北方領土返還への道のりは険しいが…Tweetまとめ16.12.01〜16.12.15 | main | 続・日本側当事者の証言から見る慰安婦問題 >>

ロシア側の言い分は「領土の話をする前に安全保障と主権の問題をどうにかしてくれ」…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

「人気blogRanking」クリックお願いします→人気blogランキングへ
ご面倒でなければ「にほんブログ村」もお願いします→にほんブログ村 政治ブログへ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■12/19放送 DHCシアター「真相深入り!虎ノ門ニュース」

161219-01title.jpg

(★)オープニング
 CROSS FMの「On the road」にギタリストの村治佳織さんが…。
 青山さんと村治さんの関係とは?
(1)安倍首相「頭の片隅にもない」年明け解散否定
(2)カジノ解禁に69%反対 世論調査
(3)新任務運用の陸自・全隊員到着 南スーダン
(4)オスプレイ飛行拒否を 沖縄知事
(5)オバマ氏が最後の冬休み 安倍首相と真珠湾へ
(6)プーチン大統領に対抗措置を警告 オバマ氏
(7)米が探査機返還合意 トランプ氏が中国批判
(8)「アレッポは地獄と同じ」 潘基文事務総長
(9)大阪万博検討会が初会合 基本構想案を検証
(10)虎ノ門ニュース 毎日新聞社に怒られる(12/18時点まだ返事なし)
(★)トラ撮り!コーナー
 ・清水麻未秘書の前任の秘書さんと焼肉の写真
 ・日本のEEZで勝手なことできないようにする新しい法律(進展)
 ・東シナ海ガス田問題で国際仲裁司法裁判所に訴え…?(まだまだ)
(★)視聴者質問メール(沖縄オスプレイ不時着)
(11)政府「特別な制度」検討着手 共同経済活動(日露首脳会談)
(12)安倍首相「正義より未来志向を」領土問題で
(13)「主権返すと書いてない」プーチン大統領


 15〜16日の日露首脳会談の解説から入るのかなと思ったら、それは最後でした。
 今週はオープニングとトラ撮りの一部を除き、全項目、内容を紹介しています。
 但し、日露首脳会談以外の箇所(1〜視聴者メール)まではダーッと概略のみです。
 日露首脳会談の箇所(11〜13)はしっかり紹介しました。

※元動画はこちら(12月19日現在)。翌日ぐらいにURLが変更されるようです。変更後は、日が浅い時期であればDHCシアターの再生リストから、日が経っている場合はYouTubeの検索窓に「12/19 虎ノ門 青山繁晴」などキーワードを入力して探してみて下さい。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。



 内容紹介ここから____________________________
 
(1)安倍首相「頭の片隅にもない」年明け解散否定

 共同通信は「日ロ首脳会談で目立った成果が上がらなかったのを踏まえたとみられる」と伝えたが嘘。
 首相はもとから解散は考えていなかった。
 (12/12放送分の(1)を参照)


(2)カジノ解禁に69%反対 世論調査

 カジノ法案について僕の中では賛否両論真っ二つ。
 (カジノを作るのが焦点なので、IR法案ではなくカジノ法案と呼ぶ青山さん)
 自民党の国対委員会で「棄権するかもしれません」と言うと首脳陣は、
 「トイレに行きたくなったり、ボタンを押すのを忘れたりするのはやむを得ません」
 「但し真正面から反対ですと言われると対応せざるを得なくなる」
 でも棄権はやはり卑怯だと思った。
 本会議場で反対討論を聞いて、賛成票を投じることを決めた。なぜか。
 民進党の日教組出身の神本美恵子氏が「自分たちは今まで歓楽街のない町、家族で行ける町を実現してきた」と言った。
 世界観が違うと思った。そういう社会に住みたいですか?僕は反乱起こします。
 それから共産党の大門実紀史氏が「今までギャンブルは公営だけ。が、カジノは民間にやらせる。賭博法で禁じられてるギャンブルを民間にやらせるのはけしからん」と言った。
 パチンコは今、風俗営業法で賭博法じゃない、遊戯だと。こんなの違うとみんな知ってる。
 韓国や北朝鮮の力が強い産業だから特別扱いされてるんじゃないかと、証拠はないが、その疑問は誰でも持っている。
 依存症のほとんどはパチンコなのに、それは「遊戯」ってことにしておいて「カジノけしからん」って筋が通らない。


(3)新任務運用の陸自・全隊員到着 南スーダン

 南スーダンは前よりもリスクはさらに高まってる。
 僕は自民党の国防部会でも慎重にやるべきだと。
 米軍も「内戦」だと言ってるし、PKO派遣5原則に合ってないと。
 南スーダンよりもこれから問題になるのはトランプ政権発足後、自衛隊にイラクに行ってほしいと。


(4)オスプレイ飛行拒否を 沖縄知事

 翁長知事は事実に基づいた発言をしなければいけない。
 沖縄県は「不時着ではなく墜落だとすることに決定する」と。非公式に話を聞いた。
 大破したオスプレイの写真、あれは波が襲ってきて、波の力で破壊されたもの。
 事故で大破したとすり替えられている。
 もしもああいう状態で落ちたのであれば、乗員は生きていない。
 しかも沖縄県がオスプレイ飛ばすのダメだと言った理由、「事故原因が分かってない、安全性が確認されない」と。
 事故原因が分かってないのに、不時着ではなく墜落だと断定するのはどうしてですか?
 墜落と言った方が事実に近づくんじゃなく、県民が不安になる。
 県民が不安に思った方が自分たちにとって有利だと。


(5)オバマ氏が最後の冬休み 安倍首相と真珠湾へ

 ひとつ安心してほしいのは、安倍総理は謝罪をしないということを、ある手段を通じて僕に明言されている。
 広島・長崎と、真珠湾攻撃を同一視はしないということも、確認してます。
 裏切ることがないことを信じます。
 ところが外務省がやっていることは、反日色の強いアリゾナ記念館だけじゃなく、パンチボウルにも行かせようとしている。
 謝罪という言葉はなくても、謝罪に限りなく近くなるようなことをやっている。
 このことを政権中枢に話すと、「それ心配ないよ。総理は、青山さんの『逆転ガイド』をすでに見て、俺はここ(ビジターセンター)に行くってやってるから」。
 ※参考:【拡散】安倍総理が真珠湾でアリゾナ記念館だけ訪問するのは危険【官邸へメールを】



(6)プーチン大統領に対抗措置を警告 オバマ氏

 今年9月のオバマさんとプーチンさんの画像。

161219-02putinObama.jpg

 米露は今こういう状態。すごく悪い。
 トランプさんが大統領になれば全然変わる。
 CIAがほとんど公式に言ってるのは、大統領選挙にロシアの情報機関が介入、ハッキングして、トランプさんが有利になり、ヒラリーさんが不利になる情報だけ流した、これはプーチンの指示だと。
 根拠は何?
 プーチンが知らないわけがないと。
 そんなこと言われたら根拠なんて何もいらない。
 それだけで当選したのではないが、トランプさんはロシアにやっぱり恩義は感じてる。
 だから日露首脳会談をやるのは実は最悪の時期だった。


(7)米が探査機返還合意 トランプ氏が中国批判

 塩分濃度だけじゃなく、たくさんの情報を取ってる。
 中国は「アメリカはこういう情報を取ったんだ」というのを見たから、返す。
 返還で合意したからこれで問題終わりって、おかしい。
 トランプさんは、オバマ批判と中国批判を同時にやっている。


(8)「アレッポは地獄と同じ」 潘基文事務総長

 韓国の大統領選は来年にもあるんじゃないかという状況だが、うち1人が「日本は敵性国家」と最初から言ってる人。
 そういう人への対抗馬が潘基文だが、この記者会見は最低。
 「我々はシリアの人々を見捨ててしまった。胸が裂ける思いだ」
 あなたの仕事は何ですか?
 それにこれは最後の記者会見だけど、任期はまだ10日以上ある。
 アサド政権軍と言ってるが、実際はロシア軍が支えてる。
 テロリストじゃなく、アサド政権が酷すぎるというので立ち上がったまともな反体制派の人も殺されてる。
 独裁者に逆らう奴は根絶やしにしてやるという最悪のケース。
 なのに国連、潘基文はこれを終わった話にしている。
 そして格好いいとこ見せようとしてる。明らかに大統領選狙い。
 なぜシリアに、アレッポに行かないのか。10日あったら行ける。
 国連事務総長が行けば空爆が止む。その分、子供が助かる。


(9)大阪万博検討会が初会合 基本構想案を検証

 初会合開かれる前に勉強会があった。僕も出席した。大阪万博を強く支持するから。
 勉強会で僕も問題提起したのは、「人類の健康・長寿への挑戦」というテーマ。
 強いライバル、パリが立候補してる。ヨーロッパの票はほとんどパリが取る。
 日本が期待するのはたとえばアフリカ。
 だが子供がバタバタ死んでるアフリカで長寿というテーマが受け入れられるか?
 日本の驕りにも見える。
 ぜひ変更していただきたい。


(10)虎ノ門ニュース 毎日新聞社に怒られる(12/18時点まだ返事なし)

 参議員選挙期間中に「週刊文春」を刑事告発して東京地検がまだ検討してるが、その文春に乗っかる形で、毎日新聞系列の「サンデー毎日」に共同通信社会部出身の青木(理)さんという人が、参議院議員の有田(芳生)さんと対談して、特に青木さんの方がでたらめ、無茶苦茶言ってる。
 僕は青木さんを記者時代、全く知らなかったが、「青山さんは特ダネなんか書いたことない」という趣旨の話を。
 毎日新聞も刑事告発しようとしたら、弁護士事務所の意見として、ターゲットを2つにするのはやめてくれないか、1つにすべきだと。
 この程度の中傷誹謗は、青山さんにはこれから山のように来るから、ほっときましょうと(笑)。
 それで断念したが、その毎日新聞が虎ノ門ニュースに介入してきたと。
 百田さんや石平さんが公明正大に反論するのは大歓迎。
 メディア同士だから裁判云々とか内容証明郵便を送りつけるんじゃなく、このスタジオに来てもらって、堂々と。


(★)トラ撮り!コーナー
 
★「内閣第一部会、外交部会、水産部会、経済産業部会、国土交通部会、宇宙海洋開発特別委員会排他的経済水域に関する法整備ワーキンググループ 合同会議」

161219-03goudoukaigi1.jpg

 日本のEEZ(排他的経済水域)に中韓が好きなように出てきてる。
 海底油田開発、日中で合意したのに中国だけがやぐらを建てている。
 そういうのを規制しようという初めての法律。

161219-04goudoukaigi2.jpg

 中韓にはすでにその種の法律があるが日本にはまだない。
 11/21放送分の段階から進展して、やっと合同会議にこぎつけた。各省庁で連携させる。
 でも出席する議員が少ない。票につながらないから。

161219-05goudoukaigi3.jpg

 このEEZの新しい法律を国民が支えて下さい。


★「資源・エネルギー戦略調査会 東シナ海資源開発に関する委員会 打合会」

161219-06sigenEne1.jpg

 柴山さん、足立さん、山田宏さん…、出席者は同じメンバーばかり。

161219-07sigenEne2.jpg

 この会合がなぜ大事か?
 「東シナ海ガス油田問題(国際仲裁裁判所への訴え)について」
 つまり、国際仲裁裁判所へ訴えましょうと。

161219-08sigenEne3.jpg

 苦心惨憺してお書きになったのは、最後に、「目指すこと」と。

161219-09sigenEne4.jpg

 原田義昭さん(先ほどの写真左端に写っている)は「私は何度も落選しました」。
 こういうことやってると、票にならないどころか足も引っ張られて落選すると。
 分かっているのに一生懸命やっておられる。
 フィリピンがやったように国際仲裁裁判所へ…とやっているが、ものすごい抵抗、特に外務省が。


(★)視聴者質問メールへの回答

 沖縄のオスプレイ不時着について、ニコルソン四軍調整官が会見で、「パイロットは頑張って住民に被害が出ないようにした」と強調したが、「感謝されて当然だ」という発言はしていない。
 明らかに訳がおかしい。
 でもこれを言っても水掛け論になる。
 自民党のオスプレイに関する国防の部会があり、そこで僕が発言したのは、「日米合同記者会見をすぐにやって下さい」と。
 四軍調整官じゃなくて、最低でも在日米軍の最高司令官と、稲田防衛大臣が合同で会見を。
 前例がないと言われたが、そういうことを打破して下さいと。


(11)政府「特別な制度」検討着手 共同経済活動(日露首脳会談)

 僕は安倍総理と意見が違います。
 安倍総理は積極的にテレビに出られて、あるいはテレビ以外のメディアのインタビューもお受けになって、発言されてて、よりはっきりしてきたが、要は安倍さんが言ってるのは、北方領土という日本の領土に日本国内でやってる特区を作りたいと言ってるのと同じ。

 安倍さんに言わせれば、日本法でもないロシア法でもない特別な場所とおっしゃってるが、そうですか?
 違いますよ。
 特区というのは、日本全土を覆って共通の法律がある。
 商売なさる時にたとえば被災地であったり、沖縄であったり、特別な場所があるから例外措置を作りましょうと。
 それはあくまでその法律の例外措置であって、日本の法律ではないという意味ではない。

 (通常の特区というのは)日本は世界で最高の法治国家だから、上にちゃんと日本国憲法があって、その下に法律があって、その中に例外をぶら下げるという意味。
 だからあくまで日本の憲法も法律も健在のまま。

 ところがいま安倍さんがおっしゃってるのは、要は、日本国憲法もロシアの憲法もなしで、日本の法律もロシアの法律もなしで、例外を作ると。
 これ全然違う話ですよね。

 しかもプーチン大統領はロシア側はロシアの法律に基づいてやると言ってるんだから、実態は、ロシアの法律の下にぶら下げると。
 ロシアの法律が上にあるっていうことは、ロシアの主権ですよね。
 だからこれやったら、逆に、ロシアの法律と主権を認めた上で例外を作るのが特区になっちゃうじゃないですか。
 だからこれは逆行しますってことを僕は言ってるわけです。
 だから賛成できません。
 これは深刻なことであって。

 一方で、みのもんたさんの番組(12月17日の「よるバズ」。動画こちら)でも僕は言ったが、安倍総理がどれだけ誠実に取り組んでるか。
 選挙目当てでやってるんじゃない、もともと票にならないのを理解した上で、選挙に有利にしようと思ったら触る必要ないから。
 いま日露をやってくれと言ってるのは島民の方々、元島民じゃなくて一時避難されてるだけ、と、安全保障に関心がある人だけであって、日本全体の数から言ったら少しだけ。

 そして相手がプーチンさんで、戦争で奪われた領土を戦争せずに取り返すのは事実上無理。
 (※くっくり註:敗戦後に不当に奪われた…と言う方が正確では?)
 沖縄返還は全く例外。米軍の好きなように使わせてくれというのが本音。

 プーチンさんも返還は難しいと何度も言ってて、中国との国境紛争を40年かけて解決したと言ってるが、その40年の間には中国軍とロシア軍が殺し合いをしてる。
 血を流した上で、もうお互い、これ以上喧嘩できないから話し合いになって、紛争をなくした。

 日本は全く戦わずに、それどころか日本国憲法によれば、国の交戦権はこれを認めないという状態で、交渉して取り返すのは難しいって分かった上でやってるわけですから、そこの安倍さんの志は理解しなきゃいけないけれども。

 問題は、たとえば僕は鈴木宗男さんと、こないだのみのもんたんさんの番組でもぶつかったけど、僕の話を理解するという書き込みも多かったけど、ただ1件だけ、「私は鈴木宗男さんの話を聞きたかったんだ。あなたこそ遮ったんだ。許せない」と。
 そんなこと言われるのは承知で言っている。

 そうじゃなくて、鈴木宗男さんという安倍さんが選挙協力してる、あるいは深めようとしてる、あるいはお嬢さんの国会議員を自分の会派に入れた、鈴木宗男さんと何度もあってこの番組で言ったとおり、僕は安倍総理に確認したら、安倍総理はこうおっしゃった。
 これはもうはっきり言っておきます。
 「私が鈴木宗男さんと北方領土を含めて政策の話をすることはない」と。
 あくまでも新党大地の持ってる何十万票という票の扱いについて話をしたんだということを言われた。

 で、みのもんたさんの番組で、鈴木さんが「安倍総理も私の考えと同じだ」とひと言でも言ったら、僕は必ずこれを言おうと思って待ってたら、賢い人だから絶対それに触れずに、安倍さんがってこと出さずに自分の考えだっておっしゃったから、僕ももちろんこれは言いませんでしたけれども。

 鈴木宗男さんの個人攻撃してるんじゃなくて、宗男さんの言っていることの何が問題か。
 安倍総理が政策の話はしてなくても、鈴木宗男さんの票がはっきり言うと欲しくて、宗男さんによれば6回も会ったそうですけど、それによって国民は宗男さんのおっしゃってることは安倍さんと同じじゃないかと印象を持つこと自体、安倍さんの責任でもありますよ。

 鈴木宗男さんのおっしゃってるのは、ロシア側の言い分のままなんですよ。
 日米安保条約なんて北方領土問題に関係ないってわけですよ。
 でもこれは、ロシアの本音だったらまだいいですよ?
 違いますよ。
 鈴木宗男さんはご存知ないけど、僕もロシア側とルートを持ってますから。
 それによると、とにかく日本は理解してくれないと。
 問題は主権と日米安保条約だと。

 で、これはですね、たとえば鈴木宗男さんは僕を個人攻撃するわけですよ。
 あなたは歴史を知らないとか勉強してないとか。
 そうおっしゃるけど、宗男さんは自分の都合のいいところをつまみ食いをされる意図がはっきりしてて。

 これは1956年に日ソ共同宣言ができるんですけど、55年の交渉の始まりから、そのあと日米安保条約の改定があった時に、ソ連側は何と言ったかというと、日米同盟やるんだったら、北方領土を絶対返さないって趣旨を言ってきたんですよ。
 そこからずっと変わってなくて、要は北方領土に米軍が出てくる、権利を与えるってことが許せない。

 なぜかというと、そもそも国後島と択捉島の間は、凍らない海峡でもあり、凍らない港もあるから、そこからロシア艦隊が出て行けるんですよ。
 しかも最近はそこを中国艦隊が横を通ったりして、その安全保障が問題なのに、日本はその問題を避けて通ると。

 で、その問題の根っこには主権があって、日本側でも主権と日米安保の問題をいつも、メインだと理解してくれないっていうのが、少なくとも僕の接触してるロシア側の言い分であって、その中に制裁解除云々の話もあって。
 要は、領土の話をする前にこういう安全保障の問題と主権の問題をどうにかしてくれと。

 但し、僕はそのロシア側の言うことを、そうですかと聞いてるんじゃなくて、あなたの言ってることは要は突き詰めれば、ロシア側の主権を認めろと。
 ロシアの主権、ロシアの法律、ロシアの安全保障のもとで、日本は例外を作れと。
 だから商売の例外はさせてやると。
 そこに日本なりのビジネスを持ち込むんだったら持ち込めと。いいよと。
 でもたとえば日米安保条約は適用するな、そしてロシア軍の駐留を認めろと言ったのと同じだから、僕はこれ認めるわけにいかないということを言ってて。

 但し、安倍さんがおっしゃってるその2つめのこと…(次の項目へ)


(12)安倍首相「正義より未来志向を」領土問題で
 
 (安倍総理が共同会見で言った)「それぞれの正義を何度主張し合っても、問題解決できない」の中に、たとえば安倍総理は僕ごときのことなんかもちろん念頭に置かれてませんけれども、たとえば僕なりに言ったりやったりしてること、要するに正義に基づいて言ってること、それだと向こうは向こうで血を流して取った領土なんだから俺のものだと。

 戦争で奪われるならしょうがないけども、何で戦争しないで返さなきゃいけないんだと。
 で、日本は8月15日に戦争終わったと言ってるけれども、降伏文書の調印は9月2日だと。
 だからこれは僕はモスクワで、歯舞の占領が9月2日はまだ終わってませんよと、言うんですけど。
 じゃあ歯舞以外は全部9月2日の前に取ってるんじゃないかと、向こうは言うわけですね。

 これも含めて安倍さんがおっしゃってる、双方が自分の正義を主張してたらいつまで経っても同じで、島民は島に戻れないまま、いわば人生が終わってしまうと。
 安倍さんはそうお考えになってて、そこは正しいんですよ。
 そこは正しいから、僕もこの生放送であえて言いますけど、僕が百歩譲る場合はですね、共同経済活動のロシア法でもない、日本法でもないってことを、ほんとに実現する以外ないんですよ。

 これってほとんど無理と言ってもいいけども、0.00とは言いません。
 なぜかと言うと、これから国際環境が変わるんですよ。
 特にロシアにとって大きく変わるんですよ。

 なぜかと言うと、トランプ大統領は場合によってはクリミア半島占領と東ウクライナ侵攻のことで、アメリカとヨーロッパがロシアにかけてる制裁から、アメリカが脱けるかもしれないんですよ。

 で、本当はその前に、アメリカが脱けてからではダメだから、それを鋭く見抜いて、もう日本の方が先に(制裁を)やめるんですよ。
 反対意見多いと思いますけれども、僕は前から言ってます。
 最近特に言ってるのは、もう脱けるべきです。

 脱けたら、要は、日本は安全保障の問題に初めて踏み込んできたってことにもなり、実はたとえば講道館にプーチンさん行った時に、プーチンさんが森喜朗元総理とぎゅーっとハグをして、その瞬間、安倍さんの顔が少し変わったでしょう?
 森さんにはこんなのするけど、僕にはしてくれないというのがあったんですよ。

 これは推測ですが、プーチンさんは計算してやってて、要は、安倍総理はあんなニコニコして自分の地元まで招いて、お風呂も入れというのに、制裁解除はしないと。
 何でアジアの日本が、アメリカ・ヨーロッパと一緒になって、クリミア半島とか黒海の問題まで首を突っ込んでくるのか。
 それすらできない男とどうやって友だちになれって言うんだというのが、プーチンさんの言動に全部表れてて、あれもそうやって見せたんですよ。
 だから信頼醸成って言葉で言うことを、本気でやるんだったら、そこからまずやって。

 で、アメリカが今までのオバマさんみたいにワーッと上から文句言ってきたりするのは、実は、来年1月20日になくなるんですよ。
 その前にスパーンとやってみせて、その上で、日本も、敗戦後の最大の例外をやったんだから、じゃあその経済活動について、ロシア法も日本法も本当に外すということをやってくれという交渉をするんだったら、僕は共同経済活動を入り口にして北方領土交渉を時間かけてもやっていくというのを、支持できるようになります。

 今のまま、制裁はアメリカに気を使いながらやっておきながら、日本国内でやってる特区みたいにやるんだと。
 これは世論のミスリードだし、間違った結果を生みますよ。


(13)「主権返すと書いてない」プーチン大統領

※平和条約締結後に北方領土の色丹島と歯舞群島を引き渡すとした1956年の日ソ共同宣言を巡り、安倍晋三首相は17日放送の日本テレビのインタビューで、ロシアのプーチン大統領が「主権を返すとは書いていない」と主張していると明らかにした。

 1人の国会議員として明言しておきますが、プーチンさんの言ってるのは全くおかしい。
 書いてないのは当たり前であって。
 1956年の日ソ共同宣言に、平和条約が結ばれたら歯舞・色丹を返還するって書いてあるわけです。
 返還というのは、当然主権も返ってきて、そこで犯罪が起きたらロシアの警察じゃなくて日本の警察が取り締まるんですよ。
 法律は全部日本のものです。

 そんなのは国際法上明らかなことであって、それを書いてないから島を返しても主権はロシアのままかもしれんとプーチンさんが言ってるのは、これ滅茶苦茶であって。
 本当は、決裂してもそこは言わなきゃいけないんですよ。

 そうですか、と安倍さんは(言うことを)聞いたわけじゃないですよ?
 反論はなさってるけど、弱いと思う。
 これはプーチンさんのおっしゃってることはおかしいと思う。
 書いてないけど書いてあるんです、書く必要がないから。
 これは猿ではなくて熊ではなくて人類が結びましたと、書く必要がありますか?ないでしょう?
 それと同じことで、これは(主権も返すと)書いてあるんですよ。


(14)日ロ首脳会談「評価せず」54% 世論調査

※「評価する」と答えたのは38.7%。共同通信世論調査。

 これはもう絶妙な民意だと思う。
 よく38%評価して下さって…。
 これは今現在いいというのでなく、先を期待してくださってると思うんですよ。
 有権者の判断、ここまで健全なんですから、皆さんメールという便利なものを通じて、官邸に意見を送って下さい。
 その時に1個お願いしたいんですけど、長文だとやっぱり読み切れないんですよ。
 言いたいこといっぱいあっても、なるべく絞って下さい。お願いします。




 ____________________________内容紹介ここまで


 番組中盤のCM明けに青山さんが言われていたこと。

 有田芳生氏が青山さんにニコニコしながら、「あの連載読んでます」と言ってきたのだと。
 連載とは、月刊Hanadaの「澄哲録片片」。

 あの有田氏がねぇ…。何なんでしょう。
 揚げ足取ってやろうと思ってチェックしてるのかも…。

 そういや、2週間前、「虎ノ門ニュース」を野党の保守系以外の議員もチェックしてるという話が青山さんからあって、その時も「揚げ足取る目的で見てるのでは?」と思った私…。

 さて、その「澄哲録片片」をまとめて加筆した「ぼくらの哲学」、略して「ぼく哲」、ついに12月21日発売です。
 年末年始のお休みに読むのにちょうどいい?(^_^;

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★青山繁晴さんの著書
 購入すると少しでも今後の活動費の助けになるかも?
(青山さんは個人の寄付も一切受け取らないそうです)

★『ぼくらの哲学』12月21日発売。予約受付中。
 月刊Hanada連載「澄哲録片片」のまとめ&加筆。

※拙ブログはAmazonアソシエイトに参加しています。紹介している商品をクリックしてAmazonを訪問された皆様がすぐに購入されなくても、24時間以内にその商品や他の商品を購入されれば当方の報酬になります(紹介している商品にお目当ての物がなくても、どれかを適当にクリックしてAmazonの中に入っていただき、そこから目当ての商品に検索などで飛んでいただき購入されれば、当方の報酬になります)。「寄付」的にご協力いただければ幸いです。


※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントを送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー
【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし




人気blogRanking、クリックお願いします→人気blogランキングへ
ご面倒でなければにほんブログ村もお願いします→にほんブログ村 政治ブログへ
ご面倒でなければFC BlogRankingもお願いします→FC2 blogランキングへ
拙ブログのミラー(FC2)にfacebookのボタンがあります。

竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue

尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。

megumi080328-1.jpegアニメ「めぐみ」配信中。
日本語版のほか外国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!

takeshima dokdo dokto tokdo tokto
________________________________________________
★コメント・トラックバックを下さる方へ
お手数ですが規約(13.5.9改訂)に一度目を通された上でお願いいたします。

★この記事へのコメントは現在受け付けておりません。読者様向け掲示板にて宜しくお願い致します。
TV番組内容紹介 | - | trackbacks (0)

Trackbacks