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青山繁晴「報道されない入札の闇&防衛省委託のキャパシティ・ビルディングで日本の出番」 “インサイト・コラム”より

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■3/16放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
 青山繁晴の“インサイト・コラム”

160316-03boueishou.jpg

 日本のテレビ・ラジオでは決して取り上げられない話。
 そもそも官庁から民間が委託されてやる研究とは?
 入札のカラクリとは?
 そんな中、独立総合研究所が防衛省から委託されたキャパシティ・ビルディングとは?
 敗戦国の日本に新たな出番が!?

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。



 内容紹介ここから____________________________
 
櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」

壽老麻衣(じゅろう・まい。RKBアナウンサー)
「おはようございます」

青山繁晴
「おはようございます」

櫻井浩二
「今朝はどんな話題でしょうか」

青山繁晴
「はい。えー、パリのテロ現場を回ってきましたっていうのは先々週お話ししたんですけれども」

櫻井浩二
「そうでしたね」

青山繁晴
「えー、その後、実は北半球の寒いパリから、えー、ま、東京を1日だけ経て、南半球の、熱波が押し寄せているオーストラリアの、首都のキャンベラってとこ行きまして」

160316-01map.jpg

櫻井浩二
「今、熱波が、あれですか、あるんですか」

青山繁晴
「ええ。あの、北半球、南半球はご承知の通り、季節が逆なんですけれども」

櫻井浩二
「そうですね」

青山繁晴
「まあ、ものすごい直射日光と、暑さなんですよね」

櫻井浩二
「へぇ〜」

青山繁晴
「で、そっからまた、いったん東京に1日戻って、そっからさらにハワイの、真珠湾にある、アメリカ大平洋軍司令部っていうところを、回ってきました」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、ま、帰ってきたばっかりなんですけれども、実はこの、オーストラリアの国防省とか、アメリカの太平洋軍、つまり日本も範囲に入ってる太平洋軍司令部で、何を話したかっていうのは、この今朝のラジオではお話しできないんです」

櫻井浩二
「あ、そうなんですか」

青山繁晴
「なぜかっていうとですね、これあの、防衛省から、正式に委託された、調査・研究プロジェクトなので」

櫻井浩二
「ああ」

青山繁晴
「そのための議論をしてきましたから、その話はできないんですけれども、その代わりと言うよりはですね、今日の本題は、あの、これは日本のマスメディア、特にラジオ、テレビでは決して出てこないっていう話を、お話ししたいんですね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「というのは、そもそも、官庁から、民間が委託されてやる研究とは一体何かっていうことなんですよね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、これ実は僕はそもそも、今の独立総合研究所を立ち上げ…、えー、創立した動機なんですけれども、あの、ご存知のリスナーいらっしゃるかもしれませんが、もともと共同通信の記者20年近く務めまして、えー、ペルー事件をきっかけに、辞めて、三菱総研っていうシンクタンクに行ったんですね」

160316-02ao.jpg
[画像:2016年2月24日 関テレ「よ〜いドン!」よりペルー事件の頃の青山さん]

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「シンクタンクっていうのは民間の知恵の集まり、の、はずです」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、えー、三菱総研がそうだというのでは全くないんですけれども、しかし、そういう業界に入ってみて僕はびっくりしたのはですね、日本のシンクタンクってのは民間が考えるとこじゃないんですよ」

櫻井浩二
「あ、そうなんですか」

青山繁晴
「たとえば、博多湾を埋め立てようと、政府が思いますよね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、埋め立てても問題ないんだと、いう、結論を民間に出してもらって、で、それでもって、お上の仕事をやりやすくすると

櫻井浩二
「はぁ〜〜」

青山繁晴
いうので、まあ、何億、何十億という、委託金をもらうというのが、残念ながら、日本のシンクタンクで、主流の仕事のひとつなんですね」

櫻井浩二
「へぇ〜、そうなんですか」

青山繁晴
「で、これだと民間の知恵の意味がないんで」

櫻井浩二
「う〜ん」

青山繁晴
「えー、その経験、4年3カ月ほどしましてから、逆に、私たち民間から、国民の側から問題提起して、政府のやってるここがおかしいじゃないかと。だから調査・研究すべきだっていう、逆シンクタンクを立ち上げようと思って、いや、創立しようと思って、独立総合研究所をつくったんですけれども」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「これあの、日本のすごいところはやっぱりどこにも良心派がいらっしゃることで」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「役所に、ここおかしいって言って問題提起するともちろん、全然相手にされませんけれども、100件に1ぺんはないんですよ。取り上げてくれるのが」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「つまり1%もないけれども、もう本当にあの、ずっと、訴え続けてると、高級官僚の中で、そうか、やっぱり政府のここおかしいかもしれませんねって人が現れて、研究しましょうかって話になることがあるんですよね」

櫻井浩二
「ほぉ〜、はい」

青山繁晴
「ところがそういう研究でも全部入札になっちゃって、この入札ってのはただお金だけなんですよ」

櫻井浩二
「はぁ、はぁ、はぁ…」

青山繁晴
「で、大手のシンクタンクが極端な安値、ま、極端な場合は1円とかですね、落札してしまって。で、こちら、僕たちは、これ提案するまでに、自費で研究してますから

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「海外で調査したり、今回みたいに。今回まあ委託ですけども、2000万前後かかったりするんで、これあの、ものすごい赤字、のまま、何も仕事できないんですよね」

櫻井浩二
「うんうん、ですね」

青山繁晴
「で、落札する所は実は天下り先を用意してて、役所とつながっていて

櫻井浩二
「あ〜」

青山繁晴
他で埋め合わせるカラクリになってるわけです」

櫻井浩二
「はぁ、はぁ」

青山繁晴
「で、それでも、年に何件かやってるうちにですね、これあの、ネット上で、まあ僕はいつも、中傷誹謗の対象になってるんですけども、右翼からも左翼からも。それから面白がり屋さんからもですね」

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
「これあの、全部こういうの公表されるんです。中身ではなくて、こういう公募がありました、独立総合研究所が落札しましたと。お金これこれですと。で、それを、まるでマル秘の情報のように扱ってですね、青山繁晴は自民党からカネをもらってるっていう無茶苦茶な中傷があふれかえったんですね」

櫻井浩二
「ほぅ〜」

青山繁晴
「これあの、僕はネットは、あくまで、私たちの大事なツールで、良い面を見ようとしてますけれども、これってあの、櫻井さんも、えー、今日の壽老さんも分かっていただけると思うんですけれども、日本の役所が正式に、民間に委託するものは、自民党の闇ガネと全然違うってことすら分からないっていうのか、分からないふりっていうのか、もうこれで、赤字の山でもあるし、馬鹿馬鹿しくなって、もうやめてたんですよ、何年間も」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「ところが今回、防衛省からですね、この年度末ぎりぎりになって、突然なんですけれども、capacity building、すみません、英語で申し訳ないんですけど、えっと、もう一回カタカナ風に言うと、キャパシティ・ビルディング」

160316-03boueishou.jpg

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「あの、このキャパシティっていうのは、何か、入れ物だったら中に入る量とか」

櫻井浩二
「はい、はい、そうですね」

青山繁晴
「あるいは、人間の能力とか」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「この場合はですね、防衛省ですから、各国の軍隊の、能力のことを言ってるんですね」

櫻井浩二
「ほぅ〜」

青山繁晴
「で、軍隊の能力ってのはもちろん戦う能力、安全保障を保つ能力、や、安全保障を続ける能力、それから、大災害の時に力を発揮する能力、いろいろあるわけですよね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、ビルディングってのはこれをつくってあげることなんですが、つまり他国の軍隊の力を高める、ことを言うんですが、それを日本が本格的にやりたいと。いや、やるかもしれないと、おそらくやるでしょうと

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
そのうえで、アメリカと、たとえばオーストラリアが何をしてきたのか、それを調べる調査を、民間にやってもらいたいと。で、僕はその、知らせを聞いた時にですね、えー、決心しまして」

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
「これは、あの、櫻井さんも、今日の壽老さんもお分かりいただけ、これもお分かりいただけると思うんですけど、ものすごいことですよね

櫻井浩二
「うーーん、はい」

青山繁晴
「つまり、アメリカはずっとそれを、全世界に向けてやってきたんですよ」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「かつては自衛隊に対しても、もちろんやってたし」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「同じ敗戦国のドイツにもやってきた。これ、日本が、その役割を担おうというのはですね、今のアメリカ大統領選挙のトランプ現象で見るように、アメリカの時代が終わるってことなんですよ」

櫻井浩二
「うーーん」

青山繁晴
「で、それは敗戦国の日本の出番が来るということであって」

櫻井浩二
「ほぅ」

青山繁晴
「えー、もちろん日本が他国の戦争に協力するってことは、憲法が変わっても、今後もありえませんけれども、たとえば、大災害の時の能力は、実は米軍を凌ぐ面も、凌ぐ面もあると言われてて

櫻井浩二
「ほぅ〜」

青山繁晴
これを世界のためにどうやって使うかっていうことを本気で考えるっていうのは、本当に、日本の出番が来たということですから、これはもう、やらなきゃいけないと思ってですね、えー、入札に、誰を出したかというと、青山千春博士っていう、ま、私生活では僕の配偶者ですが、それは関係ない。公にはメタンハイドレートの専門家なんですが、科学者ですが、実は本当の姿は、ギャンブラーなんですよ」

131002-15Vchiharu.jpg
[画像:2013年10月2日放送「アンカー」

櫻井浩二
「(笑)」

青山繁晴
「ギャンブルに強いんで、その彼女を出しましたら、この、大手シンクタンクがやってきてる席上でですね、えー、本人によると、頭の中でピーカピカ、40万円下げるべきだというのがひらめいたそうで」

櫻井浩二
「はあ」

青山繁晴
「えー、独立総合研究所の考えてた、その、採算ラインよりも、さらに40万円下げて、出したところ、意外にも、うちが落札してしまって

櫻井浩二
「へぇ〜〜」

青山繁晴
「たぶん予想されたところと違うと思うんですけども(笑)」

櫻井浩二
「(笑)」

青山繁晴
「それでやることになって、えー、オーストラリアの首都キャンベラとか、ハワイの太平洋司令部に行って、このキャパシティ・ビルディングを今までどうやってきましたかっていうことを、聞くんではなくて、日本から見たらこう見えるけれども、ここは、たとえばアメリカ、オーストラリア、良いところはここ、悪いとこはここって議論したら、向こうはかなり怒って、今まで日本は何もやってないのに偉そうに言うなってことも含めて、いろいろ言ってきますよね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「その中に情報がてんこ盛りにあって」

櫻井浩二
「へぇー」

青山繁晴
「これを今から報告書にしていくんですけれども、あの、最後に申せば、オーストラリア、さっき申しました通り、南半球で熱波が押し寄せていましたが、もうほんとにすごい青空で」

櫻井浩二
「ああ〜」

青山繁晴
「正直、汚染大気の中国から遠いとこんなにきれいなのかと、思うと同時に、えー、櫻井さん」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
オーストラリアの軍人たちは、日本に対して、どれほど熱い期待を持ち、日本を信頼してるかってことを」

櫻井浩二
「はぁ〜〜」

青山繁晴
「つくづく感じました。したがって自衛隊は、これから世界の、災害に向けて、あの3・11のお礼も込めて」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
出て行くことになると思います」

櫻井浩二
「ああ〜、そうですか」

青山繁晴
「はい」

櫻井浩二
「はい、ありがとうございました」

壽老麻衣
「ありがとうございました」

櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」




 ____________________________内容紹介ここまで



 防衛省のキャパシティ・ビルディング。
 ドキドキo(^-^)oワクワクするお話でした。

 アメリカが頼りなくなってきてるのは心配ですが(もしトランプさんが大統領になったらもっと心配ですが)、その分、世界が日本が活躍できる場が増えるということですから。

 もちろん責任や義務も大きくなって、それはそれで大変だと思います。
 でも、日本は、敗戦後のどん底から立ち直り、いまや世界で指折りの大国となりました。
 そんな日本に対して、いろんな国が、役割を果たすよう期待しているんですから、それに応えるというのが、日本の生き方だと私は思います(左派はいろいろ文句言うでしょうけど…)。

 とにかく、「他国の軍隊の力を高める」作業を、日本が本格的に(おそらく)やれるところまで来たというのは、一国民として感無量です。


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※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントを送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
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