スーチーで大丈夫?ミャンマー政権交代へ
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11月8日に行われたミャンマーの総選挙で、アウンサン・スーチー党首率いる最大野党NLDが政権を取ることが確実となりました。
テインセイン大統領の任期が切れる来年3月末以降、新政権が発足する予定です。
ただ、半世紀以上にわたって軍の影響力の強い政権が続いてきたため、その影響力がすぐになくなるわけではなく、先行きは不透明です。
スーチー氏ももちろんそこは分かっていて、テインセイン大統領など現指導者らに会談を呼びかけるなど、準備作業を始めていますね。
でも、私は“スーチー新政権”にあまり期待はしていません。
スー・チー女史が勝利宣言 野党NLD躍進 群衆「母なるスー・チー」を連呼 https://t.co/pwofBhDGxR 5日の会見での言葉「大統領以上の存在になる」が気になる。スーチー氏にはこんな話もあるので、知っておいて下さい。https://t.co/ZdHzRYO5cQ
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 9
上記ツイートでリンクを貼った拙ブログ記事、
■13/4/22付:日本よ、これがスーチーだ
へは、ここ1週間ほど、アクセスが急増しています。
検索エンジンから、「スーチー 正体」などのキーワードで飛んでこられる方が多いようです。
皆様すでにご承知でしょうが、ミャンマーの現憲法下では、外国籍の配偶者か子供を持つ人には大統領の資格が認められていないため、スーチー氏は大統領にはなれません。
しかし、スーチー氏は「私は大統領以上の存在になる」と明言し、自らが政権を率いる強い意欲を示しています。
実は、彼女はこの発言を選挙前からしていて、BBCなどが伝えていましたが、日本のメディアはその時点ではあまり言及がありませんでした。
この発言を当初は失言ととらえる向きもあったようですが、彼女は選挙後もメディアのインタビューなどで言っているので、失言でないのは明らかでしょう。
なので、日本の識者からも心配の声が上がっています。
ザ・ボイス★宮崎哲弥★スーチー氏「次期大統領には権限がない」発言★選挙前にも、NLDが多数とらなかった場合は、選挙結果に拘わらず自分が上位に君臨するみたいに、超憲法的な存在になると言ってた。大丈夫なのか。不安になる。政界の重鎮として、明治の元勲たちみたいな立場に立てばいいのに。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 11
ザ・ボイス★青山繁晴★ミャンマー政権交代へ★日本を含め世界の報道は、問題は軍、あるいはテインセインだとなってるが、今現在、最大の問題はスーチー氏自身。民主化活動家なのにすごく非民主的な動き。私に全部権力集中しろと。私利私欲で言ってるとは思わないが、それやり出すと民主化挫折の懸念。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 12
ミヤネ屋★杉下恒夫★スーチー氏は政治経験もあまりなく、人格的にもよく分からないという危険、リスクがある。自己中心的な人物という評価もある。軍部との軋轢や仏教徒、イスラム教徒などと摩擦を起こす可能性ある。優秀な人はみんな軍に行ってるから、ここと上手くやらないと人材確保できない。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
ちょっと長めになりますが、ここからはミャンマーの歴史的背景も含めて、有本香さんの解説。
虎8有本香1)スーチー氏は大統領になれないが私がトップなんだとすでに明言してる。(大統領以上の権限行使は)ダメですよやっぱり。(憲法で家族が外国籍だと大統領になれない)どこの国でも外国人や外国に背景を持つ人は参政権などが制限されるのが当たり前。いくらアウンサン将軍の娘でも。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
虎8有本香2)NLDへの支持は私への支持と彼女は思ってるかもしれないが、必ずしもそうではない。彼女が英国が送り込んできた傀儡だとミャンマー人も分かってる。長く続いた軍事政権に嫌気が差して、現状を変えたいということでの政権交代。私への支持だから全て私が決めるというのは危険な兆候。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
虎8有本香3)私の周りで80年代終り〜90年代にミャンマー行った人が多い。彼らのほとんどはスーチー氏の存在に対して懐疑的。なぜか。ミャンマーは豊か。貨幣経済は浸透してなくて最貧国になったが、お坊さんの托鉢に差し上げる光景が田舎でも見られる。信心深く、今日の食べ物に困らない豊かさ。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
虎8有本香4)治安もいい。民度が高い。資源豊富。国も広いし場所も重要。だから英国も植民地にして、今もスーチー送り込んだ。日本のメディアの取り上げ方の一辺倒ぶり、脳天気ぶり。スーチー氏という正義の見方が勝ったんだという。常にスーチー氏が絶対善だと。そうではない。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
虎8有本香5)特にここ数年のテインセイン政権は色んな成果を残してる。選挙もやったし民主化に向けて移行させた。少数民族との停戦合意。相当の政治手腕。逆にじゃあスーチーが、私が全部決めるわよと言って、LND中心の政権ができた時に統治能力があるのか不透明。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
虎8有本香6)ずっと自宅軟禁続いて気の毒だったのはあるが、2011年にクリントン国務長官が来た時に見ました?スーチーさんの自宅の裏庭。ゴルフできそう。そばに湖もある。 pic.twitter.com/oYJ8dnZCZi
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
虎8有本香7)イギリスを中心にした「スーチー氏はヒロインだ」というプロパガンダに一番、優等生的に乗ってるのが日本のメディア。日経新聞で去年、ヤンゴンの中心部にはチャイナタウンとインド人街があって民族のるつぼ、宗教もさまざま、と興奮して書いたが、なぜなのかよく考えてほしい。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
虎8有本香8)もともとビルマ人の国だったのに、英国が植民地にしてインド人を連れてきて、中国人を呼び入れて、少数民族にはキリスト教を布教、ということで多様性が無理にできた。植民地時代の結果なのに、日本のメディアは子供っぽい。多様性があるというのは争いの種だし。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
虎8有本香9)植民地時代のそういう事を何とか自分達の国を取り戻そうとした何十年の苦闘の時期が軍事政権下でもあるわけで、軍事政権を全部悪だと言うのはおかしい。ミャンマーの政権交代を日本の民主党の政権交代みたいに、今までの事は全部悪で素晴らしい未来が始まるというのは単純な捉え方。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
虎8有本香10)(中略)国会議員になった頃から調子が変わってきて、もともと少数民族に対して、自分の支援者になりやすいからと、ずいぶん気にかけている感じだったが、そうじゃなくなってきた。少数民族の扱い、軍との関係をどうするのか。軍との関係性は上手く作った方がいい。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
虎8有本香11終)日本ではそれを良くないと言う人もいるが、逆に軍事力ある程度強くないと、周りにとんでもない国が多い。少数民族を武装させたのも英国が原因。残滓が全部残っている国なのに表面だけを見る日本のメディア。
https://t.co/efYn0RV6ty
1:41:00〜
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
有本さんの発言、途中はしょりましたが、「英国は徹底的に彼女を取り込んで、半ば洗脳したとまで言われてる。そういう女性をあえて英国は送り込んだ」とも言われてました。@fouta_3 そもそも、スーチーさんはイギリスが親英政治家として育ててきた人だから、事情は単純じゃないですよね。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 13
有本さんもおっしゃるように、日本ではスーチー氏を「善人」扱いしているメディアがほとんどです。
ノーベル平和賞の効用もあるのかもしれません。
が、ノーベル平和賞受賞者の中には「?」な人も多いのも事実です。
日本でスーチー氏を評価する声は、特に左派に多いように見えます。
続)「新大統領は何の権限もない」スー・チー氏「私が全て決定する」…権威主義や違憲批判も https://t.co/DkXDeXvpFK 日ごろ安倍は独裁だと批判してる左派のとある御仁がこの記事にリンク貼った上で「スーチーを支持する。存分にやってほしい」と投稿してるのを見て驚いた。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 11
安保法制に反対し、安倍政権を批判してきた人たちがよく口にしたのは、こんな言葉でした。
安保法案の採決は手続きに違法性がある!
安倍首相は立憲主義と民主主義を破壊している!
独裁だ!決して許してはならない!
などと言っていた人たちが、スーチー氏のことは無条件で称賛して「大統領以上の存在になる」発言はスルーするのだとしたら、ダブスタ以外の何物でもないと思うのですが…。
当選が見込まれるNLDの候補者らは政治の素人ばかりで大統領に適した人がおらず、スーチー氏は「自分が仕切らなければ前に進まない」と考えているのだろう、だからもう少し様子を見たらという声も聞きます(そもそもスーチー氏自身、政治経験が少ないのですが…)。
が、これまでの彼女の言動を考えると、本当に大丈夫かしら?と。
たとえば、ロヒンギャやカチン族など、少数民族の問題。
特にロヒンギャについては全くスルー、それどころかロヒンギャを迫害している仏教徒を擁護するような発言もありました。
■スー・チー氏、ロヒンギャ人の支持明言せず 西部の衝突めぐり(AFP 2012年11月05日 17:46)
■“変貌”するスー・チー氏 国政の現実の中で薄まる政府批判 大統領も視野?(産経2013.1.31 19:16)
■虐殺僧侶を容認しているアウンサンスーチーの正体(カレイドスコープさん 2013.05.30)
[2011年12月、ミャンマーのスーチー氏宅を訪れたクリントン米国務長官(当時)]
もうひとつ注目すべきは、政権交代によって、中国寄りから米英寄りになる?という視点。
イギリスの傀儡だった(というよりイギリス人そのものだった)スーチー氏が、今後はアメリカの傀儡になっていくのでは?という見方も根強いようです。
実際、今のところ、アメリカの筋書き通りに事が運んでいるようにも見えます。
その文脈で、「スーチー新政権はアメリカの傀儡になる!」と心配している左派の人たちも、少数ながらいるようです(そして彼らは後段で「アメリカの傀儡=安倍政権と同じだ!」という主張を展開する)。
日本の外交・安全保障を考えれば、中国寄りよりはアメリカ寄りになってもらった方がいいのかもしれません。
但し、このロシアの通信社の記事など見る限り、“ミャンマーの主たる投資国”である中国は、まだまだ余裕があるようです。
中国といえば、今年6月にスーチー氏が訪中しましたよね。
この時、中国の民主活動家や人権派の間で、スーチー氏が中国の人権問題に言及するのではないかという期待が高まりましたが、彼女は全く触れることはありませんでした。
こうしたことも、中国に余裕を与えているのかもしれません。
一方、わが日本は“スーチー新政権”に対してどんな戦略を準備しているのでしょうか?
父親のアウンサン将軍が旧日本軍から独立支援を受けていたことや、1985年から1年間京都大学で研究員として過ごしたことを絡めて、スーチー氏を親日家であるかのように伝えるメディアもありますが、はっきり言って、彼女は日本に不信感を持っています。
スーチー氏に言わせれば、それは、日本が1980年代までミャンマーの最大援助国で、88年の軍事クーデター後もいち早く経済援助を再開したことにあります。
日本としては、ミャンマーを国際社会で孤立させないよう、関係を保ちながら民主化を働きかけてきたのですが、スーチー氏はそんな日本を人権軽視だと非難しました。
人道援助(ポリオ生ワクチン援助)ですら、スーチー氏は「軍事政権を利するだけだ」と非難したので、日本政府は遠慮がちに援助をしていたそうです。
「軍事政権を利するだけだ」というスーチー氏の言葉が本当なのかを確かめるため、西村眞悟さんが議員時代、実際にミャンマーの田舎のポリオ生ワクチン接種現場を見に行ったことがあります。
西村眞悟の時事通信 平成20年7月18日によれば、
【そこでは、多くの若いお母さんが村の学校に子供を抱えて集まっていた。
楽隊が演奏して踊りも始まった。
まるでお祭りのようであった。
そして、お母さん達は幸せそうにニコニコ笑っていた。
私には、この多くの子供達が日本の援助により小児麻痺の恐怖から解放されることが、何故「軍事政権を利するだけだ」と非難するのか、スーチーの言うことが馬鹿らしかった。
そして、日本のマスコミは、何故スーチーの言うことだけを報道して、このようなすばらしい援助の場所を取材しないのかと思った】
眞悟さんが最初にミャンマーに入ったのはそれより前、平成6年(1994年)5月ですが、当時すでにこのような感想を持ったそうです。
【アウン・サン・スーチーの言っていることは、英国流・米国流の民主主義を直ちに実現させない政権はすべて悪だと言うに等しくミャンマーの現実を無視していた。事実、彼女は英国で育ち、英国人の夫と子供の家族とともに長年英国に住んでいてミャンマーを知らなかった】
眞悟さんのような保守だけではなく、左派の中にも厳しい見方をしている人もいます。
先ほどリンクを貼った、
■虐殺僧侶を容認しているアウンサンスーチーの正体(カレイドスコープさん 2013.05.30)
は、こう指摘しています。
「ミャンマーは、西側が一から十までお膳立てした“偽装の民主化”を進めている」
スーチー氏はもはや民主活動家ではなくて政治家です。
政治は“現実”ですから、これからも私たちが首を傾げる言動がどんどん出てくることでしょう。
もちろんそれが一概に悪いとは言いません。
ただ、日本では未だにスーチー氏に幻想を持っている人が多いようです。
テレビの情報番組など見ていても、コメンテーターが「スーチーさんはリーダーシップあふれる素晴らしい指導者」とか、「同じ女性として憧れます」とか、そんなレベルの話をしています。
今後、NLDが政権を取り、彼女が運営に直接関与するのは確実なんですから、この際イデオロギーに関係なく、日本人全体がスーチー氏という人を見つめ直す必要があるでしょう。
私も軍事政権(およびその流れを汲む現在の政権)が良いとは思っていません。
ただ、政権交代後、かえってミャンマーが混乱に見舞われたりしないか?と心配なんです。
よけいなお世話と言われるかもしれませんが…。
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Comments
おっしゃるとおりです。
「軍事政権=絶対悪」の構図があるのでしょう。
この反対は「民主化=善」なわけですから、
「民主化をもたらしたスーチー=正義」なのでしょう。
ますこみの薄っぺらさにはトホホですね。
スーチー氏は日本でいうなら「帰国子女でお金持ちの引きこもり」です。軟禁、なんて言葉で連想される辛い状況には到底思えません。
まあ、いずれにせよ「日本のメディアがこぞって持ち上げるものはロクでもない」との認識を深めるばかりですね。中国への経済進出然り、韓流然り
優秀だった権力者の娘、と言う人物にもそう大した人が居るようには思えないのですがねえ。お隣のクネさんやうちの小渕氏(の父はアレですが)や真紀子さんを見ても、本人や周囲が「父親の遺伝子」に期待しすぎてる向きがあると思うのです。
…あるいは分かっててワザと愚か者を装っているのか。。。
多少の力で統制しないと、アラブの春再び〜になります。
サダムフセインを倒した後の中東がめちゃくちゃになっている。
スーチーは、英国の傀儡だと思います。
議会での絶対多数を背景にした「わが国初の政党内閣」であった第一次大隈内閣の無残な末路を見るに、今回のNLDがどれだけ民生の実を挙げられるか懐疑的に見ています。
おそらく、タイやパキスタンのように
民政⇔軍政(クーデター)
の振り子が25〜50年くらい続くのではないでしょうか
そして、山県とその後継者である桂太郎は、クーデターでなく「合法的」に政権を獲得し、現役軍人として総理大臣に就任し、
原敬などの政党指導者に対する「星一徹」
として、その後の「憲政の常道」として、議会制民主主義を定着させた「1900年体制」という歴史的経験を、このような民政移管直後の新興国家に対して「アドバイス」すべきだと思います。
スーチー女史は「英国の手先」と見るのが現在では妥当でしょう。中国がどう出るかが見ものですが
民主主義は決してこの世で至上のものではなく、衆愚政治に陥る危険性を孕んでいる事を認識し、注視していく必要が有ります。
日本も所謂小泉劇場や、民主党による政権交代などがどのような結果になったのかを思い返す必要が有ります。
よくch桜にも出てたミャンマー大使だった山口洋一さん、スーチーさんについてお話されてます。
記者は確信犯です。すべて知ってるのに報道しない。。
youtube「第94回志士経営者倶楽部 山口洋一様 」19:00〜
これは中国が構想している中東・アフリカ方面からの三つのエネルギー輸送ラインのうちの一つです(あとの二つはパキスタンルートと南シナ海ルートです)。
これらのルートを守るには、当然軍艦が必要で、このミャンマーを始めとするインド洋の各地域に中国艦船が立ち寄れる港を次々と建設しています。
これらが完成した暁には、中国のインド洋支配は大きく進むこととなり、そのエネルギー輸送とも相まって中国の国力は大きく増進するものと思われます。
このことは、中国がマラッカ海峡経由以外で大陸からインド洋に進出するルートが出来るということでもあり、これはアメリカの安全保障体制にとっても大きな問題で、その体制に依存している日本の安全保障やシーレーンも全く安泰とは言えなくなってしまいます。
なので、例えスーチー氏がアメリカやイギリスの傀儡だったとしても、ミャンマーがアメリカ寄りになってくれた方が日本の安全保障にとっては都合がいいのですよね。
アメリカは、よほど民主主義体制にとって都合が悪いことがない限りスーチー氏を支持し続けると予想します。
民主主義の成熟は、その体制に移行したのち、中国の動きを見ながら行うことになるかもしれません。
うめさん:
動画ご紹介ありがとうございます。ざっくりとですがツイッターで紹介させていただきました。
https://twitter.com/boyakuri/status/665929714926665728
そして、対日姿勢は都合の良い時だけ利用する『用日』ですw
それにしても、日本の分析担当者のアホさ加減は、吉本新喜劇を超えています。