ロシア機墜落事件は初めてのインサイダーテロ!やり過ぎたプーチンに翳り? 青山繁晴「インサイト・コラム」
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■11/11放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
青山繁晴の“インサイト・コラム”
10月31日、エジプト・シナイ半島で起きたロシア「メトロジェット」社の旅客機墜落。
ロシアもテロが原因であると認めざるを得なくなっているようです。
テロはどのように実行されたのか?
現時点で考えられる可能性を青山さんが解説。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
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青山繁晴の“インサイト・コラム”
10月31日、エジプト・シナイ半島で起きたロシア「メトロジェット」社の旅客機墜落。
ロシアもテロが原因であると認めざるを得なくなっているようです。
テロはどのように実行されたのか?
現時点で考えられる可能性を青山さんが解説。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
櫻井浩二
「今朝はエジプト・シナイ半島で起きた、ロシア旅客機の墜落事故についてですね」
青山繁晴
「はい。えー、これはずいぶん報道されてますから、リスナーの方々もご関心だと思うんですが」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「えー、事実上、テロであると、いう見方で、日本、アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、のそれぞれの情報機関、捜査機関、みな一致してます」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「ロシアとエジプトだけは違う違うと言ってましたが、もうそれも、もう、諦めたかのように、まあ、実際にもう認めてますね」
櫻井浩二
「うん、そうですね」
青山繁晴
「それで、えー、その話はご存知だと思うんですけれども、一番大事なこと、を、今朝は、皆さんに知っていただきたいんです」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「それは、このテロ、と思われる事件が、初めての、インサイダーテロだということです」
櫻井浩二
「インサイダーテロ、はい」
青山繁晴
「はい。えー、少なくとも航空、飛行機の世界では、初めて、に、なります」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、インサイダーっていうのは、内部協力者のことですね」
櫻井浩二
「はぁはぁはぁ、はい」
青山繁晴
「えー、内側にいて、施設とか飛行機の内側にいて、えー、テロに協力する人たちのこと。で、これ、実は、原発のテロを防止する世界では、長年、対策が、水面下で講じられてきました」
櫻井浩二
「ほぅほぅほぅ、はい」
青山繁晴
「あの、ご承知のリスナーもいらっしゃるかもしれませんが、僕の本業はこうやってラジオで話すことではなくて、えー、たとえば危機管理であったり安全保障であったり、そういうことの実務なんですけれども」
櫻井浩二
「そうですね、はい」
青山繁晴
「えー、日本で、原子力発電所にもリスクがあって、特にテロに対して備えなきゃいけない、ということを、ずいぶん前に提唱して、役人、の中にも、お役人の中にも、良心的な人がいて、いち民間人の訴えに耳を傾けてくれて、長年、実は原発のテロに備えてきました」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「その一番大事な点のひとつが、内部協力者を防ぐっていうことであって」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「これはたとえば、原発の作業員の方々、などの中に、たとえば北朝鮮が、影響下に置く人間を、送り込んで」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「内部から、原発テロっていう、ま、背筋が凍るような、テロの準備をすると、いうことへの対策なんですね」
櫻井浩二
「はぁ〜、はい」
青山繁晴
「で、今回の、航空機テロと思われる事件なんですが、エジプト・シナイ半島の観光地、シャルム・エル・シェイク、あの、これ実際、あの、すごく海がきれいでですね。ダイビングに、ま、僕もダイバーなんですけれども、ダイバーにとっても天国っていうだけじゃなくて、ま、特に、イギリス人を中心にヨーロッパ人、ま、ロシア人も含めて、ほんとに人気高いんですね」
櫻井浩二
「はぁー、そうですか」
青山繁晴
「日本で案外知られてないですけど」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「実際10年前に、自動車爆弾でひどいテロがあったんですけれども、それでも、人気があまり下がらないっていうですね」
櫻井浩二
「へぇ〜」
青山繁晴
「ま、場所なんですが」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「実は、ここの空港の、以下はまだ、可能性の話として聞いて下さいね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「しかし可能性として、少なくとも、各国が協力して、捜査を進めてるのが、空港の職員が、検査の終わった、チェックインの荷物、つまり、あの、僕たち飛行機に乗る時に、手荷物はもちろん厳しく調べられますよね」
櫻井浩二
「検査しますね、はい」
青山繁晴
「で、それ以外に大きな荷物、特にこうやって泊まりがけ、の観光地、外国の観光地行く時には、だいたいスーツケースのような物を皆さんお持ちですよね」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、それは、機内に持ち込むんじゃなくて、チェックインをして、えー、そして、カーゴルームに入れて、えー、で、着いてから受け取ると、なってますよね」
[カーゴローダーでコンテナを貨物室(カーゴルーム)に搬入する作業。JALの場合。画像ソース:ITmediaビジネスオンライン>JALの舞台裏:空港で預けた手荷物、手元に戻ってくるまでどうなってるの? ]
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「このチェックインの荷物も当然、えー、爆発物がないかなどの、検査を行うんですけれども、その検査が全部終わって、ま、あの、ベルトで運んでいって、そのあと普通はトラックに乗せて、えー、飛行機の横に行って、そこから手作業で、乗せていくわけですけど」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「その時にですね、空港職員の中に、プラスチック爆薬、あるいはプラスチック爆弾」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「えー、プラスチック爆薬ってのがまず誤解があって、プラスチック、あの、樹脂のプラスチックだと思ってる人が、評論家にもいらっしゃったりするんですが、これ全くそうじゃなくて、その英語のplasticっていう意味は、本来は、形を変えられる物って意味なんですね」
櫻井浩二
「ふんふんふん、はい」
青山繁晴
「だからそのひとつは、あの、樹脂であって、ま、いろんな加工にできると。で、この場合のプラスチック爆薬っていうのは、見た目、白っぽい粘土みたいな物です」
櫻井浩二
「ほぅ〜、はい」
青山繁晴
「で、指先で簡単にまあ、姿変えられるんで、どこでも詰められるんですね」
櫻井浩二
「え〜、はい」
青山繁晴
「但し、それ自体では爆発しませんから、たとえば金属の雷管を埋めたりですね、いろんな装置を付けなきゃいけないんですけど」
[画像ソース:Wikipedia>プラスチック爆薬 ]
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「その、装置、場合によってはスマホと連動したり、あるいは、気圧の変化を感じて爆発したり」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「もちろん、よくある時限爆弾ですね。時限装置」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「そういう物を付けた上で、しかも今回はおそらく、小分けして、つまり大きいと目立つから、何個かの、小さくした物を、荷物に紛れ込ませて、そしてこの、ロシアの観光チャーター機が、まだ上昇を続けてて、おそらくシートベルトもまだ、みんながしてる状態で」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「カーゴルーム、の1カ所じゃなくて、数カ所で爆発が起きて、で、その爆発のショックで亡くなった方も、います、あの、いるようっていうか本当はまあもう分かってるんですけども」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「いるんですけれども、大半の方は生きたまま空中に投げ出されて」
櫻井浩二
「はぁ〜…」
青山繁晴
「数分間恐怖を味わった上で地面に叩きつけられると」
櫻井浩二
「はぁ〜…」
青山繁晴
「いう、ものすごい事件なわけですね」
櫻井浩二
「はぁ〜〜」
青山繁晴
「で、これは、もう、航空機テロへの備えが全く次元が変わる話であって」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「しかもこれ、テロリスト、自称『イスラム国』が犯行声明出してますけれども」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「この、テロリストにとっては大変な成功例として、これからどこで起きてもおかしくないっていうか、もう起きるだろうってことでもう、日本の、たとえば政府当局も、水面下で動いてます」
櫻井浩二
「はあ〜、そうですか」
青山繁晴
「で、これですね、まあパッとお聞きになると全くこれどうしようもないんじゃないかと、思われる方もいらっしゃると思うんですが」
櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「しかしまああえて言うと、これで飛行機での移動を諦めるともう、人間の経済、成り立たない、だけじゃなくて、テロリストに負けたことになりますね」
櫻井浩二
「はい、そうですね」
青山繁晴
「で、これ、実は、さっきなぜ原発テロのことを言ったかというと、その経験がある程度は役に立つんです。まずひとつは、その前にですね、全ての手の内を明かすことはできません」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「テロリストにお教えすることになりますから」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「ただ、その一部を明かすことは抑止力になりますから、いまあえて申しますと、たとえばツーマンルールってありまして、いかなる作業員も、1人にしない」
櫻井浩二
「ははぁ〜、はい」
青山繁晴
「ツーマンって2人って意味ですけど、2人だと、実は2人ともグルになることあり得ますから、要するに相互監視を、こう、多重に絡ませていく。いま原発でそれやってます」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「で、それをやると、たとえば1人の空港職員が自称『イスラム国』のメンバーであったり、あるいは場合によっては、お金をもらったり、逆に脅迫されたり、で、動こうとしても、監視の目で引っかかりますね」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「それから、こういう空港職員の方々の給与を引き上げて、つまり質の良い職員を集めて、テロリストにお金をもらったり、する可能性を、あの、小さくすると、いうやり方もあります」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、こういう対策をしていくと、これは当然コストがかかって、最終的には僕たちの航空運賃にはね返ることも考えなきゃいけない」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「それを覚悟しなきゃいけないってことをひとつ、考えていただきたいんですね」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「それで、もう時間なくなりましたけども、なぜこのロシアが、狙われたかっていうことですけども」
櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「自称『イスラム国』に対して、シリアにいる自称『イスラム国』に対して、ロシアがいま爆撃してますよね」
櫻井浩二
「はい、してますね」
青山繁晴
「で、それが当然理由に見えるんですけれども、実は、ロシアのプーチン大統領にとっては、この自称『イスラム国』って口実に過ぎなかったんですね」
櫻井浩二
「うーん、ふんふん…」
青山繁晴
「えー、独裁政権のアサド大統領とプーチンさんは仲良しで、それに反対する反政府軍を爆撃したいから、自称『イスラム国』は口実にしてただけなんですが、上手くやってたように見えたプーチン大統領が、この自称『イスラム国』を、ある意味ではバカにしてたのか、ま、それに仕返しをされたって事件なんですね」
本庄麻里子
「ふ〜〜ん」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「これ何と皮肉なことに、いま、プーチンさんが国ぐるみでやってたと思われるドーピングが、ばれましたよね」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「実は世界ってのはこういうものなんですね」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「はい。ひとつ崩れると、次々に崩れていくと、いうことがあるんで、これ単に、テロで、それに備えなきゃいけないって話だけじゃなくて、プーチンさんの、ツキが落ちたっていうのか、あまりにもやり過ぎたことが裏目に出ていく、始まりじゃないかと考えてます」
本庄麻里子
「ふ〜〜ん」
櫻井浩二
「ははぁ〜、なるほど。はい、ありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
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____________________________内容紹介ここまで
ドーピング問題って昔からちょくちょくありましたが、今回は組織的、しかも国ぐるみでやっていた可能性が高いということで、どえらいことになってますね。
「あまりにもやり過ぎたことが裏目に出ていく」という理屈で言えば、プーチンだけでなく、習近平もそろそろ危ない…!?
※拙ブログはAmazonアソシエイトに参加しています。紹介している商品をクリックしてAmazonを訪問された皆様がすぐに購入されなくても、24時間以内にその商品や他の商品を購入されれば当方の報酬になります(紹介している商品にお目当ての物がなくても、どれかを適当にクリックしてAmazonの中に入っていただき、そこから目当ての商品に検索などで飛んでいただき購入されれば、当方の報酬になります)。「寄付」的にご協力いただければ幸いです。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントを送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
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青山繁晴
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「はい」
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「えー、事実上、テロであると、いう見方で、日本、アメリカ、ドイツ、フランス、イギリス、のそれぞれの情報機関、捜査機関、みな一致してます」
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「はい」
青山繁晴
「ロシアとエジプトだけは違う違うと言ってましたが、もうそれも、もう、諦めたかのように、まあ、実際にもう認めてますね」
櫻井浩二
「うん、そうですね」
青山繁晴
「それで、えー、その話はご存知だと思うんですけれども、一番大事なこと、を、今朝は、皆さんに知っていただきたいんです」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「それは、このテロ、と思われる事件が、初めての、インサイダーテロだということです」
櫻井浩二
「インサイダーテロ、はい」
青山繁晴
「はい。えー、少なくとも航空、飛行機の世界では、初めて、に、なります」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、インサイダーっていうのは、内部協力者のことですね」
櫻井浩二
「はぁはぁはぁ、はい」
青山繁晴
「えー、内側にいて、施設とか飛行機の内側にいて、えー、テロに協力する人たちのこと。で、これ、実は、原発のテロを防止する世界では、長年、対策が、水面下で講じられてきました」
櫻井浩二
「ほぅほぅほぅ、はい」
青山繁晴
「あの、ご承知のリスナーもいらっしゃるかもしれませんが、僕の本業はこうやってラジオで話すことではなくて、えー、たとえば危機管理であったり安全保障であったり、そういうことの実務なんですけれども」
櫻井浩二
「そうですね、はい」
青山繁晴
「えー、日本で、原子力発電所にもリスクがあって、特にテロに対して備えなきゃいけない、ということを、ずいぶん前に提唱して、役人、の中にも、お役人の中にも、良心的な人がいて、いち民間人の訴えに耳を傾けてくれて、長年、実は原発のテロに備えてきました」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「その一番大事な点のひとつが、内部協力者を防ぐっていうことであって」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「これはたとえば、原発の作業員の方々、などの中に、たとえば北朝鮮が、影響下に置く人間を、送り込んで」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「内部から、原発テロっていう、ま、背筋が凍るような、テロの準備をすると、いうことへの対策なんですね」
櫻井浩二
「はぁ〜、はい」
青山繁晴
「で、今回の、航空機テロと思われる事件なんですが、エジプト・シナイ半島の観光地、シャルム・エル・シェイク、あの、これ実際、あの、すごく海がきれいでですね。ダイビングに、ま、僕もダイバーなんですけれども、ダイバーにとっても天国っていうだけじゃなくて、ま、特に、イギリス人を中心にヨーロッパ人、ま、ロシア人も含めて、ほんとに人気高いんですね」
櫻井浩二
「はぁー、そうですか」
青山繁晴
「日本で案外知られてないですけど」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「実際10年前に、自動車爆弾でひどいテロがあったんですけれども、それでも、人気があまり下がらないっていうですね」
櫻井浩二
「へぇ〜」
青山繁晴
「ま、場所なんですが」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「実は、ここの空港の、以下はまだ、可能性の話として聞いて下さいね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「しかし可能性として、少なくとも、各国が協力して、捜査を進めてるのが、空港の職員が、検査の終わった、チェックインの荷物、つまり、あの、僕たち飛行機に乗る時に、手荷物はもちろん厳しく調べられますよね」
櫻井浩二
「検査しますね、はい」
青山繁晴
「で、それ以外に大きな荷物、特にこうやって泊まりがけ、の観光地、外国の観光地行く時には、だいたいスーツケースのような物を皆さんお持ちですよね」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、それは、機内に持ち込むんじゃなくて、チェックインをして、えー、そして、カーゴルームに入れて、えー、で、着いてから受け取ると、なってますよね」
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櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「このチェックインの荷物も当然、えー、爆発物がないかなどの、検査を行うんですけれども、その検査が全部終わって、ま、あの、ベルトで運んでいって、そのあと普通はトラックに乗せて、えー、飛行機の横に行って、そこから手作業で、乗せていくわけですけど」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「その時にですね、空港職員の中に、プラスチック爆薬、あるいはプラスチック爆弾」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「えー、プラスチック爆薬ってのがまず誤解があって、プラスチック、あの、樹脂のプラスチックだと思ってる人が、評論家にもいらっしゃったりするんですが、これ全くそうじゃなくて、その英語のplasticっていう意味は、本来は、形を変えられる物って意味なんですね」
櫻井浩二
「ふんふんふん、はい」
青山繁晴
「だからそのひとつは、あの、樹脂であって、ま、いろんな加工にできると。で、この場合のプラスチック爆薬っていうのは、見た目、白っぽい粘土みたいな物です」
櫻井浩二
「ほぅ〜、はい」
青山繁晴
「で、指先で簡単にまあ、姿変えられるんで、どこでも詰められるんですね」
櫻井浩二
「え〜、はい」
青山繁晴
「但し、それ自体では爆発しませんから、たとえば金属の雷管を埋めたりですね、いろんな装置を付けなきゃいけないんですけど」
[画像ソース:Wikipedia>プラスチック爆薬 ]
櫻井浩二
「はい」
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「その、装置、場合によってはスマホと連動したり、あるいは、気圧の変化を感じて爆発したり」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「もちろん、よくある時限爆弾ですね。時限装置」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「そういう物を付けた上で、しかも今回はおそらく、小分けして、つまり大きいと目立つから、何個かの、小さくした物を、荷物に紛れ込ませて、そしてこの、ロシアの観光チャーター機が、まだ上昇を続けてて、おそらくシートベルトもまだ、みんながしてる状態で」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「カーゴルーム、の1カ所じゃなくて、数カ所で爆発が起きて、で、その爆発のショックで亡くなった方も、います、あの、いるようっていうか本当はまあもう分かってるんですけども」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「いるんですけれども、大半の方は生きたまま空中に投げ出されて」
櫻井浩二
「はぁ〜…」
青山繁晴
「数分間恐怖を味わった上で地面に叩きつけられると」
櫻井浩二
「はぁ〜…」
青山繁晴
「いう、ものすごい事件なわけですね」
櫻井浩二
「はぁ〜〜」
青山繁晴
「で、これは、もう、航空機テロへの備えが全く次元が変わる話であって」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「しかもこれ、テロリスト、自称『イスラム国』が犯行声明出してますけれども」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「この、テロリストにとっては大変な成功例として、これからどこで起きてもおかしくないっていうか、もう起きるだろうってことでもう、日本の、たとえば政府当局も、水面下で動いてます」
櫻井浩二
「はあ〜、そうですか」
青山繁晴
「で、これですね、まあパッとお聞きになると全くこれどうしようもないんじゃないかと、思われる方もいらっしゃると思うんですが」
櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「しかしまああえて言うと、これで飛行機での移動を諦めるともう、人間の経済、成り立たない、だけじゃなくて、テロリストに負けたことになりますね」
櫻井浩二
「はい、そうですね」
青山繁晴
「で、これ、実は、さっきなぜ原発テロのことを言ったかというと、その経験がある程度は役に立つんです。まずひとつは、その前にですね、全ての手の内を明かすことはできません」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「テロリストにお教えすることになりますから」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「ただ、その一部を明かすことは抑止力になりますから、いまあえて申しますと、たとえばツーマンルールってありまして、いかなる作業員も、1人にしない」
櫻井浩二
「ははぁ〜、はい」
青山繁晴
「ツーマンって2人って意味ですけど、2人だと、実は2人ともグルになることあり得ますから、要するに相互監視を、こう、多重に絡ませていく。いま原発でそれやってます」
櫻井浩二
「ほぅ〜」
青山繁晴
「で、それをやると、たとえば1人の空港職員が自称『イスラム国』のメンバーであったり、あるいは場合によっては、お金をもらったり、逆に脅迫されたり、で、動こうとしても、監視の目で引っかかりますね」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「それから、こういう空港職員の方々の給与を引き上げて、つまり質の良い職員を集めて、テロリストにお金をもらったり、する可能性を、あの、小さくすると、いうやり方もあります」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、こういう対策をしていくと、これは当然コストがかかって、最終的には僕たちの航空運賃にはね返ることも考えなきゃいけない」
櫻井浩二
「ああ〜」
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「それを覚悟しなきゃいけないってことをひとつ、考えていただきたいんですね」
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「うーん、ふんふん…」
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「えー、独裁政権のアサド大統領とプーチンさんは仲良しで、それに反対する反政府軍を爆撃したいから、自称『イスラム国』は口実にしてただけなんですが、上手くやってたように見えたプーチン大統領が、この自称『イスラム国』を、ある意味ではバカにしてたのか、ま、それに仕返しをされたって事件なんですね」
本庄麻里子
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「はぁ〜」
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「これ何と皮肉なことに、いま、プーチンさんが国ぐるみでやってたと思われるドーピングが、ばれましたよね」
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「実は世界ってのはこういうものなんですね」
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「はぁ〜」
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「はい。ひとつ崩れると、次々に崩れていくと、いうことがあるんで、これ単に、テロで、それに備えなきゃいけないって話だけじゃなくて、プーチンさんの、ツキが落ちたっていうのか、あまりにもやり過ぎたことが裏目に出ていく、始まりじゃないかと考えてます」
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