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「アンカー」ISILの罠にハマった大統領!だが国連は珍しく機能!そもそもISILはなぜ生まれた?
2月22日は竹島の日。今年は韓国による不法占拠から62年目。
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■2/18放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
報道番組にしては不思議な(by青山さん)子供たちの画像の意味は、コーナー最後で明らかに。
前半のキーワードは『罠にハマった大統領』。
次々と残虐な映像を出し続けるISIL(自称『イスラム国』)の狙いとは?
後半のキーワードは『今回は違うぞ!国連』。
ろくに機能しない国連をいつも批判してきた青山さんですが、12日に出た安保理決議は効果あり!?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
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■2/18放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
人質殺害、イスラム国に報復空爆、対テロ支援表明の日本、危機管理は?青山解説
報道番組にしては不思議な(by青山さん)子供たちの画像の意味は、コーナー最後で明らかに。
前半のキーワードは『罠にハマった大統領』。
次々と残虐な映像を出し続けるISIL(自称『イスラム国』)の狙いとは?
後半のキーワードは『今回は違うぞ!国連』。
ろくに機能しない国連をいつも批判してきた青山さんですが、12日に出た安保理決議は効果あり!?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
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岡安譲
「さて、今日は水曜日、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーですが、今日はどのようなお話でしょうか」
青山繁晴
「ええ、まあ、あの、今日はストレートニュースで日本国内のショッキングな、あの、話も、いくつもね、ま、いつもですけど、あったんですけど、世界では例の自称『イスラム国』っていう、連中の、まあ、見るに堪えないような、振る舞いが止まらなくてですね」
岡安譲
「そうですねえ」
青山繁晴
「で、また、非常にショッキングな動画が2つ新たに、公開されまして、あの、ひとつは、コプト教徒、コプト教徒って、もちろんあんまり馴染みないと思うんですけど、あの、要するにキリスト教の、少数派なんですよね。で、普通エジプトにいるってよく言われるんですけど、エジプトにもいらっしゃるけれどね、あの、80万前後いらっしゃるけれども、あの、キリストが磔になられた場所があるじゃないですか、エルサレムに。そのゴルゴタの丘にだんだんだんだんキリストが、あの、主、イエス・キリストが十字架背負って歩かれた道がそのまま残ってて、そこをずっと、誰でもたどれるんですよ。石畳の道ですから。2000年前のがそのまま残ってて。で、最後に、その、人の住まいみたいなとこをくぐり抜けて、ゴルゴタの丘に着くんですが、その住まいがコプト教徒なんですよ」
岡安譲
「ああ、なるほど」
青山繁晴
「で、あの、僕は非常に、あの、印象に残って、コプト教徒ってのはやっぱりキリストのそばにいる人たちかなと思ってね、多少付き合いを続けてるんですけど、まああの、いろんな人いますよもちろん、ただね、全体にとっても謙虚で穏やかな人、そういう人たちをこの自称『イスラム国』が、海辺に連れていって、オレンジ色の服を着せて、そして順番に首をはねていくっていうね、あの、動画なども公開されて、まあこれもあの、たくさん無残な現場を見てきた僕にとっても、ショックなんですけど、そのショックを通じてですね、やっぱり僕たち日本がやらなきゃいけないことがあるなというのを、大変痛感してますんで、そのことを今日皆さんと一緒に考えたいんですが、最初のキーワードは、これです(フリップ出す)」
岡安譲
「『罠にハマった大統領』」
青山繁晴
「うん。日本ともご縁の深い、ある大統領が、自称『イスラム国』の罠に、ハマってしまっていて、えー、事態がさらに悪化してるというお話も、含めて、いたしたいと思います」
岡安譲
「はい、分かりました。コマーシャルのあと、青山さんの解説です」
(いったんCM)
岡安譲
「えー、勝手に『イスラム国』と名乗る過激派組織。次々と残虐な動画を公開してるわけなんですが、新たに公開された2つの動画には、ある狙いが隠されていると、いうことなんですね。青山さん、お願いします」
堀田篤
「よろしくお願いします」
青山繁晴
「まあ今、岡安キャスターが言ってくれた通り、動画と呼んでるわけですね。動画って本来まあ、YouTubeなどに素人が、画像を作って、動く画像を作ってアップすることって印象ですけど、これあの、自称『イスラム国』の出してくるいわゆる動画ってのは、ハリウッド映画みたいな、これ見ても分かるでしょ。この目線の配り方とか、とても素人の作った物じゃない」
岡安譲
「高度な編集っていう感じがしますね」
青山繁晴
「ええ、高度な編集、その、それだけじゃなくて、政治的・社会的な狙い、それも世界に広げた狙いっていうのが、すごくしたたかに組み込んであってですね。で、今回も極めて残虐な、あの、動画なんですけれども、映像なんですけれども、そこに込められた狙いってのは本当にしたたかで、だから、ちょっと辛くても、目をそむけないでこの動画見るしかないんです。ちょっと出してくれますか(VTR出る)」
青山繁晴
「はい。これあの、エジプトの隣のリビアの海岸を、この、コプト教徒が歩かされていて、あの、私たち、日本国民の、湯川さん、後藤さんと同じように、例のオレンジ色の服を着せられてるわけですね」
青山繁晴
「で、コプト教徒っていうのは、例えば、ガリ国連事務総長っていらっしゃったでしょ、エジプト出身の。そのガリさんも、ま、ほんとはガーリーっていうんですけど、コプトの出身、コプトの信者なんですけど、全体的には恵まれてない人が多いから、先ほどの方々も大半がですね、ま、21人、惨殺されたんですが、大半は、出稼ぎに、その、政情不安のリビアに、あの、行ってるところをこう捕まえられたと、いうことなんですよね」
青山繁晴
「で、どうして、その、こういう、穏やかな暮らしをして、しかも恵まれない立場の人が多いコプト教徒をこうやって惨殺しなきゃいけなかったか。わざわざこのタイミングで、なぜ自称『イスラム国』が出したかというと、まず狙いのひとつは、1つめはこれなんですね。出して下さい」
村西利恵
「次の画面です。コプト教徒殺害の狙い、1つめは、イスラム教VSキリスト教という宗教戦争に戻したい。どういうことでしょうか」
青山繁晴
「これあの、ま、戻したいってのはキーワードなんですが、これ思い出して下さい。こういうことがありましたよね。はい、出して下さい」
村西利恵
「ヨルダン人パイロットの火あぶり以降、イスラム教徒からの反感が高まっている」
青山繁晴
「はい、ヨルダン空軍の若い中尉だったカサースベさんを、檻に入れた上で、ガソリンをかけて、火を着けて殺害するっていう、まあ無茶苦茶に残虐なことをやったんですが、それ単に、あの、僕ら、イスラム教徒じゃない人間が見て残虐と思うだけじゃなくて、イスラム教徒の方々にとって大変ショックだったのはですね、あの、イスラム教に聖典がありますね。あの、日本語だとコーラン、正しくはクルアーンですが、そのクルアーンの中に、その、アッラーの振るまいとして、この、火刑と、火の刑ですね、解釈できる部分は、あるんです。で、これは例えばその、異教徒を殺害うんぬんなんかの言葉も出てくるんですが、その、過激派は勝手な解釈してるけど、その、本来は、その、人間が勝手にそういうことしちゃいけない、異教徒殺害うんぬんも、その、イスラム教徒が酷い目にあった時にはちゃんと、反撃しなさいって意味であって、この、火を使った処刑っていうのも、その、いわばアッラーのご意思として、天国・地獄に、人間が分けられることになってるから、そういう、その、神の行為なんですよね。それを、ただの人間にすぎない自称『イスラム国』が、ま、あからさまにやって、それを、映像で公開したことによって、僕たち西側の人間だけじゃなくて、この、イスラム教の内部から、もう彼らだけは許せないっていうものすごい怒りがですね、あの、非イスラム教徒の僕らにはなかなか実感としてないけど、僕の知り合いのイスラム教徒はもうほんとにこの、カサースベ中尉の、火あぶりの公開のあとは、もう人が変わったのかというぐらい、温厚な人まで、怒ってるわけですよね。で、これはさしもの自称『イスラム国』もこのままじゃやっていけないわけですよ」
村西利恵
「うーん」
青山繁晴
「そこで、つまりキリスト教の中でも、その、少数派のコプト教徒、もともと、まあ差別された存在でもあるから、そういう差別感情もうまく使いながらですね、やっぱりイスラム教対キリスト教の宗教戦争なんだと、いうことを強調しようとしてるんですよね」
岡安譲
「反感を逸らしたいわけですね、イスラム教徒の」
青山繁晴
「うーん、逸らすっていうか、その、自分たちのやってることは、実は理由があるんだっていう原点に戻したい。逸らすというよりは元に戻そうという…」
岡安譲
「元に戻すということですか」
青山繁晴
「…動きですね。ま、これは、焦りでもあるわけですね。で、もうひとつ、んー、さらにしたたかな狙いがあってですね、それが先ほどのキーワードと関係するんですが、それはこれです」
村西利恵
「2つめの狙いは、戦線を拡大し、『領土』拡張の野心をアピール」
青山繁晴
「はい。あの、中東の話っていうのは、こういうことでもないとなかなか地図が、ふつう頭に浮かんでこない、場合が多いですから、分かりにくいと思うんですが、ちょっとこれ見ていただくとですね。これあの、自称『イスラム国』の支配地域って、このあたりですよね(一同同意)」
青山繁晴
「シリアの北部、その、イラクの北部。ね。あるいは、ま、トルコの南部まで行ってないけど、だいたいこのあたりなわけですよ。で、このあたりで、この、だんだん自称『イスラム国』が追い詰められてきてるわけです。こないだの放送で言った通り、クルドの女性部隊の活躍もあって。で、それが、パーンとこのリビア、そしてエジプトにこう飛ばすっていうことなんですよね。これ、アフリカ大陸です、広大な。ここ地中海ですけど、その北アフリカに、一気に飛ばすと、いうのは、その、どういう狙いがあるかというと、まずその、戦線を拡大して、自称『イスラム国』は相変わらず、その、強いんだってことを見せるだけじゃなくてですね、自称『イスラム国』がなぜ力を得たかというと、カネを握って、カネを儲けた上で、自分たちは領土をつくるんだと。テロリストが領土をつくったり、国づくりやるっていうのは、全く誰もそういう発想はなかったから、発想の転換に引きつけられた、若い人もけっこう多い。で、北アフリカに話を持って行くってことは、やっぱり領土をこうやって、広げようとしてるんだと。最後はこのスペインに、イベリア半島とか、こっちはインドネシアまで広げるんだって話をですね、まるで裏づけるように、領土拡張を続けるんだっていう、野心をアピールしようとしてるわけです。これに、伴って、何が今、起きてるかというと、これです」
村西利恵
「エジプト国民であるコプト教徒を殺害したことで、エジプトのシシ大統領が、リビア内の自称『イスラム国』を空爆。ま、報復攻撃に出たわけです」
青山繁晴
「はい。これが、まんまと罠にはまった大統領と言わざるを得ない」
村西利恵
「シシ大統領のことだったんですね(一同ざわ)」
青山繁晴
「これ、あの、安倍さんがこないだ中東訪問した時に、シシ大統領と仲良く会談もしてるんですけれどね。実はそのエジプトって、あの、アラブの春で、前の大統領が裁判にかけられたり、やっぱり無茶苦茶になったってのご存知ですよね。で、シシ大統領は国防大臣からこうやって権力握っていったんですけど、やっぱり基盤、不安定なんですよね。で、不安定な中で、エジプト人であるコプト教徒21人も惨殺されて何もしなかったら、自分のところに火の粉が飛んできます。前の、ヨルダンの時もそういう話ありましたよね。で、したがって、これ爆撃を始めたわけですよね。で、えー、爆撃を始めてそれで何が起きるかというと、この爆撃が、効果を上げるわけじゃなくてですね、まんまとこの、(自称『イスラム国』の)やりたいことを、その通り、乗ってあげてしまってるんですよね。で、エジプトだけではできないから、アメリカやヨーロッパに、その、助けを求めて、アメリカやヨーロッパが、その、今のところ断ったりしてるわけですよね。で、こういうことを本当は、シシ大統領と会談した安倍さんは、やっぱりもっと積極的に、全然動いてないわけじゃないけど、電話もして、もう事前に本当は食い止めなきゃいけないし、その、今からでも本当は、遅くないと思うんですよね。で、その上でですね、こうやって日本も含めた国際社会の動きがまだまだ鈍い中、その自称『イスラム国』の側はさらにしたたかに、先ほどの動画と合わせて、もう1個ほぼ同時にショッキングな動画を、公開したんです。それは何かというと、これです。はい、出して下さい(VTR出る)」
青山繁晴
「はい。これ、キルクークっていう、後で地図、皆さんにお見せしますが、油田地帯の市中です。で、人間を、あの、例のオレンジ色の服を着せて、檻に入れて、市中引き回しをしてて、そして画像だと一見、キルクークの市民が、この自称『イスラム国』を賛美して、この檻の中に入れられた人間を罵っているように見えますよね」
一同
「ああー」
青山繁晴
「入れられてる人は全部、これ17人いらっしゃるんですが、全部クルド部隊の兵士で、この戦闘中で、捕虜になった、人なんですね。で、本当は捕虜ってのは国際法で保護されなきゃいけないけど、自称『イスラム国』はそんなことは、全く考えてなくて、えー、市中引き回し、そして、あれは、あの、様子からしてですね、ヨルダン空軍中尉と同じような、状態になってるから、もう西側を問わず、どこも、どこの世界の人も、また火あぶりに17人されるんじゃないかと、非常に心配してるわけですよね。で、ちょっと地図を見ていただくとですね」
青山繁晴
「これあの、先週お話しした、話がこの、モースルとかコバニだったわけですね。で、このモースルも、こう油田地帯で、しかも良質の油田地帯ですね。で、これもともと、イラクっていう国なんですけど、今もそういうことになってるけど、本当はこの、モスルや、同じく油田地帯のキルクークあたりは、クルドの自治政府、になってるわけですよね。で、いったんこの、赤い、この嫌な感じの、アメーバみたいなこれがあるように、自称『イスラム国』がずいぶん支配したけど、クルド人が、アメリカの、水面下の支援を受けて、頑張ってかなり取り戻しつつあるわけです。で、まずモースルをかなり取り返したけど、キルクークは、まああの、ちょうど今やり合ってるところ。で、そこのキルクークで、クルド人を捕まえて、これから焼き殺すぞというような、画像を作り、で、しかもですね、あの、日本の評論家の方に、方の中に、あの、ああやって群衆が騒いでるのは群集心理だと、思わず同調しちゃうんだと、いうことをおっしゃった方がいらっしゃるんですが、それは申し訳ないけど違います。そんな生やさしい話じゃなくて、もともとこれ油の採れる所の、クルド人に対して、こう反感持ってるアラブの人もいるんです。ね。ここの中ではアラブ人は少数派なんですよ。で、そういう人を使ってですね、脅したりカネを渡したりして、もうああやって騒ぐと。携帯電話で撮る動作までやらせてるんですよ」
岡安譲
「全部演出…」
青山繁晴
「演出です。なぜ分かるかというと、あそこの地域には西側の諜報員もいるんです。一緒に騒いでるふりしながらそういう様子を見てるから、全部が仕組まれた演出なんですよね。で、その演出によって、その、何を言おうとしてるかというと、これです」
村西利恵
「キルクーク映像の狙いは、カネになる油田地帯を実効支配していると示威」
青山繁晴
「皆さん、話がガチャガチャガチャっとこうつながるの、お分かりいただけますか。これ戦線拡大して、エジプトだリビアだと、いう所に広げなきゃいけない。ね。ところが本当はですね、このあたり(キルクークあたり)の油田をかなり失っている。そしてさらに、油田そのものをアメリカ軍などの空爆で200以上も、もう叩き壊されちゃった。で、したがって、お金がないんじゃないかと、テロリストに思われていて、リクルートがなかなかできなくなってる。ね。で、えー、ここ(エジプト・リビア)で戦線拡大するためには、そのリクルートをしなきゃいけないから、つまり、これですよね。はい、出して下さい」
村西利恵
「新たなテロリストをリクルートするために、お金になる所は押さえてるんだというアピールをした」
青山繁晴
「そうです。で、そういうことがまた、エジプトが空爆したりすると、この動画がスーッと消えるんじゃなくて、例えばこのコーナーでも取り上げざるを得ないように、やっぱり世界で分析せざるを得ないから、ああ、やっぱりこの、モースルは仮に取られても、キルクークの方はもっと巨大な油田地域ですから、やっぱりカネが出るんだと、いうことで、勢力を続けられることにも実はつながるわけですよね」
岡安譲
「うーーん」
青山繁晴
「で、さあ、国際社会の動きは、日本の安倍総理も含めてまだ鈍いと申しましたが、それでも、あの、2つ、新たな動きは出ました。まず1つめ見て下さい。はい、出して下さい」
村西利恵
「アメリカのオバマ大統領は今月11日、自称『イスラム国』に対する限定的な地上作戦へ、決議案を議会に提出しました」
青山繁晴
「はい。これ11日なんですよね。1週間ぐらい前ですよね。思い出していただくと、さあ日本の新聞はですね、ついにオバマさんもやったかみたいにね、いよいよアメリカ軍が地上作戦やる。あの、米軍の軍事行動はそれまでさんざん、当然批判してきたのに今度は期待してるかのような論調が日本の新聞に、どっと現れたんですが、これは、すみません、表現悪いですけど、こんなもの、なんちゃって決議案ですよ」
村西利恵
「なんちゃって…」
青山繁晴
「なんちゃって決議案。これはもう実際にアメリカの議会の人に聞くと、もうみんな呆れてるわけですよ。オバマさんのこれは演出だと」
一同
「演出…」
青山繁晴
「まともに話す気がしないと。どうしてかというとですね、限定的な地上作戦というと、ま、格好良くっていうのも変だけど、何かそれなりの物に見えるじゃないですか。これ中身はですね、だいたい数十人の兵士使った、人質救出作戦で、もうやってるんですよ、ずっと。全部失敗したけど。ヨルダン空軍の、あのカサースベ中尉も救出作戦やって失敗して、火あぶりになった。それからこないだ、まだ26歳の、アメリカ人の女性ボランティア、本当にあの、空軍中尉は爆撃もしてたけど、本当に人々のために働いてた女性を、おそらくはいったん、しかも結婚させた上にですね、死に至らしめた。これあの、自称『イスラム国』は爆撃のせいだと言ってますけどね。あの女性も、救出作戦やったんですよ。で、失敗した挙げ句そうなったから、合衆国で今、何が起きてるかというと、身代金払わないのは正しいけれど、払わないだけで何もしないオバマ大統領は、アメリカ国民の死に対して、責任がないのかって話が、起きてるわけです。それに対抗して、今すでにやってることを、まるで、その、追認してくれみたいな決議案を出しただけだから、何も新しいことをやるっていう決断をしてないんです」
岡安譲
「じゃあ、新しくアメリカの地上部隊が現地に行くということではないわけですね」
青山繁晴
「この決議案については全くそれはありません(一同ざわ)。それで、あの、日本であんまり報道されてないけれども、アメリカ国内では、議会だけじゃなくて一般の人も怒ってるんで、やがてオバマさんは、その、地上部隊を、逆に、出す方向に追い詰められるかもしれないけれども、少なくとも現在のこの決議案については、日本の新聞が書いたような、ものじゃないんですよ。ね。さあその上で、えー、これだけで話が終わったら救いがないですけども、実は、救いは、多少出てきてるんですよ。それ何かというと、これです」
村西利恵
「その救いというのが、国連の安全保障理事会。どういうことでしょう」
青山繁晴
「えー、もう9年ぐらいこのコーナーやってますけど、ずっと見て下さった方々は、あれ?(ずっこける)と今こうなったんじゃないかと(笑)」
村西利恵
「確かに青山さんがあまり誉めてるイメージはない(一同笑)…ですよね」
岡安譲
「国連を誉めるイメージはないですね、確かに(笑)」
青山繁晴
「国連は、最近特にひどい。あの、韓国の悪口言うつもり今ないけれども、歴代の事務総長で韓国出身の今の潘基文事務総長は、これ韓国民の方にね、あの、在日の方々も含めて聞いてほしいんですけど、こんな自分のことしか考えてない、事務総長って今までいないですよ。まずね、自国のことから離れなきゃいけないんです、当たり前じゃないですか、国連の事務総長は(一同同意)。でも、国連の職員を韓国系を優遇するところから実は始まって、日本で報道されてないけれども、それでもう国連の人がみんな嫌になってどんどん退職したり、事務次長が怒ったりして、そしてその挙げ句が今、韓国の大統領選挙立候補したいっていうことばっかりで、もうちょっとでもリスクあることは手を出さない。だから国連は全然機能果たしてないんですよ。果たしてないけど事務総長は置いといて、とりあえず安全保障理事会が、っていうかね、僕、今までこの写真見ただけで嫌なんですよ。これあの、やってるふりして、実際国連は何もやらないから、いざとなったらですね。だけども、今回は違うんですよ。今回は違う。つまり、キーワードで言うと、これなんです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここで後半に向けてのズバリキーワードは、『今回は違うぞ!国連』。ではいったい国連のどういうところが、今、評価されているんでしょうか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「えー、コマーシャル前の青山さんのキーワードは、『今回は違うぞ!国連』。どう評価できるんでしょうか、青山さん」
青山繁晴
「あの、国連っていうのは戦争に勝った国の集まりで、それも欧米中心でしょ。ここに安全保障理事会ってあって、常任理事国、5カ国あるっていうのは皆さんご存知ですよね。そのうち、アジアは中国だけで、あと4カ国、まあロシアも含めると、欧米ですよね。だからその、そもそも欧米中心の考え方で来てるのが国連であって、世界平和は、欧米によって作るっていうのが国連の実態なんですよね。ところが今回、自称『イスラム国』について、やった決議っていうのがですね、西洋批判になってるんですよ。それが今までと、違うということをお話ししたいんですね。実際何をやったかというとこうです」
村西利恵
「国連安全保障理事会が今月12日に、自称『イスラム国』の資金源を遮断する決議を行いました。中身は、身代金を払わない、石油取引をしない、文化財の密売阻止などです」
青山繁晴
「はい。これまずこっち見て下さいね。身代金を払わないと。払った国あるんですよ」
村西利恵
「ありますね」
青山繁晴
「根拠はないと、その、主張してるけれども、フランス・スペインは、払って人質を解放にこぎつけたってのは世界の常識になってて(一同同意)、フランスはさっきの国連安保理事会の常任理事国のひとつですよ(一同同意)。ね。だから、その、国連の中心メンバーのそれも西洋側に対して、今まで払ってたろうと、ね、払っちゃだめだよ、払うから、人質事件が起きてんじゃないかっていう批判を、国連の、安保理が決議を出した」
岡安譲
「確かにそういうことですね」
青山繁晴
「これあくまで、払わないで下さいねって要請ですけれども、しかし、あの、例えばフランスのように安保理の理事国、いや、常任理事国やってて、ウクライナの和平に首突っ込んでる国が、これがあっても今度身代金払えるかってなかなか払いにくいですよね。それから石油取引については、自称『イスラム国』はどうやってお金を作ってきたかというと、この身代金ビジネスもずっとやってきた。だから日本にも、日本もあてにしたわけですけれども、断られたけども。この石油取引でいうと、これも発想の転換で、何度も言いましたが今までのテロリストは、あの、油田攻撃したら火を着けて焼いて喜ぶだけ。夜空焦がして、あ、すごいと言ってただけですよ。ね。その衝撃は大きかったけど、ガラッと方向転換して、あの、そこから油を生産して、すごく安値で売るってことを、やってたんですよね。で、この『アンカー』でも言いましたが、その油は回り回って、例えば僕たちが入れてるガソリンも、あの、入ってる、恐れがある。つまり、西洋の、その資本主義の考え方でいうと、この、こういう物でも石油は石油だから、安けりゃ取引するっていうことで、ずーっと取引してるから、自称『イスラム国』は潤ってたんだろうと」
岡安譲
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、これはですね、石油取引を今後やったら、これは制裁科すっていう決議なんですよ。身代金と違ってですね。これも、いわば西洋批判になってますよね。それから、文化財の密売阻止っていうのは、これは、この中東でよくあることじゃないかと、例えばイラク戦争でも美術館襲って、その、メソポタミア文明のいろんな美術品を、その、奪っていっちゃったと。ニュースそこまでで終わるでしょ。奪っていって、最後に買うの誰ですか。中東の、そのね、例えば王様が買うかもしれないけど、多くは欧米の、その、趣味の方々、お金のある金持ちが、買ってるから、文化財の密売も行われて、こういうのが全部資金源になってますよね。何のことはない、西洋がお金を与えてるじゃないか、それやめろっていうことを、国連が言ったっていうのは、僕は決して意義は小さくないと思うんですよ。じゃあこの話したならば、そもそも自称『イスラム国』っていうのは、何で生まれたのか。そもそも日本人にとって分かりにくい宗教問題でもあるから、分かりにくいって質問も『ギモズバ!』にたくさんいただいてるから、残り3分ですけど、その根幹を少しお話ししたいんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「自称『イスラム国』誕生の根幹。アメリカが石油を狙って仕掛けた、2003年のイラク戦争」
青山繁晴
「はい。これ皆さん、ご承知の通り、僕はイラク戦争の、戦地に行って改めて呆れたのはですね、ここにサッダーム・フセイン大統領っていうね、ま、死刑判決受けて、執行されたことになってるけど、実質、アメリカに殺された、一国の大統領ですね。サッダーム・フセインの独裁は全く庇いませんけど、しかしですね、隣りにいるビン・ラディン、ね、あの、アルカイダのトップだったビン・ラディン、アメリカに殺されましたが、この2人の関係考えるとですね、例えばフセイン大統領施政下の、戦争前のバグダッドに僕は行った時に、知り合った女性でですね、女性の医者で、男性の患者のお腹を割いて手術してる人がバグダッドにいたんですよ。ね。これ(フセイン)はイスラム原理主義と全く考え方が違って、こういうのを、世俗主義っていうんですよ。クルアーン(コーラン)の解釈はいろいろあるけれども、例えば村西利恵ちゃんが、あの、利恵キャスターが立派なお医者だったら、その力をちゃんと活かして、世の中のためになるようにしましょうってことをやってて、世俗主義なんですよ。こっち(ビン・ラディン)はイスラム原理主義で、女性が男性の腹を割くなんてとんでもないと。ね。で、同じイスラム教だけど、同じ中で宗派が違うと、一番憎しみ合うんですよ。これすみません、ちょっと、あの、目で見た方がほんとはいいんだけど、異端は異教より憎しって言うんですよ。ね。異教っていうのは宗教が異なる。キリスト教とイスラム教が対立してるように見えるけど、本当は異端、同じキリスト教の中、同じイスラム教の中で、考え違うと、よけい憎しみ合う。だからこの2人が一番喧嘩してるわけですよ。9・11同時多発テロはこっち(ビン・ラディン)がやったんですよ? なぜアメリカはここ(フセイン)を攻撃するんですか。本当は石油があったからであって、キルクークやモースルの話はそこにつながりますよね。それなのに日本の小泉総理は、この、手足縛られた状態で、今の憲法のもとで何もできない自衛隊を、イラクに送ったっていうのは、イラク戦争の実は真相であって、で、これが、どうして自称『イスラム国』につながっていくかというと、たった今のことで言うと、例えばこれがあるわけです」
村西利恵
「アメリカはイラクから2011年に完全撤退しました」
岡安譲
「ええ、ええ」
青山繁晴
「ブッシュ政権のあとの、オバマ大統領が、もうアメリカの若者を、死に追い詰めないということで、いわば8年後にイラクから完全撤退した。これは本当は負けたんですよね。テロリストには勝てなかった。サッダーム・フセイン大統領の戦車隊には勝てたけど、軍服も着てないテロリストに対しては、どう戦っていいか分からなくて、僕は戦地でその現場に何度も遭遇しましたが。要するに赤ちゃんに、爆弾を巻き付けたりしてる戦法だとアメリカ軍はどうしようもなかったわけですよ。で、そういうこともありますが、根幹、たった今の根幹は、何かというと、実はこれなんですよね」
村西利恵
「アメリカでは、シェール革命が起こった」
青山繁晴
「これ、アメリカの国内の国土に、ね、国内の領土(笑)、当たり前ですけど、そこに深く差して、そこからこのシェールオイルを取り出してるところで、国内でシェールオイルが、あるいはシェールガスが採れるようになったから、もう中東あんまりいらないわけですよ。若者を送り込んで支配する必要がなくなったんで、だから撤退したんであって」
村西利恵
「勝手ですね」
青山繁晴
「で、勝手にそうやって、強大な、50万も、本当は送り込めるアメリカ軍が、いなくなったからたった3万弱の、自称『イスラム国』がこんなに暴れ回ることができていて、そしてイラクをいったん滅ぼしたから、イラクの正規軍の、元の将軍とかがこの自称『イスラム国』の一派を、ね、あの、軍事的な、あの、指図もしてるわけですよ。だからもともとは、西洋が生んだものなんですよ。で、その一番根っこに何があるかというと、これです」
村西利恵
「今、世界がどのように分かれているか宗教でいうと、一神教と多神教があります」
青山繁晴
「はい。あの、もちろんその、ほんとはもっと細かく分けなきゃいけません。あの、時間がないからといって乱暴な物言いになるのはちょっと許して下さいね。でも基本的には、一神教と多神教とあって、キリスト教もイスラム教も一神教です。世界に、1人の神様しか、いない。あるいは、それ以外いてはならないと。ね。で、日本とか、あるいはインドっていうのは、そうじゃなくて、この日本だったら、この、紙1枚にも神が宿ってですよ、ね、僕のつけてるマイクにも神が宿り、ね、もちろん村西利恵キャスターにも宿り、堀田さんや、岡安さんにも宿るっていうその、ま、一木一草(いちぼくいっそう)、一つの木、一つの草にも神は宿る。ね。そういう考え方と、真っ二つに本当は分かれてる面があって、一神教だとどうなるかというと、はい、出して下さい」
村西利恵
「一神教は世界を支配」
青山繁晴
「一人の神様しかいちゃいけないんだから、残りの神様は否定しなきゃいけない。で、その神によって、全部世界はコントロールされなきゃいけないっていうから、アメリカがやってきたように、世界を支配する考え方になるわけですよ。で、多神教の世界だと、なるわけがないじゃないですか。つまり、どこにも神様いるんだから、いろんな、その、手助けをお互いにすればいいって考え方になるんであって。さっきの国連の動きというのはですね、もちろん政治的にはね、ロシアが上手く立ち回ってああいうことやったとか、話はあるんですよ? しかし、そういう目の前のことだけじゃなくて、世界が日本に何を期待してるか。一神教でもうさんざん殺し合って疲れた世界に、日本はそろそろ貢献しませんかって話であって、最後に報道番組にしては、不思議な絵を見ていただきます。はい、出して下さい」
青山繁晴
「はい。これは、子供たちの絵ですけれど、あの、今日、子供をめぐる、悲しいニュースもありましたけれど、でも、多くの健全な家庭で、子供たちに何を教えてるか。あなたは、ね、こういう男の子、女の子に、自分のことだけ考えてればいいのよと、他の子なんかかまっちゃだめよ、そんなことしたら、何かこの、いじめに巻き込まれたり、喧嘩に巻き込まれたりするかもしれないから、自分のことだけ考えてなさいと、言ってる親御さんいらっしゃいますか? ね。いるかもしれないけれど、基本的には、自分のことだけじゃなくてみんなのこと考えましょうね、会社員になっても、どういう仕事しててもそうですよと。そのことを、普通に国際社会でも実行することを、実は日本が、今、世界から求められていて、で、それは今までの敗戦後の70年の歩みと、やや違うから、もちろん不安はありますけれど、自分の子供に語ることを、世界に対しても同じように、何も変えないで、貫いて語るってことが、求められてるんじゃないでしょうか。ま、あの、すみません、あの、僕はまだ死にはしないでしょうが、でも、遺言のひとつとして、皆さんに、問題提起です。あくまで考えていただくのは皆さんで、結論を押し付けるつもりは全くありませんけれども、今の世界の動き、自称『イスラム国』と、私たち日本国民の生き方がどういうふうにつながるかっていうことを、私たちのやわらかい多神教、ね、宗教とも言えないような、そういうやわらかい生き方を活かせるように、なりたいという問題提起だと、考えていたければと思います」
岡安譲
「はい。ありがとうございました。以上、青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」
(いったんCM。他のニュース報道のあと)
岡安譲
「今日さまざまなニュースをお伝えして、青山さんのお話聞いてると、やっぱり国際社会における日本の立場、これっていうのはやっぱりますます重要になるっていうことですよね」
青山繁晴
「そうですね。画期的に大事になっていますよね」
(5時台の番組終了)
____________________________内容紹介ここまで
前に言ったように、私は当面はISILという呼称を使っていきます。
少なくとも字面で「国」と表示されていない分だけマシかなと思うので。
ISILというモンスターが生まれてしまった原因を、今日改めて学習することができました。
村西利恵さんの「(アメリカは)勝手ですね」ってツッコミに秘かにウケたσ(^_^;
○首相官邸への意見・感想はこちら
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
★月刊WILL2015年3月号にて青山繁晴さんの新連載スタートしています!
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この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
●選挙権“18歳”に引き下げへ
●姉妹殺害で母親逮捕 育児の悩み打ち明け
●ウクライナ停戦合意 発効3日で事実上崩壊
拙ブログで紹介しきれなかった他の青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
新ブログになりました。旧ブログのデータは新ブログに移転済みです。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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「さて、今日は水曜日、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーですが、今日はどのようなお話でしょうか」
青山繁晴
「ええ、まあ、あの、今日はストレートニュースで日本国内のショッキングな、あの、話も、いくつもね、ま、いつもですけど、あったんですけど、世界では例の自称『イスラム国』っていう、連中の、まあ、見るに堪えないような、振る舞いが止まらなくてですね」
岡安譲
「そうですねえ」
青山繁晴
「で、また、非常にショッキングな動画が2つ新たに、公開されまして、あの、ひとつは、コプト教徒、コプト教徒って、もちろんあんまり馴染みないと思うんですけど、あの、要するにキリスト教の、少数派なんですよね。で、普通エジプトにいるってよく言われるんですけど、エジプトにもいらっしゃるけれどね、あの、80万前後いらっしゃるけれども、あの、キリストが磔になられた場所があるじゃないですか、エルサレムに。そのゴルゴタの丘にだんだんだんだんキリストが、あの、主、イエス・キリストが十字架背負って歩かれた道がそのまま残ってて、そこをずっと、誰でもたどれるんですよ。石畳の道ですから。2000年前のがそのまま残ってて。で、最後に、その、人の住まいみたいなとこをくぐり抜けて、ゴルゴタの丘に着くんですが、その住まいがコプト教徒なんですよ」
岡安譲
「ああ、なるほど」
青山繁晴
「で、あの、僕は非常に、あの、印象に残って、コプト教徒ってのはやっぱりキリストのそばにいる人たちかなと思ってね、多少付き合いを続けてるんですけど、まああの、いろんな人いますよもちろん、ただね、全体にとっても謙虚で穏やかな人、そういう人たちをこの自称『イスラム国』が、海辺に連れていって、オレンジ色の服を着せて、そして順番に首をはねていくっていうね、あの、動画なども公開されて、まあこれもあの、たくさん無残な現場を見てきた僕にとっても、ショックなんですけど、そのショックを通じてですね、やっぱり僕たち日本がやらなきゃいけないことがあるなというのを、大変痛感してますんで、そのことを今日皆さんと一緒に考えたいんですが、最初のキーワードは、これです(フリップ出す)」
岡安譲
「『罠にハマった大統領』」
青山繁晴
「うん。日本ともご縁の深い、ある大統領が、自称『イスラム国』の罠に、ハマってしまっていて、えー、事態がさらに悪化してるというお話も、含めて、いたしたいと思います」
岡安譲
「はい、分かりました。コマーシャルのあと、青山さんの解説です」
(いったんCM)
岡安譲
「えー、勝手に『イスラム国』と名乗る過激派組織。次々と残虐な動画を公開してるわけなんですが、新たに公開された2つの動画には、ある狙いが隠されていると、いうことなんですね。青山さん、お願いします」
堀田篤
「よろしくお願いします」
青山繁晴
「まあ今、岡安キャスターが言ってくれた通り、動画と呼んでるわけですね。動画って本来まあ、YouTubeなどに素人が、画像を作って、動く画像を作ってアップすることって印象ですけど、これあの、自称『イスラム国』の出してくるいわゆる動画ってのは、ハリウッド映画みたいな、これ見ても分かるでしょ。この目線の配り方とか、とても素人の作った物じゃない」
岡安譲
「高度な編集っていう感じがしますね」
青山繁晴
「ええ、高度な編集、その、それだけじゃなくて、政治的・社会的な狙い、それも世界に広げた狙いっていうのが、すごくしたたかに組み込んであってですね。で、今回も極めて残虐な、あの、動画なんですけれども、映像なんですけれども、そこに込められた狙いってのは本当にしたたかで、だから、ちょっと辛くても、目をそむけないでこの動画見るしかないんです。ちょっと出してくれますか(VTR出る)」
青山繁晴
「はい。これあの、エジプトの隣のリビアの海岸を、この、コプト教徒が歩かされていて、あの、私たち、日本国民の、湯川さん、後藤さんと同じように、例のオレンジ色の服を着せられてるわけですね」
青山繁晴
「で、コプト教徒っていうのは、例えば、ガリ国連事務総長っていらっしゃったでしょ、エジプト出身の。そのガリさんも、ま、ほんとはガーリーっていうんですけど、コプトの出身、コプトの信者なんですけど、全体的には恵まれてない人が多いから、先ほどの方々も大半がですね、ま、21人、惨殺されたんですが、大半は、出稼ぎに、その、政情不安のリビアに、あの、行ってるところをこう捕まえられたと、いうことなんですよね」
青山繁晴
「で、どうして、その、こういう、穏やかな暮らしをして、しかも恵まれない立場の人が多いコプト教徒をこうやって惨殺しなきゃいけなかったか。わざわざこのタイミングで、なぜ自称『イスラム国』が出したかというと、まず狙いのひとつは、1つめはこれなんですね。出して下さい」
村西利恵
「次の画面です。コプト教徒殺害の狙い、1つめは、イスラム教VSキリスト教という宗教戦争に戻したい。どういうことでしょうか」
青山繁晴
「これあの、ま、戻したいってのはキーワードなんですが、これ思い出して下さい。こういうことがありましたよね。はい、出して下さい」
村西利恵
「ヨルダン人パイロットの火あぶり以降、イスラム教徒からの反感が高まっている」
青山繁晴
「はい、ヨルダン空軍の若い中尉だったカサースベさんを、檻に入れた上で、ガソリンをかけて、火を着けて殺害するっていう、まあ無茶苦茶に残虐なことをやったんですが、それ単に、あの、僕ら、イスラム教徒じゃない人間が見て残虐と思うだけじゃなくて、イスラム教徒の方々にとって大変ショックだったのはですね、あの、イスラム教に聖典がありますね。あの、日本語だとコーラン、正しくはクルアーンですが、そのクルアーンの中に、その、アッラーの振るまいとして、この、火刑と、火の刑ですね、解釈できる部分は、あるんです。で、これは例えばその、異教徒を殺害うんぬんなんかの言葉も出てくるんですが、その、過激派は勝手な解釈してるけど、その、本来は、その、人間が勝手にそういうことしちゃいけない、異教徒殺害うんぬんも、その、イスラム教徒が酷い目にあった時にはちゃんと、反撃しなさいって意味であって、この、火を使った処刑っていうのも、その、いわばアッラーのご意思として、天国・地獄に、人間が分けられることになってるから、そういう、その、神の行為なんですよね。それを、ただの人間にすぎない自称『イスラム国』が、ま、あからさまにやって、それを、映像で公開したことによって、僕たち西側の人間だけじゃなくて、この、イスラム教の内部から、もう彼らだけは許せないっていうものすごい怒りがですね、あの、非イスラム教徒の僕らにはなかなか実感としてないけど、僕の知り合いのイスラム教徒はもうほんとにこの、カサースベ中尉の、火あぶりの公開のあとは、もう人が変わったのかというぐらい、温厚な人まで、怒ってるわけですよね。で、これはさしもの自称『イスラム国』もこのままじゃやっていけないわけですよ」
村西利恵
「うーん」
青山繁晴
「そこで、つまりキリスト教の中でも、その、少数派のコプト教徒、もともと、まあ差別された存在でもあるから、そういう差別感情もうまく使いながらですね、やっぱりイスラム教対キリスト教の宗教戦争なんだと、いうことを強調しようとしてるんですよね」
岡安譲
「反感を逸らしたいわけですね、イスラム教徒の」
青山繁晴
「うーん、逸らすっていうか、その、自分たちのやってることは、実は理由があるんだっていう原点に戻したい。逸らすというよりは元に戻そうという…」
岡安譲
「元に戻すということですか」
青山繁晴
「…動きですね。ま、これは、焦りでもあるわけですね。で、もうひとつ、んー、さらにしたたかな狙いがあってですね、それが先ほどのキーワードと関係するんですが、それはこれです」
村西利恵
「2つめの狙いは、戦線を拡大し、『領土』拡張の野心をアピール」
青山繁晴
「はい。あの、中東の話っていうのは、こういうことでもないとなかなか地図が、ふつう頭に浮かんでこない、場合が多いですから、分かりにくいと思うんですが、ちょっとこれ見ていただくとですね。これあの、自称『イスラム国』の支配地域って、このあたりですよね(一同同意)」
青山繁晴
「シリアの北部、その、イラクの北部。ね。あるいは、ま、トルコの南部まで行ってないけど、だいたいこのあたりなわけですよ。で、このあたりで、この、だんだん自称『イスラム国』が追い詰められてきてるわけです。こないだの放送で言った通り、クルドの女性部隊の活躍もあって。で、それが、パーンとこのリビア、そしてエジプトにこう飛ばすっていうことなんですよね。これ、アフリカ大陸です、広大な。ここ地中海ですけど、その北アフリカに、一気に飛ばすと、いうのは、その、どういう狙いがあるかというと、まずその、戦線を拡大して、自称『イスラム国』は相変わらず、その、強いんだってことを見せるだけじゃなくてですね、自称『イスラム国』がなぜ力を得たかというと、カネを握って、カネを儲けた上で、自分たちは領土をつくるんだと。テロリストが領土をつくったり、国づくりやるっていうのは、全く誰もそういう発想はなかったから、発想の転換に引きつけられた、若い人もけっこう多い。で、北アフリカに話を持って行くってことは、やっぱり領土をこうやって、広げようとしてるんだと。最後はこのスペインに、イベリア半島とか、こっちはインドネシアまで広げるんだって話をですね、まるで裏づけるように、領土拡張を続けるんだっていう、野心をアピールしようとしてるわけです。これに、伴って、何が今、起きてるかというと、これです」
村西利恵
「エジプト国民であるコプト教徒を殺害したことで、エジプトのシシ大統領が、リビア内の自称『イスラム国』を空爆。ま、報復攻撃に出たわけです」
青山繁晴
「はい。これが、まんまと罠にはまった大統領と言わざるを得ない」
村西利恵
「シシ大統領のことだったんですね(一同ざわ)」
青山繁晴
「これ、あの、安倍さんがこないだ中東訪問した時に、シシ大統領と仲良く会談もしてるんですけれどね。実はそのエジプトって、あの、アラブの春で、前の大統領が裁判にかけられたり、やっぱり無茶苦茶になったってのご存知ですよね。で、シシ大統領は国防大臣からこうやって権力握っていったんですけど、やっぱり基盤、不安定なんですよね。で、不安定な中で、エジプト人であるコプト教徒21人も惨殺されて何もしなかったら、自分のところに火の粉が飛んできます。前の、ヨルダンの時もそういう話ありましたよね。で、したがって、これ爆撃を始めたわけですよね。で、えー、爆撃を始めてそれで何が起きるかというと、この爆撃が、効果を上げるわけじゃなくてですね、まんまとこの、(自称『イスラム国』の)やりたいことを、その通り、乗ってあげてしまってるんですよね。で、エジプトだけではできないから、アメリカやヨーロッパに、その、助けを求めて、アメリカやヨーロッパが、その、今のところ断ったりしてるわけですよね。で、こういうことを本当は、シシ大統領と会談した安倍さんは、やっぱりもっと積極的に、全然動いてないわけじゃないけど、電話もして、もう事前に本当は食い止めなきゃいけないし、その、今からでも本当は、遅くないと思うんですよね。で、その上でですね、こうやって日本も含めた国際社会の動きがまだまだ鈍い中、その自称『イスラム国』の側はさらにしたたかに、先ほどの動画と合わせて、もう1個ほぼ同時にショッキングな動画を、公開したんです。それは何かというと、これです。はい、出して下さい(VTR出る)」
青山繁晴
「はい。これ、キルクークっていう、後で地図、皆さんにお見せしますが、油田地帯の市中です。で、人間を、あの、例のオレンジ色の服を着せて、檻に入れて、市中引き回しをしてて、そして画像だと一見、キルクークの市民が、この自称『イスラム国』を賛美して、この檻の中に入れられた人間を罵っているように見えますよね」
一同
「ああー」
青山繁晴
「入れられてる人は全部、これ17人いらっしゃるんですが、全部クルド部隊の兵士で、この戦闘中で、捕虜になった、人なんですね。で、本当は捕虜ってのは国際法で保護されなきゃいけないけど、自称『イスラム国』はそんなことは、全く考えてなくて、えー、市中引き回し、そして、あれは、あの、様子からしてですね、ヨルダン空軍中尉と同じような、状態になってるから、もう西側を問わず、どこも、どこの世界の人も、また火あぶりに17人されるんじゃないかと、非常に心配してるわけですよね。で、ちょっと地図を見ていただくとですね」
青山繁晴
「これあの、先週お話しした、話がこの、モースルとかコバニだったわけですね。で、このモースルも、こう油田地帯で、しかも良質の油田地帯ですね。で、これもともと、イラクっていう国なんですけど、今もそういうことになってるけど、本当はこの、モスルや、同じく油田地帯のキルクークあたりは、クルドの自治政府、になってるわけですよね。で、いったんこの、赤い、この嫌な感じの、アメーバみたいなこれがあるように、自称『イスラム国』がずいぶん支配したけど、クルド人が、アメリカの、水面下の支援を受けて、頑張ってかなり取り戻しつつあるわけです。で、まずモースルをかなり取り返したけど、キルクークは、まああの、ちょうど今やり合ってるところ。で、そこのキルクークで、クルド人を捕まえて、これから焼き殺すぞというような、画像を作り、で、しかもですね、あの、日本の評論家の方に、方の中に、あの、ああやって群衆が騒いでるのは群集心理だと、思わず同調しちゃうんだと、いうことをおっしゃった方がいらっしゃるんですが、それは申し訳ないけど違います。そんな生やさしい話じゃなくて、もともとこれ油の採れる所の、クルド人に対して、こう反感持ってるアラブの人もいるんです。ね。ここの中ではアラブ人は少数派なんですよ。で、そういう人を使ってですね、脅したりカネを渡したりして、もうああやって騒ぐと。携帯電話で撮る動作までやらせてるんですよ」
岡安譲
「全部演出…」
青山繁晴
「演出です。なぜ分かるかというと、あそこの地域には西側の諜報員もいるんです。一緒に騒いでるふりしながらそういう様子を見てるから、全部が仕組まれた演出なんですよね。で、その演出によって、その、何を言おうとしてるかというと、これです」
村西利恵
「キルクーク映像の狙いは、カネになる油田地帯を実効支配していると示威」
青山繁晴
「皆さん、話がガチャガチャガチャっとこうつながるの、お分かりいただけますか。これ戦線拡大して、エジプトだリビアだと、いう所に広げなきゃいけない。ね。ところが本当はですね、このあたり(キルクークあたり)の油田をかなり失っている。そしてさらに、油田そのものをアメリカ軍などの空爆で200以上も、もう叩き壊されちゃった。で、したがって、お金がないんじゃないかと、テロリストに思われていて、リクルートがなかなかできなくなってる。ね。で、えー、ここ(エジプト・リビア)で戦線拡大するためには、そのリクルートをしなきゃいけないから、つまり、これですよね。はい、出して下さい」
村西利恵
「新たなテロリストをリクルートするために、お金になる所は押さえてるんだというアピールをした」
青山繁晴
「そうです。で、そういうことがまた、エジプトが空爆したりすると、この動画がスーッと消えるんじゃなくて、例えばこのコーナーでも取り上げざるを得ないように、やっぱり世界で分析せざるを得ないから、ああ、やっぱりこの、モースルは仮に取られても、キルクークの方はもっと巨大な油田地域ですから、やっぱりカネが出るんだと、いうことで、勢力を続けられることにも実はつながるわけですよね」
岡安譲
「うーーん」
青山繁晴
「で、さあ、国際社会の動きは、日本の安倍総理も含めてまだ鈍いと申しましたが、それでも、あの、2つ、新たな動きは出ました。まず1つめ見て下さい。はい、出して下さい」
村西利恵
「アメリカのオバマ大統領は今月11日、自称『イスラム国』に対する限定的な地上作戦へ、決議案を議会に提出しました」
青山繁晴
「はい。これ11日なんですよね。1週間ぐらい前ですよね。思い出していただくと、さあ日本の新聞はですね、ついにオバマさんもやったかみたいにね、いよいよアメリカ軍が地上作戦やる。あの、米軍の軍事行動はそれまでさんざん、当然批判してきたのに今度は期待してるかのような論調が日本の新聞に、どっと現れたんですが、これは、すみません、表現悪いですけど、こんなもの、なんちゃって決議案ですよ」
村西利恵
「なんちゃって…」
青山繁晴
「なんちゃって決議案。これはもう実際にアメリカの議会の人に聞くと、もうみんな呆れてるわけですよ。オバマさんのこれは演出だと」
一同
「演出…」
青山繁晴
「まともに話す気がしないと。どうしてかというとですね、限定的な地上作戦というと、ま、格好良くっていうのも変だけど、何かそれなりの物に見えるじゃないですか。これ中身はですね、だいたい数十人の兵士使った、人質救出作戦で、もうやってるんですよ、ずっと。全部失敗したけど。ヨルダン空軍の、あのカサースベ中尉も救出作戦やって失敗して、火あぶりになった。それからこないだ、まだ26歳の、アメリカ人の女性ボランティア、本当にあの、空軍中尉は爆撃もしてたけど、本当に人々のために働いてた女性を、おそらくはいったん、しかも結婚させた上にですね、死に至らしめた。これあの、自称『イスラム国』は爆撃のせいだと言ってますけどね。あの女性も、救出作戦やったんですよ。で、失敗した挙げ句そうなったから、合衆国で今、何が起きてるかというと、身代金払わないのは正しいけれど、払わないだけで何もしないオバマ大統領は、アメリカ国民の死に対して、責任がないのかって話が、起きてるわけです。それに対抗して、今すでにやってることを、まるで、その、追認してくれみたいな決議案を出しただけだから、何も新しいことをやるっていう決断をしてないんです」
岡安譲
「じゃあ、新しくアメリカの地上部隊が現地に行くということではないわけですね」
青山繁晴
「この決議案については全くそれはありません(一同ざわ)。それで、あの、日本であんまり報道されてないけれども、アメリカ国内では、議会だけじゃなくて一般の人も怒ってるんで、やがてオバマさんは、その、地上部隊を、逆に、出す方向に追い詰められるかもしれないけれども、少なくとも現在のこの決議案については、日本の新聞が書いたような、ものじゃないんですよ。ね。さあその上で、えー、これだけで話が終わったら救いがないですけども、実は、救いは、多少出てきてるんですよ。それ何かというと、これです」
村西利恵
「その救いというのが、国連の安全保障理事会。どういうことでしょう」
青山繁晴
「えー、もう9年ぐらいこのコーナーやってますけど、ずっと見て下さった方々は、あれ?(ずっこける)と今こうなったんじゃないかと(笑)」
村西利恵
「確かに青山さんがあまり誉めてるイメージはない(一同笑)…ですよね」
岡安譲
「国連を誉めるイメージはないですね、確かに(笑)」
青山繁晴
「国連は、最近特にひどい。あの、韓国の悪口言うつもり今ないけれども、歴代の事務総長で韓国出身の今の潘基文事務総長は、これ韓国民の方にね、あの、在日の方々も含めて聞いてほしいんですけど、こんな自分のことしか考えてない、事務総長って今までいないですよ。まずね、自国のことから離れなきゃいけないんです、当たり前じゃないですか、国連の事務総長は(一同同意)。でも、国連の職員を韓国系を優遇するところから実は始まって、日本で報道されてないけれども、それでもう国連の人がみんな嫌になってどんどん退職したり、事務次長が怒ったりして、そしてその挙げ句が今、韓国の大統領選挙立候補したいっていうことばっかりで、もうちょっとでもリスクあることは手を出さない。だから国連は全然機能果たしてないんですよ。果たしてないけど事務総長は置いといて、とりあえず安全保障理事会が、っていうかね、僕、今までこの写真見ただけで嫌なんですよ。これあの、やってるふりして、実際国連は何もやらないから、いざとなったらですね。だけども、今回は違うんですよ。今回は違う。つまり、キーワードで言うと、これなんです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここで後半に向けてのズバリキーワードは、『今回は違うぞ!国連』。ではいったい国連のどういうところが、今、評価されているんでしょうか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「えー、コマーシャル前の青山さんのキーワードは、『今回は違うぞ!国連』。どう評価できるんでしょうか、青山さん」
青山繁晴
「あの、国連っていうのは戦争に勝った国の集まりで、それも欧米中心でしょ。ここに安全保障理事会ってあって、常任理事国、5カ国あるっていうのは皆さんご存知ですよね。そのうち、アジアは中国だけで、あと4カ国、まあロシアも含めると、欧米ですよね。だからその、そもそも欧米中心の考え方で来てるのが国連であって、世界平和は、欧米によって作るっていうのが国連の実態なんですよね。ところが今回、自称『イスラム国』について、やった決議っていうのがですね、西洋批判になってるんですよ。それが今までと、違うということをお話ししたいんですね。実際何をやったかというとこうです」
村西利恵
「国連安全保障理事会が今月12日に、自称『イスラム国』の資金源を遮断する決議を行いました。中身は、身代金を払わない、石油取引をしない、文化財の密売阻止などです」
青山繁晴
「はい。これまずこっち見て下さいね。身代金を払わないと。払った国あるんですよ」
村西利恵
「ありますね」
青山繁晴
「根拠はないと、その、主張してるけれども、フランス・スペインは、払って人質を解放にこぎつけたってのは世界の常識になってて(一同同意)、フランスはさっきの国連安保理事会の常任理事国のひとつですよ(一同同意)。ね。だから、その、国連の中心メンバーのそれも西洋側に対して、今まで払ってたろうと、ね、払っちゃだめだよ、払うから、人質事件が起きてんじゃないかっていう批判を、国連の、安保理が決議を出した」
岡安譲
「確かにそういうことですね」
青山繁晴
「これあくまで、払わないで下さいねって要請ですけれども、しかし、あの、例えばフランスのように安保理の理事国、いや、常任理事国やってて、ウクライナの和平に首突っ込んでる国が、これがあっても今度身代金払えるかってなかなか払いにくいですよね。それから石油取引については、自称『イスラム国』はどうやってお金を作ってきたかというと、この身代金ビジネスもずっとやってきた。だから日本にも、日本もあてにしたわけですけれども、断られたけども。この石油取引でいうと、これも発想の転換で、何度も言いましたが今までのテロリストは、あの、油田攻撃したら火を着けて焼いて喜ぶだけ。夜空焦がして、あ、すごいと言ってただけですよ。ね。その衝撃は大きかったけど、ガラッと方向転換して、あの、そこから油を生産して、すごく安値で売るってことを、やってたんですよね。で、この『アンカー』でも言いましたが、その油は回り回って、例えば僕たちが入れてるガソリンも、あの、入ってる、恐れがある。つまり、西洋の、その資本主義の考え方でいうと、この、こういう物でも石油は石油だから、安けりゃ取引するっていうことで、ずーっと取引してるから、自称『イスラム国』は潤ってたんだろうと」
岡安譲
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、これはですね、石油取引を今後やったら、これは制裁科すっていう決議なんですよ。身代金と違ってですね。これも、いわば西洋批判になってますよね。それから、文化財の密売阻止っていうのは、これは、この中東でよくあることじゃないかと、例えばイラク戦争でも美術館襲って、その、メソポタミア文明のいろんな美術品を、その、奪っていっちゃったと。ニュースそこまでで終わるでしょ。奪っていって、最後に買うの誰ですか。中東の、そのね、例えば王様が買うかもしれないけど、多くは欧米の、その、趣味の方々、お金のある金持ちが、買ってるから、文化財の密売も行われて、こういうのが全部資金源になってますよね。何のことはない、西洋がお金を与えてるじゃないか、それやめろっていうことを、国連が言ったっていうのは、僕は決して意義は小さくないと思うんですよ。じゃあこの話したならば、そもそも自称『イスラム国』っていうのは、何で生まれたのか。そもそも日本人にとって分かりにくい宗教問題でもあるから、分かりにくいって質問も『ギモズバ!』にたくさんいただいてるから、残り3分ですけど、その根幹を少しお話ししたいんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「自称『イスラム国』誕生の根幹。アメリカが石油を狙って仕掛けた、2003年のイラク戦争」
青山繁晴
「はい。これ皆さん、ご承知の通り、僕はイラク戦争の、戦地に行って改めて呆れたのはですね、ここにサッダーム・フセイン大統領っていうね、ま、死刑判決受けて、執行されたことになってるけど、実質、アメリカに殺された、一国の大統領ですね。サッダーム・フセインの独裁は全く庇いませんけど、しかしですね、隣りにいるビン・ラディン、ね、あの、アルカイダのトップだったビン・ラディン、アメリカに殺されましたが、この2人の関係考えるとですね、例えばフセイン大統領施政下の、戦争前のバグダッドに僕は行った時に、知り合った女性でですね、女性の医者で、男性の患者のお腹を割いて手術してる人がバグダッドにいたんですよ。ね。これ(フセイン)はイスラム原理主義と全く考え方が違って、こういうのを、世俗主義っていうんですよ。クルアーン(コーラン)の解釈はいろいろあるけれども、例えば村西利恵ちゃんが、あの、利恵キャスターが立派なお医者だったら、その力をちゃんと活かして、世の中のためになるようにしましょうってことをやってて、世俗主義なんですよ。こっち(ビン・ラディン)はイスラム原理主義で、女性が男性の腹を割くなんてとんでもないと。ね。で、同じイスラム教だけど、同じ中で宗派が違うと、一番憎しみ合うんですよ。これすみません、ちょっと、あの、目で見た方がほんとはいいんだけど、異端は異教より憎しって言うんですよ。ね。異教っていうのは宗教が異なる。キリスト教とイスラム教が対立してるように見えるけど、本当は異端、同じキリスト教の中、同じイスラム教の中で、考え違うと、よけい憎しみ合う。だからこの2人が一番喧嘩してるわけですよ。9・11同時多発テロはこっち(ビン・ラディン)がやったんですよ? なぜアメリカはここ(フセイン)を攻撃するんですか。本当は石油があったからであって、キルクークやモースルの話はそこにつながりますよね。それなのに日本の小泉総理は、この、手足縛られた状態で、今の憲法のもとで何もできない自衛隊を、イラクに送ったっていうのは、イラク戦争の実は真相であって、で、これが、どうして自称『イスラム国』につながっていくかというと、たった今のことで言うと、例えばこれがあるわけです」
村西利恵
「アメリカはイラクから2011年に完全撤退しました」
岡安譲
「ええ、ええ」
青山繁晴
「ブッシュ政権のあとの、オバマ大統領が、もうアメリカの若者を、死に追い詰めないということで、いわば8年後にイラクから完全撤退した。これは本当は負けたんですよね。テロリストには勝てなかった。サッダーム・フセイン大統領の戦車隊には勝てたけど、軍服も着てないテロリストに対しては、どう戦っていいか分からなくて、僕は戦地でその現場に何度も遭遇しましたが。要するに赤ちゃんに、爆弾を巻き付けたりしてる戦法だとアメリカ軍はどうしようもなかったわけですよ。で、そういうこともありますが、根幹、たった今の根幹は、何かというと、実はこれなんですよね」
村西利恵
「アメリカでは、シェール革命が起こった」
青山繁晴
「これ、アメリカの国内の国土に、ね、国内の領土(笑)、当たり前ですけど、そこに深く差して、そこからこのシェールオイルを取り出してるところで、国内でシェールオイルが、あるいはシェールガスが採れるようになったから、もう中東あんまりいらないわけですよ。若者を送り込んで支配する必要がなくなったんで、だから撤退したんであって」
村西利恵
「勝手ですね」
青山繁晴
「で、勝手にそうやって、強大な、50万も、本当は送り込めるアメリカ軍が、いなくなったからたった3万弱の、自称『イスラム国』がこんなに暴れ回ることができていて、そしてイラクをいったん滅ぼしたから、イラクの正規軍の、元の将軍とかがこの自称『イスラム国』の一派を、ね、あの、軍事的な、あの、指図もしてるわけですよ。だからもともとは、西洋が生んだものなんですよ。で、その一番根っこに何があるかというと、これです」
村西利恵
「今、世界がどのように分かれているか宗教でいうと、一神教と多神教があります」
青山繁晴
「はい。あの、もちろんその、ほんとはもっと細かく分けなきゃいけません。あの、時間がないからといって乱暴な物言いになるのはちょっと許して下さいね。でも基本的には、一神教と多神教とあって、キリスト教もイスラム教も一神教です。世界に、1人の神様しか、いない。あるいは、それ以外いてはならないと。ね。で、日本とか、あるいはインドっていうのは、そうじゃなくて、この日本だったら、この、紙1枚にも神が宿ってですよ、ね、僕のつけてるマイクにも神が宿り、ね、もちろん村西利恵キャスターにも宿り、堀田さんや、岡安さんにも宿るっていうその、ま、一木一草(いちぼくいっそう)、一つの木、一つの草にも神は宿る。ね。そういう考え方と、真っ二つに本当は分かれてる面があって、一神教だとどうなるかというと、はい、出して下さい」
村西利恵
「一神教は世界を支配」
青山繁晴
「一人の神様しかいちゃいけないんだから、残りの神様は否定しなきゃいけない。で、その神によって、全部世界はコントロールされなきゃいけないっていうから、アメリカがやってきたように、世界を支配する考え方になるわけですよ。で、多神教の世界だと、なるわけがないじゃないですか。つまり、どこにも神様いるんだから、いろんな、その、手助けをお互いにすればいいって考え方になるんであって。さっきの国連の動きというのはですね、もちろん政治的にはね、ロシアが上手く立ち回ってああいうことやったとか、話はあるんですよ? しかし、そういう目の前のことだけじゃなくて、世界が日本に何を期待してるか。一神教でもうさんざん殺し合って疲れた世界に、日本はそろそろ貢献しませんかって話であって、最後に報道番組にしては、不思議な絵を見ていただきます。はい、出して下さい」
青山繁晴
「はい。これは、子供たちの絵ですけれど、あの、今日、子供をめぐる、悲しいニュースもありましたけれど、でも、多くの健全な家庭で、子供たちに何を教えてるか。あなたは、ね、こういう男の子、女の子に、自分のことだけ考えてればいいのよと、他の子なんかかまっちゃだめよ、そんなことしたら、何かこの、いじめに巻き込まれたり、喧嘩に巻き込まれたりするかもしれないから、自分のことだけ考えてなさいと、言ってる親御さんいらっしゃいますか? ね。いるかもしれないけれど、基本的には、自分のことだけじゃなくてみんなのこと考えましょうね、会社員になっても、どういう仕事しててもそうですよと。そのことを、普通に国際社会でも実行することを、実は日本が、今、世界から求められていて、で、それは今までの敗戦後の70年の歩みと、やや違うから、もちろん不安はありますけれど、自分の子供に語ることを、世界に対しても同じように、何も変えないで、貫いて語るってことが、求められてるんじゃないでしょうか。ま、あの、すみません、あの、僕はまだ死にはしないでしょうが、でも、遺言のひとつとして、皆さんに、問題提起です。あくまで考えていただくのは皆さんで、結論を押し付けるつもりは全くありませんけれども、今の世界の動き、自称『イスラム国』と、私たち日本国民の生き方がどういうふうにつながるかっていうことを、私たちのやわらかい多神教、ね、宗教とも言えないような、そういうやわらかい生き方を活かせるように、なりたいという問題提起だと、考えていたければと思います」
岡安譲
「はい。ありがとうございました。以上、青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」
(いったんCM。他のニュース報道のあと)
岡安譲
「今日さまざまなニュースをお伝えして、青山さんのお話聞いてると、やっぱり国際社会における日本の立場、これっていうのはやっぱりますます重要になるっていうことですよね」
青山繁晴
「そうですね。画期的に大事になっていますよね」
(5時台の番組終了)
____________________________内容紹介ここまで
前に言ったように、私は当面はISILという呼称を使っていきます。
少なくとも字面で「国」と表示されていない分だけマシかなと思うので。
ISILというモンスターが生まれてしまった原因を、今日改めて学習することができました。
村西利恵さんの「(アメリカは)勝手ですね」ってツッコミに秘かにウケたσ(^_^;
○首相官邸への意見・感想はこちら
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
★月刊WILL2015年3月号にて青山繁晴さんの新連載スタートしています!
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この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
●選挙権“18歳”に引き下げへ
●姉妹殺害で母親逮捕 育児の悩み打ち明け
●ウクライナ停戦合意 発効3日で事実上崩壊
拙ブログで紹介しきれなかった他の青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
新ブログになりました。旧ブログのデータは新ブログに移転済みです。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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