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中国産漆に駆逐される国産漆!国宝守る英国人社長の闘いと日本人への提言

222-ashika1.jpg2月22日は竹島の日。今年は韓国による不法占拠から62年目。
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【この記事には続報(2017/2/23)があります】

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 今日は1月20日に放送されたMBS(毎日放送)午後6時台の「Voice」から特集をご紹介。

 私は普段「Voice」はほとんど見ていません。
 裏番組が関テレ「アンカー」ですし。

 でもこの日の「Voice」はテレビ欄に
 「国宝守る外国人社長問う…日本人これでいいの?」とあって、
 もしかしたら「小西美術工藝社」のデービッド・アトキンソンさんが出るのかも!と思って、見てみました。
 そしたら予想どおりアトキンソンさんが登場!(^▽^)

 詳しい内容はMBSのサイトで動画を見ていただくとして…
 http://www.mbs.jp/voice/special/archive/20150120/
 (放送から半年間ぐらいは動画置いてくれてるようです)

 内容をざっくり紹介しますね。


 さっくり内容紹介ここから_______________________
 
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 京都の東本願寺で、傷んでいる部分を直す修復工事をしています。
 その中で全体のバランスを見ながら職人に指示をする外国人がいました。

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 デービッド・アトキンソンさん。
 江戸時代から文化財の修復を行ってきた小西美術工藝社の社長。

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 本社は東京ですが、アトキンソンさんは月の半分は京都の町屋を改修して暮らしています。

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 小西美術工藝社は、伏見稲荷大社、清水寺、春日大社、東本願寺、大覚寺など、国宝や重要文化財に指定された建造物の多くを手がける業界最大手。

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 一見きれいに見える日本の文化財ですが、かなり傷んだまま放置されているものもあると言います。

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 「これが漆の層。これは完全に生地まで落ちている」

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 「(漆は)建物を保護するために塗っているわけで、ここまでくるとこの建物を保護できていない」
 「本来はもっと早い段階で上を研いで漆を足して、この状態まで進まないうちに止めるべきものなんですけど…」

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 この表は日本とイギリスの文化財保存修理にかける予算を、アトキンソンさんが比較したもの。
 日本はイギリスの6分の1以下。
 この差が保存状態に表れていると言います。

 外国人観光客は、傷んだところを見ると幻滅してしまうため、観光には大きなマイナスだと指摘しています。

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 「常にきれいな状態で、国が世界に誇れる状態に持って行くのにいくら必要か試算すると、年間で200億円ぐらいなんです」
 「国家からすると、だいたい日本人1人あたり200円
 「海外から人に来てもらってボロボロになったものを見てもらっている」
 「たった1人あたり200円なのに。日本にとって文化財とはこんな状態でいいんですかって思いますけどね」

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 アトキンソンさんはオックスフォード大学を卒業。
 25年前に日本に移り住み、1992年に外資系投資銀行ゴールドマン・サックス入社。
 日本の不良債権の実態を暴くなど実績を残しました。

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 この頃から茶道をきっかけに日本の文化財に興味を持ちました。

 42歳で仕事を引退しましたが、後継者を探していた小西美術工藝社の先代社長と軽井沢の別荘で偶然隣同士だったことから、経営を見てほしいと頼まれたのです。

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 日光の工房にて…
 「国の体制のもとで続いている老舗なので、経営的な問題はないと思ってたんですが、最初は想像したような安定的なものではなかった」

 実は職人の世界は約4割が非正規雇用。
 その不安定さから若い人はすぐに辞めていき、高齢化が進んでいたのです。

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 技術継承には大きな問題だと考えたアトキンソンさんは、全員正社員にして給料を保証し、若い職人を増やして設備投資も行いました。

 コストは増えましたが、品質と生産性が高まったことで、過去5年間の利益平均は、その前の5年間より80%以上伸びたと言います。

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 「普通の会社というのは後継者育成という考え方も言葉も概念もないですから、当たり前のように毎年若い人を雇って、その人たちが会社に利益をもたらすようにやっているだけですので」
 「一般のビジネスとして、一般の常識に基づいた形に持っていっただけです」

 アトキンソンさん自身は職人ではありませんが、品質チェックは必ずしています。

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 小西美術工藝社は日光東照宮の陽明門の修復もしています。

 安定した技術継承と経営基盤を築くことで、職人が誇りを感じられるような、こうした大きな現場を担当できる体制を維持しています。

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 12月に京都市左京区で行われた「漆サミット2014」。

 伝統工芸のアピールの仕方にも問題を感じるアトキンソンさん。
 業者や職人、約100人を前に、通常のビジネスでは当たり前のことができていないと指摘しました。

 参加者らはこう話していました。
 「日本人として反省しないといけないことがたくさんある」
 「長い目で見るとビジネスとして組織を確立していかないと、これからの日本はないのかなと感じた」

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 アトキンソンさんはきちんと文化財を継承して環境を作るため、これからも提言を続ける覚悟です。

 「外国人だから伝統文化をやってる場合じゃないとかいう批判もあります」
 「それなら本音の言えない日本人の中で、言っても言わなくても批判されるなら、本音を言っちゃった方がいいんじゃないのということで、そういう役割くらいはあってもいいんじゃないのと思いますけどね」

 _______________________ざっくり内容紹介ここまで


 その後のスタジオトークでは、こういった話がありました。

★アトキンソンさんの経歴紹介
・オックスフォード大学で「日本学」専攻
・元ゴールドマン・サックスの敏腕アナリスト
・裏千家に入門 茶名「宗真(そうしん)」
・著書に『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る』がある



★『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る』は、「外国人観光客から日本の文化財はどのように見えるか」など観光立国を目指す日本の課題を指摘した本で、講談社新書1位。

★キャスターの西靖氏
「日本人はどうしてもピカピカの国宝には違和感を覚えるが、日本人はもうこれ以上限界というところまで置いておいて、それから手を着けるのでものすごくピカピカになってしまう。ちょっとずつ直していけば違和感を持たずにすむ、ということもこの著書には書かれてある」

★毎日新聞の与良正男氏
「ビジネスで合理的というと、逆に従業員を非正規雇用にするんじゃないかと思いきや、こういった世界ではむしろ逆に正規雇用した方が合理的なのだと」
1人あたり200円というのは政党交付金と同程度の額

 確かに200円ぐらいなら出してもいいのでは?と私も思いました。


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 ところで、番組で少し登場した漆について、「WiLL」2015年2月号(先月号)でアトキンソンさんが詳しく述べておられます。

 タイトルはご覧のように、【日本からJAPAN(漆)が消える!】というショッキングなものです。

 こちらも内容をざっくりまとめると……

【文化財の修繕に欠かすことのできない漆が危機に瀕しています。
 国産の漆は現在、年間1トンしか生産されていません。
 価格の安い中国産漆(年間輸入量51トン)に市場をほとんど奪われてしまっています。
 このままでは国産漆は中国産に駆逐されてしまいます。

 本来は国が策を講じるべきですが、あろうことか文化庁は、日光東照宮、二荒山神社、輪王寺だけは例外として、指定文化財に用いる漆は原則3割国産、7割中国産を混ぜたものを使うよう仕様書で規定しているのです。

 この規定は明治以降に作られ、中国産の使用を規定した背景は不明です。
 この規定がなぜ放置されてきたのか不思議です。
 問題意識はあるが行動を起こさない、日本人特有の事なかれ主義が背景にあるのではないでしょうか。

 そこまで中国産漆にこだわるメリットはあるのだろうかと疑問に思い、自分なりに分析してみました。
 中国産漆が安いのは確かですが、そもそも塗る際は薄く伸ばすので使用量は少なくて済み、すべて国産に切り替えても修繕費全体ではそれほど高くならないことが分かりました。
 総費用は5〜10%上がるだけ。

 文化財にはいちおう3割国産漆を使わなければいけない規定があるのでまだ良い方で、規定がないお椀やお盆など、伝統工芸品の世界はもっと深刻です。

 京漆器の場合だとほぼ100%、中国産漆です。
 使用している木も国産でないことがある。
 何一つ、日本のものを使っていないのに「京」漆器と呼べるのか?

 漆は管理が難しく、他国から持ってくると、どうしても国産よりもその点で劣ります。
 漆には採れる土地によって特徴がある。
 使う国で育った漆樹がいちばん適しているというのが私(アトキンソン)の見解です。

 漆を国産化した場合の金額を試算したところ、1億3700万円の追加予算をとれば可能だと分かりました。
 極端に価格が上がるわけでもなく品質も向上し、国産漆の需要にも貢献できます。

 にもかかわらず、国産漆の使用促進を提案しても役人は動いてくれません。
 「昔からの決まりだから」の一点張りで話になりません。
 以前、「国産にした分の負担をこっちで持つので、国産漆100%でやらせてほしい」と役所に申し出た時も、「仕様書と異なるので」と拒否されました。

 仕様書の問題は、役人が動かなければ業界内ではどうすることもできない。
 中国から賄賂でも貰っているのではないかと疑いたくなるほど、彼らは中国産漆をかばうのです。
 あるいは、ただ単に物事が変わることに対するアレルギー反応かもしれませんが、本当に理解に苦しみます。

 実は今年(2014年)になって大きな転機が訪れました。

 小西美術は3年前から国産漆使用拡大を訴え続けてきましたが、幸運にも多くの方の協力を得て、下村博文文部科学大臣に、文化財に使用する漆の国産化のレポートを見せる機会が得られました。

 大臣はレポートを読み、「このような問題があるとは知らなかった。来年4月から国産の使用を増やしましょう」と言ってくださいました。

 最終工程である中塗り、上塗りに国産漆を使用することが決まりました。
 年間4700万円程度の負担増となります。
 小さい金額ですが年間1トンしか作っていなかった人たちにとっては大きな需要となります。

 文化庁などの体制が整いつつありますが、最後は財務省が予算を増やすかどうかにかかっています。

 文化財に関わる会社、職人の減少は深刻です。
 国産の膠(にかわ)は、作っていた会社がすべて廃業しました。
 近々、水銀朱(水銀でできた赤い顔料)もなくなると聞きました。
 漆もこのまま放っておけば、同じ運命を辿ることになります。

 国産漆がなくなり、中国が「日本には輸出しない」と言った場合、日本国宝・重要文化財はどうなるのでしょうか。


 このようにアトキンソンさんらが動いてくれたことで、国産漆に関しては少し光明が見えてきたようです。

 でも、それは滅びへの「先延ばし」に過ぎません。
 まとめでは割愛しましたが、漆に関わる職人さんも減少し、厳しい状態が続いているのが現状です。

 国宝や重要文化財を守っていくために、国民一人ひとりがこういう問題があることをまず認識し、そして関係各所に働きかけを行っていく必要があると思います。


○首相官邸へのご意見
 http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
○文化庁へのご意見
  http://www.bunka.go.jp/voice.html
○自由民主党へのご意見
 http://www.jimin.jp/voice/



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Comments

 いつもくっくりさんに大事な事をお知らせ頂いて、有難うございます。国産漆の安定供給と若手職人の育成と援助を、官邸と自民党にメールしました。下村大臣、頑張ってください!
都民です。 | 2015/02/09 07:28 PM
政府はモノづくりだの観光立国云々などと大層なことを言っていますが、現場における『使い棄て』体質を見る限り韓国を嗤うことなど出来ません。
たまたまボランティア精神に富んだ方々の『手弁当』で利益を度外視した善意と責任感の積み重ねがあったからという、『奇跡』『幸運』にしか過ぎません。
hanehan | 2015/02/10 08:48 AM
金にならないから、人が集まらない。金になる職種に人が集まる。当たり前のことなのですよね。
こんな単純なことがわかっていない人が多い。
職人だって金がほしいし、収入が高ければ、やる気も出てきます。

少し、事情が違いますが、介護に人が集まらないのは、キツイ割には賃金が安いからです。「こんな低賃金ではやってられない」という現場の切実な声を無視して、安い賃金で外国人に介護をやらせようと考えている人もいますが、外国人も人間ですから、介護より飲み屋のホステスの方が稼ぎが良ければ、そちらへ流れます。
問題の本質は、意外に単純なものです。
| 2015/02/10 12:21 PM
決まっている、ということで関わっている政治家・役人・業者に”何らか”の影響が出るんでしょうねぇ。
ええ、”何らか”ですよ。
  | 2015/02/10 04:35 PM
日光東照宮の修復作業の様子を
NHKの「探検バクモン」で
やっていました。(昨年)
職人さんがそのときおっしゃっていたのは、漆だけでなく漆を入れる桶や刷毛なども、自分たちが使っていかないと作る人がいなくなるということでした。
こういう一般人が使わないけれど
日本文化として守らなくてはいけない部分を担う職業(美術品などを修復する人もいますね)は、国が金銭目で援助してでも守っていくべきだと思います。
マザー | 2015/02/10 07:06 PM
>日光東照宮、二荒山神社、輪王寺だけは例外として、指定文化財に用いる漆は原則3割国産、7割中国産を混ぜたものを使うよう仕様書で規定しているのです。

何年か前に朝のワイドショーで東照宮の修復を手掛ける漆職人さんの仕事ぶりを見たことがあります。
確か、その番組では「日本産の漆は固いので塗装するのに手間も技術も必要ですが、中国産は劣化が早いのでがんばって日本産を使います」
みたいな話をしていました。
それじゃ、ランニングコストとして見た場合、中国産を使う意味って?と調べてみたらこんな漆器屋さんのブログを見つけました。
http://shikki.blog.fc2.com/blog-entry-416.html

屋外の塗装と漆器ではまた条件が違いますけど
中国産との成分・仕上がりの違い
東照宮の修復で国産漆が入手困難になっていることや
そもそも原料を採取する人の低賃金問題など
色々考えさせられました。
せっかく日本の風土が良い素材を育んでくれるのに、こちらにも「日本人よりもヨーロッパの審美眼を持った人のほうが見極めが早い」という指摘があって残念です。
国の保護も大事ですが、ビジネスとしても上手く回るようになって欲しいですね。
ミルル | 2015/02/10 07:13 PM
皆のためにと前向きの提案をして協力を求めると、必ず個人の権利や自由を主張して反対する人たちがでてきます。

今の政権になってよかったと思うことの一つですが、「日本」ブランドを守ろうといった提案などについては、下村文科省大臣のように積極的に取りくんでくれそうな人が多いことがあります。しかしその一方で政権の足をひっぱるためであれば、そういう日本国民にとって大切だと思う取り組みにさえいちゃもんをつける人もいます。

また身近な話で恐縮ですが、住んでいるマンションの玄関前に皆の心が和むように、子供たちに花を愛でる心をはぐくむように、と共益費で花壇をつくろうという提案があり大部分の人は賛成だったのですが、一部に「そんなの誰が世話をする」「そんなことに金を使うなら共益費をかえせ」などの意見がでて全会一致にならず話がまとまりませんでした。

花壇といっても小規模なもので、多数の住人がすむマンションなので一人当たりの負担など初期費用こみで年間にコーヒー一杯分、その後の維持費も缶ジュース一本に満たないものでしたが、自分に直接関係ないことだと無関心どころか、その程度の金が惜しいと人の優しい気持ちを踏みにじる発言までして平然としている心の貧しい人たちはどこにでもいるものです。
so's | 2015/02/10 08:28 PM
岩手県北部・浄法寺町で、国産漆が採取されています。
ただ、このままならアトキンソン氏の危惧する通りになるでしょうね。
伝統を守るとはいえ、漆掻き職人の待遇は、はっきり言って悪いのですから。

さて、伝統芸能その他、「伝統」がくっつくと、排他的な見方が出てしまいますが、現在では時代遅れでしょうね。
演歌のジェロさんを例にするまでも無く、もっと前に、尺八奏者でアメリカ出身のジョン・海山・ネプチューン氏がおられますし。

逆に、日本人がクラシックの楽器やオペラで活躍しているのですから、欧米人からみれば、これも伝統への他国人の参入かと。

実績が有れば認めるべきであり、また、その人の発言は尊重すべきでしょう。
オルグイユ | 2015/02/11 03:21 AM
少し前に見たTVですが、漆を採るために漆の木に溝を掘る、その刃物を作る人があと一人しか居ないという。
どうにか技術承継してほしいと思います。ひとごとみたいになっちゃいますけど。。。
Yu | 2015/02/11 01:55 PM
この件は始めて知りました。
こういう部分でもアルカニダの影響があるとは…

ただ…技術継承はしっかりした方がいいと思います?
 他人事になってしまいますが自分は体質が合わないので余り出来ないんです。
 全部が全部ではないが普通の人よりはかなり狭いですね…。(例えるとアレルギーに近いのかなあ…?)
その他 | 2015/02/11 06:28 PM
 Japanには漆と言う意味もあるんですね。他に、日本領域、日本、大日本帝国、と言った意味もあります。

 ポツダム宣言や講和条約を、日本と大日本帝国を、イギリスと大英帝国の関係で読んでみると、一般に思われているのとは全く違う意味をもつことがわかります。
(どちらも、日本語訳は正文ではない)

 講和条約時点で天皇に国政機能がない以上、大日本帝国領土の処分は一切不可能。
 主権者たる天皇が主権を行使できない状態にあるわけですから。当然、占領も継続中。 

 講和条約は、大日本帝国政府直轄地であった本土日本領域自治政府である日本政府が、帝国政府の臨時代行で締結したもの。

 帝国政府が凍結状態なので、今も連合国占領下にある各地域がそれぞれ自治、他国による統治、日本政府による委任統治(沖縄)で、がんばっている状態。
 
(連邦政府が凍結状態なので各州政府が頑張ってるようなもの。連邦政府の代わりに占領軍がいる)

 安部政権がめざす、「日本を取り戻す」は、自民党の結党理念である「憲法改正」による占領終結です。
日本は未だ占領下 | 2015/02/13 08:30 PM
誤解を恐れず言ってしまえば、「日本人の悪癖」ですね。

日本は「文化や文化物を創る能力」には長けていますが、その創りだした「文化や文化物に対する意識」みたいなものが残念ながら欠如している人が多く、また歴史からもそれが見られます。

浮世絵がフランスへ渡りジャポニスムの発端の一つとなったのは有名な話ですが、当時は所詮消費物であって明治政府が国策として輸出していた陶磁器などの包み紙として利用されていた、という話があります。
浮世絵のコレクションも海外の方が良い状態のものがいくつもありますし、国宝級の大作肉筆画も流出しています。

近年に話を戻せば「世界の黒澤」も当初日本国内でもそれほど評価が高くなく、外国の資金で映画を作っていた時代もありますし、漫画の神様手塚治虫も書いた漫画の一部が有害図書指定扱いにされたり、教育界から批判されていたこともありました。

アニメ漫画ゲームも90年代はそれら自体や、創作したり鑑賞したりするいわゆる「オタク」が犯罪者予備軍扱いされ批判され、それは現在でも一部で続いています。

原宿のストリートファッションや女子高生のギャル文化もわけの分からない若者文化という扱いでした。

結局これら全ては「海外からの評価」というものによって、日本国内での評価が手の平を返したように代わりました。
そこに自己評価はありません。

こんな手の平返しを明治時代から続けていて、そこから変わることなく現在も続いています。
(少し前に「国立漫画博物館」という一連のバッシングもありました)

ここに挙げたものだけでなく、類似の事例は枚挙に暇がありません。
これらの文化史的な流れを知ると、個人的には日本人全体の根深い問題のような気がします。
そしてこの悪癖が簡単に治療できるとは思いません。
| 2015/02/14 09:19 AM

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