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舞の海さんが大相撲と天皇との深い関わりを語る&「週刊金曜日」捏造報道

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 桂宮宜仁親王殿下が6月8日、薨去されました。
 謹んで心から哀悼の意を表します。

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 正論2014年07月号【教育提言 私が伝えたい天皇・皇室のこと】連載第3回は「何が相撲の伝統を守ったか」。
 舞の海秀平さんの登場です!(^▽^)
 
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 大相撲は単なるスポーツではなく、日本の伝統文化、伝統芸能であり、何より神事であることは、皆様よくご存知だと思います。

 歴史上、大相撲がいかに天皇・皇室と関わりの深いものであったか。
 舞の海さんの解説から、箇条書きで年表にしてみました。


642年(皇極天皇元年)
 百済から来た使者を饗応するため、飛鳥の宮廷の庭で相撲を見せたという史実が、文献で確認されている。

734年(聖武天皇の代)
 初めて天覧相撲が行われたと言われている。
 聖武天皇は諸国の郡司に対して、強い力士を選んで貢進するように勅命も出しており、国家儀礼として宮中で行われる相撲「相撲節会(すもうせちえ。あるいは、すまいのせちえ)が正式に形作られていった。

平安時代初頭
 天覧相撲が毎年恒例となる。

833年(仁明天皇の代)
 「相撲節会は単に娯楽遊戯のためではなく、武力を鍛錬するのが中心の目的である」と勅命を出し、諸国のすぐれた相撲人を探し求めるようになる。

 このようにして相撲は天皇に認められ、宮中儀式となり、国家的な文化として隆盛を極めるようになった。
 平安時代、相撲は民間各地でも豊作祈願の農耕の儀式として行われていたが、宮中で相撲節会として扱ってもらっていなければ、やがて廃れてしまい、続いていなかったかもしれない。
 実際に、その後、相撲は危機に瀕することもあった。

12世紀
 武家社会が到来し、相撲は宮中から武士の手に渡り、戦のために鍛錬するという武芸の一種のような性格が強くなっていく。

室町時代
 いろいろな文化、芸能が起こり、芸能文化としての相撲は段々衰退していき、野蛮なものだと思われるようになっていく。

戦国時代
 織田信長が相撲好きで、上覧試合も行われるようになり、見直されていく。豊臣秀吉もそれにならう。

江戸時代
 寺社仏閣を建てる、橋を建てるという名目で、営利目的の相撲の興行が起きるようになる。これを勧進相撲という。
 平和で、力のある外様大名が中央政治に関与する機会がほとんどなかったため、各藩の大名が強い力士を探して、それぞれ抱え、藩の名誉を競うようになった。
 津軽家(青森県)や島津家(鹿児島県)など、熱心な大名家の領地だった土地には、今でも輩出する力士の数が多い。

明治時代
 天皇が京都から江戸に移る時、京都の力士たちは菊の御紋の陣羽織を着て先頭に立つことを名誉とした。
 文明開化で西欧のものを取り入れるようになると、相撲はまた室町時代のように野蛮な競技だとみられるようになり、裸になることすら憚られるようになったが、その時、相撲を救ったのは明治天皇だった。

明治17年
 芝延遼館で天覧相撲が行われ、一気に相撲が見直された。
 もし、ここで天覧相撲が行われていなかったら、時代とともに相撲はなくなっていたかもしれない。

大正以降〜
 昭和天皇は大変な相撲好きでいらしたことが知られている。
 昭和天皇のご存在が、大相撲を現在の形にしたといっても過言ではない。

【天皇賜杯】力士にとって最高の名誉。大正14年、昭和天皇が摂政宮でいらした時に、赤坂の東宮御所で天覧相撲が行われたが、この時の御下賜金で摂政盃(優勝賜杯)が作成され、これが現在の天皇賜杯につながっている。

【大日本相撲協会】天皇賜杯をいただくのに、大相撲を行う団体はきちんとしておかなければならないということもあり、財団法人となる動きは加速し、大日本相撲協会が認可された。これが現在の公益財団法人「日本相撲協会」へとつながっている。



 こうした経緯から、舞の海さんは、大相撲がここまで続いたのは、日本に天皇がいらしたから、日本に皇室があったからだと考えておられます。

 昭和天皇や今上陛下が何度も国技館に足を運んでくださり、大相撲を見守ってくださってきたことを、舞の海さんは本当に感謝しておられます。

 (ただ、ここ何年間の不祥事により天覧相撲が3年以上途絶えていることは、やむをえないことかもしれないが本当に残念です…とも)

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[2011年1月9日、東京・両国国技館で大相撲初場所を観戦される天皇皇后両陛下。画像は「美味し国」さんより]

 ちなみに、6月8日に薨去された桂宮宜仁親王殿下も、1997年6月、「大相撲オーストラリア公演」の名誉総裁として豪州を訪問されています。


 そして、舞の海さんの解説の、ここがポイント。

「相撲に限らず、皇室のご存在を精神的支柱とし、その中で発展してきた伝統文化は多いはずです。
 同じようにさまざまな伝統文化が、皇室のご存在によって生まれ、維持され、発展してきたはずです。
 そういう意味では、天皇・皇室は、伝統文化を守る大きなシステムであるともいえるのではないか


 おっしゃる通りです!
 もっと大きな括りで、日本の伝統文化も含めた国柄全てを守ってこられたのが天皇・皇室であると、言ってもよいかもしれません。

 (ひとつ細かなツッコミを入れれば、「システム」という言葉は「制度」と解釈されてしまう懸念がなきにしもあらず? 天皇・皇室は人工的に作り出されたものではありませんから)


 記事の最後に、舞の海さんはこのような感動的なエピソードを紹介されています。

「私たち相撲関係者は、皇室への敬意を決して失いません。
 相撲界の先輩から聞いた話ですが、昭和天皇が崩御された時、大相撲の親方、力士は、ご遺体が運ばれるのを、土砂降りの冷たい雨の中をずっと立って待っていたといいます。
 いつ到着されるか分からなかったこともあり、はじめは、みな傘を差してお待ちしていたのですが、当時の相撲協会の二子山理事長が「傘をとれ」というと、力士がみなズブぬれになりながら、頭を垂れて、ご遺体を見送ったそうです。
 私は、この話を聞いた時、本当に胸が熱くなりました。
 私は、相撲界に携わる一人として、皇室の弥栄を心よりお祈りして参りたいと考えております


 若い読者様のために補足しておきますと、二子山理事長とは、元横綱の初代若乃花です。土俵の鬼と呼ばれました。
 弟が初代貴ノ花。なので若貴兄弟は甥っ子に当たりますね。
 (てか、若貴兄弟自体、若い方はご存知ない?(^_^;)

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[1988年(昭和63年)2月、日本相撲協会の理事長に就任した二子山親方。画像は時事通信より]


 実は、舞の海さんは正論7月号の記事と同趣旨のことを、今年4月29日に行われた「昭和の日をお祝いする集い」でも話されています。



 42:10あたりから、舞の海さんが登場されます。


 そして、すでにご存知の読者様も多いと思いますが、この日の舞の海さんの講演内容について、『週刊金曜日』5月9日号が捏造報道をしました。

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“昭和天皇万歳”集会で――舞の海氏が排外発言(2014年5月22日)
 
 舞の海さんが排外発言などされていないことは、上の講演の動画をご覧になれば分かります。

 お時間のない方は、核心部分を「nix in desertis」さんが文字に起こしてくださっているので、そちらをご参照のほど。

 以下もどうぞご参考に。冷泉彰彦氏のブログです。

「排外発言」とは正反対だった「舞の海氏の講演」(前回エントリのお詫びと訂正)(2014年05月28日)


 舞の海さんは、正論7月号でも、相撲界における外国人増加について意見を述べておられますが、この日の講演とやはり同様のことを話しておられます。

「いま大相撲を支えているのはモンゴル人なのです。モンゴル人がいるからこそ、私たちは横綱の土俵入りが見られるわけです」

 というふうに、排外どころかモンゴル人力士に敬意を表しておられます。
 そして、

「(モンゴル人に比べて)このごろの日本人力士には『3〜5年やってだめなら、田舎に帰って何か仕事を探せばいいかな』と考えている力士がたくさんいるのです」

 と指摘し、最近の日本人力士、ひいては日本の若者全体のひ弱さや内向きな姿勢を批判しています。


 『週刊金曜日』の捏造報道に対しては、ネットを中心にクレームが多数編集部に寄せられ、その後、編集長の名前で「見解」が出されました。

舞の海氏の「排外発言」記事についての見解(2014年6月 6日)

 大変見苦しい言い訳です。

 人間、「まずい!何とか取り繕わなければ!」と焦った時はついつい話が長くなるもので、この文章はその典型だと思います。

 「〜〜という点も記述できればより正確な事実を伝えられたと思います」とか、「舞の海さんはこう言っているが、私なら〜〜と言うでしょう」とか、開き直りにしか見えません。

 しかも、集会に直接関係のない石原慎太郎氏や櫻井よしこ氏の名前まで出して、「中国、朝鮮半島に対して差別的・好戦的発言を繰り返している人たち」と攻撃しています。

 最後の方では、「そもそもこの集会に違和感を持たない方に、舞の海氏発言への違和感は共有できないのかもしれません」と、人のせいにする始末です。

 要するに、「この集会自体が排外的なものであり、従って、そもそもこの集会に違和感を持たない人間の方がおかしい」というのが『週刊金曜日』の主張で、まさに正体見たりです。

 さらに聞き捨てならないのは、上で私も紹介した、舞の海さんが語られた昭和天皇崩御時のエピソードについて、集会を取材し記事にした永野厚男氏がこう述べていることです。

「1943年の出陣学徒壮行会をビデオで見た時と同様、特攻隊のような感じで、不気味さと恐怖を感じた」

 あ・ほ・か!!!


 失礼ながら永野氏は、就職試験などで行われる適性検査の「どこからともなく声が聞こえてくる」「誰かが私を陥れようとしている」といった質問に、YESと答えるタイプの人ではないでしょうか。

 私に言わせれば、「天皇排斥」を訴える左翼の集会に何の違和感を持たない『週刊金曜日』の方が、逆におかしい!

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[2012年、原発推進・天皇出席の震災追悼式典 全国一斉黙祷反対!集会&デモの動画より。デモは『週刊金曜日』の市民運動案内板でも告知された]


 おまけ。
 『週刊金曜日』で思い出したこと。

 昔、大阪の難波駅の近くに「なんばブックセンター」という、三階建てのまあまあ大きな書店がありました。

 その店ではレジの真横に『週刊金曜日』を平積みにしてありました。
 それも最新号だけでなくバックナンバーまで、ずら〜っと。

 いま思い返すと、かなり異様な光景でした。
 90年代半ば頃に閉店したけど、あれは店長の方針だったのだろうか?



※拙ブログ関連エントリー
13/7/30:舞の海さんの韓国批判と靖國神社への思い…彼は立派な保守ですよ(おまけ:旭日旗排斥運動)
 WiLL2012年9月号に舞の海さんが寄稿された【私と靖國神社 自分に誇りを持てた奉納大相撲】をご紹介。


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Comments

舞の海さんは確かに酷い目に合いましたね。週刊金曜日は近所の書店にもありますが、せいぜい2~3冊で買うどころか立読みしている人ですら見たことありません。こういう左翼色の強い本(例えば世界等)は返品が出来ないので書店もあまり仕入れないと聞いた事があります。
相撲は次の場所で稀勢の里が優勝すれば恐らく横綱でしょうが、甘い成績での昇進は勘弁ですね。かつて朝青龍の全盛期に魁皇を準優勝とはいえ12勝3敗で昇進させようとした事がありました。あの当時は一人横綱だった事も影響したのでしょう。横綱が三人いる現在では流石に無いと思いますが。
tune | 2014/06/09 06:31 PM
私も週刊金曜日編集長名の「見解」を全文読んでみましたが、ほんとに見苦しい言い訳でしたね。
我々は悪くない、の一点張り。なんでスパッと謝れないのか。
週刊金曜日なるものは読んだことも見かけたこともないのですが、この編集長の態度から、読む価値の無い代物であることが判りました。

角界のことはよく知りませんが、早く天覧相撲が再開されるよう、願います。
相撲にせよ何にせよ、天覧試合って良いものだと思いますから。
とぼそ | 2014/06/09 11:47 PM
舞の海さんは災難でした。

私は、大相撲の国際化はどうでもいいことなのですが、日本の伝統だというなら日本人でやっとけばいいと思います。なぜ外人を入れようとするのか不思議です。世界に開かれたスポーツらしいのですが、大相撲はそもそもスポーツではなくレスリングのような格技とも言えない。また伝統を開く必要もありません。

国際化の波に乗って、柔道や空手は海外へ出て行きましたが、大相撲は違う種類だと思います。金を目当てに寄ってくる貧乏外人のための日本の国技だったのでしょうか。土俵が黒人だらけで埋まってしまう日も近いでしょう。
koku | 2014/06/10 12:11 PM
週刊金曜日の言い訳の中で『日清戦争、日露戦争、太平洋戦争などで、多くの日本人や外国人が昭和天皇のために亡くなりました。』という記述がネットで話題ですね。

編集長のおツムのレベル…。
にぃ | 2014/06/10 03:44 PM
「nix in desertis」さんのブログの記事のコメント欄に、「いや問題なのは舞の海が拝外主義的な発言をしたかどうかではなく舞の海が拝外主義者たちの集会に参加したことでしょう。仕事だから断れなかったとかは言い訳になりませんよ。レイシストたちを止められず消極的にでも同調したならその人もレイシストなのです。」と記されているように、リベラル派の方々の認識とはそのようなものです。よって『週刊金曜日』の見解もリベラル派にとっては至極まともということになるでしょう。
問題は捏造された舞の海発言がひとり歩きしてしまうこと。嘘も100回つけば本当になるの如く、捏造されたものが事実として世間に広まってしまうことです。もっともそれが、『週刊金曜日』やリベラル派の方々の狙いかもしれません。
日本はどうしようもない状況であるとつくづく思う次第です。
プリテンダー | 2014/06/10 04:11 PM
マスゴミの捏造記事は、非常に有害です。

また、チョウニチ新聞が「フクイチ事故」について捏造記事を書き、非難の声が上がっております。

故吉田所長の意志をネジ曲げての議事、憤怒に堪えません。
muff | 2014/06/11 10:06 AM
外国人力士は不要というコメントを拝見しましたので、僭越ながら書き込みいたします。

スカウトで外国人力士が増えていった理由は、日本人の相撲離れが原因の1つです。
角界人気が落ち込み、力士になろうという日本人青年が減り、それでさらに角界の人気が落ちるという深刻な悪循環があったと記憶しています。
高見山などの外国人力士は、話題性を作り、一般大衆の興味を引いてくれたという側面がありました。

今、中継を含めて実際に相撲を見る人は、日本人全体の何%くらいでしょうか。

角界が不正問題で週刊誌やテレビマスコミに連日の過剰な批判にさらされ、しかも一般大衆もそれに煽られて後先を考えない批判を繰り返していたとき、
自分に向けられたテレビマイクに向かって一言、
「国技を潰すつもりですか」
と厳しく叱咤してくれたのは、横綱白鳳でした。
横綱とはいえ、外国から来た力士が日本人に向けて、わざわざ『国技』という言葉を使ったのですよ。

この瞬間まで、国技が消滅しても構わない、仕方ない、とはっきり口にしていた一般の日本人も多かったと記憶しています。
マスコミに踊らされたと言ってしまえばそれまでですが、スキャンダルや不正を正そうと考える以前に、神事でもあった国技が消滅してもいいと考える国内の『空気』が確かにありました。

日本人のこういう無考えな態度が、資金の出どころもはっきりしないような反日雑誌に付け込まれる原因ではないかと思います。
もしも日本の『国技』が衰退したら、喜ぶのは誰でしょうか?
相撲好きですが | 2014/06/11 05:48 PM

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