「アンカー」拉致“全面再調査”で北の思惑と想定される今後の日朝の動き
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■6/4放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
もともとは硫黄島への航海をテーマとして予定していたそうですが、拉致問題で急展開がありましたので、今週はそれについて。
なぜ北朝鮮はこのタイミングで動き出したのか。
安倍総理訪朝はあるのか。あるとしたらどんな条件が整った時か。
また、仮に全ての条件をクリアして訪朝が実現したら、そのあと何が起きるのか。
前半のキーワードは『世論が最強』。
後半のキーワードは『狂瀾怒濤 覚悟の秋』。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
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※5/21(水)放送の「アンカー」で青山繁晴さんが解説された“サンノゼの講演会”や“在米日本人のいじめ被害”について、「日本を思う在米日本人の会」から公式声明が出ています。
(公式フェイスブックはこちらです)
※番組のキャプチャでサンノゼとグレンデールが同じカルフォルニア州にあって、近隣のようにも見えますが、サンノゼとグレンデールは335マイル(約540km)あります。地図上では近く見えますが、日本で言う、東京→大阪間と変わりがありません(こちらの地図を参照)。
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■6/4放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
急展開!拉致問題で新たな動き、日朝協議の“裏合意"北の思惑は?青山解説
もともとは硫黄島への航海をテーマとして予定していたそうですが、拉致問題で急展開がありましたので、今週はそれについて。
なぜ北朝鮮はこのタイミングで動き出したのか。
安倍総理訪朝はあるのか。あるとしたらどんな条件が整った時か。
また、仮に全ての条件をクリアして訪朝が実現したら、そのあと何が起きるのか。
前半のキーワードは『世論が最強』。
後半のキーワードは『狂瀾怒濤 覚悟の秋』。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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岡安譲
「さて、このあとは、2週間ぶりになりますね、青山さんの“ニュースDEズバリ”です」
青山繁晴
「はい。あの、先週の水曜日は、僕は硫黄島をめぐる、船の中にいまして、えー、残念ながら、このスタジオに来れなかったわけですけれども。一部にはヘリで来るんじゃないかっていう視聴者の方も(一同笑)いましたが」
岡安譲
「青山さんなかなか番組休みませんから、ねえ、それ期待の表れでもあると思いますけれど」
青山繁晴
「ちょっと、ヘリが降りられる船ではなかったので(一同笑)、それはできなかったんですけれども」
村西利恵
「降りられたら、したんですか(笑)」
青山繁晴
「ちょっと1週空いちゃったんですけど、2週間前の、放送についてひとつだけ補足をしておきたいんですが(書き起こしこちら)、えー、2週間前は、アメリカを舞台に行われてる中国・韓国の反日工作、と、その余波としてのいじめにも、いじめに触れたんですけれどね。ちょっと改めて理解していただきたいのは、中国・韓国は反日工作を政府として組織的に行ってます。で、その場合はたとえばアメリカですと、どこの都市にどんな企業があって、そしてそこの人口構成がどうなって、まあたとえば、中国系・韓国系の方が増えてるかどうか。そして地方議員にどんな影響力を及ぼせるかってことを、非常にしたたかに、計算をしてやってるわけですね(一同同意)。で、それが反日工作ですが、いじめはそうではなくて、その大人のやる反日工作によって、子供の心に、残念ながら問題が起きてしまって、いじめにもつながることがあると。で、したがって、その、時と場所を選ばずに起きるわけです。それをまず理解していただくと、こないだの、2週間前の放送で、サンノゼで講演したってことを申したんですが、それは大人向けに講演した場所であって、その、サンノゼで子供のいじめが行われてるって意味では全くありません。で、どこでその、具体的な学校、地域でそのいじめが行われたかについて、僕はもちろんその当事者から証言を聞いて放送したんですけれども、それが、新たないじめを生む懸念が非常に強いので、一切『アンカー』で、えー、その場所とか学校とか関係者を明らかにしてない。全部伏せましたよね(一同同意)。で、それが、まあ、あー、実はこういう学校じゃないかっていうね、話も流れてるようですが、それは、この『アンカー』と全く関係がありません。えー、僕自身も棺桶に入るまで、全てを持って行く、棺桶の中に持って行く話であって、子供が新たな危機に直面するようなことは絶対申さないです。で、その上で、改めて僕の講演を受け入れてくれた、ある学校、その学校も全部伏せてありますけど、その学校の、最終的な努力、勇気、そしてそれを支える父兄たちの、いわばフェアな社会、中国人や韓国人の子弟たちとも一緒に住める、フェアな社会をアメリカで目指してる、その努力が、尊いということを、お考えいただいてその上でですね、これ中国・韓国の方にも呼びかけたいんですけれども、大人のやる反日工作で、たとえばいじめに走ってしまう、子供の心の動きがあるっていうこと、それは、たとえば中国・韓国の子供たちにとってもとても不幸なことですから、そのことをあくまで補足として、ちょっと2週間遅れになっちゃいましたけれども、今、申し上げます」
一同
「はい」
青山繁晴
「で、あの、硫黄島をめぐる船旅、実は、今日、放送しようと思ったんです。えー、そのための準備もしてまいったんですけれども、ところがその、船が、もう硫黄島をめぐって、東京港に近づいた時に、大ニュースが入ってきまして」
岡安譲
「そうでした」
青山繁晴
「それが日本と北朝鮮の間で、拉致被害者をはじめとする日本人の方々について、全面的に再調査すると、新たな合意が結びましたと。で、今週、やっぱりこのことを避けて通るわけにいかないので」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「えー、硫黄島の話は、来週以降に、繰り延べて、今日は、その拉致事件についてお話ししたいと思うんですが、キーワードは、これです(フリップ出す)」
岡安譲
「『世論が最強』」
青山繁晴
「はい。これ再調査といっても北朝鮮が信用できるはずはない、安倍さんはそんな甘っちょろい妥協をするのかという不安の声も僕のところに大変寄せられていて、それその通りだと思うんですが、本当は、その北朝鮮をも、安倍さんをも動かしてるのは僕たち普通の日本国民の世論であって、いつも申してる、みんなで一緒に考えましょうっていうことをですね、皮肉にも意外にも一番理解してるのが実はある意味北朝鮮であって、いや僕の言ってることはどうでもいいんですけど、そうじゃなくて、日本の世論が、何を拉致事件の解決とみるのかが、これ最強の話であって、その、いち安倍政権とかそういう話じゃないと、いうことを理解した上での動きだと。ですからそこに、わずかながら、新しい光、救いもあります。その救いを僕たちが生かすべきだって話を、今週も一緒に考えたいと思います」
岡安譲
「はい。コマーシャルのあと、たっぷりと解説していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「北朝鮮が、拉致被害者を含む日本人の全面調査を約束して、拉致問題は新たな段階に入りました。一体今後どう進展していくのか。青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「まず、ここに、合意の『真相』とありますけれども、これだけ日本国民を裏切ってきた北朝鮮っていう独裁国家、何も体制が変わってない。で、しかも、犯人が、自分の犯行を自分たちだけで調べるっていう再調査を、一体どうやって信用しろっていうのかっていうふうに不安に思ってらっしゃる、普通の国民の方はとても多いと思います。これは『真相』の意味ですね。そして、そういう再調査によって果たして、数多い拉致被害者の方々が本当に、全員帰ってこられるのかと、いうことをほんとに心配されてると思います。その通りであって、今回の全面再調査で合意っていうのを、手放しで喜ぶどころか、やっぱり不安の方が、たとえば長年、あの、ささやかに携わってきた僕にとってもほんとに不安の方がはるかに大きいんです。但し、今回は先ほど申しました通り、今までと違う点は、実はいくつかあるんです。それを、光にできるかどうかはむしろ私たち日本国民の、真実をつかむ力と、世論を信じる、自分たちを信じる力だと思います。その上で、今回の合意を、ちょっとご覧になって下さい」
村西利恵
「先月29日に、日朝が、同時に発表した合意内容のポイントです。北朝鮮は拉致被害者のほか、国内の日本人を全面的に調査する。北朝鮮は、特別調査委員会を立ち上げ、生存者が確認されれば、帰国へ向けて協議する。そして日本は、調査が始まった段階で、独自制裁を一部解除する」
青山繁晴
「はい。これはまさしく、今まで報道されてきたこと、そのものなんです。ところが、今までの報道に表れてこなかった、いわば、隠されたポイントがいくつかあります。最初は、このあたりです」
村西利恵
「全面的に調査」
青山繁晴
「これ、ま、報道されてる意味はですね、この全面って意味が、その政府が認定した拉致被害者、残りの12人の方だけじゃなくて、特定失踪者ってちょっと難しい言葉、何度もお話ししましたが、失踪者って家出なさったり、そういう方々ですね。その中で、その家出、個人的な家出の理由がない、その人たちに特定って言葉を、これ民間の努力で付けて、北朝鮮に拉致されてる疑いがある、人々。それから、自ら望んで北朝鮮に入ってしまって帰れなくなった方々。それからさらには、敗戦直後に、シベリアから北朝鮮にさらに移送されるなどして、現地で亡くなった方々のご遺骨の問題。そういうことを全面的にやるっていうふうにだけ報道されてるんですが、もうひとつ実は隠された意味があって、この、金正恩第1書記が今、いくつかってことを考えてほしいんですね。まあ実は、年齢はっきりしない面もあるんですけれど、まあ、30前後、30過ぎぐらいと思われてます」
村西利恵
「言われてますね」
青山繁晴
「えー、たとえば横田めぐみちゃん、思い出していただくと、13歳の女子中学生で誘拐されて、10月5日が誕生日です。あと4ヶ月で、また誕生日来るんですが、今年いくつになられるかというと、ついに50歳です。ということは37年間、まあ、ほったらかしにされたわけですね。37年間帰って来れなかった。ということは、37年と、その30歳前後を考えていただくと、金正恩第1書記は、要は、拉致事件が激しかった頃、一番激しかった頃、かなり長い間続きましたが、一番激しかった頃は生まれてないかまだ子供なんですね。だから金正恩第1書記自身が、一体、何人の日本国民を、どの北朝鮮の工作機関が奪ったのかってことは全面的には、知らないんですよ」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「で、北朝鮮には実はいくつも工作機関があって、それはお父さんの、金正日総書記、そのおじいさんの金日成国家主席の時代から、複数の工作機関に、いわば手柄、ひどい話ですが、犯罪を手柄として、手柄を競わせていくということでコントロールしてたんで、その、どの工作機関が、どういう方針で誰を奪って、今どこに、監禁、あるいは軟禁してるのかってこと、知らないので、この際、自分が乗り出して全面的に調査させるって意味なんですよ。だから次のポイントに結びつく。はい、出して下さい」
村西利恵
「次のポイントは、特別調査委員会を立ち上げるというところ」
青山繁晴
「はい。これ普通ですね、調査委員会じゃなくて特別なんて付くとよけい怪しく見えるわけですよ。それは自由な日本においても実はそういうこと残念ながら多い。でも今回はここに、意味があって、つまり、普通の調査委員会だと、北朝鮮にとっては、いわば、えー、神聖不可侵みたいな工作機関の中には入れないんですよ。入れるとしたらそれは、独裁者の意志しかありませんから、金正恩第1書記が、この調査委員会に対して、この工作機関の中にも入れるっていう特別な権限を持たせるって意味なんですよ。ですから、場合によっては北朝鮮は、今までになく、全貌をつかむ可能性が初めて出てきたわけです」
岡安譲
「うーん」
青山繁晴
「もちろんこれを、大きな大きな救いだというわけにはまいらない。というのは、金正恩第1書記はそもそもお父さんの息子っていうだけで独裁者になってるだけですから、お父さんよりも権限が弱くて、工作機関を全部把握してるとはなかなか思えない。そしてさらに、もっと重大なことは、いくら北朝鮮の内部で全貌を仮に把握したとしても、日本に伝えてくるのは、安倍政権、国民に伝えてくるのは都合のいい一部の話だけですから、そういう意味では、わずかな救いに過ぎないけれども、しかし初めて、えー、2002年9月17日の小泉訪朝以来で言うと、12年ぶりに初めて、とっかかりができたってことは言えます。なぜそのとっかかりを今、この時期に北朝鮮が、日本にもたらしたかというと、その背景を考えたいんです。これも実は報道されてませんけれども、1つめはこれです」
村西利恵
「日朝合意の背景その1。政府高官によると、『金正恩第1書記は、安倍総理を気に入っている』」
青山繁晴
「これあの、政府高官、例によってシルエットですが、もちろん1人の証言ではなくて、基本的にインテリジェンスの側の人々の、実はもう長い間の証言なんです。昨日今日やじゃなくてですね。金正恩第1書記が独裁者になってから、ずっと安倍さんを案外気に入ってんだとか、あるいは人によっては、好きなんだよねと(一同ざわ)」
村西利恵
「好きまで行きますか」
青山繁晴
「ええ。僕もギョッとしました、それは。その、だいたい、北朝鮮の独裁者に気に入られる日本の総理って何なのかと逆に思ったりしますからね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「裏で何か変なことやってんのかと思った時期もあったんですが、それは、そうではなくてですね、実はこういう理由なんです」
村西利恵
「北朝鮮こそ、日本に強いリーダーを求めている」
青山繁晴
「今日、最初に、サンノゼの、放送の補足の件を言いましたね。えー、つまり中国・韓国が反日工作を盛んに行うのは、安倍さんが強いリーダーで、憲法改正にも踏み込もうとしてるからですよね。しかしところがその中で、いわば中国と韓国の間にある北朝鮮は、安倍さんが強いから、気に入っていると。なぜかというと、拉致事件というものを抱えていて、拉致事件を逆カードに使って日本から、援助を引き出したいと、いうのはずっと北朝鮮のいわば野望なんだけど、しかし弱いリーダーだとですね、そもそも北朝鮮と大胆な妥協もできない。そして何らかの妥協を何とか作って日朝で合意しても、弱い総理だと、国民に、納得してもらえない、説得することができない。したがって再調査っていうのを思い出していただくとですね、2008年、福田康夫政権の時に、いったん合意しながら、その再調査を実際には北朝鮮は全然行わずに、しかも、再調査で合意したってことを北朝鮮国内では、全く報道もしなかった(一同同意)。それはどうしてかというと、いったん合意したけれども、その後様子見てたら、福田康夫政権、総理が、弱いと分かったので、この人とやっても意味がないと思ったから、事実上、無視してしまったわけですね。ところが今回は、この、全面再調査の合意があるとすぐに北朝鮮は、国営メディアで大々的に報じました。それがどうして起きたのか。なぜ安倍さんを強いリーダー、リーダーだから今度は交渉できると思ったか。それは、こういう理由です」
村西利恵
「背景その2。中国による“4月政変”工作を乗り切った。これを見て北朝鮮は、安倍総理に強力な働きかけをした」
青山繁晴
「はい。この4月政変という工作が中国によって行われたってことはこの『アンカー』で申しましたが(一同同意)、この『アンカー』でお伝えする前に、熟知してたのがまさしく北朝鮮で、この金正恩第1書記と習近平国家主席の間はぎくしゃくはしてますけど、でも非常に濃い関係に中朝、中国と北朝鮮はありますから、この政変を、仕掛けてることをよく知ってました。もう一度言いますと、消費増税、したら、景気が落ち込んで、それで内閣支持率が下がる。下がったところで集団的自衛権の問題で自民党の中を分裂させる。自民党の中のハト派と言われる政治家に働きかけて、最終的に安倍さんを引きずり下ろすと、いうことを仕掛けたけれども、これは本当は民間の企業の努力、あるいは消費者の意識の向上で、その景気が、消費増税のあとも落ち込まなくて、おかげで安倍さんの支持率は下がらなくて、そして集団的自衛権、自民党の中いろいろありましたけれども、でもいちおう前に向かって進んでる。いわば乗り切ったように見える。ね。まだちょっと僕は早いと思いますが、でも北朝鮮にとってはそう見えるから、もうこの時期しかない、早く援助がほしいからってことで、安倍さんに、働きかけをして、そして日本の側としては、たとえば有本恵子ちゃんの、恵子さんの、お母様の有本嘉代子さん、神戸に、この放送、今も見てらっしゃると思いますが、もう88歳でいらっしゃったりする。時間がないですから、それに今回乗ったということなんですよね。そしてさらに、これ乗っただけではなくて、この瞬間もって言うべきでしょうね、あの、日朝合意を少なくとも発表する前には綿密な水面下のすり合わせをしてるんです。表に出てませんが、それを出しましょう。はい、出して下さい」
村西利恵
「政府高官によると、『水面下では、“日朝はこの線を目指す”という、すり合わせもしている』」
青山繁晴
「これあくまで、日本の安倍総理と、北朝鮮の独裁者がそれぞれ思惑が違うのに、すり合わせをしてるわけですからね。あくまで双方の願望が、ぶつかってるだけですから。ほんとにそうなるかどうかは、誰も確たること言えませんが、可能性としては、まず1番、これです」
村西利恵
「では今後どうなっていくのか。可能性の1つめ。特別調査委員会の調査は、8月中をめどに完了を目指す」
岡安譲
「そんなに早く…」
村西利恵
「菅官房長官の『1年以内』という発言は、“一種の煙幕”だった」
青山繁晴
「あの、合意の直後に菅さんが、まあせいぜい1年以内と」
岡安譲
「おっしゃいました」
青山繁晴
「まあ普通に聞くと、いくら引き延ばしても1年超えちゃいけませんよと。そしたら、解除した制裁ももう一回やりますよってことを菅さんはっきりおっしゃったんですが、ま、家族の中で、拉致被害者の家族の中で、怒った方もいらっしゃいました。僕のところにも直接そのお声は届きましたけれど。それは菅さん流の実は煙幕であって、実際のすり合わせっていうのは、何ともうお盆すぎ、8月中、遅くても8月いっぱいを目途に、この、北朝鮮の側の調査は終えさせるように、えー、というのはさっき言いました、その若すぎる独裁者、全貌を把握してないといっても、反政府勢力とか犯罪者がやった拉致事件じゃないんで、同じ政府の中だからだいたいズルズルやるのはおかしいってこともあって、8月中に終わらせてくれってことを今、すり合わせをやってるんですね。もしそれが、できていったらどうなるかっていうと2番目です」
村西利恵
「今後どうなっていくのか、可能性2つめ。日本側が検証をできれば、9月にも安倍総理が訪朝」
青山繁晴
「はい。これ、ですから検証できればってところでまず大きな壁があってですね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「これ今までにないことの1つとして、日本の、外交官はもちろん、場合によっては警察官も、それは北朝鮮が認めるかどうかまだはっきりしませんが、日本側の解釈では外交官だけじゃなくて警察官、あるいは場合によっては情報当局者も、北朝鮮に送って、たとえば、北朝鮮がこの拉致被害者やっぱり死んでたと、言うんならばその病院に行き、病院の医師に会い、そして葬ったであろう場所に行き、うんぬんかんぬんを日本側が調査・検証するってことになったわけです」
岡安譲
「今までと大きく違いますよね、それは」
青山繁晴
「ええ、但し今、北朝鮮がかろうじて認めてるのは、本当は、平壌に日本政府当局者が来るところまでだと僕は聞いてますから、本当に検証ができるかどうか、これが最初の大きな大きな壁なんですけど、もしそれができたとしたら、北朝鮮のその報告には、つまり、特別調査委員会で調べて、日本に報告してきたその報告には、一定以上の信頼性はかろうじてあると判断したら、9月中に安倍さんが訪朝して、そしてそうなると、出して下さい」
村西利恵
「可能性3つめ。その訪朝した安倍さんが、拉致被害者・特定失踪者など、何人かの日本人を連れて、帰国する可能性がある」
青山繁晴
「はい。えー、これは非常に、重大な、話であって、軽々に言うことはできませんが、どういう方なのかって話も、実はすり合わせの中で少し出てきてます、日朝の中でですね。そのことは、この後半にお話しするんですけれども、後半に向けてのキーワードは、実はこれです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『狂瀾怒濤 覚悟の秋』。今年日本はどんな秋を迎えることになるのか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「青山さんのズバリキーワード、2つめが『狂瀾怒濤 覚悟の秋』と、いうことなんですが、どう動いていくのか。青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「狂瀾怒濤って意味は、拉致事件、をめぐって以外にも、非常に大きな動きが今年後半にはあるだろうっていうことなんですが、それは最後にお話しします。で、まずは、もしもさっき申しました通り、日朝の、思惑もかみ合い、そして、大きな障害も、仮に、仮に乗り越えたとしたら、9月に安倍さんが、北朝鮮から日本の方々を連れて帰ってくることも、可能性はゼロではない、あり得る。で、その時に、じゃあ北朝鮮が例によってまた被害者の方を、選んでしまうってことになるんですが、まず政府認定の拉致被害者、5人の方は帰ってこられてるんで、残り12人、これは皆さんご存知だと思います(一同同意)。で、この方々、全てについて、今の若い独裁者のお父さんの、金正日総書記は、もう亡くなっているか、そもそも北朝鮮に入ってないという、はっきり言えば嘘を言ったわけですね(一同同意)。で、その嘘を、息子さんが覆せるのかと。嘘でしたと認めると、お父さんの息子っていうだけが、独裁者でいられる理由ですから、そこが一番大きな壁になるので、前から申してる通り、松本京子さんだけをどうも北朝鮮は例外扱いしてて。というのは京子さんについて、日本政府が認定できたのは、その2002年の、小泉さんと、金正日総書記の会談の、4年あとの、2006年になってからですから、京子さんだけは、はい再調査したら見つかりましたと言っても、亡くなったお父さんが嘘ついたことにはならないと、いうカラクリがあるわけですね。で、しかし、今日最初のキーワード、世論が最強って申しましたね。で、それは、あの小泉さんの時に帰して、これで北朝鮮は終わりだと思って、カネが入ってくると、日本からカネが入ってくると思ったら世論のものすごい怒りに触れて、カネが入るどころか今、制裁を受けてるわけですよ(一同同意)。それを実は北朝鮮自身が一番学んでるから、京子さんだけにとどまらず、京子さんの帰国はもし仮にあれば素晴らしいことですけど、たとえば、この神戸の有本恵子さんであったり、そして皆さんよくご存知の横田めぐみさんであったり、もう全ての方々について、北朝鮮が、どこまで、認めるのか、あるいは帰国させるのかが、もう分かれ目になるわけですね。ポイントもう1回言いますと、要するにお父さんが嘘ついたってことにならないで済む人、それはただ1人(松本京子さん)。それから、北朝鮮はでもそれで済むとは思ってなくて、その、日本の世論が納得する人を誰か出したいとは間違いなく思ってる。今までの、実は一昨年に安倍政権できてから、ずっとこれ、水面下の交渉やってきましたから、この2番目を北が分かってるのはもう、日本側に伝わってるんですよ。だからそれを、特定失踪者の中から適当に選んだり、自分で望んで日本(北朝鮮?)に行った人とかじゃなくて、この、ちゃんと、京子さんを合わせて言うと12人、残りで言うと11人の方は全部について、帰国していただくか、もしも本当にやむをえず亡くなってしまってるんだったら確たる証拠を日本側に調べさせると、いうとこでなきゃいけないんですよね。しかしそれが仮にある程度、ある程度、国民が、んー、ちょっと考えようかっていう結果になったとしても、巨大な、実は矛盾が待ち構えていて、1つめはこれです」
村西利恵
「拉致問題のジレンマ、その1。これは『始まり』か『終わり』か」
青山繁晴
「これは、さっきの12人の方について、全部北朝鮮が、たとえばこの秋に出してくるとは残念ながらとても思えない。今まで帰せなかったのにはその理由があるんですから、北朝鮮の内部を知りすぎてるとかそういう理由が、勝手な理由があって、それは体制が変わってないから何も変わってない。したがって、安倍さんとしても私たち日本国民としても、仮に何人かの方を安倍さんが秋に連れて帰ることがあってもそれは始まりであって(一同同意)、そこを突破口にして、全員を帰国させる、それだけじゃなくて、犯罪者を処罰するということを、安倍さんも今まで明言してきたんですから、そこまで行かないと、要するに、拉致被害者を人質のようにしてカネをせびり取るっていう、矛盾を突くことができない。国家のあり方としてそれはおかしいですから、あくまで始まりだと、日本側は考えたい、国際社会もそう受け止めたいけれども、北朝鮮にとっては間違いなくそれで終わりにして、終わりにして、何を望むかというと、次これです」
村西利恵
「ジレンマの2つめ。日本国民の血税から、兆単位のキャッシュ・援助が、北朝鮮の手に渡ることに」
青山繁晴
「はい。日朝国交正常化、という美名のもとで、キャッシュを含む兆単位の援助が、この独裁者のもとに入るってことは、可能性として、あり得るどころか、本当はメディアでは制裁解除が条件って言ってるけども、本当の条件はこれなんですよ。これが行われた時にどうなるかというと、その日本国民のキャッシュや援助が、この人を通じて人民に渡って飢えを防ぐことになるならまだしも、そうではなくて核開発、ミサイル開発に使われるってことは、火を見るよりも明らかで(一同同意)、それを考えると、日本はもう本当にギリギリの、選択をせねばならない。賢明な選択もしなければいけない。それが、安倍さんは単なる代理人であって、私たち世論が、何を考えるのか。今から本当にみんなでよく勉強していきたいと思うんですね。その上でですね、えー、ま、僕の記者生活を考えても、物事起きる時は集中して起きるんですね。この、9月以降に拉致被害者の方々が帰ってくるかもしれないというこの2014年の後半に、実はあり得ることがまだ他にも超弩級のものがあって、はい、出して下さい」
村西利恵
「それがこの3つ。秋に超サプライズ解散も模索。それから11月、プーチン大統領訪日で“北方領土”に進展も。さらには、偽装漁民らによる尖閣上陸の『まさか』」
青山繁晴
「はい。これ模索と書いたのは、書いてもらったのは、その通りです。えー、これは、あるかないかの以前に、これ模索してます。つまり9月に、その、安倍訪朝が実現できたら、そのあと、その直後に、いわば帰国で沸いてるかもしれない日本社会の中で」
村西利恵
「世論が高まっている中で」
青山繁晴
「はい、中で、いきなり、まあ、超がつくサプライズ解散に打って出て、えー、そして今日のストレートニュースにもありましたが野党再編がまだ十分じゃない、野党の態勢がまだ、ごちゃごちゃしてる間にドーンと選挙を打って、いずれにしても、公明党に依存しなくて済む、政権運営というのを、実は、模索してます」
岡安譲
「なるほど」
青山繁晴
「で、これは、だから、拉致事件の進展次第にもよるわけですけど。ただですね、ここ、ここも、多少救いがあるのは、その拉致事件でいいい格好できるだろうから解散やるっていう話ではなくて、やっぱりそもそも1票の格差問題も含めて、こちらはこちらで政権の正統性をちゃんとしなきゃいけない」
村西利恵
「ああ、そうですね」
青山繁晴
「それから集団的自衛権の問題も、やはり国民の信を問うべきだっていう意識があっての模索なんで、これは庇って言ってるんじゃなくて、僕は、2016年の衆参ダブル選挙まで、何もしないで、政治だけ動かしましょう、国民に聞かないで動かしましょうって反対なんで。わが国民、私たちに聞くべきなんで、そういう意味もあるってことは理解して下さい。で、もうきちきちですけど、プーチン大統領はもう訪日しないんだっていうことを、一部のメディアは期待を込めて報じてますが、いや、訪日予定は変わってない。無事に訪日したとして、しかもその前にサプライズ解散をやって、政権の基盤固めていたりしたらプーチンさんそれを見てですね、北方領土についてたとえば歯舞・色丹の、基本的返還で合意、択捉・国後は、共同開発しましょう、そして国境線の画定を何年以内にやりましょう、ね、四島全部を帰ってくることはありえないけど、今までになかった進展を持ってくる可能性は実はあります。で、そういうことで、もう日本がわあわあになってるところに、まさか、安倍政治を混乱させるためにも、偽装漁民らを使って、つまり漁民に化けた工作員や、兵士を、尖閣に上陸させて、それこそ、野党の態勢ができないうちに選挙をやろうとした安倍さんに対抗して、憲法も含めた新しい体制ができないうちに、尖閣諸島に乗り込んでくる中国の動き。中国は今、その天安門事件、25周年も含めて、内部の反乱に、焦ってますから、外に問題を作るために動き出てくることがあり得る。こういうこと全部に私たちの、日本国民の、覚悟と、賢さが問われる。それがおそらく、思惑がたくさんぶつかり合えば、ね、逆に何もないかもしれませんが、まともにぶつかり合えば、私たちの本当の資質が問われる時が来ると、来るかもしれないってことを皆さん今日、問題提起いたしました」
岡安譲
「はい、分かりました。青山さん、本当にありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」
(番組最後に)
岡安譲
「あの、青山さんのコーナーの終わりの方であった、あんな狂瀾怒濤なことがですよ、秋にあるならば、このコーナーでまた、いろいろお話ししていただかなくてはいけませんね」
青山繁晴
「うん、あるかないか分かりませんが、心の備えをみんなでやりましょうっていうことですね」
岡安譲
「はい」
村西利恵
「この秋」
岡安譲
「はい、そうですね。ではありがとうございました」
(5時台の番組終了)
____________________________内容紹介ここまで
今日の青山さんのお話、特に後半あたりは、あくまで「あるいは起きるかも」という仮定の話ではあります。
でも、最近の情勢を見ると、もう本当に何が起きてもおかしくありませんから、日本国民として心の備えはしておくべきですね。
それにしても拉致再調査の件……。
安倍政権は過去の、そしておそらく未来のどの政権よりも北朝鮮に「騙されにくい」政権だとは思いますが、やはり心配ですよね(T_T)
くれぐれも妙な妥協をしないよう、おかしな方向に進ませないよう、官邸はじめ関係各所に改めてお願いしようと思います。
○首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
○自由民主党
http://www.jimin.jp/voice/
○外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・“分党”橋下・石原 両グループの大勢判明
・天安門事件から25年
・STAP細胞問題 小保方氏、全ての論文取り下げに同意
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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「さて、このあとは、2週間ぶりになりますね、青山さんの“ニュースDEズバリ”です」
青山繁晴
「はい。あの、先週の水曜日は、僕は硫黄島をめぐる、船の中にいまして、えー、残念ながら、このスタジオに来れなかったわけですけれども。一部にはヘリで来るんじゃないかっていう視聴者の方も(一同笑)いましたが」
岡安譲
「青山さんなかなか番組休みませんから、ねえ、それ期待の表れでもあると思いますけれど」
青山繁晴
「ちょっと、ヘリが降りられる船ではなかったので(一同笑)、それはできなかったんですけれども」
村西利恵
「降りられたら、したんですか(笑)」
青山繁晴
「ちょっと1週空いちゃったんですけど、2週間前の、放送についてひとつだけ補足をしておきたいんですが(書き起こしこちら)、えー、2週間前は、アメリカを舞台に行われてる中国・韓国の反日工作、と、その余波としてのいじめにも、いじめに触れたんですけれどね。ちょっと改めて理解していただきたいのは、中国・韓国は反日工作を政府として組織的に行ってます。で、その場合はたとえばアメリカですと、どこの都市にどんな企業があって、そしてそこの人口構成がどうなって、まあたとえば、中国系・韓国系の方が増えてるかどうか。そして地方議員にどんな影響力を及ぼせるかってことを、非常にしたたかに、計算をしてやってるわけですね(一同同意)。で、それが反日工作ですが、いじめはそうではなくて、その大人のやる反日工作によって、子供の心に、残念ながら問題が起きてしまって、いじめにもつながることがあると。で、したがって、その、時と場所を選ばずに起きるわけです。それをまず理解していただくと、こないだの、2週間前の放送で、サンノゼで講演したってことを申したんですが、それは大人向けに講演した場所であって、その、サンノゼで子供のいじめが行われてるって意味では全くありません。で、どこでその、具体的な学校、地域でそのいじめが行われたかについて、僕はもちろんその当事者から証言を聞いて放送したんですけれども、それが、新たないじめを生む懸念が非常に強いので、一切『アンカー』で、えー、その場所とか学校とか関係者を明らかにしてない。全部伏せましたよね(一同同意)。で、それが、まあ、あー、実はこういう学校じゃないかっていうね、話も流れてるようですが、それは、この『アンカー』と全く関係がありません。えー、僕自身も棺桶に入るまで、全てを持って行く、棺桶の中に持って行く話であって、子供が新たな危機に直面するようなことは絶対申さないです。で、その上で、改めて僕の講演を受け入れてくれた、ある学校、その学校も全部伏せてありますけど、その学校の、最終的な努力、勇気、そしてそれを支える父兄たちの、いわばフェアな社会、中国人や韓国人の子弟たちとも一緒に住める、フェアな社会をアメリカで目指してる、その努力が、尊いということを、お考えいただいてその上でですね、これ中国・韓国の方にも呼びかけたいんですけれども、大人のやる反日工作で、たとえばいじめに走ってしまう、子供の心の動きがあるっていうこと、それは、たとえば中国・韓国の子供たちにとってもとても不幸なことですから、そのことをあくまで補足として、ちょっと2週間遅れになっちゃいましたけれども、今、申し上げます」
一同
「はい」
青山繁晴
「で、あの、硫黄島をめぐる船旅、実は、今日、放送しようと思ったんです。えー、そのための準備もしてまいったんですけれども、ところがその、船が、もう硫黄島をめぐって、東京港に近づいた時に、大ニュースが入ってきまして」
岡安譲
「そうでした」
青山繁晴
「それが日本と北朝鮮の間で、拉致被害者をはじめとする日本人の方々について、全面的に再調査すると、新たな合意が結びましたと。で、今週、やっぱりこのことを避けて通るわけにいかないので」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「えー、硫黄島の話は、来週以降に、繰り延べて、今日は、その拉致事件についてお話ししたいと思うんですが、キーワードは、これです(フリップ出す)」
岡安譲
「『世論が最強』」
青山繁晴
「はい。これ再調査といっても北朝鮮が信用できるはずはない、安倍さんはそんな甘っちょろい妥協をするのかという不安の声も僕のところに大変寄せられていて、それその通りだと思うんですが、本当は、その北朝鮮をも、安倍さんをも動かしてるのは僕たち普通の日本国民の世論であって、いつも申してる、みんなで一緒に考えましょうっていうことをですね、皮肉にも意外にも一番理解してるのが実はある意味北朝鮮であって、いや僕の言ってることはどうでもいいんですけど、そうじゃなくて、日本の世論が、何を拉致事件の解決とみるのかが、これ最強の話であって、その、いち安倍政権とかそういう話じゃないと、いうことを理解した上での動きだと。ですからそこに、わずかながら、新しい光、救いもあります。その救いを僕たちが生かすべきだって話を、今週も一緒に考えたいと思います」
岡安譲
「はい。コマーシャルのあと、たっぷりと解説していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「北朝鮮が、拉致被害者を含む日本人の全面調査を約束して、拉致問題は新たな段階に入りました。一体今後どう進展していくのか。青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「まず、ここに、合意の『真相』とありますけれども、これだけ日本国民を裏切ってきた北朝鮮っていう独裁国家、何も体制が変わってない。で、しかも、犯人が、自分の犯行を自分たちだけで調べるっていう再調査を、一体どうやって信用しろっていうのかっていうふうに不安に思ってらっしゃる、普通の国民の方はとても多いと思います。これは『真相』の意味ですね。そして、そういう再調査によって果たして、数多い拉致被害者の方々が本当に、全員帰ってこられるのかと、いうことをほんとに心配されてると思います。その通りであって、今回の全面再調査で合意っていうのを、手放しで喜ぶどころか、やっぱり不安の方が、たとえば長年、あの、ささやかに携わってきた僕にとってもほんとに不安の方がはるかに大きいんです。但し、今回は先ほど申しました通り、今までと違う点は、実はいくつかあるんです。それを、光にできるかどうかはむしろ私たち日本国民の、真実をつかむ力と、世論を信じる、自分たちを信じる力だと思います。その上で、今回の合意を、ちょっとご覧になって下さい」
村西利恵
「先月29日に、日朝が、同時に発表した合意内容のポイントです。北朝鮮は拉致被害者のほか、国内の日本人を全面的に調査する。北朝鮮は、特別調査委員会を立ち上げ、生存者が確認されれば、帰国へ向けて協議する。そして日本は、調査が始まった段階で、独自制裁を一部解除する」
青山繁晴
「はい。これはまさしく、今まで報道されてきたこと、そのものなんです。ところが、今までの報道に表れてこなかった、いわば、隠されたポイントがいくつかあります。最初は、このあたりです」
村西利恵
「全面的に調査」
青山繁晴
「これ、ま、報道されてる意味はですね、この全面って意味が、その政府が認定した拉致被害者、残りの12人の方だけじゃなくて、特定失踪者ってちょっと難しい言葉、何度もお話ししましたが、失踪者って家出なさったり、そういう方々ですね。その中で、その家出、個人的な家出の理由がない、その人たちに特定って言葉を、これ民間の努力で付けて、北朝鮮に拉致されてる疑いがある、人々。それから、自ら望んで北朝鮮に入ってしまって帰れなくなった方々。それからさらには、敗戦直後に、シベリアから北朝鮮にさらに移送されるなどして、現地で亡くなった方々のご遺骨の問題。そういうことを全面的にやるっていうふうにだけ報道されてるんですが、もうひとつ実は隠された意味があって、この、金正恩第1書記が今、いくつかってことを考えてほしいんですね。まあ実は、年齢はっきりしない面もあるんですけれど、まあ、30前後、30過ぎぐらいと思われてます」
村西利恵
「言われてますね」
青山繁晴
「えー、たとえば横田めぐみちゃん、思い出していただくと、13歳の女子中学生で誘拐されて、10月5日が誕生日です。あと4ヶ月で、また誕生日来るんですが、今年いくつになられるかというと、ついに50歳です。ということは37年間、まあ、ほったらかしにされたわけですね。37年間帰って来れなかった。ということは、37年と、その30歳前後を考えていただくと、金正恩第1書記は、要は、拉致事件が激しかった頃、一番激しかった頃、かなり長い間続きましたが、一番激しかった頃は生まれてないかまだ子供なんですね。だから金正恩第1書記自身が、一体、何人の日本国民を、どの北朝鮮の工作機関が奪ったのかってことは全面的には、知らないんですよ」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「で、北朝鮮には実はいくつも工作機関があって、それはお父さんの、金正日総書記、そのおじいさんの金日成国家主席の時代から、複数の工作機関に、いわば手柄、ひどい話ですが、犯罪を手柄として、手柄を競わせていくということでコントロールしてたんで、その、どの工作機関が、どういう方針で誰を奪って、今どこに、監禁、あるいは軟禁してるのかってこと、知らないので、この際、自分が乗り出して全面的に調査させるって意味なんですよ。だから次のポイントに結びつく。はい、出して下さい」
村西利恵
「次のポイントは、特別調査委員会を立ち上げるというところ」
青山繁晴
「はい。これ普通ですね、調査委員会じゃなくて特別なんて付くとよけい怪しく見えるわけですよ。それは自由な日本においても実はそういうこと残念ながら多い。でも今回はここに、意味があって、つまり、普通の調査委員会だと、北朝鮮にとっては、いわば、えー、神聖不可侵みたいな工作機関の中には入れないんですよ。入れるとしたらそれは、独裁者の意志しかありませんから、金正恩第1書記が、この調査委員会に対して、この工作機関の中にも入れるっていう特別な権限を持たせるって意味なんですよ。ですから、場合によっては北朝鮮は、今までになく、全貌をつかむ可能性が初めて出てきたわけです」
岡安譲
「うーん」
青山繁晴
「もちろんこれを、大きな大きな救いだというわけにはまいらない。というのは、金正恩第1書記はそもそもお父さんの息子っていうだけで独裁者になってるだけですから、お父さんよりも権限が弱くて、工作機関を全部把握してるとはなかなか思えない。そしてさらに、もっと重大なことは、いくら北朝鮮の内部で全貌を仮に把握したとしても、日本に伝えてくるのは、安倍政権、国民に伝えてくるのは都合のいい一部の話だけですから、そういう意味では、わずかな救いに過ぎないけれども、しかし初めて、えー、2002年9月17日の小泉訪朝以来で言うと、12年ぶりに初めて、とっかかりができたってことは言えます。なぜそのとっかかりを今、この時期に北朝鮮が、日本にもたらしたかというと、その背景を考えたいんです。これも実は報道されてませんけれども、1つめはこれです」
村西利恵
「日朝合意の背景その1。政府高官によると、『金正恩第1書記は、安倍総理を気に入っている』」
青山繁晴
「これあの、政府高官、例によってシルエットですが、もちろん1人の証言ではなくて、基本的にインテリジェンスの側の人々の、実はもう長い間の証言なんです。昨日今日やじゃなくてですね。金正恩第1書記が独裁者になってから、ずっと安倍さんを案外気に入ってんだとか、あるいは人によっては、好きなんだよねと(一同ざわ)」
村西利恵
「好きまで行きますか」
青山繁晴
「ええ。僕もギョッとしました、それは。その、だいたい、北朝鮮の独裁者に気に入られる日本の総理って何なのかと逆に思ったりしますからね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「裏で何か変なことやってんのかと思った時期もあったんですが、それは、そうではなくてですね、実はこういう理由なんです」
村西利恵
「北朝鮮こそ、日本に強いリーダーを求めている」
青山繁晴
「今日、最初に、サンノゼの、放送の補足の件を言いましたね。えー、つまり中国・韓国が反日工作を盛んに行うのは、安倍さんが強いリーダーで、憲法改正にも踏み込もうとしてるからですよね。しかしところがその中で、いわば中国と韓国の間にある北朝鮮は、安倍さんが強いから、気に入っていると。なぜかというと、拉致事件というものを抱えていて、拉致事件を逆カードに使って日本から、援助を引き出したいと、いうのはずっと北朝鮮のいわば野望なんだけど、しかし弱いリーダーだとですね、そもそも北朝鮮と大胆な妥協もできない。そして何らかの妥協を何とか作って日朝で合意しても、弱い総理だと、国民に、納得してもらえない、説得することができない。したがって再調査っていうのを思い出していただくとですね、2008年、福田康夫政権の時に、いったん合意しながら、その再調査を実際には北朝鮮は全然行わずに、しかも、再調査で合意したってことを北朝鮮国内では、全く報道もしなかった(一同同意)。それはどうしてかというと、いったん合意したけれども、その後様子見てたら、福田康夫政権、総理が、弱いと分かったので、この人とやっても意味がないと思ったから、事実上、無視してしまったわけですね。ところが今回は、この、全面再調査の合意があるとすぐに北朝鮮は、国営メディアで大々的に報じました。それがどうして起きたのか。なぜ安倍さんを強いリーダー、リーダーだから今度は交渉できると思ったか。それは、こういう理由です」
村西利恵
「背景その2。中国による“4月政変”工作を乗り切った。これを見て北朝鮮は、安倍総理に強力な働きかけをした」
青山繁晴
「はい。この4月政変という工作が中国によって行われたってことはこの『アンカー』で申しましたが(一同同意)、この『アンカー』でお伝えする前に、熟知してたのがまさしく北朝鮮で、この金正恩第1書記と習近平国家主席の間はぎくしゃくはしてますけど、でも非常に濃い関係に中朝、中国と北朝鮮はありますから、この政変を、仕掛けてることをよく知ってました。もう一度言いますと、消費増税、したら、景気が落ち込んで、それで内閣支持率が下がる。下がったところで集団的自衛権の問題で自民党の中を分裂させる。自民党の中のハト派と言われる政治家に働きかけて、最終的に安倍さんを引きずり下ろすと、いうことを仕掛けたけれども、これは本当は民間の企業の努力、あるいは消費者の意識の向上で、その景気が、消費増税のあとも落ち込まなくて、おかげで安倍さんの支持率は下がらなくて、そして集団的自衛権、自民党の中いろいろありましたけれども、でもいちおう前に向かって進んでる。いわば乗り切ったように見える。ね。まだちょっと僕は早いと思いますが、でも北朝鮮にとってはそう見えるから、もうこの時期しかない、早く援助がほしいからってことで、安倍さんに、働きかけをして、そして日本の側としては、たとえば有本恵子ちゃんの、恵子さんの、お母様の有本嘉代子さん、神戸に、この放送、今も見てらっしゃると思いますが、もう88歳でいらっしゃったりする。時間がないですから、それに今回乗ったということなんですよね。そしてさらに、これ乗っただけではなくて、この瞬間もって言うべきでしょうね、あの、日朝合意を少なくとも発表する前には綿密な水面下のすり合わせをしてるんです。表に出てませんが、それを出しましょう。はい、出して下さい」
村西利恵
「政府高官によると、『水面下では、“日朝はこの線を目指す”という、すり合わせもしている』」
青山繁晴
「これあくまで、日本の安倍総理と、北朝鮮の独裁者がそれぞれ思惑が違うのに、すり合わせをしてるわけですからね。あくまで双方の願望が、ぶつかってるだけですから。ほんとにそうなるかどうかは、誰も確たること言えませんが、可能性としては、まず1番、これです」
村西利恵
「では今後どうなっていくのか。可能性の1つめ。特別調査委員会の調査は、8月中をめどに完了を目指す」
岡安譲
「そんなに早く…」
村西利恵
「菅官房長官の『1年以内』という発言は、“一種の煙幕”だった」
青山繁晴
「あの、合意の直後に菅さんが、まあせいぜい1年以内と」
岡安譲
「おっしゃいました」
青山繁晴
「まあ普通に聞くと、いくら引き延ばしても1年超えちゃいけませんよと。そしたら、解除した制裁ももう一回やりますよってことを菅さんはっきりおっしゃったんですが、ま、家族の中で、拉致被害者の家族の中で、怒った方もいらっしゃいました。僕のところにも直接そのお声は届きましたけれど。それは菅さん流の実は煙幕であって、実際のすり合わせっていうのは、何ともうお盆すぎ、8月中、遅くても8月いっぱいを目途に、この、北朝鮮の側の調査は終えさせるように、えー、というのはさっき言いました、その若すぎる独裁者、全貌を把握してないといっても、反政府勢力とか犯罪者がやった拉致事件じゃないんで、同じ政府の中だからだいたいズルズルやるのはおかしいってこともあって、8月中に終わらせてくれってことを今、すり合わせをやってるんですね。もしそれが、できていったらどうなるかっていうと2番目です」
村西利恵
「今後どうなっていくのか、可能性2つめ。日本側が検証をできれば、9月にも安倍総理が訪朝」
青山繁晴
「はい。これ、ですから検証できればってところでまず大きな壁があってですね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「これ今までにないことの1つとして、日本の、外交官はもちろん、場合によっては警察官も、それは北朝鮮が認めるかどうかまだはっきりしませんが、日本側の解釈では外交官だけじゃなくて警察官、あるいは場合によっては情報当局者も、北朝鮮に送って、たとえば、北朝鮮がこの拉致被害者やっぱり死んでたと、言うんならばその病院に行き、病院の医師に会い、そして葬ったであろう場所に行き、うんぬんかんぬんを日本側が調査・検証するってことになったわけです」
岡安譲
「今までと大きく違いますよね、それは」
青山繁晴
「ええ、但し今、北朝鮮がかろうじて認めてるのは、本当は、平壌に日本政府当局者が来るところまでだと僕は聞いてますから、本当に検証ができるかどうか、これが最初の大きな大きな壁なんですけど、もしそれができたとしたら、北朝鮮のその報告には、つまり、特別調査委員会で調べて、日本に報告してきたその報告には、一定以上の信頼性はかろうじてあると判断したら、9月中に安倍さんが訪朝して、そしてそうなると、出して下さい」
村西利恵
「可能性3つめ。その訪朝した安倍さんが、拉致被害者・特定失踪者など、何人かの日本人を連れて、帰国する可能性がある」
青山繁晴
「はい。えー、これは非常に、重大な、話であって、軽々に言うことはできませんが、どういう方なのかって話も、実はすり合わせの中で少し出てきてます、日朝の中でですね。そのことは、この後半にお話しするんですけれども、後半に向けてのキーワードは、実はこれです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『狂瀾怒濤 覚悟の秋』。今年日本はどんな秋を迎えることになるのか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「青山さんのズバリキーワード、2つめが『狂瀾怒濤 覚悟の秋』と、いうことなんですが、どう動いていくのか。青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「狂瀾怒濤って意味は、拉致事件、をめぐって以外にも、非常に大きな動きが今年後半にはあるだろうっていうことなんですが、それは最後にお話しします。で、まずは、もしもさっき申しました通り、日朝の、思惑もかみ合い、そして、大きな障害も、仮に、仮に乗り越えたとしたら、9月に安倍さんが、北朝鮮から日本の方々を連れて帰ってくることも、可能性はゼロではない、あり得る。で、その時に、じゃあ北朝鮮が例によってまた被害者の方を、選んでしまうってことになるんですが、まず政府認定の拉致被害者、5人の方は帰ってこられてるんで、残り12人、これは皆さんご存知だと思います(一同同意)。で、この方々、全てについて、今の若い独裁者のお父さんの、金正日総書記は、もう亡くなっているか、そもそも北朝鮮に入ってないという、はっきり言えば嘘を言ったわけですね(一同同意)。で、その嘘を、息子さんが覆せるのかと。嘘でしたと認めると、お父さんの息子っていうだけが、独裁者でいられる理由ですから、そこが一番大きな壁になるので、前から申してる通り、松本京子さんだけをどうも北朝鮮は例外扱いしてて。というのは京子さんについて、日本政府が認定できたのは、その2002年の、小泉さんと、金正日総書記の会談の、4年あとの、2006年になってからですから、京子さんだけは、はい再調査したら見つかりましたと言っても、亡くなったお父さんが嘘ついたことにはならないと、いうカラクリがあるわけですね。で、しかし、今日最初のキーワード、世論が最強って申しましたね。で、それは、あの小泉さんの時に帰して、これで北朝鮮は終わりだと思って、カネが入ってくると、日本からカネが入ってくると思ったら世論のものすごい怒りに触れて、カネが入るどころか今、制裁を受けてるわけですよ(一同同意)。それを実は北朝鮮自身が一番学んでるから、京子さんだけにとどまらず、京子さんの帰国はもし仮にあれば素晴らしいことですけど、たとえば、この神戸の有本恵子さんであったり、そして皆さんよくご存知の横田めぐみさんであったり、もう全ての方々について、北朝鮮が、どこまで、認めるのか、あるいは帰国させるのかが、もう分かれ目になるわけですね。ポイントもう1回言いますと、要するにお父さんが嘘ついたってことにならないで済む人、それはただ1人(松本京子さん)。それから、北朝鮮はでもそれで済むとは思ってなくて、その、日本の世論が納得する人を誰か出したいとは間違いなく思ってる。今までの、実は一昨年に安倍政権できてから、ずっとこれ、水面下の交渉やってきましたから、この2番目を北が分かってるのはもう、日本側に伝わってるんですよ。だからそれを、特定失踪者の中から適当に選んだり、自分で望んで日本(北朝鮮?)に行った人とかじゃなくて、この、ちゃんと、京子さんを合わせて言うと12人、残りで言うと11人の方は全部について、帰国していただくか、もしも本当にやむをえず亡くなってしまってるんだったら確たる証拠を日本側に調べさせると、いうとこでなきゃいけないんですよね。しかしそれが仮にある程度、ある程度、国民が、んー、ちょっと考えようかっていう結果になったとしても、巨大な、実は矛盾が待ち構えていて、1つめはこれです」
村西利恵
「拉致問題のジレンマ、その1。これは『始まり』か『終わり』か」
青山繁晴
「これは、さっきの12人の方について、全部北朝鮮が、たとえばこの秋に出してくるとは残念ながらとても思えない。今まで帰せなかったのにはその理由があるんですから、北朝鮮の内部を知りすぎてるとかそういう理由が、勝手な理由があって、それは体制が変わってないから何も変わってない。したがって、安倍さんとしても私たち日本国民としても、仮に何人かの方を安倍さんが秋に連れて帰ることがあってもそれは始まりであって(一同同意)、そこを突破口にして、全員を帰国させる、それだけじゃなくて、犯罪者を処罰するということを、安倍さんも今まで明言してきたんですから、そこまで行かないと、要するに、拉致被害者を人質のようにしてカネをせびり取るっていう、矛盾を突くことができない。国家のあり方としてそれはおかしいですから、あくまで始まりだと、日本側は考えたい、国際社会もそう受け止めたいけれども、北朝鮮にとっては間違いなくそれで終わりにして、終わりにして、何を望むかというと、次これです」
村西利恵
「ジレンマの2つめ。日本国民の血税から、兆単位のキャッシュ・援助が、北朝鮮の手に渡ることに」
青山繁晴
「はい。日朝国交正常化、という美名のもとで、キャッシュを含む兆単位の援助が、この独裁者のもとに入るってことは、可能性として、あり得るどころか、本当はメディアでは制裁解除が条件って言ってるけども、本当の条件はこれなんですよ。これが行われた時にどうなるかというと、その日本国民のキャッシュや援助が、この人を通じて人民に渡って飢えを防ぐことになるならまだしも、そうではなくて核開発、ミサイル開発に使われるってことは、火を見るよりも明らかで(一同同意)、それを考えると、日本はもう本当にギリギリの、選択をせねばならない。賢明な選択もしなければいけない。それが、安倍さんは単なる代理人であって、私たち世論が、何を考えるのか。今から本当にみんなでよく勉強していきたいと思うんですね。その上でですね、えー、ま、僕の記者生活を考えても、物事起きる時は集中して起きるんですね。この、9月以降に拉致被害者の方々が帰ってくるかもしれないというこの2014年の後半に、実はあり得ることがまだ他にも超弩級のものがあって、はい、出して下さい」
村西利恵
「それがこの3つ。秋に超サプライズ解散も模索。それから11月、プーチン大統領訪日で“北方領土”に進展も。さらには、偽装漁民らによる尖閣上陸の『まさか』」
青山繁晴
「はい。これ模索と書いたのは、書いてもらったのは、その通りです。えー、これは、あるかないかの以前に、これ模索してます。つまり9月に、その、安倍訪朝が実現できたら、そのあと、その直後に、いわば帰国で沸いてるかもしれない日本社会の中で」
村西利恵
「世論が高まっている中で」
青山繁晴
「はい、中で、いきなり、まあ、超がつくサプライズ解散に打って出て、えー、そして今日のストレートニュースにもありましたが野党再編がまだ十分じゃない、野党の態勢がまだ、ごちゃごちゃしてる間にドーンと選挙を打って、いずれにしても、公明党に依存しなくて済む、政権運営というのを、実は、模索してます」
岡安譲
「なるほど」
青山繁晴
「で、これは、だから、拉致事件の進展次第にもよるわけですけど。ただですね、ここ、ここも、多少救いがあるのは、その拉致事件でいいい格好できるだろうから解散やるっていう話ではなくて、やっぱりそもそも1票の格差問題も含めて、こちらはこちらで政権の正統性をちゃんとしなきゃいけない」
村西利恵
「ああ、そうですね」
青山繁晴
「それから集団的自衛権の問題も、やはり国民の信を問うべきだっていう意識があっての模索なんで、これは庇って言ってるんじゃなくて、僕は、2016年の衆参ダブル選挙まで、何もしないで、政治だけ動かしましょう、国民に聞かないで動かしましょうって反対なんで。わが国民、私たちに聞くべきなんで、そういう意味もあるってことは理解して下さい。で、もうきちきちですけど、プーチン大統領はもう訪日しないんだっていうことを、一部のメディアは期待を込めて報じてますが、いや、訪日予定は変わってない。無事に訪日したとして、しかもその前にサプライズ解散をやって、政権の基盤固めていたりしたらプーチンさんそれを見てですね、北方領土についてたとえば歯舞・色丹の、基本的返還で合意、択捉・国後は、共同開発しましょう、そして国境線の画定を何年以内にやりましょう、ね、四島全部を帰ってくることはありえないけど、今までになかった進展を持ってくる可能性は実はあります。で、そういうことで、もう日本がわあわあになってるところに、まさか、安倍政治を混乱させるためにも、偽装漁民らを使って、つまり漁民に化けた工作員や、兵士を、尖閣に上陸させて、それこそ、野党の態勢ができないうちに選挙をやろうとした安倍さんに対抗して、憲法も含めた新しい体制ができないうちに、尖閣諸島に乗り込んでくる中国の動き。中国は今、その天安門事件、25周年も含めて、内部の反乱に、焦ってますから、外に問題を作るために動き出てくることがあり得る。こういうこと全部に私たちの、日本国民の、覚悟と、賢さが問われる。それがおそらく、思惑がたくさんぶつかり合えば、ね、逆に何もないかもしれませんが、まともにぶつかり合えば、私たちの本当の資質が問われる時が来ると、来るかもしれないってことを皆さん今日、問題提起いたしました」
岡安譲
「はい、分かりました。青山さん、本当にありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」
(番組最後に)
岡安譲
「あの、青山さんのコーナーの終わりの方であった、あんな狂瀾怒濤なことがですよ、秋にあるならば、このコーナーでまた、いろいろお話ししていただかなくてはいけませんね」
青山繁晴
「うん、あるかないか分かりませんが、心の備えをみんなでやりましょうっていうことですね」
岡安譲
「はい」
村西利恵
「この秋」
岡安譲
「はい、そうですね。ではありがとうございました」
(5時台の番組終了)
____________________________内容紹介ここまで
今日の青山さんのお話、特に後半あたりは、あくまで「あるいは起きるかも」という仮定の話ではあります。
でも、最近の情勢を見ると、もう本当に何が起きてもおかしくありませんから、日本国民として心の備えはしておくべきですね。
それにしても拉致再調査の件……。
安倍政権は過去の、そしておそらく未来のどの政権よりも北朝鮮に「騙されにくい」政権だとは思いますが、やはり心配ですよね(T_T)
くれぐれも妙な妥協をしないよう、おかしな方向に進ませないよう、官邸はじめ関係各所に改めてお願いしようと思います。
○首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
○自由民主党
http://www.jimin.jp/voice/
○外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html
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この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・“分党”橋下・石原 両グループの大勢判明
・天安門事件から25年
・STAP細胞問題 小保方氏、全ての論文取り下げに同意
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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