青山繁晴「インサイト・コラム」にっぽん丸から硫黄島を臨む
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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5月28日放送 関西テレビ「アンカー」、青山繁晴さんは小笠原と硫黄島を巡る『にっぽん丸』クルーズの講演(詳細はここあるいはここ)のためお休みでした。
「アンカー」には代わりに和田秀樹さんとわかぎゑふさんが出演されました。またゲストで福島香織さんが出演、中国の環境問題について解説されました。
そこで今週は、同日朝に放送されたRKB「ニュース新発見インサイト」(「中西一清スタミナラジオ」の後番組)から、青山さんが電話出演されているレギュラーコーナー“インサイト・コラム”の解説を書き起こしました。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像は2013年9月25日放送「アンカー」より転載しました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
内容紹介ここから____________________________
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5/21(水)放送の「アンカー」で青山繁晴さんが解説された“在米日本人のいじめ被害”について、「日本を思う在米日本人の会」からご報告・お願いがなされています。
http://aoyamainsj2014.jimdo.com
拙ブログの書き起こしの冒頭にも後日同じ内容を追記しましたが、ご存知ない方は一度目を通していただきますよう宜しくお願い申し上げます。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1563.html
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5月28日放送 関西テレビ「アンカー」、青山繁晴さんは小笠原と硫黄島を巡る『にっぽん丸』クルーズの講演(詳細はここあるいはここ)のためお休みでした。
「アンカー」には代わりに和田秀樹さんとわかぎゑふさんが出演されました。またゲストで福島香織さんが出演、中国の環境問題について解説されました。
そこで今週は、同日朝に放送されたRKB「ニュース新発見インサイト」(「中西一清スタミナラジオ」の後番組)から、青山さんが電話出演されているレギュラーコーナー“インサイト・コラム”の解説を書き起こしました。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像は2013年9月25日放送「アンカー」より転載しました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
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櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日は独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
櫻井浩二
「今あの、客船『にっぽん丸』の船上で、硫黄島のもうすぐ近くにいらっしゃるそうですね」
青山繁晴
「はい。えー、今朝の、4時半前後にはもう、硫黄島の目の前に船が着きまして、えー、今、硫黄島の周りを船が巡っているところです」
櫻井浩二
「あ、そうですか、今回どんな目的なんですか?」
青山繁晴
「はい。えー、この硫黄島を含む小笠原諸島が、世界遺産に指定されたことは、皆さんご存知だと思います」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、それは、日本国民としても素晴らしいことですが、その、小笠原諸島の中に、父島、母島っていう美しい島々、それからクジラやイルカ、だけじゃなくて、えー、私たちの、たった60年、70年前の先輩が、後世の私たちのためだけに戦って2万人が殺された硫黄島があるっていうことがほとんど忘れられていました」
櫻井浩二
「ああー、はい」
青山繁晴
「世界遺産になったことを誇りに思いつつ、僕はそのことをとても、硫黄島が忘れられてることをとても悲しく思っていたんですけれども、その、今おっしゃった『にっぽん丸』っていう小笠原のクルーズにも、世界一周にも出かける客船のスタッフから、突然連絡がありまして、ま、見ず知らずなんですけれども、連絡がありまして、その小笠原諸島を巡るクルーズの中に、硫黄島を組み込みたい。で、硫黄島を組み込んだら、かつて立入禁止の硫黄島に、青山が入ったってことをよくご存知で、えー、私に、船内で、硫黄島とは何かということを、講演していただけませんかっていうお話がありまして」
櫻井浩二
「ほうー、ええ、ええ」
青山繁晴
「あの、僕たちは営業活動ってのしませんから、もうびっくりして、えー、お話をお受けしたんですが、何せ船で、1週間近く日程空けなきゃいけませんから」
櫻井浩二
「そうですよね」
青山繁晴
「ま、色んな困難ありましたけれども、実現できて、素晴らしい日差しの中、えー、硫黄島の周りを、僕としては、7年半ぶりぐらいに、巡っているところです」
櫻井浩二
「ああー、そうですか」
青山繁晴
「で、はい、この硫黄島は、沖縄戦の直前にあった戦いなんですが、えー、私たちの祖国日本は、二千数百年に渡って一度も外国に侵されたことがなかった。その硫黄島が史上初めて、日本が外国に占領される島になってしまったわけです」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「当時、アメリカ軍と戦った私たちの先輩は、戦争の末期ですから、もう職業軍人の方は少なくて、2万1000人のうち、ほとんどの、2万人が、私たちと同じ、働くサラリーマンであったり、あるいは、学校の先生であったり役場の職員であったり、そういう30代40代の男性が中心に、えー、後世の私たちのために戦われた。というのは硫黄島をアメリカ軍に占領されると、そこを拠点にして、えー、本土への爆撃は激しくなり、当時、男性は戦地に行ってましたから、残っていた女性や子供が、爆撃で殺されると」
櫻井浩二
「うーん、はい」
青山繁晴
「で、それを、穴を掘って、硫黄島に穴を掘って立てこもって、戦いを1日でも引き延ばすってことをなさったわけです。で、実際にアメリカ軍の、計画では、5日間で、狭い硫黄島が占領できるはずが、36日間も持ちこたえて、いわば31日分、爆撃を遅らせて、本土で、女性や子供が生き残り、そこから後世の私たちが、いわば生まれ、育っていって、現在の日本が、祖国が続いているという、とても大切な島なんですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、この島、実は、私自身も含めて、日本国民は、ほとんど忘れてきましたけれども、アメリカではずーっと覚えられていて、そこで戦ったアメリカの、海兵隊を中心とする若者たちとともに、日本の将兵も、真のヒーローとして、ずっと忘れられずにいて」
櫻井浩二
「へえー」
青山繁晴
「そして、第2次世界大戦で、一番むごい肉弾戦だったのに、毎年3月に日米の、元兵士が集まって、合同慰霊祭をやってるんですが、今年3月も、やりましたけれども、アメリカの元兵士は全て、税金、アメリカ国民の支えで、子・孫・ひ孫に至るまでいらっしゃるのに、私たちの日本国民、である、わずかな生き残りの方々、あるいはそのご家族は、自費で、基本的に自費でいらっしゃるという、ことになってしまってるんです」
櫻井浩二
「うーん…、そうですか」
青山繁晴
「それは、私たちは、かつての先輩、日本兵は悪者だと、教え込まれ、思い込まされてきたからでもあり、そしてその思い込みのために、何とまだ1万人以上、1万数千人の方々がこの硫黄島に、私が今、再び目にしてる硫黄島に、取り残されたままなんです」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「えー、2006年の12月に、当時の防衛庁と自衛隊の、いわば良心派の人々の理解と支えによって、この立入禁止の島に、民間人として初めて、自由に、入りまして、えー、そしてさっき申しました、かつての先輩方が立てこもられた、地下壕の中も、全て巡りまして、そして、この、暑い暑い硫黄島の中で、道具もなく、掘る道具もなく、自らの爪を剥がして、地下壕を掘られて、2万人で掘られて1メートルしか進まなかった日もあった。その真っ暗な地下壕の中に立って灯りで、壁を照らしますと、無傷の、地下壕すらあるんですね」
櫻井浩二
「ほうー」
青山繁晴
「どんな努力で、その地下壕をお造りになったか」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「そして2万人の方々、たくさん考え方も違い、生き方も違ったのに、その時はただただ、後世の私たちのために、この穴を掘られ、そして、ご自分の利益のために堀った方はただの1人もいらっしゃらなかったっていうのが、その地下壕であり、硫黄島なんです。その地下壕ごと、取り残され、あるいは、私たちの海上自衛隊の滑走路の下に、すら、閉じ込められてる。その方々を取り返しましょうってことを、私は島に入ってからずっと、呼びかけてきました。もう小さな非力な、呼びかけですけれども続けてきまして、それが今の、安倍総理にも、いわば伝わりまして、えー、歴代の政権で初めて、この第2次安倍政権が、硫黄島の海上自衛隊の滑走路も引き剥がして、つまりその前には島の北側に、新しい海上自衛隊の基地も、造ってそこに移転してから、滑走路も引き剥がし、それから島じゅうの、岩の下、草の下に取り残された私たちの先輩を取り返すということを、決めて、実際にもうその準備にかかってます」
[2013年4月14日の安倍総理硫黄島訪問]
櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「その最中に、ちょうどこの『にっぽん丸』のクルーズから、呼びかけがありまして、この島に、これ立入禁止の島なんで、えー、乗客の方々も、今回上陸はできませんけれども、祈りをみんなで捧げながら、献花をしながら、島を巡ってる、ちょうど重なり合ったっていうのは、まあ、不肖私の、ことなどはどうでもいいんですけれども、ほんとに残された英霊のために、ほんとに不思議なご縁だと思ってます」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「で、最後に申せば、この、英霊の方々を、故郷に取り戻せば、故郷に帰っていただくと何が起きるかというと、戦争の思い出話をするんじゃない。ましてや戦争を美化するんじゃない。いじめられて、えー、小さな自分の世界しか見えなくなって死を選ぶような子供がいる日本になってしまってます。そこに、この英霊の方々に帰っていただくと、自分のためじゃなくて人のために生きる、公のために生きる、大きな新しい人生が大人になれば待っていると、いうことが分かれば、死を選ばない子供も出てきます。ですから、この『にっぽん丸』の操舵室から、乗客の方々に、船長とともに、僕はマイクで放送もいたし、えー、色んな立場の違い、お考えの違いも乗り越えて、この私たちの先輩、英霊を故郷に取り戻すために、今までの違いを乗り越えた、連帯をいたしませんかっていうことを、呼びかけています。このラジオをお聴きの方々も、この『にっぽん丸』の、この波の上、きれいなきれいな小笠原の海の上に、いる、お気持ちに、できればなっていただいて、改めてご一緒に考えてまいりたいと思います」
櫻井浩二
「はい、ありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
櫻井浩二
「ありがとうございました。『にっぽん丸』の船上から、独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
____________________________内容紹介ここまで
青山さんのブログ2014年05月28日 11時37分56秒によれば、この硫黄島を巡る『にっぽん丸』クルーズの講演については、来週6月4日(水)の「アンカー」で詳しく取り上げてくださるようです。
皆様どうぞお楽しみに(^▽^)!
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
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http://ameblo.jp/hosyuyamato/
竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue)
尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
アニメ「めぐみ」配信中。
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櫻井浩二
「あ、そうですか、今回どんな目的なんですか?」
青山繁晴
「はい。えー、この硫黄島を含む小笠原諸島が、世界遺産に指定されたことは、皆さんご存知だと思います」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、それは、日本国民としても素晴らしいことですが、その、小笠原諸島の中に、父島、母島っていう美しい島々、それからクジラやイルカ、だけじゃなくて、えー、私たちの、たった60年、70年前の先輩が、後世の私たちのためだけに戦って2万人が殺された硫黄島があるっていうことがほとんど忘れられていました」
櫻井浩二
「ああー、はい」
青山繁晴
「世界遺産になったことを誇りに思いつつ、僕はそのことをとても、硫黄島が忘れられてることをとても悲しく思っていたんですけれども、その、今おっしゃった『にっぽん丸』っていう小笠原のクルーズにも、世界一周にも出かける客船のスタッフから、突然連絡がありまして、ま、見ず知らずなんですけれども、連絡がありまして、その小笠原諸島を巡るクルーズの中に、硫黄島を組み込みたい。で、硫黄島を組み込んだら、かつて立入禁止の硫黄島に、青山が入ったってことをよくご存知で、えー、私に、船内で、硫黄島とは何かということを、講演していただけませんかっていうお話がありまして」
櫻井浩二
「ほうー、ええ、ええ」
青山繁晴
「あの、僕たちは営業活動ってのしませんから、もうびっくりして、えー、お話をお受けしたんですが、何せ船で、1週間近く日程空けなきゃいけませんから」
櫻井浩二
「そうですよね」
青山繁晴
「ま、色んな困難ありましたけれども、実現できて、素晴らしい日差しの中、えー、硫黄島の周りを、僕としては、7年半ぶりぐらいに、巡っているところです」
櫻井浩二
「ああー、そうですか」
青山繁晴
「で、はい、この硫黄島は、沖縄戦の直前にあった戦いなんですが、えー、私たちの祖国日本は、二千数百年に渡って一度も外国に侵されたことがなかった。その硫黄島が史上初めて、日本が外国に占領される島になってしまったわけです」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「当時、アメリカ軍と戦った私たちの先輩は、戦争の末期ですから、もう職業軍人の方は少なくて、2万1000人のうち、ほとんどの、2万人が、私たちと同じ、働くサラリーマンであったり、あるいは、学校の先生であったり役場の職員であったり、そういう30代40代の男性が中心に、えー、後世の私たちのために戦われた。というのは硫黄島をアメリカ軍に占領されると、そこを拠点にして、えー、本土への爆撃は激しくなり、当時、男性は戦地に行ってましたから、残っていた女性や子供が、爆撃で殺されると」
櫻井浩二
「うーん、はい」
青山繁晴
「で、それを、穴を掘って、硫黄島に穴を掘って立てこもって、戦いを1日でも引き延ばすってことをなさったわけです。で、実際にアメリカ軍の、計画では、5日間で、狭い硫黄島が占領できるはずが、36日間も持ちこたえて、いわば31日分、爆撃を遅らせて、本土で、女性や子供が生き残り、そこから後世の私たちが、いわば生まれ、育っていって、現在の日本が、祖国が続いているという、とても大切な島なんですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、この島、実は、私自身も含めて、日本国民は、ほとんど忘れてきましたけれども、アメリカではずーっと覚えられていて、そこで戦ったアメリカの、海兵隊を中心とする若者たちとともに、日本の将兵も、真のヒーローとして、ずっと忘れられずにいて」
櫻井浩二
「へえー」
青山繁晴
「そして、第2次世界大戦で、一番むごい肉弾戦だったのに、毎年3月に日米の、元兵士が集まって、合同慰霊祭をやってるんですが、今年3月も、やりましたけれども、アメリカの元兵士は全て、税金、アメリカ国民の支えで、子・孫・ひ孫に至るまでいらっしゃるのに、私たちの日本国民、である、わずかな生き残りの方々、あるいはそのご家族は、自費で、基本的に自費でいらっしゃるという、ことになってしまってるんです」
櫻井浩二
「うーん…、そうですか」
青山繁晴
「それは、私たちは、かつての先輩、日本兵は悪者だと、教え込まれ、思い込まされてきたからでもあり、そしてその思い込みのために、何とまだ1万人以上、1万数千人の方々がこの硫黄島に、私が今、再び目にしてる硫黄島に、取り残されたままなんです」
櫻井浩二
「はい」
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「えー、2006年の12月に、当時の防衛庁と自衛隊の、いわば良心派の人々の理解と支えによって、この立入禁止の島に、民間人として初めて、自由に、入りまして、えー、そしてさっき申しました、かつての先輩方が立てこもられた、地下壕の中も、全て巡りまして、そして、この、暑い暑い硫黄島の中で、道具もなく、掘る道具もなく、自らの爪を剥がして、地下壕を掘られて、2万人で掘られて1メートルしか進まなかった日もあった。その真っ暗な地下壕の中に立って灯りで、壁を照らしますと、無傷の、地下壕すらあるんですね」
櫻井浩二
「ほうー」
青山繁晴
「どんな努力で、その地下壕をお造りになったか」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「そして2万人の方々、たくさん考え方も違い、生き方も違ったのに、その時はただただ、後世の私たちのために、この穴を掘られ、そして、ご自分の利益のために堀った方はただの1人もいらっしゃらなかったっていうのが、その地下壕であり、硫黄島なんです。その地下壕ごと、取り残され、あるいは、私たちの海上自衛隊の滑走路の下に、すら、閉じ込められてる。その方々を取り返しましょうってことを、私は島に入ってからずっと、呼びかけてきました。もう小さな非力な、呼びかけですけれども続けてきまして、それが今の、安倍総理にも、いわば伝わりまして、えー、歴代の政権で初めて、この第2次安倍政権が、硫黄島の海上自衛隊の滑走路も引き剥がして、つまりその前には島の北側に、新しい海上自衛隊の基地も、造ってそこに移転してから、滑走路も引き剥がし、それから島じゅうの、岩の下、草の下に取り残された私たちの先輩を取り返すということを、決めて、実際にもうその準備にかかってます」
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櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「その最中に、ちょうどこの『にっぽん丸』のクルーズから、呼びかけがありまして、この島に、これ立入禁止の島なんで、えー、乗客の方々も、今回上陸はできませんけれども、祈りをみんなで捧げながら、献花をしながら、島を巡ってる、ちょうど重なり合ったっていうのは、まあ、不肖私の、ことなどはどうでもいいんですけれども、ほんとに残された英霊のために、ほんとに不思議なご縁だと思ってます」
櫻井浩二
「うーん」
青山繁晴
「で、最後に申せば、この、英霊の方々を、故郷に取り戻せば、故郷に帰っていただくと何が起きるかというと、戦争の思い出話をするんじゃない。ましてや戦争を美化するんじゃない。いじめられて、えー、小さな自分の世界しか見えなくなって死を選ぶような子供がいる日本になってしまってます。そこに、この英霊の方々に帰っていただくと、自分のためじゃなくて人のために生きる、公のために生きる、大きな新しい人生が大人になれば待っていると、いうことが分かれば、死を選ばない子供も出てきます。ですから、この『にっぽん丸』の操舵室から、乗客の方々に、船長とともに、僕はマイクで放送もいたし、えー、色んな立場の違い、お考えの違いも乗り越えて、この私たちの先輩、英霊を故郷に取り戻すために、今までの違いを乗り越えた、連帯をいたしませんかっていうことを、呼びかけています。このラジオをお聴きの方々も、この『にっぽん丸』の、この波の上、きれいなきれいな小笠原の海の上に、いる、お気持ちに、できればなっていただいて、改めてご一緒に考えてまいりたいと思います」
櫻井浩二
「はい、ありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
櫻井浩二
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