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「アンカー」東京五輪決定の舞台裏と課題&安倍総理発言「『完全に』コントロール」報道の嘘と「完全にブロック」の誤り
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■9/11放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
前半のキーワードは『中韓内部に意外な反乱者』。
まず安倍総理のIOC総会最終プレゼンにおける発言について日本のメディアが批判していますが、それについて。
その上で、開催決定に至った報道されていない舞台裏について。
質疑応答でIOC委員から汚染水の質問が出たのは実は日本側がロビー活動で仕掛けたことだったこと等々。
朝日新聞の「東京落選」誤報に関連する話も。
そしてキーワードにあった中韓。招致妨害活動を展開した一方で実は意外な反乱者が。
後半のキーワードは『七年も待てない』。
東京五輪開催決定の裏側でうごめく中国の狙いは五輪開催阻止、それがダメでも尖閣ゲット。
中国対策の他に、テロ対策、拉致問題、皇室…、東京五輪までに変えるべき日本のあり方とは。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■9/11放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
東京五輪開催決定の知られざる舞台裏と、安倍政権の新たな課題を青山ズバリ
前半のキーワードは『中韓内部に意外な反乱者』。
まず安倍総理のIOC総会最終プレゼンにおける発言について日本のメディアが批判していますが、それについて。
その上で、開催決定に至った報道されていない舞台裏について。
質疑応答でIOC委員から汚染水の質問が出たのは実は日本側がロビー活動で仕掛けたことだったこと等々。
朝日新聞の「東京落選」誤報に関連する話も。
そしてキーワードにあった中韓。招致妨害活動を展開した一方で実は意外な反乱者が。
後半のキーワードは『七年も待てない』。
東京五輪開催決定の裏側でうごめく中国の狙いは五輪開催阻止、それがダメでも尖閣ゲット。
中国対策の他に、テロ対策、拉致問題、皇室…、東京五輪までに変えるべき日本のあり方とは。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
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山本浩之
「さ、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに、移りたいと思います。今日はどのような、話題でしょうか」
青山繁晴
「はい。あの、何と言っても、日曜の未明に、えー、私たちの悲願でありました、っていうか、あの、一番最初の頃は、東京オリンピック賛成派は、僕、大賛成でしたけど、どっちかって言うと少数派だったと思うんですけど」
山本浩之
「ええ、ええ」
青山繁晴
「よくぞここまで国論がまとまってきて、この時代にですね、みんなが願った東京オリンピックが、その、実現しました。これは、これから7年間ずっと日本が、上り坂を上がるってことで、あの、司馬遼太郎さんのお書きになった『坂の上の雲』を、思い出させるような、いいニュースなんですけれどね。えー、しかし同時に、この東京五輪の招致活動について、今までの世界に見られなかったことがありました。それは残念ながら中国・韓国の妨害があったっていうことです。それをよく乗り越えて、実現したんですが、その、えー、実際に、ブエノスアイレスに行って、ロビー活動をやった政府の人々に、電話で話を聞いていくとですね、実はものすごく意外な事実が分かってきました。たとえばこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『中韓内部に意外な反乱者』。内部ですか」
青山繁晴
「はい、内部です。つまり中国・韓国それぞれの中に、いや、東京五輪をやってほしいっていう人が現れて、実は、この東京五輪開催に結びついたと」
村西利恵
「えー」
青山繁晴
「いうことも、たとえば分かってまいりました。当事者の直接証言です。えー、そういう生の証言も紹介しながら、じゃあ東京オリンピックが、今後の日本だけじゃなくてアジアをどういう風にして、変えていくのかということを皆さんと一緒に、課題も含めて考えたいと思います」
山本浩之
「はい。それでは、コマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「2020年の東京オリンピック開催決定のニュースはまあ連日報道されていますけれども、青山さんには、この招致活動を通じて、何か見えてきたっていうことなんですよね。どういう視点で解説をされるのか。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。今、われらがヤマヒロさんが(一同笑&ざわ)どういう視点で…」
山本浩之
「われらが…(挙手)、じゃあ出ましょうか、私、2020年…」
堀田篤
「いやいや…(一同笑&ざわ)」
青山繁晴
「選手としてぜひ(笑)。はい。えー、話を戻しますと、ヤマヒロさんが、どういう視点で、この東京五輪を見るのか、っておっしゃったんですけど、それまさしく大事で、あの、最初にたとえば申しますとね、その、東京だけに焦点が当たって、東北の被災地が置き去りになるんじゃないかと、いうことも、メディアで、もうすでにけっこう語られますけれども、この、これから7年間私たちが、こう坂道をどうやって生きていくのか、考える時に、あの、あくまで公平に見たいんですね。公平に見ますと、今の日本国民で、東北なんかどうでもいい、復興しなくてもいいと思ってる人、どっかにいますか? 1人もいないと思いますね。考え方の違い乗り越えて、東北が立ち直るように、私たちも手を貸したい、東北の方々も自助努力をされてると。そこは、まさしく一致してるわけですね。ところがなかなかどうして復興が進まないかというと、この、日本経済全体の状況がこうやって悪くて、しかもメディアで連日、悪い悪いしか言われないから、みんながどうしても下を向く。そして、たとえば7年後に選手として出るような10代の人ほど、こう下を向いてる。余裕がありませんから。自分たちのことで手一杯だから、なかなか東北の復興に力を割くことができない状況なんですよね。7年間ずーっと前を見て生きるようになっていくと、その、経済の復興はもちろんのこと、みんなに余裕が出てくると必ず被災地の復興にもつながりますから、だから被災地は置き去りだというようなことを、まだ坂を上り始める時から言う習慣をそろそろ変えませんかと思います。はい。その上で、今回の招致活動の長い長い歩みの中で、最後のポイントのひとつはこれでしたよね。出して下さい」
村西利恵
「国際オリンピック委員会総会の最終プレゼンで安倍総理は、『福島第一原発の状況は統制されていることを保証します。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも及ぼすことはありません』と、英語でスピーチしました」
青山繁晴
「はい。これ、この安倍総理自身の、つまり国のトップの、演説が、IOCの委員たちの、考えに決定的な影響を及ぼしたと、これは、あの、日本のメディアでも、そのように報じてるところが大半ですよね。ところがですね、これ今、あの、書いてある日本語、これ、あの、さっき村西さんが言ってくれたとおり、安倍さん実際は、英語で、演説されたんで、これ和訳なんですけれどね。これ、官邸のホームページに載ってる和訳なんです。つまり、状況は統制されていると。ね。ここを、たとえば日本のテレビで、全部ではありませんけど、どういう報道があったかというと、安倍さんは、完全にコントロールされてると言ってしまったと。完全にコントロールされてるならこんな問題になるわけないから、安倍さんは実際は演説で嘘を言ったんじゃないかっていうのが、またバーッと出てるわけです。ところがですね、実際に安倍さんが言った言葉、英文はこれです。『Let me assure you, the situation is under control. It has never done and will never do any damage to Tokyo.』。えー、一緒に確認しましょうねと。ね。状況は、これあの、中学の英語ぐらいです、『is under control』。つまり、この訳のとおりであって、完全にコントロール、完全にって言葉は全くありません。えー、たとえばfully controlとか、perfectionっていう言葉も全然なくて、要するに状況は、えー、コントロールされていますと。そして、東京、開催地の東京に対するダメージでいうと、今まで一度もあったことはないし、これからもそうはさせませんと言ってるんで、このcontrolというのは、この文章を、書いた、お役人や、あるいはこれを確認した、えー、文部科学大臣を含む、人たちに直接、僕は電話したりお会いしたりして確認しましたが、これは要するに政府が入っていって、コントロールしますってことを言ってるんであって、現状が完全に統制されているってのは言ってないと、いう主張なんですね。これ公平に見て、えー、この完全に統制されているっていう、これ、ニュアンスじゃありませんから、その、安倍さんが嘘を言ったってこと、また日本のメディアが、自ら貶めて、報道してるっていうのは僕はおかしいと思います。その上で実は、安倍さんにもおかしな点はあります。はい、見て下さい」
村西利恵
「その後の質疑では安全性を具体的に話しました。内容は、汚染水の影響は、港湾内0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている。放射性物質の数値は最大でも、世界保健機関(WHO)の飲料水水質ガイドラインの500分の1である。食品や水からの被ばく量はどの地域も基準(年間1ミリシーベルト)の100分の1である」
青山繁晴
「はい。これ3つ、ま、数字を全部挙げて、説明をなさってるんですが、おかしいのははっきり言って1つめです。2つめはあとから言いますけれども、おかしくありません。で、1つめはおかしいっていうのはですね、この数字自体は、福島第一原発に面した、ま、港湾っていうか、その、作業のための港もそもそもありましたから、それをだいたい、0.3平方キロと見るのは、そのとおりですが、完全にブロックされてると。で、これ東京電力自身が、その後の記者会見で否定してますね。えー、つまり、行き来はありますよってこと言ってるわけです。で、これはですね、嘘を言ったっていうよりは、安倍さん自身が、失礼な言い方ですが分かってらっしゃらないと思います。ね。というのは、明らかに安倍政権の対応は遅いんです。極めて遅い。ずっと東電任せ。当事者能力を失った東電に任せてきたから未だに、安倍総理自身がよく理解してない、汚染水の問題っていうのをですね。で、何かというとですね、これ、完全にブロックしてしまうってことはですね、もしそれやってたら、その、そしてこれが本当の汚染水だったとすると、この、港の中にこうやって閉じ込めてるんですよね? そこ高い岩壁ありますか? そんなもん作れませんね。今もありませんね(一同同意)。だからもう一回津波が来たら、それこそその、貯めに貯め込んでる、凝縮して濃縮した汚染水がドッと出ることになりますから、完全にブロックって考え方がそもそも間違ってるんですよ。汚染水ってこの漢字3文字見ると、もう何もかもダメな水としか思わないけれども、本当は、もともと健全な地下水と混じり合ってしまった、その、水であって、そして、大半の放射性物質は実は取り除くことができます。そして残るのはトリチウムっていう物質ですが、このトリチウムって物質は、何度もこの水曜『アンカー』で言いましたが、原子力発電所は健全に運転してる時も世界中の原発から、海や川に出てますから」
山本浩之
「うん」
青山繁晴
「従って、これは必ず、実は、最終的にはそうやって海に出さなきゃいけないんです。えー、亡くなった吉田昌郎所長も、この番組で何度も言いましたけれども、健在な時に、心配なのは、あそこは、あそこはって福島第一原発が、地下水が潤沢なので、それを混ざってしまうから、それを海に捨てなきゃいけないのに、政治家や、東電本店の、保身で、海にはとにかく捨てるなと、批判が怖いって、それが大問題だとおっしゃってたんで、ブロックしなきゃいけないって考え方自体が実は違うんです」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「批判してる側も批判されてる側も、本当の解決方法を分かってない。これ必ず政府はやらなきゃいけませんが、やがて海に出さなきゃいけません。国際社会がそれを理解するようにしなきゃいけない。さあその上でですね、残り2つはこれ、実は正確なんですよ。正確なのに、たとえば、あの、東京五輪が決まった直後の朝日新聞の紙面の、記者座談会に、自分たちが今まで知らなかった事実があったのかと一瞬びっくりして、そして考え直したら、安倍さんが、勝つがためにこんなことを言ったんだと思ったって趣旨が延々、あの、述べられてるんですが、それはまさしく、実は朝日新聞だけじゃなくてですね、朝日新聞って特定のメディアを言ってんじゃなくて日本のメディアの多くは、僕の古巣の共同通信も含めてですね、こういうことがすでに公表されてるのに、見て見ぬ振りをした。良いことは見ない振りをして報道しなかっただけのことです。これ(先ほどの画像の上から2つめ)はすでに原子力規制庁が実は調べていて、そもそも、放射性物質、が、たとえば、飲料水にどれぐらい含まれていいかっていうのは当然、国連の世界保健機関WHOが基準を作ってて、原子力規制庁を中心に調べてますが、その、正確に言うと、476分の1です。だから概ね500分の1ですから、これは事実を述べてるんですね。そしてこっち(3つめ)の方は、日本は安全文化の高い国ですから、厚生労働省が当然全国どの地域でも、これは福島第一原発の事故の前から、調べていまして、それ基準があって年間1ミリシーベルト、ま、事故も受けて、年間1ミリシーベルトって基準を作ってるんですけど、これは、被災地を含めてどこで調べても、最大で106分の1、なんです、最大でですね。だから概ね100分の1以下であるというのは、これ、あの、合っててですね。こういう情報も公平に報道しなかったために、今まで実は、日本国民にも国際社会にも誤解が生まれていたっていうことなんですね。そしてこの、今回の安倍さんの演説について、えー、どういう風にこの演説が用意されたのか聞いていきますと、意外な事実がいろいろ出てきたんです。最初、入り口はこれです」
村西利恵
「複数の政府高官によりますと、『BBC放送で、東京の海が汚染されているような報道があり、必ず反論する必要があった。そこで、経産省にデータを出させ、英文で説明したものを、ロビー活動でIOC委員に配った』」
青山繁晴
「はい。これ(シルエットを)、ま、複数で書いてありますね、そのとおり、複数の政府高官から話を聞いたので。えー、実はこのロビー活動のトップって、これ誰だったと思います?本当は」
村西利恵
「日本側のロビー活動のトップ?…うーん…」
青山繁晴
「安倍さんを別にすると、安倍さんはギリギリにしか(現地に)入れませんから、事前にロビー活動をやってた。これ、ヒントは、日本は担当大臣、いますよね」
山本浩之
「ああ、下村さん」
青山繁晴
「そうです。文科大臣の下村さんなんですよ。えー、文科省の人も連れてですね、かなり早くブエノスアイレスに入って、えー、そして、その、実は行く前にですね、文科大臣の下村さんから、経産大臣の茂木さんに、現地に入ったら、科学的なデータを、私から直接IOCの委員に、配って歩くから、そのデータを出すだけじゃなくて、それを英文で印刷もして、下さいと言って、それを、抱えて行かれたんですよ。そしてこのことはですね、今、下村さんは、そのブエノスアイレスからいったん日本に帰って、で、今日、中国の大連にいらっしゃいます。えー、これは会議があるんで。その大連に電話をしまして、下村文科大臣に直接確認をしましたら、こういうの(上の画像に書かれてあること)は全部事実なんですね。ということは、その、安倍さんが演説した時には、IOCの委員は、その安倍さんが言った、その500分の1、100分の1、その数字を、その紙で持ってたので、あ、一致してるなって安心感を実は持ったわけですね」
一同
「なるほど」
青山繁晴
「で、これはまだ入り口で、意外な事実はもっとあります。はい、次、出して下さい」
村西利恵
「招致成功の意外な事実、1つめ。政府高官によりますと、『事前にIOC委員に頼んで、汚染水について質問が出るようにした』」
青山繁晴
「はい。というのは、基本的な演説は、英語でした安倍さんの演説では、その、状況はって言っただけで、汚染水とも福島第一原発とも実は言ってないわけですね(一同同意)。で、その、総理大臣の演説というのは、本当に、その、大混乱してればそれを言わなきゃいけないけども、そうじゃないんだったらそれをわざわざ言うのはおかしい。しかし質問が、出てもらって、その質問にはデータで答えたいってのがあったので、実は根回しをして、えー、もし質問が出なかった場合は、この人が質問してくれると、いうことまでやって、必ず質問が出るようにしてた」
一同
「へえー」
青山繁晴
「で、これ何を物語ってるかというと、IOC委員の中に、実は日本に対する信頼感が、もともと相当あったということですね」
村西利恵
「そういうことですね」
青山繁晴
「で、それを見ながら、韓国も中国も対応を考えましたから、もう本当に、IOC総会の、最後の最後の、ギリギリのほんとのその直前に、韓国はとんでもない行動を取りました。はい、出して下さい」
村西利恵
「韓国は今月6日、8県の水産物について、全面輸入禁止を発表しました」
山本浩之
「しましたねー」
青山繁晴
「はい。これ見ていただくとですね、こうやって、えー、この8県の水産物、韓国は全部輸入禁止だと言ったんですが、たとえばこの中に栃木と群馬が含まれていてですね、これ両方とも海に面してないんです」
山本浩之
「そうですよねー(一同失笑)」
青山繁晴
「で、これは、いや、内陸部の水がどうのこうのなんて奇妙な説明をしてますけど、これは海がないだけじゃなくて、この栃木・群馬いずれも、韓国に輸出してないんですよ」
一同
「ああー」
青山繁晴
「で、従って、今まで輸出してないものをなぜ突然輸出禁止にするのか。これ誰が見ても、そして、もともと汚染水が大問題だって言うなら、ね、もっと違う時期なはずで、これ6日って書いてますけど、IOCの総会が、8日の未明ですよ? だからプレゼンってのはその前ですよね。だからそれにぶつけたっていうのはこう、丸わかりになるわけですよ」
村西利恵
「明らかな妨害工作と」
青山繁晴
「はい。これは相当スポーツの精神に反する恥ずかしい話だと思いますが、じゃあたとえば中国はどうだったか。はい、出して下さい」
村西利恵
「中国国営の新華社通信と中国中央テレビは、『東京敗退』と誤報しました」
青山繁晴
「ええ。まあ世紀の誤報ですけど、あの、これは、あの時に、徹夜でご覧になってた方も多いと思うんですが、僕も出張先で徹夜で見てましたけど、いきなり説明なく、その、会場のプロジェクターに、イスタンブールとマドリッドだけの都市が出たんで、え、東京は落ちたのかと思って、僕も、ひやっとしましたよ。でも、すぐに説明があって、すぐにって、ま、ほんとはちょっと間があったけども説明があって、いや、最下位が同数だったんでまず最下位決めるんだと。何だ、結果的に東京は残ってんのかと分かったんですが、それを、普通は確認してから報道するのに、誤報をやってしまうっていうのは、僕の記者生活の経験から見ても、期待感があるからです」
村西利恵
「なるほど(笑)」
青山繁晴
「あるいは、これ、全部国営ですから、その、中国は妨害活動してることを知ってるから、あ、成果が上がったと思ってやってしまった。ちなみに、今日は、今日も、かな、朝日新聞の名前出して悪いですけど、朝日新聞もやったんですよ。ツイッターの報道で誤報をやりました。申し訳ないけど、その、この安倍政権下で、東京五輪やってほしくないっていう期待感が、あったんじゃないかと、僕は思いまして朝日新聞の記者に、友だちに電話をしましたら、すみません、朝日には悪いけど、彼は否定しなかった」
山本浩之
「あっ、そうですか(笑)」
青山繁晴
「いや、否定しないだけ偉いと思いますよ」
山本浩之
「あー、何て、おっしゃってたんですか?」
青山繁晴
「うーん、俺じゃないけども(一同笑)、という返事でした」
山本浩之
「ま、あの、朝日は、1分か、それぐらいで、まあ訂正は入れましたけれどもね(一同同意)」
青山繁晴
「ええ。で、中国はなかなかこの間違ったこと自体も、なかなか認めようとしませんでしたが、さあ皆さんその上でですね、この話だけだったら、同じアジアの中でそういうせめぎ合い、嫌だよねって話だけになっちゃうんですよ。ところがですね、先ほど申しました、大連の下村文科大臣などと、下村さんだけじゃないですよ? 下村さんはぺらぺら喋ったりしませんから、しかし全部を総合して、僕も驚いた意外中の意外の事実が、確認できました。それ何かというと、これです」
村西利恵
「招致成功の意外な事実、2つめ。政府高官によると、『中国と韓国のIOC委員の大半が、日本に投票すると確約してくれた』」
青山繁晴
「はい。そして、事後、の調べでも、実際に実行したと」
村西利恵
「ええーっ」
青山繁晴
「判断できるっていうことだそうです。えー、これはIOCの委員っていうのは実は世界中に、定数で言うと111人もいるんですよね。日本は残念ながらたった1人、皆さんお馴染みになった竹田さん、たった1人、ですが、中国は3人、韓国は2人いるんです。で、従って、この全員ではないようですけれども、これの、この5人の大半が、日本に投票するっていうのは、これは大変なことで、そしてその理由について、下村さんそんなこと言ったりしませんけど、他の、要するに外交官ルートで聞きますと、やっぱり、恥ずかしいことはすべきじゃないと、いう人が、この中国・韓国とも、もともと、オリンピックに出た選手も含まれていて、そういう目からすると、やっぱり恥ずかしいことはやるべきじゃないと、IOC委員としての立場を優先させたいと、いうことがあって、この意外な反乱があった」
山本浩之
「ああ、そうなんですか」
青山繁晴
「先ほど尖閣諸島のニュースでも申しましたが、日本が真っ直ぐ堂々とやってると、実はそれはちゃんと、その、中国・韓国にも評価する人がいるんですね」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「しかしこういう反乱者がいればいるほど、その、中国共産党や軍部としては、硬直せざるをえなくて、そしてこれが起きました」
村西利恵
「きのう(10日)、中国海警局の船8隻が、尖閣諸島沖を領海侵犯し、その様子を、中国中央テレビが異例の(笑)中継で伝えました」
青山繁晴
「はい。これ実質的な侵略行為なのに、それを国営テレビが、生中継でやるっていうのは、いくら何でも、領土紛争は世界に、昔も今もずっとありますけど、それをわざわざこういうやり方をするっていうのは、まあ、考えられないことなんですけれども、この話、実は7年後の東京オリンピックの運命にも、大きく関わってくるんです。そのことを後半考えたいんですが、キーワードは、これです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『七年も待てない』。東京オリンピックの開催決定で、これから何が起きるのか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さあ、7年後に開催されることになる東京オリンピック、一体それまで何が起こると考えられるのか。続きをお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。あの、尖閣諸島への、侵犯というのは、侵入っていうのは、過去最悪のレベルなわけですけどね、ここに出てるのが。で、それはもちろん、今日が国有化から1年っていうこともありますよ。でも同時に、オリンピックが決まった直後っていうことにぶつけてきた側面も実はあります」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「それを中国自らが告白してしまってるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「おととい中国の環球時報が報じたのは、『日本は、オリンピック開催前は、武力衝突を避けるため、低姿勢を取らなければならないだろう』と」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「はい。これ環球時報っていうのはあんまり馴染みはないかもしれませんけれど、これあの、要するに、グローバルニュースってことですね。で、これは、人民日報の直系なんです。ということは中国共産党の、外交面の機関紙と、考えて間違いありません。で、えー、五輪が決まったからこそ、尖閣諸島で低姿勢にならなきゃいけないってことを、さっそく、これ論評しちゃってるんですね。これ本音が漏れ出てしまってる」
山本浩之
「うんうんうん…」
青山繁晴
「それ何かというとですね、実はオリンピックっていうのはいったん決まっても、戦争で中止になったことが何度もあります。で、それはもちろん世界規模の大戦の影響、なわけですけれど、もう、現在は第三次世界大戦よりも、地域紛争の方がはるかに可能性が高くて、だから問題になってて、地域紛争があんまりひどくなると、オリンピック自体が、できなくなるかもしれない。それを日本はきっと考えるから、その、何をやっても、大丈夫になるんじゃないかと、いう本音が出てしまってるので、日本側の受け止めも、これがあります。出して下さい」
村西利恵
「政府高官によると、『中国は尖閣への武力侵略を早める恐れがある』」
青山繁晴
「はい。尖閣に、船、だけじゃなくて、船が近寄るだけじゃなくて、人間が上がってくると。それも武装して上がってくるっていう事態をですね、その武装も簡単な武装ではなくて、いろいろこう、普通の漁民にいったん見せかけたり、それややこしいことも含めてあり得るっていうのは安倍さん自身が心配してるから、国家安全保障会議を、官邸の中に作ることになったわけですけれど、それが、その、オリンピックを無事に7年後に開催するために、日本側が、強硬な安倍政権といえども、反応できなくなるんじゃないかということを見越して中国は何か仕掛けてくるんじゃないかってことを、すでに実は警戒を始めてます。で、これは中国側から見るとですね、えー、おいしい話って表現はあまりにも不適切だけれども、中国側からしたらこういうことだって期待できる。はい、出して下さい」
村西利恵
「中国の狙いは、東京オリンピックを中止に追い込む」
青山繁晴
「えー、武力をうまく使えば、つまり紛争が起こって大変なことになっても、実際にたとえば、日中の全面戦争とか、アメリカも加わってその、全面戦争になる恐れはないと、中国も考えていますから。これ、僕の責任で断言します。従って地域紛争をうまく起こせば、東京オリンピック自体が中止になってしまって、アジアで初めて2度めの開催、つまり中国の上を行くってことができなくなるように、できるか、あるいはそうでなかったら、尖閣諸島をいただくことができると。日本が中止にならないよう大人しくしてれば」
一同
「ああー……」
青山繁晴
「いうふうにですね、中国としては両面を考えられるので、これ今までの日本外交や安全保障の考え方では、対処できません。1964年の東京オリンピックを思い出して下さい。あの時、あの時は10月の青空の下で、中国が何をしたかというと初めての核実験をやったんです。オリンピックをそれぐらい中国は強く意識してますから、今までの日本のあり方では実は対応できないってことをまず私たち有権者が考えなきゃいけない。そして、7年も待てない現実で言うと、2つめはこれです」
村西利恵
「テロ対策と、拉致の解決」
青山繁晴
「はい。で、テロ対策っていうのは、もう7年後に北朝鮮がたとえば、どうなってるか分かりません。それから北朝鮮の、宋日昊(ソン・イルホ)さんて外交官は、政治とは別だと言ってるけれども、しかし、たとえばソウルオリンピックを阻止するために、北朝鮮はラングーン事件って大テロ事件を第三国で起こしたりですね、そういう過去のことはきちんと踏まえなきゃいけないから、これ、7年後にできればいいんじゃなくて、抑止力として、その、事前にしっかり築き上げて、今までと違うテロ対策はちゃんと作らなきゃいけません。原子力発電所も含めてですね。そして、何よりも大事なのは、それまでに拉致事件を解決しとかなきゃいけないです。1964年の東京オリンピックの時を考えると、少なくとも拉致事件は本格化してません。ね。ゼロとは言い切れないんですけど、拉致が。しかし、70年代80年代に拉致事件が起きて、そのままずっと日本国民を5人以外の方は取り残したまま、オリンピックに至って、それをたとえば今回、その宋日昊大使がなぜそういう発言したかというと、北朝鮮はむしろ、どんどん参加したいんですよ。北朝鮮という存在をよく見せたい。そして選手はけっこう強い人がいたりしますからね。だから、逆に言うと、平壌でもおそらく放映はされるでしょう。今まで、スポーツ大会も放映されないことはあったけども。そんな放映をですね、拉致被害者が、囚われたまま見るんですか。7年もまさか待てませんよ。有本嘉代子さんは、もう80代後半でいらっしゃる、頑張ってらっしゃいますけど、家族の高齢化を考えても、これ必ず解決しとかなきゃいけないんです。ということは、全部まとめて言うと、本当は僕たちが7年の間にやらなきゃいけないのは、これです」
村西利恵
「日本のあり方を変える」
青山繁晴
「はい。じゃあどう変えるのか。今回の五輪招致に関して、ひとつの典型例を見て下さい。はい、出して下さい」
村西利恵
「高円宮久子さまのIOC総会出席について、風岡宮内庁長官は今月2日、『招致活動の一環とみられかねない懸念もあり、苦渋の決断だった』と話しました。これに対して、その翌日、菅官房長官は、『皇室の政治利用や、官邸からの圧力といった批判はあたらない』としています」
青山繁晴
「これ官僚も、政治家も、それぞれ首脳陣がですね、その、久子さまの、今回の素晴らしい演説や、あるいはIOC委員の間を回られた、アクションについて、招致活動じゃないって言ってるわけですけど、招致活動ですよ」
山本浩之
「うん…」
青山繁晴
「もちろん挨拶の主な部分は、IOC委員が被災地を訪ねて下さった、そして、本当に、あの、心を込めて見て下さったことに対する感謝ですけど、それは、招致活動です。招致活動でなぜいけないんですか?」
村西利恵
「うん」
青山繁晴
「それは、官僚も政治家も、憲法第4条を、もとにしてるんですね。憲法第4条に書いてあるのは、ただ1つ書いてあるのは、天皇陛下に、国政の権能がないと。ね。権能を有しないって書いてあるんですよ。これ2つポイントがあって、天皇陛下についての言及があるだけです、憲法に。それからもう1つは、政治に権能を有しないっていうのは権力を持たないってことを言ってるんであって、国のまつりごとや、あるいはオリンピックのような、さっき言いましたとおり、国民が異論反論あるのにまとまっていけるようなことに貢献しちゃいけないって、そんなこと言ってますか?」
山本浩之
「ねえ」
青山繁晴
「憲法、日本国憲法といえども、そんなことは定めてません。それをなぜ拡大解釈するかというと、要するにギューッと縮めておいた方が、特に宮内庁にとっては、宮内庁の官僚集団にとっては、安全だからですよね。こういうあり方をもうやめませんか。私たちは皇族に対しても、私たちなりの貢献をしてて、そして久子さまが実証されたように、普段目に見えなくても、すっごい外交経験をなさってるんですから。そして日本の総理がどんなに行っても海外で報道されないけど、皇族や、天皇皇后両陛下が行かれたら、どこの国でもアメリカでも大ニュースになるわけです。そういう力を活かす、持ってる潜在力を活かす日本になるべきで、それを考えると、先の東京五輪と今回の東京五輪の違いがよく分かってくるんじゃないでしょうか。出して下さい」
村西利恵
「1964年は、日本が世界に認めてもらう東京オリンピックだった。2020年は、日本が日本を認め、アジアに貢献する東京オリンピックにしなければならない」
青山繁晴
「はい。これは私なりの拙い提案なんですけども、1964年の東京オリンピックの時は、僕もまだ小さい子供で、そして日本が戦争に負けたのは1945年ですからね、50年代に招致が決まったことを考えると、いや、日本は戦争に負けたけども甦っていくんですってことを世界に認めてもらう東京オリンピックだった。今度は、日本が、日本自身を認めて、ちゃんと良いところは良い、おかしいところはおかしい、ね、そうやって日本をありのままに公平に認めることによって、初めて、アジアに貢献する東京五輪になる。中韓が、一時期妨害活動をやっていても、IOC委員の勇気のように、実はアジアが、まとまることができる。そういう東京オリンピックになるためには、まず、日本が日本自身を認めること、それをみんなで一緒に、7年の間、考えませんか」
山本浩之
「お祭り、今、騒ぎですけど、2020年までやらなきゃいけないこと、いっぱいありますね」
青山繁晴
「はい。やることがたくさんあるって楽しいですよ」
山本浩之
「ほんとそうですね。どうもありがとうございました。いったんコマーシャルです」
(番組最後に)
(シリア問題のニュースVTRの中で間違いがあったので訂正)
青山繁晴
「(前略)まあ訂正と言えばですね、その、総理が完全なコントロールと言ったっていうのは、完全のブロックっていうの、あの、ごちゃ混ぜにしたんですよね。本当はテレビ局、訂正すべきだと思います」
山本浩之
「一部、まあテレビ局は、完全なコントロールと。まあ大半は、普通のコントロールと、表現してたんですけどね」
青山繁晴
「はい」
山本浩之
「今日は時間です。ありがとうございました」
____________________________内容紹介ここまで
最近「アンカー」の二極化が進んでますね。
月・火・金はサヨク寄り、水・木はホシュ寄り。
(但し火曜は準レギュラーの有本香さんがいる時はホシュ寄り)
五輪ひとつをとってみても、この日の青山繁晴さんと前日(火曜)の鈴木哲夫さんの意見の差に、驚いた視聴者も多かったのでは……。
二極化が際立つ中、ヤマヒロさんの立場は非常に微妙ですね。
司会者だからある程度ゲストのコメントに合わせないといけないのは理解できますが…。
ただ、拙ブログ9月7日付で紹介したように、韓国による8県の水産物全面禁輸措置について、「東京五輪招致に対するネガティブキャンペーンの一環」とはっきり言われてたので、そのへんのキャスターとはやはり違うなぁと、私は感じているんですけれども。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・シリア問題 オバマ大統領、外交的解決を模索する考え明らかに
・尖閣国有化から1年 中国の領海侵犯相次ぐ
・IOCバッハ新会長、野球・ソフト復活も
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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「さ、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに、移りたいと思います。今日はどのような、話題でしょうか」
青山繁晴
「はい。あの、何と言っても、日曜の未明に、えー、私たちの悲願でありました、っていうか、あの、一番最初の頃は、東京オリンピック賛成派は、僕、大賛成でしたけど、どっちかって言うと少数派だったと思うんですけど」
山本浩之
「ええ、ええ」
青山繁晴
「よくぞここまで国論がまとまってきて、この時代にですね、みんなが願った東京オリンピックが、その、実現しました。これは、これから7年間ずっと日本が、上り坂を上がるってことで、あの、司馬遼太郎さんのお書きになった『坂の上の雲』を、思い出させるような、いいニュースなんですけれどね。えー、しかし同時に、この東京五輪の招致活動について、今までの世界に見られなかったことがありました。それは残念ながら中国・韓国の妨害があったっていうことです。それをよく乗り越えて、実現したんですが、その、えー、実際に、ブエノスアイレスに行って、ロビー活動をやった政府の人々に、電話で話を聞いていくとですね、実はものすごく意外な事実が分かってきました。たとえばこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『中韓内部に意外な反乱者』。内部ですか」
青山繁晴
「はい、内部です。つまり中国・韓国それぞれの中に、いや、東京五輪をやってほしいっていう人が現れて、実は、この東京五輪開催に結びついたと」
村西利恵
「えー」
青山繁晴
「いうことも、たとえば分かってまいりました。当事者の直接証言です。えー、そういう生の証言も紹介しながら、じゃあ東京オリンピックが、今後の日本だけじゃなくてアジアをどういう風にして、変えていくのかということを皆さんと一緒に、課題も含めて考えたいと思います」
山本浩之
「はい。それでは、コマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「2020年の東京オリンピック開催決定のニュースはまあ連日報道されていますけれども、青山さんには、この招致活動を通じて、何か見えてきたっていうことなんですよね。どういう視点で解説をされるのか。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。今、われらがヤマヒロさんが(一同笑&ざわ)どういう視点で…」
山本浩之
「われらが…(挙手)、じゃあ出ましょうか、私、2020年…」
堀田篤
「いやいや…(一同笑&ざわ)」
青山繁晴
「選手としてぜひ(笑)。はい。えー、話を戻しますと、ヤマヒロさんが、どういう視点で、この東京五輪を見るのか、っておっしゃったんですけど、それまさしく大事で、あの、最初にたとえば申しますとね、その、東京だけに焦点が当たって、東北の被災地が置き去りになるんじゃないかと、いうことも、メディアで、もうすでにけっこう語られますけれども、この、これから7年間私たちが、こう坂道をどうやって生きていくのか、考える時に、あの、あくまで公平に見たいんですね。公平に見ますと、今の日本国民で、東北なんかどうでもいい、復興しなくてもいいと思ってる人、どっかにいますか? 1人もいないと思いますね。考え方の違い乗り越えて、東北が立ち直るように、私たちも手を貸したい、東北の方々も自助努力をされてると。そこは、まさしく一致してるわけですね。ところがなかなかどうして復興が進まないかというと、この、日本経済全体の状況がこうやって悪くて、しかもメディアで連日、悪い悪いしか言われないから、みんながどうしても下を向く。そして、たとえば7年後に選手として出るような10代の人ほど、こう下を向いてる。余裕がありませんから。自分たちのことで手一杯だから、なかなか東北の復興に力を割くことができない状況なんですよね。7年間ずーっと前を見て生きるようになっていくと、その、経済の復興はもちろんのこと、みんなに余裕が出てくると必ず被災地の復興にもつながりますから、だから被災地は置き去りだというようなことを、まだ坂を上り始める時から言う習慣をそろそろ変えませんかと思います。はい。その上で、今回の招致活動の長い長い歩みの中で、最後のポイントのひとつはこれでしたよね。出して下さい」
村西利恵
「国際オリンピック委員会総会の最終プレゼンで安倍総理は、『福島第一原発の状況は統制されていることを保証します。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも及ぼすことはありません』と、英語でスピーチしました」
青山繁晴
「はい。これ、この安倍総理自身の、つまり国のトップの、演説が、IOCの委員たちの、考えに決定的な影響を及ぼしたと、これは、あの、日本のメディアでも、そのように報じてるところが大半ですよね。ところがですね、これ今、あの、書いてある日本語、これ、あの、さっき村西さんが言ってくれたとおり、安倍さん実際は、英語で、演説されたんで、これ和訳なんですけれどね。これ、官邸のホームページに載ってる和訳なんです。つまり、状況は統制されていると。ね。ここを、たとえば日本のテレビで、全部ではありませんけど、どういう報道があったかというと、安倍さんは、完全にコントロールされてると言ってしまったと。完全にコントロールされてるならこんな問題になるわけないから、安倍さんは実際は演説で嘘を言ったんじゃないかっていうのが、またバーッと出てるわけです。ところがですね、実際に安倍さんが言った言葉、英文はこれです。『Let me assure you, the situation is under control. It has never done and will never do any damage to Tokyo.』。えー、一緒に確認しましょうねと。ね。状況は、これあの、中学の英語ぐらいです、『is under control』。つまり、この訳のとおりであって、完全にコントロール、完全にって言葉は全くありません。えー、たとえばfully controlとか、perfectionっていう言葉も全然なくて、要するに状況は、えー、コントロールされていますと。そして、東京、開催地の東京に対するダメージでいうと、今まで一度もあったことはないし、これからもそうはさせませんと言ってるんで、このcontrolというのは、この文章を、書いた、お役人や、あるいはこれを確認した、えー、文部科学大臣を含む、人たちに直接、僕は電話したりお会いしたりして確認しましたが、これは要するに政府が入っていって、コントロールしますってことを言ってるんであって、現状が完全に統制されているってのは言ってないと、いう主張なんですね。これ公平に見て、えー、この完全に統制されているっていう、これ、ニュアンスじゃありませんから、その、安倍さんが嘘を言ったってこと、また日本のメディアが、自ら貶めて、報道してるっていうのは僕はおかしいと思います。その上で実は、安倍さんにもおかしな点はあります。はい、見て下さい」
村西利恵
「その後の質疑では安全性を具体的に話しました。内容は、汚染水の影響は、港湾内0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている。放射性物質の数値は最大でも、世界保健機関(WHO)の飲料水水質ガイドラインの500分の1である。食品や水からの被ばく量はどの地域も基準(年間1ミリシーベルト)の100分の1である」
青山繁晴
「はい。これ3つ、ま、数字を全部挙げて、説明をなさってるんですが、おかしいのははっきり言って1つめです。2つめはあとから言いますけれども、おかしくありません。で、1つめはおかしいっていうのはですね、この数字自体は、福島第一原発に面した、ま、港湾っていうか、その、作業のための港もそもそもありましたから、それをだいたい、0.3平方キロと見るのは、そのとおりですが、完全にブロックされてると。で、これ東京電力自身が、その後の記者会見で否定してますね。えー、つまり、行き来はありますよってこと言ってるわけです。で、これはですね、嘘を言ったっていうよりは、安倍さん自身が、失礼な言い方ですが分かってらっしゃらないと思います。ね。というのは、明らかに安倍政権の対応は遅いんです。極めて遅い。ずっと東電任せ。当事者能力を失った東電に任せてきたから未だに、安倍総理自身がよく理解してない、汚染水の問題っていうのをですね。で、何かというとですね、これ、完全にブロックしてしまうってことはですね、もしそれやってたら、その、そしてこれが本当の汚染水だったとすると、この、港の中にこうやって閉じ込めてるんですよね? そこ高い岩壁ありますか? そんなもん作れませんね。今もありませんね(一同同意)。だからもう一回津波が来たら、それこそその、貯めに貯め込んでる、凝縮して濃縮した汚染水がドッと出ることになりますから、完全にブロックって考え方がそもそも間違ってるんですよ。汚染水ってこの漢字3文字見ると、もう何もかもダメな水としか思わないけれども、本当は、もともと健全な地下水と混じり合ってしまった、その、水であって、そして、大半の放射性物質は実は取り除くことができます。そして残るのはトリチウムっていう物質ですが、このトリチウムって物質は、何度もこの水曜『アンカー』で言いましたが、原子力発電所は健全に運転してる時も世界中の原発から、海や川に出てますから」
山本浩之
「うん」
青山繁晴
「従って、これは必ず、実は、最終的にはそうやって海に出さなきゃいけないんです。えー、亡くなった吉田昌郎所長も、この番組で何度も言いましたけれども、健在な時に、心配なのは、あそこは、あそこはって福島第一原発が、地下水が潤沢なので、それを混ざってしまうから、それを海に捨てなきゃいけないのに、政治家や、東電本店の、保身で、海にはとにかく捨てるなと、批判が怖いって、それが大問題だとおっしゃってたんで、ブロックしなきゃいけないって考え方自体が実は違うんです」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「批判してる側も批判されてる側も、本当の解決方法を分かってない。これ必ず政府はやらなきゃいけませんが、やがて海に出さなきゃいけません。国際社会がそれを理解するようにしなきゃいけない。さあその上でですね、残り2つはこれ、実は正確なんですよ。正確なのに、たとえば、あの、東京五輪が決まった直後の朝日新聞の紙面の、記者座談会に、自分たちが今まで知らなかった事実があったのかと一瞬びっくりして、そして考え直したら、安倍さんが、勝つがためにこんなことを言ったんだと思ったって趣旨が延々、あの、述べられてるんですが、それはまさしく、実は朝日新聞だけじゃなくてですね、朝日新聞って特定のメディアを言ってんじゃなくて日本のメディアの多くは、僕の古巣の共同通信も含めてですね、こういうことがすでに公表されてるのに、見て見ぬ振りをした。良いことは見ない振りをして報道しなかっただけのことです。これ(先ほどの画像の上から2つめ)はすでに原子力規制庁が実は調べていて、そもそも、放射性物質、が、たとえば、飲料水にどれぐらい含まれていいかっていうのは当然、国連の世界保健機関WHOが基準を作ってて、原子力規制庁を中心に調べてますが、その、正確に言うと、476分の1です。だから概ね500分の1ですから、これは事実を述べてるんですね。そしてこっち(3つめ)の方は、日本は安全文化の高い国ですから、厚生労働省が当然全国どの地域でも、これは福島第一原発の事故の前から、調べていまして、それ基準があって年間1ミリシーベルト、ま、事故も受けて、年間1ミリシーベルトって基準を作ってるんですけど、これは、被災地を含めてどこで調べても、最大で106分の1、なんです、最大でですね。だから概ね100分の1以下であるというのは、これ、あの、合っててですね。こういう情報も公平に報道しなかったために、今まで実は、日本国民にも国際社会にも誤解が生まれていたっていうことなんですね。そしてこの、今回の安倍さんの演説について、えー、どういう風にこの演説が用意されたのか聞いていきますと、意外な事実がいろいろ出てきたんです。最初、入り口はこれです」
村西利恵
「複数の政府高官によりますと、『BBC放送で、東京の海が汚染されているような報道があり、必ず反論する必要があった。そこで、経産省にデータを出させ、英文で説明したものを、ロビー活動でIOC委員に配った』」
青山繁晴
「はい。これ(シルエットを)、ま、複数で書いてありますね、そのとおり、複数の政府高官から話を聞いたので。えー、実はこのロビー活動のトップって、これ誰だったと思います?本当は」
村西利恵
「日本側のロビー活動のトップ?…うーん…」
青山繁晴
「安倍さんを別にすると、安倍さんはギリギリにしか(現地に)入れませんから、事前にロビー活動をやってた。これ、ヒントは、日本は担当大臣、いますよね」
山本浩之
「ああ、下村さん」
青山繁晴
「そうです。文科大臣の下村さんなんですよ。えー、文科省の人も連れてですね、かなり早くブエノスアイレスに入って、えー、そして、その、実は行く前にですね、文科大臣の下村さんから、経産大臣の茂木さんに、現地に入ったら、科学的なデータを、私から直接IOCの委員に、配って歩くから、そのデータを出すだけじゃなくて、それを英文で印刷もして、下さいと言って、それを、抱えて行かれたんですよ。そしてこのことはですね、今、下村さんは、そのブエノスアイレスからいったん日本に帰って、で、今日、中国の大連にいらっしゃいます。えー、これは会議があるんで。その大連に電話をしまして、下村文科大臣に直接確認をしましたら、こういうの(上の画像に書かれてあること)は全部事実なんですね。ということは、その、安倍さんが演説した時には、IOCの委員は、その安倍さんが言った、その500分の1、100分の1、その数字を、その紙で持ってたので、あ、一致してるなって安心感を実は持ったわけですね」
一同
「なるほど」
青山繁晴
「で、これはまだ入り口で、意外な事実はもっとあります。はい、次、出して下さい」
村西利恵
「招致成功の意外な事実、1つめ。政府高官によりますと、『事前にIOC委員に頼んで、汚染水について質問が出るようにした』」
青山繁晴
「はい。というのは、基本的な演説は、英語でした安倍さんの演説では、その、状況はって言っただけで、汚染水とも福島第一原発とも実は言ってないわけですね(一同同意)。で、その、総理大臣の演説というのは、本当に、その、大混乱してればそれを言わなきゃいけないけども、そうじゃないんだったらそれをわざわざ言うのはおかしい。しかし質問が、出てもらって、その質問にはデータで答えたいってのがあったので、実は根回しをして、えー、もし質問が出なかった場合は、この人が質問してくれると、いうことまでやって、必ず質問が出るようにしてた」
一同
「へえー」
青山繁晴
「で、これ何を物語ってるかというと、IOC委員の中に、実は日本に対する信頼感が、もともと相当あったということですね」
村西利恵
「そういうことですね」
青山繁晴
「で、それを見ながら、韓国も中国も対応を考えましたから、もう本当に、IOC総会の、最後の最後の、ギリギリのほんとのその直前に、韓国はとんでもない行動を取りました。はい、出して下さい」
村西利恵
「韓国は今月6日、8県の水産物について、全面輸入禁止を発表しました」
山本浩之
「しましたねー」
青山繁晴
「はい。これ見ていただくとですね、こうやって、えー、この8県の水産物、韓国は全部輸入禁止だと言ったんですが、たとえばこの中に栃木と群馬が含まれていてですね、これ両方とも海に面してないんです」
山本浩之
「そうですよねー(一同失笑)」
青山繁晴
「で、これは、いや、内陸部の水がどうのこうのなんて奇妙な説明をしてますけど、これは海がないだけじゃなくて、この栃木・群馬いずれも、韓国に輸出してないんですよ」
一同
「ああー」
青山繁晴
「で、従って、今まで輸出してないものをなぜ突然輸出禁止にするのか。これ誰が見ても、そして、もともと汚染水が大問題だって言うなら、ね、もっと違う時期なはずで、これ6日って書いてますけど、IOCの総会が、8日の未明ですよ? だからプレゼンってのはその前ですよね。だからそれにぶつけたっていうのはこう、丸わかりになるわけですよ」
村西利恵
「明らかな妨害工作と」
青山繁晴
「はい。これは相当スポーツの精神に反する恥ずかしい話だと思いますが、じゃあたとえば中国はどうだったか。はい、出して下さい」
村西利恵
「中国国営の新華社通信と中国中央テレビは、『東京敗退』と誤報しました」
青山繁晴
「ええ。まあ世紀の誤報ですけど、あの、これは、あの時に、徹夜でご覧になってた方も多いと思うんですが、僕も出張先で徹夜で見てましたけど、いきなり説明なく、その、会場のプロジェクターに、イスタンブールとマドリッドだけの都市が出たんで、え、東京は落ちたのかと思って、僕も、ひやっとしましたよ。でも、すぐに説明があって、すぐにって、ま、ほんとはちょっと間があったけども説明があって、いや、最下位が同数だったんでまず最下位決めるんだと。何だ、結果的に東京は残ってんのかと分かったんですが、それを、普通は確認してから報道するのに、誤報をやってしまうっていうのは、僕の記者生活の経験から見ても、期待感があるからです」
村西利恵
「なるほど(笑)」
青山繁晴
「あるいは、これ、全部国営ですから、その、中国は妨害活動してることを知ってるから、あ、成果が上がったと思ってやってしまった。ちなみに、今日は、今日も、かな、朝日新聞の名前出して悪いですけど、朝日新聞もやったんですよ。ツイッターの報道で誤報をやりました。申し訳ないけど、その、この安倍政権下で、東京五輪やってほしくないっていう期待感が、あったんじゃないかと、僕は思いまして朝日新聞の記者に、友だちに電話をしましたら、すみません、朝日には悪いけど、彼は否定しなかった」
山本浩之
「あっ、そうですか(笑)」
青山繁晴
「いや、否定しないだけ偉いと思いますよ」
山本浩之
「あー、何て、おっしゃってたんですか?」
青山繁晴
「うーん、俺じゃないけども(一同笑)、という返事でした」
山本浩之
「ま、あの、朝日は、1分か、それぐらいで、まあ訂正は入れましたけれどもね(一同同意)」
青山繁晴
「ええ。で、中国はなかなかこの間違ったこと自体も、なかなか認めようとしませんでしたが、さあ皆さんその上でですね、この話だけだったら、同じアジアの中でそういうせめぎ合い、嫌だよねって話だけになっちゃうんですよ。ところがですね、先ほど申しました、大連の下村文科大臣などと、下村さんだけじゃないですよ? 下村さんはぺらぺら喋ったりしませんから、しかし全部を総合して、僕も驚いた意外中の意外の事実が、確認できました。それ何かというと、これです」
村西利恵
「招致成功の意外な事実、2つめ。政府高官によると、『中国と韓国のIOC委員の大半が、日本に投票すると確約してくれた』」
青山繁晴
「はい。そして、事後、の調べでも、実際に実行したと」
村西利恵
「ええーっ」
青山繁晴
「判断できるっていうことだそうです。えー、これはIOCの委員っていうのは実は世界中に、定数で言うと111人もいるんですよね。日本は残念ながらたった1人、皆さんお馴染みになった竹田さん、たった1人、ですが、中国は3人、韓国は2人いるんです。で、従って、この全員ではないようですけれども、これの、この5人の大半が、日本に投票するっていうのは、これは大変なことで、そしてその理由について、下村さんそんなこと言ったりしませんけど、他の、要するに外交官ルートで聞きますと、やっぱり、恥ずかしいことはすべきじゃないと、いう人が、この中国・韓国とも、もともと、オリンピックに出た選手も含まれていて、そういう目からすると、やっぱり恥ずかしいことはやるべきじゃないと、IOC委員としての立場を優先させたいと、いうことがあって、この意外な反乱があった」
山本浩之
「ああ、そうなんですか」
青山繁晴
「先ほど尖閣諸島のニュースでも申しましたが、日本が真っ直ぐ堂々とやってると、実はそれはちゃんと、その、中国・韓国にも評価する人がいるんですね」
村西利恵
「なるほど」
青山繁晴
「しかしこういう反乱者がいればいるほど、その、中国共産党や軍部としては、硬直せざるをえなくて、そしてこれが起きました」
村西利恵
「きのう(10日)、中国海警局の船8隻が、尖閣諸島沖を領海侵犯し、その様子を、中国中央テレビが異例の(笑)中継で伝えました」
青山繁晴
「はい。これ実質的な侵略行為なのに、それを国営テレビが、生中継でやるっていうのは、いくら何でも、領土紛争は世界に、昔も今もずっとありますけど、それをわざわざこういうやり方をするっていうのは、まあ、考えられないことなんですけれども、この話、実は7年後の東京オリンピックの運命にも、大きく関わってくるんです。そのことを後半考えたいんですが、キーワードは、これです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『七年も待てない』。東京オリンピックの開催決定で、これから何が起きるのか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さあ、7年後に開催されることになる東京オリンピック、一体それまで何が起こると考えられるのか。続きをお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。あの、尖閣諸島への、侵犯というのは、侵入っていうのは、過去最悪のレベルなわけですけどね、ここに出てるのが。で、それはもちろん、今日が国有化から1年っていうこともありますよ。でも同時に、オリンピックが決まった直後っていうことにぶつけてきた側面も実はあります」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「それを中国自らが告白してしまってるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「おととい中国の環球時報が報じたのは、『日本は、オリンピック開催前は、武力衝突を避けるため、低姿勢を取らなければならないだろう』と」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「はい。これ環球時報っていうのはあんまり馴染みはないかもしれませんけれど、これあの、要するに、グローバルニュースってことですね。で、これは、人民日報の直系なんです。ということは中国共産党の、外交面の機関紙と、考えて間違いありません。で、えー、五輪が決まったからこそ、尖閣諸島で低姿勢にならなきゃいけないってことを、さっそく、これ論評しちゃってるんですね。これ本音が漏れ出てしまってる」
山本浩之
「うんうんうん…」
青山繁晴
「それ何かというとですね、実はオリンピックっていうのはいったん決まっても、戦争で中止になったことが何度もあります。で、それはもちろん世界規模の大戦の影響、なわけですけれど、もう、現在は第三次世界大戦よりも、地域紛争の方がはるかに可能性が高くて、だから問題になってて、地域紛争があんまりひどくなると、オリンピック自体が、できなくなるかもしれない。それを日本はきっと考えるから、その、何をやっても、大丈夫になるんじゃないかと、いう本音が出てしまってるので、日本側の受け止めも、これがあります。出して下さい」
村西利恵
「政府高官によると、『中国は尖閣への武力侵略を早める恐れがある』」
青山繁晴
「はい。尖閣に、船、だけじゃなくて、船が近寄るだけじゃなくて、人間が上がってくると。それも武装して上がってくるっていう事態をですね、その武装も簡単な武装ではなくて、いろいろこう、普通の漁民にいったん見せかけたり、それややこしいことも含めてあり得るっていうのは安倍さん自身が心配してるから、国家安全保障会議を、官邸の中に作ることになったわけですけれど、それが、その、オリンピックを無事に7年後に開催するために、日本側が、強硬な安倍政権といえども、反応できなくなるんじゃないかということを見越して中国は何か仕掛けてくるんじゃないかってことを、すでに実は警戒を始めてます。で、これは中国側から見るとですね、えー、おいしい話って表現はあまりにも不適切だけれども、中国側からしたらこういうことだって期待できる。はい、出して下さい」
村西利恵
「中国の狙いは、東京オリンピックを中止に追い込む」
青山繁晴
「えー、武力をうまく使えば、つまり紛争が起こって大変なことになっても、実際にたとえば、日中の全面戦争とか、アメリカも加わってその、全面戦争になる恐れはないと、中国も考えていますから。これ、僕の責任で断言します。従って地域紛争をうまく起こせば、東京オリンピック自体が中止になってしまって、アジアで初めて2度めの開催、つまり中国の上を行くってことができなくなるように、できるか、あるいはそうでなかったら、尖閣諸島をいただくことができると。日本が中止にならないよう大人しくしてれば」
一同
「ああー……」
青山繁晴
「いうふうにですね、中国としては両面を考えられるので、これ今までの日本外交や安全保障の考え方では、対処できません。1964年の東京オリンピックを思い出して下さい。あの時、あの時は10月の青空の下で、中国が何をしたかというと初めての核実験をやったんです。オリンピックをそれぐらい中国は強く意識してますから、今までの日本のあり方では実は対応できないってことをまず私たち有権者が考えなきゃいけない。そして、7年も待てない現実で言うと、2つめはこれです」
村西利恵
「テロ対策と、拉致の解決」
青山繁晴
「はい。で、テロ対策っていうのは、もう7年後に北朝鮮がたとえば、どうなってるか分かりません。それから北朝鮮の、宋日昊(ソン・イルホ)さんて外交官は、政治とは別だと言ってるけれども、しかし、たとえばソウルオリンピックを阻止するために、北朝鮮はラングーン事件って大テロ事件を第三国で起こしたりですね、そういう過去のことはきちんと踏まえなきゃいけないから、これ、7年後にできればいいんじゃなくて、抑止力として、その、事前にしっかり築き上げて、今までと違うテロ対策はちゃんと作らなきゃいけません。原子力発電所も含めてですね。そして、何よりも大事なのは、それまでに拉致事件を解決しとかなきゃいけないです。1964年の東京オリンピックの時を考えると、少なくとも拉致事件は本格化してません。ね。ゼロとは言い切れないんですけど、拉致が。しかし、70年代80年代に拉致事件が起きて、そのままずっと日本国民を5人以外の方は取り残したまま、オリンピックに至って、それをたとえば今回、その宋日昊大使がなぜそういう発言したかというと、北朝鮮はむしろ、どんどん参加したいんですよ。北朝鮮という存在をよく見せたい。そして選手はけっこう強い人がいたりしますからね。だから、逆に言うと、平壌でもおそらく放映はされるでしょう。今まで、スポーツ大会も放映されないことはあったけども。そんな放映をですね、拉致被害者が、囚われたまま見るんですか。7年もまさか待てませんよ。有本嘉代子さんは、もう80代後半でいらっしゃる、頑張ってらっしゃいますけど、家族の高齢化を考えても、これ必ず解決しとかなきゃいけないんです。ということは、全部まとめて言うと、本当は僕たちが7年の間にやらなきゃいけないのは、これです」
村西利恵
「日本のあり方を変える」
青山繁晴
「はい。じゃあどう変えるのか。今回の五輪招致に関して、ひとつの典型例を見て下さい。はい、出して下さい」
村西利恵
「高円宮久子さまのIOC総会出席について、風岡宮内庁長官は今月2日、『招致活動の一環とみられかねない懸念もあり、苦渋の決断だった』と話しました。これに対して、その翌日、菅官房長官は、『皇室の政治利用や、官邸からの圧力といった批判はあたらない』としています」
青山繁晴
「これ官僚も、政治家も、それぞれ首脳陣がですね、その、久子さまの、今回の素晴らしい演説や、あるいはIOC委員の間を回られた、アクションについて、招致活動じゃないって言ってるわけですけど、招致活動ですよ」
山本浩之
「うん…」
青山繁晴
「もちろん挨拶の主な部分は、IOC委員が被災地を訪ねて下さった、そして、本当に、あの、心を込めて見て下さったことに対する感謝ですけど、それは、招致活動です。招致活動でなぜいけないんですか?」
村西利恵
「うん」
青山繁晴
「それは、官僚も政治家も、憲法第4条を、もとにしてるんですね。憲法第4条に書いてあるのは、ただ1つ書いてあるのは、天皇陛下に、国政の権能がないと。ね。権能を有しないって書いてあるんですよ。これ2つポイントがあって、天皇陛下についての言及があるだけです、憲法に。それからもう1つは、政治に権能を有しないっていうのは権力を持たないってことを言ってるんであって、国のまつりごとや、あるいはオリンピックのような、さっき言いましたとおり、国民が異論反論あるのにまとまっていけるようなことに貢献しちゃいけないって、そんなこと言ってますか?」
山本浩之
「ねえ」
青山繁晴
「憲法、日本国憲法といえども、そんなことは定めてません。それをなぜ拡大解釈するかというと、要するにギューッと縮めておいた方が、特に宮内庁にとっては、宮内庁の官僚集団にとっては、安全だからですよね。こういうあり方をもうやめませんか。私たちは皇族に対しても、私たちなりの貢献をしてて、そして久子さまが実証されたように、普段目に見えなくても、すっごい外交経験をなさってるんですから。そして日本の総理がどんなに行っても海外で報道されないけど、皇族や、天皇皇后両陛下が行かれたら、どこの国でもアメリカでも大ニュースになるわけです。そういう力を活かす、持ってる潜在力を活かす日本になるべきで、それを考えると、先の東京五輪と今回の東京五輪の違いがよく分かってくるんじゃないでしょうか。出して下さい」
村西利恵
「1964年は、日本が世界に認めてもらう東京オリンピックだった。2020年は、日本が日本を認め、アジアに貢献する東京オリンピックにしなければならない」
青山繁晴
「はい。これは私なりの拙い提案なんですけども、1964年の東京オリンピックの時は、僕もまだ小さい子供で、そして日本が戦争に負けたのは1945年ですからね、50年代に招致が決まったことを考えると、いや、日本は戦争に負けたけども甦っていくんですってことを世界に認めてもらう東京オリンピックだった。今度は、日本が、日本自身を認めて、ちゃんと良いところは良い、おかしいところはおかしい、ね、そうやって日本をありのままに公平に認めることによって、初めて、アジアに貢献する東京五輪になる。中韓が、一時期妨害活動をやっていても、IOC委員の勇気のように、実はアジアが、まとまることができる。そういう東京オリンピックになるためには、まず、日本が日本自身を認めること、それをみんなで一緒に、7年の間、考えませんか」
山本浩之
「お祭り、今、騒ぎですけど、2020年までやらなきゃいけないこと、いっぱいありますね」
青山繁晴
「はい。やることがたくさんあるって楽しいですよ」
山本浩之
「ほんとそうですね。どうもありがとうございました。いったんコマーシャルです」
(番組最後に)
(シリア問題のニュースVTRの中で間違いがあったので訂正)
青山繁晴
「(前略)まあ訂正と言えばですね、その、総理が完全なコントロールと言ったっていうのは、完全のブロックっていうの、あの、ごちゃ混ぜにしたんですよね。本当はテレビ局、訂正すべきだと思います」
山本浩之
「一部、まあテレビ局は、完全なコントロールと。まあ大半は、普通のコントロールと、表現してたんですけどね」
青山繁晴
「はい」
山本浩之
「今日は時間です。ありがとうございました」
____________________________内容紹介ここまで
最近「アンカー」の二極化が進んでますね。
月・火・金はサヨク寄り、水・木はホシュ寄り。
(但し火曜は準レギュラーの有本香さんがいる時はホシュ寄り)
五輪ひとつをとってみても、この日の青山繁晴さんと前日(火曜)の鈴木哲夫さんの意見の差に、驚いた視聴者も多かったのでは……。
アンカーで鈴木哲夫氏「日本の五輪でなくアジアの五輪。中韓と外交上手くいってない。領土問題もめてる日本が五輪できるか?原発だけでなく全ての政治課題を解決しなければいけない」その他諸々安倍批判ばかり。竹島諦めて尖閣棚上げしなきゃ五輪できないって? ああ、ここに有本香さんがいたら!
— くっくり (@boyakuri) September 10, 2013
二極化が際立つ中、ヤマヒロさんの立場は非常に微妙ですね。
司会者だからある程度ゲストのコメントに合わせないといけないのは理解できますが…。
ただ、拙ブログ9月7日付で紹介したように、韓国による8県の水産物全面禁輸措置について、「東京五輪招致に対するネガティブキャンペーンの一環」とはっきり言われてたので、そのへんのキャスターとはやはり違うなぁと、私は感じているんですけれども。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・シリア問題 オバマ大統領、外交的解決を模索する考え明らかに
・尖閣国有化から1年 中国の領海侵犯相次ぐ
・IOCバッハ新会長、野球・ソフト復活も
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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