「アンカー」松原拉致相解任の真相&「安倍元総理は成果が出なかったので辞めた」のウソ
安倍さん支援の具体的方法まとめ&中川昭一さんの“言葉”再び【追記あり】
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■10/3放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
第3次改造野田内閣で松原仁さんが拉致担当大臣を外された本当の理由。そこには野田政権が進めようとしている対北朝鮮制裁解除および人権救済法案が絡んでいました。
後半は、安倍さんの総理時代の成果について。名指しはされませんでしたが、テリー伊藤氏の発言に対する批判も出ました。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。
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■10/3放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
拉致問題未解決の中で新内閣&新総裁が決定…日本の未来を青山がズバリ!
第3次改造野田内閣で松原仁さんが拉致担当大臣を外された本当の理由。そこには野田政権が進めようとしている対北朝鮮制裁解除および人権救済法案が絡んでいました。
後半は、安倍さんの総理時代の成果について。名指しはされませんでしたが、テリー伊藤氏の発言に対する批判も出ました。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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山本浩之
「さ、このあとは、“ニュースDEズバリ”のコーナーにまいりたいと思います。今日はどのような話題を」
青山繁晴
「はい。あのー、このごろは、ま、一種の政治の季節で、えー、自由民主党の総裁選挙も、あるいは民主党の代表選挙もありましたが、一番新しいことで言うと、皆さんご存知のとおり、内閣改造が行われました。で、僕は政治記者出身ですから、内閣改造っていうのを、ま、ずいぶんたくさん見てきましたが、正直今回はひとつ、こうショックを受けてですね、もうこの胸のど真ん中に刺さったままっていう、もうちょっと耐えがたいような、ショッキングな、人事が実はありました。従って、今日のキーワードは、これです(フリップ出す)」
山本浩之
「『背徳』」
青山繁晴
「はい。これたとえば、普通に言うと、こういう人事は、あるいは改造の中身は、国民への背信だと、いうのがよく使われる、まぁいわば常套句です。しかし、その背信でなくて、人間の徳、人間ていうのはどういう風に生きるべきなのかと、誰もが共通して、立場の違いを超えて、考えるべき人間の、一番大切なモラルというものに、背いてることを、この改造は行ったんじゃないかと。で、そのことに対して、私たちは、私たち有権者あるいは野党は、どうすべきなのかということを、皆さんと一緒にこのあと考えていきたいと思います」
山本浩之
「分かりました。ではコマーシャルをはさみまして、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、今回の内閣改造に対して、青山さんは、こう、人としての、そのモラルにまで、背いたと感じると。具体的にはどういうことなのか、さっそく解説をお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。今、ヤマヒロさんがおっしゃって下さったとおり、ここに、国民への『背徳』と欠かざるを得なかった。これがいかに重い言葉かというのを、私も、この番組のスタッフもみんな感じた上で、議論した上であえてこの言葉を、最終的に選びました。背徳と言わざるを得ないほどのこととは一体何なのか。それはこれです」
村西利恵
「この内閣改造で、松原仁氏が、拉致問題担当大臣から更迭されました。松原氏の退任会見と、拉致被害者家族会の反応を、VTRでご覧いただきたいと思います」
…………………………VTR開始…………………………
(おととい(10月1日))
松原仁 前拉致問題担当相
「日朝の本協議が行われて、8月から始まっている中において、拉致問題担当大臣の任から外れることは、私としては、極めて心残りであります」
と、退任会見で、悔しさをにじませた松原氏。
交代について、家族会からは、厳しい声が上がっています。
拉致被害者家族連絡会 飯塚繁雄代表
「こうやって人事がコロコロ変わるというのはですね、えー、全く、解決しようとする、野田総理そのものの、やる気を、疑うしかないですね」
横田早紀江さん
「次々とこう変えていくというと、みんなイチからやり直しっていうことになりますから、で、そういう点でやっぱり何かすごくやっぱり、他の国から見たら『何なんだろう』って思ってるんじゃないかなって…」
…………………………VTR終了…………………………
青山繁晴
「はい。えー、拉致被害者を、取り返す、私たちの祖国に、帰っていただくというのは、拉致被害者の家族の、願いだけではなくて、もう1億2700万人、もう本当にちっちゃい子供たちまで含めてですね、本当に国民の願いですよね。テレビや新聞で簡単に評論家の方々が、風化してるってことをおっしゃいますが、全然そんなことないです。僕、全国講演回って、北海道から沖縄まで、拉致事件に対しては本当に関心が強いんですよ。そしてその中で、今回ほど、この、拉致被害者の家族会の方々、あるいはその周りで助けてる方々が、期待した大臣はいなかったんです」
村西利恵
「ああー」
青山繁晴
「それ逆に言うと、今まで、この拉致問題担当大臣ていうのが、特に民主党政権になってから、どんなひどい扱われ方をしてきたかというのを、公平に見てみたいと思います。今までどう変わったか。はい、出して下さい」
村西利恵
「民主党政権の3年間で、拉致担当大臣を務めたのは、ご覧の顔ぶれです」
(中野寛成さんの就任期間、正しくは「2011年1月14日〜」です。後ほど訂正がありました)
青山繁晴
「はい。皆さんもう一目瞭然、松原さんで、もう6人目、で、6人目の松原さんもわずか9カ月で、9カ月の在任期間で、この田中慶秋(けいしゅう)さんていう74歳、最高齢の方に、変えてしまったんですね」
村西利恵
「法務大臣と兼務と」
青山繁晴
「はい。そしてこの1人目からずっと見ていただくとですね、その、要するに、全員まず兼任なんですよ。で、これは、その、現政権だけに限ったことではないけれども、その拉致問題だけに取り組むという、ポストを、この日本国という、残念ながら私たちの祖国は、ちゃんと作ってこなかった。で、その中でも例えば、その、柳田法務大臣が、拉致問題について全く知識がなくて、家族会が呆れ果てて困り果てたってこともあり、そして法務大臣を、自らの失言によって辞めまして。で、そのあとまた、こうやって変わっていって、中野さんなんかはかなり、頑張ったんですけれども、しかしたとえばそのあと、またすぐ変わって、山岡賢次さんになりました。えー、この山岡賢次さんは、いわゆるマルチ商法の関連も疑われて、あの、非常に強い批判も浴びましたけれども、同時にやっぱり、拉致事件について何もご存知なくて、皆さん、今からちょうど1年ぐらい前の、去年の9月に、会合があった時にですね、集会があった時に、この、地元関西、神戸の出身の拉致被害者、有本恵子さん、僕はふだん恵子ちゃんと言ってますが、あの、つまり僕と神戸で幼稚園が同じです。つまり身の回りに拉致被害者って実はたくさんいらっしゃるんですけど、皆さんにもですよ?で、その奪われた有本恵子ちゃんのお父様の、有本明弘さんが、この山岡大臣に、うちの娘は1983年に誘拐されましたって言ったら、この山岡さんが何て答えたかというと、ああ、それは私が参議院に初当選した年ですねって、おっしゃったんですよ。つまり、もう自分のことばっかり。頭にあるのはその選挙のことばっかり。それで拉致被害者(家族)は非常に失望するだけじゃなくて、もう怒りをぶつけてですね、そしてやっと登場した、いわば、良心的に取り組む、この松原さんだったわけです。で、松原さんは、僕と考え方はずいぶん違います。違うけれども、この拉致事件については、本当に真面目に取り組んできた人で、たとえば2007年、2008年、相次いで、ま、他の議員もいましたけれども、アメリカに行って、当時ブッシュ政権でしたけれども、ちゃんと拉致事件に取り組んで下さい、アメリカとしても支援して下さいってことをお願いしてですね、そして、家族会は非常にそれで勇気づけられたんですよ。で、僕はその時松原さんに、あなたは、あの、何て言いますか、その、地元、東京ですからね、東京の選挙民にはそれほど、評価されなくても、こうやって見えないところで拉致被害者のために闘ってるのは素晴らしいって言葉を贈りまして、実は松原さんには、無視されたんですけれども(笑)、それは他で考え方が違うからでしょうが、でももう一度申しますが、他のことは乗り越えて、拉致事件については本当に真面目にやってきましたよ、松原さんはね。そしてしかも皆さん、今のタイミング考えて下さい。この『アンカー』で何度も取り上げましたけれども、えー、日朝の政府間協議なるもの、北朝鮮と日本の政府の間の話し合いが4年ぶりにようやく始まったばっかりで、で、その中身については僕は、赤裸々にここで、その、論評もしましたけれど、しかしこれから先がやっぱり勝負になっていく時に、なぜ9カ月でこの人だけを変えなきゃいけないのか。つまりこれは、その、思惑があってのことですが、その、そういう政治的な思惑を優先させてしまって、国民が国民を救うっていう、一番人間として絶対これだけは譲れないところを外してしまってるんじゃないかと、いうことなんですね。えー、そして、この件について、じゃあ真相は一体何なのか。松原さんが狙い撃ちのように外された理由は何なのか。実は日本国内の情報当局もそれを調べています。はい、出して下さい」
村西利恵
「真相その1は、情報当局者によると、日朝政府間協議で話し合われている日本人の遺骨返還問題で、『野田総理と外務省は、北朝鮮への制裁解除までも検討している。松原さんは、ひとり猛反対した』」
青山繁晴
「はい。これ今までの『アンカー』で、その、日朝政府間協議と言いながら、今のところ、拉致の『ら』の字も出てなくて、あくまで、戦争、あの戦争、先の大戦が終わったあとに、戦争終わってしまったあとですよ?そのあとに50数万人の日本の方々が、不当に、ロシア、当時ソ連ですけど、ソ連のシベリアに連れて行かれて、その中でも最も弱った方々をスターリンが、何と北朝鮮に送って、北朝鮮もさらにひどい強制労働をさせたために、4万人以上の方が亡くなった、そのご遺骨を返すと、あるいは、返す、返さないの話し合いしかしてないんです。その時に北朝鮮は、はっきり口には言ってないけれども明らかに、カネをせびっている、カネを要求してるということ、それは『アンカー』でやりましたね?」
村西利恵
「ええ」
青山繁晴
「ところが実は、今回の松原さんの解任が起きるまで僕も知らなかったですが、それだけじゃなくて、つまり日本国、それ日本国というか、これは私たちを一緒にしてほしくないって気持ちしますね、野田総理と、今の外務省の幹部たちは、その、いざとなったら北朝鮮にカネを渡そうっていうだけじゃなくて、何と、たとえば年が明けて、年が明けてっていう意味はですよ、年内のうちに、そのご遺骨に関してお金を、300億前後払ってしまって、それ見せ金として北朝鮮を安心させて、年が明けたら、拉致問題を何とかテーブルに載っけて、その時には、新たにカネを出すだけじゃなくて、つまり僕らの税金を出すだけじゃなくて、何と北朝鮮に対する制裁まで解除しようっていうことを、この政府内で、検討してて」
山本浩之
「はぁーー」
青山繁晴
「それ実は僕は、もう一回言いますが、僕も知らなかったですよ。今回の一件でそれが僕には分かりました。そしてその時に松原さんは、たったひとり孤立無援で、猛反対したと。だから実は、切り落としたわけですね、松原さんの首を。そしてさっきの記者会見もう一度思い出していただくと、もちろん、辞めるのが嫌だって大臣は過去にもいましたが、退任会見であんなにはっきり無念です、辞めたくなかったのにと言った人はほとんどいなかったんですよ。それはどうしてかというと、日本の文化として、色々あっても最後は、散り、去り際はきれいにするっていう文化です。松原さん、その文化に逆らったんじゃなくて、伝えようとしてるんですよ、本当は何なのかを」
村西利恵
「なるほど(一同同意)」
青山繁晴
「だから、他のメディアももっと頑張って下さい、この『アンカー』だけやるんじゃなくてですね。これ国民に何にも相談なくやろうとしてるわけです。そして、反対した松原さんの首を切るってことは、狙いは何なのか。野田総理と外務省は何をしようとしてるかというと、それはこれです」
村西利恵
「野田総理の狙いは、北朝鮮の言いなりになることで、拉致被害者のごく一部の帰国を実現させようというもの」
青山繁晴
「要は、お金も制裁解除も、北朝鮮の言うとおりにして、そして拉致被害者の、ひょっとしたらたったお一人かもしれません、ごく一部だけを帰す、帰すことによって、それを美談にして、そしてそれを、もう、足音が近づいてる総選挙、解散総選挙で有利にすると、いう思惑が、実はバレバレなんですよ」
村西利恵
「政権浮揚のためだけにと」
青山繁晴
「はい。で、これは、実は私たち国民のことも、はっきり言うと誤解してますよね?内閣総理大臣が日本国民を分かってません。かつて小泉政権の時に5人の方が帰られた時に、すごく5人の方を喜び、その、家族との再会も喜ぶと同時に、単なる美談に終わらせずに、メディアは、美談の論調だったけども、ごく普通の一般国民の方々が、他の拉致被害者は一体どうなったのか、有本恵子ちゃんや横田めぐみちゃんも含めてどうなったのかって、怒りの声を上げたってことを、忘れたんですか野田総理は。だから、これは、もう単なる背信じゃなくて、徳に背く、人間としての徳に背くと言わざるを得ないんですが、実は、松原さんを、狙い撃ち、狙い撃ちにしたのは、もうひとつ理由があるんですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「真相その2。松原さんは北朝鮮への制裁解除だけでなく、人権救済法案についても、野田政権の方針に反対していました」
青山繁晴
「はい。これも残念ながら、『アンカー』以外のメディアで僕あんまり、目や耳にしたことがほとんどないんですけれども、人権救済法案ってのは怖いねって話じゃなくて、これもう閣議決定されたんですよ?この人(野田)によって」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「で、皆さんもう一度申しますが、日本の法律によれば、閣議といえども、総理大臣ひとりで決めたりできません。それも、多数決でも決められないんです。必ず、そこに出席してた閣僚が、全員一致しないと、一切の閣議決定はできないんです。松原さん、人権救済法案にも反対ですから、この人が海外出張してるところを狙って、まさしく狙い撃ちにして、その松原さん抜きで人権救済法案を閣議決定したんです。まだ国会に出てませんが、これが間違って国会で成立したら、僕が今日たとえば拉致問題について話しましたね?そのことが北朝鮮のイメージを損ねて、日本にいらっしゃる在日朝鮮人の方々、その方々に責任はありませんよ?しかしたとえば、北朝鮮の今の独裁政権がそれを、いわば活用してですね、青山繁晴は、その、北朝鮮の、方々の、つまり在日の方々の人権を、貶めたんだと、あるいは侵害したんだということになって、たとえば僕と、僕の自宅と、独立総合研究所と、それからこのスタジオ、関西テレビの報道部なども含めてですね、報道機関は今、省くとか言ってるけども、そんなもん保証はありません。少なくとも僕の自宅と、独立総合研究所は必ず家宅捜索を受けることになりかねないっていうのが、人権救済法案だから」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「実は拉致事件についても関心が強い松原さんだからこそ、この法案にも反対したと思われますが、そのことも含めて、実は首を切ってしまったわけですね。そして今回の内閣改造で、切られてびっくりな人と、入れた人で、びっくりな人事も実はありますね。それはこれです」
村西利恵
「田中眞紀子氏が文部科学大臣に就任しましたが、これは中国と、ホニャララへの媚び」
青山繁晴
「はい。これ中国への媚びであるというのは、今のまあ中国の喜びようからして、もう、あからさまに分かりますよね。しかも、田中眞紀子さんはこの最中に、中国のお招きで、訪中して、そして帰ってきた空港で、いわば喜びの、これ(写真)だと思いますけれど、後ろにいるのは、後ろにいるのは(VTR出る)、あの、私たちの税金で、ついてるSPですけれども」
山本浩之
「今、VTRが出てますよね、その時のね」
青山繁晴
「ええ。あの、ここでいわば、喜びの会見やったわけですけれども。その、えー、田中眞紀子さんは、お父さんの田中角栄総理の時に、日中国交正常化してますから、だから、中国と非常に親しい。だから中国への今回は媚びであると。というのは、田中眞紀子さんが、内閣に入って、尖閣諸島は、間違いなく日本の固有の領土で、本来は領土問題すら存在してませんってことを、閣内で言える保証、何もないでしょ。本当は総理大臣は、こうやって中国との関係が、非常に密接な人を入閣される場合は、必ずこの人に、あなたは、この尖閣をめぐって、日本の方針を、ちゃんと支持しますね?閣議で違うこと言いませんね?そういうことを、確認しなきゃいけないんです。これは表現・言論の自由とは関係ありません。これは本来の内閣の、いわば閣僚、内閣のひとりである閣僚の、任務なんですよ(一同同意)。それを確認しないまま入れたから、媚びだと言わざるを得ないんですよ。しかしそれに加えて、加えて、もうひとつ実は、媚びがあって、それはこうです」
村西利恵
「小沢一郎氏への媚び」
青山繁晴
「はい。皆さんご存知のとおり、小沢さんは今、民主党の野田さんと対立をして、党を出て、新しい政党を作ってますね、国民の生活が第一っていう党を作ってますけれども。今、民主党は、もう瓦解が始まってて、もう、あと数人で、数人が離党したら、少数与党になって、ということは衆議院で内閣不信任案が出たら、それが、可決されかねない。で、それがもう分かってるから、唯一、小沢さんだったら、たとえば小沢さんと非常にパイプが太い輿石幹事長を留任させたのも、今回の、改造とセットの党人事ですから、その、いざとなったら小沢さんに、その内閣不信任案を、に反対してほしいと」
山本浩之
「はあーー」
青山繁晴
「で、田中眞紀子さんと小沢さんの関係ってのは、これは、たとえば政治の思惑を超えてるところが確かにあるんです、客観的に言うと。つまり小沢さんにとってはやっぱり永遠に師匠は、田中角栄元総理ですから。角さんが、一郎一郎とかわいがってくれて、今日の小沢さんがあるわけですから。だから実は、もう田中角栄さんのことを誰も覚えてないのに、それは小沢さんの良い点ですが、それ忘れずに、お線香を上げに行って、そこで眞紀子さんと話をされたりってことを、これは、もう一度申しますが公平に言って、ずーっと人間としてそれを続けてるんですよ。ということは、いざとなったら眞紀子さんだったら、小沢さんに物を言えると。野田さんから言えないけれど、眞紀子さんからそれ言ってほしいと、いうことなんですよね。えー、従って、出していただけますか?」
村西利恵
「野田総理の狙いは、内閣不信任案『否決』への布石」
青山繁晴
「はい。しかし、そういうことと、たとえば、対中の外交というか、その、領土をめぐることどもを、こう、ごちゃまぜにするってこと自体が、僕はこれも、実は、あの、背信というレベルを超えてるんじゃないかと思うんですね(一同同意)。で、今回の改造人事と、あるいは党人事を合わせてですね、先ほどこのスタジオ入る前に、僕の携帯電話に1通のメールが届きました。それは、総理補佐官だった人からです。皆さんご存知だと思いますが、今回の改造人事で、大臣だけじゃなくて総理補佐官、たくさんいますけれどもそれ全員、ほぼ全員クビになったんですね」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「その中の一人からですね、来たメール、僕、今あの、頭にもう、刻み込まれたんでそのまま、申しますとね、あの、名前は申しませんが、その方がメールに何て書いてたかというと、長いメールの中の、その真ん中のところにですね、尖閣をめぐって、自分が腹を切らなかったことについては、生き恥をさらしておりますと。無念ですということが書いてあったんですよ。それどういうことかというと、尖閣諸島を国有化する時に、その総理補佐官は、『アンカー』でやりましたね?国有化するんだったら、東京都が問題提起したように、施設を作りますと、そういうことを約束して国有化すべきだと。それをしないで国有化するんだったら、国有化と言いながら本当は中国に媚びてることになると、総理に進言したけど、最終的に外務省と岡田副総理に覆されたと、そういう総理補佐官がいたって申しましたね。その時にその総理補佐官に、僕は民間人で僭越ながら、辞表を書くべきですと。辞表を書いたらそれおおごとだから、国民に対してようやく説明できるからそうして下さいと。彼は悩みました。良心的な人間ですから悩みましたが、結局、彼は、えー、辞表は出さずに、そしてそのことを、今、生き恥をさらしてますと、無念ですと。但し、この内閣がある以上は、自分なりに国民に何ができるか、総理補佐官辞めても、総理に進言していくことを含めて、頑張りますということを、メールで寄こしました。ま、心の叫びだと僕は思いますね。そして、今の政権与党と内閣がこの状態ならば、当然、野党第一党の責任は、もうそれと、いわば、あの、あい見合って、非常に多くなるんですよね。で、その野党第一党の党首は、皆さんご存知のとおり、変わりました。それはもちろん、この方です」
村西利恵
「安倍新総裁、ですね」
青山繁晴
「はい。で、この野党第一党、その、安倍体制になった自民党が、何をすべきかということについてですね、ちょっと前半終わる前に、もう一言だけ申しとくとですね、この安倍さん、皆さんご存知のとおり、総裁再任ですよね。そしてひょっとしたら解散総選挙のあとに、もう一度総理になられるかもしれません、まだ分かりませんが。前に、えー、5年前に、政権が倒れた時についてですね、テレビで、コメンテーターや評論家の方々、特にコメンテーター、職業的なコメンテーターの中に、前の政権は1年間あったのに、何も成果がなかったんだから倒れたとおっしゃった方がいます!それは真っ赤なウソです!これはですね、安倍政権に対する見方が色々あるって問題じゃないんですよ。事実に反してるから、これは勉強されてない、ウソですから、そういうことを、天下の公器のテレビでは言ってはいけないと思います。それは、じゃあ実は、安倍政権の前の1年に何があったかっていうのは、この後半に、客観的にお話しいたしますが、そのためのキーワードは、これです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『開かずの扉』。このあとは、自民党の安倍新体制が背負うものについて、詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「2つ目のキーワードは、『開かずの扉』でした。それはどんな扉で、開くことはできるのか。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。実は、辞め方こそ、誠に無残であって、国民の信頼を裏切った、前の安倍政権ですけれども、しかし1年間の間に、それまでの自民党政権、どんなに重厚な内閣でも全くできなかった、開かずの扉、これ開けたんじゃないんです、開かずの扉、日本が戦争に負けてから実は大きな開かずの扉があってですね、そこに鍵穴があるんですよ。そこに、安倍、前の安倍政権は、ここに鍵をガチャッと入れたんです。で、この鍵を回したら、この扉が開いてしまう、その扉が開くことを警戒したのは、誰あろう、自由民主党の中の、親中派、親韓派、あるいは北朝鮮に親しい人々であって、この扉が開ける前に、この成果があったから、つまり鍵穴に鍵、入れたという成果があったから、足を引っ張って、健康問題だけじゃなくてそのことがあって、安倍政権は、無残な、倒れ方をしたんです。もちろん、最終責任はその時の総理の安倍さんにあるんですが、足引っ張った人が、人たちが自民党の中にいたことは、間違いがないんです。そして、この鍵穴に鍵を入れたっていうのは、実は3つあります。僕はずっと、安倍政権の、崩壊の直後から申してきましたが、3つあるんですが、本当は3プラス1とも言ってもいいんです。実は講演会で僕は自分が勝手に喋るんじゃなくて、お聞きの方に、3つは何ですかと、聞くんですよ。さあ堀田さん、何でしょうか」
山本浩之
「あ、今日から、参加してます。堀田と言います」
堀田篤
「お願いいたします。…3つもあるんですね。はい…(一同笑)」
青山繁晴
「はい、時間切れです(一同笑)」
堀田篤
「すみません、すみません…」
青山繁晴
「いや、いいんですよ、3プラス、今日ほんとに時間ないんですよ、嫌み言ってるんじゃなくて(笑)」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「3プラス1の、1のほうをよくお答えになるんです。そのプラス1のほうをちょっとまず出してくれますか」
村西利恵
「安倍政権の成果というと必ず言われるのが、防衛庁の省への昇格です」
青山繁晴
「はい。2007年1月に、この看板付け変わって、防衛庁から防衛省になったんですが、これもちろん、立派な成果ですよ?立派な成果ですが、実はこれ安倍政権でなくても本来できたんです。で、たとえば、ちょっと顔出してくれますか」
青山繁晴
「はい。残念ながら、意外に早く亡くなってしまいましたが、橋本龍太郎総理って、いわば本格派の総理の時にですね、実は防衛省にする、法案までできてました。それがどうしてできなかったかと言うと、今日は別に避けるんじゃなくて、詳しく言う時間がないから1つだけ申しますと、橋本さんは何と残念ながら、中国のハニートラップ、その、女性を使った工作活動に引っかかって、中国からプレッシャーを受けて、その時、省にできなかったっていうのが本当なんです」
山本浩之
「ありましたね」
青山繁晴
「もちろん公明党の反対などもあったんですが、それとは別にこういう重い事実もあったんですね。ということは、とても嫌なことではあるけれども、しかし安倍政権でなくても、やがては必ず防衛省になっていったんですよ。そうじゃなくて、あの時の安倍政権でなければできなかったこと、つまり時代より先に挑戦したことが、実は3つあったんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「成果の1つ目は、国民投票法の成立」
青山繁晴
「はい。えー、これは、もちろん、憲法改正がこれでようやく、やろうと思ったらできるようになるってことなんですが。これ皆さんあとで、ご関心の方は調べて下さいね。憲法の終わりのほう、第96条に、日本国憲法ももちろんどうやったら改正できるかがきちんと定められていて、そこには、国会議員全員の3分の2以上が賛成したらようやく国民に訊くことができる。で、国民はそれを受け取ったら国民投票をやって、その時は過半数で決めますってことを書いてあるんです。これは、なぜ大事かというと、今の憲法、一字一句変えちゃいけないっていう、方々であってもですね、この憲法が大切ならば、そうであるほど、これ憲法96条で言ってることは、国民投票の中身、法律にして作りなさいってことです(一同同意)。国会議員の3分の2以上の賛成っていうのは、通常どおりの採決でできますが、国民投票って他でやったことないんですから。選挙権が、たとえば今と同じ20歳以上なのか18歳以上なのか、そして投票は具体的にどうするのか、告知はどうするのか、そういうことを法律で決めなさいと憲法が要求してるのに、今まで大型内閣がいっぱい自民党はあったのに、そして自由民主党は、自主憲法制定を、党の定めとしてたのに、全くそれに触らずに来たんです。それを初めて国民投票法を具体的に成立させて、しかも猶予期間まで置いて、だから鍵穴に鍵をガチャッと入れたんですよ。その、回っちゃ困るっていう人が何と自民党の中にもいたということであり、そして、1つ目はこれです」
村西利恵
「2つ目は、教育基本法の改正」
青山繁晴
「はい。これまさしく、戦争に負けてからの私たちの教育はこれで良かったのかっていうことを、見直しを始めたんですね。で、これも、いやいや、今の教育でいいんだと、敗戦後のこの教育で、ね、そう言う人は特にこの、『敗』れた字を取って、戦後教育とおっしゃいますが、それでいいんだということ、おっしゃる方もちろんいらっしゃっていいんですよ?日教組の先生もそうだし。しかしたとえばですよ、今日の最新ニュースで、練習用のゴルフクラブで、自分の子供の、女の子の頭を30分間も殴り続けて、お祖母様までそれに協力して、その子は亡くなってしまった。つまり、親が子を殺し、子が親を殺す時代になって、それ、教育以外に、何の原因があってこうなってるんですか?そうでしょう?そうすると、これも立場を超えて、敗戦後教育はこれで良かったのかという問いかけとしては、もう一回言いますが、鍵穴に鍵を入れた、さあこれから中身を入れようとする、中身入れさせる前に潰したんですよ、本当は、政権を。そして3番目。これが実は一番知られてないんですが、とても大事な、今の領土問題に関連するのはこれです」
村西利恵
「海洋基本法の成立」
青山繁晴
「はい。これは実は超党派で成立して、この時はたとえば、自民、当然安倍政権ですから自民党ですが、民主党で一番協力した人って、今回、国家戦略担当大臣になった前原さん、が、一番協力したんですよ?会見でもおっしゃってますね。これ、なぜ画期的かというとですね、1つは、海の底の自前の資源、これたとえばメタンハイドレート、この『アンカー』でやってきた、も含めて、法律の中には、あの、可燃性の天然ガスしか書いてないけれど、僕はメタンハイドレートって言葉入れるべきだと言いましたが、残念ながら入らなかったけども、でも説明としては、可燃性天然ガスの中に当然メタンハイドレートは入りますと言われたんですよ。そういう自前資源を、開発するのは、子々孫々に対する義務であると。私たち日本国としての、国家も国民も義務であるってことはきっちり盛り込まれ、ということは、海の治安を、ちゃんと、自力で守らなきゃいけませんってことが、これは海洋基本法の21条に、明記されたんですよ。これが、成立してから、そのまま実行されていれば、今の尖閣や竹島、あるいは本当は北方領土も含めて、全然変わってた、っていうことは、皆さんお気づきですね(一同同意)。すなわち、こうやって、鍵穴に鍵を入れて、ということは、これから、もしも、まだ分かりませんよ?しかし解散総選挙が、来年夏までには必ずあります、そのあと、もし安倍政権がもし、できたならば、これは安倍さんにも、そして自由民主党にも、幹事長の石破さんも含めた重い責任があって、今まで足を引っ張ってきた人、じゃあ自民党、どれだけ変わったのか。僕は正直、ほとんど変わってないと思いますよ。だからこそ僕は、安倍さんが今、出るのは、早すぎるんじゃないかっていうことをずいぶん心配し、安倍さんご本人にも、何度も申しましたが、しかしもう自民党総裁になられたんですから、もう話はとっくに先に行ってて」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「さあこれから、自民党の中を、その、どうやって変えているかっていうのを、選挙までに国民に伝えなきゃいけません。そして、皆さん最後に申しますと、これ実は希望の話ですね。こんなものをちゃんと素地作ってあるんですよ?このあと、その開かずの扉を開くことによって、本当に、私たちは、戦争に負けたという歴史から甦ることができる。もう希望の入り口に立ってるってお話だっていうことを、立場を超えて、右とか左じゃなくて、護憲・改憲じゃなくて、できたら理解していただきたいと思います」
山本浩之
「はい。ありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
1つ前のエントリーで、松原仁さんが拉致問題担当大臣を外されたことに大変怒りを覚えた私ですが、青山さんがそれを取り上げてくれて少し救われた思いがしました。
あと、人権救済法案の危険性を今週も言ってくれましたね。3週連続です。
さらに、前半の最後の「職業的なコメンテーターの中に、前の政権は1年間あったのに、何も成果がなかったんだから倒れたとおっしゃった方がいます!それは真っ赤なウソです!」。
これは間違いなく、9月27日放送の日テレ「スッキリ!」における、テリー伊藤氏の「あの人(安倍氏)は病気で辞めたのではなくて、1年間やっていて成果が出なかったので辞めた」発言に対する批判ですね。
※動画はこちら。発言要旨はこちら。
「アンカー」は今週からスタジオセットもテーマ曲も、そして出演者も一部変更になったのですが、水曜日はこれからも青山繁晴さんが出演されるようなので、ほっとしています(^^ゞ
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・尖閣諸島 中国監視船が再び領海侵入 石垣市民の不安
・「日本維新の会」両院議員総会 橋下市長と国会議員団の主導権争い勃発?
・広島 11歳少女虐待死 母親は30分にわたり暴行
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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「さ、このあとは、“ニュースDEズバリ”のコーナーにまいりたいと思います。今日はどのような話題を」
青山繁晴
「はい。あのー、このごろは、ま、一種の政治の季節で、えー、自由民主党の総裁選挙も、あるいは民主党の代表選挙もありましたが、一番新しいことで言うと、皆さんご存知のとおり、内閣改造が行われました。で、僕は政治記者出身ですから、内閣改造っていうのを、ま、ずいぶんたくさん見てきましたが、正直今回はひとつ、こうショックを受けてですね、もうこの胸のど真ん中に刺さったままっていう、もうちょっと耐えがたいような、ショッキングな、人事が実はありました。従って、今日のキーワードは、これです(フリップ出す)」
山本浩之
「『背徳』」
青山繁晴
「はい。これたとえば、普通に言うと、こういう人事は、あるいは改造の中身は、国民への背信だと、いうのがよく使われる、まぁいわば常套句です。しかし、その背信でなくて、人間の徳、人間ていうのはどういう風に生きるべきなのかと、誰もが共通して、立場の違いを超えて、考えるべき人間の、一番大切なモラルというものに、背いてることを、この改造は行ったんじゃないかと。で、そのことに対して、私たちは、私たち有権者あるいは野党は、どうすべきなのかということを、皆さんと一緒にこのあと考えていきたいと思います」
山本浩之
「分かりました。ではコマーシャルをはさみまして、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、今回の内閣改造に対して、青山さんは、こう、人としての、そのモラルにまで、背いたと感じると。具体的にはどういうことなのか、さっそく解説をお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。今、ヤマヒロさんがおっしゃって下さったとおり、ここに、国民への『背徳』と欠かざるを得なかった。これがいかに重い言葉かというのを、私も、この番組のスタッフもみんな感じた上で、議論した上であえてこの言葉を、最終的に選びました。背徳と言わざるを得ないほどのこととは一体何なのか。それはこれです」
村西利恵
「この内閣改造で、松原仁氏が、拉致問題担当大臣から更迭されました。松原氏の退任会見と、拉致被害者家族会の反応を、VTRでご覧いただきたいと思います」
…………………………VTR開始…………………………
(おととい(10月1日))
松原仁 前拉致問題担当相
「日朝の本協議が行われて、8月から始まっている中において、拉致問題担当大臣の任から外れることは、私としては、極めて心残りであります」
と、退任会見で、悔しさをにじませた松原氏。
交代について、家族会からは、厳しい声が上がっています。
拉致被害者家族連絡会 飯塚繁雄代表
「こうやって人事がコロコロ変わるというのはですね、えー、全く、解決しようとする、野田総理そのものの、やる気を、疑うしかないですね」
横田早紀江さん
「次々とこう変えていくというと、みんなイチからやり直しっていうことになりますから、で、そういう点でやっぱり何かすごくやっぱり、他の国から見たら『何なんだろう』って思ってるんじゃないかなって…」
…………………………VTR終了…………………………
青山繁晴
「はい。えー、拉致被害者を、取り返す、私たちの祖国に、帰っていただくというのは、拉致被害者の家族の、願いだけではなくて、もう1億2700万人、もう本当にちっちゃい子供たちまで含めてですね、本当に国民の願いですよね。テレビや新聞で簡単に評論家の方々が、風化してるってことをおっしゃいますが、全然そんなことないです。僕、全国講演回って、北海道から沖縄まで、拉致事件に対しては本当に関心が強いんですよ。そしてその中で、今回ほど、この、拉致被害者の家族会の方々、あるいはその周りで助けてる方々が、期待した大臣はいなかったんです」
村西利恵
「ああー」
青山繁晴
「それ逆に言うと、今まで、この拉致問題担当大臣ていうのが、特に民主党政権になってから、どんなひどい扱われ方をしてきたかというのを、公平に見てみたいと思います。今までどう変わったか。はい、出して下さい」
村西利恵
「民主党政権の3年間で、拉致担当大臣を務めたのは、ご覧の顔ぶれです」
(中野寛成さんの就任期間、正しくは「2011年1月14日〜」です。後ほど訂正がありました)
青山繁晴
「はい。皆さんもう一目瞭然、松原さんで、もう6人目、で、6人目の松原さんもわずか9カ月で、9カ月の在任期間で、この田中慶秋(けいしゅう)さんていう74歳、最高齢の方に、変えてしまったんですね」
村西利恵
「法務大臣と兼務と」
青山繁晴
「はい。そしてこの1人目からずっと見ていただくとですね、その、要するに、全員まず兼任なんですよ。で、これは、その、現政権だけに限ったことではないけれども、その拉致問題だけに取り組むという、ポストを、この日本国という、残念ながら私たちの祖国は、ちゃんと作ってこなかった。で、その中でも例えば、その、柳田法務大臣が、拉致問題について全く知識がなくて、家族会が呆れ果てて困り果てたってこともあり、そして法務大臣を、自らの失言によって辞めまして。で、そのあとまた、こうやって変わっていって、中野さんなんかはかなり、頑張ったんですけれども、しかしたとえばそのあと、またすぐ変わって、山岡賢次さんになりました。えー、この山岡賢次さんは、いわゆるマルチ商法の関連も疑われて、あの、非常に強い批判も浴びましたけれども、同時にやっぱり、拉致事件について何もご存知なくて、皆さん、今からちょうど1年ぐらい前の、去年の9月に、会合があった時にですね、集会があった時に、この、地元関西、神戸の出身の拉致被害者、有本恵子さん、僕はふだん恵子ちゃんと言ってますが、あの、つまり僕と神戸で幼稚園が同じです。つまり身の回りに拉致被害者って実はたくさんいらっしゃるんですけど、皆さんにもですよ?で、その奪われた有本恵子ちゃんのお父様の、有本明弘さんが、この山岡大臣に、うちの娘は1983年に誘拐されましたって言ったら、この山岡さんが何て答えたかというと、ああ、それは私が参議院に初当選した年ですねって、おっしゃったんですよ。つまり、もう自分のことばっかり。頭にあるのはその選挙のことばっかり。それで拉致被害者(家族)は非常に失望するだけじゃなくて、もう怒りをぶつけてですね、そしてやっと登場した、いわば、良心的に取り組む、この松原さんだったわけです。で、松原さんは、僕と考え方はずいぶん違います。違うけれども、この拉致事件については、本当に真面目に取り組んできた人で、たとえば2007年、2008年、相次いで、ま、他の議員もいましたけれども、アメリカに行って、当時ブッシュ政権でしたけれども、ちゃんと拉致事件に取り組んで下さい、アメリカとしても支援して下さいってことをお願いしてですね、そして、家族会は非常にそれで勇気づけられたんですよ。で、僕はその時松原さんに、あなたは、あの、何て言いますか、その、地元、東京ですからね、東京の選挙民にはそれほど、評価されなくても、こうやって見えないところで拉致被害者のために闘ってるのは素晴らしいって言葉を贈りまして、実は松原さんには、無視されたんですけれども(笑)、それは他で考え方が違うからでしょうが、でももう一度申しますが、他のことは乗り越えて、拉致事件については本当に真面目にやってきましたよ、松原さんはね。そしてしかも皆さん、今のタイミング考えて下さい。この『アンカー』で何度も取り上げましたけれども、えー、日朝の政府間協議なるもの、北朝鮮と日本の政府の間の話し合いが4年ぶりにようやく始まったばっかりで、で、その中身については僕は、赤裸々にここで、その、論評もしましたけれど、しかしこれから先がやっぱり勝負になっていく時に、なぜ9カ月でこの人だけを変えなきゃいけないのか。つまりこれは、その、思惑があってのことですが、その、そういう政治的な思惑を優先させてしまって、国民が国民を救うっていう、一番人間として絶対これだけは譲れないところを外してしまってるんじゃないかと、いうことなんですね。えー、そして、この件について、じゃあ真相は一体何なのか。松原さんが狙い撃ちのように外された理由は何なのか。実は日本国内の情報当局もそれを調べています。はい、出して下さい」
村西利恵
「真相その1は、情報当局者によると、日朝政府間協議で話し合われている日本人の遺骨返還問題で、『野田総理と外務省は、北朝鮮への制裁解除までも検討している。松原さんは、ひとり猛反対した』」
青山繁晴
「はい。これ今までの『アンカー』で、その、日朝政府間協議と言いながら、今のところ、拉致の『ら』の字も出てなくて、あくまで、戦争、あの戦争、先の大戦が終わったあとに、戦争終わってしまったあとですよ?そのあとに50数万人の日本の方々が、不当に、ロシア、当時ソ連ですけど、ソ連のシベリアに連れて行かれて、その中でも最も弱った方々をスターリンが、何と北朝鮮に送って、北朝鮮もさらにひどい強制労働をさせたために、4万人以上の方が亡くなった、そのご遺骨を返すと、あるいは、返す、返さないの話し合いしかしてないんです。その時に北朝鮮は、はっきり口には言ってないけれども明らかに、カネをせびっている、カネを要求してるということ、それは『アンカー』でやりましたね?」
村西利恵
「ええ」
青山繁晴
「ところが実は、今回の松原さんの解任が起きるまで僕も知らなかったですが、それだけじゃなくて、つまり日本国、それ日本国というか、これは私たちを一緒にしてほしくないって気持ちしますね、野田総理と、今の外務省の幹部たちは、その、いざとなったら北朝鮮にカネを渡そうっていうだけじゃなくて、何と、たとえば年が明けて、年が明けてっていう意味はですよ、年内のうちに、そのご遺骨に関してお金を、300億前後払ってしまって、それ見せ金として北朝鮮を安心させて、年が明けたら、拉致問題を何とかテーブルに載っけて、その時には、新たにカネを出すだけじゃなくて、つまり僕らの税金を出すだけじゃなくて、何と北朝鮮に対する制裁まで解除しようっていうことを、この政府内で、検討してて」
山本浩之
「はぁーー」
青山繁晴
「それ実は僕は、もう一回言いますが、僕も知らなかったですよ。今回の一件でそれが僕には分かりました。そしてその時に松原さんは、たったひとり孤立無援で、猛反対したと。だから実は、切り落としたわけですね、松原さんの首を。そしてさっきの記者会見もう一度思い出していただくと、もちろん、辞めるのが嫌だって大臣は過去にもいましたが、退任会見であんなにはっきり無念です、辞めたくなかったのにと言った人はほとんどいなかったんですよ。それはどうしてかというと、日本の文化として、色々あっても最後は、散り、去り際はきれいにするっていう文化です。松原さん、その文化に逆らったんじゃなくて、伝えようとしてるんですよ、本当は何なのかを」
村西利恵
「なるほど(一同同意)」
青山繁晴
「だから、他のメディアももっと頑張って下さい、この『アンカー』だけやるんじゃなくてですね。これ国民に何にも相談なくやろうとしてるわけです。そして、反対した松原さんの首を切るってことは、狙いは何なのか。野田総理と外務省は何をしようとしてるかというと、それはこれです」
村西利恵
「野田総理の狙いは、北朝鮮の言いなりになることで、拉致被害者のごく一部の帰国を実現させようというもの」
青山繁晴
「要は、お金も制裁解除も、北朝鮮の言うとおりにして、そして拉致被害者の、ひょっとしたらたったお一人かもしれません、ごく一部だけを帰す、帰すことによって、それを美談にして、そしてそれを、もう、足音が近づいてる総選挙、解散総選挙で有利にすると、いう思惑が、実はバレバレなんですよ」
村西利恵
「政権浮揚のためだけにと」
青山繁晴
「はい。で、これは、実は私たち国民のことも、はっきり言うと誤解してますよね?内閣総理大臣が日本国民を分かってません。かつて小泉政権の時に5人の方が帰られた時に、すごく5人の方を喜び、その、家族との再会も喜ぶと同時に、単なる美談に終わらせずに、メディアは、美談の論調だったけども、ごく普通の一般国民の方々が、他の拉致被害者は一体どうなったのか、有本恵子ちゃんや横田めぐみちゃんも含めてどうなったのかって、怒りの声を上げたってことを、忘れたんですか野田総理は。だから、これは、もう単なる背信じゃなくて、徳に背く、人間としての徳に背くと言わざるを得ないんですが、実は、松原さんを、狙い撃ち、狙い撃ちにしたのは、もうひとつ理由があるんですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「真相その2。松原さんは北朝鮮への制裁解除だけでなく、人権救済法案についても、野田政権の方針に反対していました」
青山繁晴
「はい。これも残念ながら、『アンカー』以外のメディアで僕あんまり、目や耳にしたことがほとんどないんですけれども、人権救済法案ってのは怖いねって話じゃなくて、これもう閣議決定されたんですよ?この人(野田)によって」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「で、皆さんもう一度申しますが、日本の法律によれば、閣議といえども、総理大臣ひとりで決めたりできません。それも、多数決でも決められないんです。必ず、そこに出席してた閣僚が、全員一致しないと、一切の閣議決定はできないんです。松原さん、人権救済法案にも反対ですから、この人が海外出張してるところを狙って、まさしく狙い撃ちにして、その松原さん抜きで人権救済法案を閣議決定したんです。まだ国会に出てませんが、これが間違って国会で成立したら、僕が今日たとえば拉致問題について話しましたね?そのことが北朝鮮のイメージを損ねて、日本にいらっしゃる在日朝鮮人の方々、その方々に責任はありませんよ?しかしたとえば、北朝鮮の今の独裁政権がそれを、いわば活用してですね、青山繁晴は、その、北朝鮮の、方々の、つまり在日の方々の人権を、貶めたんだと、あるいは侵害したんだということになって、たとえば僕と、僕の自宅と、独立総合研究所と、それからこのスタジオ、関西テレビの報道部なども含めてですね、報道機関は今、省くとか言ってるけども、そんなもん保証はありません。少なくとも僕の自宅と、独立総合研究所は必ず家宅捜索を受けることになりかねないっていうのが、人権救済法案だから」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「実は拉致事件についても関心が強い松原さんだからこそ、この法案にも反対したと思われますが、そのことも含めて、実は首を切ってしまったわけですね。そして今回の内閣改造で、切られてびっくりな人と、入れた人で、びっくりな人事も実はありますね。それはこれです」
村西利恵
「田中眞紀子氏が文部科学大臣に就任しましたが、これは中国と、ホニャララへの媚び」
青山繁晴
「はい。これ中国への媚びであるというのは、今のまあ中国の喜びようからして、もう、あからさまに分かりますよね。しかも、田中眞紀子さんはこの最中に、中国のお招きで、訪中して、そして帰ってきた空港で、いわば喜びの、これ(写真)だと思いますけれど、後ろにいるのは、後ろにいるのは(VTR出る)、あの、私たちの税金で、ついてるSPですけれども」
山本浩之
「今、VTRが出てますよね、その時のね」
青山繁晴
「ええ。あの、ここでいわば、喜びの会見やったわけですけれども。その、えー、田中眞紀子さんは、お父さんの田中角栄総理の時に、日中国交正常化してますから、だから、中国と非常に親しい。だから中国への今回は媚びであると。というのは、田中眞紀子さんが、内閣に入って、尖閣諸島は、間違いなく日本の固有の領土で、本来は領土問題すら存在してませんってことを、閣内で言える保証、何もないでしょ。本当は総理大臣は、こうやって中国との関係が、非常に密接な人を入閣される場合は、必ずこの人に、あなたは、この尖閣をめぐって、日本の方針を、ちゃんと支持しますね?閣議で違うこと言いませんね?そういうことを、確認しなきゃいけないんです。これは表現・言論の自由とは関係ありません。これは本来の内閣の、いわば閣僚、内閣のひとりである閣僚の、任務なんですよ(一同同意)。それを確認しないまま入れたから、媚びだと言わざるを得ないんですよ。しかしそれに加えて、加えて、もうひとつ実は、媚びがあって、それはこうです」
村西利恵
「小沢一郎氏への媚び」
青山繁晴
「はい。皆さんご存知のとおり、小沢さんは今、民主党の野田さんと対立をして、党を出て、新しい政党を作ってますね、国民の生活が第一っていう党を作ってますけれども。今、民主党は、もう瓦解が始まってて、もう、あと数人で、数人が離党したら、少数与党になって、ということは衆議院で内閣不信任案が出たら、それが、可決されかねない。で、それがもう分かってるから、唯一、小沢さんだったら、たとえば小沢さんと非常にパイプが太い輿石幹事長を留任させたのも、今回の、改造とセットの党人事ですから、その、いざとなったら小沢さんに、その内閣不信任案を、に反対してほしいと」
山本浩之
「はあーー」
青山繁晴
「で、田中眞紀子さんと小沢さんの関係ってのは、これは、たとえば政治の思惑を超えてるところが確かにあるんです、客観的に言うと。つまり小沢さんにとってはやっぱり永遠に師匠は、田中角栄元総理ですから。角さんが、一郎一郎とかわいがってくれて、今日の小沢さんがあるわけですから。だから実は、もう田中角栄さんのことを誰も覚えてないのに、それは小沢さんの良い点ですが、それ忘れずに、お線香を上げに行って、そこで眞紀子さんと話をされたりってことを、これは、もう一度申しますが公平に言って、ずーっと人間としてそれを続けてるんですよ。ということは、いざとなったら眞紀子さんだったら、小沢さんに物を言えると。野田さんから言えないけれど、眞紀子さんからそれ言ってほしいと、いうことなんですよね。えー、従って、出していただけますか?」
村西利恵
「野田総理の狙いは、内閣不信任案『否決』への布石」
青山繁晴
「はい。しかし、そういうことと、たとえば、対中の外交というか、その、領土をめぐることどもを、こう、ごちゃまぜにするってこと自体が、僕はこれも、実は、あの、背信というレベルを超えてるんじゃないかと思うんですね(一同同意)。で、今回の改造人事と、あるいは党人事を合わせてですね、先ほどこのスタジオ入る前に、僕の携帯電話に1通のメールが届きました。それは、総理補佐官だった人からです。皆さんご存知だと思いますが、今回の改造人事で、大臣だけじゃなくて総理補佐官、たくさんいますけれどもそれ全員、ほぼ全員クビになったんですね」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「その中の一人からですね、来たメール、僕、今あの、頭にもう、刻み込まれたんでそのまま、申しますとね、あの、名前は申しませんが、その方がメールに何て書いてたかというと、長いメールの中の、その真ん中のところにですね、尖閣をめぐって、自分が腹を切らなかったことについては、生き恥をさらしておりますと。無念ですということが書いてあったんですよ。それどういうことかというと、尖閣諸島を国有化する時に、その総理補佐官は、『アンカー』でやりましたね?国有化するんだったら、東京都が問題提起したように、施設を作りますと、そういうことを約束して国有化すべきだと。それをしないで国有化するんだったら、国有化と言いながら本当は中国に媚びてることになると、総理に進言したけど、最終的に外務省と岡田副総理に覆されたと、そういう総理補佐官がいたって申しましたね。その時にその総理補佐官に、僕は民間人で僭越ながら、辞表を書くべきですと。辞表を書いたらそれおおごとだから、国民に対してようやく説明できるからそうして下さいと。彼は悩みました。良心的な人間ですから悩みましたが、結局、彼は、えー、辞表は出さずに、そしてそのことを、今、生き恥をさらしてますと、無念ですと。但し、この内閣がある以上は、自分なりに国民に何ができるか、総理補佐官辞めても、総理に進言していくことを含めて、頑張りますということを、メールで寄こしました。ま、心の叫びだと僕は思いますね。そして、今の政権与党と内閣がこの状態ならば、当然、野党第一党の責任は、もうそれと、いわば、あの、あい見合って、非常に多くなるんですよね。で、その野党第一党の党首は、皆さんご存知のとおり、変わりました。それはもちろん、この方です」
村西利恵
「安倍新総裁、ですね」
青山繁晴
「はい。で、この野党第一党、その、安倍体制になった自民党が、何をすべきかということについてですね、ちょっと前半終わる前に、もう一言だけ申しとくとですね、この安倍さん、皆さんご存知のとおり、総裁再任ですよね。そしてひょっとしたら解散総選挙のあとに、もう一度総理になられるかもしれません、まだ分かりませんが。前に、えー、5年前に、政権が倒れた時についてですね、テレビで、コメンテーターや評論家の方々、特にコメンテーター、職業的なコメンテーターの中に、前の政権は1年間あったのに、何も成果がなかったんだから倒れたとおっしゃった方がいます!それは真っ赤なウソです!これはですね、安倍政権に対する見方が色々あるって問題じゃないんですよ。事実に反してるから、これは勉強されてない、ウソですから、そういうことを、天下の公器のテレビでは言ってはいけないと思います。それは、じゃあ実は、安倍政権の前の1年に何があったかっていうのは、この後半に、客観的にお話しいたしますが、そのためのキーワードは、これです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『開かずの扉』。このあとは、自民党の安倍新体制が背負うものについて、詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「2つ目のキーワードは、『開かずの扉』でした。それはどんな扉で、開くことはできるのか。続きをお願いします」
青山繁晴
「はい。実は、辞め方こそ、誠に無残であって、国民の信頼を裏切った、前の安倍政権ですけれども、しかし1年間の間に、それまでの自民党政権、どんなに重厚な内閣でも全くできなかった、開かずの扉、これ開けたんじゃないんです、開かずの扉、日本が戦争に負けてから実は大きな開かずの扉があってですね、そこに鍵穴があるんですよ。そこに、安倍、前の安倍政権は、ここに鍵をガチャッと入れたんです。で、この鍵を回したら、この扉が開いてしまう、その扉が開くことを警戒したのは、誰あろう、自由民主党の中の、親中派、親韓派、あるいは北朝鮮に親しい人々であって、この扉が開ける前に、この成果があったから、つまり鍵穴に鍵、入れたという成果があったから、足を引っ張って、健康問題だけじゃなくてそのことがあって、安倍政権は、無残な、倒れ方をしたんです。もちろん、最終責任はその時の総理の安倍さんにあるんですが、足引っ張った人が、人たちが自民党の中にいたことは、間違いがないんです。そして、この鍵穴に鍵を入れたっていうのは、実は3つあります。僕はずっと、安倍政権の、崩壊の直後から申してきましたが、3つあるんですが、本当は3プラス1とも言ってもいいんです。実は講演会で僕は自分が勝手に喋るんじゃなくて、お聞きの方に、3つは何ですかと、聞くんですよ。さあ堀田さん、何でしょうか」
山本浩之
「あ、今日から、参加してます。堀田と言います」
堀田篤
「お願いいたします。…3つもあるんですね。はい…(一同笑)」
青山繁晴
「はい、時間切れです(一同笑)」
堀田篤
「すみません、すみません…」
青山繁晴
「いや、いいんですよ、3プラス、今日ほんとに時間ないんですよ、嫌み言ってるんじゃなくて(笑)」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「3プラス1の、1のほうをよくお答えになるんです。そのプラス1のほうをちょっとまず出してくれますか」
村西利恵
「安倍政権の成果というと必ず言われるのが、防衛庁の省への昇格です」
青山繁晴
「はい。2007年1月に、この看板付け変わって、防衛庁から防衛省になったんですが、これもちろん、立派な成果ですよ?立派な成果ですが、実はこれ安倍政権でなくても本来できたんです。で、たとえば、ちょっと顔出してくれますか」
青山繁晴
「はい。残念ながら、意外に早く亡くなってしまいましたが、橋本龍太郎総理って、いわば本格派の総理の時にですね、実は防衛省にする、法案までできてました。それがどうしてできなかったかと言うと、今日は別に避けるんじゃなくて、詳しく言う時間がないから1つだけ申しますと、橋本さんは何と残念ながら、中国のハニートラップ、その、女性を使った工作活動に引っかかって、中国からプレッシャーを受けて、その時、省にできなかったっていうのが本当なんです」
山本浩之
「ありましたね」
青山繁晴
「もちろん公明党の反対などもあったんですが、それとは別にこういう重い事実もあったんですね。ということは、とても嫌なことではあるけれども、しかし安倍政権でなくても、やがては必ず防衛省になっていったんですよ。そうじゃなくて、あの時の安倍政権でなければできなかったこと、つまり時代より先に挑戦したことが、実は3つあったんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「成果の1つ目は、国民投票法の成立」
青山繁晴
「はい。えー、これは、もちろん、憲法改正がこれでようやく、やろうと思ったらできるようになるってことなんですが。これ皆さんあとで、ご関心の方は調べて下さいね。憲法の終わりのほう、第96条に、日本国憲法ももちろんどうやったら改正できるかがきちんと定められていて、そこには、国会議員全員の3分の2以上が賛成したらようやく国民に訊くことができる。で、国民はそれを受け取ったら国民投票をやって、その時は過半数で決めますってことを書いてあるんです。これは、なぜ大事かというと、今の憲法、一字一句変えちゃいけないっていう、方々であってもですね、この憲法が大切ならば、そうであるほど、これ憲法96条で言ってることは、国民投票の中身、法律にして作りなさいってことです(一同同意)。国会議員の3分の2以上の賛成っていうのは、通常どおりの採決でできますが、国民投票って他でやったことないんですから。選挙権が、たとえば今と同じ20歳以上なのか18歳以上なのか、そして投票は具体的にどうするのか、告知はどうするのか、そういうことを法律で決めなさいと憲法が要求してるのに、今まで大型内閣がいっぱい自民党はあったのに、そして自由民主党は、自主憲法制定を、党の定めとしてたのに、全くそれに触らずに来たんです。それを初めて国民投票法を具体的に成立させて、しかも猶予期間まで置いて、だから鍵穴に鍵をガチャッと入れたんですよ。その、回っちゃ困るっていう人が何と自民党の中にもいたということであり、そして、1つ目はこれです」
村西利恵
「2つ目は、教育基本法の改正」
青山繁晴
「はい。これまさしく、戦争に負けてからの私たちの教育はこれで良かったのかっていうことを、見直しを始めたんですね。で、これも、いやいや、今の教育でいいんだと、敗戦後のこの教育で、ね、そう言う人は特にこの、『敗』れた字を取って、戦後教育とおっしゃいますが、それでいいんだということ、おっしゃる方もちろんいらっしゃっていいんですよ?日教組の先生もそうだし。しかしたとえばですよ、今日の最新ニュースで、練習用のゴルフクラブで、自分の子供の、女の子の頭を30分間も殴り続けて、お祖母様までそれに協力して、その子は亡くなってしまった。つまり、親が子を殺し、子が親を殺す時代になって、それ、教育以外に、何の原因があってこうなってるんですか?そうでしょう?そうすると、これも立場を超えて、敗戦後教育はこれで良かったのかという問いかけとしては、もう一回言いますが、鍵穴に鍵を入れた、さあこれから中身を入れようとする、中身入れさせる前に潰したんですよ、本当は、政権を。そして3番目。これが実は一番知られてないんですが、とても大事な、今の領土問題に関連するのはこれです」
村西利恵
「海洋基本法の成立」
青山繁晴
「はい。これは実は超党派で成立して、この時はたとえば、自民、当然安倍政権ですから自民党ですが、民主党で一番協力した人って、今回、国家戦略担当大臣になった前原さん、が、一番協力したんですよ?会見でもおっしゃってますね。これ、なぜ画期的かというとですね、1つは、海の底の自前の資源、これたとえばメタンハイドレート、この『アンカー』でやってきた、も含めて、法律の中には、あの、可燃性の天然ガスしか書いてないけれど、僕はメタンハイドレートって言葉入れるべきだと言いましたが、残念ながら入らなかったけども、でも説明としては、可燃性天然ガスの中に当然メタンハイドレートは入りますと言われたんですよ。そういう自前資源を、開発するのは、子々孫々に対する義務であると。私たち日本国としての、国家も国民も義務であるってことはきっちり盛り込まれ、ということは、海の治安を、ちゃんと、自力で守らなきゃいけませんってことが、これは海洋基本法の21条に、明記されたんですよ。これが、成立してから、そのまま実行されていれば、今の尖閣や竹島、あるいは本当は北方領土も含めて、全然変わってた、っていうことは、皆さんお気づきですね(一同同意)。すなわち、こうやって、鍵穴に鍵を入れて、ということは、これから、もしも、まだ分かりませんよ?しかし解散総選挙が、来年夏までには必ずあります、そのあと、もし安倍政権がもし、できたならば、これは安倍さんにも、そして自由民主党にも、幹事長の石破さんも含めた重い責任があって、今まで足を引っ張ってきた人、じゃあ自民党、どれだけ変わったのか。僕は正直、ほとんど変わってないと思いますよ。だからこそ僕は、安倍さんが今、出るのは、早すぎるんじゃないかっていうことをずいぶん心配し、安倍さんご本人にも、何度も申しましたが、しかしもう自民党総裁になられたんですから、もう話はとっくに先に行ってて」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「さあこれから、自民党の中を、その、どうやって変えているかっていうのを、選挙までに国民に伝えなきゃいけません。そして、皆さん最後に申しますと、これ実は希望の話ですね。こんなものをちゃんと素地作ってあるんですよ?このあと、その開かずの扉を開くことによって、本当に、私たちは、戦争に負けたという歴史から甦ることができる。もう希望の入り口に立ってるってお話だっていうことを、立場を超えて、右とか左じゃなくて、護憲・改憲じゃなくて、できたら理解していただきたいと思います」
山本浩之
「はい。ありがとうございました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
1つ前のエントリーで、松原仁さんが拉致問題担当大臣を外されたことに大変怒りを覚えた私ですが、青山さんがそれを取り上げてくれて少し救われた思いがしました。
あと、人権救済法案の危険性を今週も言ってくれましたね。3週連続です。
さらに、前半の最後の「職業的なコメンテーターの中に、前の政権は1年間あったのに、何も成果がなかったんだから倒れたとおっしゃった方がいます!それは真っ赤なウソです!」。
これは間違いなく、9月27日放送の日テレ「スッキリ!」における、テリー伊藤氏の「あの人(安倍氏)は病気で辞めたのではなくて、1年間やっていて成果が出なかったので辞めた」発言に対する批判ですね。
※動画はこちら。発言要旨はこちら。
「アンカー」は今週からスタジオセットもテーマ曲も、そして出演者も一部変更になったのですが、水曜日はこれからも青山繁晴さんが出演されるようなので、ほっとしています(^^ゞ
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・尖閣諸島 中国監視船が再び領海侵入 石垣市民の不安
・「日本維新の会」両院議員総会 橋下市長と国会議員団の主導権争い勃発?
・広島 11歳少女虐待死 母親は30分にわたり暴行
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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