「アンカー」デタラメな野田政権の原発政策!置き去りの福島第一原発
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■8/8放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
東電の映像公開、野田政権の原発政策、それぞれの問題点について解説。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。
内容紹介ここから____________________________
※民主と自民が衆院解散の確約めぐり調整、具体的な時期明示が焦点…のニュース報道及び解説のあと
山本浩之
「さぁそこで、そこでって言いますか、今日はこのあと、すぐに青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに行きたいと思いますが」
青山繁晴
「はい。あの、いずれにしろ、一番早いと9月30日の日曜日の投票日じゃないかっていう見方もあるぐらい、解散総選挙の足音ってのは聞こえていて」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「だから国会議員は、もうほんとに浮き足立ってます。えー、特にもちろん衆議院議員は、あの、電話で話してても、何かあの、心ここにあらずっていうか。それからほんとに選挙区に、あの、無理をしても帰ってる人が多いですね。で、そういう中だからこそ私たち有権者の側は、むしろどっしりと腰を落ち着けて、その、しっかり、今何が起きてるかを、何が問題なのかを見なきゃいけないと思うんですね。その意味で、今日のキーワードは、実はこれなんです(フリップ出す)」
山本浩之
「『おかしいものをおかしいままはおかしい』」
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■8/8放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
与党vs野党対立激化どうなる消費増税法案デタラメな野田政権の原発政策を青山ズバリ
東電の映像公開、野田政権の原発政策、それぞれの問題点について解説。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
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※民主と自民が衆院解散の確約めぐり調整、具体的な時期明示が焦点…のニュース報道及び解説のあと
山本浩之
「さぁそこで、そこでって言いますか、今日はこのあと、すぐに青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに行きたいと思いますが」
青山繁晴
「はい。あの、いずれにしろ、一番早いと9月30日の日曜日の投票日じゃないかっていう見方もあるぐらい、解散総選挙の足音ってのは聞こえていて」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「だから国会議員は、もうほんとに浮き足立ってます。えー、特にもちろん衆議院議員は、あの、電話で話してても、何かあの、心ここにあらずっていうか。それからほんとに選挙区に、あの、無理をしても帰ってる人が多いですね。で、そういう中だからこそ私たち有権者の側は、むしろどっしりと腰を落ち着けて、その、しっかり、今何が起きてるかを、何が問題なのかを見なきゃいけないと思うんですね。その意味で、今日のキーワードは、実はこれなんです(フリップ出す)」
山本浩之
「『おかしいものをおかしいままはおかしい』」
青山繁晴
「すみません、まるで早口言葉みたいですけど。これは、実はその、今の政治の動きもおかしいですが、例えば原子力政策についても、原子力政策って、もちろん3・11のあと福島原子力災害、今日も続いてますから、次の総選挙の争点に必ずならなきゃいけません。これ例えば、こないだの山口県知事選挙などでは、争点隠しが行われて、避けられましたけど、総選挙はそうあっちゃいけない。必ず争点にならなきゃいけないですね。ところがその現在の原子力政策については、大変おかしいものが、おかしいままにされてる。それをちゃんとおかしいっていうふうに改めて私たち有権者の側は、ちゃんと意識をして、近づいてくる総選挙に備えましょうって話を、今日一緒に考えたいんです」
山本浩之
「分かりました。それでは、コマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「今の日本の最大のテーマ、とも言える原発問題。この原発問題のおかしな点がそのままになってるのはおかしいと、青山さんはおっしゃいます。さ、その内容についてさっそく解説お願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。あの、原発問題に関して、一番新しい、おかしな話を、まず見ましょう。はい、出して下さい」
村西利恵
「東京電力のテレビ会議の映像が、おととい公開されましたが、去年3月11日から15日に録画された、およそ150時間分を、マスメディア向けに公開するというものでした」
青山繁晴
「はい。これあの、こないだ公開されて、まずこのマスメディア自身が、例えば抗議書とか申入書を、その東京電力に突き付けた上で、ま、報道しましたね。というのは、東京電力が、いわば勝手に、自分の都合のいいようにとしか思えないんですけれども、切り取って公開して、しかも、例えば、150時間分、この、しかもなぜか15日までなんですね。16日以降も原子力災害ずっと続いているわけですけど、ここで勝手に区切って、その部分だけ、閲覧させると称して、記者をこう何かブースの中に入れてですね、そして、録画・録音もいけない、メモだけにしてくれっていうようなことを、そういう自由の国・日本で取材制限していいのかと、こんな重大問題で。というのが、おかしいっていうふうにずっと報道してるわけですよ。で、それももちろんおかしいんですよ。それももちろんおかしいけれども、もっとおかしいのは、その文句を言ってる、文句言ってるって言い方よくないか、その、ちゃんと抗議してるからそれは正しいんだけど、抗議してるはずのマスメディアが、もっとおかしなことを、するっと、その、横に置いて何にも言わない。それがもっとおかしいっていう話を、皆さんに見ていただきたいんです。それは何かというと、これです」
村西利恵
「原発問題の『おかしい』。国会事故調査委員会などに東電は、この映像を見せたのか」
青山繁晴
「はい。この問題ってのは実は深刻ですよね。あの、皆さんご存知の通り、この東電自身も調査委員会を立ち上げ、そして国会・政府・民間と、4つも事故調査委員会があって、特に国会は、強制権持ってるわけですね。で、そうやって、その、報告書があの、もう出ちゃったんですね、全部最終報告書が。でもその時にこの問題の映像っていうのは、ちゃんと調査委員会に見せられた上での調査と、最終報告だったかっていうのが、全然今まで追及されてないんですよ。そしてちょっと思い出していただくと、この東電の映像問題ってのは、ずっと前から揉めてたでしょう?(一同同意)というのは、貴重な証拠が残ってるのに、公平にものを見るための証拠が残ってるのに、それがなかなか公開されないっていうので、枝野さんが行政指導するするって、言ってたり、色々あったじゃないですか。じゃあその間に、この事故調査委員会にだけは、きちんと見せられたのかっていうことを、追及しないと、マスメディアは、自分たちが報じる時に制限がかかったってことだけを問題にするんじゃなくて、特に、この一番中立であるべき国会の事故調がやってる時に、その映像が全部資料として提供されたのかってことを、なぜ追及しないで、そのままにしておくんですか。で、これを、改めてこの、今日の放送のために、まずは東京電力側に確認をすると、東電側が言ってるのは、特に国会事故調については、その、要請があった分はちゃんとお見せしたと言ってるんですよ。皆さんお聞きになって、あれ?おかしいなと思う人、きっといらっしゃるんですよ。というのは、国会事故調が、この部分、この部分、この部分って要請なんかできるんですか?(一同同意)全体がどうなってるか全く分からない。あるいは、どういうふうに事故が進んでいったか自体も、実は闇に包まれてる部分が多いから調べてるのに、こことここを見せて下さいねってことは、あり得るはずがない」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「それだから、国会事故調の側に聞いてみると、国会事故調の事務局側は何て言ってるかというと、東電が出してきたものは全部見たって言ってるわけですよ。ということは何のことはない、一言で言うと、国会事故調も全部は見てないってことですね」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「つまり、東電が、こことここですよって出してきて、つまり今回のあの、公開、制限付きの公開と同じように、これですよって出してきて、それを東電は、これ国会事故調から要請があったっていうふうに言ってるだけで、はっきり言うと、これは、嘘だと言わざるを得ないわけですね。ということは、あー、このこのことについて本来は、こういうことが言われなきゃいけない。はい、出して下さい」
村西利恵
「国会事故調査委員会は、国政調査権を使って、オリジナル映像をすべて見るべき」
青山繁晴
「はい。これどうしてかというと、国会事故調っていうのは、国政調査権っていう、その、日本の民主主義を支える中で最も大事な権限を持っていて、全て強制的に、資料を要求する権限が、国民から与えられてるわけです。で、この3月11日午後2時46分から始まってる、その長い長い映像を見るってのは、大変なことですけれども、これあの、一般国民はとてもそんな見る時間ないけれども、国会事故調の委員引き受けた以上はそれを全部、全委員が必ず見なきゃいけないです(一同同意)。それが東電の提供したものだけ見て、それが、最終報告書になるってのは、これは誠に不可思議な話であり、おかしい話であって、それと、去年の4月22日に、皆さん、あの、去年の『アンカー』思い出していただくと、作業員以外では初めて、(青山さん自身が)福島第一原発の構内に入った時に、免震重要棟の中で、えー、構内色んなとこ見ましたけどその中の免震重要棟の中で、実際にこのテレビ会議のモニターのところに、吉田昌郎所長、今、食道癌で闘病中の、今(映像が)映ってますけど吉田さんが、今、まさしくこの映像、免震重要棟の中ですけど、モニターの前に僕を連れてってくれて、これ、えー、僕が撮影した映像ですけれども、あのモニターの解説をちゃんとしてくれたんですよ」
一同
「はぁはぁ…」
青山繁晴
「で、その時に、これ東電、東電の、本店とここ(免震重要棟)だけ繋がってるんじゃなくて、あの、首相官邸の、対策室とか、あるいは、経済産業省の中の緊急対策室、僕は、原発がテロに襲われた時に、どうするかっていう専門家ですから、その、前から知ってる経産省の緊急対策室が間違いなくそこに映ってました。ということは、いち東電の話じゃなくて、官邸とか経済産業省の動きも全部あのモニターの、ハードディスクの中に記録されてるわけですから、必ず事故調は全部見なきゃいけなかったんですね。だから今さら公開が制限されてるという話の前に、なぜ国会の事故調が全部見て、あるいは東電はなぜ提供しないのか。なぜこの問題が、その、ほったらかしにされてるのが、まさしくおかしいわけです。そして、さらに、この原発に関して、ま、これも深刻なんですけど、もっと深刻なおかしい問題が、まだあります。はい、出して下さい」
村西利恵
「それが、政府が提示した2030年の原発依存度の、3つの選択肢」
青山繁晴
「はい。これもう皆さんお馴染みだと思うんですけれども、えー、本来2030年には、今までの、今までのってのは去年の3・11の前までの計画では、原発45%にするってことだったですね、地球温暖化対策として。それが事故のあと、これは当然ながら見直されたんですが、その、政府から、これまあ細かく言えばエネルギー環境会議っていうところの仕事になってますけど、その最終責任はもちろん野田さんが持って、3つのシナリオが提示されたんですね。0ですか、15ですか、最大だと25%なんですかというふうに提示されたんです。で、これが、まるで、根拠のある選択肢のように言われてますが、実は、根拠と言えるものはほとんどありません。その上でですね、えー、実はつい先日、福島に行きまして、地元の福島テレビというテレビ局に出たんですけど、これ生放送のテレビ番組で、テレビ番組からの要請は、このシナリオの、その、どれを支持するかを言って下さいと。0%を支持する人も、他のを支持する人も、それぞれ番組に出ていたんですが、出ていらっしゃったんですが、僕は、このシナリオ自体に、この3つの選択肢を出したこと自体に、真っ向、反対ですと。なぜかと言うと、これは、福島県民と日本国民にとってとっても重大なのは、こういうことがあるからですと申しました」
村西利恵
「この『3つの選択肢』は、一番大切なことから目をそらさせるから」
青山繁晴
「はい。これあの、騙してる、騙されてるとまでは言いませんが、その、一番原子力災害の直接の被害者であるところの福島県民と、福島県民を含めた私たち日本国民、全体にとって、今一番何が大事かというと、もちろん中長期的なことも大切だけども、今、たった今、これが解決されてないために、むしろ中長期を語ってはいけないっていう重大問題が置き去りになってるんです。何かと言いますと、一つはこれです」
村西利恵
「福島第一原発の危機は、まだ続いているから」
青山繁晴
「これ、えー、先日、ま、おとといなんですけど、まだね、福島に入って改めて思ったんですが、一見こう静かに平和になってて、そのさっきの3つのシナリオのどれを選ぶかっていうことを、国民に話させるために、あるいは福島県民の方々に話させるために、福島でも、意見聴取会ってやつやったじゃないですか。で、それで、福島で実感したんですけれども、この、福島第一原発は今、大丈夫なのかっていうことよりも、2030年の話の方に、福島県民ですら、こう関心を持って行かれるところがあるんですよ。ところがこの『アンカー』で何度も申した通り、この福島第一原発は、野田総理はこの現状を冷温停止とおっしゃいましたが、それ真っ赤な嘘です。冷温停止じゃなくて、破壊された状態で仮に冷えてるだけ。冷やしてる冷却システムは全く仮のものに過ぎなくて、もう一度同じ震源域で地震が起きて津波が来たり、あるいは…(今年5月の福島第一原発のVTR出る)」
青山繁晴
「今のこの現状も含めて、こういう絵だけで判断してはいけないんですけれども、本当はこういう絵よりも、その、地面のところを這っている、冷却システムの弱さの方が問題なんですよ。津波の直撃を、一番受けますからね。で、そうすると、その現状から目をそらすんではなくて、まず何よりも福島第一原発の、危機を取り除かないと、村や町に、一番戻れない、あるいは戻った時に、どんな危機があるのかということから、目をそらされてしまってるじゃないですか、現に(一同同意)。それから、もう一つは、実は深刻な問題はこれです」
村西利恵
「高レベル放射性廃棄物の最終処分場がないと、いうこと」
青山繁晴
「はい。これは実は日本の原発、あるいは原子力政策、あるいは電力事業者も、ずっとこう先送りにしてきたんですが、今、青森県の六ヶ所村に中間、貯蔵、中間処理施設、は、ありますけれども、それは中間処理だけであって、最終的に、その、最後に処分する、最終的に、地下深くに埋めるんですけれども、それをどこにするかってことが、全然決まってなく、決まる見通しもないんですね。えー、見通し立ってません。これ、3・11までは、いわばごまかしも通用したけれども、3・11を経て、この、最終処分場が、全く決まってない状態で、なぜ、例えば、0%以外の15%や25%っていうものが選択肢になり得るんですか(一同同意)。えー、僕は、僕個人の意見としては、この廃炉や、これを廃炉にすることや、あるいは、放射性廃棄物を処理するために、原子力の技術をずっと続けなきゃいけないっていう立場ですし、中国や北朝鮮の核に対抗する核抑止力のためにも、原子力技術は必要だっていう立場ですけれども、そういう僕の立場であっても、最終処分場が決められないんであれば、全部駄目です。全部あきらめなきゃいけないんです」
山本浩之
「その通りですね(一同同意)」
青山繁晴
「だから、まずはこれ(最終処分場)をやらなきゃいけないんですよ。で、これをやるために、例えばあの、どうすべきかというと当然、例えば、普通の、これテレビご覧になってる一般の方が政治家だったら、あるいは総理大臣だったら、先に最終処分場をつくった、あるいは計画決まった国に行って、どうやって決めたのかを調べようと思うじゃないですか(一同同意)。それも、中国のような独裁国家じゃなくて、同じ民主主義国家に行って調べようと思うでしょ。それ、全然行かないんですよ。しょうがないから、僕はいち民間人ですけれども、行ってまいりました。するとこうです。どこへ行ったかというとこうです」
村西利恵
「原発大国フランスは、高レベル放射性廃棄物をどうしているのかというと、2025年に、パリからおよそ250kmの位置にあるビュール最終処分場が、稼働する予定です」
青山繁晴
「はい。これパリから250kmですから、つまりパリから、近いでしょ?(一同同意)だから常識的に言うと、もっと遠い所につくるんじゃないかっていうことなんですが、パリから近い所に何でつくってるかというとですね、あの、それを僕はフランス側に聞きましたら、まずその、フランス側、フランス側ってのは誰かというと、フランスの原子力庁と、フランス電力公社の幹部と、あるいは現場の技術者の方々、幅広く話を聞きましたが、何人かに似たようなことを言われたんですね。原文は英語ですけれども。私たちは日本というのは賢い国だと思ってきたけれども、案外賢くないんだなと最近思うようになったと。なぜかというと、日本のやり方だと最終処分場なんか決められるわけがない。エネルギーというのは、国家の安全保障であるから、民主国家であればあるほど、これまず国家が責任を取って決めなきゃいけないんだと。どうやって決めるかというと、国中を、国の責任で調べて、何を調べるかというと地質を調べて、その、地面の下の粘土質、が、とても分厚い所をまず調べるんですと。というのは、丈夫なコンクリートで覆うけれども、そのコンクリートが、ずーっと先にも無事かどうか分からないから、その、粘土層でいざという時にも支えられるようにするっていうのは、これは、これあの、世界の常識なわけです。だから、それを選んだらパリからたまたま近い所だったけれども、政府の責任においてそこで建設を始めて、それが正しいのかどうかは、大統領選挙を初めとする選挙で、有権者に判断していただく。日本のように、お金あげますから、どっか手を挙げて下さいって方式だったら、絶対決まりませんと。だから日本は本当は最終処分場つくる気がないのか、つくる気がないのに原発動かしてんのかと、疑問を持っていたと言われたんです。で、僕は、外国にそういうふうに言われるのは、はっきり言うと、やっぱり押し戻さなきゃいけないから、いや日本は日本のやり方があるなんて苦しいことを言ったんですが、同時に実は僕の、胸の内、個人の意見とは違うことを聞いたんです。僕の胸の内はですね、やっぱりこれは私たちが出したものは私たちであくまで最終的に処分すべきです。しかし、あえてフランスに聞いたのは、一つはフランスがこうやって処分場あるんだったら、日本の代わりに一部でも引き取ってくれませんかということと、それから、フランスはアフリカに強いですから、かつて植民地いっぱい持ってて、アフリカの最貧国に例えば話をして、実は僕は国の名前2つ挙げましたけど、どこかは言いませんけれど、そこで引き取ってもらえるように交渉してくれる可能性ありますかと聞いたんです。もう一回言いますよ、僕の胸の内とは違います。でも、でもこれ誰もやらない、聞かないんだったら聞かざるを得ないと思って聞いたらですね、答えは、こうだったんです」
村西利恵
「フランスの原子力の専門家によると、『福島の高レベル放射性廃棄物を引き取ってくれる国は、世界中どこにもない』」
青山繁晴
「ええ。3・11の前までは、日本から出た高レベル放射性廃棄物を、ひょっとしたらフランスもアフリカも引き取る可能性あったかもしれないけれども、3・11後、特に福島で出たものは、どこも引き取らないっていうことだったんです。そうするとですよ、皆さんこれは、福島県民の方に、おとといローカルテレビで、あの、これも訴えようと僕はしたんですけれども、このことを解決しないで、私たちは前に進んでいいんでしょうか。ところが、今の政治がそれをやってるかというと、どうか。そして私たちは何をすべきかっていうことを、この後半にお話ししますが、後半に向けたキーワード、これも、今日はあえてこれなんです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『落選させよう』。来るべき衆議院選挙に向けて、私たちは政治家のどこを見るべきなんでしょうか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「一番大切な問題に答えを出せない日本の政治家。来るべき選挙ではこの原発問題っていうのは確実に、争点の一つになります。有権者はどこに注目すべきなのか。引き続きお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、本当は、語るのも苦しいことがここに書いてあるわけですね。えー、フランスの、ま、原子力専門家と書きましたけど、原子力庁や原子力公社の、本物の専門家ですね、あるいは、原子力庁などは政治的判断もできる人です。そういう人たちが、特に福島で出たやつは、世界中どこでも引き取れないですよと、ことを言ってるわけです。じゃあ日本国内で福島県以外に、どっか引き取ってくれるのか、あるのかっていうことも私たち考えなきゃいけない。その上でですね、皆さん、原発事故担当大臣の細野さんのおっしゃってきたことを、ちょっとここで思い出していただけますか。細野さんだけが菅政権から、この野田政権に移ってもずっと同じ大臣ですよね(一同同意)。原発事故担当大臣ですね。その細野さんは菅政権の時には、この福島第一原発の事故で出た、高レベルの、特に高レベルの放射性廃棄物は、決して福島県内には置きませんと、言ってこられたんですよ(一同同意)。ところが菅政権、菅さんは総理大臣辞める直前に、突然色んな最後っ屁やりましたね(一同同意)。例えば朝鮮学校の問題などありましたが、それ以外に、実は福島県の佐藤知事に対して突然、いや、福島第一原発で出ちゃったものは中間的には福島で置くしかないってことを、突然最後っ屁みたいに言って(一同同意)、細野さんその時は黙っていて、そのまま野田政権が自分がその役割継いだら、急にその、中間的には扱ってもらうしかないってことを急に言ったんですよ。つまり菅さんに言わせといて、自分はそのあとに当然の流れになったかのように言って、今何をおっしゃってるかというと、いや、でも最終的には福島には決して置きませんからとおっしゃってるんですよ。じゃあ、じゃあ細野さんの地元の静岡でそれを提案できるんですか。あるいは他の都道府県の方々に、この、瓦礫の、ヤマヒロさんが現地の取材でたくさん直面された通り、被災地の瓦礫ですら、自然放射線量より低い瓦礫ですら、たくさんの議論が巻き起こってしまう中で、これをどっか他の都道府県に引き取ってもらうことができるんですか。何という無責任なことを言う人が、原発担当大臣を続けているのか。細野さんは衆議院議員ですから、えー、こういうことは本来報道番組で言うべきじゃないんでしょうが、でも、細野さんを含めて、こういうことに責任のある発言のできない政治家は、与野党問わず、自民・民主その他の野党も問わず、これは落選させるべきだと思います。その上で、じゃあ青山、お前はどう考えるかと言われれば、これは福島県民に、どのように叱られても、こう言わざるを得ないと、僕は専門家として思ってます。それはこれです」
村西利恵
「福島第一原発の高レベル放射性廃棄物は、福島第一原発構内を最終処分場にするしかない」
青山繁晴
「はい。これはもちろん福島第一原発の事故で起きたものに限ってですよ、他の原発から出てきたものは違う所に必ず置かなきゃいけませんけれども、さっき言った通り、粘土層の調査もして置かなきゃいけないけれども、この構内で出たものは、この構内の敷地を生かして、そこに縦坑を掘っていって、奥深くに埋めるしかないと思っていますし、実はそれが、福島に直接的な雇用も生み出す、あるいは明日への希望の一つも生み出す。なぜかというと、中国・インドだけで、100前後の新しい原発をつくろうとしてて、あるいはその、インドの大停電があったようにですね、やっぱり原発依存はむしろ世界では進もうとしてて、過酷な事故というものが、そのインド・中国で起きる時って世界中が懸念してて、その福島で、つまり技術力の高い日本でそれをどうやって克服していくかって技術を今養ってることを、世界がどれほど期待してるかっていうことなんです。えー、こないだ、もう一回言いますね、おととい福島テレビに入って、福島の方々と色んなお話をした時に一つ驚いたのは、福島第二原発を動かしてくれって声が、福島テレビが地元で世論調査してみたら、びっくりするほど多かったっていうこともあったんです。それはどうしてかというとですよ、原発が安全・危険っていう問題以前に、雇用がなくなり仕事を失うことを心配してる人が、実は福島にどれほど多いかっていうことです。そのことを考えても、福島第二原発の稼働は、僕は無理だと考えてます。そうではなくて、福島第一原発の構内と、もう一つ、第二原発の構内も使って、その、えー、廃棄物の最終処分場をつくっていって、そこで雇用を確保し、技術を高めていくと、いうことを、僕は、僕の、あくまで提案ですよ、これは『アンカー』の提案じゃなくて、えー、原子力委員会の原子力防護専門部会、専門委員としての、僕の提案を今、申しました。さて、その上でですね、さらにこの原発問題に絡んで、さっきの、3つの選択肢のうちの特に0%に絡むことで、おかしいことが、別な角度からもう一つあります。それはこれです」
村西利恵
「自然エネルギーを利権にするな」
青山繁晴
「はい。それは何かというとですね、この自然エネルギー、ここにあるように、例えば、風力とか太陽光ですね、あと太陽熱とか水力とか地熱とか、バイオマスとかありますけど。そういう自然エネルギーのつくった電気について、固定価格買い取り制度っていうのが、先月の一日(いっぴ)から始まってるのを皆さん、ご存知の人が多いと思いますね。これ何かというと、例えば風力でつくった電気は、もとのコストが何だろうが、安かろうが高かろうが関係なく、1kw毎時あたり42円、これ無茶苦茶高いんですが、それを電力事業者が必ず買えという制度なんですね。えー、あ、ごめんなさい、あの、今言ったのは太陽光の方です、42円というのは。で、風力でいうと、これは、例えば、出力の小さな業者だと57円、もっと高いです、57円で必ず電力事業者が買い取れって制度なんですが、これ買い取りは電力事業者に見えて最終的には電気料金になるから、要は私たち、普通の電気のユーザーが買うのと同じですね。これがいかに馬鹿げて高いかというとですね、例えば今、石油でやってる発電は、だいたい10円から18円程度ですね。あるいは液化天然ガス、今どんどん値段つり上げられてるけども、だいたい、6、7円ぐらいでした。6、7円や10円台と比べて、57円とか42円とかどれほど高いかお分かりになっていただく。だからもうとっくに利権になっていてですね、利権になっているってことはそれだけでも良くないですが、それだけじゃなくて、この値段やがて必ず下がるんですよ。ヨーロッパでもこういう値段を下げてきてますから。下がった時に、そうやって儲かるからって入ってきた、新しい業者が、そのままとどまると思いますか?値段が、買い取り価格が下がっていけば、業者が逃げていきますよ。その時に、その電気をどうするんですか。そういうことを供給責任と申しまして、えー、これは電力事業者、例えば東京電力は未だにビデオ公開で大きな問題をつくったりするような、困った困った体質を持ってるけど、供給責任だけは感じてやってきたのは事実なんです。それは同時に、供給は絶対の責任を持つかわりに、地域独占させてもらうっていう、闇の部分とオモテウラ一体になってるけども、供給責任を果たしてきたのは事実だから、日本の電気は、インドやアメリカのような大停電は起こさずに、産業と生活を実は支えてきたわけです。自然エネルギーは必ず入れなきゃいけない、入れなきゃいけないけど、今の制度がやってるように利権にしてしまうと、供給責任なき業者がたくさん入ってくると、いう重大な問題を皆さん考えていただきたいんです。その上で最後に、今の希望のことをお話ししたいと思います。ちょっとお顔を出してくれますか」
村西利恵
「京都府の山田知事、兵庫県の井戸知事、そして和歌山県の仁坂知事」
青山繁晴
「はい。この三知事にそれぞれお会いしたっていうことを、この『アンカー』で一つ一つ今まで報告してきましたね。それは何のためにお会いしたかというと、実は日本はとっくに自前資源を持っていて、これ実物ですけれども、特に、日本海には塊状のメタンハイドレートがあって、それそのまま今の火力発電所で使えますから、それを使えば、電気料金は実は上がるんじゃなくて下がる。そして太平洋側にも、この仁坂知事とお話ししたんですが、一部とはいえ、こういう塊状があると思われてるわけです。そしてさらに、実は、もう一人の方とお会いしてきました。はい、この方です」
村西利恵
「それが、新潟県の泉田知事」
青山繁晴
「はい。えー、新潟県には、柏崎刈羽って大きな原発もあるんですけど、この、泉田知事の新潟県は、この『アンカー』でも報告した通り、佐渡島の南に、この、もう、塊がたくさんあることは、すでに確認されていて、海の丘、海の下の決して大きくない、ちっちゃな丘一つで、もう1年分以上の天然ガスと同等のメタンハイドレートの塊があるってことも分かってるわけです。そして、この4人のお顔を出さしていただいたのはですね、えー、実は共通してることがあって、それはメタンハイドレートだけやろうとしてるんじゃないっていうことです。エネルギーは必ずベストミックスでなくちゃいけない。えー、自然エネルギーも全部加えて、そしてベストミックスをつくる時に利権ではなくて、このメタンハイドレートを私たちの、初めての自前資源として、この危機だからこそ、活用しましょうと。だから手を組みましょうっていうことで、自治体が連携を始めてる。そのことに私たちは、希望を繋ぎたいと思います」
山本浩之
「分かりました。ありがとうございました」
(いったんCM。オリンピック報道や他のニュース報道のあと)
山本浩之
「今日は青山さんのお話にあったメタンハイドレート、連携する知事の中に泉田知事、新潟県も挙がってました」
青山繁晴
「はい。あの、新潟県庁にお訪ねしたらもう、びっくりするぐらいに積極姿勢で待ちかまえていらっしゃって、要はその、今月8月と9月が勝負なんですよ。もう、その、新潟県の来年度の補正予算で、もうやりましょうと」
山本浩之
「ほう」
青山繁晴
「だから新潟県、実は泉田さん頑張って借金減らしてんですが、借金減った分で新しいこの希望のメタンハイドレートやりましょうと、いうことでした」
山本浩之
「え、初めて話してもう予算の話まで出てきたと」
青山繁晴
「そうです、はい」
村西利恵
「進んでますね」
山本浩之
「すごい……ですね。今日はどうもありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
(5時台の番組終了)
____________________________内容紹介ここまで
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・民主と自民が衆院解散の確約めぐり調整、具体的な時期明示が焦点
・ロンドン五輪 女子バレーが中国破り24年ぶり準決勝進出
・シリアのアサド大統領がイラン高官と会談
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
まさに青山さんのコーナーをやってた時間帯だと思いますが、野田総理が民主党両院議員総会で、「解散時期を明示することは、どんな事情があってもできない」と明言しました。
そして夜には、野田総理と自民党の谷垣総裁、公明党の山口代表も交えて党首会談が行われました。
「消費税率引き上げ法案を3党合意に基づいて早期成立させ、成立ののち、近いうちに国民の信を問う」ことで合意したとのことです。
……って、何じゃそりゃ?!
「近いうち」っていつ?
去年の菅さんの「一定のメド」とどう違うの?
谷垣さんも問責決議案について「当面は出さない」と。
「当面」ってどのぐらい?
自民党も今朝ぐらいまでは強硬に出てたのに、急転直下、妥協しちゃって……。
もしかしたら消費増税法案つぶれるかも?と期待してただけに残念です。
自民党(谷垣さん)はそれほどまでに消費増税法案を成立させたいと思ってるんだな&自民党の長老たちはそれほどまでに大連立したいんだなと、再認識しました。
民主も駄目、自民も駄目で、私は総選挙でどこに投票したらいいんでしょ?
うちの選挙区は、他に、民主から「国民の生活が第一」に移った人と、大阪維新と組んだ「みんなの党」の人と、あとは共産党ぐらいしかいません。
いよいよ選択肢がなくなってきました(T^T)
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
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「すみません、まるで早口言葉みたいですけど。これは、実はその、今の政治の動きもおかしいですが、例えば原子力政策についても、原子力政策って、もちろん3・11のあと福島原子力災害、今日も続いてますから、次の総選挙の争点に必ずならなきゃいけません。これ例えば、こないだの山口県知事選挙などでは、争点隠しが行われて、避けられましたけど、総選挙はそうあっちゃいけない。必ず争点にならなきゃいけないですね。ところがその現在の原子力政策については、大変おかしいものが、おかしいままにされてる。それをちゃんとおかしいっていうふうに改めて私たち有権者の側は、ちゃんと意識をして、近づいてくる総選挙に備えましょうって話を、今日一緒に考えたいんです」
山本浩之
「分かりました。それでは、コマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「今の日本の最大のテーマ、とも言える原発問題。この原発問題のおかしな点がそのままになってるのはおかしいと、青山さんはおっしゃいます。さ、その内容についてさっそく解説お願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。あの、原発問題に関して、一番新しい、おかしな話を、まず見ましょう。はい、出して下さい」
村西利恵
「東京電力のテレビ会議の映像が、おととい公開されましたが、去年3月11日から15日に録画された、およそ150時間分を、マスメディア向けに公開するというものでした」
青山繁晴
「はい。これあの、こないだ公開されて、まずこのマスメディア自身が、例えば抗議書とか申入書を、その東京電力に突き付けた上で、ま、報道しましたね。というのは、東京電力が、いわば勝手に、自分の都合のいいようにとしか思えないんですけれども、切り取って公開して、しかも、例えば、150時間分、この、しかもなぜか15日までなんですね。16日以降も原子力災害ずっと続いているわけですけど、ここで勝手に区切って、その部分だけ、閲覧させると称して、記者をこう何かブースの中に入れてですね、そして、録画・録音もいけない、メモだけにしてくれっていうようなことを、そういう自由の国・日本で取材制限していいのかと、こんな重大問題で。というのが、おかしいっていうふうにずっと報道してるわけですよ。で、それももちろんおかしいんですよ。それももちろんおかしいけれども、もっとおかしいのは、その文句を言ってる、文句言ってるって言い方よくないか、その、ちゃんと抗議してるからそれは正しいんだけど、抗議してるはずのマスメディアが、もっとおかしなことを、するっと、その、横に置いて何にも言わない。それがもっとおかしいっていう話を、皆さんに見ていただきたいんです。それは何かというと、これです」
村西利恵
「原発問題の『おかしい』。国会事故調査委員会などに東電は、この映像を見せたのか」
青山繁晴
「はい。この問題ってのは実は深刻ですよね。あの、皆さんご存知の通り、この東電自身も調査委員会を立ち上げ、そして国会・政府・民間と、4つも事故調査委員会があって、特に国会は、強制権持ってるわけですね。で、そうやって、その、報告書があの、もう出ちゃったんですね、全部最終報告書が。でもその時にこの問題の映像っていうのは、ちゃんと調査委員会に見せられた上での調査と、最終報告だったかっていうのが、全然今まで追及されてないんですよ。そしてちょっと思い出していただくと、この東電の映像問題ってのは、ずっと前から揉めてたでしょう?(一同同意)というのは、貴重な証拠が残ってるのに、公平にものを見るための証拠が残ってるのに、それがなかなか公開されないっていうので、枝野さんが行政指導するするって、言ってたり、色々あったじゃないですか。じゃあその間に、この事故調査委員会にだけは、きちんと見せられたのかっていうことを、追及しないと、マスメディアは、自分たちが報じる時に制限がかかったってことだけを問題にするんじゃなくて、特に、この一番中立であるべき国会の事故調がやってる時に、その映像が全部資料として提供されたのかってことを、なぜ追及しないで、そのままにしておくんですか。で、これを、改めてこの、今日の放送のために、まずは東京電力側に確認をすると、東電側が言ってるのは、特に国会事故調については、その、要請があった分はちゃんとお見せしたと言ってるんですよ。皆さんお聞きになって、あれ?おかしいなと思う人、きっといらっしゃるんですよ。というのは、国会事故調が、この部分、この部分、この部分って要請なんかできるんですか?(一同同意)全体がどうなってるか全く分からない。あるいは、どういうふうに事故が進んでいったか自体も、実は闇に包まれてる部分が多いから調べてるのに、こことここを見せて下さいねってことは、あり得るはずがない」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「それだから、国会事故調の側に聞いてみると、国会事故調の事務局側は何て言ってるかというと、東電が出してきたものは全部見たって言ってるわけですよ。ということは何のことはない、一言で言うと、国会事故調も全部は見てないってことですね」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「つまり、東電が、こことここですよって出してきて、つまり今回のあの、公開、制限付きの公開と同じように、これですよって出してきて、それを東電は、これ国会事故調から要請があったっていうふうに言ってるだけで、はっきり言うと、これは、嘘だと言わざるを得ないわけですね。ということは、あー、このこのことについて本来は、こういうことが言われなきゃいけない。はい、出して下さい」
村西利恵
「国会事故調査委員会は、国政調査権を使って、オリジナル映像をすべて見るべき」
青山繁晴
「はい。これどうしてかというと、国会事故調っていうのは、国政調査権っていう、その、日本の民主主義を支える中で最も大事な権限を持っていて、全て強制的に、資料を要求する権限が、国民から与えられてるわけです。で、この3月11日午後2時46分から始まってる、その長い長い映像を見るってのは、大変なことですけれども、これあの、一般国民はとてもそんな見る時間ないけれども、国会事故調の委員引き受けた以上はそれを全部、全委員が必ず見なきゃいけないです(一同同意)。それが東電の提供したものだけ見て、それが、最終報告書になるってのは、これは誠に不可思議な話であり、おかしい話であって、それと、去年の4月22日に、皆さん、あの、去年の『アンカー』思い出していただくと、作業員以外では初めて、(青山さん自身が)福島第一原発の構内に入った時に、免震重要棟の中で、えー、構内色んなとこ見ましたけどその中の免震重要棟の中で、実際にこのテレビ会議のモニターのところに、吉田昌郎所長、今、食道癌で闘病中の、今(映像が)映ってますけど吉田さんが、今、まさしくこの映像、免震重要棟の中ですけど、モニターの前に僕を連れてってくれて、これ、えー、僕が撮影した映像ですけれども、あのモニターの解説をちゃんとしてくれたんですよ」
一同
「はぁはぁ…」
青山繁晴
「で、その時に、これ東電、東電の、本店とここ(免震重要棟)だけ繋がってるんじゃなくて、あの、首相官邸の、対策室とか、あるいは、経済産業省の中の緊急対策室、僕は、原発がテロに襲われた時に、どうするかっていう専門家ですから、その、前から知ってる経産省の緊急対策室が間違いなくそこに映ってました。ということは、いち東電の話じゃなくて、官邸とか経済産業省の動きも全部あのモニターの、ハードディスクの中に記録されてるわけですから、必ず事故調は全部見なきゃいけなかったんですね。だから今さら公開が制限されてるという話の前に、なぜ国会の事故調が全部見て、あるいは東電はなぜ提供しないのか。なぜこの問題が、その、ほったらかしにされてるのが、まさしくおかしいわけです。そして、さらに、この原発に関して、ま、これも深刻なんですけど、もっと深刻なおかしい問題が、まだあります。はい、出して下さい」
村西利恵
「それが、政府が提示した2030年の原発依存度の、3つの選択肢」
青山繁晴
「はい。これもう皆さんお馴染みだと思うんですけれども、えー、本来2030年には、今までの、今までのってのは去年の3・11の前までの計画では、原発45%にするってことだったですね、地球温暖化対策として。それが事故のあと、これは当然ながら見直されたんですが、その、政府から、これまあ細かく言えばエネルギー環境会議っていうところの仕事になってますけど、その最終責任はもちろん野田さんが持って、3つのシナリオが提示されたんですね。0ですか、15ですか、最大だと25%なんですかというふうに提示されたんです。で、これが、まるで、根拠のある選択肢のように言われてますが、実は、根拠と言えるものはほとんどありません。その上でですね、えー、実はつい先日、福島に行きまして、地元の福島テレビというテレビ局に出たんですけど、これ生放送のテレビ番組で、テレビ番組からの要請は、このシナリオの、その、どれを支持するかを言って下さいと。0%を支持する人も、他のを支持する人も、それぞれ番組に出ていたんですが、出ていらっしゃったんですが、僕は、このシナリオ自体に、この3つの選択肢を出したこと自体に、真っ向、反対ですと。なぜかと言うと、これは、福島県民と日本国民にとってとっても重大なのは、こういうことがあるからですと申しました」
村西利恵
「この『3つの選択肢』は、一番大切なことから目をそらさせるから」
青山繁晴
「はい。これあの、騙してる、騙されてるとまでは言いませんが、その、一番原子力災害の直接の被害者であるところの福島県民と、福島県民を含めた私たち日本国民、全体にとって、今一番何が大事かというと、もちろん中長期的なことも大切だけども、今、たった今、これが解決されてないために、むしろ中長期を語ってはいけないっていう重大問題が置き去りになってるんです。何かと言いますと、一つはこれです」
村西利恵
「福島第一原発の危機は、まだ続いているから」
青山繁晴
「これ、えー、先日、ま、おとといなんですけど、まだね、福島に入って改めて思ったんですが、一見こう静かに平和になってて、そのさっきの3つのシナリオのどれを選ぶかっていうことを、国民に話させるために、あるいは福島県民の方々に話させるために、福島でも、意見聴取会ってやつやったじゃないですか。で、それで、福島で実感したんですけれども、この、福島第一原発は今、大丈夫なのかっていうことよりも、2030年の話の方に、福島県民ですら、こう関心を持って行かれるところがあるんですよ。ところがこの『アンカー』で何度も申した通り、この福島第一原発は、野田総理はこの現状を冷温停止とおっしゃいましたが、それ真っ赤な嘘です。冷温停止じゃなくて、破壊された状態で仮に冷えてるだけ。冷やしてる冷却システムは全く仮のものに過ぎなくて、もう一度同じ震源域で地震が起きて津波が来たり、あるいは…(今年5月の福島第一原発のVTR出る)」
青山繁晴
「今のこの現状も含めて、こういう絵だけで判断してはいけないんですけれども、本当はこういう絵よりも、その、地面のところを這っている、冷却システムの弱さの方が問題なんですよ。津波の直撃を、一番受けますからね。で、そうすると、その現状から目をそらすんではなくて、まず何よりも福島第一原発の、危機を取り除かないと、村や町に、一番戻れない、あるいは戻った時に、どんな危機があるのかということから、目をそらされてしまってるじゃないですか、現に(一同同意)。それから、もう一つは、実は深刻な問題はこれです」
村西利恵
「高レベル放射性廃棄物の最終処分場がないと、いうこと」
青山繁晴
「はい。これは実は日本の原発、あるいは原子力政策、あるいは電力事業者も、ずっとこう先送りにしてきたんですが、今、青森県の六ヶ所村に中間、貯蔵、中間処理施設、は、ありますけれども、それは中間処理だけであって、最終的に、その、最後に処分する、最終的に、地下深くに埋めるんですけれども、それをどこにするかってことが、全然決まってなく、決まる見通しもないんですね。えー、見通し立ってません。これ、3・11までは、いわばごまかしも通用したけれども、3・11を経て、この、最終処分場が、全く決まってない状態で、なぜ、例えば、0%以外の15%や25%っていうものが選択肢になり得るんですか(一同同意)。えー、僕は、僕個人の意見としては、この廃炉や、これを廃炉にすることや、あるいは、放射性廃棄物を処理するために、原子力の技術をずっと続けなきゃいけないっていう立場ですし、中国や北朝鮮の核に対抗する核抑止力のためにも、原子力技術は必要だっていう立場ですけれども、そういう僕の立場であっても、最終処分場が決められないんであれば、全部駄目です。全部あきらめなきゃいけないんです」
山本浩之
「その通りですね(一同同意)」
青山繁晴
「だから、まずはこれ(最終処分場)をやらなきゃいけないんですよ。で、これをやるために、例えばあの、どうすべきかというと当然、例えば、普通の、これテレビご覧になってる一般の方が政治家だったら、あるいは総理大臣だったら、先に最終処分場をつくった、あるいは計画決まった国に行って、どうやって決めたのかを調べようと思うじゃないですか(一同同意)。それも、中国のような独裁国家じゃなくて、同じ民主主義国家に行って調べようと思うでしょ。それ、全然行かないんですよ。しょうがないから、僕はいち民間人ですけれども、行ってまいりました。するとこうです。どこへ行ったかというとこうです」
村西利恵
「原発大国フランスは、高レベル放射性廃棄物をどうしているのかというと、2025年に、パリからおよそ250kmの位置にあるビュール最終処分場が、稼働する予定です」
青山繁晴
「はい。これパリから250kmですから、つまりパリから、近いでしょ?(一同同意)だから常識的に言うと、もっと遠い所につくるんじゃないかっていうことなんですが、パリから近い所に何でつくってるかというとですね、あの、それを僕はフランス側に聞きましたら、まずその、フランス側、フランス側ってのは誰かというと、フランスの原子力庁と、フランス電力公社の幹部と、あるいは現場の技術者の方々、幅広く話を聞きましたが、何人かに似たようなことを言われたんですね。原文は英語ですけれども。私たちは日本というのは賢い国だと思ってきたけれども、案外賢くないんだなと最近思うようになったと。なぜかというと、日本のやり方だと最終処分場なんか決められるわけがない。エネルギーというのは、国家の安全保障であるから、民主国家であればあるほど、これまず国家が責任を取って決めなきゃいけないんだと。どうやって決めるかというと、国中を、国の責任で調べて、何を調べるかというと地質を調べて、その、地面の下の粘土質、が、とても分厚い所をまず調べるんですと。というのは、丈夫なコンクリートで覆うけれども、そのコンクリートが、ずーっと先にも無事かどうか分からないから、その、粘土層でいざという時にも支えられるようにするっていうのは、これは、これあの、世界の常識なわけです。だから、それを選んだらパリからたまたま近い所だったけれども、政府の責任においてそこで建設を始めて、それが正しいのかどうかは、大統領選挙を初めとする選挙で、有権者に判断していただく。日本のように、お金あげますから、どっか手を挙げて下さいって方式だったら、絶対決まりませんと。だから日本は本当は最終処分場つくる気がないのか、つくる気がないのに原発動かしてんのかと、疑問を持っていたと言われたんです。で、僕は、外国にそういうふうに言われるのは、はっきり言うと、やっぱり押し戻さなきゃいけないから、いや日本は日本のやり方があるなんて苦しいことを言ったんですが、同時に実は僕の、胸の内、個人の意見とは違うことを聞いたんです。僕の胸の内はですね、やっぱりこれは私たちが出したものは私たちであくまで最終的に処分すべきです。しかし、あえてフランスに聞いたのは、一つはフランスがこうやって処分場あるんだったら、日本の代わりに一部でも引き取ってくれませんかということと、それから、フランスはアフリカに強いですから、かつて植民地いっぱい持ってて、アフリカの最貧国に例えば話をして、実は僕は国の名前2つ挙げましたけど、どこかは言いませんけれど、そこで引き取ってもらえるように交渉してくれる可能性ありますかと聞いたんです。もう一回言いますよ、僕の胸の内とは違います。でも、でもこれ誰もやらない、聞かないんだったら聞かざるを得ないと思って聞いたらですね、答えは、こうだったんです」
村西利恵
「フランスの原子力の専門家によると、『福島の高レベル放射性廃棄物を引き取ってくれる国は、世界中どこにもない』」
青山繁晴
「ええ。3・11の前までは、日本から出た高レベル放射性廃棄物を、ひょっとしたらフランスもアフリカも引き取る可能性あったかもしれないけれども、3・11後、特に福島で出たものは、どこも引き取らないっていうことだったんです。そうするとですよ、皆さんこれは、福島県民の方に、おとといローカルテレビで、あの、これも訴えようと僕はしたんですけれども、このことを解決しないで、私たちは前に進んでいいんでしょうか。ところが、今の政治がそれをやってるかというと、どうか。そして私たちは何をすべきかっていうことを、この後半にお話ししますが、後半に向けたキーワード、これも、今日はあえてこれなんです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『落選させよう』。来るべき衆議院選挙に向けて、私たちは政治家のどこを見るべきなんでしょうか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「一番大切な問題に答えを出せない日本の政治家。来るべき選挙ではこの原発問題っていうのは確実に、争点の一つになります。有権者はどこに注目すべきなのか。引き続きお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、本当は、語るのも苦しいことがここに書いてあるわけですね。えー、フランスの、ま、原子力専門家と書きましたけど、原子力庁や原子力公社の、本物の専門家ですね、あるいは、原子力庁などは政治的判断もできる人です。そういう人たちが、特に福島で出たやつは、世界中どこでも引き取れないですよと、ことを言ってるわけです。じゃあ日本国内で福島県以外に、どっか引き取ってくれるのか、あるのかっていうことも私たち考えなきゃいけない。その上でですね、皆さん、原発事故担当大臣の細野さんのおっしゃってきたことを、ちょっとここで思い出していただけますか。細野さんだけが菅政権から、この野田政権に移ってもずっと同じ大臣ですよね(一同同意)。原発事故担当大臣ですね。その細野さんは菅政権の時には、この福島第一原発の事故で出た、高レベルの、特に高レベルの放射性廃棄物は、決して福島県内には置きませんと、言ってこられたんですよ(一同同意)。ところが菅政権、菅さんは総理大臣辞める直前に、突然色んな最後っ屁やりましたね(一同同意)。例えば朝鮮学校の問題などありましたが、それ以外に、実は福島県の佐藤知事に対して突然、いや、福島第一原発で出ちゃったものは中間的には福島で置くしかないってことを、突然最後っ屁みたいに言って(一同同意)、細野さんその時は黙っていて、そのまま野田政権が自分がその役割継いだら、急にその、中間的には扱ってもらうしかないってことを急に言ったんですよ。つまり菅さんに言わせといて、自分はそのあとに当然の流れになったかのように言って、今何をおっしゃってるかというと、いや、でも最終的には福島には決して置きませんからとおっしゃってるんですよ。じゃあ、じゃあ細野さんの地元の静岡でそれを提案できるんですか。あるいは他の都道府県の方々に、この、瓦礫の、ヤマヒロさんが現地の取材でたくさん直面された通り、被災地の瓦礫ですら、自然放射線量より低い瓦礫ですら、たくさんの議論が巻き起こってしまう中で、これをどっか他の都道府県に引き取ってもらうことができるんですか。何という無責任なことを言う人が、原発担当大臣を続けているのか。細野さんは衆議院議員ですから、えー、こういうことは本来報道番組で言うべきじゃないんでしょうが、でも、細野さんを含めて、こういうことに責任のある発言のできない政治家は、与野党問わず、自民・民主その他の野党も問わず、これは落選させるべきだと思います。その上で、じゃあ青山、お前はどう考えるかと言われれば、これは福島県民に、どのように叱られても、こう言わざるを得ないと、僕は専門家として思ってます。それはこれです」
村西利恵
「福島第一原発の高レベル放射性廃棄物は、福島第一原発構内を最終処分場にするしかない」
青山繁晴
「はい。これはもちろん福島第一原発の事故で起きたものに限ってですよ、他の原発から出てきたものは違う所に必ず置かなきゃいけませんけれども、さっき言った通り、粘土層の調査もして置かなきゃいけないけれども、この構内で出たものは、この構内の敷地を生かして、そこに縦坑を掘っていって、奥深くに埋めるしかないと思っていますし、実はそれが、福島に直接的な雇用も生み出す、あるいは明日への希望の一つも生み出す。なぜかというと、中国・インドだけで、100前後の新しい原発をつくろうとしてて、あるいはその、インドの大停電があったようにですね、やっぱり原発依存はむしろ世界では進もうとしてて、過酷な事故というものが、そのインド・中国で起きる時って世界中が懸念してて、その福島で、つまり技術力の高い日本でそれをどうやって克服していくかって技術を今養ってることを、世界がどれほど期待してるかっていうことなんです。えー、こないだ、もう一回言いますね、おととい福島テレビに入って、福島の方々と色んなお話をした時に一つ驚いたのは、福島第二原発を動かしてくれって声が、福島テレビが地元で世論調査してみたら、びっくりするほど多かったっていうこともあったんです。それはどうしてかというとですよ、原発が安全・危険っていう問題以前に、雇用がなくなり仕事を失うことを心配してる人が、実は福島にどれほど多いかっていうことです。そのことを考えても、福島第二原発の稼働は、僕は無理だと考えてます。そうではなくて、福島第一原発の構内と、もう一つ、第二原発の構内も使って、その、えー、廃棄物の最終処分場をつくっていって、そこで雇用を確保し、技術を高めていくと、いうことを、僕は、僕の、あくまで提案ですよ、これは『アンカー』の提案じゃなくて、えー、原子力委員会の原子力防護専門部会、専門委員としての、僕の提案を今、申しました。さて、その上でですね、さらにこの原発問題に絡んで、さっきの、3つの選択肢のうちの特に0%に絡むことで、おかしいことが、別な角度からもう一つあります。それはこれです」
村西利恵
「自然エネルギーを利権にするな」
青山繁晴
「はい。それは何かというとですね、この自然エネルギー、ここにあるように、例えば、風力とか太陽光ですね、あと太陽熱とか水力とか地熱とか、バイオマスとかありますけど。そういう自然エネルギーのつくった電気について、固定価格買い取り制度っていうのが、先月の一日(いっぴ)から始まってるのを皆さん、ご存知の人が多いと思いますね。これ何かというと、例えば風力でつくった電気は、もとのコストが何だろうが、安かろうが高かろうが関係なく、1kw毎時あたり42円、これ無茶苦茶高いんですが、それを電力事業者が必ず買えという制度なんですね。えー、あ、ごめんなさい、あの、今言ったのは太陽光の方です、42円というのは。で、風力でいうと、これは、例えば、出力の小さな業者だと57円、もっと高いです、57円で必ず電力事業者が買い取れって制度なんですが、これ買い取りは電力事業者に見えて最終的には電気料金になるから、要は私たち、普通の電気のユーザーが買うのと同じですね。これがいかに馬鹿げて高いかというとですね、例えば今、石油でやってる発電は、だいたい10円から18円程度ですね。あるいは液化天然ガス、今どんどん値段つり上げられてるけども、だいたい、6、7円ぐらいでした。6、7円や10円台と比べて、57円とか42円とかどれほど高いかお分かりになっていただく。だからもうとっくに利権になっていてですね、利権になっているってことはそれだけでも良くないですが、それだけじゃなくて、この値段やがて必ず下がるんですよ。ヨーロッパでもこういう値段を下げてきてますから。下がった時に、そうやって儲かるからって入ってきた、新しい業者が、そのままとどまると思いますか?値段が、買い取り価格が下がっていけば、業者が逃げていきますよ。その時に、その電気をどうするんですか。そういうことを供給責任と申しまして、えー、これは電力事業者、例えば東京電力は未だにビデオ公開で大きな問題をつくったりするような、困った困った体質を持ってるけど、供給責任だけは感じてやってきたのは事実なんです。それは同時に、供給は絶対の責任を持つかわりに、地域独占させてもらうっていう、闇の部分とオモテウラ一体になってるけども、供給責任を果たしてきたのは事実だから、日本の電気は、インドやアメリカのような大停電は起こさずに、産業と生活を実は支えてきたわけです。自然エネルギーは必ず入れなきゃいけない、入れなきゃいけないけど、今の制度がやってるように利権にしてしまうと、供給責任なき業者がたくさん入ってくると、いう重大な問題を皆さん考えていただきたいんです。その上で最後に、今の希望のことをお話ししたいと思います。ちょっとお顔を出してくれますか」
村西利恵
「京都府の山田知事、兵庫県の井戸知事、そして和歌山県の仁坂知事」
青山繁晴
「はい。この三知事にそれぞれお会いしたっていうことを、この『アンカー』で一つ一つ今まで報告してきましたね。それは何のためにお会いしたかというと、実は日本はとっくに自前資源を持っていて、これ実物ですけれども、特に、日本海には塊状のメタンハイドレートがあって、それそのまま今の火力発電所で使えますから、それを使えば、電気料金は実は上がるんじゃなくて下がる。そして太平洋側にも、この仁坂知事とお話ししたんですが、一部とはいえ、こういう塊状があると思われてるわけです。そしてさらに、実は、もう一人の方とお会いしてきました。はい、この方です」
村西利恵
「それが、新潟県の泉田知事」
青山繁晴
「はい。えー、新潟県には、柏崎刈羽って大きな原発もあるんですけど、この、泉田知事の新潟県は、この『アンカー』でも報告した通り、佐渡島の南に、この、もう、塊がたくさんあることは、すでに確認されていて、海の丘、海の下の決して大きくない、ちっちゃな丘一つで、もう1年分以上の天然ガスと同等のメタンハイドレートの塊があるってことも分かってるわけです。そして、この4人のお顔を出さしていただいたのはですね、えー、実は共通してることがあって、それはメタンハイドレートだけやろうとしてるんじゃないっていうことです。エネルギーは必ずベストミックスでなくちゃいけない。えー、自然エネルギーも全部加えて、そしてベストミックスをつくる時に利権ではなくて、このメタンハイドレートを私たちの、初めての自前資源として、この危機だからこそ、活用しましょうと。だから手を組みましょうっていうことで、自治体が連携を始めてる。そのことに私たちは、希望を繋ぎたいと思います」
山本浩之
「分かりました。ありがとうございました」
(いったんCM。オリンピック報道や他のニュース報道のあと)
山本浩之
「今日は青山さんのお話にあったメタンハイドレート、連携する知事の中に泉田知事、新潟県も挙がってました」
青山繁晴
「はい。あの、新潟県庁にお訪ねしたらもう、びっくりするぐらいに積極姿勢で待ちかまえていらっしゃって、要はその、今月8月と9月が勝負なんですよ。もう、その、新潟県の来年度の補正予算で、もうやりましょうと」
山本浩之
「ほう」
青山繁晴
「だから新潟県、実は泉田さん頑張って借金減らしてんですが、借金減った分で新しいこの希望のメタンハイドレートやりましょうと、いうことでした」
山本浩之
「え、初めて話してもう予算の話まで出てきたと」
青山繁晴
「そうです、はい」
村西利恵
「進んでますね」
山本浩之
「すごい……ですね。今日はどうもありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
(5時台の番組終了)
____________________________内容紹介ここまで
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・民主と自民が衆院解散の確約めぐり調整、具体的な時期明示が焦点
・ロンドン五輪 女子バレーが中国破り24年ぶり準決勝進出
・シリアのアサド大統領がイラン高官と会談
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
まさに青山さんのコーナーをやってた時間帯だと思いますが、野田総理が民主党両院議員総会で、「解散時期を明示することは、どんな事情があってもできない」と明言しました。
そして夜には、野田総理と自民党の谷垣総裁、公明党の山口代表も交えて党首会談が行われました。
「消費税率引き上げ法案を3党合意に基づいて早期成立させ、成立ののち、近いうちに国民の信を問う」ことで合意したとのことです。
……って、何じゃそりゃ?!
「近いうち」っていつ?
去年の菅さんの「一定のメド」とどう違うの?
谷垣さんも問責決議案について「当面は出さない」と。
「当面」ってどのぐらい?
自民党も今朝ぐらいまでは強硬に出てたのに、急転直下、妥協しちゃって……。
もしかしたら消費増税法案つぶれるかも?と期待してただけに残念です。
自民党(谷垣さん)はそれほどまでに消費増税法案を成立させたいと思ってるんだな&自民党の長老たちはそれほどまでに大連立したいんだなと、再認識しました。
民主も駄目、自民も駄目で、私は総選挙でどこに投票したらいいんでしょ?
うちの選挙区は、他に、民主から「国民の生活が第一」に移った人と、大阪維新と組んだ「みんなの党」の人と、あとは共産党ぐらいしかいません。
いよいよ選択肢がなくなってきました(T^T)
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
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