「アンカー」リビアと新生アルカイダ&日本の政治家に訪朝促す総連
※トルコ地震義援金受付中です。東日本大震災や台風12号による水害の際に支援して下さったトルコに恩返しを!詳しくは拙エントリー10/25付を。
※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■10/26放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
前半はリビアとアルカイダ。国民評議会の最高幹部にアルカイダの大物が……。さらに新生アルカイダは日本はじめ各国の企業人誘拐を……。
後半は北朝鮮と拉致問題。朝鮮総連が政治家3人に訪朝を働きかけているとのことです。そこには総連本部建物の差し押さえを免れる目的が……。この件については西岡力さんの論説を拙エントリー10/15付:総連本部差し押さえ阻止を狙う北朝鮮?原点に戻り拉致問題に注目をで紹介しましたが、まさにこれは総連にとって死活問題のようです。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※右クリックで大きな画像を見ることができます(Macの場合は画像にカーソルを合わせ押し続けるとメニューが出ます)。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※また画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「えー、で、このあとは、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに行きたいと思いますが、今日はどのようなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。まああの、こうやって日にち毎日、その、『アンカー』でもニュースをやっていってですね、あの、それまで知られなかった事実っていうのはこうたくさん出てるわけですけど、それでも、まああの、出てくる事実は氷山の一角で、常に、私たちが知らない驚くべき事実っていうのが、その下にたくさん隠されてるわけですけど、あの、最近、その、中東はじめ世界が不安定になってることがあってですね、あの、実は敗戦後の日本てのは情報に非常に弱いっていうイメージがあるけれども、ここ5、6年、かなり頑張ってる部門もあって、この中東、あるいは北朝鮮がどうなってるかっていうのを、この、政治がダメな一方で、その、現場の情報機関で、これ複数ですけれども、かなり頑張ってるところもあるんですね。で、あの、最近僕は集中的にそういう人たちと、まあ、情報交換と議論をしまして、これあの、教えて下さいね、で絶対に何もできませんから、議論をしてるうちに、えー?と僕も驚くことがいくつかありまして、今日それをちょっと整理して、皆さんに、もうそういう段階だと思いますから、お伝えしようと思います。で、今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『事実の重み』」
青山繁晴
「はい。えー、本当の事実というものが、どれほど重みがあって、えー、私たちがこの国をどうするかを考える、大事な根拠にもなるんだなと、いうことを、今日一緒に考えたいと、皆さんと一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■10/26放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
変わる!世界の枠組み…リビア民主化&北朝鮮の拉致、その真相を青山ズバリ
前半はリビアとアルカイダ。国民評議会の最高幹部にアルカイダの大物が……。さらに新生アルカイダは日本はじめ各国の企業人誘拐を……。
後半は北朝鮮と拉致問題。朝鮮総連が政治家3人に訪朝を働きかけているとのことです。そこには総連本部建物の差し押さえを免れる目的が……。この件については西岡力さんの論説を拙エントリー10/15付:総連本部差し押さえ阻止を狙う北朝鮮?原点に戻り拉致問題に注目をで紹介しましたが、まさにこれは総連にとって死活問題のようです。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※右クリックで大きな画像を見ることができます(Macの場合は画像にカーソルを合わせ押し続けるとメニューが出ます)。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※また画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「えー、で、このあとは、青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに行きたいと思いますが、今日はどのようなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。まああの、こうやって日にち毎日、その、『アンカー』でもニュースをやっていってですね、あの、それまで知られなかった事実っていうのはこうたくさん出てるわけですけど、それでも、まああの、出てくる事実は氷山の一角で、常に、私たちが知らない驚くべき事実っていうのが、その下にたくさん隠されてるわけですけど、あの、最近、その、中東はじめ世界が不安定になってることがあってですね、あの、実は敗戦後の日本てのは情報に非常に弱いっていうイメージがあるけれども、ここ5、6年、かなり頑張ってる部門もあって、この中東、あるいは北朝鮮がどうなってるかっていうのを、この、政治がダメな一方で、その、現場の情報機関で、これ複数ですけれども、かなり頑張ってるところもあるんですね。で、あの、最近僕は集中的にそういう人たちと、まあ、情報交換と議論をしまして、これあの、教えて下さいね、で絶対に何もできませんから、議論をしてるうちに、えー?と僕も驚くことがいくつかありまして、今日それをちょっと整理して、皆さんに、もうそういう段階だと思いますから、お伝えしようと思います。で、今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」
山本浩之
「『事実の重み』」
青山繁晴
「はい。えー、本当の事実というものが、どれほど重みがあって、えー、私たちがこの国をどうするかを考える、大事な根拠にもなるんだなと、いうことを、今日一緒に考えたいと、皆さんと一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「はい。日本のインテリジェンスとの議論の中で、青山さん自身が驚くべきこと、一体それは何なんでしょうか。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。えー、公表されないからこそ、重大な真実、ほんとにさまざまあるんですけれども、えー、今日はその中でも、私たち日本の国民の最大関心事の一つ、拉致に関わることと、それからこのカダフィ大佐が殺されてしまったばかりの中東、ま、中東ご存知のように、日本はそこから石油をはじめとして、たくさんエネルギーも輸入してるわけですから、もうもちろん他人事じゃないわけですね。で、この2つに絞っていきたいと思うんですけど、まずはこちらから、はい、ちょっと出していただけますか」
村西利恵
「今月20日、リビアのカダフィ大佐が殺害され、その3日後には国民評議会が、リビア全土の解放を宣言しました」
青山繁晴
「はい。ここにちょっとショッキングな映像も、あの、ありますけれど、まずあの、このカダフィ大佐、リビアに以外に逃げてる可能性っていうのを、僕はこの『アンカー』で申しましたんで、えー、それは、外れました。あくまで可能性として申したんですけども、皆さんお詫びします(深々と一礼)。外れましたので。で、えー、家族は実際海外に逃げている家族もいるんですけど、カダフィ大佐は結局生まれたあたりで、えー、ま、全部真相解明されてないけども、どうも子供の民兵によって、最後は、頭撃ち抜かれて、死んだらしいってことなんですよね。で、いずれにしてもその、カダフィ大佐は、えー、例えば殺されなくても逃亡に成功していても、とにかくそのリビアの独裁終わりで、この国民評議会っていう、ま、ちょっと希望を感じさせる名前のところで、これから、民主主義に近付いていくんじゃないか、だからこそ中東の春とか、アラブの春という、言葉が世界に広まってるんですが」
岡安譲
「え?違うんですか?」
青山繁晴
「残念ながら、それは違っててですね、それも、あの、さっき申しましたが、日本の複数の情報当局者が、この、リビアも含めて、かなり、現地で、実は情報取ってんです。表に出てませんが。その結果、例えばこれです。はい、出して下さい」
村西利恵
「日本の情報当局者によると、『リビア国民評議会の最高幹部にアルカイダの大物が入っている』」
一同
「えー…」
青山繁晴
「はい。これあの、僕は、ま、アラビア語に忠実にアルカーイダと呼んでるんですが、その、アルカーイダって、ま、あの、英語に変えたら、ま、ザ・ネットワークっていうような感じでいいと思うんですよね(一同同意)。で、つまり、例えば、ハマースっていう、あの、パレスチナの団体ありますが、それは、ま、情熱という意味もあるんですけど、そうじゃなくて、ネットワークって言ってるわけですよ。従って、その、どこでも生きていける、その、組織というところがあってですね、ちょっとその、地図出していただけますか」
村西利恵
「はい、地図でご覧下さい」
青山繁晴
「で、あの、ここに皆さんおなじみのイラクがあってですね、ここでまあ大きな戦争がずっと続いたわけですね。で、アルカイダっていうテロ組織は、まあ、こういう、イラクとか、それから、アフガニスタンとかパキスタンとか、そういうあたり中心、で、もともとはこのサウジから出たんだと。つまりこっち側(中東)の話っていう感じがあったんですよ。ところが、もう今はそうじゃなくて、実はこっち(アフリカ側)に流れていてですね」
一同
「はあー」
青山繁晴
「で、例えばこのリビアでも、その、民衆とか、あの、そうやって希望、民主主義の希望を持って戦った人たちももちろんたくさんいるんだけれども、しかし、その、カダフィ大佐を独裁者として殺したあとの国民評議会に、実は本当に上の方なんです、そこに、アルカーイダの間違いないメンバーがいると。で、これあの、日本側から聞いたので、僕は当然アルカーイダの情報、アメリカ一番多いですから、そっち側に聞いたら、実は全く否定されないどころか、それはその通りだということなんですよ。そして、それだけじゃなくてですね、ま、それはいわば政治の話ですね。で、政治の話っていつも根っこにお金があるはず、経済があるはずですね。その、その、経済、お金のところで、僕はほんとにのけぞった話があるんですが、これです」
村西利恵
「日本の情報当局者によると、『新生アルカイダは、日本・フランス・スペインをターゲットに、企業人らを誘拐している』」
岡安譲
「へえー」
青山繁晴
「ええ。これあの、僕らの国も入ってるわけですけど。まずですね、あの、この企業人らっていうのはその中には、例えば、船の乗組員も入ったりしてるわけですね。だからずっと言われてる海賊。で、海賊だけじゃなくて、その、都市部とか陸上でも、実は、非常に誘拐が起きていてですね。そしてここにない国分かりますね、例えばアメリカ、イギリス、ないんですよ。で、アメリカ、イギリスも誘拐されたそうですが、そういうアングロサクソンの米英は、お金払ってないと、身代金を払わないと。ということは、これあの、ま、両面あるわけですね、払わないってことは、その人質が…」
村西利恵
「殺されちゃうかも…」
青山繁晴
「その、殺されることも、もうそのまま、やむを得ないってことにしてるわけですよ。ところがフランス、スペインのようなラテン系は、基本的にお金を払っている。そしてお金を払ってる中には、この、日本も入っていると。で、実は金額まで分かっていて、それはこれです」
村西利恵
「身代金は平均1人200万ドル。日本円にしておよそ1億5000万円」
青山繁晴
「はい。えー、1人につき、日本とかフランスとかスペインの人を、誘拐すると、1億5000万円払われると。で、これ1億5000万円、それ日本でもそれものすごい大金ですけれども、アフリカ、北アフリカとか、あるいはアラブ世界でも、その、経済事情からしたら、これはもうとんでもない大金なわけですね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「これが実は、どんどん入っていると。で、その、どんどん入ってるっていうのは大袈裟じゃないかっていうふうに僕の方は、ま、議論ですからいつもそうやって、ま、向こうも気分悪いでしょうが言い返すわけですけどね。そしたら、じゃあ、具体例を言いましょうって言って、出たのがこれです」
村西利恵
「日本の情報当局者によると、『日本の船会社の乗組員が誘拐され、当局にも申告せず、その会社が身代金を払って解決した事例がある』」
一同
「ほぉー…」
青山繁晴
「はい。で、これ、日本の船会社と書いてありますが、これはあえてそうしたんで、実は実名を私は聞いています。で、あの、その実名の船会社にも問い合わせをいたしましたが、それはもちろん門前払いで、そんな話は聞いたこともない見たこともないと言われた。それはそうですよ。その、警察をはじめとする当局にもその、全然言ってないわけですからね」
岡安譲
「だから表に出てないんですね」
青山繁晴
「表に出てないです。ところがしっかり、日本の情報当局はその事実を掴んでいて、さっき言いました、身代金の金額に近いものを1人頭、1人ずつ、その、払っていったということを、実は確認しているわけですね。で、実は、えー、この日本の情報当局はそれを自分の政府機関だけで押さえてるんじゃなくて、これさすがに政府内で共有したようです。野田さんまで知ってるかどうかは、僕も分かりませんが。その結果、実はバラバラに見えるニュースが、ここで1つにつながるんです。それ何かというと、これです」
村西利恵
「海上保安官や海上自衛隊に武装させ乗船させる『武装ガード』を検討。それから、南スーダンへの陸上自衛隊PKO派遣へ」
青山繁晴
「はい。これもですね、あの、これもっていうか、これは、あの、僕自身もちょっと甘かったなと思ったんですよ。というのは、海上保安官や海上自衛官に、武器を持たせて、民間の船に乗せるんだよ、それをやろうと考えてるんだと聞いた時には、へ?と思ったわけですよ。というのはいちおう、海上自衛隊の護衛艦がですね、護衛艦と呼んでるけど要するにほんとはミサイル戦闘艦ですね、それを現地に派遣してるわけですね。しかしその船が足りない、足りないから何か付け加えてやんなきゃいけないなという話はありましたから、ああ、じゃあその流れでね、つまり単にその流れで、その、つまり、船をたくさん出すっていうのは海上自衛隊も、そんな船はたくさん出せないから、海上保安官やあるいは海上自衛官も含めて、その、人間を、人間だったら何とか出せるから民間の船に乗せるっていう話なのかと思ってたわけですよ。つまり、あの、海賊対策の強化というだけだと思ってたら、いや、そうじゃなくて」
村西利恵
「こっちにつながってる…」
青山繁晴
「これ(誘拐と身代金支払い)が起きてるから、もうこれ以上、あの、そのままズルズルってわけにいかないから実はこうするんだということなんですよね」
山本浩之
「へえー」
青山繁晴
「で、例えばそれから南スーダンには陸上自衛隊のPKOも、今まで国際貢献という、ま、きれいな言葉で語られてきて、その流れだと、もう一回言いますが、僕も甘くて、これそう思ってたんですが、違いますってことなんですよ(一同同意)。つまりスーダンという国と海賊との関わりが極めて深いから、海賊対策であり、あるいは海賊を含めた、その、人質事件に対処するために、日本の姿勢を見せるために、多少、治安に不安があっても、陸上自衛隊を出すということなんですね。で、実はそのアラブの春、中東の春っていうものが、むしろ、アルカーイダのようなテロ組織、で、そのテロも、例えば9・11同時多発テロのような、あのテロは、もうほとんど姿を消してて、ハイジャックも空港がちゃんと警備強化されたから、できないから、その、海外で働く日本の方々を誘拐して、その身代金を得るっていう、違う、その、テロになってるってことを、僕らは、実は気がつかなきゃいけないんですね。で、こういうことが堂々と行われる背景、一番大きな背景っていうのが、これなんです」
村西利恵
「アルカイダなどのイスラム原理主義の台頭、その背景には、『アメリカのパワー』の空白がある」
青山繁晴
「はい。これ、文字通り、イスラム原理主義のテロ組織であるアルカーイダに、9・11同時多発テロをやられて、えー、3000人近いアメリカ人、日本人も24人いるんですけど、殺されたから、イラク戦争、や、アフガン戦争までやったのに、結局それが何にもなってなくてですよ、で、しかもアメリカは実は、水面下では、そのカダフィ大佐も含めて中東の独裁者と結託して、その、油や天然ガスを、特に日本に高く売りつけてきたわけですよ。もうそれがぐちゃぐちゃに崩れてですね、で、しかも、ドルを支えたアメリカの軍事力が、テロに勝てないから、つまりかつての日本軍のような、まともな相手だったら勝てるけども、テロリストに勝てないから、だからアメリカの軍事力がだんだん力を失って、その、ドルが力を失って、今どうするかというとアメリカは内に引きこもろうとしてるわけですよね。で、その空白で、こういう中東の不安が起きているんですが、もう1つ、このアメリカが今までこうやって前のめりに関与してたのに、それが実はこう後ろに退こうとしてる、それは中東だけじゃなくて、それはもう1つはこれです」
村西利恵
「それが北朝鮮問題」
青山繁晴
「はい。えー、北朝鮮の問題、この『アンカー』で何回か最近もやりましたけれども、要は、その、この金正日総書記がやってきたこと、2回の核実験とか、あるいは核開発とか、いやいや、あるいはじゃなくて、すなわち核開発とか、それからミサイルの開発とか、そういうこと今までやったのはもういいよと、ね、その代わり、3回目の核実験はやめてねとか、ウランを濃縮する新たな核開発はやめてねと、いう、いうことになってしまってる。で、それによって実は北朝鮮問題、その拉致問題を含めてですね、日本国内でも、大きな動きが実は起きてるんです。えー、そのことを後半にお話しいたしますが、キーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『唾の付けまくり』。拉致問題に関する大きな動きについて、このあと詳しく、話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、拉致問題に話題は及びました。キーワードは『唾の付けまくり』と。一体どういうことでしょうか」
青山繁晴
「はい。この、拉致に関しては、その、公表されない真実、あまりにもたくさんあるんじゃないかってこと皆さん心配されてると思いますけど、今日お話しするのは、全く今の生の動き、最新の動きの中に、驚くべき事実があるってことをお話しします。まずこれです」
村西利恵
「情報当局者によると、『朝鮮総連の最高幹部が、3人の政治家に訪朝を働きかけている』」
青山繁晴
「はい。これ1つまず注目していただきたいのは、北朝鮮が日本の3人の政治家にこっちに来いと働きかけているという話じゃなくて、日本にある朝鮮総連が、日本の3人の政治家を選んで、だからこれを情報当局者は、唾を付けまくっていると。唾の付けまくりだと表現したわけなんですね。で、北朝鮮に行ってくれませんかとね、行きませんか、行ったらいいことありますよ、拉致問題についてあなたは大きな役割できますよってことを働きかけてるてことなんですよ。あとでもう一度この件で申しますが、北朝鮮じゃなくて、日本にある朝鮮総連の組織が、動いてるってことを1つまず注目して下さい。ちなみに、これは公開情報ですが、朝鮮総連は日本の公安調査庁が、ずっとウォッチしてるということ、そのこと自体も実は公表されてます。で、ウォッチしてるのはもちろん公安調査庁だけじゃない、だからここにい複数書いてるわけですね。はい。その上で、じゃあその3人の政治家誰なのか。まず1人目です」
村西利恵
「1人目は、元自民党の閣僚」
青山繁晴
「はい。これ、実は、この3人、3人とも名前しっかり聞いてますけれども、その3人の政治家の側がこれを認めないので、こうやって、ま、あの、匿名でやりますけど。この人は、非常に有名な人で、しかも、実は、汚職事件で、有罪判決を受けた人です。で、この人は、バックに、著名な団体があってですね、その、著名な団体は、かなり資金力がある。従って、朝鮮総連の側からの狙いというのは、実はこういうことなんですね」
村西利恵
「朝鮮総連は多額の現金の見返りを期待している」
青山繁晴
「はい。で、何で朝鮮総連が多額の現金必要なのか。そりゃ組織だからいつも必要ってことはありますけど、実は特別な事情もあります。それもあとでもう一度申しますが。ちなみにこの現金っていくらぐらいなのか。それは、これも、確認はできませんでした。ね。あの、しかし、情報当局の話によれば、50億円と」
一同
「50億…(ざわ)」
青山繁晴
「50億のキャッシュ。まあ、すごく多いとも言えるし、この拉致問題っていう重大なことから考えると、実は、その程度のお金でも朝鮮総連はこんな無理な動きもやるのかってことも言えると思うんですね。さてその上で2人目です。はい」
村西利恵
「2人目と3人目のシルエットですが、民主党の大物政治家と、拉致議連の大物政治家」
青山繁晴
「はい。で、この民主党の大物政治家というのはですね、もちろん、現職の方です。で、閣僚の経験もあります。で、この人の場合はどういう働きかけを受けてるかというと、これです」
村西利恵
「政府特使として訪朝に前向き」
青山繁晴
「はい。つまり野田さんは、自分で訪朝したいってこないだ口走りましたね。家族会との対面で。あの件を僕はしつこく、つまり政府内部に、情報当局だって政府内部ですから確認していったら、あれは全くの、野田さん勝手に言っただけで、何のバックグラウンドもありませんってことなんですよ。だからさっきね、色んなことを野田さんがほんとに知ってるのかどうか分かんないと言ったんですが、だから野田さんが行くんじゃなくて、もっとその、朝鮮総連や北朝鮮の事情にも明るい、朝鮮半島に強い大物の政治家、閣僚経験もある人を政府特使として、平壌に出そうか、あの、行きませんかって話があって、この人自身は前向きだというふうな見方が、情報当局の中にはありますが、だからこれはまだこれから、あの、実現するかしないか分からないけど、今動いてる話っていうことですね。それからもう1人あって、拉致議連って皆さんご存知だと思いますが、超党派で、えー、これ本当は最後の1人まで取り返すための、行動するための議連ってことになってるから、どんな行動してるかというのが疑問ではありますけれど、ま、大物政治家と書きましたが、これ大物っていうよりも、その、拉致被害者の家族から信頼されてる人です。すなわち本当に行動する人なんですね。で、その行動力にある意味、こう目を付けられてですね、こういうことが起きてるわけです。はい、出して下さい」
村西利恵
「ある芸能人が関与している」
青山繁晴
「はい、これ実は2週間前の、この『アンカー』でも申しましたけれども。えー、有名な、女性の芸能人です、が、その仲介役となってるわけですね。で、分かっただけでも、この3人の方々がいらっしゃってですね。で、共通してるのは、実はさっきその50億円の話を、有罪判決を受けた元閣僚で言いましたけど、その、他のところにもそのお金の話はちらちら出てくるわけですね。じゃあさっき言いました、あとで言いますねって言ったその本当の背景ってのは、何かというとこれなんです」
村西利恵
「情報当局者によると、朝鮮総連が日本の政治家に訪朝を打診する理由は、『朝鮮総連中央本部の土地建物が、整理回収機構の差し押さえから免れるために、多額の現金が必要』」
青山繁晴
「はい。これあの、皆さんご記憶だと思うんですが、要するに、朝鮮総連とも深い関係のある、北朝鮮系の信用組合、金融機関が、ま、破綻してですね、で、それを整理回収機構が600数十億円の不良債権を、こう処理しなきゃいけないってことになってですね、で、それが処理できないもんですから、これ東京・九段にあるんですけど、これ、ここ(左側)に靖国神社があるんですよね、もう靖国神社のすぐ南の所、東京・九段のこの、朝鮮総連中央本部、建物を差し押さえするぞと、いや、するぞじゃなくて、せざるを得ないってことになってるわけですね。で、その、不良債権全体ではなくても、とりあえず、多額の現金を用意して、差し押さえから免れなきゃいけない。ところが実際にはこれ、朝鮮総連は、東京都文京区白山(はくさん)にある別な建物に引っ越しの準備も始めてて、つまり、非常に危機感強いわけです。で、それが当面の現金というのがその50億円、ということなわけですね」
一同
「はあー」
青山繁晴
「で、ここで皆さん、さっきの僕の話もう一回思い出していただくと、北朝鮮と、その朝鮮総連なんですが、これ、あくまで朝鮮総連が困ってる問題なんですよ。で、もちろん朝鮮総連ってのは北朝鮮と表裏一体だと、言われていて、もちろんそういう側面が強くて、だから公安調査庁はじめとして公然と、えー、調べてるわけですけれどね。ところが日本の情報当局の見方によると、要は、北朝鮮は、朝鮮総連を守るために動いてんじゃないと。あくまで北朝鮮の独裁者、金正日総書記から見たら、朝鮮総連というのは、私たち日本からお金を吸い上げる組織であって、お金を吸い上げる機能があるなら守ってやるけども、お金を持ってこれないならば、朝鮮総連だってやることはやるぞというのが、実は北朝鮮と朝鮮総連の関係だということなんですよ。従って、これは何を物語るかというと、じゃあ朝鮮総連の誘いに乗ってですよ、例えば50億の現金なら現金を何とか用意して、平壌に行って、じゃあ、その独裁者の金正日総書記が、国民が期待する、あるいはこの3人の政治家もみんな期待するのは、拉致被害者を取り返したいってことですけれども、それが実現できるのかってことなんですよ。北朝鮮の考え、実は違うんです。それどういうことかというと、これです」
村西利恵
「北朝鮮の考えとしては、絶対に拉致被害者は帰国させない」
青山繁晴
「はい。じゃあまずですね、拉致被害者を帰国させないのに、その、朝鮮総連の誘いに乗って日本の政治家が行って、まさか手ぶらで帰れない。ね。それはない。拉致被害者を帰さないんだったら、何が手渡されるのかというと、実は3つあるんですよ。3つも用意している。はい。まず1つ目…」
青山繁晴
「てか全部出ちゃいましたが」
村西利恵
「いっぺんに出ましたけど、北朝鮮が用意しているのは、拉致被害者の『再調査』、そして日本人妻の遺骨、さらによど号犯の強制送還」
青山繁晴
「はい。これ、ま、正直言って、ま、2つ目はともかく、1番3番は、もうみんなまたこれかと、もうガッカリされたと思うんですけど」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「拉致被害者の再調査っていうのはご承知の通り、福田内閣の時に一旦決まって、それが福田さんがそのあとすぐ辞めたって理由で北朝鮮がもうやんないと言って宙に浮いてるやつですね。宙に浮かせたってことは当然カードとして温存したってことなんですよ。僕は前からこれはもう反対なんですよ、再調査して、やっぱりいなかったって言われたらそのあと何するんですかと。それから、よど号犯、これ、1970年の、日航機、よど号のハイジャック事件で、その、犯人が飛行機をハイジャックして、日航機をハイジャックして北朝鮮に行ってしまったわけですけど、そのうち5人はですね、そのリーダーの田宮高麿容疑者を含めて、ま、田宮高麿リーダーは、北朝鮮に反抗して殺されたんじゃないかと、いう見方もありますけど、いずれにしろ5人死んでるんですが、4人まだいるんですね。で、その4人と、それから日本人の奥さん2人、合わせて6人は、その、拉致事件とか、あるいはハイジャックで、国際指名手配されてるわけですよ。それで、よど号犯はしかし日本に帰りたい帰りたいと言ってて、帰るけれども、帰った時に私たちが捕まらないっていう保証を、日本政府と北朝鮮で作ってくれって、そんなこと言ってるわけですよね。従って、その、彼らがその、強制送還されて、こちらは当然逮捕しますけど、しかしそれをもって、その、拉致被害者の帰国と、差し替えにはもちろんできないわけです」
岡安譲
「はい」
青山繁晴
「ところがこういうことを北朝鮮が考えてるっていう重大な証拠、これもね、これもですね、皆さん、バラバラに見えるニュースが実はつながることなんですが、それは例えばこれなんです」
村西利恵
「きのうの動きですね。よど号ハイジャック事件で人質となった日野原重明さんに、よど号犯メンバーの『謝罪の手紙』が、きのう親族によって届けられました」
青山繁晴
「はい。これまさしく昨日のことでですね、あの、たった今のことなんですけれども、この日野原先生が100歳になられたと、いうことを記念して、この、さっき言いました、その、生きててしかし国際指名手配されてるよど号犯のメンバーから、ごめんなさいっていう手紙が、何とその実のお母さん、90歳でまだ生きてらっしゃる、生きておられたりするそうですけど届けられて。日野原先生はもちろん被害者ですからね。人質となったわけですから。これは、まあ夢のようですということもおっしゃって、感慨深げに受け取られたわけですが、これ皆さん分かりますね。これあの、日野原先生とは関係なく、北朝鮮の側としてはこれ世論工作なんですよ(一同同意)。日本に対して、ほら、こんな美しい話だってあるじゃないですかと、ね。だからよど号犯こうやって謝罪してるんだと、みんなのヒーローの日野原先生にも謝罪してるんだから、帰った時に、そんな逮捕したり無碍なことしなくてもいいじゃないですかと、ね。そして、同時に、そのよど号犯というものの存在を改めて国民に印象付けるために、こういうこともやってるわけですね。それじゃどうして、こんな3つのことを用意する代わりに、拉致被害者を帰すことは全然考えないのかというと、これは、日本の情報当局は改めて、そのルートで北朝鮮側に確認したら、実はこれが根幹だと。はい、出して下さい」
村西利恵
「情報当局者によると、北朝鮮が拉致被害者を帰国させない理由。『最高指導者の金正日総書記が、謝罪して5人を帰した。この事実は、変えられない』」
青山繁晴
「はい。これ、あの、2002年の写真ですけどね、皆さんご記憶の通り2002年9月17日に、当時の小泉純一郎総理が、自ら乗り込んでいって、そして、えー、会談、午前中は全然ダメだったけど午後の会談で金正日総書記が、実は、えー、北朝鮮政府の中のはね上がりが、日本人を誘拐拉致してたと。そしていちおう謝罪して、そして我々がみんな知らなかった曽我ひとみさんまで入れて、5人だけ、つまり都合のいい、帰してもいいと、勝手にこの、この方は真犯人ですから、金正日総書記が実際に指揮した拉致事件なんですが、帰しても大した証言を国民や警察にできないと思う5人だけ、帰したわけですね。それで、実は今、北朝鮮というのは、この金正恩さんという息子さんに、権力を移そうとしてますが、それだから金正日さんの地位が下がってもいいんじゃなくて、逆なんですよ。この独裁者はとにかく絶対なんだと。その独裁者様が、決めた後継者の金正恩さんは必ず次の指導者にならなきゃいけないと、いうこともしなきゃいけないし、そして皆さん思い出して下さい、リビアのカダフィ大佐は、この金正日総書記、っていうかこのお父さんの金日成国家主席の時代からもう盟友中の盟友なんですよ。ということは、北朝鮮のこの金正日さんは今非常に不安も抱えてると思われますね。で、そもそもカダフィ大佐の、殺されたってニュースは、北朝鮮では未だに流されていませんから。従って、もう、この絶対の独裁者が謝罪までされて帰したということを、もうひっくり返せないっていうことなんですよ」
山本浩之
「それが全てだと、それ以上にはもうならないと…」
青山繁晴
「それが全て、もうこれっきゃないということなんですよ。で、それは、実は違う側面から見ると、最後にこれです」
村西利恵
「日本の地図…」
青山繁晴
「はい。あ、これ、あの、あくまで、地図しか出てないように見えますけれども、あの、世界の動きを見て考えていただくとですね、その、さっき言いました、金正恩さんに、やがて後継がほんとに実現して、その、独裁者が金正恩さんになって、あるいは金正日総書記がその命を終えられたとするとですね、そうやってほんとに時代が変わると、次の独裁者の時には実は、拉致被害者を実際に帰そうという動きが出るかもしれません。あくまで日本の、お金が目当てってことになるわけですけど、その時にこそ、もっと私たちは警戒しなきゃいけない。また、新たな独裁者が選んだ犠牲者、被害者だけが帰ってくるっていうことになりますから」
山本浩之
「その場合はその、金正恩に継承されたまま、体制は今と変わらないんだったら、やはりこれは変わらないんじゃないんですか?」
青山繁晴
「ええ。だからその場合はヤマヒロさんおっしゃった通り、拉致被害者を帰そうってことになっても、今言いました通り、またわずかな、北朝鮮が勝手に選んだ人だけが帰ってきて、100人を超えている恐れも強い、拉致被害者全体の帰国じゃないわけですからそれは解決じゃありません。従って、私たちはこの、北朝鮮の飢えに苦しむ国民のためにも、北朝鮮の名もなき国民のためにも、この体制はやっぱり、国際社会の圧力で、体制そのものを変えさせなきゃいけない、崩壊させなきゃいけないってことは、もう一度明言しておきたいと思います」
山本浩之
「はい。ありがとうございました。以上“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
今回もすごい内容でしたね(^_^;
先々週言われていた「仲介役の芸能人」は女性だと。やはりデヴィ夫人?
じゃあ政治家っていうのは……?
(1) 元自民党で閣僚経験あり。汚職事件で有罪判決。バックに著名な団体。
一瞬、山崎拓さんかなと思ったけど違いますね。
(2) 民主党の大物政治家で閣僚経験あり。北朝鮮の事情に明るい。
これは中井洽さんで間違いなさそう?
(3) 拉致議連の大物政治家。行動力があり家族会から信頼されている。
「仲介役の芸能人」に訪朝を働きかけられた政治家。誰でしょう。
2週間前も掲示板で読者様と一緒に考えたけどその時は結論出ず。
【追記10/27 14:20】
上記の私の推測について、青山繁晴さんがご自身のブログで見解を述べておられます。私の推測は大外れ、デヴィ夫人も中井洽さんも「外れ」だそうです。いやはや、こっぱずかしい(^^ゞ。勝手な憶測、先走りをしてしまったことをお詫びいたします。
この日は他に、TPP推進派・反対派がそれぞれ大規模集会、衆議院や海外大使館へのサイバー攻撃、東京市場1ドル=75円台に、これらのニュースで青山さんの解説がありました。
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらを是非ご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
★このブログが面白かったらクリックして下さい→
★ご面倒でなければこちらも(FC2blogランキング)→
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
________________________________________________
★コメント・トラックバックを下さる方へ
お手数ですが規約(11.2.6改訂)に一度目を通された上でお願いいたします。
なおトラックバックについては現在「言及リンクなしトラックバック」をはじく設定にさせていただいています。ご容赦下さい。
★この記事へのコメントは現在受け付けておりません。読者様向け掲示板にて宜しくお願い致します。
「はい。日本のインテリジェンスとの議論の中で、青山さん自身が驚くべきこと、一体それは何なんでしょうか。さっそくお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。えー、公表されないからこそ、重大な真実、ほんとにさまざまあるんですけれども、えー、今日はその中でも、私たち日本の国民の最大関心事の一つ、拉致に関わることと、それからこのカダフィ大佐が殺されてしまったばかりの中東、ま、中東ご存知のように、日本はそこから石油をはじめとして、たくさんエネルギーも輸入してるわけですから、もうもちろん他人事じゃないわけですね。で、この2つに絞っていきたいと思うんですけど、まずはこちらから、はい、ちょっと出していただけますか」
村西利恵
「今月20日、リビアのカダフィ大佐が殺害され、その3日後には国民評議会が、リビア全土の解放を宣言しました」
青山繁晴
「はい。ここにちょっとショッキングな映像も、あの、ありますけれど、まずあの、このカダフィ大佐、リビアに以外に逃げてる可能性っていうのを、僕はこの『アンカー』で申しましたんで、えー、それは、外れました。あくまで可能性として申したんですけども、皆さんお詫びします(深々と一礼)。外れましたので。で、えー、家族は実際海外に逃げている家族もいるんですけど、カダフィ大佐は結局生まれたあたりで、えー、ま、全部真相解明されてないけども、どうも子供の民兵によって、最後は、頭撃ち抜かれて、死んだらしいってことなんですよね。で、いずれにしてもその、カダフィ大佐は、えー、例えば殺されなくても逃亡に成功していても、とにかくそのリビアの独裁終わりで、この国民評議会っていう、ま、ちょっと希望を感じさせる名前のところで、これから、民主主義に近付いていくんじゃないか、だからこそ中東の春とか、アラブの春という、言葉が世界に広まってるんですが」
岡安譲
「え?違うんですか?」
青山繁晴
「残念ながら、それは違っててですね、それも、あの、さっき申しましたが、日本の複数の情報当局者が、この、リビアも含めて、かなり、現地で、実は情報取ってんです。表に出てませんが。その結果、例えばこれです。はい、出して下さい」
村西利恵
「日本の情報当局者によると、『リビア国民評議会の最高幹部にアルカイダの大物が入っている』」
一同
「えー…」
青山繁晴
「はい。これあの、僕は、ま、アラビア語に忠実にアルカーイダと呼んでるんですが、その、アルカーイダって、ま、あの、英語に変えたら、ま、ザ・ネットワークっていうような感じでいいと思うんですよね(一同同意)。で、つまり、例えば、ハマースっていう、あの、パレスチナの団体ありますが、それは、ま、情熱という意味もあるんですけど、そうじゃなくて、ネットワークって言ってるわけですよ。従って、その、どこでも生きていける、その、組織というところがあってですね、ちょっとその、地図出していただけますか」
村西利恵
「はい、地図でご覧下さい」
青山繁晴
「で、あの、ここに皆さんおなじみのイラクがあってですね、ここでまあ大きな戦争がずっと続いたわけですね。で、アルカイダっていうテロ組織は、まあ、こういう、イラクとか、それから、アフガニスタンとかパキスタンとか、そういうあたり中心、で、もともとはこのサウジから出たんだと。つまりこっち側(中東)の話っていう感じがあったんですよ。ところが、もう今はそうじゃなくて、実はこっち(アフリカ側)に流れていてですね」
一同
「はあー」
青山繁晴
「で、例えばこのリビアでも、その、民衆とか、あの、そうやって希望、民主主義の希望を持って戦った人たちももちろんたくさんいるんだけれども、しかし、その、カダフィ大佐を独裁者として殺したあとの国民評議会に、実は本当に上の方なんです、そこに、アルカーイダの間違いないメンバーがいると。で、これあの、日本側から聞いたので、僕は当然アルカーイダの情報、アメリカ一番多いですから、そっち側に聞いたら、実は全く否定されないどころか、それはその通りだということなんですよ。そして、それだけじゃなくてですね、ま、それはいわば政治の話ですね。で、政治の話っていつも根っこにお金があるはず、経済があるはずですね。その、その、経済、お金のところで、僕はほんとにのけぞった話があるんですが、これです」
村西利恵
「日本の情報当局者によると、『新生アルカイダは、日本・フランス・スペインをターゲットに、企業人らを誘拐している』」
岡安譲
「へえー」
青山繁晴
「ええ。これあの、僕らの国も入ってるわけですけど。まずですね、あの、この企業人らっていうのはその中には、例えば、船の乗組員も入ったりしてるわけですね。だからずっと言われてる海賊。で、海賊だけじゃなくて、その、都市部とか陸上でも、実は、非常に誘拐が起きていてですね。そしてここにない国分かりますね、例えばアメリカ、イギリス、ないんですよ。で、アメリカ、イギリスも誘拐されたそうですが、そういうアングロサクソンの米英は、お金払ってないと、身代金を払わないと。ということは、これあの、ま、両面あるわけですね、払わないってことは、その人質が…」
村西利恵
「殺されちゃうかも…」
青山繁晴
「その、殺されることも、もうそのまま、やむを得ないってことにしてるわけですよ。ところがフランス、スペインのようなラテン系は、基本的にお金を払っている。そしてお金を払ってる中には、この、日本も入っていると。で、実は金額まで分かっていて、それはこれです」
村西利恵
「身代金は平均1人200万ドル。日本円にしておよそ1億5000万円」
青山繁晴
「はい。えー、1人につき、日本とかフランスとかスペインの人を、誘拐すると、1億5000万円払われると。で、これ1億5000万円、それ日本でもそれものすごい大金ですけれども、アフリカ、北アフリカとか、あるいはアラブ世界でも、その、経済事情からしたら、これはもうとんでもない大金なわけですね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「これが実は、どんどん入っていると。で、その、どんどん入ってるっていうのは大袈裟じゃないかっていうふうに僕の方は、ま、議論ですからいつもそうやって、ま、向こうも気分悪いでしょうが言い返すわけですけどね。そしたら、じゃあ、具体例を言いましょうって言って、出たのがこれです」
村西利恵
「日本の情報当局者によると、『日本の船会社の乗組員が誘拐され、当局にも申告せず、その会社が身代金を払って解決した事例がある』」
一同
「ほぉー…」
青山繁晴
「はい。で、これ、日本の船会社と書いてありますが、これはあえてそうしたんで、実は実名を私は聞いています。で、あの、その実名の船会社にも問い合わせをいたしましたが、それはもちろん門前払いで、そんな話は聞いたこともない見たこともないと言われた。それはそうですよ。その、警察をはじめとする当局にもその、全然言ってないわけですからね」
岡安譲
「だから表に出てないんですね」
青山繁晴
「表に出てないです。ところがしっかり、日本の情報当局はその事実を掴んでいて、さっき言いました、身代金の金額に近いものを1人頭、1人ずつ、その、払っていったということを、実は確認しているわけですね。で、実は、えー、この日本の情報当局はそれを自分の政府機関だけで押さえてるんじゃなくて、これさすがに政府内で共有したようです。野田さんまで知ってるかどうかは、僕も分かりませんが。その結果、実はバラバラに見えるニュースが、ここで1つにつながるんです。それ何かというと、これです」
村西利恵
「海上保安官や海上自衛隊に武装させ乗船させる『武装ガード』を検討。それから、南スーダンへの陸上自衛隊PKO派遣へ」
青山繁晴
「はい。これもですね、あの、これもっていうか、これは、あの、僕自身もちょっと甘かったなと思ったんですよ。というのは、海上保安官や海上自衛官に、武器を持たせて、民間の船に乗せるんだよ、それをやろうと考えてるんだと聞いた時には、へ?と思ったわけですよ。というのはいちおう、海上自衛隊の護衛艦がですね、護衛艦と呼んでるけど要するにほんとはミサイル戦闘艦ですね、それを現地に派遣してるわけですね。しかしその船が足りない、足りないから何か付け加えてやんなきゃいけないなという話はありましたから、ああ、じゃあその流れでね、つまり単にその流れで、その、つまり、船をたくさん出すっていうのは海上自衛隊も、そんな船はたくさん出せないから、海上保安官やあるいは海上自衛官も含めて、その、人間を、人間だったら何とか出せるから民間の船に乗せるっていう話なのかと思ってたわけですよ。つまり、あの、海賊対策の強化というだけだと思ってたら、いや、そうじゃなくて」
村西利恵
「こっちにつながってる…」
青山繁晴
「これ(誘拐と身代金支払い)が起きてるから、もうこれ以上、あの、そのままズルズルってわけにいかないから実はこうするんだということなんですよね」
山本浩之
「へえー」
青山繁晴
「で、例えばそれから南スーダンには陸上自衛隊のPKOも、今まで国際貢献という、ま、きれいな言葉で語られてきて、その流れだと、もう一回言いますが、僕も甘くて、これそう思ってたんですが、違いますってことなんですよ(一同同意)。つまりスーダンという国と海賊との関わりが極めて深いから、海賊対策であり、あるいは海賊を含めた、その、人質事件に対処するために、日本の姿勢を見せるために、多少、治安に不安があっても、陸上自衛隊を出すということなんですね。で、実はそのアラブの春、中東の春っていうものが、むしろ、アルカーイダのようなテロ組織、で、そのテロも、例えば9・11同時多発テロのような、あのテロは、もうほとんど姿を消してて、ハイジャックも空港がちゃんと警備強化されたから、できないから、その、海外で働く日本の方々を誘拐して、その身代金を得るっていう、違う、その、テロになってるってことを、僕らは、実は気がつかなきゃいけないんですね。で、こういうことが堂々と行われる背景、一番大きな背景っていうのが、これなんです」
村西利恵
「アルカイダなどのイスラム原理主義の台頭、その背景には、『アメリカのパワー』の空白がある」
青山繁晴
「はい。これ、文字通り、イスラム原理主義のテロ組織であるアルカーイダに、9・11同時多発テロをやられて、えー、3000人近いアメリカ人、日本人も24人いるんですけど、殺されたから、イラク戦争、や、アフガン戦争までやったのに、結局それが何にもなってなくてですよ、で、しかもアメリカは実は、水面下では、そのカダフィ大佐も含めて中東の独裁者と結託して、その、油や天然ガスを、特に日本に高く売りつけてきたわけですよ。もうそれがぐちゃぐちゃに崩れてですね、で、しかも、ドルを支えたアメリカの軍事力が、テロに勝てないから、つまりかつての日本軍のような、まともな相手だったら勝てるけども、テロリストに勝てないから、だからアメリカの軍事力がだんだん力を失って、その、ドルが力を失って、今どうするかというとアメリカは内に引きこもろうとしてるわけですよね。で、その空白で、こういう中東の不安が起きているんですが、もう1つ、このアメリカが今までこうやって前のめりに関与してたのに、それが実はこう後ろに退こうとしてる、それは中東だけじゃなくて、それはもう1つはこれです」
村西利恵
「それが北朝鮮問題」
青山繁晴
「はい。えー、北朝鮮の問題、この『アンカー』で何回か最近もやりましたけれども、要は、その、この金正日総書記がやってきたこと、2回の核実験とか、あるいは核開発とか、いやいや、あるいはじゃなくて、すなわち核開発とか、それからミサイルの開発とか、そういうこと今までやったのはもういいよと、ね、その代わり、3回目の核実験はやめてねとか、ウランを濃縮する新たな核開発はやめてねと、いう、いうことになってしまってる。で、それによって実は北朝鮮問題、その拉致問題を含めてですね、日本国内でも、大きな動きが実は起きてるんです。えー、そのことを後半にお話しいたしますが、キーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは『唾の付けまくり』。拉致問題に関する大きな動きについて、このあと詳しく、話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、拉致問題に話題は及びました。キーワードは『唾の付けまくり』と。一体どういうことでしょうか」
青山繁晴
「はい。この、拉致に関しては、その、公表されない真実、あまりにもたくさんあるんじゃないかってこと皆さん心配されてると思いますけど、今日お話しするのは、全く今の生の動き、最新の動きの中に、驚くべき事実があるってことをお話しします。まずこれです」
村西利恵
「情報当局者によると、『朝鮮総連の最高幹部が、3人の政治家に訪朝を働きかけている』」
青山繁晴
「はい。これ1つまず注目していただきたいのは、北朝鮮が日本の3人の政治家にこっちに来いと働きかけているという話じゃなくて、日本にある朝鮮総連が、日本の3人の政治家を選んで、だからこれを情報当局者は、唾を付けまくっていると。唾の付けまくりだと表現したわけなんですね。で、北朝鮮に行ってくれませんかとね、行きませんか、行ったらいいことありますよ、拉致問題についてあなたは大きな役割できますよってことを働きかけてるてことなんですよ。あとでもう一度この件で申しますが、北朝鮮じゃなくて、日本にある朝鮮総連の組織が、動いてるってことを1つまず注目して下さい。ちなみに、これは公開情報ですが、朝鮮総連は日本の公安調査庁が、ずっとウォッチしてるということ、そのこと自体も実は公表されてます。で、ウォッチしてるのはもちろん公安調査庁だけじゃない、だからここにい複数書いてるわけですね。はい。その上で、じゃあその3人の政治家誰なのか。まず1人目です」
村西利恵
「1人目は、元自民党の閣僚」
青山繁晴
「はい。これ、実は、この3人、3人とも名前しっかり聞いてますけれども、その3人の政治家の側がこれを認めないので、こうやって、ま、あの、匿名でやりますけど。この人は、非常に有名な人で、しかも、実は、汚職事件で、有罪判決を受けた人です。で、この人は、バックに、著名な団体があってですね、その、著名な団体は、かなり資金力がある。従って、朝鮮総連の側からの狙いというのは、実はこういうことなんですね」
村西利恵
「朝鮮総連は多額の現金の見返りを期待している」
青山繁晴
「はい。で、何で朝鮮総連が多額の現金必要なのか。そりゃ組織だからいつも必要ってことはありますけど、実は特別な事情もあります。それもあとでもう一度申しますが。ちなみにこの現金っていくらぐらいなのか。それは、これも、確認はできませんでした。ね。あの、しかし、情報当局の話によれば、50億円と」
一同
「50億…(ざわ)」
青山繁晴
「50億のキャッシュ。まあ、すごく多いとも言えるし、この拉致問題っていう重大なことから考えると、実は、その程度のお金でも朝鮮総連はこんな無理な動きもやるのかってことも言えると思うんですね。さてその上で2人目です。はい」
村西利恵
「2人目と3人目のシルエットですが、民主党の大物政治家と、拉致議連の大物政治家」
青山繁晴
「はい。で、この民主党の大物政治家というのはですね、もちろん、現職の方です。で、閣僚の経験もあります。で、この人の場合はどういう働きかけを受けてるかというと、これです」
村西利恵
「政府特使として訪朝に前向き」
青山繁晴
「はい。つまり野田さんは、自分で訪朝したいってこないだ口走りましたね。家族会との対面で。あの件を僕はしつこく、つまり政府内部に、情報当局だって政府内部ですから確認していったら、あれは全くの、野田さん勝手に言っただけで、何のバックグラウンドもありませんってことなんですよ。だからさっきね、色んなことを野田さんがほんとに知ってるのかどうか分かんないと言ったんですが、だから野田さんが行くんじゃなくて、もっとその、朝鮮総連や北朝鮮の事情にも明るい、朝鮮半島に強い大物の政治家、閣僚経験もある人を政府特使として、平壌に出そうか、あの、行きませんかって話があって、この人自身は前向きだというふうな見方が、情報当局の中にはありますが、だからこれはまだこれから、あの、実現するかしないか分からないけど、今動いてる話っていうことですね。それからもう1人あって、拉致議連って皆さんご存知だと思いますが、超党派で、えー、これ本当は最後の1人まで取り返すための、行動するための議連ってことになってるから、どんな行動してるかというのが疑問ではありますけれど、ま、大物政治家と書きましたが、これ大物っていうよりも、その、拉致被害者の家族から信頼されてる人です。すなわち本当に行動する人なんですね。で、その行動力にある意味、こう目を付けられてですね、こういうことが起きてるわけです。はい、出して下さい」
村西利恵
「ある芸能人が関与している」
青山繁晴
「はい、これ実は2週間前の、この『アンカー』でも申しましたけれども。えー、有名な、女性の芸能人です、が、その仲介役となってるわけですね。で、分かっただけでも、この3人の方々がいらっしゃってですね。で、共通してるのは、実はさっきその50億円の話を、有罪判決を受けた元閣僚で言いましたけど、その、他のところにもそのお金の話はちらちら出てくるわけですね。じゃあさっき言いました、あとで言いますねって言ったその本当の背景ってのは、何かというとこれなんです」
村西利恵
「情報当局者によると、朝鮮総連が日本の政治家に訪朝を打診する理由は、『朝鮮総連中央本部の土地建物が、整理回収機構の差し押さえから免れるために、多額の現金が必要』」
青山繁晴
「はい。これあの、皆さんご記憶だと思うんですが、要するに、朝鮮総連とも深い関係のある、北朝鮮系の信用組合、金融機関が、ま、破綻してですね、で、それを整理回収機構が600数十億円の不良債権を、こう処理しなきゃいけないってことになってですね、で、それが処理できないもんですから、これ東京・九段にあるんですけど、これ、ここ(左側)に靖国神社があるんですよね、もう靖国神社のすぐ南の所、東京・九段のこの、朝鮮総連中央本部、建物を差し押さえするぞと、いや、するぞじゃなくて、せざるを得ないってことになってるわけですね。で、その、不良債権全体ではなくても、とりあえず、多額の現金を用意して、差し押さえから免れなきゃいけない。ところが実際にはこれ、朝鮮総連は、東京都文京区白山(はくさん)にある別な建物に引っ越しの準備も始めてて、つまり、非常に危機感強いわけです。で、それが当面の現金というのがその50億円、ということなわけですね」
一同
「はあー」
青山繁晴
「で、ここで皆さん、さっきの僕の話もう一回思い出していただくと、北朝鮮と、その朝鮮総連なんですが、これ、あくまで朝鮮総連が困ってる問題なんですよ。で、もちろん朝鮮総連ってのは北朝鮮と表裏一体だと、言われていて、もちろんそういう側面が強くて、だから公安調査庁はじめとして公然と、えー、調べてるわけですけれどね。ところが日本の情報当局の見方によると、要は、北朝鮮は、朝鮮総連を守るために動いてんじゃないと。あくまで北朝鮮の独裁者、金正日総書記から見たら、朝鮮総連というのは、私たち日本からお金を吸い上げる組織であって、お金を吸い上げる機能があるなら守ってやるけども、お金を持ってこれないならば、朝鮮総連だってやることはやるぞというのが、実は北朝鮮と朝鮮総連の関係だということなんですよ。従って、これは何を物語るかというと、じゃあ朝鮮総連の誘いに乗ってですよ、例えば50億の現金なら現金を何とか用意して、平壌に行って、じゃあ、その独裁者の金正日総書記が、国民が期待する、あるいはこの3人の政治家もみんな期待するのは、拉致被害者を取り返したいってことですけれども、それが実現できるのかってことなんですよ。北朝鮮の考え、実は違うんです。それどういうことかというと、これです」
村西利恵
「北朝鮮の考えとしては、絶対に拉致被害者は帰国させない」
青山繁晴
「はい。じゃあまずですね、拉致被害者を帰国させないのに、その、朝鮮総連の誘いに乗って日本の政治家が行って、まさか手ぶらで帰れない。ね。それはない。拉致被害者を帰さないんだったら、何が手渡されるのかというと、実は3つあるんですよ。3つも用意している。はい。まず1つ目…」
青山繁晴
「てか全部出ちゃいましたが」
村西利恵
「いっぺんに出ましたけど、北朝鮮が用意しているのは、拉致被害者の『再調査』、そして日本人妻の遺骨、さらによど号犯の強制送還」
青山繁晴
「はい。これ、ま、正直言って、ま、2つ目はともかく、1番3番は、もうみんなまたこれかと、もうガッカリされたと思うんですけど」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「拉致被害者の再調査っていうのはご承知の通り、福田内閣の時に一旦決まって、それが福田さんがそのあとすぐ辞めたって理由で北朝鮮がもうやんないと言って宙に浮いてるやつですね。宙に浮かせたってことは当然カードとして温存したってことなんですよ。僕は前からこれはもう反対なんですよ、再調査して、やっぱりいなかったって言われたらそのあと何するんですかと。それから、よど号犯、これ、1970年の、日航機、よど号のハイジャック事件で、その、犯人が飛行機をハイジャックして、日航機をハイジャックして北朝鮮に行ってしまったわけですけど、そのうち5人はですね、そのリーダーの田宮高麿容疑者を含めて、ま、田宮高麿リーダーは、北朝鮮に反抗して殺されたんじゃないかと、いう見方もありますけど、いずれにしろ5人死んでるんですが、4人まだいるんですね。で、その4人と、それから日本人の奥さん2人、合わせて6人は、その、拉致事件とか、あるいはハイジャックで、国際指名手配されてるわけですよ。それで、よど号犯はしかし日本に帰りたい帰りたいと言ってて、帰るけれども、帰った時に私たちが捕まらないっていう保証を、日本政府と北朝鮮で作ってくれって、そんなこと言ってるわけですよね。従って、その、彼らがその、強制送還されて、こちらは当然逮捕しますけど、しかしそれをもって、その、拉致被害者の帰国と、差し替えにはもちろんできないわけです」
岡安譲
「はい」
青山繁晴
「ところがこういうことを北朝鮮が考えてるっていう重大な証拠、これもね、これもですね、皆さん、バラバラに見えるニュースが実はつながることなんですが、それは例えばこれなんです」
村西利恵
「きのうの動きですね。よど号ハイジャック事件で人質となった日野原重明さんに、よど号犯メンバーの『謝罪の手紙』が、きのう親族によって届けられました」
青山繁晴
「はい。これまさしく昨日のことでですね、あの、たった今のことなんですけれども、この日野原先生が100歳になられたと、いうことを記念して、この、さっき言いました、その、生きててしかし国際指名手配されてるよど号犯のメンバーから、ごめんなさいっていう手紙が、何とその実のお母さん、90歳でまだ生きてらっしゃる、生きておられたりするそうですけど届けられて。日野原先生はもちろん被害者ですからね。人質となったわけですから。これは、まあ夢のようですということもおっしゃって、感慨深げに受け取られたわけですが、これ皆さん分かりますね。これあの、日野原先生とは関係なく、北朝鮮の側としてはこれ世論工作なんですよ(一同同意)。日本に対して、ほら、こんな美しい話だってあるじゃないですかと、ね。だからよど号犯こうやって謝罪してるんだと、みんなのヒーローの日野原先生にも謝罪してるんだから、帰った時に、そんな逮捕したり無碍なことしなくてもいいじゃないですかと、ね。そして、同時に、そのよど号犯というものの存在を改めて国民に印象付けるために、こういうこともやってるわけですね。それじゃどうして、こんな3つのことを用意する代わりに、拉致被害者を帰すことは全然考えないのかというと、これは、日本の情報当局は改めて、そのルートで北朝鮮側に確認したら、実はこれが根幹だと。はい、出して下さい」
村西利恵
「情報当局者によると、北朝鮮が拉致被害者を帰国させない理由。『最高指導者の金正日総書記が、謝罪して5人を帰した。この事実は、変えられない』」
青山繁晴
「はい。これ、あの、2002年の写真ですけどね、皆さんご記憶の通り2002年9月17日に、当時の小泉純一郎総理が、自ら乗り込んでいって、そして、えー、会談、午前中は全然ダメだったけど午後の会談で金正日総書記が、実は、えー、北朝鮮政府の中のはね上がりが、日本人を誘拐拉致してたと。そしていちおう謝罪して、そして我々がみんな知らなかった曽我ひとみさんまで入れて、5人だけ、つまり都合のいい、帰してもいいと、勝手にこの、この方は真犯人ですから、金正日総書記が実際に指揮した拉致事件なんですが、帰しても大した証言を国民や警察にできないと思う5人だけ、帰したわけですね。それで、実は今、北朝鮮というのは、この金正恩さんという息子さんに、権力を移そうとしてますが、それだから金正日さんの地位が下がってもいいんじゃなくて、逆なんですよ。この独裁者はとにかく絶対なんだと。その独裁者様が、決めた後継者の金正恩さんは必ず次の指導者にならなきゃいけないと、いうこともしなきゃいけないし、そして皆さん思い出して下さい、リビアのカダフィ大佐は、この金正日総書記、っていうかこのお父さんの金日成国家主席の時代からもう盟友中の盟友なんですよ。ということは、北朝鮮のこの金正日さんは今非常に不安も抱えてると思われますね。で、そもそもカダフィ大佐の、殺されたってニュースは、北朝鮮では未だに流されていませんから。従って、もう、この絶対の独裁者が謝罪までされて帰したということを、もうひっくり返せないっていうことなんですよ」
山本浩之
「それが全てだと、それ以上にはもうならないと…」
青山繁晴
「それが全て、もうこれっきゃないということなんですよ。で、それは、実は違う側面から見ると、最後にこれです」
村西利恵
「日本の地図…」
青山繁晴
「はい。あ、これ、あの、あくまで、地図しか出てないように見えますけれども、あの、世界の動きを見て考えていただくとですね、その、さっき言いました、金正恩さんに、やがて後継がほんとに実現して、その、独裁者が金正恩さんになって、あるいは金正日総書記がその命を終えられたとするとですね、そうやってほんとに時代が変わると、次の独裁者の時には実は、拉致被害者を実際に帰そうという動きが出るかもしれません。あくまで日本の、お金が目当てってことになるわけですけど、その時にこそ、もっと私たちは警戒しなきゃいけない。また、新たな独裁者が選んだ犠牲者、被害者だけが帰ってくるっていうことになりますから」
山本浩之
「その場合はその、金正恩に継承されたまま、体制は今と変わらないんだったら、やはりこれは変わらないんじゃないんですか?」
青山繁晴
「ええ。だからその場合はヤマヒロさんおっしゃった通り、拉致被害者を帰そうってことになっても、今言いました通り、またわずかな、北朝鮮が勝手に選んだ人だけが帰ってきて、100人を超えている恐れも強い、拉致被害者全体の帰国じゃないわけですからそれは解決じゃありません。従って、私たちはこの、北朝鮮の飢えに苦しむ国民のためにも、北朝鮮の名もなき国民のためにも、この体制はやっぱり、国際社会の圧力で、体制そのものを変えさせなきゃいけない、崩壊させなきゃいけないってことは、もう一度明言しておきたいと思います」
山本浩之
「はい。ありがとうございました。以上“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
今回もすごい内容でしたね(^_^;
先々週言われていた「仲介役の芸能人」は女性だと。やはりデヴィ夫人?
じゃあ政治家っていうのは……?
(1) 元自民党で閣僚経験あり。汚職事件で有罪判決。バックに著名な団体。
一瞬、山崎拓さんかなと思ったけど違いますね。
(2) 民主党の大物政治家で閣僚経験あり。北朝鮮の事情に明るい。
これは中井洽さんで間違いなさそう?
(3) 拉致議連の大物政治家。行動力があり家族会から信頼されている。
「仲介役の芸能人」に訪朝を働きかけられた政治家。誰でしょう。
2週間前も掲示板で読者様と一緒に考えたけどその時は結論出ず。
【追記10/27 14:20】
上記の私の推測について、青山繁晴さんがご自身のブログで見解を述べておられます。私の推測は大外れ、デヴィ夫人も中井洽さんも「外れ」だそうです。いやはや、こっぱずかしい(^^ゞ。勝手な憶測、先走りをしてしまったことをお詫びいたします。
この日は他に、TPP推進派・反対派がそれぞれ大規模集会、衆議院や海外大使館へのサイバー攻撃、東京市場1ドル=75円台に、これらのニュースで青山さんの解説がありました。
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらを是非ご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
★このブログが面白かったらクリックして下さい→
★ご面倒でなければこちらも(FC2blogランキング)→
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
________________________________________________
★コメント・トラックバックを下さる方へ
お手数ですが規約(11.2.6改訂)に一度目を通された上でお願いいたします。
なおトラックバックについては現在「言及リンクなしトラックバック」をはじく設定にさせていただいています。ご容赦下さい。
★この記事へのコメントは現在受け付けておりません。読者様向け掲示板にて宜しくお願い致します。
TV番組内容紹介 | - | trackbacks (2)