言論テロに蓋をして「常識的な採択結果」と主張する朝日新聞
 まずは私信です。
 おかげさまで義母が今日退院いたしました。しばらくは通院が必要ですが、まずは一安心。お見舞いのお言葉を下さった皆様、ご心配いただいた皆様には心より御礼を申し上げます。

 さて本題。
 今日(10/7)また朝日がアホみたいな社説を書いてましたね。「つくる会」の歴史教科書(扶桑社版歴史教科書)のへの定時爆撃のようですが、例によってツッコミどころ満載。

■「つくる会」 常識的な採択結果だ
 中学生が来春から使う教科書の採択結果がまとまった。「新しい歴史教科書をつくる会」主導の歴史教科書は0・4%、公民教科書は0・2%だった。

 「つくる会」の扶桑社版教科書は4年前に初めて検定に合格し、教室で使われ始めた。今回が2度目の検定合格と採択である。

 「つくる会」は、植民地支配や侵略の実態を見つめようとすることを自虐史観と批判してきた。4年前の歴史教科書では、たとえば、戦前の教育勅語の全文を賛美するかのように掲載していた。

 今回の教科書は、主張を和らげ、教室で使いやすいようにする配慮が感じられた。検定意見を受け入れて124カ所を修正した結果、抵抗感も減った。

 検定に合格した後、中山文部科学相は「結構バランスがとれているのではないか」と国会で答弁した。

 こうした内容の変化に加え、閣僚発言も追い風になったのだろう。採択率は前回よりも上がった。とはいえ、「つくる会」が目標とした10%には遠く及ばない数字である。

 私たちは教科書について「色々なものがあった方がいい」「検定は出来るだけ控えめにすべきだ」と考えている。しかし、「つくる会」の教科書は、改善されたとはいえ、やはり教室で使うにはふさわしくない、と主張してきた。歴史の光と影、自分の国と他の国の扱いに、依然としてバランスを欠いているからだ。

 子どもたちが自分の国に誇りを持てるようにと願うのは当然のことだ。しかし、日本を大切に思うなら、他国の人が自分の国を思う心も尊重すべきだ。

 「つくる会」は先に自分たちで採択結果を集計した際に、目標を下回ったことについて「残念な結果だが、採択の俎上(そじょう)に必ずのぼっており、きわめて高く評価されたと考えている」と述べた。

 しかし、1%にも満たない採択率になったことは、なおも「つくる会」の歴史観には抵抗が強いということだろう。歴史を見るにはバランス感覚が必要だということが、各地の教育委員会に常識として定着しているといえるのではないか。

 教科書の採択権は教育委員会にある。だが、実際に教科書を使うのは教師と生徒であり、教科の内容を熟知しているのも担当の教師だ。多くの教育委員会が現場の声を聞いてきた。その結果、ほとんど選ばれなかったことは、現場でも反発が根強いことを示している。

 今回、気になったのは文科省の動きだ。教科書採択にあたって、「外部からの働きかけ」を排除することを強調し、教師や保護者の意向を反映させることには後ろ向きだった。

 97年の規制緩和に関する閣議決定は、学校単位の採択の実現に向けて検討する必要があるとし、教科書採択に教師の意向を反映させるよう促している。

 教育現場の声をもっとよく聞くようにする。それが次の採択で、文科省に課せられた宿題である。

 ……以下、個別にツッコミ入れさせてもらいます。……

「つくる会」は、植民地支配や侵略の実態を見つめようとすることを自虐史観と批判してきた。4年前の歴史教科書では、たとえば、戦前の教育勅語の全文を賛美するかのように掲載していた。

 朝日新聞や日教組が「日本はアジア各国を侵略・植民地化し、アジアの人々に暴虐の限りを尽くした」といった歴史観を持っているのは皆さんご存知の通り。
 だから本当言えば、「植民地支配や侵略の実態を見つめようとする」と、彼らがついてきた嘘がばれる恐れがあるんですよ。例えば、日本=悪の象徴である『日韓併合』が、「日本は韓国のインフラを整備したりハングルを普及させたりした」といったプラスの面もあったことが露見してしまうなど、ね。

 朝日新聞にとってそれは非常に困ることです。「戦前の日本の悪を追究する」という朝日新聞のスタンスが崩壊してしまう。存在意義までが問われかねない(最近、捏造記事や隠ぺい体質が次々明らかになり、もうとっくに存在意義なんてないと多くの日本人が感じてるでしょうが(^_^;)。
 だから彼らは「つくる会」教科書に対して、具体的な批判をぶつけることはできない。「〜を賛美している」とか、そんな大ざっぱな批判しかできない。

 ちなみに教育勅語のところですが、全文(原文+現代語注)掲載とともにこんな記述がされています。4年前の「つくる会」の歴史教科書を持ってますのでσ(^^)、引っ張り出してきました。

教育ニ関スル勅語
1890年、議会の招集に先立ち、天皇の名によって「教育ニ関スル勅語」(教育勅語)が発布された。これは、父母への孝行や、非常時には国のために尽くす姿勢、近代国家の国民としての心得を説いた教えで、1945(昭和20)年の終戦にいたるまで、各学校で用いられ、近代日本人の人格の背骨をなすものとなった。

 この記述に何か問題があるでしょうか?私にはとてもそうは見えません(ちなみにこの記述の下には「憲法を称賛した内外の声」というコラムがあります。「憲法」というのは朝日の大好きな今の憲法ではなくて、大日本帝国憲法です)。
 “戦前の教育勅語の全文を賛美するかのように掲載していた”というのは朝日の主観でしかありません。ま、教育勅語に限らず、朝日は戦前の日本を全否定するのを社是としてますけどね。

しかし、「つくる会」の教科書は、改善されたとはいえ、やはり教室で使うにはふさわしくない、と主張してきた。歴史の光と影、自分の国と他の国の扱いに、依然としてバランスを欠いているからだ。

 では朝日の考える「歴史の光と影、自分の国と他の国の扱いのバランスがとれている教科書」とは、一体どういった物なんでしょうか?
 それは例えば、暗殺された日本人・伊藤博文よりも、伊藤を暗殺した韓国人・安重根を英雄扱いするような教科書なのでしょう。もっと言えば、日本・中国・韓国の学者が共同編集した「未来をひらく歴史」みたいな本が理想なのでしょう。
こちらにその本の目次の画像があります)。

 つまり、日本よりも「特定アジア」の視点から書いた教科書、それこそが朝日の考える「バランスがとれている教科書」だということ。今さら言うまでもないけど。

 子どもたちが自分の国に誇りを持てるようにと願うのは当然のことだ。

 朝日からこんな言葉が出てこようとは!いつ宗旨変えしたんかね?!
 と驚いたのも束の間、

しかし、日本を大切に思うなら、他国の人が自分の国を思う心も尊重すべきだ。

 やっぱりな〜(-.-#)
 中国や韓国が、自国の主張する『歴史』と合致しないからと言って、日本に「『つくる会』の教科書の記述を変えろ」とか「『つくる会』の教科書を採択するな」などと内政干渉してくること、これらも尊重しろと?
 
 しかし、1%にも満たない採択率になったことは、なおも「つくる会」の歴史観には抵抗が強いということだろう。歴史を見るにはバランス感覚が必要だということが、各地の教育委員会に常識として定着しているといえるのではないか。

 これも全然違います。「つくる会」の教科書を採択しようという動きは多くの地区でありましたが、各教委が採択まで踏み込めなかったのは、サヨクや韓国などによる言論テロが怖かったからですよ(後述)。

 教科書の採択権は教育委員会にある。だが、実際に教科書を使うのは教師と生徒であり、教科の内容を熟知しているのも担当の教師だ。多くの教育委員会が現場の声を聞いてきた。その結果、ほとんど選ばれなかったことは、現場でも反発が根強いことを示している。

 ここでワンポイントレッスン。
 朝日新聞の言う「教育現場」「教師」≒「日教組」。

 今回、気になったのは文科省の動きだ。教科書採択にあたって、「外部からの働きかけ」を排除することを強調し、教師や保護者の意向を反映させることには後ろ向きだった。

 朝日は「外部からの働きかけ」の「外部」を教師と保護者だけのように書いていますが、これも全然違う。
 「外部」の中心にいたのは、現場の中学校教師や保護者ではありません。当該地区には縁もゆかりもないプロ市民、中核派、地方議員、全国の日教組etc。あと、忘れちゃならない韓国・中国。

 これら「外部」の人たちによる凄まじいまでの採択妨害活動が赤裸々に語られているページがあります。4年前の栃木県での事例です。
 「教科書採択 妨害の実相」石川水穂氏 講演内容その2
 けっこう有名なページですし、以前拙ブログでも紹介したことがありますが、もし未読の方がいらっしゃったらぜひ一度目を通して下さい。

 前回こういう騒動に発展したんですから(中には犯罪スレスレの脅迫電話まであった)、文部科学省が「外部からの働きかけ」を排除しようとしたのはむしろ当然のことです。静かな環境を整備してあげないと公正な採択は実現できません。

 それでも今年も、「つくる会」教科書を採択の俎上に上げていた各教委には「扶桑社の教科書を採択するな」というメールやFAXが組織的に寄せられました。大田原市の市役所には「採択したら子供を殺す」という脅迫電話もありましたし、杉並区ではこのような騒動にまで発展してしまいました。
 
 また前回、公立一般校として全国で初めて県立中高一貫校に「つくる会」教科書を採用した愛媛県では、今年も採択妨害活動がありました。

 このように、採択する可能性を報じられるだけでも言論テロの対象になる恐れが出てくる。また、愛媛のように「つくる会」教科書を一度採択してしまったら、今だけでなく後々まで厄介なことになる。
 こういった現実を突きつけられても、あえて「つくる会」教科書を推す、そういう勇気ある教育委員が一体全国に何人ぐらいいるでしょうか?……残念ながらほとんどいないでしょう。

 したがって、“1%にも満たない採択率になったことは、なおも「つくる会」の歴史観には抵抗が強いということだろう。歴史を見るにはバランス感覚が必要だということが、各地の教育委員会に常識として定着しているといえるのではないか。”という朝日の主張は、採択阻止を狙うサヨクや韓国による言論テロの存在に蓋をしたものであり、全く受け入れることはできません。

 97年の規制緩和に関する閣議決定は、学校単位の採択の実現に向けて検討する必要があるとし、教科書採択に教師の意向を反映させるよう促している。

 97年の閣議決定って、またえらく古い物を出してきましたね。「つくる会」教科書の登場により、採択を取り巻く状況は8年前と今とでは全然違っているのに。そこまでして「つくる会」を排除したいかね。

 教育現場の声をもっとよく聞くようにする。それが次の採択で、文科省に課せられた宿題である。

 この「教育現場の声をもっと聞け」という主張は、9/21にNHKで放送された<「クローズアップ現代」歴史教科書はこうして採択された>のスタンスと全く同じです。

 NHKはかろうじて「日教組」という文言を放送しましたが(後述)、朝日は日教組について一言も書いていません。日教組なしには戦後の教育問題は語れないのに。
 おそらく日教組には触れたくないんでしょう。日教組が特定のイデオロギー(マルクス主義史観)に支配されていることが露見してしまうと、自分にも火の粉が降りかかってきますからね。

 9/21放送・NHK<「クローズアップ現代」歴史教科書はこうして採択された>よりプレイバック。
兵庫教育大学の梶田叡一学長:
 住まいのある箕面市で教育委員を8年間務め採択にかかわってきた。現在の制度を守るべきという意見。
 「学校の先生方に決めさせたらいいという意見は一見、理屈からいうといいんですが、戦後60年間今までどういうことがあったかを思い出さないといけません。『日教組』対『文部省』という不幸な、不毛な対立が長くあった。あるいは、今でもやはり運動団体が色々と細かいところまで口を出してくる。そこへ組織的に教育を牛耳ろうと、そういうのが現実にあるわけです。先生方の意見は当然反映されないといけないが、先生方の意見を踏まえた上で、教委5人が合議で考えるのがベターであると思う。ベストではないがベターであると」

 8/15放送・NHK「日本の、これから」第三部よりプレイバック。
町村外相
「3学期の終わりに近現代やると。が、近現代をやるのは先生の思想性が関係してくる。日本は今でも日教組の、まだかなり大勢の教師の方々がマルクス・レーニン主義の教え方をするから、それは困ると。だから江戸時代で終わって、近現代は触らないと。これが事実です。特に中国、韓国のところは抑えめにやってきたのは事実。友好が成り立つと思ってやってきた。が、これからはお互いに言い合った方がいいと思う。去年から今年、首脳で激しいやりとりをしてきた。議論をしたことで、agree to disagree(アグリィー・トゥ・ディスアグリィー=お互いに相容れないことが何であるかを確認しあい、不同意であることを認め合う)、そこから始める。publicize(伝える努力。ピーアール)は日本が不十分だったと思う。もちろん外国の意見も聞いて、両方を聞くことが必要」

 もはや運動家としか言いようがないこのような教師ですら未だにクビにならない。こういう不健全な「教育現場」は一体全国にどのぐらい存在しているんでしょう。
 私は子供はいませんが、お子さんをお持ちの親御さんたちにはぜひ目を光らせていただきたいです。学校を運動家のイデオロギー体現の場にさせてはなりません。

 最後に産経新聞の記事をご紹介。10/6付です。
 このタイミングで朝日が「つくる会」叩きの社説をぶつけてきた意図がよくわからなかったんですが、もしかしたらこの記事と何か関係があるのでしょうか?

「扶桑社不採択」要請、実態調査の意向 文科省
 新しい歴史教科書をつくる会のメンバーらが執筆した扶桑社の中学歴史教科書を採択しないよう求める手紙が韓国の団体や個人から全国の教育委員に送られた問題で、下村博文文部科学政務官は五日の参院予算委員会で文科省として実態調査する意向を示した。

 韓国と連携してるのかも?と思わせる記事もありますね。

韓国 「新歴史教科書の採択少ないのは日本の民意」
 韓国外交通商省のスポークスマンは6日声明を発表し、「日本文部科学省の検定を通った『新しい歴史教科書をつくる会』による歴史を歪曲する歴史教科書が日本で広く採択されていないのは、良識を持つ日本人が依然として多数を占める表れである」との立場を表明しました。
(以下略)

 今日もまた4時間作業でした。朝日のアホ社説に真面目に付き合う私って、実は朝日以上のアホかも?(T^T)

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Posted by くっくり 01:14 | 朝日新聞 | comments (15) | trackback (4)