「アンカー」前代未聞!総裁選のギャンブル化
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■9/3放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
青山さんは今回はお休みの予定だったそうですが、福田総理が辞任を表明したということで、急きょ東京のスタジオから中継で出演されました。
関西テレビ(大阪)のスタジオには代わりに松原聡さんが来られてました。
進行役は先週に引き続き杉本なつみさんです。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。
内容紹介ここから____________________________
・自民党両院議員総会で福田首相が「最後のお願い」
・自民党総裁選 麻生幹事長の対抗馬として動向が注目される議員らの表情を追いました。
・民主党、解散総選挙は年内と想定し4つのシナリオを軸にシミュレーション
以上のニュース(いずれもソースはFNN)が伝えられた後の、大阪のスタジオのやりとりから――。
山本浩之
「まあポスト福田の動きっていうのはいろんな思惑も入り乱れて、こうした動きになってきてるんでしょうけど、室井さんはどういうふうにご覧になってますか」
室井佑月
「私はもう誰がなっても同じような気がする」
山本浩之
「怒ってますねー(一同笑)」
室井佑月
「あの、相撲協会といっしょだけど、自民党自体がもう駄目なんだよ。だってあの、自民党内でもう2人、あの、首相選んだわけでしょう?だけど2人ともリタイヤしちゃったわけじゃない。ほんで、だけど選んだ責任とかさ、すっかりそういうのを、責任とかってそういう話にならないで、派手にさ、総裁選やって、そいで耳障りのいいことをさ、いっぱい語ってさ、そいでアラが見えないうちに選挙なんて、そんな卑怯なことにさ、みんな騙されると思う?あたしたち国民が」
山本浩之
「絶対騙されちゃいけないと思います」
室井佑月
「そうだよねー。でも騙されちゃったりするのかな、テレビでいっぱい……(笑)」
山本浩之
「いやいや、それはやっぱりきちんと政策をね、それぞれに語ってもらって、きちんとした公約をやっぱり出す、誰が出すんだろうということを見れば……」
室井佑月
「でも出しても、そのアラが見えないうちにきっとやろうとするから、ほんとロクでもないこと考えつくなーと思う」
山本浩之
「確かにほんとに年金にしても、高齢者医療にしても、道路にしても、そして拉致問題にしても、何一つ片付けられないで、遅らせておいて、投げ出したんですからね。そういうお気持ちになるのはもっともだと思います。松原さん、いかがですか」
松原聡
「うん、あの、今まで小泉さんのあとにね、安倍さんと福田さんという総理が誕生して、みんな途中で辞めてきましたけど、今度は私、違うと思うのはね、今度の総理は間違いなく総選挙用の総理ですから」
一同
「ああー(納得)」
松原聡
「だから国民にどう受けるのかとかね、国民がどうその人を評価するのかっていう、今までとはちょっと違う視点で出てくるんですよ。やっぱり自民党ってね、候補者のね、総選挙に出る人たちは、総理と握手したポスターでやってくわけですから」
一同
「ああー(納得)」
松原聡
「その握手する相手が誰なのか。麻生さんの顔がいいのか、小池さんなのか、みたいなね。そういう意味では、ほんとに国民がどういう人を期待するのかっていう視点がだいぶ入ってくるはずでね。そうであれば、麻生さんが8日にも公約出しますよ。それから対抗する候補も公約を出して出てくるはずで、そこが競い合ってね、国民に見える形で、それでもうすぐ総選挙だよということになるとね、もうちょっと今までのね、総理の選ばれ方とは違うんじゃないかなっていう期待をね、ちょっとしてるんだけどね」
室井佑月
「そうかね。ちが、全然違うよ。あの、政策とか……」
山本浩之
「ますます怒ってますけど(笑)」
室井佑月
「政策とか関係なくて、いかにこれから自分たちがさ、勝ち馬に乗れるかってさ、そのことだけでさ、票を入れるんだから、みんな」
山本浩之
「ま、自民党内での……」
室井佑月
「自民党内ではね」
山本浩之
「総裁選はそうですからね」
室井佑月
「だから総理大臣決めるのもさ、そうだと思わない?」
山本浩之
「ま、あの、そういう思いはよく、ですから理解はできるんですかれどもね。このあと実は青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに入っていこうと思うんですけど、今日は本当は『アンカー』をお休みされる予定だった青山さん。ですから別企画を用意していたんです、このコーナーは。ですが、一昨日の夜の福田総理の突然の辞任発表が飛び込んできましたので、急きょ、関西テレビの東京支社に来ていただき、もう無理やり出演してもらうことになりました。青山さん(呼びかける)」
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■9/3放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
麻生軸に野田・小池の名前も…新たな名乗りはあるか総裁選を青山がズバリ
青山さんは今回はお休みの予定だったそうですが、福田総理が辞任を表明したということで、急きょ東京のスタジオから中継で出演されました。
関西テレビ(大阪)のスタジオには代わりに松原聡さんが来られてました。
進行役は先週に引き続き杉本なつみさんです。
細かい相づち、間投詞、言い直し、ツッコミはカット、言葉尻など曖昧な箇所もありますが、それ以外はほぼ完璧です。
画像はYoutubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。各画像をクリックすると新規画面で拡大します。
内容紹介ここから____________________________
・自民党両院議員総会で福田首相が「最後のお願い」
・自民党総裁選 麻生幹事長の対抗馬として動向が注目される議員らの表情を追いました。
・民主党、解散総選挙は年内と想定し4つのシナリオを軸にシミュレーション
以上のニュース(いずれもソースはFNN)が伝えられた後の、大阪のスタジオのやりとりから――。
山本浩之
「まあポスト福田の動きっていうのはいろんな思惑も入り乱れて、こうした動きになってきてるんでしょうけど、室井さんはどういうふうにご覧になってますか」
室井佑月
「私はもう誰がなっても同じような気がする」
山本浩之
「怒ってますねー(一同笑)」
室井佑月
「あの、相撲協会といっしょだけど、自民党自体がもう駄目なんだよ。だってあの、自民党内でもう2人、あの、首相選んだわけでしょう?だけど2人ともリタイヤしちゃったわけじゃない。ほんで、だけど選んだ責任とかさ、すっかりそういうのを、責任とかってそういう話にならないで、派手にさ、総裁選やって、そいで耳障りのいいことをさ、いっぱい語ってさ、そいでアラが見えないうちに選挙なんて、そんな卑怯なことにさ、みんな騙されると思う?あたしたち国民が」
山本浩之
「絶対騙されちゃいけないと思います」
室井佑月
「そうだよねー。でも騙されちゃったりするのかな、テレビでいっぱい……(笑)」
山本浩之
「いやいや、それはやっぱりきちんと政策をね、それぞれに語ってもらって、きちんとした公約をやっぱり出す、誰が出すんだろうということを見れば……」
室井佑月
「でも出しても、そのアラが見えないうちにきっとやろうとするから、ほんとロクでもないこと考えつくなーと思う」
山本浩之
「確かにほんとに年金にしても、高齢者医療にしても、道路にしても、そして拉致問題にしても、何一つ片付けられないで、遅らせておいて、投げ出したんですからね。そういうお気持ちになるのはもっともだと思います。松原さん、いかがですか」
松原聡
「うん、あの、今まで小泉さんのあとにね、安倍さんと福田さんという総理が誕生して、みんな途中で辞めてきましたけど、今度は私、違うと思うのはね、今度の総理は間違いなく総選挙用の総理ですから」
一同
「ああー(納得)」
松原聡
「だから国民にどう受けるのかとかね、国民がどうその人を評価するのかっていう、今までとはちょっと違う視点で出てくるんですよ。やっぱり自民党ってね、候補者のね、総選挙に出る人たちは、総理と握手したポスターでやってくわけですから」
一同
「ああー(納得)」
松原聡
「その握手する相手が誰なのか。麻生さんの顔がいいのか、小池さんなのか、みたいなね。そういう意味では、ほんとに国民がどういう人を期待するのかっていう視点がだいぶ入ってくるはずでね。そうであれば、麻生さんが8日にも公約出しますよ。それから対抗する候補も公約を出して出てくるはずで、そこが競い合ってね、国民に見える形で、それでもうすぐ総選挙だよということになるとね、もうちょっと今までのね、総理の選ばれ方とは違うんじゃないかなっていう期待をね、ちょっとしてるんだけどね」
室井佑月
「そうかね。ちが、全然違うよ。あの、政策とか……」
山本浩之
「ますます怒ってますけど(笑)」
室井佑月
「政策とか関係なくて、いかにこれから自分たちがさ、勝ち馬に乗れるかってさ、そのことだけでさ、票を入れるんだから、みんな」
山本浩之
「ま、自民党内での……」
室井佑月
「自民党内ではね」
山本浩之
「総裁選はそうですからね」
室井佑月
「だから総理大臣決めるのもさ、そうだと思わない?」
山本浩之
「ま、あの、そういう思いはよく、ですから理解はできるんですかれどもね。このあと実は青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに入っていこうと思うんですけど、今日は本当は『アンカー』をお休みされる予定だった青山さん。ですから別企画を用意していたんです、このコーナーは。ですが、一昨日の夜の福田総理の突然の辞任発表が飛び込んできましたので、急きょ、関西テレビの東京支社に来ていただき、もう無理やり出演してもらうことになりました。青山さん(呼びかける)」
青山繁晴
「はい」
山本浩之
「改めまして、すみません突然。どうぞよろしくお願いします」
青山繁晴
「いえいえ、よろしくお願いします。あのー、私事でちょっと申し訳ないんですけどね、今月に出る本があるのに、まだ原稿が3分の1もできてなくてですね、で、それを書くためにどっかでこの『アンカー』休もうと思って、実は福田さんは9月の第2週、つまり来週に辞めるだろうと思ってましたから」
一同
「はあー(驚き)」
青山繁晴
「今週がわずかな隙だと思ってですね、それであの『アンカー』お休み、いただいたんですけど、こういうことになりまして、あの、原稿はできてないわ、寝てないわ、食べてないわ、電話の山だと……(苦笑)」
山本浩之
「うわー。そういう状況の中で……」
青山繁晴
「いえいえ」
山本浩之
「だけど2週めだと思っていた、ということは……」
青山繁晴
「あの、ええ、先週……。どうぞ」
山本浩之
「先週の話は実はコマーシャルが明けてから、皆さんにもいっしょにご覧いただきたいと思うんですけれども、このあとですね、福田政権の退陣の裏側、そして自民党総裁選に関する最新の動きなど、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「はい。今日は本来なら、青山さんに取材をしていただいた中山恭子拉致担当大臣のインタビュー内容をお送りする予定だったんですが、福田総理の辞任表明がありましたので、急きょ生中継で東京のスタジオから、“ニュースDEズバリ”のコーナーをお送りしたいと思います。青山さん、どうぞよろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。よろしくお願いします。その中山恭子さんなんですが、次の総理が誰になってもですね、拉致問題っていうのはやっぱりとても大事なことですから、場合によっては新内閣になっても、拉致問題担当大臣として中山恭子さんは留任されるかもしれません。それからすでに行ったインタビュー収録の中で、総理が誰であろうと拉致問題解決のために何が原則として大事なのかってことを、しっかり話されてますんで、来週以降に必ず皆さんにお届けしようと、放送しようと思います」
山本浩之
「はい、分かりました。さて、この福田総理の辞任劇なんですけれどもね、実は青山さんが先週の放送の中で、今回の辞任劇を予言するような内容を話されましたよね。まずはその先週の放送内容を振り返ってみたいと思います」
……………………VTR開始(先週8/27放送分)……………………
……………………VTR終了(先週8/27放送分)……………………
山本浩之
「あの、青山さん、ご自身でお聞きになって、というか、ご覧になっていかがですか」
青山繁晴
「いや、ま、そうですね(笑)。占い師じゃないので(一同笑)、当たった、当たらないの問題ではないんですけれども、まあ実際あの4人の方っていうのは、先週申した通り、何となく出るとかそういう感じじゃなくて、すでに派閥とか仲間に、総裁選は実は近いんだと。すなわち、ま、それイコール、総理辞めるってことですね。で、俺は出るから、あるいは私は出たいので、よろしく頼むってことを、上にも下にも話を通してました。それを確認してたので、ま、予想通りなんですけれども、あの、今日さっき申しました通り、その4人の方もですね、いずれも9月の第2週だと思ってたんですね。つまり来週。と言いますのは、臨時国会、本来は来週の金曜日、9月12日に始まるはずだったですから、その週の始まりぐらい、だから9月8日月曜日か9日火曜日ぐらいに総理は辞任するだろうというふうに、実は麻生さんも含めて、この4人の方も、それから実はさっき言った通り私もそう見てたわけですね。で、これを1週間早めて9月1日に辞任表明した。これあの、ヤマヒロさん、福田さんの何となくクセ、プライド感じるでしょう?」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「これ、しかも思い出しますよね。と言いますのは、皆さんまだご記憶だと思うんですけど、内閣改造やったばかりですけれども、あの内閣改造、党役員人事というのも、自民党の中では8月の4日か5日頃にやるという話になってたんですよ。そしたら総理が突然8月の1日、今回と同じですね、ちょっと早めて、まあ自分のプライドを満足させた。ですから今回の辞意表明、最後の最後も実は自民党内の分かる人は分かってた予想をちょっと裏切ってみせて、9月1日に辞意表明をして、ま、いわばイタチの最後っ屁のように(一同笑)、ま、プライドを見せたっていうところなんですね」
室井佑月
「それぐらいしてもいいよね。だってみんなさ、結局自分たちで選んだのに味方になってあげなかったんだもん、最後。そんぐらいの意地悪、いいよ(一同笑)」
山本浩之
「ま、だけどちっさい、人間が(一同笑)」
杉本なつみ
「わずかな抵抗ですね」
青山繁晴
「あの、次の総理選ぶ時にもですね、その人の個性ってやっぱり実は大事な条件になります。福田さんで言うと、福田さんは官房長官の時代もですね、たとえば内閣全体でもう決めてたこと、たとえば審議会をいつから始めるかというの決まってても、新聞がそれを先に書くと、もう無理をしてでも日にちを変える人だったですね」
一同
「へー(驚き)」
青山繁晴
「だから実は今回も、ま、そういうクセが出てしまった。人間、クセは変わらないので、今回の総裁選でも、ま、参考にしてほしいなというふうには思うんですね」
山本浩之
「はるほど。分かりました。で、その辞任のね、じゃあ真相はほんとのところは……」
青山繁晴
「辞任の真相も、実は先週の『アンカー』で言ったことと全く同じで、臨時国会が始まってしまえば、たとえば福田さんがブッシュ大統領に約束したインド洋の給油継続のためのテロ特措法の延長、それから福田さん自身が熱意を持ってた消費者庁の設置、そういうの全部参議院で民主党が反対して衆議院に戻ってくるんだけど、肝心な公明党は協力してくれないから、臨時国会が始まったら自分は行き詰まる。行き詰まるけど解散総選挙は打てない。どうしてかと言うと、公明党の協力なしの選挙になると自民党の中みんな反対するからと。それが真相で」
山本浩之
「やっぱりそれが真相ですね」
青山繁晴
「ええ。だから新聞、テレビでいろいろ、あれこれ言いすぎです。あの、視聴者、読者は見るたびにどれか分かんなくなると思いますが、実は総理自身がですね、辞意表明の記者会見で実ははっきり言ってるんですね。皆さん、ちょっとこのフリップを見ていただくと、ここに福田さんの言葉が出てます」
青山繁晴
「これってあの、分かる人はすぐ分かると思うんですね。この真ん中あたりに、『ひとごとのように、とおっしゃったが』っていう言葉があるから、ああ、これ例の会見の一番あとだと、皆さん分かると思うんですね(一同同意)。で、その部分だけがいわばネットでもメディアでも取り上げられてるんですけども、実はこうやって『総理、あなたいつもひとごとですね』と地方新聞の記者に聞かれたもんで、カッとなってですね、福田さんはその辞める理由について、ほんとのことをここで言ってるんですね。と言うのは、ちょっとこの2行めから見て下さい。私、読みますね。『私の先を見通すこの目の中には、決して順調ではない可能性がある』と。これ何を言ってるかというと、私は臨時国会始まったら何が起きるかちゃんと分かってるんだよと。国会始めたはいいけども、重要法案がみんな民主党とそれから公明党のせいで通らなくなるってこと、ちゃんと私は分かってるんだと。で、その下に『その状況で不測の事態に陥ってはいけない』というふうに言いましたね。その不測の事態というのは、つまりそうなったら私は解散打たなきゃいけないけれども、公明党が協力しない中の解散やめてくれと、自民党内がもう大荒れになるから、それが分かってるから。で、一番最後の『私は自分自身を客観的に見ることができる』、そういうことは全部私はちゃんと見れてるんだから、だから辞めるんだと。『あなたそんなこと知らないでしょ』、それがこの福田さんの真意だったということなんですよね」
山本浩之
「なるほど。だけど1カ月ほど前ですよ、内閣改造やったばかりですよね」
青山繁晴
「ええ。おっしゃる通りなんですね。で、内閣改造、この『アンカー』で実は1つ理由、説明しましたけど、ほんとは2つ理由がありました。まずその1つめの理由からもう一度おさらいしますとね。このフリップを見ていただくと、いま注目の麻生さんと、それから公明党の北側一雄幹事長、2人出てますね。で、何となくこの写真は何か仲悪そうに見えてますけど、これは写真と、あるいはフリップと逆で、この麻生さんは公明党の北側幹事長ととっても仲がいいんです。で、福田さんはそれを聞きつけて、その反乱を起こしてる公明党を説得してもらおうと思って、麻生さんをあえて幹事長に起用したわけですけれども、麻生さんはこれ前にも『アンカー』で申しましたが、自立した判断で動くタイプの政治家なので、今回は公明党の言うことをほとんど丸呑みして聞かないと総選挙に勝てないから、だから総理申し訳ないけど、公明党を説得するのは無理ですということがあったので、まず1つめのこの内閣改造、党役員人事の目的というのは、それで潰れたわけですね」
青山繁晴
「で、実はもう1つありました。もう1つはこの絵をちょっと見ていただきたいんです。ここに福田総理と、それから福田さんが今回大臣に起用した野田聖子さん、そしてその後ろに亡霊のように小泉さんが写ってますけど(一同笑)、また出たか小泉さん、ということだと思うんですけど、これ実はこの『アンカー』で何度も申しましたが、最近の福田さんの唯一の心許したアドバイザーっていうのは、意外にも小泉さんだったんですね」
山本浩之
「ああ、そういうお話ありましたね」
青山繁晴
「はい。小泉さんがアドバイザーなのに、なぜこないだの内閣改造で郵政民営化造反組を入れたのかと。実はアドバイザーじゃないんじゃないかっていうお問い合わせのメールもいただきましたけど、いや、依然としてアドバイザーなんです。これ実は小泉さんが仕掛けたことなんです。って言いますのは、郵政民営化の造反組をこうやって入れたのには、いわば小泉さんなりのギャンブルがあってですね、まあ小泉さんはそれを楽しんでるようですけど、そのギャンブルというのはですね、実は今回、ずっとみんなが苦しんでるのは参議院で与野党が逆転してるからですけれども、それをもう一度ひっくり返すようなギャンブルがあり得ると。と言うのは、参議院で与野党の差、意外にそんなに多くないと。参議院での与党、民主党側と参議院での野党に回ってる、野党っていうか少数派に回ってる自民党の差がそんなにないっていうことに着目してですね、国民新党という党がありますね。いま民主党と参議院で統一会派、組んでるんですけど、参議院議員4人いらっしゃるんです。皆さんご承知の通り、国民新党というのはもともともうゴリゴリの自民党で、ただ郵政民営化に反対して、いま民主党と組んでるだけですね。で、いわば小泉さんはその国民新党への誘い水として、野田聖子さんの入閣を福田さんと決めて、野田さんを入閣させた。そしてそれに加えて、さらに皆さん、この総理辞任の前に1つ大騒ぎありましたね。ヤマヒロさん、覚えてますね?」
山本浩之
「ん?総理辞任の前?」
青山繁晴
「ありましたね、それは参議院の民主党……」
山本浩之
「ああ、あの改革クラブ!はいはい」
青山繁晴
「例の改革クラブが……」
山本浩之
「もう遠い昔のような(一同笑)。はいはい、ありましたね」
杉本なつみ
「姫井さんですね」
青山繁晴
「遠い昔……(笑)。ついこないだなんですが。いま姫井さんの名前が出ましたが、姫井さんがもし行ったり来たりしなければですね、あの5人と、それからそのあとにもし国民新党が続けば、実は参議院の再逆転まであとたった2人になってたんです」
山本浩之
「ええ、ええ、ええ」
青山繁晴
「で、実はそのたった2人の民主党の参議院議員に、すでに自民党は声をかけてます」
一同
「えっ(驚き)」
青山繁晴
「いま名前は言いませんけども、実は内閣改造にはもう1つ、小泉さんのそういう隠れたギャンブルがあったんですね。ところが何と、あろうことか、あの姫井さんのいわば出戻り……、出戻りっていうのは良くないですね」
山本浩之
「出てませんからね」
青山繁晴
「行ったり来たりによってですね、出戻りはちょっと撤回しますが、その姫井さんの、はっきり言うとわけのわからない行動によって、実はまたちょっと足りなくなって、その改革クラブや国民新党もしゅんとしちゃったんです、水面下でもですね。それを福田さんは見てて、ああ、これはもう臨時国会始めるまでにはとにかく間に合わないから、もう辞めてしまえとなったのが事実なんですね」
山本浩之
「じゃあ姫のご乱心がなかったら、そのシナリオ通りに進んでた可能性もあるってことですよね、大いに」
青山繁晴
「あります。そしてこれはまだ全部消えたわけではないですよね。今後、実は水面下の流れとしてまだありますね。はい。そしてこれも先週にお話ししたんですけれども、自民党は福田総理が辞めたあと、総裁選挙というものを民主党の代表選挙におそらくぶつけてくると申しました。その通りになってるわけですけども」
山本浩之
「なりましたねー」
青山繁晴
「逆に言うと、福田さんが9月1日に辞めようが来週に辞めようが、実は総裁選の日程というのは本当はもう裏で決まってたんです。ほとんどですね」
一同
「はあー」
青山繁晴
「それでその総裁選がどうなるかっていうことなんですけれども、それもさっきお話ありましたけれど、先週申した通りの、この4人がまあそれぞれキーパーソンになってます。それぞれ色の濃淡は少しずつ出つつありますけれども、今日はその来るべき総裁選をこういうキーワードでちょっとまとめてみました(手書きフリップ出す)」
山本浩之
「『前代未聞!総裁選のギャンブル化』!?」
杉本なつみ
「すごいタイトルですね」
山本浩之
「分かりました。このキーワードの詳しい中身については、このあと青山さんの解説を続けていただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、コマーシャル前に青山さんが出した2つめのキーワードが『前代未聞!総裁選のギャンブル化』でした。では引き続き解説をお願いします」
青山繁晴
「はい、じゃあこの4人の方々の顔、もう一度見てほしいんですけど、まず麻生さんですけど、もう出馬表明されてますし、大本命なのみんなお分かりですから、ま、麻生さんの話はそんなにもう今日はまだしなくていいと思うんですね。じゃあこの他の方がほんとに出るのか出ないのか、出たら勝てるのかっていうのがやっぱりいまの段階の最大の焦点ですよね」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「で、まず順番にこの谷垣さんから行くとですね、谷垣さん、まだ消極的なこと言われてますが、ほんとは出たいんです。出たいんですけれども、実はこの派閥の親分であるこの古賀さんが、あんた出てくれってことをちゃんと言ってくれてない」
一同
「はあー」
青山繁晴
「と言うのは、この総裁選挙のあとに、この古賀派がいわばさっき室井さんが言った通り、勝ち馬に乗らなきゃいけないから、立てるのがいいのか立てない方がいいのかって、まだ古賀さんが考えてるから、谷垣さん決められないっていう状況ですね」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「それから次にこの石原さんなんですけれども、石原さん、先週申しました通り、若手を頼んでですね、他派閥から推薦人をこう集めようとしてるんですけど、石原さんが困ってるのも、やっぱりこの人にちょっと困っててですね。それ山崎拓さん」
一同
「はあー」
青山繁晴
「石原さんは自分でいわばその、安倍さんに言わせたら『裏切り』と言われるぐらい、路線を変えて山崎さんとこに行ったんですけれども、山崎拓さんが山崎派として全部君を応援するよっていうふうに、はっきりなってくれない。もっとはっきり言うと、山崎派の中で甘利明さんていう前の経産大臣いますね。ああいう方々が不満を持ってて、なおかつ麻生さんの応援をしようとしてるんですね。だから石原さもそこでちょっと足を引っ張られてる。けれどもやっぱり出る方向だと思います。で、出れば若手の票はある程度やっぱり集めることになると思われます。で、いま一番元気よくやってるのは、皆さんもうお分かりでしょうけど」
山本浩之
「小池さんですよねー」
青山繁晴
「小池さんなんですね。で、小池さんは、これはもうある意味露骨にこの中川秀直さん、通称・中川シュウチョクさんが応援をしてて、で、これあの、中川秀直さんやあるいは小池さんの属してる町村派は今まで、さっきこれも室井さんがおっしゃってましたけどね、2代続けて安倍さん、福田さんという政権投げだし型総理を生んでしまったわけですから、今回はおとなしくしようと派閥段階で動かない。派閥段階で動かないなら、小池さんは動けないのか。そうじゃなくて、逆に派閥横断型ならやってもいいよっていう、いわばお墨付きをもらったようなもんですから、この小池さんは元気がある。で、元気がある上にですね、ここにさらに乗っかろうとしてるのが、この、もう皆さんお分かりだと思いますけど」
一同
「お、出てきた……また……(口々に)」
青山繁晴
「ギャンブラーの小泉さんなんですが、それで小泉さん、ほんとにちょっと面白がってるようなところが僕は感じられるんで、『前代未聞!総裁選のギャンブル化』と申したんですけれど、これですね、小泉さんに言わせるとですよ、小泉さんが周りに言ってることによるとね、いや、むしろ俺は党のため、国のためにやってるんだと。と言うのは、総裁選盛り上げる時に、これ分かりやすい対立になるじゃないかと。で、麻生さんはですね、麻生さんの経済政策っていうのは、松原さん詳しいですけどね、経済に。この麻生さんの経済政策って、要は財政出動、財政出動って言葉は難しいですけど、要は国が借金してでもカネを出して、景気をまず良くするんだって考え方ですね。で、皆さん、この小泉政権時代を思い出していただくと、竹中さんという人がいましたね。国が借金するのはもうやめましょうと。国がそういうお金出すのはやめて、その、民間、自分で立て直して下さいって考え方でしたね。で、そうすると小泉さんとしては、小池さんをそのシンボルにしたら、いわば国民にとって選択肢ができるしすごく盛り上がって、皆さん分かりますね、ギャンブルの賭場というのは、丁か半か2つに1つですね。小泉さんとしては『その総裁選が一番いいだろう、おまえら』っていうことを実は水面下で言ってて、小泉さんはそれを楽しんでると。で、もう1つ最後に言うとですね、じゃあこの中でどうするか、ちょっとうろうろしてる人がいて、これが安倍さんなんですね」
山本浩之
「安倍さん……」
青山繁晴
「安倍さんは麻生さんの方にも与したい気持ちはもちろんあります。それから実は小泉さんとの縁でこっちに行きたい気持ちもある。逆に言うと、この麻生さんと小池さんの間で、この安倍さんの取り合いにも少しなりかけてる気配がありますね」
青山繁晴
「で、あともう1つだけ付け加えて言うと、もし小池さんの動きが早すぎて女性候補として潰れた場合にだけ、この野田さんが代わりに出てくるってこともゼロではない」
山本浩之
「女性が2人っていうことは?」
青山繁晴
「女性2人はありません。僕はないと思います、はい」
山本浩之
「はい。で、最後に1つ聞きたいんですけど、ちょっと気が早いですけど、解散総選挙のタイミング、これはどういうふうになってるんでしょうか」
青山繁晴
「いや、これは全然気が早くなくて、国民にとって一番大事なところですが、もうそれははっきりしてて、このうちの誰にしろ新しい政権ができたら、その第1回めの内閣支持率、第1回めの世論調査でどういう結果が出るか。70%以上超えてきたら、臨時国会冒頭解散だってあり得ます。それから50%前後ぐらいに留まったら、それはご祝儀乗せてもそれぐらいだから、たとえば景気対策その他をしっかりやってからの解散総選挙で、年末以降までずれこんでいくことになると思います」
山本浩之
「なるほど、分かりました。今日はどうもお忙しいところを時間を割いていただきまして、ありがとうございました。また来週お願いします」
青山繁晴
「いえ、こちらこそありがとうございました(中継終了)」
山本浩之
「いまの話を伺って、松原さんいかがでしょう」
松原聡
「そうですね。あの、やはり総裁選挙のあり方としてね、やっぱり国民への分かりやすさってものすごく大事ですから、ここはもう青山さんの言った通りでね、やはり景気をともかく良くして、借金してでもいいからまず景気良くしようというね、麻生さんと、小泉さんの流れを汲んでね、小池さんなり石原さんかもしれませんよ、でもおそらく中川秀直さんが誰か1人選ぶでしょう、改革派から。その人はそうじゃないと、ここで歯を食いしばってお金を使わないで、それで結果的に景気良くなればいいんだと両者のね、対立、国民に分かりやすい対立にした方が、これは自民党のためでもあるしね、それから国民のためでもあると思うんですよ。ただね、もう1つはやはり公明党の存在で、選挙が近いとですね、もう自民党は公明党、それから創価学会の票がないともう勝てないという思いがあるとね、誰を総裁に選ぶかっていう時に、創価学会、公明党と一番上手にやれる人を選びたいなっていう思いがあるとすると、これは麻生さん。麻生さんと北側さんってもう飲み友だちですからね。で、福田さんとしては、今回公明党をもう少し麻生さんが抑えてくれると思ったんですね。そうしたらもう公明党の言いなりで、もうこれじゃテロ特措法も何も通らんぞというのがね」
山本浩之
「やっぱりそういうところなんですね」
松原聡
「辞任のきっかけになったような面もあるんで、そういう面からすると、実は麻生さんていうのは意外とね、選挙に近い議員さんの支持を、公明党と近いからっていうので通る可能性があるんですね」
山本浩之
「だけど室井さん、そうなってくると民主党が総裁選でさっぱり盛り上がらないわ、自民党はそんなにお祭りムードになってくるわ、になると、ずいぶん霞んじゃいますね」
室井佑月
「うーん。で、面白そうなんだよ、またね(笑。一同笑)。でも……」
山本浩之
「さっき言うてたんと違うやん。あんたさっき怒ってばっかりやった……(笑)」
室井佑月
「でもやっぱりあたし、意外とね、派手にやると今回は反発が出てくると思うよ」
山本浩之
「中から」
室井佑月
「中っていうか、国民から反発の声がどんどん挙がってくるような……」
松原聡
「だけどね、代表選をやれない民主党っていうののね、駄目さ加減が逆に派手な自民党の総裁選の裏で出てきますよね」
山本浩之
「浮き彫りになってきますからね」
松原聡
「そうそう。それを狙ってんのも間違いないんだな」
山本浩之
「以上、“ニュースDEズバリ”のコーナーでした」
____________________________内容紹介ここまで
先週のこのコーナーの最後に、「来週、拉致問題担当大臣の中山恭子さんのインタビューをお届けします」と予告があったので、私、楽しみにしてたんですが……。
そうかぁ、今日はもともと青山さんは休まれる予定で、ほんでそのインタビューのVTRだけ流す予定だったんですね。
ところが月曜日に福田首相のまさかの辞任表明があって、急きょ予定変更。インタビューは来週に回すこととし、で、青山さんが緊急出演されたということですね。
この件で青山さんの解説が聞けたのは嬉しかったですが、お身体の方は大丈夫でしょうか。心配です(T^T)
今度の総裁選で「総選挙に勝てる人」が選ばれるのは間違いないとして、国民感情で言えば、もはや大本命として馴染んでしまった麻生さんより、女性議員の小池さんの方が新鮮さはあるのでしょうか?
が、松原聡さんの言われるように、自民党が選挙に勝つには公明党、創価学会の協力が不可欠で、その線で考えていくと、やはり公明党とパイプが強い麻生さんを総裁に選ぶってことになるんでしょうかね。
石原さんや谷垣さんに比べれば小池さんは悪くはないと思います。外交とか強気でやってくれそうだし(中東に詳しかったり、あと以前よくテレビに出られてた頃は北朝鮮問題で北融和派を論破したり、頼もしかったものです)。
が、党内に敵も多そうだし、政権運営をちゃんとやれるのかな?という不安はありますね。あ、でも敵が多いのは麻生さんも同じ?
まあいずれにしても、まだ総裁選まで少し日にちがありますからね。ここまでのところは麻生さんが優勢みたいですが、前回(昨年)のこともありますからね〜(T^T)。短期間であれよあれよといううちに、また対立候補に票が流れてしまうってことはないんでしょうか……。
※拙ブログ関連エントリー/「アンカー」起こし
・こちらからどうぞ。
※参考リンク
・ON THE ROAD : Aoyama 's Daily Essay(青山繁晴さんのブログ)
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「はい」
山本浩之
「改めまして、すみません突然。どうぞよろしくお願いします」
青山繁晴
「いえいえ、よろしくお願いします。あのー、私事でちょっと申し訳ないんですけどね、今月に出る本があるのに、まだ原稿が3分の1もできてなくてですね、で、それを書くためにどっかでこの『アンカー』休もうと思って、実は福田さんは9月の第2週、つまり来週に辞めるだろうと思ってましたから」
一同
「はあー(驚き)」
青山繁晴
「今週がわずかな隙だと思ってですね、それであの『アンカー』お休み、いただいたんですけど、こういうことになりまして、あの、原稿はできてないわ、寝てないわ、食べてないわ、電話の山だと……(苦笑)」
山本浩之
「うわー。そういう状況の中で……」
青山繁晴
「いえいえ」
山本浩之
「だけど2週めだと思っていた、ということは……」
青山繁晴
「あの、ええ、先週……。どうぞ」
山本浩之
「先週の話は実はコマーシャルが明けてから、皆さんにもいっしょにご覧いただきたいと思うんですけれども、このあとですね、福田政権の退陣の裏側、そして自民党総裁選に関する最新の動きなど、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「はい。今日は本来なら、青山さんに取材をしていただいた中山恭子拉致担当大臣のインタビュー内容をお送りする予定だったんですが、福田総理の辞任表明がありましたので、急きょ生中継で東京のスタジオから、“ニュースDEズバリ”のコーナーをお送りしたいと思います。青山さん、どうぞよろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。よろしくお願いします。その中山恭子さんなんですが、次の総理が誰になってもですね、拉致問題っていうのはやっぱりとても大事なことですから、場合によっては新内閣になっても、拉致問題担当大臣として中山恭子さんは留任されるかもしれません。それからすでに行ったインタビュー収録の中で、総理が誰であろうと拉致問題解決のために何が原則として大事なのかってことを、しっかり話されてますんで、来週以降に必ず皆さんにお届けしようと、放送しようと思います」
山本浩之
「はい、分かりました。さて、この福田総理の辞任劇なんですけれどもね、実は青山さんが先週の放送の中で、今回の辞任劇を予言するような内容を話されましたよね。まずはその先週の放送内容を振り返ってみたいと思います」
……………………VTR開始(先週8/27放送分)……………………
青山繁晴
「……解散権持ってるのは総理だといっても、自分だけ言っててもできないんですよ。(中略)解散総選挙を福田さんができるわけないから、これは福田さんの辞任につながっていき……(以下略)」
杉本なつみ
「はい。政権の投げだし、そして自民党総裁選へと」
青山繁晴
「……ここが肝心なところで、この4人の名前というのはですね、こういう人が出るかもしれないという話だけだったら、報道番組ですし、こんなことは言いません。……(以下略)」
青山繁晴
「……(ある若手議員が)この石原さんに、『俺出るから、総裁選は意外に近いから俺出るから、あんた派閥が違うけど頼むよ』ってことを現に言われたと(以下略)……」
※詳細を知りたい方は先週分の起こしをご覧下さい。
……………………VTR終了(先週8/27放送分)……………………
山本浩之
「あの、青山さん、ご自身でお聞きになって、というか、ご覧になっていかがですか」
青山繁晴
「いや、ま、そうですね(笑)。占い師じゃないので(一同笑)、当たった、当たらないの問題ではないんですけれども、まあ実際あの4人の方っていうのは、先週申した通り、何となく出るとかそういう感じじゃなくて、すでに派閥とか仲間に、総裁選は実は近いんだと。すなわち、ま、それイコール、総理辞めるってことですね。で、俺は出るから、あるいは私は出たいので、よろしく頼むってことを、上にも下にも話を通してました。それを確認してたので、ま、予想通りなんですけれども、あの、今日さっき申しました通り、その4人の方もですね、いずれも9月の第2週だと思ってたんですね。つまり来週。と言いますのは、臨時国会、本来は来週の金曜日、9月12日に始まるはずだったですから、その週の始まりぐらい、だから9月8日月曜日か9日火曜日ぐらいに総理は辞任するだろうというふうに、実は麻生さんも含めて、この4人の方も、それから実はさっき言った通り私もそう見てたわけですね。で、これを1週間早めて9月1日に辞任表明した。これあの、ヤマヒロさん、福田さんの何となくクセ、プライド感じるでしょう?」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「これ、しかも思い出しますよね。と言いますのは、皆さんまだご記憶だと思うんですけど、内閣改造やったばかりですけれども、あの内閣改造、党役員人事というのも、自民党の中では8月の4日か5日頃にやるという話になってたんですよ。そしたら総理が突然8月の1日、今回と同じですね、ちょっと早めて、まあ自分のプライドを満足させた。ですから今回の辞意表明、最後の最後も実は自民党内の分かる人は分かってた予想をちょっと裏切ってみせて、9月1日に辞意表明をして、ま、いわばイタチの最後っ屁のように(一同笑)、ま、プライドを見せたっていうところなんですね」
室井佑月
「それぐらいしてもいいよね。だってみんなさ、結局自分たちで選んだのに味方になってあげなかったんだもん、最後。そんぐらいの意地悪、いいよ(一同笑)」
山本浩之
「ま、だけどちっさい、人間が(一同笑)」
杉本なつみ
「わずかな抵抗ですね」
青山繁晴
「あの、次の総理選ぶ時にもですね、その人の個性ってやっぱり実は大事な条件になります。福田さんで言うと、福田さんは官房長官の時代もですね、たとえば内閣全体でもう決めてたこと、たとえば審議会をいつから始めるかというの決まってても、新聞がそれを先に書くと、もう無理をしてでも日にちを変える人だったですね」
一同
「へー(驚き)」
青山繁晴
「だから実は今回も、ま、そういうクセが出てしまった。人間、クセは変わらないので、今回の総裁選でも、ま、参考にしてほしいなというふうには思うんですね」
山本浩之
「はるほど。分かりました。で、その辞任のね、じゃあ真相はほんとのところは……」
青山繁晴
「辞任の真相も、実は先週の『アンカー』で言ったことと全く同じで、臨時国会が始まってしまえば、たとえば福田さんがブッシュ大統領に約束したインド洋の給油継続のためのテロ特措法の延長、それから福田さん自身が熱意を持ってた消費者庁の設置、そういうの全部参議院で民主党が反対して衆議院に戻ってくるんだけど、肝心な公明党は協力してくれないから、臨時国会が始まったら自分は行き詰まる。行き詰まるけど解散総選挙は打てない。どうしてかと言うと、公明党の協力なしの選挙になると自民党の中みんな反対するからと。それが真相で」
山本浩之
「やっぱりそれが真相ですね」
青山繁晴
「ええ。だから新聞、テレビでいろいろ、あれこれ言いすぎです。あの、視聴者、読者は見るたびにどれか分かんなくなると思いますが、実は総理自身がですね、辞意表明の記者会見で実ははっきり言ってるんですね。皆さん、ちょっとこのフリップを見ていただくと、ここに福田さんの言葉が出てます」
青山繁晴
「これってあの、分かる人はすぐ分かると思うんですね。この真ん中あたりに、『ひとごとのように、とおっしゃったが』っていう言葉があるから、ああ、これ例の会見の一番あとだと、皆さん分かると思うんですね(一同同意)。で、その部分だけがいわばネットでもメディアでも取り上げられてるんですけども、実はこうやって『総理、あなたいつもひとごとですね』と地方新聞の記者に聞かれたもんで、カッとなってですね、福田さんはその辞める理由について、ほんとのことをここで言ってるんですね。と言うのは、ちょっとこの2行めから見て下さい。私、読みますね。『私の先を見通すこの目の中には、決して順調ではない可能性がある』と。これ何を言ってるかというと、私は臨時国会始まったら何が起きるかちゃんと分かってるんだよと。国会始めたはいいけども、重要法案がみんな民主党とそれから公明党のせいで通らなくなるってこと、ちゃんと私は分かってるんだと。で、その下に『その状況で不測の事態に陥ってはいけない』というふうに言いましたね。その不測の事態というのは、つまりそうなったら私は解散打たなきゃいけないけれども、公明党が協力しない中の解散やめてくれと、自民党内がもう大荒れになるから、それが分かってるから。で、一番最後の『私は自分自身を客観的に見ることができる』、そういうことは全部私はちゃんと見れてるんだから、だから辞めるんだと。『あなたそんなこと知らないでしょ』、それがこの福田さんの真意だったということなんですよね」
山本浩之
「なるほど。だけど1カ月ほど前ですよ、内閣改造やったばかりですよね」
青山繁晴
「ええ。おっしゃる通りなんですね。で、内閣改造、この『アンカー』で実は1つ理由、説明しましたけど、ほんとは2つ理由がありました。まずその1つめの理由からもう一度おさらいしますとね。このフリップを見ていただくと、いま注目の麻生さんと、それから公明党の北側一雄幹事長、2人出てますね。で、何となくこの写真は何か仲悪そうに見えてますけど、これは写真と、あるいはフリップと逆で、この麻生さんは公明党の北側幹事長ととっても仲がいいんです。で、福田さんはそれを聞きつけて、その反乱を起こしてる公明党を説得してもらおうと思って、麻生さんをあえて幹事長に起用したわけですけれども、麻生さんはこれ前にも『アンカー』で申しましたが、自立した判断で動くタイプの政治家なので、今回は公明党の言うことをほとんど丸呑みして聞かないと総選挙に勝てないから、だから総理申し訳ないけど、公明党を説得するのは無理ですということがあったので、まず1つめのこの内閣改造、党役員人事の目的というのは、それで潰れたわけですね」
青山繁晴
「で、実はもう1つありました。もう1つはこの絵をちょっと見ていただきたいんです。ここに福田総理と、それから福田さんが今回大臣に起用した野田聖子さん、そしてその後ろに亡霊のように小泉さんが写ってますけど(一同笑)、また出たか小泉さん、ということだと思うんですけど、これ実はこの『アンカー』で何度も申しましたが、最近の福田さんの唯一の心許したアドバイザーっていうのは、意外にも小泉さんだったんですね」
山本浩之
「ああ、そういうお話ありましたね」
青山繁晴
「はい。小泉さんがアドバイザーなのに、なぜこないだの内閣改造で郵政民営化造反組を入れたのかと。実はアドバイザーじゃないんじゃないかっていうお問い合わせのメールもいただきましたけど、いや、依然としてアドバイザーなんです。これ実は小泉さんが仕掛けたことなんです。って言いますのは、郵政民営化の造反組をこうやって入れたのには、いわば小泉さんなりのギャンブルがあってですね、まあ小泉さんはそれを楽しんでるようですけど、そのギャンブルというのはですね、実は今回、ずっとみんなが苦しんでるのは参議院で与野党が逆転してるからですけれども、それをもう一度ひっくり返すようなギャンブルがあり得ると。と言うのは、参議院で与野党の差、意外にそんなに多くないと。参議院での与党、民主党側と参議院での野党に回ってる、野党っていうか少数派に回ってる自民党の差がそんなにないっていうことに着目してですね、国民新党という党がありますね。いま民主党と参議院で統一会派、組んでるんですけど、参議院議員4人いらっしゃるんです。皆さんご承知の通り、国民新党というのはもともともうゴリゴリの自民党で、ただ郵政民営化に反対して、いま民主党と組んでるだけですね。で、いわば小泉さんはその国民新党への誘い水として、野田聖子さんの入閣を福田さんと決めて、野田さんを入閣させた。そしてそれに加えて、さらに皆さん、この総理辞任の前に1つ大騒ぎありましたね。ヤマヒロさん、覚えてますね?」
山本浩之
「ん?総理辞任の前?」
青山繁晴
「ありましたね、それは参議院の民主党……」
山本浩之
「ああ、あの改革クラブ!はいはい」
青山繁晴
「例の改革クラブが……」
山本浩之
「もう遠い昔のような(一同笑)。はいはい、ありましたね」
杉本なつみ
「姫井さんですね」
青山繁晴
「遠い昔……(笑)。ついこないだなんですが。いま姫井さんの名前が出ましたが、姫井さんがもし行ったり来たりしなければですね、あの5人と、それからそのあとにもし国民新党が続けば、実は参議院の再逆転まであとたった2人になってたんです」
山本浩之
「ええ、ええ、ええ」
青山繁晴
「で、実はそのたった2人の民主党の参議院議員に、すでに自民党は声をかけてます」
一同
「えっ(驚き)」
青山繁晴
「いま名前は言いませんけども、実は内閣改造にはもう1つ、小泉さんのそういう隠れたギャンブルがあったんですね。ところが何と、あろうことか、あの姫井さんのいわば出戻り……、出戻りっていうのは良くないですね」
山本浩之
「出てませんからね」
青山繁晴
「行ったり来たりによってですね、出戻りはちょっと撤回しますが、その姫井さんの、はっきり言うとわけのわからない行動によって、実はまたちょっと足りなくなって、その改革クラブや国民新党もしゅんとしちゃったんです、水面下でもですね。それを福田さんは見てて、ああ、これはもう臨時国会始めるまでにはとにかく間に合わないから、もう辞めてしまえとなったのが事実なんですね」
山本浩之
「じゃあ姫のご乱心がなかったら、そのシナリオ通りに進んでた可能性もあるってことですよね、大いに」
青山繁晴
「あります。そしてこれはまだ全部消えたわけではないですよね。今後、実は水面下の流れとしてまだありますね。はい。そしてこれも先週にお話ししたんですけれども、自民党は福田総理が辞めたあと、総裁選挙というものを民主党の代表選挙におそらくぶつけてくると申しました。その通りになってるわけですけども」
山本浩之
「なりましたねー」
青山繁晴
「逆に言うと、福田さんが9月1日に辞めようが来週に辞めようが、実は総裁選の日程というのは本当はもう裏で決まってたんです。ほとんどですね」
一同
「はあー」
青山繁晴
「それでその総裁選がどうなるかっていうことなんですけれども、それもさっきお話ありましたけれど、先週申した通りの、この4人がまあそれぞれキーパーソンになってます。それぞれ色の濃淡は少しずつ出つつありますけれども、今日はその来るべき総裁選をこういうキーワードでちょっとまとめてみました(手書きフリップ出す)」
山本浩之
「『前代未聞!総裁選のギャンブル化』!?」
杉本なつみ
「すごいタイトルですね」
山本浩之
「分かりました。このキーワードの詳しい中身については、このあと青山さんの解説を続けていただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「えー、コマーシャル前に青山さんが出した2つめのキーワードが『前代未聞!総裁選のギャンブル化』でした。では引き続き解説をお願いします」
青山繁晴
「はい、じゃあこの4人の方々の顔、もう一度見てほしいんですけど、まず麻生さんですけど、もう出馬表明されてますし、大本命なのみんなお分かりですから、ま、麻生さんの話はそんなにもう今日はまだしなくていいと思うんですね。じゃあこの他の方がほんとに出るのか出ないのか、出たら勝てるのかっていうのがやっぱりいまの段階の最大の焦点ですよね」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「で、まず順番にこの谷垣さんから行くとですね、谷垣さん、まだ消極的なこと言われてますが、ほんとは出たいんです。出たいんですけれども、実はこの派閥の親分であるこの古賀さんが、あんた出てくれってことをちゃんと言ってくれてない」
一同
「はあー」
青山繁晴
「と言うのは、この総裁選挙のあとに、この古賀派がいわばさっき室井さんが言った通り、勝ち馬に乗らなきゃいけないから、立てるのがいいのか立てない方がいいのかって、まだ古賀さんが考えてるから、谷垣さん決められないっていう状況ですね」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「それから次にこの石原さんなんですけれども、石原さん、先週申しました通り、若手を頼んでですね、他派閥から推薦人をこう集めようとしてるんですけど、石原さんが困ってるのも、やっぱりこの人にちょっと困っててですね。それ山崎拓さん」
一同
「はあー」
青山繁晴
「石原さんは自分でいわばその、安倍さんに言わせたら『裏切り』と言われるぐらい、路線を変えて山崎さんとこに行ったんですけれども、山崎拓さんが山崎派として全部君を応援するよっていうふうに、はっきりなってくれない。もっとはっきり言うと、山崎派の中で甘利明さんていう前の経産大臣いますね。ああいう方々が不満を持ってて、なおかつ麻生さんの応援をしようとしてるんですね。だから石原さもそこでちょっと足を引っ張られてる。けれどもやっぱり出る方向だと思います。で、出れば若手の票はある程度やっぱり集めることになると思われます。で、いま一番元気よくやってるのは、皆さんもうお分かりでしょうけど」
山本浩之
「小池さんですよねー」
青山繁晴
「小池さんなんですね。で、小池さんは、これはもうある意味露骨にこの中川秀直さん、通称・中川シュウチョクさんが応援をしてて、で、これあの、中川秀直さんやあるいは小池さんの属してる町村派は今まで、さっきこれも室井さんがおっしゃってましたけどね、2代続けて安倍さん、福田さんという政権投げだし型総理を生んでしまったわけですから、今回はおとなしくしようと派閥段階で動かない。派閥段階で動かないなら、小池さんは動けないのか。そうじゃなくて、逆に派閥横断型ならやってもいいよっていう、いわばお墨付きをもらったようなもんですから、この小池さんは元気がある。で、元気がある上にですね、ここにさらに乗っかろうとしてるのが、この、もう皆さんお分かりだと思いますけど」
一同
「お、出てきた……また……(口々に)」
青山繁晴
「ギャンブラーの小泉さんなんですが、それで小泉さん、ほんとにちょっと面白がってるようなところが僕は感じられるんで、『前代未聞!総裁選のギャンブル化』と申したんですけれど、これですね、小泉さんに言わせるとですよ、小泉さんが周りに言ってることによるとね、いや、むしろ俺は党のため、国のためにやってるんだと。と言うのは、総裁選盛り上げる時に、これ分かりやすい対立になるじゃないかと。で、麻生さんはですね、麻生さんの経済政策っていうのは、松原さん詳しいですけどね、経済に。この麻生さんの経済政策って、要は財政出動、財政出動って言葉は難しいですけど、要は国が借金してでもカネを出して、景気をまず良くするんだって考え方ですね。で、皆さん、この小泉政権時代を思い出していただくと、竹中さんという人がいましたね。国が借金するのはもうやめましょうと。国がそういうお金出すのはやめて、その、民間、自分で立て直して下さいって考え方でしたね。で、そうすると小泉さんとしては、小池さんをそのシンボルにしたら、いわば国民にとって選択肢ができるしすごく盛り上がって、皆さん分かりますね、ギャンブルの賭場というのは、丁か半か2つに1つですね。小泉さんとしては『その総裁選が一番いいだろう、おまえら』っていうことを実は水面下で言ってて、小泉さんはそれを楽しんでると。で、もう1つ最後に言うとですね、じゃあこの中でどうするか、ちょっとうろうろしてる人がいて、これが安倍さんなんですね」
山本浩之
「安倍さん……」
青山繁晴
「安倍さんは麻生さんの方にも与したい気持ちはもちろんあります。それから実は小泉さんとの縁でこっちに行きたい気持ちもある。逆に言うと、この麻生さんと小池さんの間で、この安倍さんの取り合いにも少しなりかけてる気配がありますね」
青山繁晴
「で、あともう1つだけ付け加えて言うと、もし小池さんの動きが早すぎて女性候補として潰れた場合にだけ、この野田さんが代わりに出てくるってこともゼロではない」
山本浩之
「女性が2人っていうことは?」
青山繁晴
「女性2人はありません。僕はないと思います、はい」
山本浩之
「はい。で、最後に1つ聞きたいんですけど、ちょっと気が早いですけど、解散総選挙のタイミング、これはどういうふうになってるんでしょうか」
青山繁晴
「いや、これは全然気が早くなくて、国民にとって一番大事なところですが、もうそれははっきりしてて、このうちの誰にしろ新しい政権ができたら、その第1回めの内閣支持率、第1回めの世論調査でどういう結果が出るか。70%以上超えてきたら、臨時国会冒頭解散だってあり得ます。それから50%前後ぐらいに留まったら、それはご祝儀乗せてもそれぐらいだから、たとえば景気対策その他をしっかりやってからの解散総選挙で、年末以降までずれこんでいくことになると思います」
山本浩之
「なるほど、分かりました。今日はどうもお忙しいところを時間を割いていただきまして、ありがとうございました。また来週お願いします」
青山繁晴
「いえ、こちらこそありがとうございました(中継終了)」
山本浩之
「いまの話を伺って、松原さんいかがでしょう」
松原聡
「そうですね。あの、やはり総裁選挙のあり方としてね、やっぱり国民への分かりやすさってものすごく大事ですから、ここはもう青山さんの言った通りでね、やはり景気をともかく良くして、借金してでもいいからまず景気良くしようというね、麻生さんと、小泉さんの流れを汲んでね、小池さんなり石原さんかもしれませんよ、でもおそらく中川秀直さんが誰か1人選ぶでしょう、改革派から。その人はそうじゃないと、ここで歯を食いしばってお金を使わないで、それで結果的に景気良くなればいいんだと両者のね、対立、国民に分かりやすい対立にした方が、これは自民党のためでもあるしね、それから国民のためでもあると思うんですよ。ただね、もう1つはやはり公明党の存在で、選挙が近いとですね、もう自民党は公明党、それから創価学会の票がないともう勝てないという思いがあるとね、誰を総裁に選ぶかっていう時に、創価学会、公明党と一番上手にやれる人を選びたいなっていう思いがあるとすると、これは麻生さん。麻生さんと北側さんってもう飲み友だちですからね。で、福田さんとしては、今回公明党をもう少し麻生さんが抑えてくれると思ったんですね。そうしたらもう公明党の言いなりで、もうこれじゃテロ特措法も何も通らんぞというのがね」
山本浩之
「やっぱりそういうところなんですね」
松原聡
「辞任のきっかけになったような面もあるんで、そういう面からすると、実は麻生さんていうのは意外とね、選挙に近い議員さんの支持を、公明党と近いからっていうので通る可能性があるんですね」
山本浩之
「だけど室井さん、そうなってくると民主党が総裁選でさっぱり盛り上がらないわ、自民党はそんなにお祭りムードになってくるわ、になると、ずいぶん霞んじゃいますね」
室井佑月
「うーん。で、面白そうなんだよ、またね(笑。一同笑)。でも……」
山本浩之
「さっき言うてたんと違うやん。あんたさっき怒ってばっかりやった……(笑)」
室井佑月
「でもやっぱりあたし、意外とね、派手にやると今回は反発が出てくると思うよ」
山本浩之
「中から」
室井佑月
「中っていうか、国民から反発の声がどんどん挙がってくるような……」
松原聡
「だけどね、代表選をやれない民主党っていうののね、駄目さ加減が逆に派手な自民党の総裁選の裏で出てきますよね」
山本浩之
「浮き彫りになってきますからね」
松原聡
「そうそう。それを狙ってんのも間違いないんだな」
山本浩之
「以上、“ニュースDEズバリ”のコーナーでした」
____________________________内容紹介ここまで
先週のこのコーナーの最後に、「来週、拉致問題担当大臣の中山恭子さんのインタビューをお届けします」と予告があったので、私、楽しみにしてたんですが……。
そうかぁ、今日はもともと青山さんは休まれる予定で、ほんでそのインタビューのVTRだけ流す予定だったんですね。
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が、松原聡さんの言われるように、自民党が選挙に勝つには公明党、創価学会の協力が不可欠で、その線で考えていくと、やはり公明党とパイプが強い麻生さんを総裁に選ぶってことになるんでしょうかね。
石原さんや谷垣さんに比べれば小池さんは悪くはないと思います。外交とか強気でやってくれそうだし(中東に詳しかったり、あと以前よくテレビに出られてた頃は北朝鮮問題で北融和派を論破したり、頼もしかったものです)。
が、党内に敵も多そうだし、政権運営をちゃんとやれるのかな?という不安はありますね。あ、でも敵が多いのは麻生さんも同じ?
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Comments
「そうかね。ちが、全然違うよ! あの、政策とか・・・」
ですね。
それにしても青山さんの新刊の締め切りに合わせたかのように辞任して青山さんの仕事を増やす福田さん。
ホントにこの人のKYは神がかっています。
ナベツネとかと同じ。
早く死ねばいいのに。
あったやに聞いていますが、野田議員の主張
には少しバイアスがかかったところが有ります。本当は何を守りたいのでしょうか?
室井さんと山本さんの発言には、テレビメディア関係者の思い上がりがにじみ出ていますね
自民党に投票するのは騙されて投票しているわけではなくて、今の自民党でも他政党よりはマシだとゆう判断からではないでしょうか?
逆に民主党に投票する人間の方が騙されてる人間が多いような気がします。
室井さんなんかは小沢好きの民主党支持みたいですけど、どこまで民主党の政策だとかを理解しているのか疑問に思います。
国民を騙し続けているメディア関係者にはこういった発言をしてほしくないです。
もちろん東京のメディアよりは多少はましだと思いますが。
そうですかぁ?
山本さんは、テレビ側の人間だし確かに思い上がりがあると思う時がわたしにもありますが、室井さんは、結構一視聴者の視点を維持してると思いますよ。しかも、この番組(このコーナー?)のおかげか影響か、とても勉強してると思うし、鋭い視点を持っていると思います。
たぶん、室井さんはネット等で勉強されているのではないでしょうか?
その裏付けが、
>>「そうだよねー。でも騙されちゃったりするのかな、テレビでいっぱい……(笑)」
のセリフになっているんじゃないでしょうか?
つまり、テレビをほとんど唯一の情報源としてしかもそれを疑って見る事を思いたちもしない人達(しかもそう言う人達ってまだまだ国民の大部分だお思います)に対する批評だと思ったのですが...
とにもかくにも、今回は麻生さんになって欲しい。
得てして期待の大きい人は失敗する時が多いけど(徳川慶喜みたいに)、それよりも「飛車可愛くて王様とられ、ヘボ将棋」見たいにはなって欲しくない。
と書かれておられますが、小池さんを支持している中川さんは移民国家推進派ですので私は小池さんでもキツイかなと思います。
そもそもああいった一連の発言をするなら民主党に関しても触れないとフェアじゃないでしょ
それに勉強してたらこの発言はないでしょ。
>今度の総裁選で「総選挙に勝てる人」が選ばれるのは間違いないとして、国民感情で言えば、もはや大本命として馴染んでしまった麻生さんより、女性議員の小池さんの方が新鮮さはあるのでしょうか?
自分もそう思ってたんですよ。ところが今朝の「とくダネ」の世論調査、1500人ぐらいへのアンケートなのですが、「小池VS小沢」になったらどちらを選ぶ?「麻生VS小沢」になったらどちらを選ぶ?という設問で、前者は「小池45%小沢55%」後者は「麻生55%小沢45%」となって(数字は少しいい加減です)、小池首相より麻生首相のほうが選挙に勝てそうという結果でした。小池さんは防衛大臣を変な辞め方をしたし、それが影響しているのかも・・・?
小池さんの総理はあまり賛成しません。
彼女は小沢氏から始まって、小泉氏など時の権力者にすり寄って、
キャリアアップしてきた人です。
なんだか許せないですねぇ〜。
毎日読ませていただいているばかりですが、本日コメントデビューです☆
今月号の「正論」に、今の自民党は保守2割、ノンポリ6割、親中2割とあって、わかっていたけどこうもはっきり書かれて、どーんと落ち込みました。
民主党という選択肢はくっくりさん同様あり得ないので、正直投票したい党がない!というところです。比例で自民党と書いてどんな連中を「救命」するかと思うとかなり怖い。
平沼新党が立ち上がったら(城内さんのブログや関岡英之さんとの対談などを見るとかなり期待できそう!)即!!ですが、とりあえず今回は麻生さんガンバにかけるっきゃないですね〜。
中川昭一さんも彼の応援隊だし。
公明党ときっぱり別れるのが一番勝てる手だと思うんですが。
エントリーと違う内容で恐縮なのですが、昨日NHKで放送された「その時歴史が動いた」ご覧になりましたか?
昭和天皇がまるで戦争の責任を取らず、天皇の地位に留まったかのような悪質な印象操作で思わず画面に怒りを爆発させてしまいました(汗)。
NHKは公平ではないと知りつつも、実際にあまりにも偏った、あるいは意図的に真実を隠した放送を見ると呆れてしまいます。
お邪魔しました。
子供の頃から受けてきた日本の教育、メディアからの情報を信じてそれを疑わない。
疑ってみても根本的に考え方が変わるまで至らない。
やっぱり今まで信じてきたもの、考え方を否定することは時間とエネルギーが必要なんだと思います。ましてや自分から知識を得ようと思っていない人は尚更時間がかかります。
それでも、おや?おかしいぞ?と思うことが積み重なって、真実に近づいていくのでしょう。
問題は日本を取り巻く状況がその緩やかさを許容してくれないことです。
痛みを伴わない早急なパラダイムシフトは果たして可能なのでしょうか・・
麻生 35%
小泉 15%
小池 9%
以下略。
今回の件とは別件ですが麻生さんが新内閣の役員になっていましたけど半年前からそういう話があり、今度協力しないなら去年の選挙のようになるぞと森元首相から言われていたそうです。
今の経済状況では麻生氏でも苦しいでしょうが、解散までに経済をよくできるか、「ご祝儀」で支持率がどれだけ上げることができるかでしょうね
貴重なご意見ありがとうございます。
確かに室井さんは、多数派に属する人だとは思います。しかし、わたし自身も含めて多数派の中の変わりつつある人だと思うのです。
昔の室井さんの言っていた事と最近の室井さん言っている事が大きな隔たりを持って違う事がよくあります。
そう言う室井さんを見るに付け、「ああ、室井さんもいろいろと調べてるんだなあ。(たぶん青山さん等との薫陶もあり)」と思い、だんだん変わってきてるなと思う訳です。
なぜそう感じるかと言うと、結構室井さんの変化の仕方が、わたしのかつての変化(リベラル→保守ヘ向けて努力中)の仕方によく似ているからです。
そう言う前提で、わたしが室井さんの発言を見聞きしたとき、室井さんは、反自民・親民主党の発言をしている訳ではなく、保守本流の本来のあり方から離れすぎた日本の政権党・自民党に腹を立てていると思います。そして、保守本流を考えた場合、おかしくなった自民党にしか選択肢がない、と言うジレンマに怒ってると思うのです。
あくまでもわたしの個人的な見解ですが。。。
麻生さんがまだ何をやりたいのか見えてこないとか、従来型のバラマキ政治になるなど、まだ正式立候補もしてないのに想像だけで放送してるのは、テレ朝お前だ!と言いたいです。
あんなにはっきり政策述べているのに以前の総裁選から、それを取り上げないで、麻生さんで決まっている!と茶番劇総裁選だとイメージをつけるマスゴミには怒り心頭です!
いつも個別にレスを差し上げられず申し訳ありません<(_ _)>
小池さんの出馬は雲行きが怪しくなってきましたね。山本一太さんとか、思ってもみなかった名前も出てきてますが、もしかして小池つぶしでしょうか?
反鼻さん:
ご指摘ありがとうございました。修正しておきました。対応が遅れましてすみません(^^ゞ
sssさん:
室井佑月さんについては私もあなたとほぼ同意見で、毎週番組を起こさせていただいている立場から見ますと、室井さんは昔に比べるとすごく「マトモ」になったなぁと感じますし、事前にある程度知識というか情報を仕入れてきてるのも分かります(もしかしたらネットではなく別の出演番組から、かもしれませんが)。室井さんの「テレビに騙されるな」というメッセージはほんとにその通りだと思いました。郵政民営化の選挙の時も、テレビが小泉フィーバーに乗っかって、多くの国民もまた乗せられてしまいましたから(私もきっとその1人)。
おれんじさん:
どうせそんなこったろうと思って、全く見ませんでした。他に今年もいろいろ終戦特集をやってたみたいですが、一切見ませんでした。というか、もうNHKは長いこと、ニュースぐらいしか見てません。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2008/09/03/01.html
と言うことは古賀と野中の支持する候補はダメってことですね
石破茂、山本一太、棚橋康文など若手からも手が挙がりましたね。
さて、誰が総理になれるでしょうか?
「代表選」すら出来ないマスコミ対策で忙しい民主や公明はこの後どうするでしょう楽しみですね?
北朝鮮が、テポドンミサイルの発射準備とも受け取れる行動をしているもよう。
関係筋によると、衛星写真に、発射基地にテポドンミサイルが据えつけられていることを示す映像が映っているという。
政府筋は「現時点では、差し迫った状況にあるとは考えていない」と述べている。
一方、朝鮮労働党筋は、FNNに対し「9日の北朝鮮建国60周年記念日を前にミサイルを打つ準備をしている」と述べている。
(09/05 18:39)
http://www.fujitv.co.jp/safe/red_mpl/common/frame/fnnFrame.cgi?MD=n&URL=http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00140012.html
向こうも花火の打ち上げ準備で忙しいみたいですけどね
室井さんが変わりつつあるという点ではおっしゃる通りかもしれません。
私は残念ながら番組をTVで見ることが出来ないため、その場のニュアンス(空気)がわからないのですが、くっくりさんのブログをずっと読んでいると最近青山さんが、室井さんの意見を肯定する機会が増えたように思えます。
室井さんに限らず、たとえばアンカーを見ている視聴者の方たちも考えるきっかけを得られているのだと思います。
TVや書籍できっかけを与えてくれる青山さん、ブログできっかけを与えてくれるくっくりさん、情報発信されている方たちを私は尊敬します。
私も何かしたいと思っているのですが、ブログなどは文才のない私にはハードルが高くて、なかなか発信する側に立てません。
せいぜい周りにいる人たちにさりげなく囁く程度です。
男性が支持しないんじゃないでしょうかね。
今回、記事の一部を無断で拝借させていただきました。
http://gushou.blog51.fc2.com/blog-entry-167.html
どうか、ご容赦くださいませ。
ほとんどの男性は女性だからとか男性だからとか考えません。
より自身にとって納得の行く政治をしてもらえるかどうかなのです。
性別にこだわるのは女性に多いのではと感じます。
アメリカの予備選見てても…
しかし、そもそも与党のトップ(=次期首相)選びを何でギャンブルにする必要が有るの?それも、元首相が。
結構ふざけた話だと思うが、「ミスター義憤」こと青山氏が怒らないのは不思議だ。