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中国武装警官が日本人記者らを拘束・暴行

 今日はちょっと短めに。
 つーか今、仕事がお盆進行中で、いつ更新できるかわからんって状態なんですわ。だからちょっとでも時間があるうちに更新しときます(^_^;
 (あ、水曜「アンカー」青山さんコーナーは別格。がんばってやります)

 日本テレビや東京新聞の記者らが武装警察官に拘束され暴行された事件ですが、「やっぱり中国やなぁ」とため息をつかれた方、多いんじゃないでしょうか。
 
中国・ウイグル自治区でNNN記者一時拘束(日テレNEWS24 8/5 12:35)
 中国・新疆ウイグル自治区で起きた警察施設の襲撃事件で、警察当局がメディアの排除に乗り出し、取材していた日本テレビ中国総局・勝田真司記者ら日本のメディア関係者も一時、拘束され、暴行を受けた。
 勝田記者は新疆ウイグル自治区カシュガルの事件現場付近で、激しい取材妨害を受けているメディアを撮影していたところ、2〜3人に羽交い締めにされ、髪の毛をつかまれて、武装警察と公安警察の国境警備隊の建物の敷地内に連れ込まれた。そこで地面にしゃがまされ、顔を地面に押しつけられ、腕をねじり上げられた。さらに顔を2〜3発殴られた。その後、「動くな」「しゃべるな」「電話に出るな」と命じられ、何の説明も受けないまま、その場に立っていた。勝田記者のほかにも日本の新聞社のカメラマンと香港メディアの関係者が拘束されていた。約2時間後、公安警察の私服警官が現れて解放され、滞在先のホテルで事情を聴かれた。
 今後、あらためて地元政府などから事情説明が行われる予定。

「暴行受ける理由ない」 武装警官に憤り 本紙記者ら拘束で(東京新聞8/5 18:09)
 【カシュガル=池田実】「暴行を受ける理由はなく、納得がいかない」。新疆ウイグル自治区カシュガルの事件現場を取材しようとしていた本紙カメラマンの川北真三記者(38)は武装警察官に対し、憤りをみせた。
 拘束されたのは、テロ事件発生から半日以上たった4日午後10時45分ごろ。カシュガルに到着し、トラックが突っ込んだ現場に向かっているところだった。
 現場では10人ほどの各国ジャーナリストが取材していたが、「突然、数人の武装警察官に取り囲まれ、そのまま身体の自由を奪われ、連れ去られた」。
 テロ事件現場からやや離れたところでは、取材中の日本テレビの記者も突然武装警察官に羽交い締めにされていた。
 川北記者は、脇腹をけられ、頭を足で踏み付けられた。またテレビの記者はあごなどを殴られたという。
 武装警察官はカメラマンらに対して撮影した内容について強く尋問。軟禁状態の間、彼らは辺境部隊内の敷地内で武装警察らが銃に実弾をこめる場面などを見ていた。
 一方、香港の記者は「拘束後、撮影していたテープを消された」と話している。

 日テレのニュースを見ましたが、勝田真司記者の撮った映像と音声がまさに決定的瞬間を捉えていました。

 武装警察官数人に取り押さえられた香港の男性ジャーナリストと女性ジャーナリストは、「なんで私達を逮捕するの?なんで私達を逮捕するの?どこに連れていくの?」
 通りの反対側でも、警察官に取り囲まれた人の姿が(東京新聞の記者?)。
 そして勝田記者の所にも警官が走ってきて……。

 あとは映像がなくて音声のみ。
 字幕スーパー&ナレーションになりますが、「ZERO」から起こし。

 内容紹介ここから____________________________

勝田記者
「OK、OK」

武装警察
「おい、行け!」

勝田記者
「(日本語で)ちょっと、私は…。ちょっと、ちょっと、ちょっと…」

武装警察
「行け、行け、行け。行くんだ!全員行くんだ!」

 ナレーション:
 勝田記者は武装警察の中庭のような所まで連行された。
 そして地面に顔を押し付けられ、後ろ手に縛られた。

 (遠くの方で「日本人でーす!」という男性の叫び声が聞こえる)

勝田記者
「(日本語で)日本人、日本人!(中国語で)私は記者です!記者だ!」

 ナレーション:
 日本の記者だと名乗った勝田記者。
 しかし警察は聞き入れず、勝田記者の顔面を殴りつけた。

勝田記者
「(中国語で)私は記者です。私は日本の」

武装警察
「(口々に)記者だから何だ!記者が何だ!このクソ野郎がまだ言うのか!

 ナレーション:
 勝田記者が連行された施設内には、
 先に拘束された香港メディアの記者がいた。

香港男性ジャーナリスト
「もう記者もたくさん死なせたんだろ?」

武装警察
「お前何だ!その態度は!!何だ、その態度は!!」

香港女性ジャーナリスト
「私達は言われる通りに協力したし、手も出してないし、私達はただ…」

武装警察
「まだ言うか?まだ言うか?動くなって言ってるんだ!」

勝田記者
「OK、OK、OK。(中国語で)私は大丈夫です。大丈夫です」

武装警察
「立て!全員動くな!ここで音を立てても外に漏れないんだぞ。政府に渡そうか?政府に…

 ナレーション:
 勝田記者たちはおよそ2時間にわたり、
 武装警察の施設に身柄を拘束された。

 ____________________________内容紹介ここまで

 で、その後の中国側の対応はこんなふう。

記者一時拘束で地元政府謝罪、事件の背景は(日テレNEWS24 8/5 20:28)
 メディア3社の記者団に対し、地元政府の当局者は「大変に申し訳ないことをした」と謝罪した。暴行した隊員が所属する武装警察の副隊長は「前日の事件で多くの犠牲者を出し、感情が高ぶっていた隊員たちが記者の身分をわからずに行った行為である。心情を理解してほしい」と述べた。

 地元政府の当局者は謝罪したそうですが、武装警察は――

武装警察、記者暴行で「おわび」=全面謝罪はせず−中国カシュガル(時事通信8/5 20:14)
 中国新疆ウイグル自治区カシュガルでの武装警察襲撃事件を取材していた日本人の記者とカメラマンが拘束され暴行を受けた問題で、同市の武装警察幹部は5日、市内のホテルで暴行を受けた記者と会い、「申し訳ない」とわびた。
 ただ、同幹部は部下が暴行に及んだ背景として「言葉の壁のほか、(記者という)身分が分からなかった」などと釈明。「(事件発生を受けた)警官の興奮した精神状態を理解してほしい」とも述べ、全面的な謝罪には至らなかった。

 武装警察幹部は本気で謝ってないですね。

 それにしても外国人相手にここまでやるか!?と。
 しかも「記者だと分からなかった」って嘘ばっかり。
 正当な手続きを踏んで取材をしていた記者をボッコボコ。
 日テレの勝田記者によれば、中国では取材中に拘束されることはよくあるものの、こんな暴行的な扱いはそうそうあるものじゃないと。

 やはり中国では(特に地方では)「報道の自由」という概念は存在しないのだなあと改めて感じるとともに、中国の武装警察ってのは中国人に対しても、このように日常的に暴行をしているんだろうなってことが忍ばれますね。

 日本政府の対応ですが、北京の日本大使館が5日午前、暴行に対する強い遺憾の意と、類似事件の再発防止を中国側に書簡で申し入れたところ、中国外務省の秦剛副報道局長が5日午後、「現地で起きたことは遺憾に思う」と日本大使館に表明したとのことです(共同通信8/5 20:11)。

 中国政府も北京五輪が間近でなければ、こんな迅速な対応はしませんよね。
 それどころか、「そんな事実はない!」と逆切れして、事件を闇に葬ろうとしたかもしれません。

 しかし日テレはともかく、東京新聞って中国寄りの発言がかなり多い新聞ですよね。中国に裏切られたような気分でいるんじゃないでしょうか。
 東京新聞の川北真三記者が言った「暴行を受ける理由はない」というのは、「中国様の意向に沿う報道に徹してきたんだから、暴行を受ける理由はない」ってことだったりして(^_^;

 ちなみにこの暴行事件のきっかけになったウイグルでのテロに関しては、中国の警察は他にも、日本人観光客の宿泊する現場向かいのホテルを訪れて一人ひとりのカメラをチェックし、事件の様子を収めた写真を削除させていたと(時事8/5 16:32)。たまりませんなぁ。

 あと私が気になったのは、今回のテロについて中国の警察当局が、ウイグル独立派組織「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」によるテロ計画を示唆する情報を事前に入手していたことを明らかにしたってことです(時事08/05 00:14)。

 何か変じゃないですか?だってこれ、「事前にテロの情報を得ていたけど、阻止できませんでした」って中国当局が告白したってことになりますよね?
 五輪開幕目前にこんなこと言われたら、選手団も観光客も、開会式に出席予定の各国VIPも、みんな不安に思うじゃないですか。
 なのに、何でこんなことをわざわざ発表する必要があったんでしょうか?

 まさかとは思うけど、実は今回のテロ事件は(も?)中共による自作自演で、ウイグル人弾圧の口実にしようとか、そんなことはないですよね?(T^T)

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Comments

このニュースを聞いた瞬間、
東京(トンキン)新聞の記者が暴行されたことについては、「ザマァ〜」ってチョッピリ思ってしまった私です。
(神様、お許しください)
お笑いお花畑 | 2008/08/06 10:14 AM
昨夜の報道ステーションでコメンテーターのおっさんが、「日本も東京オリンピックの時にはいろんな矛盾を抱えていて、諸外国から本当にオリンピック開催国としてふさわしいのかと言われていたところから、現在の復興・繁栄があることを・・・云々」っとかなんとか言ってましたが、なんていうか、もう、次元というかレベルが違いすぎるわけで・・・。
日本は、戦争が終わってオリンピック。中国は、共産党独裁政治が終わらないままオリンピック。この違いをなぜ誤魔化すのか、本当に腹立たしいです。
p | 2008/08/06 10:56 AM
神様は許されると思います。

しかし、神様朝日毎日TBS
もお願いします。
00 | 2008/08/06 10:58 AM
東京オリンピック当時、諸外国から開催国としてふさわしいか懸念されていたなんていうのは初めて聞きました。もしも本当にそんな非難や懸念があったら、それこそ国民一丸となってその問題を解決していたはずです。それくらいみんな一所懸命でしたから。
あの時の閉会式で初めて、戦い終えた選手が混然一体となってフィールドに姿を現したんですよ、それ以来閉会式は混沌としていいんだとなりました。
すらり | 2008/08/06 03:11 PM
暴行されたのは、朝日る新聞、侮日変態新聞ほど有名でなくとも、屈中度では決してひけを取らない東京新聞の記者。仲間に対してまで酷いことをする中共。
| 2008/08/06 03:39 PM
この事件知ってはいましたけどここまで酷いとは…。
この影響で毒餃子が出てきたのは気のせいでしょうかね。
その他 | 2008/08/06 07:41 PM
くっくりさん、こんばんは〜

夏休み進行、お疲れ様です。

福田の野郎、「安心実現内閣」だの、「国民目線」だのとほざいといてやっぱり中国目線でしたね。

1ヶ月も餃子問題をほったらかしとはどういゆ了見でしょうね?

やはり福田には中国に行って天洋食品の点心でチャイナルーレットがお似合いですかな?
腰抜け外務省 | 2008/08/06 09:04 PM
くっくりさん、いつもお疲れ様です。初めてコメントさせていただきます。

今日「ピンポン」でも東京オリンピックを開催するにあたって、日本も国民にマナーを守らせるためのガイドブックを出していた、などと言っていましたが、私はその時すでに高校生でしたから、よく覚えています。日本人が守るべきルールは「ステテコで外へ出ない」「道路に痰を吐かない」「きちんと列に並ぶ」といった程度のことでした。日本人は誰から教えられなくても、外国人が自国を応援するための横断幕を見ようが、同じ服を着て集団で大騒ぎしようが、決して暴れたりしませんでしたわ。他国の国歌に対しても敬意を払っていましたし、外国の選手に対しても惜しみない拍手を送っていましたよ。2002年のワールドカップの時と同じです。1964年当時の日本人だって、今の中国の国民とはレベルが違います。何故自国を貶めたいのですかねぇ。何故中国に対して無用な気遣いをするのですかねぇ。解せないことです。
Tokyoite | 2008/08/06 10:12 PM
普段から偏向や印象操作してるくせに、ちょっとでも自分たちの足かせになりそうなことがあると報道の自由がどうのこうのと煩いマスコミ。
こういう場面に遭遇した時こそ報道の自由のために戦え。
Naga | 2008/08/07 12:58 PM
くっくりさん、はじめまして。
記者暴行事件、当の東京新聞はどう書いているかとおもって紙面を見たら、
「情報公開と報道の自由が文明のバロメーターとご存じないのか。おっとっと、サミット直前、でも取材のロイター通信カメラマンを逮捕したのはわが国の警察であった。万国共通、権力者は人様ちをいじめたくなるものらしい」
だそうです。
自社の社員が暴行された(明らかに犯罪行為!)のに、この書き方は一体何なのでしょうか。
逮捕と暴行は全然違うというのに。
まったく倒錯した精神ですね。そこまでして中共をかばいだてするとは。
あーあ、だめだこりゃ。
たかちほ | 2008/08/07 11:03 PM

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