小沢代表が辞意を表明したわけですが
中日ドラゴンズが優勝した年は政変が起こると言います。
なるほど、夏の参院選で自民党が惨敗し、参議院は与野党が逆転してしまいました。そして続投を表明したはずの安倍総理が所信表明演説の直後に辞任という、前代未聞の事態も起こりました。
が、今年は中日がリーグだけでなくシリーズも制覇したせいでしょうか、これだけでは終わらなかった。*1
自民+民主(+公明)の大連立の話が出てきて(福田総理と小沢代表、どっちが持ちかけたのかは依然として不明)、それがぽしゃったら間髪入れずに小沢代表が辞意表明。
もうめちゃくちゃでござりまするがな〜(T^T)
*1 読者様からご指摘を受けました。中日は「リーグ制覇」はしていませんでした。「リーグ制覇」したのは巨人ですが、今年から「クライマックスシリーズ」なるものが導入され、中日はそれで優勝して日本シリーズへ進出したということです。訂正してお詫び申し上げます。巨人ファンの皆様、ごめんなさい。
なるほど、夏の参院選で自民党が惨敗し、参議院は与野党が逆転してしまいました。そして続投を表明したはずの安倍総理が所信表明演説の直後に辞任という、前代未聞の事態も起こりました。
が、今年は中日がリーグだけでなくシリーズも制覇したせいでしょうか、これだけでは終わらなかった。*1
自民+民主(+公明)の大連立の話が出てきて(福田総理と小沢代表、どっちが持ちかけたのかは依然として不明)、それがぽしゃったら間髪入れずに小沢代表が辞意表明。
もうめちゃくちゃでござりまするがな〜(T^T)
*1 読者様からご指摘を受けました。中日は「リーグ制覇」はしていませんでした。「リーグ制覇」したのは巨人ですが、今年から「クライマックスシリーズ」なるものが導入され、中日はそれで優勝して日本シリーズへ進出したということです。訂正してお詫び申し上げます。巨人ファンの皆様、ごめんなさい。
小沢さんの辞意表明、私はびっくりしたけど、ある程度は予見できてたみたいですね。
読売は「小沢氏は、最終的に連立を断念した場合は、代表を辞任する考えも周辺に漏らしており、成否によっては小沢氏の進退問題が浮上する可能性もある」(読売11/3 3:02)。
産経にも「小沢氏は代表を辞任しやしないか」という若手の声が載せられていました(産経11/4朝刊)。
それにしても――。
私のような、普段いちおうニュースはチェックするけど、いちいち深く物事を考えてない人間としては、いったい何がどうなってるのか、もうわけわからん(T^T)
特に週末は完全スイッチオフ状態で、昨日の日曜日も「たかじんのそこまで言って委員会」をいつものようにマターリと見てたんです(元防衛庁のシニカル太田さん、主張の是非はともかくキャラ的におもろすぎ!先週分だけどテキスト起こしされてる方がおられますので是非!)。
そしたらいきなりニュース速報が流れて、「小沢代表が辞意表明」ですもん。
日曜ぐらいゆっくりさせろよ!ってことで、あまりニュースも見ずに過ごしてしまいました。
今日になって新聞で辞意表明会見全文を見たわけですが……。
以下、産経ウェブからコピペ。「辞任」って書いてるけど、まだ辞めてませんからね。念のため。
・小沢氏辞任会見詳報(1)「けじめをつけるに当たり」 (1/2)
・小沢氏辞任会見詳報(1)「けじめをつけるに当たり」 (2/2)
・小沢氏辞任会見詳報(2)「中傷報道に厳重に抗議する」(1/2)
・小沢氏辞任会見詳報(2)「中傷報道に厳重に抗議する」(2/2)
・小沢氏辞任会見詳報(3)「辞職願を出そうと考えたのは昨日」(1/3)(質疑応答)
・小沢氏辞任会見詳報(3)「辞職願を出そうと考えたのは昨日」(2/3)(質疑応答)
・小沢氏辞任会見詳報(3)「辞職願を出そうと考えたのは昨日」(3/3)(質疑応答)
会見の中身にちょこっとツッコミ。
まず驚いたのがこのくだり。
・小沢氏辞任会見詳報(1)「けじめをつけるに当たり」 (2/2)
わちゃー。言っちゃったよこの人は。
代表にこんなこと言われちゃったら、民主党の議員さんたち、たまりませんよね。
次に驚いたのがマスコミ批判。
・小沢氏辞任会見詳報(2)「中傷報道に厳重に抗議する」(1/2)
これについては各社、一斉に反発してますね。
いくつか例をあげると――。
産経新聞は、「産経新聞では、党首会談以前から何度も単独インタビューを申し込んでいるが、断られ続けている。党首会談直後も記者たちの質問を受け付けなかった。これでは、老獪な自民党の情報戦に負けるはずである。メディアを非難する前に、『なぜ大連立は失敗したのか』を深く反省しなければ、小沢氏の政治力は急速に衰えるだろう」(産経11/5)。
毎日新聞は、「毎日新聞は両者の関係者の取材を踏まえ、国際貢献の恒久法を巡る福田、小沢両氏の合意などを正確に報じてきた。とりわけ『小沢首謀説』にかかわる記事は、情報源を明示し、双方の言い分を掲載している。『情報垂れ流し』や『世論操作』の意図が、あるはずもない。政治史に残る動きを、さまざまな情報を基に積極的に伝えるのは、報道機関の当然の責務と考える。小沢氏はメディア報道に事寄せて反論した。そこに、権力ゲームを長年にわたって続けてきた小沢氏の、政治家としての限界を垣間見る」(毎日11/5)。
また、小沢さんは特に名指しはしませんでしたが、「大連立は裏でナベツネが糸引いたんじゃないの」と疑惑真っ只中の読売新聞は、「党首会談は小沢氏の方から持ちかけたもので、『大連立』構想も小沢氏の提案だった、といった点は読売新聞も報道した。小沢氏の批判がこれを指すのであれば、『事実無根』などと批判されるいわれは全くない。いずれも首相周辺をはじめ多くの関係者が証言しており、確実な裏付けを取ったうえでの報道だ。(中略)報道内容を否定しなければ、小沢氏の党内での立場が苦しくなるという事情があるのだろうか」(読売11/5)。
ちなみに読売は、事態がこうなってもまだ「それでも大連立を目指すべきだ」と社説で主張してます(読売11/5)。
但し読売新聞に関しては、誹謗・中傷報道とまでは言えないとしても、またナベツネがどこまで関与したのかはひとまず置くにしても、1回目の党首会談以降、何かしらの意図を持って報道をしてきたのは、ちょっと考えれば素人でもわかることですから、ま、小沢さんが怒るのも無理はないのかも。
が、よくよく考えてみると、誹謗・中傷報道って言うけど、そんなのお互い様では?
つーか、小沢さん、安倍さんの100分の1も叩かれてないでしょ。政治とカネにまつわるいろんな疑惑も、あまり大きく報道されることなかったし。
安倍さんが総理だった期間はそりゃもうひどかった。小沢さんの言い回しを借りれば、ほとんどのマスコミが「安倍さんを政治的に抹殺し、自民党のイメージを決定的にダウンさせることを意図した誹謗・中傷報道」を繰り広げてたんですから。
それに小沢さん、会見で、「(民主党には)政権担当能力がない」「次期総選挙での勝利は大変厳しい」って言ってたでしょ。自分で民主党のイメージをダウンさせる発言してりゃ世話ないわ。
小沢さんの軌跡を新聞もテレビも盛んに振り返ってますが、「壊し屋」と呼ばれるのも無理のない話だなぁと改めて思いますね。
自民党を離れた後、新生党を作っては壊し、新進党を作っては壊し、自由党を民主党に合併させて、政権奪取の道筋をつけて、その後どんどん代表が替わって、ついに自分にお鉢が回ってきて(本当はなりたくてなったんじゃないだろうが)、対する安倍政権は年金問題やら政治とカネの問題やらが出てきて、というかマスコミが一斉に反安倍キャンペーンを張ったおかげで民主党にぶわっと風が吹いて、その勢いで参院選に勝って、さあ、あとはいつ解散総選挙に持ち込むか、というところまで来たのに、首相が「安定志向」の福田さんに変わって、最大の課題のテロ特措法では頑なに反対を唱えたものの、世論は賛成の声がじわじわと増えてゆき、自身の「自衛隊ISAF参加構想」も世論には不評(党内でも不評)で、そのことで党内もちょっとゴタゴタし、参院選の頃の勢いはどこへやら、これでは総選挙になっても衆院で過半数は取れないんじゃないかと。
そこへ福田さんが党首会談で連立を持ちかけてきた。チャンスだ!と意気込んで党に持ち帰ったものの、幹部は話を聞こうともしない。「こいつらちょっとは現実を見てものを考えろよ!」とぶち切れてしまったんじゃないでしょうか。
事前に幹部や側近に説明を怠ってきた小沢さんも悪いんですけどね。「黙って俺について来い」なんて、昔は通用しても今は通用しませんから。
小沢さんは政策については理想を曲げない、原理主義者だとよく言われますが(国連への信奉を見てると特にそう感じる)、こと政局に関しては現実的というか、その場その場で状況を判断して行動する、そういう能力は十分ある人ですよね。
今回はそういうところが良くも悪くも顕著に現れたというのか、要するにこれまで民主党内のあれこれを見てきて、ツメが甘いというか、とにかくこのメンバーではもう政権なんて取れないな、と見限ったんじゃないですか。
普通だったら原口一博議員とかが言ってるように、「せっかくここまで来たんだから、総選挙で勝って政権取りましょう」と考えるところを、政界の裏の裏まで知り尽くしている小沢さんは、「いつ総選挙になるかもわからないし、その時どっちに風が吹いてるかもわからない。だがここで連立を組めば確実に政権に入れる」という、非常にリアルな判断をしてしまったんでしょう。
が、国民はどう見るかというと、安倍さんが首相を辞めた時と同様、「無責任だ!」という厳しい声の方が多いようです。
これもある種の「ブーメラン」現象ですかね?(^_^;
小沢さんの進退ですが、鳩山幹事長は「小沢さんが辞めると党がもたない」と慰留の方向。
一夜明けて、民主党の役員会が行われ、やはり慰留することで一致。
自分が代表やってる党をつかまえて、「政権担当能力がない」「次期総選挙での勝利は大変厳しい」とまで言った人を、「そんなこと言う奴は辞めてくれてけっこう!」と切り捨てるならまだしも、「小沢さん辞めないで〜」って泣きつくか。
政権担当能力のなさをさらに強調してしまっただけでしょ、これじゃ。
小沢さんは決心を変えることはないだろうと思うんですが、辞任撤回を求めた鳩山幹事長らに対し、今日のところは回答を留保しているようです(中国新聞11/5)。
辞任するにしても、留任するにしても、どっちにしても民主党は大変ですよね。
ということで、「壊し屋」の小沢さん、今回は壊すつもりは決してなかったんでしょうが、結果的に民主党を壊れかねない事態に追い込んでしまったという。
小沢さんは結局、何がしたいのか?
産経の高橋昌之記者はこう語っています。
「小沢氏は4年12月、自民党の最大派閥だった経世会を割って出て、『改革フォーラム21』(羽田派)を結成した。その直後、小沢氏と酒を酌み交わした際、同氏が語った言葉を今も忘れない。『オレは(海部俊樹政権で)自民党の幹事長をやって、権力も何もかも手に入れたし、どんなものかも分かった。だからもう欲しいものはない。オレにとって、あとはこのお国がどうなるかということだけなんだ』。その後、小沢氏は『二大政党による政権交代可能な政治』の実現に突き進む」(産経11/5朝刊)
政治アナリストの伊藤惇夫氏も、昨日の「プレミアA」で、「小沢さんは政権を取るよりも政界再編がやりたい」と言ってました。
となると、小沢さんとしては、“今の民主党”に政権を取らせることに必ずしもこだわる必要はないのであって、最終目標は「二大政党による政権交代可能な政治」の実現、その布石としての「政界再編」の実現ということになるのでしょうか。
で、今回、その起爆装置のスイッチを押してみたと。
残念ながら不発に終わったけど、スイッチはまだ小沢さんの手元にあるのではないでしょうか。代表を辞任することで、かえって自由に動きやすい立場になるでしょうし。
何カ月後か何年後かわからないけど、頃合いを見計らって、またスイッチを押してくるかも。
「ちちんぷいぷい」で岩井奉信氏は、「民主党は文化系のクラブなのに体育会系の小沢さんが部長になった」という、面白い例えをしました。
要するに小沢さんは、あまり細かいことは言わなくて、「以心伝心で理解しろ」「上の者に反抗するな」というやり方で、これはかつての田中派の体質でもあると。
とはいえ、「小沢さん、気持ちは体育会系だが身体は弱いし、もう疲れてしまったのではないか」と岩井氏。
となると、安倍さんが辞めた理由とそう差はないのかも?(^_^;
確かに、民主党という党をどうこうしようという気持ちは萎えてしまったのかもしれませんが、「他のやり方でまたやったるでー!」という気持ちは十分残ってるんじゃないかと思います。
すぐに党を割って出るとかそういうことはないとは思いますが、いずれは……ね。
だから自民党としても、油断ならない状況がこの先も続くのでしょうね。
で、結局、福田さんと小沢さん、どっちが連立を持ちかけたのか?
福田さんは、11月5日午前の会見で、「お互いそういう気持ちが多少でもないとそうならないでしょう。ということは阿吽の呼吸、そんな感じじゃないですかね」と言ってましたね(産経11/5)。
「福田から持ちかけた」「いや、小沢からだ」とマスコミの報道が対立してるのを、うまく利用してるって感じもしますね。
もし、先に連立を持ちかけたのが福田さんの方だとして、こうなることを全て見越して動いたんだとしたら、この人、すごいですねぇ。
……好きにはなれんけどね(T^T)
おまけの話。
小沢信者の勝谷誠彦さんはちょっと痛い状況になってますね(^_^;
今日の「ムーブ!」でのヒトコマなんですが――。
辞意表明会見での小沢さんの弁によれば、11月2日の党首会談で、福田さんが「自衛隊の海外派遣は国連の活動への参加に限る」「連立が成立するならばあえて新テロ特措法の成立にこだわることはしない」の2点を小沢さんに確約したってことですが、勝谷さんはこれを、「小沢さんをはめようと思って、福田さんとアメリカが撒いた餌」だと言ってました。
(この「確約」については、福田さんは火消しに回ってるようです)
今日はこんなところで。相変わらずまとまらなくてスミマセン。
【追伸】「お気楽くっくり」更新済
直にご覧になった方、おられますか?(^^ゞ
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読売は「小沢氏は、最終的に連立を断念した場合は、代表を辞任する考えも周辺に漏らしており、成否によっては小沢氏の進退問題が浮上する可能性もある」(読売11/3 3:02)。
産経にも「小沢氏は代表を辞任しやしないか」という若手の声が載せられていました(産経11/4朝刊)。
それにしても――。
私のような、普段いちおうニュースはチェックするけど、いちいち深く物事を考えてない人間としては、いったい何がどうなってるのか、もうわけわからん(T^T)
特に週末は完全スイッチオフ状態で、昨日の日曜日も「たかじんのそこまで言って委員会」をいつものようにマターリと見てたんです(元防衛庁のシニカル太田さん、主張の是非はともかくキャラ的におもろすぎ!先週分だけどテキスト起こしされてる方がおられますので是非!)。
そしたらいきなりニュース速報が流れて、「小沢代表が辞意表明」ですもん。
日曜ぐらいゆっくりさせろよ!ってことで、あまりニュースも見ずに過ごしてしまいました。
今日になって新聞で辞意表明会見全文を見たわけですが……。
以下、産経ウェブからコピペ。「辞任」って書いてるけど、まだ辞めてませんからね。念のため。
・小沢氏辞任会見詳報(1)「けじめをつけるに当たり」 (1/2)
・小沢氏辞任会見詳報(1)「けじめをつけるに当たり」 (2/2)
・小沢氏辞任会見詳報(2)「中傷報道に厳重に抗議する」(1/2)
・小沢氏辞任会見詳報(2)「中傷報道に厳重に抗議する」(2/2)
・小沢氏辞任会見詳報(3)「辞職願を出そうと考えたのは昨日」(1/3)(質疑応答)
・小沢氏辞任会見詳報(3)「辞職願を出そうと考えたのは昨日」(2/3)(質疑応答)
・小沢氏辞任会見詳報(3)「辞職願を出そうと考えたのは昨日」(3/3)(質疑応答)
会見の中身にちょこっとツッコミ。
まず驚いたのがこのくだり。
・小沢氏辞任会見詳報(1)「けじめをつけるに当たり」 (2/2)
もちろん民主党にとって、次の衆院総選挙に勝利し、政権交代を実現して国民の生活が第一の政治を実行することが最終目標だ。私もそのために民主党代表として全力を挙げてきた。しかしながら民主党はいまださまざまな面で力量が不足しており、国民の皆様からも、自民党はダメだが、民主党も本当に政権担当能力があるのかという疑問が提起され続け、次期総選挙での勝利は大変厳しい情勢にあると考えている。
わちゃー。言っちゃったよこの人は。
代表にこんなこと言われちゃったら、民主党の議員さんたち、たまりませんよね。
次に驚いたのがマスコミ批判。
・小沢氏辞任会見詳報(2)「中傷報道に厳重に抗議する」(1/2)
もちろん党首会談および会談に至るまでの経緯と内容について、私自身も、そして私の秘書等も、どの報道機関からも取材を受けたことはないし、取材の申し入れもまったくない。それにもかかわらず、事実無根の報道が氾濫(はんらん)していることは、朝日新聞、日経新聞等をのぞき、ほとんどの報道機関が政府・自民党の情報を垂れ流し、自らその世論操作の一翼を担っているとしか考えられない。それにより、私を政治的に抹殺し、民主党のイメージを決定的にダウンさせることを意図した明白な誹謗(ひぼう)・中傷報道であり、強い憤りを感ずるものだ。
これについては各社、一斉に反発してますね。
いくつか例をあげると――。
産経新聞は、「産経新聞では、党首会談以前から何度も単独インタビューを申し込んでいるが、断られ続けている。党首会談直後も記者たちの質問を受け付けなかった。これでは、老獪な自民党の情報戦に負けるはずである。メディアを非難する前に、『なぜ大連立は失敗したのか』を深く反省しなければ、小沢氏の政治力は急速に衰えるだろう」(産経11/5)。
毎日新聞は、「毎日新聞は両者の関係者の取材を踏まえ、国際貢献の恒久法を巡る福田、小沢両氏の合意などを正確に報じてきた。とりわけ『小沢首謀説』にかかわる記事は、情報源を明示し、双方の言い分を掲載している。『情報垂れ流し』や『世論操作』の意図が、あるはずもない。政治史に残る動きを、さまざまな情報を基に積極的に伝えるのは、報道機関の当然の責務と考える。小沢氏はメディア報道に事寄せて反論した。そこに、権力ゲームを長年にわたって続けてきた小沢氏の、政治家としての限界を垣間見る」(毎日11/5)。
また、小沢さんは特に名指しはしませんでしたが、「大連立は裏でナベツネが糸引いたんじゃないの」と疑惑真っ只中の読売新聞は、「党首会談は小沢氏の方から持ちかけたもので、『大連立』構想も小沢氏の提案だった、といった点は読売新聞も報道した。小沢氏の批判がこれを指すのであれば、『事実無根』などと批判されるいわれは全くない。いずれも首相周辺をはじめ多くの関係者が証言しており、確実な裏付けを取ったうえでの報道だ。(中略)報道内容を否定しなければ、小沢氏の党内での立場が苦しくなるという事情があるのだろうか」(読売11/5)。
ちなみに読売は、事態がこうなってもまだ「それでも大連立を目指すべきだ」と社説で主張してます(読売11/5)。
但し読売新聞に関しては、誹謗・中傷報道とまでは言えないとしても、またナベツネがどこまで関与したのかはひとまず置くにしても、1回目の党首会談以降、何かしらの意図を持って報道をしてきたのは、ちょっと考えれば素人でもわかることですから、ま、小沢さんが怒るのも無理はないのかも。
が、よくよく考えてみると、誹謗・中傷報道って言うけど、そんなのお互い様では?
つーか、小沢さん、安倍さんの100分の1も叩かれてないでしょ。政治とカネにまつわるいろんな疑惑も、あまり大きく報道されることなかったし。
安倍さんが総理だった期間はそりゃもうひどかった。小沢さんの言い回しを借りれば、ほとんどのマスコミが「安倍さんを政治的に抹殺し、自民党のイメージを決定的にダウンさせることを意図した誹謗・中傷報道」を繰り広げてたんですから。
それに小沢さん、会見で、「(民主党には)政権担当能力がない」「次期総選挙での勝利は大変厳しい」って言ってたでしょ。自分で民主党のイメージをダウンさせる発言してりゃ世話ないわ。
小沢さんの軌跡を新聞もテレビも盛んに振り返ってますが、「壊し屋」と呼ばれるのも無理のない話だなぁと改めて思いますね。
自民党を離れた後、新生党を作っては壊し、新進党を作っては壊し、自由党を民主党に合併させて、政権奪取の道筋をつけて、その後どんどん代表が替わって、ついに自分にお鉢が回ってきて(本当はなりたくてなったんじゃないだろうが)、対する安倍政権は年金問題やら政治とカネの問題やらが出てきて、というかマスコミが一斉に反安倍キャンペーンを張ったおかげで民主党にぶわっと風が吹いて、その勢いで参院選に勝って、さあ、あとはいつ解散総選挙に持ち込むか、というところまで来たのに、首相が「安定志向」の福田さんに変わって、最大の課題のテロ特措法では頑なに反対を唱えたものの、世論は賛成の声がじわじわと増えてゆき、自身の「自衛隊ISAF参加構想」も世論には不評(党内でも不評)で、そのことで党内もちょっとゴタゴタし、参院選の頃の勢いはどこへやら、これでは総選挙になっても衆院で過半数は取れないんじゃないかと。
そこへ福田さんが党首会談で連立を持ちかけてきた。チャンスだ!と意気込んで党に持ち帰ったものの、幹部は話を聞こうともしない。「こいつらちょっとは現実を見てものを考えろよ!」とぶち切れてしまったんじゃないでしょうか。
事前に幹部や側近に説明を怠ってきた小沢さんも悪いんですけどね。「黙って俺について来い」なんて、昔は通用しても今は通用しませんから。
小沢さんは政策については理想を曲げない、原理主義者だとよく言われますが(国連への信奉を見てると特にそう感じる)、こと政局に関しては現実的というか、その場その場で状況を判断して行動する、そういう能力は十分ある人ですよね。
今回はそういうところが良くも悪くも顕著に現れたというのか、要するにこれまで民主党内のあれこれを見てきて、ツメが甘いというか、とにかくこのメンバーではもう政権なんて取れないな、と見限ったんじゃないですか。
普通だったら原口一博議員とかが言ってるように、「せっかくここまで来たんだから、総選挙で勝って政権取りましょう」と考えるところを、政界の裏の裏まで知り尽くしている小沢さんは、「いつ総選挙になるかもわからないし、その時どっちに風が吹いてるかもわからない。だがここで連立を組めば確実に政権に入れる」という、非常にリアルな判断をしてしまったんでしょう。
が、国民はどう見るかというと、安倍さんが首相を辞めた時と同様、「無責任だ!」という厳しい声の方が多いようです。
これもある種の「ブーメラン」現象ですかね?(^_^;
小沢さんの進退ですが、鳩山幹事長は「小沢さんが辞めると党がもたない」と慰留の方向。
一夜明けて、民主党の役員会が行われ、やはり慰留することで一致。
自分が代表やってる党をつかまえて、「政権担当能力がない」「次期総選挙での勝利は大変厳しい」とまで言った人を、「そんなこと言う奴は辞めてくれてけっこう!」と切り捨てるならまだしも、「小沢さん辞めないで〜」って泣きつくか。
政権担当能力のなさをさらに強調してしまっただけでしょ、これじゃ。
小沢さんは決心を変えることはないだろうと思うんですが、辞任撤回を求めた鳩山幹事長らに対し、今日のところは回答を留保しているようです(中国新聞11/5)。
辞任するにしても、留任するにしても、どっちにしても民主党は大変ですよね。
ということで、「壊し屋」の小沢さん、今回は壊すつもりは決してなかったんでしょうが、結果的に民主党を壊れかねない事態に追い込んでしまったという。
小沢さんは結局、何がしたいのか?
産経の高橋昌之記者はこう語っています。
「小沢氏は4年12月、自民党の最大派閥だった経世会を割って出て、『改革フォーラム21』(羽田派)を結成した。その直後、小沢氏と酒を酌み交わした際、同氏が語った言葉を今も忘れない。『オレは(海部俊樹政権で)自民党の幹事長をやって、権力も何もかも手に入れたし、どんなものかも分かった。だからもう欲しいものはない。オレにとって、あとはこのお国がどうなるかということだけなんだ』。その後、小沢氏は『二大政党による政権交代可能な政治』の実現に突き進む」(産経11/5朝刊)
政治アナリストの伊藤惇夫氏も、昨日の「プレミアA」で、「小沢さんは政権を取るよりも政界再編がやりたい」と言ってました。
となると、小沢さんとしては、“今の民主党”に政権を取らせることに必ずしもこだわる必要はないのであって、最終目標は「二大政党による政権交代可能な政治」の実現、その布石としての「政界再編」の実現ということになるのでしょうか。
で、今回、その起爆装置のスイッチを押してみたと。
残念ながら不発に終わったけど、スイッチはまだ小沢さんの手元にあるのではないでしょうか。代表を辞任することで、かえって自由に動きやすい立場になるでしょうし。
何カ月後か何年後かわからないけど、頃合いを見計らって、またスイッチを押してくるかも。
「ちちんぷいぷい」で岩井奉信氏は、「民主党は文化系のクラブなのに体育会系の小沢さんが部長になった」という、面白い例えをしました。
要するに小沢さんは、あまり細かいことは言わなくて、「以心伝心で理解しろ」「上の者に反抗するな」というやり方で、これはかつての田中派の体質でもあると。
とはいえ、「小沢さん、気持ちは体育会系だが身体は弱いし、もう疲れてしまったのではないか」と岩井氏。
となると、安倍さんが辞めた理由とそう差はないのかも?(^_^;
確かに、民主党という党をどうこうしようという気持ちは萎えてしまったのかもしれませんが、「他のやり方でまたやったるでー!」という気持ちは十分残ってるんじゃないかと思います。
すぐに党を割って出るとかそういうことはないとは思いますが、いずれは……ね。
だから自民党としても、油断ならない状況がこの先も続くのでしょうね。
で、結局、福田さんと小沢さん、どっちが連立を持ちかけたのか?
福田さんは、11月5日午前の会見で、「お互いそういう気持ちが多少でもないとそうならないでしょう。ということは阿吽の呼吸、そんな感じじゃないですかね」と言ってましたね(産経11/5)。
「福田から持ちかけた」「いや、小沢からだ」とマスコミの報道が対立してるのを、うまく利用してるって感じもしますね。
もし、先に連立を持ちかけたのが福田さんの方だとして、こうなることを全て見越して動いたんだとしたら、この人、すごいですねぇ。
……好きにはなれんけどね(T^T)
おまけの話。
小沢信者の勝谷誠彦さんはちょっと痛い状況になってますね(^_^;
今日の「ムーブ!」でのヒトコマなんですが――。
辞意表明会見での小沢さんの弁によれば、11月2日の党首会談で、福田さんが「自衛隊の海外派遣は国連の活動への参加に限る」「連立が成立するならばあえて新テロ特措法の成立にこだわることはしない」の2点を小沢さんに確約したってことですが、勝谷さんはこれを、「小沢さんをはめようと思って、福田さんとアメリカが撒いた餌」だと言ってました。
(この「確約」については、福田さんは火消しに回ってるようです)
今日はこんなところで。相変わらずまとまらなくてスミマセン。
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Comments
面倒くさくなっただけじゃないの?
マスコミ報道や2ちゃんねるの様子を見ていると、大事に発展する可能性もあったんだと今更ながら認識を新たにしています。
が、結局慰留の方針に固まったことに加え、民主党内部の対小沢批判の声などがあまり聞こえないことから、
『事件待ち』の状態に移行したように見えます。
結局うやむや、辞めても辞めなくても何も変わりなし。今回の騒動は「無かったこと」で終わるんじゃないかと。
なにせ、疑惑だらけの参院与党党首ですから、辞める機会はいくらでもあった。ネットやってる者からすれば「なぜ今?」というタイミングで、そうでない人達からも同様の反応。阿部さんと違って積極的に辞めなければいけない理由もない。
結局くっくり様おっしゃるところの「ぶち切れた」代表をなだめて終わり。社会保険庁とかでまた新たなスキャンダルがでて皆の関心はそっちの方へ。って結末が用意されている気がします。
まあ、対テロ作戦参加の方法探しのための時間稼ぎかもしれませんし、「辞めるぞ恫喝」による党内一致体制の確保かもしれませんし、民主党へのマスコミ露出機会アップを狙った宣伝かもしれませんが、身の丈に合わない地位を、マスコミスクラムの結果手に入れただけのシンデレラボーイの考えることはわかりませんし、興味もないです。「民主党のていたらく」フォルダ内にファイルが一つ加わるだけでしょうね。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071105it11.htm?from=top
う〜ん…。辞めるのか辞めないのか、結局、どうなのでしょうか。流動的ですね。先ずは様子をみてからという事でしょうか。
辞めるなら辞めるで結構ですが、辞めないなら、上杉謙信(長尾景虎)の家出エピソードになぞらえたのでしょうか。
言う事を聞かない諸豪族に嫌気が差し、謙信は出奔。それを引き留めに来た長尾政景に対し、結束と忠誠を誓う血判状を諸氏に出させて、家中をまとめた。
やっぱり辞めないは、党内に自身の存在感を強調し、党内でリーダーシップを発揮に繋がるのか。
それとも、ただ単に某芸人の如く、やっぱり辞めへんで〜。それはそれで一興ですが。
民主党は継投策に出るか、単なる党内の主導権の在り処を示す事例で終わるのか。
え?リーグ制覇しましたっけ?
>政界
つまらん内紛ですな。
それで国力を落として中共にいいようにさせるんですな。
首相も野党第一党もどちらも走狗だからねぇ(毒
すみません。うっかりしてました。もともとセリーグには興味がない上に、今年はパリーグすらほとんど見てなくて。今年からセリーグもパリーグ方式にしたんですね。訂正文を追加しておきました。
テレビでは小沢フィーバー中ですね!(亀田と人気を2分してます。相撲界は大助かりでしょう。)
個人的には、小沢、岡田、前原と著書や周辺の意見を推察していくと性格がはっきりしてるので今回の事象はわかりやす図式になっています。
マスコミは、ほとんど意図的な情報で利用されているようです。
おもしろい狸と狐のばかしあいが見れるかと期待していた私としては残念な結果です。
いずれにしろ、小沢は短気な所が治っていないし、子分は思慮がたりない。マスコミは芸能と政治を同列に並べる。もうめちゃくちゃです。
溜息のでる昨日と今日でした。
いえいえお気になさらず(^^;
別に巨人ファンじゃございませんが、落合監督はどうも好かんだけです(爆
セリーグの試合は、後半阪神が追い上げて力尽きた所から見てませんww
>マスゴミ
益々調子に乗ってますねぇ。
国の今後を考えると、非常に恐怖の時代ですよ。
100年後の歴史書にどう書かれるやら・・・というか、我が国は生き残れるのか(爆汗
「プロレスラーの引退宣言」と解く。
その心は?
「言行不一致(棒読み・お粗末!」
亥年の年は大事が起こるとは聞いたことがあります。
(12年前は阪神大震災や地下鉄サリン事件がおきました)
>「プロレスラーの引退宣言」と解く。
KY様、上手いですね。(笑
まさにそんな感じです。過去に何回「引退宣言」したんだか
分からんレスラーもたくさんいましたから。
小沢は明らかに、夏の参院選では有権者を恫喝していました。
「お前らが過半数獲らしてくれなかったら俺は政界から消えてやるぞ。そしたら民主もバラバラだぞ。それでもいいのかよ?あん?」
という感じで。
それを今回、自分のとこの党員に対してもやっただけ。
「俺の思い通りにならないなら俺は辞めてやる。俺無しで民主党がやっていけると思ってるのかよ?あん?」
で、ワガママ独裁体制の足元固めに成功したら
「辞めるの辞〜めた」ですよ、どうせ。全ては茶番です。
しかし今回のドタバタ劇で、小沢のやり口が全てバレてしまいました。
国民もそんなにバカじゃないですからね。
彼の「背水の陣」も、今後は随分と安っぽくなりそうです。
偽装辞任はある意味詐欺。
これで民主なんか信用に値しないって国民もわかったでしょう。
小沢でなきゃ党がもたない〜って泣きがはいるなんて本当に情けないですよ。
国民を愚弄するのも大概にしてほしい。
ますます民主党なんぞに
まかせられないという事が
はっきりした。
「辞めます」「やっぱりや〜めた」なんて調子でなんでも
覆されたらどうなる?
ほんっとに
バカにしてるよ。
さっきテロ朝で民主の安住のコメントがひどかった。
「スキャンダルとかじゃなく政治に対する見解の相違だから辞める必要はない」
スキャンダルあっても辞めないくせにw
まぁ、何処でもいいですが小沢じゃないと誰もが好き勝手出来ないのでしょう。
http://www.asahi.com/politics/update/1106/TKY200711060113.html
ここにも出てくる「UNEPS」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%80%A3%E7%B7%8A%E6%80%A5%E5%B9%B3%E5%92%8C%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9
と言うのは提唱者によると
いのちという言葉は、人の命だけでなく人命を守ることの尊さ、憲法九条に含まれる平和希求の人類普遍の価値など、あらゆる尊い価値を包含する。このいのちを、私は守り抜きたい。
と言う理念に合致するのだそうです。
提唱者は
「憲法九条の前提は機能する国連軍です」。
だと言う民主党参議院議員 次の内閣 外務副大臣 犬塚直史氏です。
国連待機軍の変形バージョンらしいです。
まぁ、これからも反自衛隊運動も出来ると言うことでメデタシメデタシじゃないですか?
>自分が代表やってる党をつかまえて、「政権担当能力がない」「次期総選挙での勝利は大変厳しい」とまで言った人を、「そんなこと言う奴は辞めてくれてけっこう!」と切り捨てるならまだしも、「小沢さん辞めないで〜」って泣きつくか。
>政権担当能力のなさをさらに強調してしまっただけでしょ、これじゃ。
このくっくりさんのお言葉に尽きてますね。ミンス党には、小沢如きか、それ以下の人材しかいないそうです。まぁ、それが総選挙の前に一般国民に分かってよかったのでしょう。参院選のときに安倍自民党を応援していた人達は、最初から分かっていましたけどね。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071106/stt0711062111013-n1.htm
結局、辞めへんで〜という事でしょうか。民主党の露出を増やす事によって、民主党の存在感を高めたという事になるのでしょうか、この一件に対する賛否両論が生じると思います。
TVを拝見すると、小沢氏はホテルに宿泊していた様ですね。わざわざ目立つ様な事を。ホテルに小沢参りに来る民主党議員に報道陣と、話しをより賑々しくする為の宿泊、この一件が劇場の様です。
この辞任騒動で、小沢氏の狙いは結局、民主党再編だったのでしょうか。
これまで通りの対決姿勢は、9月以降の急激な環境の変化で気勢が削がれ、テロ特措法での反発・停滞、新戦略の策定を求められる状況にあったと思います。
特に民主党内。左派色を前面に打ち出した行動が多かったと思います。この左派姿勢が、テロ特措法でも現れました。
それ以前に、各国の批判を招き、党内でも反発を抱えた上で、自民党に各論客と対峙して、反対姿勢を貫くというのは、状況的にみても難しいと思います。
これまで、左派に位置する事で、メディア対策を磐石にしましたが、党内では、打ち出す政策が左派寄り、寧ろ、左派勢力の台頭が政策の幅を狭めて、党としての選択肢を狭めていた様にみえます。
今後の戦略を見据えるならば、反対一辺倒という選択肢だけではなく、時には賛成、時には反対と、この過程の駆引きで、民主党の存在感を高めて、いずれは政権与党へ到るのでしょうか。
今回の辞任騒動は、党としての選択肢の幅を広げる、党内のバランスを整える為だったのかと思います。
単純に、左派の方々に分かってくれと言っても無理でしょう。たとえ、右派、保守の場合であったとしても。
民主党−小沢氏=雑多ですから、ここまで来て辞められたら民主党空中分解というのを分からせて慰留に走らせる、その過程で小沢ブランドをより高め、党内で党首としての存在感、指導力を強化した上で、党内を抑え、外に臨む。
邪推ですが…。
石橋を叩いて渡る。これは用心深く・用意周到に事を運ぶ。
小沢さんはマスコミを叩いて、何かしらの存念があったのでしょうか。
とりあえず、国民の批判がどの位になるのか。
レスどうもです。
しかし、今回のどたばた辞任劇を「小沢追い落としを図るロックフェラーの陰謀だ」と毒電波を飛ばす輩が「日本よ何処へ」に湧いています。一体実績のない、単なる「変節漢的壊し屋」を貶めてロックフェラーに何の得があるのでしょう?変質的なユダヤ陰謀論者にとっては小沢ですらヒーローなんでしょうか?
全く保守系ブログに似つかわしくないコメントでしたよw。
小沢さんにもこういう「庶民的感覚」が御在りのようで…親近感感じるな〜(棒読み)