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外国人労働者の受け入れ拡大法案で苦悩…青山繁晴「虎ノ門ニュース」

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■10/8放送 DHCシアター「真相深入り!虎ノ門ニュース」

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 今週も最初の項目のみの起こしとさせていただきます。
 と言っても、前半丸ごとだからけっこうなボリュームですが(^0^;)
 本筋に直接関係ない話はこちらの判断でスパッと抜いてあったりします。
 何卒ご容赦ください。
 
※元動画はこちら(10月9日午前0時現在)。URLが変更される(修正版がUPされる)こともあります。その場合は、DHCシアターの再生リストから、たどって下さい。但し、アーカイブは2週間の公開です。
※この書き起こしは要旨であり、一字一句この通りではありません。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。



 内容紹介ここから____________________________

(1)安倍改造内閣が始動 雇用・社保改革目標

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 これ本音で言うんですけど、個人的なことじゃなくて、本当に今後の安倍改造内閣、ていうか、日本の今後が本当に心配の状況なんですよね。
 外では言ってないんですけど、会員制レポートでは11のリスクって言ったりしてるんですけど、そのうちのひとつの沖縄県知事選挙は…。

(居島一平:あのような結果出ましたからね)

 自由民主党の動き、鈍かったと思います。
 というのは公表してないことで言うと、地域ごとに集まりを開いても人数が実は集まってなかったんですよね。
 あと、やっぱり読みが甘くて、最初、世論調査は5対2でしたから、ずいぶん追い上げたのは本当なんですよね。
 佐喜真さんのお人柄、実績もあって追い上げたんですけれども、ギリギリ肉迫してるというのを客観的に党内で分析してたんですけど、全然肉迫じゃなかったですよね。

 今後の4年間の沖縄を考えると、僕は自由民主党議員だから今は当然色付きで見られるんですけど、そうではなくて、議員になろうがどうしようが、専門家の端くれとしての矜持とか、責任は同じなので、あえて自由民主党を突き放して客観的に申せば、それから沖縄の方々にとってもお耳に痛くてもですね、本当のことを言うと、これから4年間、沖縄は下手すると真っ暗ですよね。

 翁長さんが任期半ばで死を遂げられたんだから僕もあまり言いたくはないけれども、でも冷静に考えると、中央と対立しただけですよね。
 それで沖縄経済はいっけん良くなったかに見えるけども、本当は中国の観光客漬けで、中国の観光客が本当に要注意なのは、偏見で申すんじゃなくて、過去に他の国、フィリピンなどで実例があるように、中国共産党が行くなって言ったら誰もいけないんですから。

 逆に沖縄県民や祖国の沖縄、あるいは日本全体から見ると、沖縄経済の肝を中国に握られてるってことなんです、すでに。
 だから気に入らなかったら観光客止めたらですね、沖縄経済は補助金をしきりに出す中央も問題だけれども、自立できてないっていう状況にあるわけですから。

 しかも選挙戦中に僕は資源の事をあえて色々申し上げたのは、根幹として、これは沖縄の責任よりも、自由民主党と安倍内閣も含めた中央政府の責任なんですけれども、要するに中国に遠慮して、僕ら民間が細々となんとか調査しようと、一部の官庁の一部の良心的な人が連携してきたり触れたりするけれども、それも中国の工作活動もあってネット上でもう、ものすごい嘘八百の非難中傷を受けることも、なんやかんやも全部作用してて。

 前申し上げた通り(先週放送分を参照)、全然日本政府は調査できてないんですから。
 在来型の天然ガスも石油も、新資源のメタンハイドレートをはじめとした自前資源も全て。

 そのために翁長県政のマイナス効果ってのはすごく増幅されててね、余計にマイナス幅が大きくなってて、完全に呑み込まれつつあるところで、翁長県政を全く継承すると自ら仰ってる玉城デニー新知事で、副知事も、ま、替わるかもしれないけど、今のところは全然替えませんと。
 ということはもう喧嘩、喧嘩、それから沖縄の経済は中国の観光客頼みっていうのが、このあと4年間。

 で、この負け方見るとね、次の選挙だって分かんないわけですよ。
 今回佐喜真さんがやっぱり知名度が低かったってのはね、あのお人柄は立派だったんだけども、知名度ってお人柄と関係ないですから。

 それを考えると、まず安倍改造内閣は最初の沖縄県知事選リスクを、どうしても克服しなきゃいけなかったけども、克服できなかったわけですよ。
 改造の時期と県知事選挙、ほぼ同じと見なした上で申せばね。
 それで次に那覇市長選挙も実はあるんですけれども、これも僕はかなり厳しいと思うんですよね。

 で、沖縄県とか那覇の市長選挙ってあくまで地方選挙なですけれども、そこは僕は新米議員としては問題発言だけど、ちょっと客観的に評価できるのは、地方選挙だから関係ないって言い方しなかったですよね。
 留任なさった管官房長官も含めて、そういう表現一切なさってないんで、そこはきちんとリスクは認識できてると思うけど。

 沖縄って一地方っていうだけじゃなくて、要するに中国が東と南に、はっきり言うと無法に、国際法や日本の国内法とか、あるいは南シナ海の沿岸諸国の権利も侵す形で拡張しようとしてる、それを食い止める最前線なんですよね。

 そこで安倍内閣との連携が今後も見通しが極めて暗いっていうのは、本当にこの記事でね、新しい大臣の宮腰さんの「大変だけども頑張る」っていうのを最初に持ってきてますけど、そういう意味ではこの記事の順番は珍しく当たってるわけですよね。
 普通、ま、財務大臣や外務大臣が留任というせいもあるけど、たぶん沖縄北方大臣が記事の冒頭に来るってあまりないじゃないですか。
 やっぱり県知事選挙による影響を考えて、こういう記事のつくりになってると思いますね。

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 それで安倍内閣の今後のリスクっていうのは、宮腰さんは沖縄あるいは北方で頑張るってことなんですが、これ今までの方針で頑張られちゃ困るっていうのはですね、いくつもいくつもあるわけですよ。
 僕個人のこと言うんじゃなくて、青山繁晴っていう自由民主党の議員にとっても、この秋の臨時国会っていうのは、もう下手すると気持ちが暗くなりかねないくらい。困ったことがいっぱい控えててですね。

 ひとつは、入管法の改正案って出てるんですよね。
 入国管理法の改正案ですが、これは要は、外国人労働者を、安倍内閣っていうよりは安倍総理ご自身の方針で、一定の条件のもとですけども、受け入れを拡大するというための法改正なんですよ。
 僕は反対です、これ。

 まだ部会、総務会っていうきちんとしたプロセスを経てないから、そこに出てくると思われます。
 部会っていうのは、あえて言うと、この虎ノ門ニュースのおかげで自由民主党の部会って何やってんのかを、秘密指定されてない資料もお見せして、みんなと一緒に考える機会できたと思うんですよね。
 部会は誰が出てもいいんです。
 義務もゼロだし、制限もゼロなんですよね。

 だからこの関連の部会がちゃんと開かれることを期待して、開かれなかったらちょっとどうしようもないですね。
 僕は部会長でもないし。
 部会が開かれれば、反対意見を述べ、少しでも改善を図ろうとしますけれども、まあおそらく多勢に無勢ですよね。

 その後、法案ですから、衆議院で通過すれば参議院にやってくるでしょ。
 僕は前から申してる通り、党議拘束は守らなきゃいけないと思ってるんです。
 これは党議拘束は当然かかるんで。
 僕としてはもうここで参議院議員になって2年と3ヶ月ぐらいですが、非常に困った立場です。
 これも正直に言うと、自由民主党の議員って405人いますが、あくまで個人的感想ですけど、秋の臨時国会で入管法改正案が出てくることで、すごく苦しんでると思う人は、他に見当たらないんですよね。

 それで例えば欠席したり、反対票を投じたりするというのは、僕はそのことに自体反対なんですよ。
 じゃあ自由民主党を辞めるか?
 僕は参議院の比例代表ですから自由民主党の比例代表なんで、それで自由民主党の内部から変えることを僕は提案し、それを信じて、千数百人のたくさんの方が、僕の議員会館の事務所を通じて党員になられてるんで、簡単に辞めますって言うのも、これも反対なんですよ。

 こないだ総裁選挙の投票ありましたよね。
 それで405人がドーッと建物を下りてくるでしょ。
 古い建物で出入口もすごく狭い。
 閣僚から先に専用車で出て行かれるから、ずっと待ってたら、とても著名な女性議員が話しかけてこられて、普段僕はそんな話したことない人ですが、「青山さん、予算委員会で森友・加計で質問されてたのは、本当に正しかった。残念ながらメディアで無視されてしまったけれども、私は何度も動画も議事録も読み返してるんですよ」と。

 僕は当然「ありがとうございました」って心から言ってたら、「でね、飽きないでね」って言われたんですよ。
 「今までテレビその他で有名になって議員になった人は、みんな途中で飽きて、放り出しちゃうのよ」と。
 「飽きないで、今後もあの質問みたいに頑張ってくださいね(強い口調で)」って。

 その時はもうこれで終わったんですけど、これを聞いてた他の議員から、中には僕の携帯にわざわざ夜中に、多分酔っ払ったついでだと思うんだけど(笑)、夜中に突然かけてきた人もいてですね。

 要は、かつてタレント議員って言ったんですよね。
 僕はタレントじゃないけど、とにかくテレビで顔知られた人がタレント議員と呼ばれた時代があったんですよね。
 とにかくテレビ・ラジオで名前が出たような人は、そもそも議員活動をほとんどしてないと、はっきり言われました。
 名前も挙げて言われた。
 ご本人たちに確認してないから名前言わないが、皆さんも想像つくような人々ですよ。

 それで予算委員会でああいう質問をした人はもちろんいないと、その女性議員と僕の会話を後ろで聞いてた人が。
 そういう議員たちは議員活動もろくにしないのに、自分で理屈を勝手につけて、例えば収入が減るとか、毎日国会あるのしんどいとか、そいういう理由で途中で辞めていくと。

 青山さんがそういう理由で辞めるとは私は思わないと。
 部会も僕らよりずっと多く出てこられますしと。
 電話の人も部会にはちゃんと出る人ですが。
 だから全然違うけど、違うから、違う辞め方するんじゃないかと。

(居島:はい(苦笑))

 心配されてる人がいて…。
 「飽きないでね」というのは当たってるなと。
 つまり、外国人労働者の受け入れ拡大とかに反対し、消費増税に反対し、憲法9条の改正案も安倍さんとは違うっていうのを、この人は良く分かってくれてるから。
 やってもやっても変わらないので、無力感を覚えて、辞めるっていうことにならないでくださいという趣旨のこと言われたんですよ。
 それを聞いて非常にありがたいと僕は思いました。

 と同時に、僕個人の問題ではなくて、安倍内閣の今後、総裁選終わったばかりでしたから、まだ人事やってない時だけども、どんな人事をやっても、安倍総理自身が外国人労働者の受け入れ拡大してるわけだし、安倍総理自身が公明党とのやむをえぬ妥協として、自衛隊合憲だけで済まそうとしてるわけだし。
 だから改造内閣の顔ぶれでどうこうじゃなくて、総理自身とのスタンスの違いなんですよ。

 それ総理から見たらたぶん、青山さんは思ってることを言う立場だけど、自分は総理として、一番厳しいリアリティの中で政治をやらざるをえないから、とにかく公明党が納得するのは青山案でなくて安倍案だと。
 外国人労働者も、青山さんの言ってることも分かるけども、直近で目の前で人手が足りなくて企業はみんな困ってる。
 その通りなんですよ。

 僕は将来、女性や高齢者の活用してくださいと言ってるんじゃなくて、今一番使えるんですよ。
 こんなことがお分かりにならないんですかって話であって、外国人労働者よりも女性と高齢者の方が今使えるじゃないですか。
 使えるって言い方良くないけど、今、社会の役に立ってるじゃないですか。
 そんなこと分からないんですかっていうことなんですよ。
 外国人を拒んでるんじゃなくて、経済は結局コストなんです。
 すると外国から来られて、例えば日本語は非常に難しい言葉で、もし僕アメリカ人だったらおののきますよ、この難しさに。

 それを例えば介護の現場でも、例えば今回の外国人労働者の受け入れ拡大ってのは、業種を事実上限って受け入れるわけです。
 その中に介護が入ってて。
 日本人で介護職についてくださる方が最近特に苦労してるわけです、給料安いからね。
 でも僕の母親も介護を受けて、僕自身も介護をし、青山千春博士も介護をし、でも介護サービスも受けて、だから身につまされる経験をずっとしてるわけですよ。
 長かったですから、僕の母親の介護期間は。

(中略。お母さまと、お母さまの介護を担当した外国人とのコミュニケーション)

 よく分からない日本語を言われても、お袋も外国人の方に対して寛容であろうとしてましたよ。
 最後まで死ぬときまで努力してた。
 でもすごく苦しんでましたよ。
 志を持って日本に来られる外国人の介護士の方もやっぱり繊細な人が多いから、お袋とうまくいかないっていうのを悩んで、廊下で僕に英語で話しかけられたりね。

 それやこれや考えると、当面の労働力が少ないから外国人を入れますっていうのは、これ差別じゃないんですか?
 ちょっとぞっとするような無神経が含まれてると思うんですよ。

 それで女性や高齢者で、特に介護で言うと、高齢者が体力が足りないかもしれないけれども、やっぱり気持ちは分かる率が一番高いでしょう。
 介護の現場に自分の母親がいてよく分かったのは、とにかく連携あるのみなんですよ。
 で、24時間介護ですよね。

(中略。お母さまの介護体験)

 高齢者や女性と、少数も外国人の方も慣れてる方であったら即戦力になってるけども、本当は、当面の労働力が足りないから外国人増やしましょうっていうのは、これは本当に安直な発想だと思うんですよね。

 それで今までも部会で、外国人労働者の課題について、改めて話をすると、舌打ち大会なんですよ。
 「青山さん、それは間違ってます」ならまだいいんですよ、議論の場ができるから。
 そうじゃなくて、あぁもう…(画像参照)っていうね。

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 予算委員会で質問してるときは野党がものすごいヤジを飛ばすわけですけど、それはだいたい分かる、どなたが言ってるか。
 でも頭の後ろで舌打ちされてて、それが誰かって分からないでしょ。
 でもああやって場の空気を作っていくんですよね。
 現に、僕以外にも外国人労働者の受け入れ拡大反対の人いないわけじゃないと思うけど、言えない雰囲気。

 これは安倍一強、関係ないんですよ。
 これは安倍さんが言ってるからじゃなくて、もう社会全体が、皆さんもそうですよ、外国人労働者の受け入れ拡大に賛成だと思われてるわけですよ。

 消費増税も同じで、もう国税庁が軽減税率の連絡してるから、青山さんが言ってることは違うっていう書き込みが複数、現場からの声としていただくが、これは完全に国税庁の作戦なんですよ。
 完全に決まり切ってるんだと、消費税増税は避けられないんだと。
 そんな馬鹿なことがあるか。
 そんなことありませんよ。
 いったん決まった制度を告知して実行しないことなんて十分ありますから。
 だからそれを国税庁が今、軽減税率の制度はこうなってますって、商いをなさってる方々に連絡してるからといって、定まってることは全然ないんだけども、これももう決まってることとしてやるってことになってるわけですよ。

 安倍改造内閣の抱えてる問題ってのは、ひとつは安倍総理は9条は自衛隊合憲だけでいいとか、消費税は10%でもう決まってんだとか、外国人労働者の受け入れ拡大は人材派遣会社がおっしゃってるように今の人手不足を解消するにはこの手段しかないんだということを、思い込まない方がいいと思います。

 これで除名されるならどうぞ、いつでもしてください。
 但し、自分から例えばもう議員辞めますとか、こんなの言ってもつまんないから辞めますとか、それから無所属になりますとか、自由民主党を内部から変えると言っときながら自分だけ辞めて、じゃあ党員になった方々どうするんだって、そういうこと絶対しませんから。
 だから嫌われても排除されても、言い続けるしかないし。

 それから最後の党議拘束は、これ予め申さざるをえないです。
 当然、山のように非難が来ると思いますけど、党議拘束に従いますから、したがって外国人労働者の受け入れ拡大についても、とにかく少しでも、良き方向に持っていくしかないと。

 だから秋の臨時国会ってすごく短いんですよ。
 まだ全然決まってませんが、おそらく10月の下旬にようやく招集、ようやくっていうか、これは外交上やむをえないことです。
 野党の主張と全然違います、僕は。
 内政・外交、両方あっての国政なんで。
 日本の国会の事情で外交できませんって言ったって、そんなの通用しないんで。
 無茶苦茶なんですよね、だからその外交日程があっても早く総理出てこい、国会やれって言うの。

(居島:総裁選の石破さんもそうでしたもんね。外交日程があるのに、議論が、論戦の時間がないっていうのは、それは仕方ないじゃないですか。外交日程なんだからって、なんで突っ込まないんですかね)

 一平ちゃんほんとに健全な感覚してると思うけど…。

 したがってこの秋は外交日程が多いから、但し例えば日中をいい加減になあなあに持っていくのは僕は反対ですけど。
 いずれにしても10月下旬になることは避けられないです。
 それで12月上旬、延ばしても中旬だと思いますね。
 臨時国会って2回延長できるんですけど。

 したがって実際の審議時間って非常に短いから、議員は身軽に動けるというイメージかもしれませんが、僕にとっては非常に重たい国会になるなと。

 その上で申しますが、外国人労働者の受け入れ拡大も、僕のブログに一番最近いただくのは、「移民やらないって言いながら移民じゃないか」っていうのが来るんですが、移民ではないです。
 それは違うことは違うんです、別に擁護してるんじゃなくて。

 僕はもうこれ逆手に取るしかないと考えてて…、この番組で女性は今も差別されてるって言ったら、また山のように来るわけですけどね。
 差別されてます。
 それは海洋大学のことを言ったんじゃなくて、例えば青山千春博士が准教授になったような所でも、実際は降りかかる圧迫は非常に大きいってことを申し上げてるんで。
 何事も現場の中に入らないと分からないことがあるっていうのを、謙虚に、僕も含めて考えるべきですってことを申し上げたわけです。

 で、逆手に取るっていうのは、人手が足りないなら、物理的に女性を必要とするわけですよ。
 それで、例えば船のような仕事でもですね、船は例えばロープを結ぶんで、そこですごく握力が要るわけです。
 そういうこともあって男性の職場と考えられたり、あるいは限られた空間で、お風呂もトイレも元々は一個しかないというようなこともあったわけですよね。
 でもそういうことが少しずつ改善されてきてて、人手が足りないということで、女性をようやく男性と同じ立場で見てくれるようになり、あるいは高齢者っていう存在も、むしろ経験をプラスに考えるきっかけになると思ってるわけですよ。

 だから外国人労働者の受け入れ拡大の話が出てくるのはけしからんと、総理がそんなことを考えられるのはけしからんと言ってるんじゃなくて、日本は中国や北朝鮮じゃないんですから、それを機会に日本には使われてない労働力があるっていうこと。

 で、本当はですよ、今男性はすごくこう綺麗に使ってもらってて、みんな能力発揮できるんだという風に聞こえたかもしれない。
 違いますよね。そうでしょ。
 だから日本の労働市場っていうのは、本当は生かされる力が生かされてない。
 それもなんか特に身体が頑健で、会社に迷惑をかけない、文句言わないみたいなものが健全な労働力と考えられてるけど、違うでしょうと。

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 AIという新しい産業革命がすでに起きてるわけだから、人間がその上に立たなきゃいけないので、自分が発揮できる力を発揮できるのが労働市場だと。
 だから労働市場はすごく柔軟でなきゃいけない。
 女だからとか、年取ってるからとか、それから例えばいい学校行ってないからとか…。

(居島:新卒でなきゃダメとかね)

 そういう条件つけてるのが本当は硬直してるわけですよ。
 柔軟っていうのは例えば岡本ちゃん(ディレクター)見る時に、プロのミュージシャンですからそういう高い能力見ると同時に、でもそれだけにこだわらずに、岡本さんという一人の人間をありのままに見て、本人のご希望も柔軟に受け入れてっていうのが本来の労働市場なので。

 だから外国人労働者の受け入れ拡大って言うならば、そういうことまでちゃんと議論しなけりゃいけないでしょ。
 してないじゃないですかと。
 今、人手が足りませんと言ってるだけで。

 じゃあ外国の方々はどうなるのか。
 これはいつも言ってることですけど、中長期で見たら、例えば僕が外国人だったら、わざわざ祖国を捨てて働きに来るていうのは、もちろん辛いから来るわけですよ。
 それで仮に二十歳で来たとしてもですよ、家族はおそらく増えますよね、普通で言ったら。
 それで自分が脱出したかった国に帰りたいですか?
 帰れるんだったら帰りたいけど、でもそうなってなかったら、つまり世界は今後もっと混乱の状況になっていきますから。

 何を言ってるかと言うと、当然家族のためにも、それに子供はおそらくは日本語を聞いて育つわけだから、動きたくないですよね。
 でも、そのとき労働力要らなくなるんですよ。
 これは間違いなくなります。
 AIっていうのはそういう宿命をもう持っているんで。
 で、そのときに、じゃあどうするんですか?

(居島:使い捨て…)

 同じ人間ですよ?
 それで国会議員たるものは、安倍総理だろうが僕のような一年生議員だろうが、当然目の前のことじゃなくて…。
 みんなが目の前のことを考えざるを得ないんです、それは生活が苦しいわけだし、今の仕事、今日の会社の仕事をどうするかがみんな大問題だから。
 人のために命まで捧げられるっていうのが国会議員だから、当然、中長期でものを考えなきゃいけない。
 中長期でものを考えたときに、外国人労働者がそうやって余ってしまったときに、誰がどんな責任とるんだよいうことでしょう?
 そんなことが分からんのかって話ばっかりなんですよ。

 それ考えると、安倍内閣の課題は…、次は消費増税ですよね。
 これはですね、責任を転嫁するわけじゃなくて、国民が諦めないことが絶対大事で。
 財務省は既に国会議員に対しては工作終わってるわけですよ。
 日にち毎日やってるわけですから。
 選挙区、全国区と言ってもほんとはみんな持ってるんですから。
 お医者さんの集まりとか看護婦さんの集まりとか、目に見えない選挙区ですよね。
 それから出身地の周りで固めるという。
 いわばそうやって棲み分けをしてるわけですよね。
 不肖私はしません。
 そうすると財務省は攻め所がないわけですよ。

 国会議員だけじゃなくて、評論家とかジャーナリストとか大学の先生にも、ものすごく工作を仕掛けてて、中国共産党の工作とはまた違う種類の工作を仕掛けてて、要するに例えば今、増税反対っていう経済評論家は極めて少ないっていうのも…、まあ虎ノ門ニュースにはちゃんとそういう人が参加してくださってると聞いてますけど。
 増税反対とか言うと、検察審議会の委員とかになれないんですよね。
 委員になるならないじゃ務める大学ががらっと変わったりするわけですよ。

 ひどいときには怪しいことをしてる人だったら国税調査を入れるわけですよ。
 してなくても入れるんですから。
 だから、ありとあらゆる手段を持ってて、国会議員には日常的にそれやってて。

 それで僕には工作がなかったのが、ところがモリカケ問題で財務省が、僕が質問するときに来たときに、前に言いましたよね?(2018.3.26放送分の「(1)いま国会はどうなっているのか(前半)」を参照)
 質問のイメージって書いた紙を持ってきて。
 僕が質問をする項目が勝手に書いてある。
 「何ですか?」って聞いたら、「どういうことですか?」って…。

 財務省が悪者って言ってるんじゃなくて、最初の責任は当然、国会議員にあるわけですよ。
 そこで突っ返さなきゃダメでしょうが。
 習慣がついてるわけです、特に財務省に対して。

 消費増税のリスクっていうのは、消費増税やることになって参議院選挙負けるとか、支持率が落ちるって話じゃなくて、日本経済がダメになるっていうリスクなんですよ、言うまでもなく。
 アベノミクスは断固支持ですから、原則としてはですよ。
 色々おっしゃってますが、じゃああなたは何ができたんですかということですよね。
 異次元の金融緩和っていうのは、為替レートを正しくするためにも必要だったんですよ。
 異常な円高は起きにくくなった、少なくとも。
 その先の成長ができてないわけですよね。

 特に経済の世界でよく言ってるのは、潜在成長率が低いと。
 言葉難しいけど、中長期の経済がちゃんと伸びてくことを言ってるんですよ。
 それすごく低いんですよ。
 ということは今は異次元の金融緩和で当面は、だから当面はの話ばっかりなんですよ。
 本当の成長戦略ができてなくて、だから自前資源の実用化も非常に歩みが遅かったりするわけでしょ。

 消費増税して、しかも初めて1割にして、前から言ってる通り、仮にこれが997円だとして8%だったら計算に時間かかるけど、1割だと言った瞬間に99.7円だと、今、民度高いから全員分かるんですよ。
 こういうのって必ず個人消費にブレーキかける作用になるから。

 それも含めて、しかも現代経済の特徴として、景気は実はアメリカも日本もすごくいいんだけど、給料が上がらないっていう、あるいは上がりにくいっていう特徴があって、そこに日本はもともと用心深い性格の国民性があって、でも準備するっていうのはちゃんとあるから貯金すると。

 そうすると増税効果っていうのは、増税して安心って言ってるのは、政府と癒着してる財界人だけであって、国民の方はもっと現実を見てて、増税するってことは不安なんだなと。
 例えば年金の支給年齢をどんどん上げて、不安だから、税金上げるんだと。
 税金足りないのかと思ったら、特に東京に住んでる人って、地方の公共工事とまた違ってよく見るでしょ。

(中略。青山さんが見かけた不必要と思われる高速道路の出口の工事)

 使い途がおかしいと、誰でもみんな思ってますよ。
 国民を馬鹿にするなって話であって。
 そこで10%にしたら、これはちゃんと使い途をチェックしないで、つまり財務省と国会議員が癒着してるから、例えば業者も国会議員を通じて癒着してるから、直接賄賂を受け取ったり職務権限問われるようなことはしなくても、実質的には例えば選挙って形で癒着してたりするから、こういうふうに無駄に税金が使われてそれを増税で穴埋めするんだと。

 こんなことで国はどうなると思うから、みんなよけいに貯金するじゃないですか。
 こういう負の循環に陥るのは、火を見るよりも明らかなんで。
 消費増税やったら経済がこうやってよくなりますっていう話をまともに聞いたことがないでしょ?
 いや、これは財政再建で肝心なんだって言うけど、その財政の使い方がおかしいって言ってるのに。

 だからこのまま消費増税に突っ走ると、これは前にもお話ししたと思うんですが、あえて言いましょう、今回も留任なさった重要閣僚が、僕と二人だけで話したときに、青山さんは心配しすぎだとね。
 まず来年夏の参議院選挙は7月で、決まってないけど概ね7月ですよね、で、消費増税はいちおう決めたことになってて、10月だと。
 そうすると参議院選挙の時ちょうど駆け込み需要で、沸きに沸いてると。
 だから参議院選挙は負けないと。

 それで消費税10%になって景気が冷え込むって問題は、いや大丈夫、社会保障改革やって、そこでみんなの不安感がなくなって、一億総活躍だから云々っていうね。
 一億総活躍って言葉も反対ですよ。
 第一次安倍内閣は「美しい日本」とか妙なっていうか、みんなが「ああそうだ」って共感できない言い方するから落ち込んだ面もあるから…。

 この2つの論法は両方とも間違いですよ。
 間違いなく間違いなんですよ。
 なんでかって言うと、そんな駆け込み需要に沸いてるからと言って、消費増税は正しい、自由民主党はいいことしてくれるって思って(選挙で)入れるんですか?
 普通の人だったら、私をバカにしないでって思いますよ。

 参議院選挙で負けるとですね、下手すると回復に24年かかる。
 早くて12年ですよ。
 特に来年はですね、春に統一地方選挙があるんですが、これ12年に一度の規模なんですよ、今回ね。
 過去、12年に一度の大規模統一地方選挙があって参議院選挙の時には、だいたい負けてるんですよ。
 これがまた国政にとっては、今の衆参制度からしたら物事何も決められないっていう政治のまた復活になってしまって、もうどんどん政治と経済が落ち込んでいくと外交力も失っていく、発言力がなくなるから。

 僕の話はいちおう全部つながっていて、沖縄が中国の観光客頼みって言いましたが、それが次の沖縄県政の4年間だけじゃなくて、安倍内閣の3年間で全国に広がっていく。
 すでにその兆候あるでしょう?
 地震がたくさん起きたので外国人が来てくれないって言って、もちろんこれは西洋の方も含めてるんだけど、でも中国人の存在もすごく頭入れて言ってるわけですよね。
 だいたい観光頼みになるっていうのは経済がそうやって、足腰が弱くなるってことなんですよ。
 もの作りだけにこだわれとは言わないけれども…。

 現実には例えば浅草、特に西洋の方が目につきますよね。
 中国、韓国の方は西洋人よりも目立たないが、実際やっぱり中国からの観光客、ものすごく東京に、それから京都なんかも。
 京都にはお金落としてくれないけど、いっぱい入ってきてますよね。
 それ一瞬で止まるんですよ?中国共産党ですから。
 全国化現象が起きるっていうことを安倍内閣の3年間は考えないといけない。

 僕はもう当事者なんで、心配してるという表現はできないけれども、まだこれ、憲法の話まだしてないんですよ。
 実はそれが大きな大きなネックですよね。
 入管法改正案、憲法9条改正、消費増税、もういっぱいあるんですよ。
 社会保障の中身も本当はそうです。

 それでいて僕は、僕を信じて党員になってくださった方々とともに、あくまで自由民主党の内部から変えようと思ってるんで、嫌われても部会に行って、外交安保の部会と時間が重なるのがつらいとこなんですけど…。


(★)お知らせ

※第83回 独立講演会
 11月11日(日)砂防会館
 詳細は独立総合研究所HPまたは青山繁晴さんのブログを

※「ぼくらの死生観 英霊の渇く島に問う」絶賛発売中!



(★)トラ撮り! コーナー

★神鷹丸(しんようまる。東京海洋大学の研究調査船)
★チェコ大使館
★タジキスタンのラフモン大統領
★講演会(東京都第21小選挙区)
★神鷹丸から撮った富士山
★ちきゅう号(清水港)


(2)自民「改憲シフト」 野党協調派交代で調整
(3)安倍首相 ロシア・経済発展相と会談
(4)安倍首相 訪朝前のポンペイオ氏と会談
(5)ポンペイオ長官が訪朝 金氏と協議
(6)イラク大型ODA始動へ 3千億円超
(7)性暴力と闘う2人にノーベル平和賞
(8)築地市場 豊洲にバトン 900業者引っ越し
(9)ハミルトンが2連覇 F1 日本GP決勝

(以上省略)




 ____________________________内容紹介ここまで


 省略しましたが、お母さまの介護の話は、身につまされました。
 今のところウチは別居介護ですが、お義母さんは、そして私も、今後どうなるのだろう?(T_T)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

★青山繁晴さんの著書
 購入すると少しでも今後の活動費の助けになるかも?
(青山さんは個人の寄付も一切受け取らないそうです)

★2018/7/9発行『ぼくらの死生観―英霊の渇く島に問う』。
 『死ぬ理由、生きる理由』の新書化。約2万5千字にも及ぶ「新書のためのあとがき」を加筆。


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※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントを送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー
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竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue

尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。

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takeshima dokdo dokto tokdo tokto
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