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「9条世界化」目指した朝日の捏造・隠蔽(1999年)

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 朝日新聞ってほんとどうしようもない!と改めて思った記事を、今日は紹介します。

 月刊WiLL2018年8月号(先月号)
【心の病としてみた朝日の「捏造・隠蔽」癖】

 元読売新聞ベルリン特派員、木佐芳男さんの論説です。

 導入部で、1999年の朝日新聞の捏造が紹介されてるんですが、もうその時点でびっくり。
 朝日の捏造は数あれど、この件は、おそらくあまり知られていないんじゃないでしょうか。

 それは、1999年5月15日朝刊に掲載された、憲法9条にまつわる記事です。
 
憲法9条、各国は見習え
ハーグ平和市民会議 「10原則」冒頭に


【ハーグ(オランダ)十五日=山本敦子、深津弘、斎賀孝治】

 非政府組織(NGO)の呼びかけで、百カ国以上の約一万人が参加して開かれていた「ハーグ平和市民会議」は最終日の十五日、「公正な国際秩序のための基本十原則」を行動目標として設け、第一項に「日本の憲法九条を見習い、各国議会は自国政府に戦争をさせないための決議をすべきだ」との文言を盛り込んだ。日本国憲法の理念が世界の平和運動の共通の旗印として初めて前面に掲げられた。

 会議はこの基本十原則を含む「二十一世紀の平和と正義のための課題」(ハーグ・アジェンダ)を採択、アナン国連事務総長に手渡し、四日間の日程を終えた。アジェンダは十八日からの政府間会議と十一月の国連総会に提出される。

(以下略、一九九九年五月十六日 朝日新聞朝刊)

 この記事が出た当初は、NATOがコソボ紛争を止めるために「人道介入」として空爆を行っていた最中でした。

 平和団体主催の会議とはいえ、戦争を放棄し、戦力・交戦権を否認した「絶対平和主義」の9条を採択文書に盛り込むだろうか?
 と、木佐さんは疑問に感じました。

 そこで木佐さんは、ハーグ平和市民会議の最高責任者に問い合わせました。
 すると、回答はこうだったそうです。

 「『基本十原則』は『参加者の気持ちをまとめた非公式の要約』であり、採択文書ではない

 そして、実際の採択文書には、「人道介入のための国連常備軍を創設する」という、9条とは相容れない内容が記載されていたことが分かったのです。

 木佐さんが経緯を調べたところ、朝日新聞をはじめとする護憲派は、「9条の世界化」を目指してハーグに約400人もの大代表団を送り込んだものの、主張が通らず、このような報道をしたようだと。

 ただ、木佐さんとしては、朝日が正式な採択文書を確認せず誤報をした可能性もほんのわずかながらあり、「捏造」とは言い切れない面もあると、その時は考えたそうです。

 木佐さんのこのスクープは、週刊文春で記事にしてもらえたそうです。

 その後、木佐さんは関係した朝日新聞記者と代表団幹部の憲法学者ら数人に電話をかけたものの、全員ノーコメント。
 ある学者にいたっては「ノーコメントとも書くな」。
 一方で、木佐さんのスクープを間違いだと指摘する人は、誰一人いなかったそうです。

 それから約10年後の2010年。
 この件は意外な方向に展開します。

 「アメリカ9条の会」の創設者チャールズ・M・オーバビー氏が、ある日本人(仲介者)を介して、木佐さんにメッセージを送ってきたのです。

 ……って、アメリカにも「9条の会」があるんですね。
 私、知らなかったので、調べてみました。

 すると、もともと「9条の会」はオーバビー氏がアメリカで創設したもので、彼に触発され、日本でも全国にできていったんだとか。
 なので、オーバビー氏は、日本の「9条の会」関係者にとってはカリスマ的存在だそうです。

 話を戻して\(^^\)
 オーバビー氏が仲介者を介して木佐さんに送ってきた、そのメッセージの内容は……

 オーバビー氏も1999年5月の「ハーグ平和市民会議」に参加していたが、彼は1999年5月16日の朝日新聞記事を、誤報ではなく「虚偽」と断定し、事実上の告発をしていた、というものでした。

 それを聞いた木佐さんは、「やはり朝日新聞は捏造していたのだ」とある種の感慨に浸ったそうです。

 もちろん、この件で朝日が訂正記事を出したことはありません。

 木佐さんはこう述べています。

【これは、わが国の護憲論が国際社会で破綻したことを意味します。
 記者個人ではなく組織として記事をでっち上げ隠蔽したケースは、恐らく前代未聞でしょう】


 この捏造、隠蔽を知った木佐さんは、怒りにも似た感情がこみ上げ、同時に、新聞社が組織的に記事を捏造する背景には、「心の病」があるのではないかとも思ったそうです。

 実は、ここからがこのWiLLの記事の要の部分です。

 元ベルリン特派員という肩書きからも分かるように、木佐さんは、日本と同じ敗戦国であるドイツとわが国を比較しつつ、論考を進めています。

 興味を持たれた方は、月刊WILL8月号(2018/6/26発売ですがAmazonに在庫あり)、もしくは、木佐さんの近著【「反日」という病 GHQ・メディアによる日本人洗脳(マインド・コントロール)を解く】(2018/5/24発刊)をぜひ手に取ってみて下さい。




 実は、今回紹介した1999年5月15日朝日新聞の捏造に関しては、ネット上に、無料で読める詳細記事があります。
 もちろん、木佐さんによるものです。

沈む朝日〜9条記事を組織的に捏造〜
 この中の、<CASE3>9条記事を組織的に捏造・隠蔽です。

 これによれば、木佐さんとオーバビー氏を仲介した日本人は、オーバビー氏が日本の護憲派幹部(朝日などのメディアも当然含まれるとみられる)に、朝日の9条記事捏造の件で苦言を呈したと、木佐さんに伝えたそうです。

 そして、2009年5月、千葉市の幕張メッセで、初の「9条世界会議」が開かれた時(ハーグ平和会議で「9条の世界化」が挫折したリベンジとして企画されたらしい)、オーバビー氏は招かれず、その理由を、「オーバビー氏が苦言を呈したからではないか」と仲介者は語ったそうです。

 このネット記事には、9条記事捏造に直接関わった記者として、あの本田雅和(安倍晋三さんや中川昭一さんがNHKに圧力をかけて慰安婦番組を改変させたという捏造記事で有名)の名前も登場します。

 朝日新聞による9条報道の欺瞞性について、他にも2点、木佐さんは告発しています。
 これらも大変興味深い内容なので、この機会にぜひどうぞ!

 <CASE1>9条論議の盲点を突き世論調査データを水増し
 <CASE2>9条でノーベル平和賞騒ぎを自作自演

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 保険外交員による契約者貸付制度の悪用(追記あり!)。

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モリカケは終わりにして、政治をお願いします | 2018/08/27 07:58 PM

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