サミットはコーヒーブレイクが勝負!『成果なし』報道は俗論! 青山繁晴「インサイト・コラム」
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■5/25放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
青山繁晴の“インサイト・コラム”
ついに明日26日から伊勢志摩サミットが始まります。
27日にはオバマ大統領の広島訪問も。
ポイントを青山さんが解説!
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
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ついに明日26日から伊勢志摩サミットが始まります。
27日にはオバマ大統領の広島訪問も。
ポイントを青山さんが解説!
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
田中みずき(RKBアナウンサー)
「おはようございます」
櫻井浩二
「明日から伊勢志摩サミットが始まりますが、青山さん、どんなところに注目されてるんですか」
青山繁晴
「はい。えー、今朝はそのサミットのお話、ま、できれば時間があれば、そのサミット終わったあとのオバマ大統領の広島訪問にも少し、触れたいなと思うんですが」
櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「この、サミットについて、こう本当は、そう必要じゃないんじゃないかとか、その、何がいいことなのかよく見えないとか、あるいは今回の伊勢志摩サミットも終わると、間違いなく出てくる報道が、『具体的な成果は乏しかった』」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「『目に見えるものはなかなか見つからなかった』って…」
櫻井浩二
「はいはい(笑)」
青山繁晴
「いうのが必ず出てくるんですね」
櫻井浩二
「出てきますね、毎回サミットのたびにそういう言葉聞きますよね」
青山繁晴
「はい。これはずばり俗論です。俗論っていうのは、ま、一見、正しそうに見えるけども、本当は上っ面の話だという意味なんですけれども」
櫻井浩二
「はぁ、はぁ」
青山繁晴
「これ、サミットは、実は、2つあってですね。で、1つが、表の会議なんですね。まさしく首脳会議、みんなラウンドテーブル、つまり、分け隔てなく丸いテーブルに座って、ま、仕切りは今回、議長の安倍さんがやりますけれども、えー、お互い対等に話し合うと。で、テレビ、ラジオで出てくるのは、もうこういう場面。新聞も、そういう場面ばっかり出てくるわけですね」
[2014年6月のブリュッセル・サミットの様子]
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、実はこういうのはですね、役人が下準備でほとんど決めちゃうんですよね」
櫻井浩二
「うーん、そうですよね」
青山繁晴
「はい。で、こういうのを、ちょっと変わった言葉で、シェルパって言いまして、ま、これ半分冗談みたいな言葉なんですけど、サミットっていうのはたとえば、エベレストに登る、たとえば有名な登山家、それを首脳になぞらえて、言うわけですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、こういう有名な登山家っていうのは実は、かっこいいけども、重い荷物は他の人に持ってもらう、ことが多い。で、重い荷物を持つ人を、たとえば、エベレストだったら、地元の人であって、そういう人たちを、現地の言葉でシェルパって言うわけですよね」
[HOT CHILLYS]
櫻井浩二
「うんうん、はい」
青山繁晴
「で、この、役人の人たちをシェルパになぞらえて、重い荷物を運ぶのはこの役人であって、つまり、サミットのほんとの会議が始まる前に、だいたい、サミットの宣言とかを詰めていってしまうわけですね」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「で、これで見ると、先ほど言いましたように、俗論が出てくるわけです。『具体的な成果はなかった』とか。でも本当はサミットには裏の顔があって」
櫻井浩二
「ほぅ」
青山繁晴
「それ、コーヒーブレイクなんですよ」
櫻井浩二
「はい」
田中みずき
「ん?」
青山繁晴
「会議が休憩に入った時に、えー、まさしく首脳同士がたとえば、安倍さんとドイツのメルケル首相だったりが、目を見て、えー、なるべく通訳も入れないで、安倍さんも少し英語を話しますから、で、メルケルさんも英語上手くないけれども、何とか共通の言葉を探して、えー、直に話し合ったりする、こういうコーヒーブレイクが勝負なんですよね」
[2015年のエルマウ・サミットでの一コマ(コーヒーブレイクではありません)]
櫻井浩二
「はぁはぁはぁ…、はい」
青山繁晴
「で、たとえば、かつてフランスでリヨン・サミットってありまして、リヨンってあの、パリよりもご飯が美味しい所ですけど」
櫻井浩二
「へぇー」
青山繁晴
「それは余談ですけど、ここでサミットあった時に、僕はたまたま共同通信の政治部の記者で、このサミット取材に行きまして」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、本当は記者はあまり入ってはいけない所に何とか入ったところ、その場所は、ま、小さな中庭だったんですけど、そこで、ビル・クリントン大統領、アメリカのですね、それと、ドイツの当時のコール首相が、2人で立って、そして、コール首相はほんとに英語が下手だったけれども、一生懸命ドイツの立場を、本気で主張して」
櫻井浩二
「へぇー」
青山繁晴
「やっぱりクリントンさんって優しいところがあって、その、英語を聞き直したり、それから明らかに、ビル・クリントン大統領はゆっくり話してですね、えー、まあ、大きな2人がこう、ほんとにもうほっぺたが、あの、くっつくんじゃないかっていうぐらい」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「額を寄せて、目の前で話してたわけです」
櫻井浩二
「ああ〜、そうですか」
青山繁晴
「で、そこからちょっと離れて、えー、日本の総理、当時は橋龍さんこと橋本龍太郎さんだったんですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、全然、加わってこようとされないから、僕は実は若い、ただの記者だったんですけど、『総理、ここに来て、ここに入って下さい』って大きな声で言いまして」
櫻井浩二
「そうなんですか(笑)。ほぅ〜、はい」
青山繁晴
「で、コールさんとクリントンさんがびっくりして僕を見たっていうのはよく覚えてるんですけど」
櫻井浩二
「へぇ〜、すごい」
青山繁晴
「残念ながら橋龍さんは入ってこられなくてですね」
櫻井浩二
「ええ、ええ、ええ」
青山繁晴
「まあひょっとしたら橋龍さん、とっても実はテレビで見るより小柄だったから、この巨人2人の間に入りにくかったかもしれないけれども」
一同
「(笑)」
青山繁晴
「これなんで、こういう話をしたかというとですね、まあそうやって僕は長年、実はサミット、現場で見てきたんですけど、安倍総理という人は、僕もたとえば安倍さんの、外国人労働者に対する考え方とか、意見の違い多々あるんですけど、初めて、自分から、こういうコーヒーブレイクで、他の首脳のところへどんどん入っていって、自分で額を寄せて話するっていう初めての総理なんですよ」
一同
「へえ〜(驚き)」
櫻井浩二
「そうですか」
青山繁晴
「ええ。これは公平に評価しないといけないと思うんですね」
一同
「(同意)」
青山繁晴
「で、かつて中曽根総理が、たとえばレーガン大統領と、サッチャー、イギリス首相の間に入って、うんぬんって有名になったんですけど、これはっきり言うと写真撮影の時だけなんですよ」
一同
「ほぉ〜」
青山繁晴
「レーガンさんとサッチャーさんっていう世界の大立て者が、写真撮影の時に真ん中に立ってた時に、そこに我が中曽根総理は割り込んでいって、ばっちり写真のど真ん中に写ってですね、僕もすごいなあと思ったんですけど、でも、コーヒーブレイクの時にそうしてたわけではなかったんですよね」
櫻井浩二
「ああ〜、はぁはぁ…」
青山繁晴
「安倍さんはむしろ写真撮影の時にはそういうことはしないけれども、この、目に見えないところで、そういうことをしてる、ま、珍しい総理なんですよね」
一同
「へぇ〜〜」
青山繁晴
「で、今回のサミットの本当の焦点っていうのは、ま、テロ対策とかいろいろありますけれど、それはまあすんなり一致するんですよ。テロ対策いやだって言う首脳いないですから」
櫻井浩二
「ああ、そうですね」
青山繁晴
「問題はですね、来年以降、世界経済が、中国に足引っ張られてもっと悪くなるだろう、で、その時に、その、財政出動、ちょっと硬い言葉ですけど、要は僕たちの税金をあえて使って、公共投資、それも今までの公共投資だけじゃなくて、ちゃんと物が、作ったら売れるようにしましょうというようなことを、やらなきゃいけない。で、これに、ドイツのメルケル首相、それからイギリスのキャメロン首相は、まあ反対、消極的なんですよね」
櫻井浩二
「うん、そうですね」
青山繁晴
「これ、実はですね、安倍さんと、いや、ごめんなさい、この安倍さんが、事前にサミットの前に、ドイツやイギリス回って、この話した、報道ありましたよね?」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、報道されてないこと言いますとね、この時ついていった日本の役人が、こう、なあなあで話まとめようとしたんですよ。そしたら安倍さんが、この海外出張の現場でそれ断ったんです。俺がサミットで決着つけるから、こんななあなあの妥協をするなって言って断ったんですよね」
一同
「ほぅ〜(驚き)」
青山繁晴
「で、これ実際に、この、賢島で、それやれるかどうかが安倍さんの勝負所になるんですけど、こういうのってですね、メルケル首相やキャメロン首相が、『分かった、そこまで言うんだったらちょっと考えよう』って言っても、これ発表されないんですよ」
櫻井浩二
「はい、はい」
青山繁晴
「なんでかというと、これ、ドイツやイギリスの、内政の話ですよね」
櫻井浩二
「ああ〜、そうですね」
青山繁晴
「はい。で、それを外国の日本で、いや、こうなりましたって発表するわけにいかないんで、実は表に出てこないんですよ。ゆっくり出てくるわけですよね」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「だから、あの、俗論って言ったのは、いや、その、宣言にこの、メルケル首相やキャメロン首相の抵抗があって、宣言には、財政出動ってはっきり出てこなかった、大した成果はなかったって、そういうことを、一種の誤報をやるなっていうことを、今朝は問題提起したかったんですね」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「で、最後、30秒ぐらいだけで広島のこと言いますとね、ポイントは要は、2つで、オバマさんが被爆者に会われるのか、会われたら、謝罪はせずとも、まあ追悼という形で、被爆者の心にとったら、実は謝罪にも見えると、いうことをおっしゃるのか、実はこの2つ、どうも実現する方向なんですよ」
櫻井浩二
「ああ〜、やっぱりそうですか」
青山繁晴
「実現する方向だから、オバマさんはあえて、捕虜だった、日本軍の捕虜だった元のアメリカ兵を連れてくるんです」
一同
「うーん」
青山繁晴
「これほんとはおかしいんですよ? 広島・長崎で犠牲になったのは一般市民であって兵隊じゃないですから」
一同
「はい、はい」
青山繁晴
「兵隊さん連れてくるって話は、おかしいんですが、そうやってアメリカに言い訳しようとするっていうことは、実は謝罪じゃないけど謝罪にも聞こえる言葉があり、被爆者にも会われるっていう方向で、今、調整中なんですよ」
一同
「へぇ〜(驚き)」
青山繁晴
「最後の最後、ひっくり返るかもしれませんが、わずかな希望が今、ありますね」
櫻井浩二
「そうですか」
青山繁晴
「はい」
櫻井浩二
「はい、青山さん、ありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
田中みずき
「ありがとうございました」
櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
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____________________________内容紹介ここまで
確かに、サミットとか外交にまつわるやり取りって、その時は表に出てこないけど、後になって出てくることがよくありますよね。
↓これなんかもそう。
■15/4/13付:知られざる安倍外交の成果(2014 G7ブリュッセル・サミット)
このように安倍さんは今までになかったタイプの総理で、今回はましてや議長ですから、きっとそれなりの成果を出してくれることでしょう。
青山さんも言われるように、表向きは「目立った成果なし」と報道されたとしても、後からいろいろ出てくるんじゃないでしょうか。
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※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントを送れます。
・こころが風邪をひいたら
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・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
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「ええ」
青山繁晴
「この、サミットについて、こう本当は、そう必要じゃないんじゃないかとか、その、何がいいことなのかよく見えないとか、あるいは今回の伊勢志摩サミットも終わると、間違いなく出てくる報道が、『具体的な成果は乏しかった』」
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「ああ〜」
青山繁晴
「『目に見えるものはなかなか見つからなかった』って…」
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「はい。これはずばり俗論です。俗論っていうのは、ま、一見、正しそうに見えるけども、本当は上っ面の話だという意味なんですけれども」
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「はぁ、はぁ」
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「これ、サミットは、実は、2つあってですね。で、1つが、表の会議なんですね。まさしく首脳会議、みんなラウンドテーブル、つまり、分け隔てなく丸いテーブルに座って、ま、仕切りは今回、議長の安倍さんがやりますけれども、えー、お互い対等に話し合うと。で、テレビ、ラジオで出てくるのは、もうこういう場面。新聞も、そういう場面ばっかり出てくるわけですね」
[2014年6月のブリュッセル・サミットの様子]
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「はい」
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「で、実はこういうのはですね、役人が下準備でほとんど決めちゃうんですよね」
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「はい。で、こういうのを、ちょっと変わった言葉で、シェルパって言いまして、ま、これ半分冗談みたいな言葉なんですけど、サミットっていうのはたとえば、エベレストに登る、たとえば有名な登山家、それを首脳になぞらえて、言うわけですよね」
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「で、こういう有名な登山家っていうのは実は、かっこいいけども、重い荷物は他の人に持ってもらう、ことが多い。で、重い荷物を持つ人を、たとえば、エベレストだったら、地元の人であって、そういう人たちを、現地の言葉でシェルパって言うわけですよね」
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「で、この、役人の人たちをシェルパになぞらえて、重い荷物を運ぶのはこの役人であって、つまり、サミットのほんとの会議が始まる前に、だいたい、サミットの宣言とかを詰めていってしまうわけですね」
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「で、これで見ると、先ほど言いましたように、俗論が出てくるわけです。『具体的な成果はなかった』とか。でも本当はサミットには裏の顔があって」
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青山繁晴
「それ、コーヒーブレイクなんですよ」
櫻井浩二
「はい」
田中みずき
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「会議が休憩に入った時に、えー、まさしく首脳同士がたとえば、安倍さんとドイツのメルケル首相だったりが、目を見て、えー、なるべく通訳も入れないで、安倍さんも少し英語を話しますから、で、メルケルさんも英語上手くないけれども、何とか共通の言葉を探して、えー、直に話し合ったりする、こういうコーヒーブレイクが勝負なんですよね」
[2015年のエルマウ・サミットでの一コマ(コーヒーブレイクではありません)]
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「はぁはぁはぁ…、はい」
青山繁晴
「で、たとえば、かつてフランスでリヨン・サミットってありまして、リヨンってあの、パリよりもご飯が美味しい所ですけど」
櫻井浩二
「へぇー」
青山繁晴
「それは余談ですけど、ここでサミットあった時に、僕はたまたま共同通信の政治部の記者で、このサミット取材に行きまして」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、本当は記者はあまり入ってはいけない所に何とか入ったところ、その場所は、ま、小さな中庭だったんですけど、そこで、ビル・クリントン大統領、アメリカのですね、それと、ドイツの当時のコール首相が、2人で立って、そして、コール首相はほんとに英語が下手だったけれども、一生懸命ドイツの立場を、本気で主張して」
櫻井浩二
「へぇー」
青山繁晴
「やっぱりクリントンさんって優しいところがあって、その、英語を聞き直したり、それから明らかに、ビル・クリントン大統領はゆっくり話してですね、えー、まあ、大きな2人がこう、ほんとにもうほっぺたが、あの、くっつくんじゃないかっていうぐらい」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「額を寄せて、目の前で話してたわけです」
櫻井浩二
「ああ〜、そうですか」
青山繁晴
「で、そこからちょっと離れて、えー、日本の総理、当時は橋龍さんこと橋本龍太郎さんだったんですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
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櫻井浩二
「そうなんですか(笑)。ほぅ〜、はい」
青山繁晴
「で、コールさんとクリントンさんがびっくりして僕を見たっていうのはよく覚えてるんですけど」
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「へぇ〜、すごい」
青山繁晴
「残念ながら橋龍さんは入ってこられなくてですね」
櫻井浩二
「ええ、ええ、ええ」
青山繁晴
「まあひょっとしたら橋龍さん、とっても実はテレビで見るより小柄だったから、この巨人2人の間に入りにくかったかもしれないけれども」
一同
「(笑)」
青山繁晴
「これなんで、こういう話をしたかというとですね、まあそうやって僕は長年、実はサミット、現場で見てきたんですけど、安倍総理という人は、僕もたとえば安倍さんの、外国人労働者に対する考え方とか、意見の違い多々あるんですけど、初めて、自分から、こういうコーヒーブレイクで、他の首脳のところへどんどん入っていって、自分で額を寄せて話するっていう初めての総理なんですよ」
一同
「へえ〜(驚き)」
櫻井浩二
「そうですか」
青山繁晴
「ええ。これは公平に評価しないといけないと思うんですね」
一同
「(同意)」
青山繁晴
「で、かつて中曽根総理が、たとえばレーガン大統領と、サッチャー、イギリス首相の間に入って、うんぬんって有名になったんですけど、これはっきり言うと写真撮影の時だけなんですよ」
一同
「ほぉ〜」
青山繁晴
「レーガンさんとサッチャーさんっていう世界の大立て者が、写真撮影の時に真ん中に立ってた時に、そこに我が中曽根総理は割り込んでいって、ばっちり写真のど真ん中に写ってですね、僕もすごいなあと思ったんですけど、でも、コーヒーブレイクの時にそうしてたわけではなかったんですよね」
櫻井浩二
「ああ〜、はぁはぁ…」
青山繁晴
「安倍さんはむしろ写真撮影の時にはそういうことはしないけれども、この、目に見えないところで、そういうことをしてる、ま、珍しい総理なんですよね」
一同
「へぇ〜〜」
青山繁晴
「で、今回のサミットの本当の焦点っていうのは、ま、テロ対策とかいろいろありますけれど、それはまあすんなり一致するんですよ。テロ対策いやだって言う首脳いないですから」
櫻井浩二
「ああ、そうですね」
青山繁晴
「問題はですね、来年以降、世界経済が、中国に足引っ張られてもっと悪くなるだろう、で、その時に、その、財政出動、ちょっと硬い言葉ですけど、要は僕たちの税金をあえて使って、公共投資、それも今までの公共投資だけじゃなくて、ちゃんと物が、作ったら売れるようにしましょうというようなことを、やらなきゃいけない。で、これに、ドイツのメルケル首相、それからイギリスのキャメロン首相は、まあ反対、消極的なんですよね」
櫻井浩二
「うん、そうですね」
青山繁晴
「これ、実はですね、安倍さんと、いや、ごめんなさい、この安倍さんが、事前にサミットの前に、ドイツやイギリス回って、この話した、報道ありましたよね?」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、報道されてないこと言いますとね、この時ついていった日本の役人が、こう、なあなあで話まとめようとしたんですよ。そしたら安倍さんが、この海外出張の現場でそれ断ったんです。俺がサミットで決着つけるから、こんななあなあの妥協をするなって言って断ったんですよね」
一同
「ほぅ〜(驚き)」
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「で、これ実際に、この、賢島で、それやれるかどうかが安倍さんの勝負所になるんですけど、こういうのってですね、メルケル首相やキャメロン首相が、『分かった、そこまで言うんだったらちょっと考えよう』って言っても、これ発表されないんですよ」
櫻井浩二
「はい、はい」
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「なんでかというと、これ、ドイツやイギリスの、内政の話ですよね」
櫻井浩二
「ああ〜、そうですね」
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「はい。で、それを外国の日本で、いや、こうなりましたって発表するわけにいかないんで、実は表に出てこないんですよ。ゆっくり出てくるわけですよね」
櫻井浩二
「ああ〜」
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「だから、あの、俗論って言ったのは、いや、その、宣言にこの、メルケル首相やキャメロン首相の抵抗があって、宣言には、財政出動ってはっきり出てこなかった、大した成果はなかったって、そういうことを、一種の誤報をやるなっていうことを、今朝は問題提起したかったんですね」
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「で、最後、30秒ぐらいだけで広島のこと言いますとね、ポイントは要は、2つで、オバマさんが被爆者に会われるのか、会われたら、謝罪はせずとも、まあ追悼という形で、被爆者の心にとったら、実は謝罪にも見えると、いうことをおっしゃるのか、実はこの2つ、どうも実現する方向なんですよ」
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「ああ〜、やっぱりそうですか」
青山繁晴
「実現する方向だから、オバマさんはあえて、捕虜だった、日本軍の捕虜だった元のアメリカ兵を連れてくるんです」
一同
「うーん」
青山繁晴
「これほんとはおかしいんですよ? 広島・長崎で犠牲になったのは一般市民であって兵隊じゃないですから」
一同
「はい、はい」
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「そうですか」
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「はい、青山さん、ありがとうございました」
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「ありがとうございました」
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確かに、サミットとか外交にまつわるやり取りって、その時は表に出てこないけど、後になって出てくることがよくありますよね。
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