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F-15戦闘機訓練に参加!戦闘機を純国産にしよう!沖縄の県民感情を好転させた自衛官のモラルと志の高さ! 青山繁晴「インサイト・コラム」

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■4/6放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
 青山繁晴の“インサイト・コラム”

150805-05F15.jpg
[戦闘機F-15。航空自衛隊サイトより]

 昨日、自衛隊の那覇基地から、航空自衛隊のF-15戦闘機に搭乗し、訓練に参加してきた青山さん。
 日本の「守り」について、改めて考えされられます。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。



 内容紹介ここから____________________________
 
櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」

青山繁晴
「おはようございます」

田中みずき(RKBアナウンサー)
「おはようございます」

櫻井浩二
「今、沖縄の那覇にいらっしゃるそうですね」

青山繁晴
「ええ、そうです。えー、昨日、自衛隊の那覇基地から、航空自衛隊のF-15戦闘機に、乗ってまいりました」

150805-05F15.jpg
[戦闘機F-15。航空自衛隊サイトより]

櫻井浩二
「あ、そうなんですか」

青山繁晴
「ええ。これは、領空侵犯、つまり日本の空を侵そうとする飛行機、それへの対応の訓練と、それから戦闘機どうしの戦闘の訓練に、ま、参加させていただきまして」

櫻井浩二
「ええ〜」

田中みずき
「ふ〜〜ん」

青山繁晴
「ま、参加といっても、複座、つまり、座席が2つあるタイプのF-15で、僕の前に隊長が乗られまして、隊長の操縦のもと、僕が後ろにいると、いうことなんですけれども」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「実はあの、これ単なる体験搭乗っていうのではなくて、実は僕その体験搭乗っていうのは、燃料の無駄遣いで、あまり、賛成してないんですね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「単なる体験であれば。で、そうではなくてですね、以前にも三沢で、F-2という、もうひとつの日本の戦闘機に、やはり、これは戦技訓練っていうのに参加しまして」

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[画像:2014年3月12日放送「アンカー」

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
「で、その目的っていうのは、実は僕は記者時代から、日本の戦闘機は、純国産にすべきだと。それが日本の守り、あるいは技術力の向上につながるってことをずっと主張してまして、主張する以上は、現場を知りたいと思いまして」

一同
「ああ〜、うんうん…」

青山繁晴
「ま、F-2もF-15も、実は、10数年にわたって許可願いを出してきて、ま、ようやく実現し始めたということなんですね」

櫻井浩二
「へえー、そうなんですか」

青山繁晴
「ま、ちなみにあの、F-2の時は、えー、8Gっていいまして」

櫻井浩二
「うーん」

青山繁晴
「体重の8倍の圧力、ま、自分と同じ体重、僕は68kgぐらいあるんですけど、それが8人分、頭の上に乗っかってて、押さえ込まれるっていう感じなんですけど」

櫻井浩二
「いや、そうなんです、だから身体への負担って、大丈夫なんですか、これ」

青山繁晴
「いや、すさまじいです。だからこれは、あの、急に行ってできるもんじゃなくて、まずあの、気圧の変化に対応するためのチャンバーっていう訓練を受けて、資格を取ってですね。それからくり返し、健康診断、身体も調べ、それから、ま、僕の場合ですと、ま、10数年かけて、体幹トレーニングっていうのをやって」

櫻井浩二
「はぁ〜〜」

青山繁晴
「首の骨が折れないようにすると」

櫻井浩二
「ああ、やっぱりそうですか」

青山繁晴
「ええ、まあ、櫻井さん、田中さん、それでもやっぱり昨日上空でですね、特に戦闘機どうしの訓練に入って、その時には、首の骨と腰の骨、背骨が、いちどきに折れるんじゃないかと(一同ざわ)思いましたが、ま、弱音を吐くとそれが隊長に伝わって、すぐ訓練中止になっちゃいますから」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「あの、みんな僕の身体心配しますから、もう弱音履かないように、あの、耐えることが、ま、一生懸命でした、正直なところ」

櫻井浩二
「ああ〜」

青山繁晴
「で、えー、ま、全部お話しする時間とてもないんですけれども、ま、ひとつはF-2とF-15っていうのがこんなに違うのかってことを、ちょっと驚きまして」

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「えー、ま、F-2っていうのはたとえば、ライトウェイトスポーツカー、つまり、あの、軽くて、こうどんどん回るようなスポーツカー。で、昨日乗ったF-15は重量感のある、どっしりした車っていうような感じでですね。ま、何を言いたいかというと、やっぱりこういう機種の違う空の守りが、いろんな状況に対応するために必要だなってことが、よーく分かりました

櫻井浩二
「はぁ〜、そうなんですか」

青山繁晴
「それとやっぱり非常に速度が速いので、ま、昨日で言うと、1000キロぐらいに達しました(一同ざわ)。亜音速ってやつですね。音速は超えてないけどもそこに近づく。で、領空侵犯でいうと、同じF-15が、領空侵犯機の役割を演じて、ま、どんどん、日本の空に入って来ちゃうわけですけれど、ほんとに、あっという間なんですよね

131127-13map.jpg
[画像:2013年11月27日放送「アンカー」

一同
「うーーん、はい…」

青山繁晴
で、それに対応する、こう、空の守りってのがどれほど大切かっていうことも、ま、正直、身にしみたんですが」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「やっぱりこれ、たとえばF-2は本来、日本の国産機として開発してたのを、はっきり言えば、アメリカが横槍を入れてきて、アメリカの既存の戦闘機と、いわば混ぜ合わせた技術になったんですね」

櫻井浩二
「はぁはぁ」

青山繁晴
「それから、F-15ってのはもともと、アメリカの戦闘機を、ま、日本なりに、いわば、日本に合わせて使ってるものなんですけれども」

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
やはり、第五世代と呼ばれる、これからの、つまりF-15のあとの世代の戦闘機は、えー、F-3という名前で、国産にすると、いうのが、どんなに大事かっていうことを痛感しました

櫻井浩二
「うーん」

青山繁晴
「というのは、日本は戦争に負けたあと、アメリカから特に航空機、開発するなって圧力かかってたんですけど」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「実は戦争に負けて、そう、時間が経ってない時に、F-1っていうですね、ファイター・ワンっていう、いわば零式戦闘機をジェット機にした、とは、ま、違うんですけれども、イメージとしてはそういう感じのものをいったん作って、ま、アメリカがその高度な技術にびっくりして、プレッシャーをかけて、F-2が純国産でなくなったって経緯もあるんですよね」

櫻井浩二
「ふーーん」

青山繁晴
「だから、日本の大事な空の守りのためにも、やっぱり、国産でやることが必要だなと思いました。それとですね、領空侵犯してきた飛行機に、どう対応をするかというと、昨日の場合は、僕の乗ってたF-15が近寄っていって、外国の戦闘機であることを確認して、ま、警告するんですけれども」

櫻井浩二
「はい」

田中みずき
「うーん」

青山繁晴
「ま、警告しても真っ直ぐ入ってきちゃうのを、何とか言うことを聞かせて、那覇空港に強制着陸させると、いう、想定で訓練したんですね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「ところがそうやってどんどん日本の領空に入ってくる外国の戦闘機があったとして、言うこと聞くわけないですよね」

櫻井浩二
「うーん、はい、そうですね」

青山繁晴
「実際は。で、実は僕は以前に、えー、百里っていう本土の基地で、この領空侵犯の役割をする飛行機に乗って、逆にF-15に警告されるという訓練にも参加したことがありまして」
2015年8月5日「インサイト・コラム」を参照。

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「その時は僕の乗ってる領空侵犯機は、どんどん領空侵犯してたのに、突然、いい人に変わって」

櫻井浩二
「ええ(笑)」

青山繁晴
「えー、引き返していくという想定になってるわけです」

一同
「はい。ああ…」

青山繁晴
「つまりこれ、日本を除く諸外国では全て国際法のもと、撃墜すると、いうことが、むしろ定められてるわけですね」

160406-01gekitui.jpg
[トルコ軍は2015年11月14日、領空を侵犯したとしてロシア軍のSu24戦闘爆撃機1機を撃墜した]

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、その、撃墜されては困るということでこう、領空侵犯が起きないと。したがって戦争にならない、抑止力が働くというのが、ま、第二次世界大戦後に人類が学んできたルールなわけです」

櫻井浩二
「うーん、はい」

青山繁晴
これを日本だけができないというのはですね、現状ですから、やっぱり、憲法を含めた法改正、少なくとも国民の間にこういう実情知っていただくということがとても大事だと、思いました」

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
「ま、今回の、僕は搭乗いたした、ひとつの理由はそれだったんですね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、その上でですね、えー、櫻井さん、田中さん、この、沖縄においては悲惨な沖縄戦がありまして」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
米軍に対してだけではなくて、かつて自衛隊に対しても非常に厳しい意見が県民の中にあったんですね。で、僕はこの、那覇基地を中心に、沖縄と自衛隊の関係っていうか、まあ、ここに通い続けまして、20数年間見てきたんですが、本当に県民感情は、良くなりました

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[画像:航空自衛隊 那覇基地サイトより、2015年12月13日に那覇基地で開催された「エアーフェスタ2015」]

一同
「はぁ〜」

青山繁晴
「それは、ま、いろんな人の、いろんな立場の人の努力、特に沖縄県民自身の努力はあったと思いますが、この自衛官が、この昭和40年代の最初からずーっと、自らを律して努力してきたことが、どんなに意味が大きいかっていうことも、改めて感じまして」

櫻井浩二
「はい」

160406-03festa.jpg
[画像:航空自衛隊 那覇基地サイトより、2015年12月13日に那覇基地で開催された「エアーフェスタ2015」]

青山繁晴
「えー、沖縄県民の理解っていうものが、こう高まった背景に、この、自衛官のモラルの高さ、あるいは志の高さ、そして昨日の戦闘訓練に協力してくださった、整備兵の方々、えー、将軍から、ま、いち整備の担当者に至るまで、もうみんな見事に、自ら考えて、モラルを高くされてる。非常に高度な技術も、維持してる。ま、それを大変誇りに思い、頼もしくも思いました

櫻井浩二
「はい。ありがとうございました」

田中みずき
「ありがとうございました」

青山繁晴
「ありがとうございました」

櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」




 ____________________________内容紹介ここまで


 青山さんの「現場主義」は徹底してますね〜。

 事故発生からわずか40日後の福島第一原発への取材もそうでしたが、普通のジャーナリストが(青山さんはジャーナリストではありませんが)なかなか行かないような現場に積極的に行かれている。それも己の体力の限界と戦いながら。

 青山さんの日本を思う熱い気持ちに、改めて心を打たれました。



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