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「テロリストと対話せよ」が攻撃される要因を作る!テロの背景に大国の甘えと油断! 青山繁晴「インサイト・コラム」
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■11/18放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
青山繁晴の“インサイト・コラム”
フランス・パリで起きた同時多発テロについて、青山さんがテロ対策の実務者の立場から解説。
伊勢志摩サミットをはじめ、来年以降イベントが目白押しの日本が教訓にすべきこととは?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
内容紹介ここから____________________________
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青山繁晴の“インサイト・コラム”
フランス・パリで起きた同時多発テロについて、青山さんがテロ対策の実務者の立場から解説。
伊勢志摩サミットをはじめ、来年以降イベントが目白押しの日本が教訓にすべきこととは?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
櫻井浩二
「フランス・パリで起こった同時多発テロですが、青山さんはどう見ていますか、これを」
青山繁晴
「はい。これはちょうど先週、ロシアのチャーター機の、あの、爆破テロを話したばかりですよね」
櫻井浩二
「そうですね」
青山繁晴
「実はこのテロと、パリの無差別テロは、まっすぐにつながってます」
櫻井浩二
「ああ〜、そうですか」
青山繁晴
「で、これは当然リスナーの方も、犯人とみなされているのが、自称『イスラム国』で、同じだからと、いうこともありますね」
櫻井浩二
「うん、はい」
青山繁晴
「それもちろんなんですけれども、しかしもうひとつの大事な側面、日本にとっても考えどころなのは、えー、犯人は自称『イスラム国』って言ってるわけですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、これは、私たち日本を含めた、既存の国家はこれ認めないので、僕も自称と、言ってるんであって、ま、英語だと、イスラミックステート、ISになるわけですけれども、しかし、このパリの無差別テロっていうのは、そういう、既存の国家、それも、ロシアや大国のような、いや、ロシア、フランスのような、大国の、甘えや油断を突かれたと、いう側面を、必ず見るべきだと思います」
櫻井浩二
「はぁはぁはぁ、はい」
青山繁晴
「えー、先週お話ししたロシアのチャーター機のテロっていうのは、インサイダーテロと申しました」
櫻井浩二
「はい、おっしゃってました」
青山繁晴
「すなわち、空港の職員の中に、協力した人物が、いる恐れがあって、えー、チェックイン、検査の終わった手荷物に、爆発物を紛れ込ませた疑いがあると」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「それから今回のパリは、これは、たとえばフランス国民が、特に若い人がシリアに行って、自称『イスラム国』と一緒に、戦闘行為に参加して、それでフランスに戻ってきて、いわば人を殺すのに慣れた状態で、帰国テロを起こす、こういう、えー、帰国テロっていうのが心配されてました」
櫻井浩二
「ほぅ〜、はい」
青山繁晴
「それからさらに、ご承知のとおり、最近のヨーロッパは、このシリアから端を発した、大規模な難民が入ってきて、それに非常に苦しんでいるわけですけれども」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「その中に、テロリストが難民に偽装して、偽装難民テロを起こすんじゃないかと、いうことも、実は僕のような民間の実務者も含めて、官民を問わず、テロ対策の実務者の間では、ずっと懸念されてきたこと、あるいは予測されてきたことばかりなんですよね」
櫻井浩二
「ああ〜、はい」
青山繁晴
「もう一度言います。インサイダーテロ、帰国テロ、偽装難民テロ、みんな心配され予想されていたのに、それを全部実行されてるっていうのが、この最近の一連のテロ、なんです」
櫻井浩二
「ははぁ、そうですね」
青山繁晴
「ということは、何を物語るかというと、せっかく懸念、予測していたのに、対策が実に甘かったということなんですよね」
櫻井浩二
「う〜ん、はい」
青山繁晴
「で、たとえばロシアのチャーター機テロっていうのは、エジプトの空港、特に、意外にも観光地の空港っていうのは、警備の甘い状態がかねてから指摘されてて、で、それも空港職員、あるいは、警察官の中にも、賄賂を渡せば、この手荷物検査、勘弁してやるとか」
[エジプト・シャルムエルシェイクの空港で、保安検査を受ける観光客]
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「それから、荷物のチェックも、甘くしてやるとか、あるいはその、監視装置が逆にピーピー鳴ってるのに、お金をスッと渡すと、その鳴ってる荷物がそのまま、飛行機乗ってしまうと」
櫻井浩二
「へぇ〜〜」
青山繁晴
「いうこともずっと指摘されてきたんですが、まあ、エジプト政府を含めて誰も何もしなかったわけですよね」
櫻井浩二
「う〜ん、はい」
青山繁晴
「それから、たとえばフランスについても、これは、あの、忘れっぽい日本のメディアもさすがに、今回思い出したわけですよね。1月に、シャルリー・エブドっていう、風刺の週刊誌、が襲われて、ジャーナリストたちが殺されるっていう信じられないテロがあったばっかりですよね」
櫻井浩二
「ええ」
青山繁晴
「だから誰が考えてもっていうか、おそらく年末に、クリスマスにパリに行かれることを、計画されてた日本の観光客の方も、逆に1月、今年の初めにそれがあったんだったら、今年のクリスマスは、キリスト教の行事だし、すごく厳しい警備をやってると、みんな思って、計画されてたと思うんですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、ところが実際のフランスの警備状況っていうのは、たとえばさっき申しました、帰国テロをやるんじゃないかっていう人物を、マークしてたのに、それを、しばらくの間、動きがないと、もう目を離してしまう。それも、ちょっと言いにくいことはっきり言えばですね、たとえば、尾行の技術なんかも、厳しいトレーニングをやらないままの、人もいるんですよ」
櫻井浩二
「ほぅ〜〜」
青山繁晴
「非常にレベルの高い、たとえば国家憲兵隊の隊員なんかもいるんですけど、そうでない当局者、当局関係者もいてですね、つまりマークが外れたってのを本人に分かってしまったケースがあって」
櫻井浩二
「あぁ、そうなんですか」
青山繁晴
「で、それが組織に報告されて、組織がテロを決断する、原因のひとつにもなってる」
櫻井浩二
「え〜〜」
青山繁晴
「これ非公開の事実ですけれども」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「で、こういう状況、それからたとえば、EUってのはまあ、人類の理想を達成しようとしたわけですよね」
櫻井浩二
「うーん、はい」
青山繁晴
「国境線を、なくしたいと。で、したがってたとえば、フランスの頭の上にはベルギーがあるわけですけれども、ベルギーとフランスの間は、まあ、入り放題、出放題なわけですけれども、実はベルギーは、これも有名な話ですけれども、その、武器の製造国なんですよ、古いヨーロッパの時代から」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「したがって武器管理が甘い。それからフランスには闇組織が、特にパリにはあってですね。えー、つまり早い話が、ギャング団みたいなものですね」
櫻井浩二
「はぁ」
青山繁晴
「で、そういう人々は、その、ベルギー製あるいはベルギーで管理の甘い武器をどんどん高値で売ってる、あるいは、逆にコストダウン、安くして売ってるって事実もこれよく知られてるわけです」
櫻井浩二
「はぁはぁ、はい」
青山繁晴
「で、したがって、ベルギーとフランスは、一部フランス、あの、ベルギーは一部フランス語圏で、仲がいいからといって、そのまま放置しとくんじゃなくて、逆に、ふだん仲がよくて出入りの激しい所ほど本当はフランスは、1月の教訓を踏まえて、警備を強化し、国境線を、EUの理念はどうであれ、人々の命を守るためには、まぁあえて言うと、国境線復活させるような、ことも含めてやらなきゃいけなかったんですけれど、全くやってないわけですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「だから、んー、あんまり言いたくないですけど、逆に実務レベルから見ると、起こるべくして、起きたようなテロでもあるわけですね」
櫻井浩二
「はあ〜」
青山繁晴
「で、これはですね、全てを、僕は悪口を言ってるわけじゃなくて、日本にとっては全部これ、貴重な教訓であって、人の命がかかってしまった教訓であって、あえて言うと、逆を行けばよいわけですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、まず、今まで言ったことに付け加えますとね、この、今回のパリは、月末、間もなくですけれども、COP21っていう、環境対策の国際会議やるんですよね」
櫻井浩二
「はい」
[9月にパリのエリゼ宮で行われたCOP21公式プレイベント]
青山繁晴
「で、これは、環境過激派って人たちがいて、その、必ず、この、COP21の会議やると大騒ぎになるんで、そこにもう、過度に警備を集中させてたんですよ、すでに。で、それで、いわば手が空いたところを狙われてるんで」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「日本は、来年サミットありますし、それからラグビーのワールドカップとか、東京オリンピック、パラリンピック、イベントが目白押しなんですが」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「イベント警備、もちろん絶対やらなきゃいけないですけども、集中しすぎないことが大事だっていうことがこれでよく学べますね」
櫻井浩二
「うーん、はい」
青山繁晴
「それから次にやはり情報が命であって、えー、日本は実は地政学的には守りやすい立場です。つまり地続きの国境線がありませんから。したがって誰が入国し、あるいは、その、たとえば僕自身も中東行きますけれども、僕のように中東行った人々はどういう風に帰国して、帰国後どういう風に暮らして仕事してるかってことも、まああえて言うと僕自身も含めて、よく監視してもらいたいわけです」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「誰が入国し、帰国したかを、よーく見る。もちろん人権をきちんと守りながら、これは必ずできますから」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「で、最後に申せば、さっき僕、オリンピックの話、しました。で、これが狙われるとよく言われるんですけども、今現在のリスクから言うと、来年の伊勢志摩サミットのリスクに比べると、まだマシな方で、来年のサミットは極めて危ないと思わなきゃいけない」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「それは、テロ対策で重要なのは、テロリストの目になって考えることであって、テロリストの目でサミット見るとですね、7人首脳集まる中で、わが安倍総理を除くと、全員、キリスト教国の首脳なんですよね」
櫻井浩二
「はぁ〜、はい」
青山繁晴
「で、しかも伊勢の賢島、守りやすいからってなってるけども本当は、水中から狙われる恐れがあるから」
櫻井浩二
「水中から。はぁ〜」
青山繁晴
「はい。したがって今回のテロで、テロリストと話し合えと言ってる評論家が、テレビ・ラジオでお話しになったりしてますが、そういう社会の中での甘えが実は攻撃される要因を作ってしまいますから、あくまでリアリズムに立ってみんなで考えることが大事だと思います」
櫻井浩二
「はい、分かりました。青山さん、ありがとうございました」
青山繁晴
「はい、ありがとうございました」
櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
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@boyakuriさんをフォロー
____________________________内容紹介ここまで
日本もいつテロに巻き込まれてもおかしくない、それは確かです。
でも日本の左派の人たちは、それを安倍総理の「積極的平和主義」や「集団的自衛権行使容認」のせいだなどと言い、まるでテロに便乗するかのように、おそまつな批判を展開しています。
日本が何をしようがしまいが、テロリストは自分たちの理屈で行動します。
人々を恐怖させるのに効果的と見れば、何でもかんでも利用します。
そして「我々こそが正義だ」と正当化します。
現実を認識し、その現実と戦おういう覚悟を、まず日本国民一人一人が持つべきではないでしょうか。
メディアも本来はそれを後押しすべきところを、どうも逆を行っているような感じがします。
テロリストと対話なんて本当に論外ですよね。
【対話する=交渉する=譲歩する=テロに屈する】
それにテロリストと一口に言っても組織がたくさんあります。
どこと対話せよと言うのでしょう?
そもそも、日本人同士でも対話が成立しないことが多いのに。
SEALDsと取り巻きの人たちは未だに私をブロックしたままです。
テロの原因(たとえば貧困)を取り除くべきだということも、左派の人たちはよく言いますよね。
長期的にはもちろんそれはやっていくべきですが、まずはこの現実にどう対処するかが先ではないでしょうか。
青山さんの言うように、それこそリアリズムに立ってみんなで考えなければ。
国際社会全体の協調ももちろん大切ですよね。
大国のひとつと位置付けられている日本が、自分さえ安全であればいいという、身勝手な「一国平和主義」を貫ける時代ではないことを、まず自覚しなければ。
もはや安全はタダでは得られないのです。
★おまけのツイート
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※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントを送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー
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「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
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「はい。これはちょうど先週、ロシアのチャーター機の、あの、爆破テロを話したばかりですよね」
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「そうですね」
青山繁晴
「実はこのテロと、パリの無差別テロは、まっすぐにつながってます」
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「ああ〜、そうですか」
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「で、これは当然リスナーの方も、犯人とみなされているのが、自称『イスラム国』で、同じだからと、いうこともありますね」
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「それもちろんなんですけれども、しかしもうひとつの大事な側面、日本にとっても考えどころなのは、えー、犯人は自称『イスラム国』って言ってるわけですね」
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「はい」
青山繁晴
「で、これは、私たち日本を含めた、既存の国家はこれ認めないので、僕も自称と、言ってるんであって、ま、英語だと、イスラミックステート、ISになるわけですけれども、しかし、このパリの無差別テロっていうのは、そういう、既存の国家、それも、ロシアや大国のような、いや、ロシア、フランスのような、大国の、甘えや油断を突かれたと、いう側面を、必ず見るべきだと思います」
櫻井浩二
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「えー、先週お話ししたロシアのチャーター機のテロっていうのは、インサイダーテロと申しました」
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「すなわち、空港の職員の中に、協力した人物が、いる恐れがあって、えー、チェックイン、検査の終わった手荷物に、爆発物を紛れ込ませた疑いがあると」
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青山繁晴
「それから今回のパリは、これは、たとえばフランス国民が、特に若い人がシリアに行って、自称『イスラム国』と一緒に、戦闘行為に参加して、それでフランスに戻ってきて、いわば人を殺すのに慣れた状態で、帰国テロを起こす、こういう、えー、帰国テロっていうのが心配されてました」
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「それからさらに、ご承知のとおり、最近のヨーロッパは、このシリアから端を発した、大規模な難民が入ってきて、それに非常に苦しんでいるわけですけれども」
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「その中に、テロリストが難民に偽装して、偽装難民テロを起こすんじゃないかと、いうことも、実は僕のような民間の実務者も含めて、官民を問わず、テロ対策の実務者の間では、ずっと懸念されてきたこと、あるいは予測されてきたことばかりなんですよね」
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櫻井浩二
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青山繁晴
「で、たとえばロシアのチャーター機テロっていうのは、エジプトの空港、特に、意外にも観光地の空港っていうのは、警備の甘い状態がかねてから指摘されてて、で、それも空港職員、あるいは、警察官の中にも、賄賂を渡せば、この手荷物検査、勘弁してやるとか」
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「それから、荷物のチェックも、甘くしてやるとか、あるいはその、監視装置が逆にピーピー鳴ってるのに、お金をスッと渡すと、その鳴ってる荷物がそのまま、飛行機乗ってしまうと」
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「いうこともずっと指摘されてきたんですが、まあ、エジプト政府を含めて誰も何もしなかったわけですよね」
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「それから、たとえばフランスについても、これは、あの、忘れっぽい日本のメディアもさすがに、今回思い出したわけですよね。1月に、シャルリー・エブドっていう、風刺の週刊誌、が襲われて、ジャーナリストたちが殺されるっていう信じられないテロがあったばっかりですよね」
櫻井浩二
「ええ」
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「だから誰が考えてもっていうか、おそらく年末に、クリスマスにパリに行かれることを、計画されてた日本の観光客の方も、逆に1月、今年の初めにそれがあったんだったら、今年のクリスマスは、キリスト教の行事だし、すごく厳しい警備をやってると、みんな思って、計画されてたと思うんですよね」
櫻井浩二
「はい」
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「で、ところが実際のフランスの警備状況っていうのは、たとえばさっき申しました、帰国テロをやるんじゃないかっていう人物を、マークしてたのに、それを、しばらくの間、動きがないと、もう目を離してしまう。それも、ちょっと言いにくいことはっきり言えばですね、たとえば、尾行の技術なんかも、厳しいトレーニングをやらないままの、人もいるんですよ」
櫻井浩二
「ほぅ〜〜」
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「非常にレベルの高い、たとえば国家憲兵隊の隊員なんかもいるんですけど、そうでない当局者、当局関係者もいてですね、つまりマークが外れたってのを本人に分かってしまったケースがあって」
櫻井浩二
「あぁ、そうなんですか」
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「で、それが組織に報告されて、組織がテロを決断する、原因のひとつにもなってる」
櫻井浩二
「え〜〜」
青山繁晴
「これ非公開の事実ですけれども」
櫻井浩二
「はぁ〜」
青山繁晴
「で、こういう状況、それからたとえば、EUってのはまあ、人類の理想を達成しようとしたわけですよね」
櫻井浩二
「うーん、はい」
青山繁晴
「国境線を、なくしたいと。で、したがってたとえば、フランスの頭の上にはベルギーがあるわけですけれども、ベルギーとフランスの間は、まあ、入り放題、出放題なわけですけれども、実はベルギーは、これも有名な話ですけれども、その、武器の製造国なんですよ、古いヨーロッパの時代から」
櫻井浩二
「はい」
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「したがって武器管理が甘い。それからフランスには闇組織が、特にパリにはあってですね。えー、つまり早い話が、ギャング団みたいなものですね」
櫻井浩二
「はぁ」
青山繁晴
「で、そういう人々は、その、ベルギー製あるいはベルギーで管理の甘い武器をどんどん高値で売ってる、あるいは、逆にコストダウン、安くして売ってるって事実もこれよく知られてるわけです」
櫻井浩二
「はぁはぁ、はい」
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「で、したがって、ベルギーとフランスは、一部フランス、あの、ベルギーは一部フランス語圏で、仲がいいからといって、そのまま放置しとくんじゃなくて、逆に、ふだん仲がよくて出入りの激しい所ほど本当はフランスは、1月の教訓を踏まえて、警備を強化し、国境線を、EUの理念はどうであれ、人々の命を守るためには、まぁあえて言うと、国境線復活させるような、ことも含めてやらなきゃいけなかったんですけれど、全くやってないわけですよね」
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「はい」
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「だから、んー、あんまり言いたくないですけど、逆に実務レベルから見ると、起こるべくして、起きたようなテロでもあるわけですね」
櫻井浩二
「はあ〜」
青山繁晴
「で、これはですね、全てを、僕は悪口を言ってるわけじゃなくて、日本にとっては全部これ、貴重な教訓であって、人の命がかかってしまった教訓であって、あえて言うと、逆を行けばよいわけですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、まず、今まで言ったことに付け加えますとね、この、今回のパリは、月末、間もなくですけれども、COP21っていう、環境対策の国際会議やるんですよね」
櫻井浩二
「はい」
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「で、これは、環境過激派って人たちがいて、その、必ず、この、COP21の会議やると大騒ぎになるんで、そこにもう、過度に警備を集中させてたんですよ、すでに。で、それで、いわば手が空いたところを狙われてるんで」
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青山繁晴
「日本は、来年サミットありますし、それからラグビーのワールドカップとか、東京オリンピック、パラリンピック、イベントが目白押しなんですが」
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「イベント警備、もちろん絶対やらなきゃいけないですけども、集中しすぎないことが大事だっていうことがこれでよく学べますね」
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「で、最後に申せば、さっき僕、オリンピックの話、しました。で、これが狙われるとよく言われるんですけども、今現在のリスクから言うと、来年の伊勢志摩サミットのリスクに比べると、まだマシな方で、来年のサミットは極めて危ないと思わなきゃいけない」
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「で、しかも伊勢の賢島、守りやすいからってなってるけども本当は、水中から狙われる恐れがあるから」
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「水中から。はぁ〜」
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「はい。したがって今回のテロで、テロリストと話し合えと言ってる評論家が、テレビ・ラジオでお話しになったりしてますが、そういう社会の中での甘えが実は攻撃される要因を作ってしまいますから、あくまでリアリズムに立ってみんなで考えることが大事だと思います」
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「はい、ありがとうございました」
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日本もいつテロに巻き込まれてもおかしくない、それは確かです。
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長期的にはもちろんそれはやっていくべきですが、まずはこの現実にどう対処するかが先ではないでしょうか。
青山さんの言うように、それこそリアリズムに立ってみんなで考えなければ。
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報ステでパリのテロと難民問題、「(フランスの)極右政党がこれ見よがしに不安を煽る」というナレーションを聞いて、すみません、関係ないけど安保法制で報ステはじめサヨクメディアが「日本が戦争を始める」「徴兵制になる」などと、これ見よがしに不安を煽っていたのを思い出しました。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 17
MBS「ちちんぷいぷい」で共謀罪法案が亡霊のように甦るぞ、危ない、憲兵みたいで恐い等々。あんたら普段よほど後ろ暗いことしてるの?今後、左派全体で不安を煽っていく流れなんでしょうが、特定秘密保護法の時、ありえない事例を作ってまで潰そうとした、そんな低レベルな事がまた繰り返されそう。
— くっくり (@boyakuri) 2015, 11月 18
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竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue)
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「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
アニメ「めぐみ」配信中。
日本語版のほか外国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
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