憲法めぐる国民分断もうやめよう!拉致被害者奪還につながる閣議決定を! 青山繁晴「インサイト・コラム」
★WiLL 2015年8月号 6月26日発売★
青山繁晴さん連載、今月は沖縄第3弾
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※【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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■6/24放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
青山繁晴の“インサイト・コラム”
安保法制をめぐり合憲か違憲か、そればかりが取り沙汰されている国会。
一番肝心な、国民と国土をどう守るかは後回し。
自国民が誘拐されていることが分かっても、北朝鮮がそれを認めていても、取り返しに行けない。
これを打破するための秘策を青山さんが提案。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
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内容紹介ここから____________________________
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青山繁晴の“インサイト・コラム”
安保法制をめぐり合憲か違憲か、そればかりが取り沙汰されている国会。
一番肝心な、国民と国土をどう守るかは後回し。
自国民が誘拐されていることが分かっても、北朝鮮がそれを認めていても、取り返しに行けない。
これを打破するための秘策を青山さんが提案。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」
青山繁晴
「おはようございます」
櫻井浩二
「今朝はどんなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。えー、櫻井さん、国会は、安保法制案が合憲か違憲かと」
櫻井浩二
「そうですねぇ」
青山繁晴
「いうことで、えー、連日のようにそれをやってるわけですけれども」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「一番肝心な、国民と、領土・領海・領空を、どう守るかっていうのは、後回しになって、いて、まあ空しい思いをしているリスナーも、きっと少なくないんじゃないかと思うんですね」
櫻井浩二
「ああー、はい、はい」
青山繁晴
「で、僕も専門家の端くれとしても、実は同じで、えー、専門家だから意義を感じてるってことは、ないんですね。それで、さてどうするかっていうことなんですが、まあこの、空しいように見える国会審議にもやっぱり、汲むべきところ、いわば良いところっていうのはあると思うんです」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「それは、やはり、憲法そのものを、どういうふうに真っ直ぐ真ん中から考えればいいのかっていうことを、改めて、考え始めたリスナーの方、国民の方はやっぱりいらっしゃると思うんですね」
櫻井浩二
「うーん、はい」
青山繁晴
「で、そこで、国会の大幅延長も決まったタイミングで、ひとつ、ご提案したいのは、憲法をめぐって、護憲派と改憲派、リベラルと保守、というように、国民を分ける、分断するのはもうそろそろやめませんかっていうことを、提案したいんです。それが今朝の問題提起です」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、たとえば、今、この安保法制をめぐって、憲法学者の存在が、いわば初めて国民の中で話題になってると思うんですね」
櫻井浩二
「うーん、そうですね、はい」
青山繁晴
「しかし、普通に考えれば、ある法律が合憲か違憲かを考えるのが、憲法学者の仕事か。それは実は、違憲立法審査権、すなわち立法府の国会が作った法律が、憲法に違反してないかどうかを調べる、その違憲立法審査権を与えられてる、司法の仕事ですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「憲法学者の本来のお仕事というのは、憲法の良いところ、悪いところは、どこなのか。良いところはどうやって伸ばし、悪いところはどうやって変えるのか。それが本来の仕事のはずです」
櫻井浩二
「うーん、はい」
青山繁晴
「なぜならば憲法は、人間の作ったものですから」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「人間の作ったもので、未来永劫、変わらない、変えなくて良い、全く正しい、全て正しい、えー、ずっとこのままでいいんだっていうものは、存在しませんね」
櫻井浩二
「ああー、はい」
青山繁晴
「今年敗戦後70年っていうふうによく言われます。昨日、沖縄戦、からでも70年でしたが、憲法作ってからも、実に69年経つんですよね」
櫻井浩二
「うん、そうですね、はい」
青山繁晴
「で、その69年の間に、たとえば何が起きたかというと、そのひとつが拉致事件ですよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、この拉致事件は、来月に北朝鮮の再調査というものの、最終的な期限が来てしまいます。で、来月のその北朝鮮の再調査で、えー、たとえば政府認定の拉致被害者の方、あるいは、政府がまだ分かってない、特定失踪者の方々、えー、福岡、九州にもたくさんいらっしゃいますけれども、こういう方々が、帰ってくるっていうのは、残念ながらそういう見通しはほぼゼロですね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「で、この憲法、普通に考えると、自国民が誘拐されていることが、分かっていても、取り返しに行けない。うーん、その含みが、やっぱり十分に感じられますね」
櫻井浩二
「ああー、はい」
青山繁晴
「で、たとえば9条の最後に、国の交戦権はこれを認めないと、明記してあって、えー、もちろんまさしく憲法学者でさまざまに解釈なさるわけですけど、普通に、たとえば僕らが子供の時、小学校5年ぐらいから、初めて憲法、というものを勉強した時に、国の交戦権はこれを認めないってのは、要は相手が国だったら、何があっても戦っちゃいけないことじゃないのかと、普通に日本語で考えれば思いますよね」
櫻井浩二
「そうですね」
青山繁晴
「で、それは実は、外国、北朝鮮でも同じであって、日本にこの憲法がある限りは、いわば安心して、全国各地から国民をさらうことができる。そのとおり、12年前の、小泉総理と、当時の小泉総理と金正日総書記との首脳会談で、北朝鮮の金正日総書記、自らが、そうです、国が、北朝鮮の国家機関が、横田めぐみちゃん、有本恵子ちゃんをはじめ、日本国民を誘拐しましたと、いわば堂々と認めて、しまって、それでもそのあと、取り返しに行くことができないんですよね」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
青山繁晴
「で、これをさっき言いました、その、たとえばリベラル・保守、民主・自民とか、民主・共産党と自民党の違いって、そうやってもう分けて分けて考えるんじゃなくて、この、横田めぐみちゃんや有本恵子ちゃん、たとえば横田めぐみさんで言いますと、13歳の女子中学生で誘拐されて、去年の秋に50歳についになってしまい、間もなく、まあいわば、あの、10月5日誕生日ですから、数カ月でもう51歳になっちゃうんですよね」
櫻井浩二
「そうですねぇ」
青山繁晴
「で、そのままでいいと思う人は、この、たとえばリベラル、あるいは護憲派の方にいらっしゃるってことは、それまさかないでしょう」
櫻井浩二
「はい、そりゃそうですよね」
青山繁晴
「だからそこはまさしく意見一致するところですから、まず、この現在の安倍政権の仕事として、閣議を開いて、この憲法であっても、自国民が生活を奪われたり、あるいは命の危機に瀕するっていうのを、座視して良い、つまり黙って見てて良いと、いうことではないから、たとえばこの憲法のもとでも、自衛権を、これは超党派で、えー、社会党、当時の社会党まで現在の社民党まで含めて認めてるわけですから、社民党は少し見解変えてますけど、基本的には社会党の時代に認めましたよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「ですから、この、この憲法のもとでも、取り返しに行けると、いう解釈が成り立つ、可能性が、可能性としてはあるという見解をたとえば、閣議で、最低限のこととして決定すると…」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「何が起きるかというと、それを示された北朝鮮というのは、いつまでもずるずると、この、たとえば今回の再調査のように引き延ばしたり、話し合っても話し合っても、解決が見つからずに、どんどん拉致被害者の家族も高齢化し、被害者自身も、もう高齢という歳になっていくと、いうことで済まない、つまり何かしないと、日本の側が動くかもしれないということで、何らかの交渉に、動きは出ると思います」
櫻井浩二
「はぁ、はぁ、はぁ」
青山繁晴
「で、それを見てですね、たとえば北朝鮮と戦ったり、しないで、ちゃんと拉致被害者が帰ってくるように、するにはどう、それから動けばいいのかっていう議論が巻き起こりますね」
櫻井浩二
「いや〜、確かに一番それが国民が納得できる解釈改憲かもしれませんね」
青山繁晴
「はい。で、そういう、こう議論が巻き起こっていくと、じゃあその、単なる閣議決定だけじゃなくて、今、櫻井さんがおっしゃったように、その、実は解釈で済ますだけではなくて、憲法そのものを、きちんと変えて、後々の子供にも分かるようにする、あるいは後々の国民が、つまり、この数十年のように、奪われたりしないようにすると」
櫻井浩二
「う〜ん」
青山繁晴
「いうこと、を、その、今までの対立や意見の違い乗り越えて、一致していけるっていう可能性は、あると思うんですね」
櫻井浩二
「確かにそうですね、ええ、ええ」
青山繁晴
「で、ま、今回の安保法制の論議、これから9月まで続くわけですけれども、その中で、私たちが汲み取れること、それは何よりも、やっぱり政治家というのは政党同士がどうしても争ってしまうから、私たち国民の側で、一致できるところを探す。えー、改めてそこが、今朝の問題提起です」
櫻井浩二
「なるほど。はい、分かりました。ありがとうございました」
青山繁晴
「はい、ありがとうございます」
櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」
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____________________________内容紹介ここまで
「そのままでいい(拉致被害者を放置しておいてよい)と思う人は、たとえばリベラル、あるいは護憲派の方にいらっしゃるってことは、それまさかないでしょう」
と青山さんはおっしゃっていましたが、実際は相当数いるんじゃないでしょうか。表立って言わないだけで。
正確に言えば、北朝鮮にもっと強硬に圧力かけるとか、もっと思い切った法整備をするとか、そんな“物騒”なことをするぐらいなら、拉致被害者は放っておくしかない的な考えを持っている人はけっこういるんじゃないか、ということです。
たとえば今日、青山さんが言われた、
「現法の憲法下でも、自衛隊が北朝鮮に拉致被害者を取り返しに行ける可能性はあると、閣議決定する」という案。
これなどは、リベラル・護憲派は反対するだろうと私は思います。
お得意の「戦争ができる国になる!」というキャッチフレーズ持ち出して、大騒ぎするだろうと。
実はこの提案、すでに青山さんは2014年10月29日の「アンカー」でされていました。
そして2015年1月14日の「アンカー」に安倍総理が生出演された時、青山さんはその話をされました。
その時の安倍総理の回答はこうでした。
「自衛隊を、この、救出に送り込むことができるかどうかと、いうことでありますが、ま、北朝鮮もですね、これ主権国家でありますから、この国の同意なしにですね、えー、こちらが、えー、自衛隊を送り込むということはまさに、ま、主権の侵害になるわけでありますから、これ国際法に反する行為で、残念ながらそれは、できないわけでありますけれども、ま、しかしですね、我々、もし状況が、混乱状況に陥るということも、念頭に置きながらですね、救出するために、各国の協力を得る、えー、そのための、情報交換等は行ってきております」
青山さんがさらに
「自衛隊については、すぐ自衛隊を送れっていうんじゃなくて、そういう姿勢を日本側がとっていただきたいと、いうことです」
と突っ込むと、安倍総理の回答は…。
「もちろん、自衛隊の使命というのはですね、日本人の命と、ま、幸せな暮らしを守る、そのための自衛隊であります。ま、しかしその、行動については、えー、法と、あるいは国際法に、基づいて、行動することが、当然であろうと、思います。しかし我々としてはですね、いずれにいたしましても、あらゆる手段を持って、この問題を解決をしていきたいと、思っています。ただもちろん、これは、国際社会と協調、協力していくことが、当然であろうと、その前提であろうと、思います」
これは安倍総理だけでなく政治家全体、メディアや国民全体にも言えることですが、「他国に誘拐されたままの自国民を助け出せない憲法って何ぞや」という方向になぜ話が全く行かないのでしょう?
安保法制が合憲だ違憲だって言い合っているこの間にも、拉致被害者や特定失踪者のご家族はさまざまに動かれていて、メディアもそれなりに報道しています。
国民も拉致事件のことを決して忘れてはいないはずです。
そんな国民の声が国会には、議員には、残念ながら全く届いていないということなのでしょうか。
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※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントを送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー
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「いうことで、えー、連日のようにそれをやってるわけですけれども」
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「一番肝心な、国民と、領土・領海・領空を、どう守るかっていうのは、後回しになって、いて、まあ空しい思いをしているリスナーも、きっと少なくないんじゃないかと思うんですね」
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「で、僕も専門家の端くれとしても、実は同じで、えー、専門家だから意義を感じてるってことは、ないんですね。それで、さてどうするかっていうことなんですが、まあこの、空しいように見える国会審議にもやっぱり、汲むべきところ、いわば良いところっていうのはあると思うんです」
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「それは、やはり、憲法そのものを、どういうふうに真っ直ぐ真ん中から考えればいいのかっていうことを、改めて、考え始めたリスナーの方、国民の方はやっぱりいらっしゃると思うんですね」
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「で、そこで、国会の大幅延長も決まったタイミングで、ひとつ、ご提案したいのは、憲法をめぐって、護憲派と改憲派、リベラルと保守、というように、国民を分ける、分断するのはもうそろそろやめませんかっていうことを、提案したいんです。それが今朝の問題提起です」
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「で、たとえば、今、この安保法制をめぐって、憲法学者の存在が、いわば初めて国民の中で話題になってると思うんですね」
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「しかし、普通に考えれば、ある法律が合憲か違憲かを考えるのが、憲法学者の仕事か。それは実は、違憲立法審査権、すなわち立法府の国会が作った法律が、憲法に違反してないかどうかを調べる、その違憲立法審査権を与えられてる、司法の仕事ですね」
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「憲法学者の本来のお仕事というのは、憲法の良いところ、悪いところは、どこなのか。良いところはどうやって伸ばし、悪いところはどうやって変えるのか。それが本来の仕事のはずです」
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「なぜならば憲法は、人間の作ったものですから」
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「人間の作ったもので、未来永劫、変わらない、変えなくて良い、全く正しい、全て正しい、えー、ずっとこのままでいいんだっていうものは、存在しませんね」
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「今年敗戦後70年っていうふうによく言われます。昨日、沖縄戦、からでも70年でしたが、憲法作ってからも、実に69年経つんですよね」
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「で、その69年の間に、たとえば何が起きたかというと、そのひとつが拉致事件ですよね」
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「で、この拉致事件は、来月に北朝鮮の再調査というものの、最終的な期限が来てしまいます。で、来月のその北朝鮮の再調査で、えー、たとえば政府認定の拉致被害者の方、あるいは、政府がまだ分かってない、特定失踪者の方々、えー、福岡、九州にもたくさんいらっしゃいますけれども、こういう方々が、帰ってくるっていうのは、残念ながらそういう見通しはほぼゼロですね」
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「で、この憲法、普通に考えると、自国民が誘拐されていることが、分かっていても、取り返しに行けない。うーん、その含みが、やっぱり十分に感じられますね」
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「ああー、はい」
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「で、たとえば9条の最後に、国の交戦権はこれを認めないと、明記してあって、えー、もちろんまさしく憲法学者でさまざまに解釈なさるわけですけど、普通に、たとえば僕らが子供の時、小学校5年ぐらいから、初めて憲法、というものを勉強した時に、国の交戦権はこれを認めないってのは、要は相手が国だったら、何があっても戦っちゃいけないことじゃないのかと、普通に日本語で考えれば思いますよね」
櫻井浩二
「そうですね」
青山繁晴
「で、それは実は、外国、北朝鮮でも同じであって、日本にこの憲法がある限りは、いわば安心して、全国各地から国民をさらうことができる。そのとおり、12年前の、小泉総理と、当時の小泉総理と金正日総書記との首脳会談で、北朝鮮の金正日総書記、自らが、そうです、国が、北朝鮮の国家機関が、横田めぐみちゃん、有本恵子ちゃんをはじめ、日本国民を誘拐しましたと、いわば堂々と認めて、しまって、それでもそのあと、取り返しに行くことができないんですよね」
櫻井浩二
「ええ、ええ」
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「で、これをさっき言いました、その、たとえばリベラル・保守、民主・自民とか、民主・共産党と自民党の違いって、そうやってもう分けて分けて考えるんじゃなくて、この、横田めぐみちゃんや有本恵子ちゃん、たとえば横田めぐみさんで言いますと、13歳の女子中学生で誘拐されて、去年の秋に50歳についになってしまい、間もなく、まあいわば、あの、10月5日誕生日ですから、数カ月でもう51歳になっちゃうんですよね」
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「で、そのままでいいと思う人は、この、たとえばリベラル、あるいは護憲派の方にいらっしゃるってことは、それまさかないでしょう」
櫻井浩二
「はい、そりゃそうですよね」
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「だからそこはまさしく意見一致するところですから、まず、この現在の安倍政権の仕事として、閣議を開いて、この憲法であっても、自国民が生活を奪われたり、あるいは命の危機に瀕するっていうのを、座視して良い、つまり黙って見てて良いと、いうことではないから、たとえばこの憲法のもとでも、自衛権を、これは超党派で、えー、社会党、当時の社会党まで現在の社民党まで含めて認めてるわけですから、社民党は少し見解変えてますけど、基本的には社会党の時代に認めましたよね」
櫻井浩二
「はい」
青山繁晴
「ですから、この、この憲法のもとでも、取り返しに行けると、いう解釈が成り立つ、可能性が、可能性としてはあるという見解をたとえば、閣議で、最低限のこととして決定すると…」
櫻井浩二
「ああ〜」
青山繁晴
「何が起きるかというと、それを示された北朝鮮というのは、いつまでもずるずると、この、たとえば今回の再調査のように引き延ばしたり、話し合っても話し合っても、解決が見つからずに、どんどん拉致被害者の家族も高齢化し、被害者自身も、もう高齢という歳になっていくと、いうことで済まない、つまり何かしないと、日本の側が動くかもしれないということで、何らかの交渉に、動きは出ると思います」
櫻井浩二
「はぁ、はぁ、はぁ」
青山繁晴
「で、それを見てですね、たとえば北朝鮮と戦ったり、しないで、ちゃんと拉致被害者が帰ってくるように、するにはどう、それから動けばいいのかっていう議論が巻き起こりますね」
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「いや〜、確かに一番それが国民が納得できる解釈改憲かもしれませんね」
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「はい。で、そういう、こう議論が巻き起こっていくと、じゃあその、単なる閣議決定だけじゃなくて、今、櫻井さんがおっしゃったように、その、実は解釈で済ますだけではなくて、憲法そのものを、きちんと変えて、後々の子供にも分かるようにする、あるいは後々の国民が、つまり、この数十年のように、奪われたりしないようにすると」
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「いうこと、を、その、今までの対立や意見の違い乗り越えて、一致していけるっていう可能性は、あると思うんですね」
櫻井浩二
「確かにそうですね、ええ、ええ」
青山繁晴
「で、ま、今回の安保法制の論議、これから9月まで続くわけですけれども、その中で、私たちが汲み取れること、それは何よりも、やっぱり政治家というのは政党同士がどうしても争ってしまうから、私たち国民の側で、一致できるところを探す。えー、改めてそこが、今朝の問題提起です」
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「そのままでいい(拉致被害者を放置しておいてよい)と思う人は、たとえばリベラル、あるいは護憲派の方にいらっしゃるってことは、それまさかないでしょう」
と青山さんはおっしゃっていましたが、実際は相当数いるんじゃないでしょうか。表立って言わないだけで。
正確に言えば、北朝鮮にもっと強硬に圧力かけるとか、もっと思い切った法整備をするとか、そんな“物騒”なことをするぐらいなら、拉致被害者は放っておくしかない的な考えを持っている人はけっこういるんじゃないか、ということです。
たとえば今日、青山さんが言われた、
「現法の憲法下でも、自衛隊が北朝鮮に拉致被害者を取り返しに行ける可能性はあると、閣議決定する」という案。
これなどは、リベラル・護憲派は反対するだろうと私は思います。
お得意の「戦争ができる国になる!」というキャッチフレーズ持ち出して、大騒ぎするだろうと。
実はこの提案、すでに青山さんは2014年10月29日の「アンカー」でされていました。
そして2015年1月14日の「アンカー」に安倍総理が生出演された時、青山さんはその話をされました。
その時の安倍総理の回答はこうでした。
「自衛隊を、この、救出に送り込むことができるかどうかと、いうことでありますが、ま、北朝鮮もですね、これ主権国家でありますから、この国の同意なしにですね、えー、こちらが、えー、自衛隊を送り込むということはまさに、ま、主権の侵害になるわけでありますから、これ国際法に反する行為で、残念ながらそれは、できないわけでありますけれども、ま、しかしですね、我々、もし状況が、混乱状況に陥るということも、念頭に置きながらですね、救出するために、各国の協力を得る、えー、そのための、情報交換等は行ってきております」
青山さんがさらに
「自衛隊については、すぐ自衛隊を送れっていうんじゃなくて、そういう姿勢を日本側がとっていただきたいと、いうことです」
と突っ込むと、安倍総理の回答は…。
「もちろん、自衛隊の使命というのはですね、日本人の命と、ま、幸せな暮らしを守る、そのための自衛隊であります。ま、しかしその、行動については、えー、法と、あるいは国際法に、基づいて、行動することが、当然であろうと、思います。しかし我々としてはですね、いずれにいたしましても、あらゆる手段を持って、この問題を解決をしていきたいと、思っています。ただもちろん、これは、国際社会と協調、協力していくことが、当然であろうと、その前提であろうと、思います」
これは安倍総理だけでなく政治家全体、メディアや国民全体にも言えることですが、「他国に誘拐されたままの自国民を助け出せない憲法って何ぞや」という方向になぜ話が全く行かないのでしょう?
安保法制が合憲だ違憲だって言い合っているこの間にも、拉致被害者や特定失踪者のご家族はさまざまに動かれていて、メディアもそれなりに報道しています。
国民も拉致事件のことを決して忘れてはいないはずです。
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