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拉致再調査最終期限は7月4日だが日本は苦しい状況 青山繁晴「インサイト・コラム」

WiLL2015年 7月号 5月26日発売★
 青山繁晴さん連載、今月は沖縄第2弾


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【一覧】「アンカー」など青山繁晴さんテキスト起こし
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■6/3放送 RKB(福岡)「ニュース新発見インサイト」
 青山繁晴の“インサイト・コラム”

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 2014年5月29日のストックホルム合意から1年が過ぎました。
 拉致問題は現在どうなっているのでしょうか。
 日本政府は、北朝鮮の特別調査委員会が発足して1年となる7月4日を最終期限として、北朝鮮側に通告しているそうですが…。

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像はイメージとしてこちらで付けさせていただいたものです。
画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。



 内容紹介ここから____________________________
 
櫻井浩二(RKBアナウンサー)
「水曜日です。独立総合研究所、青山繁晴さんの登場です。青山さん、おはようございます」

青山繁晴
「おはようございます」

櫻井浩二
「日朝の合意から1年が経ちましたけれども、拉致問題は青山さん、どうなってるんでしょうか」

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青山繁晴
「はい。あの、今おっしゃったのは、スウェーデンのストックホルムで、日朝が、拉致問題をもう一回、ともに考えましょうと、いうことを合意して、で、それから1年はもう過ぎたんですけれども、5月にですね。で、その合意に基づいて、再調査っていうのを、皆さんご存知のように、北朝鮮は特別調査委員会っていうのを作って、始めたわけですよね」

櫻井浩二
「はい、そうですね」

青山繁晴
「で、その再調査が始まってから、1年来るのが、えー、総理官邸の中枢の人物によれば、7月の4日だと

櫻井浩二
「ほぅ…」

青山繁晴
「安倍総理や官邸は考えていると」

櫻井浩二
「はい」

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青山繁晴
「で、従ってその7月4日までに、日本側が、ある程度納得できる、調査回答が来ないと、この再調査っていうものが、いわば嘘だったと、いうふうに考えざるを得ないと、いうことなんですね」

櫻井浩二
「ええ、ええ、ええ」

青山繁晴
「で、従って、もうちょうど1カ月ぐらいしかないわけです」

櫻井浩二
「そうですね」

青山繁晴
「で、まずこの、再調査について、回答が来ないっていうふうに、一般的にメディアで報道されてますよね」

櫻井浩二
「はい、されてますね」

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青山繁晴
「ところが、これは事実に反していまして」

櫻井浩二
「あ、そうなんですか」

青山繁晴
「ええ。実は水面下の交渉、水面下の交渉っていうのは、これ何度も何度も、えー、日本の外務省から、中国に人を送って、たとえば中国と北朝鮮の国境に近い町であったり、あるいは、もう少し大きな都市であったり、ずっと接触をしてるんですね」

櫻井浩二
「はぁー、そうなんですね」

青山繁晴
「で、その時に、いわば机の上に北朝鮮が、これが回答ですと、いうのを、出そうとしてるって言うよりは、実際は出したことがあります。何度も

櫻井浩二
「はぁ〜、そうですか」

青山繁晴
「だから回答してないんじゃなくて、回答を、これが回答だと、渡そうとしてるんですが、その、いわば、目次と言いますか、ま、実際は中身も、この、現場の交渉に当たってる外務官僚が、見てるんですけれども、必ず、一番最初に、ご遺骨の件が出てるんですね」

櫻井浩二
「ほぅ、はい」

青山繁晴
「このご遺骨っていうのは、主に、何と、あの第二次世界大戦、が終わりまして、そして中国の東北部、満州に、日本人が取り残されてしまって、で、それをソ連が、勝手に連れて行って、シベリア鉄道の建設などつらいことに従事させましたね」

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櫻井浩二
「うーん、はい」

青山繁晴
「ま、実はこういうことも未解決なんですけれども、その中でも一番身体の弱ってる、女性とか、あるいは子供を、こう使えないっていうので何と北朝鮮に送ったんですね」

櫻井浩二
「はぁ〜、はい」

青山繁晴
「で、北朝鮮はそこに、さらに激しい労働に従事させて、すなわちあっという間に亡くなっていった方々、その方の、その方々のご遺骨がずーっと忘れられたままになっていた」

櫻井浩二
「うん…、はい」

青山繁晴
「で、それを、返しますと。その話を一番最初に書いてあるわけです。で、これ返しますっていうのが、要するに有償なんですね」

本庄麻里子
「うーーん」

櫻井浩二
「有償、はぁ〜、そうなんですか」

青山繁晴
「北朝鮮の側からしたら、これ全部、日本の戦争責任だと。で、それを、まあ預かって、そして亡くなった時の、弔いとか、実際全く行われてないと思われますけれども、そういうことにお金もかかってるんだと。だから、1体あたり、まあ数百万単位でカネを払えと

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2014年4月17日「アンカー」

櫻井浩二
「はぁ〜」

青山繁晴
「いうことを言ってるわけですね」

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「で、この、ご遺骨と一言で言っても、実際は遺族が日本にいらっしゃって、この遺族の方々の中には、まあ、北朝鮮はここでカネがほしいわけですから、この、受け入れて、もう墓と、ま、墓というものじゃないんですけれども、このあたりに埋まってるという土地を見せたり、そういうことも行われましたから、ご遺族にとっては、やっぱりものすごく、早く帰ってほしいわけですよ。たとえ、ご遺骨になり果てていてもですね」

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2014年4月17日「アンカー」

櫻井浩二
「うーん、そりゃそうですね」

青山繁晴
「いわばそこの足元にも付け込んで、北朝鮮はその件を、その、報告なるものの最初に置いてて、そして2番目が、日本人妻と言いまして、まあかつて日本で、在日朝鮮人の方と結婚された普通の日本女性。で、かつてはメディアも一緒になってですね、新聞や当時のラジオなども一緒になって、この世の天国だと宣伝した時代があって」

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[昭和46年12月2日付 朝日新聞夕刊]

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「で、それを信じて、北朝鮮に渡って、それが、こんなはずじゃなかったと、北朝鮮の様子を見ておっしゃったら、もう政治犯収容所みたいな所に押し込んで、拷問して殺害したりってことがたくさんあったわけですけれども」

櫻井浩二
「うーん、はい」

青山繁晴
「その中でどうにか生きのびてらっしゃる方も、いらっしゃるらしい。で、そういう方のことを、それ2番目に書いて、要は、拉致被害者の件が、全然出てこない。拉致被害者の件は、今まだ調査中だと、こうごまかした調査報告書を日本に渡そうとして

櫻井浩二
「う〜ん」

青山繁晴
それ受け取ってしまったら、日本側としてはおしまいですから

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
これをずっと突き返してきたわけです

櫻井浩二
「ああ〜、はい」

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青山繁晴
「だから、いわばあの、総理も、官房長官もですね、拉致事件の解決が最優先だってことを北朝鮮に理解させようと努力してますと、いうことを何度もおっしゃって、私たち国民の側からしたらそれは当たり前のことでなぜわざわざ、そういうことをもう一度総理や官房長官がおっしゃるのかなと、思ってた方もいらっしゃると思うんですね、リスナーの中には。それはつまりそういうことを反映してたわけです。その、拉致被害者に関する報告を、一番最初に持ってきなさい、そうでないと、受け取るわけにはいかないと

櫻井浩二
「ああ〜」

青山繁晴
いう押し問答がいわばずっと続いてきたわけなんですね」

櫻井浩二
「ええ、ええ、ええ」

青山繁晴
「で、この7月4日を最終期限と、日本側は考えて、これはもう北朝鮮に通告してます

櫻井浩二
「はい」

青山繁晴
「じゃあその7月4日までに、もう一度北朝鮮は、これが回答ですってことをおそらく出してくると思います。水面下の交渉ではですね」

櫻井浩二
「ああ、そうですか、はい」

青山繁晴
「で、その時にその、横田めぐみちゃんや、有本恵子ちゃんのように、まあこの、国民が十分知ってる、拉致被害者の方々だけではなくて、実は私たちが把握できてない、拉致被害者もいると思われます

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
「というのは、えー、小泉さんが訪朝した時に、もう13年も前になりますけれども、北朝鮮が5人だけ、ま、一時帰国させようとしたんですね、本当は、帰そうとしたんじゃなくて。その中に含まれてた、曽我ひとみさんというのは、実は日本側は全く誰も把握してなかった

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櫻井浩二
「ああ〜」

青山繁晴
「お母様の曽我ミヨシさんと一緒に、親子で家出したという解釈してたわけです。それが実は、親子ともども、北朝鮮に誘拐されてたっていうのがこの時初めて分かったんで、私たちの知らない被害者が間違いなく、いらっしゃる。で、そういう方々の中には、まあ、その、安倍総理ご自身も、北朝鮮として帰せる人がいると、思ってきたわけですけれども、残念ながら、今、日本の情報機関の印象では、えー、最終的に北朝鮮が出そうとする、回答も、あまり変わらないんじゃないかと

櫻井浩二
「うーーーん」

青山繁晴
「いうことなんです。じゃあ、その時にどうするかと。あの、僕は、実は総理ご自身も含めてですね、あの、僭越ながら、ずっと、あの、意見を申してきたのは、この拉致事件というのは、第3次安倍政権のアキレス腱になりますよと

櫻井浩二
「ええ、ええ」

青山繁晴
「というのは総理ご自身が最後の一人まで取り返すと、おっしゃいましたよね」

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2015年1月15日「アンカー」

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
「で、一生懸命やってるってのは分からないではないけれども、全く成果出ない。で、これは、実は日本側の問題だけじゃなくてですね、たとえばオバマ大統領が、イランに対して、核合意したということになってますけど

櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
ゆっくりやれば核つくってもいい話にも聞こえるんです」

櫻井浩二
「はあー」

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青山繁晴
「で、イランの核開発ってのは北朝鮮から、技術や、ミサイルを買うことで成り立ってますから」

櫻井浩二
「はぁ、はい」

青山繁晴
「実は北朝鮮にはお金が入る当てができた。お金が入るんだったら、この拉致事件は、少し先送りして、最後の、お金の入るカードに取っとこうっていうのが北朝鮮の本音なんで」

櫻井浩二
「はぁ〜、はぁ、はぁ」

青山繁晴
「実はそういうことを含めると、非常に苦しい状況になってます。従って、安倍さんは最近モンゴルの大統領と会談したりしてますよね」

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櫻井浩二
「ええ」

青山繁晴
「モンゴルに仲介役を頼んだり、苦しい努力をずっと続けてるんですけれども」

櫻井浩二
「はぁ〜〜」

青山繁晴
今のところ1カ月でひっくり返る可能性は、かなり小さい。従ってこの夏は、安保法制の成立うんぬん、だけじゃなくて、非常に苦しい夏になると思います」

櫻井浩二
「はぁー、そうなんですね。ありがとうございました」

青山繁晴
「はい」

櫻井浩二
「独立総合研究所、青山繁晴さんでした」




 ____________________________内容紹介ここまで

 
 特定失踪者問題調査会代表の荒木和博さんが、調査会NEWS5月15日付にこう書かれています。

どうしても分からないのですが、
 これだけ大騒ぎしている安保法制の議論で、
 何で拉致問題がでてこないのでしょうか。

 今ああでもない、こうでもないとやっていることは、私には、
 さんざん泥棒に入られ続け、家族まで連れて行かれた家で、
 しかも誰が泥棒で、家族がどこに連れて行かれたかも分かっているのに、
 「これから押し込み強盗が来たらどうしよう」
 「お世話になっている隣の家に空き巣が入ったらどうしよう」
 という議論をしているように感じられてなりません。

 起きるかどうかも分からない仮定の議論をする前に、
 既に起きた被害について、
 それをどう取り返すか、
 これから起きないようにするか考えるのが当然でしょう。
 進める側も、反対する側も、
 現実に起きていることにどう対処するかで議論すれば
 もう少し話がからみ合うはずです。

 日本人を助けるのは日本政府の仕事、
 もっと言えば私たちのやるべきことであり、
 米国にも韓国にも任せられません。
「しおかぜ」(調査会の北朝鮮向け短波放送)は、
 時が来ればどんなに遅くても翌日夜の放送からは
 全面的に緊急放送に切り替えて避難場所の指示をしたりできるようになっています。
 そういう日が、一日も早く来ることを期待するばかりです。】


 荒木さんのおっしゃるように、安保法制の議論で、現実に起きた被害、それも現在進行形である拉致問題に全く目が向けられない状況を見るにつけ、日本というのはつくづくおかしな国だなと改めて思います。

 もし拉致問題を安倍政権で解決できなかったら永遠にこのままの状態じゃないか、金一族の独裁体制が崩れるとか北朝鮮によほどの変化がない限りはもう無理なんじゃないかと、絶望的な気持ちになってきます。

 横田めぐみさんは私と同い年です。
 めぐみさんも私も50歳を過ぎました。
 13歳で拉致されてずっと囚われているめぐみさん。
 そして大勢の日本国民の方々。
 異国でこのまま朽ち果てていくしかないのでしょうか。
 故郷の土を再び踏むこともなく。
 そんな理不尽を許してよいのでしょうか。

 国民は拉致被害者を決して忘れていない。
 そのことを皆様、どうか総理や官房長官にお伝え下さい。

○首相官邸へご意見を
 http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html




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※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントを送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった『アンカー』青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー
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