「アンカー」日本人遺骨返還で北朝鮮に400億円?&政府認定拉致被害者の松本京子さん帰国へ…に潜むカラクリ
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■4/16放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
前半のキーワードは『帰国』。
拉致問題をめぐる日朝政府間協議の中身について、政府高官らに話を聞いた青山さん。
思った以上に交渉が進展してることに驚いたそうです。
が、そこには大きな懸念が。それは2万体(400億円)の日本人遺骨問題。
後半のキーワードは『娘の帰りを信じた母』。
北朝鮮は政府認定拉致被害者のうち1人、松本京子さんを今度こそ帰国させようとしているようです。
横田めぐみさんや有本恵子さんら他の認定拉致被害者の帰国への突破口になるかと思いきや、実はこれにも重大なカラクリが。
「安倍政権を生半可に信じちゃダメです!妥協する恐れの方が強い!」と警鐘を鳴らす青山さん。
どうか最後まで目を通して下さい。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■4/16放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
どうなる?拉致問題、日朝秘密交渉の舞台裏、経済制裁緩和で進展か、安倍外交を青山ズバリ
前半のキーワードは『帰国』。
拉致問題をめぐる日朝政府間協議の中身について、政府高官らに話を聞いた青山さん。
思った以上に交渉が進展してることに驚いたそうです。
が、そこには大きな懸念が。それは2万体(400億円)の日本人遺骨問題。
後半のキーワードは『娘の帰りを信じた母』。
北朝鮮は政府認定拉致被害者のうち1人、松本京子さんを今度こそ帰国させようとしているようです。
横田めぐみさんや有本恵子さんら他の認定拉致被害者の帰国への突破口になるかと思いきや、実はこれにも重大なカラクリが。
「安倍政権を生半可に信じちゃダメです!妥協する恐れの方が強い!」と警鐘を鳴らす青山さん。
どうか最後まで目を通して下さい。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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岡安譲
「さて、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーです。今日は、どんなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。ま、日本国内は相変わらずそのSTAP細胞の問題、などを中心に揺れてるわけですけれども、一方で、まあ最近では中国の都市を舞台に、日本と北朝鮮の、接触、まあ、日朝政府間協議って言ってますけど、要するに、安倍政権と金正恩第1書記の、独裁政権が、交渉してますよね、ずっと、拉致事件どうするかで交渉してる」
岡安譲
「昨日の『アンカー』でもお伝えしました」
青山繁晴
「はい。それが、昨日もおやりになったかもしれませんが、課長級まで下りてるんですね。で、課長級まで下りてるってことは、実務的な話し合いをしてるっていうことです。理屈を超えて、実際どうすんのかと。で、こういう段階になってますから、まあ僕なりに、この拉致事件に特に、良心的に関わってきた政府の高官、実は何人もいます。むしろ出世の妨げになったりする中でも、関わってきた人たちがいる。その人たちに、電話ではなくて、全て会って、だからとんでもない早朝とか、とんでもない深夜になるわけですけど、会って、話を聞いてきました。話を聞いてきたんじゃなくて、議論をしてきました。その議論をしてきて、思った以上に、実は交渉が進展してることに驚き…」
岡安譲
「そうですか」
青山繁晴
「はい。そして、今日その中身を、全部はお話しできません、交渉事ですから、えー、僕なりに、モラルとして言えないことはあるんですけれども、言える範囲で全て皆さんに、お話ししようと思うんです。そのキーワードは、これです(フリップ出す)」
岡安譲
「キーワードは、『帰国』」
青山繁晴
「拉致被害者の方の帰国、拉致被害者の方、から、ある人を選んで帰国させる話し合いが、実は始まってます」
岡安譲
「選んで」
青山繁晴
「はい、今日は、あえてコーナーでそのお名前も、具体的にお話しします。それを通じて、今日も皆さん一緒に考えましょう」
岡安譲
「はい。コマーシャルのあと、青山さんの解説です」
(いったんCM)
岡安譲
「北朝鮮との拉致交渉が、一体どのように進展しているのか、今日はいつも以上に具体的にお話しいただきます。キーワードは『帰国』。青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。えー、今日は正直言うと、気分が沈みがちなんで、何とか自分を励まして、最後までお話ししたいと思ってるんですが、えー、キーワードが『帰国』で、皆さんは、じゃあずいぶん話が、良くなってんのかと、思われた方多いと思うんですが、もちろん、帰国が実現するんですから、良くなってることもありますが、その背後に、大きな大きな無念が、実は現れているんで、無念と思わなきゃいけない悲惨な現実が現れてるんで、もう一度言いますが、まあ自分を励まして今日は話したいと思います」
青山繁晴
「で、まず最初に、ご覧いただいてる方々は、もちろん私たちと全く同じ日本国民で、そして、数多くの拉致被害者の中で、日本政府が、全ての証拠を確認できた、できた結果、政府として、法律に基づいて拉致被害者と認定できた、12人の方々です。17人いらっしゃいましたけれども、5人だけ、北朝鮮が勝手に選んで、帰国できました。残り、政府認定被害者で言えば、この12人の方が、取り残されてるわけです。で、今までのこの『アンカー』でお話しした、特に最近にお話しした、ことを覚えてらっしゃる、視聴者・国民の方であれば、この政府が認定した12人は置き去りになって、新たに、安倍政権が取り組んでいる、特定失踪者という方々、失踪者というのは、何度もお話しした通り、家出などをなさって行方知れずになった方々で、色んなご事情ある方いらっしゃいますが、特定っていう2文字付けたのは、民間の、ボランティアの人々が、努力の結果付けた。それは、その特定の人々は、実は個人的理由はなくて、家出する理由はなくて、北朝鮮に不当にも、誘拐された疑いの強い人々のことです。それをかつての内閣は全部無視してきたけど、この第2次安倍政権が、その特定失踪者、という方々を初めて政府として認めて、それも取り組もうとなった。初めに申しておきますが、これはもちろん、良い話でもあるんですが、今回会った政府高官の1人が、青山さん分かってると思いますと。実はこれ、北朝鮮に対してハードル上げたように見えると。政府認定の12人だけじゃなくて、特定失踪者、民間が取り組んできた人まで返せってことだから、いったんハードル上げているようでいて、本当は安倍総理自らこれはハードル下げたんだと」
岡安譲
「うーん」
村西利恵
「下げた」
青山繁晴
「はい。北朝鮮に、ハードル下げてみせたってのが本当のところですと、政府高官の、いわば内部の話としてそれが出ました。で、その結果、何が起きてるかは今までの『アンカー』で何度もお伝えしました。この12人を置き去りにしてその特定失踪者の中からだけ、都合のいい人を返すんじゃないか。ところが今回分かったのは、この12人の中からも、北朝鮮が返そうとしてる人が、いらっしゃると、いうことが分かりました。で、従って、それは、その意味では進展とやっぱり言うべきです。その、進展がなぜ起きてるかというと、それはこれです」
村西利恵
「政府高官によると、『拉致交渉が進展した理由は、“人道”と“拉致”を切り離したから』」
青山繁晴
「うん、これ、これまでも、はっきりこういう区別があったわけじゃないんですよ? でもいちおうですね、その、拉致事件っていう問題は、あまりにも、日本国民の人権を無視し続けた人道問題でもあると。だから国連の人権委員会で、ちゃんと調査してくれて、報告書も、厳しい報告書が出たわけですよね。で、それと、アメリカや韓国あるいは世界中の、共通の懸念事項である、北朝鮮の脅威、ミサイルとか核、やっぱりここは、ちょっと間があったわけですよね。で、このやり方を、実は外務省は続けようとしたんですが、安倍さんと、その外務省じゃない側近が、協議した結果、これ新しいやり方に今回変えてるんです。それなぜかというと、(言い直し)何かというとこれです」
村西利恵
「今回は、“人道”と“拉致”を切り離した」
青山繁晴
「はい。つまり、拉致事件の方はもう、このこっち(ミサイル・核)と一緒にして、人道だけ切り離した。これ具体的に何のことを言ってるかというと、実は、ご遺骨の話なんですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「その人道問題は大きく前進しようとしています。北朝鮮国内に取り残された日本人、2万体の遺骨を、返還へ」
青山繁晴
「はい。で、この、北朝鮮に取り残されている日本人の方々、全員亡くなってる方々ですけれども、その、2万人の、方々のご遺骨を返還するっていう話を、人道問題として切り離して、拉致事件とまずいったん切り離して、これを交渉してるわけです。この2万人っていう方がどういう方々か。これ日韓併合時代にたまたま朝鮮半島の北にいらっしゃった、日本人の方々、それがいらっしゃるのは誰でも分かりますよね」
村西利恵
「はい」
青山繁晴
「ところがですよ、もっと無残な話があって、第2次世界大戦が終わってしまったあとに、ソ連軍が、旧満州に攻め込んできて、そこにいた日本軍の兵士を武装解除して連れて行くことも、連れて行くことはその権利ないんですからおかしいんですが、それだけじゃなくて、開拓のためにいらっしゃった普通の農民の方々、あるいはそこで商売なさってた方々、女性や赤ちゃん子供に至るまで、シベリアに、ソ連が勝手に連れて行って、強制労働させたんですね(一同同意)。それ自体が大きな、国家の犯罪ですが、その、中でも、例えば、もう今日は決心して、色んなことを赤裸々に言おうと思ってますから申しますが、女性で、何度も何度も何十回も、強姦をされて、もう心身共に働ける状態でなくなってる方や、あるいは病気の子供、そういう、強制労働すらできない方々を、ソ連から北朝鮮に送って、北朝鮮がそこでさらに強制労働させたために、バタバタと亡くなっていった方々が、実はいらっしゃって、そういう方を合わせた2万体なんですよね。で、このことは、この『アンカー』で、このコーナーで、初めて申しました。そしたら、さっきの政府認定拉致被害者12人のうちの、有本恵子ちゃんのお父さんの、有本明弘さんから、ご連絡いただいて、そんな事実(2万体の遺骨返還)はわれわれ家族会も、知らなかったと、それ本当ですかとお問い合わせもいただきまして、もちろん本当ですとお答えしました。で、それが、ようやく、いわば世の中に明るみに出て、この2万人が、ご遺骨になって、でも故郷に何とか帰れると、いう話になってるわけです。これはだから前進って言葉を使っていいんですが、これに関して、カネを払えってことになってるわけです。ね。そして実は、このお金について、こういう事実が分かりました。出して下さい」
村西利恵
「アメリカは、朝鮮戦争時のアメリカ兵の遺骨返還のために、1体あたり2万ドル、日本円にしておよそ200万円を、北朝鮮に払った」
青山繁晴
「はい。これ実は、今までさまざまに、アメリカ国内では特に多く報道され、日本でも、外電を翻訳する形で報道されてます。ところが今回、大事なことは、日本政府が秘密裏に、アメリカ合衆国政府に対して、本当は、最終的にいくら、が、条件だったんですかと確認して、2万ドルと。これ僕の責任で申しますが、アメリカ政府が、まあ日本政府に教えたわけです。いわば、これでいちおう確定なわけですね、相場が。嫌な言葉ですけど、相場が確定した。そうすると皆さんもお気付きですね。2万人全員取り返さなきゃいけないです、もちろん。1人の例外もあっちゃいけません。ということは、2万かける2万ドルですから、何が起きるかというと、こうなるんです」
村西利恵
「この2万体の日本人の遺骨返還で、4億ドル、およそ400億円ものキャッシュを、北朝鮮は労せず手に入れることになる」
岡安譲
「労せず…、はぁ〜」
青山繁晴
「はい。えー、北朝鮮は、外貨が足りなくて、えー、この金正恩第1書記が、叔父さんの張成沢さんと争った挙げ句、自分の叔父を惨殺する事件まで起こしたばかりですね(一同同意)。このおよそ400億円は、間違いなくドルか円、使える外貨で払われますから、だからこれほど北朝鮮にとっておいしい話はないので、当然、北朝鮮としては、切り離してはあるけれども、じゃあ日本側が喜ぶ拉致事件の進展ってやつを出そうかと雰囲気になってるわけです。ところがここに、かき分けて、はっきり言うと邪魔しにきた人たちがいて、それは同盟国のアメリカです。具体的に言うと、こうです」
村西利恵
「ケネディ大使やアメリカ国務省幹部は、拉致をめぐる日朝交渉の進展に、懸念を示している」
岡安譲
「懸念ですか」
青山繁晴
「はい。これ、キャロライン・ケネディ大使の顔は、お顔はあえて出しましたけど、ケネディ大使だけがおっしゃってるって意味じゃなくて、ケネディ大使もアメリカ国務省、国務省って日本で言うと外務省です、外務省のいわば一員ですから、大使でいる以上は。その、国務省の色んな人が色んなルートを使って、日本側の色んなところに、ま、問い合わせをしてきてるわけです。その問い合わせっていうのは、つまり、今せっかく、核とミサイルを、北朝鮮に捨てさせるために、制裁をかけてるでしょ?と。アメリカも日本も、そして韓国含む他の国も。ところが日本が、この遺骨に関して、400億円も払っちゃったら、その制裁の効果が薄れるじゃないかと。ね。拉致事件の解決を進展させたい気持ちは分かるけれども、そのためにそういうことやってもらっちゃ困ると。懸念と書いてますけど、要は、圧力をかけてきてるわけですよ。じゃあこれに対して日本側がどう答えたかというと、こうです」
村西利恵
「日本側は、『水面下の交渉でも、アメリカには全てお話する』と回答した。でもこれは、アメリカに嘘をついても、拉致交渉をやるということ」
青山繁晴
「はい。えー、誰が誰に回答したかっていうことは、拷問されてもお話しできませんけれど、当事者に、いや、当局者に直接確認してます。えー、つまり、これは全部水面下の交渉であると。しかし、拉致事件をめぐって、北朝鮮が何を言い、日本が何を提示したか、アメリカには全部お話ししますと。ね。こういうのを英語で言うと、transparencyって言うんですけど、透明性、それをもう完璧にやりますよと。そんなことできるわけないでしょうと、日本の政府の高官は僕に言いました。これを明らかにした上で。ね。そして、思わず失笑した人もいるんですよ。1人じゃなくて。ね。そんなこと言えるわけがない。ところがアメリカはそれをいちおう受け入れざるを得ない。嘘をついてもって書いてるけど、アメリカは嘘をついてもいいですよって言ってくれてるわけじゃなくて、アメリカ自体が、北朝鮮に、今は中断してるけど、その、アメリカ兵の遺骨を取り戻すために、200万円、2万ドルのお金払ってきたんですから。このことについてはアメリカはこれ以上言えないわけですよね。だから、その、いわばそのわずかな隙間をついて、この、北朝鮮との間の交渉を、進めようとしてるわけです。で、その結果、北朝鮮が軟化をして、日朝の交渉が今どうなってるかというと、こうです」
村西利恵
「気になる交渉の具体的な中身についてですが、政府高官によると、『北朝鮮は再調査を行った上で、政府認定拉致被害者12人のうち1人と、他に特定失踪者らの帰国を提案してくるだろう。安倍政権は受け入れるが、これで終わりにしない。国民にも受け入れてもらいたい』」
青山繁晴
「はい。これ、再調査について言うと、この『アンカー』で、幸か不幸か予言した通りになりました。北が言ってくるのは、再調査であって、これ福田康夫政権の時にいったん北朝鮮が約束しながら、福田さんが辞任しちゃったために、ま、棚上げになった、あるいは中止になった件ですけれども、これ、誘拐犯人が、自分の犯行について再調査するっていう、全く奇っ怪な話なんですよ。つまり日本の警察官や、日本の情報当局者が加わって、日朝共同の調査を初めてやるっていうなら分かるけれど、そうじゃなくて一方的にやるって話なんですよ。で、それは変わってないんだけれども、新たに、日本政府が認定した拉致被害者12人のうち、その1人は、選んで返しますと。で、他に特定失踪者らって書いてあるのはですね、特定失踪者の方々以外に、自ら望んで北朝鮮に入った日本人がいらっしゃって、えー、それは日本のどこも、政府機関も含めて、民間もどこも把握できてないんですが、その方々を含めて、要は数を増やしてですね、政府認定の拉致被害者はたったお1人なんだけれども、全体の数を増やして、帰国させると。ね。これにしてくれっていうふうに北朝鮮は言ってて、そして、安倍政権は、その、受け入れると」
岡安譲
「受け入れるんですか」
青山繁晴
「受け入れるとおっしゃったから、僕はびっくりして当然反論したら、いや、これで終わりにはしないと、いうことにしますと。しかし終わりにしないっていう担保があるわけじゃなくて、これはいわば、はっきり言うと口約束。それでも、何とか国民に受け入れてもらいたいっていう、話なんですよ」
岡安譲
「その国民にも受け入れてもらいたいっていうのはですよ、つまりあの、青山さんずっと拉致問題に取り組んでらした、青山さんにも受け入れてくれっていうことですよね、これ。言ってみれば」
青山繁晴
「はい、それは良い質問で、はっきり僕の目を見て、何人かの政府高官、それぞれ違う場所で会った違う人なのに、例外なく、青山さんも受け入れて下さいねと、いうように言われましたから、受け入れません!って答えました」
岡安譲
「うん、うん…(うなづく)」
青山繁晴
「受け入れたらおしまいですよ、それは。それと、特に、その中の1人、その中の1人は、横田めぐみさんが、首を吊ったと、北朝鮮が嘘を言った場所に連れて行かれてるんですよ。低い1メートルしかない、弱い松のところに連れて行かれて、ここで首を吊ったと、いう話までされてて、こんなことあるわけないと思った人なんで、その人は政府の中の今、要職でいらっしゃるから、あなたが、あなた自身が再調査に行きなさいと。ね。国民の1人として申し上げるけれども、北朝鮮に再調査をやらせるんだったら、あなた必ず行くべきだと。そしたら、何言ってんだお前はっていうふうに言われましたが、それ何度も言ってるうちに、それは検討しますには、なりました。だから国民の声がいかに大事か。国民に受け入れろと言う前に、まず、第2次安倍政権は安倍総理以下、国民の声をよく聞くべきです。で、その上でですね、じゃあ、今日やっぱりお話ししなきゃいけないのは、このお1人っていうのはどなたなのかっていうことを、もう僕の責任で明らかにしようと思います。えー、それを後半お話ししますが、キーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『娘の帰りを信じた母』。12人のうちの1人とは、誰を指すのか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「北朝鮮が帰国を提案をする政府認定拉致被害者、そのお一方とは一体どなたなんでしょうか。青山さん、お願いします」
青山繁晴
「はい。まず、最初から僕も名前をもちろん、聞くことができたわけじゃなくて、今回の交渉の大きな前進はという話で、日本政府が認定した拉致被害者の、残り12人の中から、もう1人、北朝鮮は返すということを水面下の交渉では、こちら側に伝えてるんだよって言われて、僕はその瞬間、何て言ったかというと、いや、もう本当にあの、あの、椅子に座ってたの立ち上がって、思わず立ち上がって、それすごい進展じゃないですかと。というのは、今の金正恩第1書記の独裁は、なぜ独裁続けられるかというと、お父さんの息子っていうだけなんですよね。従ってお父さんのやったことを否定したら、その自分の独裁の根拠は崩れちゃうんですよね」
岡安譲
「そうですよね」
青山繁晴
「で、お父さんの金正日総書記は、日本政府が認定した拉致被害者は、もう、生きてる人は全部返したと言ったんですよね。小泉総理に対して。いや、全部返すと言ったんですよね。で、その全部ってのは5人の、5人で、曽我ひとみさんとか5人で、曽我ひとみさんはそもそも日本政府が知らなかった拉致被害者ですが、要するに北朝鮮が選んだ5人、は返すけど、あとの方は、亡くなってるか、そもそも北朝鮮に入ってないかであって、もう、生きた被害者として返せる人はいないと言ったわけですよね、はっきり(一同同意)。それが、政府認定の中からも1人返すんだったら、それは大きな突破口開くわけですから、有本恵子ちゃんも横田めぐみさんも含めて、それは取り返せる可能性が膨らむわけで、それすごいじゃないですかって言ったらですね、その、最初にそれを言ってくれた政府高官が、こう、ふっとこうね、こう何て言うのかな、こうふっとこうやって顔をこう、そらしたんですよ。そらした時に、あーってこう、もう背筋がぞっとする感覚はあったんですけれども、しかしご本人と家族にとってはこんな嬉しい話はありません。えー、帰って、こられる可能性が、北朝鮮から伝えられたのは、この方です」
村西利恵
「それは、松本京子さん。当時29歳で鳥取県米子市出身です。1977年10月21日、自宅近くの編み物教室に向かう途中に拉致され、現場にはサンダルが片方だけ残されていました」
青山繁晴
「はい。この当時29歳の松本京子さん。その後、北朝鮮の工作機関が経営する貿易会社に、無理やり勤めさせられていたことまで分かっていて、前からこの『アンカー』見てる方は、松本京子さんは北朝鮮が返そうとしてるってことを、青山は何度も言ったじゃないかと、いう記憶されてる方いらっしゃると思うんです」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「ま、実は残念ながらそれも、いや残念ながらって京子さんと家族にとっては素晴らしいことなんですけども、その通りになりつつあるんですが、実は今回、前と違って、もうはっきりと北朝鮮が、京子さんの存在を伝え…、(言い直し)匂わせてきてるわけです。ところがこれは、残念ながら僕がさっき申した突破口には、全くならないんですよ。これ重大なカラクリがあって、そのカラクリは何かというと、これです」
村西利恵
「北朝鮮が松本京子さんを選ぶ真の理由は、2002年9月の『小泉訪朝』の後に、政府が認定した拉致被害者だから」
青山繁晴
「はい。えー、小泉さんが総理大臣だった時、安倍晋三さんが官房副長官だった時に、まあ小泉さんこれはほんとに頑張って、リスクをとって北朝鮮に行って、そして2002年9月17日の、金正日総書記との会談で、拉致事件を初めて認めさせた。その時に、突き付けたリストがあります。ね。それが政府が認定していた拉致被害者なんですが、その、2002年9月17日の日朝首脳会談のあと、そして5人の方が帰ってきて、5人の方の家族も帰ってきたりしましたよね。その、話を元に戻すと、2002年9月17日の、小泉訪朝の時の、リストのあとに、2人だけ、日本政府が新たに認定した方がいらっしゃって、最初が男性の、これ神戸の方です。神戸の工業高校卒業されてて、この田中実さん、この方は2005年4月に認定してる、新たに。そして、17人目として、松本京子さんを2006年の秋に認定したわけですね。ということは、このお2人については、金正恩第1書記も、帰しても大丈夫なんですよね。なぜかというと、こうです」
村西利恵
「故・金正日総書記の『5人生存、8人死亡、2人入境せず』という説明を、否定することにならないから」
一同
「うーーん」
青山繁晴
「金正日総書記が自ら説明した時には、このお2人の方は日本政府は認定できていなかったんですから。だから、北朝鮮自体はこのお2人が未入境だと言ってるんですよ? それ嘘なんですけれども、しかし、この金正日総書記自らの説明とは矛盾しないから、このお2人の名前だけは前から出てたわけです。そして、現在の交渉ではなぜか田中実さんの名前が全く出てこないというので、僕は田中実さんはどうしてですかって聞いたら、残念ながらこれ本当に日本のありとあらゆる、情報収集力を使っても分からない。つまりご健在でいらっしゃるかどうかも分からないけれども、松本京子さんについては、北朝鮮は本気で返そうとしてる。これを、しかし、逆に言うと、横田めぐみさんや有本恵子さんのような、その、要するに、小泉訪朝の時に認定してた人たちは、依然として、帰ってこないままっていうことになるから、大きな大きな、胸塞がることがありますということなんですよ。でも同時に、松本京子さんにとってはこれは、もちろん、すごいことで、これ実は松本京子さんのお家を訪ねて、もうずいぶん前ですけども、この、認定された当時に、お家に伺ってます」
村西利恵
「はい。『アンカー』でもその様子を放送しました。2006年11月22日のことでした」
青山繁晴
「はい。これ、例えばですね、ここに、お母さんの三江(みつえ)さん、いらっしゃるんですね。で、この写真にはたまたま、残念ながら出てないんですが、この、サンダル、この、さっき、村西さん、村西キャスターが説明してくれた通り、現場に遺留物があった、被害者の遺留物があった珍しいケース…」
岡安譲
「あ、いま出てますね、これですね…」
青山繁晴
「あ、いま出ましたね。このサンダル、この写真見ても分かるでしょ? もう真新しいですよね(一同同意)。ものすごい長い年月が流れてるのに、どうしてこんな新しく感じるんですかってお母様にお聞きしたら、いや、私は毎晩、こう抱いて、このサンダルを抱いて寝てるんですよと」
青山繁晴
「で、これを京子が帰ってきて、やがてこのサンダルを履いてくれて、そしてその、好きな漬物が食べられるように、いつもたくあんをね、京子の好みの、塩のあんばいにして漬けてる、漬け込んでるんですよと、この、おっしゃったんです。この、三江さんは残念ながら一昨年、90歳を前にして、お亡くなりになってしまいました。しかし、お兄様のこの孟(はじめ)さん、この孟さんほんとに人柄の良い方で、僕を、この京子さんが奪われていった海岸線に案内して下さって、昔からここで子供が行方不明になる事件が相次いでて、それが実は、北朝鮮の拉致事件らしいってことが、自分の家族の京子が誘拐されて初めて分かったんですよってこともおっしゃったんですね。で、この家族にとっては、大きな…(VTR出る)、そうです、この海岸です」
青山繁晴
「ここに冷たい雨が降ってまして、2人で、このお兄様の孟さんと話した時に、そういうことも、今、これ右に映ってるのが、孟さんですね、左が僕ですけれども。えー、それを考えれば、この孟さんをはじめ、あるいは、有本恵子ちゃんのご両親、この『アンカー』、今ご覧になってると思いますが、それから、横田めぐみさんのご両親も、同じ、自分たちの娘と同じように喜んで下さるとは思うんですよ。しかしその上で、最後にやっぱり触れなきゃいけないことがあって、例えば、僕は今回ずいぶん政府高官に会いましたが、そのうちの1人が思わず、思わず、自分の内側から噴き出るように出た言葉が、これです」
村西利恵
「北朝鮮の日本人遺骨返還について、政府高官は、『ただの土に、400億円を払うのと同じだ』と」
青山繁晴
「これ、あの、生半可に聞くと誤解される、されかねない発言ですよね。つまり私たちと同じ日本人の方々のご遺骨が入ってる土なのに、ただの土とおっしゃってるのは、これあの、公平に言いますが、日本人を貶めておっしゃったんじゃなくて、ほんとに怒りに駆られて、つまり彼は現場を知ってますから、これ見て下さい」
青山繁晴
「要するに北朝鮮は墓も作ったと、言ってて、その墓のように見える所も、いちおう案内されたりしてるんですけど、現実はですね、これ今までメディアでは語られなかったけれども、本当は、その、亡くなったらそのままほったらかしにして」
青山繁晴
「そして、土にそれがまみれていって、それを、もう勝手気ままに踏みつけにしてきたと。それが、アメリカとの交渉でカネになると分かったら、急に、その、そこから、遺骨を取り出す云々、あるいは日本が取り出せってなってるだけであって」
青山繁晴
「本当はただの土にお金を払うようなことと同じだと。そして本当は厚生労働省の予算に、この400億円が予算化されて、予算書の中にも実は組み入れられていると、政府高官は明言したわけですよ」
岡安譲
「予算書に」
青山繁晴
「はい。で、どうして無残な交渉になるのか。そのことをですね、怒りをもって追及してるうちに、安倍総理に非常に近い人から、こういうつぶやきが漏れました。出して下さい」
村西利恵
「総理側近によると、『自衛隊や警察が取り返しにいく構えすら見せられず、本当の交渉ができるだろうか』」
青山繁晴
「はい。つまりこれは、交渉ができない相手だと分かったら、もっと交渉しましょうっていうのが、敗戦後の日本になってしまってるよねと。つまり、自衛隊や警察が、特に自衛隊が戦争するんではなくて、いざとなったら武力を用いてでも取り返しに行くことだってありますということがあって初めて本当の交渉ができるのが、世界の現実なのに、どうして北朝鮮と日本だけ、その、そういうことがなくして交渉ができるんでしょうかと、いう苦しみを語った言葉であり、これはもちろん憲法を変えないと、自衛隊や警察が取り返しに行ったりできません。そして今までは、最後に申し上げたいのはですね、憲法改正するかしないかってのは護憲派と改憲派の、ように、国民が分かれて争うことと、理解されてきました。保守、リベラルとか、あるいはひどい話だと右翼とか左翼とか。そんな、分かれることじゃありませんね。交渉によって、戦争を起こさずに拉致被害者を取り返すためには、こういう構えを作れる、日本の憲法や法律でないといけないってことは、本当は意見の違いが生まれるはずはない。日本国民のことを考えるんであれば、北朝鮮の手先でなければ、そんなこと、意見が分かれるはずがない!と。政治家も国民も、すみません大きな声出してしまいましたが(こみ上げる)、この放送をご覧になった、有本恵子ちゃんのお父さんお母さんたちがどんな思いになるかと思えば、私たちのすべき努力ははっきりしてるんじゃないでしょうか。意見の違いを乗り越えて、連帯すべきを連帯して、変えるべきを変えて、拉致被害者を取り返す、そのことを、あくまで問題提起です、問題提起として、考えていただきたいと思います」
岡安譲
「ひとつね、政府高官のさっきのお話の中で、安倍政権受け入れるけれども、これで終わりにしないっていう言葉がありましたよね。その言葉はちょっと信じたいなと思うんですけれども、青山さん」
青山繁晴
「いや、生半可に信じちゃダメです!国民の厳しい声をぶつけていかないと、この政権だって、そこで僕は妥協する恐れの方が、強いと思います」
岡安譲
「なるほど、分かりました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」
(番組最後に)
岡安譲
「ま、今日あの、青山さんに、ま、厳しく言われて、改めて気付かされたんですけれども、ま、政府がいくらこう、最後まで頑張る、最後の1人まで帰国を、えー、やるまではやりきるって言っても、こっちはそう簡単に、妥協しちゃいけない、厳しい目を持ち続けなきゃいけないということですよね」
青山繁晴
「うん、だから、政府高官の中には、この安倍政権ではここまでが限度じゃないかって言った人もいて、まあ僕はその時にまあ正直激しく怒ってですね、この政権でやらなかったら、誰ができるんですか。だから、やっぱり、自らの、政治生命だけじゃなくて命を懸けて、総理以下やらないといけない。名誉や栄光のためじゃなくてただ国民のためにやると、自分を捨ててやるってことが必要です」
岡安譲
「分かりました。それではいったん東京のスタジオです。青山さん、ありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
(5時台の番組終了)
____________________________内容紹介ここまで
青山さんのおっしゃる通りで、「安倍政権だから大丈夫だろう」という思い込みは大変危険です。
「これはダメでしょ」と思う点は(拉致問題に限らず)どんどんダメ出ししていきましょう!
○首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
○自由民主党
http://www.jimin.jp/voice/
○外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html
ところでコーナー冒頭で、岡安キャスターが「昨日の『アンカー』でもお伝えしました」と言われてましたね。
実はこの前日(火曜日)の『アンカー』で、有本香さんが、長く拉致問題に取り組んできた民主党の松原仁国対委員長(前・拉致問題担当大臣)から番組開始直前に聞いた話を披露されていました。
松原さんによると、やはり交渉はだいぶ進んでいるのではないかということでした。
(但し「再調査」の話で、松本京子さんの話までは出てません)
そして、松原さんは、「安倍総理は拉致問題に自身も深く関わってきたので、いい加減な再調査の内容でこちら側のハードルを下げてしまえば大変な恥をかくことになる。だから安倍総理は実はかなり自信を持っている部分があるのでは」とも話していたそうです。
その自信が逆に私たちに不安を抱かせる部分だったりして…。
有本さんの発言、詳しくは以下をどうぞ。
■【スーパーニュースアンカー】有本香さんのコメント 2014/04/15 #アンカー #anchor(coto_laboさんのまとめ)
あと、「自衛隊や警察が取り返しにいく構えすら見せられず、本当の交渉ができるだろうか」「交渉ができない相手だと分かったら、もっと交渉しましょうっていうのが、敗戦後の日本になってしまってるよね」のくだりで私が思い出したのは、『たかじんのそこまで言って委員会』での井上和彦さんの言葉です(08/11/30放送分)。
「もし他国やテロリストに攻撃されたらどうするのか?」という質問に、「攻撃されないようにするためにどうするか考える」とかそんな回答しかしない新社会党の原和美さんに、井上和彦さんがこうツッコミ入れたのでした。
「外交交渉というのは、後ろに軍事力が要る。軍事力をもって『おまえら言うこと聞かなかったらミサイルぶち込むぞ!』と。ところが日本は何かというと、あなたみたいな人が『話し合い』という武器を持ってるんですよ。で、『おまえら言うこと聞かなかったら話し合うぞ!』と言うんですよ。そんなもんバカにされますよ」
名言ですよね〜(^_^;
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・STAP細胞論文問題 笹井副センター長が会見
・ウクライナ東部「強制排除」 内戦への危機感広がる
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
http://ameblo.jp/hosyuyamato/
竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue)
尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
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「さて、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーです。今日は、どんなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。ま、日本国内は相変わらずそのSTAP細胞の問題、などを中心に揺れてるわけですけれども、一方で、まあ最近では中国の都市を舞台に、日本と北朝鮮の、接触、まあ、日朝政府間協議って言ってますけど、要するに、安倍政権と金正恩第1書記の、独裁政権が、交渉してますよね、ずっと、拉致事件どうするかで交渉してる」
岡安譲
「昨日の『アンカー』でもお伝えしました」
青山繁晴
「はい。それが、昨日もおやりになったかもしれませんが、課長級まで下りてるんですね。で、課長級まで下りてるってことは、実務的な話し合いをしてるっていうことです。理屈を超えて、実際どうすんのかと。で、こういう段階になってますから、まあ僕なりに、この拉致事件に特に、良心的に関わってきた政府の高官、実は何人もいます。むしろ出世の妨げになったりする中でも、関わってきた人たちがいる。その人たちに、電話ではなくて、全て会って、だからとんでもない早朝とか、とんでもない深夜になるわけですけど、会って、話を聞いてきました。話を聞いてきたんじゃなくて、議論をしてきました。その議論をしてきて、思った以上に、実は交渉が進展してることに驚き…」
岡安譲
「そうですか」
青山繁晴
「はい。そして、今日その中身を、全部はお話しできません、交渉事ですから、えー、僕なりに、モラルとして言えないことはあるんですけれども、言える範囲で全て皆さんに、お話ししようと思うんです。そのキーワードは、これです(フリップ出す)」
岡安譲
「キーワードは、『帰国』」
青山繁晴
「拉致被害者の方の帰国、拉致被害者の方、から、ある人を選んで帰国させる話し合いが、実は始まってます」
岡安譲
「選んで」
青山繁晴
「はい、今日は、あえてコーナーでそのお名前も、具体的にお話しします。それを通じて、今日も皆さん一緒に考えましょう」
岡安譲
「はい。コマーシャルのあと、青山さんの解説です」
(いったんCM)
岡安譲
「北朝鮮との拉致交渉が、一体どのように進展しているのか、今日はいつも以上に具体的にお話しいただきます。キーワードは『帰国』。青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。えー、今日は正直言うと、気分が沈みがちなんで、何とか自分を励まして、最後までお話ししたいと思ってるんですが、えー、キーワードが『帰国』で、皆さんは、じゃあずいぶん話が、良くなってんのかと、思われた方多いと思うんですが、もちろん、帰国が実現するんですから、良くなってることもありますが、その背後に、大きな大きな無念が、実は現れているんで、無念と思わなきゃいけない悲惨な現実が現れてるんで、もう一度言いますが、まあ自分を励まして今日は話したいと思います」
青山繁晴
「で、まず最初に、ご覧いただいてる方々は、もちろん私たちと全く同じ日本国民で、そして、数多くの拉致被害者の中で、日本政府が、全ての証拠を確認できた、できた結果、政府として、法律に基づいて拉致被害者と認定できた、12人の方々です。17人いらっしゃいましたけれども、5人だけ、北朝鮮が勝手に選んで、帰国できました。残り、政府認定被害者で言えば、この12人の方が、取り残されてるわけです。で、今までのこの『アンカー』でお話しした、特に最近にお話しした、ことを覚えてらっしゃる、視聴者・国民の方であれば、この政府が認定した12人は置き去りになって、新たに、安倍政権が取り組んでいる、特定失踪者という方々、失踪者というのは、何度もお話しした通り、家出などをなさって行方知れずになった方々で、色んなご事情ある方いらっしゃいますが、特定っていう2文字付けたのは、民間の、ボランティアの人々が、努力の結果付けた。それは、その特定の人々は、実は個人的理由はなくて、家出する理由はなくて、北朝鮮に不当にも、誘拐された疑いの強い人々のことです。それをかつての内閣は全部無視してきたけど、この第2次安倍政権が、その特定失踪者、という方々を初めて政府として認めて、それも取り組もうとなった。初めに申しておきますが、これはもちろん、良い話でもあるんですが、今回会った政府高官の1人が、青山さん分かってると思いますと。実はこれ、北朝鮮に対してハードル上げたように見えると。政府認定の12人だけじゃなくて、特定失踪者、民間が取り組んできた人まで返せってことだから、いったんハードル上げているようでいて、本当は安倍総理自らこれはハードル下げたんだと」
岡安譲
「うーん」
村西利恵
「下げた」
青山繁晴
「はい。北朝鮮に、ハードル下げてみせたってのが本当のところですと、政府高官の、いわば内部の話としてそれが出ました。で、その結果、何が起きてるかは今までの『アンカー』で何度もお伝えしました。この12人を置き去りにしてその特定失踪者の中からだけ、都合のいい人を返すんじゃないか。ところが今回分かったのは、この12人の中からも、北朝鮮が返そうとしてる人が、いらっしゃると、いうことが分かりました。で、従って、それは、その意味では進展とやっぱり言うべきです。その、進展がなぜ起きてるかというと、それはこれです」
村西利恵
「政府高官によると、『拉致交渉が進展した理由は、“人道”と“拉致”を切り離したから』」
青山繁晴
「うん、これ、これまでも、はっきりこういう区別があったわけじゃないんですよ? でもいちおうですね、その、拉致事件っていう問題は、あまりにも、日本国民の人権を無視し続けた人道問題でもあると。だから国連の人権委員会で、ちゃんと調査してくれて、報告書も、厳しい報告書が出たわけですよね。で、それと、アメリカや韓国あるいは世界中の、共通の懸念事項である、北朝鮮の脅威、ミサイルとか核、やっぱりここは、ちょっと間があったわけですよね。で、このやり方を、実は外務省は続けようとしたんですが、安倍さんと、その外務省じゃない側近が、協議した結果、これ新しいやり方に今回変えてるんです。それなぜかというと、(言い直し)何かというとこれです」
村西利恵
「今回は、“人道”と“拉致”を切り離した」
青山繁晴
「はい。つまり、拉致事件の方はもう、このこっち(ミサイル・核)と一緒にして、人道だけ切り離した。これ具体的に何のことを言ってるかというと、実は、ご遺骨の話なんですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「その人道問題は大きく前進しようとしています。北朝鮮国内に取り残された日本人、2万体の遺骨を、返還へ」
青山繁晴
「はい。で、この、北朝鮮に取り残されている日本人の方々、全員亡くなってる方々ですけれども、その、2万人の、方々のご遺骨を返還するっていう話を、人道問題として切り離して、拉致事件とまずいったん切り離して、これを交渉してるわけです。この2万人っていう方がどういう方々か。これ日韓併合時代にたまたま朝鮮半島の北にいらっしゃった、日本人の方々、それがいらっしゃるのは誰でも分かりますよね」
村西利恵
「はい」
青山繁晴
「ところがですよ、もっと無残な話があって、第2次世界大戦が終わってしまったあとに、ソ連軍が、旧満州に攻め込んできて、そこにいた日本軍の兵士を武装解除して連れて行くことも、連れて行くことはその権利ないんですからおかしいんですが、それだけじゃなくて、開拓のためにいらっしゃった普通の農民の方々、あるいはそこで商売なさってた方々、女性や赤ちゃん子供に至るまで、シベリアに、ソ連が勝手に連れて行って、強制労働させたんですね(一同同意)。それ自体が大きな、国家の犯罪ですが、その、中でも、例えば、もう今日は決心して、色んなことを赤裸々に言おうと思ってますから申しますが、女性で、何度も何度も何十回も、強姦をされて、もう心身共に働ける状態でなくなってる方や、あるいは病気の子供、そういう、強制労働すらできない方々を、ソ連から北朝鮮に送って、北朝鮮がそこでさらに強制労働させたために、バタバタと亡くなっていった方々が、実はいらっしゃって、そういう方を合わせた2万体なんですよね。で、このことは、この『アンカー』で、このコーナーで、初めて申しました。そしたら、さっきの政府認定拉致被害者12人のうちの、有本恵子ちゃんのお父さんの、有本明弘さんから、ご連絡いただいて、そんな事実(2万体の遺骨返還)はわれわれ家族会も、知らなかったと、それ本当ですかとお問い合わせもいただきまして、もちろん本当ですとお答えしました。で、それが、ようやく、いわば世の中に明るみに出て、この2万人が、ご遺骨になって、でも故郷に何とか帰れると、いう話になってるわけです。これはだから前進って言葉を使っていいんですが、これに関して、カネを払えってことになってるわけです。ね。そして実は、このお金について、こういう事実が分かりました。出して下さい」
村西利恵
「アメリカは、朝鮮戦争時のアメリカ兵の遺骨返還のために、1体あたり2万ドル、日本円にしておよそ200万円を、北朝鮮に払った」
青山繁晴
「はい。これ実は、今までさまざまに、アメリカ国内では特に多く報道され、日本でも、外電を翻訳する形で報道されてます。ところが今回、大事なことは、日本政府が秘密裏に、アメリカ合衆国政府に対して、本当は、最終的にいくら、が、条件だったんですかと確認して、2万ドルと。これ僕の責任で申しますが、アメリカ政府が、まあ日本政府に教えたわけです。いわば、これでいちおう確定なわけですね、相場が。嫌な言葉ですけど、相場が確定した。そうすると皆さんもお気付きですね。2万人全員取り返さなきゃいけないです、もちろん。1人の例外もあっちゃいけません。ということは、2万かける2万ドルですから、何が起きるかというと、こうなるんです」
村西利恵
「この2万体の日本人の遺骨返還で、4億ドル、およそ400億円ものキャッシュを、北朝鮮は労せず手に入れることになる」
岡安譲
「労せず…、はぁ〜」
青山繁晴
「はい。えー、北朝鮮は、外貨が足りなくて、えー、この金正恩第1書記が、叔父さんの張成沢さんと争った挙げ句、自分の叔父を惨殺する事件まで起こしたばかりですね(一同同意)。このおよそ400億円は、間違いなくドルか円、使える外貨で払われますから、だからこれほど北朝鮮にとっておいしい話はないので、当然、北朝鮮としては、切り離してはあるけれども、じゃあ日本側が喜ぶ拉致事件の進展ってやつを出そうかと雰囲気になってるわけです。ところがここに、かき分けて、はっきり言うと邪魔しにきた人たちがいて、それは同盟国のアメリカです。具体的に言うと、こうです」
村西利恵
「ケネディ大使やアメリカ国務省幹部は、拉致をめぐる日朝交渉の進展に、懸念を示している」
岡安譲
「懸念ですか」
青山繁晴
「はい。これ、キャロライン・ケネディ大使の顔は、お顔はあえて出しましたけど、ケネディ大使だけがおっしゃってるって意味じゃなくて、ケネディ大使もアメリカ国務省、国務省って日本で言うと外務省です、外務省のいわば一員ですから、大使でいる以上は。その、国務省の色んな人が色んなルートを使って、日本側の色んなところに、ま、問い合わせをしてきてるわけです。その問い合わせっていうのは、つまり、今せっかく、核とミサイルを、北朝鮮に捨てさせるために、制裁をかけてるでしょ?と。アメリカも日本も、そして韓国含む他の国も。ところが日本が、この遺骨に関して、400億円も払っちゃったら、その制裁の効果が薄れるじゃないかと。ね。拉致事件の解決を進展させたい気持ちは分かるけれども、そのためにそういうことやってもらっちゃ困ると。懸念と書いてますけど、要は、圧力をかけてきてるわけですよ。じゃあこれに対して日本側がどう答えたかというと、こうです」
村西利恵
「日本側は、『水面下の交渉でも、アメリカには全てお話する』と回答した。でもこれは、アメリカに嘘をついても、拉致交渉をやるということ」
青山繁晴
「はい。えー、誰が誰に回答したかっていうことは、拷問されてもお話しできませんけれど、当事者に、いや、当局者に直接確認してます。えー、つまり、これは全部水面下の交渉であると。しかし、拉致事件をめぐって、北朝鮮が何を言い、日本が何を提示したか、アメリカには全部お話ししますと。ね。こういうのを英語で言うと、transparencyって言うんですけど、透明性、それをもう完璧にやりますよと。そんなことできるわけないでしょうと、日本の政府の高官は僕に言いました。これを明らかにした上で。ね。そして、思わず失笑した人もいるんですよ。1人じゃなくて。ね。そんなこと言えるわけがない。ところがアメリカはそれをいちおう受け入れざるを得ない。嘘をついてもって書いてるけど、アメリカは嘘をついてもいいですよって言ってくれてるわけじゃなくて、アメリカ自体が、北朝鮮に、今は中断してるけど、その、アメリカ兵の遺骨を取り戻すために、200万円、2万ドルのお金払ってきたんですから。このことについてはアメリカはこれ以上言えないわけですよね。だから、その、いわばそのわずかな隙間をついて、この、北朝鮮との間の交渉を、進めようとしてるわけです。で、その結果、北朝鮮が軟化をして、日朝の交渉が今どうなってるかというと、こうです」
村西利恵
「気になる交渉の具体的な中身についてですが、政府高官によると、『北朝鮮は再調査を行った上で、政府認定拉致被害者12人のうち1人と、他に特定失踪者らの帰国を提案してくるだろう。安倍政権は受け入れるが、これで終わりにしない。国民にも受け入れてもらいたい』」
青山繁晴
「はい。これ、再調査について言うと、この『アンカー』で、幸か不幸か予言した通りになりました。北が言ってくるのは、再調査であって、これ福田康夫政権の時にいったん北朝鮮が約束しながら、福田さんが辞任しちゃったために、ま、棚上げになった、あるいは中止になった件ですけれども、これ、誘拐犯人が、自分の犯行について再調査するっていう、全く奇っ怪な話なんですよ。つまり日本の警察官や、日本の情報当局者が加わって、日朝共同の調査を初めてやるっていうなら分かるけれど、そうじゃなくて一方的にやるって話なんですよ。で、それは変わってないんだけれども、新たに、日本政府が認定した拉致被害者12人のうち、その1人は、選んで返しますと。で、他に特定失踪者らって書いてあるのはですね、特定失踪者の方々以外に、自ら望んで北朝鮮に入った日本人がいらっしゃって、えー、それは日本のどこも、政府機関も含めて、民間もどこも把握できてないんですが、その方々を含めて、要は数を増やしてですね、政府認定の拉致被害者はたったお1人なんだけれども、全体の数を増やして、帰国させると。ね。これにしてくれっていうふうに北朝鮮は言ってて、そして、安倍政権は、その、受け入れると」
岡安譲
「受け入れるんですか」
青山繁晴
「受け入れるとおっしゃったから、僕はびっくりして当然反論したら、いや、これで終わりにはしないと、いうことにしますと。しかし終わりにしないっていう担保があるわけじゃなくて、これはいわば、はっきり言うと口約束。それでも、何とか国民に受け入れてもらいたいっていう、話なんですよ」
岡安譲
「その国民にも受け入れてもらいたいっていうのはですよ、つまりあの、青山さんずっと拉致問題に取り組んでらした、青山さんにも受け入れてくれっていうことですよね、これ。言ってみれば」
青山繁晴
「はい、それは良い質問で、はっきり僕の目を見て、何人かの政府高官、それぞれ違う場所で会った違う人なのに、例外なく、青山さんも受け入れて下さいねと、いうように言われましたから、受け入れません!って答えました」
岡安譲
「うん、うん…(うなづく)」
青山繁晴
「受け入れたらおしまいですよ、それは。それと、特に、その中の1人、その中の1人は、横田めぐみさんが、首を吊ったと、北朝鮮が嘘を言った場所に連れて行かれてるんですよ。低い1メートルしかない、弱い松のところに連れて行かれて、ここで首を吊ったと、いう話までされてて、こんなことあるわけないと思った人なんで、その人は政府の中の今、要職でいらっしゃるから、あなたが、あなた自身が再調査に行きなさいと。ね。国民の1人として申し上げるけれども、北朝鮮に再調査をやらせるんだったら、あなた必ず行くべきだと。そしたら、何言ってんだお前はっていうふうに言われましたが、それ何度も言ってるうちに、それは検討しますには、なりました。だから国民の声がいかに大事か。国民に受け入れろと言う前に、まず、第2次安倍政権は安倍総理以下、国民の声をよく聞くべきです。で、その上でですね、じゃあ、今日やっぱりお話ししなきゃいけないのは、このお1人っていうのはどなたなのかっていうことを、もう僕の責任で明らかにしようと思います。えー、それを後半お話ししますが、キーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『娘の帰りを信じた母』。12人のうちの1人とは、誰を指すのか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「北朝鮮が帰国を提案をする政府認定拉致被害者、そのお一方とは一体どなたなんでしょうか。青山さん、お願いします」
青山繁晴
「はい。まず、最初から僕も名前をもちろん、聞くことができたわけじゃなくて、今回の交渉の大きな前進はという話で、日本政府が認定した拉致被害者の、残り12人の中から、もう1人、北朝鮮は返すということを水面下の交渉では、こちら側に伝えてるんだよって言われて、僕はその瞬間、何て言ったかというと、いや、もう本当にあの、あの、椅子に座ってたの立ち上がって、思わず立ち上がって、それすごい進展じゃないですかと。というのは、今の金正恩第1書記の独裁は、なぜ独裁続けられるかというと、お父さんの息子っていうだけなんですよね。従ってお父さんのやったことを否定したら、その自分の独裁の根拠は崩れちゃうんですよね」
岡安譲
「そうですよね」
青山繁晴
「で、お父さんの金正日総書記は、日本政府が認定した拉致被害者は、もう、生きてる人は全部返したと言ったんですよね。小泉総理に対して。いや、全部返すと言ったんですよね。で、その全部ってのは5人の、5人で、曽我ひとみさんとか5人で、曽我ひとみさんはそもそも日本政府が知らなかった拉致被害者ですが、要するに北朝鮮が選んだ5人、は返すけど、あとの方は、亡くなってるか、そもそも北朝鮮に入ってないかであって、もう、生きた被害者として返せる人はいないと言ったわけですよね、はっきり(一同同意)。それが、政府認定の中からも1人返すんだったら、それは大きな突破口開くわけですから、有本恵子ちゃんも横田めぐみさんも含めて、それは取り返せる可能性が膨らむわけで、それすごいじゃないですかって言ったらですね、その、最初にそれを言ってくれた政府高官が、こう、ふっとこうね、こう何て言うのかな、こうふっとこうやって顔をこう、そらしたんですよ。そらした時に、あーってこう、もう背筋がぞっとする感覚はあったんですけれども、しかしご本人と家族にとってはこんな嬉しい話はありません。えー、帰って、こられる可能性が、北朝鮮から伝えられたのは、この方です」
村西利恵
「それは、松本京子さん。当時29歳で鳥取県米子市出身です。1977年10月21日、自宅近くの編み物教室に向かう途中に拉致され、現場にはサンダルが片方だけ残されていました」
青山繁晴
「はい。この当時29歳の松本京子さん。その後、北朝鮮の工作機関が経営する貿易会社に、無理やり勤めさせられていたことまで分かっていて、前からこの『アンカー』見てる方は、松本京子さんは北朝鮮が返そうとしてるってことを、青山は何度も言ったじゃないかと、いう記憶されてる方いらっしゃると思うんです」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「ま、実は残念ながらそれも、いや残念ながらって京子さんと家族にとっては素晴らしいことなんですけども、その通りになりつつあるんですが、実は今回、前と違って、もうはっきりと北朝鮮が、京子さんの存在を伝え…、(言い直し)匂わせてきてるわけです。ところがこれは、残念ながら僕がさっき申した突破口には、全くならないんですよ。これ重大なカラクリがあって、そのカラクリは何かというと、これです」
村西利恵
「北朝鮮が松本京子さんを選ぶ真の理由は、2002年9月の『小泉訪朝』の後に、政府が認定した拉致被害者だから」
青山繁晴
「はい。えー、小泉さんが総理大臣だった時、安倍晋三さんが官房副長官だった時に、まあ小泉さんこれはほんとに頑張って、リスクをとって北朝鮮に行って、そして2002年9月17日の、金正日総書記との会談で、拉致事件を初めて認めさせた。その時に、突き付けたリストがあります。ね。それが政府が認定していた拉致被害者なんですが、その、2002年9月17日の日朝首脳会談のあと、そして5人の方が帰ってきて、5人の方の家族も帰ってきたりしましたよね。その、話を元に戻すと、2002年9月17日の、小泉訪朝の時の、リストのあとに、2人だけ、日本政府が新たに認定した方がいらっしゃって、最初が男性の、これ神戸の方です。神戸の工業高校卒業されてて、この田中実さん、この方は2005年4月に認定してる、新たに。そして、17人目として、松本京子さんを2006年の秋に認定したわけですね。ということは、このお2人については、金正恩第1書記も、帰しても大丈夫なんですよね。なぜかというと、こうです」
村西利恵
「故・金正日総書記の『5人生存、8人死亡、2人入境せず』という説明を、否定することにならないから」
一同
「うーーん」
青山繁晴
「金正日総書記が自ら説明した時には、このお2人の方は日本政府は認定できていなかったんですから。だから、北朝鮮自体はこのお2人が未入境だと言ってるんですよ? それ嘘なんですけれども、しかし、この金正日総書記自らの説明とは矛盾しないから、このお2人の名前だけは前から出てたわけです。そして、現在の交渉ではなぜか田中実さんの名前が全く出てこないというので、僕は田中実さんはどうしてですかって聞いたら、残念ながらこれ本当に日本のありとあらゆる、情報収集力を使っても分からない。つまりご健在でいらっしゃるかどうかも分からないけれども、松本京子さんについては、北朝鮮は本気で返そうとしてる。これを、しかし、逆に言うと、横田めぐみさんや有本恵子さんのような、その、要するに、小泉訪朝の時に認定してた人たちは、依然として、帰ってこないままっていうことになるから、大きな大きな、胸塞がることがありますということなんですよ。でも同時に、松本京子さんにとってはこれは、もちろん、すごいことで、これ実は松本京子さんのお家を訪ねて、もうずいぶん前ですけども、この、認定された当時に、お家に伺ってます」
村西利恵
「はい。『アンカー』でもその様子を放送しました。2006年11月22日のことでした」
青山繁晴
「はい。これ、例えばですね、ここに、お母さんの三江(みつえ)さん、いらっしゃるんですね。で、この写真にはたまたま、残念ながら出てないんですが、この、サンダル、この、さっき、村西さん、村西キャスターが説明してくれた通り、現場に遺留物があった、被害者の遺留物があった珍しいケース…」
岡安譲
「あ、いま出てますね、これですね…」
青山繁晴
「あ、いま出ましたね。このサンダル、この写真見ても分かるでしょ? もう真新しいですよね(一同同意)。ものすごい長い年月が流れてるのに、どうしてこんな新しく感じるんですかってお母様にお聞きしたら、いや、私は毎晩、こう抱いて、このサンダルを抱いて寝てるんですよと」
青山繁晴
「で、これを京子が帰ってきて、やがてこのサンダルを履いてくれて、そしてその、好きな漬物が食べられるように、いつもたくあんをね、京子の好みの、塩のあんばいにして漬けてる、漬け込んでるんですよと、この、おっしゃったんです。この、三江さんは残念ながら一昨年、90歳を前にして、お亡くなりになってしまいました。しかし、お兄様のこの孟(はじめ)さん、この孟さんほんとに人柄の良い方で、僕を、この京子さんが奪われていった海岸線に案内して下さって、昔からここで子供が行方不明になる事件が相次いでて、それが実は、北朝鮮の拉致事件らしいってことが、自分の家族の京子が誘拐されて初めて分かったんですよってこともおっしゃったんですね。で、この家族にとっては、大きな…(VTR出る)、そうです、この海岸です」
青山繁晴
「ここに冷たい雨が降ってまして、2人で、このお兄様の孟さんと話した時に、そういうことも、今、これ右に映ってるのが、孟さんですね、左が僕ですけれども。えー、それを考えれば、この孟さんをはじめ、あるいは、有本恵子ちゃんのご両親、この『アンカー』、今ご覧になってると思いますが、それから、横田めぐみさんのご両親も、同じ、自分たちの娘と同じように喜んで下さるとは思うんですよ。しかしその上で、最後にやっぱり触れなきゃいけないことがあって、例えば、僕は今回ずいぶん政府高官に会いましたが、そのうちの1人が思わず、思わず、自分の内側から噴き出るように出た言葉が、これです」
村西利恵
「北朝鮮の日本人遺骨返還について、政府高官は、『ただの土に、400億円を払うのと同じだ』と」
青山繁晴
「これ、あの、生半可に聞くと誤解される、されかねない発言ですよね。つまり私たちと同じ日本人の方々のご遺骨が入ってる土なのに、ただの土とおっしゃってるのは、これあの、公平に言いますが、日本人を貶めておっしゃったんじゃなくて、ほんとに怒りに駆られて、つまり彼は現場を知ってますから、これ見て下さい」
青山繁晴
「要するに北朝鮮は墓も作ったと、言ってて、その墓のように見える所も、いちおう案内されたりしてるんですけど、現実はですね、これ今までメディアでは語られなかったけれども、本当は、その、亡くなったらそのままほったらかしにして」
青山繁晴
「そして、土にそれがまみれていって、それを、もう勝手気ままに踏みつけにしてきたと。それが、アメリカとの交渉でカネになると分かったら、急に、その、そこから、遺骨を取り出す云々、あるいは日本が取り出せってなってるだけであって」
青山繁晴
「本当はただの土にお金を払うようなことと同じだと。そして本当は厚生労働省の予算に、この400億円が予算化されて、予算書の中にも実は組み入れられていると、政府高官は明言したわけですよ」
岡安譲
「予算書に」
青山繁晴
「はい。で、どうして無残な交渉になるのか。そのことをですね、怒りをもって追及してるうちに、安倍総理に非常に近い人から、こういうつぶやきが漏れました。出して下さい」
村西利恵
「総理側近によると、『自衛隊や警察が取り返しにいく構えすら見せられず、本当の交渉ができるだろうか』」
青山繁晴
「はい。つまりこれは、交渉ができない相手だと分かったら、もっと交渉しましょうっていうのが、敗戦後の日本になってしまってるよねと。つまり、自衛隊や警察が、特に自衛隊が戦争するんではなくて、いざとなったら武力を用いてでも取り返しに行くことだってありますということがあって初めて本当の交渉ができるのが、世界の現実なのに、どうして北朝鮮と日本だけ、その、そういうことがなくして交渉ができるんでしょうかと、いう苦しみを語った言葉であり、これはもちろん憲法を変えないと、自衛隊や警察が取り返しに行ったりできません。そして今までは、最後に申し上げたいのはですね、憲法改正するかしないかってのは護憲派と改憲派の、ように、国民が分かれて争うことと、理解されてきました。保守、リベラルとか、あるいはひどい話だと右翼とか左翼とか。そんな、分かれることじゃありませんね。交渉によって、戦争を起こさずに拉致被害者を取り返すためには、こういう構えを作れる、日本の憲法や法律でないといけないってことは、本当は意見の違いが生まれるはずはない。日本国民のことを考えるんであれば、北朝鮮の手先でなければ、そんなこと、意見が分かれるはずがない!と。政治家も国民も、すみません大きな声出してしまいましたが(こみ上げる)、この放送をご覧になった、有本恵子ちゃんのお父さんお母さんたちがどんな思いになるかと思えば、私たちのすべき努力ははっきりしてるんじゃないでしょうか。意見の違いを乗り越えて、連帯すべきを連帯して、変えるべきを変えて、拉致被害者を取り返す、そのことを、あくまで問題提起です、問題提起として、考えていただきたいと思います」
岡安譲
「ひとつね、政府高官のさっきのお話の中で、安倍政権受け入れるけれども、これで終わりにしないっていう言葉がありましたよね。その言葉はちょっと信じたいなと思うんですけれども、青山さん」
青山繁晴
「いや、生半可に信じちゃダメです!国民の厳しい声をぶつけていかないと、この政権だって、そこで僕は妥協する恐れの方が、強いと思います」
岡安譲
「なるほど、分かりました。以上、“ニュースDEズバリ”でした」
(番組最後に)
岡安譲
「ま、今日あの、青山さんに、ま、厳しく言われて、改めて気付かされたんですけれども、ま、政府がいくらこう、最後まで頑張る、最後の1人まで帰国を、えー、やるまではやりきるって言っても、こっちはそう簡単に、妥協しちゃいけない、厳しい目を持ち続けなきゃいけないということですよね」
青山繁晴
「うん、だから、政府高官の中には、この安倍政権ではここまでが限度じゃないかって言った人もいて、まあ僕はその時にまあ正直激しく怒ってですね、この政権でやらなかったら、誰ができるんですか。だから、やっぱり、自らの、政治生命だけじゃなくて命を懸けて、総理以下やらないといけない。名誉や栄光のためじゃなくてただ国民のためにやると、自分を捨ててやるってことが必要です」
岡安譲
「分かりました。それではいったん東京のスタジオです。青山さん、ありがとうございました」
青山繁晴
「ありがとうございました」
(5時台の番組終了)
____________________________内容紹介ここまで
青山さんのおっしゃる通りで、「安倍政権だから大丈夫だろう」という思い込みは大変危険です。
「これはダメでしょ」と思う点は(拉致問題に限らず)どんどんダメ出ししていきましょう!
○首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
○自由民主党
http://www.jimin.jp/voice/
○外務省
http://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html
ところでコーナー冒頭で、岡安キャスターが「昨日の『アンカー』でもお伝えしました」と言われてましたね。
実はこの前日(火曜日)の『アンカー』で、有本香さんが、長く拉致問題に取り組んできた民主党の松原仁国対委員長(前・拉致問題担当大臣)から番組開始直前に聞いた話を披露されていました。
松原さんによると、やはり交渉はだいぶ進んでいるのではないかということでした。
(但し「再調査」の話で、松本京子さんの話までは出てません)
そして、松原さんは、「安倍総理は拉致問題に自身も深く関わってきたので、いい加減な再調査の内容でこちら側のハードルを下げてしまえば大変な恥をかくことになる。だから安倍総理は実はかなり自信を持っている部分があるのでは」とも話していたそうです。
その自信が逆に私たちに不安を抱かせる部分だったりして…。
有本さんの発言、詳しくは以下をどうぞ。
■【スーパーニュースアンカー】有本香さんのコメント 2014/04/15 #アンカー #anchor(coto_laboさんのまとめ)
あと、「自衛隊や警察が取り返しにいく構えすら見せられず、本当の交渉ができるだろうか」「交渉ができない相手だと分かったら、もっと交渉しましょうっていうのが、敗戦後の日本になってしまってるよね」のくだりで私が思い出したのは、『たかじんのそこまで言って委員会』での井上和彦さんの言葉です(08/11/30放送分)。
「もし他国やテロリストに攻撃されたらどうするのか?」という質問に、「攻撃されないようにするためにどうするか考える」とかそんな回答しかしない新社会党の原和美さんに、井上和彦さんがこうツッコミ入れたのでした。
「外交交渉というのは、後ろに軍事力が要る。軍事力をもって『おまえら言うこと聞かなかったらミサイルぶち込むぞ!』と。ところが日本は何かというと、あなたみたいな人が『話し合い』という武器を持ってるんですよ。で、『おまえら言うこと聞かなかったら話し合うぞ!』と言うんですよ。そんなもんバカにされますよ」
名言ですよね〜(^_^;
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この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・STAP細胞論文問題 笹井副センター長が会見
・ウクライナ東部「強制排除」 内戦への危機感広がる
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
http://ameblo.jp/hosyuyamato/
竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue)
尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
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