大江健三郎が原発推進派だった過去を隠している件&「美味しんぼ」鼻血騒動
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「WiLL」2014年6月号の〈著者インタビュー〉は『人生は喜劇だ 知られざる作家の素顔』の著者・矢崎泰久氏。
左翼の集会で「皇室中傷」芝居に一役買うなど、保守には評判のよろしくない人かもしれません。
(それ以前にあまり知られてないかも。私も知らなかった)
[画像は朝日新聞2012年6月7日より]
が、その矢崎氏が、大江健三郎氏についてびっくりなこと(少なくとも私にとっては)を話していたので、あえて紹介。
聞き手は花田紀凱編集長です。
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「WiLL」2014年6月号の〈著者インタビュー〉は『人生は喜劇だ 知られざる作家の素顔』の著者・矢崎泰久氏。
左翼の集会で「皇室中傷」芝居に一役買うなど、保守には評判のよろしくない人かもしれません。
(それ以前にあまり知られてないかも。私も知らなかった)
[画像は朝日新聞2012年6月7日より]
が、その矢崎氏が、大江健三郎氏についてびっくりなこと(少なくとも私にとっては)を話していたので、あえて紹介。
聞き手は花田紀凱編集長です。
【――この本の話に戻ると、大江健三郎さんの章も興味深かったです。昔は核開発、原発に賛成だったとは知りませんでした。
矢崎 はっきりと、「核開発は必要だということについてはぼくはまったく賛成です。このエネルギー源を人類の生命の新しい要素にくわえることについて反対したいとは思えないです」と講演で言っています。
その後、考えが変わったのなら、それはそれでいい。人間は変わるものですから。しかし、せめて過去の発言について、「あの時は間違っていた」とでも何でも言うべきですよ。それを口を拭(ぬぐ)って脱原発運動のリーダーに立つなんて、勘違いも甚だしい。
――原稿依頼に行った女性編集者に対して冷たくあたるだけでなく、手土産に持っていった菓子折を投げつけるなんて、普通はできませんね。
矢崎 当時はヒステリックな対応に呆れましたが、深くは考えなかった。たぶん権威主義が身についていて、編集長が来なかったことに腹を立てたんでしょう。
その後、ノーベル賞を受賞したから天下をとったような気持ちだと思います。あれは文学に対するものであって、人間に対するものではない。はっきり言って、人間としては卑劣な人ですよ。】
後半の女性編集者云々はさておき…
あの大江健三郎氏が、昔は原発賛成だったって?Σ(゚Д゚;マジデ!?
つい2ヶ月前にも脱原発集会で呼びかけ人として演説してた人が?
大江健三郎氏は、いつの講演で原発賛成を言ったのか?
Wikipediaによれば、1968年だそうです。
かつては原発に賛成していた人が、福島第一原発事故後は反対運動のリーダーって、何じゃこりゃ?
矢崎氏も言っているように、考えを変えたこと自体は必ずしも悪いことではありません。
が、それならそれで、やはり「間違ってました」とちゃんと言うべきだし、どこがどう間違っていたかも説明すべきではないでしょうか。
それをしたら、脱原発運動のリーダーとしての立場が危うくなるとでも思ってるのかな?
だとしたら小さな人ですね。
(矢崎氏の話にあった女性編集者への態度にもこの人の小ささが見える)
そもそも大江氏の言ってることって、つじつまが合ってないような気が。
というのも、Wikiで紹介されてる共同通信の記事を見ると、大江氏は福島第一原発事故後の寄稿の中で、
…広島と長崎の原爆やビキニ環礁の水爆実験、原子力施設事故で被害を受けた者の視点で日本の歴史を見るという考え方を提示し、原発建設は人命軽視の姿勢を示すもので、「広島の原爆犠牲者に対する最悪の裏切り」だと非難した…
とあります。
だったら、1968年の時点ですでに反対派に回ってないとおかしくないですか?
広島・長崎の原爆投下は1945年、ビキニの水爆実験は1954年ですから。
大江氏の原発に対する「変節」について、ネットで色々調べていたら、「核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ」様にたどり着きました。
ブログ主は菅原健史さんという方です。
この方は脱原発派(即ゼロではなく少しずつなくしていきたい派=2011/8/13付記事参照)ではあるものの、大江氏には批判的な立場です。
関連記事をざっと拝見しましたが、やはり、大江氏が昔は原発賛成だったのにそれを「隠している」ことに納得行かないご様子です。
また、この方のブログの2011/4/20付記事に、1968年の講演における大江氏の発言の、Wikiにはなかった前段が引用されていました。
引用元はWikiと同じく「大江健三郎『核時代の想像力』新潮社、2007年」です。
【現に東海村の原子力発電所からの電流はいま市民の生活の場所に流れてきています。それはたしかに新しいエネルギー源を発見したことの結果にちがいない。それは人間の新しい威力をあらわすでしょう。
(略)
核開発は必要だということについてぼくはまったく賛成です。このエネルギー源を人類の生命の新しい要素にくわえることについて反対したいとは決して思わない】
どう見ても推進派ですね。
ただ、菅原さんは、1968年当時に大江氏が推進派だった理由として、こう考察されています。
「福島第一原子力発電所は1967年に着工し、1970年に試運転を開始した、といえば、先の大江発言の時代背景がおわかりいただけるかと思います」
なるほど。当時は、原子力は人類にとって夢の新エネルギーだ!ということで盛り上がってたんですね。
大江氏の発言も、そんな時代の流れに乗っかってのものだったのでしょう。
[画像は東京電力サイトより着工当時の福島第一原発]
ですが、先ほども言ったように、福島第一原発の事故(あるいはチェルノブイリの事故や、日本でそれまでに起きていた小さな事故やトラブル)をきっかけに推進派が反対派に転じた例はゴマンとありますし、大江氏も転換したからって誰も責めないでしょう。
なのに、なぜ過去を隠そうとするの?
菅原さんも、2011/4/23付記事で同じことを、いや、もっと踏み込んだ形で言われてます。
「1968年に己が原発推進論者だったことへの反省や、原発廃止後の代替エネルギーをどうするのかという切実な問題について語られていないことが大きな(いや、「大きい」かな)不満です」
また、菅原さんの2012/9/10付記事では、1965年に文藝春秋新社から発行された大江氏のエッセイ『厳粛な綱渡り』が、1991年に文庫版として発行された時に“削除”された箇所が引用されています。
【この遅れたカメの性格を多分にもつ地方都市に、新しい産業の光が不意にさしこんできたように思えた一時期があった。三十年の小鴨鉱山におけるウラン鉱発見である。市長をはじめ市民たちは、かなり興奮したもようである。しかし、放射性物質にいたして(原文のまま。「たいして」か)の世界市場の態度が一種の雪どけを示して以後、ウラン鉱山の採算のとれる範囲は縮小した】
大江氏は文庫化に際して、文庫版のための編集(削除)は「物理的に分量を少なくするための整理」だと説明しているそうですが、菅原さんはそうは捉えておられません。
「ウラン鉱発見を『新しい産業の光』と持ち上げ、外国人や友人のだれかれをウラン焼の町へ誘っておいて、その文章を後から全部なかったことにするような真似」を大江氏がしていることを、厳しく批判されています。
そして2012/8/2付記事ではこう述べておられます。
「大江健三郎が根っからの悪人だとは思いません。
(中略)しかし、原発問題に関しては、大江健三郎に誠実さや言葉の重みはまったく感じられません。何らかの理由があって1968年から70年代までに反原発に転じたのであれば、その理由を明らかにすべきです。
自分の言葉に責任を持つこと。それは私にとっては原発への賛否よりも重大な問題です」
これは立場の違いを超え、とても説得力のある言葉です。
(奇しくも、先に紹介した3月15日の脱原発集会(動画)で大江氏は「責任」という言葉を連呼しています)
[画像は共同通信2012/10/13より]
脱原発派にも濃淡があって、先ほど書いたように、菅原さんは比較的「淡い脱原発派」のようです。
では、「濃い脱原発派(=反原発派?)」の方々は、大江氏の「変節」をどう考えているのでしょうか。
「変節」をご存知ないのでしょうか。
あるいはご存知の上で、あえてそこには目をつむっているのでしょうか。
とても気になります。
※拙ブログ関連エントリー
・07/11/10付:沖縄戦集団自決問題まとめ(1)
(大江健三郎氏の「沖縄ノート」名誉毀損訴訟について)
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あと、原発絡みで言うと、現在、漫画「美味しんぼ」の“鼻血”を出す場面が大きな騒動を引き起こしていますね。
双葉町はじめ各方面から、風評被害を助長するとして抗議の声が上がっています。
■双葉町(5月7日)小学館発行『スピリッツ』の『美味しんぼ』(第604話)に関する抗議について
http://www.town.fukushima-futaba.lg.jp/item/5924.htm
■環境省(5月8日)放射性物質対策に関する不安の声について
http://www.env.go.jp/chemi/rhm/info_1405-1.html
■福島県(5月12日)週刊ビッグコミックスピリッツ「美味しんぼ」に関する本県の対応について
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/01010d/20140512.html
4月28日発売号に続き、5月12日発売号では、何とわが大阪市にまで飛び火しました。
■大阪府(5月12日)漫画『美味しんぼ』での本府の災害廃棄物処理に関する記述について
http://www.pref.osaka.lg.jp/shigenjunkan/haikibutukouikishori/comic.html
■大阪市(5月12日)週刊ビッグコミックスピリッツ『美味しんぼ』に関する抗議について
http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000266273.html
■岩手県(5月12日)漫画『美味しんぼ』での大阪における災害廃棄物の処理に関する記述について
http://www.pref.iwate.jp/kankyou/saihai/18641/024583.html
大阪市は、去年9月までに岩手県の震災がれき1万5000トンを焼却処理しましたが、漫画にあるような被害は確認していないとして、今月9日、小学館に対し削除・訂正を求めていました。
12日の発売を受け、大阪府と市は改めて小学館に抗議文を送るとともに、根拠を示すよう求めています。
これに対し、小学館は「来週号で特集記事を載せるので、それを見てほしい」と話しているそうです(TBS 5月12日11:39(魚拓))。
「来週号を見てほしい」って、そんな無責任な…。
その間に大阪市のイメージが(もともとさほど良くないかもしれませんが)下がったら、どうしてくれるんでしょうか。
作者の雁屋哲氏も自身のブログにおいて、5月4日の時点で「反論は、最後の回まで,お待ち下さい」と言っています。
詐欺で一度被害にあった人を再び勧誘して商品などを購入させ、二次的な被害を与えるいわゆる「二次被害」が社会問題になっていますが、何となくそれを思い出しました。
たとえ来週号に風評被害を打ち消すに足りる記述が載ったとしても、一度世に出てしまった“鼻血”のイメージは、人々の心からそう簡単には消えません。
それに、先週号(4/28号)や今週号(5/12号)を見た人の中には、来週号は見ない人も多くいるでしょう。
その人たちには、ずっと悪いイメージが刷り込まれたままになります。
新聞で誤報が打たれ、それが後々訂正されても小さくしか扱われず、訂正に気づかない人が多いのと似ています。
私はあまり読んだことがありませんが、そもそもがこの雁屋哲氏の漫画はプロパガンダ色が強いとよく聞きます。
今日(5/12)の「ザ・ボイス」でも、勝谷誠彦さんがこんな話をしていました。
「『美味しんぼ』って、もともとこういう漫画。今回は(福島)県が立ち上がって、問題になって、一般新聞も書いてるけれども、原作者の雁屋哲ってそういう人だからね。いいか悪いか別にして、思想信条のある人。自分の信念でプロパガンダとして書いてる漫画だから、どうしてもそういうことがあって、今までも食べ物や何かのことで、同じように傷ついたり風評被害を受けてる人たちだって、過去、僕これずっと読んでますけど、どうかなと思うこと、よくありますよ」
ちなみに、私は日本の原発を今後どうしていくべきかについては、未だ態度を決めかねています。
ただ、日本の原発をたとえ全部なくしたとしても、すぐお隣の中国や韓国が原発を推進している限り、この問題は終わらないと考えています。
中国や韓国で大きな事故が起これば、日本もただでは済まないからです。
(だからこそ、脱原発派の方々の多くが、中韓の原発には全くと言ってよいほど言及しないことに、大きな不満を持っています)
安倍政権の海外への「原発売り込み」も、ずさんな中国製や韓国製の原発が世界に広がるのを阻止するという文脈で、やむをえないのではないかと思っています。
なお、韓国の原発の危険性については、昨秋に【知れば知るほど恐ろしい韓国の原発】という記事をUPしましたが、セウォル号沈没事故にまつわる政官民の杜撰な対応を見て、危機感をより新たにしたところです。
(中国の原発の危険性はそれ以上かもしれません)
雁屋哲氏もこの際ですから、韓国の原発取材も敢行してもらえないですかね(^_^;
…………14/5/13午後4時55分追記(ツイート)…………
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http://ameblo.jp/hosyuyamato/
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矢崎 はっきりと、「核開発は必要だということについてはぼくはまったく賛成です。このエネルギー源を人類の生命の新しい要素にくわえることについて反対したいとは思えないです」と講演で言っています。
その後、考えが変わったのなら、それはそれでいい。人間は変わるものですから。しかし、せめて過去の発言について、「あの時は間違っていた」とでも何でも言うべきですよ。それを口を拭(ぬぐ)って脱原発運動のリーダーに立つなんて、勘違いも甚だしい。
――原稿依頼に行った女性編集者に対して冷たくあたるだけでなく、手土産に持っていった菓子折を投げつけるなんて、普通はできませんね。
矢崎 当時はヒステリックな対応に呆れましたが、深くは考えなかった。たぶん権威主義が身についていて、編集長が来なかったことに腹を立てたんでしょう。
その後、ノーベル賞を受賞したから天下をとったような気持ちだと思います。あれは文学に対するものであって、人間に対するものではない。はっきり言って、人間としては卑劣な人ですよ。】
後半の女性編集者云々はさておき…
あの大江健三郎氏が、昔は原発賛成だったって?Σ(゚Д゚;マジデ!?
つい2ヶ月前にも脱原発集会で呼びかけ人として演説してた人が?
大江健三郎氏は、いつの講演で原発賛成を言ったのか?
Wikipediaによれば、1968年だそうです。
原子力発電所に対する立場
1968年5月28日紀伊国屋ホールで「核時代への想像力」と題して講演し、「核開発は必要だということについてぼくはまったく賛成です。こ のエネルギー源を人類の生命の新しい要素にくわえることについて 反対したいとは決して思わない」と述べた[11]。
しかし、2011年の東日本大震災の福島第一原子力発電所事故に際して、米誌「ニューヨーカー」に「歴史は繰り返す」を寄稿し、「原発建設は人命軽視の姿勢を示すもので、広島の原爆犠牲者に対する最悪の裏切り」と述べている[12]。
11. ^ 大江健三郎『核時代の想像力』新潮社、2007年、p120 ISBN 9784106035845
12. ^ 原発は「原爆犠牲者への裏切り」 大江健三郎さんが寄稿
かつては原発に賛成していた人が、福島第一原発事故後は反対運動のリーダーって、何じゃこりゃ?
矢崎氏も言っているように、考えを変えたこと自体は必ずしも悪いことではありません。
が、それならそれで、やはり「間違ってました」とちゃんと言うべきだし、どこがどう間違っていたかも説明すべきではないでしょうか。
それをしたら、脱原発運動のリーダーとしての立場が危うくなるとでも思ってるのかな?
だとしたら小さな人ですね。
(矢崎氏の話にあった女性編集者への態度にもこの人の小ささが見える)
そもそも大江氏の言ってることって、つじつまが合ってないような気が。
というのも、Wikiで紹介されてる共同通信の記事を見ると、大江氏は福島第一原発事故後の寄稿の中で、
…広島と長崎の原爆やビキニ環礁の水爆実験、原子力施設事故で被害を受けた者の視点で日本の歴史を見るという考え方を提示し、原発建設は人命軽視の姿勢を示すもので、「広島の原爆犠牲者に対する最悪の裏切り」だと非難した…
とあります。
だったら、1968年の時点ですでに反対派に回ってないとおかしくないですか?
広島・長崎の原爆投下は1945年、ビキニの水爆実験は1954年ですから。
大江氏の原発に対する「変節」について、ネットで色々調べていたら、「核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ」様にたどり着きました。
ブログ主は菅原健史さんという方です。
この方は脱原発派(即ゼロではなく少しずつなくしていきたい派=2011/8/13付記事参照)ではあるものの、大江氏には批判的な立場です。
関連記事をざっと拝見しましたが、やはり、大江氏が昔は原発賛成だったのにそれを「隠している」ことに納得行かないご様子です。
また、この方のブログの2011/4/20付記事に、1968年の講演における大江氏の発言の、Wikiにはなかった前段が引用されていました。
引用元はWikiと同じく「大江健三郎『核時代の想像力』新潮社、2007年」です。
【現に東海村の原子力発電所からの電流はいま市民の生活の場所に流れてきています。それはたしかに新しいエネルギー源を発見したことの結果にちがいない。それは人間の新しい威力をあらわすでしょう。
(略)
核開発は必要だということについてぼくはまったく賛成です。このエネルギー源を人類の生命の新しい要素にくわえることについて反対したいとは決して思わない】
どう見ても推進派ですね。
ただ、菅原さんは、1968年当時に大江氏が推進派だった理由として、こう考察されています。
「福島第一原子力発電所は1967年に着工し、1970年に試運転を開始した、といえば、先の大江発言の時代背景がおわかりいただけるかと思います」
なるほど。当時は、原子力は人類にとって夢の新エネルギーだ!ということで盛り上がってたんですね。
大江氏の発言も、そんな時代の流れに乗っかってのものだったのでしょう。
[画像は東京電力サイトより着工当時の福島第一原発]
ですが、先ほども言ったように、福島第一原発の事故(あるいはチェルノブイリの事故や、日本でそれまでに起きていた小さな事故やトラブル)をきっかけに推進派が反対派に転じた例はゴマンとありますし、大江氏も転換したからって誰も責めないでしょう。
なのに、なぜ過去を隠そうとするの?
菅原さんも、2011/4/23付記事で同じことを、いや、もっと踏み込んだ形で言われてます。
「1968年に己が原発推進論者だったことへの反省や、原発廃止後の代替エネルギーをどうするのかという切実な問題について語られていないことが大きな(いや、「大きい」かな)不満です」
また、菅原さんの2012/9/10付記事では、1965年に文藝春秋新社から発行された大江氏のエッセイ『厳粛な綱渡り』が、1991年に文庫版として発行された時に“削除”された箇所が引用されています。
【この遅れたカメの性格を多分にもつ地方都市に、新しい産業の光が不意にさしこんできたように思えた一時期があった。三十年の小鴨鉱山におけるウラン鉱発見である。市長をはじめ市民たちは、かなり興奮したもようである。しかし、放射性物質にいたして(原文のまま。「たいして」か)の世界市場の態度が一種の雪どけを示して以後、ウラン鉱山の採算のとれる範囲は縮小した】
大江氏は文庫化に際して、文庫版のための編集(削除)は「物理的に分量を少なくするための整理」だと説明しているそうですが、菅原さんはそうは捉えておられません。
「ウラン鉱発見を『新しい産業の光』と持ち上げ、外国人や友人のだれかれをウラン焼の町へ誘っておいて、その文章を後から全部なかったことにするような真似」を大江氏がしていることを、厳しく批判されています。
そして2012/8/2付記事ではこう述べておられます。
「大江健三郎が根っからの悪人だとは思いません。
(中略)しかし、原発問題に関しては、大江健三郎に誠実さや言葉の重みはまったく感じられません。何らかの理由があって1968年から70年代までに反原発に転じたのであれば、その理由を明らかにすべきです。
自分の言葉に責任を持つこと。それは私にとっては原発への賛否よりも重大な問題です」
これは立場の違いを超え、とても説得力のある言葉です。
(奇しくも、先に紹介した3月15日の脱原発集会(動画)で大江氏は「責任」という言葉を連呼しています)
[画像は共同通信2012/10/13より]
脱原発派にも濃淡があって、先ほど書いたように、菅原さんは比較的「淡い脱原発派」のようです。
では、「濃い脱原発派(=反原発派?)」の方々は、大江氏の「変節」をどう考えているのでしょうか。
「変節」をご存知ないのでしょうか。
あるいはご存知の上で、あえてそこには目をつむっているのでしょうか。
とても気になります。
※拙ブログ関連エントリー
・07/11/10付:沖縄戦集団自決問題まとめ(1)
(大江健三郎氏の「沖縄ノート」名誉毀損訴訟について)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あと、原発絡みで言うと、現在、漫画「美味しんぼ」の“鼻血”を出す場面が大きな騒動を引き起こしていますね。
双葉町はじめ各方面から、風評被害を助長するとして抗議の声が上がっています。
■双葉町(5月7日)小学館発行『スピリッツ』の『美味しんぼ』(第604話)に関する抗議について
http://www.town.fukushima-futaba.lg.jp/item/5924.htm
■環境省(5月8日)放射性物質対策に関する不安の声について
http://www.env.go.jp/chemi/rhm/info_1405-1.html
■福島県(5月12日)週刊ビッグコミックスピリッツ「美味しんぼ」に関する本県の対応について
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/01010d/20140512.html
4月28日発売号に続き、5月12日発売号では、何とわが大阪市にまで飛び火しました。
■大阪府(5月12日)漫画『美味しんぼ』での本府の災害廃棄物処理に関する記述について
http://www.pref.osaka.lg.jp/shigenjunkan/haikibutukouikishori/comic.html
■大阪市(5月12日)週刊ビッグコミックスピリッツ『美味しんぼ』に関する抗議について
http://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000266273.html
■岩手県(5月12日)漫画『美味しんぼ』での大阪における災害廃棄物の処理に関する記述について
http://www.pref.iwate.jp/kankyou/saihai/18641/024583.html
大阪市は、去年9月までに岩手県の震災がれき1万5000トンを焼却処理しましたが、漫画にあるような被害は確認していないとして、今月9日、小学館に対し削除・訂正を求めていました。
12日の発売を受け、大阪府と市は改めて小学館に抗議文を送るとともに、根拠を示すよう求めています。
これに対し、小学館は「来週号で特集記事を載せるので、それを見てほしい」と話しているそうです(TBS 5月12日11:39(魚拓))。
「来週号を見てほしい」って、そんな無責任な…。
その間に大阪市のイメージが(もともとさほど良くないかもしれませんが)下がったら、どうしてくれるんでしょうか。
作者の雁屋哲氏も自身のブログにおいて、5月4日の時点で「反論は、最後の回まで,お待ち下さい」と言っています。
詐欺で一度被害にあった人を再び勧誘して商品などを購入させ、二次的な被害を与えるいわゆる「二次被害」が社会問題になっていますが、何となくそれを思い出しました。
たとえ来週号に風評被害を打ち消すに足りる記述が載ったとしても、一度世に出てしまった“鼻血”のイメージは、人々の心からそう簡単には消えません。
それに、先週号(4/28号)や今週号(5/12号)を見た人の中には、来週号は見ない人も多くいるでしょう。
その人たちには、ずっと悪いイメージが刷り込まれたままになります。
新聞で誤報が打たれ、それが後々訂正されても小さくしか扱われず、訂正に気づかない人が多いのと似ています。
私はあまり読んだことがありませんが、そもそもがこの雁屋哲氏の漫画はプロパガンダ色が強いとよく聞きます。
今日(5/12)の「ザ・ボイス」でも、勝谷誠彦さんがこんな話をしていました。
「『美味しんぼ』って、もともとこういう漫画。今回は(福島)県が立ち上がって、問題になって、一般新聞も書いてるけれども、原作者の雁屋哲ってそういう人だからね。いいか悪いか別にして、思想信条のある人。自分の信念でプロパガンダとして書いてる漫画だから、どうしてもそういうことがあって、今までも食べ物や何かのことで、同じように傷ついたり風評被害を受けてる人たちだって、過去、僕これずっと読んでますけど、どうかなと思うこと、よくありますよ」
ちなみに、私は日本の原発を今後どうしていくべきかについては、未だ態度を決めかねています。
ただ、日本の原発をたとえ全部なくしたとしても、すぐお隣の中国や韓国が原発を推進している限り、この問題は終わらないと考えています。
中国や韓国で大きな事故が起これば、日本もただでは済まないからです。
(だからこそ、脱原発派の方々の多くが、中韓の原発には全くと言ってよいほど言及しないことに、大きな不満を持っています)
安倍政権の海外への「原発売り込み」も、ずさんな中国製や韓国製の原発が世界に広がるのを阻止するという文脈で、やむをえないのではないかと思っています。
なお、韓国の原発の危険性については、昨秋に【知れば知るほど恐ろしい韓国の原発】という記事をUPしましたが、セウォル号沈没事故にまつわる政官民の杜撰な対応を見て、危機感をより新たにしたところです。
(中国の原発の危険性はそれ以上かもしれません)
雁屋哲氏もこの際ですから、韓国の原発取材も敢行してもらえないですかね(^_^;
…………14/5/13午後4時55分追記(ツイート)…………
ミヤネ屋、美味しんぼ問題で春川氏が指摘した「大阪の健康被害800人」という数字を出した団体は、ネットによれば、大阪おかんの会とのこと。 http://t.co/ykZmsk2h4p 大阪市以外の地域、兵庫とか京都とかも載ってますが…。
— くっくり (@boyakuri) 2014, 5月 13
「美味しんぼ」の「大阪でガレキ処理する焼却場の近くに住む住民に症状が出ている」に関連して、まとめ直しました。ここは埋め立て地で周辺には工場しかありません。なおガレキ焼却灰の埋立処分は昨年9月終了。@saemon1992 pic.twitter.com/Hnl3keW1EI
— くっくり (@boyakuri) 2014, 5月 13
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竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue)
尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
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Comments
お久し振りです。
今回の記事はチョッと焦点がボケている様に感じるのですが、如何致したのでしょうか?
大江某の 卑怯さ加減 とその害悪を訴えるのであれば、全く不足ですし、原発について論じるのであれば、雁屋某などの漫画なんかではチョッと弱い様に思います。
大江某について言えば、原発問題に限らず 卑怯な人物 として巷で高名であります。
例えば、残念な裁判結果となりました 『沖縄ノート』 による名誉棄損裁判が有名ですし、自身の評判の為には 真実 とか 人の痛み は省みない人物であるのは、良く知られているものです。
ですから、その様な人物が撒き散らす害悪を記事の焦点とすれば、その題材は足りませんでしょう。
もし、原発問題に焦点を当てるのであれば、感情的な反原発論に対して、次の先人の遺訓をよくよく考えるべきでしょう。
進歩ノナイ者ハ決シテ勝タナイ 負ケテ目ザメルコトガ最上ノ道ダ 日本ハ進歩トイフコトヲ軽ンジ過ギタ 私的ナ潔癖ヤ徳義ニコダハツテ、本当ノ進歩ヲ忘レテイタ 敗レテ目覚メル、ソレ以外ニドウシテ日本ガ救ハレルカ 今目覚メズシテイツ救ハレルカ 俺タチハソノ先導ニナルノダ 日本ノ新生ニサキガケテ散ル マサニ本望ヂャナイカ
大江健三郎に一句進呈する。
根拠なく 不安を煽る 放射脳
大江の指摘する「根拠」は
いずれも妄想の産物だ。
放射脳な連中は宇宙の法則で
生存には適さない。
いずれ死滅する。
muffさん:
>今回の記事はチョッと焦点がボケている様に感じるのですが、如何致したのでしょうか?
>大江某の 卑怯さ加減 とその害悪を訴えるのであれば、全く不足ですし、原発について論じるのであれば、雁屋某などの漫画なんかではチョッと弱い様に思います。
大江氏の沖縄ノート訴訟については以前書いたので、今回は原発の件にしぼりました。
すみません、今後は比較的新しい読者様にもそのへんお分かりいただきやすいよう配慮いたします。
(とりあえず大江氏にまつわる過去記事、1件だけですが関連エントリーとして追記しておきました)
あと、「美味しんぼ」については現在進行形のニュースとして取り上げました。
最初はそのつもりはなかったんですが、気になってる方、一言申したい方も多いだろうと思って添えました。
(ランキングの紹介文に「時事ぼやき」と書いてある以上、できるだけニュース性のあるものを取り上げるべきであろうという、使命感と言ったら大袈裟ですがそういう気持ちがあります)
あと、私は原発のことは詳しくないです(T_T)
それ以外の点でも別にプロじゃないので、焦点ボケボケはしょっちゅうだと思います。
自分の過去記事見て、「まとまり悪いなー」とか、「これじゃなくこっちをオチにしたらよかったのに」とか、よく思います(^_^;
このような雑なブログですが、よろしかったら今後もお付き合い下さい。
さて、『美味しんぼ』の作者である雁屋哲氏は「反論は最後の回まで待て。内容責任は自分にあるのでスピリッツ編集部に抗議するのはお門違い」との意を示されています。しかし、「美味しんぼ」を掲載しているのは小学館発行の『週刊ビッグコミックスピリッツ』であり、責任がないはずありません。雁屋氏は「反論は最終回まで待て」と言い、小学館は「来週号にこの問題の特集記事を掲載する」と述べていますが、その間に「美味しんぼ」が作り出したイメージが流布され人々の心に刷り込まれていくことでしょう。それが、雁屋氏と小学館の狙いかもしれません。
それにしても『SAPIO』が、『週刊金曜日』と見まがうような反原発特集や愛国心忌避が狙いのような「ネトウヨ亡国論」という特集を組んだり、反原発と安倍内閣打倒を主張する小林よしのり氏の『ゴーマニズム宣言』の連載を続けるなど、小学館も劣化したものです。編集長の意図なのか社内での競争によるものなのか。出版社は営利企業ですが、大手という影響力の強さを配慮していただきたいし、売れれば何をやっても良いとの考え方にも馴染めません。
医者「鼻血と関連づける医学的知見がありません」
主人公「うっかり関連づけたら大変ですよね」
といったぐあいに微妙にそしったり疑惑を煽るセリフを入れてたり
大阪のおかあさんたちが、焼却場の近くの1000人を調べたら、鼻血、目など症状を訴えた人が800人もいたと述べています。
元町長さんは鼻血は被爆のせいだと言ってますが医学的根拠はなし。
マンガ自体は、正面から鼻血は被爆のせいであると主張するのではなくて、疑惑を煽って人を不安にさせるという、いつもの卑劣な左翼手法と見うけます。
表現の自由はあるといえど嘘を書いてはいけません。しかし嘘といわれないギリギリまで行っていて、ほとんど嘘とかわりません。
オスプレーは危険だ。アメリカ牛肉は危険だ。地球温暖化は危険だ。ダイオキシンは危険だ。巨大地震は危険だといった危険炎上商法は盛んです。マスコミのいつもの手口の1つとも言えますが、個人の漫画家だから叩かれてるだけで、朝日と毎日がタッグを組んだら「被爆したら鼻血が出る」のは本当のことにされてしまうでしょう。いつに変わらず不愉快なことにかわりありません。
もちろん大量の被爆をすれば鼻血が出ることがあるそうです。産経によると1シーベルト(1000ミリ)を超えたような場合には。
とにかく、大阪が汚染されているというデマはやめてほしいものです。
食事に気をつけている多くの米国人にとって、サーロインではなくチキンを、バターではなくキャノーラ油を選ぶことは習性になっている。
(略)
こうした脂肪が疾患の原因になるという確固たる証拠はこれまでもなかった。私たちはただ信じ込まされていただけだ。
http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304555804579546852248520032?tesla=y
というWSJの記事のほうが個人的には大きなインパクトです。
早速のレスポンス、ありがとうございます。 最初に、
> 焦点ボケボケはしょっちゅうだと思います。...このような雑なブログですが、よろしかったら今後もお付き合い下さい。
との事、御謙遜なさらずともと思いますし、時事への雑感から本質的問題に至る指摘を述べられているのが くっくり様 のいつもの記事と思っております。
ですから、大江某については、今回の指摘 「原発礼賛発言の口ぬぐい」 の裏にある、或いはその基となっている当人の [卑怯さ加減] を明らかにして、その態度とそれに誘導される日本人の危うさまで指摘していらっしゃるのが何時もの...と思い、ボケている?と述べさせてもらったものです。
そして、この卑怯な態度と感情的な付和雷同が日本を 「いつか来た道を再び辿らせてしまう」 ことの無い様にと思い、「進歩ノナイ者ハ決シテ勝タナイ...」 と記した次第です。
この原子力の利用技術の進歩に背を向ける態度は、真理を装った感情(個人的な潔癖や徳義)が元であり、先の大戦の要因となったエネルギーの確保に対して現実を直視しない態度と見受けるものです。
それが、日本の政策を誤らせてはいけないと強く思う為に、大江某の卑怯さ加減はシッカリと記されるべきとの思いです。
※過去記事の関連エントリー追記、ありがとうございます。謹んで拝読させていただきます。
こちらこそお返事ありがとうございます。
私のことを買いかぶりすぎです〜(T_T)
私は直感で行動するタイプで、ブログ書く時にもあまり論理立てたことは考えてません(^_^;
たぶん拙ブログの読者様は、大江氏の沖縄集団自決の件はじめ過去の卑劣な振る舞い等々は、私以上にご存知だと思います。
ですが、大江氏が昔は原発賛成派だったのにそれを隠して脱原発リーダーをやってる件については、実はご存知ない方が多いような気がしたので(花田編集長も知らなかったぐらいなので)、情報提供をと思って記事にしました。
それプラス、拙ブログにはもちろん私と意見が異なる方々もお越し頂いており、当然、脱原発運動に関わっている、あるいはそういった運動に共感している方々もおられるでしょうから、そういう方々のお目に留まればいいなと。
なので、オチはこれです。
>「濃い脱原発派(=反原発派?)」の方々は、大江氏の「変節」をどう考えているのでしょうか。
>「変節」をご存知ないのでしょうか。
>あるいはご存知の上で、あえてそこには目をつむっているのでしょうか。
門外漢の目立ちたがり屋は、反米リベラルに見られることを計算していたのでは? その頃は、欧米石油メジャーが大威張りなので、じゃあそいつらの鼻をあかす対抗馬の原発だ、という程度のものと比定すれば辻褄があいます。
今ではシナが石油も原発もありなので、理屈も何も行き詰まってんでしょ。彼らにとってはひたすら日本の発展を阻害するだけが「正義」なんですね。
最初から科学もデータも我関せず。そんなていどの、節操もなく変節にも責任をもたない、純粋な売国野郎なのでしょう。悪いとこころを引き継ぐ雁屋哲ってとこです。
こやつに関する論評は目にも耳にも金輪際したくありません。
そんな恐ろしい体験をした人達は被曝によるものなのかそれとも関係ないのか含めて、今後病気で苦しんでも独りで沈黙していくのでしょうか。勇気を出して病気を告白するのはそれは貴重な告白だと思います。それが周囲から賛同されなくても。
このコメント欄の場を乱して、ごめんなさい。
漫画の取材を受けるより先に医者に診てもらい、被曝との関連をきちんと調べるのが先決でしょう。
それはそうと読売新聞によると
「福島はもう住めない」と美味しんぼで発言した
福島大の荒木田岳准教授の件で
会見した中井学長は発言の事実を認めましたが、
教職員の意見表明を制限しないとの
立場を示したそうです。
多くの学生や教職員が福島に住んでいるにもかかわらず
そういう事実や科学的根拠を無視した
デマの流布を表現の自由にすり替え、
デマ発言を野放しにするような大学の姿勢は
完全に間違っていると思います。
先ほど抗議のメールを送りました。
皆さんも福島大学総務部広報担当に抗議メールを。
アドレスは以下の通り。
kouho@adb.fukushima-u.ac.jp
>、「濃い脱原発派(=反原発派?)」の方々は、大江氏の「変節」をどう考えているのでしょうか
のくだりですが、スタンドプレーで原発事故の被害を徒に拡大した菅直人を「同志」として迎え入れてるのですから節操なんて全くないのでしょう。
あるいは「脱原発の口実を作ってくれた」と言う事で共闘しているのでは?
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140516/dst14051623260014-n1.htm
騒ぎが静まった頃にひっそりと再開でもするつもり…とか?
あの原発事故の時には、私の街にも放射性物質が降り注いで、一時は放射線量が160nGy/hにもなり、その中で暮らしていたので体内被曝もしているでしょうが、鼻血なんか出したことないし、近所でも出した人がいるなんて聞いたことないですね。
「美味しんぼ」の一時休載は今回の「福島の真実」編の連載を開始した段階からすでに決まっていたことです。(ここ数年は連載と休載を繰り返しています)
しかしわざわざこの段階で「休載」を発表することで、
抗議者に対しては「反省の念を示した」かのように見せかけ、一方で支持者に対しては、「業界や政府の圧力があった」かのように印象づけるのが狙いです。ここに作者又は出版社の狡さがあらわれています。おそらく今後は「言論抑圧と戦う文化人」として、日本政府を貶める活動に結びつけていくでしょう。
編集部は狡猾に計算しているのですね。
もしかしたらみんなが忘れかけた頃に、海外でこのマンガが証拠の一つのように扱われるかもしれませんね(--;
「焼却場の近くに住む住民」の話について、このような動画がupされていましたw
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23584227
なづけて「復活マーケティング」で売らんかな。
買わないのが正しい除染につながります。
読むなら専門家の本か、誠実な活動家の報告を聞きたいものです。