「アンカー」移民・捕鯨・台湾運動(ギモズバ!)& “脱・敗戦国”フィンランドに学ぶ
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■4/9放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
諸般の事情により、ブログの記事タイトルでは「ギモズバ!」を先に、フィンランドを後に記しました。
前半のキーワードは『脱・敗戦国』。
フィンランドを訪問した青山さん。同じ敗戦国でありながら、なぜフィンランドは“脱・敗戦国”を実現できたのか。現地で話を聞いて分かったこととは。
後半のキーワードは『国民への裏切り』。
後半は久々に視聴者の質問に青山さんが答える「ギモズバ!」コーナー。
取り上げられたのは3つ。
1. 南極海における日本の調査捕鯨が中止。敗訴の真相は?
2. 台湾学生 中国とのサービス貿易協定に抗議。日本への影響は?
3. 毎年20万人の移民受け入れ検討。日本はどうなる?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
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※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■4/9放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
脱・敗戦国への道!日本外交を青山ズバリ
諸般の事情により、ブログの記事タイトルでは「ギモズバ!」を先に、フィンランドを後に記しました。
前半のキーワードは『脱・敗戦国』。
フィンランドを訪問した青山さん。同じ敗戦国でありながら、なぜフィンランドは“脱・敗戦国”を実現できたのか。現地で話を聞いて分かったこととは。
後半のキーワードは『国民への裏切り』。
後半は久々に視聴者の質問に青山さんが答える「ギモズバ!」コーナー。
取り上げられたのは3つ。
1. 南極海における日本の調査捕鯨が中止。敗訴の真相は?
2. 台湾学生 中国とのサービス貿易協定に抗議。日本への影響は?
3. 毎年20万人の移民受け入れ検討。日本はどうなる?
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
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内容紹介ここから____________________________
岡安譲
「さて、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーなんですが、青山さん、今日はどんなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。えー、先週に、ちょっと触れたと思うんですけど」
岡安譲
「はい、先週エンディングで触れたんですが、フィンランドに行ってらっしゃった…」
青山繁晴
「はい、フィランドに行きまして、例によって強行日程で帰ってきたばかりなんですけれども、その、この忙しい最中にどうしてフィンランドに行ったかというと、ま、理由2つあってですね。1つは、日本では(STAP細胞論文問題の)小保方晴子さんが注目の的だけど、もう世界ではプーチン大統領が間違いなく注目の的で」
岡安譲
「おっしゃる通りですねえ」
青山繁晴
「クリミア半島を実質武力を背景にして奪い取ってしまって、しかも今、ウクライナの本体、の東の部分で、ロシアの影響力があって、大きなデモが起きたりしてる。で、もちろんそのモスクワそのものも情報集まってるんですけど、こういう時はなかなか実質戦争やってるような時は、当事国は情報出てこない」
岡安譲
「なるほど」
青山繁晴
「で、フィンランドは、ロシア、ソ連と、国境接していて、何度も何度もソ連、ロシアに侵略された国で、実はロシア情報が世界で一番集まってる国なんです」
岡安譲
「そうなんですねぇ」
青山繁晴
「日本でほとんど知られてないですけどね。だから、今のロシア知るためには実は隣のフィンランドが、情報を○○○とするならば、とても大事な場所。だからそこに行きました。もう一点、実は日本人、僕も含めてですね、学校で教わってないからよく知らないけど、ヨーロッパで、日本と同じように戦争に負けたのはドイツだけじゃなくて、たくさんあって、このフィンランドも、日本とともに戦って、負けた、実は敗戦国なんです」
岡安譲
「第2次世界大戦で負けた国」
青山繁晴
「そうです。日本はアメリカに負けましたが、フィンランドはソ連に負けた。ところが、ソ連に占領もされてない。ずっと自由と独立を守ってきた。どうしてそれができるのかと、いうのを、いま日本がそれをやらなきゃいけない、時期だから行きました。なぜかというと、さっきのヘーゲル国防長官は頑張ったけど(コーナー前のストレートニュースで報道があった=米国防長官、中国国防相らと会談 尖閣問題などで厳しいやりとり)、オバマ大統領も違いますよと言った通り、アメリカは世界から退(ひ)こうとしてる。日本が自前でやらなきゃいけない。そのためには、キーワードは、これです(フリップ出す)」
岡安譲
「『脱・敗戦国』」
青山繁晴
「同じ敗戦国だった、フィンランドという小さな国が、なぜ脱・敗戦国を、実現できていて、なぜこの大きな強い国の日本が、70年かかってもできてないのか。それを学びたいと思って出かけてまいりました」
岡安譲
「はい。コマーシャルのあと、青山さんの詳しい解説です」
青山繁晴
「はい」
(いったんCM)
岡安譲
「昨日フィンランドから帰ってきたばかりの青山さん、実はそのフィンランドに、日本が脱・敗戦国を、えー、実現するカギがあるということなんですね。青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。皆さんフィンランドは、ムーミンの国です」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「そしてサンタクロースの生みの親の国でもあります(一同同意)。そしてさらに、森と湖の国です」
村西利恵
「うん、っていうイメージあります」
青山繁晴
「イメージっていうかその通りなんですが、僕の撮ってきたフィンランドの写真、見ていただくと、ムーミンいない(一同笑)、サンタクロースいない、森もない、湖もない、すみません(笑)、例によって仕事のみ(一同笑)。だからもう一度、フィンランドにまた行きたいなと思ってるんですが、まあその中でこの、写真ちょっと選んで出してもらったのはですね」
青山繁晴
「例えばこれ、ヘルシンキ市内にあるでっかい教会なんですが、これ一目瞭然ですけど、ロシア正教ですね。隣のロシアからこんなに、でっかい教会を建てざるを得ないくらいロシアの、勢力は入ってきてる」
青山繁晴
「で、こっちはですね、えー、これ、プロテスタントのルター派の立派な教会で、すなわち、同じ、これあの、ヘルシンキってほんとに狭い町で、これ歩いて行けます。その歩いて行ける距離の中に、ロシアそのものがあり、そして、いわば、西ヨーロッパがありと。ね。西ヨーロッパの。自由と民主主義の象徴のような。これ政府機関もあるんですけど。そういう町なんですよ。で、まあついでに言うと、今、アシカに抱きついて、何かアシカ嫌がって逃げてる感じなんすが」
岡安譲
「それアシカなんですね(笑)」
青山繁晴
「これまあ、あの、噴水に、こうアシカが取り囲んでいてですね、残念ながら水はないけれど、港のすぐ近くで、その港にはでっかい砕氷船、氷を砕く船がいてですね、もう北極間近の国だってことは、よく分かります。従って、従ってじゃない、ついでに1個だけ余分なこと言いますと、これ、何の肉だと思います? どうですか?」
林弘典(関西テレビアナウンサー)
「いや、分からないです。えー、何だろう?」
岡安譲
「フィンランドならではの肉ですね」
青山繁晴
「フィンランドならではで、これ地元で一番有名な、地元料理店に行ったんですが、これ若いトナカイの肉なんですよ」
一同
「あ、トナカイ…」
青山繁晴
「トナカイってその、ま、好みがあって食べられないようでも若いトナカイは大丈夫だよって言われて行ったんですが」
村西利恵
「食べちゃうんですね、はい」
青山繁晴
「僕は実はすぐ現地化するタイプで、例えば中国では、ヘビの子供とか、ぐつぐつに煮て、皿一杯にヘビの、こうなんか、うにゃーって色んなもう、平気で食べて(一同笑)、えー、隣の人が、鼻血を出したことがあったんです」
村西利恵
「ちょっと想像してしまいましたけど、はい」
青山繁晴
「はい。そういうことがあったんですが、食べられなかった(笑)」
一同
「へえー」
青山繁晴
「これ好みあるから言っちゃいけないけど、僕はもうここで止まっちゃってですね、珍しく食えなかったなと思って写真撮りましたが、まあこれもおそらく、森と湖の環境に行って、そして有名なフィンランデアサウナ、に入ればきっと違うんだろうと思いますが、まあ今回は、今回もか、仕事に徹してきました。で、その、なぜ」
岡安譲
「なぜ行ったのか」
青山繁晴
「きつい日程でわざわざフィンランドまで行ったかというと、まあ往復20数時間かかりますから、行ったかというと、こうです」
村西利恵
「まず、北欧の地図を見て下さい」
青山繁晴
「はい。これ、まあ、あの、日本で見るとこっちの、フランスとかですね、あの、ドイツとかフランスとか、あるいはスペインとかの地図はお馴染みだと思うんですが、ちょっと目を北に上げてもらうとですね、これ、まあ、ある意味、非常に面白い地図なんですよね。で、フィンランドは、この強烈なロシアっていう存在、そして、実は北欧の中で一番強国ってイメージもある、イメージですどね、スウェーデンに挟まれて、双方からずっと侵略されてきたわけです。で、その、侵略されてきたのに、えー、フィンランドが独立と自由を守れた。それはあとでもう一度お話ししますが、この地図だけで、とりあえず言っておきたいのはですね、これ、北欧諸国は上手に『ふり』をしてきたんですよ。冷戦の時代に。ノルウェーは、アメリカとの同盟国の国のふり。でも、ガンガンに捕鯨やってますよね。だからアメリカのことを全然聞くわけじゃない。そしてスウェーデンとデンマークとアイスランド、このあたりは、まあ、アメリカ寄りの中立国のふり。そしてフィンランドは、ソ連寄りの中立国のふりをしてきたんですね。で、これを、ノルディックバランス。スキーの種目でノルディックってありますが、要するに、北欧風のバランス、これで冷戦を乗り切ってきたんですね。ところが、それだけでは、現代はすんでなくてですね。えー、と言いますのは、ここにエストニア、ラトビア、リトアニアって、これバルト三国って言いますけど、これ、まあソ連と非常に長い戦いの歴史があって、その、今、独立してるんですね。で、独立してるんですが、この、えー、フィンランドが今、何を考えてるかというとですね、この、バルト三国よりも、自分たちが危ないと思ってるんですよ」
岡安譲
「危ない? 何に対して危ないと思ってるんですか」
青山繁晴
「つまり、ロシアがひょっとして、まさかと思うでしょうが、プーチン大統領のもとで、フィンランドにまた攻めてくると、いうのを実は心配してます。はい、出して下さい」
村西利恵
「フィンランドで密かに懸念されているのが、新帝国主義のロシアによる、フィンランド侵攻」
青山繁晴
「はい。ここに密かにと書きましたが、僕も現地に行って、現地の人から初めて聞きました。事前に聞いてた日本での情報では、そんな話はまさかなかった。そんなの過去の話。いや、過去の話じゃない、現地に行ってみるとなぜフィンランドの人たちが、真面目に心配してるかというと、ここにちょうどクリミアが出てますけれど、クリミアはもう取りましたね。で、さっき言った通り、ウクライナのこの東半分に、またロシアが、力を行使してるというので今、心配されてる。で、実はウクライナとこのあたり(バルト三国)って、思ったより近いでしょ(一同同意)。で、近いからエストニア、ラトビア、リトアニア、これ全部ちっちゃい国ですから、どうしてるかというと、NATOに入ってるわけです。NATOっていうのは、北大西洋条約機構、つまり、NATO軍、ヨーロッパの連合軍に見えますが、実質アメリカ軍です。指揮、指揮権を持ってるのは、実質的にはアメリカ軍で、要するに米軍がここにドンといて、ヨーロッパの軍事力、ここにいるから、ここ(バルト三国)には手を出せない。そうするとロシアが広がっていこうとする、これを、新帝国主義ってちょっと嫌な言い方ですけど、まあいちおうこういう言い方はもう世界で使われ始めました。で、その新帝国主義は今後もプーチン大統領の強いリーダーシップで続くんであれば、実はフィンランドに来るんじゃないかってことを、真面目に心配してるわけですね。で、ここで私たちはもうひとつ、日本の参考にしたいのはですね、これフィンランドって国は、これ面積はちょうど日本の全土ぐらいです。日本とほぼ同じ。ところが人口は、兵庫県1県です。えー、500数十万人」
一同
「はあー」
青山繁晴
「ね。で、日本を考えて下さい。僕らの祖国の日本を。この、決して小さくないんですよ、日本の領土ってだから。ね。学校では小さい小さいと教わったけど、それは中国を横で見るからなんですよ。ヨーロッパに置いてもそう小さくない。その日本には、1億2800万人の人口があって、そしてフィンランドはたった500数十万人ですね。しかし、日本の自衛隊は、今、実質、22万人です。22万しかいない。警察官でも25万しかいない。フィンランドは、表向きの兵力は、2万2000人だけど、本当は、いつでも戦える予備役っていうものを含めると、35万人兵隊がいるんですよ」
岡安譲
「日本より多いんですね」
青山繁晴
「ええ。つまり、兵庫県の人口しかないのに、ね、日本の自衛隊よりも10数万多いわけですね。それどうしてかというと、実は、国民皆兵なんです。皆兵、みな兵士。国民皆兵っていうのは、このスイスでよく知られてるけど、ほんとはフィンランドも国民皆兵であって、そして現地の人、それから日本の外交官にも会って聞いたら、自分の国は、自分たちで男も女も関係なく、だから徴兵制ですが、男も女も関係なく、自分たちの務めを果たさなきゃいけないって意識が、やっぱりずっと侵されてきたから、強烈にあって、フィンランドは平和を愛する国ですが、これに反対する人はただの一人もいないんですと、いう話を聞いたわけですね。但しこれは、日本に徴兵制入れろって話では全くありません。日本はプロフェッショナルな、軍事力が必要なんで、それは徴兵制では無理です。志願制を続けるんですが、気持ちの問題として、その、特にフィンランドは女性を活用してて、さっきの小保方晴子さんの会見見てると、全く違うなって思うんですよ。男女関係なく、一人の国民として務めを果たすって意識が、すごくある。まずそれを僕らは考えるべきだと思うんですが、その上で、フィンランド、あまり日本では知られてないけど、頑張ってる日本人もいて、そして、いつもは、ケチョンケチョンに言ってる外務省も、ちょっと味なことをしてるんですよ、フィンランドに関しては」
岡安譲
「味なこと」
青山繁晴
「何かというと、これです」
村西利恵
「青山さんが今回会われたのが、篠田研次・駐フィンランド特命全権大使。経歴がこのようになっていて、京都大学法学部から外務省入省。“ロシアン・スクール”出身。2010年、国際情報統括官を経て、2012年から現職です」
青山繁晴
「はい。これ何が面白いかというと、これ(国際情報統括官)なんです」
村西利恵
「国際情報統括官…」
青山繁晴
「国際情報統括官って全く知られてないと思いますが、その、外務省は世界中に、大使館と領事館を持ってますから、海外からの情報の量はすごいわけですよね。で、それを、何とかインテリジェンス、機密情報として生かそうというのが、さすがに日本にもあって、そのインテリジェンス、機密情報を全部ひとりで握るのがこの国際情報統括官ってものであって、例えば内調、内閣情報調査室のトップ、内閣情報官とか、あるいは警察庁の、インテリジェンス部門と一緒に、合同会議を、実は開いてる。で、その経歴で、フィンランドに来る。しかもこの篠田さんは、これ実際に会ってもこういう若さです。すっごい若い感じの人ですが、この人は、今の外務事務次官と同期なんですよ。だから僕は今回初対面だったんですが、1対1で向き合った時に、あなたは、国際情報統括官までやって、しかも次官と同期で、それでフィンランドの大使。ね。普通は飛ばされたって人事じゃないですかって、言ったら、この大使は、ムッとされまして……(一同ざわ)」
岡安譲
「…いや、そりゃそうですよ(笑。一同ざわ)よく言いましたね、青山さん」
青山繁晴
「僕はだから、そうじゃなくて、これ外務省にしては面白い人事じゃないですかと」
岡安譲
「ああ、なるほど」
青山繁晴
「つまりあなたはロシア語のプロですね? で、篠田さんのロシア語が本物だっていうのは、違うインテリジェンスの、外務省じゃないとこから僕は聞いてます。つまり、ロシアン・スクールっていうのは外務省、つまり僕たちのお金を使って研修に行った、先がモスクワなわけですけれども、そこで本当の使い手になってて、ロシア人脈もすごく多い。で、それをテコにして国際情報統括官になって、そして大使になったのは、まだこれ(2012年)ですから、要するにプーチン大統領の今回の動きを予測するように、フィンランドにこの篠田を置いとけば、ロシア情報が実は日本は取れるっていうね、これ滅多にない、よく考えた人事ですね。で、その話をあとでしたら、ムッとしてた大使が、多少顔和らいでですね、そうです、私はそのために来たんですと、はっきりおっしゃって、そして具体的には彼は、こういうことをなさってます。出して下さい」
村西利恵
「篠田大使はロシア・サンクトペテルブルクの日系自動車工場へ、フィンランド製の部品を売り込みに行っている。これは、ロシアとフィンランドの『紛争抑止力』にもなる」
青山繁晴
「うん、これ最初はこの篠田大使と、ま、連絡取れなくて、ま、こういうのショートノーティスっていうんですけど、僕も忙しすぎてなかなか連絡取れないでいて、連絡取れない、出張中だと聞いて、もうあかんと思ったんですよ。で、そいういう時ふつうはこのフィンランドの中に入って行くんですよね、大使って。だって、それぞれの国にみんな大使いらっしゃるんですから(一同同意)。よその大使のテリトリー侵せないから。しかもまだ就任してそんなに時間経ってないから、中に入って行ったと思ったら、そうじゃなくて、ロシアに行ってたわけです。サンクトペテルブルクに。サンクトペテルブルクは、実は日本にとってものすごく大事な町で、トヨタや日産の工場があってですね、トヨタの工場がオープンした時には、ロシアのプーチン大統領がわざわざそこに行って、ロシア国内で繰り返し流されたんですよ。ところがですね、そこの、例えば、トヨタ、日産の工場に大きな問題があって、大事な部品、ロシア製使えないんですよ。ね。トヨタもホンダも日産も、アメリカに工場たくさん持ってるでしょ。かつては部品全部、日本製の部品を持って行って車を組み立てていたから、アメリカに旨みがなくて、だからアメリカは怒って日米貿易摩擦が一時期ものすごい酷くなったわけです。それが今では、アメリカの部品を使ってるから、えー、大半は。従ってアメリカの利益になるから、日米貿易摩擦がマシになった。ところがロシアの技術水準だと、ロシア製の部品使えないんですよ。大事なところは全部日本から持って行ってる。ね」
一同
「ああー」
青山繁晴
「それだけじゃすまないからこの大使が考えたのは、じゃあフィンランド製の部品を持っていって、ロシアがつくるトヨタの、日産の車を、中身はフィンランドの製品にしたら、そもそもロシアが、フィンランドに攻め込むようなことも、なくなる、助けになるし、そして日本とロシアとフィンランドの関係がすごく強くなって、しかもフィンランドは、隠れた親日国です。つまり、日露戦争があった時に、ね、もう100年以上前の話ですけど、日露戦争があった時に、フィン人、フィンランドの人々はびっくりしたそうです。ジパングっていう聞いたことも見たこともない国が、自分たちをずっと侵して、教会までつくってしまったロシアを、打ち破ったと。しかもここから出て行ったバルチック艦隊を、連合艦隊なるものが打ち破ったと。日本すごいな、大好き、もう日本人は本当にヘルシンキに行くと、めちゃめちゃに、男女問わずもてます」
一同
「へえー」
青山繁晴
「いや、ほんとです。ぜひ行ってみて(笑)、下さいと、ね、別にフィンランドの人と利害関係ありませんが(一同笑)。話を戻すと、これ、外務省本省の指示じゃないんですよ」
村西利恵
「あっ」
青山繁晴
「この人が自分で考えて行ったことであって、僕はその点も、それ大使言われるのはあんまりよくないみたいですが、つまり本省の指示で動いてないから。でもそういう外交官がこういう、その、日本でよく知られてないとこにいらっしゃるっていうのは、僕はすごいことだと思います。そしてこの大使との議論も通じて、あるいは現地の人々との議論も通じて、大事なことが分かりました。どうして敗戦国なのに、日本とフィンランドはこんなに運命が変わったのか。はい、出して下さい」
村西利恵
「日本がフィンランドから学ぶこと。『脱・敗戦国』のために…」
青山繁晴
「まず1つめは、これ、日本では実は僕はいくら調べても、出てこなかったことです。現地に行って初めて聞いて、あ、こんな大事なことが僕も含めて、日本人は知らないんだなと思ったんですが、それはこれです」
村西利恵
「フィンランドは『東京裁判』をやらなかった」
青山繁晴
「はい。この東京裁判というものが敗戦後の日本を、70年近くに渡ってずっと縛ってるのはご存知の通りですね。裁判やる前にはなかった罪まで、裁判の時に急に作られて、こういうのを事後裁判といって絶対やっちゃいけないこと、それを堂々とやられてしまって、そしてA級B級C級って変な名前を付けられた戦犯が生まれて、それが今の靖國問題にもずーっとつながってしまってるんですよね(一同同意)」
村西利恵
「はい、そうです」
青山繁晴
「ところがフィンランドは、つまりアメリカ、いや、日本はアメリカに負けました。連合国って言ってるけど実質的に負けたのはアメリカに負けた。そしてフィンランドも連合国に負けたけど、実質的には、ソ連に負けた。負けたソ連の目の前で何やったかというと、東京裁判やらずに、自分でやったんですよ」
一同
「はあー」
青山繁晴
「つまり、フィンランドの法律だけに基づいて、裁判官は全員フィンランド人。そして自らの大統領や首相に、懲役刑を科して、東京裁判じゃなくて、あるいはドイツのニュルンベルグ裁判じゃなくて、自分で、戦争責任を全部処理したから、さすがのソ連も手を出すことができなくて、そしてソ連に占領もされなくて、だから何ができたかというと2番です」
村西利恵
「自らの憲法を守った」
青山繁晴
「はい。これ見ていただくと、ちょっと歴史の話ですけど、1917年にロシア革命っていうのが起きましたね。その混乱を利用してフィンランドは独立をいったん果たした。フィンランド共和国。そして憲法を作りました。すぐに憲法を作った。1919年ですよ。それをずーーーっと守り通して、ソ連がこけるのを待って待って待ってずーっと耐えて、自分の憲法を守り続けて91年についにソ連が崩壊しました。ソ連が崩壊したら、ね、さあそれを利用して、ああ、ほうかい、じゃなくて、それを見た瞬間にですね、今すべりましたが(一同笑)、4年後に」
村西利恵
「まさかのところでダジャレが(笑)」
青山繁晴
「フィンランドがEUに加盟して、今までソ連と仲良くしてたのは見せかけで、本当は西ヨーロッパ側なんですってことをはっきりさせて、そのあとに初めての憲法改正をやったんです」
一同
「なるほど…、はあー」
青山繁晴
「つまり、東京裁判はすでに行われたので、それなかったことにはできません。なかったことにしろっていう一部の意見には僕は反対ですけれども、しかし東京裁判ということが、実は、敗戦国だからといってやらなきゃいけないことではなかったと、いうことに立ち返るためにも、私たち普通の国民が観光ついででいいですからフィンランドに行って、色んな人と話するのが大事だと思います。さあ今日はその上でですね、フィンランド話だけではなくて、ずっと希望者が増え続けている、『ギモズバ!』、自分たちの疑問に直接答えろっていうのをその後半やりますが」
岡安譲
「疑問にズバリ」
青山繁晴
「今日取り上げられる質問は、3つです。出して下さい」
村西利恵
「今日はこの3つの疑問に時間の許す限り答えていただこうと思いますが、1つめが南極海における日本の調査捕鯨が中止へ。この日本敗訴の真相は? それから、台湾学生、中国とのサービス貿易協定に抗議。日本への影響は? さらには毎年20万人の移民受け入れを検討している。日本はこれでどうなってしまうんでしょうか」
青山繁晴
「はい。これを後半、まあ、あの、テンポ良くやらざるを得ないんですけど、短くやっていきますが、キーワード、共通するのは残念ながらこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、これらの3つの疑問に答えるキーワードが『国民への裏切り』とは、一体どういうことなんでしょうか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「青山さんが皆さんのニュースと疑問にズバリお答えする『ギモズバ!』。さっそくまいりましょう、青山さん」
青山繁晴
「はい。まず1つめは捕鯨に関するニュースで、南極海で日本が調査のためだと言って、鯨を捕まえてるけれども、どう見ても調査のためじゃない、ウソだと言ってオーストラリアに訴えられて、国際司法裁判所で、まさかの敗訴。外務省は、もうはっきり安倍総理に対しても、勝ちますと、断言してましたからね。僕もこの負けたっていうニュース聞いた時は、ほげーと言いました(一同笑)」
岡安譲
「今日どうしたんですか青山さん。どうしたんですか(一同笑&ざわ)」
村西利恵
「どうしたんですか」
青山繁晴
「片平だじゃれキャスター(だじゃれ好きなお天気キャスター。たまにフジテレビにも出てる)が、何かいま休んでらっしゃるそうで」
岡安譲
「あ、代わりに言って下さった…(笑)」
村西利恵
「…それは、でも大丈夫ですよ、はい」
林弘典
「今の2回目だから反応できました…」
青山繁晴
「はい。えー、実は昨日の近畿大学の授業からずっとすべってるんですけども(一同笑)。いや、ほんとにほげーと思わず言ったんですよ。但しその時、僕、一人でしたが」
村西利恵
「ま、それぐらいびっくりの結果だった…」
青山繁晴
「びっくりの結果なんですが、実は原因はものすごくはっきりしてて、あれこれあれこれ新聞でややこしいこと書いてあるけど、はっきり言って読む必要ないぐらい、物事は単純であって、こうです」
村西利恵
「日本敗訴の真相。政府高官によると、『日本は調査捕鯨なのに、鯨肉、鯨の肉を売っている。同じIWC(国際捕鯨委員会)加盟国のノルウェーは、商業捕鯨を続けている』」
青山繁晴
「うん。これ政府高官は例によって一人しか(シルエットが)出てませんが、実際に僕が聞いたのは、総理官邸の複数の人、それから水産庁の人、農水省本省にも色々聞きましたし外務省にも聞いた。みんな、ね、あとからですけど意見一致してるのは、そりゃ調査捕鯨と言いながら、色々理屈ついてても、渋谷で、例えば、その、鯨の肉を普通レストランで食べられるっていうのは、これは付け込まれるよねと。筋は実は通ってなくはないんですよ? その、IWCの定めに従った範囲内で調査捕鯨を続けていて、そして調査といえ捕った鯨は最後まで活用しなさいってことが」
村西利恵
「はい、そうです」
青山繁晴
「むしろIWC、国際捕鯨委員会の大事なルールのひとつなんで、私たちが鯨の肉を今後も食べることに何のためらいも必要ありません。ありませんが、付け込まれる原因になったねと。同じIWC加盟国、その中枢の国のひとつのノルウェーを見たら、調査捕鯨なんてごまかさずに堂々と商業捕鯨を続けてる。つまり、先ほどの脱・敗戦国の話と根っこは全く同じであって、日本は当面のごまかし、当面きれいに見せるために、調査捕鯨ってことを言ったために、ノルウェーは今も、これからも商業捕鯨を堂々と続けられるのに、日本だけが、食物差別の、いわばターゲットになってやられてしまうってことになるんですね。で、時間はないですけどもうちょっと大事なこと言うと、新聞・テレビでウソを言ってるのは、シー・シェパードがこれで、つまり反捕鯨団体のシー・シェパードが喜んだになってますが、いや、喜んでないですよ。本当は、これで、商売のネタひとつ減りますからね。南極海で日本が活動できなくなると、商売のタネが減る、つまり商売っていうのは寄付金を集める、元が減るから、どこに…」
岡安譲
「ターゲットが向くかですよ」
青山繁晴
「向くかというと、和歌山県の、太地(たいじ)ですよ。それは太地は例えば沿岸捕鯨もなさっているし、そして鯨連想でイルカに対して、また、攻撃激しくなり、そして日本は、調査捕鯨っていうことをずっと主張して負けたりする国ですから、そういう団体にとってもやりやすい。ノルウェーなんか全然、立ち向かうから、それ船をぶつけてきたらノルウェー海軍が前面に出てくる。でも海上自衛隊出られないから、だからますます実は日本がターゲットになるっていう重大なニュースではあります」
青山繁晴
「はい。じゃあ2つめ。2つめはこの台湾なんですが、これは、そもそも、日本と、ごめんなさい、台湾と、中国が、いったん結ぼうとした、あるいは今もしてるサービス貿易協定って何かというと、そのサービスってのは医療とか、例えば運送とかですね、あるいは建築とかたくさんの、ものに、サービスっていうことは言えるんですけど、お互いに、その、サービス産業に自由に入れるってことになってて、台湾の馬英九政権の言い分によると、いや、中国の方がもっと開放してくれるんだと」
青山繁晴
「台湾の企業が中国で、サービスビジネスやれると言ってますが、本当に台湾が心配してることのひとつはですね、例えばこれが成立しちゃうと、広告代理業に、中国の大資本がどっと入って来て、それは、まあ、例えば関西テレビも考えれば分かるけど、スポンサーは全部中国の企業が押さえていくと、台湾の自由な言論はできなくなる」
一同
「ああー。そうですね…」
青山繁晴
「つまり、中国と統一すべきだっていう話、ドーッとメディアで流されるから、事前に阻止しようとして、大学院生たちが中心にして立ち上がったっていうことであって、えー、このニュース、日本では扱いが比較的小さかったけれども、それを中国は見てますよ? ああ日本はこういうことに感覚鈍いんだなと。それだったら、日本は一方でアメリカとTPPやってるから、中国とは、じゃあそういうサービス貿易協定みたいなのを日本ともやろうかと。日本とやった時に、広告代理店にドッと中国のチャイニーズマネーが入ってきて、日本のメディア、今まで以上に支配することが、やれるねって話になりますから、この話は本当に、視聴者からたくさん質問いただきましたけれども、視聴者の方が、目が覚めてる、メディアよりも目が覚めてるひとつの証拠だと思います。だから取り上げました。さあその上で、視聴者からの質問がもっと多いのは、実はこの問題なんですね」
岡安譲
「多かったですね、これは」
青山繁晴
「はい、これ出して下さい」
村西利恵
「内閣府は激減する人口の穴埋めとして、『毎年20万人の移民受け入れ』を計画し、2月に試算を発表しています」
青山繁晴
「はい。これ2月24日に、内閣府が、公表した計画ですから、インターネットを使って皆さんどなたでもすぐに見られますから、見ていただきたいんですが、その表紙に何と書いてあるかというと、日本の目指すべき、ごめんなさい、目指すべき日本の未来の姿についてと、大タイトルが打ってあって、その第1項目が、これなんですよ。来年からですよ、しかも。来年から毎年20万人の移民を、毎年毎年受け入れていって、95年ぐらいは、やりましょうって趣旨のことが書いてあって、そしてその内閣府の試算ないしは計画によるとですよ、このまま移民受け入れないでいると、およそ100年後の2110年ぐらいには、日本の人口が4000数百万人になってると。ね。今の1億2800万人から、4000万台に減っちゃうよと。しかし移民を受け入れたらですね、それが、およそ100年後の2110年にも、1億人をたっぷり、1億1000万人以上になるよと。だから、実質内閣府はこれを、提案してるに等しい。そして僕が調べてみたら、法務省の一部も協力してる」
岡安譲
「へえー」
青山繁晴
「つまり移民ですから、入管、入国管理に関係するから、法務省も実は協力してて、そして重大なことは、内閣府の計画のこの陰に、中国の影響力を僕は感じました。内閣府、反論があるんだったらぜひここに来て下さい。日本の官庁に、中国の手が、この『アンカー』でハワイの太平洋軍、アメリカ軍に手が入ってることは何度も言ったけど、何と日本の内閣府にも、中国の影響力が実は浸透しつつあって、安倍さんはこれに賛成してるわけじゃないけれども、しかしこういうことをなさいました。はい、出して下さい」
村西利恵
「安倍総理は今月4日、経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議の中で、外国人労働者の受け入れの拡大に向けて、検討するよう指示しています」
青山繁晴
「この合同会議で、安倍さん自身が、移民政策と誤解されないように、注意しなきゃいけないってことはおっしゃいました。おっしゃいましたが、それで済む話じゃない。なぜかというと、安倍さん自身が指示したこの話ってのは今まで外国人労働者は、高度な能力、技能を持ってる人に限ってたけど、どんどん単純労働者を受け入れていって東京オリンピックを、何とか仕上げようって話になる。これは、移民の元になるってのは誰でも考えることであり、そして最後に申せば、移民移民と言ってますが、中身はほとんど中国移民になると思われます。それは、チベット、ウイグルを自分の物にしていった中国の歴史を考えれば、ずっと中国の人々をその国の国民にしていって、中国の一部にしていったんですから、尖閣諸島の問題は単なる、むしろシンボルであって、一番重大なことは、こういうふうに起きつつあるということを、国民の裏切りを、安倍政権が犯さないように、今のうちに、安倍総理自身に、これを、例えば官邸のホームページを通じてメールなどで、ぜひぜひ訴えていただきたいと思います」
岡安譲
「はい、分かりました。以上、青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
青山さん、今週もズバズバ言ってくれましたね(^_^;
先週「もう1回1回が最後の回だと、思う覚悟でやります」と話しておられたけど、今週の特に台湾の問題とか移民の問題とかの解説見ていて、本当にそういう覚悟でされてるんだなあと改めて感じました。
というわけで、再び告知。
青山さんの引き続きの番組ご出演を願う皆様、時々でけっこうですので、関西テレビにご意見をお寄せ下さい。
http://www.ktv.jp/goiken/
関テレ側にご意見するのとは別に、ギモズバ!用のメールアドレスに、ニュースの疑問(青山さんにコーナーで解説してほしいニュースなど)を送ることも、大きな力になると思います。
zubari@ktv.jp
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・STAP細胞論文問題 小保方リーダーが会見
・米国防長官、中国国防相らと会談 尖閣問題などで厳しいやりとり
・ミュンヘンのホッキョクグマの双子の赤ちゃん
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue)
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「さて、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーなんですが、青山さん、今日はどんなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。えー、先週に、ちょっと触れたと思うんですけど」
岡安譲
「はい、先週エンディングで触れたんですが、フィンランドに行ってらっしゃった…」
青山繁晴
「はい、フィランドに行きまして、例によって強行日程で帰ってきたばかりなんですけれども、その、この忙しい最中にどうしてフィンランドに行ったかというと、ま、理由2つあってですね。1つは、日本では(STAP細胞論文問題の)小保方晴子さんが注目の的だけど、もう世界ではプーチン大統領が間違いなく注目の的で」
岡安譲
「おっしゃる通りですねえ」
青山繁晴
「クリミア半島を実質武力を背景にして奪い取ってしまって、しかも今、ウクライナの本体、の東の部分で、ロシアの影響力があって、大きなデモが起きたりしてる。で、もちろんそのモスクワそのものも情報集まってるんですけど、こういう時はなかなか実質戦争やってるような時は、当事国は情報出てこない」
岡安譲
「なるほど」
青山繁晴
「で、フィンランドは、ロシア、ソ連と、国境接していて、何度も何度もソ連、ロシアに侵略された国で、実はロシア情報が世界で一番集まってる国なんです」
岡安譲
「そうなんですねぇ」
青山繁晴
「日本でほとんど知られてないですけどね。だから、今のロシア知るためには実は隣のフィンランドが、情報を○○○とするならば、とても大事な場所。だからそこに行きました。もう一点、実は日本人、僕も含めてですね、学校で教わってないからよく知らないけど、ヨーロッパで、日本と同じように戦争に負けたのはドイツだけじゃなくて、たくさんあって、このフィンランドも、日本とともに戦って、負けた、実は敗戦国なんです」
岡安譲
「第2次世界大戦で負けた国」
青山繁晴
「そうです。日本はアメリカに負けましたが、フィンランドはソ連に負けた。ところが、ソ連に占領もされてない。ずっと自由と独立を守ってきた。どうしてそれができるのかと、いうのを、いま日本がそれをやらなきゃいけない、時期だから行きました。なぜかというと、さっきのヘーゲル国防長官は頑張ったけど(コーナー前のストレートニュースで報道があった=米国防長官、中国国防相らと会談 尖閣問題などで厳しいやりとり)、オバマ大統領も違いますよと言った通り、アメリカは世界から退(ひ)こうとしてる。日本が自前でやらなきゃいけない。そのためには、キーワードは、これです(フリップ出す)」
岡安譲
「『脱・敗戦国』」
青山繁晴
「同じ敗戦国だった、フィンランドという小さな国が、なぜ脱・敗戦国を、実現できていて、なぜこの大きな強い国の日本が、70年かかってもできてないのか。それを学びたいと思って出かけてまいりました」
岡安譲
「はい。コマーシャルのあと、青山さんの詳しい解説です」
青山繁晴
「はい」
(いったんCM)
岡安譲
「昨日フィンランドから帰ってきたばかりの青山さん、実はそのフィンランドに、日本が脱・敗戦国を、えー、実現するカギがあるということなんですね。青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。皆さんフィンランドは、ムーミンの国です」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「そしてサンタクロースの生みの親の国でもあります(一同同意)。そしてさらに、森と湖の国です」
村西利恵
「うん、っていうイメージあります」
青山繁晴
「イメージっていうかその通りなんですが、僕の撮ってきたフィンランドの写真、見ていただくと、ムーミンいない(一同笑)、サンタクロースいない、森もない、湖もない、すみません(笑)、例によって仕事のみ(一同笑)。だからもう一度、フィンランドにまた行きたいなと思ってるんですが、まあその中でこの、写真ちょっと選んで出してもらったのはですね」
青山繁晴
「例えばこれ、ヘルシンキ市内にあるでっかい教会なんですが、これ一目瞭然ですけど、ロシア正教ですね。隣のロシアからこんなに、でっかい教会を建てざるを得ないくらいロシアの、勢力は入ってきてる」
青山繁晴
「で、こっちはですね、えー、これ、プロテスタントのルター派の立派な教会で、すなわち、同じ、これあの、ヘルシンキってほんとに狭い町で、これ歩いて行けます。その歩いて行ける距離の中に、ロシアそのものがあり、そして、いわば、西ヨーロッパがありと。ね。西ヨーロッパの。自由と民主主義の象徴のような。これ政府機関もあるんですけど。そういう町なんですよ。で、まあついでに言うと、今、アシカに抱きついて、何かアシカ嫌がって逃げてる感じなんすが」
岡安譲
「それアシカなんですね(笑)」
青山繁晴
「これまあ、あの、噴水に、こうアシカが取り囲んでいてですね、残念ながら水はないけれど、港のすぐ近くで、その港にはでっかい砕氷船、氷を砕く船がいてですね、もう北極間近の国だってことは、よく分かります。従って、従ってじゃない、ついでに1個だけ余分なこと言いますと、これ、何の肉だと思います? どうですか?」
林弘典(関西テレビアナウンサー)
「いや、分からないです。えー、何だろう?」
岡安譲
「フィンランドならではの肉ですね」
青山繁晴
「フィンランドならではで、これ地元で一番有名な、地元料理店に行ったんですが、これ若いトナカイの肉なんですよ」
一同
「あ、トナカイ…」
青山繁晴
「トナカイってその、ま、好みがあって食べられないようでも若いトナカイは大丈夫だよって言われて行ったんですが」
村西利恵
「食べちゃうんですね、はい」
青山繁晴
「僕は実はすぐ現地化するタイプで、例えば中国では、ヘビの子供とか、ぐつぐつに煮て、皿一杯にヘビの、こうなんか、うにゃーって色んなもう、平気で食べて(一同笑)、えー、隣の人が、鼻血を出したことがあったんです」
村西利恵
「ちょっと想像してしまいましたけど、はい」
青山繁晴
「はい。そういうことがあったんですが、食べられなかった(笑)」
一同
「へえー」
青山繁晴
「これ好みあるから言っちゃいけないけど、僕はもうここで止まっちゃってですね、珍しく食えなかったなと思って写真撮りましたが、まあこれもおそらく、森と湖の環境に行って、そして有名なフィンランデアサウナ、に入ればきっと違うんだろうと思いますが、まあ今回は、今回もか、仕事に徹してきました。で、その、なぜ」
岡安譲
「なぜ行ったのか」
青山繁晴
「きつい日程でわざわざフィンランドまで行ったかというと、まあ往復20数時間かかりますから、行ったかというと、こうです」
村西利恵
「まず、北欧の地図を見て下さい」
青山繁晴
「はい。これ、まあ、あの、日本で見るとこっちの、フランスとかですね、あの、ドイツとかフランスとか、あるいはスペインとかの地図はお馴染みだと思うんですが、ちょっと目を北に上げてもらうとですね、これ、まあ、ある意味、非常に面白い地図なんですよね。で、フィンランドは、この強烈なロシアっていう存在、そして、実は北欧の中で一番強国ってイメージもある、イメージですどね、スウェーデンに挟まれて、双方からずっと侵略されてきたわけです。で、その、侵略されてきたのに、えー、フィンランドが独立と自由を守れた。それはあとでもう一度お話ししますが、この地図だけで、とりあえず言っておきたいのはですね、これ、北欧諸国は上手に『ふり』をしてきたんですよ。冷戦の時代に。ノルウェーは、アメリカとの同盟国の国のふり。でも、ガンガンに捕鯨やってますよね。だからアメリカのことを全然聞くわけじゃない。そしてスウェーデンとデンマークとアイスランド、このあたりは、まあ、アメリカ寄りの中立国のふり。そしてフィンランドは、ソ連寄りの中立国のふりをしてきたんですね。で、これを、ノルディックバランス。スキーの種目でノルディックってありますが、要するに、北欧風のバランス、これで冷戦を乗り切ってきたんですね。ところが、それだけでは、現代はすんでなくてですね。えー、と言いますのは、ここにエストニア、ラトビア、リトアニアって、これバルト三国って言いますけど、これ、まあソ連と非常に長い戦いの歴史があって、その、今、独立してるんですね。で、独立してるんですが、この、えー、フィンランドが今、何を考えてるかというとですね、この、バルト三国よりも、自分たちが危ないと思ってるんですよ」
岡安譲
「危ない? 何に対して危ないと思ってるんですか」
青山繁晴
「つまり、ロシアがひょっとして、まさかと思うでしょうが、プーチン大統領のもとで、フィンランドにまた攻めてくると、いうのを実は心配してます。はい、出して下さい」
村西利恵
「フィンランドで密かに懸念されているのが、新帝国主義のロシアによる、フィンランド侵攻」
青山繁晴
「はい。ここに密かにと書きましたが、僕も現地に行って、現地の人から初めて聞きました。事前に聞いてた日本での情報では、そんな話はまさかなかった。そんなの過去の話。いや、過去の話じゃない、現地に行ってみるとなぜフィンランドの人たちが、真面目に心配してるかというと、ここにちょうどクリミアが出てますけれど、クリミアはもう取りましたね。で、さっき言った通り、ウクライナのこの東半分に、またロシアが、力を行使してるというので今、心配されてる。で、実はウクライナとこのあたり(バルト三国)って、思ったより近いでしょ(一同同意)。で、近いからエストニア、ラトビア、リトアニア、これ全部ちっちゃい国ですから、どうしてるかというと、NATOに入ってるわけです。NATOっていうのは、北大西洋条約機構、つまり、NATO軍、ヨーロッパの連合軍に見えますが、実質アメリカ軍です。指揮、指揮権を持ってるのは、実質的にはアメリカ軍で、要するに米軍がここにドンといて、ヨーロッパの軍事力、ここにいるから、ここ(バルト三国)には手を出せない。そうするとロシアが広がっていこうとする、これを、新帝国主義ってちょっと嫌な言い方ですけど、まあいちおうこういう言い方はもう世界で使われ始めました。で、その新帝国主義は今後もプーチン大統領の強いリーダーシップで続くんであれば、実はフィンランドに来るんじゃないかってことを、真面目に心配してるわけですね。で、ここで私たちはもうひとつ、日本の参考にしたいのはですね、これフィンランドって国は、これ面積はちょうど日本の全土ぐらいです。日本とほぼ同じ。ところが人口は、兵庫県1県です。えー、500数十万人」
一同
「はあー」
青山繁晴
「ね。で、日本を考えて下さい。僕らの祖国の日本を。この、決して小さくないんですよ、日本の領土ってだから。ね。学校では小さい小さいと教わったけど、それは中国を横で見るからなんですよ。ヨーロッパに置いてもそう小さくない。その日本には、1億2800万人の人口があって、そしてフィンランドはたった500数十万人ですね。しかし、日本の自衛隊は、今、実質、22万人です。22万しかいない。警察官でも25万しかいない。フィンランドは、表向きの兵力は、2万2000人だけど、本当は、いつでも戦える予備役っていうものを含めると、35万人兵隊がいるんですよ」
岡安譲
「日本より多いんですね」
青山繁晴
「ええ。つまり、兵庫県の人口しかないのに、ね、日本の自衛隊よりも10数万多いわけですね。それどうしてかというと、実は、国民皆兵なんです。皆兵、みな兵士。国民皆兵っていうのは、このスイスでよく知られてるけど、ほんとはフィンランドも国民皆兵であって、そして現地の人、それから日本の外交官にも会って聞いたら、自分の国は、自分たちで男も女も関係なく、だから徴兵制ですが、男も女も関係なく、自分たちの務めを果たさなきゃいけないって意識が、やっぱりずっと侵されてきたから、強烈にあって、フィンランドは平和を愛する国ですが、これに反対する人はただの一人もいないんですと、いう話を聞いたわけですね。但しこれは、日本に徴兵制入れろって話では全くありません。日本はプロフェッショナルな、軍事力が必要なんで、それは徴兵制では無理です。志願制を続けるんですが、気持ちの問題として、その、特にフィンランドは女性を活用してて、さっきの小保方晴子さんの会見見てると、全く違うなって思うんですよ。男女関係なく、一人の国民として務めを果たすって意識が、すごくある。まずそれを僕らは考えるべきだと思うんですが、その上で、フィンランド、あまり日本では知られてないけど、頑張ってる日本人もいて、そして、いつもは、ケチョンケチョンに言ってる外務省も、ちょっと味なことをしてるんですよ、フィンランドに関しては」
岡安譲
「味なこと」
青山繁晴
「何かというと、これです」
村西利恵
「青山さんが今回会われたのが、篠田研次・駐フィンランド特命全権大使。経歴がこのようになっていて、京都大学法学部から外務省入省。“ロシアン・スクール”出身。2010年、国際情報統括官を経て、2012年から現職です」
青山繁晴
「はい。これ何が面白いかというと、これ(国際情報統括官)なんです」
村西利恵
「国際情報統括官…」
青山繁晴
「国際情報統括官って全く知られてないと思いますが、その、外務省は世界中に、大使館と領事館を持ってますから、海外からの情報の量はすごいわけですよね。で、それを、何とかインテリジェンス、機密情報として生かそうというのが、さすがに日本にもあって、そのインテリジェンス、機密情報を全部ひとりで握るのがこの国際情報統括官ってものであって、例えば内調、内閣情報調査室のトップ、内閣情報官とか、あるいは警察庁の、インテリジェンス部門と一緒に、合同会議を、実は開いてる。で、その経歴で、フィンランドに来る。しかもこの篠田さんは、これ実際に会ってもこういう若さです。すっごい若い感じの人ですが、この人は、今の外務事務次官と同期なんですよ。だから僕は今回初対面だったんですが、1対1で向き合った時に、あなたは、国際情報統括官までやって、しかも次官と同期で、それでフィンランドの大使。ね。普通は飛ばされたって人事じゃないですかって、言ったら、この大使は、ムッとされまして……(一同ざわ)」
岡安譲
「…いや、そりゃそうですよ(笑。一同ざわ)よく言いましたね、青山さん」
青山繁晴
「僕はだから、そうじゃなくて、これ外務省にしては面白い人事じゃないですかと」
岡安譲
「ああ、なるほど」
青山繁晴
「つまりあなたはロシア語のプロですね? で、篠田さんのロシア語が本物だっていうのは、違うインテリジェンスの、外務省じゃないとこから僕は聞いてます。つまり、ロシアン・スクールっていうのは外務省、つまり僕たちのお金を使って研修に行った、先がモスクワなわけですけれども、そこで本当の使い手になってて、ロシア人脈もすごく多い。で、それをテコにして国際情報統括官になって、そして大使になったのは、まだこれ(2012年)ですから、要するにプーチン大統領の今回の動きを予測するように、フィンランドにこの篠田を置いとけば、ロシア情報が実は日本は取れるっていうね、これ滅多にない、よく考えた人事ですね。で、その話をあとでしたら、ムッとしてた大使が、多少顔和らいでですね、そうです、私はそのために来たんですと、はっきりおっしゃって、そして具体的には彼は、こういうことをなさってます。出して下さい」
村西利恵
「篠田大使はロシア・サンクトペテルブルクの日系自動車工場へ、フィンランド製の部品を売り込みに行っている。これは、ロシアとフィンランドの『紛争抑止力』にもなる」
青山繁晴
「うん、これ最初はこの篠田大使と、ま、連絡取れなくて、ま、こういうのショートノーティスっていうんですけど、僕も忙しすぎてなかなか連絡取れないでいて、連絡取れない、出張中だと聞いて、もうあかんと思ったんですよ。で、そいういう時ふつうはこのフィンランドの中に入って行くんですよね、大使って。だって、それぞれの国にみんな大使いらっしゃるんですから(一同同意)。よその大使のテリトリー侵せないから。しかもまだ就任してそんなに時間経ってないから、中に入って行ったと思ったら、そうじゃなくて、ロシアに行ってたわけです。サンクトペテルブルクに。サンクトペテルブルクは、実は日本にとってものすごく大事な町で、トヨタや日産の工場があってですね、トヨタの工場がオープンした時には、ロシアのプーチン大統領がわざわざそこに行って、ロシア国内で繰り返し流されたんですよ。ところがですね、そこの、例えば、トヨタ、日産の工場に大きな問題があって、大事な部品、ロシア製使えないんですよ。ね。トヨタもホンダも日産も、アメリカに工場たくさん持ってるでしょ。かつては部品全部、日本製の部品を持って行って車を組み立てていたから、アメリカに旨みがなくて、だからアメリカは怒って日米貿易摩擦が一時期ものすごい酷くなったわけです。それが今では、アメリカの部品を使ってるから、えー、大半は。従ってアメリカの利益になるから、日米貿易摩擦がマシになった。ところがロシアの技術水準だと、ロシア製の部品使えないんですよ。大事なところは全部日本から持って行ってる。ね」
一同
「ああー」
青山繁晴
「それだけじゃすまないからこの大使が考えたのは、じゃあフィンランド製の部品を持っていって、ロシアがつくるトヨタの、日産の車を、中身はフィンランドの製品にしたら、そもそもロシアが、フィンランドに攻め込むようなことも、なくなる、助けになるし、そして日本とロシアとフィンランドの関係がすごく強くなって、しかもフィンランドは、隠れた親日国です。つまり、日露戦争があった時に、ね、もう100年以上前の話ですけど、日露戦争があった時に、フィン人、フィンランドの人々はびっくりしたそうです。ジパングっていう聞いたことも見たこともない国が、自分たちをずっと侵して、教会までつくってしまったロシアを、打ち破ったと。しかもここから出て行ったバルチック艦隊を、連合艦隊なるものが打ち破ったと。日本すごいな、大好き、もう日本人は本当にヘルシンキに行くと、めちゃめちゃに、男女問わずもてます」
一同
「へえー」
青山繁晴
「いや、ほんとです。ぜひ行ってみて(笑)、下さいと、ね、別にフィンランドの人と利害関係ありませんが(一同笑)。話を戻すと、これ、外務省本省の指示じゃないんですよ」
村西利恵
「あっ」
青山繁晴
「この人が自分で考えて行ったことであって、僕はその点も、それ大使言われるのはあんまりよくないみたいですが、つまり本省の指示で動いてないから。でもそういう外交官がこういう、その、日本でよく知られてないとこにいらっしゃるっていうのは、僕はすごいことだと思います。そしてこの大使との議論も通じて、あるいは現地の人々との議論も通じて、大事なことが分かりました。どうして敗戦国なのに、日本とフィンランドはこんなに運命が変わったのか。はい、出して下さい」
村西利恵
「日本がフィンランドから学ぶこと。『脱・敗戦国』のために…」
青山繁晴
「まず1つめは、これ、日本では実は僕はいくら調べても、出てこなかったことです。現地に行って初めて聞いて、あ、こんな大事なことが僕も含めて、日本人は知らないんだなと思ったんですが、それはこれです」
村西利恵
「フィンランドは『東京裁判』をやらなかった」
青山繁晴
「はい。この東京裁判というものが敗戦後の日本を、70年近くに渡ってずっと縛ってるのはご存知の通りですね。裁判やる前にはなかった罪まで、裁判の時に急に作られて、こういうのを事後裁判といって絶対やっちゃいけないこと、それを堂々とやられてしまって、そしてA級B級C級って変な名前を付けられた戦犯が生まれて、それが今の靖國問題にもずーっとつながってしまってるんですよね(一同同意)」
村西利恵
「はい、そうです」
青山繁晴
「ところがフィンランドは、つまりアメリカ、いや、日本はアメリカに負けました。連合国って言ってるけど実質的に負けたのはアメリカに負けた。そしてフィンランドも連合国に負けたけど、実質的には、ソ連に負けた。負けたソ連の目の前で何やったかというと、東京裁判やらずに、自分でやったんですよ」
一同
「はあー」
青山繁晴
「つまり、フィンランドの法律だけに基づいて、裁判官は全員フィンランド人。そして自らの大統領や首相に、懲役刑を科して、東京裁判じゃなくて、あるいはドイツのニュルンベルグ裁判じゃなくて、自分で、戦争責任を全部処理したから、さすがのソ連も手を出すことができなくて、そしてソ連に占領もされなくて、だから何ができたかというと2番です」
村西利恵
「自らの憲法を守った」
青山繁晴
「はい。これ見ていただくと、ちょっと歴史の話ですけど、1917年にロシア革命っていうのが起きましたね。その混乱を利用してフィンランドは独立をいったん果たした。フィンランド共和国。そして憲法を作りました。すぐに憲法を作った。1919年ですよ。それをずーーーっと守り通して、ソ連がこけるのを待って待って待ってずーっと耐えて、自分の憲法を守り続けて91年についにソ連が崩壊しました。ソ連が崩壊したら、ね、さあそれを利用して、ああ、ほうかい、じゃなくて、それを見た瞬間にですね、今すべりましたが(一同笑)、4年後に」
村西利恵
「まさかのところでダジャレが(笑)」
青山繁晴
「フィンランドがEUに加盟して、今までソ連と仲良くしてたのは見せかけで、本当は西ヨーロッパ側なんですってことをはっきりさせて、そのあとに初めての憲法改正をやったんです」
一同
「なるほど…、はあー」
青山繁晴
「つまり、東京裁判はすでに行われたので、それなかったことにはできません。なかったことにしろっていう一部の意見には僕は反対ですけれども、しかし東京裁判ということが、実は、敗戦国だからといってやらなきゃいけないことではなかったと、いうことに立ち返るためにも、私たち普通の国民が観光ついででいいですからフィンランドに行って、色んな人と話するのが大事だと思います。さあ今日はその上でですね、フィンランド話だけではなくて、ずっと希望者が増え続けている、『ギモズバ!』、自分たちの疑問に直接答えろっていうのをその後半やりますが」
岡安譲
「疑問にズバリ」
青山繁晴
「今日取り上げられる質問は、3つです。出して下さい」
村西利恵
「今日はこの3つの疑問に時間の許す限り答えていただこうと思いますが、1つめが南極海における日本の調査捕鯨が中止へ。この日本敗訴の真相は? それから、台湾学生、中国とのサービス貿易協定に抗議。日本への影響は? さらには毎年20万人の移民受け入れを検討している。日本はこれでどうなってしまうんでしょうか」
青山繁晴
「はい。これを後半、まあ、あの、テンポ良くやらざるを得ないんですけど、短くやっていきますが、キーワード、共通するのは残念ながらこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、これらの3つの疑問に答えるキーワードが『国民への裏切り』とは、一体どういうことなんでしょうか。このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「青山さんが皆さんのニュースと疑問にズバリお答えする『ギモズバ!』。さっそくまいりましょう、青山さん」
青山繁晴
「はい。まず1つめは捕鯨に関するニュースで、南極海で日本が調査のためだと言って、鯨を捕まえてるけれども、どう見ても調査のためじゃない、ウソだと言ってオーストラリアに訴えられて、国際司法裁判所で、まさかの敗訴。外務省は、もうはっきり安倍総理に対しても、勝ちますと、断言してましたからね。僕もこの負けたっていうニュース聞いた時は、ほげーと言いました(一同笑)」
岡安譲
「今日どうしたんですか青山さん。どうしたんですか(一同笑&ざわ)」
村西利恵
「どうしたんですか」
青山繁晴
「片平だじゃれキャスター(だじゃれ好きなお天気キャスター。たまにフジテレビにも出てる)が、何かいま休んでらっしゃるそうで」
岡安譲
「あ、代わりに言って下さった…(笑)」
村西利恵
「…それは、でも大丈夫ですよ、はい」
林弘典
「今の2回目だから反応できました…」
青山繁晴
「はい。えー、実は昨日の近畿大学の授業からずっとすべってるんですけども(一同笑)。いや、ほんとにほげーと思わず言ったんですよ。但しその時、僕、一人でしたが」
村西利恵
「ま、それぐらいびっくりの結果だった…」
青山繁晴
「びっくりの結果なんですが、実は原因はものすごくはっきりしてて、あれこれあれこれ新聞でややこしいこと書いてあるけど、はっきり言って読む必要ないぐらい、物事は単純であって、こうです」
村西利恵
「日本敗訴の真相。政府高官によると、『日本は調査捕鯨なのに、鯨肉、鯨の肉を売っている。同じIWC(国際捕鯨委員会)加盟国のノルウェーは、商業捕鯨を続けている』」
青山繁晴
「うん。これ政府高官は例によって一人しか(シルエットが)出てませんが、実際に僕が聞いたのは、総理官邸の複数の人、それから水産庁の人、農水省本省にも色々聞きましたし外務省にも聞いた。みんな、ね、あとからですけど意見一致してるのは、そりゃ調査捕鯨と言いながら、色々理屈ついてても、渋谷で、例えば、その、鯨の肉を普通レストランで食べられるっていうのは、これは付け込まれるよねと。筋は実は通ってなくはないんですよ? その、IWCの定めに従った範囲内で調査捕鯨を続けていて、そして調査といえ捕った鯨は最後まで活用しなさいってことが」
村西利恵
「はい、そうです」
青山繁晴
「むしろIWC、国際捕鯨委員会の大事なルールのひとつなんで、私たちが鯨の肉を今後も食べることに何のためらいも必要ありません。ありませんが、付け込まれる原因になったねと。同じIWC加盟国、その中枢の国のひとつのノルウェーを見たら、調査捕鯨なんてごまかさずに堂々と商業捕鯨を続けてる。つまり、先ほどの脱・敗戦国の話と根っこは全く同じであって、日本は当面のごまかし、当面きれいに見せるために、調査捕鯨ってことを言ったために、ノルウェーは今も、これからも商業捕鯨を堂々と続けられるのに、日本だけが、食物差別の、いわばターゲットになってやられてしまうってことになるんですね。で、時間はないですけどもうちょっと大事なこと言うと、新聞・テレビでウソを言ってるのは、シー・シェパードがこれで、つまり反捕鯨団体のシー・シェパードが喜んだになってますが、いや、喜んでないですよ。本当は、これで、商売のネタひとつ減りますからね。南極海で日本が活動できなくなると、商売のタネが減る、つまり商売っていうのは寄付金を集める、元が減るから、どこに…」
岡安譲
「ターゲットが向くかですよ」
青山繁晴
「向くかというと、和歌山県の、太地(たいじ)ですよ。それは太地は例えば沿岸捕鯨もなさっているし、そして鯨連想でイルカに対して、また、攻撃激しくなり、そして日本は、調査捕鯨っていうことをずっと主張して負けたりする国ですから、そういう団体にとってもやりやすい。ノルウェーなんか全然、立ち向かうから、それ船をぶつけてきたらノルウェー海軍が前面に出てくる。でも海上自衛隊出られないから、だからますます実は日本がターゲットになるっていう重大なニュースではあります」
青山繁晴
「はい。じゃあ2つめ。2つめはこの台湾なんですが、これは、そもそも、日本と、ごめんなさい、台湾と、中国が、いったん結ぼうとした、あるいは今もしてるサービス貿易協定って何かというと、そのサービスってのは医療とか、例えば運送とかですね、あるいは建築とかたくさんの、ものに、サービスっていうことは言えるんですけど、お互いに、その、サービス産業に自由に入れるってことになってて、台湾の馬英九政権の言い分によると、いや、中国の方がもっと開放してくれるんだと」
青山繁晴
「台湾の企業が中国で、サービスビジネスやれると言ってますが、本当に台湾が心配してることのひとつはですね、例えばこれが成立しちゃうと、広告代理業に、中国の大資本がどっと入って来て、それは、まあ、例えば関西テレビも考えれば分かるけど、スポンサーは全部中国の企業が押さえていくと、台湾の自由な言論はできなくなる」
一同
「ああー。そうですね…」
青山繁晴
「つまり、中国と統一すべきだっていう話、ドーッとメディアで流されるから、事前に阻止しようとして、大学院生たちが中心にして立ち上がったっていうことであって、えー、このニュース、日本では扱いが比較的小さかったけれども、それを中国は見てますよ? ああ日本はこういうことに感覚鈍いんだなと。それだったら、日本は一方でアメリカとTPPやってるから、中国とは、じゃあそういうサービス貿易協定みたいなのを日本ともやろうかと。日本とやった時に、広告代理店にドッと中国のチャイニーズマネーが入ってきて、日本のメディア、今まで以上に支配することが、やれるねって話になりますから、この話は本当に、視聴者からたくさん質問いただきましたけれども、視聴者の方が、目が覚めてる、メディアよりも目が覚めてるひとつの証拠だと思います。だから取り上げました。さあその上で、視聴者からの質問がもっと多いのは、実はこの問題なんですね」
岡安譲
「多かったですね、これは」
青山繁晴
「はい、これ出して下さい」
村西利恵
「内閣府は激減する人口の穴埋めとして、『毎年20万人の移民受け入れ』を計画し、2月に試算を発表しています」
青山繁晴
「はい。これ2月24日に、内閣府が、公表した計画ですから、インターネットを使って皆さんどなたでもすぐに見られますから、見ていただきたいんですが、その表紙に何と書いてあるかというと、日本の目指すべき、ごめんなさい、目指すべき日本の未来の姿についてと、大タイトルが打ってあって、その第1項目が、これなんですよ。来年からですよ、しかも。来年から毎年20万人の移民を、毎年毎年受け入れていって、95年ぐらいは、やりましょうって趣旨のことが書いてあって、そしてその内閣府の試算ないしは計画によるとですよ、このまま移民受け入れないでいると、およそ100年後の2110年ぐらいには、日本の人口が4000数百万人になってると。ね。今の1億2800万人から、4000万台に減っちゃうよと。しかし移民を受け入れたらですね、それが、およそ100年後の2110年にも、1億人をたっぷり、1億1000万人以上になるよと。だから、実質内閣府はこれを、提案してるに等しい。そして僕が調べてみたら、法務省の一部も協力してる」
岡安譲
「へえー」
青山繁晴
「つまり移民ですから、入管、入国管理に関係するから、法務省も実は協力してて、そして重大なことは、内閣府の計画のこの陰に、中国の影響力を僕は感じました。内閣府、反論があるんだったらぜひここに来て下さい。日本の官庁に、中国の手が、この『アンカー』でハワイの太平洋軍、アメリカ軍に手が入ってることは何度も言ったけど、何と日本の内閣府にも、中国の影響力が実は浸透しつつあって、安倍さんはこれに賛成してるわけじゃないけれども、しかしこういうことをなさいました。はい、出して下さい」
村西利恵
「安倍総理は今月4日、経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議の中で、外国人労働者の受け入れの拡大に向けて、検討するよう指示しています」
青山繁晴
「この合同会議で、安倍さん自身が、移民政策と誤解されないように、注意しなきゃいけないってことはおっしゃいました。おっしゃいましたが、それで済む話じゃない。なぜかというと、安倍さん自身が指示したこの話ってのは今まで外国人労働者は、高度な能力、技能を持ってる人に限ってたけど、どんどん単純労働者を受け入れていって東京オリンピックを、何とか仕上げようって話になる。これは、移民の元になるってのは誰でも考えることであり、そして最後に申せば、移民移民と言ってますが、中身はほとんど中国移民になると思われます。それは、チベット、ウイグルを自分の物にしていった中国の歴史を考えれば、ずっと中国の人々をその国の国民にしていって、中国の一部にしていったんですから、尖閣諸島の問題は単なる、むしろシンボルであって、一番重大なことは、こういうふうに起きつつあるということを、国民の裏切りを、安倍政権が犯さないように、今のうちに、安倍総理自身に、これを、例えば官邸のホームページを通じてメールなどで、ぜひぜひ訴えていただきたいと思います」
岡安譲
「はい、分かりました。以上、青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
青山さん、今週もズバズバ言ってくれましたね(^_^;
先週「もう1回1回が最後の回だと、思う覚悟でやります」と話しておられたけど、今週の特に台湾の問題とか移民の問題とかの解説見ていて、本当にそういう覚悟でされてるんだなあと改めて感じました。
というわけで、再び告知。
青山さんの引き続きの番組ご出演を願う皆様、時々でけっこうですので、関西テレビにご意見をお寄せ下さい。
http://www.ktv.jp/goiken/
関テレ側にご意見するのとは別に、ギモズバ!用のメールアドレスに、ニュースの疑問(青山さんにコーナーで解説してほしいニュースなど)を送ることも、大きな力になると思います。
zubari@ktv.jp
※「ぼやきくっくり」「お気楽くっくり」はAmazonアソシエイト(アフィリエイト)に参加しています。拙ブログで実際に紹介している商品をクリックしてAmazonを訪問された皆様がすぐに購入されなくても、24時間以内にその商品や他の商品を購入されれば当方の報酬になる仕組みだそうです。「寄付」的にご協力いただければ幸いです<(_ _)>
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・STAP細胞論文問題 小保方リーダーが会見
・米国防長官、中国国防相らと会談 尖閣問題などで厳しいやりとり
・ミュンヘンのホッキョクグマの双子の赤ちゃん
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
http://ameblo.jp/hosyuyamato/
竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue)
尖閣諸島に関する動画もあります。いずれも12カ国語公開されています。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
アニメ「めぐみ」配信中。
日本語版のほか外国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
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