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「アンカー」中国富裕層に買収される日本の森林(付:小泉元首相「即原発ゼロ」発言)

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【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■11/13放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

日本への批判続ける韓国大統領&中国・習政権の思惑と未来は…青山ズバリ

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 前半のキーワードは『日本に無意識の弱点』。
 まずは小泉元首相の「即原発ゼロ」発言について。
 そしてメインテーマの中国。3中総会の直前に発生した天安門広場の車突入炎上事件および山西省の共産党ビル前 連続爆発事件の真相と、習近平政権の苦しい現状について。

 後半のキーワードは『尖閣だけではない』。
 中国に崩壊の兆しが見えてきた今、日本が受ける影響の1つを解説。
 それは中国に狙われる日本の土地。戦略的にやられているというイメージがありましたが、実はそうではなく…。
 最初のキーワード「無意識の弱点」とは、まさに土地に対する日本の甘い意識を指しています。

 テレビ欄にあった「韓国」については、最後に少し触れられたのみ。
 言っちゃ悪いですがその程度の扱いで十分ですね、朴槿恵政権は…(^_^;

 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。

※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
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 内容紹介ここから____________________________
 
(「中国3中総会閉幕 中国版NSC設立へ」のストレートニュースのあと)

岡安譲
「今日はこのあとの青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーも、この中国に関するお話ですね」

青山繁晴
「ええ。あの、そうなんですが、今のあの、ストレートニュースね、ちょっと不謹慎な言い方あえてしますとね、世の中にはなんちゃってニュースってものがあってですね。その、かっこいい言葉で、すごい大ニュースとして語られてる、特に日本のメディアで、みんな横並びでそうやって報道するけど、中身はなーんちゃってっていう話、実はあります。この中国版NSCってその典型ですよね。笑っちゃいましたよ、これ。これはまずね、その、3中総会っていう場は、いま岡安ちゃんの説明、あった通りですね、経済を、どうするかって話を本来するはず。で、中国経済は、一時期の勢いを失って、いま重大な危機に瀕してます。危機に直面してると言うべきですね。で、それをどうやって中央突破するかを話し合うはずが、その経済では抽象的な、いわばお題目並べただけで、ほんとに例えばマーケットが感心するような、ことは出せなかった。そのいわば見返りのように出てきたのが、この中国版NSCですよ。ね。しかし、あの、アメリカとかイギリスとか、それから今つくろうとしてる日本のような、いろいろ課題はあってもとにかく民主主義国家と、中国の独裁体制は根幹から全然違ってて、中国の安全保障、外交方針っていうのは、中国共産党のごく一部と、軍だけが決めるんですよ。そこにNSCって言っても何の意味もない上にですね、しかも、すでに、えー、中国には国家安全保障指導部ってのがあるわけですよ。じゃあ今回の国家安全委員会って言ってるものと一体、何がどうなってるのか、さっぱり分からないまま、その、これも、例えば特派員に対して、中国が行ってるこの記者懇談ってのがありますから、そういうことも通じて中国版NSCっていうのは安直に報じるってのは僕は全く、その、視聴者、国民の意識を、こう違う方向に持って行く、まるで中国の政治が、日本やアメリカ、イギリス、の民主政治と、同列に扱われるような誤解を生むものだと思いますね」

岡安譲
「なるほど」

青山繁晴
「で、その上でですね、話を戻しますと、今回の3中総会で中国は経済の、具体的な改革案を示すことができなくて、この、無理に中国版NSCってのを打ち出したのは、いや、経済だけじゃないっていうか、経済どころじゃない、もう治安そのものが、その、国内の秩序が保てなくなってるっていうことを、自ら告白したに等しいっていう面は、これは非常に日本と世界にとっても、特に重大な点なんですね。で、そこを、今日も具体的に考えていくんですけれども、今日最初のキーワード、それと同時にですね、実は今日のキーワードは、今日のコーナーで、最終的に考えることは何かっていう、そのキーワードなんですよ」

岡安譲
「じゃあ最後まで、じゃあ覚えておいていただきたいキーワードでもあるわけですね」

青山繁晴
「そうです。で、実は中国という隣国のことを最終的に考えるんじゃなくて、考えるのはこのことです(フリップ出す)」

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岡安譲
「『日本に無意識の弱点』」

青山繁晴
「はい。えー、それを実は中国の危機が、指し示し、あるいは中国側の具体的なアクション、行動に、実は出てますっていうことを、最終的には皆さんと一緒に具体的に考えたいと思います」

岡安譲
「分かりました。コマーシャルを挟んで、詳しい解説です」

(いったんCM)

岡安譲
「中国では3中総会という重要な会議の前に、世界が注目する2つの事件が起きました。一体それは何を意味してるのか。今日は中国のお話です。青山さん、中国のお話なんですが、小泉さんの顔が映ってますね(笑)。よろしくお願いします」

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青山繁晴
「はい(笑)。えー、中国の話でなぜ、昨日の小泉さんの会見の絵が出てるのかと、当然皆さんも思われたと思いますが、これって昨日のニュースですよね(一同同意)。えー、昨日の『アンカー』でもやったそうですし、他のテレビ局でもやってましたよね。ところが、その、報道、じゃよく分からないというメールもいただき、そして『水曜アンカー』としてはどう考えてるのかを知りたいという、その、メールや書き込みをたくさんいただいたんで、ちょっと異例ですけれども、一番基本的なことだけ、短い時間ですけど、申したいと思います。ちょっと出してくれますか」

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青山繁晴
「はい。実はですね、小泉さん昨日、日本記者クラブで非常に時間もたっぷり使って、長い会見をされたんですが、言われたことはですね、実はもう、ほんとは1つだけです。ね。えー、それは、自分が脱原発、それも、自民党がごまかそうとしたけれども、石破幹事長も含めて、実は言ってることは同じだとごまかそうとしたけれども、小泉さんそれをいわば、否定する形で、即ゼロを、安倍総理は決断すべきだと言ったわけですよ。ところがその理由というのは、もうこれだけなんですよね。核廃棄物の最終処分場がつくれない、以上は、原発やめるしかないと、おっしゃって、そして、その、記者のほうからさすがに質問が出てですね、えー、じゃあその、エネルギー全体をどうするんですかとか、あるいはいま本当は国富、国の富が3兆円も、高い液化天然ガスや石油買うために流れ出てるんです、原発止めたあとですね。そういうことも含めてどうするんですかと聞かれたら、それは知恵のある人が考えるんであって、政治の責任ってのはとにかく方針を出すことなんだと。ね。ほんとは言ってること1つだけどそれに付け加えてこれ2つおっしゃった。ところが、それは、極めて大きな矛盾であって、これ、核、核のゴミですね、核のゴミの最終処分場が、つくれないから、即脱原発、即原発ゼロというのを、安倍さんに決断しろというのは、同時に、それは安倍さんに何を求めてるかというと、これですよね」

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青山繁晴
「はい」

村西利恵
「はあー、つくらないことを……」

青山繁晴
もう最終処分場は、つくらないんだと

岡安譲
「うーん、なるほど」

青山繁晴
「これ実は、まだできてませんがつくる努力はずっとしてて、北海道で技術試験も行ってて、それ小泉さん自身も技術的な問題は、もうないと、おっしゃってるわけですね。ところが今まで日本政府は、政府が粘土層とか地層を調べてここが適地だって言うんじゃなくて、何と僕はこれ無責任だと、それこそ無責任だと思いますが、やりたい人、手を挙げて下さいと。地層も関係なく、ね、手を挙げて下さいと。それで例えば東洋町と手を挙げて、そりゃ住民怒りますよ、うちの地層どうなってるか分からない。ほんとはやることが逆さまで、まさしく、その粘土層調べたらここでつくるしかないということを出さなきゃいけないけど、出さないできたんですよ。で、そういうのを全部、やめてしまって、とにかく安倍さんにこれ、最終処分場つくらないことにしろと、要求されてるんですよね、本当は。じゃあつくらなかったらどうなりますか。小泉政権の5年半も含めて、いま日本には山のように核のゴミがあってですね、それ最終処分場つくらないってことは、処分しないんですね。処分しないってことは福島原子力災害引き起こした日本が、海外のどっかに、売る、いや、売るっていうか、持って行く、ね、まあ、あの、引き取らせるわけですね。そんなことをやれと言うんですか。だから、これそういうことでしょってことを記者会見で、あれだけそうそうたるベテラン記者が揃っていて、なぜ質問が出ないのかっていうのが、まことに奇妙であって、最後にもう1つ言うと、小泉さんは自分は方針を出したとおっしゃってるけど、それ僕は違うと思います。はい、出して下さい」

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青山繁晴
「方針がないんですよね。つまりこれは、現実問題つくりませんと。今やってることは成功しないって言ってるだけであって、本当は核のゴミが、すでにあるんだから、方針は、どうやってつくるかを出さなきゃいけないのに、もうそれ諦めろと言ってるわけですね。現在の問題、ご自分も責任ある問題を、もうそれは解決しないと。方針ないと。ね。とにかく今、脱原発と言えと言ってることですから、これは原発推進・反対関係なく、僕はこの、あの、話っていうのは、これほどの矛盾はないと思います。まことに恥ずかしい、発言だと思います。もちろん僕個人の意見ですけれども、あえて最初にこのことを明言いたしました。はい。じゃあ本題に行きたいと思います。はい、出して下さい」

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村西利恵
「で、『中国はどうなる?2つの事件のズバリ』と」

青山繁晴
「はい。これ、えー、3中総会の前にですね、天安門が火に包まれたり、天安門が火に包まれたって大げさですね、天安門の中心部分、毛沢東さんの肖像の下が火に包まれたり、大事件が2つありましたね。それは、2つとも3中総会の前に、解決、いちおう解決したことにされてるんですけど、全然違う、その真相からまず見ましょう。はい、出して下さい」

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村西利恵
「この2つの事件、中国当局が出している情報をまとめました。まず北京・天安門の、車突入炎上事件は、先月28日に起こっています。北京の天安門広場に車が突入して炎上、車内の3人は死亡しました。観光客ら2人死亡、40人が負傷しています。この2日後、先月30日、公安当局が容疑者5人を拘束し、ETIM(東トルキスタン・イスラム運動)が関与したテロと、主張しました。そしてもう1つの事件、山西省の共産党ビル前 連続爆発事件は今月6日、山西省太原市の共産党委員会の建物の前で、連続して爆発が起き、1人が死亡、8人が負傷しました。この事件も2日後、今月8日、公安当局が41歳の男を拘束し、男は容疑を認めていると、いうことです」

青山繁晴
「はい。えー、3中総会っていう、重大な会議が開かれる、そのまさしく直前に、中国の象徴である天安門広場で、あんな警戒厳しい所ほかにないのに、あの、さっき、この間も言いましたよね、世界を歩いてきましたけど、ここほど警戒厳しいとこはないのに、その中でこんな事件が起きた。でも、あっという間に中国側は、これ東トルキスタン・イスラム運動ってのは、国連のお墨付きが出てるんですね、これはテロ組織であると。そこがやったんだと。すなわちアルカイダとも連携してる悪い奴らがやったんで、中国の責任じゃないということを事実上言ったに等しい。そしたらですね、それですませようと思ったら、もっと直前に、この、北京ではないけれども、北京の西側の山西省の、共産党の出勤者を狙ったという、狙ったとみられる、爆発テロが起きて、そして、3中総会開かれる前日なんですこれ8日って。9日から開きましたから。前日にもうさっさと男を逮捕してしまって、この単独犯だと。これで終わりですと、いうようにしたんですが、実は、日本をはじめとする西側の捜査陣や、あるいはインテリジェンス、情報機関は、違う見方をしてます。えー、こういう見方は公表されることありませんが、それを大まか、まとめて言うと、こういう見方です。出して下さい」

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村西利恵
「まず、天安門の事件。複数の西側諸国の情報当局者によると、『ETIM(東トルキスタン・イスラム運動)とは関係ない』。車内から発見された遺体は、実行犯のウイグル族の男、妊娠中の妻、そして、70歳の母親、です」

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青山繁晴
「これだから、お腹が、お腹に子供がいる若い、奥さんですね、まだ30歳の。その、旦那さん33歳と、そして、この夫婦、というか、その、この旦那さんのお母さんの70歳、これいわば、一家が乗ってたわけですよね。で、それに合わせて、実は中国側の発表によると、この東トルキスタン・イスラム運動を窺わせる、宗教的な文句を書いた、宗教的な文字を書いた、旗が発見されたと、言ってるんですが、皆さん、この間映像見ていただきましたよね。あれだけ車が激しく燃えてて、この、ご遺体はともかく、旗が見つかるっていうのは、ま、よっぽどそういう不思議な燃え方をしたんだな、この状態で旗が見つかるかって、誰が考えても、その、おかしいんですね。で、従って、これあくまで、中国側の主張はそうなんですよ?でも西側の見方としては、こういうことです」

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村西利恵
「中国が世界に知られたくない事実がある」

青山繁晴
「はい。まず結論から言いますと、もう一回言います、こういうテロ組織と関係なく、こういう一家が実際に直面した、無残な事実が動機になった、実はテロじゃなくて、抗議の焼身自殺じゃないかと、いうふうに、西側は見てるわけです」

岡安譲
「なるほど」

青山繁晴
「で、じゃあその、一家が味わった事件ってのは何なのか。はい、出して下さい」

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村西利恵
「犯行の動機は、1つめ、父親を人民武警が殺害した

青山繁晴
「はい。これ、もうあえて父親としたんですけど、実は、どこも確証はとれてません。日本の機関もですね。えー、ですから一般的には親族と言うべきなんでしょうが、しかし改めてこの『アンカー』の直前にあっちこっち電話したりメールしたりしてみると、father、父親と、実質断定してるんでもうこう書きました。これあの、問題なのはですね、その、新疆ウイグル自治区でたくさんの事件起きてますけれども、この人民武警、これ警察、武装警察って言ってるけど本当は軍の、その人民抑圧部隊だと思わざるを得ないんですけれども、その人民武警が、逮捕して裁判にかけるんじゃなくて、裁判にかけていって罪を問うんじゃなくて、いきなり殺害してる事件がいっぱい起きてて、その中で殺された父親らしいってことは、ほぼ間違いがない。そしてもうひとつあります。はい」

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村西利恵
実行犯の男らが建築したモスクを、人民武警が破壊した

青山繁晴
「はい。これ、こないだも言いましたけど、新疆ウイグル自治区っていうのはですね、そもそも宗教が違います。イスラム圏ですね。で、従って、この車の中で燃えて死んでた33歳の男性、なども、イスラム教徒なんで、何と地元の、中国の、地元政府などの許可を得て、モスク、イスラム教の寺院ですね、それを建設してたら、人民武警が、勝手に、それを包囲して、その、壊してしまった。そしてその上でですね、こういうことがあったので、さっき言った抗議の焼身自殺というのはですね、目撃者の証言、西側が集めていくとですね、ある程度それは今は集まるようになりました、昔それは、それもできなかったけど、今それできるんですね。そうするとあの車はですね、実はクラクション鳴らしながら、その、入っていった。その前に、警察、武装した警察車両に追っかけられていて、逃げて逃げてクラクション鳴らしながら、あの歩道に突っ込んでいったと。すなわち歩行者を狙ってひき殺したんじゃなくて、本当は追われるように入っていって、そして歩行者をひき殺してしまった、絶望感もあったのか、車内でガソリンに火を着けたと。だから、テロっていうよりは焼身自殺じゃないかと、あくまで『ないか』ですよ、あくまで推測ってことはフェアに申しておきますが、その見通しを、強めてるわけです。その上でですね、もう1つ深刻な問題がこの2つから浮かび上がります。それ何かというとこれです」

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村西利恵
人民武警がフリーハンドになっている

青山繁晴
「これは、実はウイグル自治区だけじゃなくて、実は、日本でほとんど報道されませんけど内モンゴル、あるいは、報道少しされてるチベット、でもずーっとこういう、いわば、血が流される事件がずっと相次いでいて、そしてそれを抑制できなくて、その、人民武警にもう好きにやらせてしまってて、中国共産党の中央でももう制御できない状態になってると。これ非常に深刻な事態で、一番これを隠さなきゃいけないから、さっき言いました、国連も認めてるテロ組織のせいだってことに、中国側がしようとしてるっていうのが、ま、各国の一致した、見方なんですね。そして、そのあとに起きた山西省の事件についても、実はこういう見方が出てます」

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村西利恵
「複数の西側諸国の情報当局者によると、『警戒態勢が敷かれている3中総会直前に、共産党ビルの前に複数の爆弾を仕掛けられたのは不自然』だと」

青山繁晴
「ええ、41歳の普通の庶民が、ま、個人的な恨みでやったんだってことになってるけれども、あの、山西省は北京ではなくても、関テレの特派員の方も田舎って言い方されてたけれども、しかし警戒は厳重ですよ、この時期はですね。だからこれ不自然というのはどういう意味かというとですね、実はこういう懸念が出てるんです。出して下さい」

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村西利恵
「世界に知られたくない事件の真相。西側諸国の情報当局者によると、『習近平国家主席には健康問題があり、共産党内部で権力闘争が起きている可能性』がある」

青山繁晴
「はい。習近平さんは就任前後から、内臓に問題あるってことずっと言われててですね、もちろんあの、全快したと、あの、おっしゃってますけれども、それをきっかけにして、中国共産党で、その、ここ10年間ほとんどなかった権力闘争が起きてて、これ何を意味してるかというと、あの山西省の事件は、天安門の事件と全くまた性質が違ってて、習近平政権を揺さぶりたい中国共産党の内部が、実は仕掛けたんじゃないかと。で、こういうのふつう陰謀説と言って、僕もなかなかそういうことに与しないんですけど、そして、今のところ証拠はほとんどないと言うべきです。しかし、西側はこれあの、おもしろがってやってんじゃなくて、懸念してるって言うべきですね、この不安定な状態を。で、その背景にあるのは実は政治とかそういうことよりも、経済なんですね。はい、出して下さい」

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村西利恵
権力闘争の背景にあるのは、全て国有企業

青山繁晴
「はい。これどういう意味かというとですね、ここ10年ちょっと中国経済はものすごい勢いで伸びてきたんですが、ところが、実質的に全部国有企業が、利権を握ってるわけです(一同同意)。で、日本の富国強兵、明治維新のあとの富国強兵を思い出していただくとですね、光と影もちろんあります、いいとこ悪いとこありますが、日本は、国営企業を伸ばしていったんじゃなくて、明治維新のあと、民間企業を伸ばしていって、それが三菱、あるいは三井住友っていうような財閥グループになった。財閥だから大問題も起こしましたけれども、しかし民間の産業資本が育って、それが今なお日本経済を根幹から支えているのに、実は中国では、それが全く育たなくて、見かけは民間に見えても実際は全部国有企業で利権を、国と共産党と軍が握ってしまってるっていうのが、経済を、いま頭打ちにしてる大きな理由なんです。従ってそれをどうするか、を、3中総会でやるはずが、3中総会で打ち出せなかった、本当は。なぜかというと、分裂してるからです。権力争いで分裂してるから。その分裂の予想はこうです」

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村西利恵
「それが、改革派VS守旧派」

青山繁晴
「うん、これ、まず、改革派、ちょっと予定と違うかもしれないけど、改革派の○○○○○、ちょっとここ出してくれますか。はい、ちょっと出していただくと…」

村西利恵
「すみません、ここだけはちょっと出せないので、次が出ちゃいますね、はい」

青山繁晴
「分かりました、じゃあ、あの、改革派は、じゃあ今、口で言いますと、国有企業の利権を、何とか民間に移そうと、ね、するのが、本来改革派と呼ぶべきで、李克強首相は、温家宝前首相の意志も組んで、それやろうとしてるんです。僕が話してる間に、今、一瞬、習近平さんが(画面から)消えましたよね(一同笑)。ね。で、また出ましたが、これあの、むしろ、そういう状態なんですよ。つまり、この体制でしょ、今、習近平・李克強体制だから、改革派に習近平さん属してるはずが、しかし実態はそうじゃなくて、いや、国有企業の利権でいいんだという方向、方の、既得権益のグループに、むしろ結びついてて

村西利恵
「そうなんですか」

青山繁晴
「そしてその習近平さんはこの薄熙来さんていう人を、いわば、いわばじゃなくて逮捕して裁判にかけて、重罪に処したんですよね。ところが裏で繋がってる部分があって、それはどうしてかというと、既得権益、国有企業でいいんだという守旧派がそれだけだと、人民からの怒りは強まるから、毛沢東さんに戻りましょうと。あの、貧しくとも平等だった時代に戻ろうっていうのを、これ薄熙来さんもはっきり言うとうわべで掲げてるだけだけど、それと結託してるわけですよ」

岡安譲
「なるほど」

青山繁晴
「ね。こういうややこしい…」

村西利恵
「複雑ですね」

青山繁晴
「はい、ややこしい、状態にあってですね、ややこしい状態にあって、それぞれが何を掲げてるかというと、さっき出なかったやつ出して下さい」

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村西利恵
改革派は国有企業の利権を民間企業へ、対する守旧派は、毛沢東時代へ戻せと

青山繁晴
「習近平さんが毛沢東時代へ戻せって言うわけはないわけですよ。ね。言うわけはないけども、しかし、こうやって言わせといてそこでいわばガス抜きをする方向に、この習近平さんも乗っからざるを得ないっていう状況になってて

一同
「はあー」

青山繁晴
「そうすると、こういうまともな話が、3中総会で打ち出せなかったっていうことであって、これを西側諸国は、どういうふうに懸念してるかというと、日本も含めて、この懸念は、これです」

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村西利恵
2つの事件から見えるのは、国家崩壊の兆し

青山繁晴
「はい。これはですね、本当は中国、その、長い長い歴史がある中国そのものがなくなってしまう意味ではもちろんないんです。そうじゃなくて、中国の歴史は日本の歴史と大きく違ってて、例えば、モンゴル人に滅ぼされて、それが元朝になって、それが元寇という侵略軍で日本にやってきた。だから何度も実は漢人の、国家ってのは滅んでるんですけど、だからそれは、あの、中国っていうその漢人の国がなくなるって意味じゃなくて、今の、中国共産党と軍だけで支配する、その中華人民共和国っていう独裁体制が崩壊していく、あくまで兆しですけれども、それが、今回は指してるんじゃないかと。だから今回の3中総会の、事実上の失敗と、そしてその前の事件はそれを物語ってるんじゃないかってことを懸念してるんですが、さあ後半は、そこを踏まえて、日本の問題を考えて行かざるを得ません。日本にどんな影響があるか。キーワードはこれです(フリップ出す)」

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村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『尖閣だけではない』。中国崩壊の兆しと、日本への影響について、このあと詳しく話していただきます」

(いったんCM)

岡安譲
「中国の国家崩壊の兆しが、では私たち日本にどういう影響があるのか。引き続き青山さんよろしくお願いします」

青山繁晴
「はい。中華人民共和国ほど大きな仕組みが、崩れていく、いわば今の王朝が壊れていくとなれば、その影響はもう地球を覆います。しかし一番直撃受けるのが、もちろん日本であって、日本に影響たくさんあるんですけども、今日の限られた時間で、1つ例を出したいと思います。それはこれです」

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村西利恵
国家崩壊の兆しで、中国の富裕層による日本の山林買収が起こっている。国土交通省と林野庁の調査では、2006年から2012年に、外国法人と外国人が取得した日本の森林は、801ヘクタールにも上ります

青山繁晴
「今、村西さんは、801ヘクタールにも上りますと言ってくれたんですが、これあの、ま、こういう土地の問題に詳しい人がご覧になったら、え、たったそれだけかいと、間違いなく思われたと思うんですが、これって要するに日本が調査できてないってことです

岡安譲
「はあー」

青山繁晴
「ね。もう、これあの、国土交通省と林野庁の人自身が、僕と話してる時にも言います。これってあの、そもそも、まあ、森林法の改正が、民主党政権時代にあったりしてですね、前よりマシになったんですけど、でも要は新たに森林取得した人は届けるだけなんですよ。で、届けた人が、本当に日本人なのか、実は、そのふりをした外国人なのかも分からないし、そのあと転売してるのかどうかも全然分からなくて、そして、届け出待ってるだけですよ。調べも何もしてないんだから、あの、こんなものじゃない(801ヘクタールどころじゃない)ってのは分かるわけです。で、その上でですね、その、中国は日本の土地を買ってる、特に水が出る水資源の土地を買ってるっていうのは前から問題になってて、皆さん関心事ですが、僕ももちろん関心事ですが今までのイメージは、中国が戦略的にやってると、いうことだったじゃないですか。ところが、だんだん最近分かってきたのはですね、それどころじゃなくて、実は中国のお金持ちが、もうウチはあかんと

村西利恵
「うちはアカン(笑)」

青山繁晴
「ええ、このままいたら資産も何もなくなっちゃうから、その、日本の、日本の土地を確保して、そして、逃げる準備をしてる、あるいはすでに逃げ出してるっていうのが、むしろ一番多いっていうのが、最近実は分かってきたんです。で、その上で、もともとはその、水も込みで狙ってきてるから、例えばこういうことがありました。はい、出して下さい」

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村西利恵
「先月5日から、水資源保全サミットが、長野県佐久市で開催されました」

青山繁晴
「はい、これ一般的には全然知られてないんですけれども、長野県の佐久っていうのはですね、信州のいわば水どころのひとつです。あの、地下水が本当に豊富で、えー、千曲川に流れるだけではなくて、地下水そのものもほんとに日本の大事なきれいなきれいな水なんですが、その柳田清二さんって、あの、この写真通りです。政治家の写真って、何かあの、ごまかしてる写真多いけど(一同笑)、全く実物と同じで、髪の毛も肌も、こう、とても若い市長さんで」

村西利恵
「やさしそうな方ですね」

青山繁晴
「えー、あんまりやさしくはない」

村西利恵
「あ、そうなんですか?」

青山繁晴
「やさしい面もあるけどなかなか厳しい人であって、その柳田市長が、もう何年も前ですけど、僕に相談して来られて、その、長野県の水を守るために、協力して下さいって言われてですね、一緒に、市の中に委員会をつくって、そして例えば、昨年6月には、佐久市に、地下水保全条例っていうのを新たにつくったんですよ。で、そうやって何とか止めようとしてて、そういうことを受けて、先月にはついに、これ、110何人、も集まってですね、自治体の首長などを集めてこうやってサミットをやったんですが、この話、こっから先が問題で、この柳田さん、だから僕はいちおう自治体のやることはやったと、安心したわけじゃないですよ?それだけじゃ全然守れないから。でもその柳田さんから、まさかの電話が、実はつい先日あったんです。その電話何かというと、こうです」

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村西利恵
「柳田市長の電話の内容です。『佐久市は水資源を守ろうとしてきたが、最近では、太陽光パネルをつくると言って、山林を買収した企業が、中国に転売している

岡安譲
「ええー」

青山繁晴
「はい。えー、実は柳田さんは前からですね、例えば休耕田に、太陽光パネルをつくって、それ高い料金で、えー、買い取る、買い取るって僕らが買い取るんですよ、電気代高くして(一同同意)。で、それおかしいと言ってたんです、柳田さんは前からですね。つまり、休耕田ってのは日が当たらないから休耕田になってて、それもバラバラにあると。で、そこに無理にパネルつくって、そしてそれをかき集めて電気にするなんてとんでもない話ですけど、それ脱原発だからといってそうなっていいんですかってことも、問題提起してたんですが、それを狙い撃ちされるようにですね、太陽光パネルをつくるって言ったら何も抵抗できない状況でどんどん山林が買われて、それが、その、業者から中国に転売されてるようになって、これを止めるためにまた、もう一度協力して下さいって話が、来たんですね。もちろん僕は協力していきますが、これも実はですね、中国といういう国が戦略的に狙ってるというよりは、富裕層、中国の富裕層、今お金持って利権に預かってきた人たちが、中国が、今の体制が潰れてしまった時にも自分たちの資産だけは確保できるように、あの手この手で、日本の土地を確保しようとしてるってのが現実なんです。そしてですね、先ほどの、最初のキーワードを思い出していただくと、日本に無意識の弱点があると申したのは実はこのことで、佐久市長と連携して調べてるうちに、分かってきた重大な事実はですね、何と日本という私たちの祖国は、土地を把握できてないんです

村西利恵
「土地を把握…」

青山繁晴
僕らが確認できただけでも、日本の国土の、4割以上が、誰の持ち物か分からないんです

岡安譲
「はあ」

青山繁晴
本当はもっと多いとみられます。6割以上の国土が、誰の物か分からない。なぜかというと、ずっと山林を放置してきたじゃないですか。この第2次安倍政権も含めてずーっと前から」

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岡安譲
「ええ、ええ…」

青山繁晴
「維持費だけかかってしまうから、これは田舎にお住まいの人ならよく分かるんですけども、その、持ってる方が大変だから、手放していくうちに誰の物か分からなくなってるわけですよ。だから、国土交通省や林野庁だけの責任じゃなくて、私たち自身の意識として、土地に対する考え方が、ずーっと日本は侵されずにきたから、甘いので、そこを中国側に、いわば見られてるわけです

岡安譲
「ああー、そこが無意識なんですね、日本は」

青山繁晴
「そうです。だから、第2次安倍政権は外交で中国にある程度ものを言う外交をやってるけれども、本来、日本が抱えているその無意識な弱点ちゃんと踏み込んで、第2次安倍政権の志は本来、日本の根っこを見直すことのはずですから、ここの対策をやらないと、長野県佐久市のように、いち自治体で頑張っても、サミット開いてもなかなか対抗できない。それを、ちゃんと日本の一番根本的な弱点を、えぐり出して、そこをきちんと直すことが、私たちに求め…、私たちの世代に、安倍さんというよりは僕らの世代に、主権者に求められることだと思います」

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岡安譲
「分かりました。青山さん、この機会です、もうひとつ僕、質問していいですか。あの、隣国の動きでもうひとつ気になるのが、韓国の最近の動きなんですよ。朴大統領が反日姿勢をすごく最近強めてますよね。これ、どうご覧になります、青山さん…」

青山繁晴
「あの、韓国は明らかに読み誤ったっていうか、あの、朴大統領個人の問題が大きいと思いますね。お父さんが親日家だったから、だからそれをはっきり言うとごまかすために反日になって、それだけじゃなくて、中国経済大きくなるから、日本なんか切り捨ててもいいんだと。経済は日本と一緒にやるんじゃなくて、独裁下の中国と一緒にやろうとして、中国経済がこうなって(下降して)、政情もおかしくなってるわけですから、よけいにそれを押し隠そうとして、目をそらすように反日になってるだけであって、簡単に言うと、日本は気にすることないです

岡安譲
「気にすることはない…(笑)」

青山繁晴
「はい。中国にくっついて行こうとする韓国の選択の誤りであって、日本にもし意見を聞かれればそのように答えればいいのであって、こちらからどうこうすることは、ないと思います」

岡安譲
「分かりました。ありがとうございました。以上、青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」

(番組終了間際に)

岡安譲
「青山さんからコーナーの補足があります」

青山繁晴
「はい。念のためなんですけどね、あの、国交省が今年4月初めてその、山林所有、えー、分かんないっていう実態を発表したんですけど、それによると、324万人の土地、山林所有者のうち、16万人が行方不明だと言ってるんですが、それだと5%だけ分からないことになっちゃうんですが、これは実態とは違うと考えてます。これは登記簿上の住所に行ったけど、見当たらなかったっていうだけのことで、実態はもっともっと多いです

岡安譲
「ま、いずれにしても、私たちが無意識ではいられない問題ということですよね、これは」

青山繁晴
「はい。あの、そう広くない国土ですから全部はっきりさせる必要があります」

岡安譲
「はい。分かりました。いったんそれでは東京のスタジオです」

青山繁晴
「ありがとうございました」

 ____________________________内容紹介ここまで


 中国に関しては、前日の「アンカー」で有本香さんがやはり今後数年間で何が起きるか分からないと解説されてました。
 発言要旨を以下にまとめてありますので、見逃した方はどうぞご覧下さい。

11/12【スーパーニュースアンカー】中国3中総会閉幕 有本香さんのコメント

 また、後半の中国富裕層による山林買収&転売の話には、背筋が凍りました。
 他国に土地を奪われるという事態をほとんど考えなくても過ごせてきた島国の国民ならではの弱点でしょうが、それにしても4割から6割もの土地が誰の物か分からないというのは…、怖すぎます!(T_T)


 この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。

・フィリピン台風直撃 続報
・「徳洲会」選挙違反事件に関連し、徳田 毅議員が自民党に離党届
・アントニオ猪木議員に対する懲罰動議、賛成多数で可決 参議院

 拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。


※参考リンク
ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
 青山さんに直接コメントが送れます。
こころが風邪をひいたら
 拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
 動画の紹介など情報が大変充実しています。

※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし





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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
 http://ameblo.jp/hosyuyamato/

竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue

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