「アンカー」消費税めぐる暗闘&安倍政権は米国の言いなりにならず原点に立ち返れ
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■11/6放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
前半のキーワードは『消費税をめぐる暗闘』。
10月1日に安倍総理が8%への引き上げを発表し、いったん落ち着いたかに見えた消費増税問題ですが、実はすでに10%引き上げについて暗闘が行われており、これが安倍政権をピンチに向かわせる可能性が。
後半のキーワードは『敗戦後の大間違い』。
安倍政権にいろいろ要求を突き付けてきているアメリカの要人は、実はむしろ安倍総理に近い人たちという現実。安倍総理よ、再登板した時の原点に立ち返れ!
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
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■11/6放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
安倍政権揺るがす新たな危機か、消費税増税が火種に…真相を青山がズバリ!
前半のキーワードは『消費税をめぐる暗闘』。
10月1日に安倍総理が8%への引き上げを発表し、いったん落ち着いたかに見えた消費増税問題ですが、実はすでに10%引き上げについて暗闘が行われており、これが安倍政権をピンチに向かわせる可能性が。
後半のキーワードは『敗戦後の大間違い』。
安倍政権にいろいろ要求を突き付けてきているアメリカの要人は、実はむしろ安倍総理に近い人たちという現実。安倍総理よ、再登板した時の原点に立ち返れ!
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
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岡安譲
「さ、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーです。青山さん、今日はどんなお話でしょうか」
青山繁晴
「うーん、いや、あの、今のニュース(この直前、各地に広がるメニュー偽装のニュースについて解説)が深刻だったから、ま、少しは、明るい話をしなきゃ、いけない、っていうかしたいところなんですけど、今日はコーナーも、第2次安倍政権に厳しいことを言わねばならない、という、今週はそのテーマです。で、今、臨時国会開かれてまして、そこで、NSC・国家安全保障会議や、あるいは秘密保護法を作るための、その審議が行われてるんですけど、本当は国家安全保障会議とか、その特定秘密保護法なんかも、第1次安倍政権の時の積み残しなんですよ」
岡安譲
「そうですね。…始まった話で」
青山繁晴
「だから積み残し処理だけを今やってるわけです。で、あの無残な辞め方をした安倍総理が、国民のお許しと、天の許しをいただいて再登板したってのは、その、自分の前の政権の積み残しを処理するために、国民が、あるいは天が許したわけじゃないんですよ。それは日本の根本の問題を考える、考えてくれるんじゃないかと思って、安倍さんに賛成の人も反対の人も、みんな、あの、違いを乗り越えて、いわば、今の政権できてるのに、たとえば、憲法改正どこ行ったんですか?」
岡安譲
「最近、全然論議されてませんね」
青山繁晴
「憲法、の中に、最後の方に96条って改正条項があって、改正のハードルが高いと。そこからやりたいと言って、国民が、憲法改正に反対したんじゃなくて、そこが入り口っていうのはどうですかって意見を、ま、世論調査を通じて言ったわけですよね。9条とか、憲法前文(まえぶん)とかそういうことを考えるんじゃないのかと。で、それはまあはっきり言うともう引っ込めてるわけですよ、事実上。そしたらそのあと憲法改正の話はどこかへ行っちゃってですね、アベノミクスだけになってますけど、アベノミクスもたとえば、その、中小零細企業を、どうやって盛りたてていくのかっていうところも、すぽっと抜けてるわけですね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「で、あの、これはもう、もちろん黙ってる場合じゃないので、たとえば、昨日の朝、安倍総理が一番信頼してる側近、これは政治家じゃありません、はい、冷静な判断をすることで安倍さんも信頼してる、厳しい意見も言うことで信頼されてる人に会って、今言ったようなことを、バーッとぶつけていったんですが、そのお話もいたしますが、実はそのお話の中でですね、ちょっと僕も、想像しなかった、話題になりまして、えー、今、安倍さんが悩んでるってことなんですけど、その悩みの原因、実はこれなんです(フリップ出す)」
岡安譲
「『消費税をめぐる暗闘』」
青山繁晴
「はい。消費税ってのは当然その増税の話ですけれども、こないだ10月1日に、安倍さんが、来年の春に5%から8%に上げるっていうことを表明したばっかりで。えっ、何でまだ暗闘なのかと思われるかもしれませんが、ま、同時にお気づきの視聴者の方多いと思うんですが、消費増税って2段階でやることになってて、再来年の10月にはさらに、ついに1割にすると。これは大きいんですよね。たとえば、あの、(手元の赤ペンを手に取り)これが80円だとすると、80円かける8%、ま、これ80円じゃあれですけど、たとえば、このボードが2850円とするとその8%って一瞬計算に時間かかるじゃないですか。でも1割と言ったら285円とパッと出るから、これあの、消費者に対する影響がすごく違うわけですよね。その、10%にするっていうことも法律ですでに決められてるんですが、意外な暗闘が今、闘われてて、それが安倍政権の命運にも関わってくるっていうことを、まずお話しして、そのあと安倍政権の根本的な問題にも、後半、行きたいと思います」
岡安譲
「はい。分かりました。コマーシャルを挟んで、詳しい解説です」
(いったんCM)
岡安譲
「消費税をめぐって、新たな暗闘が展開されているということなんですね。一体どんな闘いなんでしょうか。青山さん、さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。消費税率の引き上げってのは、実は2段階あるってことは、生活、直撃しますから、あの、国民の方でほとんどの方はご存知だと思います。改めて言いますと、来年の春の8%、への引き上げ、5%から8%に引き上げるんですね。それは賛否両論もちろんありますけれど、安倍さんがすでにこれを決断しました。で、その、実はすぐあとですね。その、1年半、先に見えるけどほんとはすぐあとに、1割にすると、ついに2桁になると、いう、第2ラウンドがあるのは最初から分かってはいました。で、従って、もうその論議は始まってます。たとえばこうです」
村西利恵
「消費税10%をめぐる発言です。安倍総理は先月24日の衆議院予算委員会で、『来年7月〜9月期で景気が回復傾向に入っているか、様々な数値を勘案して判断したい』と話しました。また、麻生財務大臣は先月25日、会見で、『来年7月〜9月期に、これまでの成長ラインに戻せるかが、大きな要素になる』と話しています」
青山繁晴
「これまず、あの、総理も、財務大臣も、来年7月8月9月の経済の結果を見たいんだと。それどうしてこれ揃ってるかというとですね、もう一度言います、再来年の秋の引き上げだと、遠いように見えるけれども、2015年の10月に引き上げるってことは、2015年度の、予算、ね、そっからもう変えなきゃいけないってことです(一同同意)。で、2015年度の予算を作るのは、2014年の年末です。ね。毎年恒例の年末の予算案作り。ということは、来年の年末までに、もう1段階、10%にするかどうか、決めなきゃいけないんですね。だから来年10月の予算編成作業の前の、直前の経済の結果っていったらこうなるわけです。だから、もう1年ないんですよ。ね。今、今年の、えー、11月ですから。だから、決断は、実はもう迫られていてですね、そしてこのお2人がおっしゃってることは、同じように見えて、実は全く違うんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「実は安倍さんはまだ引き上げを決めていない。しかし麻生さんは予定通りに引き上げようと思っている」
青山繁晴
「これは、麻生さんはたとえば財務省を率いる財務大臣ですから、その財務省は消費増税を、やれ、やれ、やってくれやってくれってことで、もうずーっと大蔵省の時代から来てるわけですから、当然と言えば当然、かもしれない。但しもちろん賛否両論ありますよ、麻生さんの支持者の中にも。そして、ま、これは、いわば、分かってるじゃないですか、概ね。でも、問題はこっち(安倍さん)で、この、決めてないっていうのは、安倍さん自身も、これ実は、言葉のニュアンスで言ってるし、報道にも、そう出てるけど、本当は、決めてないどころじゃないんですよ」
村西利恵
「どころじゃない?」
青山繁晴
「どころじゃない。はい、出して下さい」
村西利恵
「2015年10月の消費税10%について、総理側近は、『安倍総理は10%への引き上げをしない方針だ』と」
岡安譲
「えっ?そうなんですか?…えっ、しない?」
青山繁晴
「はい。安倍総理としてはすでに決心をしていると。で、これもう一回申しますね。あの、事実の通り全部申し上げてますが、この側近も、この『アンカー』をご覧になってます。ね。だからもちろん無責任なこと言えないんですが、昨日の早朝に、ま、2人だけで会って、その、安倍政権の現在の問題点、何をしようとしてるのかが分からない、本来の志を失ってるんじゃないかと、詰め寄った時に、この話が出てきて。ね。で、その中で、安倍さんは、10%へは、引き上げたくないんだと。方針としては引き上げないんだと。これは、引き上げずにすむっていう意味じゃないんですよ?つまり引き上げなきゃいけないっていう、圧…、あの、動き、麻生財務大臣だけじゃなくて、今からお話ししますが、強い、その、必ずその通りやれ(10%に上げろ)っていう、プレッシャーもあるから、できるかどうか分かんないけど、安倍さん自身は引き上げたくない、ないしは、総理としては引き上げない方針を、実は決めてて、側近もそれを、総理から聞いてるっていう意味です。理由は2つあるんです。はい、出して下さい。まず1つめ」
村西利恵
「その理由、まず1つめは、8%に引き上げた影響を見極める時間が、予定通りだとないと」
青山繁晴
「うん。これは、ちらっと見ると何か言い訳に聞こえるけど、現実そうじゃないですね。僕の話、さっき思い出して下さい。ね。つまり来年の予算編成の時までには、決めてなきゃいけないんですよ?そして、8%に上がるのは、来年の春ですよ?そしたら春から、その、秋に至るまでの間しか、8%に上げた影響を見れないで、それしか考えないで、いきなり1割にするんですか?」
一同
「うーん」
青山繁晴
「だからこれはやっぱり、あの、実はですね、総理側近が、皮肉で言ってるのかと思ったけど本気で言ってたのは、この法律を、増税法を、民自公で作った時は、どうせ総理大臣は、1年ごとに変わるんだと、思い込みが実はあったんですよ」
岡安譲
「なるほど…」
青山繁晴
「まさか同じ内閣でやると思ってないから、だからこういう、その、タイムスケジュールになってる。しかし同じ内閣で考えるとですね、だから冷静に考えられるわけですよね、政権交代に惑わされないで。これ、あまりにも近すぎるわけですね、10%に引き上げを決断するのが。だから、これは延ばさなきゃいけないっていうのが安倍さんの考えで。もう1個あります。はい、出して下さい」
村西利恵
「2度も増税すると、やりたい政策ができない」
青山繁晴
「はい。これはいわば本音中の本音だと思うんですが。要はその消費増税のために、第2次安倍政権できたんじゃないから、その、憲法改正も含めてですね、敗戦後の日本を見つめたいってことで、再登板許していただいたんですが、これ、同じ内閣で2度増税して、しかも、2度目は1割に、もう消費税が、いわばその本来の姿を剥き出しにすると。ね。それをやると他のことはできなくなってしまうと、その、政治というのは限られたことしかできないから。だから、やりたくないってことなんですね。これやりたくないっていうのは総理側近に伝わってるってことは、実は財務省の首脳陣にはもう伝わってて、財務省にしたら、こりゃ大変だって話なんですよ。大変だってことで、うろたえるのが財務省じゃなくて、大変だとなると、味方を、作るのが財務省です」
岡安譲
「うーん」
青山繁晴
「それも、安倍さんにとって一番弱い部分から引き剥がして、味方を作る。はい。それは誰かというと、これです」
村西利恵
「それが公明党の山口代表」
青山繁晴
「はい、この方です。えー、山口さんだけのことではないですが、要するに公明党の方に、財務省が手を伸ばし、そして公明党の方もそれに応じ、何が行われてるかというと、たとえばこれです」
村西利恵
「財務省の首脳陣と密会で、ヤミ合意をした」
青山繁晴
「はい、実はですね、あの、総理の側近から昨日の朝お話を聞くだけじゃなくて、そのあと日本のインテリジェンスも含めて、それから政治家たちも含めて、あっちこっちあっちこっち、会ったり電話して確認していったら、財務省の、実際に名前も出たんです。2人出ました。ね。首脳陣の中の2人。しかしその2人から、確認取れないから、これ今、伏せただけで、山口さんと接触なさってること、それあえて密会と言います、だって表に出てませんから。ね。密会、ま、水面下の会談、密会だとまるで、男女の何かみたいですが、でも本来の意味はそうとは限らないですよ?水面下の会談なさってることは、間違いがありません。そして、合意に、国民の知らないところで合意に、ま、仮の合意と言うべきでしょうが公平に言うと、達してることも間違いがない。その合意は、何かというと、これです」
村西利恵
「10%への引き上げを進めるというのが公明党。そして財務省側は軽減税率を始める。これで合意したと」
岡安譲
「えー、そうなんですか」
青山繁晴
「これは、元の姿を考えていただきたい。財務省は、軽減税率にずっと反対してきました。ね。表で見るよりも水面下ではもっと激しい働きかけがあった。軽減税率っていうのは、ご承知の通り、たとえば消費税は、所得の多い少ないに関わらず全部かかってしまうから、所得の少ない方が食料品を買ったり、それから、同じ、こういうその、着る物でも下着、下着着ないで生活できないですから、そういうものについては、消費税をゼロにするか、すごく安くすると、ね、という考え方が当然あって、でも本当はそれはたとえば北欧で20%、25%の消費税で適用されてるわけですよね。で、財務省は、こういう低い税率で、その軽減税率やると、その、何のために消費税入れたのか分からなくなって、財政再建もできなくなるし、それからメディアに対して財務官僚が一生懸命話してるのは、実は、高額所得者も、食料品、それから下着類が、要するに消費税がタダになっちゃうから、本当は不公平の解消にもなってないってことをずーっと、僕も古巣の共同通信も含めて徹底的に財務省やってきたわけです。ところが、ヤミ合意では、あ、それやりましょうになったわけです。メディアも国民も知らないところで。で、それは誰に対してかというと公明党、つまり、連立を組んでる公明党に対して、公明党が10%に引き上げを強力に進めてくれて、安倍さんのこともドーンと、押すんだったらこれ認めますと」
岡安譲
「ああ、交換条件…」
青山繁晴
「いうことで、公明党はもともと、消費増税そのものに慎重だったじゃないですか」
村西利恵
「そうですよ」
青山繁晴
「それが民自公の合意で、その、認めてしまった。でも、その認めてしまった時に、はい、出して下さい、これを公約したんですよね」
村西利恵
「公明党が10%にこだわる理由は、軽減税率の導入は、支持者への公約だから」
青山繁晴
「はい。消費増税はやむを得ず認めるけれども、必ず軽減税率を入れますからと、いうことを約束したわけですね、公明党は、事実として。これ批判して申してるんじゃなくて事実としてそうなんですね。ところが、8%で、消費税が止まってしまうと、いくら何でも軽減税率は無理だっていう話で、それも、もう説得されてるわけですよ。ね。やるなら10%にするしかありませんよ、その代わり10%にするんだったら、確実に、軽減税率を入れますよと。で、これによって、実は水面下で、安倍政権がどうなってるかというと、こうです」
村西利恵
「総理側近によると、『消費税8%のままなら、安倍政権“倒閣”につながりかねない』」
青山繁晴
「はい。えー、それはどうしてかというと、ここ出してくれますか。はい」
村西利恵
「消費税増税法の改正が必要だから」
青山繁晴
「はい。つまり今の臨時国会は、前内閣の時の積み残しの、NSCとか、秘密保護法でやってるけれども、すぐ年末の予算編成があって、年明けてすぐ通常国会、法律に基づいて始まりますよね。そこで、その、もう消費増税法の、改正をやって、2015年10月の10%は、やめだと、言わないと、その、安倍さんは、その、本来、これ10%にしないっていう、考えを貫けないわけですよね。これ、ということは、大混乱ですよ。つまり、民自公の、合意を捨てるのか。それから自民党の一部っていうのは、これ一部って書いてるけどたとえば自民党に党税調ってあるでしょ。党税調のトップの野田さんは、元大蔵官僚でもいらして、えー、もう、財務省のスポークスマンと言われてますよ、永田町では。前から言われてますけど、この頃ものすごく強烈ですよね。ということは、すなわち、自民党の中の、古きも古い部分と、それから連立相手の公明党と、そして予算を牛耳ってる財務省が、この、要するに安倍が8%のままだったらこれはもう倒してしまえと。その、憲法改正もNSCもへったくれもない、もうこれ倒してしまえって動きが、すでに始まってるってことなんですよ。そして皆さんね、この話で、もうひとつ大事な見逃しちゃいけないポイントがあって、僕がこの事実、を知ったのは総理側近や、そういう人たちに、僕が食ってかかったことがきっかけですよね。つまり、安倍さんどこに行ったんだと。ね。憲法改正がなぜどっかに吹き飛んでるんだと。そしたらこの話が出てきたんですね。これ公平に言うと、公明党が、憲法改正にも何も、慎重で、それで総理が悩んでて、で、その公明党はさらに、消費増税に絡んで、総理の考えと違って財務省と結託してるって話ですよね。これって公明党を言い訳にしてますね。それは僕は、許すことできない。これはあくまでも、政治ですからそんなこと起きますよ。これ悪いって話をしてるんじゃなくて、現実こうなんですよ。乗り越えられない、これは安倍総理の問題であって、安倍さん以外に人はいないから、国民がもっと、お尻を叩いて、本来の道に戻すべきだと思うんですね。で、その上で、僕は忘れたがたい言葉があって、これです」
村西利恵
「青山さんが若手政治記者の頃に先輩の政治記者に言われた言葉です。『日本では、やりたいことがある人は、総理になってはいけない』」
岡安譲
「えー」
青山繁晴
「これ、共同通信の、僕が総理番、始めた頃、だから、その、ほんとに駆け出しで、その時の官邸キャップ、これ、ま、名前知ってる人いるかもしれない、井芹(いぜり)さんっていうですね、その、共同の中でも有名な政治記者で本もお書きになってる、人ですね。で、2人でご飯食べてたら急に、青山くん、日本ではね、やりたいことがある人は、総理大臣にだけはなっちゃいけないんだよと。ね。それどうしてかというと、日本の総理ってのはリーダーじゃないと。もう右顧左眄(うこさべん)しながら、もう周りと調整しながら公明党がどうだ、自民党の中がどうだ、財務省がどうだってですね、調整、調整だけしてて、やりたいことはどっか吹っ飛んでしまんだよと。ね。で、この人は、今、名前もあえて出して言ったのは、本もお読みになりますから、大論説委員、になられましたが、しかし僕は、この通りだと思わないんですよ。これは現状追認の話ですよ。いつまで日本はそうやってるつもりですか。日本はもともとそんな国じゃありませんよ。ちゃんとリーダーシップがあるからこそ、たとえば聖徳太子がおつくりになった十七条憲法の最初に、和を以て貴しと為すって書いてあるんです。リーダーシップも何もないんだったら、その、和を以て貴しとしましょうって話も出てきませんよ。これは、敗戦後の日本が、特にこうなってるっていうことなんであって、これを乗り越えるのが、僕はポイントだと思うんですね。で、その上でですね、後半、さらに、もうこういう言い方僭越ですけど根本的なことを考えたいんですが、先週の金曜日、11月1日に、日帰りで沖縄に行ってきました。日帰りで沖縄に行って、仲井真知事とお会いしてきました。それは普天間問題を、利害関係ない立場で話し合う、ためだったんですが」
青山繁晴
「はい、この仲井真知事から、実は、安倍政権の根幹に関わる疑問も出されたんです。えー、その言葉も、仲井真さんの言ってることが全部正しいって意味じゃありませんけど、その言葉も手がかりにして、さあ今後の安倍政権の根本のことを、消費増税だけじゃなくて根本のことを考えたいんですが、そのキーワード、後半に向けてのキーワードは、これです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『敗戦後の大間違い』。安倍政権が本当に取り組むべきことについて、このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「安倍総理が根本から取り組むべきは何なのか。2つめのキーワードは、『敗戦後の大間違い』でした。青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、今回、沖縄県の仲井真弘多知事に、お会いしにいったのは、普天間問題です。で、普天間問題あまり、最近メディアで、そうは報道されてないんですが、ギリギリの段階に来てて。というのは来年1月に、その普天間の海兵隊基地を移転する先に、なってる、沖縄県の名護というところ、名護市の辺野古ですね、そこで市長選挙があるんです(一同同意)。で、それまでに仲井真さんがどうするかってことがポイントになってて。で、僕はお会いして、えー、たとえば、敗戦後の大間違いのひとつは、外交・安全保障・エネルギーは、本来、国が方針を決定して、そして地元に責任を持って説得をするのが、基本で、その、地元の意見が全部決まらないと何もできないっていうのは、それ主権国家じゃないと。従って名護の市長選挙に、とらわれずに、ね、名護の市長選挙も、民意が反映されますから、それは参考にしなくちゃいけないけど、まずは、その仲井真さんが、国策に関わる立場として、なぜ関わるかというと、その普天間の海の、埋め立ての、許認可権を持ってますから(一同同意)。僕は本当は辺野古の埋め立ては反対ですけど、その個人の意見は意見として、国家同士で合意したことどうするか、その、本来の安全保障のあり方から考えて下さいって問題提起をしました。知事が何とお答えになったかは、今、申せません。これは2人だけで話した中身で、公表すると申してませんから。しかし、その絡みで、ひとつおっしゃった印象的な話、これはすでに、もうこれ『アンカー』で今日話しますってことは知事側に伝えました。その言葉は何かというと、これです」
村西利恵
「仲井真知事が青山さんに話された内容です。『尖閣を奪おうとする中国を見て、沖縄の民意も、国全体の安全保障を考えるように少し変わってきた。しかし、安倍政権は、中国や韓国にはモノを言うが、アメリカには言いなりではないか』」
青山繁晴
「はい。えー、すなわち、ここ(前半)も印象的な言葉ですね」
岡安譲
「ええ」
青山繁晴
「僕もそれは実は感じてます。ね。で、それは、もう明らかに、国全体として、沖縄も本土もひとつの日本国ですから、だから前進なんだけどところが安倍政権には、安倍政権は、その中国や、中国に付き従ってる韓国には、ある程度モノを言ってるけれども、その一方で、アメリカの言いなり、それが度を超してきてるんじゃないかと。だからそれは普天間問題の解決にも実は悪影響を及ぼしてるんですと、そこはおっしゃらなかったけど、要するに目でそういうふうに語られたわけで、それは僕は非常に、印象に残り、印象に残るだけじゃなくて客観的に言ってかなり当たってるんですね。というのは、安倍さんに、むしろ近いアメリカの要人たちこそ、こういう要求を本当は官邸に突き付けてます。はい、出して下さい」
村西利恵
「アメリカの要求は、河野談話の見直しはするな、憲法改正は急ぐな、集団的自衛権の行使は憲法の解釈で容認せよ」
青山繁晴
「はい、これね、あの、こないだハワイ行った時も、その前、たとえばニューヨークに行った時も、この話を僕はもうすでにしまして、そして僕は要求してるじゃないかと言ったら、要求はしてない、ね、アドバイスしてるだけだと。余計なお世話ですよ!」
村西利恵
「ほんとですね。何でこんなこと言われないといけない…(苦笑)」
青山繁晴
「河野談話が、いかにいい加減な事情聴取をやったかっていうのはこれは産経新聞の立派なスクープで明らかにされて、官房長官の記者会見で話題になってて、それをどうするかっていうのは、私たちの問題であって、アメリカが戦勝国だろうが、そんなもの関係ないですよ。憲法改正をすぐにやるのか事情を考えてするのか後回しにするのかも私たちの問題であって、集団的自衛権云々も、そっちの話ですから、こんなの余計なお世話もいいところです。ところがですね、残念ながら、今の安倍政権の様子見てたら、河野談話の見直しは、まあ、少なくとも当面はしない。憲法改正は最近全然言わない。そして、集団的自衛権の行使だけは、アメリカの要求通り、彼らに言わせるとアドバイスだけどアドバイス通り、憲法はまた解釈を変更して、それだけでやりましょうって話になってる。本当は憲法改正、これ話が本当はぐちゃぐちゃになっちゃうんですが、今までの政府の解釈は、国際法では認められてるけど、この憲法で駄目になってると、集団的自衛権が。これね、ちょっと1個はさみますけど集団的自衛権って、こだわりすぎない方がいいですよ、これ日本の言葉だから。集団的安全保障、それたとえば国連がそうですから。集団的自衛権だけ、あの、突飛なのものではないんですよ。で、いずれにしても国際法に合わせるには憲法改正しなきゃいけないんで。従ってこれが、当然、王道、本道なんですよね。で、今、少なくとも、フェアに見ると、仲井真知事の懸念が当たってると言わざるを得ないし、この、アメリカの要求通りにやってるじゃないかと」
村西利恵
「確かに(苦笑)」
青山繁晴
「しかも、このアメリカの、このアメリカの中身がですね、要するに、古い人ばっかりなんですよ。かつての共和党政権時代に影響力を持ってたような人が、その、安倍さんにも、実は直接言ってきたりしてるわけですよ。もっとはっきり言いましょうか。アーミテージさんとか、ジョセフ・ナイとか、ね、河野談話を見直すなってことを、ナイさんなんか、そんな河野談話を見直すなんてとんでもないと言ってるじゃないですか。過去の人です、はっきり言うと。特に共和党人脈の。そうじゃなくて、アメリカもオバマ政権に苦しみつつ、次の時代に行こうとしてるわけですから、当然、その古いアメリカの要求に応えること自体が僕は、これ理想論を言ってるんじゃなくて、日本の識者も、その、アーミテージさんとか、ジョセフ・ナイがこう言ってたの話ばっかりじゃないですか。申し訳ないけどテレビでも。そうじゃなくて、今のアメリカはそれは過去を、だんだん違う方向に、良くも悪くも向かってるってことを見なきゃいけない。で、従ってですね、えー、あくまでも私の個人的意見ではありますけれども、その総理側近に、改めて問題提起をしたのは、こういうことです」
村西利恵
「青山さんの提言です。安倍政権が本当に取り組むべきは、来年の通常国会の施政方針演説で、憲法改正をもう一度掲げる。それから、再登板の原点に立ち返って、“日本の自立”を掲げる」
青山繁晴
「はい。えー、まずですね、あっという間に、来年1月の通常国会の冒頭、開幕の日がやってきますよ。そこで施政方針演説、これ所信表明演説と違って、1年間、内閣は今後どうしますかっていうことを、はっきり方針打ち出すんですね。その時に、憲法改正をもう一度掲げることによって、再出発、必ず、図るべきだと僕は思います。その時に、公明党と調整できなかったら、それは当然、公明党のためにも連立解消でしょう? 公明党の支持者の方たくさんこの番組見てらっしゃると思いますけど、1人大臣を送り出すために公明党の本来の主張を曲げてほしいとお考えでしょうか。ね。それは、それぞれの政党の支持者の方がやっぱり声を上げるべきだと思います。それも合わせて考えると、なぜあの無残な辞任から、わずかな年数で再登板を国民と天に許していただいたか、その原点に立ち返ると、私たちは、アメリカにも中国にも韓国にもロシアにも、どこの国にも、まっすぐど真ん中で公正に付き合っていく、あるいは向かい合っていく、本来の主権国家、そして2000年以上の、民主主義の歴史を持ってる、えー、民主主義の歴史が2000年以上ってのは言いすぎですけれども、古代の仁徳天皇の時代から民を大事にしてきた、日本の伝統に則った、自立を、持ったら、共産主義の独裁国家の中国が、アジアを支配するようなことにならないように、平和なアジアを保つことができる。そのための、長期政権、ではないですか。長期政権になるとしたら。従って、これはあくまで僕の問題提起ですから、選挙がない時、だからこそ、国民の声を、メールでも、どういう手段でも、たとえば官邸なら官邸に伝えたら、安倍さんは聞きます。そして最後に申しますが、僕はこういった問題提起を、昨日の朝からしたわけですが、その日のうちに、総理のところに全部入りました。そこだけは、いわば、何て言いますか、その、裸の王様になってないと、いうところだけは、かろうじて希望が残り、今、安倍さんの代わり、いませんから。この安倍さんが駄目だって話をしてるんじゃなくて、主権者が、いわばたたき直すと、いうことを、問題提起いたしたいと思います」
岡安譲
「はい。分かりました。以上、青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
公明党もさることながら、やはり最大のネックはアメリカなんですよね。
アメリカの圧力を押し返せない限り、安倍さんの目指す「戦後レジーム」からの脱却、たとえば憲法改正も歴史問題も前に進まないと。
かと言って、当面の敵(支那や北朝鮮)と相対するにはアメリカからの協力は欠かせませんし。
ジレンマですね…。
日本の「敗戦後」はいつまで続くんでしょうか…(T_T)
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・中国山西省の共産党委員会入り口で連続爆発
・近鉄グループ社長が辞任へ “メニュー偽装”全国へ拡大
・日本版NSC法案成立へ “議事録作成”明記せず
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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竹島に関する動画:英語版(Takeshima - Seeking a Solution based on Law and Dialogue)
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「さ、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーです。青山さん、今日はどんなお話でしょうか」
青山繁晴
「うーん、いや、あの、今のニュース(この直前、各地に広がるメニュー偽装のニュースについて解説)が深刻だったから、ま、少しは、明るい話をしなきゃ、いけない、っていうかしたいところなんですけど、今日はコーナーも、第2次安倍政権に厳しいことを言わねばならない、という、今週はそのテーマです。で、今、臨時国会開かれてまして、そこで、NSC・国家安全保障会議や、あるいは秘密保護法を作るための、その審議が行われてるんですけど、本当は国家安全保障会議とか、その特定秘密保護法なんかも、第1次安倍政権の時の積み残しなんですよ」
岡安譲
「そうですね。…始まった話で」
青山繁晴
「だから積み残し処理だけを今やってるわけです。で、あの無残な辞め方をした安倍総理が、国民のお許しと、天の許しをいただいて再登板したってのは、その、自分の前の政権の積み残しを処理するために、国民が、あるいは天が許したわけじゃないんですよ。それは日本の根本の問題を考える、考えてくれるんじゃないかと思って、安倍さんに賛成の人も反対の人も、みんな、あの、違いを乗り越えて、いわば、今の政権できてるのに、たとえば、憲法改正どこ行ったんですか?」
岡安譲
「最近、全然論議されてませんね」
青山繁晴
「憲法、の中に、最後の方に96条って改正条項があって、改正のハードルが高いと。そこからやりたいと言って、国民が、憲法改正に反対したんじゃなくて、そこが入り口っていうのはどうですかって意見を、ま、世論調査を通じて言ったわけですよね。9条とか、憲法前文(まえぶん)とかそういうことを考えるんじゃないのかと。で、それはまあはっきり言うともう引っ込めてるわけですよ、事実上。そしたらそのあと憲法改正の話はどこかへ行っちゃってですね、アベノミクスだけになってますけど、アベノミクスもたとえば、その、中小零細企業を、どうやって盛りたてていくのかっていうところも、すぽっと抜けてるわけですね」
岡安譲
「そうですね」
青山繁晴
「で、あの、これはもう、もちろん黙ってる場合じゃないので、たとえば、昨日の朝、安倍総理が一番信頼してる側近、これは政治家じゃありません、はい、冷静な判断をすることで安倍さんも信頼してる、厳しい意見も言うことで信頼されてる人に会って、今言ったようなことを、バーッとぶつけていったんですが、そのお話もいたしますが、実はそのお話の中でですね、ちょっと僕も、想像しなかった、話題になりまして、えー、今、安倍さんが悩んでるってことなんですけど、その悩みの原因、実はこれなんです(フリップ出す)」
岡安譲
「『消費税をめぐる暗闘』」
青山繁晴
「はい。消費税ってのは当然その増税の話ですけれども、こないだ10月1日に、安倍さんが、来年の春に5%から8%に上げるっていうことを表明したばっかりで。えっ、何でまだ暗闘なのかと思われるかもしれませんが、ま、同時にお気づきの視聴者の方多いと思うんですが、消費増税って2段階でやることになってて、再来年の10月にはさらに、ついに1割にすると。これは大きいんですよね。たとえば、あの、(手元の赤ペンを手に取り)これが80円だとすると、80円かける8%、ま、これ80円じゃあれですけど、たとえば、このボードが2850円とするとその8%って一瞬計算に時間かかるじゃないですか。でも1割と言ったら285円とパッと出るから、これあの、消費者に対する影響がすごく違うわけですよね。その、10%にするっていうことも法律ですでに決められてるんですが、意外な暗闘が今、闘われてて、それが安倍政権の命運にも関わってくるっていうことを、まずお話しして、そのあと安倍政権の根本的な問題にも、後半、行きたいと思います」
岡安譲
「はい。分かりました。コマーシャルを挟んで、詳しい解説です」
(いったんCM)
岡安譲
「消費税をめぐって、新たな暗闘が展開されているということなんですね。一体どんな闘いなんでしょうか。青山さん、さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。消費税率の引き上げってのは、実は2段階あるってことは、生活、直撃しますから、あの、国民の方でほとんどの方はご存知だと思います。改めて言いますと、来年の春の8%、への引き上げ、5%から8%に引き上げるんですね。それは賛否両論もちろんありますけれど、安倍さんがすでにこれを決断しました。で、その、実はすぐあとですね。その、1年半、先に見えるけどほんとはすぐあとに、1割にすると、ついに2桁になると、いう、第2ラウンドがあるのは最初から分かってはいました。で、従って、もうその論議は始まってます。たとえばこうです」
村西利恵
「消費税10%をめぐる発言です。安倍総理は先月24日の衆議院予算委員会で、『来年7月〜9月期で景気が回復傾向に入っているか、様々な数値を勘案して判断したい』と話しました。また、麻生財務大臣は先月25日、会見で、『来年7月〜9月期に、これまでの成長ラインに戻せるかが、大きな要素になる』と話しています」
青山繁晴
「これまず、あの、総理も、財務大臣も、来年7月8月9月の経済の結果を見たいんだと。それどうしてこれ揃ってるかというとですね、もう一度言います、再来年の秋の引き上げだと、遠いように見えるけれども、2015年の10月に引き上げるってことは、2015年度の、予算、ね、そっからもう変えなきゃいけないってことです(一同同意)。で、2015年度の予算を作るのは、2014年の年末です。ね。毎年恒例の年末の予算案作り。ということは、来年の年末までに、もう1段階、10%にするかどうか、決めなきゃいけないんですね。だから来年10月の予算編成作業の前の、直前の経済の結果っていったらこうなるわけです。だから、もう1年ないんですよ。ね。今、今年の、えー、11月ですから。だから、決断は、実はもう迫られていてですね、そしてこのお2人がおっしゃってることは、同じように見えて、実は全く違うんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「実は安倍さんはまだ引き上げを決めていない。しかし麻生さんは予定通りに引き上げようと思っている」
青山繁晴
「これは、麻生さんはたとえば財務省を率いる財務大臣ですから、その財務省は消費増税を、やれ、やれ、やってくれやってくれってことで、もうずーっと大蔵省の時代から来てるわけですから、当然と言えば当然、かもしれない。但しもちろん賛否両論ありますよ、麻生さんの支持者の中にも。そして、ま、これは、いわば、分かってるじゃないですか、概ね。でも、問題はこっち(安倍さん)で、この、決めてないっていうのは、安倍さん自身も、これ実は、言葉のニュアンスで言ってるし、報道にも、そう出てるけど、本当は、決めてないどころじゃないんですよ」
村西利恵
「どころじゃない?」
青山繁晴
「どころじゃない。はい、出して下さい」
村西利恵
「2015年10月の消費税10%について、総理側近は、『安倍総理は10%への引き上げをしない方針だ』と」
岡安譲
「えっ?そうなんですか?…えっ、しない?」
青山繁晴
「はい。安倍総理としてはすでに決心をしていると。で、これもう一回申しますね。あの、事実の通り全部申し上げてますが、この側近も、この『アンカー』をご覧になってます。ね。だからもちろん無責任なこと言えないんですが、昨日の早朝に、ま、2人だけで会って、その、安倍政権の現在の問題点、何をしようとしてるのかが分からない、本来の志を失ってるんじゃないかと、詰め寄った時に、この話が出てきて。ね。で、その中で、安倍さんは、10%へは、引き上げたくないんだと。方針としては引き上げないんだと。これは、引き上げずにすむっていう意味じゃないんですよ?つまり引き上げなきゃいけないっていう、圧…、あの、動き、麻生財務大臣だけじゃなくて、今からお話ししますが、強い、その、必ずその通りやれ(10%に上げろ)っていう、プレッシャーもあるから、できるかどうか分かんないけど、安倍さん自身は引き上げたくない、ないしは、総理としては引き上げない方針を、実は決めてて、側近もそれを、総理から聞いてるっていう意味です。理由は2つあるんです。はい、出して下さい。まず1つめ」
村西利恵
「その理由、まず1つめは、8%に引き上げた影響を見極める時間が、予定通りだとないと」
青山繁晴
「うん。これは、ちらっと見ると何か言い訳に聞こえるけど、現実そうじゃないですね。僕の話、さっき思い出して下さい。ね。つまり来年の予算編成の時までには、決めてなきゃいけないんですよ?そして、8%に上がるのは、来年の春ですよ?そしたら春から、その、秋に至るまでの間しか、8%に上げた影響を見れないで、それしか考えないで、いきなり1割にするんですか?」
一同
「うーん」
青山繁晴
「だからこれはやっぱり、あの、実はですね、総理側近が、皮肉で言ってるのかと思ったけど本気で言ってたのは、この法律を、増税法を、民自公で作った時は、どうせ総理大臣は、1年ごとに変わるんだと、思い込みが実はあったんですよ」
岡安譲
「なるほど…」
青山繁晴
「まさか同じ内閣でやると思ってないから、だからこういう、その、タイムスケジュールになってる。しかし同じ内閣で考えるとですね、だから冷静に考えられるわけですよね、政権交代に惑わされないで。これ、あまりにも近すぎるわけですね、10%に引き上げを決断するのが。だから、これは延ばさなきゃいけないっていうのが安倍さんの考えで。もう1個あります。はい、出して下さい」
村西利恵
「2度も増税すると、やりたい政策ができない」
青山繁晴
「はい。これはいわば本音中の本音だと思うんですが。要はその消費増税のために、第2次安倍政権できたんじゃないから、その、憲法改正も含めてですね、敗戦後の日本を見つめたいってことで、再登板許していただいたんですが、これ、同じ内閣で2度増税して、しかも、2度目は1割に、もう消費税が、いわばその本来の姿を剥き出しにすると。ね。それをやると他のことはできなくなってしまうと、その、政治というのは限られたことしかできないから。だから、やりたくないってことなんですね。これやりたくないっていうのは総理側近に伝わってるってことは、実は財務省の首脳陣にはもう伝わってて、財務省にしたら、こりゃ大変だって話なんですよ。大変だってことで、うろたえるのが財務省じゃなくて、大変だとなると、味方を、作るのが財務省です」
岡安譲
「うーん」
青山繁晴
「それも、安倍さんにとって一番弱い部分から引き剥がして、味方を作る。はい。それは誰かというと、これです」
村西利恵
「それが公明党の山口代表」
青山繁晴
「はい、この方です。えー、山口さんだけのことではないですが、要するに公明党の方に、財務省が手を伸ばし、そして公明党の方もそれに応じ、何が行われてるかというと、たとえばこれです」
村西利恵
「財務省の首脳陣と密会で、ヤミ合意をした」
青山繁晴
「はい、実はですね、あの、総理の側近から昨日の朝お話を聞くだけじゃなくて、そのあと日本のインテリジェンスも含めて、それから政治家たちも含めて、あっちこっちあっちこっち、会ったり電話して確認していったら、財務省の、実際に名前も出たんです。2人出ました。ね。首脳陣の中の2人。しかしその2人から、確認取れないから、これ今、伏せただけで、山口さんと接触なさってること、それあえて密会と言います、だって表に出てませんから。ね。密会、ま、水面下の会談、密会だとまるで、男女の何かみたいですが、でも本来の意味はそうとは限らないですよ?水面下の会談なさってることは、間違いがありません。そして、合意に、国民の知らないところで合意に、ま、仮の合意と言うべきでしょうが公平に言うと、達してることも間違いがない。その合意は、何かというと、これです」
村西利恵
「10%への引き上げを進めるというのが公明党。そして財務省側は軽減税率を始める。これで合意したと」
岡安譲
「えー、そうなんですか」
青山繁晴
「これは、元の姿を考えていただきたい。財務省は、軽減税率にずっと反対してきました。ね。表で見るよりも水面下ではもっと激しい働きかけがあった。軽減税率っていうのは、ご承知の通り、たとえば消費税は、所得の多い少ないに関わらず全部かかってしまうから、所得の少ない方が食料品を買ったり、それから、同じ、こういうその、着る物でも下着、下着着ないで生活できないですから、そういうものについては、消費税をゼロにするか、すごく安くすると、ね、という考え方が当然あって、でも本当はそれはたとえば北欧で20%、25%の消費税で適用されてるわけですよね。で、財務省は、こういう低い税率で、その軽減税率やると、その、何のために消費税入れたのか分からなくなって、財政再建もできなくなるし、それからメディアに対して財務官僚が一生懸命話してるのは、実は、高額所得者も、食料品、それから下着類が、要するに消費税がタダになっちゃうから、本当は不公平の解消にもなってないってことをずーっと、僕も古巣の共同通信も含めて徹底的に財務省やってきたわけです。ところが、ヤミ合意では、あ、それやりましょうになったわけです。メディアも国民も知らないところで。で、それは誰に対してかというと公明党、つまり、連立を組んでる公明党に対して、公明党が10%に引き上げを強力に進めてくれて、安倍さんのこともドーンと、押すんだったらこれ認めますと」
岡安譲
「ああ、交換条件…」
青山繁晴
「いうことで、公明党はもともと、消費増税そのものに慎重だったじゃないですか」
村西利恵
「そうですよ」
青山繁晴
「それが民自公の合意で、その、認めてしまった。でも、その認めてしまった時に、はい、出して下さい、これを公約したんですよね」
村西利恵
「公明党が10%にこだわる理由は、軽減税率の導入は、支持者への公約だから」
青山繁晴
「はい。消費増税はやむを得ず認めるけれども、必ず軽減税率を入れますからと、いうことを約束したわけですね、公明党は、事実として。これ批判して申してるんじゃなくて事実としてそうなんですね。ところが、8%で、消費税が止まってしまうと、いくら何でも軽減税率は無理だっていう話で、それも、もう説得されてるわけですよ。ね。やるなら10%にするしかありませんよ、その代わり10%にするんだったら、確実に、軽減税率を入れますよと。で、これによって、実は水面下で、安倍政権がどうなってるかというと、こうです」
村西利恵
「総理側近によると、『消費税8%のままなら、安倍政権“倒閣”につながりかねない』」
青山繁晴
「はい。えー、それはどうしてかというと、ここ出してくれますか。はい」
村西利恵
「消費税増税法の改正が必要だから」
青山繁晴
「はい。つまり今の臨時国会は、前内閣の時の積み残しの、NSCとか、秘密保護法でやってるけれども、すぐ年末の予算編成があって、年明けてすぐ通常国会、法律に基づいて始まりますよね。そこで、その、もう消費増税法の、改正をやって、2015年10月の10%は、やめだと、言わないと、その、安倍さんは、その、本来、これ10%にしないっていう、考えを貫けないわけですよね。これ、ということは、大混乱ですよ。つまり、民自公の、合意を捨てるのか。それから自民党の一部っていうのは、これ一部って書いてるけどたとえば自民党に党税調ってあるでしょ。党税調のトップの野田さんは、元大蔵官僚でもいらして、えー、もう、財務省のスポークスマンと言われてますよ、永田町では。前から言われてますけど、この頃ものすごく強烈ですよね。ということは、すなわち、自民党の中の、古きも古い部分と、それから連立相手の公明党と、そして予算を牛耳ってる財務省が、この、要するに安倍が8%のままだったらこれはもう倒してしまえと。その、憲法改正もNSCもへったくれもない、もうこれ倒してしまえって動きが、すでに始まってるってことなんですよ。そして皆さんね、この話で、もうひとつ大事な見逃しちゃいけないポイントがあって、僕がこの事実、を知ったのは総理側近や、そういう人たちに、僕が食ってかかったことがきっかけですよね。つまり、安倍さんどこに行ったんだと。ね。憲法改正がなぜどっかに吹き飛んでるんだと。そしたらこの話が出てきたんですね。これ公平に言うと、公明党が、憲法改正にも何も、慎重で、それで総理が悩んでて、で、その公明党はさらに、消費増税に絡んで、総理の考えと違って財務省と結託してるって話ですよね。これって公明党を言い訳にしてますね。それは僕は、許すことできない。これはあくまでも、政治ですからそんなこと起きますよ。これ悪いって話をしてるんじゃなくて、現実こうなんですよ。乗り越えられない、これは安倍総理の問題であって、安倍さん以外に人はいないから、国民がもっと、お尻を叩いて、本来の道に戻すべきだと思うんですね。で、その上で、僕は忘れたがたい言葉があって、これです」
村西利恵
「青山さんが若手政治記者の頃に先輩の政治記者に言われた言葉です。『日本では、やりたいことがある人は、総理になってはいけない』」
岡安譲
「えー」
青山繁晴
「これ、共同通信の、僕が総理番、始めた頃、だから、その、ほんとに駆け出しで、その時の官邸キャップ、これ、ま、名前知ってる人いるかもしれない、井芹(いぜり)さんっていうですね、その、共同の中でも有名な政治記者で本もお書きになってる、人ですね。で、2人でご飯食べてたら急に、青山くん、日本ではね、やりたいことがある人は、総理大臣にだけはなっちゃいけないんだよと。ね。それどうしてかというと、日本の総理ってのはリーダーじゃないと。もう右顧左眄(うこさべん)しながら、もう周りと調整しながら公明党がどうだ、自民党の中がどうだ、財務省がどうだってですね、調整、調整だけしてて、やりたいことはどっか吹っ飛んでしまんだよと。ね。で、この人は、今、名前もあえて出して言ったのは、本もお読みになりますから、大論説委員、になられましたが、しかし僕は、この通りだと思わないんですよ。これは現状追認の話ですよ。いつまで日本はそうやってるつもりですか。日本はもともとそんな国じゃありませんよ。ちゃんとリーダーシップがあるからこそ、たとえば聖徳太子がおつくりになった十七条憲法の最初に、和を以て貴しと為すって書いてあるんです。リーダーシップも何もないんだったら、その、和を以て貴しとしましょうって話も出てきませんよ。これは、敗戦後の日本が、特にこうなってるっていうことなんであって、これを乗り越えるのが、僕はポイントだと思うんですね。で、その上でですね、後半、さらに、もうこういう言い方僭越ですけど根本的なことを考えたいんですが、先週の金曜日、11月1日に、日帰りで沖縄に行ってきました。日帰りで沖縄に行って、仲井真知事とお会いしてきました。それは普天間問題を、利害関係ない立場で話し合う、ためだったんですが」
青山繁晴
「はい、この仲井真知事から、実は、安倍政権の根幹に関わる疑問も出されたんです。えー、その言葉も、仲井真さんの言ってることが全部正しいって意味じゃありませんけど、その言葉も手がかりにして、さあ今後の安倍政権の根本のことを、消費増税だけじゃなくて根本のことを考えたいんですが、そのキーワード、後半に向けてのキーワードは、これです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『敗戦後の大間違い』。安倍政権が本当に取り組むべきことについて、このあと詳しく話していただきます」
(いったんCM)
岡安譲
「安倍総理が根本から取り組むべきは何なのか。2つめのキーワードは、『敗戦後の大間違い』でした。青山さん、よろしくお願いします」
青山繁晴
「はい。あの、今回、沖縄県の仲井真弘多知事に、お会いしにいったのは、普天間問題です。で、普天間問題あまり、最近メディアで、そうは報道されてないんですが、ギリギリの段階に来てて。というのは来年1月に、その普天間の海兵隊基地を移転する先に、なってる、沖縄県の名護というところ、名護市の辺野古ですね、そこで市長選挙があるんです(一同同意)。で、それまでに仲井真さんがどうするかってことがポイントになってて。で、僕はお会いして、えー、たとえば、敗戦後の大間違いのひとつは、外交・安全保障・エネルギーは、本来、国が方針を決定して、そして地元に責任を持って説得をするのが、基本で、その、地元の意見が全部決まらないと何もできないっていうのは、それ主権国家じゃないと。従って名護の市長選挙に、とらわれずに、ね、名護の市長選挙も、民意が反映されますから、それは参考にしなくちゃいけないけど、まずは、その仲井真さんが、国策に関わる立場として、なぜ関わるかというと、その普天間の海の、埋め立ての、許認可権を持ってますから(一同同意)。僕は本当は辺野古の埋め立ては反対ですけど、その個人の意見は意見として、国家同士で合意したことどうするか、その、本来の安全保障のあり方から考えて下さいって問題提起をしました。知事が何とお答えになったかは、今、申せません。これは2人だけで話した中身で、公表すると申してませんから。しかし、その絡みで、ひとつおっしゃった印象的な話、これはすでに、もうこれ『アンカー』で今日話しますってことは知事側に伝えました。その言葉は何かというと、これです」
村西利恵
「仲井真知事が青山さんに話された内容です。『尖閣を奪おうとする中国を見て、沖縄の民意も、国全体の安全保障を考えるように少し変わってきた。しかし、安倍政権は、中国や韓国にはモノを言うが、アメリカには言いなりではないか』」
青山繁晴
「はい。えー、すなわち、ここ(前半)も印象的な言葉ですね」
岡安譲
「ええ」
青山繁晴
「僕もそれは実は感じてます。ね。で、それは、もう明らかに、国全体として、沖縄も本土もひとつの日本国ですから、だから前進なんだけどところが安倍政権には、安倍政権は、その中国や、中国に付き従ってる韓国には、ある程度モノを言ってるけれども、その一方で、アメリカの言いなり、それが度を超してきてるんじゃないかと。だからそれは普天間問題の解決にも実は悪影響を及ぼしてるんですと、そこはおっしゃらなかったけど、要するに目でそういうふうに語られたわけで、それは僕は非常に、印象に残り、印象に残るだけじゃなくて客観的に言ってかなり当たってるんですね。というのは、安倍さんに、むしろ近いアメリカの要人たちこそ、こういう要求を本当は官邸に突き付けてます。はい、出して下さい」
村西利恵
「アメリカの要求は、河野談話の見直しはするな、憲法改正は急ぐな、集団的自衛権の行使は憲法の解釈で容認せよ」
青山繁晴
「はい、これね、あの、こないだハワイ行った時も、その前、たとえばニューヨークに行った時も、この話を僕はもうすでにしまして、そして僕は要求してるじゃないかと言ったら、要求はしてない、ね、アドバイスしてるだけだと。余計なお世話ですよ!」
村西利恵
「ほんとですね。何でこんなこと言われないといけない…(苦笑)」
青山繁晴
「河野談話が、いかにいい加減な事情聴取をやったかっていうのはこれは産経新聞の立派なスクープで明らかにされて、官房長官の記者会見で話題になってて、それをどうするかっていうのは、私たちの問題であって、アメリカが戦勝国だろうが、そんなもの関係ないですよ。憲法改正をすぐにやるのか事情を考えてするのか後回しにするのかも私たちの問題であって、集団的自衛権云々も、そっちの話ですから、こんなの余計なお世話もいいところです。ところがですね、残念ながら、今の安倍政権の様子見てたら、河野談話の見直しは、まあ、少なくとも当面はしない。憲法改正は最近全然言わない。そして、集団的自衛権の行使だけは、アメリカの要求通り、彼らに言わせるとアドバイスだけどアドバイス通り、憲法はまた解釈を変更して、それだけでやりましょうって話になってる。本当は憲法改正、これ話が本当はぐちゃぐちゃになっちゃうんですが、今までの政府の解釈は、国際法では認められてるけど、この憲法で駄目になってると、集団的自衛権が。これね、ちょっと1個はさみますけど集団的自衛権って、こだわりすぎない方がいいですよ、これ日本の言葉だから。集団的安全保障、それたとえば国連がそうですから。集団的自衛権だけ、あの、突飛なのものではないんですよ。で、いずれにしても国際法に合わせるには憲法改正しなきゃいけないんで。従ってこれが、当然、王道、本道なんですよね。で、今、少なくとも、フェアに見ると、仲井真知事の懸念が当たってると言わざるを得ないし、この、アメリカの要求通りにやってるじゃないかと」
村西利恵
「確かに(苦笑)」
青山繁晴
「しかも、このアメリカの、このアメリカの中身がですね、要するに、古い人ばっかりなんですよ。かつての共和党政権時代に影響力を持ってたような人が、その、安倍さんにも、実は直接言ってきたりしてるわけですよ。もっとはっきり言いましょうか。アーミテージさんとか、ジョセフ・ナイとか、ね、河野談話を見直すなってことを、ナイさんなんか、そんな河野談話を見直すなんてとんでもないと言ってるじゃないですか。過去の人です、はっきり言うと。特に共和党人脈の。そうじゃなくて、アメリカもオバマ政権に苦しみつつ、次の時代に行こうとしてるわけですから、当然、その古いアメリカの要求に応えること自体が僕は、これ理想論を言ってるんじゃなくて、日本の識者も、その、アーミテージさんとか、ジョセフ・ナイがこう言ってたの話ばっかりじゃないですか。申し訳ないけどテレビでも。そうじゃなくて、今のアメリカはそれは過去を、だんだん違う方向に、良くも悪くも向かってるってことを見なきゃいけない。で、従ってですね、えー、あくまでも私の個人的意見ではありますけれども、その総理側近に、改めて問題提起をしたのは、こういうことです」
村西利恵
「青山さんの提言です。安倍政権が本当に取り組むべきは、来年の通常国会の施政方針演説で、憲法改正をもう一度掲げる。それから、再登板の原点に立ち返って、“日本の自立”を掲げる」
青山繁晴
「はい。えー、まずですね、あっという間に、来年1月の通常国会の冒頭、開幕の日がやってきますよ。そこで施政方針演説、これ所信表明演説と違って、1年間、内閣は今後どうしますかっていうことを、はっきり方針打ち出すんですね。その時に、憲法改正をもう一度掲げることによって、再出発、必ず、図るべきだと僕は思います。その時に、公明党と調整できなかったら、それは当然、公明党のためにも連立解消でしょう? 公明党の支持者の方たくさんこの番組見てらっしゃると思いますけど、1人大臣を送り出すために公明党の本来の主張を曲げてほしいとお考えでしょうか。ね。それは、それぞれの政党の支持者の方がやっぱり声を上げるべきだと思います。それも合わせて考えると、なぜあの無残な辞任から、わずかな年数で再登板を国民と天に許していただいたか、その原点に立ち返ると、私たちは、アメリカにも中国にも韓国にもロシアにも、どこの国にも、まっすぐど真ん中で公正に付き合っていく、あるいは向かい合っていく、本来の主権国家、そして2000年以上の、民主主義の歴史を持ってる、えー、民主主義の歴史が2000年以上ってのは言いすぎですけれども、古代の仁徳天皇の時代から民を大事にしてきた、日本の伝統に則った、自立を、持ったら、共産主義の独裁国家の中国が、アジアを支配するようなことにならないように、平和なアジアを保つことができる。そのための、長期政権、ではないですか。長期政権になるとしたら。従って、これはあくまで僕の問題提起ですから、選挙がない時、だからこそ、国民の声を、メールでも、どういう手段でも、たとえば官邸なら官邸に伝えたら、安倍さんは聞きます。そして最後に申しますが、僕はこういった問題提起を、昨日の朝からしたわけですが、その日のうちに、総理のところに全部入りました。そこだけは、いわば、何て言いますか、その、裸の王様になってないと、いうところだけは、かろうじて希望が残り、今、安倍さんの代わり、いませんから。この安倍さんが駄目だって話をしてるんじゃなくて、主権者が、いわばたたき直すと、いうことを、問題提起いたしたいと思います」
岡安譲
「はい。分かりました。以上、青山さんの“ニュースDEズバリ”でした」
____________________________内容紹介ここまで
公明党もさることながら、やはり最大のネックはアメリカなんですよね。
アメリカの圧力を押し返せない限り、安倍さんの目指す「戦後レジーム」からの脱却、たとえば憲法改正も歴史問題も前に進まないと。
かと言って、当面の敵(支那や北朝鮮)と相対するにはアメリカからの協力は欠かせませんし。
ジレンマですね…。
日本の「敗戦後」はいつまで続くんでしょうか…(T_T)
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・中国山西省の共産党委員会入り口で連続爆発
・近鉄グループ社長が辞任へ “メニュー偽装”全国へ拡大
・日本版NSC法案成立へ “議事録作成”明記せず
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、こころが風邪をひいたらさんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・こころが風邪をひいたら
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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