「アンカー」安倍政権2つの懸念…日露首脳会談(北方領土)と1票の格差判決
※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■3/27放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
青山さんが安倍総理の側近と激論になった、安倍政権が現在抱える2つの懸念について。
1つは、4月末に予定されている日露首脳会談と北方領土(青山さんが入手した政府当局の文書によって、98年の小渕-エリツィン会談で公表されなかった事実も明らかに!)。
もう1つは、1票の格差をめぐる“違憲”判決の問題。
コーナー入口では安倍総理の硫黄島訪問に向けた話も。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さ、このあとは“ニュースDEズバリ”のコーナーに移りたいと思います。今日はどのようなお話でしょう」
青山繁晴
「はい。えー、いつもこのコーナーでは必ず具体的な動きをお話しするようにしてるんですけれども、昨日の朝早くに、安倍総理、が最も信頼されてる一人の、いわゆる側近にお会いしてきました」
山本浩之
「はい」
青山繁晴
「それで、まああの、この人とも僕は長い付き合いなんですけれども、昨日の朝は、非常に激しい言い合いに、まあきれいな言葉で言えば激論、もっとはっきり言えば、怒鳴り合いに近くなったんですけど、それはどうしてかというと、ま、順風満帆に見える安倍政権ですけれども、さっきの北朝鮮の件も脇が甘いって申しましたけれどね(コーナー直前、北朝鮮寄りの宗教法人住職が朝鮮総連本部を落札したニュースが取り上げられ、青山氏は「なぜ国や自治体が落札しないのか」と批判)、その、ちょっと大きな懸念が目の前に出てきたので、それをめぐって意見を申しましたところ、ま、激論になってしまったわけですね。それをありのままに今日、お話ししながら皆さんと一緒に考えたいんですが、キーワード、最初のキーワードは、これです(フリップ出す)」
山本浩之
「『寒い国から暑苦しい誘惑』」
青山繁晴
「はい。すみません、この暑苦しい、っていうのが、冗談かと思われるでしょうが、いや、本当にこれ、あの、暑苦しい話なんですよ。ま、寒い国はどこか。でっかい大きな寒い国。こっから暑苦しい誘惑が安倍政権の手の、安倍政権のいわば胸の中に手を突っ込むような感じで、こうやって手を入れてくる感じで、来てるっていうのが非常に大きな懸念なんですよね。まずはそのあたりから、お話ししていきたいと思います」
山本浩之
「はい。それでは、コマーシャルを挟んで青山さんの解説です」
(いったんCM)
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■3/27放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
選挙無効、1票の格差めぐる高裁、判決で政局動く…安倍政権の行方を青山解説
青山さんが安倍総理の側近と激論になった、安倍政権が現在抱える2つの懸念について。
1つは、4月末に予定されている日露首脳会談と北方領土(青山さんが入手した政府当局の文書によって、98年の小渕-エリツィン会談で公表されなかった事実も明らかに!)。
もう1つは、1票の格差をめぐる“違憲”判決の問題。
コーナー入口では安倍総理の硫黄島訪問に向けた話も。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
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内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さ、このあとは“ニュースDEズバリ”のコーナーに移りたいと思います。今日はどのようなお話でしょう」
青山繁晴
「はい。えー、いつもこのコーナーでは必ず具体的な動きをお話しするようにしてるんですけれども、昨日の朝早くに、安倍総理、が最も信頼されてる一人の、いわゆる側近にお会いしてきました」
山本浩之
「はい」
青山繁晴
「それで、まああの、この人とも僕は長い付き合いなんですけれども、昨日の朝は、非常に激しい言い合いに、まあきれいな言葉で言えば激論、もっとはっきり言えば、怒鳴り合いに近くなったんですけど、それはどうしてかというと、ま、順風満帆に見える安倍政権ですけれども、さっきの北朝鮮の件も脇が甘いって申しましたけれどね(コーナー直前、北朝鮮寄りの宗教法人住職が朝鮮総連本部を落札したニュースが取り上げられ、青山氏は「なぜ国や自治体が落札しないのか」と批判)、その、ちょっと大きな懸念が目の前に出てきたので、それをめぐって意見を申しましたところ、ま、激論になってしまったわけですね。それをありのままに今日、お話ししながら皆さんと一緒に考えたいんですが、キーワード、最初のキーワードは、これです(フリップ出す)」
山本浩之
「『寒い国から暑苦しい誘惑』」
青山繁晴
「はい。すみません、この暑苦しい、っていうのが、冗談かと思われるでしょうが、いや、本当にこれ、あの、暑苦しい話なんですよ。ま、寒い国はどこか。でっかい大きな寒い国。こっから暑苦しい誘惑が安倍政権の手の、安倍政権のいわば胸の中に手を突っ込むような感じで、こうやって手を入れてくる感じで、来てるっていうのが非常に大きな懸念なんですよね。まずはそのあたりから、お話ししていきたいと思います」
山本浩之
「はい。それでは、コマーシャルを挟んで青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「安倍総理側近と2つの懸念について、激しい激論になったと。その2つの懸念とは何なんでしょうか。さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。えー、皆さん、そういうわけで今日はちょっと、この懸念について厳しい話を、しなければならないんですけれども。その前に、実は正直に申しますと、すごく感激した話から、いたしたいと思います。それは、これです」
村西利恵
「安倍総理が4月中旬に、硫黄島を訪問することになりました」
青山繁晴
「はい。これあの、僕も報道で知りました。4月13日とか4月14日とか、まあ、いくつか報道がありましたので、ま、はっきり申しますと、官房長官サイド、あるいは官房副長官サイド、複数に確認してみましたところ、安倍さんが、これ安倍さんにとって初めてですけれども、硫黄島に行かれることは確定してます。日はまだ、あの、細かい調整やってるそうですけれども。で、硫黄島については、この『アンカー』のこのコーナーでは一番忘れられない、テーマだと、言えるんじゃないかと思います。立入禁止の硫黄島に、長い交渉を経て、この『アンカー』のカメラの方々と一緒に入ることができて、その時に撮ったこれ、映像ですよね」
青山繁晴
「で、いま僕は、足を降ろした、あの滑走路の下にも、未だに全部で、1万2000人以上の、私たちの先輩の方々、ご自分のために戦った人は1人もいなくて、全ての方が、いろんな考えや生き方が違ったのにそれを乗り越えて、ただただ後世の私たちのためだけに戦って亡くなった方。玉砕の島は、たくさんあります。サイパンもガダルカナルもアッツも、その他にもありますけれども、硫黄島だけが、日本の島、東京都の一部なのに未だに1万2000人を、まるで、悪者扱いのようにして取り残したままになっていると。あの滑走路の上に、私の乗ったチャーター機だけじゃなくて、今日もこの瞬間も自衛隊機が、ドンと降りるたびに、私たちの先輩が踏みつけにされてるわけです。いま皆さんにお話しした、改めてお話ししたような話を、実は安倍さんが、第1次安倍政権で総理をなさってた時にもお話ししたんです。それは、皆さん、これも辛いこと思い出させますけれども、松岡農水大臣が、現職の閣僚なのに首つり自殺をなさった(一同同意)。その翌日にたまたま、安倍さんと2人で、昼ご飯を食べる約束になっていまして、僕は中止になると思ったんですね。そしたら、いや、予定通りに来て下さいって言われて、行きましたら、安倍さんがまず、松岡農水大臣の、遺骸を乗せた霊柩車を見送ってから、官邸の正門で見送ってから、僕の待ってた、ま、食堂、食堂って言っても広い所にポツンと、2人だけの昼ご飯あるんですけれど、そこに来られましたので、僕はこの、いま皆さんにも申した、硫黄島の滑走路を引きはがして、英霊の方々の遺骨を日本に取り戻すべきだと、いや、日本の国内ですから、故郷に取り返すべきだって話をしましたら、安倍さんは、なぜそんな話を今するのかと、なぜその話を今するのかと。松岡農水大臣が首つりするような事態になっても、外交と安全保障だけは冷静にやりたいと思ったから、外交・安保をどうするかって話を聞きたいから青山さんに予定通り来てもらったのに、なぜその話かと言われたので、安倍さん、きっとあなたは自民党内から足引っ張られて、辞めることになりますから、今しか話はできませんと。だからこの話しましたと、言ったところ、安倍さんは、とても、不快そうだったんですよ。ところがそのあとずーっと、気持ちの中で、覚えておられて、そして自分なりに研究もされて、今度硫黄島に、現状を確認しに、その滑走路の様子も、滑走路ここですけれども、ここの様子も安倍さん本人が、足を降ろして見に行くっていうことが決まりました。えー、僕、安倍さんが出発なさる前に、官邸に安倍さんを訪ねて、もう一度、あの当時の話も含めてお話しすること、が、決まりましたので、それお会いしましたらまたこの『アンカー』でできれば、報告したいと思ってます。さてその上でですね、4月の半ばに硫黄島に行かれた、あとに、そのあとにどこに行かれるか、そのあとってのはつまり4月末から始まるゴールデンウィークですけれど、その予定、ご予定が、僕は懸念の1つなんですよ。それは、これです」
村西利恵
「その訪問先というのが、ロシア、ですね」
青山繁晴
「はい。えー、僕は、この、安倍さんの、まあアメリカを除く、その、初期段階としての外遊先にロシアをまず選ぶってのは、反対なんですよ。それどうしてかと言うとこの『アンカー』でもやりましたね。こないだ2月に、つまり先月に、森元総理が、安倍さんの特使として、ロシアに行ってプーチン大統領と会談しましたけど、森さんは4島返還じゃなくて、もっともっと妥協しろと。返ってくる領土を減らせってっことを公然とおっしゃってる方で、その方が、プーチンさんと何を話したのか。全然ちゃんと公表されないまま、安倍総理が行かれるってことは、その路線でずっと突っ張るっていうことですから、いや、突っ走るっていうことですから、僕は反対ですと申しましたら、昨日の朝、総理の側近は、まずこのように、反論されたんです」
村西利恵
「総理側近によると、日露首脳会談では、『領土の話はしない。エネルギー問題だけだ。だから、ロシアの後はサウジ・UAE・トルコを訪問する』」
青山繁晴
「はい。まず、いや、青山さんは反対しても、行きますよと。私も行かせますよと。この人は実は、首相側近としか書いてないけど、本当の意味の側近なんですよ。内政・政局・外交・安全保障、全部を、この人と必ず総理は相談してるんですよ。つまり今回再登板、総裁選に出る決意したのも、この人の判断が決定打だったんですね。で、それ以上申せませんが、政治家じゃありません。民間人でもない。それ以上言えないんですが。で、この人が、私もロシアに行ってもらおうと思ってますと。何でかと言うと、領土問題の話はしないと。エネルギーの話をしに行くんだと。ね。だからこそ、そのロシアのあと連休中に、サウジ、UAEってのはアラブ首長国連邦、そしてトルコを回るんですよと。そしてもう1つ、クウェートも検討してるよって言われたんですね。で、まず実は僕はですね、この領土の件を、激しく言い合うことになる前に、この話聞いて驚いたんですよ。なぜかと言うと、エネルギー問題で行くんですよね。で、エネルギー問題も話しますよと、ロシアとたとえば天然ガスの問題について必ず話するから。しかしそうだったら、1カ所これ、どう見ても足りないじゃないですか。それどこ足りないかと言うと、あの、ご覧になってる方も、お考えいただきながら見ていただきたいんですが、これ地図を出していただいたら、もう一目瞭然なんですよね」
青山繁晴
「これ、もうあの、決まってる国が、ここアラブ首長国連邦、そしてサウジアラビア、そしてトルコですよね。で、エネルギーで行くんですよね。で、エネルギーで行く時に、ここに、ま、クウェートも検討してると。ところが、行かないことになってる国、これカタール。カタールに僕はよく行ってることご存知ですよね。で、何でよく行ってるかと言うと、国際会議あるからでもあるけれども、実は日本のこの電気を、灯してる、もと、つまり燃やして電気をつくってんですが、その燃やしてる元の天然ガスは、この大半がカタールから、たっかい値段で買ってるわけですよね(一同同意)。だから、カタールを入れないっていうのは非常に不思議なんですよ。で、何でカタール入れないんですかって聞いたら、この、総理の信頼する側近が、いや、この件は青山さんがずっとやって、あの、提唱してきたメタンハイドレートに、本気で安倍総理やろうとしてるから、つまり、あなたが言うようにおそらく、メタンハイドレートの実用化が実現すれば、カタールからあの高い高い天然ガスを、確かに高いですから、ね、ヨーロッパ諸国の何倍もする、した、時もあるんですからね。それ買わなくてよいようになるだろうと」
村西利恵
「はあー」
青山繁晴
「だからあえて今回選ばないと。これ驚いたんですよ。というのは、あの、これも初めて申しますが、安倍さんと、安倍さん野党時代、自民党が野党時代、まだだから2年ぐらいしか経ってないんですけど、青山さんメタンハイドレートの件、もし政権に自由民主党が復帰したら、今度こそ頑張ろうと思うと。但しカタールからの液化天然ガスの輸入が減るのは困るんだよねってことをね、はっきり言われたんですよ、安倍さんに」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「だから、ま、過去の経緯いろいろあるんだなと思ったのに、それを踏み越えようとしてるっていうのは、それは僕は、フェアに評価します。しかしその上でですね、僕はその総理側近に、あの、あくまで申し上げたのは、それは、それは評価します、しかし領土問題を、プーチン大統領と話しないはずはないと。必ず話すでしょうと。あなた方が予定してるのは、公表しないっていうこと、だけだと、言いましたら、彼はさすがに安倍さんが長年信頼してる人だけあって、こう居住まいを正して、じゃあ、じゃあ答えましょうと。ね。こうです、と言われたんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「総理側近曰く、北方領土の問題は、『青山さんが懸念する方向に向かっている』」
青山繁晴
「はい。これ、まず、いきなりこう言われたんで、え、つまり、領土問題、話するっていうことですか、ことですね、って聞いたら、いや、私の口からはそれ言えませんよと、でも分かりますよねと。ね。これもう言ってんのと同じですよね(一同同意)。だって北方領土ってことを言った上でこういうことをね、言ったっていうのは僕が言ったんですけど、北方領土の問題をあれこれ言ってたら、あなたが懸念する方向に、残念ながら向かってるんだと。で、その話に、やっぱりなるよねって言われたんですよ。これどういう意味かと言うと、実は総理側近も安倍さんも、僕と似たような懸念を本当は内心で抱えてるってことなんですね」
山本浩之
「ええ」
青山繁晴
「で、その内心の懸念、これは僕の懸念というよりは、安倍さんや総理側近の共通する懸念というのは、これなんです」
村西利恵
「『2島(歯舞・色丹)に加えて、“新たな枠組み”が提案される可能性がある』」
青山繁晴
「はい。これもうほとんど言葉の通りです。こうおっしゃったんですよ、総理の側近がですね。だから僕は当然、皆さんがそこに座っておられても、じゃあ新たな枠組みって何ですかと聞かれるでしょ?(一同同意)そうしたら、いやいやそんなことは言えないよって言いながらですね、いや、もうこれ、けっこう時間はかかってるわけですけど、でもね、なかなか参考になる面白い論文が、去年の12月、っていうことは、つい最近ですけど」
山本浩之
「論文」
青山繁晴
「はい、論文が世の中出たんだよと。ね。え、それはどんな論文ですかと、僕はすみません、知らなかったんで、聞きましたら、それはこういう論文なんです」
村西利恵
「カーネギー財団モスクワセンターのトレーニン所長が、去年12月に論文を発表しました。その要旨は、2島(歯舞・色丹)返還。北方領土(樺太・千島列島も含む)などの共同経済開発。そして、択捉島と国後島は、ロシアに主権を置き、50年後に日本に返還する」
青山繁晴
「うん。けっこう大胆な論文ですよね(一同同意)。で、何が大胆かと言うと、このトレーニンさんていうのは、その、ロシアの外交・安保の専門家としては、すっごい有名です。はい。あの、国際社会の専門家の間で、この名前知らない人はまずいないと思いますね。で、今はカーネギー財団といってアメリカがカネ入れてる…」
山本浩之
「アメリカですよね」
青山繁晴
「シンクタンクのトップですから、ちょっとその、政府と距離を置いてるって見えてるけど、いやいや、そんな生やさしい話じゃなくて、やっぱり非常に影響力を持ってる人です。で、まず、この歯舞・色丹を、あきらめろって言ってるんですね実質、その論文の中で。もうロシアこれあきらめろと。そしてさらに、その上でですね、日本をそれで引き寄せて、この、この地図、皆さん素晴らしいですよね」
青山繁晴
「ちゃんと、サハリンじゃなくて樺太ですよ? サハリンはロシア語。樺太の南半分、千島列島全島が、ちゃんと日本のものとして、これ北海道も同じ色にしなきゃいけませんけれど、そうやって表現されてる地図、なかなか日本のテレビでこの地図が出ることは、まずないと思いますけど、これがフェアに見て、本当の姿ですね。しかしこの論文で言ってるのは、この千島列島や、あるいはこの、樺太、そしてこの辺にウラジオストクもあるんですけど、こういういわゆるロシアにとっての極東地帯を、全部日本の技術やカネも使って、共同開発しろと。ね。そして、歯舞・色丹、これちっこい所は返すけど、国後・択捉は、ロシアにずっと主権があって何と半世紀後に、返すって話になってるわけですよ」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「で、これロシア側から見たら大胆だけども、半世紀後、いったい日本とロシアがどうなってるかも分からない。ね。だから、これをいったいその、どう評価したらいいのかと思っていたところですね、この総理側近とは全然違うところ、昨日あれこれ動いてる間に、実は、全く違うところから、文書が手に入りました。それ、そのうちの1枚、これなんですが、実は皆さん、これあの、これ、後ろです。えー、これ表に向けることできないんです」
山本浩之
「ああー、そうですか」
青山繁晴
「ええ。なぜかと言うとこの文書の形式見たらですね、専門家だったら、この文書が日本政府のどこの、えー、情報当局から、出たのか、分かってしまう可能性がありますから、すみません、あの、今、裏でしか見せられないんですけれども。えー、この文書、しかし中身をある程度読みますとね、これびっくりしたことにですね、この(トレーニン所長の)論文の分析してあるんですが、この論文は、実は、過去に、日本側に提案された中身と、全く同じだと書いてあるわけですよ」
山本浩之
「過去に?」
青山繁晴
「はい(一同ざわ)。でもそんなこと初めて聞いたわけですよ」
山本浩之
「初めてですよ(一同同意)」
青山繁晴
「そしてもっと具体的に書いてあって、1998年に、小渕総理に対して当時の、エリツィン大統領が提案したと。しかし、この経済活動なるものが、疑問があって、日本側が拒絶して、この話はつぶれたのであると」
山本浩之
「あ、日本から拒絶したってこと…」
青山繁晴
「日本が断ったと。これははっきり、日本側が拒否し、って書いてあるんですよ」
山本浩之
「ほぉーー」
青山繁晴
「そして、今回、このトレーニンさんは、アメリカ系のシンクタンクにいる、それ上手に隠しながら、実はプーチン大統領の本音と、つながってるんじゃないかということがですね、この分析の中に書かれてあるわけですね。これは、今の話でも驚いた方いらっしゃると思いますが、僕は大変驚いたのはですね、この98年の小渕さんのロシア訪問、そしてエリツィン大統領との首脳会談てのは、日本と世界の大ニュースになったんですよ。それは、美しい合意ができたってニュースであって、日本側が断ったって話なんて、全くかけらも報道がなかったんですよ」
山本浩之
「そうですねえ」
青山繁晴
「当時の報道ぶり、整理しましたから、出して下さい」
村西利恵
「1998年当時の経緯です」
青山繁晴
「はい。これまずですね、その小渕さん、そもそも小渕さんが総理になる前、同じ年なんですよ? 相変わらず日本の総理はころころ代わってたわけですけど、思い出していただくと、1998年の4月、当時は橋本龍太郎総理ですね。で、橋本龍太郎総理が、エリツィン大統領を、神奈川県、いやごめんなさい、静岡県の伊東市の、川奈ホテルっていう古い名門ホテルに招いて、そこで会談して、何と口頭で、口だけで重大な提案をしたんですね」
青山繁晴
「その重大な提案っていうのは、この北方領土の地図もう一度見ていただくと、国後・択捉のここに、この、日本とロシアの国境線を、これもう決めて、最終的に決めてここに国境線引きましょうと。それロシア呑んで下さいと。ところが、線は引っ張っても、国境がここになっても、そのあと、4島ともずっとロシアが、事実上支配することを認めるっていうんですね。ま、これもある意味、大胆な提案をしたわけです。これを、口先だけで提案すること自体が、怪しいニュースだったんですけれども、さあこれでどうなるかと、エリツィンさんは答えずに帰っちゃったから、どうなるかと世界が固唾を呑んでいたら、何と日本はその3カ月後に参院選があって、自民党が惨敗して橋本さん辞めてしまったんですよ(一同同意)。でもそれで頓挫したんじゃなくて、そのあと、引き継いだ小渕総理が、その4カ月後、たった4カ月後にわざわざロシアに行って、これは、日本の総理としてはすっごい久しぶりの、20数年ぶりだったと思いますけど、ロシア訪問で、エリツィンさんと会談をしたわけですね。で、その会談をした時に、どうなったかっていうのは、実は報道ではこうだったんです」
青山繁晴
「はい。えー、ロシア側、ロシア側ってこれ、エリツィン大統領ですね、エリツィン大統領が、この国境線の件は直接答えずに、とりあえず4島で、共同で経済活動をやりませんかと、いう新たな提案をしたんで、それを受けた小渕さんは大変喜んで、じゃあ1つは、その共同経済開発やるための委員会つくりましょうと。そしてもう1つは、国境の話が出なかったから、国境をちゃんと画定するって委員会つくりましょうってことになって、これを当時の外務省幹部は、幹部って言っても、ま、首脳と言っていい偉い人は、歴史的な外交の勝利だと、大成果だと、実は発表しまして、それがそのまま新聞記事になってて、今も皆さんご覧になれますインターネットで。ところがですよ、さっき申しました、すみません、これ裏でしか見せられませんが、この政府の本当の分析文書によるとですね、本当の経緯はこうだったわけですね」
村西利恵
「実は、ロシア法の支配が前提となっていたので、日本側が拒否した」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「はい。つまりこれ全部の話、その共同経済活動とかどうのこうのの話は、全部ロシアの国内法の中で、日本の技術者も使われ、労働力も使われ、何もかも、そのロシアの国内法の中でやるって話だったから、それじゃ共同と言えない。ロシアにこき使われて技術吸収される、だけじゃないかということになって、小渕総理が拒絶したっていうことをですね、この、今回の論文の分析の形で、実は出てるわけです」
山本浩之
「そうだったんですか」
青山繁晴
「ということは、これははっきり言うと現代史の見直しです。現代史の書き直しであると同時に、安倍さんが、この4月末からロシアに行ったら、このロシア側が、これを水面下で出してきて、しかも私たちがそれを知らされないってことがあり得るってことですね」
山本浩之
「ええ、ええ」
青山繁晴
「だからもう一度、僕は、その総理側近にもう一度接触をしまして、やっぱり僕は、だから、この文書のことも正直に申して、こういうのを入手してしまった、それから見ても反対だと、言いましたら、それでも行かなきゃいけないんだと。なぜかというと2つ理由があるとおっしゃったんです。それはこれです」
村西利恵
「安倍総理が訪露にこだわる理由。それは、対中外交のカードに必要だから。そして、世論調査」
青山繁晴
「うん。まずね、この世論調査の方から見ていただきたいんです。はい、出して下さい」
青山繁晴
「はい。これ、実は毎日新聞が、もうつい先日ですね、3月の16・17日にやったという世論調査なんですが、何と北方領土に関して、あくまで、従来の方針通り4島返還を目指すべきだってのは3割に達してなくて、いや、4島にこだわる必要ないっていうのが、7割近いと。そして、これを、さっき言いました安倍総理の一番信頼する側近もね、この世論調査は非常に大きく安倍さんの気持ちにも影響してるとおっしゃったんですよ。ところがですね、ところがですね、この世論調査ってのは質問がどうだったかと言うと、質問はこうなんですね。えー、4島返還を目指すべきですかと。ね。それともう1つは、いや、柔軟に対応すべきですかと」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「つまり2島返還でもいいんですかとは、言ってないんですよ」
村西利恵
「うーん」
青山繁晴
「で、残念ながら僕もいた共同通信も含めて、大きなメディアの世論調査ってのはこういう、その、操作につながるリスクがあってですね。だから、これ自体で動くべきじゃないし、そして、この国民の本当の気持ちは、領土をあきらめるっていうことじゃなくて、まさしくこっち(対中外交のカードに必要)なんですよ。これはさすがに日本国民だと僕は思うんですが、中国を、その、フェアに、中国とフェアに付き合うためには、とにかく対中外交のカードをどんどん増やさなきゃいけない。ロシアとも仲良くし、韓国とも仲良くし、そういうことじゃないかなって気持ちがこれに表れてるんであって、領土をあきらめてよいって話ではないという、僕は改めて、その、総理の側近に申したわけです。で、あくまで僕は、今もロシア訪問に反対なのはですね、その、中国に焦点絞るのはいいけど、絞りすぎると、ロシアに足元を見られ、ね、韓国にも足元を見られ、つまりロシアに甘く、韓国に甘く、アメリカに甘く、TPPも含めてやってると、結局中国が喜ぶんですよ。その意味から、これは僕は大きなやっぱり懸念だと思ってます。で、ロシア訪問が変えられないとしたら、まさしくエネルギーに重点が移るような、国民の意見があれば、安倍さん自身が懸念を持ってるわけですから、今までのお話で分かっていただけるように。良い方向に少し向かうんじゃないかと思うんですね。そして、もう1つの大きな懸念っていうのは、もう大ニュースになってる、これですよね」
村西利恵
「『1票の格差』をめぐる判決で、相次いで“違憲”判決が出ています」
青山繁晴
「はい。このことは重大だってことは、『アンカー』でも取り上げ、あえて申しますが、だから早期の衆議院解散、つまり、夏の7月21日に予定される参議院選挙とダブル選挙も、やるべきだ、あるいは考えるべきだってことを申しました。その件について、じゃあ安倍内閣どうしようとしてるかってお話を、後半にいたします。キーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『驕るな』。総選挙という、総選挙の無効という判決は、安倍政権にどう影響してくるんでしょうか。このあと詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「1票の格差をめぐる無効、あるいは違憲判決っていうものは、一昨日、昨日の『アンカー』でも相当厳しくやりましたけれども、さ、これが、安倍政権にどう影響してくるのか。よろしくお願いします」
青山繁晴
「あの、去年12月の、安倍政権を生んだ総選挙について、えー、それぞれの小選挙区について1票の重みが違いすぎるというのが、いま大きな問題になって、裁判になっていて、そして今日全部、揃いましたよね。で、その中で、ま、あの、『アンカー』で何度も申した通り、このコーナーでも申しましたが、ザーッと違憲判決が揃っちゃったけども、やっぱり一番ショックなのはもう選挙は無効だと。で、特にここの赤い岡山ですね、岡山2区のところでは、もう猶予期間なく、直ちに、もし判決が確定したら、もちろん、まだ確定しませんよ、最高裁まで行くけれども、確定したら、今すぐ、議員1人、職を失うわけですね。1人ですむ問題じゃなくて、それは本当は全国の選挙に直接つながっていくことなんですね」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「で、これあの、このコーナーで申した通り、これを中途半端に考える姿勢が自民党の一部にあるっていうのは、安倍さんは決して中途半端に考えてるわけではないと僕は考えてるけども、自民党の、むしろ多数派の人が、まあ最高裁でどうにかなるだろうと思ってる。ね。それ自体が驕りだと思うんですが、さっき申しました、普段非常に冷静な判断をするから総理が信用をしてきた、さっきの側近ね、側近中の側近にこの件を聞いたら、何と答えはこれだったんですよ」
村西利恵
「総理の側近曰く、『最高裁では大法廷で行われる。無効の判断なんて出せない』」
青山繁晴
「はい。これ、ま、この人の発言とも思えなかったんで僕も大きな声が出たんですが、大法廷だからってこと自体が、違うでしょって言ったんです。これ、馴染みないと思うんですが、最高裁ってですね、普段は、最高裁の判事、裁判官って全部で15人なんです。で、普段は、15人でやってるといつまでも話がまとまらないから、普通は5人でやるんですよ。それ小法廷って言うんですね。ところが憲法判断に関わるような、重大事態になると、15人全員の大法廷でやるんですよ。で、この人が言ってるのは、それだけ大人数でやったらですね、必ず要するに政治的な判断する人もいるから、その、憲法違反とかまで行っても、選挙は無効なんてことは言わないから、青山さんが、その、そんな心配するほどのことはないと言われるわけですよ」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「念のため申しますが、いくら側近中の側近と言っても、これは安倍さんの考えっていうわけではない。でも、普段ずっと耳元でその話をされるわけですよね。そうすると僕は、一番気になってくるのが、実はこの件なんですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「衆議院の選挙制度改革の『自民党案』」
青山繁晴
「はい。つまりですね、いくらその自民党の選挙はすぐにやりたくないと思ってる人でも、まず今の、その1票の格差がありすぎる仕組み、特に区割りを何とかしなきゃいけないと思ってるわけです、それを。で、それを、ま、なるべくゆっくりやって選挙を後ろにしたいとは思っても、とりあえずそれやらなきゃいけないことは分かってるわけですよね。そしてだから自民党案ってのが出たんですよね、すでに。案としてはですよ。正式じゃないけど。で、考えたのは細田博之さんていう、どっちかと言うと自民党の中では冷静な人ですよ。で、幹事長代行って重い。ね。で、この人が考えてる案、特にこっち(下)見て下さいね。次に総選挙やる時にですね、これ、これ見たらややこしいけれども、要は、まず比例の定数を、いま180なのをとりあえず減らして、国民にいいとこ見せましょうと。ね。ま、それはいいとして、何と減らしたその比例定数のうち、60、何で60かもよく分かんないけど、この60は、民意と違って、その総選挙で、第2党以下になってしまった政党に、優先的に貼り付けるってわけですよ。これおかしいでしょ」
山本浩之
「おかしい」
村西利恵
「変な制度ですね」
青山繁晴
「だって、民意は、その第1党を選んでるわけでしょ。比例でも」
山本浩之
「そうです」
青山繁晴
「それなのに政治家が勝手に動かすって言ってるんですから、こんなのやったら、その選挙の結果は、今回よりもっと酷い意味で、それは憲法違反の判決が出ますよ。で、何でこうなってるかと言うとですね、これ実は、自分の選挙のことばっかり考えてるからですよ」
山本浩之
「うん、そうですね」
青山繁晴
「つまり、どういうふうに制度がごちゃごちゃ変わっても、それが、たとえば大選挙区になったりしない、小選挙区は変わりないだろうとみんな思ってるから、小選挙区で自分が選挙する時考えると、公明党・創価学会の支援があるのとないのじゃ、大違いだから、要するに公明党に、ね、捧げるためにもこうしましょうって話になってるんですよ。もちろん公明党は、うちはそんなつもりじゃないとおっしゃってるけど、もう政界ではそれを疑う人はいないわけですよ。そうすると、その単なる驕り高ぶりじゃなくて、もう私心(わたくしごころ)がこうやってわーっとこう噴き出ようとしてるわけですね。で、この懸念というのは非常に大きい。そしてだからこそ、僕はこの、制度の根本的なことをやってたら話がまとまるわけがないから」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「そして裁判所が言ってるのはそんなことを言ってるんじゃなくて、要するに人口比例と合いませんと言ってるだけですから」
一同
「(口々に)そうです」
青山繁晴
「この0増5減なんていう小手先のごまかしじゃなくて、これはすでに高裁の中でダメだって言ってるとこあるから、もっとたくさんの選挙区で区割り変更するだけのことじゃないですか」
山本浩之
「それしないと、根本的な是正にはならないですよね」
青山繁晴
「はい。それをやってから、その結果を受けて、制度の設計をやればいいんであってですね」
山本浩之
「そうです、ええ」
青山繁晴
「えー、このことは私たちが考えなきゃいけないことだと思いますが、時間がないけど最後に1つ申し上げればですね、ダブル選挙を提案したら、そのあと視聴者の方から、ま、少数ですけれども、青山さん困ったことを言うなと。安倍政権はせっかく、メタンハイドレートも含めて頑張ろうとしてるのに、ここで総選挙じゃ困ると意見いただいたいんですが、それ本当は違うんですよ。もしも衆参ダブル選挙になったら本当に困るのは野党側で、これは、選挙協力が、参議院の選挙協力が一発でアウトですから。そうすると本当は、その、いわば胆力を出してですね、その、ごちゃごちゃ言ってる、その既得権益守りたい議員を吹き飛ばして安倍さんが決断してダブル選挙をやったら、政権基盤は必ず安定するって見通しが、実はあるんですよ。安倍さんの、あるいは、安倍さんのっていうか、第2次安倍政権が国民に意見を聞きながらやろうとしてることを邪魔するために言ってるんではありません」
山本浩之
「ひとつお伺いしたいんですが…」
青山繁晴
「やるべきをやれるために言ってるんです。はい、どうぞ」
山本浩之
「お伺いしたいのは、さっき総理側近の言葉とは思えない、その無効判断なんて出せないと、最高裁の大法廷ではと。そう考えてる、総理官邸の中枢にいる人、自民党の重鎮っていうのはやっぱり多いんですか?」
青山繁晴
「多いです」
山本浩之
「はぁー、この期に及んで…」
青山繁晴
「で、今までの最高裁がそうだったから。でも今回違いますよ」
山本浩之
「これでも……(聞き取れず)」
青山繁晴
「今回は、最高裁が統一判断、判決で、その選挙の有効性まで踏み込むっていう見通しがあって、実はこういう判決も相次いでるんですから」
山本浩之
「そうですよねー」
青山繁晴
「はい。司法の根幹に関わることです」
山本浩之
「真摯に受け止めてほしいと思いますね。CMです」
____________________________内容紹介ここまで
番組最後にも紹介がありましたが、青山繁晴さんの新刊本が3月27日に発売されました。
■青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う ~歯みがきしても歯を失う! ~ (ワニプラス)
歯周病治療の実績で名高い姫路市の歯科医師・河田克之氏との「日本人の歯と歯周病」に関する熱き対談。
青山さんと河田克之先生は中高の同級生だそうです。
実は私はもう1年近く歯医者さんに通ってるほど歯に問題のある人間で(長年放置していた虫歯がえらいことになったのと、他にも虫歯がいっぱいで…(T_T))、この本は是非読みたいと思っています。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・中国・習近平国家主席が就任後初の外交デビュー(ロシア、アフリカ)
・朝鮮総連本部落札の宗教法人住職、朝鮮総連に貸し出す可能性示唆
・北朝鮮が予告報道「重大な発表」とは?
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
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NY州議員宛にメールを出して下さった方々のもとに、Mark Butler下院議員から「いただいた情報に基づいて、私は決議案に署名しない決定をなしました」という返信が届いています。米国の議員さんは韓国側の情報しか知らないor問題自体をよく知らないので、まずは知ってもらうことが大切です。効果はあります。まだの方はぜひメールを送って下さい(上院採択済・下院はまだ)。
以下も慰安婦関係のお知らせです。よろしくお願いします。
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「安倍総理側近と2つの懸念について、激しい激論になったと。その2つの懸念とは何なんでしょうか。さっそくお願いします」
青山繁晴
「はい。えー、皆さん、そういうわけで今日はちょっと、この懸念について厳しい話を、しなければならないんですけれども。その前に、実は正直に申しますと、すごく感激した話から、いたしたいと思います。それは、これです」
村西利恵
「安倍総理が4月中旬に、硫黄島を訪問することになりました」
青山繁晴
「はい。これあの、僕も報道で知りました。4月13日とか4月14日とか、まあ、いくつか報道がありましたので、ま、はっきり申しますと、官房長官サイド、あるいは官房副長官サイド、複数に確認してみましたところ、安倍さんが、これ安倍さんにとって初めてですけれども、硫黄島に行かれることは確定してます。日はまだ、あの、細かい調整やってるそうですけれども。で、硫黄島については、この『アンカー』のこのコーナーでは一番忘れられない、テーマだと、言えるんじゃないかと思います。立入禁止の硫黄島に、長い交渉を経て、この『アンカー』のカメラの方々と一緒に入ることができて、その時に撮ったこれ、映像ですよね」
青山繁晴
「で、いま僕は、足を降ろした、あの滑走路の下にも、未だに全部で、1万2000人以上の、私たちの先輩の方々、ご自分のために戦った人は1人もいなくて、全ての方が、いろんな考えや生き方が違ったのにそれを乗り越えて、ただただ後世の私たちのためだけに戦って亡くなった方。玉砕の島は、たくさんあります。サイパンもガダルカナルもアッツも、その他にもありますけれども、硫黄島だけが、日本の島、東京都の一部なのに未だに1万2000人を、まるで、悪者扱いのようにして取り残したままになっていると。あの滑走路の上に、私の乗ったチャーター機だけじゃなくて、今日もこの瞬間も自衛隊機が、ドンと降りるたびに、私たちの先輩が踏みつけにされてるわけです。いま皆さんにお話しした、改めてお話ししたような話を、実は安倍さんが、第1次安倍政権で総理をなさってた時にもお話ししたんです。それは、皆さん、これも辛いこと思い出させますけれども、松岡農水大臣が、現職の閣僚なのに首つり自殺をなさった(一同同意)。その翌日にたまたま、安倍さんと2人で、昼ご飯を食べる約束になっていまして、僕は中止になると思ったんですね。そしたら、いや、予定通りに来て下さいって言われて、行きましたら、安倍さんがまず、松岡農水大臣の、遺骸を乗せた霊柩車を見送ってから、官邸の正門で見送ってから、僕の待ってた、ま、食堂、食堂って言っても広い所にポツンと、2人だけの昼ご飯あるんですけれど、そこに来られましたので、僕はこの、いま皆さんにも申した、硫黄島の滑走路を引きはがして、英霊の方々の遺骨を日本に取り戻すべきだと、いや、日本の国内ですから、故郷に取り返すべきだって話をしましたら、安倍さんは、なぜそんな話を今するのかと、なぜその話を今するのかと。松岡農水大臣が首つりするような事態になっても、外交と安全保障だけは冷静にやりたいと思ったから、外交・安保をどうするかって話を聞きたいから青山さんに予定通り来てもらったのに、なぜその話かと言われたので、安倍さん、きっとあなたは自民党内から足引っ張られて、辞めることになりますから、今しか話はできませんと。だからこの話しましたと、言ったところ、安倍さんは、とても、不快そうだったんですよ。ところがそのあとずーっと、気持ちの中で、覚えておられて、そして自分なりに研究もされて、今度硫黄島に、現状を確認しに、その滑走路の様子も、滑走路ここですけれども、ここの様子も安倍さん本人が、足を降ろして見に行くっていうことが決まりました。えー、僕、安倍さんが出発なさる前に、官邸に安倍さんを訪ねて、もう一度、あの当時の話も含めてお話しすること、が、決まりましたので、それお会いしましたらまたこの『アンカー』でできれば、報告したいと思ってます。さてその上でですね、4月の半ばに硫黄島に行かれた、あとに、そのあとにどこに行かれるか、そのあとってのはつまり4月末から始まるゴールデンウィークですけれど、その予定、ご予定が、僕は懸念の1つなんですよ。それは、これです」
村西利恵
「その訪問先というのが、ロシア、ですね」
青山繁晴
「はい。えー、僕は、この、安倍さんの、まあアメリカを除く、その、初期段階としての外遊先にロシアをまず選ぶってのは、反対なんですよ。それどうしてかと言うとこの『アンカー』でもやりましたね。こないだ2月に、つまり先月に、森元総理が、安倍さんの特使として、ロシアに行ってプーチン大統領と会談しましたけど、森さんは4島返還じゃなくて、もっともっと妥協しろと。返ってくる領土を減らせってっことを公然とおっしゃってる方で、その方が、プーチンさんと何を話したのか。全然ちゃんと公表されないまま、安倍総理が行かれるってことは、その路線でずっと突っ張るっていうことですから、いや、突っ走るっていうことですから、僕は反対ですと申しましたら、昨日の朝、総理の側近は、まずこのように、反論されたんです」
村西利恵
「総理側近によると、日露首脳会談では、『領土の話はしない。エネルギー問題だけだ。だから、ロシアの後はサウジ・UAE・トルコを訪問する』」
青山繁晴
「はい。まず、いや、青山さんは反対しても、行きますよと。私も行かせますよと。この人は実は、首相側近としか書いてないけど、本当の意味の側近なんですよ。内政・政局・外交・安全保障、全部を、この人と必ず総理は相談してるんですよ。つまり今回再登板、総裁選に出る決意したのも、この人の判断が決定打だったんですね。で、それ以上申せませんが、政治家じゃありません。民間人でもない。それ以上言えないんですが。で、この人が、私もロシアに行ってもらおうと思ってますと。何でかと言うと、領土問題の話はしないと。エネルギーの話をしに行くんだと。ね。だからこそ、そのロシアのあと連休中に、サウジ、UAEってのはアラブ首長国連邦、そしてトルコを回るんですよと。そしてもう1つ、クウェートも検討してるよって言われたんですね。で、まず実は僕はですね、この領土の件を、激しく言い合うことになる前に、この話聞いて驚いたんですよ。なぜかと言うと、エネルギー問題で行くんですよね。で、エネルギー問題も話しますよと、ロシアとたとえば天然ガスの問題について必ず話するから。しかしそうだったら、1カ所これ、どう見ても足りないじゃないですか。それどこ足りないかと言うと、あの、ご覧になってる方も、お考えいただきながら見ていただきたいんですが、これ地図を出していただいたら、もう一目瞭然なんですよね」
青山繁晴
「これ、もうあの、決まってる国が、ここアラブ首長国連邦、そしてサウジアラビア、そしてトルコですよね。で、エネルギーで行くんですよね。で、エネルギーで行く時に、ここに、ま、クウェートも検討してると。ところが、行かないことになってる国、これカタール。カタールに僕はよく行ってることご存知ですよね。で、何でよく行ってるかと言うと、国際会議あるからでもあるけれども、実は日本のこの電気を、灯してる、もと、つまり燃やして電気をつくってんですが、その燃やしてる元の天然ガスは、この大半がカタールから、たっかい値段で買ってるわけですよね(一同同意)。だから、カタールを入れないっていうのは非常に不思議なんですよ。で、何でカタール入れないんですかって聞いたら、この、総理の信頼する側近が、いや、この件は青山さんがずっとやって、あの、提唱してきたメタンハイドレートに、本気で安倍総理やろうとしてるから、つまり、あなたが言うようにおそらく、メタンハイドレートの実用化が実現すれば、カタールからあの高い高い天然ガスを、確かに高いですから、ね、ヨーロッパ諸国の何倍もする、した、時もあるんですからね。それ買わなくてよいようになるだろうと」
村西利恵
「はあー」
青山繁晴
「だからあえて今回選ばないと。これ驚いたんですよ。というのは、あの、これも初めて申しますが、安倍さんと、安倍さん野党時代、自民党が野党時代、まだだから2年ぐらいしか経ってないんですけど、青山さんメタンハイドレートの件、もし政権に自由民主党が復帰したら、今度こそ頑張ろうと思うと。但しカタールからの液化天然ガスの輸入が減るのは困るんだよねってことをね、はっきり言われたんですよ、安倍さんに」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「だから、ま、過去の経緯いろいろあるんだなと思ったのに、それを踏み越えようとしてるっていうのは、それは僕は、フェアに評価します。しかしその上でですね、僕はその総理側近に、あの、あくまで申し上げたのは、それは、それは評価します、しかし領土問題を、プーチン大統領と話しないはずはないと。必ず話すでしょうと。あなた方が予定してるのは、公表しないっていうこと、だけだと、言いましたら、彼はさすがに安倍さんが長年信頼してる人だけあって、こう居住まいを正して、じゃあ、じゃあ答えましょうと。ね。こうです、と言われたんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「総理側近曰く、北方領土の問題は、『青山さんが懸念する方向に向かっている』」
青山繁晴
「はい。これ、まず、いきなりこう言われたんで、え、つまり、領土問題、話するっていうことですか、ことですね、って聞いたら、いや、私の口からはそれ言えませんよと、でも分かりますよねと。ね。これもう言ってんのと同じですよね(一同同意)。だって北方領土ってことを言った上でこういうことをね、言ったっていうのは僕が言ったんですけど、北方領土の問題をあれこれ言ってたら、あなたが懸念する方向に、残念ながら向かってるんだと。で、その話に、やっぱりなるよねって言われたんですよ。これどういう意味かと言うと、実は総理側近も安倍さんも、僕と似たような懸念を本当は内心で抱えてるってことなんですね」
山本浩之
「ええ」
青山繁晴
「で、その内心の懸念、これは僕の懸念というよりは、安倍さんや総理側近の共通する懸念というのは、これなんです」
村西利恵
「『2島(歯舞・色丹)に加えて、“新たな枠組み”が提案される可能性がある』」
青山繁晴
「はい。これもうほとんど言葉の通りです。こうおっしゃったんですよ、総理の側近がですね。だから僕は当然、皆さんがそこに座っておられても、じゃあ新たな枠組みって何ですかと聞かれるでしょ?(一同同意)そうしたら、いやいやそんなことは言えないよって言いながらですね、いや、もうこれ、けっこう時間はかかってるわけですけど、でもね、なかなか参考になる面白い論文が、去年の12月、っていうことは、つい最近ですけど」
山本浩之
「論文」
青山繁晴
「はい、論文が世の中出たんだよと。ね。え、それはどんな論文ですかと、僕はすみません、知らなかったんで、聞きましたら、それはこういう論文なんです」
村西利恵
「カーネギー財団モスクワセンターのトレーニン所長が、去年12月に論文を発表しました。その要旨は、2島(歯舞・色丹)返還。北方領土(樺太・千島列島も含む)などの共同経済開発。そして、択捉島と国後島は、ロシアに主権を置き、50年後に日本に返還する」
青山繁晴
「うん。けっこう大胆な論文ですよね(一同同意)。で、何が大胆かと言うと、このトレーニンさんていうのは、その、ロシアの外交・安保の専門家としては、すっごい有名です。はい。あの、国際社会の専門家の間で、この名前知らない人はまずいないと思いますね。で、今はカーネギー財団といってアメリカがカネ入れてる…」
山本浩之
「アメリカですよね」
青山繁晴
「シンクタンクのトップですから、ちょっとその、政府と距離を置いてるって見えてるけど、いやいや、そんな生やさしい話じゃなくて、やっぱり非常に影響力を持ってる人です。で、まず、この歯舞・色丹を、あきらめろって言ってるんですね実質、その論文の中で。もうロシアこれあきらめろと。そしてさらに、その上でですね、日本をそれで引き寄せて、この、この地図、皆さん素晴らしいですよね」
青山繁晴
「ちゃんと、サハリンじゃなくて樺太ですよ? サハリンはロシア語。樺太の南半分、千島列島全島が、ちゃんと日本のものとして、これ北海道も同じ色にしなきゃいけませんけれど、そうやって表現されてる地図、なかなか日本のテレビでこの地図が出ることは、まずないと思いますけど、これがフェアに見て、本当の姿ですね。しかしこの論文で言ってるのは、この千島列島や、あるいはこの、樺太、そしてこの辺にウラジオストクもあるんですけど、こういういわゆるロシアにとっての極東地帯を、全部日本の技術やカネも使って、共同開発しろと。ね。そして、歯舞・色丹、これちっこい所は返すけど、国後・択捉は、ロシアにずっと主権があって何と半世紀後に、返すって話になってるわけですよ」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「で、これロシア側から見たら大胆だけども、半世紀後、いったい日本とロシアがどうなってるかも分からない。ね。だから、これをいったいその、どう評価したらいいのかと思っていたところですね、この総理側近とは全然違うところ、昨日あれこれ動いてる間に、実は、全く違うところから、文書が手に入りました。それ、そのうちの1枚、これなんですが、実は皆さん、これあの、これ、後ろです。えー、これ表に向けることできないんです」
山本浩之
「ああー、そうですか」
青山繁晴
「ええ。なぜかと言うとこの文書の形式見たらですね、専門家だったら、この文書が日本政府のどこの、えー、情報当局から、出たのか、分かってしまう可能性がありますから、すみません、あの、今、裏でしか見せられないんですけれども。えー、この文書、しかし中身をある程度読みますとね、これびっくりしたことにですね、この(トレーニン所長の)論文の分析してあるんですが、この論文は、実は、過去に、日本側に提案された中身と、全く同じだと書いてあるわけですよ」
山本浩之
「過去に?」
青山繁晴
「はい(一同ざわ)。でもそんなこと初めて聞いたわけですよ」
山本浩之
「初めてですよ(一同同意)」
青山繁晴
「そしてもっと具体的に書いてあって、1998年に、小渕総理に対して当時の、エリツィン大統領が提案したと。しかし、この経済活動なるものが、疑問があって、日本側が拒絶して、この話はつぶれたのであると」
山本浩之
「あ、日本から拒絶したってこと…」
青山繁晴
「日本が断ったと。これははっきり、日本側が拒否し、って書いてあるんですよ」
山本浩之
「ほぉーー」
青山繁晴
「そして、今回、このトレーニンさんは、アメリカ系のシンクタンクにいる、それ上手に隠しながら、実はプーチン大統領の本音と、つながってるんじゃないかということがですね、この分析の中に書かれてあるわけですね。これは、今の話でも驚いた方いらっしゃると思いますが、僕は大変驚いたのはですね、この98年の小渕さんのロシア訪問、そしてエリツィン大統領との首脳会談てのは、日本と世界の大ニュースになったんですよ。それは、美しい合意ができたってニュースであって、日本側が断ったって話なんて、全くかけらも報道がなかったんですよ」
山本浩之
「そうですねえ」
青山繁晴
「当時の報道ぶり、整理しましたから、出して下さい」
村西利恵
「1998年当時の経緯です」
青山繁晴
「はい。これまずですね、その小渕さん、そもそも小渕さんが総理になる前、同じ年なんですよ? 相変わらず日本の総理はころころ代わってたわけですけど、思い出していただくと、1998年の4月、当時は橋本龍太郎総理ですね。で、橋本龍太郎総理が、エリツィン大統領を、神奈川県、いやごめんなさい、静岡県の伊東市の、川奈ホテルっていう古い名門ホテルに招いて、そこで会談して、何と口頭で、口だけで重大な提案をしたんですね」
青山繁晴
「その重大な提案っていうのは、この北方領土の地図もう一度見ていただくと、国後・択捉のここに、この、日本とロシアの国境線を、これもう決めて、最終的に決めてここに国境線引きましょうと。それロシア呑んで下さいと。ところが、線は引っ張っても、国境がここになっても、そのあと、4島ともずっとロシアが、事実上支配することを認めるっていうんですね。ま、これもある意味、大胆な提案をしたわけです。これを、口先だけで提案すること自体が、怪しいニュースだったんですけれども、さあこれでどうなるかと、エリツィンさんは答えずに帰っちゃったから、どうなるかと世界が固唾を呑んでいたら、何と日本はその3カ月後に参院選があって、自民党が惨敗して橋本さん辞めてしまったんですよ(一同同意)。でもそれで頓挫したんじゃなくて、そのあと、引き継いだ小渕総理が、その4カ月後、たった4カ月後にわざわざロシアに行って、これは、日本の総理としてはすっごい久しぶりの、20数年ぶりだったと思いますけど、ロシア訪問で、エリツィンさんと会談をしたわけですね。で、その会談をした時に、どうなったかっていうのは、実は報道ではこうだったんです」
青山繁晴
「はい。えー、ロシア側、ロシア側ってこれ、エリツィン大統領ですね、エリツィン大統領が、この国境線の件は直接答えずに、とりあえず4島で、共同で経済活動をやりませんかと、いう新たな提案をしたんで、それを受けた小渕さんは大変喜んで、じゃあ1つは、その共同経済開発やるための委員会つくりましょうと。そしてもう1つは、国境の話が出なかったから、国境をちゃんと画定するって委員会つくりましょうってことになって、これを当時の外務省幹部は、幹部って言っても、ま、首脳と言っていい偉い人は、歴史的な外交の勝利だと、大成果だと、実は発表しまして、それがそのまま新聞記事になってて、今も皆さんご覧になれますインターネットで。ところがですよ、さっき申しました、すみません、これ裏でしか見せられませんが、この政府の本当の分析文書によるとですね、本当の経緯はこうだったわけですね」
村西利恵
「実は、ロシア法の支配が前提となっていたので、日本側が拒否した」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「はい。つまりこれ全部の話、その共同経済活動とかどうのこうのの話は、全部ロシアの国内法の中で、日本の技術者も使われ、労働力も使われ、何もかも、そのロシアの国内法の中でやるって話だったから、それじゃ共同と言えない。ロシアにこき使われて技術吸収される、だけじゃないかということになって、小渕総理が拒絶したっていうことをですね、この、今回の論文の分析の形で、実は出てるわけです」
山本浩之
「そうだったんですか」
青山繁晴
「ということは、これははっきり言うと現代史の見直しです。現代史の書き直しであると同時に、安倍さんが、この4月末からロシアに行ったら、このロシア側が、これを水面下で出してきて、しかも私たちがそれを知らされないってことがあり得るってことですね」
山本浩之
「ええ、ええ」
青山繁晴
「だからもう一度、僕は、その総理側近にもう一度接触をしまして、やっぱり僕は、だから、この文書のことも正直に申して、こういうのを入手してしまった、それから見ても反対だと、言いましたら、それでも行かなきゃいけないんだと。なぜかというと2つ理由があるとおっしゃったんです。それはこれです」
村西利恵
「安倍総理が訪露にこだわる理由。それは、対中外交のカードに必要だから。そして、世論調査」
青山繁晴
「うん。まずね、この世論調査の方から見ていただきたいんです。はい、出して下さい」
青山繁晴
「はい。これ、実は毎日新聞が、もうつい先日ですね、3月の16・17日にやったという世論調査なんですが、何と北方領土に関して、あくまで、従来の方針通り4島返還を目指すべきだってのは3割に達してなくて、いや、4島にこだわる必要ないっていうのが、7割近いと。そして、これを、さっき言いました安倍総理の一番信頼する側近もね、この世論調査は非常に大きく安倍さんの気持ちにも影響してるとおっしゃったんですよ。ところがですね、ところがですね、この世論調査ってのは質問がどうだったかと言うと、質問はこうなんですね。えー、4島返還を目指すべきですかと。ね。それともう1つは、いや、柔軟に対応すべきですかと」
山本浩之
「なるほど」
青山繁晴
「つまり2島返還でもいいんですかとは、言ってないんですよ」
村西利恵
「うーん」
青山繁晴
「で、残念ながら僕もいた共同通信も含めて、大きなメディアの世論調査ってのはこういう、その、操作につながるリスクがあってですね。だから、これ自体で動くべきじゃないし、そして、この国民の本当の気持ちは、領土をあきらめるっていうことじゃなくて、まさしくこっち(対中外交のカードに必要)なんですよ。これはさすがに日本国民だと僕は思うんですが、中国を、その、フェアに、中国とフェアに付き合うためには、とにかく対中外交のカードをどんどん増やさなきゃいけない。ロシアとも仲良くし、韓国とも仲良くし、そういうことじゃないかなって気持ちがこれに表れてるんであって、領土をあきらめてよいって話ではないという、僕は改めて、その、総理の側近に申したわけです。で、あくまで僕は、今もロシア訪問に反対なのはですね、その、中国に焦点絞るのはいいけど、絞りすぎると、ロシアに足元を見られ、ね、韓国にも足元を見られ、つまりロシアに甘く、韓国に甘く、アメリカに甘く、TPPも含めてやってると、結局中国が喜ぶんですよ。その意味から、これは僕は大きなやっぱり懸念だと思ってます。で、ロシア訪問が変えられないとしたら、まさしくエネルギーに重点が移るような、国民の意見があれば、安倍さん自身が懸念を持ってるわけですから、今までのお話で分かっていただけるように。良い方向に少し向かうんじゃないかと思うんですね。そして、もう1つの大きな懸念っていうのは、もう大ニュースになってる、これですよね」
村西利恵
「『1票の格差』をめぐる判決で、相次いで“違憲”判決が出ています」
青山繁晴
「はい。このことは重大だってことは、『アンカー』でも取り上げ、あえて申しますが、だから早期の衆議院解散、つまり、夏の7月21日に予定される参議院選挙とダブル選挙も、やるべきだ、あるいは考えるべきだってことを申しました。その件について、じゃあ安倍内閣どうしようとしてるかってお話を、後半にいたします。キーワードはこれです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『驕るな』。総選挙という、総選挙の無効という判決は、安倍政権にどう影響してくるんでしょうか。このあと詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「1票の格差をめぐる無効、あるいは違憲判決っていうものは、一昨日、昨日の『アンカー』でも相当厳しくやりましたけれども、さ、これが、安倍政権にどう影響してくるのか。よろしくお願いします」
青山繁晴
「あの、去年12月の、安倍政権を生んだ総選挙について、えー、それぞれの小選挙区について1票の重みが違いすぎるというのが、いま大きな問題になって、裁判になっていて、そして今日全部、揃いましたよね。で、その中で、ま、あの、『アンカー』で何度も申した通り、このコーナーでも申しましたが、ザーッと違憲判決が揃っちゃったけども、やっぱり一番ショックなのはもう選挙は無効だと。で、特にここの赤い岡山ですね、岡山2区のところでは、もう猶予期間なく、直ちに、もし判決が確定したら、もちろん、まだ確定しませんよ、最高裁まで行くけれども、確定したら、今すぐ、議員1人、職を失うわけですね。1人ですむ問題じゃなくて、それは本当は全国の選挙に直接つながっていくことなんですね」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「で、これあの、このコーナーで申した通り、これを中途半端に考える姿勢が自民党の一部にあるっていうのは、安倍さんは決して中途半端に考えてるわけではないと僕は考えてるけども、自民党の、むしろ多数派の人が、まあ最高裁でどうにかなるだろうと思ってる。ね。それ自体が驕りだと思うんですが、さっき申しました、普段非常に冷静な判断をするから総理が信用をしてきた、さっきの側近ね、側近中の側近にこの件を聞いたら、何と答えはこれだったんですよ」
村西利恵
「総理の側近曰く、『最高裁では大法廷で行われる。無効の判断なんて出せない』」
青山繁晴
「はい。これ、ま、この人の発言とも思えなかったんで僕も大きな声が出たんですが、大法廷だからってこと自体が、違うでしょって言ったんです。これ、馴染みないと思うんですが、最高裁ってですね、普段は、最高裁の判事、裁判官って全部で15人なんです。で、普段は、15人でやってるといつまでも話がまとまらないから、普通は5人でやるんですよ。それ小法廷って言うんですね。ところが憲法判断に関わるような、重大事態になると、15人全員の大法廷でやるんですよ。で、この人が言ってるのは、それだけ大人数でやったらですね、必ず要するに政治的な判断する人もいるから、その、憲法違反とかまで行っても、選挙は無効なんてことは言わないから、青山さんが、その、そんな心配するほどのことはないと言われるわけですよ」
山本浩之
「はあー」
青山繁晴
「念のため申しますが、いくら側近中の側近と言っても、これは安倍さんの考えっていうわけではない。でも、普段ずっと耳元でその話をされるわけですよね。そうすると僕は、一番気になってくるのが、実はこの件なんですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「衆議院の選挙制度改革の『自民党案』」
青山繁晴
「はい。つまりですね、いくらその自民党の選挙はすぐにやりたくないと思ってる人でも、まず今の、その1票の格差がありすぎる仕組み、特に区割りを何とかしなきゃいけないと思ってるわけです、それを。で、それを、ま、なるべくゆっくりやって選挙を後ろにしたいとは思っても、とりあえずそれやらなきゃいけないことは分かってるわけですよね。そしてだから自民党案ってのが出たんですよね、すでに。案としてはですよ。正式じゃないけど。で、考えたのは細田博之さんていう、どっちかと言うと自民党の中では冷静な人ですよ。で、幹事長代行って重い。ね。で、この人が考えてる案、特にこっち(下)見て下さいね。次に総選挙やる時にですね、これ、これ見たらややこしいけれども、要は、まず比例の定数を、いま180なのをとりあえず減らして、国民にいいとこ見せましょうと。ね。ま、それはいいとして、何と減らしたその比例定数のうち、60、何で60かもよく分かんないけど、この60は、民意と違って、その総選挙で、第2党以下になってしまった政党に、優先的に貼り付けるってわけですよ。これおかしいでしょ」
山本浩之
「おかしい」
村西利恵
「変な制度ですね」
青山繁晴
「だって、民意は、その第1党を選んでるわけでしょ。比例でも」
山本浩之
「そうです」
青山繁晴
「それなのに政治家が勝手に動かすって言ってるんですから、こんなのやったら、その選挙の結果は、今回よりもっと酷い意味で、それは憲法違反の判決が出ますよ。で、何でこうなってるかと言うとですね、これ実は、自分の選挙のことばっかり考えてるからですよ」
山本浩之
「うん、そうですね」
青山繁晴
「つまり、どういうふうに制度がごちゃごちゃ変わっても、それが、たとえば大選挙区になったりしない、小選挙区は変わりないだろうとみんな思ってるから、小選挙区で自分が選挙する時考えると、公明党・創価学会の支援があるのとないのじゃ、大違いだから、要するに公明党に、ね、捧げるためにもこうしましょうって話になってるんですよ。もちろん公明党は、うちはそんなつもりじゃないとおっしゃってるけど、もう政界ではそれを疑う人はいないわけですよ。そうすると、その単なる驕り高ぶりじゃなくて、もう私心(わたくしごころ)がこうやってわーっとこう噴き出ようとしてるわけですね。で、この懸念というのは非常に大きい。そしてだからこそ、僕はこの、制度の根本的なことをやってたら話がまとまるわけがないから」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「そして裁判所が言ってるのはそんなことを言ってるんじゃなくて、要するに人口比例と合いませんと言ってるだけですから」
一同
「(口々に)そうです」
青山繁晴
「この0増5減なんていう小手先のごまかしじゃなくて、これはすでに高裁の中でダメだって言ってるとこあるから、もっとたくさんの選挙区で区割り変更するだけのことじゃないですか」
山本浩之
「それしないと、根本的な是正にはならないですよね」
青山繁晴
「はい。それをやってから、その結果を受けて、制度の設計をやればいいんであってですね」
山本浩之
「そうです、ええ」
青山繁晴
「えー、このことは私たちが考えなきゃいけないことだと思いますが、時間がないけど最後に1つ申し上げればですね、ダブル選挙を提案したら、そのあと視聴者の方から、ま、少数ですけれども、青山さん困ったことを言うなと。安倍政権はせっかく、メタンハイドレートも含めて頑張ろうとしてるのに、ここで総選挙じゃ困ると意見いただいたいんですが、それ本当は違うんですよ。もしも衆参ダブル選挙になったら本当に困るのは野党側で、これは、選挙協力が、参議院の選挙協力が一発でアウトですから。そうすると本当は、その、いわば胆力を出してですね、その、ごちゃごちゃ言ってる、その既得権益守りたい議員を吹き飛ばして安倍さんが決断してダブル選挙をやったら、政権基盤は必ず安定するって見通しが、実はあるんですよ。安倍さんの、あるいは、安倍さんのっていうか、第2次安倍政権が国民に意見を聞きながらやろうとしてることを邪魔するために言ってるんではありません」
山本浩之
「ひとつお伺いしたいんですが…」
青山繁晴
「やるべきをやれるために言ってるんです。はい、どうぞ」
山本浩之
「お伺いしたいのは、さっき総理側近の言葉とは思えない、その無効判断なんて出せないと、最高裁の大法廷ではと。そう考えてる、総理官邸の中枢にいる人、自民党の重鎮っていうのはやっぱり多いんですか?」
青山繁晴
「多いです」
山本浩之
「はぁー、この期に及んで…」
青山繁晴
「で、今までの最高裁がそうだったから。でも今回違いますよ」
山本浩之
「これでも……(聞き取れず)」
青山繁晴
「今回は、最高裁が統一判断、判決で、その選挙の有効性まで踏み込むっていう見通しがあって、実はこういう判決も相次いでるんですから」
山本浩之
「そうですよねー」
青山繁晴
「はい。司法の根幹に関わることです」
山本浩之
「真摯に受け止めてほしいと思いますね。CMです」
____________________________内容紹介ここまで
番組最後にも紹介がありましたが、青山繁晴さんの新刊本が3月27日に発売されました。
■青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う ~歯みがきしても歯を失う! ~ (ワニプラス)
歯周病治療の実績で名高い姫路市の歯科医師・河田克之氏との「日本人の歯と歯周病」に関する熱き対談。
青山さんと河田克之先生は中高の同級生だそうです。
実は私はもう1年近く歯医者さんに通ってるほど歯に問題のある人間で(長年放置していた虫歯がえらいことになったのと、他にも虫歯がいっぱいで…(T_T))、この本は是非読みたいと思っています。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・中国・習近平国家主席が就任後初の外交デビュー(ロシア、アフリカ)
・朝鮮総連本部落札の宗教法人住職、朝鮮総連に貸し出す可能性示唆
・北朝鮮が予告報道「重大な発表」とは?
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
http://ameblo.jp/hosyuyamato/
NY州議員宛にメールを出して下さった方々のもとに、Mark Butler下院議員から「いただいた情報に基づいて、私は決議案に署名しない決定をなしました」という返信が届いています。米国の議員さんは韓国側の情報しか知らないor問題自体をよく知らないので、まずは知ってもらうことが大切です。効果はあります。まだの方はぜひメールを送って下さい(上院採択済・下院はまだ)。
以下も慰安婦関係のお知らせです。よろしくお願いします。
★デトロイト 慰安婦少女像建立 絶対阻止!メッセージを送ろう!★
★ニュージャージ州議会 慰安婦決議に反対のメッセージを送ろう!★(下院採択済・上院はまだ)
アニメ「めぐみ」配信中。
英語・中国語・韓国語版もあります。ダウンロードはこちらから。コピーフリーです。世界に広めましょう!
「島根県の竹島英文ページを検索に引っ掛かり易くする作戦」もよろしく。
takeshima dokdo dokto tokdo tokto
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