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「アンカー」世界初メタハイのガス化成功『日本海でやらない』理由&相次ぐ『違憲』判決で安倍政権の正統性に危機
※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■3/13放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
皆さんご存知の通り、12日、経済産業省資源エネルギー庁が、メタンハイドレートが埋まる愛知・三重沖の東部南海トラフ海域の地層からメタンガスを分離して取り出す試験に成功したと発表し、各メディアで大きく報道されました。
青山さんと言えばメタハイ、メタハイと言えば青山さん。予想通り、翌13日の青山さんのコーナーでは当然このことが取り上げられました。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さ、このあとは“ニュースDEズバリ”のコーナーにまいりたいと思います。今日はどのようなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。えー、昨日、ま、世界初という、その、炎が、燃えさかるっていう、新しいニュースがありましたね(一同同意)。ご承知の通り、愛知・三重、両県の沖合で、世界で初めて海底のメタンハイドレートから、ガスを取り出して、それがフレア、炎となって、みんなの目に見えると、いう、素晴らしいニュースがありました。で、あの、僕にも、昨日テレビからの問い合わせもいろいろあったんですけれども、正直申しますとね、今まで資源小国、資源小国、資源のない国だからってさんざんそればっかり報道してて、急に、経済産業省がちょこっと発表しただけでもう手のひらを返して、えー、急に関心を寄せてくるっていうのは、さっきの中長期の話、報道も、もっとその柱と背骨と軸を持って下さいと、あの、正直に思いました。但し、そういう報道とはまた別途その、メールとかブログの書き込みで僕にたくさん、たぶん過去最高だと思うんです、いろいろありましたけどね、過去も。でもやっぱり今回が一番多いんじゃないか、もう読み切れないぐらい来まして」
山本浩之
「ああ、そうですか」
青山繁晴
「その中にはあの炎見てたら、涙が出ましたと。とうとう新しい時代が来ますねっていう、あの、いただきまして、実は僕も、僕はあの、太平洋側じゃなくて日本海側に力を入れてきたのにやっぱり涙が出るぐらい、あの、感激をしました。ただ同時にその、メールの中にはこの『アンカー』を、ずっと見て下さった方々から、なぜ、まずやりやすい日本海やらないで今回も太平洋なのかと、いう話も、いう、その…」
山本浩之
「いや、それはその通りだと思います。『アンカー』をご覧の方からすると」
青山繁晴
「はい、鋭い指摘もいただいてですね。ということは、この『アンカー』をご覧になってる、ご覧になって下さってる皆さんこそ、さあ、今日のコーナーでは、この世界初のガス化っていうのを、どういう風に公平に分析して、これから何をしようということを提案するのかってこと、たぶんすごいご関心だと思うんですね。それを今日は、一緒に考えたいんですが、キーワードは、これです(フリップ出す)」
山本浩之
「『大きな、小さな、炎』」
青山繁晴
「はい。先ほどの炎は、もちろん大きな大きな第一歩ですが、同時に実はこのままにしておくと、消えてしまいかねない小さな炎でもある。それを本物の炎にするためにはどうするのかっていうことを、皆さんほんとに一緒に考えましょう」
山本浩之
「分かりました。ではコマーシャルを挟んで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
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■3/13放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
愛知県沖メタンハイドレートのガス産出実験に成功…“国産”資源への希望と課題を青山ズバリ!
皆さんご存知の通り、12日、経済産業省資源エネルギー庁が、メタンハイドレートが埋まる愛知・三重沖の東部南海トラフ海域の地層からメタンガスを分離して取り出す試験に成功したと発表し、各メディアで大きく報道されました。
青山さんと言えばメタハイ、メタハイと言えば青山さん。予想通り、翌13日の青山さんのコーナーでは当然このことが取り上げられました。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
※引用転載はご自由に。連絡不要です。但し誤字などに後日気づいて修正をすることが多々ありますので、必ずこちらのURLを添えておいて下さい。
※画像を利用される方は、直リンクでなく必ずお持ち帰り下さい。当方のサーバーへの負荷軽減のためご協力のほど宜しくお願いいたします。「直リンク」の意味が分からない方はこちらをご覧下さい。現在、直リンクされても画像が表示されない措置をとらせていただいています。
内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「さ、このあとは“ニュースDEズバリ”のコーナーにまいりたいと思います。今日はどのようなお話でしょうか」
青山繁晴
「はい。えー、昨日、ま、世界初という、その、炎が、燃えさかるっていう、新しいニュースがありましたね(一同同意)。ご承知の通り、愛知・三重、両県の沖合で、世界で初めて海底のメタンハイドレートから、ガスを取り出して、それがフレア、炎となって、みんなの目に見えると、いう、素晴らしいニュースがありました。で、あの、僕にも、昨日テレビからの問い合わせもいろいろあったんですけれども、正直申しますとね、今まで資源小国、資源小国、資源のない国だからってさんざんそればっかり報道してて、急に、経済産業省がちょこっと発表しただけでもう手のひらを返して、えー、急に関心を寄せてくるっていうのは、さっきの中長期の話、報道も、もっとその柱と背骨と軸を持って下さいと、あの、正直に思いました。但し、そういう報道とはまた別途その、メールとかブログの書き込みで僕にたくさん、たぶん過去最高だと思うんです、いろいろありましたけどね、過去も。でもやっぱり今回が一番多いんじゃないか、もう読み切れないぐらい来まして」
山本浩之
「ああ、そうですか」
青山繁晴
「その中にはあの炎見てたら、涙が出ましたと。とうとう新しい時代が来ますねっていう、あの、いただきまして、実は僕も、僕はあの、太平洋側じゃなくて日本海側に力を入れてきたのにやっぱり涙が出るぐらい、あの、感激をしました。ただ同時にその、メールの中にはこの『アンカー』を、ずっと見て下さった方々から、なぜ、まずやりやすい日本海やらないで今回も太平洋なのかと、いう話も、いう、その…」
山本浩之
「いや、それはその通りだと思います。『アンカー』をご覧の方からすると」
青山繁晴
「はい、鋭い指摘もいただいてですね。ということは、この『アンカー』をご覧になってる、ご覧になって下さってる皆さんこそ、さあ、今日のコーナーでは、この世界初のガス化っていうのを、どういう風に公平に分析して、これから何をしようということを提案するのかってこと、たぶんすごいご関心だと思うんですね。それを今日は、一緒に考えたいんですが、キーワードは、これです(フリップ出す)」
山本浩之
「『大きな、小さな、炎』」
青山繁晴
「はい。先ほどの炎は、もちろん大きな大きな第一歩ですが、同時に実はこのままにしておくと、消えてしまいかねない小さな炎でもある。それを本物の炎にするためにはどうするのかっていうことを、皆さんほんとに一緒に考えましょう」
山本浩之
「分かりました。ではコマーシャルを挟んで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
…………………………VTR開始…………………………
(N=ナレーション)
N:昨日、愛知県・渥美半島沖で、次世代のエネルギーとして期待されているメタンハイドレートから、メタンガスを生成する実験が始まり、世界で初めて天然ガスの採取に成功しました。
菅義偉官房長官(昨日=3月12日)
「今日、世界で初めて、この実験に成功したと。(中略)日本にとっては、ある意味で非常に、歓迎すべきこと…」
N:メタンハイドレートは、メタンガスと水が結晶化した物質で、“燃える氷”とも呼ばれ、海底から数百メートル下の地層の中などに存在しているといいます。
N:今回、経済産業省は、探査船「ちきゅう」を使って、海底のメタンハイドレートを、メタンガスと水とに分解し、世界で初めて、ガスの生産に成功しました。
N:日本近海には、天然ガス消費量の、およそ100年分に相当する量が埋蔵されているとみられていて、将来における、天然ガス資源として期待されています。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「ま、このニュースを聞いて、真っ先に青山さんの顔を思い浮かべられた方は多いと思うんですけれども、私も昨日、他のニュース番組であんな一気に見たのは初めてでした。この時点でですね、間違いなくこのコーナーが一番詳しい解説ができると思いますので、さっそく、青山さんにお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。先ほどの、動く映像で、この炎を皆さんも見ていただいて、官房長官も、意義があるとおっしゃってましたけれども、その意義というのは本当は、ずーっと日本は、資源のない国だということを、思い込まされ、刷り込まされてきたんですよね。刷り込まれてきたんですね、私たちも。で、そこに、戦争が起きた理由もあり、そしてその戦争に負けたあとは、戦争に負けてしかも資源がないんだから、勝ったアメリカの言う通りに中東から高い油や、ガスをそのまま、買えばいいんだと。どんなに高く買っても、だから国民からは文句が出ないので、大儲けをする人たちが既得権益を作ってきて、それが自由民主党、民主党を問わず、既得権益、政治家にも、その既得権益が染み通ってたっていう、国の成り立ちが、この炎の出現によって、いや、そうじゃなくて、日本は自前の資源がちゃんとあって、それも自分で使うだけじゃなくて、世界に、安くフェアにお分けすることができると。もう日本の役割も、日本のあり方もガラッと変わってしまう、可能性を秘めてる、新しい炎だから、ものすごく高い、あの、意義が、あると思います。その上で、現在のこの炎の本当の意味、今まで言ったのは大きな炎ってことですよね。さっきのキーワードの、じゃあ小さな炎、本当の現実はこれです」
村西利恵
「世界で初めて海底のメタンハイドレートからメタンガス産出に成功しましたが、これはまだ、『資源』ではない」
青山繁晴
「はい。これ但し、この『まだ』っていうところは、決して忘れないでいただきたい平仮名2文字なんですね。これあの、もともとこれ(「まだ」)がなくて、メタンハイドレートそのものは、資源なんかじゃないんだと、おっしゃる、いわば年齢の高い学者、有名な学者もいらっしゃってですね、前からずっと僕にその問い合わせ来てたんですが、一切僕はそれは、はっきり言って取り上げてません。なぜかというと、その方の話っていうのはもう、古い古い情報にずっと依存して、メタンハイドレートっていうのは、採っても採っても資源にならないんだとおっしゃってるんです。それはもう根幹から間違ってますから、論評する、あの、値打ちありません。そうじゃなくて、『まだ』なんですよ。ということは、やり方を間違えたら資源でないまま終わってしまう。やり方を間違えなかったら、本当の日本の本物の、資源になります。じゃあ、昨日ガス化に成功した現実、現在はどうなのか。なぜ、まだ資源じゃないのかということを、リアルに見ていただきますと、こうです」
村西利恵
「経済産業省の幹部によると、今回の生産コストは、100万BTUという単位当たり、50ドルかかっていると」
青山繁晴
「はい。これ一言で言うと、めっちゃくちゃ高いんですよ」
村西利恵
「高い…」
青山繁晴
「はい。で、この天然ガスの単位ってのは、100万BTUっていうちょっと分かりにくい単位だから、難しそうに見えますけど、難しくはないです。これ、イギリス、これBはBritishのBですね、イギリスで始まった単位ですけれど、要するに1ポンドの水を、1度上げるのに、必要な天然ガスと。燃やしてあげるのに、必要な、温度を上げるのに必要な天然ガスっていう意味なんですね。で、それが50ドルってのはすごく高いんです。で、どれぐらい高いか今見ますが、その前に皆さんちょっとね、子供の頃を思い出していただくと、あの、川べりにキャンプされたりしてですね、川の中に入っていって、実は僕も小学校4年ぐらいの時に、体験、最初にしたんですけど、あの、川に、日本の川ってこうやって手を入れて、砂とか、あの、触ってて、こうやって手を上げたら、ここに(手のひらに)、金がけっこう乗っかることあるでしょ?」
一同
「(口々に)ああ、砂金…、細かいのが…」
青山繁晴
「砂金ですよね。それで、実はあの、僕の育った家は繊維会社なんですが、で、僕は末っ子ですから後を継げないので関係ないんだけど、でも繊維不況で、家の会社が潰れそうだって聞いてたから、親父にですね、お父さん、この金を、ね、僕も一生懸命集めるから、会社で使えばいいって言ったらですね、親父は、お前、その金の塊は、神戸とか大阪で売ってるやつのほうが安いんやと」
山本浩之
「ほぅー」
青山繁晴
「ね。高いと、それは、資源やないんやと。資源というものはそういうもんや、よく覚えとけって、親父死にましたが、言われまして、今、専門家のはしくれになった僕にとっても、それは永遠の実は真理なんですね。だからこの50ドルっていうのは、高いか安いかってのは決定的な話なんですね。これじゃあ、他のものと比べてみましょう。はい、出して下さい」
村西利恵
「アメリカのシェールガスの生産コストは、3ドル。カタールからの液化天然ガスの輸入価格は、16ドル」
青山繁晴
「はい。これまずアメリカのシェールガスっていうのは、皆さんもうこれ名前は聞かれてると思いますけど、シェールっていうのはとてもその、深い所にある、割れやすい岩のことなんですね。で、今まではそんな深いものだから、そこにガスとかオイルがあっても、取り出せないって言われてたんですけど、ちょうどメタンハイドレートと同じ話ですけれども、大きな所はやらないでサボってたら、アメリカの中小の、つまり元気で、何て言いますか冒険心のある業者が、あきらめずにやっていったらついに実用化できて、それを日本も今、輸入したいって言ってるわけですね。で、今現在その、作ってる、ね、あくまで生産のコストで、この同じ100万BTU当たり、で、3ドルに、過ぎないんですよ。これ、すっごく安いですね」
村西利恵
「うーん、そうですね」
青山繁晴
「で、これ日本に輸入する時には、やっぱり液化しなきゃいけないんで、そのコストがかかりますから、それでもだいたい、たぶん、輸入が始まると、10ドル前後です。ということは、これも実は生産ですからね、このあと実際に使う時にはもうちょっとコストかかるでしょ、いろんなコストが。たとえば、同じ日本国内でもやっぱり運搬しなきゃいけないから」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「で、とりあえずこれと比べると、(メタハイは)16倍以上なわけです」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「だからさっきの砂金の話と同じになっちゃうわけですよ。で、今現在日本が大量に輸入してる液化天然ガス、それがすっごく高いから、この今スタジオでついてる電気も、原発が止まる前から、本当はすごく高いわけですよね。主にカタールから入れてますが、それ上がり下がりありますけども今現在でだいたい16ドルぐらいですね。で、ま、これは買ってる価格で、これ(メタハイの50ドル)は生産価格だから少し違うとは言いながら、これ(50ドルは)もっと上がるわけでしょ? 本当は少しね。そうすると、3、4倍こっち(メタハイ)の方が高いって言えるわけですよ。だから、今のままだとこれは、資源にならないんです。逆に言うと、何かテストでこうやって炎が出たけれども、残念ながらこのまま眠らせようねって話になって、一生懸命やりましたね、メタンハイドレートもやってみましたよ、『アンカー』もいろいろ言ってるし、やってみたけど、結局使えなかったって話に、上手に、使われる恐れだってあるわけですよ(一同同意)。じゃあそもそも、何でそんなに高いのか。こんなに高い物を今まで『アンカー』取り上げてきたのかと、いうことになるかもしれないけど、それは違うんです。えー、それを、よく知っていただくためには、この『アンカー』をずっと見て下さった方ももう一度、もう一度、これはやりませんか。はい、出して下さい」
村西利恵
「資源にするためには、日本のメタンハイドレートを正しく知る必要がある」
青山繁晴
「はい。まずですね、これちょうどこの後ろに絵が写ってますね。白い結晶、その、コンビニで買うシャーベット、実物ほんとそっくりなんですよね。で、触っても大丈夫ですから、この和歌山県の御坊(ごぼう)の施設で僕たちは今まで無償で、一般の方々に触ってもらったりしたんです。そしてここ炎出てるように、たとえば青山千春博士、もういちいち説明しませんが、このメタンハイドレートを見つける特許を持ってる、私的には私の配偶者ですがそんなことは関係ありません、彼女がそのみんなの目の前で100円ライターみたいな炎を近づけたらボッと燃える、ね、それ見ていただいたんですよ和歌山でずっと。でもこの白いやつは、今回ガス化したやつと違うんです。ね。つまり、このように白い塊であるものと、今回みたいに海の底から、海の底で水とガスに分けてから、そのガスだけを取り出すタイプと、実は2つあるわけですね。で、その2つを見て下さい」
村西利恵
「日本海側と太平洋側の比較です」
青山繁晴
「はい。で、これは、主に日本海側、主に太平洋側っていう意味です、正確に言うと。つまり、たとえば今から説明する太平洋側は全部これだっていうんじゃないんですよ? で、それはまず分かっていただいた上でですね、これ、もう、実は一目瞭然なんですけれども、この、まずその、海の下の、海底から下に、このメタンハイドレートはあるわけですね。改めて申しますと、メタンですから、メタンは天然ガスの主な成分です。ハイドレートって言葉は難しいけれども、要は水の重み、つまり圧力と、それから、これ(海の色が下に行くほど)だんだん色が濃くなってますけど、太陽の光が届かないから、冷たいので、圧力を受けて冷たいから、氷になってる。このように(左下の写真)氷になってる物がメタンハイドレート。つまりそれを溶かしてあげれば、普通の天然ガスとして火力発電所でも、どこでも使えるってことになるわけですね。で、太平洋側の場合は、まずこの海が深いんです。これたまたま同じになっちゃってるけど、本当は全体に深い。その深い所から、さらに掘り込んでいって、300メートルとか700メートル。で、この海の深さは4000メートルあります、基本的にはね。今回は少し浅い所、1000メートルでやりましたが。300から700から掘っていって、じゃあメタンハイドレートあるんだけども、この点々で書いてる通り、つまり、メタンハイドレートの分子が、砂と、ね、分子レベル、つまり非常に細かく、混じり合ってしまってるわけです。で、それを逆手に取ったら、今までの石油工学でもやれると。こうやって吸い上げる、吸い上げる(右下の図)。で、こうやって吸い上げる時に、圧力を下げてやって、温度をちょっとあの、緩くして、高くしてあげると、水とガスに分かれて、こう出てきたと。しかしそのための施設が、すっごい大がかりになるから、だから単位当たり、50ドルになっちゃうわけです。それに比べて日本海側は、実はこの塊のまま(左下の写真)、さっき、あの、シャーレの上にある、ね、コンビニのシャーベットみたいなの見ていただきましたが、あれが、あのまんま、海の底に塊であるわけですから、この、こうやって、(太平洋側のような)粒々になってないから、塊を上まで上げれば、それは凍ってるだけですから、溶けたらそのまま、天然ガスになって、そのまま、ほとんどそのまま火力発電所でも使えるし、車の油の代わりにも使えるし、ってことになるわけですね」
山本浩之
「さっきの砂金と、金塊みたいな違いですよね、それは」
青山繁晴
「砂金と金塊の違いに、もうほとんど近いです。その通りで、(日本海側は)金塊がここ(海底)にあるのと同じなんですよ。おっしゃる通り。打ち合わせなしでやってますがほんとその通りですよ」
山本浩之
「今聞いててそう思いました」
青山繁晴
「白い金塊と言ってもいいです。燃える氷って普通言ってますが、白い金塊っていう名前をこの『アンカー』で…」
山本浩之
「やめましょ、ちょっとややこしいから、別に今まででいいですよ、それは(一同笑)」
青山繁晴
「いや、でも当たってます。白い金塊って言っていいぐらいなんですよね。その、日本海側を、ずーっと、やりましょうやりましょうと僕たちは言ってきて、それだけじゃなくて、皆さんこの『アンカー』では、2007年にすでに報道、放送しました。ということはもっとその前から僕たちは、あの、やってきましたが何をやってきたかというと、この塊…」
青山繁晴
「こっから(海底からメタンハイドレートの)柱が立つんですよね、これ絵描いてないけど。その柱が立つってことを、まさしく世界で初めて発見したのが青山千春博士だから、特許(魚群探知機でメタンハイドレートの柱を見つける特許)を持ってるわけで。ということはこの船を、柱の上に持っていって、この船から実際にこの、ピストンですね、ピストンって筒なんですけども、ぶすっと突き刺して、それを船の上に引き揚げる、それはっきり言うと簡単です。重し付けて、あの、突き刺すだけだから。で、しかも海が浅い。1000メートル以下しかありませんからね。そして甲板の上に上げてみて、輪切りにしたらですよ、ゴロゴロゴロっとメタンハイドレートの塊ができたわけですから、つまりこれは、その時点ですでに、メタンハイドレートの実物を世界で初めて採取してるわけです」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「はい。で、去年、日本海で新たに発見したっていうお方もいらっしゃったけども、学者もいたけども、それは事実に反します、この『アンカー』でやった通り。まあ、そう言いたいならどんどん言って下さい、みんなが集まってくるのは良いことですから、何も責任は追及しませんが、この『アンカー』が実は証拠になって、前から、塊を見つけてるわけですね。見つけただけじゃなくて、僕は元共同通信の政治部の記者でもありますから、自分の信用してる人とか、たとえば、時の資源エネルギー庁長官、僕と意見違うってのはいろいろあったけど、率直な人でしたから、怒鳴り合いもして、日本海側もやりましょうってことをずっと言ってきたのに、政府はこちら側(太平洋)ばっかり、主に自民党政権です、ね、民主党政権のせいにできません。588億円も、十数年かけて、使ってしまったわけですね、使ってきたわけです。で、その結果、ま、成果は出たけどまだ50ドルっていう高さ。じゃあ日本海側は何でやらないのかっていうのが、皆さん、とっても謎ですよね? それは実は、すでに謎ではなくて、すごくはっきりしてて、主に3つあるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「それが、保身。世界を変えたくない。日本海のメタンハイドレートは世界を変える」
青山繁晴
「はい。まず保身というのはですね、あの、メタンハイドレートは地震が起きそうな所につくられる。だから日本に多い。今までの日本のあり方を根幹から変えますね。地震に苦しんできたけど、そのために、最後の資源を手にできるってことですよね。だから太平洋側の南海トラフ、ね、南海大地震が心配される、そこで始めたんですよ。そこでどんどんお金を使っていって、そしたらそれは非常に取り出しにくいから、コストが高くて資源にならないかもしれない。やらなかった日本海の側で、民間人がほとんど費用かけずにやってしまった。さっきの柱見つけるってのは魚群探知機で見つけるだけですからほとんどお金かからない。そんな物が出てくると困る。今までの500億円が、何だと言われかねないから、エネルギー庁長官から、エネルギー庁の幹部たち、課長や課長補佐に至るまで、そしてそこに関わった東京大学を中心とした学者まで、みんな保身のために日本海は見て見ぬふりをしたってことが実はあったんですよね。それから、もうひとつは、世界を変えたくない。世界を変えたくないってのは日本が戦争に負けた資源のない国でいた方が、都合の良い人々が、世界中に、と言いたいところだけど、日本に一番いるんですよ」
村西利恵
「日本に…」
青山繁晴
「つまり、資源がなくて、戦争に負けた国なんだから、さっき言った通り、高い中東の油や、ガスを言われるまま買っても、文句言われないってことは値段高いってことはマージンが高いですから、商社とか石油会社とか、あるいは運輸会社とか、みんな一緒になって儲かる仕組みがあって、そして色んな外交問題とか抱えないためにも、このままでいいじゃないかというのが、ありました。それから、逆に言うと、3つめのメタンハイドレートは世界を変えてしまう、それなぜかと言うとですね、ひとつ、もう一回言います、いや、この放送で何度もやりましたよね、柱が立ってて、海の中で。その柱が消えてるってことは、ほっとけば今日も、その柱から、メタンガスが、その海面近くで、温度が上がった所でですね太陽が届いて、海中の中へ溶け込んでる、大気に出ていってるんですよね。だから自然状態でメタンガスが出てしまってるわけですね。メタンガスはCO2の20倍以上の地球温暖化効果ありますから、この資源に限っては、ほっといた方が悪い。それをつかみ取って燃やしてCO2出したら、20分の1に下がるという、さっき、さっきじゃない、僕が普段から言ってます通り、この環境問題っていうのは極めて大事です、皆さんおっしゃってる通りです。だから世界にとって、これはものすごい大事な可能性があるっていうのは、日本海側の塊のメタンハイドレートなんですね。それからもうひとつそうやって、柱が消えてるってことは、新しく柱が毎日作られてるってことですから、採り切ったら終わりの今までの天然ガスと違って、毎日毎日新しく作られて、地球が活動する限りは作られる。これも可能性ですが、あります。それを今まで言ってきましたね。それであると中東のガスよりも明らかに競争力持ってるから、突然日本がトップランナーになるという、世界が変わってしまう。そういうことはやりたくないという思い込みが、ずーっと日本海を、政府がやらない理由になってきたわけです。じゃあそういうことを改めて踏まえた上で、これからどうするかというと、これもう全然、話は難しくなくて、もうこの一点しかないんです。それはこれです」
村西利恵
「本当の資源にするために、日本海と太平洋を同時に開発するべき」
青山繁晴
「はい。これ、どっちがいいのかとか、どっちを、誰がやってるからどうだとか、誰が新しく発見したとか、もうそんなことやめましょう。ね。そうじゃなくて、これ当然、全部私たちの大切な日本の、日本国民の海ですから、同時にやって、しかも日本海は明らかにコスト安くできますから、これ平準化と言いますが、全体のコストを明らかに下げて、太平洋の技術開発もどんどん進んでいくと思いますが、技術開発だけじゃなくて、日本海を同時にやることによって全体のコストが必ず下がるんです。だからこの番組でご紹介したような努力を、してきました。それは何かというと、これですね」
村西利恵
「兵庫県沖と和歌山県沖」
青山繁晴
「はい。これ、中央政府がなかなか動かなかったから、自治体と私たちも、ま、考えを柔軟にして話し合って、新しいことを始めて、そして自治体が日本海連合ってのを作ってくれて、それが政府を動かした面も非常にあるんですよ。それが、あのガス化にも一部つながってると思うべきですが、皆さんこれ改めて見ていただくと、この関西の中でですね、関西は関西広域連合ってもの作ってるから、政府への影響力ほんとは強いんです、皆さんが思ってるより強い。橋下徹さんだけじゃない、存在感あるのは。ね。で、その中で、唯一兵庫県だけが、日本海側だけじゃなくて、これ正確には瀬戸内、瀬戸内海ですが、ま、日本海側だけじゃない太平洋サイドにも海を持ってるから、この兵庫県と最初にお話をして、ここに書いてる赤い海域で、実際に兵庫県の『たじま』っていう調査船と、私たち、が協力して、私たちが乗り込んで、ここで、えー、その、さっき言いました、塊状のメタンハイドレートの徴候を見つけてるわけですよね。そしてこっち見ていただくと、これ太平洋側の和歌山県の側ですよね。で、今回ガス化したのはこのあたり(和歌山の東に位置する三重の沖)ですよね。で、政府はこの和歌山県の沖の南海トラフでやってきたんですが、これ、和歌山県も、さっきの粒々だけじゃなくて、実は、塊状のメタンハイドレートの徴候も、あるんです。それを、わざわざそのデータを、実は無視してきましたから、和歌山県の仁坂知事とお話をして、さっきは兵庫の井戸知事とお話して、これは仁坂知事とお話をして、そしてここで調査をやらせて下さいって言ったら、快く『きのくに』っていう、ね、調査機器はこないだ見ていただいた通り大変古いけれども、でもそういう内実も全部さらけ出したまま、その調査を許してくれたので、私たちは、この日本海と、いわば太平洋の同時の開発っていうのを、ほんとに、ちっこい始まりですけど、始めてるわけです。これを広げていけばいいんですよ。で、その上で、改めてですね、現在の政府が何をしてるかっていうのは、こないだの選挙公約を見れば分かりますね。はい、出して下さい」
村西利恵
「2012年の自民党の政権公約には、メタンハイドレート、それから、資源大国へという言葉があります」
青山繁晴
「はい。これ当時はただの選挙公約っていうか、正確には政権公約ですが、実際に政権取ったんですね。だから今この言葉の重み、メタンハイドレートを明記し、資源大国っていう言葉も明記した意味は非常に大きい」
山本浩之
「そりゃそうですね」
青山繁晴
「というのは、僕の知る限りですね、自由民主党の中にも、こんな、資源大国とかメタハイとかそんなことを書かずに、海洋資源を適切に開発するってやっときゃいいんだっていう人たちは、実際に大変、声あったんですよ。それを安倍さんが跳ね返して、あえて、逃げができないメタンハイドレートと資源大国って言葉を入れた。資源大国、日本が資源大国になるって言葉を入れたら、今までの世界の仕組みを変えるということですから、それは、この公約を本当に実現するためには、大変なこれから、実は腕力が要るわけですね。あるいは決意と、命懸けで戦う、姿勢が絶対に必要になります。その時に、実は、違う壁が今、安倍政権の前に現れてます。その現実を後半考えたいと思うんです。キーワードは、これです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『まさか…も必要』。安倍政権にどんな壁が立ちはだかっているのか。このあと、詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「公約実現に向けて、安倍政権がすべきことは何でしょうか。お願いします」
青山繁晴
「はい。ここに、違う壁、と、こうドーンと書いてもらったんですが、その前に、違わない壁も厳然としてあるんですよ。今まで通りの壁、今まで既得権益の話は何度もしましたね。つまり、日本が資源を持つような国、それも、世界に輸出できるような国になっちゃ困ると。ね。そういう既得権益にとっては、今回のガス化は、もう全然オッケーなんですよ。だって50ドルもしてるんですから。そうやってもうちょこっと、高い値段でやるぐらいのことだったら、別に世界のエネルギーの、需給関係、需要と供給に影響を与えない、今までの仕組み変えないから、構わないよって話なんですよ。で、それ自体が実は大きな壁なんですよ、本当に日本海も含めてやっていくと、その壁は、改めて、のしかかってきます。安倍さんがそれに耐えなきゃいけない。突破しなきゃいけないけど、もうひとつ、新しい壁も、実は出てきてるんです。それは、これです」
村西利恵
「去年12月に行われた衆議院選挙をめぐって、憲法違反とする判決が相次いでいます。いずれも、総選挙は無効ではないが憲法違反という判断でした」
青山繁晴
「はい。あれ、ちょっと雰囲気の違う、この話かと思われるかもしれませんが(一同笑)、このね、東京高裁、札幌高裁と相次いで、去年12月の総選挙は、憲法違反だと、もうはっきり言っちゃってるんですよね。で、しかもこのあと、実は、10数個の同じような判決がおそらく出ていくわけです。で、この東京と札幌の話を、メディアは、この、憲法違反としながらも、総選挙は無効ではないと、そういう風に報道しましたね、これ逆に。だから、その、特に自由民主党を中心とした与党の代議士たちは、いや、無効じゃないんだから、別にこれでいいんだという雰囲気が、僕の知る限り蔓延してますが、違いますよ、それは。そうじゃなくて、とりあえず行政の責任だから総選挙無効とまでは司法は今言わないけれども、明確に、憲法に違反してしまっていると、そう言い切ってるわけですから、今現在何が起きてるかというと、これです」
村西利恵
「安倍政権は正統性を失いつつある」
青山繁晴
「はい。日本は完全な民主国家で、去年の総選挙の結果で安倍政権できてるんですから、その総選挙は憲法違反と明言され、しかもこれ最後十数個の高裁レベルの判決が集まったあとに最高裁が判決必ず出します。その時に、違憲状態とかごまかしじゃなくて間違いなくおそらく憲法違反って言葉を出し、それだけじゃなくて最高裁は、総選挙の有効性についても、たぶん一言あると思いますよ。そうすると、正統性を失っていきますね。政権の正統性ってのは実は決定的な話であって、あの中国共産党がなぜ反日をあんなにやるかというと、それは中国共産党には独裁政権でも正統性が必要なんですよ。中国共産党の軍隊が、かつて日本軍と戦って勝ったと、彼らは言ってる。それが正統性になってるから、反日反日って言うわけなんです。古今東西、どんな政権でも、正統性が一番大事なんですよ。そして安倍政権は、その正統性を失いながらですよ、たとえば参議院選選挙だけ勝って、そのあとに、憲法改正をやりたいと安倍さん、おっしゃってますよね、事実上。しかし、憲法違反と言われた政権が、憲法改正できるんですか? できるわけがありません。そして、そのこともできない政権に、その、もっともっと、その憲法も含めた、大きな大きな既得権益、日本は敗戦国で資源のない国のままでいろというものを、打ち破れるはずはないんですよ。したがって、何をやるかというと、これも実は単純な話、さっき日本海・太平洋両方やるべきだと言ったのと同じように、選択肢は僕はこれしかないと思ってます。それは、これです」
村西利恵
「長期政権への秘策。それは、最高裁判決の前に格差を是正して、この夏に、『衆参ダブル』選挙」
青山繁晴
「うん。これはですね、まずこの長期政権の秘策って書いてありますが、これ今、僕気がついたんですが、これは僕の言葉ではないですね。そんなあの、長期政権への秘策は考えるのはそれは自民党が勝手に考えることであってこの番組で考えることじゃないです。そうじゃなくて、その既得権益を打破するような、あるいは必要な憲法改正も行うような政権には正統性が必要だってことです。その正統性を保つためには、最高裁がそれを判決出してしまう前に、国会の責任でまず、あるいは内閣の協力のもと、国会で、格差是正をして、選挙制度の改革も行って、そして衆議院を解散、総選挙をしなきゃいけません。7月21日に参議院選挙迫ってんだから、現実にはダブル選挙になるということであり、そして、これは特に与党の代議士の方に、聞いていただきたいですが、今勝ってる議席、自分の議席を守りたいって言うんなら、民主党の批判を、自民党は決してできませんよ。かつての選挙の結果で3年3カ月も政権運営したこと批判できなくなりますね。その意味からも、実はこの決断というのは、メタンハイドレートを含めた日本の甦りのためには、僕は必要だろうと思い、実はこの番組で発言する前に、この政権の首脳たちに、それぞれ直接、進言も致しました。答えはまだいただいてませんけれども、党利党略でもちろん提言したんじゃなくて、日本の、日本の本物の自立のためです」
山本浩之
「分かりました。ありがとうございました。いったんコマーシャルです」
____________________________内容紹介ここまで
メタンハイドレート実用化により、日本が自前資源を持てる、日本のあり方が変わる。
日本海側のメタハイに真面目に取り組んでくれるのであれば、私は国民の一人として、これまで政府が太平洋側につぎ込んだ多額の税金についてはもう文句言ったりしません。
だから保身に走ったりせず、子々孫々のためにもどうか決断して下さい。
……という趣旨のメールを、まずは資源エネルギー庁に送ってみました。
★経済産業省 資源エネルギー庁
enechohp@meti.go.jp
(このメアドは経済産業省のご意見・お問い合せページより)
このあと、以下のところにも同趣旨のメールを送るつもりです。
○首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
○自由民主党
http://www.jimin.jp/voice/
○民主党
http://www.dpj.or.jp/contact/contact
○みんなの党
https://www.your-party.jp/contact/mail.cgi
○日本維新の会
https://www.oneosaka.jp/contact/
(リンクは大阪維新の会ですが、本部の住所は日本維新の会と同一なので届くと思います)
さらに、以下のお二方にもメールを送ってみようと思います。
○茂木敏光経済産業大臣
http://www.motegi.gr.jp/contact/contact.html
○新藤義孝総務大臣
http://www.shindo.gr.jp/opinion_post
新藤さんは総務大臣なので直接関係はないんですが、実は昨年6月、青山さんらとともに佐渡南西沖のメタンハイドレート調査に同行されており、その際、「国家として取り組むべき課題だと、いうことをもう確信してます」と述べておられました。日本海側のメタハイには理解がおありだと思います。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・春闘一斉回答 大手は「満額」、中小企業は…
・平壌市内は戦時態勢?北朝鮮「挑発」続ける
・衆院で「復興」集中審議、安倍首相が「復興策を強化」強調
・福岡、宮崎で桜開花 観測史上最も早く…
他に、この「アンカー」でインタビューした相手の映像を別人に差し替えて放送していた問題について、山本キャスターの説明&青山さんのコメントがありました。
ちなみにこれは青山さんが出演されている午後5時台ではなく、6時台に起きたもので、しかも曜日も水曜ではなく金曜のものでした。
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
http://ameblo.jp/hosyuyamato/
NY州議員宛にメールを出して下さった方々のもとに、Mark Butler下院議員から「いただいた情報に基づいて、私は決議案に署名しない決定をなしました」という返信が届いています。米国の議員さんは韓国側の情報しか知らないor問題自体をよく知らないので、まずは知ってもらうことが大切です。効果はあります。まだの方はぜひメールを送って下さい(下院を中心に)。
以下も慰安婦関係のお知らせです。よろしくお願いします。
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(N=ナレーション)
N:昨日、愛知県・渥美半島沖で、次世代のエネルギーとして期待されているメタンハイドレートから、メタンガスを生成する実験が始まり、世界で初めて天然ガスの採取に成功しました。
菅義偉官房長官(昨日=3月12日)
「今日、世界で初めて、この実験に成功したと。(中略)日本にとっては、ある意味で非常に、歓迎すべきこと…」
N:メタンハイドレートは、メタンガスと水が結晶化した物質で、“燃える氷”とも呼ばれ、海底から数百メートル下の地層の中などに存在しているといいます。
N:今回、経済産業省は、探査船「ちきゅう」を使って、海底のメタンハイドレートを、メタンガスと水とに分解し、世界で初めて、ガスの生産に成功しました。
N:日本近海には、天然ガス消費量の、およそ100年分に相当する量が埋蔵されているとみられていて、将来における、天然ガス資源として期待されています。
…………………………VTR終了…………………………
山本浩之
「ま、このニュースを聞いて、真っ先に青山さんの顔を思い浮かべられた方は多いと思うんですけれども、私も昨日、他のニュース番組であんな一気に見たのは初めてでした。この時点でですね、間違いなくこのコーナーが一番詳しい解説ができると思いますので、さっそく、青山さんにお願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。先ほどの、動く映像で、この炎を皆さんも見ていただいて、官房長官も、意義があるとおっしゃってましたけれども、その意義というのは本当は、ずーっと日本は、資源のない国だということを、思い込まされ、刷り込まされてきたんですよね。刷り込まれてきたんですね、私たちも。で、そこに、戦争が起きた理由もあり、そしてその戦争に負けたあとは、戦争に負けてしかも資源がないんだから、勝ったアメリカの言う通りに中東から高い油や、ガスをそのまま、買えばいいんだと。どんなに高く買っても、だから国民からは文句が出ないので、大儲けをする人たちが既得権益を作ってきて、それが自由民主党、民主党を問わず、既得権益、政治家にも、その既得権益が染み通ってたっていう、国の成り立ちが、この炎の出現によって、いや、そうじゃなくて、日本は自前の資源がちゃんとあって、それも自分で使うだけじゃなくて、世界に、安くフェアにお分けすることができると。もう日本の役割も、日本のあり方もガラッと変わってしまう、可能性を秘めてる、新しい炎だから、ものすごく高い、あの、意義が、あると思います。その上で、現在のこの炎の本当の意味、今まで言ったのは大きな炎ってことですよね。さっきのキーワードの、じゃあ小さな炎、本当の現実はこれです」
村西利恵
「世界で初めて海底のメタンハイドレートからメタンガス産出に成功しましたが、これはまだ、『資源』ではない」
青山繁晴
「はい。これ但し、この『まだ』っていうところは、決して忘れないでいただきたい平仮名2文字なんですね。これあの、もともとこれ(「まだ」)がなくて、メタンハイドレートそのものは、資源なんかじゃないんだと、おっしゃる、いわば年齢の高い学者、有名な学者もいらっしゃってですね、前からずっと僕にその問い合わせ来てたんですが、一切僕はそれは、はっきり言って取り上げてません。なぜかというと、その方の話っていうのはもう、古い古い情報にずっと依存して、メタンハイドレートっていうのは、採っても採っても資源にならないんだとおっしゃってるんです。それはもう根幹から間違ってますから、論評する、あの、値打ちありません。そうじゃなくて、『まだ』なんですよ。ということは、やり方を間違えたら資源でないまま終わってしまう。やり方を間違えなかったら、本当の日本の本物の、資源になります。じゃあ、昨日ガス化に成功した現実、現在はどうなのか。なぜ、まだ資源じゃないのかということを、リアルに見ていただきますと、こうです」
村西利恵
「経済産業省の幹部によると、今回の生産コストは、100万BTUという単位当たり、50ドルかかっていると」
青山繁晴
「はい。これ一言で言うと、めっちゃくちゃ高いんですよ」
村西利恵
「高い…」
青山繁晴
「はい。で、この天然ガスの単位ってのは、100万BTUっていうちょっと分かりにくい単位だから、難しそうに見えますけど、難しくはないです。これ、イギリス、これBはBritishのBですね、イギリスで始まった単位ですけれど、要するに1ポンドの水を、1度上げるのに、必要な天然ガスと。燃やしてあげるのに、必要な、温度を上げるのに必要な天然ガスっていう意味なんですね。で、それが50ドルってのはすごく高いんです。で、どれぐらい高いか今見ますが、その前に皆さんちょっとね、子供の頃を思い出していただくと、あの、川べりにキャンプされたりしてですね、川の中に入っていって、実は僕も小学校4年ぐらいの時に、体験、最初にしたんですけど、あの、川に、日本の川ってこうやって手を入れて、砂とか、あの、触ってて、こうやって手を上げたら、ここに(手のひらに)、金がけっこう乗っかることあるでしょ?」
一同
「(口々に)ああ、砂金…、細かいのが…」
青山繁晴
「砂金ですよね。それで、実はあの、僕の育った家は繊維会社なんですが、で、僕は末っ子ですから後を継げないので関係ないんだけど、でも繊維不況で、家の会社が潰れそうだって聞いてたから、親父にですね、お父さん、この金を、ね、僕も一生懸命集めるから、会社で使えばいいって言ったらですね、親父は、お前、その金の塊は、神戸とか大阪で売ってるやつのほうが安いんやと」
山本浩之
「ほぅー」
青山繁晴
「ね。高いと、それは、資源やないんやと。資源というものはそういうもんや、よく覚えとけって、親父死にましたが、言われまして、今、専門家のはしくれになった僕にとっても、それは永遠の実は真理なんですね。だからこの50ドルっていうのは、高いか安いかってのは決定的な話なんですね。これじゃあ、他のものと比べてみましょう。はい、出して下さい」
村西利恵
「アメリカのシェールガスの生産コストは、3ドル。カタールからの液化天然ガスの輸入価格は、16ドル」
青山繁晴
「はい。これまずアメリカのシェールガスっていうのは、皆さんもうこれ名前は聞かれてると思いますけど、シェールっていうのはとてもその、深い所にある、割れやすい岩のことなんですね。で、今まではそんな深いものだから、そこにガスとかオイルがあっても、取り出せないって言われてたんですけど、ちょうどメタンハイドレートと同じ話ですけれども、大きな所はやらないでサボってたら、アメリカの中小の、つまり元気で、何て言いますか冒険心のある業者が、あきらめずにやっていったらついに実用化できて、それを日本も今、輸入したいって言ってるわけですね。で、今現在その、作ってる、ね、あくまで生産のコストで、この同じ100万BTU当たり、で、3ドルに、過ぎないんですよ。これ、すっごく安いですね」
村西利恵
「うーん、そうですね」
青山繁晴
「で、これ日本に輸入する時には、やっぱり液化しなきゃいけないんで、そのコストがかかりますから、それでもだいたい、たぶん、輸入が始まると、10ドル前後です。ということは、これも実は生産ですからね、このあと実際に使う時にはもうちょっとコストかかるでしょ、いろんなコストが。たとえば、同じ日本国内でもやっぱり運搬しなきゃいけないから」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「で、とりあえずこれと比べると、(メタハイは)16倍以上なわけです」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「だからさっきの砂金の話と同じになっちゃうわけですよ。で、今現在日本が大量に輸入してる液化天然ガス、それがすっごく高いから、この今スタジオでついてる電気も、原発が止まる前から、本当はすごく高いわけですよね。主にカタールから入れてますが、それ上がり下がりありますけども今現在でだいたい16ドルぐらいですね。で、ま、これは買ってる価格で、これ(メタハイの50ドル)は生産価格だから少し違うとは言いながら、これ(50ドルは)もっと上がるわけでしょ? 本当は少しね。そうすると、3、4倍こっち(メタハイ)の方が高いって言えるわけですよ。だから、今のままだとこれは、資源にならないんです。逆に言うと、何かテストでこうやって炎が出たけれども、残念ながらこのまま眠らせようねって話になって、一生懸命やりましたね、メタンハイドレートもやってみましたよ、『アンカー』もいろいろ言ってるし、やってみたけど、結局使えなかったって話に、上手に、使われる恐れだってあるわけですよ(一同同意)。じゃあそもそも、何でそんなに高いのか。こんなに高い物を今まで『アンカー』取り上げてきたのかと、いうことになるかもしれないけど、それは違うんです。えー、それを、よく知っていただくためには、この『アンカー』をずっと見て下さった方ももう一度、もう一度、これはやりませんか。はい、出して下さい」
村西利恵
「資源にするためには、日本のメタンハイドレートを正しく知る必要がある」
青山繁晴
「はい。まずですね、これちょうどこの後ろに絵が写ってますね。白い結晶、その、コンビニで買うシャーベット、実物ほんとそっくりなんですよね。で、触っても大丈夫ですから、この和歌山県の御坊(ごぼう)の施設で僕たちは今まで無償で、一般の方々に触ってもらったりしたんです。そしてここ炎出てるように、たとえば青山千春博士、もういちいち説明しませんが、このメタンハイドレートを見つける特許を持ってる、私的には私の配偶者ですがそんなことは関係ありません、彼女がそのみんなの目の前で100円ライターみたいな炎を近づけたらボッと燃える、ね、それ見ていただいたんですよ和歌山でずっと。でもこの白いやつは、今回ガス化したやつと違うんです。ね。つまり、このように白い塊であるものと、今回みたいに海の底から、海の底で水とガスに分けてから、そのガスだけを取り出すタイプと、実は2つあるわけですね。で、その2つを見て下さい」
村西利恵
「日本海側と太平洋側の比較です」
青山繁晴
「はい。で、これは、主に日本海側、主に太平洋側っていう意味です、正確に言うと。つまり、たとえば今から説明する太平洋側は全部これだっていうんじゃないんですよ? で、それはまず分かっていただいた上でですね、これ、もう、実は一目瞭然なんですけれども、この、まずその、海の下の、海底から下に、このメタンハイドレートはあるわけですね。改めて申しますと、メタンですから、メタンは天然ガスの主な成分です。ハイドレートって言葉は難しいけれども、要は水の重み、つまり圧力と、それから、これ(海の色が下に行くほど)だんだん色が濃くなってますけど、太陽の光が届かないから、冷たいので、圧力を受けて冷たいから、氷になってる。このように(左下の写真)氷になってる物がメタンハイドレート。つまりそれを溶かしてあげれば、普通の天然ガスとして火力発電所でも、どこでも使えるってことになるわけですね。で、太平洋側の場合は、まずこの海が深いんです。これたまたま同じになっちゃってるけど、本当は全体に深い。その深い所から、さらに掘り込んでいって、300メートルとか700メートル。で、この海の深さは4000メートルあります、基本的にはね。今回は少し浅い所、1000メートルでやりましたが。300から700から掘っていって、じゃあメタンハイドレートあるんだけども、この点々で書いてる通り、つまり、メタンハイドレートの分子が、砂と、ね、分子レベル、つまり非常に細かく、混じり合ってしまってるわけです。で、それを逆手に取ったら、今までの石油工学でもやれると。こうやって吸い上げる、吸い上げる(右下の図)。で、こうやって吸い上げる時に、圧力を下げてやって、温度をちょっとあの、緩くして、高くしてあげると、水とガスに分かれて、こう出てきたと。しかしそのための施設が、すっごい大がかりになるから、だから単位当たり、50ドルになっちゃうわけです。それに比べて日本海側は、実はこの塊のまま(左下の写真)、さっき、あの、シャーレの上にある、ね、コンビニのシャーベットみたいなの見ていただきましたが、あれが、あのまんま、海の底に塊であるわけですから、この、こうやって、(太平洋側のような)粒々になってないから、塊を上まで上げれば、それは凍ってるだけですから、溶けたらそのまま、天然ガスになって、そのまま、ほとんどそのまま火力発電所でも使えるし、車の油の代わりにも使えるし、ってことになるわけですね」
山本浩之
「さっきの砂金と、金塊みたいな違いですよね、それは」
青山繁晴
「砂金と金塊の違いに、もうほとんど近いです。その通りで、(日本海側は)金塊がここ(海底)にあるのと同じなんですよ。おっしゃる通り。打ち合わせなしでやってますがほんとその通りですよ」
山本浩之
「今聞いててそう思いました」
青山繁晴
「白い金塊と言ってもいいです。燃える氷って普通言ってますが、白い金塊っていう名前をこの『アンカー』で…」
山本浩之
「やめましょ、ちょっとややこしいから、別に今まででいいですよ、それは(一同笑)」
青山繁晴
「いや、でも当たってます。白い金塊って言っていいぐらいなんですよね。その、日本海側を、ずーっと、やりましょうやりましょうと僕たちは言ってきて、それだけじゃなくて、皆さんこの『アンカー』では、2007年にすでに報道、放送しました。ということはもっとその前から僕たちは、あの、やってきましたが何をやってきたかというと、この塊…」
青山繁晴
「こっから(海底からメタンハイドレートの)柱が立つんですよね、これ絵描いてないけど。その柱が立つってことを、まさしく世界で初めて発見したのが青山千春博士だから、特許(魚群探知機でメタンハイドレートの柱を見つける特許)を持ってるわけで。ということはこの船を、柱の上に持っていって、この船から実際にこの、ピストンですね、ピストンって筒なんですけども、ぶすっと突き刺して、それを船の上に引き揚げる、それはっきり言うと簡単です。重し付けて、あの、突き刺すだけだから。で、しかも海が浅い。1000メートル以下しかありませんからね。そして甲板の上に上げてみて、輪切りにしたらですよ、ゴロゴロゴロっとメタンハイドレートの塊ができたわけですから、つまりこれは、その時点ですでに、メタンハイドレートの実物を世界で初めて採取してるわけです」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「はい。で、去年、日本海で新たに発見したっていうお方もいらっしゃったけども、学者もいたけども、それは事実に反します、この『アンカー』でやった通り。まあ、そう言いたいならどんどん言って下さい、みんなが集まってくるのは良いことですから、何も責任は追及しませんが、この『アンカー』が実は証拠になって、前から、塊を見つけてるわけですね。見つけただけじゃなくて、僕は元共同通信の政治部の記者でもありますから、自分の信用してる人とか、たとえば、時の資源エネルギー庁長官、僕と意見違うってのはいろいろあったけど、率直な人でしたから、怒鳴り合いもして、日本海側もやりましょうってことをずっと言ってきたのに、政府はこちら側(太平洋)ばっかり、主に自民党政権です、ね、民主党政権のせいにできません。588億円も、十数年かけて、使ってしまったわけですね、使ってきたわけです。で、その結果、ま、成果は出たけどまだ50ドルっていう高さ。じゃあ日本海側は何でやらないのかっていうのが、皆さん、とっても謎ですよね? それは実は、すでに謎ではなくて、すごくはっきりしてて、主に3つあるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「それが、保身。世界を変えたくない。日本海のメタンハイドレートは世界を変える」
青山繁晴
「はい。まず保身というのはですね、あの、メタンハイドレートは地震が起きそうな所につくられる。だから日本に多い。今までの日本のあり方を根幹から変えますね。地震に苦しんできたけど、そのために、最後の資源を手にできるってことですよね。だから太平洋側の南海トラフ、ね、南海大地震が心配される、そこで始めたんですよ。そこでどんどんお金を使っていって、そしたらそれは非常に取り出しにくいから、コストが高くて資源にならないかもしれない。やらなかった日本海の側で、民間人がほとんど費用かけずにやってしまった。さっきの柱見つけるってのは魚群探知機で見つけるだけですからほとんどお金かからない。そんな物が出てくると困る。今までの500億円が、何だと言われかねないから、エネルギー庁長官から、エネルギー庁の幹部たち、課長や課長補佐に至るまで、そしてそこに関わった東京大学を中心とした学者まで、みんな保身のために日本海は見て見ぬふりをしたってことが実はあったんですよね。それから、もうひとつは、世界を変えたくない。世界を変えたくないってのは日本が戦争に負けた資源のない国でいた方が、都合の良い人々が、世界中に、と言いたいところだけど、日本に一番いるんですよ」
村西利恵
「日本に…」
青山繁晴
「つまり、資源がなくて、戦争に負けた国なんだから、さっき言った通り、高い中東の油や、ガスを言われるまま買っても、文句言われないってことは値段高いってことはマージンが高いですから、商社とか石油会社とか、あるいは運輸会社とか、みんな一緒になって儲かる仕組みがあって、そして色んな外交問題とか抱えないためにも、このままでいいじゃないかというのが、ありました。それから、逆に言うと、3つめのメタンハイドレートは世界を変えてしまう、それなぜかと言うとですね、ひとつ、もう一回言います、いや、この放送で何度もやりましたよね、柱が立ってて、海の中で。その柱が消えてるってことは、ほっとけば今日も、その柱から、メタンガスが、その海面近くで、温度が上がった所でですね太陽が届いて、海中の中へ溶け込んでる、大気に出ていってるんですよね。だから自然状態でメタンガスが出てしまってるわけですね。メタンガスはCO2の20倍以上の地球温暖化効果ありますから、この資源に限っては、ほっといた方が悪い。それをつかみ取って燃やしてCO2出したら、20分の1に下がるという、さっき、さっきじゃない、僕が普段から言ってます通り、この環境問題っていうのは極めて大事です、皆さんおっしゃってる通りです。だから世界にとって、これはものすごい大事な可能性があるっていうのは、日本海側の塊のメタンハイドレートなんですね。それからもうひとつそうやって、柱が消えてるってことは、新しく柱が毎日作られてるってことですから、採り切ったら終わりの今までの天然ガスと違って、毎日毎日新しく作られて、地球が活動する限りは作られる。これも可能性ですが、あります。それを今まで言ってきましたね。それであると中東のガスよりも明らかに競争力持ってるから、突然日本がトップランナーになるという、世界が変わってしまう。そういうことはやりたくないという思い込みが、ずーっと日本海を、政府がやらない理由になってきたわけです。じゃあそういうことを改めて踏まえた上で、これからどうするかというと、これもう全然、話は難しくなくて、もうこの一点しかないんです。それはこれです」
村西利恵
「本当の資源にするために、日本海と太平洋を同時に開発するべき」
青山繁晴
「はい。これ、どっちがいいのかとか、どっちを、誰がやってるからどうだとか、誰が新しく発見したとか、もうそんなことやめましょう。ね。そうじゃなくて、これ当然、全部私たちの大切な日本の、日本国民の海ですから、同時にやって、しかも日本海は明らかにコスト安くできますから、これ平準化と言いますが、全体のコストを明らかに下げて、太平洋の技術開発もどんどん進んでいくと思いますが、技術開発だけじゃなくて、日本海を同時にやることによって全体のコストが必ず下がるんです。だからこの番組でご紹介したような努力を、してきました。それは何かというと、これですね」
村西利恵
「兵庫県沖と和歌山県沖」
青山繁晴
「はい。これ、中央政府がなかなか動かなかったから、自治体と私たちも、ま、考えを柔軟にして話し合って、新しいことを始めて、そして自治体が日本海連合ってのを作ってくれて、それが政府を動かした面も非常にあるんですよ。それが、あのガス化にも一部つながってると思うべきですが、皆さんこれ改めて見ていただくと、この関西の中でですね、関西は関西広域連合ってもの作ってるから、政府への影響力ほんとは強いんです、皆さんが思ってるより強い。橋下徹さんだけじゃない、存在感あるのは。ね。で、その中で、唯一兵庫県だけが、日本海側だけじゃなくて、これ正確には瀬戸内、瀬戸内海ですが、ま、日本海側だけじゃない太平洋サイドにも海を持ってるから、この兵庫県と最初にお話をして、ここに書いてる赤い海域で、実際に兵庫県の『たじま』っていう調査船と、私たち、が協力して、私たちが乗り込んで、ここで、えー、その、さっき言いました、塊状のメタンハイドレートの徴候を見つけてるわけですよね。そしてこっち見ていただくと、これ太平洋側の和歌山県の側ですよね。で、今回ガス化したのはこのあたり(和歌山の東に位置する三重の沖)ですよね。で、政府はこの和歌山県の沖の南海トラフでやってきたんですが、これ、和歌山県も、さっきの粒々だけじゃなくて、実は、塊状のメタンハイドレートの徴候も、あるんです。それを、わざわざそのデータを、実は無視してきましたから、和歌山県の仁坂知事とお話をして、さっきは兵庫の井戸知事とお話して、これは仁坂知事とお話をして、そしてここで調査をやらせて下さいって言ったら、快く『きのくに』っていう、ね、調査機器はこないだ見ていただいた通り大変古いけれども、でもそういう内実も全部さらけ出したまま、その調査を許してくれたので、私たちは、この日本海と、いわば太平洋の同時の開発っていうのを、ほんとに、ちっこい始まりですけど、始めてるわけです。これを広げていけばいいんですよ。で、その上で、改めてですね、現在の政府が何をしてるかっていうのは、こないだの選挙公約を見れば分かりますね。はい、出して下さい」
村西利恵
「2012年の自民党の政権公約には、メタンハイドレート、それから、資源大国へという言葉があります」
青山繁晴
「はい。これ当時はただの選挙公約っていうか、正確には政権公約ですが、実際に政権取ったんですね。だから今この言葉の重み、メタンハイドレートを明記し、資源大国っていう言葉も明記した意味は非常に大きい」
山本浩之
「そりゃそうですね」
青山繁晴
「というのは、僕の知る限りですね、自由民主党の中にも、こんな、資源大国とかメタハイとかそんなことを書かずに、海洋資源を適切に開発するってやっときゃいいんだっていう人たちは、実際に大変、声あったんですよ。それを安倍さんが跳ね返して、あえて、逃げができないメタンハイドレートと資源大国って言葉を入れた。資源大国、日本が資源大国になるって言葉を入れたら、今までの世界の仕組みを変えるということですから、それは、この公約を本当に実現するためには、大変なこれから、実は腕力が要るわけですね。あるいは決意と、命懸けで戦う、姿勢が絶対に必要になります。その時に、実は、違う壁が今、安倍政権の前に現れてます。その現実を後半考えたいと思うんです。キーワードは、これです(フリップ出す)」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『まさか…も必要』。安倍政権にどんな壁が立ちはだかっているのか。このあと、詳しく話していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「公約実現に向けて、安倍政権がすべきことは何でしょうか。お願いします」
青山繁晴
「はい。ここに、違う壁、と、こうドーンと書いてもらったんですが、その前に、違わない壁も厳然としてあるんですよ。今まで通りの壁、今まで既得権益の話は何度もしましたね。つまり、日本が資源を持つような国、それも、世界に輸出できるような国になっちゃ困ると。ね。そういう既得権益にとっては、今回のガス化は、もう全然オッケーなんですよ。だって50ドルもしてるんですから。そうやってもうちょこっと、高い値段でやるぐらいのことだったら、別に世界のエネルギーの、需給関係、需要と供給に影響を与えない、今までの仕組み変えないから、構わないよって話なんですよ。で、それ自体が実は大きな壁なんですよ、本当に日本海も含めてやっていくと、その壁は、改めて、のしかかってきます。安倍さんがそれに耐えなきゃいけない。突破しなきゃいけないけど、もうひとつ、新しい壁も、実は出てきてるんです。それは、これです」
村西利恵
「去年12月に行われた衆議院選挙をめぐって、憲法違反とする判決が相次いでいます。いずれも、総選挙は無効ではないが憲法違反という判断でした」
青山繁晴
「はい。あれ、ちょっと雰囲気の違う、この話かと思われるかもしれませんが(一同笑)、このね、東京高裁、札幌高裁と相次いで、去年12月の総選挙は、憲法違反だと、もうはっきり言っちゃってるんですよね。で、しかもこのあと、実は、10数個の同じような判決がおそらく出ていくわけです。で、この東京と札幌の話を、メディアは、この、憲法違反としながらも、総選挙は無効ではないと、そういう風に報道しましたね、これ逆に。だから、その、特に自由民主党を中心とした与党の代議士たちは、いや、無効じゃないんだから、別にこれでいいんだという雰囲気が、僕の知る限り蔓延してますが、違いますよ、それは。そうじゃなくて、とりあえず行政の責任だから総選挙無効とまでは司法は今言わないけれども、明確に、憲法に違反してしまっていると、そう言い切ってるわけですから、今現在何が起きてるかというと、これです」
村西利恵
「安倍政権は正統性を失いつつある」
青山繁晴
「はい。日本は完全な民主国家で、去年の総選挙の結果で安倍政権できてるんですから、その総選挙は憲法違反と明言され、しかもこれ最後十数個の高裁レベルの判決が集まったあとに最高裁が判決必ず出します。その時に、違憲状態とかごまかしじゃなくて間違いなくおそらく憲法違反って言葉を出し、それだけじゃなくて最高裁は、総選挙の有効性についても、たぶん一言あると思いますよ。そうすると、正統性を失っていきますね。政権の正統性ってのは実は決定的な話であって、あの中国共産党がなぜ反日をあんなにやるかというと、それは中国共産党には独裁政権でも正統性が必要なんですよ。中国共産党の軍隊が、かつて日本軍と戦って勝ったと、彼らは言ってる。それが正統性になってるから、反日反日って言うわけなんです。古今東西、どんな政権でも、正統性が一番大事なんですよ。そして安倍政権は、その正統性を失いながらですよ、たとえば参議院選選挙だけ勝って、そのあとに、憲法改正をやりたいと安倍さん、おっしゃってますよね、事実上。しかし、憲法違反と言われた政権が、憲法改正できるんですか? できるわけがありません。そして、そのこともできない政権に、その、もっともっと、その憲法も含めた、大きな大きな既得権益、日本は敗戦国で資源のない国のままでいろというものを、打ち破れるはずはないんですよ。したがって、何をやるかというと、これも実は単純な話、さっき日本海・太平洋両方やるべきだと言ったのと同じように、選択肢は僕はこれしかないと思ってます。それは、これです」
村西利恵
「長期政権への秘策。それは、最高裁判決の前に格差を是正して、この夏に、『衆参ダブル』選挙」
青山繁晴
「うん。これはですね、まずこの長期政権の秘策って書いてありますが、これ今、僕気がついたんですが、これは僕の言葉ではないですね。そんなあの、長期政権への秘策は考えるのはそれは自民党が勝手に考えることであってこの番組で考えることじゃないです。そうじゃなくて、その既得権益を打破するような、あるいは必要な憲法改正も行うような政権には正統性が必要だってことです。その正統性を保つためには、最高裁がそれを判決出してしまう前に、国会の責任でまず、あるいは内閣の協力のもと、国会で、格差是正をして、選挙制度の改革も行って、そして衆議院を解散、総選挙をしなきゃいけません。7月21日に参議院選挙迫ってんだから、現実にはダブル選挙になるということであり、そして、これは特に与党の代議士の方に、聞いていただきたいですが、今勝ってる議席、自分の議席を守りたいって言うんなら、民主党の批判を、自民党は決してできませんよ。かつての選挙の結果で3年3カ月も政権運営したこと批判できなくなりますね。その意味からも、実はこの決断というのは、メタンハイドレートを含めた日本の甦りのためには、僕は必要だろうと思い、実はこの番組で発言する前に、この政権の首脳たちに、それぞれ直接、進言も致しました。答えはまだいただいてませんけれども、党利党略でもちろん提言したんじゃなくて、日本の、日本の本物の自立のためです」
山本浩之
「分かりました。ありがとうございました。いったんコマーシャルです」
____________________________内容紹介ここまで
メタンハイドレート実用化により、日本が自前資源を持てる、日本のあり方が変わる。
日本海側のメタハイに真面目に取り組んでくれるのであれば、私は国民の一人として、これまで政府が太平洋側につぎ込んだ多額の税金についてはもう文句言ったりしません。
だから保身に走ったりせず、子々孫々のためにもどうか決断して下さい。
……という趣旨のメールを、まずは資源エネルギー庁に送ってみました。
★経済産業省 資源エネルギー庁
enechohp@meti.go.jp
(このメアドは経済産業省のご意見・お問い合せページより)
このあと、以下のところにも同趣旨のメールを送るつもりです。
○首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html
○自由民主党
http://www.jimin.jp/voice/
○民主党
http://www.dpj.or.jp/contact/contact
○みんなの党
https://www.your-party.jp/contact/mail.cgi
○日本維新の会
https://www.oneosaka.jp/contact/
(リンクは大阪維新の会ですが、本部の住所は日本維新の会と同一なので届くと思います)
さらに、以下のお二方にもメールを送ってみようと思います。
○茂木敏光経済産業大臣
http://www.motegi.gr.jp/contact/contact.html
○新藤義孝総務大臣
http://www.shindo.gr.jp/opinion_post
新藤さんは総務大臣なので直接関係はないんですが、実は昨年6月、青山さんらとともに佐渡南西沖のメタンハイドレート調査に同行されており、その際、「国家として取り組むべき課題だと、いうことをもう確信してます」と述べておられました。日本海側のメタハイには理解がおありだと思います。
この日の「アンカー」では他に以下のニュースで青山さんの解説がありました。
・春闘一斉回答 大手は「満額」、中小企業は…
・平壌市内は戦時態勢?北朝鮮「挑発」続ける
・衆院で「復興」集中審議、安倍首相が「復興策を強化」強調
・福岡、宮崎で桜開花 観測史上最も早く…
他に、この「アンカー」でインタビューした相手の映像を別人に差し替えて放送していた問題について、山本キャスターの説明&青山さんのコメントがありました。
ちなみにこれは青山さんが出演されている午後5時台ではなく、6時台に起きたもので、しかも曜日も水曜ではなく金曜のものでした。
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらをご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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※拉致被害者奪還 日本列島縦断デモ行進はじめ、各種デモ・集会のまとめ
http://ameblo.jp/hosyuyamato/
NY州議員宛にメールを出して下さった方々のもとに、Mark Butler下院議員から「いただいた情報に基づいて、私は決議案に署名しない決定をなしました」という返信が届いています。米国の議員さんは韓国側の情報しか知らないor問題自体をよく知らないので、まずは知ってもらうことが大切です。効果はあります。まだの方はぜひメールを送って下さい(下院を中心に)。
以下も慰安婦関係のお知らせです。よろしくお願いします。
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