ブータン国王ご夫妻来日&中共に領土を奪われたブータン
【歓迎行事で儀仗隊の栄誉礼を受けるブータンのワンチュク国王=16日、宮殿・東庭(ロイター)】
ブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王が、先月結婚されたばかりのジェツン・ペマ王妃を伴って来日中です。
日本には20日まで滞在されるそうです。
●ブータンについて私が以前から知っていたこと。
・チベット仏教の国。
・親日国である。
・日本人と顔かたちがよく似ている。
・王室がある。現在の国王(ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王)は若くてイケメンで、国民からも敬愛されている。
・国民の生活は質素ながらも幸福度(「国民総幸福量(GNH)」)は高い。
・最近めざましく近代化している。ついこの間までテレビもなかったのに、携帯やネットも急速に普及。
●最近のマスコミ報道で知ったこと。
・国王はこの10月に結婚された。王妃は民間ご出身。
・ワンチュク国王の結婚を祝い、夫妻にささげる歌を作詞作曲する大役を日本人が任された(スポニチ10/13)。
・1998年、前国王の決断で王制から立憲君主制となった(見習え金正日!(-.-#))。
・日本と国交樹立して今年で25年。
・ブータンの農業の近代化に尽くした故・西岡京治さんという日本人がいる。西岡さんはブータンでは最も有名な日本人で、名前を知らない人はいない。
・昭和天皇崩御の際、国を挙げて喪に服してくれた。
・日本の国連安保理常任理事国入りを一貫して支持してきた。
●11月15日付の産経抄で新たに知ったこと。
・日本との交流の歴史はそれほど長くない。昭和32年(1957年)、大阪府立大学助教授だった中尾佐助氏が、お忍びで京都を訪れていた当時の王妃に直談判し、翌年、日本人として初めて入国を許されたのが始まり。中尾氏はそのときの印象を、中世までたどり着いていない「古代」だった、と語っている。
・東日本大震災を受けて国王が100万ドル(約8000万円)*1の寄付して下さった。
*1 ちょっと嫌らしいですが、この金額がブータンではどのぐらいの価値なのかを計算してみました(数字苦手なので間違ってたら教えて下さい)。名目GDPランキング(2010年)は日本が5兆4588億ドルで3位、ブータンは14億6000万ドルで162位。つまり日本の経済規模はブータンの約3760倍!?ってことはブータンでの8000万円は日本では3000億円以上!?但しブータンは人口が少ないのでそこは勘案が必要?一人当たりのGDPランキング(2010年)は日本が約4万2782ドルで17位、ブータンは約2068ドルで124位で、日本はブータンの約20倍ですね。
さて、そのブータンのワンチュク国王ご夫妻が、11月15日、震災後初の国賓として来日されたわけですが、日々精力的に活動されていますね。
【歓迎式典を終えた皇太子さまと合掌するブータン国王夫妻=16日午前、宮殿・東庭(産経)】
16日午前の歓迎行事では、天皇陛下のご入院に伴い、天皇皇后両陛下の名代を務める皇太子殿下、そして秋篠宮両殿下と対面されました。
(天皇陛下のご入院が長引いているので、ちょっと心配です(T^T))
皇太子殿下は国王に、陛下が国王ご夫妻を迎えられず残念に思われていることや、国王が東日本大震災の被災者のために自ら法要を営まれたことへの謝意を伝えられたそうです。
国王は陛下へのお見舞いのお言葉を述べられたとのことです(産経11/16)。
【ブータンのワンチュク国王夫妻と握手される皇后さま=16日午前10時23分、東京都港区元赤坂の迎賓館「彩鸞の間」(代表撮影)】
歓迎行事が終わったあとは、皇后陛下もワンチュク国王ご夫妻にご挨拶されたそうです。
【宮中晩さん会で乾杯される皇太子さまとブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王ワンチュク国王=16日午後、宮殿・豊明殿(代表撮影)】
16日の宮中晩餐会では、ワンチュク国王ご夫妻は少し緊張されていたようですが、初々しくてとても親近感が沸きました。
宮中晩餐会には、ブータンで農業の近代化に尽くした故・西岡京治さんの奥様も出席されたそうです。
そう言えば、一川保夫防衛相が民主党の高橋千秋参院議員のパーティーへの参加を優先して宮中晩餐会を欠席したことが問題になってますね。
しかも、一川大臣は高橋氏のパーティーで「ブータン国王が来日し宮中で行事があるが、私にはこちらの方が大事だ」と発言していたそうです(スポニチ11/18)。
17日午前の参院予算委員会で自民党の宇都隆史議員にそのことを追及された一川大臣は、「大変申し訳なかった。反省している」と陳謝したそうですが、センスを疑いますね。
防衛大臣就任時、“私は安全保障に関して素人”発言で物議を醸しましたが、この人、政治家としても“素人”なんじゃないですか?(-.-#)
【衆院本会議場で演説するブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王=17日午後、国会・衆院本会議場(産経・酒巻俊介撮影)】
そして17日午後、ワンチュク国王は衆院本会議場で演説をされました。
【衆院本会議場での演説に臨むブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王=17日午後、国会・衆院本会議場(産経・酒巻俊介撮影)】
演説は約13分間。
こちらに動画(通訳付き)があります。演説だけでなく、国王ご夫妻の入場、衆議院議長の挨拶、参議院議長の挨拶、国王ご夫妻退場まで含まれた動画です。
それと、ニコニコニュースに演説の全文文字起こしが掲載されていました。
一部引用にとどめようかとも思ったんですが、全文に渡って感動的で(T^T)略せないので、全文転載させていただきます。
■「国民総"幸福"量」を重んじるブータン国王が国会で演説 全文 2011年11月17日(木)15時31分配信
冒頭の「世界史においてかくも傑出し、重要性を持つ機関である日本国国会のなかで、私は偉大なる叡智、経験および功績を持つ皆様の前に、ひとりの若者として立っております。皆様のお役に立てるようなことを私の口から多くを申しあげられるとは思いません」という箇所から、私はもう背筋がピンとしてしまいました。
いやいや国王様、とんでもないです!と。
わが国は今の総理大臣をはじめ私欲に駆られたアホな政治家が多くて、私ども国民はため息の連続なんです、あなたの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいですよ!と。
最後には私たちのためにお祈りまでして下さって……。
ありがとうございます。・゚・(ノД`)・゚・。
あと、17日に行われた歓迎レセプションパーティー(国会議員のほか中田英寿さんなどブータンに縁のある方々も出席)では、こんな場面もありました。
国王が「(参加されている)日本のみなさん一人一人をハグしたい気持ちだが、それは難しいので、代わりに私の妻をハグします」と述べられ、実際に王妃をハグ、会場の笑いを誘われたのです。
ユーモアもおありなんですね〜(^◇^;)
【ブータン国王と王妃が被災地を視察。海岸で被災者に祈りを捧げる国王と王妃=18日午後、福島県相馬市(産経・桐原正道撮影)】
18日には、東日本大震災で被災した福島県相馬市を訪問されました。
市内の小学校や漁港などを訪問され、「ブータン国、国民を代表して親愛の情と励ましの気持ちを持っています」などと激励。
また、津波で大きく被災した地区では鎮魂の祈りを捧げられました(産経11/18)。
私は被災者ではないですが、国からわざわざ随行された僧侶の方々とともにお祈りされている姿を見た時は、本当にありがたく思いましたし、胸がジーンとしました。
国王ご夫妻は19日は京都を観光され、20日に帰国されるそうです。
ワンチュク国王はまだお若いのに、すごくカリスマ性がありますね。
それにご夫妻ともにお美しい。もちろん美男美女でいらっしゃるんですが、それよりもむしろ内面の美しさを感じます。
(もちろんわが国も両陛下はじめ皇室の皆様、大変お美しいです!(*^。^*))
とにかく、国王ご夫妻の来日中のご様子を拝見していて、ご夫妻はもちろんブータン国民皆様、本当に日本という国を好いて下さっているのだなということを強く感じました。
ありがたいですねー、こういう国の存在は。・゚・(ノД`)・゚・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんなふうに良いお話だけを紹介したいのですが、ブータンが近年抱えている深刻な問題についても触れておかざるを得ません。
実はブータンは、中共による「領土拡大」の被害を受けています。
両国が国境線を画定したのは1998年ですが、人民解放軍がブータン側に掘っ立て小屋を建てるなどして少しずつ侵入し、2006年までに何とブータンの国土は18%近くも縮小してしまったというのです。
私は「SAPIO」7月20日号の記事でこの問題を知りました。
日本ではまだあまり知られていないようですが、是非とも知っておくべきだと思いますので、これまた少々長くなりますが引用させていただきます。
■強引に道路を建設し、国境線を書き換える暴虐行為【南シナ海どころではない! ブータンでは知らぬ間に国土が2割も奪われていた】(SAPIO 2011年7月20日号掲載)
私はこの問題を知って、中共の脅威に共に対抗する意味でも、日本はブータンとの友好をますます深めていくべきだと感じました。
一部海外メディアでもこの問題は伝えられているようです。
※中国に侵食され続けるブータン王国 - 国土の18%以上が既に縮小(YouTube)
この動画は海外の放送(英語)で字幕はないのですが、地図が出てくるので視覚的に分かりやすいです。
ブータンと中国との国境の破線で囲まれた部分が、中国が奪ったブータン国土ですね。
こんなことになってしまったひとつの要因として、ブータンは比較的最近まで半鎖国状態にあった国ですから、外交や防衛に関しては日本以上に不得手なのかしら?と思ったりもします。
ただ、ブータンはインドの保護国のような側面もあると聞きます。
ということは、もしインドの後ろ盾がなければ、ブータンはあるいはチベットと同じ運命を辿っていたかも?
それにしても、中共の「侵略」は海でも陸でもとどまるところを知らないようですね。
しかもターゲットにされている国の多くは、当然ながら軍事力がさほど強くない国々です。
南シナ海で中共の「侵略」にさらされている国々は、「日本はもっとしっかりしてよ!」と歯がゆく思っているそうですが、ブータンやラオスといった内陸の国々も、同じように思っているのではないでしょうか。
ブータンが日本の安全保障理事国入りを一貫して支持してくれているのも、日本がアジアの先頭に立って中共に対抗してほしいという意味合いも込められているのではないでしょうか。
中華人民共和国、この旧世紀の帝国主義の国を封じ込めなければならない、その位置に何とか立てる国はアジアでは確かに今のところ日本だけだと思うのですが、現実は厳しいですね。民主党政権下ではなおのこと。
その民主党ですが、野田首相はじめ12月は訪中ラッシュだそうです(産経11/16)。
中共とのパイプを広げること、それ自体を悪いとは思いませんが、おもねるだけの外交であればやめていただきたいものです(-.-#)
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・チベット仏教の国。
・親日国である。
・日本人と顔かたちがよく似ている。
・王室がある。現在の国王(ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王)は若くてイケメンで、国民からも敬愛されている。
・国民の生活は質素ながらも幸福度(「国民総幸福量(GNH)」)は高い。
・最近めざましく近代化している。ついこの間までテレビもなかったのに、携帯やネットも急速に普及。
●最近のマスコミ報道で知ったこと。
・国王はこの10月に結婚された。王妃は民間ご出身。
・ワンチュク国王の結婚を祝い、夫妻にささげる歌を作詞作曲する大役を日本人が任された(スポニチ10/13)。
・1998年、前国王の決断で王制から立憲君主制となった(見習え金正日!(-.-#))。
・日本と国交樹立して今年で25年。
・ブータンの農業の近代化に尽くした故・西岡京治さんという日本人がいる。西岡さんはブータンでは最も有名な日本人で、名前を知らない人はいない。
・昭和天皇崩御の際、国を挙げて喪に服してくれた。
・日本の国連安保理常任理事国入りを一貫して支持してきた。
●11月15日付の産経抄で新たに知ったこと。
・日本との交流の歴史はそれほど長くない。昭和32年(1957年)、大阪府立大学助教授だった中尾佐助氏が、お忍びで京都を訪れていた当時の王妃に直談判し、翌年、日本人として初めて入国を許されたのが始まり。中尾氏はそのときの印象を、中世までたどり着いていない「古代」だった、と語っている。
・東日本大震災を受けて国王が100万ドル(約8000万円)*1の寄付して下さった。
*1 ちょっと嫌らしいですが、この金額がブータンではどのぐらいの価値なのかを計算してみました(数字苦手なので間違ってたら教えて下さい)。名目GDPランキング(2010年)は日本が5兆4588億ドルで3位、ブータンは14億6000万ドルで162位。つまり日本の経済規模はブータンの約3760倍!?ってことはブータンでの8000万円は日本では3000億円以上!?但しブータンは人口が少ないのでそこは勘案が必要?一人当たりのGDPランキング(2010年)は日本が約4万2782ドルで17位、ブータンは約2068ドルで124位で、日本はブータンの約20倍ですね。
さて、そのブータンのワンチュク国王ご夫妻が、11月15日、震災後初の国賓として来日されたわけですが、日々精力的に活動されていますね。
【歓迎式典を終えた皇太子さまと合掌するブータン国王夫妻=16日午前、宮殿・東庭(産経)】
16日午前の歓迎行事では、天皇陛下のご入院に伴い、天皇皇后両陛下の名代を務める皇太子殿下、そして秋篠宮両殿下と対面されました。
(天皇陛下のご入院が長引いているので、ちょっと心配です(T^T))
皇太子殿下は国王に、陛下が国王ご夫妻を迎えられず残念に思われていることや、国王が東日本大震災の被災者のために自ら法要を営まれたことへの謝意を伝えられたそうです。
国王は陛下へのお見舞いのお言葉を述べられたとのことです(産経11/16)。
【ブータンのワンチュク国王夫妻と握手される皇后さま=16日午前10時23分、東京都港区元赤坂の迎賓館「彩鸞の間」(代表撮影)】
歓迎行事が終わったあとは、皇后陛下もワンチュク国王ご夫妻にご挨拶されたそうです。
【宮中晩さん会で乾杯される皇太子さまとブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王ワンチュク国王=16日午後、宮殿・豊明殿(代表撮影)】
16日の宮中晩餐会では、ワンチュク国王ご夫妻は少し緊張されていたようですが、初々しくてとても親近感が沸きました。
宮中晩餐会には、ブータンで農業の近代化に尽くした故・西岡京治さんの奥様も出席されたそうです。
そう言えば、一川保夫防衛相が民主党の高橋千秋参院議員のパーティーへの参加を優先して宮中晩餐会を欠席したことが問題になってますね。
しかも、一川大臣は高橋氏のパーティーで「ブータン国王が来日し宮中で行事があるが、私にはこちらの方が大事だ」と発言していたそうです(スポニチ11/18)。
17日午前の参院予算委員会で自民党の宇都隆史議員にそのことを追及された一川大臣は、「大変申し訳なかった。反省している」と陳謝したそうですが、センスを疑いますね。
防衛大臣就任時、“私は安全保障に関して素人”発言で物議を醸しましたが、この人、政治家としても“素人”なんじゃないですか?(-.-#)
【衆院本会議場で演説するブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王=17日午後、国会・衆院本会議場(産経・酒巻俊介撮影)】
そして17日午後、ワンチュク国王は衆院本会議場で演説をされました。
【衆院本会議場での演説に臨むブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王=17日午後、国会・衆院本会議場(産経・酒巻俊介撮影)】
演説は約13分間。
こちらに動画(通訳付き)があります。演説だけでなく、国王ご夫妻の入場、衆議院議長の挨拶、参議院議長の挨拶、国王ご夫妻退場まで含まれた動画です。
それと、ニコニコニュースに演説の全文文字起こしが掲載されていました。
一部引用にとどめようかとも思ったんですが、全文に渡って感動的で(T^T)略せないので、全文転載させていただきます。
■「国民総"幸福"量」を重んじるブータン国王が国会で演説 全文 2011年11月17日(木)15時31分配信
天皇皇后両陛下、日本国民と皆さまに深い敬意を表しますとともにこのたび日本国国会で演説する機会を賜りましたことを謹んでお受けします。衆議院議長閣下、参議院議長閣下、内閣総理大臣閣下、国会議員の皆様、ご列席の皆様。世界史においてかくも傑出し、重要性を持つ機関である日本国国会のなかで、私は偉大なる叡智、経験および功績を持つ皆様の前に、ひとりの若者として立っております。皆様のお役に立てるようなことを私の口から多くを申しあげられるとは思いません。それどころか、この歴史的瞬間から多くを得ようとしているのは私のほうです。このことに対し、感謝いたします。
妻ヅェチェンと私は、結婚のわずか1ヶ月後に日本にお招きいただき、ご厚情を賜りましたことに心から感謝申しあげます。ありがとうございます。これは両国間の長年の友情を支える皆さまの、寛大な精神の表れであり、特別のおもてなしであると認識しております。
ご列席の皆様、演説を進める前に先代の国王ジグミ・シンゲ・ワンチュク陛下およびブータン政府およびブータン国民からの皆様への祈りと祝福の言葉をお伝えしなければなりません。ブータン国民は常に日本に強い愛着の心を持ち、何十年ものあいだ偉大な日本の成功を心情的に分かちあってまいりました。3月の壊滅的な地震と津波のあと、ブータンの至るところで大勢のブータン人が寺院や僧院を訪れ、日本国民になぐさめと支えを与えようと、供養のための灯明を捧げつつ、ささやかながらも心のこもった勤めを行うのを目にし、私は深く心を動かされました。
私自身は押し寄せる津波のニュースをなすすべもなく見つめていたことをおぼえております。そのときからずっと、私は愛する人々を失くした家族の痛みと苦しみ、生活基盤を失った人々、人生が完全に変わってしまった若者たち、そして大災害から復興しなければならない日本国民に対する私の深い同情を、直接お伝えできる日を待ち望んでまいりました。いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません。しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民であります。私はそう確信しています。
皆様が生活を再建し復興に向け歩まれるなかで、我々ブータン人は皆様とともにあります。我々の物質的支援はつましいものですが、我々の友情、連帯、思いやりは心からの真実味のあるものです。ご列席の皆様、我々ブータンに暮らす者は常に日本国民を親愛なる兄弟・姉妹であると考えてまいりました。両国民を結びつけるものは家族、誠実さ。そして名誉を守り個人の希望よりも地域社会や国家の望みを優先し、また自己よりも公益を高く位置づける強い気持ちなどであります。2011年は両国の国交樹立25周年にあたる特別な年であります。しかしブータン国民は常に、公式な関係を超えた特別な愛着を日本に対し抱いてまいりました。私は若き父とその世代の者が何十年も前から、日本がアジアを近代化に導くのを誇らしく見ていたのを知っています。すなわち日本は当時開発途上地域であったアジアに自信と進むべき道の自覚をもたらし、以降日本のあとについて世界経済の最先端に躍り出た数々の国々に希望を与えてきました。日本は過去にも、そして現代もリーダーであり続けます。
このグローバル化した世界において、日本は技術と確信の力、勤勉さと責任、強固な伝統的価値における模範であり、これまで以上にリーダーにふさわしいのです。世界は常に日本のことを大変な名誉と誇り、そして規律を重んじる国民、歴史に裏打ちされた誇り高き伝統を持つ国民、不屈の精神、断固たる決意、そして秀でることへ願望を持って何事にも取り組む国民。知行合一、兄弟愛や友人との揺るぎない強さと気丈さを併せ持つ国民であると認識してまいりました。これは神話ではなく現実であると謹んで申しあげたいと思います。それは近年の不幸な経済不況や、3月の自然災害への皆様の対応にも示されています。
皆様、日本および日本国民は素晴らしい資質を示されました。他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさえ静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました。文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した資質の組み合わせは、我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の特性であり、不可分の要素です。このような価値観や資質が、昨日生まれたものではなく、何世紀もの歴史から生まれてきたものなのです。それは数年数十年で失われることはありません。そうした力を備えた日本には、非常に素晴らしい未来が待っていることでしょう。この力を通じて日本はあらゆる逆境から繰り返し立ち直り、世界で最も成功した国のひとつとして地位を築いてきました。さらに注目に値すべきは、日本がためらうことなく世界中の人々と自国の成功を常に分かち合ってきたということです。
ご列席の皆様。私はすべてのブータン人に代わり、心からいまお話をしています。私は専門家でも学者でもなく日本に深い親愛の情を抱くごく普通の人間に過ぎません。その私が申しあげたいのは、世界は日本から大きな恩恵を受けるであろうということです。卓越性や技術革新がなんたるかを体現する日本。偉大な決断と業績を成し遂げつつも、静かな尊厳と謙虚さとを兼ね備えた日本国民。他の国々の模範となるこの国から、世界は大きな恩恵を受けるでしょう。日本がアジアと世界を導き、また世界情勢における日本の存在が、日本国民の偉大な業績と歴史を反映するにつけ、ブータンは皆様を応援し支持してまいります。ブータンは国連安全保障理事会の議席拡大の必要性だけでなく、日本がそのなかで主導的な役割を果たさなければならないと確信しております。日本はブータンの全面的な約束と支持を得ております。
ご列席の皆様、ブータンは人口約70万人の小さなヒマラヤの国です。国の魅力的な外形的特徴と、豊かで人の心をとらえて離さない歴史が、ブータン人の人格や性質を形作っています。ブータンは美しい国であり、面積が小さいながらも国土全体に拡がるさまざまな異なる地形に数々の寺院、僧院、城砦が点在し何世代ものブータン人の精神性を反映しています。手付かずの自然が残されており、我々の文化と伝統は今も強靭に活気を保っています。ブータン人は何世紀も続けてきたように人々のあいだに深い調和の精神を持ち、質素で謙虚な生活を続けています。
今日のめまぐるしく変化する世界において、国民が何よりも調和を重んじる社会、若者が優れた才能、勇気や品位を持ち先祖の価値観によって導かれる社会。そうした思いやりのある社会で生きている我々のあり方を、私は最も誇りに思います。我が国は有能な若きブータン人の手のなかに委ねられています。我々は歴史ある価値観を持つ若々しい現代的な国民です。小さな美しい国ではありますが、強い国でもあります。それゆえブータンの成長と開発における日本の役割は大変特別なものです。我々が独自の願望を満たすべく努力するなかで、日本からは貴重な援助や支援だけでなく力強い励ましをいただいてきました。ブータン国民の寛大さ、両国民のあいだを結ぶより次元の高い大きな自然の絆。言葉には言い表せない非常に深い精神的な絆によってブータンは常に日本の友人であり続けます。日本はかねてよりブータンの最も重大な開発パートナーのひとつです。それゆえに日本政府、およびブータンで暮らし、我々とともに働いてきてくれた日本人の方々の、ブータン国民のゆるぎない支援と善意に対し、感謝の意を伝えることができて大変嬉しく思います。私はここに、両国民のあいだの絆をより強め深めるために不断の努力を行うことを誓います。
改めてここで、ブータン国民からの祈りと祝福をお伝えします。ご列席の皆様。簡単ではありますが、(英語ではなく)ゾンカ語、国の言葉でお話したいと思います。
「(ゾンカ語での祈りが捧げられる)」
ご列席の皆様。いま私は祈りを捧げました。小さな祈りですけれど、日本そして日本国民が常に平和と安定、調和を経験しそしてこれからも繁栄を享受されますようにという祈りです。ありがとうございました。
冒頭の「世界史においてかくも傑出し、重要性を持つ機関である日本国国会のなかで、私は偉大なる叡智、経験および功績を持つ皆様の前に、ひとりの若者として立っております。皆様のお役に立てるようなことを私の口から多くを申しあげられるとは思いません」という箇所から、私はもう背筋がピンとしてしまいました。
いやいや国王様、とんでもないです!と。
わが国は今の総理大臣をはじめ私欲に駆られたアホな政治家が多くて、私ども国民はため息の連続なんです、あなたの爪の垢を煎じて飲ませてやりたいですよ!と。
最後には私たちのためにお祈りまでして下さって……。
ありがとうございます。・゚・(ノД`)・゚・。
あと、17日に行われた歓迎レセプションパーティー(国会議員のほか中田英寿さんなどブータンに縁のある方々も出席)では、こんな場面もありました。
国王が「(参加されている)日本のみなさん一人一人をハグしたい気持ちだが、それは難しいので、代わりに私の妻をハグします」と述べられ、実際に王妃をハグ、会場の笑いを誘われたのです。
ユーモアもおありなんですね〜(^◇^;)
【ブータン国王と王妃が被災地を視察。海岸で被災者に祈りを捧げる国王と王妃=18日午後、福島県相馬市(産経・桐原正道撮影)】
18日には、東日本大震災で被災した福島県相馬市を訪問されました。
市内の小学校や漁港などを訪問され、「ブータン国、国民を代表して親愛の情と励ましの気持ちを持っています」などと激励。
また、津波で大きく被災した地区では鎮魂の祈りを捧げられました(産経11/18)。
私は被災者ではないですが、国からわざわざ随行された僧侶の方々とともにお祈りされている姿を見た時は、本当にありがたく思いましたし、胸がジーンとしました。
国王ご夫妻は19日は京都を観光され、20日に帰国されるそうです。
ワンチュク国王はまだお若いのに、すごくカリスマ性がありますね。
それにご夫妻ともにお美しい。もちろん美男美女でいらっしゃるんですが、それよりもむしろ内面の美しさを感じます。
(もちろんわが国も両陛下はじめ皇室の皆様、大変お美しいです!(*^。^*))
とにかく、国王ご夫妻の来日中のご様子を拝見していて、ご夫妻はもちろんブータン国民皆様、本当に日本という国を好いて下さっているのだなということを強く感じました。
ありがたいですねー、こういう国の存在は。・゚・(ノД`)・゚・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こんなふうに良いお話だけを紹介したいのですが、ブータンが近年抱えている深刻な問題についても触れておかざるを得ません。
実はブータンは、中共による「領土拡大」の被害を受けています。
両国が国境線を画定したのは1998年ですが、人民解放軍がブータン側に掘っ立て小屋を建てるなどして少しずつ侵入し、2006年までに何とブータンの国土は18%近くも縮小してしまったというのです。
私は「SAPIO」7月20日号の記事でこの問題を知りました。
日本ではまだあまり知られていないようですが、是非とも知っておくべきだと思いますので、これまた少々長くなりますが引用させていただきます。
■強引に道路を建設し、国境線を書き換える暴虐行為【南シナ海どころではない! ブータンでは知らぬ間に国土が2割も奪われていた】(SAPIO 2011年7月20日号掲載)
中国の領土的野心に対しては、最大限に用心する必要がある。何しろほんの5年前、人知れず中国に領土を奪われてしまった国が実在するからだ。南シナ海、東シナ海に目を奪われがちだが、内陸部では既に中国の領土拡大が進んでいる。
前国王が掲げた“国民総幸福量(GNH)”を国是に、ゆるやかな変化と発展を続けるブータン王国。「お金やモノという尺度ではない、独自の幸せを追求する」というチベット仏教に根ざした価値観を基軸に、自由で平和で安全で笑顔が溢れる「幸せ度」が高い国といえる。
が、現在、忌々しき事態に国は少なからず東奔西走している。植民地化された経験こそないが、鎖国状態を経てきた内陸国ブータンの国境は、2大国=インドと中国(チベット自治区)に接しており、地政学上、微妙な位置にある。チベット動乱の1959年以降、ブータンはチベット自治区と接する北側の国境線(大部分はヒマラヤ山脈)を閉鎖してきたが、いつしか侵食されていたのだ。
「ブータン・中国の国境問題に、国会議員らが憂慮している。これは国家安全に対する脅威である」
ブータン国営テレビの報道によって、国境紛争が明るみになったのは2005年のことだった。地元有力紙によると、ブータンの国境管理防衛局長官は「中国とブータンで両国の地図を見せ合ったところ、国境線のあまりの認識の違いに愕然とした」という。
「中国・ブータン国境地帯の平和と安定を保つ協定」を1998年12月に締結した両国は、国境線もその際に画定している。ところが、2004年から中国はブータン側に“冬虫夏草ロード”とでも称したくなる道路建設工事を始めていたのだ。
別名「メンジョン(薬草の国)」と呼ばれるブータンの北部は、漢方の三大薬材の1つ、冬虫夏草の産地だ。滋養強壮や精力増強、抗癌作用などの薬効が認められる冬虫夏草は、世界に300以上の品種があるが、その中でコウモリガの幼虫に寄生する「コルディセプス・シナンシス」が最高級とされ、チベットの標高3000m以上の高山にしか生育しない。工業国でなく酸性雨が降らない環境からも、ブータン産の品質は“お墨付き”なのだ。
それを喉から手が出るほど欲しがっているのは、冬虫夏草を投機対象にする中国人だ。地方紙『昆明信息港』(2010年9月6日付)によると、「雲南省昆明市内では1kg46万元(約575万円)、40年前の1万倍の価格で取引されている。年間10万m2の草地が破壊され、縄張りを巡っての殺人事件が頻発する」有り様だ。
また、中国の人民解放軍がブータン側に掘っ立て小屋をつくっていることに気付いたのは、高地に暮らしヤクで生計を立てている遊牧民だった。夏は牧草を求め4000m以上の高地をさまよい、冬は寒さを逃れ、低地へ下りてくるのが遊牧民の生活だ。
ところが何年か前より、ヤクが山を下りてこない事態に直面。「探しに山深くへ入ると、見慣れない掘っ立て小屋が……」というのだ。ヤクのバターやチーズは貴重で、珍味であり高級加工品だ。毛も防寒服になる。人民解放軍に捕獲され、売られている可能性が高い。
両国の国境線の認識の違いを、「一歩も譲れない」と突っぱねた中国外交部による公式談話(2005年12月1日)は、「中国とブータンは良好かつ平等な友好関係を維持しており、協議を通じて、両国間の国境問題が早期に解決するものであることを支持する。双方の努力により、国境地区は平和で安寧な局面を維持している(後略)」だった。
翌2006年、ブータン政府は新国境線を発表。北部の突起部分が切り取られたラインで、国土面積は約4万6500km2(九州地方の約1・1倍)から約3万8400km2(九州地方の0・9倍強)へ、18%近くも縮小してしまった。
そして2009年8月より、中国は道路の延長工事を再開。「道路を敷設した地域までが、中国に組み込まれるのでは」との危機感から、ブータン政府は同年、4度も抗議を行なっているが、中国側は「チベットを含む西中国の経済発展のため」と居直ったという。
ブータン政府は、この数年「国境線を一刻も早く画定させる」ための会議を中国と重ねているが、国境(密)貿易の拡大と秘薬のスムーズな確保のためにも、中国が道路工事を止めるとは考えがたい。チベット仏教を信じるブータン国民にとって、山は精霊が住んでいるとされ、信仰の対象でもある。中国政府そして人民解放軍らによる蛮行を、単に「領土侵犯」という表現で片付けていいのだろうか?
(以下略。このあとラオス人民民主共和国の話が続きます。こちらは間接的な中国支配が進行しているそうです。是非お読み下さい)
私はこの問題を知って、中共の脅威に共に対抗する意味でも、日本はブータンとの友好をますます深めていくべきだと感じました。
一部海外メディアでもこの問題は伝えられているようです。
※中国に侵食され続けるブータン王国 - 国土の18%以上が既に縮小(YouTube)
この動画は海外の放送(英語)で字幕はないのですが、地図が出てくるので視覚的に分かりやすいです。
ブータンと中国との国境の破線で囲まれた部分が、中国が奪ったブータン国土ですね。
こんなことになってしまったひとつの要因として、ブータンは比較的最近まで半鎖国状態にあった国ですから、外交や防衛に関しては日本以上に不得手なのかしら?と思ったりもします。
ただ、ブータンはインドの保護国のような側面もあると聞きます。
ということは、もしインドの後ろ盾がなければ、ブータンはあるいはチベットと同じ運命を辿っていたかも?
それにしても、中共の「侵略」は海でも陸でもとどまるところを知らないようですね。
しかもターゲットにされている国の多くは、当然ながら軍事力がさほど強くない国々です。
南シナ海で中共の「侵略」にさらされている国々は、「日本はもっとしっかりしてよ!」と歯がゆく思っているそうですが、ブータンやラオスといった内陸の国々も、同じように思っているのではないでしょうか。
ブータンが日本の安全保障理事国入りを一貫して支持してくれているのも、日本がアジアの先頭に立って中共に対抗してほしいという意味合いも込められているのではないでしょうか。
中華人民共和国、この旧世紀の帝国主義の国を封じ込めなければならない、その位置に何とか立てる国はアジアでは確かに今のところ日本だけだと思うのですが、現実は厳しいですね。民主党政権下ではなおのこと。
その民主党ですが、野田首相はじめ12月は訪中ラッシュだそうです(産経11/16)。
中共とのパイプを広げること、それ自体を悪いとは思いませんが、おもねるだけの外交であればやめていただきたいものです(-.-#)
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Comments
ご指摘ありがとうございました。修正しておきました<(_ _)>
ブログ更新、ありがとうございます。
国会演説、本当に感涙ものです。決して誇張ではなく目元がうるっときてしまいました。
それにひきかえ、大臣の欠席は、あまりにもお粗末。
小国の国賓とみて、あなどったのでしょうか…?
今後はこのようなことがないように襟を正していただきたいものです。
震災以降、子供二人を含む日本人の将来のこと毎日不安に思っています。
更新大変でしょうが応援しています。
「韓国プロ野球球団が日本国内(長崎市柿泊運動公園)で日本と日本国旗を侮辱する様を知って、ハンファイーグルス球団やグループ会社は日本国及び長崎市に公式に謝罪すべきであると強く感じました。」
http://amotoyamatotake.blog.fc2.com/blog-entry-70.html
公式謝罪を求める動きを広めてください。
ブータン国王陛下ですが、国の大小、強弱を超えて、礼節と他者への敬意、慈悲の心というものを見せて頂いたような気がします。
どこかの「東方礼儀の国」とは、どえらい違いですね。(あと宮中晩さん会をブッチした「国民目線」の「素人」防衛大臣とか。)
うちのオカンが「付き合う相手は選ばなアカン。」といつも言っていましたが、少なくともブータンという国とは、これからも仲良くさせて頂きたいですね。
私はなぜだか分かりませんが、ジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王、ジェツン・ペマ王妃夫妻を初めて見た時から何ともいえない親近感を覚えました。
ブータン人と日本人の顔立ちが似ているからか、ペマ王妃が美人だからか・・それ以上に国王のただ存在するだけで伝わってくる慈愛と気品のせいでしょうか・・いずれにしても私は一目で国王夫妻のファンになってしまいました。
ブータン国内でも大変な人気があることは後から知りました。
私たち日本人に心から親愛の情を持っていただいているブータンの方々に、ただただ感謝の気持ちしかありません。
すばらしい記事をありがとうございます。
そういう情勢に鑑みても、宮中晩餐会を欠席した一川大臣は明らかに防衛大臣として不適格ですが、それ以前の問題として、同僚議員の政治資金パーティーを優先し国賓をお招きしての宮中晩餐会を軽んじ、挙げ句の果てには「ブータン国王が来日し宮中で行事があるが、私にはこちらの方が大事だ」とは、何事でしょうか。
素人どころではありません。本件について、素人に毛の生えた程度の私達にさえ事の是非と優先順位は分かります。
この国賓侮蔑とさえ受け取れる不遜不敬発言をした者が、仮に自民党政権の大臣であれば、漢字の読み間違えという実に下らない件さえ狂ったように連日叩き続けたメディアは、一体どのような報道姿勢を示したのでしょうか?
ブータンが中国の脅威にさらされていることも知ることができました。
貴重な情報をいつも有難うございます。
知れば知るほど質素ながらも美しく誇り高いこの国は
なんだか古き良き日本の文化や歴史や価値観とも近いところがあるように思えて勝手ながら親近感を覚えています。
謙虚ながらも力強い演説や国王夫妻の温かい笑顔に一日本人としてとても元気をもらいました。
一人ひとり抱擁したいけどできないから代わりに王妃様をハグなさ
ったことは初めて知りましたが
可愛すぎですね、さすが新婚さん。
国王夫妻にはこの気高く幸福な国とともにいつまでも仲睦まじくあってほしいものです。
日本とブータンの距離がより縮まることや
中共侵略等様々な問題に協力してより力強く対処していけることを心から願っていますが…
今の日本を見てると、南シナ海の国々と同じくとても歯がゆい気持ちになりますね。
集団的自衛権の行使を認める気なんてサラサラない自民党の方が、国際平和に貢献なんてできないでしょ。
憲法改正しかないって叫んでる人たちは、やってるフリをしてる人たちなので、何年たっても独立すらできません。
あめちゃんが何とかしてくれると、今だにおもっとるんですね。
野田総理には是非とも一川大臣の速やかな更迭を、お願い申し上げます。
また、今後のメディアの報道姿勢に注目させていただきます。
ブータン王国同様、中国共産党の脅威に晒され続けている台湾の、心温まる良い話が記されているブログがありましたので、以下に引用掲載します。
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1703.html
台湾は日本の生命線!
感動物語―これが台湾人の民族性!中国人とは違う (付:動画)
2011/11/27/Sun
台湾紙自由時報(十一月二十五日)の報道によると、十一月二十三日の朝、運行中の路線バスの中で若い女性の乗客が倒れた。他の客から知らせを受けた運転手の沈小翔氏(34)が駆け寄ると、女性は座席の上で仰向けになっていた。白目をむき、歯を食いしばって唇を破り、上着は血で染まっていた。
癲癇の発作と見た沈氏。携帯電話で救急車を呼んだ客もいたが、一刻を争う危険な状態だ。そこで乗客たちに聞いた。「この人を病院へ運ぼうと思うが、いかがですか」と。
車内には通勤を急ぐサラリーマン、すでに遅刻している学生、おかずを買って帰宅途中の主婦など二十人の客がいたが、いっせいに返ってきた答えは、「ハオ!」(そうしよう!)。
そこで沈氏は最寄りの病院を目指すことにした。乗客が電話で病院に連絡し、受け入れの準備を求めた。
しかし急げど道路は混んでいる。そこで沈氏はクラクションを鳴らしながら、マイクで「車内で緊急事態発生!恐れ入りますが道を開けてください」と叫んだ。それを聞いて他の車も道を譲った。
かくして沈氏は一キロの道のりを、わずか四分で走り抜け、女性を持ち抱えて病院に駆け込んだ。二人の乗客もそれに付き添って走った。
これで女性は何とか救われた。安心した沈氏は力が抜けて座り込んだ。気付けば自分のシャツは血で染まっていた。
二十名の「無名の英雄」たちはそこで下車し、他のバスを求めて去って行った。
メディアの取材を受けた沈氏は「私は英雄ではない。台湾では、誰でもこうする」と謙虚に答えた。そして他の乗客のことに話が及ぶと、「私一人では成し遂げることはできなかった」と語った上で、「これこそが台湾人の善良さ、勇敢さであり、我々が誇りにすべきところだ」と強調した。
「心さえあれば、誰もが救苦救難の観音菩薩となれるのだ」と訴えるこの記事は、第一面に掲載された。
みなでこれに感動し、これを見習おうと呼びかけたいのだろう。こうした報道姿勢もまた、台湾人の善良さの表れに違いない。
私もこの記事を読み、台湾人の温かい人情に、深い感動を味わったのだ。
そして一人でも多くの日本国民に、とくに「台湾人も中国人と同じ民族であり、台湾は中国に統一されるべきだ」と勘違いし続ける人々に、この隣の国の善良な民族性をもっと知ってほしい、感動、共鳴してほしい、「この国の人々こそ真の友人にするべきだ」と感じてほしいと思い、このエピソードをここで紹介する次第である。
(終了)