「アンカー」野田増税解散総選挙シナリオ&首脳陣「野田は理念なし」
※11/9 16:30更新【重要なお知らせ】チベット署名はすでに達成されたとのことです
拙ブログがきっかけで米ホワイトハウス宛て署名にご協力いただいた方、申し訳ありません。そしてありがとうございました。
※チベット関連署名、次のステップとして、現在は12月10日の世界人権デーまでに累計50,000人の署名を集めているそうです。こちらから署名できます。やり方が分からない方、テキサス親父事務局さんに分かりやすい手順の画像があります。
※別件でこちらでも署名の受付があります。署名提出先は世界の大統領や政治家 米仏英豪印そしてEU外相宛てだそうで、目標は50万だそうです。11/10午前0時過ぎの時点で、世界中から30万7000票集まっているようです。
※【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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■11/9放送 関西テレビ「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”
苦境に立つ野田政権、消費増税と解散…その深層を青山がズバリ!
消費税増税は10%どころじゃない、20%、いや、それ以上!?
野田さんと財務省が考える消費税増税と解散総選挙のシナリオとは。
そんな野田さんに、野田政権を支えているはずの首脳陣の1人から厳しい批判が。その中身とは。
最後は政界再編について。この手のお話は過去に何度もあったものの実現してきませんでした。でも青山さんによれば、今度こそ“彼ら”の本気度は高いそうです。
間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
画像はYouTubeからキャプチャさせていただきました。
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内容紹介ここから____________________________
山本浩之
「で、えー、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーなんですが、えー、ここでひとつ、お詫びと訂正があります。えー、先週放送した“ニュースDEズバリ”のコーナーの中で、チベット弾圧を解説する地図の中に、中華人民共和国と、台湾の、両者を同一の色、同じ色で表してしまいました。これは誤解を与える不適切な表現であり、訂正してお詫びいたします。大変申し訳ございませんでした」
※この地図の件については青山繁晴さんのブログに説明があります。
・ぼくとテレビの、ちと、つらい関係について 2011年11月02日 23時48分58秒
・後日談をすこし 2011年11月08日 15時08分40秒
・後日談つづき 2011年11月09日 19時22分02秒
山本浩之
「さて青山さん、今週の、この“ニュースDEズバリ”のコーナーなんですけれども」
青山繁晴
「はい。あの、今日は、あの、世界の経済と民主主義の危機っていうものが、このコーナーに入るまでに、ま、重大なニュースとして出てきたんですけれどね。その中で、皆さんご存知の通り、先週の『アンカー』で、えー、っていうか先週のこのコーナーで申しました通り、フランスのカンヌで、野田さんは、消費税率を、2010年代の半ばまで、ま、というか、はっきりいうと2015年ぐらいまでには、10%まで持っていきますよってことを、僕ら、国民・主権者に言わないまま、国際公約してしまいました。で、野田さんは、野田さんなりにそのあとのシナリオ、そのあとじゃなくて、このあとのシナリオを描いているんですよ。どこで解散総選挙やるかってことも含めてですね。ところが、そのシナリオが、果たして、その野田さんの思ってる通り行くのかどうかっていうことなんですけれども、まず、今日の最初のキーワード、実はこれなんです(フリップ出す)」
山本浩之
「『消費税20%』!?」
青山繁晴
「はい。これ実は最低でもって話なんです。あの、野田さん、フランスのカンヌで公約したのは消費税10%って話ですが、いや、とんでもない、そんな話じゃないんですよ。実は、私たちの生活、国民生活の先に待ってるのは、少なくとも、これ。ほんとは僕はもっと高くなると思ってますが、その、野田さんのシナリオが破綻しつつこういうことになるんじゃないかということを、今日は民主党内部の証言にも基づいて、皆さんと一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「分かりました。ではコマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、最終的には野田総理のシナリオは崩れつつも、消費税はやがて20%以上になるんじゃないかと。これどういうことが、予想、考えられるんでしょうか。さっそく解説お願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。今日は皆さん、まずこの、いわば表紙を見ていただくと、2012年の行方っていうふうになってるんですけどね。まあまだ11月も始まったばかりですけれども、えー、中小企業の関係者の方を含めて、もうこの年末から年明けどうやって乗り切るのか、そして来年になったらどうなるのか、と、心配されてると思いますし、この2012年が世界の指導者が、次から次へと交代するっていう、その、いわば天下の分かれ目になるってことは今まで申してきて、で、日本は予定としてはそうじゃなかったんだけど、やっぱり日本にとっても、来年はもう、ものすごい年になると。で、あえて言えば、鳩山政権、菅政権が背負ってたものよりも、この野田さんが今、その、背負わざるをえない、もう背負ってるものがですね、世界経済の危機をはじめ、その、鳩菅時代よりももっともっと重くなってるっていうことも、含めて考えなきゃいけない。で、その重荷を背負った野田さんなりに、今何を、考えているか。どういうシナリオを野田さんが考えてるかといえば、それはかなりはっきりしてて、こうです」
村西利恵
「野田総理の消費税増税へのシナリオは、2012年、来年の3月、通常国会に消費税増税法案を提出し、6月中の可決・成立を目指す」
青山繁晴
「はい。で、これはもう、いわば総理も言ってるし、こう、もうちょっと前から公然たるものだったんですよね。というのは、この、2012年、つまり年度で言うと、2011年中ですね」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「来年の3月ってことはね。2011年度中に、その、消費税を引き上げますよってことを法律にしなきゃいけないっていうのは、麻生政権の時代に、与野党で、いわば、その、法律の附則として、法律の、ま、付け足しとして、決めたことだったんですよ。で、野田さんとしてはですね、あの、だからやらなきゃいけないっていうよりは、その、財務省としては、もうそんなに決まってることだから、そのチャンスを生かせないと、消費増税なんかできないから、これ絶対やんなきゃいけないってことなんですよね。で、通常国会1月に始まって、ま、あの、3月までにそれを出したらですよ、この通常国会が終わるまでに、この消費税の増税法案を通したいってことになるわけですが、これ当然、えー、誰が考えても、そういうことやるんだったら、国民に信を問うてくれ、ね。つまり、いつ衆議院解散総選挙するかってことになるんですが、その前に、その前に、この法案を通す、っていうことは、じゃあ具体的に、消費税率の、消費税率の引き上げはいつになるのかと、いうのがまず問題になるんですね。衆議院解散総選挙の、時期の前に。で、これが実は、まず野田さんと財務省の、はっきり言うと水面下の話し合いで、こういうことになってるだろうと。はい、出して下さい」
村西利恵
「実際の引き上げが始まるのは再来年、2013年の9月から」
青山繁晴
「はい。これどういうことかというと、まず野田さん、と、あるいはその背後にいる財務省はこの、法律を出す前、ね、あるいは法律を通してしまう前に、解散総選挙はやんないと。つまりそれやったら、必ず国民から強い反対意見も出るだろうから、そうじゃなくて、これ(法案)は、総選挙なしでやってしまって、で、この、やってしまった法律の中に、いつから引き上げるかは、もう予め入れといて、そして全部決まってしまってから、その総選挙をやろうと(苦笑)、いうね、はっきり言うと非常に、ご自分に都合のいい話、つまり引き上げる方にとっては都合のいい話になってるわけですよ」
村西利恵
「ずるいですね」
青山繁晴
「で、何でこれが、再来年の9月かというと、皆さん、この前いつ総選挙あったか、もちろんご記憶ですよね。2年前の、8月30日、2009年の8月30日にありましたから、衆議院議員の任期は4年ですから、つまり2013年、再来年の8月に、任期満了来るわけですよね。で、ギリギリそこまで引き延ばしたいわけですよ。で、要するにそのあたりでは解散総選挙やんなきゃいけないから、それさえ終わったら、もうすぐに引き上げると。ね。というのはどうしてかというと、今日の最初のキーワードにもあった通り、10%が目標じゃないんですよ。そのあとずるずると引き上げていきたいのが目的だから、その、しかも10%っていうのもですね、2015年頃までに段階的に引き上げるってことは、さっさと始めないと、間に合わないという、これもご勝手な理屈ですけども、そうなってるわけでね、ご勝手というのはですね、権力者の勝手っていうだけじゃなくて、それで景気がどうなるのか、経済成長がそれで見込めるのかっていうことが、どっか置き去りになってると」
村西利恵
「なるほど(一同同意)」
青山繁晴
「これはね、これは僕、記者時代、経済記者の時も政治記者の時も感じましたが、財務省の人たちは国全体見ないで、やっぱり自分の仕事だけ見てるから、景気とか、経済成長に基本的に関心が薄いんですよ」
山本浩之
「年間の自殺者が3万人超えたのも消費税が絡んでますからね…」
青山繁晴
「そうです。で、あるいは生活保護者がすごく増えたってことも含めてですよ、その、財務省の言うことを聞いたら何でも悪いって言ってんじゃなくて、財務省の仕事ぶりを、野田さん、身近に見てたら分かったはずでしょうと。つまりご自分の仕事の範囲しか考えてないから、困るんであって、そうするとこうなるわけです(2013年9月の消費税率引き上げ)。そうするとこっから逆算すると、解散総選挙はこうなっちゃうわけですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「引き上げ実施の2カ月前、2013年7月に、衆議院を解散、総選挙へ」
青山繁晴
「はい。皆さん、誤解しないでいただきたいのは、要するにこういうのは全部野田さんと、裏にいる、その、裏どころじゃないか、もう表に見えてるけど、財務省が勝手に考えてるだけで」
村西利恵
「今のところのシナリオと」
青山繁晴
「こうなりますよという、これ、あの、『アンカー』の、あるいはこのコーナーの、あるいは私の予言ではありませんからね。あくまで、彼らのシナリオっていうことですが。何で8月じゃないかというと、要するに任期がほんとに来ちゃって、4年間任期が来ちゃって解散総選挙をすると、総理としては、衆議院を解散できるのは、この、天下で、総理大臣だけなのにそれを使わなかったってことで力が弱まるから、その前に、解散して総選挙やりたいから、任期満了じゃなくて、解散したいから、すると、この、再来年の7月っていうのが総選挙に、自動的になっちゃいますよねってことなんですよ。ところがですよ、こういうことがはっきりしましたから、実は、数日前に、えー、民主党のキーパーソンの1人とお会いしたんです。えー、予め申しておきますが、これは拷問されても名前は言えません。どうしてかというと、それは信義にもとるからです。ね。しかし、2つ申しておきますが、これは民主党の野田政権を今支えてる、その、単なる幹部じゃなくて、いわゆる首脳陣のうちの1人です。それからもう1点は、僕と意見が合わない人です。ね。意見が、普段から、重要問題については合わないところが多いからこそ、会いまして、1対1で3時間40分、話をいたしました。そして、その首脳陣の1人が言ったことで、一番重大なことの1つは、実はこれでした」
村西利恵
「もうひとつの解散シナリオ。民主党首脳陣によると、来年6月には解散に追い込まれる」
青山繁晴
「はい。つまり、えー、野田さんの考えてることは違うと。その通りにはならないと。もう一回言いますが、野田さんを支えてるのにですよ、しかも大物なのに、いや無理ですと。再来年まで延ばすことはできない、来年6月には解散に追い込まれるでしょうと。その理由は、まず1つはこれですね」
村西利恵
「理由としては、消費税増税法案、そして予算関連法案が通らない」
青山繁晴
「はい。これ考えてみれば当ったり前のことであって」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「えー、国民の民意によって、参議院選挙で民主党負けましたから、いわゆる衆参ねじれってやつですから、この、予算本体は、憲法の定めによって衆議院の多数で民主党は通せるけど、その関連法案、それから消費税増税法案といったものはですね、その、野党が協力してくれないと、今の数だと、衆議院の再可決もなかなか難しいから、要するに通らないから、その、野党の言うことを聞かなきゃいけない。ね。野党の言うことを聞かなきゃいけないってことは、実は野田さんの描いた解散にはならずに、どういう解散になるかというと、これです」
村西利恵
「話し合い解散へ」
岡安譲
「へえー」
青山繁晴
「つまり、野党の側も、自民党、公明党、みんなの党、どこでもですね、あるいは社民党、共産党であっても、やっぱりデフレ経済を考えると、いつまでも反対ってわけにもなかなかいかない。というのは1つは、野田政権は、この消費増税っていうのを来年度予算の中に、実質的に組み入れるって話も、官房長官すでにしてますからね。それらを考えるといつまでも引っ張るわけにいかない、反対反対ってわけにいかない、どっかで賛成するけれども、しかし賛成するかわりに、解散時期を、野党の言うことを聞きなさいってことになって、ということは来年の6月までには、つまり通常国会終わるまでには、解散に追い込まれるだろうという、いわば、冷静な見方をしてるわけですね。実はですね、えー、この番組始まる前に、先ほど、電話で、総理大臣に非常に近い人に、この件をぶつけてみたら、4月解散って、あの、言葉も出て」
村西利恵
「さらに早くなって」
青山繁晴
「本人は慌てて、あ、これは、ほんとは言っちゃいけなかったって、おっしゃったんで、いや、言っちゃいけなかったと言っても、今おっしゃったんで話しますよと、申したんですが。つまり、その、再来年の総選挙ってシナリオは、実は総理の周りでももう無理じゃないかって話になってるわけですね。で、いわば、おととい、その証拠になるような話もありました。はい、出して下さい」
村西利恵
「おととい民主、自民、公明の3党は、復興債の償還期間を25年で合意しました」
青山繁晴
「はい。これはですね、えー、皆さんも、ショック受けられたと思うんですけれどね。つまり、東日本大震災を克服し、復興するための、臨時の増税として、その財源として、特別な国債を発行しますから、それを当然、国民の負担で賄わなきゃいけませんねと、いうことなんですが、実は政府税調の、そもそもの提案っていうのは、えー、これは、臨時の話だから、5年かあるいは10年って話だった。で、それを受けて、内閣総理大臣・野田佳彦さんが、10年って決めたわけですよ。で、それがいきなり、この幹事長会談で、輿石さんとか、石原伸晃さんとか、ね、公明党の幹事長も含めて、25年になっちゃったんですよね。で、これ25年、25年で臨時っていうことには、それ全くならないですよね。これ皆さんお気付きの通り、こうです。はい、出して下さい」
村西利恵
「25年間の増税で財源を確保するということは、事実上の恒久増税になると、いうこと」
青山繁晴
「ええ。で、ね、あの、これまず、予定通り25年で終わったとしてもですよ、終わったとしても、この2011年、今年の3月12日に、例えば生まれた赤ちゃん、つまり東日本大震災のあとに生まれた赤ちゃん、は、その、政府税調のもともとの考え方だと、例えば5ちゃい(歳)になった時、で、終わるわけでしょ。それから、もう1つの野田さんが決めた案でも、10歳で終わるわけですから。要は負担しないんですよね。ところが、この話で決まったんだから、その赤ちゃんが25歳になっちゃってるわけですよね」
村西利恵
「社会人ですよね」
青山繁晴
「普通は社会人になってる人が多いですよね。ということは、この震災を知らないのに、しかも臨時の増税だったはずが、震災を知らない世代がこう担うってことになってるわけですから、こういうのはずーっと増税しますよってことに実は過ぎないだろうと。で、しかも、25年で終わるかというと、おそらく終わらないでしょう。先例があるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「臨時増税が恒久増税になった例として、1991年のドイツで、連帯付加税という税の導入がありました」
青山繁晴
「はい。これあの、皆さんベルリンの壁が壊れる時の絵って懐かしい絵で、あの、ご記憶でしょうが、これは1989年ですけどね」
山本浩之
「今、映像が出てますね(画面、ベルリンの壁崩壊のVTR)」
青山繁晴
「はい、映像も出て、1989年のことですが、その2年後にですね、要するに、東ドイツって国は社会主義の中では優等生だったけど、でも西ドイツから見たら、やっぱり貧しい国だった。それを引き取って統一したから、やっぱりみんなで負担を、しばらくの間、我慢しましょうってことで、連帯って言葉が税金に付いたわけですよ。当初1年間の約束が、いったんそれ、いったん1年間で終わったけど、やっぱりそれじゃ持たないっていうのでまた復活してですよ、で、税率は当初からちょい下げて、5.5%になってですね、5.5%、所得税とか法人税の、その税額にさらに5.5%をかけるやつを、よけい負担することになったわけですよね。それが、今も続いてるわけですよ。しかも皮肉なことに5.5%って、今とりあえず野田政権が言ってる5%の引き上げと、よく似ててですね」
村西利恵
「ほんとですね」
青山繁晴
「こういうのって必ずしも偶然じゃなくて、要は、諸国の、その財政当局ってのは、こういうもんなんですよ。いったん国民から、この、たくさん税金を取り出したら、それをやめるっていうのが非常に難しくなる。しかも似てるのは、これ東西両ドイツって奇跡を成し遂げるための臨時(増税)だと言ってた。そして今回は、東日本大震災の被災者に、連帯するために、お金出しましょうと。よく似てるわけですよね。で、そうするとですよ、この復興増税ってものは今後ずーっと続いていくってことになってですよ、そこに重なるのが、実はこの話なんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「6月に行われた税と社会保障の一体改革に関する政府の集中検討会議の中で、社会保障の税負担額が、2025年度には61.3兆円になるので、消費税は20%必要だという試算が出されました」
青山繁晴
「はい。これ実は菅政権の時にね、あの、これやったわけですよ。で、菅政権の時から、その、消費税を10%にするって話、してたでしょ。野田さんが急に言い出したんじゃないどころか、野党の自民党からも10%の話が先に出てたわけですから。ところが皆さんこれ、あんまり大きなニュースにされなかったんだけれども、その時同時に、いや、10%では足りないんだっていうことを、公然と、この、検討会議と称して、その政府の考え方として、出てしまってるわけですよ。で、これはいちおう社会保障が現状のレベルだったら、やがてこれぐらいのお金が必要になるから消費税10%では全然足りない、20%だと言ってるわけですが、実は2つ問題があって、1つは、その社会保障の在り方ってほとんど議論してないでしょう?」
一同
「はい」
青山繁晴
「何か急に年金が、70近くにならないと出ないんじゃないかって話がポンと出たりして、要するに国民にこれも問いかけがないんですよ、社会保障どうしますかっていうのがね。えー、もうあんまり時間ないけれども、例えばヨーロッパでも2つ考え方があって、スウェーデンのように、高い負担で、しかし死ぬ時まで面倒見てくれる国と、イギリスのように、負担は少ないけれども老後は自分でやんなさいって国と2つ考え方があって、まずは、それどっちなんですかって国民に何も聞いてない(一同同意)。その上で、ただただ、その、今のまま、行くとして、消費税は20%になるって話があって、これを例えば、東京大学の先生方も含めて言うとですね、えー、25%とか、実際はもっと高くて28%になるって説まであってですよ、要は、今何を話したかというと、ずるずるずると消費税は、この今の5%からどんどんどんどんずーっと20%を超えて上がっていくというのがずーっと続いていってですよ、で、その、20年、25年、30年も、もう1つその、復興増税ってやつもずーっと続いていってですよ、そうやってずーっと負担が重くなって、自分の老後はどうなるのか分からない、これで、じゃああの、個人貯金を減らして消費に使おうとする人がいますかと。いるはずがないから、デフレがずっとひどいままになるんじゃないか。で、こういうその日本の将来を、一体その、野田総理をはじめとして政治はどう考えてるのかと、いうのが、当然この今日の後半の課題になるんですよね。日本政治はこれをどうしようとしてるかっていうことなんですが、キーワードは、キーワードは、実は少し光が差すんです。はい、これです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『破壊の希望』。このあとは、水面下で展開する新たな政治的動きについても、詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、国民への説明もなく、将来的に消費税率がですね、20%をはるかに超えていくってなると、絶望しかないんじゃないかと思うんですけれど。後半をお願いします」
青山繁晴
「あの、今日の『アンカー』は、コーナーの前のニュースからずっとその、世界の経済危機、ではあるけれども、やっぱり政治の危機があって経済の危機になってんだと、いうお話ですよね。で、従って、今日のコーナーの後半も、じゃあその、日本政治は、この危機的状況でどうなっていくのか、あるいはどうしようとしてんのかっていうことが、やっぱり話さなきゃいけないですね。で、先ほど申しました、僕と考え方の違う人、そしてしかし民主党の今、政権を支える首脳陣の1人で、という人と、3時間40分話した中で、実はこのことに関連して、僕はこう聞きました。はい、出して下さい」
村西利恵
「野田総理には荷が重い?」
青山繁晴
「うん、要は、さっき言いました通り、鳩山さん菅さんの時代よりも、どっとこの両肩に重い荷が乗っかってるから、そもそも荷が重いんじゃないでしょうかと。つまり、野田さんではできないんじゃないか。つまり、総理が1年ごとに交替していいのかっていう議論以前に、荷が重い以上は替えなきゃいけないんじゃないかと、いうことを言いまして、当然、この首脳陣の1人は強く反発すると思ったんですが、答は僕にとっては非常に意外な、ショッキングな答でした。はい、出して下さい」
村西利恵
「『何をやりたいのか分からない人だと改めて気づいた。消費税もTPPもすべて言いなりで、理念がない』」
山本浩之
「近いんですよね(驚き)」
岡安譲
「身内ですよね(驚き)」
山本浩之
「近い人ですよね」
青山繁晴
「ええ、もちろん近いし、野田さんとの付き合いも、その、えっと、2年とか3年とかそんなレベルじゃないわけですよ、ずっと若い頃からよく知ってる人なんですが。まあ、これだけはっきり言うってこと自体を、やっぱり評価すべきでしょうが、その、改めて気づいたと、はっきりおっしゃって、要は、この人は何をやりたいのか自分でも分かってないんだなあと。で、消費増税したいとか、TPPやりたいとか、それははっきりしてるように見えて、要は、消費税は財務省のアドバイス通り、TPPはアメリカの求めの通りであって、要するに本人に何かやりたいっていう理念がないんだと。で、それは先ほどの復興増税を25年にしたことにも関係があって、10年と言ってたら、例えば輿石幹事長から、いやそんなこと言ってたら、野党が乗ってくれない、そうしたらあんたやがて困るぞ、消費増税の時に協力してくれないぞと、言われた時に、はい、そうですかとなってしまいましたと。で、その理由の1つは、後の世代にツケを残さないと言ってたのに、それははっきり言うと、この唇から出ただけで、この人にとっての本当の理念じゃなかったってことが分かって、私は非常に愕然としたと、いうことだったんですよ。で、その上でですね、えー、その首脳陣の、いわば告白に加えて、えー、民主党の中に、中の人、さっき言いました、総理の側近への電話も含めて、複数聞いてみると、民主党にとって目の前に迫ってくる重大なことは、これなんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「来年6月に解散総選挙になると、『勝者なき総選挙』」
青山繁晴
「はい。これはさっき言いました通り、来年6月にってドンピシャじゃなくて、来年6月までに結局、話し合い解散に追い込まれると、見てる人が、えー、先ほど言いましたその民主党首脳陣だけじゃなくて他にもいるってことが、さっきも言いましたね、総理の側近もそうだった、多いってことが分かって、それが、その、民主党はこのまま行けば政権失うと思ってる人は実に、非常に多い、若手議員の中にも。しかし、もっと根本はですよ、民主党が負けて、それで自民党が勝って、例えば最大野党の。で、それが、いわば政権交代はくり返すっていうね、かつて二大政党制ってみんなが言ってた、誰も口揃えて言ってた、政治になるならまだマシで、あえて言えば。若手議員はそこまで考え行きませんよ。でもこういうその、いわば大物にとっては、もっと根本原因は、誰も勝たない、何が何だか分かんない総選挙になっちゃうことが、その、自分たち民主党の運命だけじゃなくて、もう日本は、もうこれでいいいのか、このままで国家を続けられるのかって危機感につながってるんですよ。そして、それはいわばどん底ですよね。どん底だからこそ、実は水面下で動きがあって、それは、これなんです」
村西利恵
「もしそうなった場合、政界再編の動き。『保守新党』の結成へ」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「で、政界再編とか、もう新党の結成とか、みんなもう、この、耳にこんな巨大なタコができて、聞き飽きたということだと思います。実は僕が共同通信の政治部の記者の時代からこれずっと言われてて、僕もここにタコできてんですが、今回は、さっきの勝者なき総選挙って話も含めてですね、必ずしも、今自分がいる、ね、あるいは今自分がいい地位を確保してる、それにこだわらずに深い深い危機感があるから今までと話が違うってことを、実は私は身近に感じました。で、今、この顔出してる6人の方は、まあ1つの例として出したんですが、これ誰と誰っていうのは、すみません、今は申せませんけれども、実は秘密会合をそれぞれに重ねていて」
一同
「へえー」
青山繁晴
「そして、1つの証拠で申しますが、それに対して、秘密会合だけどもちろん情報は洩れるから、ね、例えば石破さんが、解任されました。本当は。新聞はそう書かなかったけど、石破政調会長から、茂木さんていう人に政調会長が代わったでしょ。あわせて総務会長も代わったけど、メインターゲットは石破さんなんですよ。なぜかというと石破さんはこういう人たちと、秘密会合をほんとは重ねているんです。僕の責任で申しますが。それが気づかれてですね、彼切られたわけですよ。で、茂木政調会長っていうのは自民党の派閥のボスと非常に結びつきが近い、あの、深い人で、今の自由民主党の既得権益を守らなきゃいけないっていう立場の人だから、これを切ったわけですよ。で、実は僕の関心もそこから実は始まっていて、本当はですね。なぜ切られたのかと、いうことは、今まで石破さんは、実は言葉が先行してる面もあったけど、今度ばかしは本気だと、いうふうに、例えば、自民党の古い部分や、あるいは民主党の中の、既得権益だけは守りたい、政権だけはしがみつきたいって人たちがとったら、ともに、邪魔になったわけですよね」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「で、それを考えると、その、この動きというのは、やっぱり、あえて申しますけれども、150年前の、およそ150年前の幕末を考えていただくと、あの時日本の政治というものが、幕府の政治というのがほんとにどん底まで行ったから、あの、奇跡のような、これ新たなる明治維新に向かって、新しい動きが出たわけですから、私たちは破壊による希望というものを、主権者としてもやっぱり考えるべきだと思うんですよ。その上でですね、これ最後に申せば、これ、いちおう保守新党作ろうかって動きになってんのに、見事に野田さんは入ってないんですよ。たまたま入れてないんじゃなくて、もうはっきり言うと見限られてるわけです」
村西利恵
「総理になるまでは保守だと思ってたんですけど」
青山繁晴
「そうです。口先、口先の保守派はダメだってことが分かったと。自分に権力が来たら、それの守りに入る人は、もうダメだと分かったと。こういう若手議員の人たちにそれが分かったということだけでも、僕は1つの救いが始まるんじゃないかと。その時にですね、私たち主権者の覚悟というもの、あるいは私たちが、自分なりに手を尽くして意見を述べるというのも、とても大切なことだと思います」
山本浩之
「それ、1つ確認ですけど、そこに今6名の方の写真と名前がありますが、別にその6人が一緒になるっていう、ことではないんですね?」
青山繁晴
「ではないけど、あり得ます」
山本浩之
「それもあり得る」
青山繁晴
「あり得ます。この中にいる6人全部か、あるいは、5人か。えー、少なくとも5人だったら十分あり得ます。で、その秘密会合っていうのはこうやって、こう入り乱れる形で行ってますが」
山本浩之
「それ以外の方もご参加したりもするわけですよね」
青山繁晴
「そうだし、この中で特定の2人だけがいつも会ってるっていうものでもないんですよ。で、その動きも含めて、かなり本気度は僕はあると思ってます」
山本浩之
「しかしついにガラガラポン、やるんですねー」
青山繁晴
「あり得ると」
山本浩之
「という兆しがあるということですね」
青山繁晴
「はい、そうです」
山本浩之
「ありがとうございました」
____________________________内容紹介ここまで
「口先保守」の野田さん。
この人、総理就任以降、常に国民置き去りですよね。
消費税増税、TPP、それから韓国への通貨スワップ枠拡大ってのもありました。
TPPに関しては、明日(もう今日)記者会見で参加を表明する予定だそうですが、もう誰にも止められないんでしょうね(T^T)
私はTPPについてはどちらかというと反対派ですが、賛成反対以前に、最初から参加ありきで国民にろくに説明もしない、そんな野田さんの態度が腹立たしくて仕方ありません(-.-#)
この日は他に、TPP交渉参加問題で民主党提言まとめる、イタリア首相辞任意向表明、オリンパスの巨大損失隠し問題、などのニュースで青山さんの解説がありました。
これら拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらを是非ご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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「で、えー、このあとは青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーなんですが、えー、ここでひとつ、お詫びと訂正があります。えー、先週放送した“ニュースDEズバリ”のコーナーの中で、チベット弾圧を解説する地図の中に、中華人民共和国と、台湾の、両者を同一の色、同じ色で表してしまいました。これは誤解を与える不適切な表現であり、訂正してお詫びいたします。大変申し訳ございませんでした」
※この地図の件については青山繁晴さんのブログに説明があります。
・ぼくとテレビの、ちと、つらい関係について 2011年11月02日 23時48分58秒
・後日談をすこし 2011年11月08日 15時08分40秒
・後日談つづき 2011年11月09日 19時22分02秒
山本浩之
「さて青山さん、今週の、この“ニュースDEズバリ”のコーナーなんですけれども」
青山繁晴
「はい。あの、今日は、あの、世界の経済と民主主義の危機っていうものが、このコーナーに入るまでに、ま、重大なニュースとして出てきたんですけれどね。その中で、皆さんご存知の通り、先週の『アンカー』で、えー、っていうか先週のこのコーナーで申しました通り、フランスのカンヌで、野田さんは、消費税率を、2010年代の半ばまで、ま、というか、はっきりいうと2015年ぐらいまでには、10%まで持っていきますよってことを、僕ら、国民・主権者に言わないまま、国際公約してしまいました。で、野田さんは、野田さんなりにそのあとのシナリオ、そのあとじゃなくて、このあとのシナリオを描いているんですよ。どこで解散総選挙やるかってことも含めてですね。ところが、そのシナリオが、果たして、その野田さんの思ってる通り行くのかどうかっていうことなんですけれども、まず、今日の最初のキーワード、実はこれなんです(フリップ出す)」
山本浩之
「『消費税20%』!?」
青山繁晴
「はい。これ実は最低でもって話なんです。あの、野田さん、フランスのカンヌで公約したのは消費税10%って話ですが、いや、とんでもない、そんな話じゃないんですよ。実は、私たちの生活、国民生活の先に待ってるのは、少なくとも、これ。ほんとは僕はもっと高くなると思ってますが、その、野田さんのシナリオが破綻しつつこういうことになるんじゃないかということを、今日は民主党内部の証言にも基づいて、皆さんと一緒に考えたいと思います」
山本浩之
「分かりました。ではコマーシャルをはさんで、青山さんの解説です」
(いったんCM)
山本浩之
「さ、最終的には野田総理のシナリオは崩れつつも、消費税はやがて20%以上になるんじゃないかと。これどういうことが、予想、考えられるんでしょうか。さっそく解説お願いしたいと思います」
青山繁晴
「はい。今日は皆さん、まずこの、いわば表紙を見ていただくと、2012年の行方っていうふうになってるんですけどね。まあまだ11月も始まったばかりですけれども、えー、中小企業の関係者の方を含めて、もうこの年末から年明けどうやって乗り切るのか、そして来年になったらどうなるのか、と、心配されてると思いますし、この2012年が世界の指導者が、次から次へと交代するっていう、その、いわば天下の分かれ目になるってことは今まで申してきて、で、日本は予定としてはそうじゃなかったんだけど、やっぱり日本にとっても、来年はもう、ものすごい年になると。で、あえて言えば、鳩山政権、菅政権が背負ってたものよりも、この野田さんが今、その、背負わざるをえない、もう背負ってるものがですね、世界経済の危機をはじめ、その、鳩菅時代よりももっともっと重くなってるっていうことも、含めて考えなきゃいけない。で、その重荷を背負った野田さんなりに、今何を、考えているか。どういうシナリオを野田さんが考えてるかといえば、それはかなりはっきりしてて、こうです」
村西利恵
「野田総理の消費税増税へのシナリオは、2012年、来年の3月、通常国会に消費税増税法案を提出し、6月中の可決・成立を目指す」
青山繁晴
「はい。で、これはもう、いわば総理も言ってるし、こう、もうちょっと前から公然たるものだったんですよね。というのは、この、2012年、つまり年度で言うと、2011年中ですね」
村西利恵
「そうですね」
青山繁晴
「来年の3月ってことはね。2011年度中に、その、消費税を引き上げますよってことを法律にしなきゃいけないっていうのは、麻生政権の時代に、与野党で、いわば、その、法律の附則として、法律の、ま、付け足しとして、決めたことだったんですよ。で、野田さんとしてはですね、あの、だからやらなきゃいけないっていうよりは、その、財務省としては、もうそんなに決まってることだから、そのチャンスを生かせないと、消費増税なんかできないから、これ絶対やんなきゃいけないってことなんですよね。で、通常国会1月に始まって、ま、あの、3月までにそれを出したらですよ、この通常国会が終わるまでに、この消費税の増税法案を通したいってことになるわけですが、これ当然、えー、誰が考えても、そういうことやるんだったら、国民に信を問うてくれ、ね。つまり、いつ衆議院解散総選挙するかってことになるんですが、その前に、その前に、この法案を通す、っていうことは、じゃあ具体的に、消費税率の、消費税率の引き上げはいつになるのかと、いうのがまず問題になるんですね。衆議院解散総選挙の、時期の前に。で、これが実は、まず野田さんと財務省の、はっきり言うと水面下の話し合いで、こういうことになってるだろうと。はい、出して下さい」
村西利恵
「実際の引き上げが始まるのは再来年、2013年の9月から」
青山繁晴
「はい。これどういうことかというと、まず野田さん、と、あるいはその背後にいる財務省はこの、法律を出す前、ね、あるいは法律を通してしまう前に、解散総選挙はやんないと。つまりそれやったら、必ず国民から強い反対意見も出るだろうから、そうじゃなくて、これ(法案)は、総選挙なしでやってしまって、で、この、やってしまった法律の中に、いつから引き上げるかは、もう予め入れといて、そして全部決まってしまってから、その総選挙をやろうと(苦笑)、いうね、はっきり言うと非常に、ご自分に都合のいい話、つまり引き上げる方にとっては都合のいい話になってるわけですよ」
村西利恵
「ずるいですね」
青山繁晴
「で、何でこれが、再来年の9月かというと、皆さん、この前いつ総選挙あったか、もちろんご記憶ですよね。2年前の、8月30日、2009年の8月30日にありましたから、衆議院議員の任期は4年ですから、つまり2013年、再来年の8月に、任期満了来るわけですよね。で、ギリギリそこまで引き延ばしたいわけですよ。で、要するにそのあたりでは解散総選挙やんなきゃいけないから、それさえ終わったら、もうすぐに引き上げると。ね。というのはどうしてかというと、今日の最初のキーワードにもあった通り、10%が目標じゃないんですよ。そのあとずるずると引き上げていきたいのが目的だから、その、しかも10%っていうのもですね、2015年頃までに段階的に引き上げるってことは、さっさと始めないと、間に合わないという、これもご勝手な理屈ですけども、そうなってるわけでね、ご勝手というのはですね、権力者の勝手っていうだけじゃなくて、それで景気がどうなるのか、経済成長がそれで見込めるのかっていうことが、どっか置き去りになってると」
村西利恵
「なるほど(一同同意)」
青山繁晴
「これはね、これは僕、記者時代、経済記者の時も政治記者の時も感じましたが、財務省の人たちは国全体見ないで、やっぱり自分の仕事だけ見てるから、景気とか、経済成長に基本的に関心が薄いんですよ」
山本浩之
「年間の自殺者が3万人超えたのも消費税が絡んでますからね…」
青山繁晴
「そうです。で、あるいは生活保護者がすごく増えたってことも含めてですよ、その、財務省の言うことを聞いたら何でも悪いって言ってんじゃなくて、財務省の仕事ぶりを、野田さん、身近に見てたら分かったはずでしょうと。つまりご自分の仕事の範囲しか考えてないから、困るんであって、そうするとこうなるわけです(2013年9月の消費税率引き上げ)。そうするとこっから逆算すると、解散総選挙はこうなっちゃうわけですね。はい、出して下さい」
村西利恵
「引き上げ実施の2カ月前、2013年7月に、衆議院を解散、総選挙へ」
青山繁晴
「はい。皆さん、誤解しないでいただきたいのは、要するにこういうのは全部野田さんと、裏にいる、その、裏どころじゃないか、もう表に見えてるけど、財務省が勝手に考えてるだけで」
村西利恵
「今のところのシナリオと」
青山繁晴
「こうなりますよという、これ、あの、『アンカー』の、あるいはこのコーナーの、あるいは私の予言ではありませんからね。あくまで、彼らのシナリオっていうことですが。何で8月じゃないかというと、要するに任期がほんとに来ちゃって、4年間任期が来ちゃって解散総選挙をすると、総理としては、衆議院を解散できるのは、この、天下で、総理大臣だけなのにそれを使わなかったってことで力が弱まるから、その前に、解散して総選挙やりたいから、任期満了じゃなくて、解散したいから、すると、この、再来年の7月っていうのが総選挙に、自動的になっちゃいますよねってことなんですよ。ところがですよ、こういうことがはっきりしましたから、実は、数日前に、えー、民主党のキーパーソンの1人とお会いしたんです。えー、予め申しておきますが、これは拷問されても名前は言えません。どうしてかというと、それは信義にもとるからです。ね。しかし、2つ申しておきますが、これは民主党の野田政権を今支えてる、その、単なる幹部じゃなくて、いわゆる首脳陣のうちの1人です。それからもう1点は、僕と意見が合わない人です。ね。意見が、普段から、重要問題については合わないところが多いからこそ、会いまして、1対1で3時間40分、話をいたしました。そして、その首脳陣の1人が言ったことで、一番重大なことの1つは、実はこれでした」
村西利恵
「もうひとつの解散シナリオ。民主党首脳陣によると、来年6月には解散に追い込まれる」
青山繁晴
「はい。つまり、えー、野田さんの考えてることは違うと。その通りにはならないと。もう一回言いますが、野田さんを支えてるのにですよ、しかも大物なのに、いや無理ですと。再来年まで延ばすことはできない、来年6月には解散に追い込まれるでしょうと。その理由は、まず1つはこれですね」
村西利恵
「理由としては、消費税増税法案、そして予算関連法案が通らない」
青山繁晴
「はい。これ考えてみれば当ったり前のことであって」
山本浩之
「そうですね」
青山繁晴
「えー、国民の民意によって、参議院選挙で民主党負けましたから、いわゆる衆参ねじれってやつですから、この、予算本体は、憲法の定めによって衆議院の多数で民主党は通せるけど、その関連法案、それから消費税増税法案といったものはですね、その、野党が協力してくれないと、今の数だと、衆議院の再可決もなかなか難しいから、要するに通らないから、その、野党の言うことを聞かなきゃいけない。ね。野党の言うことを聞かなきゃいけないってことは、実は野田さんの描いた解散にはならずに、どういう解散になるかというと、これです」
村西利恵
「話し合い解散へ」
岡安譲
「へえー」
青山繁晴
「つまり、野党の側も、自民党、公明党、みんなの党、どこでもですね、あるいは社民党、共産党であっても、やっぱりデフレ経済を考えると、いつまでも反対ってわけにもなかなかいかない。というのは1つは、野田政権は、この消費増税っていうのを来年度予算の中に、実質的に組み入れるって話も、官房長官すでにしてますからね。それらを考えるといつまでも引っ張るわけにいかない、反対反対ってわけにいかない、どっかで賛成するけれども、しかし賛成するかわりに、解散時期を、野党の言うことを聞きなさいってことになって、ということは来年の6月までには、つまり通常国会終わるまでには、解散に追い込まれるだろうという、いわば、冷静な見方をしてるわけですね。実はですね、えー、この番組始まる前に、先ほど、電話で、総理大臣に非常に近い人に、この件をぶつけてみたら、4月解散って、あの、言葉も出て」
村西利恵
「さらに早くなって」
青山繁晴
「本人は慌てて、あ、これは、ほんとは言っちゃいけなかったって、おっしゃったんで、いや、言っちゃいけなかったと言っても、今おっしゃったんで話しますよと、申したんですが。つまり、その、再来年の総選挙ってシナリオは、実は総理の周りでももう無理じゃないかって話になってるわけですね。で、いわば、おととい、その証拠になるような話もありました。はい、出して下さい」
村西利恵
「おととい民主、自民、公明の3党は、復興債の償還期間を25年で合意しました」
青山繁晴
「はい。これはですね、えー、皆さんも、ショック受けられたと思うんですけれどね。つまり、東日本大震災を克服し、復興するための、臨時の増税として、その財源として、特別な国債を発行しますから、それを当然、国民の負担で賄わなきゃいけませんねと、いうことなんですが、実は政府税調の、そもそもの提案っていうのは、えー、これは、臨時の話だから、5年かあるいは10年って話だった。で、それを受けて、内閣総理大臣・野田佳彦さんが、10年って決めたわけですよ。で、それがいきなり、この幹事長会談で、輿石さんとか、石原伸晃さんとか、ね、公明党の幹事長も含めて、25年になっちゃったんですよね。で、これ25年、25年で臨時っていうことには、それ全くならないですよね。これ皆さんお気付きの通り、こうです。はい、出して下さい」
村西利恵
「25年間の増税で財源を確保するということは、事実上の恒久増税になると、いうこと」
青山繁晴
「ええ。で、ね、あの、これまず、予定通り25年で終わったとしてもですよ、終わったとしても、この2011年、今年の3月12日に、例えば生まれた赤ちゃん、つまり東日本大震災のあとに生まれた赤ちゃん、は、その、政府税調のもともとの考え方だと、例えば5ちゃい(歳)になった時、で、終わるわけでしょ。それから、もう1つの野田さんが決めた案でも、10歳で終わるわけですから。要は負担しないんですよね。ところが、この話で決まったんだから、その赤ちゃんが25歳になっちゃってるわけですよね」
村西利恵
「社会人ですよね」
青山繁晴
「普通は社会人になってる人が多いですよね。ということは、この震災を知らないのに、しかも臨時の増税だったはずが、震災を知らない世代がこう担うってことになってるわけですから、こういうのはずーっと増税しますよってことに実は過ぎないだろうと。で、しかも、25年で終わるかというと、おそらく終わらないでしょう。先例があるんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「臨時増税が恒久増税になった例として、1991年のドイツで、連帯付加税という税の導入がありました」
青山繁晴
「はい。これあの、皆さんベルリンの壁が壊れる時の絵って懐かしい絵で、あの、ご記憶でしょうが、これは1989年ですけどね」
山本浩之
「今、映像が出てますね(画面、ベルリンの壁崩壊のVTR)」
青山繁晴
「はい、映像も出て、1989年のことですが、その2年後にですね、要するに、東ドイツって国は社会主義の中では優等生だったけど、でも西ドイツから見たら、やっぱり貧しい国だった。それを引き取って統一したから、やっぱりみんなで負担を、しばらくの間、我慢しましょうってことで、連帯って言葉が税金に付いたわけですよ。当初1年間の約束が、いったんそれ、いったん1年間で終わったけど、やっぱりそれじゃ持たないっていうのでまた復活してですよ、で、税率は当初からちょい下げて、5.5%になってですね、5.5%、所得税とか法人税の、その税額にさらに5.5%をかけるやつを、よけい負担することになったわけですよね。それが、今も続いてるわけですよ。しかも皮肉なことに5.5%って、今とりあえず野田政権が言ってる5%の引き上げと、よく似ててですね」
村西利恵
「ほんとですね」
青山繁晴
「こういうのって必ずしも偶然じゃなくて、要は、諸国の、その財政当局ってのは、こういうもんなんですよ。いったん国民から、この、たくさん税金を取り出したら、それをやめるっていうのが非常に難しくなる。しかも似てるのは、これ東西両ドイツって奇跡を成し遂げるための臨時(増税)だと言ってた。そして今回は、東日本大震災の被災者に、連帯するために、お金出しましょうと。よく似てるわけですよね。で、そうするとですよ、この復興増税ってものは今後ずーっと続いていくってことになってですよ、そこに重なるのが、実はこの話なんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「6月に行われた税と社会保障の一体改革に関する政府の集中検討会議の中で、社会保障の税負担額が、2025年度には61.3兆円になるので、消費税は20%必要だという試算が出されました」
青山繁晴
「はい。これ実は菅政権の時にね、あの、これやったわけですよ。で、菅政権の時から、その、消費税を10%にするって話、してたでしょ。野田さんが急に言い出したんじゃないどころか、野党の自民党からも10%の話が先に出てたわけですから。ところが皆さんこれ、あんまり大きなニュースにされなかったんだけれども、その時同時に、いや、10%では足りないんだっていうことを、公然と、この、検討会議と称して、その政府の考え方として、出てしまってるわけですよ。で、これはいちおう社会保障が現状のレベルだったら、やがてこれぐらいのお金が必要になるから消費税10%では全然足りない、20%だと言ってるわけですが、実は2つ問題があって、1つは、その社会保障の在り方ってほとんど議論してないでしょう?」
一同
「はい」
青山繁晴
「何か急に年金が、70近くにならないと出ないんじゃないかって話がポンと出たりして、要するに国民にこれも問いかけがないんですよ、社会保障どうしますかっていうのがね。えー、もうあんまり時間ないけれども、例えばヨーロッパでも2つ考え方があって、スウェーデンのように、高い負担で、しかし死ぬ時まで面倒見てくれる国と、イギリスのように、負担は少ないけれども老後は自分でやんなさいって国と2つ考え方があって、まずは、それどっちなんですかって国民に何も聞いてない(一同同意)。その上で、ただただ、その、今のまま、行くとして、消費税は20%になるって話があって、これを例えば、東京大学の先生方も含めて言うとですね、えー、25%とか、実際はもっと高くて28%になるって説まであってですよ、要は、今何を話したかというと、ずるずるずると消費税は、この今の5%からどんどんどんどんずーっと20%を超えて上がっていくというのがずーっと続いていってですよ、で、その、20年、25年、30年も、もう1つその、復興増税ってやつもずーっと続いていってですよ、そうやってずーっと負担が重くなって、自分の老後はどうなるのか分からない、これで、じゃああの、個人貯金を減らして消費に使おうとする人がいますかと。いるはずがないから、デフレがずっとひどいままになるんじゃないか。で、こういうその日本の将来を、一体その、野田総理をはじめとして政治はどう考えてるのかと、いうのが、当然この今日の後半の課題になるんですよね。日本政治はこれをどうしようとしてるかっていうことなんですが、キーワードは、キーワードは、実は少し光が差すんです。はい、これです」
村西利恵
「ここでズバリキーワードは、『破壊の希望』。このあとは、水面下で展開する新たな政治的動きについても、詳しく解説していただきます」
(いったんCM)
山本浩之
「ま、国民への説明もなく、将来的に消費税率がですね、20%をはるかに超えていくってなると、絶望しかないんじゃないかと思うんですけれど。後半をお願いします」
青山繁晴
「あの、今日の『アンカー』は、コーナーの前のニュースからずっとその、世界の経済危機、ではあるけれども、やっぱり政治の危機があって経済の危機になってんだと、いうお話ですよね。で、従って、今日のコーナーの後半も、じゃあその、日本政治は、この危機的状況でどうなっていくのか、あるいはどうしようとしてんのかっていうことが、やっぱり話さなきゃいけないですね。で、先ほど申しました、僕と考え方の違う人、そしてしかし民主党の今、政権を支える首脳陣の1人で、という人と、3時間40分話した中で、実はこのことに関連して、僕はこう聞きました。はい、出して下さい」
村西利恵
「野田総理には荷が重い?」
青山繁晴
「うん、要は、さっき言いました通り、鳩山さん菅さんの時代よりも、どっとこの両肩に重い荷が乗っかってるから、そもそも荷が重いんじゃないでしょうかと。つまり、野田さんではできないんじゃないか。つまり、総理が1年ごとに交替していいのかっていう議論以前に、荷が重い以上は替えなきゃいけないんじゃないかと、いうことを言いまして、当然、この首脳陣の1人は強く反発すると思ったんですが、答は僕にとっては非常に意外な、ショッキングな答でした。はい、出して下さい」
村西利恵
「『何をやりたいのか分からない人だと改めて気づいた。消費税もTPPもすべて言いなりで、理念がない』」
山本浩之
「近いんですよね(驚き)」
岡安譲
「身内ですよね(驚き)」
山本浩之
「近い人ですよね」
青山繁晴
「ええ、もちろん近いし、野田さんとの付き合いも、その、えっと、2年とか3年とかそんなレベルじゃないわけですよ、ずっと若い頃からよく知ってる人なんですが。まあ、これだけはっきり言うってこと自体を、やっぱり評価すべきでしょうが、その、改めて気づいたと、はっきりおっしゃって、要は、この人は何をやりたいのか自分でも分かってないんだなあと。で、消費増税したいとか、TPPやりたいとか、それははっきりしてるように見えて、要は、消費税は財務省のアドバイス通り、TPPはアメリカの求めの通りであって、要するに本人に何かやりたいっていう理念がないんだと。で、それは先ほどの復興増税を25年にしたことにも関係があって、10年と言ってたら、例えば輿石幹事長から、いやそんなこと言ってたら、野党が乗ってくれない、そうしたらあんたやがて困るぞ、消費増税の時に協力してくれないぞと、言われた時に、はい、そうですかとなってしまいましたと。で、その理由の1つは、後の世代にツケを残さないと言ってたのに、それははっきり言うと、この唇から出ただけで、この人にとっての本当の理念じゃなかったってことが分かって、私は非常に愕然としたと、いうことだったんですよ。で、その上でですね、えー、その首脳陣の、いわば告白に加えて、えー、民主党の中に、中の人、さっき言いました、総理の側近への電話も含めて、複数聞いてみると、民主党にとって目の前に迫ってくる重大なことは、これなんです。はい、出して下さい」
村西利恵
「来年6月に解散総選挙になると、『勝者なき総選挙』」
青山繁晴
「はい。これはさっき言いました通り、来年6月にってドンピシャじゃなくて、来年6月までに結局、話し合い解散に追い込まれると、見てる人が、えー、先ほど言いましたその民主党首脳陣だけじゃなくて他にもいるってことが、さっきも言いましたね、総理の側近もそうだった、多いってことが分かって、それが、その、民主党はこのまま行けば政権失うと思ってる人は実に、非常に多い、若手議員の中にも。しかし、もっと根本はですよ、民主党が負けて、それで自民党が勝って、例えば最大野党の。で、それが、いわば政権交代はくり返すっていうね、かつて二大政党制ってみんなが言ってた、誰も口揃えて言ってた、政治になるならまだマシで、あえて言えば。若手議員はそこまで考え行きませんよ。でもこういうその、いわば大物にとっては、もっと根本原因は、誰も勝たない、何が何だか分かんない総選挙になっちゃうことが、その、自分たち民主党の運命だけじゃなくて、もう日本は、もうこれでいいいのか、このままで国家を続けられるのかって危機感につながってるんですよ。そして、それはいわばどん底ですよね。どん底だからこそ、実は水面下で動きがあって、それは、これなんです」
村西利恵
「もしそうなった場合、政界再編の動き。『保守新党』の結成へ」
山本浩之
「ああー」
青山繁晴
「で、政界再編とか、もう新党の結成とか、みんなもう、この、耳にこんな巨大なタコができて、聞き飽きたということだと思います。実は僕が共同通信の政治部の記者の時代からこれずっと言われてて、僕もここにタコできてんですが、今回は、さっきの勝者なき総選挙って話も含めてですね、必ずしも、今自分がいる、ね、あるいは今自分がいい地位を確保してる、それにこだわらずに深い深い危機感があるから今までと話が違うってことを、実は私は身近に感じました。で、今、この顔出してる6人の方は、まあ1つの例として出したんですが、これ誰と誰っていうのは、すみません、今は申せませんけれども、実は秘密会合をそれぞれに重ねていて」
一同
「へえー」
青山繁晴
「そして、1つの証拠で申しますが、それに対して、秘密会合だけどもちろん情報は洩れるから、ね、例えば石破さんが、解任されました。本当は。新聞はそう書かなかったけど、石破政調会長から、茂木さんていう人に政調会長が代わったでしょ。あわせて総務会長も代わったけど、メインターゲットは石破さんなんですよ。なぜかというと石破さんはこういう人たちと、秘密会合をほんとは重ねているんです。僕の責任で申しますが。それが気づかれてですね、彼切られたわけですよ。で、茂木政調会長っていうのは自民党の派閥のボスと非常に結びつきが近い、あの、深い人で、今の自由民主党の既得権益を守らなきゃいけないっていう立場の人だから、これを切ったわけですよ。で、実は僕の関心もそこから実は始まっていて、本当はですね。なぜ切られたのかと、いうことは、今まで石破さんは、実は言葉が先行してる面もあったけど、今度ばかしは本気だと、いうふうに、例えば、自民党の古い部分や、あるいは民主党の中の、既得権益だけは守りたい、政権だけはしがみつきたいって人たちがとったら、ともに、邪魔になったわけですよね」
山本浩之
「うーん」
青山繁晴
「で、それを考えると、その、この動きというのは、やっぱり、あえて申しますけれども、150年前の、およそ150年前の幕末を考えていただくと、あの時日本の政治というものが、幕府の政治というのがほんとにどん底まで行ったから、あの、奇跡のような、これ新たなる明治維新に向かって、新しい動きが出たわけですから、私たちは破壊による希望というものを、主権者としてもやっぱり考えるべきだと思うんですよ。その上でですね、これ最後に申せば、これ、いちおう保守新党作ろうかって動きになってんのに、見事に野田さんは入ってないんですよ。たまたま入れてないんじゃなくて、もうはっきり言うと見限られてるわけです」
村西利恵
「総理になるまでは保守だと思ってたんですけど」
青山繁晴
「そうです。口先、口先の保守派はダメだってことが分かったと。自分に権力が来たら、それの守りに入る人は、もうダメだと分かったと。こういう若手議員の人たちにそれが分かったということだけでも、僕は1つの救いが始まるんじゃないかと。その時にですね、私たち主権者の覚悟というもの、あるいは私たちが、自分なりに手を尽くして意見を述べるというのも、とても大切なことだと思います」
山本浩之
「それ、1つ確認ですけど、そこに今6名の方の写真と名前がありますが、別にその6人が一緒になるっていう、ことではないんですね?」
青山繁晴
「ではないけど、あり得ます」
山本浩之
「それもあり得る」
青山繁晴
「あり得ます。この中にいる6人全部か、あるいは、5人か。えー、少なくとも5人だったら十分あり得ます。で、その秘密会合っていうのはこうやって、こう入り乱れる形で行ってますが」
山本浩之
「それ以外の方もご参加したりもするわけですよね」
青山繁晴
「そうだし、この中で特定の2人だけがいつも会ってるっていうものでもないんですよ。で、その動きも含めて、かなり本気度は僕はあると思ってます」
山本浩之
「しかしついにガラガラポン、やるんですねー」
青山繁晴
「あり得ると」
山本浩之
「という兆しがあるということですね」
青山繁晴
「はい、そうです」
山本浩之
「ありがとうございました」
____________________________内容紹介ここまで
「口先保守」の野田さん。
この人、総理就任以降、常に国民置き去りですよね。
消費税増税、TPP、それから韓国への通貨スワップ枠拡大ってのもありました。
TPPに関しては、明日(もう今日)記者会見で参加を表明する予定だそうですが、もう誰にも止められないんでしょうね(T^T)
私はTPPについてはどちらかというと反対派ですが、賛成反対以前に、最初から参加ありきで国民にろくに説明もしない、そんな野田さんの態度が腹立たしくて仕方ありません(-.-#)
この日は他に、TPP交渉参加問題で民主党提言まとめる、イタリア首相辞任意向表明、オリンパスの巨大損失隠し問題、などのニュースで青山さんの解説がありました。
これら拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言については、誰にも手渡してはならない自由意志さんが後日文字起こしして下さると思うので、そちらを是非ご覧下さい。
※参考リンク
・ON THE ROAD 青山繁晴の道すがらエッセイ
青山さんに直接コメントが送れます。
・誰にも手渡してはならない自由意志
拙ブログで紹介しきれなかった青山さんの発言を起こして下さっています。
・青山繁晴氏のファンサイト・淡交 ブログ
動画の紹介など情報が大変充実しています。
※拙ブログ関連エントリー(アンカー)
・【一覧】「アンカー」青山さんコーナーテキスト起こし
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